(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
コードのイメージを表す画像データから、通信ネットワークを介して取得した情報により特定されるWebページを表示する第1の端末において表示されるWebページを特定する情報と、当該Webページへの入力状態と、当該Webページにおいて再生されている動画のボリュームおよび再生時間を示す情報を含む再生状態とを含むWebページ情報を抽出するコード解析部と、
前記抽出されたWebページ情報に基づいて、前記Webページを表示するように制御すると共に、前記入力状態や、前記再生状態を当該表示されたWebページに反映するように制御するWebページ情報反映部と
を備えた通信端末。
通信端末によって、コードのイメージを表す画像データから、通信ネットワークを介して取得した情報により特定されるWebページを表示する第1の端末において表示されるWebページを特定する情報と、当該Webページへの入力状態と、当該Webページにおいて再生されている動画のボリュームおよび再生時間を含む再生状態とを含むWebページ情報を抽出し、
前記抽出されたWebページ情報に基づいて、前記Webページを表示するように制御すると共に、前記入力状態や、前記再生状態を当該表示されたWebページに反映するように制御する
Webページ表示方法。
コードのイメージを表す画像データから、通信ネットワークを介して取得した情報により特定されるWebページを表示する第1の端末において表示されるWebページを特定する情報と、当該Webページへの入力状態と、当該Webページにおいて再生されている動画のボリュームおよび再生時間を示す情報を含む再生状態とを含むWebページ情報を抽出する処理と、
前記抽出されたWebページ情報に基づいて、前記Webページを表示するように制御すると共に、前記入力状態や、前記再生状態を当該表示されたWebページに反映するように制御する処理と
を、コンピュータに実行させるプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、Google Chromeは、クラウド型サービスであるため、常時起動したサーバが必要であり費用等がかかるという課題がある。また、Webページ内のフォーム(Form)の入力状態を同期することはできないので、ユーザが時間をかけて入力したフォームの内容等の情報は失われてしまい、利便性が悪いという課題がある。
【0007】
特許文献1は、ブラウザとサイト間で確立されるアクティブセッションのブラウザ状態を保存し、復元できるブラウザ状態リポジトリ(BSR)サービスを開示している。しかしながら、このBSRサービスでは、他のブラウザにアクティブセッションを移行することは可能であるが、Webページ内のフォームの入力状態を他のブラウザに同期することはできないので、その入力状態は破棄されてしまう。
【0008】
また、特許文献2は、Webサービス実行中にそのサービスを中断することなく、かつ、簡易な操作で、ブラウザ端末の切り替えを実現するサービス引継システムを開示している。しかしながら、このサービス引継システムによるブラウザ端末の切り替えには、引継サーバを必要とするので、費用等がかかってしまう。
【0009】
本願発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、費用を増加させることなく、一方の端末のブラウザの状態を他方の端末のブラウザに再現することにより、利便性を向上することができるWebページ引き継ぎシステム、Webページ引き継ぎ方法、通信端末、Webページ表示方法およびプログラムを提供することを主要な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1のWebページ引き継ぎシステムは、通信ネットワークを介して取得した情報により特定されるWebページをそれぞれ表示する第1の端末と第2の端末とを備えたWebページ引き継ぎシステムであって、前記第1の端末は、表示されるWebページを特定する情報と、当該Webページへの入力状態とを含むWebページ情報を取得するWebページ情報取得部と、前記取得されたWebページ情報を保存するコードを生成すると共に、当該コードのイメージを表示するように制御するコード生成部とを備え、前記第2の端末は、前記第1の端末に表示されたコードのイメージを表す画像データから、前記第1の端末において表示される前記Webページを特定する情報と、当該Webページへの前記入力状態とを含むWebページ情報を抽出するコード解析部と、前記抽出されたWebページ情報に基づいて、前記Webページを表示するように制御すると共に、前記入力状態を当該表示されたWebページに反映するように制御するWebページ情報反映部とを備える。
【0011】
本発明の第1の通信端末は、自端末に表示されるWebページを特定する情報と、当該Webページへの入力状態とを含むWebページ情報を取得するWebページ情報取得部と、前記取得されたWebページ情報を保存するコードを生成すると共に、当該コードのイメージを表示するように制御するコード生成部とを備える。
【0012】
本発明の第2の通信端末は、コードのイメージを表す画像データから、通信ネットワークを介して取得した情報により特定されるWebページを表示する第1の端末において表示されるWebページを特定する情報と、当該Webページへの入力状態とを含むWebページ情報を抽出するコード解析部と、前記抽出されたWebページ情報に基づいて、前記Webページを表示するように制御すると共に、前記入力状態を当該表示されたWebページに反映するように制御するWebページ情報反映部とを備える。
【0013】
本発明の第1のWebページ引き継ぎ方法は、通信ネットワークを介して取得した情報により特定されるWebページをそれぞれ表示する第1の端末と第2の端末とにおけるWebページ引き継ぎ方法であって、前記第1の端末によって、表示されるWebページを特定する情報と、当該Webページへの入力状態とを含むWebページ情報を取得し、前記取得されたWebページ情報を保存するコードを生成すると共に、当該コードのイメージを表示するように制御し、前記第2の端末によって、前記第1の端末に表示されたコードのイメージを表す画像データから、前記第1の端末において表示される前記Webページを特定する情報と、当該Webページへの前記入力状態とを含むWebページ情報を抽出し、前記抽出されたWebページ情報に基づいて、前記Webページを表示するように制御すると共に、前記入力状態を当該表示されたWebページに反映するように制御する。
【0014】
本発明の第1のWebページ表示方法は、通信端末によって、表示されるWebページを特定する情報と、当該Webページへの入力状態とを含むWebページ情報を取得し、前記取得されたWebページ情報を保存するコードを生成すると共に、当該コードのイメージを表示するように制御する。
【0015】
本発明の第2のWebページ表示方法は、通信端末によって、コードのイメージを表す画像データから、通信ネットワークを介して取得した情報により特定されるWebページを表示する第1の端末において表示されるWebページを特定する情報と、当該Webページへの入力状態とを含むWebページ情報を抽出し、前記抽出されたWebページ情報に基づいて、前記Webページを表示するように制御すると共に、前記入力状態を当該表示されたWebページに反映するように制御する。
【0016】
なお同目的は、上記の各構成を有する通信端末またはWebページ表示方法を、コンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、およびそのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
【発明の効果】
【0017】
本願発明によれば、費用を増加させることなく、一方の端末のブラウザの状態を、他方の端末のブラウザに再現することにより、利便性を向上することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態に係るWebページ引き継ぎシステム100の全体構成を示す図である。
図1に示すように、Webページ引き継ぎシステム100は、通信ネットワーク110を介してWebサーバ120と通信可能な第1の端末(PC10)と第2の端末(スマートデバイス40)を備える。
【0021】
第1の端末は、例えば据え置き型のPC10である。第2の端末は、例えば持ち運び可能なスマートデバイス40である。
【0022】
図2は、PC10とスマートデバイス40の各構成を示すブロック図である。
図2に示すように、PC10は、例えば、通信機能11、入力手段12、ブラウザ機能13、およびブラウザ機能13が提供する情報を表示するディスプレイ30を備える。ブラウザ機能13は、ブラウザが有する機能に従って動作可能な情報表示部20を備える。
【0023】
PC10は、通信機能11によって、通信ネットワーク110を通じてWebサーバ120にアクセスし、取得した情報により特定されるWebページ(Web画面)をブラウザ機能13の情報表示部20の動作によりディスプレイ30に表示する。
【0024】
また、スマートデバイス40は、例えば、通信機能41、入力手段42、撮像部50、ブラウザ機能43、およびブラウザ機能43が提供する情報を表示するディスプレイ70を備える。ブラウザ機能43は、ブラウザが有する機能に従って動作可能な情報反映部60を備える。
【0025】
PC10と同様に、スマートデバイス40は、通信機能41によって、通信ネットワーク110を通じてWebサーバ120にアクセスし、取得した情報により特定されるWebページをブラウザ機能43の情報反映部60の動作によりディスプレイ70に表示する。
【0026】
PC10のユーザは、各入力手段12を使用して通信ネットワーク110を介してWebサーバ120にアクセスする。PC10は、Webサーバ120から取得した情報により特定されるWebページをPC10のブラウザにより表示する。ユーザは、表示されたWebページの入力エリアに、入力手段12を使用して文字入力、数値入力等を行うことができる。入力された文字、数値等の入力情報が通信ネットワーク110を介してWebサーバ120に送信されることにより、ユーザはWebサーバ120が提供するサービスを受けることができる。ここで、入力手段12は、現在では一般的な構成を採用できるので、本実施形態における説明は省略する。スマートデバイス40も上記PC10と同様の動作を行う。
【0027】
PC10およびスマートデバイス40は、
図2に示す他にも、図示しないCPU(Central Processing Unit)の制御に基づいて動作する演算部等を備えるが、本実施形態ではその説明を省略する。
【0028】
本実施形態は、PC10およびスマートデバイス40が備える各ブラウザ機能13、43を拡張することにより実現する。
【0029】
図3は、
図2に示したPC10とスマートデバイス40の情報表示部20および情報反映部60の各構成を詳細に示すブロック図である。
図3では、
図2に示した通信機能11,41、入力手段12,42を省略する。
図3に示すように、PC10の情報表示部20は、Webページ情報取得部21、Form情報取得部22、Cookie情報取得部23、二次元バーコード生成部24および二次元バーコード表示部25を備える。
【0030】
スマートデバイス40の情報反映部60は、二次元バーコード解析部61、Webページ情報反映部62、Form情報反映部63およびCookie情報反映部64を備える。
【0031】
PC10が備える情報表示部20の各構成要素の動作の概略を説明する。
【0032】
Webページ情報取得部21は、PC10のブラウザによって表示されるWebページに関する情報、例えば、URL(Uniform Resource Locator)、サイズ、スクロール状態等を取得する。Form情報取得部22は、上記Webページの入力エリアに入力されている文字、数字等に関するForm情報を取得する。Cookie情報取得部23は、PC10のブラウザによって表示されたWebページの閲覧履歴、アクセス情報等に関するCookie情報を取得する。
【0033】
二次元バーコード生成部24は、上記取得された情報を含む二次元バーコードを生成する。二次元バーコード表示部25は、生成された二次元バーコードをブラウザにより表示する。
【0034】
次に、スマートデバイス40が備える情報反映部60の各構成要素の動作の概略を説明する。
【0035】
二次元バーコード解析部61は、撮像部50により取得された二次元バーコードの画像データに基づいて、当該二次元バーコードが保存する情報を抽出する。ここで、撮像部50は二次元バーコード読み込み機能を有する。この二次元バーコード読み込み機能は、一般的に用いられる機能でよいため、本実施形態ではその説明は省略する。
【0036】
Webページ情報反映部62は、二次元バーコード解析部61により抽出されたWebページ情報に基づいてWebページをスマートデバイス40のブラウザによって表示する。Form情報反映部63は、二次元バーコード解析部61により抽出されたForm情報に基づいて、Webページに入力状態を反映する。Cookie情報反映部64は、二次元バーコード解析部61により抽出されたCookie情報に基づいて当該ブラウザにCookieを反映する。
【0037】
図4は、PC10の情報表示部20が備える各部の動作を示すフローチャートである。
図4を参照して、情報表示部20が備える各部の動作の詳細を説明する。
【0038】
PC10のユーザが、入力手段12を使用して、Webサーバ120にアクセスすると、係るアクセスに応じてWebサーバ120から取得した情報により特定されるWebページがPC10のブラウザによって表示される。ユーザは、また、表示されたWebページの入力エリアに、入力手段12を使用して文字または数値等の情報を入力する。このとき、ユーザは、外出等の理由により、当該Webページの情報をスマートデバイス40に反映してスマートデバイス40にて作業を継続するために、入力手段12を使用してPC10のブラウザにWebページ情報の取得を要求する。
【0039】
情報表示部20のWebページ情報取得部21は、表示されるWebページのURL、サイズ、スクロール状態等のWebページ情報を取得する(ステップS201)。
【0040】
続いて、情報表示部20のForm情報取得部22は、Webページ内の、HTML(HyperText Markup Language)およびXML(Extensible Markup Language)文書用のアプリケーションプログラムインタフェースであるDOM(document object model)を解析することにより、HTMLタグまたはXMLタグのnameおよびValueを取得する(ステップS202)。ここで、DOMは、ブラウザに表示されたHTMLページまたはXMLページの実行状態を規定する構造を表す。
【0041】
例えば、Form情報取得部22は、ステップS202において、
・inputタグ
・textareaタグ
・selectタグ内のoptionタグ
等の各タグのnameおよびValueを取得する。
【0042】
続いて、Cookie情報取得部23は、当該ブラウザが有するCookie情報を取得する(ステップS203)。
【0043】
続いて、二次元バーコード生成部24は、Webページ情報取得部21、Form情報取得部22およびCookie情報取得部23により取得された各情報を保存するコードを生成する(ステップS204)。例えば、二次元バーコード生成部24は、これらの情報を保存する二次元バーコード(例えばQRコード(登録商標))を生成する。
【0044】
図5は、例えば二次元バーコード生成部24が生成するQRコードが保存する情報80を示す図である。二次元バーコード生成部24は、
図5に示すようにKey−Valueストア形式で情報を保存するQRコードを生成してもよい。
図5では、Webページ情報81、Form情報82およびCookie情報83が保存される状態を示す。
【0045】
二次元バーコード生成部24は、Webページ情報81、Form情報82およびCookie情報83を保存する1つのQRコードを生成してもよい。あるいは、1つのQRコードの容量を超えた場合、二次元バーコード生成部24は、複数のQRコードを生成してもよい。
【0046】
二次元バーコード表示部25は、ブラウザで表示されるWebページに、生成されたQRコードのイメージを表示する(ステップS205)。
図6は、二次元バーコード表示部25が、生成されたQRコード84をブラウザの左下部に表示する例を示す。例えば、二次元バーコード表示部25は、左から順にWebページ情報、Form情報、Cookie情報をそれぞれ含む各QRコードを表示してもよいが、本願の本実施形態を例に説明する本発明は、それに限定されない。
【0047】
以上の動作により、PC10は、ブラウザで表示されるWebページに関する情報を保存するQRコードを生成すると共に表示する。
【0048】
次に、PC10のブラウザで表示されるWebページをスマートデバイス40に反映する動作について、
図7を参照しながら説明する。ユーザは、スマートデバイス40が備えるカメラ等の撮像部50を用いて、PC10のブラウザで表示されるQRコードを撮影する。撮像部50は、撮影したQRコードを表す画像データを取得する。
【0049】
二次元バーコード解析部61は、撮像部50が取得した画像データを解析することにより、QRコードに保存された情報を抽出する(ステップS301)。二次元バーコードが横方向に複数表示されていた場合、二次元バーコード解析部61は、それらを左から順に解析してもよい。なお、複数の二次元バーコードの検出については、例えば特開2007−86936号公報に開示されるので、本実施形態ではその説明は省略する。
【0050】
図5に示すように、抽出された情報にはtype値が格納される。二次元バーコード解析部61は、type値に応じて、抽出した情報が、Webページ情報、Form情報およびCookie情報のいずれであるかを判定する。二次元バーコード解析部61は、type値が”Web”である情報をWebページ情報、type値が”form”である情報をForm情報、type値が”cookie”である情報をCookie情報と判定する。
【0051】
二次元バーコード解析部61は、Webページ情報に含まれるWebページのURL、サイズ、スクロール状態等をWebページ情報反映部62に与える。二次元バーコード解析部61は、Form情報に含まれるkeyとValueをForm情報反映部63に与える。二次元バーコード解析部61は、Cookie情報に含まれるkeyとValueをCookie情報反映部64に与える。
【0052】
Cookie情報反映部64は、取得したCookie情報を、スマートデバイス40のブラウザに反映する(ステップS302)。Webページ情報反映部62は、取得したURLで指定されるWebページをブラウザで開くと共に、Webページのサイズおよびスクロール状態を当該Webページに反映する(ステップS303)。
【0053】
Form情報反映部63は、取得したForm情報を、Webページ情報反映部62が開いたWebページに反映する(ステップS304)。すなわち、PC10のブラウザに入力された文字、数字等の情報を当該Webページに表示する。
【0054】
以上のように、第1の実施形態によれば、PC10のブラウザで表示するWebページに関する情報、およびそのWebページへの入力状態等である作業状態を、Webページ情報取得部21、Form情報取得部22およびCookie情報取得部23が取得する。二次元バーコード生成部24はこれらの情報を保存するQRコードを生成し、二次元バーコード表示部25はQRコードをブラウザにより表示する。
【0055】
スマートデバイス40の二次元バーコード解析部61は、撮像部50を用いて撮影された、PC10のブラウザにより表示されたQRコードを示す画像データを解析する。解析の結果得られたWebページ情報に基づいて、Webページ情報反映部62はWebページを表示し、Form情報反映部63は、当該Webページに入力状態を反映する。Cookie情報反映部64は、ブラウザにCookieを反映する。
【0056】
上記構成を採用することにより、第1の実施形態によれば、据え置き型のPC10等のブラウザにより表示されるWebページを、サーバ等を要することなく持ち運び可能な他の端末(スマートデバイス40)に引き継ぐことができるので、費用を増加させることなく利便性を向上できるという効果が得られる。このとき、表示されるWebページだけでなく、ユーザの入力状態も引き継ぐことができるので、作業の無駄が生じることなく利便性がさらに向上するという効果が得られる。
【0057】
第2の実施形態
図8は、本発明の第2の実施形態に係るWebページ引き継ぎシステム300の全体構成を示す図である。
図8に示すように、Webページ引き継ぎシステム300におけるスマートデバイス310は、上記第1の実施形態におけるPC10と同様の構成を有し、PC340は、上記第1の実施形態におけるスマートデバイス40と同様の構成を有する。
【0058】
上記第1の実施形態では、PC10のブラウザで表示されたWebページをスマートデバイス40に反映することを説明したが、本第2の実施形態では、スマートデバイス310のブラウザに表示されたページをPC340のブラウザに反映することを説明する。
【0059】
図8に示すように、スマートデバイス310の情報表示部320は、Webページ情報取得部321、Form情報取得部322、Cookie情報取得部323、二次元バーコード生成部324および二次元バーコード表示部325を備える。
【0060】
PC340の情報反映部360は、二次元バーコード解析部361、Webページ情報反映部362、Form情報反映部363およびCookie情報反映部364を備える。
【0061】
スマートデバイス310の情報表示部320が備える各構成要素は、
図3に示した情報表示部20が備える各構成要素と同様に動作する。また、PC340の情報反映部360が備える各構成要素は、
図3に示した情報反映部60が備える各構成要素と同様に動作する。
【0062】
スマートデバイス310は、生成したQRコードをディスプレイ330に表示する。PC340は、Webカメラ等の撮像部350によりQRコードを撮影したり、スマートデバイス310にて取得されたスクリーンショットを取り込んだりすることによりQRコードを表す画像データを取得する。PC340は、二次元バーコード解析部361において、第1の実施形態と同様にQRコードを解析する。
【0063】
ここで、上記または以下の各実施形態の変形例として、一方の端末(PCまたはスマートデバイス)のブラウザにより表示されたiFrame(インラインフレーム)を、他の端末(スマートデバイスまたはPC)のブラウザによって表示する場合、
図3または
図8に示すWebページ情報取得部21、321は、当該インラインフレームのサイズ情報およびスクロール情報を含むiFrame情報を取得すればよい。
【0064】
この場合、二次元バーコード生成部24、324は、iFrame情報を保存するQRコードを生成する。
【0065】
図9は、Webページ情報取得部21、321が取得したiFrame情報を例示する図である。二次元バーコード生成部24、324は、Webページ情報取得部21、321から取得したiFrame情報を保存するQRコードを生成する。他の構成は、上述した構成と同様である。
【0066】
以上のように、第2の実施形態によれば、スマートデバイス310が情報表示部320を備え、PC340が情報反映部360を備えるので、スマートデバイス310において行う作業状態(入力状態)をPC340に反映することができるという効果が得られる。これにより、ユーザは外出先で、スマートデバイス310にて行った作業を、帰宅後に据え置き型のPC340にて継続するということができる。
【0067】
第3の実施形態
図10は、本発明の第3の実施形態に係るWebページ引き継ぎシステム400の全体構成を示す図である。
図10に示すように、Webページ引き継ぎシステム400は、通信ネットワークを介して取得した情報により特定されるWebページをそれぞれ表示する第1の端末410と第2の端末420とを備える。
【0068】
第1の端末410は、表示されるWebページを特定する情報と、当該Webページへの入力状態とを含むWebページ情報を取得するWebページ情報取得部(上記第1の実施形態におけるWebページ情報取得部、Form情報取得部に相当する)411と、取得されたWebページ情報を保存するコードを生成すると共に、当該コードのイメージを表示するように制御するコード生成部(上記第1の実施形態における二次元バーコード生成部、二次元バーコード表示部に相当する)412とを備える。
【0069】
第2の端末420は、第1の端末410に表示されたコードのイメージを表す画像データから、第1の端末410において表示されるWebページを特定する情報と、Webページへの入力状態とを含むWebページ情報を抽出するコード解析部(上記第1の実施形態における二次元バーコード解析部に相当する)421と、抽出されたWebページ情報に基づいて、Webページを表示するように制御すると共に、入力状態を当該表示されたWebページに反映するように制御するWebページ情報反映部(上記第1の実施形態におけるWebページ情報反映部、Form情報反映部に相当する)422とを備える。
【0070】
上記構成を採用することにより、本第3の実施形態によれば、費用を増加させることなく、一方の端末のブラウザの状態を、他方の端末のブラウザに再現することにより、利便性を向上することができるという効果が得られる。
【0071】
なお、上記各実施形態において、据え置き型または持ち運び可能な通信端末は、PCまたはスマートデバイスに限定されず、携帯電話機、ゲーム端末、電子書籍端末等であってよい。
【0072】
また、上記各実施形態に示す構成は、ブラウザにより表示するWebページに適用することに限定されず、YouTube(登録商標)等によるFlash動画サイトにおいても適用できる。すなわち、Flash動画サイトに関し、その時点での再生状態(ボリュームや再生時間等)を、PCからスマートデバイスに引き継ぐことが可能である。
【0073】
また、上記二次元バーコードはQRコードに限定されず、バーコードでも他の形式のコードであってもよい。この場合、PCまたはスマートデバイスが備える撮像部はそのコードの読み込み機能を有する。
【0074】
上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施されることが可能である。また、本願発明は、上述した各実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
【0075】
また、
図3、
図8および
図10に示したPCまたはスマートデバイスの各部は、コンピュータにより実現した場合、
図11に例示するハードウエア資源において実現される。すなわち、
図11に示す構成は、CPU90、RAM(Random Access Memory)91、ROM(Read Only Memory)92、ネットワークインタフェース93および記憶媒体94を備える。PCまたはスマートデバイスのCPU90は、ROM92または記憶媒体94に記憶された各種ソフトウエア・プログラム(コンピュータ・プログラム)を、RAM91に読み出して実行することにより、PCまたはスマートデバイスの全体的な動作を司る。すなわち、上記各実施形態において、CPU90は、ROM92または記憶媒体94を適宜参照しながら、PCまたはスマートデバイスが備える各機能(各部)を実行するソフトウエア・プログラムを実行する。
【0076】
また、上述した各実施形態では、
図3、
図8および
図10に示したPCまたはスマートデバイスを、
図11に示すCPU90が実行する一例として、ソフトウエア・プログラムによって実現する場合について説明した。しかしながら、上記各図に示した各ブロックに示す機能は、一部または全部を、ハードウエアとして実現してもよい。
【0077】
各実施形態を例に説明した本発明は、PCまたはスマートデバイスに対して、その説明において参照したフローチャート(
図4、
図7)の機能を実現可能なコンピュータ・プログラムを供給した後、そのコンピュータ・プログラムを、CPU90がRAM91に読み出して実行することによって達成される。
【0078】
また、係る供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能なメモリ(一時記憶媒体)またはハードディスク装置等のコンピュータ読み取り可能な記憶デバイスに格納すればよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムを表すコード或いは係るコンピュータ・プログラムを格納した記憶媒体によって構成されると捉えることができる。