特許第6212076号(P6212076)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6212076
(24)【登録日】2017年9月22日
(45)【発行日】2017年10月11日
(54)【発明の名称】楽器機能付携帯通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20171002BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20171002BHJP
   H04M 1/11 20060101ALI20171002BHJP
   G10H 1/00 20060101ALI20171002BHJP
   G10H 1/34 20060101ALI20171002BHJP
   G10H 1/053 20060101ALI20171002BHJP
   G10G 5/00 20060101ALI20171002BHJP
【FI】
   H04M1/00 R
   H04M1/02 C
   H04M1/11 Z
   G10H1/00 Z
   G10H1/00 A
   G10H1/00 102Z
   G10H1/00 C
   G10H1/34
   G10H1/053 C
   G10G5/00
【請求項の数】12
【外国語出願】
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2015-134544(P2015-134544)
(22)【出願日】2015年7月3日
(62)【分割の表示】特願2013-151005(P2013-151005)の分割
【原出願日】2006年2月1日
(65)【公開番号】特開2015-233291(P2015-233291A)
(43)【公開日】2015年12月24日
【審査請求日】2015年7月31日
(31)【優先権主張番号】PI0500339-3
(32)【優先日】2005年2月2日
(33)【優先権主張国】BR
(31)【優先権主張番号】PI0600647-7
(32)【優先日】2006年1月20日
(33)【優先権主張国】BR
(73)【特許権者】
【識別番号】507188304
【氏名又は名称】オーディオブラクス インダストリア エ コメルシオ デ プロデュトス エレトロニコス ソシエダ アノニマ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】ロトーロ デ モラエス,アウレーリオ
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−298504(JP,A)
【文献】 特開2001−285407(JP,A)
【文献】 特開2002−156982(JP,A)
【文献】 特開2004−219778(JP,A)
【文献】 特開2003−102532(JP,A)
【文献】 特開2001−337674(JP,A)
【文献】 特開2001−282239(JP,A)
【文献】 特開2001−265338(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/00
G10G5/00
G10H1/00
G10H1/053
G10H1/34
H04M1/02
H04M1/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽器機能を備える電子装置であって、携帯通信装置及びリモートセンサを備え、
前記携帯通信装置は、デジタルシグナルプロセッサを備え、
前記携帯通信装置は、セルラー電話ネットワーク通信によりデータを送信する手段を備えるとともにセルラーネットワーク通信システムと互換性のある一つの無線周波数モジュールを備え、前記無線周波数モジュールは、少なくとも1個のリモートセンサの通信システムに接続されて、前記携帯通信装置と前記リモートセンサとの間のデータ通信インターフェースを確立し、
前記リモートセンサは、接触感知領域を提供する複数の接触センサを備え、前記接触センサは、前記接触センサに加えられるタッチの周波数及び強度を感知し、
前記リモートセンサは、前記接触感知領域の下に配置されたLEDであって、前記LEDは、前記接触センサに加えられた少なくともユーザーのタッチに対する光指示を提供するように構成されたLEDを更に備え、前記LEDは、接触しなければならない前記接触感知領域の位置並びに特別な接触の瞬間及び強度についての情報を前記ユーザーに提供するように更に構成され、
前記リモートセンサは、接着部を有する調整可能弾性ベルトを更に備え、前記接着部は、前記携帯通信装置のユーザーの体への設置を可能にし、
前記携帯通信装置は、前記携帯通信装置で曲が演奏されている間に前記接触センサに加えられた前記ユーザーのタッチの応答を、前記データ通信インターフェースを介して受信し、前記ユーザーのタッチの応答は、更に、前記携帯通信装置の前記デジタルシグナルプロセッサに送信され
前記デジタルシグナルプロセッサは、前記リモートセンサに加えられる前記ユーザーのタッチの強度、時間及び周波数を得るとともに前記ユーザーのタッチを楽器サウンドに変換するように更に構成され、前記楽器サウンドは、前記接触センサに加えられる前記ユーザーのタッチの強度、時間及び周波数に関連し、
前記デジタルシグナルプロセッサは、前記携帯通信装置で演奏される曲のサウンドを前記楽器サウンドとミキシングし、前記携帯通信装置で演奏されている曲と前記携帯通信装置の前記デジタルシグナルプロセッサによって生成された前記楽器サウンドとの間で楽器伴奏をユーザーによって実行できるようにするために、ミキシングされたサウンドを確立するように更に構成され、
前記携帯通信装置は、自宅、自動車、または携帯用サウンドシステムとして構成されたサウンドシステムに前記ミキシングされたサウンドを送信するように更に構成され、
前記電子装置は、記憶手段に記憶された基準パラメータを参照することによって、前記曲のサウンドを有する前記楽器サウンドの楽器伴奏に関連したユーザーの能力を評価し、前記基準パラメータは、同期性、リズム、強度および音符であることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記携帯通信装置は、少なくとも1個のアダプタによって前記サウンドシステムに接続したことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記デジタルシグナルプロセッサは、音声信号、サウンド、通信インジケータおよび曲の処理、制御通信機能および前記サウンドの2つ以上の混合を実行することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記デジタルシグナルプロセッサにより実行されるサウンド信号は、フラッシュメモリ装置またはメモリカードに記憶されることを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記接触センサは、圧電性、容量性、抵抗性、誘導性、電界効果型の変換器、または圧力、延伸、振動、変位、加速度センサの変換器を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
無線周波数、超音波または赤外光により、少なくとも1個のリモートセンサとの通信を提供する通信システムを備えることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記通信システムは、コンピュータ、個別のサウンドシステムおよびアダプタとの通信を確立し、複数のオーディオおよびビデオ電子装置のデータおよび情報を送信および/または受信することを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記通信システムは、前記携帯通信装置のデジタルシグナルプロセッサにより制御されることを特徴とする請求項に記載の電子装置。
【請求項9】
コンピュータ通信インターフェースおよびデータ記憶手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の電子装置。
【請求項10】
コンピュータとの通信を設定するコンピュータ通信インターフェースを備えることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項11】
少なくとも1個のグラフィックディスプレイ、マイクロフォン、フォンおよび少なくとも1個のキーボードを備えることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項12】
前記マイクロフォンは、接触を感知する領域内の接触とは異なる手段により、ユーザーのサウンドを受けるように構成され、前記ユーザーのサウンドは、口笛、指を鳴らした音、手を叩いた音、唇から発せられた音声及びタップダンスのサウンドであり、
前記ユーザーのサウンドを、前記携帯通信装置で曲が演奏されている間に前記マイクロフォンによって受け、
前記デジタルシグナルプロセッサは、前記マイクロフォンによって受けた前記ユーザーのサウンドを解釈するとともに前記ユーザーのサウンドを前記楽器サウンドに変換するように構成されることを特徴とする請求項11に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽器機能付きで、ユーザーにとって有益で、体に固定して、または固定せずに、異なる状況で使用する携帯通信装置に関する。本装置は、「電子機器」の分野に属する。
【0002】
同じ出願者による、02.02.2005の特許出願Pl0500339−3は、その内容の優先権はここに主張されるが、楽器機能付携帯通信装置を記載しており、その機能はここで、更に技術革新が追加されるが、それによって本発明の概念が変更されるわけではない。
【背景技術】
【0003】
従来技術の説明
技術の発展と産業の拡大は、人々の日常生活を変化させ、家族との時間、余暇の時間が減り、ストレスだけは増加している。活動的な人々は、広々とした土地、ビーチ、大牧場などの適切な場所で楽しいひと時を過ごしたいと願望している。週日の間は、混沌とした環境で楽しくもなく、時間のほとんどを、自動車の中で過ごすということは避けられない。不幸にも、働く人の多くは、日常の環境から抜け出す時間が持てず、余暇または娯楽のひと時さえも持てない。
【0004】
遠隔通信技術は、ここ数年で非常に進歩し、異なる状況の人々がセルラー関連のような、携帯電子装置にアクセスすることが可能になった。装置とサービスの大量需要は、価格を更に下げていった。これらの装置のグループには、装置をより有益かつ革新的にし、ショートテキストメッセージ、カレンダー、スケジュールなど、その機能の良質の使用法を提供する装置がある。それらの装置は、ゲーム、曲、種々のサウンド、および他のアプリケーションによりユーザーを楽しませる。リソースとゲームの発展は飛躍的であるが、装置は他の行動においても有益であり得る。従って、本発明は、ユーザーに楽器およびサウンドリソース付きの携帯通信装置を提供し、作業療法のように機能して、1日を通してユーザーの時間が空いたときに、満足して楽しめる時間を提供することを目的とする。
【0005】
結果として、本発明の思想は、人々が日中持ち運ぶ携帯通信装置に楽器を提供するものである。従って、ユーザーは、本装置を体に固定して、好みの楽器を演奏して、楽器サウンド(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)を生成して、自分の通信装置からの曲に楽器伴奏を付け、フォン、装置それ自身、または他のオーディオ装置によりサウンドを聴くことができる。これらの楽器リソースを使用し続ける動機は、最も可能性があるのは、この装置の楽器の演奏動作についてのユーザーの能力評価から生み出され、この装置において、曲またはその他の楽器伴奏、メロディまたは曲の作曲が評価される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明の目的
本発明の目的は、携帯通信装置を提供することであり、その通信装置の主な目的は、ユーザーが電話をかけ、楽器(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)により、パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器であろうが、楽器サウンドを生成でき、また本装置により演奏されている曲において、サウンドおよび/または音楽効果を生成し、また、本装置により、曲の伴奏、またはメロディ、サウンド、更には曲を生成するユーザーの行動能力が評価されることである。本発明の装置を介して、記載される機能が作業療法のように作用し、満足する時間を提供でき、ユーザーに対して、肉体的および精神的健康をもたらし、危険な思想に対する空間をより少なくすることが期待される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の簡単な説明
本発明の目的は、基本的には、アダプタ5、リモートセンサ4、および、取り付けられた物理的楽器(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)を有することができ、携帯電話として機能でき、楽器およびサウンド、音楽性、楽器リソースを提供し、ユーザーの能力を評価することができ、装置に複数の機能を与え、特に、楽しく、満足し、娯楽的な作業療法として機能することができる装置として機能し、ユーザーの肉体的および精神的健康にいくつかの利点を結果としてもたらすことができる携帯通信装置1から構成される。
【0008】
本発明の電子装置の第1の好適な実施形態は、アダプタ5、56、63、68と、本発明の装置のすべての利用できる機能を含む、4様相150、200、220、335に提供される楽器インタフェース20、150、200、220、335を有する携帯通信装置を備える。本装置は主に、セルラーネットワークおよび/またはWi−Fi(Wireless Fidelity(ワイヤレス フィデリティ、ワイファイ)と互換性のある携帯電話として機能することであり、これは、この機能を実行する電子およびコンピュータリソースを備えていることにより可能である。少なくとも1つのセンサ48、40が物理的楽器上に設定され、アナログまたはデジタル電気信号が結果として出力され、その信号は処理され、解釈されて、楽器サウンド(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)を生成し、それは、物理的楽器のタイプとは異なっていてもよい、つまり、楽器がピアノであっても、生成されるサウンドは、ドラム、ギター、ハープなどと互換性を有することができる。
【0009】
本発明の目的である装置の第2実施形態は、リモートセンサ4と、アダプタ5、56、63、68による、携帯通信装置55、111の第1様相から構成される。
【0010】
リモートセンサ160、210、257、392、412には5様相があり、それぞれ、既存の物理的楽器(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)を具現するように意図されている。リモートセンサ4の目的は、楽器を演奏するユーザーの行動に関連しているデジタル化コマンドを携帯通信装置1に送信することである。楽器に接触する動作は、物理的楽器上に適切に設定されたセンサ48、40を刺激し、センサは、アナログまたはデジタル電気信号を生成し、それらは処理されてコマンドに変換される。
【0011】
第2実施形態の携帯通信装置は、関連する楽器を提供しないが、リモートセンサ4から発せられたデジタル化コマンドを受信でき、これらのコマンドに対応するデジタルサウンドを解釈して生成する。本装置は、この機能を実行する電子およびコンピュータリソースがあれば、セルラーネットワークおよび/またはWi−Fiと互換性のある携帯電話として作動する。物理的楽器およびリモートセンサ4のコマンドのタイプは、すべての様相において、携帯通信装置1により自動的に検出される。
【0012】
第1および第2実施形態を考慮して、その共通の特徴を説明する。楽器を演奏し、曲に伴奏を付け、メロディ、サウンド、または曲さえも作曲するユーザーの動作の能力は、強度、同期性/リズム、トーン、音色、音符、選択楽器、および音楽スタイルのような確立されているパラメータを介して評価できる。携帯通信装置1は、曲を演奏し、楽器サウンドを生成し、2つ以上のサウンドをミキシングし、曲を修正および/または編集でき、一方、個々のサウンド、ミキシングされた、または結果としてのサウンドは、有線またはワイヤレスイヤフォン2で聴くことができ、内部フラッシュメモリ36に格納でき、コンピュータ3および/または自宅、自動車または携帯オーディオシステム6に送信できる。その結果、ユーザーは自動車の中にいて、結果のサウンドを自動車のラウドスピーカで聞くことができる。ユーザーにより生成されたサウンド、メロディ、または曲は、本発明の別の革新的なリソースの内部に格納、およびオーディオメッセージまたは音楽メッセージを介して送信できる。
【0013】
別の革新的な特徴は、ユーザーが自分の技量を利用して、口笛、指を鳴らした音、手を叩いた音、唇から発せられた音声、タップダンス、または他から発せられたサウンドのようなサウンドを生成でき、携帯通信装置1を刺激し、携帯通信装置1は、これらのサウンドをその内部マイクロフォン34を介して受信し、その刺激を処理して解釈し、パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器であろうが、その楽器サウンドを生成できる。それに基づいて、生成されたサウンドの種々のパラメータ、例えば、強度、トーン、音色、音響信号形状、周波数、持続時間、声楽とそのタイプ、高調波周波数、および/または他の重要な、楽器サウンドの生成を規定するパラメータなどのパラメータが考慮される。
【0014】
通信装置とリモートセンサのすべての様相で提供されている、調整可能な弾性ベルト151、Velcro(R)(ベルクロ(登録商標))ストラップ(マジックテープ(登録商標))、または接着部153、152を介して、装置をユーザーの体に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、携帯通信装置1と相互作用する構成要素を含む機能ブロック図である。
図2図2は、両者とも本発明の目的である、携帯通信装置1とリモートセンサ4の使用方法のある可能な構成を示すブロック図である。
図3図3は、本発明の目的である装置の、第1の好適な実施形態に関連する、携帯通信装置20の詳細ブロック図である。
図4図4は、本発明の目的である装置の、第2の実施形態に関連する、携帯通信装置55の詳細ブロック図である。
図5図5は、本発明の目的である装置対象の、第2の実施形態に関連する、リモートセンサ70の詳細ブロック図である。
図6図6は、本発明の目的である装置の、第2の実施形態に関連する、リモートセンサ75のブロック図である。
図7図7は、本発明の目的である装置の、第1および第2の実施形態に関連する、アダプタ56の第1様相のブロック図である。
図8図8は、本発明の目的である装置の、第1および第2の実施形態に関連する、アダプタ63の第2様相のブロック図である。
図9図9は、本発明の目的である装置の、第1および第2の実施形態による、アダプタ68の第3様相のブロック図である。
図10図10は、本発明の目的である装置の、第2の実施形態に関連する、携帯通信装置の第1様相の前面111、左側面113、右側面114、下面116、および上面111の図である。
図11図11は、本発明の目的である装置の、第1の実施形態に関連する、携帯通信装置の第2様相の前面120、背面121、および下面122の図である。
図12図12は、本発明の目的である、調整可能弾性ベルト151に取り付けられた携帯通信装置150の第2様相の背面図である。
図13図13は、本発明の目的である装置の、第2の実施形態に関連する、その調整可能弾性ベルト151上に取り付けられたリモートセンサ160の第1様相の前面図である。
図14図14は、本発明の目的である装置の、第1の実施形態に関連する、携帯通信装置の第3様相の前面170と、右側面192と、左側面185の図である。
図15図15は、本発明の目的である装置の、第1の実施形態に関連する、調整可能弾性ベルト151に取り付けられた携帯通信装置200の第3様相の背面図である。
図16図16は、本発明の目的である装置の、第2の実施形態に関連する、調整可能弾性ベルト151に固定されたリモートセンサ210の第2様相の前面図である。
図17図17は、本発明の目的である装置の、第1の実施形態に関連する、携帯通信装置217の第4様相の立体図である。
図18図18は、本発明の目的である装置の、第1の実施形態に関連する、携帯通信装置220の第4様相の立体図である。
図19図19は、本発明の目的である装置の、第2の実施形態に関連する、調整可能弾性ベルト151に取り付けられたリモートセンサ257の第3様相の前面図である。
図20図20は、本発明の目的である装置の、第1の実施形態に関連する、携帯通信装置の第5様相の前面303と背面310の図である。
図21図21は、本発明の目的である装置の、第1の実施形態に関連する、調整可能弾性ベルト151に取り付けられた携帯通信装置335の第5様相の背面図である。
図22図22は、装置350の本体と調整可能弾性ベルト151間の第1可能配置の上部側面図である。
図23図23は、装置350の本体と調整可能弾性ベルト151間の第2可能配置の側面図である。
図24図24は、携帯通信装置の本体またはリモートセンサ350を、調整可能弾性ベルト151上に取り付ける方法の1つを示す第3配置の側面図である。
図25図25は、装置の本体を、調整可能弾性ベルト151上に取り付けるための取付けクリップを含む第4配置の側面図である。
図26図26は、本発明の目的である装置の、第2の実施形態に関連する、リモートセンサ392、412の第4および第5様相の一部である、感知グローブ360と感知セミグローブ370の立体図である。
図27図27は、本発明の目的である装置の、第2実施形態に関連する、リモートセンサ392の第4様相の立体図である。
図28図28は、本発明の目的である装置の、第2の実施形態に関連する、リモートセンサ412の第5様相の立体図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
発明の詳細な説明
本発明を、下記の図面に基づいて説明する。
【0017】
図の詳細な記述は、本発明の思想の理解を深め、また本発明の目的である電子装置を備える構成要素の詳細、機能、および特殊性を説明している。
【0018】
図1のブロック図は、携帯通信装置1と、リモートセンサ4と、付属構成要素3、2、7、6と相互作用するアダプタ5を備える本発明の電子装置を示している。携帯通信装置1は、埋め込みソフトウェアに関連する、アナログおよびデジタル電子回路を搭載しており、すべての機能において直接または間接的に作用して、楽器サウンド(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)を生成し、音楽を演奏し、サウンド効果を加え、演奏中の音楽のパラメータを修正し、サウンドをミキシングし、楽器の伴奏に関連するユーザーの能力および技量を評価できるシステムを構成している。
【0019】
携帯通信装置1は、コンピュータ3と通信可能で、数ある可能性の中で、ファイルを受け取り、または変更し、スケジュール、カレンダー、コンタクト(人との会合予定)にアクセスして調整する。デジタル化サウンドは、携帯通信装置1から、自宅、自動車、または携帯用オーディオシステム6に送信でき、サウンドが受信され、変換されて演奏される。リモートセンサ4は、楽器インタフェースを提供して、携帯通信装置1を制御し、携帯通信装置1は、結果としてのサウンドを有線またはワイヤレスイヤフォン2に送信できる。セルラー型で、音声および/またはデータ通信を可能にするワイヤレスネットワーク7が、携帯通信装置1の主要な機能を提供するために必要である。
【0020】
本発明の電子装置は、2つの実施形態により特徴付けられる。第1実施形態は、基本的に、楽器インタフェース20を有する携帯通信装置から構成される。この実施形態においては、図2に示されるように、2つ以上のリモートセンサ4、4a、4b...4n、または楽器インタフェース1a、1b、1c...1nを有する携帯通信装置の使用が可能である。従って、携帯通信装置は、2つ以上のリモートセンサ4、4a、4b...4n、または通信装置20との通信が可能なので、他のユーザーに対しては、音楽伴奏を行ったり、作曲したりするために、共に作動できる追加の楽器インタフェースが提供される。第2実施形態は、楽器インタフェース55なしの携帯通信装置を備え、これは、少なくとも1つのリモートセンサ4、4a、4b...4nを使用することで達成される。この実施形態の装置55はまた、その楽器インタフェースを使用して、第1実施形態の装置と共に機能することができる。本発明の目的であるアダプタ5は、両方の実施形態で作動し、携帯通信装置1内で生成されたサウンドを、装置の通信リソースと互換性のないサウンドシステム6へ配信する目的を有している。
【0021】
図3は、第1好適実施形態に関連する、携帯通信装置20の詳細ブロック図を示している。この装置は、楽器を組み込んであり、つまり、ユーザーは楽器(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)を装置の自身の構造で演奏でき、イヤフォン2で結果のサウンドを聴くことができ、および/または自宅、自動車または携帯オーディオシステム6に送信することができる。この第1実施形態においては、携帯通信装置20は、リモートセンサ4とは独立して機能するが、別の楽器インタフェースとして使用される可能性もある。
【0022】
内部充電式バッテリおよび充電管理回路21により、携帯通信装置20は、外部電源とは独立して機能できるようになる。内部バッテリは、供給回路22に接続されており、供給回路22は、装置の残りの回路に電源を供給するために調整された電圧を供給する。
【0023】
接触センサ40は、周波数と強度を感知し、パッド135の表面、またはJog(ジョグ)ディスク206の異なる領域において、手またはユーザーの指によるビート(叩くこと)/タッチ(接触)を検出することを目的とする。これらのセンサは、圧電性、容量性、抵抗性、誘導性、電界効果型の変換器、または圧力、強度、変位、振動、または加速度センサであってよい。楽器の表面に分散された接触センサ40は、接触を感知する、異なる領域を提供し、そこにおいて、ユーザーは、異なる機能を実行できる。このような種々のセンサにより、ユーザーは、例えば、多数のコマンドを操作でき、楽器サウンドおよび/または異なる音符を生成でき、パラメータを修正し、または、同時にまたは同時ではなく、演奏している曲に異なる効果を加えることができる。
【0024】
接触センサ40からの結果としてのアナログ信号は、信号調整回路41により処理され、アナログ/デジタル変換器、あるいは、A/D変換器39を介してデジタルの言葉に変換される。これらの結果としての言葉は、接触センサ40に加えられた衝撃の強度および時間/周波数応答を取得する、デジタル信号プロセッサ、あるいはDSP26を介して読まれる。接触センサ40が、デジタルインタフェースを有していれば、取得されたデジタル化された言葉は、DSP26を直接介して読まれる。Jog(ジョグ)ディスクのセンサ48は、アナログまたはデジタル信号をDSP26に供給し、DSP26はこれらの信号を処理して、Jog(ジョグ)ディスク206に加えられた角度に関しての位置、速度、および加速度に関する情報を取得する。
【0025】
携帯通信装置20のセンサを処理すると共に、DSP26は、数ある機能の中で、音声信号、サウンド、通信表示器、曲の処理を実行し、通信機能を制御し、2つまたはそれ以上のサウンドをミキシングする。これにより、携帯通信装置1、20、25は、2つまたはそれ以上のサウンドをミキシングすることが可能になり、下記の可能性も含まれる。つまり、修正あり、またはなしの曲のサウンドを、楽器サウンドおよび/またはサウンド効果とミキシングでき、修正あり、またはなしの曲のサウンドを、アダプタ5、56、63、68、または互換性のあるサウンドシステム6からのサウンドとミキシングでき、および楽器サウンドまたはサウンド効果を、アダプタ5、56、63、68、または互換性のあるサウンドシステム6からのサウンドとミキシングできる。2つのタイプの外部メモリがDSP26に接続されており、それは、データと情報を一時的に格納するRAMメモリ23と、サブシステムのファームウェア(DSP)と称されるシステムのソフトウェアと特定の情報を含むフラッシュメモリ24である。
【0026】
電話でのユーザーの音声は、例えば、埋め込みマイクロフォン34により変換され、その信号は増幅器32に配信され、増幅器32は、これらの信号を、D/A(デジタル/アナログ)およびA/Dブロック変換器30を介してデジタルの言葉に変換する。ユーザーの音声に関連するデジタルの言葉は、DSP26により受信されて処理される。同様に、電話の他のユーザーの音声は、デジタル的にDSP26からD/AおよびA/Dブロック変換器30に配信され、オーディオ増幅器31により増幅され、フォン33で聴くことができる。音声および結果としてのサウンドは、フォンおよびマイクロフォンインタフェース47を介して外部の有線またはワイヤレスイヤフォン2へ送信され、DSP26およびマイクロプロセッサ45により制御されて、数ある他のコマンドの中で、フォン/マイクロフォンを起動、または終了し、その音量を制御する。このインタフェースもまた有線またはワイヤレスで、外部マイクロフォンからの信号を受信できる。フォンとマイクロフォン47とのインタフェースは、無線周波数、超音波、赤外線光、または電気線/ケーブルにより外部装置との双方向通信を確立でき、また、通信のこれらの手段の2つまたはそれ以上を組み合わせることもできる。
【0027】
通信システム29は、コマンドおよび情報を受信および/または送信するために、リモートセンサ4との通信を可能にする。このシステムはまた、コンピュータ3、自宅、自動車または携帯オーディオシステム6、ワイヤレスアクセスポイント、インターネット、または他の任意の互換性のある装置とのワイヤレス通信を確立できる。通信システム29はまた、アナログまたはデジタルオーディオおよび/またはビデオ信号を、任意の互換性のある装置へ/から、送信および/または受信できる。更に、通信システム29は、アダプタ5と互換性があり、それにより、非互換性の装置が携帯通信装置1、20、55からのオーディオおよび/またはビデオ信号を受信できる。このシステムは、DSP26と相互作用し、それにより制御されるが、デジタル化コマンドを送信/受信することもできる。この通信システム29はまた、一方向および双方向の通信が可能で、これは、通信が、無線周波数、超音波、または赤外線光、およびこれらの通信手段の2つ以上を組み合わせて達成できることを意味している。
【0028】
無線周波数モジュール25は、セルラー型であってよい、データおよび音声のためのワイヤレスネットワーク7上に、クライアント構成を有している。このモジュールは、その全体の機能について、任意の他の携帯通信装置と互換性があり、AMPS(Advanced Mobile Phone System(高度移動電話システム))、TDMA(Time Division Multiple Access(時間分割多元接続))、CDMA(Code Division Multiple Access(符号分割多元接続))、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access(広帯域符号分割多元接続))、GSM(Global System for Mobile Communications)、または3G(Third Generation Mobile(欧州デジタル化移動体通信システム))標準規格が含まれ、更に、ワイヤレス(Wi−Fi(ワイファイ))ネットワークと互換性がある。内部または外部アンテナ27により、モジュール25と互換性のある通信手段を介して、無線周波数の受信または送信が可能になる。
【0029】
携帯装置の内部フラッシュメモリ36は、内部アプリケーション(ゲーム、スケジュール、ツールなど)のファイルまたはデータ、楽器サウンド、曲、データおよび任意のファイルを格納するために使用される。内部フラッシュメモリ36は、挿入メモリカードを介して拡張できる。このため、メモリカード50とのインタフェースがDSP26およびマイクロプロセッサ45によりアクセスされ、制御される。携帯通信装置1、20、55は、フラッシュメモリ36またはメモリカードに格納されている、mp3、wma、ogg、wav、または任意の他のデジタルフォーマットに関連する曲を演奏できる。任意の種類の圧縮または符号化を有するオーディオファイルもデコーダ37を介して実行される。楽器サウンド(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)は、シンセサイザ38により生成され、シンセサイザ38は、フラッシュメモリ36またはメモリカードに格納されているファイル内の楽器の標準規格を読み込む。本装置の他の利点は、楽器サウンドを、DSP26により、音楽サウンドとミキシングできるということである。
【0030】
コンピュータ通信インタフェース28により、携帯通信装置20、55が、コンピュータが、同様に設置されたインタフェースと適切なソフトウェアを備え、電気線/ケーブルを使用する物理的インタフェースとして装置をカバーしている限り、任意のコンピュータとの通信を設定できるようになる。従って、コンピュータ通信インタフェース28は、ケーブルにより任意のコンピュータを接続する標準かつ汎用手段を提供する。この通信インタフェースを介して、例えば、携帯通信装置20、55から送信されたコマンドから、楽器サウンド(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)を生成するために、コンピュータプログラムを制御することができる。他の可能性としては、ファイルをコンピュータ3からフラッシュメモリ36に送信すること、またはファイルをこのメモリからコンピュータ3にコピーすること、およびコンピュータデータ格納メモリとして作動することが含まれる。
【0031】
マイクロプロセッサ45は、いくつかの機能を有しており、キーボード42データを読み込みおよび処理すること、デジタル情報をバックディスプレイ44とメインディスプレイ35に送信すること、必要なときにリングを起動すること、アプリケーションをサポートして実行すること、および装置全体の制御を行うことが含まれる。DSP26もまた、マイクロプロセッサ45と組み合わせて機能し、情報を交換すると共に、命令およびコマンドを受信する。ファームウェアまたは埋め込みソフトウェアは、マイクロプロセッサ45により決められた動作を実行するように意図されているが、個人的および/または特定情報を格納できるフラッシュメモリ36内に格納される。
【0032】
パッド/Jog(ジョグ)ディスク発光ダイオード49は、装置様相に従って、パッド135またはJog(ジョグ)ディスク206の表面下に均一に分布されており、マイクロプロセッサ45により制御される。これらの発光ダイオードの目的は、ユーザーが取らなければならない行動を、明るく照らされた表示でユーザーに提供する、つまり、ユーザーに、特別な接触の瞬間および強度と共に、接触しなければならないディスクの位置について通知することである。
【0033】
図4のブロック図は、本発明の目的である装置の、第2実施形態に関連する携帯通信装置55を示している。この装置は、接続されている楽器インタフェースを有しておらず、第1実施形態の携帯通信装置20により実行される同じ機能を拡張するために、リモートセンサ4の使用が必要不可欠であるということを指摘することが重要である。この第2実施形態においては、装置は、通信システム29を介して、リモートセンサ4、70、75に属する接触センサ40とJog(ジョグ)ディスクセンサ48に加えられた刺激に関連するデジタル化信号を受信する。図4の図に示されているブロックは、図3の図で説明されたものと等価な機能および特徴を示しているので、詳細は説明しない。
【0034】
リモートセンサ4の第2様相を、図5のブロック図により更に詳細に説明する。装置は、内部充電式バッテリと、供給回路77により、残りの回路に適切な電力を供給する充電管理回路76を備える。接触センサ40は、第1実施形態の携帯通信装置20に対して説明されたものと同じであり、信号調整器41を介して処理され、A/D変換器39によりデジタルの言葉に変換されるアナログ信号を供給する。マイクロプロセッサ81は、接触センサ40とJog(ジョグ)ディスク48のデータを処理し、結果としてのコマンドと新しいデータが、通信システム82により携帯通信装置55に送信される。センサ40がデジタル出力を有し、信号が処理され、デジタル化される場合は、これらのセンサは、結果としてのデータを直接マイクロプロセッサ45に送ることもできる。
【0035】
通信システム82は、携帯通信装置29のシステムと同一で互換性があり、双方向(二方向)で、通信システム29に対して定義されている同一の通信手段でのデータ伝送を可能である。このシステムは、コマンドと制御を携帯通信装置20、55に送信して、このシステムから、数ある他の、ユーザーにとって有益な情報の中で、選択された楽器、曲名、発光ダイオードの点火コマンド、評価応答のような種々の情報を受信する。マイクロプロセッサ81はまた、キーボード79のデータを読み込み、実行して、携帯通信装置35の主ディスプレイの拡張として機能するディスプレイ80にコマンドを出力する。フラッシュメモリ78は、マイクロプロセッサ81に接続されており、データ、アプリケーション、ルーチンなどを格納すると共に、装置全体を制御するファームウェアを格納する。
【0036】
図6は、リモートセンサ75の第1様相のブロック図を示している。この様相のブロックと機能は、すでに説明した第2様相と同様であるが、Jog(ジョグ)ディスクセンサ48がもはや存在せず、発光ダイオード74と接触センサ40がリモートセンサ75の第1様相と直接関連している事実が異なる。この図はまた、リモートセンサ4の第3様相275、第4様相392、および第5様相を説明するときも適用される。
【0037】
図7は、アダプタ56の第1様相のブロック図を示しており、アダプタ56は、第1および第2実施形態の携帯通信装置20、55に対して作用できる。アダプタ56に接続された外部電源は、供給回路57にエネルギーを送り、供給回路57は、調整された電圧を残りの回路に供給する。この通信システム58は、装置29の通信システムと同一で互換性があり、これらの装置間で双方向のデジタルデータ伝送を可能にする通信を確立する。
【0038】
携帯通信装置20、55の結果としてのサウンドはアダプタ56に送信され、アダプタ56は、マイクロプロセッサ59により受信データを復号する。処理されたデータは、D/A変換器とアクティブフィルタ60を通過し、結果のサウンドに関連するアナログ信号を再構築する。この信号は、マイクロプロセッサ59により制御される音量制御回路61を介して、振幅が調整される。従って、振幅を調整された信号は、任意のオーディオおよび/またはビデオ装置に受信されるための標準オーディオチャネルにより利用される。デジタルオーディオインタフェース62は、別のデジタル化オーディオ出力に加えて、任意のオーディオおよび/またはビデオ装置と互換性があり、入力オーディオを、携帯通信装置20、55に送信できるデジタルオーディオ入力として作動することもできる。
【0039】
図8は、アダプタ63の第2様相のブロック図を示しており、アダプタ63は、第1および第2実施形態の携帯通信装置20、55上で作動する。このアダプタは、ラウドスピーカ69を駆動するためのオーディオパワーアンプ64を含むことを除いて、第1様相のアダプタ56と同一である。
【0040】
アダプタ63は、携帯通信装置20、55により生成され、またはその上で再生されるサウンドとビデオを、通信システム29と互換性がない装置に供給する。このアダプタは、自動車オーディオシステムに搭載でき、オーディオ入力に接続されて、自動車のラウドスピーカを駆動できる。別のオプションは、第2様相のアダプタ63を、例えば、自動車のラウドスピーカを直接駆動するために使用することである。アダプタ56、63、68が接続された装置のオーディオおよび/またはビデオ信号を、携帯通信装置20、55に送信することもできる。
【0041】
第1および第2実施形態の携帯通信装置20、55上で作動できるアダプタ68の第3様相のブロック図が図9に示されている。このアダプタは、アナログまたはデジタルビデオ信号を提供する手段を含む、アダプタ56の第1様相の回路と機能を組み込んでいる。この目的のため、携帯通信装置20、55は、文字、点、図柄、画像、または写真に関連するデータおよび/またはコマンドを、通信システム58によりアダプタ68に送信する。これらのデータおよび/またはコマンドは、マイクロプロセッサ59により復号され、前処理されて、結果としてのデータは、マイクロプロセッサ59によりデジタルビデオプロセッサ66に送信される。このプロセッサは、画像形成の役割を持ち、それをビデオデジタルインタフェース67および/またはアナログビデオインタフェース65に送信し、それぞれのインタフェースはデジタルおよびアナログビデオ信号を供給する。アダプタ68から出力されるこれらのビデオ信号は、既存のビデオ標準規格と互換性があり、画像をTVプロジェクタに供給する。
【0042】
両方の実施形態の携帯通信装置20、55は、楽器による曲の伴奏におけるユーザーの能力、または基本的には、ユーザーの曲またはメロディの作曲技術を評価できる。伴奏の評価において考慮される基準パラメータは、同期性/リズム、強度、選択楽器、および音符である。標準規格を含む曲ファイル、または独立したファイルから、評価されるパラメータに関連して、および基準を考慮して、ユーザーの楽器を演奏する動作についての能力に関連した、結果としてのスコアまたはレベルを計算できる。ユーザーが、曲の伴奏なしに、メロディを演奏することを好む場合も同様に評価を下すことができる。これを達成するため、フラッシュメモリ36に格納されたファイルに記録された標準を考慮して、音楽スタイルが、例えば、ロック、ジャズ、サンバ、などから選択され、得られたパラメータ、例えば、強度、リズム/同期性、および音符と比較され、同時に、音楽的創造性のレベルを含めて、選択された楽器をチェックし、ユーザーが異なる楽器、更には、所定の曲または音楽スタイルでは使用するのが困難な楽器を利用できる状況を考慮し、使用された楽器および選択されたスタイルの難易度のレベルに応じて追加重みを得る。第2実施形態の携帯通信装置55において、評価結果はそのディスプレイ35上に示され、また、リモートセンサディスプレイ80上にも示される。
【0043】
ユーザーの能力評価に対してのある厳格さを確立する機能を有する難易度のレベルを選択することができる。例えば、支援が必要なビギナー、初級、中級、および上級の4レベルに分けることができる。この目的のため、評価パラメータは、異なる重みを受信し、異なる標準が規定されたレベルに従って選択される。
【0044】
携帯通信装置20、55は、楽器伴奏の曲、または楽器サウンドのみからの結果としてのサウンドを、フラッシュメモリ36またはメモリカードに記録できる。本発明の思想の1つは、オーディオメッセージにより生成されたサウンドまたはメロディを送信することから構成されている。ユーザーは、生成されたサウンドまたはメロディを、装置の種々の動作を示すリングトーンとすることができる。そして、携帯通信装置20上で、またはリモートセンサ4、70、75で利用できる音楽インタフェースは、多音トーン(リングトーン)を生成するための簡単かつ効率的なツールとなる。これらのサウンドもまた、それらを演奏および/または編集できるコンピュータ3に送信すると共に、自宅、自動車または携帯オーディオシステム6に送信できる。
【0045】
楽器サウンド(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)の生成は、携帯通信装置20またはリモートセンサ4、70、75に接続された楽器インタフェースを使用することとは別に、異なる方法で行うことができる。これらの楽器生成手段には、数ある他の可能な方法の中で、手を叩く動作、指を鳴らす動作、ユーザーの唇を介して発せられるサウンド、タップダンスが含まれる。ユーザーにより発せられたこれらのサウンドは、マイクロフォン34により捕集され、解釈される。楽器サウンドの生成に際しては、ユーザーから発せられたサウンドの強度、トーン、周波数および持続時間が考慮され、対応する選択楽器に変換される。これにより、リモートセンサ4、70、75または装置の音楽インタフェースの使用を不要にする。ユーザーの能力評価は、音楽スタイルがいったん選択されれば、この機能モードにおいても可能であり、同期性/リズム、強度、音符の標準パラメータが評価される。音符は、ユーザーにより生成されたサウンドを介して定義される。
【0046】
図10は、第2実施形態に関連する、第1様相の携帯通信装置55の前面111、左側面113、右側面114、下面116、および上面110を示している。
【0047】
前面111には、内部フォンへの入口33と、グラフィックディスプレイ35と、メニューを選択する2つのボタン89、88と、MENU(メニュー)94により規定されるメニューおよびサブメニューアクセスキー、ブラウジングキー92、91、93、90、電話を終了するため、または機能をキャンセルするためのEND(終了)キー18、電話をかけるためのSEND(送信)キー119、数字キーボード87、および内部マイクロフォンへの入口34がある。
【0048】
左側面は、装置のキーボード拡張部を示しており、特別な機能を備えている。ON/OFF(オン/オフ)キー95は装置をオン/オフし、Ring/Call Volume(リング/コール音量)キー96、97は、呼び出し音、および電話音量を調整する。Fast Rewind/Previous Music(早戻し/前曲)98、Play/Pause(演奏/ポーズ)99、Fast Forward/Next Music(早送り/次曲)100、およびStop(停止)キー101は、曲、メロディ、またはサウンド演奏を制御する。Rec(録音)キー117は、生成されたサウンド、または生成され、曲にミキシングされたサウンドの録音をする。
【0049】
右側面114は、キーボードの残りと、コンピュータ通信インタフェース28に接続されているPCポート108を示している。MSC VOL(ミュージック音量)キー103は、曲の音量を調整し、SND VOL(サウンド音量)キー104は、調整を増減し、また、選択を先に進め、または戻すための矢印キー107、102を使用してサウンド音量調節をする。EFF SEL(効果選択)キー106は、該当する楽器で生成される、数ある他の効果の中で、エコー、ピッチ、演奏を先に進める/戻す、あるノイズを加える、または種々のひずみなどのサウンド効果を選択する。最後に、FNC SEL(機能選択)キー105は、矢印102、107を介して選択できる他の機能の中で、楽器選択、オーディオ調整、イコライザのような機能へのアクセスをユーザーに提供する。
【0050】
下面116に示されているインタフェース109は、バッテリチャージャへの入力であり、本発明には含まれない部分である他の付属品への入力/出力である。上面110には、有線イヤフォンとマイクロフォン115のコネクタがある。
【0051】
図11は、第2様相に関連し、本発明の目的である第1実施形態に属する、携帯通信装置の前面120、背面121、および下面122を示している。接続されている物理的楽器は、電子ドラムに類似している。
【0052】
携帯通信装置120は、連結部134を介して開閉できる2つの部分から形成されている。上側には、フォン33と主グラフィックディスプレイ35がある。下半分の側には、メニューキー94、ブラウジングキー92、91、93、90、コール制御キー118、129、数字キーボード87、およびマイクロフォン34がある。
【0053】
背面121は、ユーザーの手/指のタッチ(接触)またはビート(叩くこと)を感知する、パッドとも称される表面135があり、ユーザーが楽器サウンド(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)を、これらの表面をビート(叩く)、押す、またはタッチ(接触)することで生成できる。各表面は、異なるトーンの異なる楽器を表現でき、ユーザーに多様なオプションを提供している。
【0054】
バックディスプレイ44は、数ある他の情報の中で、選択されている、または演奏されている曲名、選択されている楽器、メニュー、サブメニュー、構成、オーディオ調整、スコアまたは能力レベルのような視覚情報をユーザーに提供する。FNC(機能)キー105は、オプション、構成、調整、メニュー、および他の有益な機能へのアクセスを提供し、一方、矢印キー139、137は、選択を支援する。
【0055】
図12は、Velcro(ベルクロ(登録商標))ストラップ(マジックテープ(登録商標))または接着部153、152を含み、装置150のユーザーの体への調整および設置を好適に可能にする、調整可能弾性ベルト151に取り付けられた携帯通信装置150の第2様相を示している。
【0056】
図13は、携帯通信装置55に付随し、アダプタ5と共に、本発明の目的である装置の、第2実施形態を形成するリモートセンサ160の第1様相の前面図を示している。リモートセンサ160は、Velcro(ベルクロ(登録商標))ストラップ(マジックテープ(登録商標))または接着部153、152を含む、調整可能弾性ベルト151に取り付けられている。装置の前側には、ディスプレイ80と、ユーザーがパッド135をビート(叩く)またはタッチ(接触)して、楽器サウンドを生成できる接触感知表面またはパッド135と、既に説明したFNC(機能)キー105と、ブラウジング矢印139、137がある。
【0057】
図14は、第3様相の携帯通信装置の前面170、右側面192、および左側面185を示しており、Jockey Disk(ジョッキーディスク)装置または電子DJを示している。この携帯通信装置の様相により、ユーザーはDJ(Disk Jockey(ディスクジョッキー))として行動できる、つまり、ユーザーは、DJとして振舞うオーディオのプロのように、数ある他の特徴の中で、サウンド効果を加えたり、再生パラメータを制御したりすることができる。
【0058】
前面170には、フォン33、グラフィックディスプレイ35、選択キー178、173、コールキー118、119、MENU(メニュー)キー94、数字キーボード87、およびマイクロフォン34がある。前部キーにより、数ある他の音楽機能の中で、ユーザーは電話をかけ、テキストおよびオーディオメッセージを送信し、構成にアクセスし、アプリケーションを使用し、楽器を選択し、曲を演奏することができ、それらはすべて、ディスプレイ35の視覚化により支援される。
【0059】
左側面185には、有線フォンおよびマイクロフォンコネクタ115と、コンピュータ通信インタフェース28に接続されるPCポート108がある。また、音量選択キー、SND VOL(サウンド音量)104およびMSC VOL(ミュージック音量)103、効果キーEFF SEL(効果選択)106、およびブラウジング矢印107、102が利用できる。右側面は、バッテリの充電と、付属品との接続が可能なインタフェースコネクタ109と、ON/OFF(オン/オフ)キー95と、演奏制御キー100、98、99、101を備える。演奏/ポーズキー109は、サウンドまたは音楽演奏を開始し、もう一度押されると、演奏を一時停止モードにする。早戻し/前曲キー98は、演奏を戻し、または演奏を前のサウンドまたは音楽に戻したりし、一方、早送り/次曲キー100は、演奏を先に進めたり、演奏リストの次の曲に飛んだりする。停止キー101により演奏はキャンセルされ、Rec(録音)キー117は、生成されたサウンドまたは結果としてのサウンドを録音する。
【0060】
図15は、第3様相に関連し、Velcro(ベルクロ(登録商標))ストラップ(マジックテープ(登録商標))または接着部152、153を有する調整可能弾性ベルト151に取り付けることができる携帯通信装置200の背面を示している。装置200の背面は、該当する楽器の主コマンドを有しており、DJのように振舞うユーザーに有益なコントロールとコマンドしかないが、ターンテーブルのように見える。
【0061】
グラフィックディスプレイ44は、曲名、選択された曲に関する演奏リスト番号、演奏経過時間、曲の合計時間、毎分当りのビートまたはBPM、選択された機能、メニュー、および他の視覚化のための重要な詳細を表示できる。FNCキー105とブラウジングキー137、139によりユーザーはメニューオプションを探して選択でき、同時に、他の重要な機能に加えて、楽器の種類を変更し、オーディオ特別効果を選択できる。Scratch(スクラッチ)キー205は、曲を停止し、ユーザーが、次に説明するJog(ジョグ)ディスク206を使用して、演奏をコントロールできるようにする。Pitch(ピッチ)キー208は、Jog(ジョグ)ディスク206を介して、演奏速度コントロールを選択する。Fly cue(フライキュー)キー207は、これを押すと、演奏されている曲の中マークを付けることができ、それにより、ユーザーが要求すると、まさにその点から再び演奏できる。
【0062】
Jog(ジョグ)ディスク206は、スピニングディスクであり、ユーザーが自分の手および/または指を利用して、それをスピンさせ、曲の選択されたパラメータの1つを増減できる。このディスクは、楽器サウンド(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)、サウンド効果の生成に作用し、曲またはサウンド演奏パラメータを変更でき、メニューのブラウジング支援にも使用でき、アプリケーションのコントロールに作用し、またパッド135のように、タッチ(接触)を感知する。
【0063】
Jog(ジョグ)ディスク206は、ゴム材料、ゴム、シリコーン、クッション性および抵抗材料であるシリコーン付きゴムから構成されている。ディスクを時計回りにスピンさせることにより、パラメータ値は増加し、反時計回りに回すとそのパラメータを減少する。例えば、選択されている演奏パラメータが、演奏を進める、または戻すようになっているときは(スクラッチ機能)、Jog(ジョグ)ディスク206を時計回りにスピンさせると、曲を、この方向の進行に従って、前に進めて演奏する。同じことが反時計回りにおいても起きるが、演奏は逆方向に戻る。Jog(ジョグ)ディスク206はまた、ユーザーの手および/または指のタッチ(接触)/ビート(叩くこと)を感知し、選択された機能で作用し、更に、楽器サウンド(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)を生成し、それを演奏中の音楽サウンドにミキシングできる。Jog(ジョグ)ディスク206は、ディスク位置、角速度および/または角度に関しての位置を検出できるスピンセンサ48を備え、更に、角速度センサ、角度に関しての位置、加速度、または運動センサを備える。それに加えて、タッチ(接触)/ビート(叩くこと)を検出するために、その表面の下にタッチセンサ40がある。
【0064】
パッド135とJog(ジョグ)ディスク206は、その表面下の領域または点に接続されているいくつかのタッチセンサを、表面下に分布された発光ダイオードと共に有しており、機能、コマンドを示し、装置の使い勝手を向上する。パッド135の場合、Jog(ジョグ)ディスク206のスピニングをシミュレートするために、ユーザーは自分の手および/または指をパッド135上でスライドまたはドラッグしなければならない。速度、運動方向、および強度が、分散された複数のセンサを介して検出され、Jog(ジョグ)ディスク206に対する回転方向と、等価な速度に変換される。
【0065】
いくつかの発光ダイオードがJog(ジョグ)ディスク206とパッド135の表面下に配置されている。点灯した領域または点は、タッチした(接触)点に対応し、その明るさの強度は、コントロール可能であるが、表面に加えられる強度または圧力に関連している。これらの発光ダイオードの組み合わせにより、機能、コマンドを示す図柄およびシンボルに加えて、矢印、円、正方形、および他の幾何学図形の形状での明るい表示を提供し、発光ダイオードはまた、装置の使い勝手を向上するようにも意図されている。発光ダイオードの動作49、72、74の例は、「Jog(ジョグ)ディスク206を最大強度で時計方向にスピンさせる」というタイプの将来の動作から構成されている。従って、矢印の形状で配置された発光ダイオードのグループは、回転および強度に関連するシーケンスにおいて点灯し、加えるべき速度を知らせてくれる。従って、ユーザーは回転方向と、どの程度の速度で回転すべきかを、矢印構成がどれだけの速度で現れるかと、その明るさの強度を観測することにより知ることができる。
【0066】
Jog(ジョグ)ディスク206とパッド135表面は、光に対して半透明または透明なソフトゴムまたはクッション性材料で構成されており、それにより、表面下に設置された発光ダイオードの明るさが、ユーザーにより適切に見えるということを指摘することは重要である。Jog(ジョグ)ディスク206とパッド135がソフトである別の理由は、繰返してタッチ(接触)/インパクト(衝撃)を与えることで、手および/または指を怪我することを防止するためである。
【0067】
図16は、Velcro(ベルクロ(登録商標))ストラップ(マジックテープ(登録商標))または接着部152、153を有する調整可能弾性ベルト151により取り付けられている、第2様相のリモートセンサ210の第1様相の前面図を示している。このセンサは、オーディオのプロまたはDJにより使用される、曲のパラメータを修正するための目的で、コントロールとコマンドを保持している。この様相のリモートセンサ210により、第2実施形態に関連する携帯通信装置が完成され、この組み合わせにより、携帯通信装置200の第3様相の同じ機能を実行させ、達成させる。
【0068】
リモートセンサ210の前面は、曲名、選択された曲に関連する演奏リスト番号、演奏経過時間、曲の合計時間、毎分のビート数またはBPM、選択された機能、メニューおよび他の視覚化のために重要な詳細のような視覚情報を示すグラフィックディスプレイを有している。Jog(ジョグ)ディスク206に加えて、リモートセンサは、FNC(機能)105キー、ブラウジング矢印137、139、Scratch(スクラッチ)205、Pitch(ピッチ)208、およびFly cue(フライキュー)キー207を有している。
【0069】
携帯通信装置218の第4様相が、第2実施形態に関連して、図17に示されている。この様相は、ピアノ型の楽器インタフェースを示しており、それは、装置218を開けたときに、その中心に見出せる。装置217、218の両者の部分は、接合部221、222によりそれ自身で開き、ピアノキーボード219と共に、内部ディスプレイ44、機能、メニュー、およびブラウジングキー215、216へのアクセスを可能にする。各ピアノキーの下には、ユーザーにより加えられたタッチの強度、時間、および周波数を検出するように分散された接触センサ40と発光ダイオード49がある。生成されたサウンドは、ピアノサウンドに限定されず、パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器のようなほとんど異なるサウンドであってもよい。
【0070】
図18は、携帯通信装置220の第4様相を示しており、両方の部分218、217は閉じている。この装置の見かけは、第1様相の装置111に類似しており、前面に、選択キー89、88、メニューおよびブラウジングキー89、88、94、92、91、93、90、コールコントロールキー118、119、数字キーボード87、前部グラフィックディスプレイ35、フォン33、およびマイクロフォン34を有している。右、左、下、および上面は、第1様相の装置114、113、116、110に類似している。
【0071】
Velcro(ベルクロ(登録商標))ストラップ(マジックテープ(登録商標))または接着部152、153を有する調整可能弾性ベルト151に取り付けることができる、リモートセンサ257の第3様相が図19に示されている。このセンサの音楽インタフェースは、ピアノに類似しており、このリモートセンサの様相257は、携帯通信装置111の第1様相と共に、装置220の第4様相に類似の方法で作動する。装置の前面には、グラフィックディスプレイ80、ピアノキーボード219、およびEFF SEL(効果選択)106、INS(登録商標)T SEL(楽器選択) 267、TEMPO(テンポ) 259、およびFNC(機能)キー105がある。INS(登録商標)T SEL(楽器選択)キー267は、ブラウジングキー266、265により楽器の選択をする。TEMPO(テンポ)キー259は、サウンドまたはメロディ演奏速度を、このパラメータに作用するために、ブラウジング261、260を使用するだけで変更する機能を有する。
【0072】
図20は、携帯通信装置の第5様相の前面303と背面310を示しており、本発明の第1実施形態の目的である、電子装置を形成する別の可能性を備えている。この装置に接続された主楽器は、他の楽器(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)のサウンドもまた、弦楽器279により生成できるが、ギター、バイオリン機能を果たすことができる。
【0073】
前面303は、側面と同様、装置11の第1様相の1つと同一である。相違点は、弦楽器とバックディスプレイ44を有する背面310である。弦楽器センサ278は、図3のブロック図に示されている接触センサ40の位置を占める。
【0074】
弦楽器279は、その末端に個々のセンサ278を有し、これらのセンサ278は、弦楽器により生成された振動を、電気信号に変換する。これらの振動は、感知され、処理され、楽器サウンドが、選択された楽器またはサウンド/音楽効果から生成される。これらのセンサ278は、圧電性、容量性、誘導性、または抵抗性型、または、振動、運動、変位および/または加速度センサであってよい。それに加えて、弦楽器279は、楽器の各タイプに適切であり、プロの楽器で使用される弦楽器に類似の機械的特性を有しており、それは金属、プラスチック、ナイロン、またはこれらの材料の組み合わせにより製造される。
【0075】
Jog(ジョグ)ディスク206、パッド135、弦楽器279、ピアノキー219、および感知領域363、364、366、365、362が、圧電性、容量性、誘導性、または抵抗性型、または振動、運動、変位、および/または加速度センサであってよい少なくとも1つのセンサを備えていることを考慮することは重要である。Jog(ジョグ)ディスク206、パッド135、感知セミグローブ370、および感知グローブ360は、2つ以上の接触感知領域または点を備え、その表面上のタッチ(接触)の運動、強度、および周波数/持続時間を検出すると共に、タッチした(接触)点または領域を検出できる。Jog(ジョグ)ディスク206は、パッド135と同様に、アプリケーション、コマンド、メニュー、選択、および他のコントロール機能に対して作用できる。
【0076】
図21は、Velcro(ベルクロ(登録商標))ストラップ(マジックテープ(登録商標))または接着部152、153を有する、調整可能弾性ベルト151に取り付けられた、第1実施形態に関連する携帯通信装置335の第5様相の前面図を示している。
【0077】
すべての様相および両方の実施形態において、携帯通信装置またはリモートセンサ350の本体を取り付ける方法の1つが図22に示されている。側面図によれば、2つのディスク352、351があり、それらは、固定されており、お互いに関してスライドし、装置またはセンサ350の本体を、調整可能弾性ベルト151に接合している。ベルト151と本体350は、ディスク352、351を接続する効率的な手段を有していることに注目することは重要である。従って、装置(リモートセンサまたは携帯通信装置)の本体をベルト151の回りでスピンできる。
【0078】
装置350の本体を取り付ける別の方法は、図23に示されているように、ベルト151上、および装置350の本体上に取り付けられた接着部またはVelcro(ベルクロ(登録商標))340を使用することである。図24は、調整可能弾性ベルト151を、腕時計のように、装置350の本体上に取り付けられた2つの剛体支持体341、342を通過させることを示唆している。図25は、装置350を取り付け、またはクリップで留めるピン344、343を有するベルト151を示している。最後の場合は、ピン344、343と、装置350の本体上の取付けシステムは、装置350を取り外すための簡単で複雑でない手段を提供すると共に、ベルト151上に装置350を接続する効率的および実際的な手段を提供しなければならない。一般的に、装置350の本体を弾性ベルト151に取り付ける機構があり、この機構は、効率的で、実際的、かつ複雑でなく、他の利用可能な取付け機構の中で、ディスク352、351、接着部、またはVelcro(ベルクロ(登録商標))340、支持体341、342、取付けピンまたはクリップ344、343、プレススタッドボタンを備えることができる。
【0079】
楽器サウンド(パーカッション、キーボード、弦楽器、または吹奏楽器)を生成する、より実用的で容易な方法は、リモートセンサ75、70の接触センサ40を、ユーザーの指の先端に設置することである。図26は、感知グローブ360を、手の内部の部分または手のひらの図として示しており、グローブ360は、ユーザーの手を覆い、弾性ベルト372を有し、タッチ(接触)/ビート(叩くこと)感知領域が、指の表面363、364、366、365、362上で利用できるように考慮されている。手の内部または手のひらの図としての、感知セミグローブ370の別のタイプは、ユーザーの手の領域を覆い、弾性ベルト372を有し、親指のみが接触感知領域362を有している。グローブ360、370の両者のタイプの接触センサ363、364、366、365、362は、圧電性、容量性、誘導性、または抵抗性型、および圧力、強度、または変位センサであってよい。センサに加えて、グローブ様相360、370は、接触感知領域上、またはその反対部分(爪の上方)上に設置された、発光ダイオード74または明るい点を有することができる。
【0080】
リモートセンサ392の第4様相は、感知セミグローブ370を含むが、図27に示されている。この様相では、リモートセンサ392の本体は、調整可能弾性ベルト151を介してユーザーの腕にストラップで留めることができる。感知セミグローブ370は、そのベルト372上に開口部382を有し、そこを通して、ワイヤ383がセンサから出てきて、リモートセンサ392に接続されている。リモートセンサの前面には、グラフィックディスプレイ80、FNC(機能)105、MSC VOL(ミュージック音量)103、SND VOL(サウンド音量)104、TEMPO(テンポ)キー259と、他のキーを介して、選択されたパラメータを修正できるようにする矢印形のキー260、261が位置している。
【0081】
図28は、感知グローブ360を備える、リモートセンサ412の第5および最後の様相を示している。リモートセンサ412の本体は、調整可能弾性ベルト151を介して、ユーザーの腕にストラップで留める、または固定できる。感知グローブ370は、入口382を有しており、そこからワイヤ383が出て、センサ信号をリモートセンサボックス412にセンサ信号を配信する。リモートセンサの前面には、グラフィックディスプレイ80、FNC(機能)105、MSC VOL(ミュージック音量)103、SND VOL(サウンド音量)104、TEMPO(テンポ)キー259および矢印形キー260、261が位置している。
【0082】
すべての様相における、本発明のすべての携帯通信装置11、150、200、220、335、リモートセンサ160、210、257、392、412、およびアダプタ56、63、68は、金属および/またはプラスチックボックスに含まれている。ボックスまたは装置の構造の外側には、眼に見えるキー、コネクタ、バイザー、および孔がある。ボックスの内側には、数ある電気線/ケーブルおよび特定の電子構成部品の中で、適切に半田付けされた電子構成要素、ワイヤレス通信モジュール、キーボードおよびディスプレイへの印刷回路基板を備えた印刷回路基板がある。
【0083】
携帯通信装置111、150、200、220、335およびリモートセンサ160、210、257、392、412のすべての様相において存在する調整可能弾性ベルト151は、Velcro(ベルクロ(登録商標))ストラップ(マジックテープ(登録商標))または接着部153、152を有し、それにより、ユーザーの体への適切および安全な、人間工学的な位置決めを可能にする。
【0084】
本発明の電子装置は、携帯通信装置1および/またはリモートセンサ4を介して、ユーザーに、個人的事項、カレンダー、ゲーム、演奏リストエディタ、サウンド設定、グラフィックイコライザ、高機能構成、ファイルエディタ、コンタクトリスト、アラーム時計、および時計のようなアプリケーションを提供する。これらのアプリケーションは、携帯通信装置1において優先的に見出せる。しかし、アプリケーションは、装置1のアプリケーションと相互作用するリモートセンサ上でも提供できる。
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