特許第6215052号(P6215052)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6215052
(24)【登録日】2017年9月29日
(45)【発行日】2017年10月18日
(54)【発明の名称】有害生物防除剤としての複素環化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/14 20060101AFI20171005BHJP
   A01N 43/56 20060101ALI20171005BHJP
   A01N 43/78 20060101ALI20171005BHJP
   A01N 43/824 20060101ALI20171005BHJP
   A01P 7/02 20060101ALI20171005BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20171005BHJP
   C07D 213/71 20060101ALI20171005BHJP
   C07D 213/78 20060101ALI20171005BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20171005BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20171005BHJP
【FI】
   C07D401/14CSP
   A01N43/56 D
   A01N43/78 B
   A01N43/82 101A
   A01P7/02
   A01P7/04
   C07D213/71
   C07D213/78
   C07D417/12
   C07D417/14
【請求項の数】14
【全頁数】117
(21)【出願番号】特願2013-517209(P2013-517209)
(86)(22)【出願日】2011年6月24日
(65)【公表番号】特表2013-534530(P2013-534530A)
(43)【公表日】2013年9月5日
(86)【国際出願番号】EP2011060596
(87)【国際公開番号】WO2012000896
(87)【国際公開日】20120105
【審査請求日】2014年6月20日
【審判番号】不服2016-11723(P2016-11723/J1)
【審判請求日】2016年8月4日
(31)【優先権主張番号】11159576.5
(32)【優先日】2011年3月24日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】61/359,058
(32)【優先日】2010年6月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】10167453.9
(32)【優先日】2010年6月28日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】512137348
【氏名又は名称】バイエル・インテレクチュアル・プロパティ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Bayer Intellectual Property GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【弁理士】
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【弁理士】
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】ブレトシユナイダー,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】フイツシヤー,ライナー
(72)【発明者】
【氏名】フユースライン,マルテイン
(72)【発明者】
【氏名】ジエシユケ,ペーター
(72)【発明者】
【氏名】ケーラー,アデリーネ
(72)【発明者】
【氏名】クルート・ヨアヒム
(72)【発明者】
【氏名】ミユールタウ,フリードリヒ・アウグスト
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 善孝
(72)【発明者】
【氏名】フエールステ,アルント
(72)【発明者】
【氏名】下城 英一
【合議体】
【審判長】 中田 とし子
【審判官】 榎本 佳予子
【審判官】 木村 敏康
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2001/009098(WO,A1)
【文献】 特開平06−080653(JP,A)
【文献】 特開平04−247072(JP,A)
【文献】 米国特許第6610853(US,B1)
【文献】 国際公開第2010/006713(WO,A2)
【文献】 Database Registry,Chemical Abstracts Service,Accession No.RN1024343−62−1,〔online〕,収載日2008年6月1日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A01N
REGISTRY(STN)
CAplus(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
[式中、
およびAは、各々、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルまたはC−C−アルコキシであり、
はNまたはC−Aであって、
は、
【化2】
[式中、矢印は、隣接する環への結合を示し、
Bは水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−シクロアルキルであり、
は、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルキルである。]、および
はハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−ハロアルキル−、ヒドロキシル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−、C−C−アルケニル−、またはC−C−アルキニル−で置換されていてもよい、
[式中、矢印は、各場合において、Gへの結合を示し、およびGもまた説明のために示される。]
の群からの基であり、そして
は、
【化3】
および
の群からの基であり、
並びにGが基(A)または(B)の場合には、基:
【化4】
でもあり、[式中、矢印は、Gへの結合を示し、
Xは酸素または硫黄であり、
nは1または2であり、
は水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルキルカルボニル、ハロゲン−で置換されていてもよい−C−アルキルスルホニル、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルコキシカルボニル、および、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルキル−またはシアノ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキルカルボニル群からの基であり、
およびRは、各々、独立して、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−または−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよい、C−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−またはC−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子同士は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
各場合において、ハロゲン−、アノ−、シアノアルキル−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、並びに
NR’R’’であって、R’およびR’’は、各々、独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニルおよび−C−アルコキシカルボニルの群からの基である、
の群からの基であり、
およびRは、それらが結合しているN−S(O)基と一緒になって、硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子同士は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和の、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−または−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよい5員から7員の環を形成してもよく、
は、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−またはC−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−またはC−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子同士は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
各場合において、ハロゲン−、アノ−、シアノアルキルー、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、並びに
NR’R’’であって、R’およびR’’は、各々、独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニルおよび−C−アルコキシカルボニルの群からの基である、
の群からの基であり、
およびRは、それらが結合しているN−C(X)基と一緒になって、硫黄、酸素(ここに酸素原子同士は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和の、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−または−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよい5員から7員の環を形成してもよく、
が基(E)である場合におけるRおよびRは、それらが結合しているN−S(O)基と一緒になって、硫黄、酸素(ここに酸素原子同士は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和の、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−または−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよい5員から7員の環を形成してもよく、
13は水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、C−C−ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シアノアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基であり、
はC−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、およびNR1415の群からの基であって、
14およびR15、各々、独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ヒドロキシアルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シアノアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基であるか、あるいは
14およびR15、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ハロゲン−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−シクロアルキル−またはC−C−アルキルチオ−で置換されていてもよい飽和または不飽和の、硫黄、酸素(ここに酸素原子同士は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、5員から8員の環を形成してもよい]であり、
ここで、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の群から選択され、
リールは、フェニル、ナフチル、アントリルおよびフェナントレニルの群から選択され、
テロアリールは、フリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、ベンゾフリル、ベンゾイソフリル、ベンゾチエニル、ベンゾイソチエニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、2,1,3−ベンゾオキサジアゾール、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ベンゾトリアジニル、プリニル、プテリジニルおよびインドリジニルの群から選択される。]
の化合物、または式(I)の化合物の塩もしくはN−オキシド。
【請求項2】
式(I):
【化1】
[式中、
は、水素、ハロゲンまたはシアノであり、
は水素であり、
はNまたはC−Aであって、
は、
【化2】
[式中、矢印は、隣接する環への結合を示し、
は、水素またはC−C−アルキルであり、
Bは、水素である。]、および
はハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−ハロアルキル−、ヒドロキシル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−、C−C−アルケニル−、またはC−C−アルキニル−で置換されていてもよい、
[式中、矢印は、各場合において、Gへの結合を示し、およびGもまた説明のために示される。]
の群からの基であり、そして
は、
【化3】
および
の群からの基であって、
並びにGが基(A)または(B)の場合には、基:
【化4】
でもあり、[式中、矢印は、Gへの結合を示し
Xは酸素であり、
nは2であり、
は水素、C−C−アルキル、C−C−アルキニル、シアノ−C−C−アルキル−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルキルカルボニル、ハロゲン−で置換されていてもよい−C−アルキルスルホニル、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルコキシカルボニル、およびハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルキル−またはシアノ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキルカルボニル群からの基であり、
は、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−または−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−またはC−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子同士は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
各場合において、ハロゲン−、アノ−、シアノアルキルー、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、並びに
NR’R’’であって、R’およびR’’は、各々、独立して、水素およびC−C−アルキルの群からの基である、
の群からの基であり、
は、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−または−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−またはC−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子同士は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
各場合において、ハロゲン−、アノ−、シアノアルキル−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、並びに
NR’R’’であって、R’およびR’’は、各々、独立して、水素、C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルキル−C−C−アルキルの群からの基であ
の群からの基であり、
13は水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、C−C−ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シアノアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基であり、
はC−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、およびNR1415の群からの基であって、
14およびR15は、各々、独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ヒドロキシアルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シアノアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよび−C−アルコキシカルボニルの群からの基であるか、あるいは
14およびR15は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ハロゲン−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−シクロアルキル−またはC−C−アルキルチオ−で置換されていてもよい飽和または不飽和の、硫黄、酸素(ここに酸素原子同士は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からのさらなるヘテロ原子および/または1つのカルボニル基を含有してもよい、5員から8員の環を形成してもよい]であり、
ここで、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の群から選択され、
リールは、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントレニルの群から選択され、
テロアリールは、ピリジル、ピリミジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリルおよびフラニルの群から選択される。]
の化合物、または式(I)の化合物の塩もしくはN−オキシド。
【請求項3】
式(I):
【化1】
[式中、
は、水素、フッ素または塩素であり、
は水素であり、
はNまたはC−Aであり、これは、以下の構造エレメント:
[式中、破線はGへの結合を意味する。]を含有する化合物に導き、

【化2】
[式中、矢印は、各場合において、隣接する環への結合を示し、
は、水素またはメチルであり、
Bは水素である。]であり、および
は、ハロゲン−、シアノ−、メチル−、メトキシ−、トリフルオロメチル−、アミノ−またはジメチルアミノ−で置換されていてもよい

[式中、矢印は、各場合において、Gへの結合を示し、およびGもまた説明のために示される。]
の群からの基であり、そして
は、
【化3】
および
の群からの基であり、
並びにGが基(A)または(B)の場合には、
【化4】
でもあり、[式中、各場合において、矢印は、Gへの結合を示し、
Xは酸素であり、
nは2であり、
は水素、C−C−アルキル、C−C−アルキニル、シアノ−C−C−アルキル−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルキルカルボニル、ハロゲン−で置換されていてもよい−C−アルキルスルホニル、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルコキシカルボニル、およびハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルキル−またはシアノ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキルカルボニルの群からの基であり、
は、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−または−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−またはC−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子同士は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
各場合において、ハロゲン−、アノ−、シアノアルキル−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、並びに
NR’R’’であって、R’およびR’’は、各々、独立して、水素およびC−C−アルキルの群からの基であ
の群からの基であり、
は、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−または−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよい、C−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、
各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−またはC−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよい、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子同士は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
各場合において、ハロゲン−、アノ−、シアノアルキル−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、並びに
NR’R’’であって、R’およびR’’は、各々、独立して、水素およびC−C−アルキルの群からの基であ
の群からの基であり、
13は水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、C−C−ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シアノアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基であり、
はC−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、およびNR1415の群からの基であって、
14およびR15、各々、独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ヒドロキシアルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シアノアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基であるか、あるいは
14およびR15、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ハロゲン−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−シクロアルキル−またはC−C−アルキルチオ−で置換されていてもよい飽和または不飽和の、硫黄、酸素および窒素の群からのさらなるヘテロ原子および/または1つのカルボニル基を含有してもよい、5員から6員の環を形成してもよい]であり、
ここで、
アリールはフェニルであり、
テロアリールは、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニルの群から選択される。]
の化合物、または式(I)の化合物の塩もしくはN−オキシド。
【請求項4】
式(IA):
【化5】
[式中、
はC−H、C−F、C−ClまたはNであり、
は水素またはメチルであり、そして
は請求項1で特定された(E)、(L)および(N)基のうち1つである。]
の化合物。
【請求項5】
式(IB):
【化6】
[式中、
はC−H、C−F、C−ClまたはNであり、そして
は請求項1で特定された(E)、(L)および(N)基のうち1つである。]
の化合物。
【請求項6】
式(ID):
【化8】
[式中、
はC−H、C−F、C−ClまたはNであり、
は水素またはメチルであり、
Bは水素であり、そして
は請求項1で特定された(E)および(L)基のうち1つである。]
の化合物。
【請求項7】
請求項1から6記載の式(I)、(IA)、(IB)または(ID)の少なくとも1つの化合物を含有することに特徴を有する組成物。
【請求項8】
請求項1から6記載の式(I)、(IA)、(IB)または(ID)の化合物または請求項7に記載の組成物を有害生物および/またはそれらの生息地に作用させることを特徴とする有害生物の防除方法。
【請求項9】
式(XII):
【化9】
[式中、R16はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、そして
X、RおよびRは、各々、請求項1で定義された通りである。]
の化合物(ただし、以下の式(XB)で表される化合物
[式中、XとYは、以下のXとYの各組み合わせから選択される。

以下の式(XC)で表される化合物、
[式中、XとYは、以下のXとYの各組み合わせから選択される。
]、
並びに
で表される化合物を除く。)。
【請求項10】
式(XIV):
【化11】
[式中、
16はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、そして
X、RおよびRは、各々、請求項1に定義された通りである。]
の化合物。
【請求項11】
式(XV):
【化12】
[式中、R16はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、そして
X、RおよびRは、各々、請求項1に定義された通りである。]
の化合物(ただし、以下の化合物
を除く。)。
【請求項12】
式(XVI):
【化13】
[式中、R16はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、そして
X、RおよびRは、各々、請求項1に定義された通りである。]
の化合物。
【請求項13】
式(XVII):
【化14】
[式中、
は窒素、C−ハロゲン、C−シアノ、C−ニトロ、C−アルキル、C−シクロアルキルまたはC−アルコキシであり、そして
は請求項1で定義された通りである。]
の化合物。
【請求項14】
式(XVIII):
【化15】
[式中、
は窒素、C−ハロゲン、C−シアノ、C−ニトロ、C−アルキル、C−シクロアルキルまたはC−アルコキシであり、そして
は請求項1で定義された通りである。]
の化合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、新規な複素環化合物、その調製方法、および節足動物および、特に昆虫を含む動物有害生物を防除するためのその使用、および該複素環化合物の調製のための中間体にも関する。
【背景技術】
【0002】
特別なチアゾリル、チアジアゾリルおよびピラゾリル化合物は、既に、殺虫活性成分として知られている(国際公開第2010/006713号パンフレット参照)。
【0003】
現在の作物保護組成物は、例えば、それらの作用のレベル、持続および幅、および可能な使用に関して、多くの要求を満足しなければならない。毒性の、および他の有効成分または製剤補助剤との適合性の問題は、有効成分の合成が必要とする出費の問題がそうであるように、役割を果たしている。加えて、耐性が起こり得る。全てのこれらの理由で、新規な作物保護組成物のサーチは完全であるとは考えることができず、公知の化合物と比較して、少なくとも個々の局面に関して改良された特性を有する新規な化合物に対して一定の要望が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2010/006713号パンフレット
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、種々の点において有害生物防除剤のスペクトルを広げる化合物を提供することにある。
【0006】
本目的、および明示的には述べられていないが、本明細書中で議論される関係から認識でき、または誘導できるさらなる目的が式(I):
【0007】
【化1】
[式中、
およびAは、各々、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、シクロアルキルまたはアルコキシであり、
はNまたはC−Aであって、
は、
【0008】
【化2】
(式中、矢印は、各場合において隣接する環への結合を示し、
は、複素環(A)および(D)の場合には、水素、ハロゲン、シアノ、アルキル、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオまたはハロアルキルであり、および
は、複素環(C)の場合には、水素、アルキルまたはハロアルキルであり、
Bは水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオまたはアルコキシであり、および
は置換されていてもよいヘテロシクリル、置換されていてもよいヘテロアリールまたは置換されていてもよいアリールである。)
の群からの基であり、および
は、
【0009】
【化3】
の群からの基であり、
および複素環(A)、(B)および(C)の場合には、基:
【0010】
【化4】
でもあり、
(式中、矢印は、各場合において、Gへの結合を示し、
Xは酸素または硫黄であり、
nは1または2であり、
は水素、アルキル、ハロアルキル、シアノアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルケニル、アルキニルおよびアルコキシアルキル、各場合において、ハロゲン−で置換されていてもよいアルキルカルボニルおよびアルキルスルホニル、各場合において、ハロゲン−で置換されていてもよいアルコキシカルボニル、各場合において、ハロゲン−、アルキル−、アルコキシ−、ハロアルキル−およびシアノ−で置換されていてもよいシクロアルキルカルボニル、またはカチオン、例えば、一価または二価金属イオン、またはアルキル−またはアリールアルキル−で置換されていてもよいアンモニウムイオンの群からの基であり、
およびRは、各々、独立して、各場合において、置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル、各場合において、置換されていてもよいシクロアルキル、シクロアルキルアルキルおよびシクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく、各場合において、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアリールアルキルおよび置換されていてもよいアミノ基の群からの基であり、
およびRは、それらが結合しているN−S(O)基と一緒になって、硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和の置換されていてもよい4員から8員の環を形成してもよく、
は、各場合において、置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、アルケニルおよびアルキニル、各場合において、置換されていてもよいシクロアルキル、シクロアルキルアルキルおよびシクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく、各場合において、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアリールアルキル、および置換されていてもよいアミノ基の群からの基であり、
は水素、各場合において、置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、アルケニルおよびアルキニル、各場合において、置換されていてもよいシクロアルキル、シクロアルキルアルキルおよびシクロアルケニル、ここに該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく、各場合において、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールアリールアルキルおよびヘテロアリールアルキル、および置換されていてもよいアミノ基の群からの基であり、
およびRは、それらが結合しているN−C(X)基と一緒になって、硫黄、酸素(ここに酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和の置換されていてもよい4員から8員の環を形成してもよく、
は水素またはアルキルであり、
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、硫黄、酸素(ここに酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのさらなるヘテロ原子および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和の置換されていてもよい4員から8員の環を形成してもよく、
基(E)におけるRおよびRは、それらが結合しているN−S(O)基と一緒になって、硫黄、酸素(ここに酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和の置換されていてもよい4員から8員の環を形成してもよく、
およびRは、それらが結合しているN−S(O)基と一緒になって、硫黄、酸素(ここに酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和の置換されていてもよい4員から8員の環を形成してもよく、
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、硫黄、酸素(ここに酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和の置換されていてもよい4員から8員の環を形成してもよく、
Lは酸素または硫黄であり、
およびR10は、各々、独立して、各場合において、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、シクロアルケニルオキシ、シクロアルキルアルコキシ、アルキルチオ、アルケニルチオ、フェノキシ、フェニルチオ、ベンジルオキシ、ベンジルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、ヘテロアリールアルコキシおよびヘテロアリールアルキルチオの群からの置換されていてもよい基であり、
およびR10は、それらが結合しているリン原子と一緒になって、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および硫黄の群からの1または2のヘテロ原子を含有してもよい飽和または不飽和の置換されていてもよい5員から7員の環を形成してもよく、および
11およびR12は、各々、独立して、各場合において、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニルおよびフェニルアルキルの群からの置換されていてもよい基であり、
およびYは、各々、独立して、C=OまたはS(O)であり、
mは1、2、3または4であり、
13は水素、アルキル、ハロアルキル、シアノ、シアノアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、シアノアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シアノアルキニル、アルキルカルボニルおよびアルコキシカルボニルの群からの基であり、
はアルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、およびR14およびR15が、各々、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、シアノ、シアノアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、シアノアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、シアノアルキニル、アルキルカルボニルおよびアルコキシカルボニルの群からの基であるか、あるいはR14およびR15が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ヘテロ原子を含有してもよい置換されていてもよい飽和または不飽和の5員から8員の環を形成してもよいNR1415の群からの基である。)
およびGは、加えて、一緒になって、酸素、窒素および硫黄の群からの1以上のさらなるヘテロ原子を含有してもよい置換されていてもよい複素環を形成してもよい。]
の新規な化合物、および式(I)の化合物の塩およびN−オキシドによって達成される。
【0011】
がNである場合、式(Ia)の化合物がかくして得られ、
【0012】
【化5】
およびGがC−Aである場合、式(Ib):
【0013】
【化6】
[式中、残りの置換基は各々先に定義された通りである。]
の化合物が得られる。
【0014】
加えて、式(I)の化合物は以下に記載されたプロセスによって得ることができることが判明した。
【0015】
基に依存して、式(I)の化合物はサブ構造(I)から(I)に分割することができる。
【0016】
式(IE−G、I)の化合物は、例えば、式(II)のカルボン酸またはその酸塩化物を式(IIIE−G、III)のアミン誘導体と反応させることによって調製することができる。
【0017】
【化7】
[式中、R13’
【0018】
【化8】
である。]
式(I)の化合物は、例えば、式(II)のアミンから、後に詳細に説明するように調製することができる。
【0019】
式(I)の化合物は、例えば、式(II)の複素環アミンを式(III)の塩化スルホニルと反応させることによって調製することができる。
【0020】
【化9】
式(I)の化合物は、例えば、式(II)の塩化スルホニルを式(III)のアミンと反応させることによって調製することができる。
【0021】
式(I)の化合物は、例えば、式(II)の塩化スルホニルを式(III)のアミドと反応させることによって調製することができる。
【0022】
【化10】
式(I)の化合物は、例えば、式(II)のニトリルまたは式(II)のチオアミドを式(III)のオキシ、チオまたはアミノ誘導体と反応させることによって調製することができる。
【0023】
【化11】
最後に、式(I)の新規な化合物は非常に顕著な生物学的特性を有し、および特に、農業において、森林において、貯蔵した産物および材料の保護において、および衛生部門において遭遇する、動物害虫、特に昆虫、クモ形節足動物および線虫を防除するのに適していることが判明した。
【0024】
一般式(I)の化合物は、適切な場合には、置換基の性質に応じて、異なる組成物において、幾何および/または光学的に活性な異性体または対応する異性体混合物の形態であってよい。当該発明は純粋な異性体および異性体の混合物の双方に関する。
【0025】
本発明の化合物は、例えば、独国特許第2221647号明細書に他のアミドについて記載されているように、金属錯体として存在させることもできる。
【0026】
式(I)の化合物で示された基についての好ましい置換基または範囲は以下で明らかにする。
【0027】
およびAは、各々、独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルまたはC−C−アルコキシである。
【0028】
はNまたはC−Aである。
【0029】
【0030】
【化12】
[式中、矢印は隣接する環への結合を示す。]
の群からの基である。
【0031】
は、複素環(A)および(D)の場合には、水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−ハロアルキルである。
【0032】
は、複素環(C)の場合には、水素、C−C−アルキルまたはC−C−ハロアルキルである。
【0033】
Bは水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−シクロアルキルである。
【0034】
は、各場合において、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C)−アルキルアミノ−、C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−ハロアルキル−、ヒドロキシル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−、C−C−アルケニル−またはC−C−アルキニル−で置換されていてもよい5員のヘテロアリールまたは6員のヘテロアリールであり;Gは、特に、各場合において、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−、C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−ハロアルキル−、ヒドロキシル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−、C−C−アルケニル−またはC−C−アルキニル−で置換されていてもよいピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニルまたはトリアジニル、および加えて、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C)−アルキルアミノ−、C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−ハロアルキル−、ヒドロキシル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−、C−C−アルケニル−またはC−C−アルキニル−で置換されていてもよいフェニルであり、
およびGが基(E)、(F)、(G)、(H)、(K)、(L)および(M)のうちの1つである場合、
はハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C)−アルキルアミノ−、C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−ハロアルキル−、ヒドロキシル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−、C−C−アルケニル−またはC−C−アルキニル−で置換されていてもよい5員のヘテロシクリルまたは6員のヘテロシクリルであってもよく;Gは、その場合、特に、
【0035】
【化13】
[式中、各場合における矢印はGへの結合を示し、およびGもまた説明のために示される。]
の群からの基である。
【0036】
【0037】
【化14】
の群からの基であり、
および複素環(A)、(B)および(C)の場合には、基:
【0038】
【化15】
[式中、矢印はGへの結合を示す。]
でもある。
【0039】
Xは酸素または硫黄である。
【0040】
nは1または2である。
【0041】
は、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、各場合において、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルキルスルホニル、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルコキシカルボニル、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルキル−およびシアノ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキルカルボニル、またはカチオン、例えば、NaおよびKのような一価または二価金属イオン、またはC−C−アルキル−またはアリール−C−C−アルキル−で置換されていてもよいアンモニウムイオンの群からの基である。
【0042】
およびRは、各々、独立して、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−およびC−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−またはC−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素(特に、
【0043】
【化16】
[式中、各場合における矢印は基(E)、(F)および(J)における硫黄原子への結合を示す。])の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく、各場合において、ハロゲン−、(アルキル部位におけるのを含めた)シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、またはR’R’’が、各々、独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基であるNR’R’’の群からの基である。
【0044】
およびRは、それらが結合しているN−S(O)基と一緒になって、飽和または不飽和であってハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよい5−から7員の環を形成してもよく、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素および/または少なくとも1つのカルボニル基の群からの1以上のさらなるヘテロ原子を含有してもよく;RおよびRは、特に、それらが結合しているN−S(O)基と一緒になって、
【0045】
【化17】
(式中、矢印は、再度、各場合において、Gへの結合を示す。)
の群からの基であってよい。
【0046】
は、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−またはC−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−またはC−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく、各場合において、ハロゲン−、(アルキル部位におけるものを含めた)シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C―シクロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルシスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されてもよいアリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、またはR’およびR”が、各々、独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルであるNR’R’’の群からの基である。
【0047】
は水素、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−またはC−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルおよびC−C−アルケニル、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−またはC−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接するものであってはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく、各場合において、ハロゲン−、(アルキル部位におけるものを含めた)シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、またはR’およびR’’が、各々、独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルであるNR’R’’の群からの基である。
【0048】
およびRは、それらが結合しているN−C(X)基と一緒になって、硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子、および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和のハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよい5員から7員の環を形成してもよく;RおよびRは、特に、それらが結合しているN−C(X)基と一緒になって、
【0049】
【化18】
(式中、矢印は、各場合において、基(L)中の硫黄原子への結合を示す。)
の群からの基であってよく、
は水素またはC−C−アルキルである。
【0050】
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのさらなるヘテロ原子、および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和のハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよい5員から7員の環であってよく;RおよびRは、特に、それらが結合しているN−N基と一緒になって、
【0051】
【化19】
(式中、全基(F)が描かれ、および矢印は、再度、各場合において、Gへの結合を示す。)
の群からの基であってもよい。
【0052】
およびRもまた、Gが(E)である場合、それらが結合しているN−S(O)基と一緒になって、硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子、および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和のハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよい5員から7員の環を形成してもよく;RおよびRは、特に、それらが結合しているN−S(O)基と一緒になって、
【0053】
【化20】
(式中、矢印は、各場合において、C(X)基への結合を示す。)
の群からの基であってよい。
【0054】
およびRもまた、Gが(F)である場合、それらが結合しているN−S(O)基と一緒になって、硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子、および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和のハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキ−で置換されていてもよい5員から7員の環で形成してもよく;RおよびRは、特に、それらが結合しているN−S(O)基と一緒になって
【0055】
【化21】
(式中、N−R基も示され、および矢印は、各場合において、C(X)基への結合を示す。)
の群からの基であってよい。
【0056】
およびRもまた、それらが結合している窒素原子と一緒になって、硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなるヘテロ原子、および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよい、飽和または不飽和のハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよい5員から7員の環を形成してもよく;RおよびRは、特に、それらが結合している窒素原子と一緒になって、
【0057】
【化22】
(式中、矢印は、各場合において、基(K)中の硫黄原子への結合を示す。)
の群からの基であってよい。
【0058】
Lは酸素または硫黄である。
【0059】
およびR10は、各々、独立して、各場合において、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルキニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルケニルチオ、フェノキシ、フェニルチオ、ベンジルオキシ、ベンジルチオ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、ヘテロアリール−C−C−アルコキシおよびヘテロアリール−C−C−アルキルチオの群からのハロゲン−で置換されていてもよい基である。
【0060】
およびR10もまた、それらが結合しているリン原子と一緒になって、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および硫黄の群からの1または2つのヘテロ原子を含有してもよい、飽和または不飽和のハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよい5員から7員の環を形成してもよく;RおよびR10は、特に、それらが結合しているリン原子と一緒になって、基
【0061】
【化23】
(式中、矢印は基(G)中の窒素原子への結合を示す。)
であってよい。
【0062】
11およびR12は、各々、独立して、各場合において、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニルおよびフェニル−C−C−アルキルの群からのハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよい基である。
【0063】
およびYは、各々、独立して、C=OまたはS(O)である。
【0064】
mは1、2、3または4である。
【0065】
13は水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、C−C−ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ―C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シアノアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基である。
【0066】
はC−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、およびR14およびR15が、各々、独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ヒドロキシアルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シアノアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基であるNR1415の群からの基であり;またはR14およびR15は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの1以上のさらなる原子、および/または少なくとも1つのカルボニル基を含有してもよいハロゲン−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−シクロアルキル−またはC−C−アルキルチオ−置換されていてもよい飽和または不飽和の5員から8員の環であり;R14およびR15は、特に、それらが結合している窒素原子と一緒になって、
【0067】
【化24】
(式中、矢印は、各場合において、(N)基における炭素原子への結合を示す。)
の群からの基であってよい。
【0068】
およびGは、加えて、一緒になって、酸素、窒素および硫黄の群からのさらなるヘテロ原子を含有してもよい置換されていてもよい複素環を形成してもよく;GおよびGは、特に、
【0069】
【化25】
(式中、矢印はGへの結合を示す。)
の群からの二環を形成してもよい。
【0070】
式(I)の化合物に示された基についての特に好ましい置換基または範囲は以下に明らかにする。
【0071】
は水素、ハロゲンまたはシアノであり、およびAは、特に、水素、フッ素および塩素の群からの基である。
【0072】
は水素である。
【0073】
はNまたはC−Aである。
【0074】
は、
【0075】
【化26】
(式中、矢印は隣接する環への結合を示す。)
の群からの基である。
【0076】
は水素またはC−C−アルキルであって、Rは特に水素またはメチルである。
【0077】
Bは水素である。
【0078】
は、各場合において、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ−C−C−アルキルアミノ−、C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−ハロアルキル−、ヒドロキシル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルケニル−またはC−C−アルキニル−で置換されていてもよい5員のヘテロアリールまたは6員のヘテロアリールであり;Gは、特に、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ−C−C−アルキルアミノ−、C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−ハロアルキル−、ヒドロキシル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−、C−C−アルケニル−またはC−C−アルキニル−で置換されていてもよいピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニルまたはトリアジニルであり;Gは、強調すると、
【0079】
【化27】
(式中、矢印は、各場合において、Gへの結合を示し、およびGもまた説明のために示される。)
の群からのハロゲン−、シアノ−、メチル−、メトキシ−、トリフルオロメチル−、アミノ−またはジメチルアミノ−で置換されていてもよい基、および加えて、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ−(C−C)−アルキルアミノ−、C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−ハロアルキル−、ヒドロキシル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルケニルまたはC−C−アルキニル−で置換されていてもよいフェニルであり、
およびGが基(E)および(L)のうちの1つである場合、
もまた、
【0080】
【化28】
(式中、矢印は、各場合において、Gへの結合を示し、およびGもまた説明のために示される。)
の群からの、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C)−アルキルアミノ−、C−C−アルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−、C−C−アルケニル−またはC−C−アルキニル−で置換されていてもよい5員のヘテロシクリルまたは6員のヘテロシクリルであってよい。
【0081】
【0082】
【化29】
の群からの基であり、および複素環(A)、(B)、および(C)の場合には、基
【0083】
【化30】
(式中、矢印は、各場合において、Gへの結合を示す。)
の基でもある。
【0084】
Xは酸素である。
【0085】
nは2である。
【0086】
は水素、C−C−アルキル、C−C−アルキニル、シアノ−C−CアルキルおよびC−C−アルコキシ−C−Cアルキル、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルキルカルボニルまたはC−C−アルキルスルホニル、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルコキシカルボニル、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルキル−、シアノ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキルカルボニル、または、カチオン、例えば、一価または二価金属イオンまたはC−C−アルキル−またはアリール−C−C−アルキル−で置換されていてもよいアンモニアの群からの基;Rは、特に、水素、メチル、エチル、CHOCH、CHOCHCH、COCH、COCHCH、シクロプロピル、Na、KおよびN(CHの群からの基である。
【0087】
は、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−Cアルキルスルホニル−およびC−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C―ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく(特に、
【0088】
【化31】
[式中、矢印は、各場合において、基(L)中の炭素原子への結合を示し])、各場合において、ハロゲン−、(アルキル部位におけるものを含めた)シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、またはR’およびR’’は、各々、独立して、水素およびC−C−アルキルの群からの基であるNR’R’’の群からの基であり、およびRは、特に、メチル、エチル、i−プロピル、CF、CHF、CHF、CHCF、シクロプロピル、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フェニルおよびベンジルの群からの基である。
【0089】
は、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−およびC−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素(および特に、
【0090】
【化32】
[式中、矢印は、各場合において、基(E)中の硫黄原子への結合を示す。])
の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく、各場合において、ハロゲン−、(アルキル部位におけるものを含めた)シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、またはR’およびR’’が、各々、独立して、水素、C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルキル−C−C−アルキルの群からの基であるNR’R’’の群からの基であり、およびRは、特に、メチル、エチル、i−プロピル、CF、CHF、CHF、CHCF、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フェニルおよびベンジルの群からの基である。
【0091】
およびGは、加えて、酸素、窒素および硫黄の群からのさらなるヘテロ原子を含有してもよい置換されていてもよい複素環を形成してもよく;GおよびGは、特に、
【0092】
【化33】
(式中、矢印はGへの結合を示す。)
の群からの二環を形成してもよい。
【0093】
13は水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、C−C−ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シクロアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基である。
【0094】
はC−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、およびR14およびR15が、各々、独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ヒドロキシアルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シアノアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基であるNR1415の群からの基であり、またはR14およびR15はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、ハロゲン−、シアノ−、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−シクロアルキル−またはC−C−アルキルチオ−で置換されていてもよい、硫黄、酸素および窒素の群からのさらなる原子および/または1つのカルボニル基を含有してもよい飽和または不飽和の5員から8員の環であり;R14およびR15は、特に、それらが結合している窒素原子と一緒になって、
【0095】
【化34】
(式中、矢印は、各場合において、(N)基中の炭素原子への結合を示す。)
の群からの基であってよい。
【0096】
式(I)の化合物で示された非常に特に好ましい置換基または基の範囲を以下に明らかにする。
【0097】
は水素、フッ素および塩素の群からの基である。
【0098】
は水素である。
【0099】
はNまたはC−Aであり、これは、以下の構造エレメント:
【0100】
【化35】
(式中、破線はGへの結合を意味する。)
を含有する化合物に導く。
【0101】
は、
【0102】
【化36】
(式中、矢印は、各場合において、隣接する環への結合を示す。)
の群からの基である。
【0103】
は水素またはメチルである。
【0104】
Bは水素である。
【0105】
は、
【0106】
【化37】
(式中、矢印は、各場合において、Gへの結合を示し、およびGもまた説明のために示される。)
の群からの、ハロゲン−、シアノ−、メチル−、メトキシ−、トリフルオロメチル−、アミノ−またはジメチルアミノ−で置換されていてもよい基である。
【0107】
は、
【0108】
【化38】
の群からの基であり、および、複素環(A)および(B)の場合には、基
【0109】
【化39】
(式中、矢印は、各場合において、Gへの結合を示す。)
でもある。
【0110】
Xは酸素である。
【0111】
nは2である。
【0112】
は水素、C−C−アルキル、C−C−アルキニル、シアノ−C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルキルカルボニルまたはC−C−アルキルスルホニル、ハロゲン−で置換されていてもよいC−C−アルコキシカルボニル、ハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロゲンアルキル−およびシアノ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキルカルボニル、またはカチオン、例えば、一価または二価の金属イオン、またはC−C−アルキル−またはアリール−C−C−アルキル−で置換されていてもよいアンモニウムイオンの群からの基であり;Rは、特に、水素、メチル、エチル、CHOCH、CHOCHCH、COCH、COCHCH、CHCN、プロピニル、シクロプロピル、Na、KおよびN(CHの群からの基である。
【0113】
は、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−およびC−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素(および、特に、
【0114】
【化40】
(式中、矢印は、各場合において、(L)基中の炭素原子への結合を示す。))の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく、各場合において、ハロゲン−、(アルキル部位におけるものを含めた)シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、またはR’およびR’’が、各々、独立して、水素およびC−C−アルキルの群からの基であるNR’R’’の群からの基であり、およびRは、特に、メチル、エチル、i―プロピル、CF、CHF、CHF、CHCF、シクロプロピル、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フェニルおよびベンジルの群からの基である。
【0115】
は、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−およびC−C−ハロアルキルスルホニル−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルケニルおよびC−C−アルキニル、各場合において、ハロゲン−、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルおよびC−C−シクロアルケニル、ここにおいて、該環は硫黄、酸素(ここにおいて、酸素原子は直ぐに隣接してはならない)および窒素(および、特に、
【0116】
【化41】
(式中、矢印は、各場合において、(E)基中の硫黄原子への結合を示す。))の群からの少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく、各場合において、ハロゲン−、(アルキル部位におけるのを含めた)シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−シクロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキルスルフィニル−、C−C−ハロアルキルスルフィニル−、C−C−アルキルスルホニル−、C−C−ハロアルキルスルホニル−、アミノ−、C−C−アルキルアミノ−、ジ(C−C−アルキル)アミノ−、C−C−アルキルカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシカルボニルアミノ−、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル−、C−C−アルケニル−、C−C−アルキニル−、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル−、C−C−アルキルカルボニル−、C−C−アルコキシカルボニル−またはアミノカルボニル−で置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アリール−C−C−アルキルおよびヘテロアリール−C−C−アルキル、またはR’およびR’’が、各々、独立して、水素およびC−C−アルキルの群からの基であるNR’R’’の群からの基であり、およびRは、特に、メチル、エチル、i−プロピル、CF、CHF、CHF、CHCF、シクロプロピル、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フェニルおよびベンジルの群からの基である。
【0117】
13は水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、C−C−ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シアノアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基である。
【0118】
はC−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、およびR14およびR15が、各々、独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、シアノ、C−C−シアノアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ヒドロキシアルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−シアノアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シアノアルキニル、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルの群からの基であり、またはR14およびR15は、それらが結合している窒素と一緒になって、ハロゲン−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−シクロアルキル−またはC−C−チオアルキル−で置換されていてもよい飽和または不飽和の、硫黄、酸素および窒素の群からのさらなる原子および/またはカルボニル基を含有してもよい5員から6員の環を形成してもよく;R14およびR15は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、特に、
【0119】
【化42】
(式中、矢印は、各場合において、(N)基中の炭素原子への結合を示す。)
の群からの基であってよいNR1415の群からの基である。
【0120】
好ましい定義において、そうでないことが述べられているのでなければ、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素の群からの、好ましくは、今度は、フッ素、塩素および臭素の群から選択され、
(より大きな単位、例えば、アリールアルキルの一部として含まれる)アリールはフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントレニルの群から選択され、好ましくは、今度は、フェニルであり、
ヘタリール(より大きな単位、例えば、ヘタリールアルキルの一部として含まれた、ヘテロアリールと同義)は、フリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、ベンゾフリル、ベンゾイソフリル、ベンゾチエニル、ベンゾイソチエニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、2,1,3−ベンゾオキサジアゾール、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ベンゾトリアジニル、プリニル、プテリジニルおよびインドリジニルの群から選択され、
5員のヘテロシクリルは、1または2の窒素原子および/または1の酸素原子および/または1の硫黄原子を含有する部分的に飽和された5員の環であり、
6員のヘテロシクリルは、1または2の窒素原子および/または1の酸素原子および/または1の硫黄原子を含有する部分的に飽和した6員の環である。
【0121】
特に好ましい定義において、そうでないことが述べられているのでなければ、
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素の群から、好ましくは、フッ素、塩素および臭素の群から選択され、
(より大きな単位、例えば、アリールアルキルの一部として含まれた)アリールは、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントレニルの群から選択され、および好ましくは、フェニルであり、
(より大きな単位、例えば、ヘタリールアルキルの一部として含まれた)ヘタリールはピリジル、ピリミジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、イミダゾリル、チアゾリル、チアジアゾリルおよびフラニルの群から選択される。
【0122】
非常に特に好ましい定義において、そうでないことが述べられているのでなければ、
アリールはフェニルであり、および
(より大きな単位、例えば、ヘタリールアルキルの一部としてを含めた、ヘテロアリールと同等な)ヘタリールはピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニルの群から選択される基である。
【0123】
ハロゲン−置換基、例えば、ハロアルキル、モノ−またはポリハロゲネート、最大数までの可能な置換基。ポリハロゲン化の場合には、ハロゲン原子は同一または異なってよい。この場合、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素、特に、フッ素、塩素または臭素である。
【0124】
アルキルまたはアルケニルのような飽和または不飽和のヒドロカルビル基は、各場合において、例えば、アルコキシにおけるように、ヘテロ原子と組み合わせたものを含めた、直鎖または可能な限り分岐鎖であってよい。
【0125】
置換されていてもよい基はモノ−またはポリ置換されていてよく、ここにおいて、ポリ置換の場合における置換基は同一または異なってよい。
【0126】
が表すことができる基(A)、(B)、(C)および(D)において、矢印は、各場合において、隣接する環への結合を示す。
【0127】
本発明の化合物の強調された基において、Gは基(A)である。
【0128】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gは基(B)である。
【0129】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gは基(C)である。
【0130】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gは基(D)である。
【0131】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Xは酸素である。
【0132】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Xは硫黄である。
【0133】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、GはC−Hである。
【0134】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、GはC−Fである。
【0135】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、GはN(窒素)である。
【0136】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Aは水素である。
【0137】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Aは水素である。
【0138】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、nは2である。
【0139】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Rは水素である。
【0140】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Rはメチルである。
【0141】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Rはフッ素である。
【0142】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gは基(E)である。
【0143】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gは基(I)である。
【0144】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gは基(L)である。
【0145】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gは基(N)である。
【0146】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gはピラゾリル基である。
【0147】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gはチアゾリル基である。
【0148】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gはトリアゾリル基である。
【0149】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gはピリジニル基である。
【0150】
本発明の化合物のさらなる強調された基において、Gはピリミジニル基である。
【0151】
本発明の強調された実施形態は、式(IA):
【0152】
【化43】
[式中、
はC−H、C−F、C−ClまたはNであり、
は水素またはメチルであり、および
は(E)、(L)および(N)基のうちの1つ、特に、(E)基である。]
の化合物に関する。
【0153】
式(IA)の化合物内で好ましい化合物の群は、GがC−Fであり、Rが水素であって、Gが(E)基であるものである。
【0154】
本発明のさらなる強調された実施形態は、式(IB):
【0155】
【化44】
[式中、
はC−H、C−F、C−ClまたはNであり、および
は(E)、(L)および(N)基のうちの1つである。]
の化合物に関する。
【0156】
本発明のさらなる強調された実施形態は、式(IC):
【0157】
【化45】
[式中、
はC−H、C−F、C−ClまたはNであり、
は水素またはメチルであり、
Bは水素であり、および
は(E)、(L)および(N)基のうちの1つである。]
の化合物に関する。
【0158】
本発明のさらなる強調された実施形態は、式(ID):
【0159】
【化46】
[式中、
はC−H、C−F、C−ClまたはNであり、
は水素またはメチルであり、
Bは水素であり、および
は(E)および(L)基のうちの1つである。]
の化合物に関する。
【0160】
式(IA)、(IB)、(IC)および(ID)の化合物における(E)、(L)および(N)基における置換基は、各々、前記記載において特定された定義をとることができる。
【0161】
一般的用語にて、または選択の領域内で先に与えられた基の定義または説明は、式(I)の最終生成物(および、よって、式(Ia)、(Ib)、(IA)、(IB)、(IC)および(ID)の化合物)に適用され、および対応して、出発物質および中間体に適用される。これらの基の定義は望まれるように相互に組み合わせることができ、すなわち、各好ましい範囲の間の組合せを含む。
【0162】
好ましいものとして先に挙げた定義の組合せが存在するところの式(I)の化合物が、本発明に従って、好ましい。
【0163】
特に好ましいものとして先に挙げた定義の組合せが存在するところの式(I)の化合物が、本発明に従って、特別に好ましい。
【0164】
非常に特に好ましいものとして先に挙げた定義の組合せが存在するところの式(I)の化合物に対が、本発明に従って、非常に特別に好ましい。
【0165】
本発明の化合物の調製は以下に詳細に説明される。
【0166】
出発物質として要求される、Gが基(A)、(B)および(C)を表す式(II)、(II)、(II)、(II)および(II)の化合物は、国際公開第2010/006713号パンフレットに記載された方法と同様に調製することができる。
【0167】
【化47】
出発物質として要求される、Gが基(D)を表す式(II)、(II)、(II)、(II)および(II)の出発物質は、以下のように、文献に記載された方法と同様に調製することができる。
反応スキーム1
【0168】
【化48】
例えば、銅触媒の、および炭酸カリウムのような塩基の存在下での式(IV)の臭化物と式(V)のピラゾールとの反応により、式(VI)の化合物を得る。例えば、3−(4−ブロモピラゾール−1−イル)ピリジンについては:Journal of Heterocyclic Chemistry 1981,18,9−14;European Journal of Organic Chemistry,2004,695参照。式(VI)のこれらのピラゾールを用いて、臭素またはN−ブロモスクシンイミドとの反応によって、式(VII)の臭化物を得る。例えば、3−(4−ブロモピラゾール−1−イル)ピリジンについては:Journal of Heterocyclic Chemistry 18,1981,9−14参照。式(VII)の臭化物を用いて、パラジウム触媒および塩基の存在下での、例えば、ビス(ピナコラト)ジボランとの反応によって、式(VIII)のボロン酸エステルを得る。必要とされる式(II)の出発化合物は、銅触媒および塩基の存在下での、N−Hを含有するH−G−R単位を構成する式(X)の化合物、例えば、ピラゾールとの反応によって、あるいは式(IV)の臭化物と式(IX)の適当なピラゾールとの反応により、同一のプロセスに従って、式(VII)の臭化物から得ることができる。
【0169】
加えて、式(I)の本発明の化合物は、パラジウム触媒および塩基の存在下での、式(VIII)のボロン酸エステルと式(XI)のハライドとの反応(Suzuki反応)によって得ることができる。
【0170】
Rが保護されたカルボン酸、例えば、エステルであれば、カルボン酸(II)は公知の方法によって容易に調製することができる。
【0171】
Rが保護されたアミンであれば、アミン(II)は公知の方法によって容易に調製することができる。
【0172】
Rがハロゲン、例えば、臭素である場合、(国際公開第2007/45588号パンフレットおよび米国特許出願公開第2008/318941号と同様に)、ハロゲンは金属、例えば、リチウムに交換することができる。金属化合物は二酸化硫黄と反応し、次いで、塩化スルフリルまたはN−クロロスクシンイミドのような塩素化試薬と反応させて、出発化合物(II)を得る。
反応スキーム2
【0173】
【化49】
ここにおいて、R13は以下のものである。
【0174】
【化50】
出発物質として必要な式(IIIE−G、III)のアミン誘導体は公知であるか、または原理的に知られた方法によって調製することができる。
【0175】
式(II)の酸を、例えば、活性化後に酸塩化物を得ることにより(例えば、Bioorg & MedChem Letters 15,4354(2005)参照)、またはCDI(カルボニルジイミダゾール;例えば、Bioorg & MedChem 9,1543(2001)参照)、DMAP(ジメチルアミノピリジン;例えば、J.Med.Chem.50,3101(2007))の存在下でのEDC(1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩)、またはHOBT(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール;例えば、J.Med.Chem.50,3101(2007)参照)の存在下でのDCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)のような活性化試薬によって、水素化金属(特に、水素化ナトリウム)またはDBU(ジアザビシクロウンデセン)のような塩基の存在下であってもよいが、式(III)のスルホンアミドと反応させて、Xが酸素である式(I)の本発明の化合物を得ることができる。
【0176】
13について述べたさらなる基は、文献の方法によって、またはこれらの方法と同様にして、式(II)の酸またはその酸塩化物から調製することができ、例えば、Chem.Letters 36,1370(2007)またはJ.Med.Chem.29,1299(1986)に従って、式(III)の化合物と反応させて、式(I)の本発明の化合物を得るか、あるいは例えば、J.Org.Chem.72,465(2007)またはPhosphorus & Sulfur 20,93(1984)に従って式(III)の化合物と反応させて、式(I)の本発明の化合物が得られ、および例えば、国際公開第2006/002099号パンフレットに従って式(III)のシアナミンと反応させて、式(I)の本発明の化合物を得ることができる。
反応スキーム3
【0177】
【化51】
式(I)の化合物は、例えば、文献の方法または同様な方法によって、式(II)のカルボキサミドを式(III)のスルホキシドと反応させることによって調製することができる;例えば、国際公開第2008/154528号パンフレット参照。
【0178】
出発物質として必要な式(II)のカルボキサミドは、文献の方法または類似の方法によって、例えば、国際公開第2007/103755号パンフレットまたは米国特許出願公開第2009/203657号に記載されたように、酸(II)または酸塩化物から調製することができる。
【0179】
式(III)のスルホキシドは文献から知られた化合物である。
反応スキーム4
【0180】
【化52】
式(I)の化合物は、例えば、国際公開第2007/132475号パンフレットまたは同第2006/019831号パンフレットに記載された方法と同様にして、式(II)のアミンを式(III11)または(III12)の化合物と反応させることによって調製することができる。
【0181】
式(III11)および(III12)の化合物は公知であるか、または原理的には公知の方法によって調製することができる。
【0182】
式(I)の化合物は、例えば、塩基、例えば、ピリジンまたは水酸化ナトリウムの存在下で、式(II)の複素環アミンを式(III)の塩化スルホニルと反応させることによって調製することができる;例えば、国際公開第2007/114532号パンフレットおよび米国特許出願公開第2006/211603号参照。
【0183】
出発物質として必要とされる式(III)のクロロスルフィニルまたはクロロスルホニル誘導体は公知であるか、または原理的には公知の方法によって調製することができる。
反応スキーム5
【0184】
【化53】
式(I)の化合物は、例えば、米国特許第6,265,411号明細書、国際公開第2007/114532号パンフレットまたは米国特許第6,673,817号明細書に記載された方法と同様にして、塩基、例えば、ピリジンまたはトリエチルアミンの存在下であってもよい条件で、式(II)の塩化スルホニルを式(III)のアミンと反応させることによって調製することができる。
【0185】
出発物質として必要とされる式(III)のアミンは公知であるか、または原理的には公知の方法によって調製することができる。
【0186】
Xが酸素である式(I)の化合物は、例えば、米国特許出願公開第2004/006143号またはOrg.Let.3458−3461(2009)に記載された方法と同様にして、塩基、例えば、水素化ナトリウムまたはn−ブチルリチウムの存在下で、式(II)の塩化スルホニルを式(III)のアミドと反応させることによって調製することができる。
【0187】
出発物質として必要とされる式(III)のアミドは公知であるか、または原理的には公知の方法によって調製することができる。
反応スキーム6
【0188】
【化54】
式(I)の化合物は、例えば、式(II)のニトリル、または式(II)のチオアミドと式(III)のオキシ、チオまたはアミノ誘導体との反応によって調製することができる。オキシ誘導体は、例えば、European Journal of Medicinal Chemistry 2009,44(6),2497−2505に記載された方法によって用いることができ;チオ誘導体は、例えば、Journal of the America Chemical Society 1985,107(28),5745−5754に記載された方法によって用いることができる。アミノ誘導体は、例えば、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letter 2010,20(1),299−301、国際公開第2007/083239号パンフレットまたはEuropean Journal of Medicinal Chemistry 2010,45(3),902−908に記載された方法によって用いることができる。
【0189】
出発物質として必要とされる式(III)の化合物は公知であるか、または原理的には公知の方法によって調製することができる。
【0190】
Xが硫黄である式(IE−H)、(I)および(I)の化合物は、チオネート化試薬との反応によって、Xが酸素である式(IE−H)、(I)および(I)の対応する化合物から調製することができる。用いた硫化剤(チオネート化試薬)は好ましくはリン試薬、例えば、五硫化二リン(P)、五硫化二リン/ピリジン(P/Py)、五硫化二リン/トリエチルアミン(P/NEt)、五硫化二リン/炭酸水素ナトリウム(P/NaHCO「シェーレン試薬」)、またはより好ましくは2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−2,4−ジチオキソ−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン「ローソン試薬(LR)」、2,4−ビス(4−フェノキシフェニル)−2,4−ジチオキソ−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン「ベレオー試薬(BR)」または2,4−ビス(4−フェニルチオフェニル)−2,4−ジチオキソ−1,3,2,4−ジチアジホスフェタンである。
【0191】
N−オキシドは、例えば、式(I)の化合物をmCPBA(メタ−クロロ過安息香酸)と反応させることによって得ることができる。式(I)の化合物の塩は、式(I)の化合物を、Xが、例えば、塩素または臭素のようなハロゲンであって、Rが、例えば、各場合において、置換されていてもよいアルキル、アルケニルまたはアルキニル基である式RXの化合物と反応させることによって得ることができる。
【0192】
以下の式(XII)、(XIII)、(XIV)、(XV)、(XVI)、(XVII)および(XVIII)の中間体は新規であって、本発明の主題の一部も形成する。
【0193】
式(XII):
【0194】
【化55】
[式中、
16はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素(特に、塩素、臭素またはヨウ素)であって、X、RおよびRは各々、先に定義した通りである。]
の化合物。
【0195】
特別な言及は式(XII):
【0196】
【化56】
[式中、Rはメチル、エチル、シクロプロピル、CF、CHCF、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フェニルまたはベンジルである。]
の以下の化合物に対してなされるべきである。
【0197】
式(XIII):
【0198】
【化57】
[式中、Gは窒素、C−ハロゲン、C−シアノ、C−ニトロ、C−アルキル、C−シクロアルキルまたはC−アルコキシ、好ましくは、窒素、C−ハロゲン、C−シアノ、C−ニトロ、C−C−C−アルキル、C−C−C−シクロアルキルまたはC−C−C−アルコキシである。]
の化合物。
【0199】
特別な言及は式(XIII)の以下の化合物に対してなされるべきである。
【0200】
【化58】
式(XIV):
【0201】
【化59】
[式中、
16はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素(特に、塩素、臭素またはヨウ素)であり、およびX、RおよびRは、各々、先に定義した通りである。]
の化合物。
【0202】
特別な言及が式(XIV)の以下の化合物に対してなされるべきである:
【0203】
【化60】
[式中、Rはメチル、エチル、i−プロピル、CF、CHF、CHF、CHCF、シクロプロピル、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フェニルおよびベンジルの群からの基である。]
式(XV):
【0204】
【化61】
[式中、
16はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素(特に、塩素、臭素またはヨウ素)であって、X、RおよびRは、各々、先に定義した通りである。]
の化合物。
【0205】
特別な言及が式(XV)の以下の化合物に対してなされるべきである:
【0206】
【化62】
[式中、Rはメチル、エチル、シクロプロピル、CF、CHCF、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フェニルまたはベンジルである。]
式(XVI):
【0207】
【化63】
[式中、
16はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素(特に、塩素、臭素またはヨウ素)であって、X、RおよびRは、各々、先に定義した通りである。]
の化合物。
【0208】
特別な言及が式(XVI)の以下の化合物に対してなされるべきである:
【0209】
【化64】
[式中、Rは先に定義した通りであって、特に、メチル、エチル、シクロプロピル、CF、CHCF、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、フェニルまたはベンジルである。]
式(XVII):
【0210】
【化65】
[式中、
は窒素、C−ハロゲン、C−シアノ、C−ニトロ、C−アルキル、C−シクロアルキルまたはC−アルコキシ、好ましくは、窒素、C−ハロゲン、C−シアノ、C−ニトロ、C−C−C−アルキル、C−C−C−シクロアルキルまたはC−C−C−アルコキシであり、および
は先に定義した通りである。]
の化合物。
【0211】
特別な言及が式(XVII)の以下の化合物に対してなされるべきである。
【0212】
【化66】
式(XVIII):
【0213】
【化67】
[式中、
は窒素、C−ハロゲン、C−シアノ、C−ニトロ、C−アルキル、C−シクロアルキルまたはC−アルコキシ、好ましくは、窒素、C−ハロゲン、C−シアノ、C−ニトロ、C−C−C−アルキル、C−C−C−シクロアルキルまたはC−C−C−アルコキシであり、および
は先に定義した通りである。]
の化合物。
【0214】
特別な言及が式(XVIII)の以下の化合物に対してなされるべきである:
【0215】
【化68】
本発明の有効成分は、良好な植物許容性、好都合な恒温動物毒性および良好な環境適合性を考えれば、植物および植物の器官を保護するのに、収穫の収率を増加させるのに、収穫物の質を改良するために、および農業において、園芸において、動物飼育において、森林において、庭およびレジャー施設において、貯蔵された産物および材料の保護において、および衛生部門において遭遇する、動物の害虫、特に、昆虫、クモ形節足動物、蠕虫、線虫および軟体動物を防除するのに適している。それらは、好ましくは、作物保護組成物として用いることができる。それらは通常に感受性および抵抗性の種に対して、および発生の全てまたはいくつかの段階に対して活性である。前記した害虫は以下を含む:
シラミ(Anoplura)(フチラプテラ(Phthiraptera))目から、例えば、ダマリニア属種(Damalinia spp.)、ヘマトピナス属種(Haematopinus spp.)、リノグナツス属種(Linognathus spp.)、ペディクルス属種(Pediculus spp.)、トリコデクテス属種(Trichodectes spp.)。
【0216】
クモ類(Arachnida)綱から、例えば、アカルス・シロ(Acarus siro)、アセリア・シェルドニ(Aceria sheldoni)アクロプス属種(Aculops spp.)、アクルス属種(Aculus spp.)、アンブリオンマ属種(Amblyomma spp.)、アンフィテトラニクス・ヴィエネンシス(Argas spp.)、ボーフィラス属種(Boophilus spp.)、ブレビパルプス属種(Brevipalpus spp.)、ブリオビア・プラエティオサ(Bryobia praetiosa)、コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、デルマニサス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae)、エオテトラニクス属種(Eotetranychus spp.)、エピトリメルス・ピリ(Epitrimerus pyri)、エウテトラニクス属種(Eutetranychus spp.)、エリオフィエス属種(Eriophyes spp.)、ヘミタルソネムス属種(Hemitarsonemus spp.)、ヒアロンマ属種(Hyalomma spp.イクソデス属種(Ixodes spp.)、ラトロデクツス・マクタンス(Latrodectus mactans)、メタテトラニクス属種(Metatetranychus spp.)、オリゴニクス属種(Oligonychus spp.)、オミトドス属種(Omithodos spp.)、パノニカス属種(Panonychus spp.)、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)、ポリファゴタルソネムス・ラタス(Polyphagotarsonemus latus)、ソロプテス属種(Psoroptes spp.)、リピセファラス属種(Rhipicephalus spp.)、リゾグリフス属種(Rhizoglyphus spp.)、サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、スコルピオ・マウルス(Scorpio maurus、Stenotarsonemus spp.)、ステノタルソネムス属種(Tarsonemus spp.)、テトラニカス属種(Tetranychus spp.)、ヴァサテス・リコペルシキ(Vasates lycopersici)。
【0217】
双殻類(Bivalva)綱から、例えば、ドレイセナ属種(Dreissena spp.)。
【0218】
ムカデ(Chilopoda)目から、例えば、ゲオフィラス属種(Geophilus spp.)、スクティゲラ属種(Scutigera spp.)。
【0219】
鞘翅(Coleoptera)目から、例えば、アカントセリデス・オブテクツス(Acanthoscelides obtectus)、アドレタス属種(Adoretus spp.)、アゲラスティカ・アルニ(Agelastica alni)、アグリオテス属種(Agriotes spp.)、アムフィマロン・ソルスチチアリス(Amphimallon solstitialis)、アノビウム・プンクタツム(Anobium punctatum)、アノプロフォラ属種(Anoplophora spp.)、アンソノマス属種(Anthonomus spp.)、アンスレナス属種(Anthrenus spp.)、アポゴニア属種(Apogonia spp.)、アトマリア属種(Atomaria spp.)、アタゲナス属種(Attagenus spp.)、ブルキディウス・オブテクタス(Bruchidius obtectus)、ブルーカス属種(Bruchus spp.)、セウトリンカス属種(Ceuthorhynchus spp.)、クレオヌス・メンディクス(Cleonus mendicus)、コノデルス属種(Conoderus spp.)、コスモポリテス属種(Cosmopolites spp.)、コステリトラ・ジーランディカ(Costelytra zealandica)、クルクリオ属種(Curculio spp.)、クリプトリンカス・ラパチ(Cryptorhynchus lapathi)、デルメステス属種(Dermestes spp.)、ジアブロティカ属種(Diabrotica spp.)、エピラクナ属種(Epilachna spp.)、ファウスティヌス・クバエ(Faustinus cubae)、ギビウム・プシロイデス(Gibbium psylloides)、ヘテロニカス・アラトル(Heteronychus arator)、ヒラモルファ・エレガンス(Hylamorpha elegans)、ヒロトルペス・バユルス(Hylotrupes bajulus)、ヒペラ・ポスティカ(Hypera postica)、ハイポセネムス属種(Hypothenemus spp.)、ラクノステルナ・コンサンギニア(Lachnosterna consanguinea)、レプチノタルサ・デセムリネアータ(Leptinotarsa decemlineata)、リソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus)、リクス属種(Lixus spp.)、リクツス属種(Lyctus spp.)、メリゲテス・アエネアス(Meligethes aeneus)、メロロンタ・メロロンタ(Melolontha melolontha)、ミグドルス属種(Migdolus spp.)、モノカムス属種(Monochamus spp.)、ナウパクツス・キサンソグラフス(Naupactus xanthographus)、ニプツス・ホロレウクス(Niptus hololeucus)、オリクテス・リノセロス(Oryctes rhinoceros)、オリザエフィルス・スリナメンシス(Oryzaephilus surinamensis)、オチオリンクス・スルカツス(Otiorrhynchus sulcatus)、オキシセトニア・ジュクンダ(Oxycetonia jucunda)、フェドン・コクレアリアエ(Phaedon cochleariae)、フィロファガ属種(Phyllophaga spp.)、ポピリア・ジャポニカ(Popillia japonica)、プレムノトリペス属種(Premnotrypes spp.)、プシリオデス・クリソセファラ(Psylliodes chrysocephala)、プチナス属種(Ptinus spp.)、リゾビウス・ヴェントラリス(Rhizobius ventralis)、リゾペルタ・ドミニカ(Rhizopertha dominica)、シトフィラス属種(Sitophilus spp.)、スフェノフォラス属種(Sphenophorus spp.)、ステルネクス属種(Sternechus spp.)、シンフィレテス属種(Symphyletes spp.)、テネブリオ・モリター(Tenebrio molitor)、トリボリウム属種(Tribolium spp.)、トロゴデルマ属種(Trogoderma spp.)、チキアス属種(Tychius spp.)、キシロトレカス属種(Xylotrechus spp.)、ザブラス属種(Zabrus spp.)。
【0220】
トビムシ(Collembola)目から、例えば、オニキウルス・アルマツス(Onychiurus armatus)。
【0221】
革翅目類(Dermaptera)目から、例えば、フォルフィクラ・アウリクラリア(Forficula auricularia)。
【0222】
ヤスデ(Diplopoda)目から、例えば、ブラニウラス・グツラツス(Blaniulus guttulatus)。
【0223】
双翅(Diptera)目から、例えば、アエデス属種(Aedes spp.)、アノフェレス属種(Anopheles spp.)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、カリフォラ・エリスロセファラ(Calliphora erythrocephala)、セラティティス・キャピタータ(Ceratitis capitana)、クリソミア属種(Chrysomyia spp.)、コクリオミア属種(Cochliomyia spp.)、コルディロビア・アンスロポファガ(Cordylobia anthropophaga)、クレックス属種(Culex spp.)、クテレブラ属種(Cuterebra spp.)、ダカス・オレアエ(Dacus oleae)、デルマトビア・ホミニス(Dermatobia hominis)、ドロソフィラ属種(Drosophila spp.)、ファニア属種(Fannia spp.)、ガストロフィルス属種(Gastrophilus spp.)、ヒルエミイア属種(Hylemyia spp.)、ヒポボスカ属種(Hyppobosca spp.)、ヒポデルマ属種(Hypoderma spp.)、リリオミザ属種(Liriomyza spp.)、ルシリア属種(Lucilia spp.)、ムスカ属種(Musca spp.)、ネザラ属種(Nezara spp.)、オエストルス属種(Oestrus spp.)、オシネラ・フリット(Oscinella frit)、ペゴミア・ヒオスシアミ(Pegomyia hyoscyami)、フォルビア属種(Phorbia spp.)、ストモキシス属種(Stomoxys spp.)、タバヌス属種(Tabanus spp.)、タンニア属種(Tannia spp.)、チプラ・パルドサ(Tipula paludosa)、ウォールファルチア属種(Wohlfahrtia spp.)。
【0224】
腹足(Gastropoda)綱から、例えば、アリオン属種(Arion spp.)、ビオンファラリア属種(Biomphalaria spp.)、ブリヌス属種(Bulinus spp.)、デロセラス属種(Deroceras spp.)、ガルバ属種(Galba spp.)、リムナエア属種(Lymnaea spp.)、オンコメラニア属種(Oncomelania spp.)、スクシネア属種(Succinea spp.)。
【0225】
蠕虫綱(Helminth)から、例えば、アンシロストーマ・デュオデナーレ(Ancylostoma duodenale)、アンシロストーマ・ケイラニクム(Ancylostoma ceylanicum)、アンシロストーマ・ブラジリエンシス(Acylostoma braziliensis)、アンシロストーマ属種(Ancylostoma spp.)、アスカリス・ルブリコイデス(Ascaris lubricoides)、アスカリス属種(Ascaris spp.)、ブルギア・カライイ(Brugia malayi)、ブルギア・ティモリ(Brugia timori)、ブノストマム属種(Bunostomum spp.)、カベルティア属種(Chabertia spp.)、クロノルキス属種(Clonorchis spp.)、クーペリア属種(Cooperia spp.)、ディクロコエリウム属種(Dicrocoelium spp)、ジクチオルス・フィラリア(Dictyocaulus filaria)、ジフィロビスリウム・レイタム(Diphyllobothrium latum)、ドラカンキュラス・メディネンシス(Dracunculus medinensis)、エキノコッカス・グラニュロサス(Echinococcus granulosus)、エキノコッカス・マルチロキュラリス(Echinocuccus multilocularis)、エンテロビウス・ベルミクラリス(Enterobius vermicularis)、ファキオラ属種(Faciola spp.)、ヘモンクス属種(Haemonchus spp.)、ヘテラキス属種(Heterakis spp.)、ヒメノレプシス・ナナ(Hymenolepis nana)、ヒョストロングス属種(Hyostrongulus spp.)、ロア・ロア(Loa Loa)、ネマトディルス属種(Nematodirus spp.)、エソファゴストムム属種(Oesophagostomum spp.)、オピスソルキス属種(Opisthorichis spp.)、オンコセルカ・ボブバルス(Onchocerca volvulus)、オステルタギア属種(Ostertagia spp.)、パラゴニウムス属種(Paragonimus spp.)、スキスオソメン属種(Schistosomen spp.)、ストロンギロイデス・フエレボルニ(Strongyloides fuelleborni)、ストロンギロイデス・ステルコラリス(Strongyloides stercoralis)、ストロニロイデス属種(Stronyloides spp.)、タエニア・サギナータ(Taenia saginata)、タエニア・ソリウム(Taenia solium)、トリキネラ・スピラリス(Trichinella spiralis)、トリキネラ・ナティバ(Trichinella nativa)、トリキネラ・ブリトーヴィ(Trichinella britovi)、トリキネラ・ネルソーニ(Trichinella nelsoni)、トリキネラ・シュードプシラリス(Trichinella pseudopsiralis)、トリコストロングルス属種(Trichostrongulus spp.)、トリキュリス・トリキュリア(Trichuris trichuria)、バンクロフト糸条虫(Wuchereria bancrofti)。
【0226】
また、アイメリア(Eimeria)のような原虫を防除するのも可能である。
【0227】
異翅類(Heteroptera)目から、例えば、アナサ・トリスティス(Anasa tristis)、アンテスティオプシス属種(Antestiopsis spp.)、ブリッサス属種(Blissus spp.)、カロコリス属種(Calocoris spp.)、キャンピロンマ・リビダ(Campylomma livida)、キャベレリウス属種(Cavelerius spp.)、シメックス属種(Cimex spp.)、クレオンティアデス・ディルタス(Creontiades dilutus)、ダシヌス・ピペリス(Dasynus piperis)、ディケロプス・フルカツス(Dichelops furcatus)、ディコノコリス・ヘウエッティ(Diconocoris hewetti)、ディスデルカス属種(Dysdercus spp.)、ユースキスツス属種(Euschistus spp.)、ユーリガステル属種(Eurygaster spp.)、ヘリオペルティス属種(Heliopeltis spp.)、ホルキアス・ノビレルス(Horcias nobilellus)、レプトコリサ属種(Leptocorisa spp.)、レプトグロサス・フィロプス(Leptoglossus phyllopus)、ライガス属種(Lygus spp.)、マクロペス・エクスキャバタス(Macropes excavatus)、ミリダエ(Miridae)、ネザラ属種(Nezara spp.)、オエバルス属種(Oebalus spp.)、ペントミダエ(Pentomidae)、ピエズマ・クアドラータ(Piesma quadrata)、ピエゾドラス属種(Piezodorus spp.)、サルス・セリアツス(Psallus seriatus)、シューダシスタ・ぺルセア(Pseudacysta persea)、ロドニウス属種(Rhodnius spp.)、サールベルゲラ・シンギュラリス(Sahlbergella singularis)、スコチノフォラ属種(Scotinophora spp.)、ステファニティス・ナシ(Stephanitis nashi)、ティブラカ属種(Tibraca spp.)、トリアトマ属種(Triatoma spp.)。
【0228】
同翅(Homoptera)目からの、例えば、アキルトシポン属種(Acyrthosipon spp.)、アエネオラミア属種(Aeneolamia spp.)、アゴノスケナ属種(Agonoscena spp.)、アレウローデス属種(Aleurodes spp.)、アウレウロロブス・バロデンシス(Aleurolobus barodensis)、アレウロスリンクス属種(Aleurothrixus spp..)アムラスカ属種(Amrasca spp.)、アヌラフィス・カルドゥイ(Anuraphis cardui)、アオニディエラ属種(Aonidiella spp.)、アファノスティグマ・ピリ(Aphanostigma piri)、アフィス属種(Aphis spp.)、アルボリディア・アピカリス(Arboridia apicalis)、アスピディエラ属種(Aspidiella spp.)、アスピディオトゥス属種(Aspidiotus spp.)、アタヌス属種(Atanus spp.)、アウラコルサム・ソラニ(Aulacorthum solani)、ベミシア属種(Bemisia spp.)、ブラキカウデゥス・ヘリクリシ(Brachycaudus helichrysii)、ブラキコルス属種(Brachycolus spp.)、ブレビコリネ・ブラシカエ(Brevicoryne brassicae)、カリギポナ・マルギナータ(Calligypona marginata)、カルネオセファラ・フルギーダ(Carneocephala fulgida)、ケラトバクナ・ラニゲラ(Ceratovacuna lanigera)、ケルコピダエ(Cercopidae)、ケロプラステス属種(Ceroplastes spp.)、カエトシフォン・フラガエフォリ(Chaetosiphon fragaefolii)、キオナスピシス・テガレンシス(Chionaspis tegalensis)、クロリタ・オヌキ(Chlorita onukii)、クロマフィス・ジュグランディコラ(Chromaphis juglandicola)、クリソムファルス・フィクス(Chrysomphalus ficus)、シカルデュリナ・ムビラ(Cicadulina mbila)、ココミティルス・ハリ(Coccomytilus halli)、コクス属種(Coccus spp.)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、ダルブルス属種(Dalbulus spp.)、ディアロイローデス属種(Dialeurodes spp.)、ディアフォリーナ属種(Diaphorina spp.)、ディアスピス属種(Diaspis spp.)、ドロシカ属種(Doralis spp.)、ディサフィス属種(Drosicha spp.)、ディスミコックス属種(Dysaphis spp.)、ディスミコックス属種(Dysmicoccus spp.)、エンポアスカ属種(Empoasca spp.)、エリオソマ属種(Eriosoma spp.)、エリスロニューラ属種(Erythroneura spp.)、ユーセリス・ビロバタス(Euscelis bilobatus)、ゲオコッカス・コフェアエ(Geococcus coffeae)、ホマロディスカ・コアグラータ(Homalodisca coagulata)、ヒアロプテルス・アルンディニス(Hyalopterus arundinis)、イセリア属種(Icerya spp.)、イディオケルス属種(Idocerus spp.)、イディオスコプス属種(Idioscoupus spp.)、ラオデルファクス・ストリアテルス(Laodelphax striatellus)、レカニウム属種(Lecanium spp.)、レピドサフェス属種(Lepidosaphes spp.)、リパフィス・エリシミ(Lipaphis erysimi)、マクロシフム属種(Macrosiphum spp.)、マハナルヴァ・フィムブリオラタ(Mahanarva fimbriolata)、メラナフィス・サッカリ(Melanaphis sacchari)、メトカルフィエラ属種(Metcalfiella spp.)、メトポロフィウム・ディロズム(Metopolophium dirhodum)、モネリア・コスタリス(Monellia costalis)、モネリオプシス・ペカニス(Monelliopsis pecanis)、マイザス属種(Myzus spp.)、ナソノビア・リビスニグリ(Nasonovia ribisnigri)、ネホテティクス属種(Nephotettix spp.)、ニラパルバータ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)、オンコメトピア属種(Oncometopia spp.)、オルテジア・プラエロンガ(Orthezia praelonga)、パラベミシア・ミリカエ(Parabemisia myricae)、パラトリオーザ属種(Paratrioza spp.)、パルラトリア属種(Parlatoria spp.)、ペンフィガス属種(Pemphigus spp.)、ペレグリヌス・マイディス(Peregrinus maidis)、フェナコッカス属種(Phenacoccus spp.)、フロエオマイザス・パセリニイ(Phloeomyzus passerinii)、フォロドン・フミリ(Phorodon humuli)、フィロクセラ属種(Phylloxera spp.)、ピナスピス・アスピディストラエ(Pinnaspis aspidistrae)、プラノコッカス属種(Planococcus spp.)、プロトパルビナリア・ピリフォルミス(Protopulvinaria pyriformis)、シュードオーラカスピス・ペンタゴナ(Pseudaulacaspis pentagona)、シュードコッカス属種(Pseudococcus spp.)、プシラ属種(Psylla spp.)、プテロマルス属種(Pteromalus spp.)、ピリラ属種(Pyrilla spp.)、クアドラスピディオツス属種(Quadraspidiotus spp.)、ケサーダ・ギガス(Quesada gigas)、ラストロコッカス属種(Rastrococcus spp.)、ロパロシファム属種(Rhopalosiphum spp.)、サイセティア属種(Saissetia spp.)、スカホイデス・ティタヌス(Scaphoides titanus)、スキザフィス・グラミナム(Schizaphis graminum)、セレナスピヅス・アルティキュラツス(Selenaspidus articulatus)、ソガータ属種(Sogata spp.)、ソガテラ・フリシフェラ(Sogatella furcifera)、ソガトーデス属種(Sogatodes spp.)、スティクトセファラ・フェスティナ(Stictocephala festina)、テナラファラ・マレイエンシス(Tenalaphara malayensis)、チノカリス・カリアエフォリアエ(Tinocallis caryaefoliae)、トマスピス属種(Tomaspis spp.)、トキソプテラ属種(Toxoptera spp.)、トリアロイロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)、トリオーザ属種(Trioza spp.)、チフロシバ属種(Typhlocyba spp.)、ユナプシス属種(Unaspis spp.)、ビテウス・ビティフォリ(Vteus vitifolii)。
【0229】
膜翅(Hymenoptera)目から、例えば、ディプリオン属種(Diprion spp.)、ホプロキャンパ属種(Hoplocampa spp.)、ラシウス属種(Lasius spp.)、モノモリウム・ファラオニイス(Monomorium pharaonis)およびベスパ属種(Vespa spp.)。
【0230】
等脚(Isopoda)目から、例えば、アルマジリジウム・バルガレ(Armadillidium vulgare)、オニスカス・アセルス(Oniscus asellus)およびポルセリオ・スカベル(Porcellio scaber)。
【0231】
等翅(Isoptera)目から、例えば、レティキュリテルメス属種(Reticulitermes spp)およびオドントテルメス属種(Odontotermes spp.)。
【0232】
鱗翅(Lepidoptera)目から、例えば、アクロニクタ・メジャー(Acronicta major)、アエディア・リューコメラス(Aedia leucomelas)、アグロチス属種(Agrotis spp.)、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillacea)、アンティカルシア属種(Anticarsia spp.)、バラスラ・ブラッシカエ(Barathra brassicae)、ブキュラトリクス・スルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、カコエシア・ポダナ(Cacoecia podana)、カプア・レティクラーナ(Capua reticulana)、カルポカプサ・ポモネラ(Carpocapsa pomonella)、ケイマトビア・ブルマータ(Cheimatobia brumata)、チロ属種(Chilo spp.)、コリストネウラ・フミフェラナ(Choristoneura fumiferana)、クリシア・アンビグエラ(Clysia ambiguella)、クナファロケルス属種(Cnaphalocerus spp.)、エアリアス・インスラナ(Earias insulana)、エフェスチア・クエフニエラ(Ephestia kuehniella)、ユープロクティス・クリソロエア(Euproctis chrysorrhoea)、ユークソア属種(Euxoa spp.)、フェルティア属種(Feltia spp.)、ガレリア・メロネラ(Galleria mellonella)、ヘリコベルパ属種(Helicoverpa spp.)、ヘリオシス属種(Heliothis spp.)、ホフマノフィラ・シュードスプレテラ(Hofmannophila pseudospretella)、ホモナ・マグナニマ(Homona magnanima)、ヒポノメウタ・パデラ(Hyponomeuta padella)、ラフィグマ属種(Laphygma spp.)、リソコレティス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、リトファン・アンテナータ(Lithophane antennata)、ロクサグロティス・アルビコスタ(Loxagrotis albicosta)、リマントリア属種(Lymantria spp.)、マラコソマ・ニューストリア(Malacosoma neustria)、マメストラ・ブラッシカエ(Mamestra brassicae)、モキス・レパンダ(Mocis repanda)、ミチムナ・セパラータ(Mythimna separata)、オリア属種(Oria spp.)、オウレマ・オリゼア(Oulema oryzae)、パノリス・フランメア(Panolis flammea)、ペクチノフォラ・ゴッシピエラ(Pectinophora gossypiella)、フィロクニスティス・シトレラ(Phyllocnistis citrella)、ピエリス属種(Pieris spp.)、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)、プロデニア属種(Prodenia spp.)、シュードアレティア属種(Pseudaletia spp.)、シュードプルシア・インクルデンス(Pseudoplusia includens)、ピラウスタ・ヌビラリス(Pyrausta nubilalis)、スポドプテラ種(Spodoptera spp.)、テルメシア・ゲマタリス(Thermesia gemmatalis)、ティネア・ペリオネラ(Tinea pellionella)、ティネオラ・ビセリエラ(Tineola bisselliella)、トルトリクス・ビリダナ(Tortrix viridana)、トリコプルシア属種(Trichoplusia spp.)。
【0233】
直翅(Orthoptera)目から、例えば、アケタ・ドメスティカス(Acheta domesticus)、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica)、グリロタルパ属種(Gryllotalpa spp.)、ロイコファエア・マデラエ(Leucophaea maderae)、ロカスタ属種(Locusta spp.)、メラノプラス属種(Melanoplus spp.)、ペリプラネタ・アメリカーナ(Periplaneta americana)、スキストケルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria)。
【0234】
ノミ(Siphonaptera)目から、例えば、セラトフィラス属種(Ceratophyllus spp.)およびゼノプシラ・ケオピス(Xenopsylla cheopis)。
【0235】
結合(Symphyla)目から、例えば、Scutigerella immaculata。
【0236】
総翅(Thysanoptera)目から、例えば、バリオトリプス・ビフォルミス(Baliothrips biformis)、エネオトリプス・フラベンス(Enneothrips flavens)、フランクリニエッラ属種(Frankliniella spp.)、ヘリオスリップス属種(Heliothrips spp.)、ヘルシノスリップス・フェモラリス(Hercinothrips femoralis)、カコスリップス属種(Kakothrips spp.)、リピフォロスリップス・クルエンタッツス(Rhipiphorothrips cruentatus)、スキルトスリップス属種(Scirtothrips spp.)、タエニオスリップス・カルダモニ(Taeniothrips cardamoni)およびスリップス属種(Thrips spp.)。
【0237】
総尾(Thysanura)目から、例えば、レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina)。
【0238】
植物寄生性線虫としては、例えば、アングイナ属種(Anguina spp.)、アフェレンコイデス属種(Aphelenchoides spp.)、ベロノアイムス属種(Belonoaimus spp.)、ブルサフェレンカス属種(Bursaphelenchus spp.)、ディチレンカス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci)、グロボデラ属種(Globodera spp..)、ヘリオコチレンクス属種(Heliocotylenchus spp.)、ヘテロデラ属種(Heterodera spp.)、ロンギドラス属種(Longidorus spp.)、メロイドジン属種(Meloidogyne spp.)、プラティレンカス属種(Pratylenchus spp.)、ラドフォラス・シミリス(Radopholus similis)、ロチレンキュス属種(Rotylenchus spp.)、トリコドラス属種(Trichodorus spp.)、チレンコリンキュス属種(Tylenchorhynchus spp.)、チレンキュラス属種(Tylenchulus spp.)、チレンキュラス・セミペネトランス(Tylenchulus semipenetrans)およびキフィネマ属種(Xiphinema spp.)を含む。
【0239】
本発明の化合物は、ある濃度または施用量にて、除草剤、毒性緩和剤、成長調節剤、または植物の特性を改良するための剤として、または殺微生物剤として、例えば、殺真菌剤、抗黴剤、殺菌剤、(ウイロイドに対する剤を含めた)殺ウイルス剤として、またはMLO(マイコプラズマ−様生物)およびRLO(リケッチア−様生物)に対する剤として用いることもできる。それらは、さらなる有効成分の合成のための中間体または前駆体として用いることもできる。
【0240】
有効成分は、溶液、エマルジョン、水和剤、水−および油−ベースの懸濁液、粉末、粉剤、ペースト、可溶性粉末、可溶性粒剤、全面散布用粒剤、サスポエマルジョン濃縮物、有効成分を含浸させた天然化合物、有効成分を含浸させた合成物質、肥料、およびポリマー物質中へのマイクロカプセル化のような慣用的な製剤に変換することができる。
【0241】
これらの製剤は、有効成分を増量剤、すなわち、液状溶媒および/または固体担体と混合することによって公知の方法で生産され、例えば、界面活性剤、すなわち、乳化剤および/または分散剤および/または泡−形成剤を用いてもよい。該製剤は適当な施設にて、または適用の前または間に調製される。
【0242】
用いられる補助剤は、ある種の技術的特性および/または特別な生物学的特性のような、特別な特性を組成物それ自体に、および/またはそれから誘導される調製物(例えば、スプレー液、種子粉衣)に付与するのに適当な物質であってよい。典型的な補助剤は:増量剤、溶媒および担体を含む。
【0243】
適当な増量剤は、例えば、水、例えば、(パラフィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、クロロベンゼンのような)芳香族および非芳香族炭化水素、(置換され、エーテル化され、および/またはエステル化されていてもよい)アルコールおよびポリオール、(アセトン、シクロヘキサンのような)ケトン、(油脂を含めた)エステルおよび(ポリ)エーテル、置換されていない、および置換されたアミン、アミド、(N−アルキルピロリドンのような)ラクタム、およびラクトン、スルホン、および(ジメチルスルホキシドのような)スルホキシドのクラスからの極性および非極性有機化学的液体である。
【0244】
利用する増量剤が水であれば、例えば、補助的溶媒としての有機溶媒を用いることも可能である。有用な液体溶媒は、本質的に:キシレン、トルエンまたはアルキルナフタレンのような芳香族、クロロベンゼン、クロロエチレンまたは塩化メチレンのような塩素化芳香族または塩素化脂肪族炭化水素、シクロヘキサンまたはパラフィンのような脂肪族炭化水素、例えば、石油画分、鉱油および植物油、ブタノールまたはグリコールのようなアルコール、およびそれらのエーテルおよびエステル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、またはシクロヘキサンのようなケトン、ジメチルスルホキシドのような強い極性の溶媒、および水を含む。
【0245】
有用な固体担体は:例えば、アンモニウム塩、およびカオリン、クレイ、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイトまたは珪藻土のような天然岩粉、および微粉砕されたシリカ、アルミナおよびシリケートのような合成岩粉を含み;粒剤のための有用な固体担体は:例えば、カルサイト、大理石、軽石、セピオライトおよびドロマイトのような破砕されかつ分画された天然岩、および無機および有機粉の合成顆粒、および紙、鋸屑、ヤシ殻、トウモロコシ穂軸およびタバコの茎のような有機物質の顆粒を含み;有用な乳化剤および/または泡−形成剤は:例えば、ポリエチレン脂肪酸、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホネート、アルキルスルフェート、アリールスルホネートおよび蛋白質加水分解物のようなノニオン性およびアニオン性乳化剤を含み;適当な分散剤は、例えば、アルコール−POEおよび/または−POPエーテル酸および/またはPOPおよびPOEエステル、アルキルアリールおよび/またはPOPおよびPOEエーテル、脂肪および/またはPOP POEアダクト、POEおよび/またはPOP−ポリオール誘導体、POE−および/またはPOP−ソルビタンまたは−糖アダクト、アルキルまたはアリールスルフェート、アルキル−またはアリール−スルホネート、アルキルまたはアリールホスフェート、または対応するPO−エーテルアダクトのクラスからのノニオン性および/またはイオン性物質である。加えて、適当なものは、オリゴ−またはポリマー、例えば、ビニル性モノマーからの、アクリル酸からの、単独の、または例えば(ポリ)アルコールまたは(ポリ)アミンと組み合わせたEOおよび/またはPOから由来するものである。また、リグニンおよびそのスルホン酸誘導体、修飾されていない、および修飾されたセルロース、芳香族および/または脂肪族スルホン酸およびホルムアルデヒドとのそれらのアダクトを用いることも可能である。
【0246】
製剤において、カルボキシメチルセルロースのような粘着剤、アラビアガム、ポリビニルアルコールおよびポリ酢酸ビニルのような粉末、顆粒またはラテックスの形態の天然および合成ポリマー、またはセファリンおよびレクチンのような天然リン脂質、および合成リン脂質を用いることが可能である。
【0247】
無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタンおよびプルシャンブル−、およびアリザリン色素、アゾ色素および金属フタロシアニン色素のような有機色素のような色素、および鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩のような微量栄養素を用いることが可能である。
【0248】
さらなる添加剤は、鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩のような、香料、修飾されていてもよい鉱油または植物油、ワックス、および(微量栄養素を含めた)栄養素であってよい。
【0249】
さらなる成分は冷安定化剤、保存剤、抗酸化剤、光安定化剤、または化学的および/または物理的安定性を改良する他の剤のような安定化剤であってよい。
【0250】
製剤は、一般に、0.01および98重量パーセントの間の、好ましくは、0.5および90パーセントの間の有効成分を含有する。
【0251】
本発明の有効成分は、それ自体で、またはそれらの製剤にて、1以上のより適切な殺真菌剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺虫剤、殺微生物剤、肥料、誘引剤、滅菌剤、共力剤、毒性緩和剤、半化学物質、および/または植物成長調節剤にて混合物で存在させて、活性のスペクトルを広げ、作用の持続を延長させ、作用のスピードを増加させ、撥水を妨げ、または抵抗の発生を排除することもできる。加えて、そのような組合せは植物の成長を改良することができ、高温または低温、干ばつ、または水含有量または土壌塩度に対する許容性を増加させ、開花性能を増強させ、収穫を促進し、および収率を増大させ、成熟を加速させ、収穫された産物の質および/または栄養価を増大させ、貯蔵寿命を延長し、および/または収穫された産物の加工性を改良することができる。一般に、本発明の有効成分および混合成分の組合せは相乗効果を与え、これは、特定の混合物の有効性が個々の成分の有効性よりも大きいことを意味する。一般に、種子適用として、またはプレミックス、タンクミックスまたはレディーミックスにての組合せを用いることが可能である。
【0252】
特に好都合な混合パートナーは、例えば、以下のものである:
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤:
それらの普通の名称によってここでは同定される有効成分は公知であって、例えば、害虫ハンドブック(「The Pesticide Mannual」第14巻、British Crop Protection Council 2006)に記載されているか、またはインターネット(例えば、http://www.alanwood.net/pesticides)で見出すことができる。
(1)アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、例えば、
カルバメート、例えば、アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMCおよびキシリルカルブ;または
オルガノホスフェート、例えば、アセフェート、アザメチフォス、アジンフォス−エチル、アジンフォス−メチル、カズサフォス、クロルエトキシフォス、クロルフェンビンフォス、クロルメフォス、クロルピリフォス、クロルピリフォス−メチル、クマフォス、シアノフォス、デメトン−S−メチル、ジアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトフォス、ジメトエート、ジメチルビンフォス、ジスルフォトン、EPN、エチオン、エトプロフォス、ファンフール、フェナミフォス、フェニトロチオン、フェンチオン、フォスチアゼート、ヘプテンフォス、イミシアフォス、イソフェンホス、イソプロピルO−(メトキシアミノチオホスホリル)サリシレート、イソオキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドフォス、メチダチオン、メビンフォス、モノクロトフォス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン−メチル、パラチオン、パラチオン−メチル、フェントエート、フォレート、フォスアロン、フォスメト、フォスファミドン、フォキシム、ピリミフォス−メチル、プロフェノフォス、プロペタムフォス、プロチオフォス、ピラクロフォス、ピリダフェンチオン、キナルフォス、スルフォテプ、テブピリムフォス、テメフォス、テルボフォス、テトラクロルビンフォス、チオメトン、トリアゾフォス、トリクロルフォンおよびバミドチオン。
(2)GABA−依存性塩化物チャンネル拮抗薬、例えば、
シクロジエン−有機塩素剤、例えば、クロルダンおよびエンドスルファン;または
フェニルピラゾール(フィロレス)、エチプロール、フィプロニル。
(3)ナトリウムチャンネル調節剤/電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えば、
ピレスロイド、例えば、アクリナトリン、アレチリン、d−シス−トランスアレスリン、d−トランスアレチリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレチリンS−シクロペンテニル異性体、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ベータ−シペルメトリン、シータ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シフェノトリン[(1R)−トランス−異性体]、デルタメトリン、エムペントリン[(EZ)−(1R)−異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメストン、タウ−フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、カデトリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)−トランス−異性体]プラレトリン、ピレトリン(ピレスルム)、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン、テトラメトリン[(1R)−異性体]、トラロメトリンおよびトランスフルトリン;または
DDT;またはメトキシクロール。
(4)ニコチン性アセチルコリン受容体作動薬、例えば、
ネオニコチノイド系、例えば、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノトフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チオクリプリドおよびチアメトキサムまたはニコチン。
(5)アロステリック性のアセチルコリン受容体調節剤(作動薬)、例えば、
スピノシン系、例えば、スピネトラムおよびスピノサド。
(6)塩化物チャンネル活性化剤、例えば、
エバーメクチン系/ミルベマイシン系、例えば、アバメクチン、安息香酸エマメクチン、レピメクチンおよびミルベメクチン。
(7)幼若ホルモンの類似体、例えば、若年性ホルモンアナログ、例えば、ヒドロプレン、キノプレンおよびメトプレン;またはフェノキシカルブまたはピリプロキシフェン。
(8)作用機序が未知または未特定の活性化合物、例えば、
アルキルハライド、例えば、臭化メチルおよび他のアルキルハライド;または
クロロピクリン;またはフッ化スルフリル;またはホウ砂;または吐酒石。
(9)選択的摂食阻害物質、例えば、ピメトロジン;またはフロニカミド。
(10)ダニ成長阻害剤、例えば、クロフェンテジン、ヘキシチアゾックスおよびジフロビダジン;またはエトキサゾール。
(11)昆虫腸膜の微生物撹乱剤、例えば、バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subspecies israelensis)、バチルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subspecies aizawai)、バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスタキ(Bacillus thuringiensis subspecies kurstaki)、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subspecies tenebrionis)およびBT植物蛋白質:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry2Ab、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34/35Ab1。
(12)酸化的リン酸化阻害剤、ATP攪乱物質、例えば、ジアフェンチウロン;または有機スズ化合物、例えば、アゾシクロスズ、シヘキサスズおよび酸化フェンブタチン;またはプロガルジャイト;またはテトラジフォン。
(13)Hプロトン勾配を遮断することにより作用する酸化的リン酸化の脱共役剤、例えば、クロルフェナピル、DNOCおよびスルフルラミド。
(14)ニコチン性アセチルコリン受容体拮抗薬、例えば、ベンズタップ、カルタップ−塩酸塩、チオシクラムおよびチオスルタップナトリウム
(15)キチン生合成阻害剤、タイプ0、例えば、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、およびトリフルムロン。
(16)キチン生合成阻害剤タイプ1、例えば、ブプロフェジン;
(17)脱皮攪乱物質、ジプテラン、例えば、シロマジン;
(18)エクジソン受容体作動薬、例えば、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジドおよびテブフェノジド。
(19)オクトパミン作動性作動薬、例えば、アミトラズ;
(20)複合体III電子伝達阻害剤、例えば、ヒドラメチルノン;またはアセキノシル;またはフルアクリピリム;
(21)複合体I電子伝達阻害剤、例えば、METI系殺ダニ剤、例えば、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テルフェンピラドおよびトルフェンピラド;またはロテノン(デリス)。
(22)電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えば、インドキサカルブ;またはメタフルミゾン。
(23)アセチル−CoAカルボキシラーゼの阻害剤、例えば、テトロン酸およびテトラミン酸誘導体、例えば、スピロジクロフェン、スピロメシフェンおよびスピロテトラマト。
(24)複合体IV電子伝達阻害剤、例えば、ホスフィン、例えば、リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィンおよびリン化亜鉛;またはシアナ化合物。
(25)複合体II電子伝達阻害剤、例えば、シエノピラフェン。
(28)リアノジン受容体エフェクター、例えば、ジアミド、例えば、クロラントラニリプロールおよびフルベンジアミド。
【0253】
未知の作用メカニズムを持つさらなる有効成分、例えば、アミドフルメト、アザジラクチン、ベンクロチアズ、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ブロモプロピレート、キノンメチオナト、クリオライト、シアントラニリプロール(Cyazypyr)、シフルメトフェン、ジコフォール、ジフロビダジン、フルエンスルフォン、フルフェネリム、フルフィプロール、フルオピラム、フルフェノジド、イミダクロチズ、イプロジオン、ピリダリル、ピリフルキナゾンおよびヨードメタン;およびバチルス・ファーマス(Bacillus firmus)に基づく製品(I−1582、BioNeem,Votivo)および以下の公知の有効成分:
(国際公開第2005/077934号パンフレットから知られた)3−ブロモ−N−{2−ブロモ−4−クロロ−6−[(1−シクロプロピルエチル)カルバモイル]フェニル}−1−(3−クロロピリジン−2−イル)1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、(国際公開第2007/115644号パンフレットから知られた)4−{[(6−ブロモピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン、(国際公開第2007/115644号パンフレットから知られた)4−{[(6−フルオロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン、(国際公開第2007/115644号パンフレットから知られた)4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン、(国際公開第2007/115644号パンフレットから知られた)4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン、(国際公開第2007/115644号パンフレットから知られた)4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン、(国際公開第2007/115643号パンフレットから知られた)4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−(5H)−オン、(国際公開第2007/115646号パンフレットから知られた)4−{[(5,6−ジクロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン、(国際公開第2007/115643号パンフレットから知られた)4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン、(欧州特許出願公開第0539588号から知られた)4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン、(欧州特許出願公開第0539588号から知られた)4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン、(国際公開第2007/149134号パンフレットから知られた){[1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデン}シアナミド、および(同様に、国際公開第2007/149134号パンフレットから知られた)そのジアステレオマー{[(1R)−1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデン}シアナミド(A)および{[(1S)−1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ−スルファニリデン}シアナミド(B)および(同様に、国際公開第2007/149134号パンフレットから知られた)スルフォキサフロール、および(国際公開第2010/074747、国際公開第2010/074751号パンフレットから知られた)ジアステレオマー群Aと命名された、そのジアステレオマー[(R)−メチル(オキシド){(1R)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−Λ4−スルファニリデン]シアナミド(A1)および[(S)−メチル(オキシド){(1S)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ−スルファニリデン]シアナミド(A2)、(同様に、国際公開第2010/074747、国際公開第2010/074751号パンフレットから知られた)ジアステレオマー群Bと命名された、[(R)−メチル(オキシド){(1S)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ−スルファニリデン]シアナミド(B1)および[(S)−メチル(オキシド){(1R)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ−スルファニリデン]シアナミド(B2)、および(国際公開第2006/089633として知られた)11−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−12−ヒドロキシ−1,4−ジオキサ−9−アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデカ−11−エン−10−オン、(国際公開第2008/067911号パンフレットから知られた)3−(4’−フルオロ−2,4−ジメチルビフェニル−3−イル)−4−ヒドロキシ−8−オキサ−1−アザスピロ[4.5]デカ−3−エン−2−オン、(国際公開第2006/043635号パンフレットから知られた)1−{2−フルオロ−4−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン、(国際公開第2008/066153号パンフレットから知られた)シクロプロパンカルボン酸[(3S,4aR,12R,12aS,12bS)−3−(シクロプロピルカルボニル)オキシ]−6,12−ジヒドロオキシ−4,12b−ジメチル−11−オキソ−9−(ピリジン−3−イル)−1,3,4,4a,5,6,6a,12、12a,12b−デカヒドロ−2H,11H−ベンゾ[f]ピラノ[4,3−b]クロメン−4−イル)メチル、(国際公開第2006/056433号パンフレットから知られた)2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド、(国際公開第2006/100288号パンフレットから知られた)2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N−メチルベンゼンスルホンアミド、(国際公開第2005/035486号パンフレットから知られた)2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N−エチルベンゼンスルホンアミド、(国際公開第2007/057407号パンフレットから知られた)4−(ジフルオロメトキシ)−N−エチル−N−メチル−1,2−ベンゾチアゾール−3−アミン1,1−ジオキサイド、(国際公開第2008/104503号パンフレットから知られた)N−[1−(2,3−ジメチルフェニル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)エチル]−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−アミン、(国際公開第2003/106457号パンフレットから知られた){1’−[(2E)−3−(4−クロロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]−5―フルオロスピロ[インドール−3,4−ピペリジン]1(2H)−イル}(2−クロロピリジン−4−イル)メタノン、(国際公開第2009/049851号パンフレットから知られた)3−(2,5−ジメチルフェニル)−4−ヒドロキシ−8−メトキシ−1,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−3−エン−2−オン、(国際公開第2009/049851号パンフレットから知られた)炭酸3−(2,5−ジメチルフェニル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,8−ジアザスピロ[4.5]デカ−3−エン−4−イル−エチル、(国際公開第2004/099160号パンフレットから知られた)4−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−6−(3,5−ジメチルピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリミジン、(国際公開第2005/063094号パンフレットから知られた)(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル、(国際公開第2005/063094号パンフレットから知られた)(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)マロノニトリル、(国際公開第2007/040280号パンフレットから知られた)8−[2−(シクロプロピルメトキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−3−[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、(特開2008/110953号公報から知られた)炭酸2−エチル−7−メトキシ−3−メチル−6−[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)オキシ]−キノリン−4−イルメチル、(特開2008/110953号公報から知られた)酢酸2−エチル−7−メトキシ−3−メチル−6−[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)オキ]キノリン−4−イル、(特開2010/018586号公報から知られた)PF1364(CAS Reg.No.1204776−60−2)、(国際公開第2007/075459号パンフレットから知られた)5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル、(国際公開第2007/075459号パンフレットから知られた)5−[5−(2−クロロピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル、(国際公開第2005/085216号パンフレットから知られた)4−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−{2−オキソ−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]エチル}ベンズアミド、(全てが国際公開第2010/005692号パンフレットから知られた)4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2−(5H)−オン、4−{{6−クロロピリジン−3−イル}メチル}(2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1,3−オキサゾール−2(5H)−オン、4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]−(エチル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2(5H)−オン、4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](メチル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2(5H)−オン、(国際公開第2002096882号パンフレットから知られた)NNI−0711、(国際公開第2002096882号パンフレットから知られた)1−アセチル−N−[4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メトキシプロパン−2−イル)−3−イソブチルフェニル]−N−イソブチリル−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(国際公開第2005/085216号パンフレットから知られた)2−[2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)−5−クロロ−3−メチルベンゾイル]2−メチル−ヒドラジンカルボン酸メチル、(国際公開第2005/085216号パンフレットから知られた)2−[2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)−5−シアノ−3−メチルベンゾイル]−2−エチルヒドラジンカルボン酸メチル、(国際公開第2005/085216号パンフレットから知られた)2−[2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)−5−シアノ−3−メチルベンゾイル]−2−メチルヒドラジンカルボン酸メチル、(国際公開第2005/085216号パンフレットから知られた)2−[3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]−1,2−ジエチルヒドラジンカルボン酸メチル、(国際公開第2005/085216号パンフレットから知られた)2−[3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)−ベンゾイル]−2−エチルヒドラジンカルボン酸メチル、(国際公開第2007/101369号パンフレットから知られた)(5RS,7RS;5RS,7SR)−1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−1,2,3,5
,6,7−ヘキサヒドロ−7−メチル−8−ニトロ−5−プロポキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン、(国際公開第2010/006713号パンフレットから知られた)2−{6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−イル}ピリミジン、(国際公開第2010/006713号パンフレットから知られた)2−{6−[2−(ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−イル}ピリミジン、(国際公開第2010/069502号パンフレットから知られた)1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、(国際公開第2010/069502号パンフレットから知られた)1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]−メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、(国際公開第2010/069502号パンフレットから知られた)N−[2−(tert−ブチルカルバモイル)−4−シアノ−6−メチルフェニル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、および(国際公開第2010/069502号パンフレットから知られた)N−[2−(tert−ブチルカルバモイル)−4−シアノ−6−メチルフェニル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド。
【0254】
本発明の好ましい実施形態において、作用を増強させるために、浸透剤を作物保護組成物に加えてもよい。有用な浸透剤は、例えば、スプレーコーティングにおいて式(I)の化合物の有効性を増強させる物質も含む。これらは、例えば、鉱油および植物油を含む。有用な油は、典型的には、農薬組成物で使用することができる全ての鉱油または植物油−修飾されたもの、またはそうでないものを含む。その例は、ヒマワリ油、菜種油、オリーブ油、ヒマシ油、セイヨウアブラナ油、綿実油、トウモロコシ種子油、綿実油および大豆油、または述べた油のエステルを含む。菜種油、ヒマワリ油、それらのメチルエステルまたはエチルエステル、特に、菜種油メチルエステルが好ましい。
【0255】
本発明の組成物における浸透剤の濃度は広い範囲内で変化させることができる。処方された作物保護組成物の場合には、それは、一般には、1から95重量%、好ましくは1から55重量%、より好ましくは15から40重量%である。直ぐに使える組成物(噴霧液)においては、濃度は一般には0.1および10g/Lの間、好ましくは0.5および5g/Lの間である。
【0256】
殺虫剤として用いる場合、本発明の有効成分はそれらの商業的に入手可能な製剤にて、およびこれらの製剤から調製された使用形態にて、共力剤との混合物として存在させてもよい。共力剤は、加えられる共力剤それ自体が活性である必要性はなく、有効成分の作用を増強させる化合物である。
【0257】
殺虫剤として用いる場合、本発明の有効成分はそれらの商業的に入手可能な製剤にて、およびこれらの製剤から調製された使用形態において、植物の環境において、および植物の部分の表面上で、または植物の組織においての使用後に有効成分の分解を低下させる阻害剤との混合物として存在させてもよい。
【0258】
商業的に入手可能な製剤から調製された使用形態の有効成分の含有量は広い限界内で変化させてもよい。適用形態の有効成分の濃度は、0.00000001から95重量%、好ましくは0.00001および1重量%の間の有効成分であってよい。
【0259】
化合物は、使用形態に適した慣用的な様式で使用される。
【0260】
植物病の制御に必要な濃度における有効成分の良好な植物適合性は、地上植物部分の、植物および種子の、および土壌の処理を可能とする。
【0261】
植物および植物部分の有効成分での本発明の処理は、直接的に、またはそれらが、慣用的な処理方法によって、例えば、ディッピング、スプレーイング、蒸発、噴霧、散布、塗装、注入によって、および増殖材料の場合には、特に、種子の場合には、1以上のコーティングを適用することによって、周囲、生息地または貯蔵空間に作用するのを可能とすることによって行われる。
【0262】
全ての植物および植物部分は当該発明に従って処理することができる。植物は、ここでは、望まれるおよび望まない野生植物、または(天然に生じる作物植物を含めた)作物植物のような、全ての植物および植物の集団を意味すると理解される。作物植物は、慣用的な育種および最適化方法によって、またはトランスジェニック植物を含めた、および植物育種者の権利によって保護可能な、および保護可能でない植物品種を含めた、バイオテクノロジーおよび遺伝子工学方法またはこれらの方法の組合せによって得ることができる植物であってよい。植物の部分は、苗条、葉、花および根のような、植物の全ての地上および地下部分および器官を意味すると理解されるべきであり、その例は葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実および種子、および根、塊茎および地下茎を含む。植物の部分は、収穫された材料および栄養および生殖繁殖材料、例えば、挿木、塊茎、地下茎、接ぎ穂および種子も含む。
【0263】
本発明に従って処理することができる植物は以下の:バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、リンゴおよびナシのようなナシ状果のみならず、アプリコット、チェリー、アーモンドおよびモモのような核果、およびイチゴのような柔軟な果実)、リベシオイダエ科各種(Ribesioidae sp.)、クルミ科各種(Juglandaceae sp.)、カバノキ科各種Betulaceae sp.)、ウルシ科各種(Anacardiaceae sp.)、ブナ科各種(Fagaceae sp.)、クワ科各種(Moraceae sp.)、モクセイ科各種(Oleaceae sp.)、マタタビ科各種(Actinidaceae sp.)、クスノキ科各種(Lauraceae sp.)、バショウ科各種(Musaceae sp.)(例えば、バナナ植物およびバナナプランテーション)、アカネ科各種(Rubiaceae sp.)(例えば、コーヒー)、ツバキ科各種(Theaceae sp.)、アオギリ科各種(Sterculiceae sp.)、ミカン科各種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジおよびグレープフルーツ);ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト)、ユリ科各種(Liliaceae sp.)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、レタス)、セリ科各種(Umbelliferae sp.)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)、ウリ科各種(Cucurbitaceae sp.)(例えば、キュウリ)、ネギ科各種(Alliaceae sp.)(例えば、ニラ、タマネギ)、マメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、エンドウ)のような綿、亜麻、ブドウ、果実、野菜;イネ科各種(Gramineae sp.)(例えば、トウモロコシ、芝、小麦、ライ麦、米、大麦、オート麦、キビおよびライ小麦のような穀物)、イネ科各種(Poaceae sp.)(例えば、サトウキビ)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、ヒマワリ)、アブラナ科各種(Brassicaceae sp.)(例えば、白色キャベツ、赤色キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、チンゲン菜、コールラビ、ダイコン、およびアブラナ、辛子、セイヨウワサビおよびクレソン)、マメ科各種(Fabacae sp.)(例えば、エンドウ、落花生)、マメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、大豆)、ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)(例えば、サトウダイコン、飼料ビート、フダンソウ、ビートの根)のような主な作物植物;庭および森林における有用な植物および観葉植物;およびこれらの植物の各々の遺伝子的に修飾されたタイプを含む。
【0264】
既に先に述べたように、本発明に従って全ての植物およびそれらの部分を処理するのが可能である。好ましい実施形態において、野生の植物種および植物の栽培品種、または交雑またはプロトプラストの融合のような慣用的な生物学的育種方法によって得られたもの、およびその部分が処理される。さらに好ましい実施形態において、適切であれば、慣用的な方法と組み合わせた遺伝子工学によって得られたトランスジェニック植物および植物栽培品種(遺伝的に修飾された生物)、およびその部分が処理される。用語「部分」または「植物の部分」または「植物部分」は前記で説明した。より好ましくは、各々が商業的に入手可能であるか、または用いられている植物栽培品種の植物は本発明に従って処理される。植物栽培品種は、新しい特性(「形質」)を有し、かつ慣用的な育種によって、突然変異によって、または組換えDNA技術によって得られた植物を意味すると理解される。それらは栽培品種、品種、バイオ−または遺伝子型であり得る。
【0265】
本発明の処理方法は、遺伝子的に修飾された生物(GMO)、例えば、植物または種子の処理で用いることができる。遺伝子的に修飾された植物(またはトランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノムに安定に組み込まれた植物である。表現「異種遺伝子」は、植物の外部で供され、または組み立てられ、かつ核、葉緑体またはミトコンドリアゲノムに導入された場合に、注目する蛋白質またはポリペプチドを発現させることによって、または(例えば、アンチセンス技術、共抑制技術またはRNAi技術[RNA干渉]を用いて)植物に存在する他の遺伝子をダウンレギュレートし、またはサイレントとすることによって、新しいまたは改良された農学的または他の特性を形質転換された植物に与える遺伝子を実質的に意味する。ゲノムに存在する異種遺伝子は導入遺伝子とも呼ばれる。植物ゲノムにおけるその特異的存在によって定義される導入遺伝子は形質転換または遺伝子導入イベントと呼ばれる。
【0266】
植物の種または植物の品種、それらの位置および成長条件(土壌、気候、生育期、飼料)に依存して、本発明による処理の結果、超相加的(「相乗的」)効果ももたらされ得る。例えば、現実に予測される効果を超える以下の効果が可能である:低下した施用量および/または活性スペクトルの拡大および/または本発明に従って用いることができる有効成分および組成物の活性の増加、良好な植物の成長、高温または低温に対する増大した許容性、干ばつに対する、または水または土壌の塩含有量に対する増大した許容性、増大した開花性能、より容易な収穫、加速された成熟、より高い収穫収率、より大きな果実、より丈の高い植物、より緑色の葉の色、より早い開花、より高い品質および/または収穫された産物のより高い栄養価、果実内のより高い糖の濃度、良好な貯蔵安定性および/または収穫された産物の加工性。
【0267】
特定の施用量において、本発明の有効成分は植物に対して強化効果も有することができる。それらは、従って、望まない植物病原性真菌および/または微生物および/またはウイルスによる攻撃に対して植物の防御系を動員させるのに適している。これは、例えば、真菌に対する本発明の組合せの増強された活性についての理由の1つであり得る。植物−強化(抵抗性−誘導)物質は、本発明との関係では、望まない植物病原性真菌を引き続いて接種した場合に、処理された植物が望まない植物病原性真菌に対して実質的な程度の抵抗性を示すように、植物の防御系を刺激することができる物質、または物質の組合せも意味すると理解されるべきである。従って、本発明の物質は、処理後のある期間内に述べられた病原体による攻撃から植物を保護するのに用いることができる。その間に保護が達成される期間は、一般に、有効成分での植物の処理後1から10日、好ましくは1から7日の間に及ぶ。
【0268】
好ましくは本発明に従って処理される植物および植物品種は、(育種および/またはバイオテクノロジーの手段によって得られたかを問わず)特に有利な有用な特徴をこれらの植物に付与する遺伝物質を有する全ての植物を含む。
【0269】
同様に、当該発明に従って好ましくは処理される植物および植物の品種は1以上の生物的ストレス因子に対して抵抗性であり、すなわち、該植物は、線虫、昆虫、ダニ、植物病原性真菌、細菌、ウイルスおよび/またはウイロイドに対するような、動物および微生物害虫に対する良好な防御を有する。
【0270】
当該発明に従ってやはり処理することができる植物および植物品種は、1以上の非生物的ストレス因子に対して抵抗性である植物である。非生物的ストレス条件は、例えば、干ばつ、低温への暴露、熱暴露、浸透圧ストレス、湿地状態、増大した土壌の塩度、増大したミネラルへの暴露、オゾンへの暴露、強い光への暴露、窒素栄養素の制限された利用性、リン栄養素の制限された利用性または日陰の回避を含むことができる。
【0271】
同様に、当該発明に従って処理することができる植物および植物品種は、増強された収率特徴によって特徴付けられる植物である。これらの植物における増強された収率は、例えば、水使用効率、水保持効率、改良された窒素の使用、増強された炭素同化、改良された光合成、増大した発芽効率および加速された成熟のような、改良された植物の生理学、改良された植物の成長および発生の結果であり得る。収率は、早い開花、ハイブリッド種子生産についての開花制御、実生の活力、植物のサイズ、節間数および距離、根の成長、種子のサイズ、果実のサイズ、莢のサイズ、莢または穂の数、莢または穂当たりの種子の数、種子の質量、増強された種子充填、低下した種子分散、低下した莢の裂開、および倒伏抵抗性を含めた、(ストレスおよび非ストレス条件下での)改良された植物構成によってやはり影響され得る。さらなる収率の特色は、炭水化物の含有量、蛋白質の含有量、油含有量および組成、栄養価、抗−栄養化合物の低下、改良された加工性および良好な貯蔵安定性などの種子組成を含む。
【0272】
本発明に従って処理することができる植物は、既に雑種強勢の特徴、または雑種効果を発現するハイブリッド植物であり、その結果、一般には、より高い収率、活力、健康、および生物および無生物ストレス因子に対する抵抗性がもたらされる。そのような植物は、典型的には、雄性不稔交配母体近交系(inbred male sterile parent line)(雌性親)をもう1つの雄性稔性交配母体近交系(inbred male fertile parent line)(雄性親)と交雑させることによって生産される。ハイブリッド種子は、典型的には、雄性不稔植物から収穫され、栽培者に販売される。雄性不稔植物は、時々、(例えば、トウモロコシにおいて)、雄穂除去(すなわち、雄性繁殖器官または雄花の機械的な除去)によって生産することができ;しかしながら、雄不稔性にとって、植物ゲノムにおける遺伝子決定基の結果であるのがより典型的である。その場合、特に、種子がハイブリッド植物から収穫されるべき所望の産物である場合、典型的には、雄不稔性を担う遺伝子決定基を含有する、ハイブリッド植物における雄性稔性が十分に回復されるのを確実とするのが都合がよい。これには、雄親が、雄不稔性を担う遺伝子決定基を含有するハイブリッド植物において雄性稔性を回復することができる適切な稔性回復体遺伝子を有することを確実することによって達成することができる。雄性不稔性についての遺伝子決定基は細胞質に位置させることができる。細胞質雄性不稔(CMS)の例は、例えば、アブラナ種(Brassica species)について記載されている。しかしながら、雄性不稔性についての遺伝子決定基は核ゲノムに位置させることもできる。雄性不稔性植物は、遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー方法によって得ることもできる。雄性不稔性植物を得る特に有用な手段は国際公開第89/10396号パンフレットに記載されており、例えば、バルナーゼのようなリボヌクレアーゼが雄蕊中のタペータム細胞において選択的に発現される。次いで、稔性は、バルスターのようなリボヌクレアーゼ阻害剤のタペータム細胞における発現によって回復させることができる。
【0273】
本発明に従って処理することができる(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー方法によって得られた)植物または植物品種は除草剤−耐性植物、すなわち、1以上の所与の除草剤に対して耐性とされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって、またはそのような除草剤耐性を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることができる。
【0274】
除草剤−耐性植物は、例えば、グリホセート−耐性植物、すなわち、除草剤グリホセートまたはその塩に対して耐性とされた植物である。例えば、グリホセート−耐性植物は、植物を、酵素5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子で形質転換することによって得ることができる。そのようなEPSPS遺伝子の例は、細菌サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)のAroa遺伝子(突然変異体CT7)、細菌アグロバクテリウム属各種(Agrobacterium sp.)のCP4遺伝子、ペチュニアEPSPS、トマトEPSPS、またはオヒシバ属EPSPSをコードする遺伝子である。それは突然変異したEPSPSでもあり得る。グリホセート−耐性植物は、グリホセートオキシドレダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート−耐性植物は、グリホセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート−耐性植物は、前記した遺伝子の天然に生じる突然変異を含有する植物を選択することによって得ることもできる。
【0275】
他の除草剤−抵抗性植物は、例えば、ビアラホス、ホスフィノトリシンまたはグルホシネートのような酵素グルタミンシンターゼを阻害する除草剤に対して耐性とされている植物である。そのような植物は、除草剤を解毒する酵素または阻害に対して抵抗性である突然変異体グルタミンシンターゼ酵素を発現させることによって得ることができる。1つのそのような効果的な解毒酵素(例えば、ストレプトマイセス属各種(Streptomyces)からのbarまたはpat蛋白質のような)は、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコードする酵素である。外因性ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物は記載されている。
【0276】
さらなる除草剤−耐性植物は、酵素ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性とされた植物でもある。ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼは、パラ−ヒドロキシフェニルピルベート(HPP)がホモゲンチセートに変換される反応を触媒する酵素である。HPPD阻害剤に対して耐性である植物は、天然に生じる抵抗性HPPD酵素をコードする遺伝子、または突然変異したHPPD酵素をコードする遺伝子で形質転換することができる。HPPD阻害剤に対する耐性は、植物を、HPPD阻害剤による天然HPPD酵素の阻害にも拘わらずホモゲンチセートの形成を可能とするある種の酵素をコードする遺伝子で形質転換することによって得ることもできる。HPPD阻害剤に対する植物の耐性は、植物を、HPPD−耐性酵素をコードする遺伝子に加えて、酵素プレフェン酸デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子で形質転換することによって改良することもできる。
【0277】
さらなる除草剤−抵抗性植物は、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤に対して耐性とされた植物である。公知のALS阻害剤は、例えば、スルホニル尿素、イミダゾリノン、トリアゾロピリミジン、オキシ(チオ)安息香酸ピリミジニル、および/またはスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン除草剤を含む。(アセトヒドロキシ酸シンターゼ、AHASとしても知られた)ALS酵素における異なる突然変異は、異なる除草剤および除草剤の群に対して耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素−耐性植物およびイミダゾリノン−耐性植物の生産は、国際公開第1996/033270号パンフレットに記載されている。さらなるスルホニル尿素−およびイミダゾリノン−耐性植物もまた、例えば、国際公開第2007/024782号パンフレットに記載されている。
【0278】
イミダゾリノンおよび/またはスルホニル尿素に対して耐性である他の植物は、誘導された突然変異誘発によって、除草剤の存在下での細胞培養における選択によって、または突然変異育種によって得ることができる。
【0279】
本発明に従って処理することもできる(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー方法によって得られた)植物または植物栽培品種は昆虫−抵抗性トランスジェニック植物、すなわち、ある種の標的昆虫による攻撃に対して抵抗性とされた植物である。そのような植物は遺伝子形質転換によって、またはそのような昆虫抵抗性を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることができる。
【0280】
本発明との関係では、用語「昆虫−抵抗性トランスジェニック植物」は、以下のものをコードするコーディング配列を含む少なくとも1つの導入遺伝子を含有するいずれの植物も含む:
1)http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/における殺虫性結晶蛋白質編集オンライン、またはその殺虫性部分、例えば、Cry蛋白質クラスCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry2Ab、Cry3AeまたはCry3Bbの蛋白質、またはその殺虫性部分のような、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)からの殺虫性結晶蛋白質またはその殺虫性部分;または
2)Cy34およびCy35結晶蛋白質よりなる二元トキシンのような、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)またはその部分よりも第二の他の結晶蛋白質の存在下で殺虫性であるバシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)またはその部分からの結晶蛋白質;または
3)前記1)の蛋白質のハイブリッドまたは前記2)の蛋白質のハイブリッド、例えば、トウモロコシイベントMON98034(国際公開第2007/027777号パンフレット)によって生産されたCry1A.105蛋白質のような、Bacillus thuringiensisからの2つの異なる殺虫性結晶蛋白質の部分を含むハイブリッド殺虫性蛋白質;または
4)いくつかの、特に、1から10のアミノ酸がもう1つのアミノ酸によって置き換えられて、標的昆虫種に対するより高い殺虫活性が得られ、および/または影響される、および/またはトウモロコシイベントMON863またはMON88017におけるCry3Bb1蛋白質、またはトウモロコシイベントMIR604におけるCry3A蛋白質のような、クローニングまたは形質転換の間にコーディングDNAにおいて誘導された変化のため、標的昆虫種の範囲を拡大する前記ポイント1)から3)のいずれか1つの蛋白質;または
5)http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/vip.htmlにおいてリストされた植物昆虫蛋白質(VIP)、例えば、VIP3Aa蛋白質クラスからの蛋白質のような、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)またはバシルス・セレウス(Bacillus cereus)からの殺虫性分泌蛋白質、またはその殺虫性部分;または
6)VIP1AおよびVIP2A蛋白質よりなる二元トキシンのような、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)またはバシルス・セレウス(B.cereus)からの第二の分泌蛋白質の存在下で殺虫性であるバシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)またはバシルス・セレウス(Bacillus cereus)からの分泌蛋白質;
7)前記1)における蛋白質のハイブリッド、または前記2)における蛋白質のハイブリッドのような、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)またはバシルス・セレウス(Bacillus cereus)からの異なる分泌蛋白質からの部分を含むハイブリッド昆虫蛋白質;または
8)いくつかの、特に、1から10のアミノ酸がもう1つのアミノ酸によって置き換えられて、標的昆虫種に対するより高い殺虫活性が得られ、および/または綿イベントCOT 102におけるVIP3Aa蛋白質のような、(依然として殺虫性蛋白質をコードしつつ)影響された、および/またはクローニングまたは形質転換の間にコーディングDNAにおいて誘導された変化のため、標的昆虫種の範囲を拡大する、前記ポイント1)から3)のいずれか1つの蛋白質。
【0281】
勿論、昆虫−抵抗性トランスジェニック植物は、本明細書中で用いられるように、前記クラス1から8のいずれか1つの蛋白質をコードする遺伝子の組合せを含むいずれの植物も含む。1つの実施形態において、昆虫−抵抗性植物は、前記クラス1から8のいずれか1つの蛋白質をコードする1を超える導入遺伝子を含有して、同一の標的昆虫種に対して殺虫性であるが、昆虫における異なる受容体結合部位への結合のような異なる作用の態様を有する異なる蛋白質を用いることによって、影響される標的昆虫種の範囲を拡大し、または植物に対する昆虫抵抗性の発生を遅らせる。
【0282】
当該発明に従ってやはり処理することができる(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー方法によって得られる)植物または植物培養品種は非生物的ストレス因子に対して耐性である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって、またはそのようなストレス抵抗性を付与する突然変異を含有する植物の選択によって、得ることができる。特に有用なストレス−耐性植物は以下のものを含む:
a.植物細胞または植物においてポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現および/または活性を低下させることができる導入遺伝子を含有する植物;
b.植物または植物細胞のPARG−コーディング遺伝子の発現および/または活性を低下させることができるストレス耐性−増強導入遺伝子を含有する植物;
c.ニコチンアミダーゼ、ニコチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドシンテターゼまたはニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを含めた、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ生合成経路の植物−機能的酵素をコードするストレス耐性−増強導入遺伝子を含有する植物。
【0283】
本発明に従って処理することもできる(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー方法によって得られる)植物または植物栽培品種は、収穫された産物の改変された量、質および/または貯蔵安定性、および/または以下のごとき収穫された産物の特異的成分の改変された特性を示す(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー方法によって得られた)植物または植物培養品種:
1)この修飾された澱粉がある種の適用に良好に適するように、野生型植物細胞または植物における合成された澱粉と比較して、澱粉のその化学物理的特色、特に、アミロース含有量またはアミロース/アミロペプチン比率、分岐の程度、平均鎖長、側鎖の分布、粘度挙動、ゲル抵抗性、粒のサイズおよび/または粒形態に関して改変された修飾された澱粉を合成するトランスジェニック植物。
2)遺伝子的修飾がない野生型植物と比較して、非澱粉炭水化物ポリマーを合成し、または改変された特性を持つ非澱粉炭水化物ポリマーを合成するトランスジェニック植物。その例は、特にイヌリンおよびレバンタイプのポリフルクトースを生産する植物、アルファ−1,4−グルカンを生産する植物、アルファ−1,6−分岐アルファ−1,4−グルカンを生産する植物、およびアルターナンを生産する植物である。
3)ヒアルロナンを生産するトランスジェニック植物
当該発明に従ってやはり処理することができる(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー方法によって得られた)植物または植物栽培品種は、改変された繊維特徴を持つ綿植物のような植物である。そのような植物は、遺伝子的形質転換によって、またはそのような改変された繊維特徴を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることができ、これは以下のものを含む:
a)セルロースシンターゼ遺伝子の改変された形態を含有する綿植物のような植物;
b)rsw2またはrsw3相同核酸の改変された形態を含有する綿植物のような植物;
c)スクロースリン酸シンターゼの増大した発現を持つ綿植物のような植物;
d)スクロースシンターゼの増大した発現を持つ綿植物のような植物;
e)例えば、繊維−選択的β−1,3−グルカナーゼのダウンレギュレーションを介して、繊維細胞の基部における原形質連絡のゲーティングのタイミングが改変される、綿植物のような植物;
f)例えば、nodCおよびキチンシンターゼ遺伝子を含めたN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子の発現を介した改変された反応性を持つ繊維を有する綿植物のような植物。
【0284】
当該発明に従ってやはり処理することができる(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー方法によって得られた)植物または植物培養品種は、改変された油プロフィール特徴を持つ、アブラナまたは関連するアブラナ属植物のような植物である。そのような植物は遺伝子的形質転換によって、またはそのような改変された油特徴を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることもでき、以下のものを含む:
a)高いオレイン酸含有量を有する油を生産する、ナタネ植物のような植物;
b)低いリノレン酸含有量を有する油を生産する、ナタネ植物のような植物;
c)低いレベルの飽和脂肪酸を有する油を生産する、ナタネ植物のような植物。
【0285】
当該発明に従って処理することができる特に有用なトランスジェニック植物は、1以上のトキシンをコードする1以上の遺伝子を含む植物であり、以下の商品名の下で販売されているトランスジェニック植物である:YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、綿、大豆)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BiteGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BT−Xtra(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(綿)、Nucotn(登録商標)(綿)、Nucotn 33B(登録商標)(綿)、NatureGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Protecta(登録商標)およびNewLeaf(登録商標)(イモ)。言及すべき除草剤−耐性植物の例は以下の商品名下で入手可能なトウモロコシ品種、綿品種および大豆品種である。Roundup Ready(登録商標)(グリホセートに対する許容性、例えば、トウモロコシ、綿、大豆)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシンに対する耐性、例えば、ナタネ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノンに対する耐性)およびSCS(登録商標)(スルホニル尿素、例えば、トウモロコシに対する耐性)。言及すべき除草剤−抵抗性植物(除草剤耐性に対して慣用的な様式で育種した植物)は、Clearfield(登録商標)名称(例えば、トウモロコシ)下で販売される品種を含む。
【0286】
当該発明に従って処理することができる特に有用なトランスジェニック植物は、形質転換イベント、または形質転換イベントの組合せを含有し、例えば、種々の国家または地域の規制機関についてのデータベース(例えば、http://gmoinfo.jrc.it/gmp_browse.aspxおよびhttp://www.agbios.com/dbase.php参照)にリストされた植物である。
【0287】
リストされた植物は、当該発明に従って、一般式(I)の化合物および/または有効成分の混合物で特に有利な様式にて当該発明に従って処理することができる。有効成分または混合物についての先に述べた好ましい範囲もまたこれらの植物の処理に適用される。特に強調する部分は、本テキストにて具体的に述べられた化合物または混合物での植物の処理についてである。
【0288】
本発明の有効成分は、植物、衛生および貯蔵された産物の害虫に対するのみならず、マダニ類、ヒメダニ類、キュウセンヒゼンダニ、ハダニ、ハエ(刺咬および舐め)、寄生性ハエ幼虫、シラミ、毛髪シラミ、羽ジラミおよびノミのような、動物寄生虫(外部−および内部寄生虫)に対する動物薬部門においても作用する。これらの寄生虫は以下のものを含む:
シラミ(Anoplurida)目からの、例えば、ヘマトピナス属種(Haematopinus spp.)、リノグナサス属種(Linognathus spp.)、ペディキュラス属種(Pediculus spp.)、フチラス属種(Phtirus spp.)およびソレノポテス属種(Solenopotes spp.)。
【0289】
ハジラミ(Mallophagida)目およびマルツノハジラミ亜目(Amblycerina)およびホソツノハジラミ亜目(Ischnocerina)からの、例えば、トリメノポン属種(Trimenopon spp.)、メノポン属種(Menopon spp.)、トリノトン属種(Trinoton spp.)、ボビコラ属種(Bovicola spp.)、ウェルネッキエラ属種(Werneckiella spp.)、レピケントロン属種(Lepikentron spp.)、ダマリナ属種(Damalina spp.)、トリコデクテス属種(Trichodectes spp.)およびフェリコラ属種(Felicola spp.)。
【0290】
双翅(Diptera)目および長角類亜目(Nematocerina)および短角類亜目(Brachycerina)からの、例えば、イーデス属種(Aedes spp.)、アノフェレス属種(Anopheles spp.)、キュレックス属種(Culex spp.)、シムリウム属種(Simulium spp.)、ユーシムリウム属種(Eusimulium spp.)、フレボトムス属種(Phlebotomus spp.)、ルツゾミヤ属種(Lutzomyia spp.)、キュリコイデス属種(Culicoides spp.)、クリソップス属種(Chrysops spp.)、ヒボミトラ属種(Hybomitra spp.)、アチロータス属種(Atylotus spp.)、タバヌス属種(Tabanus spp.)、ヘマトポタ属種(Haematopota spp.)、フィリポミア属種(Philipomyia spp..)、ブラウラ属種(Braula spp.)、ムスカ属種(Musca spp.)、ヒドロタエア属種(Hydrotaea spp..)、ストモキシス属種(Stomoxys spp..)、ヘマトビア属種(Haematobia spp.)、モレリア属種(Morellia spp.)、ファニア属種(Fannia spp.)、グロッシナ属種(Glossina spp.)、カリホラ属種(Calliphora spp.)、ルチリア属種(Lucilia spp.)、クリソミア属種(Chrysomyia spp.)、ウォールファルチア属種(Wohlfahrtia spp.)、サルコフォガ属種(Sarcophaga spp.)、エストラス属種(Oestrus spp.)、ヒポデルマ属種(Hypoderma spp.)、ガステロフィラス属種(Gasterophilus spp.)、ヒッポボスカ属種(Hippobosca spp.)、リポプテナ属種(Lipoptena spp.)およびメロファガス属種(Melophagus spp.)。
【0291】
ノミ(Siphonapterida)目からの、例えば、ピューレクス属種(Pulex spp.)、クテノセファリデス属種(Ctenocephalides spp.(Ctenocephalides canis、Ctenocephalides felis)、キセノプシラ属種(Xenopsylla spp.)およびセラトフィラス属種(Ceratophyllus spp.)。
【0292】
異翅(Heteropterida)目からの、例えば、シメックス属種(Cimex spp.)、トリアトマ属種(Triatoma spp.)、ロドニウス属種(パンストロンギラス属種(Rhodnius spp.)およびPanstrongylus spp.)。
【0293】
ゴキブリ(Blattarida)目からの、例えば、ブラタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、ペリプラネタ・アメリカーナ(Periplaneta americana)、ブラテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica)およびスペラ種(Supella spp.)。
【0294】
ダニ類(Acari)(ダニ類(Acarina))の亜綱およびマダニ(Metastigmata)目およびトゲダニ(Mesostigmata)目からの、例えば、アルガス属種(Argas spp.)、オルニトドラス属種(Ornithodorus spp.)、オトビウス属種(Otobius spp.)、イクソデス属種(Ixodes spp.)、アンブリオンマ属種(Amblyomma spp.)、ブーフィラス属種(Boophilus spp.)、デルマセントール属種(Dermacentor spp.)、ヘモフィサリス属種(Haemophysalis spp.)、ヒアロンマ属種(Hyalomma spp.)、リピセファラス属種(Rhipicephalus spp.)、デルマニサス属種(Dermanyssus spp.)、ライリエチア属種(Raillietia spp.)、ニューモニサス属種(Pneumonyssus spp.)、ステルノストーマ属種(Sternostoma spp.)およびバロア属種(Varroa spp.)。
【0295】
ケダニ(Actinedida)(前気門類(Prostigmata))および回虫(Acaridida)(コナダニ(Astigmata))目から、例えば、アカラピス属種(Acarapis spp.)、ケイレチエラ属種(Cheyletiella spp.)、オルニソケイレチア属種(Ornithocheyletia spp.)、ミオビア属種(Myobia spp.)、プソレルゲーツ属種(Psorergates spp.)、デモデックス属種(Demodex spp.)、トロンビキュラ属種(Trombicula spp.)、リストロホラス属種(Listrophorus spp.)、アカラス属種(Acarus spp.)、チロファガス属種(Tyrophagus spp.)、カログリファス属種(Caloglyphus spp.)、ヒポデクテス属種(Hypodectes spp.)、プテロリカス属種(Pterolichus spp.)、プソロプテス属種(Psoroptes spp.)、コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、オトデクテス属種(Otodectes spp.)、サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、ノトエドレス属種(Notoedres spp.)、クネミドコプテス属種(Knemidocoptes spp.)、シトジテス属種(Cytodites spp.)およびラミノシオプテス属種(Laminosioptes spp.)。
【0296】
式(I)の本発明の有効成分は、例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、ロバ、ラクダ、バッファロー、ウサギ、ニワトリ、七面鳥、アヒル、ガチョウ、ミツバチのような農業家畜、例えば、イヌ、ネコ、愛玩鳥、観賞魚等のペットおよび、例えば、ハムスター、モルモット、ラットおよびマウスのような実験動物を攻撃する節足動物を防除するのにも適している。これらの節足動物の防除は、死亡例および(肉、乳、羊毛、皮革、卵、蜂蜜等の)の生産性低下を軽減させることを意図しており、従って、より経済的かつより容易な動物飼育が本発明の有効成分の使用によって可能である。
【0297】
本発明の有効成分は、例えば、錠剤、カプセル、頓服水剤、水薬、顆粒、ペースト、ボーラス、フィードスループロセスおよび坐薬の形態での腸投与によって、例えば、注射(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内等)、インプラントによる、経鼻投与による、例えば、首輪、耳標、尾標、足輪、端綱、印付け用具等のような、有効成分を含有する成形された製品の助けも借りて、例えば、浸漬または液浸、噴霧、滴下(pouring on)および点投与(spotting on)、洗浄および散粉の形での皮膚投与による等の非経口投与によって、公知の様式で動物部門および動物飼育において用いられる。
【0298】
家畜、家禽、ペット等で用いる場合、式(I)の有効成分は、1から80重量%の量の有効成分を含む製剤(例えば、例えば、粉剤、乳濁液、フロアブル剤)として、直接的に、または100から10000−倍希釈後に用いることができ、またはそれらは薬浴として用いてもよい。
【0299】
また、本発明の化合物は、工業材料を破壊する昆虫に対して強い殺虫作用を有することも判明した。
【0300】
好ましいが非限定的例は以下の昆虫を含む:
ヒロトルペス・バジュルス(Hylotrupes bajulus)、クロロホルス・ピロシス(Chlorophorus pilosis)、アノビウム・プンクタツム(Anobium punctatum)、キセストビウム・ルフォビロスム(Xestobium rufovillosum)、プチリヌス・ペクチコルニス(Ptilinus pecticornis)、デンドロビウム・ペルチネキス(Dendrobium pertinex)、エルノビウス・モリス(Ernobius mollis)、プリオビウム・カルピニ(Priobium carpini)、リクツス・ブルネウス(Lyctus brunneus)、リクツス・アフリカヌス(Lyctus africanus)、リクツス・プラニコリス(Lyctus planicollis)、リクツス・リネアリス(Lyctus linearis)、リクツス・プベセンス(Lyctus pubescens)、トロゴキシロン・アエクアレ(Trogoxylon aequale)、ミンテス・ルギコリス(Minthes rugicollis)、キシレボルス属種(Xyleborus spec.)、トリプトデンドロン属種(Tryptodendron spec.)、アパテ・モナクス(Apate monachus)、ボストリクス・カプシンス(Bostrychus capucins)、ヘテロボストリクス・ブルネウス(Heterobostrychus brunneus)、シノキシロン属種(Sinoxylon spec.)、ジノデルス・ミヌツス(Dinoderus minutus)のような甲虫類(beetles);
シレキス・ジュベンクス(Sirex juvencus、Urocerus gigas)、ウロセルス・ギガス(Urocerus gigas taignus)、ウロセルス・ギガス・タイグヌス(Urocerus augur)のようなハサミムシ類(dermapterans);
カロテルメス・フラビコリス(Kalotermes flavicollis)、クリプトテルメス・ブレビス(Cryptotermes brevis)、ヘテロテルメス・インジコラ(Heterotermes indicola)、レチクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes flavipes)、レチクリテルメス・サントネンシス(Reticulitermes santonensis)、レチクリテルメス・ルシフグス(Reticulitermes lucifugus)、マストテルメス・ダルウィニエンシス(Mastotermes darwiniensis)、ズーテルモプシス・ネバデンシス(Zootermopsis nevadensis)、コプトテルメス・フォルモサヌス(Coptotermes formosanus)のようなシロアリ類(termites);
レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccarina)のようなシミ類(bristletails)。
【0301】
本発明に関連して工業材料は、好ましくは、プラスチック、接着剤、サイズ、紙および厚紙、皮革、木材、加工された木材製品およびコーティング組成物のような非生物材料を意味すると理解される。
【0302】
即時使用できる組成物は、他の殺虫剤および1以上の殺真菌剤を含んでもよい。
【0303】
可能なさらなる混合相手」に関しては、先に述べた殺虫剤および殺真菌剤が参照される。
【0304】
同時に、本発明の化合物は、塩水または淡海水と接触する対象、特に、船体、スクリーン、網、建造物、係船設備および信号システムの汚れからの保護に使用することができる。
【0305】
加えて、本発明の化合物は、単独で、または他の有効成分との組合せで汚れ止め組成物として用いることができる。
【0306】
有効成分は、家庭内部門において、衛生部門において、および貯蔵された産物の保護において、動物害虫、特に、密閉された空間、例えば、家屋、ホール、オフィス、車両室等で見出される、昆虫、節足動物およびダニを防除するのにも適している。それらを用いて、これらの害虫を、単独で、または家庭用殺虫剤製品中の他の有効成分および補助物質と組み合わせて防除することができる。それらは感受性および抵抗性種に対して、および全ての発達段階に対して有効である。これらの害虫は以下のものを含む:
サソリ(Scorpionidea)目からの、例えば、ブツス・オッシタヌス(Buthus occitanus)。
ダニ(Acarina)目からの、例えば、アルガス・ペルシクス(Argas persicus)、アルガス・レフレキスス(Argas reflexus)、ブリオビア属種(Bryobia spp.)、デルマニスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae)、グリシファグス・ドメスチクス(Glyciphagus domesticus)、オルニトドルス・モウバト(Ornithodorus moubat)、リピセファルス・サングイネウス(Rhipicephalus sanguineus)、トロムビクラ・アルフレズゲシ(Trombicula alfreddugesi)、ネウトロムビクラ・アウツムナリス(Neutrombicula autumnalis)、デルマトファゴイデス・プテロニシムス(Dermatophagoides pteronissimus)、デルマトファゴイデス・ホリナエ(Dermatophagoides forinae)。
クモ(Araneae)目からの、例えば、アビクラリイダエ(Aviculariidae)、アラネイダエ(Araneidae)。
メクラグモ(Opiliones)目からの、例えば、シュウドスコルピオネス・ケリフェル(Pseudoscorpiones chelifer)、シュウドスコルピオネス・ケイリジウム(Pseudoscorpiones cheiridium)、オピリオネス・ファランギウム(Opiliones phalangium)。
等脚(Isopoda)目からの、例えば、オニスクス・アセルス(Oniscus asellus)、ポルセリオ・スカベル(Porcellio scaber)。
倍脚(Diplopoda)目からの、例えば、ブラニウルス・グツラツス(Blaniulus guttulatus)、ポリデスムス属種(Polydesmus spp.)。
唇脚(Chilopoda)目からの、例えば、ゲオフィルス属種(Geophilus spp.)。
シミ(Zygentoma)目からの、例えば、クテノレピスマ属種(Ctenolepisma spp.)、レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina)、レピスモデス・インクイリヌス(Lepismodes inquilinus)。
ゴキブリ(Blattaria)目からの、例えば、ブラッタ・オリエンタリエス(Blatta orientalies)、ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica)、ブラッテラ・アサヒナイ(Blattella asahinai)、レウコファエア・マデラエ(Leucophaea maderae)、パンクロラ属種(Panchlora spp.)、パルコブラッタ属種(Parcoblatta spp.)、ペリプラネタ・アウストララシアエ(Periplaneta australasiae)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、ペリプラネタ・ブルネア(Periplaneta brunnea)、ペリプラネタ・フリギノサ(Periplaneta fuliginosa)、スペラ・ロンギパルパ(Supella longipalpa)。
跳躍類(Saltatoria)目からの、例えば、アケタ・ドメスチクス(Acheta domesticus)。
ハサミムシ(Dermaptera)目からの、例えば、ホルフィクラ・アウリクラリア(Forficula auricularia)。
シロアリ(Isoptera)目からの、例えば、カロテルメス属種(Kalotermes spp.)、レチクリテルメス属種(Reticulitermes spp.)。
チャタテムシ(Psocoptera)目からの、例えば、レピナツス属種(Lepinatus spp.)、リポセリス属種(Liposcelis spp.)。
甲虫(Coleoptera)目からの、例えば、アントレヌス属種(Anthrenus spp.)、アタゲヌス属種(Attagenus spp.)、デルメステス属種(Dermestes spp..)、ラテチクス・オリザエ(Latheticus oryzae)、ネクロビア属種(Necrobia spp.)、プチヌス属種(Ptinus spp..)、リゾペルタ・ドミニカ(Rhizopertha dominica)、シトフィルス・グラナリウス(Sitophilus granarius)、シトフィルス・オリザエ(Sitophilus oryzae)、シトフィルス・ゼアマイス(Sitophilus zeamais)、ステゴビウム・パニセウム(Stegobium paniceum)。
双翅(Diptera)目からの、例えば、アエデス・アエギプチ(Aedes aegypti)、アエデス・アルボピクツス(Aedes albopictus)、アエデス・タエニオリンクス(Aedes taeniorhynchus)、アノフェレス属種(Anopheles spp.)、カリフォラ・エリトロセファラ(Calliphora erythrocephala)、クリソゾナ・プルビアリス(Chrysozona pluvialis)、クレキス・クインクエファシアツス(Culex quinquefasciatus)、クレキス・ピピエンス(Culex pipiens)、クレキス・タルサリス(Culex tarsalis)、ドロソフィラ属種(Drosophila spp.)、ファンニア・カニクラリス(Fannia canicularis)、ムスカ・ドメスチカ(Musca domestica)、フレボトムス属種(Phlebotomus spp.)、サルコファガ・カルナリア(Sarcophaga carnaria)、シムリウム属種(Simulium spp.)、ストモキシス・カルシトランス(Stomoxys calcitrans)、チプラ・パルドサ(Tipula paludosa)。
鱗翅(Lepidoptera)目からの、例えば、アクロイア・グリセラ(Achroia grisella)、ガレリア・メロネラ(Galleria mellonella)、プロジア・インテルプンクテラ(Plodia interpunctella)、チネア・クロアセラ(Tinea cloacella)、チネア・ペリオネラ(Tinea pellionella)、チネオラ・ビセリエラ(Tineola bisselliella)。
ノミ(Siphonaptera)目からの、例えば、クテノセファリデス・カニス(Ctenocephalides canis)、クテノセファリデス・フェリス(Ctenocephalides felis)、プレキス・イリタンス(Pulex irritans)、ツンガ・ペネトランス(Tunga penetrans)、キセノプシラ・ケオピス(Xenopsylla cheopis)。
膜翅類(Hymenoptera)目からの、例えば、カムポノツス・ヘルクレアヌス(Camponotus herculeanus)、ラシウス・フリギノスス(Lasius fuliginosus)、ラシウス・ニゲル(Lasius niger)、ラシウス・ウムブラツス(Lasius umbratus)、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)、パラベスプラ属種(Paravespula spp.)、テトラモリウム・カエスピツム(Tetramorium caespitum)。
シラミ(Anoplura)目からの、例えば、ペジクルス・フマヌス・カピチス(Pediculus humanus capitis)、ペジクルス・フマヌス・コルポリス(Pediculus humanus corporis)、ペムフィグス属種(Pemphigus spp.)、フィロエラ・バスタトリキス(Phylloera vastatrix)、フチルス・プビス(Phthirus pubis)。
異翅類(Heteroptera)の目からの、例えば、シメキス・ヘミプテルス(Cimex hemipterus)、シメキス・レクツラリウス(Cimex lectularius)、ロジヌス・プロリキスス(Rhodinus prolixus)、トリアトマ・インフェスタンス(Triatoma infestans)。
【0307】
家庭用殺虫剤の分野においては、それらは、単独で、あるいはリン酸エステル、カルバメート、ピレスロイド、ネオニコチノイド、成長調節剤または他の公知のクラスの殺虫剤からの有効成分のような他の適当な有効成分と組み合わせて用いられる。
【0308】
それらはエアロゾル、非圧縮スプレー製品、例えば、ポンプスプレーおよび噴霧スプレー、自動噴霧システム、噴霧器、泡剤、ゲル、セルロースまたはプラスチックで作成されたエバポレーター錠剤を備えたエバポレーター製品、液体エバポレーター、ゲルおよび膜エバポレーター、プロペラ−駆動エバポレーター、無動力型(energy−free)または受動的蒸発システム、防虫紙(moth papers)、防虫バッグ(moth bags)および防虫ゲル(moth gels)において、粒剤または粉剤として、ばら撒き用の餌または餌ステーションにおいて使用される。
【実施例】
【0309】
調製例
実施例A:N−{6−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}メタンスルホンアミド
段階1:3−(4−ブロモピラゾール−1−イル)ピリジン
【0310】
【化69】
3−ピラゾール−1−イルピリジン(500mg、3.44ミリモル)をアセトニトリル(15ml)に溶解させ、および硝酸セリウム(IV)アンモニウム(944mg、1.72ミリモル)を加えた(わずかに発熱)。N−ブロモスクシンイミド(736mg、4.13ミリモル)を何回かに分けて加え(わずかに発熱)、および混合物を室温にて30分攪拌し、次いで、還流下で3時間加熱した。混合物を冷却した後、酢酸エチルを加えた。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下でロータリーエバポレーターにて除去した。
収率:750mg(理論の93%)、logP(HCOOH)1.56、[M+1]224.0。
H NMR(d−DMSO):7.54(m,1H)、7.90(s,1H)、8.20(m,1H)、8.55(m,1H)、8.79(s,1H)、9.06(m,1H)。
段階2:3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピリジン
【0311】
【化70】
アルゴン下で、3−(4−ブロモピラゾール−1−イル)ピリジン(1.00g、4.46ミリモル)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)(74mg、0.13ミリモル)、二塩化パラジウム−dppf(109mg、0.13ミリモル)、酢酸カリウム(1.31g、13.3ミリモル)およびピナコラトジボラン(1.19g、4.68ミリモル)をジオキサン(11ml)に加えた。混合物を還流下で24時間加熱し、次いで、冷却した。溶媒を減圧下でロータリーエバポレーターにて除去し、ジクロロメタン(100ml)および水(100ml)を残渣に加え、および形成された固体を吸引濾過し、および捨てた。濾液をジクロロメタンで抽出し、および有機相を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下でロータリーエバポレーターにて除去し、および残渣をクロマトグラフィー(酢酸エチル、シクロヘキサン)に付した。
収率:680mg(理論の55%)、logP(HCOOH)2.19、[M+1]272.2
H NMR(d−DMSO):1.30(s,12H)、7.51(m,1H)、7.90(s,1H)、8.25(m,1H)、8.51(m,1H)、8.73(s,1H)、9.12(m,1H)。
段階3:6−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
【0312】
【化71】
アルゴン下で、3.17g(11.7ミリモル)の3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン、2.02g(11.7ミリモル)の6−ブロモピリジン−2−アミンおよび945mg(817μモル)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを、2M炭酸ナトリウム水溶液(23.3ml)およびアセトニトリル(63.3ml)の、アルゴンによって脱気した混合物に加えた。反応混合物を18時間で75℃まで加熱し、冷却後にアセトニトリルで希釈し、MgSOで乾燥し、濾過し、および濃縮した。かくして得られた粗製生成物をクロマトグラフィー(アセトニトリル/アセトン)によって精製した。
収率1.76g(理論の71%)
HPLC−MS:logP(HCOOH):0.30;質量(m/z):238.1(M+H)
H NMR(d6−DMSO):5.88(s,2H)、6.35(d,1H)、6.93(d,1H)、7.42(t,1H)、7.58(dd,1H)、8.22(s,1H)、8.28(m,1H)、8.54(dd,1H)、8.97(s,1H)、9.15ppm(d,1H)。
段階4:N−{6−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}メタンスルホンアミド
【0313】
【化72】
146mg(585μモル)の6−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンおよび54.0μl(701μモル)のN−メチルモルホリンを最初に10mlのジクロロメタンに投入し、および塩化メタンスルホニルを室温で加えた。混合物を一晩攪拌し、および反応混合物をシリカゲルに通して濾過した(溶離剤:酢酸エチル)。濃縮後、粗製生成物をクロマトグラフィー(ジロロメタン/メタノール)によって精製した。
収率:50mg(理論の27%);HPLC−MS:logP(HCOOH):1.26;質量(m/z):316.0(M+H)
H NMR(d6−DMSO):6.82(d,1H)、7.45(d,1H)、7.59(dd,1H)、7.78(t,1H)、8.30(m,2H)、8.57(dd,1H)、9.09(s,1H)、9.17(d,1H)、10.55ppm(s,1H)。
実施例B:6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]−N−[(トリフルオロメチル)スルホニル]−ピリジン−2−カルボキサミド
段階1:3−フルオロ−5−(1,3−チアゾール−2−イル)ピリジン
【0314】
【化73】
2.0g(8.97ミリモル)のピリジルホウ酸エステル、1.47g(8.97ミリモル)の2−ブロモチアゾール、197mg(0.27ミリモル)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)塩化物および3.72g(26.9ミリモル)の炭酸カリウムを40mlのジメトキシエタン中でアルゴン下にて80℃で16時間攪拌した。
【0315】
仕上げ処理では、混合物を濃縮し、およびシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル)によって精製した。
収率:778mg(理論の48%)
HPLC−MS:logP(HCOOH):1.48;質量(m/z):180.9(M+H)
H NMR(d6−DMSO):7.95(m,1H)、8.04(m,1H)、8.24(m,1H)、8.69(m,1H)、9.04(m,1H)ppm。
段階2:6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−カルボン酸メチル
【0316】
【化74】
748mg(4.15ミリモル)のフルオロピリジルチアゾール、897mg(4.15ミリモル)のブロモピリジン、62mg(0.13ミリモル)の二水素ジクロロビス(ジ−t−ブチルホスフィノ−kP)パラジウム(II)酸塩(CombiPhos、USAからのジクロロ{ビス[ジ−tert−ブチル(ヒドロキシ)ホスホラニル]}パラジウム、POPd)および1.147g(8.3ミリモル)の炭酸カリウムをアルゴン下で10mlのジメチルホルムアミド中で120℃にて16時間攪拌した。
【0317】
仕上げ処理では、混合物を濃縮し、およびシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル)によって精製した。
収率:615mg(理論の47%)
HPLC−MS:logP(HCOOH):2.37;質量(m/z):316.0(M+H)
H NMR(d6−DMSO):3.93(s,3H)、8.03(m,1H)、8.14(m,1H)、8.36(m,2H)、8.73(m,1H)、8.80(m,1H)、9.12(m,1H)ppm。
段階3:6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−カルボン酸
【0318】
【化75】
570mg(1.81ミリモル)のピリジルカルボン酸メチルを25mlのテトラヒドロフランおよび8mlの水の混合物に溶解させ、17mlの水中の152mg(3.62ミリモル)の水酸化リチウム一水和物の溶液を加え、および混合物を室温にて16時間攪拌した。
【0319】
仕上げ処理では、混合物を濃縮し、および水およびメチルt−ブチルエーテルの間に分配し、水性相を1N塩酸で酸性化し、および沈澱した固体を吸引濾過し、および乾燥した。
収率:556mg(理論の91%)
HPLC−MS:logP(HCOOH):1.72;質量(m/z):302.1(M+H)
H NMR(d6−DMSO):8.00(m,1H)、8.10(m,1H)、8.32(m,2H)、8.72(m,1H)、8.78(m,1H)、9.10(m,1H)、13.5(br)ppm。
段階4:6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]−N−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ピリジン−2−カルボキサミド
【0320】
【化76】
100mg(0.33ミリモル)のピリジルカルボン酸を最初に5mlのテトラヒドロフランに投入し、81mg(0.50ミリモル)のカルボニルジイミダゾールを加え、および混合物を還流下で1時間沸騰させた。室温まで冷却後、74mg(0.50ミリモル)のトリフルオロメタンスルホンアミドを加え、混合物を10分間攪拌し、次いで、76mg(0.50ミリモル)のジアザビシクロウンデセン(DBU)を加え、および混合物を室温で16時間攪拌した。
【0321】
仕上げ処理では、混合物を濃縮し、およびシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール)によって精製した。
収率:28mg(理論の20%)
HPLC−MS:logP(HCOOH):1.86;質量(m/z):433.0(M+H)
H NMR(d6−DMSO):7.60(m,1H)、7.88(m,1H)、7.96(m,1H)、8.12(m,1H)、8.30(m,1H)、8.70(m,1H)、8.89(m,1H)、9.10(m,1H)ppm。
実施例C:6−[5−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−N−(メチルスルホニル)ピリジン−2−カルボキサミド
【0322】
【化77】
200mg(0.64ミリモル)のリチウム塩および1.01g(7.78ミリモル)のジイソプロピルエチルアミンを、最初に、5mlのアセトニトリルに投入し、198mg(0.77ミリモル)の塩化ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−ホスフィニル(BOP−Cl)を加え、混合物を20分間攪拌し、185mg(1.94ミリモル)のメタンスルホンアミドおよび99mg(0.64ミリモル)のジアザビシクロウンデセン(DBU)を加え、および混合物を室温で16時間攪拌した。
【0323】
仕上げ処理では、混合物を濃縮し、および水および酢酸エチルの間に分配し、および有機相を乾燥し、および濃縮した。さらなる精製は、シリカゲル上の(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール)、次いで、RP18シリカゲル(溶離剤:水/アセトニトリル)上のカラムクロマトグラフィーによって行った。
収率:37mg(理論の15%)
HPLC−MS:logP(HCOOH):1.79;質量(m/z):380.1(M+H)
H MMR(d6−DMSO):3.40(s,3H)、8.22(m,1H)、8.30(m,1H)、8.48(m,1H)、8.59(m,1H)、8.82(m,1H)、9.18(m,1H)、12.1(br)ppm。
実施例D:6−[1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−(メチルスルホニル)ピリジン−2−カルボキサミド
段階1:6−ブロモ−N−(メチルスルホニル)ピリジン−2−カルボキサミド
【0324】
【化78】
5.40g(26.7ミリモル)の6−ブロモ−2−ピリジンカルボン酸を、最初に、150mlのテトラヒドロフランに投入し、6.51g(40.0ミリモル)のカルボニルジイミダゾールを加え、および混合物を還流下で1時間沸騰させた。室温まで冷却した後、3.81g(40.0ミリモル)のメタンスルホンアミドを加え、混合物を10分間攪拌し、次いで、6.10g(40ミリモル)のジアザビシクロウンデセン(DBU)を加え、および混合物を室温で16時間攪拌した。
【0325】
仕上げ処理では、混合物を濃縮し、およびシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール)によって精製した。
収率:5.10g(理論の69%)
HPLC−MS:logP(HCOOH):1.21;質量(m/z)281.0(M+H)
H NMR(d6−DMSO):3.37(s,3H)、7.95(m,2H)、8.06(m,1H)ppm
段階2:N−(メチルスルホニル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【0326】
【化79】
285mg(1.47ミリモル)の4−ピラゾールボロン酸エステル、410mg(1.47ミリモル)のブロモピリジン、32mg(0.04ミリモル)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)塩化物および467mg(4.41ミリモル)の炭酸カリウムを、アルゴン下で、10mlのジメトキシエタン中で80℃にて16時間攪拌した。
【0327】
仕上げ処理では、混合物を濃縮し、およびシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル)によって精製した。
収率:145mg(理論の37%)
HPLC−MS:logP(HCOOH):0.91;質量(m/z):267.0(M+H)
段階3:6−[1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−(メチルスルホニル)−ピリジン−2−カルボキサミド
【0328】
【化80】
43mg(0.37ミリモル)の3,5−ジフルオロピリジン、99mg(0.37mg)のピラゾリルピリジン、6mg(0.01ミリモル)の二水素ジクロロビス(ジ−t−ブチルホスフィニト−kP)パラジウム(II)酸塩(CombiPhos、USAからのPOPd)および102mg(0.74ミリモル)の炭酸カリウムを、アルゴン下で5mlのジメチルホルムアミド中で120℃にて12時間攪拌した。
【0329】
仕上げ処理では、混合物を濃縮し、およびシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール)によって精製した。
収率:35mg(理論の26%)
HPLC−MS:logP(HCOOH):1.98;質量(m/z):362.1(M+H)
H NMR(d6−DMSO):3.40(s,3H)、7.98(m,1H)、8.08(m,2H)、8.2(m,1H)、8.58(m,1H)、8.70(m,1H)、9.08(m,1H)、9.40(m,1H)ppm。
実施例E:N−({6−[2−(ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−イル}スルホニル)アセタミド
段階1:N−[(6−ブロモピリジン−2−イル)スルホニル]アセタミド
【0330】
【化81】
6−ブロモピリジン−2−スルホンアミド(0.5g、2.11ミリモル、国際公開第2005/058299号パンフレットに記載された方法によって調製)および炭酸カリウム(2.92g、21.1ミリモル)を、最初に、アセトニトリル(10ml)中に投入した。氷で冷却しつつ、塩化アセチル(1.16g、14.8ミリモル)を滴下し、および反応混合物を室温にて16時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、および残渣を水中に取り、および希塩酸溶液で酸性化した。それを酢酸エチルで抽出し、および溶媒を減圧下で除去した。これにより、0.54g(理論の85%)のN−[(6−ブロモピリジン−2−イル)スルホニル]−アセタミドを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):0.95;質量(m/z):278.9(M+H)
H NMR(d6−DMSO):1.99(s,3H)、7.99−8.01(m,1H)、8.08(t,1H)、8.11−8.13(m,1H)、12.48(s,1H)ppm。
段階2:N−({6−[2−(ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−イル}スルホニル)アセタミド
【0331】
【化82】
N−[(6−ブロモピリジン−2−イル)スルホニル]アセタミド(0.112g、0.4ミリモル)、3−(1,3−チアゾール−2−イル)ピリジン(0.065g、0.4ミリモル、国際公開第2010/006713号パンフレットに記載された方法によって調製)、ジクロロ{ビス[ジ−tert−ブチル(ヒドロキシ)ホスホラミル]}パラジウム(0.006g、0.012ミリモル)および炭酸セシウム(0.26g、0.8ミリモル)を、アルゴン下で、10mlのN,N−ジメチルホルムアミド中で120℃で16時間攪拌した。冷却の後、溶媒を減圧下で除去し、および残渣をクロマトグラフィーに付した(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール溶離剤)。これにより、0.024g(理論の15%)のN−({6−[2−(ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−イル}スルホニル)アセタミドを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):1.30;質量(m/z):361.0(M+H)
H NMR(d6−DMSO):2.03(s,3H)、7.61(m,1H)、8.02(m,1H)、8.13(m,1H)、8.30(m,1H)、8.41(m,1H)、8.71(m,1H)、8.91(m,1H)、9.20(m,1H)ppm。
実施例F:N−({6−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}スルホニル)アセタミド
段階1:6−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−スルホンアミド
【0332】
【化83】
アルゴン下で、3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン(0.2g、0.74ミリモル、国際公開第2011/045224号パンフレットに記載された方法によって調製)、6−ブロモピリジン−2−スルホンアミド(0.175g、0.74ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.025g、0.022ミリモル)を、水中の炭酸ナトリウム溶液(2.9ml、2M/L)およびアセトニトリル(4ml)の、アルゴンによって脱気した、混合物に加えた。反応混合物を70℃にて18時間攪拌した。冷却の後、反応混合物を水にすすぎ、および沈澱した結晶を吸引濾過した。それらを、引き続いて、ジエチルエーテルと共に攪拌し、および吸引濾過した。これにより、0.23g(理論の97%)の6−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−スルホンアミドを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):0.99;質量(m/z):302.1(M+H)
H NMR(d6−DMSO):7.43(s,2H)、7.60−7.63(m,1H)、7.76(d,1H)、8.00(d,1H)、8.11(t,1H)、8.28−8.31(m,1H)、8.53(s,1H)、8.58−8.60(m,1H)、9.16−9.17(m,1H)、9.33(s,1H)ppm。
段階2:N−({6−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}スルホニル)アセタミド
【0333】
【化84】
6−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−スルホンアミド(0.15g、0.44ミリモル)を、最初に、アルゴン下で、アセトニトリル(1.5ml)に投入し、および水素化ナトリウム(0.026g、0.66ミリモル、60%)を、何回かに分けて加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、次いで、塩化アセチル(0.052g、0.66ミリモル)を滴下した。反応混合物を82℃にて33時間攪拌し、冷却の後、溶媒を減圧下で除去した。残渣を飽和炭酸水素ナトリウム溶液中に取り、ジクロロメタンを加え、および沈澱した固体を濾過した。濾液の相を分離し:水性相を塩酸でpH3に調整し、および16時間放置した。沈澱した結晶を吸引濾過した。収率0.02g(理論の12%)のN−({6−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}スルホニル)アセタミド。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):1.17;質量(m/z):344.1(M+H)
H NMR(d6−DMSO):2.03(s,3H)、7.60−7.64(m,1H)、7.92−7.94(m,1H)、8.08−8.10(m,1H)、8.17−8.20(m,1H)、8.29−8.31(m,1H)、8.37(s,1H)、8.59−8.60(m,1H)、9.16−9.17(m,1H)、9.26(s,1H)、12.31(s,1H)ppm
実施例G:N−(メチルスルホニル)−2−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド
工程1:2−ブロモ−N−(メチルスルホニル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド
【0334】
【化85】
2−ブロモ−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(0.8g、3.85ミリモル)を、最初に、テトラヒドロフラン(10ml)に投入した。N,N’−カルボニルジイミダゾール(0.94g、5.77ミリモル)を加え、および反応混合物を還流下で1時間加熱した。メタンスルホンアミド(0.55g、5.77ミリモル)を加え、10分後に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.88g、5.77ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で16時間加熱し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。残渣を水中に取り、および塩酸で酸性化した。沈澱した生成物を吸引濾過した。水性相をジクロロメタンで抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、および濾過し、溶媒を減圧下で除去した。これにより、合計1.0g(理論の89%)の2−ブロモ−N−(メチルスルホニル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミドを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):0.83;質量(m/z):284.9(M+H)
H NMR(d6−DMSO):3.33(s,3H)、8.61(s,1H)、12.00(s,1H)。
段階2:N−(メチルスルホニル)−2−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド
【0335】
【化86】
アルゴン下で、3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン(0.1g、0.37ミリモル)、2−ブロモ−N−(メチルスルホニル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド(0.105g、0.37ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.013g、0.011ミリモル)を、水中の炭酸ナトリウム溶液(1.5ml、2M/L)およびアセトニトリル(3.8ml)の、アルゴンによって脱気した、混合物に加えた。反応混合物を70℃にて16時間攪拌した。冷却の後、反応混合物を水に注ぎ、およびジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、および溶媒を減圧下で除去した。残渣をジエチルエーテルと共に引き続いて攪拌し、および吸引濾過した。これにより、0.23g(理論の97%)の6−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−スルホンアミドを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):1.25;質量(m/z):350.1(M+H)
H NMR(d6−DMSO):3.38(s,3H)、7.48−7.49(m,1H)、8.32−8.35(m,1H)、8.45(s,1H)、8.56(s,1H)、8.59−8.60(m,1H)、9.19−9.20(m,1H)、9.34(s,1H)ppm
実施例H:4−[1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−(メチルスルホニル)−1,3−チアゾール−2−カルボキサミド
段階1:4−ブロモ−N−(メチルスルホニル)−1,3−チアゾール−2−カルボキサミド
【0336】
【化87】
4−ブロモ−1,3−チアゾール−2−カルボン酸(1.0g、4.8ミリモル)を、最初に、テトラヒドロフラン(10ml)中に投入した。N,N’−カルボニルジイミダゾール(1.17g、7.2ミリモル)を加え、反応混合物を還流下で1時間加熱した。メタンスルホンアミド(0.69g、7.2ミリモル)を加え、10分後に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.10g、7.2ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。残渣を水中に取り、および塩酸で酸性化した。沈澱した生成物を吸引濾過した。これにより、1.18g(理論の84%)の4−ブロモ−N−(メチルスルホニル)−1,3−チアゾール−2−カルボキサミドを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):0.63;質量(m/z):284.9(M+H)
H NMR(d6−DMSO):3.31(s,3H)、8.31(s,1H)。
段階2:4−[1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−(メチルスルホニル)−1,3−チアゾール−2−カルボキサミド
【0337】
【化88】
アルゴン下で、3−フルオロ−5−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン(0.2g、0.69ミリモル、国際公開第2011/045224号パンフレットに記載された方法によって調製)、2−ブロモ−N−(メチルスルホニル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド(0.2g、0.69ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.024g、0.021ミリモル)を、水中の炭酸ナトリウム溶液(2.8ml、2M/L)およびアセトニトリル(9.4ml)の、アルゴンによって脱気された、混合物に添加した。反応混合物を70℃で16時間攪拌した。冷却の後、反応混合物を水に注ぎ、およびジクロロメタンで抽出した。水性相を塩酸で酸性化し、および沈澱した固体を吸引濾過した。粗製生成物をシリカゲル上の酢酸エチル/2−プロパノールでのクロマトグラフィーに付した。これにより、0.21g(理論の8%)の4−[1−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N−(メチルスルホニル)−1,3−チアゾール−2−カルボキサミドを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):1.68:質量(m/z):368.1(M+H)
H NMR(d6−DMSO):2.99(s,3H)、7.96(s,1H)、8.33(s,1H)、8.34(s,1H)、8.55−8.57(m,1H)、9.10(s,1H)、9.12(s,1H)ppm
実施例I:3−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−1−メチル−N−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
段階1:4−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−2,4−ジオキソブタン酸エチル
【0338】
【化89】
アルゴン下で、リチウムビス(トリメチルシリル)アミミド(21ml、テトラヒドロフラン中の1M/L)を、最初に、テトラヒドロフラン(150ml)中に投入した。−78℃にて、ジエチルエーテルに溶解させた1−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]エタノン(5.0g、21ミリモル、Biorg.& Med.Chem.Lett 1056(2007)および2828(2010)と同様にして調製)をゆっくりと滴下し、および反応混合物を2時間攪拌した。エーテルに溶解させたシュウ酸ジエチル(3.1g、21ミリモル)を滴下し、および反応混合物を室温で16時間攪拌した。引き続いて、硫酸水素カリウム溶液(5%)を加え、および混合物を酢酸エチルで反復して抽出した。合わせた有機相を乾燥し、および溶媒を減圧下で除去した。これにより、7.1g(理論の99%)の4−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−2,4−ジオキソブタン酸エチルを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):3.37;質量(m/z):337.1(M+H)
H NMR(d6−DMSO):1.31(t,3H)、2.79(s,3H)、4.31−4.32(m,2H)、6.71(bs,2H)、8.33(d,1H)、8.77(s,1H)、9.10(s,1H)ppm
段階2:3−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル
【0339】
【化90】
4−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−2,4−ジオキソブタン酸エチル(6.9g、20.5ミリモル)およびメチルヒドラジン(0.65g、20.5ミリモル)を還流下でエタノール(250ml)中で2時間加熱した。形成された生成物を吸引濾過し、および濾液の溶媒を減圧下で除去した。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル溶離剤)に付した。これにより、合計1.24g(理論の17%)の3−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチルを得た。副産物としては、4.8g(理論の67%)の5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチルを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):3.70;質量(m/z):347.0(M+H)
H NMR(d6−DMSO):1.35(t,3H)、2.63(s,3H)、4.15(s,3H)、4.35(q,2H)、7.17(s,1H)、8.19−8.22(m,1H)、8.68−8.69(m,1H)、9.00−9.01(m,1H)ppm
段階3:3−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0340】
【化91】
3−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(1.1g、3.1ミリモル)をテトラヒドロフラン(200ml)および水(100ml)に溶解させ、および水(100ml)に溶解させた水酸化リチウム一水和物(0.26g、6.2ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌し、次いで、塩酸で中和し、および溶媒を減圧下で除去した。沈澱した固体を吸引濾過した。これにより、0.96g(理論の94%)の3−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸を得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):2.05;質量(m/z):319.0(M+H)
H NMR(d6−DMSO):2.62(s,3H)、4.14(s,3H)、7.13(s,1H)、8.18−8.22(m,1H)、8.68−8.69(m,1H)、9.00−9.01(m,1H)ppm
段階4:3−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−1−メチル−N−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【0341】
【化92】
3−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(0.08g、0.25ミリモル)およびメタンスルホンアミド(0.024g、0.25ミリモル)を、最初に、氷冷ジクロロメタン(10ml)に投入した。4−ジメチルアミノピリジン(0.006g、0.05ミリモル)およびN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.053g、0.275ミリモル)を加えた。反応混合物を0℃で2時間攪拌し、次いで、室温で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、および残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した(ジクロロメタン/酢酸エチル溶離剤)。これにより、0.074g(理論の72%)の3−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−1−メチル−N−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):2.04;質量(m/z):396.0(M+H)
H NMR(d6−DMSO):2.55(s,3H)、3.40(s,3H)、4.12(s,3H)、7.68(m,1H)、8.12(m,1H)、8.69(m,1H)、9.01(m,1H)ppm
実施例J:メチル6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−カルボキシイミドエート(carboximidoate)
段階1:6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル
【0342】
【化93】
アルゴン下で、3−フルオロ−5−(1,3−チアゾール−2−イル)ピリジン(0.99g、5.47ミリモル)および6−ブロモピリジン−2−カルボニトリル(1.0g、5.47ミリモル)を、最初に、DMF(15ml)に投入した。10分後、室温にて、トリス(2−メチルフェニル)ホスフィン(0.13g、0.23ミリモル)および塩化パラジウム(II)(0.1g、0.55ミリモル)を加えた。反応混合物を130℃で14時間攪拌した。冷却の後、水および酢酸エチルを加え、および沈澱した生成物を吸引濾過した。濾液の有機相を除去し、水性相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、および溶媒を減圧下で除去した。残渣をジクロロメタンと共に攪拌し、および吸引濾過した。これにより、合計0.94g(理論の61%)の6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリルを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):2.51;質量(m/z):283(M+H)
H NMR(d6−DMSO):8.02(d,1H)、8.20(t,1H)、8.32−8.46(m,1H)、8.44(d,1H)、8.75(d,1H)、8.84(s,1H)、9.12(s,1H)ppm
段階2:メチル6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−カルボキシイミドエート
【0343】
【化94】
6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル(0.33g、1.17ミリモル)およびナトリウムメトキシド(0.13g、0.23ミリモル)をメタノール(10ml)およびジクロロメタン(10ml)中で室温にて3日間攪拌した。沈澱した固体を濾過し、濾液の溶媒を減圧下で除去した。残渣をジクロロメタンに溶解させ、およびCeliteを通して濾過した。濾液の溶媒を減圧下で除去した。これにより、0.32g(理論の83%)のメチル6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−カルボキシミドエートを得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):0.90;質量(m/z):315(M+H)
H NMR(d6−DMSO):4.05(s,3H)、7.79−7.81(m,2H)、7.87−7.91(m,1H)、8.05−8.07(m,1H)、8.38(s,1H)、8.56(s,1H)、9.06(s,1H)、9.24(s,1H)ppm
実施例K:6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−カルボキシイミドアミド塩酸塩(1:1)
【0344】
【化95】
メチル6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−カルボキシイミドエート(0.1g、0.32ミリモル)および塩化アンモニウム(0.016g、0.3ミリモル)をメタノール(3ml)およびジクロロメタン(2ml)中で室温にて2日間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、および残渣をメタノール中に取り、Celiteを通して濾過した。濾液の溶媒を減圧下で除去し、残渣をt−ブチルメチルエーテルと共に攪拌し、および吸引濾過した。これにより、0.07g(理論の65%)の6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−カルボキシイミドアミド塩酸塩(1:1)を得た。
HPLC−MS:LogP(HCOOH):0.71;質量(m/z):300(M+H)
H NMR(d6−DMSO):8.19−8.22(m,1H)、8.26−8.31(m,2H)、8.39−8.41(m,1H)、8.74−8.75(m,1H)、8.93(s,1H)、9.07−9.08(m,1H)ppm
式(I)の以下の化合物は、先に記載した調製方法と同様に、またはそれに従って得られた。
【0345】
【表1】
前記した調製方法を用いて、式(XII)の以下の中間体を得た:
【0346】
【表2】
前記した調製方法を用いて、式(XIII)の以下の中間体を得た。
【0347】
【表3】
前記した調製方法を用いて、式(XIV)の以下の中間体を得た:
【0348】
【表4】
前記した調製方法を用いて、式(XV)の以下の中間体を得た:
【0349】
【表5】
前記した調製方法を用いて、式(XVI)の以下の中間体を得た:
【0350】
【表6】
前記した調製方法を用いて、式(XVII)の以下の中間体を得た:
【0351】
【表7】
1)logP値の決定のための方法の記載(ギ酸方法)
表に与えられたlogP値は、逆相カラム(C18)を用いて、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)によって、EEC指令79/831添付文書V.A8に従って決定した。温度:55℃。
酸性範囲(pH3.4)における決定のための溶離剤:
溶離剤A:アセトニトリル+1mlのギ酸/リットル。溶離剤B:水+0.9mlのギ酸/リットル。
グラジエント:4.25分で10%溶離剤A/90%溶離剤Bから95%溶離剤A/5%溶離剤B
キャリブレーションは、既知のlogP値を持つ(3から16の炭素原子を有する)分岐していないアルカン−2−オン類で行った(logP値は、2つの連続するアルカノンの間の線形内挿によって保持時間に基づいて決定した)。ラムダ最大値は、200nmから400nmのUVスペクトルを用いてクロマトグラフィーシグナルの最大において決定した。
2)NMRスペクトルの測定
NMRスペクトルは、流動プローブヘッド(容量60μl)にフィットさせたBruker Avance400で決定した。用いた溶媒は参照として用いたテトラメチルシラン(0.00ppm)を含む、CDCNまたはd−DMSOであった。特別な場合においては、NMRスペクトルはBruker Avance II600で決定した。用いた溶媒は、参照として用いたテトラメチルシラン(0.00ppm)を含むCDCNまたはd−DMSOであった。
【0352】
シグナルの分裂は以下のように記載した:s(シングレット)、d(ダブレット)、t(トリプレット)、q(カルテット)、quin(クインテッド)、m(マルチプレット)。
生物学的実施例
アブラムシ(Myzus)テスト(スプレー処理)
溶媒:78重量部のアセトン
1.5重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:0.5重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
適当な有効成分製剤を調製するために、1重量部の有効成分を示された量の溶媒および乳化剤と混合し、および濃縮物を乳化剤−含有水で希釈して、所望の濃度を得る。
【0353】
全ての段階のモモアカアブラムシ(Myzus persicae)によって寄生された白菜(Brassica pekinensis)のディスクに、所望の濃度の有効成分製剤をスプレーする。
【0354】
所望の時間の後、%で表した効力を決定する。100%はアブラムシの全てが死滅したことを意味し;0%はアブラムシのいずれも死滅しなかったことを意味する。
【0355】
このテストにおいては、例えば、調製例の以下の化合物は、500g/haの適用率において80%の効力を示した:1、10、15、21、28、62、63。
【0356】
このテストにおいては、例えば、調製例の以下の化合物は、500g/haの適用率にて、90%の効力を示した:5、14、23、32、34、37、38、45、47、48、65、74。
【0357】
このテストにおいては、例えば、調製例の以下の化合物は、500g/haの適用率において、100%の効力を示した:2、3、4、6、7、8、9、11、12、13、16、17、18、19、20、22、24、25、26、27、29、30、31、33、35、36、39、40、41、42、43、44、46、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、64、66、67、68、69、70、71、72、73、75、76、77、78。
テトラニクス(Tetranychus)テスト、OP−抵抗性(スプレー処理)
溶媒:78.0重量部のアセトン
1.5重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:0.5重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
適当な有効成分製剤を調製するために、1重量部の有効成分を述べられた量の溶媒および乳化剤と混合し、および濃縮物を乳化剤−含有水で所望の濃度まで希釈する。全ての段階のナミハダニ(red spider mite)(Tetranychus urticae)によって寄生された豆葉(Phaseolus vulgaris)のディスクに、所望の濃度の有効成分製剤をスプレーする。
【0358】
所望の時間の後、%で表した効力を決定する。100%は、該ナミハダニの全てが死滅したことを意味し;0%は、該ナミハダニのいずれも死滅しなかったことを意味する。
【0359】
このテストにおいては、例えば、調製例の以下の化合物は、500g/haの適用率にて、100の効力を示した:5。
ネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)テスト
溶媒:80.0重量部のアセトン
適当な有効成分製剤を調製するために、1重量部の有効成分を示された量の溶媒と混合し、および濃縮物を水で所望の濃度まで希釈する。
【0360】
容器に砂、有効成分の溶液、、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)の卵/幼虫懸濁液およびレタス種子を充填する。レタスの種子は発芽し、および植物が発生する。こぶが根で発生する。
【0361】
所望の時間の後、殺線虫作用は%で表したこぶ形成によって決定される。100%はこぶが発生しなかったことを意味し;0%は処理された植物上のこぶの数が未処理の対象に対応することを意味する。
【0362】
このテストにおいて、例えば、調製例の以下の化合物は、20ppmの適用率において、100%の効力を示した:56、70、75、78。
Myzusスプレーテスト
予備的な混合物溶媒:Sorpol(登録商標)SD:Sorpol(登録商標)BDB:ジメチルホルムアミド=3:3:14
適当な有効成分製剤を調製するために、10mgの有効成分を0.05mlの溶媒と混合し、および濃縮物を水で所望の濃度まで希釈する。各場合における溶液は1000ppmのRME(菜種油メチルエステル)およびAMS(硫酸アンモニウム)を含有する。
【0363】
全ての段階のモモアカアブラムシ(Myzus persicae有機リン酸エステル/カルバメート抵抗性株)によって寄生されたナス植物(Solanum melongena var.Senryo 2gou)に所望の濃度の有効成分製剤をスプレーする。
【0364】
6日後、%で表した効力を決定する:
100%:全ての昆虫は死滅し、
98%:1から4の昆虫が生き残り、
95%:5から20の昆虫が生き残り、
60%:未処理対象におけるよりも少数の昆虫が生き残り、および
0%:未処理対象とは差なし。
【0365】
このテストにおいては、例えば、調製例の以下の化合物は、100ppmの適用率において、100%の効力を示した:49、50。