特許第6214521号(P6214521)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6214521垂直に開く物品取扱いドアの可撓性間仕切りに対する弾性変形を伴う保持装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6214521
(24)【登録日】2017年9月29日
(45)【発行日】2017年10月18日
(54)【発明の名称】垂直に開く物品取扱いドアの可撓性間仕切りに対する弾性変形を伴う保持装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/13 20060101AFI20171005BHJP
   E06B 9/58 20060101ALI20171005BHJP
   E06B 9/06 20060101ALI20171005BHJP
【FI】
   E06B9/13 A
   E06B9/58 A
   E06B9/06 620G
【請求項の数】11
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-501683(P2014-501683)
(86)(22)【出願日】2012年3月8日
(65)【公表番号】特表2014-520217(P2014-520217A)
(43)【公表日】2014年8月21日
(86)【国際出願番号】FR2012050489
(87)【国際公開番号】WO2012131207
(87)【国際公開日】20121004
【審査請求日】2015年3月6日
(31)【優先権主張番号】1100931
(32)【優先日】2011年3月30日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】512024358
【氏名又は名称】ソフィネコ
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パンセリ,アン ソフィー
(72)【発明者】
【氏名】シモン,ロメイン
(72)【発明者】
【氏名】ポイェット,アルマン
【審査官】 家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−063798(JP,A)
【文献】 特開平03−081490(JP,A)
【文献】 特開平02−229385(JP,A)
【文献】 実開昭57−058689(JP,U)
【文献】 米国特許第05056579(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00−9/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開放位置と閉鎖位置との間を移動されて側方の垂直な支柱(13、14)内を動くときに側方をガイドされる間仕切り又は可撓性カーテン(12)を含む、垂直に開く物品取扱いドアであって、
当該垂直に開く物品取扱いドアは保持手段(11)を有する弾性の保持装置(10)を含み、前記保持手段(11)は側方の垂直な支柱(13、14)に形成されたガイド形状部(16)内を垂直方向に動くことができる複数の固定要素(15)と、前記間仕切り又は前記可撓性カーテン(12)の厚さ内にその全体の高さに沿って規則的な間隔で配置された複数のシース(18)の中にそれぞれ収容された複数の可撓性かつ弾性を示す要素(17)とを含み、
前記保持手段(11)は前記間仕切り又は前記可撓性カーテン(12)が開放位置と閉鎖位置との間の移動経路に保たれるようにし、異常が発生した場合には前記間仕切り又は前記可撓性カーテン(12)が側方の垂直な支柱(13、14)から外れたり取り出されたりすることなく前記間仕切り又は前記可撓性カーテン(12)が変形して、異常がなくなった後に初期形状に戻るようになっていることを特徴とする物品取扱いドア。
【請求項2】
請求項1の垂直に開く物品取扱いドアであって、
前記保持手段(11)は、側方の垂直な支柱(13、14)に形成される前記ガイド形状部(16)内を垂直方向に動くことができる前記固定要素(15)と、前記間仕切り又は前記可撓性カーテン(12)の厚さ内にその全体の高さに沿って規則的な間隔で配置された前記シース(18)の中に収容されている前記可撓性かつ弾性を示す要素(17)とを含むことを特徴とする物品取扱いドア。
【請求項3】
請求項2の垂直に開く物品取扱いドアであって、
前記各固定要素(15)は、垂直な支柱(13、14)に固定された前記ガイド形状部(16)の内部形状を補完して固定要素(15)を垂直にガイドする形状を有する第一部分(15a)と、対応する可撓性かつ弾性を示す要素(17)の通過及び/又は保持を可能とする第二部分(15b)とを含むことを特徴とする物品取扱いドア。
【請求項4】
請求項3の垂直に開く物品取扱いドアであって、
前記各固定要素(15)の前記第二部分(15b)が前記第一部分(15a)から連続して設けられているとともに、対応する可撓性かつ弾性を示す要素(17)が自由に通過できるような穴(15c)が開けられていること、及び、
前記各可撓性かつ弾性を示す要素は弾性連結部材(17)から成り、該弾性連結部材(17)の各側方の端部(17a)は、前記穴(15c)を通過した後に、前記間仕切り又は前記可撓性カーテン(12)の側方の縁部(12a)に固定されることを特徴とする物品取扱いドア。
【請求項5】
請求項4の垂直に開く物品取扱いドアであって、
前記各弾性連結部材(17)の前記端部(17a)は、縫合、接合、溶接、又はリベット留めによって、前記間仕切り又は前記可撓性カーテン(12)に固定されることを特徴とする物品取扱いドア。
【請求項6】
請求項3の垂直に開く物品取扱いドアであって、
各固定要素(15)は、垂直な支柱(13、14)に固定され内部の前記ガイド形状部(16)内でガイドされるように意図された外形を有する第一部分(15a)と、該第一部分(15a)を通過する内部の穴(15d)を有する第二部分(15b)とを含んでおり、前記可撓性かつ弾性を示す要素を形成する弾性連結部材(17)の自由な端部(17a)がこの内部の穴(15d)の内部に固定されていることを特徴とする物品取扱いドア。
【請求項7】
請求項6の垂直に開く物品取扱いドアであって、
前記弾性連結部材(17)は、該弾性連結部材(17)の自由な端部(17a)を前記内部の穴の中に固定するために前記第一部分(15a)にねじ込まれて前記第二部分(15b)の前記内部の穴(15d)内に直角に現れる固定ねじによって、前記固定要素(15)の内部に固定されることを特徴とする物品取扱いドア。
【請求項8】
請求項3の垂直に開く物品取扱いドアであって、
保護端部ストッパ(19)が、前記可撓性かつ弾性を示す要素を形成する弾性連結部材(17)の箇所で前記間仕切り又は前記可撓性カーテン(12)に設けられ、前記固定要素(15)と、前記間仕切り又は前記可撓性カーテンの対応する側方の縁部(12a)との間に配置されていることを特徴とする物品取扱いドア。
【請求項9】
請求項2の垂直に開く物品取扱いドアであって、
前記保持手段(11)が、前記可撓性かつ弾性を示す要素(17)の周りを取り巻き各垂直な支柱(13、14)のガイド形状部(16)内に位置する二つの前記固定要素(15)の間に配列された管又はスペーサ部材(20)と球状スリーブ(21)とをそれぞれ複数備えていることによって、前記可撓性かつ弾性を示す要素に張力を与えつつ同時に前記固定要素が前記ガイド形状部内で機能的クリアランスを確実に形成していることを特徴とする物品取扱いドア。
【請求項10】
請求項9の垂直に開く物品取扱いドアであって、
前記管又は前記スペーサ部材(20)と前記球状スリーブ(21)に前記弾性連結部材(17)が通され、前記各管又は前記スペーサ部材(20)の間に前記球状スリーブ(21)があることによって、この球状スリーブ(21)が前記管又は前記スペーサ部材の各々の間で変形可能な接続部となっていることを特徴とする物品取扱いドア。
【請求項11】
請求項4の垂直に開く物品取扱いドアであって、
前記弾性連結部材(17)は丸い又は平らな外形を有することを特徴とする物品取扱いドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直に開く物品取扱いドアの可撓性カーテンを保持するための弾性変形を伴う装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、素早く垂直に開く可撓性ドアが間仕切り又は可撓性カーテンを保持するための手段を有し、手段は間仕切り又は可撓性カーテンの全体の高さに亘って規則的な間隔で配置された補強材又は半剛性鋼若しくは複合体の横棒を含むということは周知である。
【0003】
補強材又は半剛性鋼若しくは複合体の横棒は、間仕切り又は可撓性カーテンの厚さ内に形成されたシース内に概して配置される。
【0004】
補強材又は半剛性鋼若しくは複合体の横棒は、間仕切り又は可撓性カーテンを、閉鎖位置と開放位置との間で閉鎖される領域でガイドし保持するために、物品取扱いドアの垂直支柱の各端でガイドされる。
【0005】
補強材又は半剛性鋼若しくは複合体の横棒の全体の相対的な可撓性及び/又は、側方の垂直支柱に固定されたガイドの可撓性によって、前記間仕切り又は前記可撓性カーテンの前記面の1つに過度な外力が加えられたときに、間仕切り又は可撓性カーテンがガイドから外れ又は離れ、及び/又は側方の垂直支柱から外れる。
【0006】
この力を発生させることができる多数の事象があるが、主な原因は風又は開口部を通過する車体(フォークリフト、車両など)との衝突によって上昇した圧力である。外れることにより、物品取扱いドアを構成する要素、すなわち垂直支柱及び/又は間仕切り若しくは可撓性カーテンを保護できる。
【0007】
本発明による弾性の保持装置は、補強材又は半剛性若しくは可撓性の横棒を弾性要素で置換することを目的としており、弾性要素は一方で間仕切り又は可撓性カーテンが開放位置と閉鎖位置との間の移動経路に保たれるようにし、他方で、異常が発生した場合には、前記間仕切り又は前記可撓性カーテンが物品取扱いドアの側方支柱に固定されたガイドから外れ又は取り出されるリスクなしで、間仕切り又は可撓性カーテンが変形し、異常がなくなった後にその初期形状に戻るようにする。
【発明の概要】
【0008】
故に、本発明による間仕切り又は可撓性カーテンを含む垂直に開く物品取扱いドアは、保持手段を含む弾性の保持装置を有し、保持手段は一方で間仕切り又は可撓性カーテンが開放位置と閉鎖位置との間の移動経路に保たれるようにし、他方で、異常が発生した場合には、前記間仕切り又は前記可撓性カーテンが側方支柱から外れ又は取り出されるリスクなしで、間仕切り又は可撓性カーテンが変形し、異常がなくなった後にその初期形状に戻るようにする。
【0009】
本発明による垂直に開く物品取扱いドアは弾性の保持装置を有し、保持装置の保持手段は、側方垂直支柱に形成される形状内を垂直方向に動くことができる固定要素と、間仕切り又は可撓性カーテンの厚さ内にその全体の高さに沿って規則的な間隔で配置されるシースの中に収容されている可撓性かつ弾性を示す要素とを含む。
【0010】
本発明による垂直に開く物品取扱いドアは弾性の保持装置を有し、保持装置の各固定要素は、垂直支柱に固定された形状の内部形状を補完して、垂直なガイドを前記固定要素にもたらす形状である第一部分と、対応する可撓性かつ弾性を示す要素が通過するようにして及び/又はそれを保持する第二部分とを含む。
【0011】
本発明による垂直に開く物品取扱いドアは弾性の保持装置を有し、保持装置の各固定要素の第二部分は、一方で第一部分の延長に設けられ、他方で対応する可撓性かつ弾性を示す要素が自由に通過するように穴で穴開けされており、各可撓性かつ弾性を示す要素は不連続な形状の弾性連結部材から成り、弾性連結部材の各端部は、穴を通過した後に、間仕切り又は可撓性カーテンにその側方の縁部で固定される。
【0012】
本発明による垂直に開く物品取扱いドアは弾性の保持装置を有し、保持装置の各弾性連結部材の端部は、縫合、接合、溶接、又はリベット留めによって、間仕切り又は可撓性カーテンに固定される。
【0013】
本発明による垂直に開く物品取扱いドアは弾性の保持装置を有し、保持装置の各固定要素は、垂直支柱に固定された内部形状内でガイドをもたらすように意図された外形を有する第一部分と、前記第一部分を通過して、可撓性かつ弾性を示す要素を形成する弾性連結部材の自由が内部に固定される内部穴を有する第二部分とを含む。
【0014】
本発明による垂直に開く物品取扱いドアは弾性の保持装置を有し、保持装置の弾性連結部材は、弾性連結部材の自由を前記穴の中に固定するために第一部分にねじ込まれて第二部分の穴内に直角に現れる固定ねじによって、固定要素の内部に固定される。
【0015】
本発明による垂直に開く物品取扱いドアは保護端部ストッパを含む弾性の保持装置を有し、保護端部ストッパは、弾性連結部材及び間仕切り又は可撓性カーテンに、固定要素と、前記間仕切り又は前記可撓性カーテンの対応する側方の縁部との間に配置される。
【0016】
本発明による垂直に開く物品取扱いドアは保持装置を有し、保持手段は、弾性連結部材の周りを取り巻き各垂直支柱のレール内に位置する二つの固定要素の間に配列された管又はスペーサ部材と球状スリーブとをそれぞれ複数備えていることによって前記弾性連結部材に張力を与えつつ前記固定要素が前記レール内で機能的クリアランスを確実に形成できるようにする。
【0017】
本発明による垂直に開く物品取扱いドアは保持手段を有し、保持手段の管又はスペーサ部材と球状スリーブと弾性連結部材が通され、各管又はスペーサ部材の間に球状スリーブがあることによってこの球状スリーブ前記管又は前記スペーサ部材の各々の間変形可能な接続部となる
【0018】
本発明による垂直に開く物品取扱いドアは、丸い又は平らな外形を有する弾性の連結部材を有する。
【0019】
非限定的な例示として与えられる添付の図面の以下の説明は、本発明、その特徴、及び利益に対するより良い理解をもたらすであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】間仕切り又は可撓性カーテンを保持するための手段を有し、手段は間仕切り又は可撓性カーテンの全体の高さに亘って規則的な間隔で配置される補強材又は半剛性鋼若しくは複合体の横棒を含む、従来技術の可撓性ドアを図示する斜視図である。
図2-3】本発明による、可撓性カーテンを保持するための弾性変形を伴う装置を含む可撓性カーテンドアを図示する斜視図である。
図4-5】本発明による、可撓性カーテンを保持するための弾性変形を伴う他の装置を含む可撓性カーテンドアを図示する斜視図である。
図6-7】本発明による、可撓性カーテンを保持するための弾性変形を伴う装置の代替の形態を図示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は間仕切り又は可撓性カーテン2を保持するための手段を含む従来技術の物品取扱いドア1を示し、該手段は間仕切り又は可撓性カーテンの全体の高さに亘って規則的な間隔で配置されている補強材3又は半剛性鋼若しくは複合体の横棒を含む。
【0022】
補強材又は半剛性鋼若しくは複合体の横棒3は、間仕切り又は可撓性カーテン2の厚さ内に形成されたシース4内に概して配置される。
【0023】
補強材又は半剛性鋼若しくは複合体の横棒3は物品取扱いドア1の垂直支柱5、6の各端でガイドされて、間仕切り又は可撓性カーテン2を、閉鎖位置と開放位置との間で閉鎖される領域でガイドし保持する。
【0024】
補強材又は半剛性鋼若しくは複合体の横棒3の全体の相対的な可撓性及び/又は、側方の垂直支柱5、6に固定されたガイドの可撓性によって、前記間仕切り又は前記可撓性カーテン2の前記面の1つに過度な外力が加えられたときに、間仕切り又は可撓性カーテン2がガイド及び/又は側方の垂直支柱5、6から外れ又は離れる。
【0025】
この力を発生させることができる多数の事象があるが、主な原因は風又は開口部を通過する車体(フォークリフト、車両など)との衝突によって上昇した圧力である。外れることにより、物品取扱いドア1を構成する要素、すなわち垂直支柱5、6及び/又は間仕切り若しくは可撓性カーテン2を保護できる。
【0026】
図2から5は、従来技術の物品取扱いドア1の補強材又は半剛性横棒3を置換することを目的とする、本発明による弾性の保持装置10を示す。
【0027】
本発明による弾性の保持装置10は保持手段11を含み、保持手段11は一方で物品取扱いドア100の間仕切り又は可撓性カーテン12が開放位置と閉鎖位置との間の移動経路に保たれるようにし、他方で、異常が発生した場合には、前記間仕切り又は前記可撓性カーテンが物品取扱いドア100の側方支柱13、14から外れ又は取り出されるリスクなしで、間仕切り又は可撓性カーテン12が変形するようにする。
【0028】
保持手段11は固定要素15と可撓性かつ弾性を示す要素17とを含み、固定要素15は物品取扱いドア100の側方垂直支柱13、14に形成される形状16内を垂直方向に動くことができ、可撓性かつ弾性を示す要素17は間仕切り又は可撓性カーテン12の厚さ内にその全体の高さに沿って規則的な間隔で配置されるシース18の中に収容されている。
【0029】
各固定要素15は第一部分15a及び第二部分15bを含み、第一部分15aは垂直支柱13、14に固定された形状16の内部形状を補完する形状で、第二部分15bは対応する可撓性かつ弾性を示す要素17が通過するようにし、及び/又はそれを保持する。
【0030】
図2及び3は弾性の保持装置10の固定要素15を示し、固定要素15の第二部分15bは第一部分15aの延長に設けられ、対応する可撓性かつ弾性を示す要素17が自由に通過するように穴15cで穴開けされている。
【0031】
この目的のために、各可撓性かつ弾性を示す要素17は平らな又は丸い外形を有する弾性連結部材から成り、その各端部17aは、固定要素15の第二部分15bに形成される穴15cを通過した後に、間仕切り又は可撓性カーテン12にその側方の縁部12aで固定される。
【0032】
弾性連結部材17の端部17aは、例えば縫合(knitting)、接合、溶接、又はリベット留めによって、間仕切り又は可撓性カーテン12に固定される。
【0033】
この例示の実施形態において、固定要素15、より具体的には第二部分15bの形状によって、垂直支柱13、14に固定されたガイド形状16の外側で間仕切り又は可撓性カーテン12の各連続した垂直側方の縁部12aが保持されることが理解されるであろう。
【0034】
図4及び5は、本発明による弾性の保持装置10の固定要素15を具体化する他の手段を図示する。
【0035】
固定要素15は、第一部分15a及び第二部分15bを含み、第一部分15aは垂直支柱13、14に固定された内部形状16内でガイドをもたらすように意図された外形を有し、第二部分15bは、第一部分15aを通過し、弾性連結部材17の自由端部17aが内部に固定される、内部穴15dを有する。
【0036】
弾性連結部材17は、例えば、弾性連結部材17の自由17aを前記穴の中に固定するために第一部分15aにねじ込まれて第二部分15bの穴15d内に直角に現れる固定ねじ、図示なし、を使用して、固定要素15の内部に挿入されて固定される。
【0037】
連結部材17は、本発明の主題を変更することなく、いかなる他の手段によっても固定要素15内に固定され得る。
【0038】
各連結部材17の各端に配置される固定要素15は保護端部ストッパ19を伴う場合があり、保護端部ストッパ19は弾性連結部材17及び間仕切り又は可撓性カーテン12に、固定要素15と、前記間仕切り又は前記可撓性カーテンの対応する側方の縁部12aとの間に配置される。
【0039】
各端部ストッパ19は、間仕切り又は可撓性カーテン12の側方の縁部12aが、物品取扱いドア100の対応する垂直支柱13、14の縁と接触するのを防ぐ。
【0040】
この連結部材が束縛されていない領域、つまり弾性連結部材17が間仕切り又は可撓性カーテン12のシース18から現れてその端部17aが固定要素15内又は前記カーテンのいずれかに固定される前の領域において、各保護端部ストッパ19はそれを通過する対応する弾性連結部材17を有する。
【0041】
このように、上述の本発明による弾性の保持装置10は、間仕切り又は可撓性カーテン12を、開放位置と閉鎖位置との間で動くときに支柱13、14内に保持することができ、異常(外部衝撃又は上昇した圧力)が発生した場合には、連結部材17の可撓性のおかげでそのガイド又は固定要素15を離れることなく前記間仕切り又は前記可撓性カーテン12が変形し、この操作異常がなくなるまでそうして、次に前記間仕切り又は前記カーテンがその初期形状に戻るようにできる。
【0042】
図6及び7は本発明による保持装置10の代替形態を示し、その保持手段11は弾性連結部材17が、物品取扱いドア100の支柱13、14のレールの間よりも、間仕切り又は可撓性カーテン12のシース18内で張力を受けた状態で維持されるようにする。
【0043】
そうするために、保持手段11は、弾性連結部材17の周りを取り巻き各垂直支柱13、14のレール16内に位置する二つの固定要素15の間に配列された管又はスペーサ部材20と球状スリーブ21とを複数含む。
【0044】
管又はスペーサ部材20と球状スリーブ21には弾性連結部材17が通され、各管又はスペーサ部材20の間に球状スリーブ21があることによりこの球状スリーブ21前記管又はスペーサ部材の各々の間変形可能な接続部となる
【0045】
弾性連結部材17周りの管20及び球状スリーブ21のこの配列は、弾性連結部材17に支柱13、14のレールに保持される固定要素15の間の張力でプレストレスを与えられるようにする。
【0046】
間仕切り又は可撓性カーテン12のシース18内の弾性連結部材17に張力をプレストレスすることによって、固定要素15が物品取扱いドア100の各支柱13、14のレール内に機能的クリアランスを有することを確実にすることができる。
【0047】
同様に、弾性連結部材17に張力をプレストレスすることによって、間仕切り又は可撓性カーテン12が、開放位置と閉鎖位置との間で動くときに適正に動作することを確実にする、ある程度の剛性を有することを確実にする。
【0048】
弾性連結部材17周りの管又はスペーサ部材20と球状スリーブ21との配列は、弾性連結部材17に沿って、各球状スリーブ21で変形可能な部分を構成し、この部分は外力が前記間仕切り又は可撓性カーテンに加えられるときに、配列が間仕切り又は可撓性カーテン12、故に弾性連結部材17の変形に従うようにする。
【0049】
さらに、上述の説明は単に例示のみを目的としており、いかなる方法によっても発明の分野を制限せず、記載された実施形態の詳細を他の同等の詳細によって置換することは本発明の範囲から逸脱するものではないことを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7