特許第6220066号(P6220066)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6220066
(24)【登録日】2017年10月6日
(45)【発行日】2017年10月25日
(54)【発明の名称】弾性部材を有するキャリア部材
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/15 20060101AFI20171016BHJP
   B65H 39/14 20060101ALI20171016BHJP
   B65H 27/00 20060101ALI20171016BHJP
【FI】
   A61F13/15 355Z
   B65H39/14
   B65H27/00 Z
【請求項の数】14
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2016-529849(P2016-529849)
(86)(22)【出願日】2014年7月23日
(65)【公表番号】特表2016-529967(P2016-529967A)
(43)【公表日】2016年9月29日
(86)【国際出願番号】US2014047727
(87)【国際公開番号】WO2015013355
(87)【国際公開日】20150129
【審査請求日】2016年1月20日
(31)【優先権主張番号】13/949,326
(32)【優先日】2013年7月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100152423
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 一真
(74)【代理人】
【識別番号】100150717
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 和也
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル、パトリック、フィンドリー
(72)【発明者】
【氏名】ウベ、シュナイダー
【審査官】 山下 浩平
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭62−215983(JP,A)
【文献】 特表2012−512055(JP,A)
【文献】 特開平11−029238(JP,A)
【文献】 特開2012−024242(JP,A)
【文献】 特開2010−063716(JP,A)
【文献】 特開昭55−032581(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15 − 13/84
A61L 15/16 − 15/64
B65H 5/06
B65H 1/00 − 3/68
B65H 23/00 − 23/16、24/24 − 23/34
B65H 27/00
B65H 39/00 − 39/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移送アセンブリ(244)から個別の物品を受け取るように構成されたキャリア部材(222)であって、
前記キャリア部材(222)は、外側表面(226)を有する本体(224)と、前記本体(224)の前記外側表面(226)に連結された弾性部材(230)と、を備え、
前記弾性部材(230)が、
弾性材料(238)と、
断続的に離間配置された第1の空洞(240)の第1の列(260)と、
断続的に離間配置された第2の空洞(242)の第2の列(262)と、を備え、
前記第1の列(260)にある各第1の空洞(240)が、前記第2の列(262)にある隣り合う前記第2の空洞(242)からオフセットされており、各第1の空洞(240)が、前記弾性材料(238)によって各第2の空洞(242)から分離され
各第1の空洞(240)が、各隣り合う第2の空洞(242)から円周方向にオフセットされ、
前記弾性材料(238)が、前記第1の空洞(240)を前記第2の空洞(242)から分離する壁部(268)を形成し、
前記第1の空洞および前記第2の空洞は、異なる断面形状を有する、キャリア部材(222)。
【請求項2】
前記キャリア部材(222)が、回転軸(236)の周囲を回転可能な円筒状ロールである、請求項1に記載のキャリア部材(222)。
【請求項3】
断続的に離間配置された第1の空洞(240)の前記第1の列(260)が、前記回転軸(236)の周囲を円周方向に延在し、断続的に離間配置された第2の空洞(242)の前記第2の列(262)が、前記回転軸(236)の周囲を円周方向に延在する、請求項2に記載のキャリア部材(222)。
【請求項4】
前記弾性材料(238)が、ウレタンを含む、請求項1〜3に記載のキャリア部材(222)。
【請求項5】
前記弾性材料(238)が、シリコーンを含む、請求項1〜3に記載のキャリア部材(222)。
【請求項6】
前記弾性材料(238)が、5%の空洞面積〜80%の空洞面積の範囲内の空洞面積を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載のキャリア部材(222)。
【請求項7】
前記弾性材料(238)が、3〜75の範囲内のショアA硬度を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載のキャリア部材(222)。
【請求項8】
請求項1〜のいずれか一項に記載のキャリア部材(222)と、移送アセンブリ(244)と、を備える装置(200)であって、
前記移送アセンブリ(244)が、複数の移送部材(248)を備え、各移送部材(248)が外側表面(250)を有する、装置(200)。
【請求項9】
前記移送部材(248)の前記外側表面(250)が、少なくとも一方向に平坦である、請求項に記載の装置(200)。
【請求項10】
前記第1の空洞(240)が、2ミリメートル〜10ミリメートルの高さを有する、請求項又はに記載のキャリア部材(222)。
【請求項11】
前記第2の空洞(242)が、2ミリメートル〜10ミリメートルの高さを有する、請求項10のいずれか一項に記載のキャリア部材(222)。
【請求項12】
前記弾性部材(230)が、5ミリメートル〜50ミリメートルの厚さを有する、請求項11のいずれか一項に記載のキャリア部材(222)。
【請求項13】
前記第1の空洞の断面形状は矩形であり、前記第2の空洞の断面形状は三角形である、請求項1〜12のいずれか一項に記載のキャリア部材(222)。
【請求項14】
前記第2の空洞の三角形の断面形状の鋭角は、前記本体の反対側を向く、請求項13に記載のキャリア部材(222)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、吸収性物品を製造するための装置に関し、より詳細には、吸収性物品の構成要素を接合するための弾性部材を有するキャリア部材に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、テープ型おむつ又はパンツ型おむつといった吸収性物品は、例えば、トップシート、バックシート、及び吸収性コアを含むテープ型おむつ又はパンツ型おむつのシャーシといった個別の物品が、移送アセンブリの移送部材を使用して、例えば、前側及び後側ベルト部分のウェブといった1つ又は2つ以上の移動する構成要素のウェブに適用されるプロセスによって、製造される場合がある。多くの場合、個別の物品が移送アセンブリ上に給送される速度は、移動する構成要素のウェブがその上に位置するキャリア部材の速度と同じではない。したがって、プロセス又は該プロセスによって製造される最終製品に悪影響を及ぼさずに構成要素の1つ又は2つ以上の構成要素のウェブに個別の物品を適切に接合するために、一般に個別の物品の速度を、移送アセンブリによって変化させて、キャリア部材上で搬送される1つ又は2つ以上の構成要素のウェブの速度に一致させるか、又は厳密に一致させなければならない。場合によっては、個別の物品はまた、切断装置から取り上げられた後で、かつキャリア部材上で搬送されるウェブ上に定置される前に、移送アセンブリによって(例えば、約90度)方向転換され、かつリピッチされる必要があり得る。移送アセンブリは、回転軸の周囲を回転することができ、かつ、回転軸の周囲を回転可能な複数の移送部材を備えていてもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一部のプロセスでは、移送部材上で前進する各個別の物品を移動ウェブに接合するのに十分な力を個別の物品に印加するために、キャリア部材と各移送部材との間にニップが形成される。しかしながら、移送部材の表面は、キャリア部材の表面と異なる形状を有する場合がある。その結果、ニップにおいて加わる力は経時的に変化する可能性があり、移送部材の一部が、ニップにおける力に断続的なスパイクを生じさせる場合がある。したがって、力の増大により、移送アセンブリの摩耗が促進され、摩耗した部品の比較的頻繁な交換が必要となる場合がある。加えて、力が変化することによって、個別の構成要素と移動するウェブとの間の結合が不均一となる可能性がある。
【0004】
したがって、移送アセンブリとキャリア部材との間のニップにおいて比較的小さくかつ実質的に均一な力を加えることによって、個別の物品を移動しているウェブに移送する装置を提供することが有益であろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の態様は、移送アセンブリから個別の物品を受け取るように構成されたキャリア部材を包含し得る。キャリア部材は、外側表面を有する本体と、本体の外側表面に連結された弾性部材と、を備えることができる。弾性部材は、弾性材料と、断続的に離間配置された第1の空洞の第1の列と、断続的に離間配置された第2の空洞の第2の列と、を備える。第1の列にある各第1の空洞は、第2の列にある隣り合う第2の空洞からオフセットされる。各第1の空洞は、弾性材料によって各第2の空洞から分離されている。
【0006】
本開示の態様は、外側表面を有する移送部材を備えた装置を包含し、キャリア部材は、外側表面を有する本体と、本体の外側表面に連結された弾性部材と、を備える。キャリア部材は、回転軸の周囲を回転可能であり得る。弾性部材は、弾性材料と、回転軸から第1の径方向距離において回転軸の周囲を円周方向に延在する複数の断続的に離間配置された第1の空洞と、回転軸から第2の径方向距離において回転軸の周囲を円周方向に延在する複数の断続的に離間配置された第2の空洞と、を含むことができる。第1の径方向距離は第2の径方向距離よりも大きい。ニップは、円筒状ロールと移送部材との間に形成される。
【0007】
本開示の態様は、移送アセンブリから個別の物品を受け取るように構成されたキャリア部材を包含し得る。キャリア部材は、外側表面を有する本体と、本体の外側表面に連結された弾性部材と、を備えることができる。キャリア部材は、回転軸の周囲を回転可能であり得る。弾性部材は、回転軸から第1の径方向距離において回転軸の周囲を円周方向に延在する複数の断続的に離間配置された第1の空洞を含むことができる。弾性部材は、回転軸から第2の径方向距離において回転軸の周囲を円周方向に延在する複数の断続的に離間配置された第2の空洞を含むことができる。第1の径方向距離は第2の径方向距離よりも大きい。第1の空洞は第2の空洞から分離されている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】おむつパンツの概略斜視図である。
図2A】おむつパンツの部分切欠平面図である。
図2B】おむつパンツの部分切欠平面図である。
図3A図2A及び図2Bのおむつパンツの、線3A−3Aに沿った断面図である。
図3B図2A及び図2Bのおむつパンツの、線3B−3Bに沿った断面図である。
図4A】変換装置の概略側面図である。
図4B図4Aの連続長のシャーシ組立体の、線4B−4Bに沿った概略平面図である。
図4C図4Aの機械方向と平行な長手方向軸線を有する個別のシャーシの、線4C−4Cに沿った概略平面図である。
図4D図4Aの機械方向と平行な横方向軸線を有する個別のシャーシの、線4D−4Dに沿った概略平面図である。
図4E図4Aの連続長の第1及び第2の弾性ベルト基材の、線4E−4Eに沿った概略平面図である。
図4F図4Aの連続長のおむつパンツの、線4F−4Fに沿った概略平面図である。
図4G図4Aの連続長の折り畳まれたおむつパンツの、線4G−4Gに沿った概略平面図である。
図4H図4Aの別個のおむつパンツの、線4H−4Hに沿った概略平面図である。
図5】本体と、本体に連結された弾性部材と、を有する、キャリア部材の斜視図である。
図6図5のキャリア部材の、線6−6に沿った断面図である。
図7A】本体と、本体に連結された弾性部材と、を有する、キャリア部材の前方正面図である。
図7B】本体と、本体に連結された弾性部材と、を有する、キャリア部材の前方正面図である。
図8図7Aのキャリア部材の拡大図である。
図9】キャリア部材の一部の直線状の側面図である。
図10】本体と、本体に連結された弾性部材と、を有する、キャリア部材の概略前方正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に開示される個別の物品を移送する装置の、構造、機能、製造、及び使用の原理についての総合的な理解を提供するために、本開示の様々な非限定的な例示的構成がここで説明される。これらの非限定的な例示的構成の1つ又は2つ以上の実施例を添付の図面に示す。本明細書で説明され、添付図面に示される個別の物品を移送する装置が非限定的な構成例であること、及び本開示の様々な非限定的な構成の範囲が特許請求の範囲によってのみ定義されることを、当業者は理解するであろう。1つの非限定的な例示的構成に関して例示又は記載する特徴は、他の非限定的な例示的構成の特徴と組み合わされてもよい。かかる修正及び変形は本開示の範囲に含まれるものとする。
【0010】
本細書において用語「吸収性物品」は、汚物及び排泄物を吸収しかつ保持するように主として機能する消費者製品を指すために用いられる。本明細書において「おむつ」は、一般に、乳幼児及び失禁症状のある人が胴体下部の周りに着用する吸収性物品を指すために用いられる。本細書において用語「使い捨て」とは、洗濯、又は他の方法で吸収性物品として修復若しくは再使用することを一般に意図しない吸収性物品を説明するために使用される(例えば、その物品は、1回の使用後に廃棄することを意図し、またリサイクルするか、堆肥化するか、そうでなければ環境に適応した方法で処分するように構成され得る)。
【0011】
「長手方向」とは、物品が平らに広げられて非収縮状態にあるときに吸収性物品の腰部縁部から長手方向に対向する腰部縁部まで、又は二つに折り畳まれた物品における腰部縁部から股部の底面、すなわち折り目線まで、実質的に垂直に延びる方向を意味する。長手方向の45度以内の方向は、「長手方向」であると考えられる。「横方向」は、物品の長手方向に延在する側縁部から、横方向に対向する長手方向に延在する側縁部まで延在する方向であって、概ね長手方向に直角な方向を指す。横方向の45度以内の方向は、「横方向」であると考えられる。
【0012】
本明細書では、「基材」は、主として二次元(すなわち、XY平面)であり、基材の長さ(X方向)及び幅(Y方向)に比べて、厚さ(Z方向)が比較的小さい(すなわち、1/10以下)材料について記述するために用いられる。基材の非限定的な例としては、ウェブ、層若しくは複数層、又は繊維性材料、不織布、高分子フィルム若しくは金属箔等のフィルム及び箔が挙げられる。これらの材料は、単独で使用されてもよく、又は接合された2つ若しくは3つ以上の層を備えていてもよい。このように、ウェブは基材である。
【0013】
本明細書では、「不織布」は、連続的な(長い)フィラメント(繊維)及び/又は不連続の(短い)フィラメント(繊維)から、例えば、スパンボンド法、メルトブロー法、梳綿等のプロセスによって作られた材料を指す。不織布は、織られた又は編まれたフィラメントパターンを有しない。
【0014】
本明細書では、「機械方向」(MD)は、プロセスを通過する材料の流れの方向を指すために用いられる。更に、材料の相対的配置及び動きは、プロセスの上流からプロセスの下流へと至るプロセスを通して機械方向に流れているとして記述することができる。本明細書では、「横断方向」(CD)は、機械方向と平行でなく、通常、機械方向に垂直である方向を指すために用いられる。
【0015】
本明細書において、「パンツ」(「トレーニングパンツ」、「予め閉じられたおむつ」、「パンツ型おむつ」、「おむつパンツ」、及び「プルオンおむつ」とも称する)は、乳幼児又は成人着用者のために設計された、連続周辺腰部開口部及び連続周辺脚部開口部を有する使い捨て吸収性物品を指す。パンツは、物品が着用者に適用される前に、連続した又は閉じた腰部開口部及び少なくとも1つの連続して閉じている脚部開口部を有して構成され得る。パンツは、任意の再締結可能な及び/又は恒久的なクロージャ部材(例えば、シーム、熱接合、圧力溶接、接着剤、粘着接合、機械的締結具など)を使用して物品の部分を結合することが挙げられるが、これらに限定されない種々の技術で予備成形され得る。パンツは、腰部領域の物品の周囲に沿った任意の場所で予備成形され得る(例えば、締結又は継ぎ合わされた側部、締結又は継ぎ合わされた前側腰部、締結又は継ぎ合わされた後側腰部など)。
【0016】
本開示は、機械方向に進んでいる、吸収性物品のシャーシなどの個別の構成要素を、機械方向に進んでいる連続ウエストバンド(1つ又は複数)に接合するための装置を包含する。装置は、外側表面を有する少なくとも1つの移送部材を有する移送アセンブリを備えていてもよい。移送部材は、個別の構成要素を、連続基材から個別の構成要素を切断することができる切断装置から、機械方向に進んでいる連続ウェブ(1つ又は複数)に個別の構成要素を接合することができるキャリア部材まで、前進させることができる。移送アセンブリは、切断装置とキャリア部材との中間において、個別の構成要素を、第1の配向から第2の配向に方向転換及び/又はリピッチさせることができる。加えて、移送アセンブリは、個別の構成要素を、切断装置において進んでいる第1の速度から、キャリア部材における第2のより速い速度へとスピードアップさせることができる。次に、移送アセンブリは、個別の構成要素をキャリア部材まで前進させることができ、そこで個別の構成要素は、前進している連続ウェブ(1つ又は複数)と接合される。
【0017】
キャリア部材は、外側表面を有する本体と、本体の外側表面に連結された弾性部材と、を備えることができる。弾性部材は、弾性材料と、断続的に離間配置された第1の空洞の第1の列と、断続的に離間配置された第2の空洞の第2の列とを備える。第1の列の各第1の空洞は、第2の列の隣り合う第2の空洞からオフセットされてもよい。各第1の空洞は、弾性材料によって各第2の空洞から分離されてもよい。キャリア部材は、ニップにおいてキャリア部材と移送部材との間に設置干渉を生成するために、移送アセンブリに隣り合って位置付けられてもよい。
【0018】
動作中、移送アセンブリは、個別の構成要素を、移送部材とキャリア部材との間のニップまで前進させる。個別の構成要素がニップを通って前進した結果、移送部材とキャリア部材との間の設置干渉により、弾性部材は、前進している連続ウェブに個別の構成要素を結合するのに十分な程度だけ圧縮される。加えられた力を受けて弾性部材が圧縮された結果、移送部材に加わる力は最小限となり、移送アセンブリの耐用期間が延長され得る。加えて、第1の空洞の第1の列と第2の空洞の第2の列とをずらすことにより、比較的均一な力を個別の構成要素及び移送部材に加えることが可能となり、それによって、個別の構成要素と前進しているウェブ(1つ又は複数)との間の比較的均一な結合が可能となり得る。
【0019】
いくつかの例示的構成では、キャリア部材は、円筒状ロールの形態に構成されてもよい。そのような例示的構成では、弾性部材は、回転軸から第1の径方向距離において回転軸の周囲を円周方向に延在する複数の断続的に離間配置された第1の空洞と、回転軸から第2の径方向距離において回転軸の周囲を円周方向に延在する複数の断続的に離間配置された第2の空洞と、を有していてもよい。第1の径方向距離は、第2の径方向距離よりも大きくてもよい。各第1の空洞は、各隣り合う第2の空洞から分離されていてもよい。
【0020】
本開示の方法及び装置は、個別の物品又は個別の構成要素が方向転換及び/又はリピッチされる必要があるかどうかにかかわらず、及びキャリア部材の速度にかかわらず、個別の構成要素を前進している基材(1つ又は複数)と接合することが必要とされる任意の他の用途にも適している場合があることを理解されたい。これらの他の使用は、任意の産業での、任意の製品又は中間製品のための様々な製造プロセスを含んでもよい。
【0021】
上述のように、本明細書に開示される装置は、個別の物品を前進している連続ウェブと接合するために使用されてもよく、いくつかの装置は、異なる種類の吸収性物品の製造において使用され得る。後述の説明に対する追加の文脈を提供するのを助けるために、以下に、本明細書に開示される装置及び方法に従って接合することができる構成要素を有するおむつの形態の吸収性物品の一般的な説明を提供する。
【0022】
図1図2A、及び図2Bは、本明細書に開示される装置及び方法に従って形成することができる、おむつパンツ101の形態の代表的な吸収性物品100を示す。具体的には、図1は、予め締結された構成のおむつパンツ101の斜視図を示しており、図2A及び図2Bは、おむつパンツ101の平面図を示しており、おむつパンツ101の、着用者から見て外方に向く部分は、観察者の方を向いている。図1に示すおむつパンツ101は、シャーシ102及びリング状弾性ベルト104を備えている。以下で詳述するように、第1の弾性ベルト106と第2の弾性ベルト108とが連結されて、リング状弾性ベルト104を形成する。
【0023】
引き続き図2Aを参照すると、シャーシ102は、第1の腰部領域116、第2の腰部領域118、及び第1の腰部領域116と第2の腰部領域118との中間に配置された股部領域120を備える。第1の腰部領域116は、前側腰部領域として構成されていてもよく、第2の腰部領域118は、後側腰部領域として構成されていてもよい。いくつかの実施形態において、前側腰部領域116、後側腰部領域118、及び股部領域120のそれぞれの長さは、吸収性物品100の長さの1/3であってもよい。おむつパンツ101はまた、横方向に延在する前側腰部縁部121を前側腰部領域116内に、及び長手方向に対向しかつ横方向に延在する後側腰部縁部122を後側腰部領域118内に備えてもよい。本発明の考察の基準系を提供するために、図2Aのおむつ101及びシャーシ102は、長手方向軸線124及び横方向軸線126と共に示されている。いくつかの実施形態において、長手方向軸線124は、前側腰部縁部121を通り、かつ後側腰部縁部122を通って延在していてもよい。横方向軸線126は、シャーシ102の第1の長手方向又は右側縁部128を通り、かつ第2の長手方向又は左側縁部130の中点を通って延在していてもよい。
【0024】
図1及び図2Aに示すように、シャーシ102と第1及び第2の弾性ベルト106、108とを含むおむつパンツ101は、内側の身体に面する表面132及び外側の衣類に面する表面134を備えてもよい。シャーシ102は、バックシート136及びトップシート138を備えてもよい。シャーシ102は、トップシート138の一部とバックシート136との間に配置された吸収性コア142を備える吸収性組立体140を備えてもよい。以下でより詳細に述べられるようにおむつパンツ101はまた、着用者の脚部の周りのフィットを改善するために、脚部弾性部材及び/又はレッグカフなどの他の特徴を有していてもよい。
【0025】
図2Aに示すように、シャーシ102の周縁部は、第1の長手方向側縁部128、第2の長手方向側縁部130、第1の腰部領域116内に配置された第1の横方向に延在する端縁部144、及び第2の腰部領域118内に配置された第2の横方向に延在する端縁部146によって画定され得る。側縁部128及び130は共に、第1の端縁部144と第2の端縁部146との間で長手方向に延在している。図2Aに示すように、横方向に延在する端縁部144及び146は、前側腰部領域116内の横方向に伸びる前側腰部縁部121及び後側腰部領域118内の横方向に延在する後側腰部縁部122から、長手方向内向きに位置する。おむつパンツ101が、着用者の胴体下部に着用されているとき、おむつパンツ101の前側腰部縁部121及び後側腰部縁部122は、着用者の腰部の一部分を取り囲むことができる。同時に、シャーシ側縁部128及び130は、着用者の脚部の少なくとも一部を取り囲むことができる。また、股部領域120は、概して、着用者の脚部の間に位置決めされていてもよく、吸収性コア142が、前側腰部領域116から股部領域120を経由して後側腰部領域118まで延在している。
【0026】
図2Aを参照すると、おむつパンツ101は、伸縮性レッグカフ156を備えてもよい。レッグカフ156は、レッグバンド、サイドフラップ、バリアカフ、伸縮性カフ、又はガスケッティングカフと称することもでき、かつ、そう称される場合もあることが認識されよう。伸縮性レッグカフ156は、身体滲出物の脚部領域への漏出を減少させるのに役立つ様々な方法で構成されていてもよい。
【0027】
おむつパンツは、リング状弾性ベルト104を備えて製造されてもよく、着用者に適用される前に、前側腰部領域116及び後側腰部領域118がひとまとまりとして互いに接続されている形態で消費者に提供されてもよい。このように、おむつパンツ101は、図1に示すもののような、連続周辺腰部開口部110及び連続周辺脚部開口部112を有してもよい。リング状弾性ベルト104は、第2の弾性ベルト108に連結された第1の弾性ベルト106により画定される。図2Aに示すように、第1の弾性ベルト106は、第1及び第2の対向する端部領域106a、106b、及び中央領域106cを画定し、第2の弾性ベルト108は、第1及び第2の対向する端部領域108a、108b、及び中央領域108cを画定する。第1の弾性ベルト106の中央領域106cは、シャーシ102の第1の腰部領域116に連結されており、第2の弾性ベルト108の中央領域108cは、シャーシ102の第2の腰部領域118に連結されている。図1及び図2Aに示すように、第1の弾性ベルト106の第1の端部領域106aは、第1のサイドシーム178において第2の弾性ベルト108の第1の端部領域108aに連結されており、第1の弾性ベルト106の第2の端部領域106bは、第2のサイドシーム180において第2の弾性ベルト108の第2の端部領域108bに連結されており、リング状弾性ベルト104並びに腰部開口部110及び脚部開口部112を画定する。
【0028】
図2A図3A、及び図3Bを参照すると、第1の弾性ベルト106はまた、外側横方向縁部107a及び内側横方向縁部107bを画定し、第2の弾性ベルト108は、外側横方向縁部109a及び内側横方向縁部109bを画定する。また、外側横方向縁部107a、109aは、前側腰部縁部121及び横方向に延在する後側腰部縁部122を画定することができる。第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108はまた、それぞれ、外側の衣服に面する層174及び内側の着用者に面する層176を備えてもよい。第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は、同一材料を含んでもよく、かつ/又は同一構造を有してもよいことが認識されよう。いくつかの実施形態において、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルトは、異なる材料を含んでもよく、かつ/又は異なる構造を有してもよい。第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は、様々な材料から作られてよいことが理解されるべきである。例えば、第1及び第2のベルトは、プラスチックフィルム、有孔プラスチックフィルム、天然素材の織布若しくは不織布ウェブ(例えば、木又は綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、若しくはポリプロピレン繊維)、又は天然及び/若しくは合成繊維の組み合わせ、又はコーティングされた織布若しくは不織布のウェブ等の材料から製造されてもよい。いくつかの実施形態において、第1及び第2の弾性ベルトは、合成繊維の不織布のウェブを含み、かつ伸縮性不織布を含んでもよい。他の実施形態において、第1及び第2の弾性ベルトは、内側の疎水性で非伸縮性の不織布材料、及び外側の疎水性で非伸縮性の不織布材料を含む。
【0029】
第1及び第2の弾性ベルト106、108はまた、それぞれ、外層174と内層176との間に挿入されるベルト弾性材料を含んでもよい。ベルト弾性材料は、ストランド、リボン、又はパネル等の、弾性ベルトの長さに沿って延在する1つ又は2つ以上の弾性要素を備えてもよい。図2A図3A、及び図3Bに示すように、ベルト弾性材料は、複数の弾性ストランド168を備えてもよく、これらは、本明細書では、外側腰部弾性体170及び内側腰部弾性体172と呼ぶ場合がある。図2Aに示すように、弾性ストランド168は、第1の弾性ベルト106の第1の対向する端部領域106aと第2の対向する端部領域106bとの間、及び第2の弾性ベルト108の第1の対向する端部領域108aと第2の対向する端部領域108bとの間に、横方向に連続的に延在する。いくつかの実施形態において、弾性ストランド168によっては、例えば、第1及び第2の弾性ベルト106、108が吸収性組立体140に重なるような領域内では、不連続部を有して構成されてもよい。いくつかの実施形態において、弾性ストランド168は、長手方向に一定の間隔で配置されてもよい。別の実施形態において、弾性ストランド168は、長手方向に異なる間隔で配置されてもよい。引き伸ばされた状態のベルト弾性材料が、非収縮外層174と非収縮内層176との間に挿入されて接合されてもよい。ベルト弾性材料が弛緩すると、ベルト弾性材料は、未延伸状態に戻り、外層174及び内層176を収縮させる。ベルト弾性材料は、リング状弾性ベルトの領域に、収縮力の所望の変化を提供することができる。
【0030】
シャーシ102及び弾性ベルト106、108は、図2Aに示す以外の異なる方法で構成されていてもよいことが認識されよう。例えば、図2Bは、シャーシ102の第1の横方向に延在する端縁部144が、第1の弾性ベルト106の外側横方向縁部107aに沿って整合されると共に重なり、第2の横方向に延在する端縁部146が、第2の弾性ベルト108の外側横方向縁部109aに沿って整合されると共に重なる点を除き、図2Aを参照して上述したものと同じ構成要素を有するおむつパンツ101の平面図を示す。
【0031】
Hirdらの2007年9月20日に公開された米国特許出願公開第2007/0219521A1号、Hirdらの2011年6月16日に公開された米国特許出願公開第2011/0139658A1号、Hirdらの2011年6月16日に公開された米国特許出願公開第2011/0139657A1号、Hirdらの2011年6月23日に公開された米国特許出願公開第2011/0152812A1号、Hirdらの2011年6月16日に公開された米国特許出願公開第2011/0139662A1号、及びHirdらの2011年6月16日に公開された米国特許出願公開第2011/0139659A1号に記載されるように、本明細書に記載される使い捨て吸収性物品の構成要素(すなわち、おむつ、使い捨てパンツ、成人失禁用物品、生理用ナプキン、パンティライナ等)は、少なくともその一部が、バイオ源含有物から構成され得る。これらの構成要素としては、トップシート不織布、バックシートフィルム、バックシート不織布、サイドパネル不織布、バリアレッグカフ不織布、スーパー吸収体、不織布獲得層、コアラップ不織布、接着剤、ファスナーフック、及びファスナーランディングゾーン不織布、並びにフィルムベースが挙げられるが、これらに限定されない。
【0032】
使い捨て吸収性物品の構成要素は、少なくとも一実施形態では、約10%〜約100%(ASTM D6866−10、方法Bを使用)、別の実施形態では、約25%〜約75%、更に別の実施形態では、約50%〜約60%(ASTM D6866−10、方法Bを使用)のバイオ系含有量値を含む。
【0033】
ASTM D6866−10の方法論を適用して、あらゆる使い捨て吸収性物品構成要素のバイオ系含有量を判定する目的で、使い捨て吸収性物品構成部分の代表試料を、試験のために得る必要がある。少なくとも一実施形態において、使い捨て吸収性物品構成要素を、既知の粉砕方法(例えば、Wiley(登録商標)ミル)を用いて、約20メッシュ未満の微粒子に粉砕し、ランダムに混合された粒子から、好適な質量の代表試料を取り出すことができる。
【0034】
前述の通り、本開示の装置及び方法を用いて、吸収性物品の製造の際に様々な構成要素を組立てることができる。例えば、図4Aは、おむつパンツを製造するように適合されている変換装置の概略図を示す。変換装置の動作方法は、上述しかつ図1図2A、及び図2Bに示されているおむつパンツ101の様々な構成要素を参照して説明することができる。以下の方法は、図1図2A、及び図2Bに示すおむつパンツとの関連において提供されるが、例えば、米国特許第7,569,039号、米国特許出願公開第2005/0107764号、米国特許出願公開第2012/0061016号、及び米国特許出願公開第2012/0061015号に開示されている吸収性物品のような様々な種類の吸収性物品を、本明細書に開示される装置及び方法に従って製造することができることが認識されよう。
【0035】
図4Aを参照すると、また以下で詳述するように、動作中、変換装置200は、長手方向軸線が機械方向MDと平行になるように、機械方向MDに沿って連続長のシャーシ組立体202を前進させる。連続長のシャーシ組立体202は、個別のシャーシ102に切断される。次に、個別のシャーシ102は、横方向軸線が機械方向MDと平行になるように回転されて、機械方向MDに進められる。個別のシャーシ102は、前進している連続長の第1及び第2のベルト基材206、208と組み合わされる。次いで、個別のシャーシ102は、横方向軸線に沿って折り畳まれ、これにより、第1及び第2の弾性ベルト基材206、208が向かい合う関係になる。続いて第1及び第2のベルト基材206、208が接着されて、接着領域が形成される。次いで、第1及び第2のベルト基材206、208は、接着領域に沿って切断され、個別のおむつパンツ101が作製される。
【0036】
図4A及び図4Bに示すように、連続長のシャーシ組立体202は、切断装置210に向かって機械方向MDに進められ、連続長のシャーシ組立体202は、切断装置210において、個別のシャーシ102に切断される。連続長のシャーシ組立体202は、トップシート材料138とバックシート材料136との間に挟まれた吸収性アセンブリ140、バックシート材料136、脚部弾性部材、バリアレッグカフ等を含み得る。図4Bに示されるシャーシ組立体の一部は、トップシート材料136及び吸収性組立体140の一部を示すために切り取られている。
【0037】
個別のシャーシ102が切断装置210によって切断された後、各シャーシ102は移送アセンブリ244上で前進させられる。移送アセンブリ244は、回転軸246に対してその最遠位部分に外側表面250を有する移送部材248を備えることができる。移送アセンブリ244は回転軸246の周囲を回転することができ、移送部材248は回転軸252の周囲を回転することができる。各移送部材248の外側表面250は、1つ又は2つ以上の方向に平坦、又は実質的に平坦であってもよい。例えば、図4Aに示すように、外側表面250は、一方向に平坦又は実質的に平坦であってもよく、他の方向に湾曲していてもよい。実質的に平坦とは、本明細書で使用するとき、個別の物品102を支持及び移送するために使用される外側表面250が、約0〜10mmの範囲内で、あるいは約0〜5mmの範囲内で平面と形状一致することを意味する。
【0038】
シャーシ102は、シャーシ102の長手方向軸線124が機械方向MDと概ね平行となる図4Cに示す配向で、切断装置210から、切断装置210と移送アセンブリ244との間のニップ253を通って前進することができる。移送アセンブリ244は、回転軸246の周囲を回転し、個別のシャーシ102を、第2の横方向に延在する端縁部146が前縁となり、第1の横方向に延在する端縁部144が後縁となった状態で機械方向MDに進めることができる。しかし、当然のことながら、他の例示的構成では、シャーシ102は他の配向で前進させられてもよい。例えば、シャーシ102は、第2の横方向に延在する端縁部146が後縁であり、第1の横方向に延在する端縁部144が前縁であるように配向されてもよい。
【0039】
移送アセンブリ244が個別のシャーシ102を機械方向MDに進めるにつれて、移送部材248もまた、回転軸252の周囲をシャーシ102を回転させて、前進するシャーシ102の向きを変更する。例えば、移送部材248は、図4Cに示す向きから図4Dに示す向きへとシャーシを回転させてもよく、図4Dに示す向きでは、シャーシ102の横方向軸線126が機械方向MDと略平行となり、第2の長手方向側縁部130が前縁となり、第1の長手方向側縁部128が後縁となる。移送アセンブリ244はまた、シャーシ102が機械方向MDに進む速度を変化させて、前進しているシャーシの速度が、下流に進む前進している第1及び第2のベルト基材206、208の速度と一致するようにすることができる。例えば、米国特許第7,587,966号、2012年4月16日に出願された米国特許出願第13/447,531号、2012年4月16日に出願された同第13/447,544号、2012年4月16日に出願された同第13/447,568号、及び2012年4月16日に出願された同第13/447,585号に開示された移送アセンブリのような様々な形態の移送アセンブリを、本明細書に開示される変換装置と共に使用することができることを理解されたい。
【0040】
図1図4A図4D図4E、及び図4Fを参照して以下で述べるように、各シャーシ102は移送アセンブリ244から移送され、前進する連続長の第1及び第2の弾性ベルト基材206、208と組み合わされ、これらベルト基材206、208は、吸収性物品100の第1及び第2の弾性ベルト106、108を形成するようにその後切断される。
【0041】
図4A図4E、及び図4Fを参照すると、各シャーシ102は、移送アセンブリ244から、移送アセンブリ244とキャリア部材222との間のニップ220に向けて移送され、そこでシャーシ102は第1及び第2のベルト基材206、208と組み合わされる。第1及び第2のベルト基材206、208は、それぞれ、着用者に面する内側表面207、及び反対側の衣類に面する外側表面209を画定する。第1のベルト基材206の着用者に面する内側表面207は、第1の腰部領域116に沿って、シャーシ102の衣類に面する外側表面134と組み合わされてもよく、第2のベルト基材208の着用者に面する内側表面207は、第2の腰部領域118に沿って、シャーシ102の衣類に面する外側表面134と組み合わされてもよい。図4Aに示すように、移送アセンブリ244とキャリア部材222との間のニップ220において個別のシャーシ102と組み合わされる前に、第1及び第2のベルト基材206、208の着用者に面する内側表面207に、接着剤アプリケータ192によって接着剤190が断続的に塗布されてもよい。
【0042】
図4A及び図4Fを参照すると、連続長の吸収性物品204は、機械方向MDに沿って互いに離間し、かつ第1及び第2のベルト基材206、208によって互いに連結された、複数の個別のシャーシ102によって画定される。図4Aに示すように、連続長の吸収性物品204は、ニップ220から折り畳み装置254まで前進する。折り畳み装置254において、各シャーシ102は、横方向軸線126に沿って横断方向CDに折り畳まれ、第1の腰部領域116、特に内側の身体に面する表面132を、第2の腰部領域118の内側の身体に面する表面132と互いに面する向きで配置する。シャーシ102の折り畳みはまた、各シャーシ102の間に延在する第2のベルト基材208の着用者に面する内側表面207を、各シャーシ102の間に延在する第1のベルト基材206の着用者に面する内側表面207と対面関係に配置する。
【0043】
図4A図4F、及び図4Gに示すように、第1及び第2のベルト基材206、208に連結される折り曲げられた個別のシャーシ102は、折り畳み装置254から結合装置256へと進められる。結合装置256は、重複領域160を結合して結合領域166を形成するように動作する。重複領域160は、各シャーシ102同士の間に延在する第2ベルト基材208の一部、及び各シャーシ102同士の間に延在する第1ベルト基材206の一部を含む。図4A図4G、及び図4Hを参照すると、連続長の吸収性物品204は結合装置256から切断装置258へと進められ、そこで結合領域166は、吸収性物品100に第1のサイドシーム178を形成し、続いて前進する吸収性物品に第2サイドシーム180を形成するように、横断方向CDに沿って切断される。
【0044】
先に述べたように、本開示は、前進している第1及び第2のベルト基材206、208と個別のシャーシ102をと組み合わせるためのキャリア部材222を包含する。図5図8に示すように、キャリア部材222は、内側表面228と外側表面226とを有する本体224と、本体224の外側表面226に連結される弾性部材230と、を備えていてもよい。図5に示すように、本体224と弾性部材230とを有するキャリア部材222は、円筒状ロールとして構成されてもよい。弾性部材230は、図5及び図6に内径面として示されている内側表面232と、図5及び図6に外径面として示されている外側表面234と、を備えていてもよい。本体224と弾性部材230とを有するキャリア部材222は、回転軸236の周囲を回転するように構成され得る。
【0045】
キャリア部材222は円筒状ロールとして構成され得ることが図5に示されているが、キャリア部材は他の様々な様式で構成されてもよいことが理解される。例えば、キャリア部材は、ロール、ドラム、湾曲状のコンベヤー、直線状のコンベヤー、又は曲線を成す経路に追従するように構成された個別のヘッドとして構成されてもよい。
【0046】
図5に示すように、弾性部材230は、本体224の外側表面226を実質的に覆っていてもよい。例えば、弾性部材230は、本体224の約70%超、約80%超、約90%超、又は約95%超を覆っていてもよく、具体的には、上記指定範囲内における1%の刻み、及び指定範囲のいずれかの範囲内の任意の範囲を含む。しかしながら、本体224の第1及び第2の終端部276、278又はその一部は、弾性部材230を越えて軸方向に延在していてもよい。弾性部材230は、様々な方法で本体224に連結させることができる。例えば、弾性部材230は、本体224の外側表面226に取り付けられてもよく、外側表面226に接着剤で取り付けられてもよく、外側表面226を覆って位置付けられてもよく、又は外側表面226上に位置付けられてもよい。弾性部材230は、本体224の外側表面226を覆って嵌合するスリーブの形態に構成されてもよい。弾性部材230は、キャリア部材222の本体224と共に回転するように構成されてもよい。
【0047】
図5図8を参照すると、キャリア部材222の弾性部材230は、弾性材料238を含むことができる。弾性材料238としては、印加力を印加すると圧縮可能であり、かつ印加力を除去すると材料の元の形状にほぼ回復する、様々な材料を挙げることができる。例えば、弾性材料238は、ゴム、シリコーンゴム、ポリウレタン、ネオプレン発泡体等を含むことができる。弾性材料238は、弾性部材230の外側表面234に非付着特性を付与することができる。キャリア部材222の本体224は、ステンレス鋼、工具鋼、炭素繊維、繊維ガラス等の様々な剛性材料を含むことができる。
【0048】
図5図8に示すように、弾性部材230は、複数の空洞を更に備えていてもよい。具体的には、弾性部材230は、複数の断続的に離間配置された第1の空洞240及び複数の断続的に離間配置された第2の空洞242を備えることができる。複数の断続的に離間配置された第1の空洞240は、第1の列260に配置されてもよい。第1の列260の第1の空洞240は、キャリア部材222の回転軸236の周りに円周方向に延在する、曲線を成す経路を形成することができる。各第1の空洞240は、回転軸236から第1の径方向距離Rに位置付けられてもよい。断続的に離間配置された第2の空洞242は、第2の列262に配置されてもよい。第2の空洞242の第2の列262は、回転軸236の周りに円周方向に延在する、曲線を成す経路を形成することができる。各第2の空洞242は、回転軸236から第2の径方向距離Rに位置付けられてもよい。第2の空洞242よりも第1の空洞240の方が弾性部材230の外側表面234の近くに位置付けられるように、第1の径方向距離Rは第2の径方向距離Rより大きくてもよい。第1及び第2の空洞240、242のそれぞれは、空気などの流体で充填されてもよい。いくつかの例示的構成では、第1及び第2の空洞240、242のそれぞれは、例えば、ネオプレン発泡体又はウレタン発泡体などの多孔性ポリマー発泡体で充填されてもよい。いくつかの例示的構成では、弾性部材230は、空洞の列を3つ以上備えていてもよい。
【0049】
図6図8に示すように、第1の空洞240の第1の列260は、第2の空洞242の第2の列262とずらされていてもよい。具体的には、各第1の空洞240は、隣り合う第2の空洞242からオフセットされてもよく、又は隣り合う第2の空洞242の中間にあってもよい。図8に示すように、第1の空洞240の一部は、弾性部材230の同一の円周方向位置において、隣り合う第2の空洞242の一部と重なり合っていてもよい。第1の空洞240は、隣り合う第2の空洞242から円周方向にオフセットされてもよい。空洞の各列は、空洞の各隣り合う列とずらされていてもよい。
【0050】
各第1の空洞240は、弾性材料238によって各隣り合う第1の空洞240から分離されてもよく、各第2の空洞242は、弾性材料238によって各隣り合う第2の空洞242から分離されてもよい。例えば、図6図8に示すように、弾性材料238は、隣り合う第1の空洞240同士の間に第1の接合部264を形成することができる。同様に、弾性材料238は、隣り合う第2の空洞242同士の間に第2の接合部266を形成することができる。第1及び第2の接合部264、266は、様々な幅を有することができる。図9に示すように、第1の接合部264は、約1ミリメートル(mm)〜約10mmの幅Wを有してもよい。第2の接合部266は、約1mm〜約10mmの幅Wを有してもよい。第1及び第2の接合部264、266は、同一の幅、実質的に同一の幅、又は異なる幅を有してもよい。弾性材料238は、第1の空洞240の第1の列260と第2の空洞242の第2の列262との間に第1の壁部268を形成することができる。弾性材料238の第1の壁部268は、約2mm〜約10mmの厚さTを有してもよい。弾性材料238の第2の壁部270は、弾性部材230の外側表面234を形成することができる。第2の壁部270は、約2mm〜約10mmの厚さTを有してもよい。第1の壁部268の厚さTは、第2の壁部270の厚さTと同一であっても、実質的に同一であっても、又は異なっていてもよい。図5及び図6に示す例示的構成では、複数の第2の空洞242が組み合わさって、弾性部材230の内側表面232の一部を形成する。図10に示すように、他の例示的構成では、第2の空洞242は、弾性材料238の第3の壁部272によって内側表面232から分離されてもよい。
【0051】
図5及び図7Aには、第1及び第2の空洞240、242が、弾性部材230の第1及び第2の終端部280、282において開口しているところが示されているが、他の例示的構成では、図7Bに示すように、第1及び第2の空洞240、242は、弾性部材230の第1及び第2の終端部280、282において閉鎖されてもよい。そのような例示的構成では、第1及び/又は第2の空洞240、242は、圧縮空気などの流体を第1及び/又は第2の空洞240、242に充填することによって加圧されてもよい。理論に束縛されることを望まないが、第1及び/又は第2の空洞240、242を加圧することによって、弾性部材230の剛性を高めることができ、かつ、第1及び第2の終端部において開口している第1及び/又は第2の空洞を有する弾性部材よりも、弾性材料の壁部及び/又は接合部をより薄くすることが可能であると考えられる。
【0052】
図4A図5、及び図6を参照すると、キャリア部材222は移送アセンブリ244に隣り合って位置付けられてもよい。移送アセンブリ244に対するキャリア部材222の位置決めによっては、ニップ220において移送部材248とキャリア部材222との間に設置干渉が生じる場合がある。動作中、個別のシャーシ102、並びに第1及び第2のベルト基材206、208がニップ220を通過すると、弾性部材230が圧縮され得、続いてそれにより、個別のシャーシ102を第1及び第2のベルト基材206、208と接合するのに十分な圧縮力が提供され得る。加えて、弾性部材230を圧縮することにより、キャリア部材222が弾性部材230を備えていない構成ではニップ220において移送部材248に加わることになる力を低減させることができる。
【0053】
図4A図5、及び図6を参照すると、移送部材248が、個別のシャーシ102、並びに第1及び第2のベルト基材206、208を圧縮してキャリア部材222に押し付けると、弾性材料238は回転軸236に向かって径方向内側に方向付けられ、それにより第1及び第2の空洞240、242が潰れる。第1の空洞240の第1の列260と第2の空洞242の第2の列262とをずらすことによって、移送部材248が第1の接合部264の近くの弾性部材230を圧縮すると、弾性材料238は、第1の列260にある近接する第1の空洞240側に押圧され、第2の列262にある近接する第2の空洞242に押し込まれる。同様に、移送部材248が第1の空洞240近くの弾性部材230を圧縮すると、弾性材料が圧縮されて、第1の空洞240に押し付けられ、かつ、第2の空洞242の、弾性部材230の同じ円周方向部分において重なり合う部分に押し付けられる。第1の空洞240と第2の空洞242とがずらされている結果、移送部材248が弾性部材230の任意の部分を圧縮したときに、弾性部材230は比較的均一に圧縮されることができ、それにより、シャーシ102と第1及び第2のベルト基材206、208との間の結合が比較的均一となり得る。更に、移送部材248が個別のシャーシ102をニップ220に通して前進させる際に移送部材248に加わる力が、実質的に均一となり得る。
【0054】
弾性部材は、移送部材248の外側表面250が弾性部材230の外側表面234の形状と異なった形をしている例示的構成において特に有用であり得る。そのような例示的構成では、弾性部材230の圧縮性により、シャーシ102がニップ220を通って進む際に移送部材248が受ける力の量のあらゆる変動を最小限に抑えることができる。例えば、キャリア部材222が円筒状ロールとして構成され、移送部材248の外側表面250が、少なくとも一方向に平坦又は実質的に平坦である、図4Aに示すような例示的構成では、シャーシ102がニップを通って進む際に、弾性部材230は異なる程度に圧縮されることができ、それによって、移送部材248に加わる力が実質的に均一となる。
【0055】
弾性部材230の第1及び第2の空洞240、242が、弾性部材230の第1及び第2の端部領域280、282において閉じている、図7Bに示すような例示的構成では、移送部材248が弾性部材230に加える力によって、第1及び/又は第2の空洞240、242内の加圧流体が更に圧縮され、この圧縮によって弾性部材230の壁部及び接合部に力が印加されて、弾性部材230が元の圧縮されていない形状に戻ることができる。
【0056】
図5に示すように、弾性部材230の外側表面234は、1つ又は2つ以上の凹部領域274を備えていてもよい。凹部領域274は、個別のシャーシ、又は個別のシャーシの吸収性組立体の寸法と一致するように構成されてもよい。凹部領域274は、個別のシャーシ(describe chassis)の吸収性組立体の厚さと一致する深さを有することができる。図4A図5、及び図6を参照すると、シャーシ102、又はシャーシ102の吸収性組立体が、第1及び第2のベルト基材206、208よりも厚い構成では、凹部領域274は、シャーシ102がニップ220を通って進む際にシャーシ102に加わる圧縮力を低減することができる。
【0057】
図6図9を参照すると、空洞は、様々は寸法を有することができる。第1及び第2の空洞240、242は、同じ寸法、実質的に同じ寸法を有していてもよく、又は異なる寸法を有していてもよい。例えば、第1の空洞240は、約2mm〜約10mmの高さH及び約2mm〜約50mmの幅Wを有することができる。第2の空洞242は、約2mm〜約10mmの高さH及び約2mm〜約50mmの幅Wを有することができる。弾性部材230は、約5mm〜約50mmの厚さTを有することができる。図5を参照すると、第1及び第2の空洞240、242のそれぞれは、本体224の第1の終端部276から本体224の第2の終端部278まで延在していてもよい。
【0058】
引き続き図6図9を参照すると、空洞は、様々な断面形状を形成するように構成されてもよい。例えば、第1及び第2の空洞240、242は、矩形、実質的に矩形、丸型、実質的に丸型、楕円形、円形、三角形、実質的に三角形、ダイヤモンド形であってもよい。第1及び第2の空洞240、242は、様々な他の断面形状を有することができる。第1の空洞と第2の空洞とは、異なる断面形状を有してもよく、又は同一の断面形状を有してもよい。例えば、図6に示すように、第1の空洞240は実質的に矩形であってもよく、第2の空洞242は実質的に三角形であってもよい。しかしながら、様々なその他の断面形状の組み合わせが考えられることを理解されたい。
【0059】
図5及び図6を参照すると、弾性部材230の第1及び第2の空洞240、242により、弾性部材230の全体的な空洞面積は、約5%空洞面積〜約80%空洞面積の範囲内となり得、具体的には、該指定範囲内における1%の刻み、及び指定範囲内の任意の範囲を含む。
【0060】
引き続き図5及び図6を参照すると、キャリア部材222が、変換装置の元の異なるキャリア部材に取って代わることが意図される場合、本開示のキャリア部材222を、元のキャリア部材のサイズと一致するようにサイズ設定することが必要となり得る。結果として、弾性部材230の厚さ、並びに第1及び第2の空洞240、242の寸法、間隔、配置、及び形状を含む弾性部材222の設計は、元のキャリア部材のサイズの影響を受けることとなり得る。例えば、弾性部材230の厚さTは一定であってもよい。その結果、弾性部材230の厚さTでは、空洞の第3の列を有すると空洞の列の間の壁部が薄くなり過ぎて、移送部材により加えられる力に耐えることができなくなる可能性があるので、空洞の2列のみが可能となり得る。
【0061】
引き続き図5及び図6を参照すると、弾性材料238は、ASTM D2240に従って測定して約30〜約75の範囲内のショアA硬度を有し、具体的には、上記指定範囲内における0.5の刻み、及び指定範囲のいずれかの範囲内の任意の範囲を含む。様々なその他のショアA硬度値が企図される。
【0062】
種々の例示的構成において、キャリア部材222と移送アセンブリ244との間のニップ220においてシャーシ102並びに第1及び第2のベルト基材206、208に加えられる圧縮力は、弾性材料のショアA硬度、弾性材料の接合部及び壁部の寸法、空洞の幾何学的形状及び寸法、並びに/又は弾性部材内の空洞面積の割合によって制御することができる。弾性部材の一部又は全体の特定の幾何学的形状は、弾性部材が容易に圧縮される、又は圧縮力に抵抗することができるようにする。第1及び第2の空洞の幾何学的形状及び寸法を変化させて、弾性部材の圧縮抵抗力を増加又は低減させることができる。同様に、弾性部材で使用する弾性材料の接合部及び壁部の硬度及び寸法により、弾性部材は、圧縮抵抗力を増加又は低減させることができるようになる。更に、空洞の数及び空洞の列、並びに各空洞の寸法を調整して、弾性材料の開口面積率を制御し、弾性部材の圧縮抵抗力を増加又は低減させてもよい。
【0063】
図5及び図6を参照すると、弾性部材230の剛性は、空洞面積、第1及び第2の空洞の幾何学的形状、弾性材料の硬度、接合部及び壁部の寸法、第1及び/又は第2の空洞内部の圧力等を変更することによって変化させることができる。弾性部材の剛性は、弾性部材230の圧縮の程度、したがって、移送部材248に加わる力の量に影響を及ぼすことを理解されたい。すなわち、剛性が高くなるほど、弾性部材230はより少なく圧縮されることになり得る。あるいは、剛性が低くなるほど、弾性部材230はより大きく圧縮されることになり得る。
【0064】
弾性材料のショアA硬度、弾性材料の接合部及び壁部の寸法、空洞の幾何学的形状及び寸法、並びに/又は弾性材料内の空洞面積率は、キャリア部材222が回転軸236の周囲を回転する際に弾性部材230に加わる遠心力から弾性部材230が受ける変形量にも影響を及ぼす。
【0065】
図4Aを参照すると、移送部材248及び連続吸収性物品204に加わる力を制御するために、キャリア部材222は移送アセンブリ244に対してバネ式に装着されてもよい。いくつかの例示的構成では、移送アセンブリ244はキャリア部材222に対してバネ式に装着されてもよい。
【0066】
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるとして理解されるべきではない。むしろ、別段の指定がない限り、かかる寸法の各々は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等な範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」と開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0067】
相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本願に引用される全ての文書は、特に除外すること又は限定することを明言しない限りにおいて、その全容にわたって本願に援用されるものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の任意の参照文献との任意の組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。さらに、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と競合する程度に、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0068】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、他の様々な変更及び修正が本発明の意図及び範囲から逸脱せずに実施し得ることは、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10