(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0023】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明する。また、説明中の例は、図面に示している。以下の記述において、図面を説明する際に特に説明しない場合、異なる図面中の同一の符号は、同一或いはは同様な要素を意味する。以下の例示的な実施例において記述する実施方法は、本発明に合致するすべての実施方法を代表しない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲において詳細に記述された、本発明のいくつかの態様と合致する装置、及び方法の例に過ぎない。
【0024】
まず、本発明の実施例に関する複数の名詞を説明する。
【0025】
電子ファイルとは、Webページ、デジタル画像、電子ファイル、スプレッドシート、アプリケーションの対話型インターフェイス、及び、OSの対話型インターフェイスのサブセット或いはスーパーセットである。電子ファイルを表示するのに必要な領域は、一般的に、タッチスクリーンの一画面の表示領域(タッチスクリーンに一気に表示できる領域)より大きい。
【0026】
表示要素とは、アイコン、プロフィール写真、画像、テキスト、セル、及び、対話型コンポーネントのサブセット或いはスーパーセットである。表示要素は、一般的に、電子ファイル中の一つのサブ領域を占有する。各表示要素同士の間は、緊密に隣接されてもよいし、互いに離隔されてもよい。
【0027】
辺縁領域とは、電子ファイルの一部の領域である。辺縁領域の大きさは、タッチスクリーンの一画面の表示領域の大きさ以下であり、辺縁領域は電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む。
【0028】
図1は、例示的な一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示方法を示すフローチャートである。当該ファイル表示方法をタッチスクリーンを含む端末に応用する例を挙げて、本実施例を説明する。当該ファイル表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0029】
ステップ101において、タッチスクリーン上に、電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域を表示する。
【0030】
ステップ102において、タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0031】
ステップ103において、当該対象の移動に応答して、複数の表示要素を当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0032】
上記のように、本実施例によって提供するファイル表示方法によると、既に電子ファイルの辺縁領域まで表示した際に、複数の表示要素を電子ファイルの辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示して、ユーザの平行移動操作に対する応答とすることにより、ユーザに、既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことを明確に通知できて、ユーザの実際に操作意味がない平行移動操作の繰り返し実行を避けて、ユーザの操作効率を高めた。
【0033】
図2Aは、例示的な別の一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示方法を示すフローチャートである。当該ファイル表示方法をタッチスクリーンを含む端末に応用する例を挙げて、本実施例を説明する。当該ファイル表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0034】
ステップ201において、タッチスクリーン上に、電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域を表示する。
【0035】
電子ファイルの辺縁は、タッチスクリーンの表示領域の辺縁と重ね合わされてもよく、タッチスクリーンの表示領域中に明確に表示されないでもよい。
【0036】
ステップ202において、タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0037】
当該対象は、ユーザの指、タッチペン、或いは、タッチスクリーンにより検出できる他の制御対象であってもよい。
【0038】
タッチスクリーンにフローティングタッチ機能がない場合、当該対象はタッチスクリーン上で直接移動する。
【0039】
タッチスクリーンにフローティングタッチ機能がある場合、当該対象はタッチスクリーン上で直接移動するか、或いは、タッチスクリーン上で一定の間隔をあけて移動する。
【0040】
端末は、当該対象が移動すると、タッチスクリーンによって当該対象の移動を検出する。当該移動は、平行移動であってもよい。例えば、当該移動は、辺縁領域中の一つの辺縁から遠くなる移動であってもよい。
【0041】
ステップ203において、当該対象の移動に応答して、当該辺縁領域中の全部の表示要素を、当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0042】
端末は、当該対象の移動に対する応答として、当該辺縁領域中の全部の表示要素を、当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。引伸ばし表示とは、表示要素を、当該辺縁から遠くなる方向に沿って拡大する一種の表示方法である。当該辺縁は、対象の移動によって遠くなる辺縁である。
【0043】
ここで、各々の表示要素に対する引伸ばし比率は、それぞれ、同一であってもよい。或いは、各々の表示要素に対する引伸ばし比率と、表示要素と辺縁との間の距離である第1距離とは、正の相関関係を有する。
【0044】
例として、
図2Bを参考すると、電子ファイルは、フォトギャラリー・アプリケーションの対話型インターフェイス22である。当該対話型インターフェイス22は、6行3列に順に配列した18個のサムネイルを含み、当該18個のサムネイルの通し番号は1から18までである。しかし、タッチスクリーン23の表示領域がより小さいため、対話型インターフェイス22の辺縁領域22aしか表示できない。当該辺縁領域22aは、対話型インターフェイス22の上方辺縁26、及び、4行3列に順に配列された、通し番号が1から12までのサムネイルを含む。ここで、対話型インターフェイス22の上方辺縁26とタッチスクリーン23の上方辺縁は重ね合うが、
図2Bでは明確に示していない。
【0045】
続いて、
図2Cと
図2Dを参考すると、対象がユーザの指である例を挙げると、端末は、指がタッチスクリーン23上で下方向に沿って移動すると、タッチスクリーン23を通じて指の移動を検出する。端末は、当該指の移動に応答して、辺縁領域22a中の12個のサムネイルを、上方辺縁26から遠くなる方向に引伸ばして表示する。引き伸ばした後のサムネイルの幅は変更されないが、高さは引き伸ばされる。同時に、最下方の1行のサムネイル10、サムネイル11及びサムネイル12の一部は、平行移動によってタッチスクリーン23の表示領域から外されて、表示されない。引伸ばし表示した各2行のサムネイル同士の間の間隔は、一般的に、そのまま維持されるか、或いは、当該間隔も引伸ばし表示される。
【0046】
ここで、
図2Cに示した例において、各サムネイルに対する引伸ばし比率は、同一である。つまり、各サムネイルの引き伸ばされた後の高さは、互いに同一である。当該引伸ばし比率と指の移動距離は、正の相関関係を有し、つまり、タッチスクリーン23上の指の移動距離が長いほど、当該引伸ばし比率も大きくなり、タッチスクリーン23上の指の移動距離が短いほど、当該引伸ばし比率も小さくなる。
【0047】
図2Dに示した例において、各サムネイルの引伸ばし比率は、互いに異なる。各々のサムネイルの引伸ばし比率は第1距離と正の相関関係を有し、ここで、当該第1距離はサムネイルと上方辺縁26との間の距離である。つまり、引伸ばし表示するサムネイルと上方辺縁26との距離が大きいほど、引伸ばし比率も大きくなり、引伸ばし表示するサムネイルと上方辺縁26との距離が小さいほど、引伸ばし比率も小さくなる。例えば、サムネイル7、サムネイル8及びサムネイル9には第1引伸ばし比率を適用し、サムネイル4、サムネイル5及びサムネイル6には第2引伸ばし比率を適用すると、第1引伸ばし比率は、第2引伸ばし比率より大きい。
【0048】
ステップ204において、タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0049】
端末は、タッチスクリーンにより対象がもう検出されないと、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。当該回復過程を、ステップ203の逆の過程と見なしてもよい。しかし、ステップ203と異なるのは、ステップ203の引き伸ばす過程は、対象の移動に従う過程であるが、ステップ204中の回復過程は、予め設定した速度に実行するか、或いは、予め設定した期間内に実行する。
【0050】
言い換えれば、端末は、予め設定した速度によって、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。当該予め設定した速度は、一定の速度、一定の減速度、一定の加速度、引き伸ばす時の速度と正の相関関係を有する速度、等であってもよく、本実施例においては、当該予め設定した速度に対して限定しない。
【0051】
或いは、端末は、予め設定した期間内に引伸ばして表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。当該予め設定した期間は、0.2sであってもよい。
【0052】
例として、
図2Eに示したように、端末は、タッチスクリーン23上で指がもう検出されないと、0.2s内に、引伸ばし表示した後の12個のサムネイルを、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0053】
端末は、上記の引伸ばし表示過程、及び、回復表示過程において、電子ファイルの辺縁の表示状態をそのまま維持していることを、理解する必要がある。
【0054】
ステップ204の別の一ケースとして、タッチスクリーン上で依然として対象が検出されるが、当該対象が静止状態をそのまま維持したままもう移動しないと、端末は、現在の表示状態をそのまま維持する。
【0055】
上記のように、本実施例によって提供するファイル表示方法によると、既に電子ファイルの辺縁領域まで表示した際に、複数の表示要素を電子ファイルの辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示して、ユーザの平行移動操作に対する応答とすることにより、ユーザに、既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことを明確に通知できて、ユーザの実際に操作意味がない平行移動操作の繰り返し実行を避けて、ユーザの操作効率を高めた。
【0056】
本実施例によって提供するファイル表示方法によると、さらに、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復することにより、ユーザに既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことを明確に通知した後に引き伸ばす前の表示状態に回復させることにより、ユーザの他の操作の実行を便利にした。
【0057】
図3Aは、例示的な別の一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示方法を示すフローチャートである。当該ファイル表示方法をタッチスクリーンを含む端末に応用する例を挙げて、本実施例を説明する。当該ファイル表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0058】
ステップ301において、当該タッチスクリーン上に、当該電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域を表示する。
【0059】
電子ファイルの辺縁は、タッチスクリーンの表示領域の辺縁と重ね合わされてもよく、タッチスクリーンの表示領域中に明確に表示されないでもよい。
【0060】
ステップ302において、当該タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0061】
当該対象は、ユーザの指、タッチペン、或いは、タッチスクリーンにより検出できる他の制御対象であってもよい。
【0062】
タッチスクリーンにフローティングタッチ機能がない場合、当該対象はタッチスクリーン上で直接移動する。
【0063】
タッチスクリーンにフローティングタッチ機能がある場合、当該対象はタッチスクリーン上で直接移動するか、或いは、タッチスクリーン上で一定の間隔をあけて移動する。
【0064】
端末は、当該対象が移動すると、タッチスクリーンによって当該対象の移動を検出する。当該移動は、平行移動であってもよい。例えば、当該移動は、辺縁領域中の一つの辺縁から遠くなる移動であってもよい。
【0065】
ステップ303において、当該対象の移動に応答して、当該辺縁から最も近いn(nは正の整数である)行の表示要素の表示状態をそのまま維持し、当該辺縁から最も近いn行の表示要素以外の他の行の表示要素を、当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0066】
引伸ばし表示とは、表示要素を、当該辺縁から遠くなる方向に沿って拡大する一種の表示方法であり、当該辺縁は、対象の移動によって遠くなる辺縁である。
【0067】
ここで、各々の表示要素に対する引伸ばし比率は、それぞれ、同一であってもよい。或いは、各々の表示要素に対する引伸ばし比率と、表示要素と辺縁との間の距離である第1距離とは、正の相関関係を有する。
【0068】
例として、
図3Bを参考すると、電子ファイルは、連絡帳・アプリケーションの対話型インターフェイス32である。当該対話型インターフェイス32は、タイトル行322及び10個の通話記録行を含む。しかし、タッチスクリーン33の表示領域がより小さいため、対話型インターフェイス32の辺縁領域32aしか表示できない。当該辺縁領域32aは、対話型インターフェイス32の上方辺縁36、及び、前の7個の通話記録行を含む。ここで、対話型インターフェイス32の上方辺縁26とタッチスクリーン23の上方辺縁は重ね合うが、
図3Bでは明確に示していない。
【0069】
続いて、
図3Cと
図3Dを参考すると、対象がユーザの指である例を挙げると、端末は、指がタッチスクリーン33上で下方向に沿って移動すると、タッチスクリーン33を通じて指の移動を検出する。端末は、当該指の移動に応答して、上方辺縁36から最も近い1行の表示要素である、タイトル行322の表示状態をそのまま維持し、辺縁領域32a中の7個の通話記録行を、上方辺縁36から遠くなる方向に引伸ばして表示する。引き伸ばした後の通話記録行の幅はそのまま変更がないが、高さは引き伸ばされた。
【0070】
ここで、
図3Cに示した例において、各通話記録行の引伸ばし比率は、同一である。つまり、各通話記録行の引き伸ばされた後の高さは、互いに同一である。当該引伸ばし比率と指の移動距離は、正の相関関係を有し、つまり、タッチスクリーン33上の指の移動距離が長いほど、当該引伸ばし比率も大きくなり、タッチスクリーン33上の指の移動距離が短いほど、当該引伸ばし比率も小さくなる。また、最下方の1行の第7の通話記録行の一部は、平行移動によってタッチスクリーン33の表示領域から外されて、表示されない。
【0071】
図3Dに示した例において、各通話記録行の引伸ばし比率は、互いに異なっている。各々の通話記録行の引伸ばし比率は、第1距離と正の相関関係を有し、ここで、当該第1距離は、通話記録行と上方辺縁36との間の距離である。つまり、引伸ばし表示する通話記録行と上方辺縁36との距離が長いほど、引伸ばし比率も大きくなり、引伸ばし表示する通話記録行と上方辺縁36との距離が小さいほど、引伸ばし比率も小さくなる。例えば、第6の通話記録行の引伸ばし比率は第5の通話記録行の引伸ばし比率より大きいし、第5の通話記録行の引伸ばし比率は第4の通話記録行の引伸ばし比率より大きいし、第4の通話記録行の引伸ばし比率は第3の通話記録行の引伸ばし比率より大きい。また、最下方の1行の第6の通話記録行の一部、及び、第7の通話記録行の全部は、平行移動によってタッチスクリーン33の表示領域から外されて、表示されない。
ステップ304において、タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0072】
端末は、タッチスクリーンにより対象がもう検出されないと、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。当該回復過程を、ステップ303の逆の過程と見なしてもよい。しかし、ステップ303と異なるのは、ステップ303の引き伸ばす過程は、対象の移動に従う過程であるが、ステップ304中の回復過程は、予め設定した速度に実行するか、或いは、予め設定した期間内に実行する。
【0073】
言い換えれば、端末は、予め設定した速度によって、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。当該予め設定した速度は、一定の速度、一定の減速度、一定の加速度、引き伸ばす時の速度と正の相関関係を有する速度、等であってもよく、本実施例においては、当該予め設定した速度に対して限定しない。
【0074】
或いは、端末は、予め設定した期間内に引伸ばして表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。当該予め設定した期間は、0.3sであってもよい。
【0075】
例として、
図3Eに示したように、端末は、タッチスクリーン33上で指がもう検出されないと、0.3s内に、引伸ばし表示した後の7個の通話記録行を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0076】
端末は、上記の引伸ばし表示過程、及び、回復表示過程において、電子ファイルの辺縁の表示状態をそのまま維持していることを、理解する必要がある。
【0077】
ステップ304の別の一ケースとして、タッチスクリーン上で依然として対象が検出されるが、当該対象が静止状態をそのまま維持したままもう移動しないと、端末は、現在の表示状態をそのまま維持する。
【0078】
上記のように、本実施例によって提供するファイル表示方法によると、既に電子ファイルの辺縁領域まで表示した際に、複数の表示要素を電子ファイルの辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示して、ユーザの平行移動操作に対する応答とすることにより、ユーザに、既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことを明確に通知できて、ユーザの実際に操作意味がない平行移動操作の繰り返し実行を避けて、ユーザの操作効率を高めた。
【0079】
本実施例によって提供するファイル表示方法によると、さらに、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復することにより、引き伸ばし表示する前へ回復した電子ファイル上で他の操作が実行できて、ユーザに電子ファイルを正常に使用するようにする。
【0080】
図4Aは、例示的な別の一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示方法を示すフローチャートである。当該ファイル表示方法をタッチスクリーンを含む端末に応用する例を挙げて、本実施例を説明する。当該ファイル表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0081】
ステップ401において、タッチスクリーン上に、電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域を表示する。
【0082】
電子ファイルの辺縁は、タッチスクリーンの表示領域の辺縁と重ね合わされてもよく、タッチスクリーンの表示領域中に明確に表示されないでもよい。
【0083】
ステップ402において、当該タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0084】
当該対象は、ユーザの指、タッチペン、或いは、タッチスクリーンにより検出できる他の制御対象であってもよい。
【0085】
タッチスクリーンにフローティングタッチ機能がない場合、当該対象はタッチスクリーン上で直接移動する。
【0086】
タッチスクリーンにフローティングタッチ機能がある場合、当該対象はタッチスクリーン上で直接移動するか、或いは、タッチスクリーン上で一定の間隔をあけて移動する。
【0087】
端末は、当該対象が移動すると、タッチスクリーンによって当該対象の移動を検出する。当該移動は、平行移動であってもよい。例えば、当該移動は、辺縁領域中の一つの辺縁から遠くなる移動であってもよい。
【0088】
ステップ403において、当該対象の移動に応答して、当該辺縁と対象位置との間に位置する表示要素を、当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0089】
端末は、当該対象の移動に対する応答として、当該辺縁領域中の辺縁と対象位置との間に位置する表示要素を、当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。当該辺縁は、対象の移動によって遠くなる辺縁である。
【0090】
引伸ばし表示とは、表示要素を、当該辺縁から遠くなる方向に沿って拡大する一種の表示方法である。ここで、対象位置とは、タッチスクリーン上における対象に対応する作業位置である。
【0091】
ここで、各々の表示要素に対する引伸ばし比率は、それぞれ、同一であってもよい。或いは、各々の表示要素に対する引伸ばし比率と、表示要素と辺縁との間の距離である第1距離とは、正の相関関係を有する。
【0092】
例として、
図4Bと
図4Cを参考すると、電子ファイルがフォトギャラリー・アプリケーションの対話型インターフェイス22であり、対象がユーザの指である例を挙げる。端末は、指がタッチスクリーン23上で下方向に沿って移動すると、タッチスクリーン23を通じて指の移動を検出する。端末は、当該指の移動に応答して、辺縁領域22a中の指の位置と上方辺縁26との間に位置する6個のサムネイルを、上方辺縁26から遠くなる方向に引伸ばして表示する。引き伸ばした後のサムネイルの幅は変更されないが、高さは引き伸ばされる。引伸ばし表示した各2行のサムネイル同士の間の間隔は、一般的に、そのまま維持されるか、或いは、当該間隔も引伸ばし表示される。
【0093】
ここで、指の位置の他方に位置するサムネイル7からサムネイル12は、引伸ばし表示しない。同時に、最下方の1行のサムネイル10、サムネイル11及びサムネイル12の一部は、平行移動によって、タッチスクリーン23の表示領域から外されて、表示されない。
【0094】
図4Bに示した例において、引伸ばし表示する各サムネイルに対する引伸ばし比率は、同一である。つまり、各サムネイルを引き伸ばした後の高さは、互いに同一である。当該引伸ばし比率と指の移動距離は、正の相関関係を有し、つまり、タッチスクリーン23上の指の移動距離が長いほど、当該引伸ばし比率も大きくなり、タッチスクリーン23上の指の移動距離が短いほど、当該引伸ばし比率も小さくなる。
【0095】
図4Cに示した例において、引伸ばし表示する各サムネイルの引伸ばし比率は、互いに異なる。各々のサムネイルの引伸ばし比率は第1距離と正の相関関係を有し、当該第1距離はサムネイルと上方辺縁26との間の距離である。つまり、引伸ばし表示するサムネイルと上方辺縁26との距離が大きいほど、引伸ばし比率も大きくなり、引伸ばし表示するサムネイルと上方辺縁26との距離が小さいほど、引伸ばし比率も小さくなる。例えば、サムネイル4、サムネイル5及びサムネイル6には第1引伸ばし比率を適用し、サムネイル1、サムネイル2及びサムネイル3には第2引伸ばし比率を適用すると、第1引伸ばし比率は第2引伸ばし比率より大きい。
【0096】
ステップ404において、タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0097】
端末は、タッチスクリーンにより対象がもう検出されないと、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。当該回復過程を、ステップ403の逆の過程と見なしてもよい。しかし、しかし、ステップ403と異なるのは、ステップ403の引き伸ばす過程は、対象の移動に従う過程であるが、ステップ404中の回復過程は、予め設定した速度に実行するか、或いは、予め設定した期間内に実行する。
【0098】
言い換えれば、端末は、予め設定した速度によって、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。当該予め設定した速度は、一定の速度、一定の減速度、一定の加速度、引き伸ばす時の速度と正の相関関係を有する速度、等であってもよく、本実施例においては、当該予め設定した速度に対して限定しない。
【0099】
或いは、端末は、予め設定した期間内に引伸ばして表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。当該予め設定した期間は、0.4sであってもよい。
【0100】
例として、
図4Dに示したように、端末は、タッチスクリーン23上で指がもう検出されないと、0.4s内に、引伸ばし表示した後の6個のサムネイルを、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0101】
端末は、上記の引伸ばし表示過程、及び、回復表示過程において、電子ファイルの辺縁の表示状態をそのまま維持していることを、理解する必要がある。
【0102】
ステップ404の別の一ケースとして、タッチスクリーン上で依然として対象が検出されるが、当該対象が静止状態をそのまま維持したままもう移動しないと、端末は、現在の表示状態をそのまま維持する。
【0103】
上記のように、本実施例によって提供するファイル表示方法によると、既に電子ファイルの辺縁領域まで表示した際に、複数の表示要素を電子ファイルの辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示して、ユーザの平行移動操作に対する応答とすることにより、ユーザに、既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことを明確に通知できて、ユーザの実際に操作意味がない平行移動操作の繰り返し実行を避けて、ユーザの操作効率を高めた。
【0104】
本実施例によって提供するファイル表示方法によると、さらに、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復することにより、ユーザに既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことを明確に通知した後に引き伸ばす前の表示状態に回復させることにより、ユーザの他の操作の実行を便利にした。
【0105】
図5Aは、例示的な別の一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示方法を示すフローチャートである。当該ファイル表示方法をタッチスクリーンを含む端末に応用する例を挙げて、本実施例を説明する。当該ファイル表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0106】
ステップ501において、タッチスクリーン上に、電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域を表示する。
【0107】
電子ファイルの辺縁は、タッチスクリーンの表示領域の辺縁と重ね合わされてもよく、タッチスクリーンの表示領域中に明確に表示されないでもよい。
【0108】
ステップ502において、タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0109】
当該対象は、ユーザの指、タッチペン、或いは、タッチスクリーンにより検出できる他の制御対象であってもよい。
【0110】
タッチスクリーンにフローティングタッチ機能がない場合、当該対象はタッチスクリーン上で直接移動する。
【0111】
タッチスクリーンにフローティングタッチ機能がある場合、当該対象はタッチスクリーン上で直接移動するか、或いは、タッチスクリーン上で一定の間隔をあけて移動する。
【0112】
端末は、当該対象が移動すると、タッチスクリーンによって当該対象の移動を検出する。当該移動は、平行移動であってもよい。例えば、当該移動は、辺縁領域中の一つの辺縁から遠くなる移動であってもよい。
【0113】
ステップ503において、当該移動に応答して、当該辺縁と対象位置との間に位置する表示要素の中の、当該辺縁から最も近いn(nは正の整数である)行の表示要素以外の他の行の表示要素を、当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0114】
引伸ばし表示とは、表示要素を、当該辺縁から遠くなる方向に沿って拡大する一種の表示方法である。当該辺縁は、対象の移動によって遠くなる辺縁である。
【0115】
ここで、各々の表示要素に対する引伸ばし比率は、それぞれ、同一であってもよい。或いは、各々の表示要素に対する引伸ばし比率と、表示要素と辺縁との間の距離である第1距離とは、正の相関関係を有する。
【0116】
例として、
図5Bと
図5Cを参考すると、電子ファイルが連絡帳・アプリケーションの対話型インターフェイス32であり、対象がユーザの指であり、n=1であり例を挙げる。端末は、指がタッチスクリーン33上で下方向に沿って移動すると、タッチスクリーン33を通じて指の移動を検出する。端末は、当該指の移動に応答して、上方辺縁36と指の位置との間に位置する表示要素の中から、上方辺縁36から最も近い1行の表示要素である、タイトル行322の表示状態をそのまま維持し、第1から第4の通話記録行を、上方辺縁36から遠くなる方向に引伸ばして表示する。引き伸ばした後の通話記録行の幅はそのまま変更がないが、高さは引き伸ばされた。
【0117】
ここで、
図5Bに示した例において、第1から第4の通話記録行の引伸ばし比率は、同一である。つまり、各通話記録行の引き伸ばされた後の高さは、互いに同一である。当該引伸ばし比率と指の移動距離は、正の相関関係を有し、つまり、タッチスクリーン33上の指の移動距離が長いほど、当該引伸ばし比率も大きくなり、タッチスクリーン33上の指の移動距離が短いほど、当該引伸ばし比率も小さくなる。また、第6の通話記録行の一部、及び、第7の通話記録行の全部は、平行移動によって、タッチスクリーン33の表示領域から外されて、表示されない。
図5Cに示した例において、各通話記録行の引伸ばし比率は、互いに異なっている各々の通話記録行の引伸ばし比率は、第1距離と正の相関関係を有し、ここで、当該第1距離は、通話記録行と上方辺縁36との間の距離である。つまり、引伸ばし表示する通話記録行と上方辺縁36との距離が長いほど、引伸ばし比率も大きくなり、引伸ばし表示する通話記録行と上方辺縁36との距離が小さいほど、引伸ばし比率も小さくなる。例えば、第4の通話記録行の引伸ばし比率は第3の通話記録行の引伸ばし比率より大きいし、第3の通話記録行の引伸ばし比率は第2の通話記録行の引伸ばし比率より大きいし、第2の通話記録行の引伸ばし比率は第1の通話記録行の引伸ばし比率より大きい。また、最下方の1行の第6の通話記録行の一部、及び、第7個の通話記録行の全部は、平行移動によって、タッチスクリーン33の表示領域から外されて、表示されない。
ステップ504において、タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0118】
端末は、タッチスクリーンにより対象がもう検出されないと、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。当該回復過程を、ステップ503の逆の過程と見なしてもよい。しかし、ステップ503と異なるのは、ステップ503の引き伸ばす過程は、対象の移動に従う過程であるが、ステップ504中の回復過程は、予め設定した速度に実行するか、或いは、予め設定した期間内に実行する。
【0119】
言い換えれば、端末は、予め設定した速度によって、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。当該予め設定した速度は、一定の速度、一定の減速度、一定の加速度、引き伸ばす時の速度と正の相関関係を有する速度、等であってもよく、本実施例においては、当該予め設定した速度に対して限定しない。
【0120】
或いは、端末は、予め設定した期間内に引伸ばして表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。当該予め設定した期間は、0.4sであってもよい。
【0121】
例として、
図5Dに示したように、端末は、タッチスクリーン上33で指がもう検出されないと、0.4s内に、引伸ばし表示した後の7個の通話記録行を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0122】
端末は、上記の引伸ばし表示過程、及び、回復表示過程において、電子ファイルの辺縁の表示状態をそのまま維持していることを、理解する必要がある。
【0123】
ステップ504の別の一ケースとして、タッチスクリーン上で依然として対象が検出されるが、当該対象が静止状態をそのまま維持したままもう移動しないと、端末は、現在の表示状態をそのまま維持する。
【0124】
上記のように、本実施例によって提供するファイル表示方法によると、既に電子ファイルの辺縁領域まで表示した際に、複数の表示要素を電子ファイルの辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示して、ユーザの平行移動操作に対する応答とすることにより、ユーザに、既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことを明確に通知できて、ユーザの実際に操作意味がない平行移動操作の繰り返し実行を避けて、ユーザの操作効率を高めた。
【0125】
本実施例によって提供するファイル表示方法によると、さらに、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復することにより、ユーザに既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことを明確に通知した後に引き伸ばす前の表示状態に回復させることにより、ユーザの他の操作の実行を便利にした。
【0126】
図6Aは、例示的な別の一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示方法を示すフローチャートである。当該ファイル表示方法をタッチスクリーンを含む端末に応用する例を挙げて、本実施例を説明する。当該ファイル表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0127】
ステップ601において、タッチスクリーン上に、電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域を表示する。
【0128】
ステップ602において、タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0129】
当該移動は、辺縁領域中の一つの辺縁から遠くなる移動であってもよい。
【0130】
ステップ603において、当該対象の移動に応答して、複数の表示要素を当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0131】
ステップ603は、ステップ203、ステップ303、ステップ403、及び、ステップ503の中のいずれか一ステップを採用して実現してもよい。
【0132】
ステップ604において、タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、第1所定期間内に、複数の表示要素を引伸ばし表示し続ける。
【0133】
引伸ばし表示する過程において、引き伸ばす速度は、対象の移動速度と関連関係を有する。
【0134】
端末は、タッチスクリーン上で対象の移動がもう検出されないと、第1所定期間内に、複数の表示要素を引伸ばし表示し続ける。当該第1所定期間は、0.2sであってもよい。
【0135】
例として、
図6Bを参考して、電子ファイルがフォトギャラリー・アプリケーションの対話型インターフェイスであり、対象がユーザの指である例を挙げると、端末は、指がタッチスクリーン23上で下方向に沿って移動すると、タッチスクリーン23を通じて指の移動を検出する。端末は、当該指の移動に応答して、辺縁領域22a中の指の位置と上方辺縁26との間に位置する6個のサムネイルを、上方辺縁26から遠くなる方向に引伸ばして表示する。端末は、タッチスクリーン23上で指が検出されないと、0.2s内に、6個のサムネイルを、上方辺縁26から遠くなる方向に引伸ばして表示し続ける。
【0136】
ステップ605において、第2所定期間内に、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0137】
端末は、引伸ばし表示を中止した後に、第2所定期間内に、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。第2所定期間は、0.4sであってもよい。
【0138】
例として、
図6Cを参考すると、端末は、0.2s内に、6個のサムネイルを、上方辺縁26から遠くなる方向に引伸ばして表示し続けた後に、0.4s内に、引伸ばし表示した後の6個のサムネイル引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0139】
ステップ604の別の一ケースとして、タッチスクリーン上で依然として対象が検出されるが、当該対象が静止状態をそのまま維持したままもう移動しないと、端末は、現在の表示状態をそのまま維持する。
【0140】
上記のように、本実施例によって提供するファイル表示方法によると、さらに、対象がもう検出されないと、複数の表示要素を引伸ばし表示し続けることにより、ユーザに、ユーザの指がタッチスクリーンから離れた後に、指の遮蔽が無い状況で引伸ばし表示された表示要素をもっとはっきり見ることができて、既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことをさらに明確に了解するようにする。
【0141】
端末は、ステップ604の前に、以下のステップをさらに含んでもよいことを補足して理解する必要がある。
【0142】
第1、タッチスクリーン上で対象がもう検出されない前に、対象の移動速度が予め設定した閾値以上であるか否かを検出する。
【0143】
第2、予め設定した閾値以上であると、ステップ604を実行する。
【0144】
第3、予め設定した閾値以上でないと、ステップ504を実行する。
【0145】
図7Aは、例示的な別の一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示方法を示すフローチャートである。当該ファイル表示方法をタッチスクリーンを含む端末に応用する例を挙げて、本実施例を説明する。当該ファイル表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0146】
ステップ701において、タッチスクリーン上に、電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域を表示する。
【0147】
ステップ702において、タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0148】
当該移動は、辺縁領域中の一つの辺縁から遠くなる移動であってもよい。
【0149】
ステップ703において、対象の移動に応答して、複数の表示要素を当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0150】
ステップ703は、ステップ203、ステップ303、ステップ403、及び、ステップ503の中のいずれか一ステップを採用して実現してもよい。
【0151】
ステップ704において、タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、引伸ばし表示した後の表示要素を、少なくとも1回弾性的に伸び縮み表示してから、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0152】
1回の弾性的な伸び縮み表示は、縮み表示と引伸ばし表示から構成された連続的な動画表示効果である。端末は、引伸ばし表示した後の表示要素を、1回弾性的に伸び縮み表示してから、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。端末は、さらに、引伸ばし表示した後の表示要素を、何回も弾性的に伸び縮み表示してから、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。隣接する2回の弾性的な伸び縮み表示同士の間に、前の弾性的な伸び縮み表示に採用する縮み比率は、後の弾性的な伸び縮み表示に採用する縮み比率より大きい。
【0153】
端末により弾性的な伸び縮み表示を1回実行する例を挙げると、
図7Bに示したように、端末は、タッチスクリーン上33で指がもう検出されないと、0.2s内に、引伸ばし表示した後の7個の通話記録行を、縮み表示し、ここで、縮み表示した後の通話記録行の幅はそのまま変更されないが、高さはオリジナルの高さより小さくなる。その後、端末は、0.4s内に、縮み表示した後の7個の通話記録行を、引伸ばし表示して、対象の移動につれて引伸ばし表示する前の表示状態に回復し、即ち、オリジナルの表示状態に回復する。ユーザの視角から見ると、7個の通話記録行は、指を離した後に、1回弾性的に伸び縮み表示された後に、オリジナルの表示状態に回復される。
【0154】
当然ながら、端末は、さらに、複数回、弾性的に伸び縮み表示した後に、表示要素をオリジナルの表示状態に回復してもよい。
【0155】
弾性的に伸び縮み表示する回数、及び、毎回弾性的に伸び縮み表示する時の伸び縮み比率によって、弾性的に伸び縮み表示する表示効果も互いに異なり、本明細書では詳しく説明しないが、当該弾性的に伸び縮み表示する方法を限定しないことを理解する必要がある。
【0156】
上記の複数の実施例において、端末により電子ファイルの辺縁領域を表示する方法は、初期に電子ファイルの辺縁領域を表示する方法であってもよく、平行移動する過程に電子ファイルの辺縁領域を表示する方法であってもよい。以下、三つの実施例を説明する。
【0157】
第1の実現方法:
図8Aは、例示的な別の一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示方法を示すフローチャートである。当該ファイル表示方法をタッチスクリーンを含む端末に応用する例を挙げて、本実施例を説明する。当該ファイル表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0158】
ステップ801において、電子ファイルを開くための第1信号に応答して、タッチスクリーン上に、電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域を表示する。
【0159】
端末は、あるユーザインターフェイスを表示しようとする場合、ユーザがトリガした電子ファイルを開くための第1信号を受信してもよく、ここで、当該第1信号は、電子ファイルに対応するショートカット或いはアイコンをクリックする信号であってもよい。
【0160】
その後、端末は、第1信号に応答して、タッチスクリーン上に、電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域を表示する。当該辺縁は、一般的に、電子ファイルの上方辺縁、左方辺縁、或いは、両者の組み合わせを含む。
【0161】
一例として、
図8Bを参考すると、端末は、まず、ショートカットインターフェイス82を表示し、ここで、当該ショートカットインターフェイス82には4行3列に配布した12個のアプリケーションのアイコンが含まれる。ユーザの指により連絡帳・アプリケーションのアイコン84をクリックすると、第1信号がトリガされる。端末は、第1信号に応答して、タッチスクリーン83上で、ショートカットインターフェイス82の表示をキャンセルした後に、電子ファイルを表示する。ここで、当該電子ファイルは、連絡帳・アプリケーションの対話型インターフェイス86である。当該対話型インターフェイス86は、左方辺縁87、上方辺縁88及び右方辺縁89を含む。しかし、対話型インターフェイス86の長さがタッチスクリーン83の高さより大きいため、下方辺縁は表示されない。
【0162】
ステップ802において、タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0163】
当該移動は、辺縁領域中の一つの辺縁から遠くなる移動であってもよい。
【0164】
ステップ803において、当該移動に応答して、複数の表示要素を当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0165】
本ステップは、ステップ203、ステップ303、ステップ403、及び、ステップ503の中のいずれか一ステップを採用して実現してもよい。
【0166】
第2の実現方法:
図9Aは、例示的な別の一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示方法を示すフローチャートである。当該ファイル表示方法をタッチスクリーンを含む端末に応用する例を挙げて、本実施例を説明する。当該ファイル表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0167】
ステップ901において、電子ファイルに切り替えるための第2信号に応答して、タッチスクリーン上に電子ファイルの辺縁領域を表示する。
【0168】
端末は、電子ファイルAが表示されている時に、ユーザによりトリガした電子ファイルBに切り替えるための第2信号を受信してもよく、ここで、当該第2信号は、電子ファイルBに対応するショートカット或いはアイコンをクリックする信号であってもよい。
【0169】
その後、端末は、第2信号に応答して、タッチスクリーン上に電子ファイルBの辺縁領域を表示し、ここで、当該辺縁領域には、電子ファイルBの辺縁及び複数の表示要素が含まれる。当該辺縁は、一般的に、電子ファイルの上方辺縁、左方辺縁、或いは、両者の組み合わせを含む。
【0170】
一例として、
図9Bを参考すると、電子ファイルAは連絡帳インターフェイスであり、電子ファイルBは通話記録インターフェイスである。端末は、まず、連絡帳・アプリケーションの連絡帳インターフェイス92を表示する。ユーザの指により連絡帳インターフェイス92の上方の通話記録インターフェイス94に対応するコンポーネント96をクリックすると、第2信号がトリガされる。端末は、第2信号に応答して、タッチスクリーン93上で、連絡帳インターフェイス92を通話記録インターフェイス94に切り替えして表示する。ここで、当該通話記録インターフェイス94は、左方辺縁97、上方辺縁98及び右方辺縁99を含む。しかし、通話記録インターフェイス94の長さはタッチスクリーン93の高さより大きいため、下方辺縁は表示されない。
【0171】
ステップ902において、タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0172】
当該移動は、辺縁領域中の一つの辺縁から遠くなる移動であってもよい。
【0173】
ステップ903において、当該対象の移動に応答して、複数の表示要素を当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0174】
本ステップは、ステップ203、ステップ303、ステップ403、及び、ステップ503の中のいずれか一ステップを採用して実現してもよい。
【0175】
第3の実現方法:
図10Aは、例示的な別の一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示方法を示すフローチャートである。当該ファイル表示方法をタッチスクリーンを含む端末に応用する例を挙げて、本実施例を説明する。当該ファイル表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0176】
ステップ1001において、タッチスクリーン上に電子ファイルの一部の領域を表示する。
【0177】
端末は、電子ファイルが表示されている時に、電子ファイルの一部の領域を表示してもよく、当該一部の領域には電子ファイルの一部の表示要素が含まれる。
【0178】
一例として、
図10Bを参考すると、電子ファイルは通話記録インターフェイス102であり、タッチスクリーン103上に当該通話記録インターフェイス102の一部の領域が表示されている。当該一部の領域には、第2から第8の通話記録行が含まれる。
【0179】
ステップ1002において、タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0180】
当該対象は、ユーザの指、タッチペン、或いは、タッチスクリーンにより検出できる他の制御対象であってもよい。
【0181】
端末は、当該対象が移動すると、タッチスクリーンによって当該対象の移動を検出する。当該移動は、平行移動であってもよい。例えば、当該移動は、辺縁領域中の一つの辺縁から遠くなる移動であってもよい。
【0182】
ステップ1003において、対象の移動に応答して、電子ファイルの一部の領域を平行移動して、辺縁領域を表示する。
【0183】
端末は、対象の移動に応答して、電子ファイルを平行移動して表示する。
【0184】
例として、
図10Cを参考すると、対象がユーザの指である例を挙げると、指がタッチスクリーン103上で上方向へ移動する時、端末は、タッチスクリーン103を通じて指の移動を検出する。当該移動に応答して、端末は、電子ファイルの一部の領域を上方向へ平行移動して、辺縁領域104を表示し、ここで、当該辺縁領域104には第3から第9の通話記録行、及び、通話記録インターフェイスの下方辺縁106が含まれる。
【0185】
ステップ1004において、タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0186】
端末は、対象の移動を検出し続ける。ここで、当該移動は、ステップ1002中の移動と連続的な1回の移動であってもよいし、ステップ1002中の移動と連続的でない2回の移動であってもよい。
【0187】
当該移動は、辺縁領域104の中の下方辺縁106から遠くなる移動であってもよい。
【0188】
ステップ1005において、対象の移動に応答して、複数の表示要素を当該辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0189】
端末対象の移動に応答して、複数の表示要素を下方辺縁96から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0190】
本ステップは、ステップ103、ステップ303、ステップ403、及び、ステップ503の中のいずれか一ステップを採用して実現してもよい。
【0191】
例として、
図10Dを参考すると、端末は、辺縁領域104を表示した後、指によりタッチスクリーン103上で依然として上方向へ移動すると、当該指の移動に応答して、辺縁領域104中の第3から第9の通話記録行を、下方辺縁106から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0192】
上記の各方法の実施例に係るファイル表示方法は、いろんなOS上で実現でき、また、各OS上の下層の実現方法が互いに異なってもよいことを理解する必要がある。
例えば、アンドロイド(Android)OSにおいて実現する
図2Cに示した引き伸ばす効果、即ち、全部の表示要素を同一の引伸ばし比率によって引伸ばし表示する効果は、
図12Aに示すステップを含んでもよい。
【0193】
ステップ1101において、対象の移動距離に基づいて、弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaを更新する。
【0194】
当該弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaは、表示要素が引伸ばし表示される時の弾力性である。当該弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaの初期値は、0であってもよい。
【0195】
電子ファイルを引伸ばし表示する際に、当該弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaとタッチスクリーン上の対象の移動距離とは正の相関関係を有し、つまり、タッチスクリーン上の対象の移動距離の値が大きいほど、当該弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaももっと大きい。
【0196】
端末は、所定の時間間隔をあけて、対象の移動距離に基づいて、弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaを更新する。当該所定の時間間隔は、隣接する二つのフレームの表示画面の間の表示間隔未満である。
【0197】
ステップ1102において、端末は、第nフレームの表示画面に対して、現在の弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaに基づいて、引伸ばし比率を算出する。
【0198】
表示画面は一つ一つのフレームで表示する。それで、端末は、第nフレームの表示画面に対して、現在の弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaに基づいて、引伸ばし比率を算出する。隣接するフレームの間の当該引伸ばし比率の増加速度と、弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaは、負の相関関係を有し、即ち、弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaが大きいほど、隣接するフレームの間の引伸ばし比率の増加速度は小さいし、弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaが小さいほど、隣接するフレームの間の引伸ばし比率の増加速度は大きい。
【0199】
ステップ1103において、端末は、第1フレームの表示画面を算出した引伸ばし比率によって引き伸ばして、第nフレームの表示画面を得る。
【0200】
端末は、引伸ばし表示しようとする表示要素を一つの容器に収納してもよい。例えば、電子ファイルの全部の表示要素をすべて一つの容器中に収納する。その後、端末は、第1フレームの表示画面を算出した引伸ばし比率によって引き伸ばして、第n(n≧2)フレームの表示画面をえる。
【0201】
例として、
図11Bを参考すると、第1フレームの表示画面の中の12個のサムネイルは引き伸ばされていないが、平行移動によって、すでに電子ファイルの辺縁領域が表示されている。タッチスクリーン23上の指の移動距離がacmであり、この時の弾性ポテンシャルエネルギー値がA1であり、端末により弾性ポテンシャルエネルギー値A1に基づいて算出し得た第2フレームの表示画面の引伸ばし比率が104%の縦方向の引き伸ばしであると想定する。すると、端末は、12個のサムネイルが収納された容器全体を縦方向に104%引き伸ばして、第2フレームの表示画面を得る。第1フレームの表示画面に対する第2フレームの表示画面の引伸ばし比率の増加速度は、(104%-100%)/t=4%/tである。tは、隣接する二つのフレーム同士の間の表示時間の差分である。
【0202】
その後、第3フレームの表示画面の場合は、タッチスクリーン23上の指の移動距離がa+0。2cmであり、この時の弾性ポテンシャルエネルギー値がA2(A2>A1)であり、端末により弾性ポテンシャルエネルギー値A2に基づいて算出し得た第3フレームの表示画面の引伸ばし比率が107%の縦方向の引き伸ばしであるとする。すると、端末は、第1フレームの表示画面中の12個のサムネイルを収納された容器全体を、縦方向に107%引き伸ばして、第3フレームの表示画面を得る。当然ながら、指の移動距離が増加されたので、弾性ポテンシャルエネルギー値も増加され、第2フレームの表示画面に対する第3フレームの表示画面の引伸ばし比率の増加速度は、(107%-104%)/t=3%/tであり、引伸ばし比率の増加速度は小さくなっている。
【0203】
しかし、単一のフレームの表示画面において、各サムネイルの引伸ばし比率は互いに同一である。
【0204】
また、本発明の実施例には、さらに、以下の実施例を含む。
【0205】
図12Aは、例示的な別の一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示方法を示すフローチャートである。当該ファイル表示方法をタッチスクリーンを含む端末に応用する例を挙げて、本実施例を説明する。当該ファイル表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0206】
ステップ1201において、タッチスクリーン上に電子ファイルの第1領域を表示する。
【0207】
端末は、電子ファイルが表示されている際に、電子ファイルの第1領域を表示してもよく、ここで、当該第1領域には電子ファイルの一部の表示要素が含まれる。
【0208】
ステップ1202において、タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出する。
【0209】
端末は、当該対象が移動すると、タッチスクリーンによって当該対象の移動を検出する。当該移動は、平行移動であってもよい。例えば、当該移動は、辺縁領域中の一つの辺縁から遠くなる移動であってもよい。
【0210】
ステップ1203において、対象の移動に応答して、電子ファイルの第1領域を平行移動して、第2領域を表示する。
【0211】
端末対象の移動に応答して、電子ファイルを平行移動して表示する。当該平行移動表示の平行移動速度は、対象の移動速度と同一であってもよい。
【0212】
例として、
図12Bを参考すると、電子ファイルが通話記録インターフェイス122であり、タッチスクリーン123上に当該通話記録インターフェイス122の第1領域が表示されているとする。当該第1領域には、第1から第7の通話記録行が含まれる。
【0213】
対象がユーザの指である例を挙げると、端末は、タッチスクリーン123上で指が上方向へ移動すると、タッチスクリーン123を通じて指の移動を検出する。端末は、当該指の移動に応答して、電子ファイルの第1領域を上方向に平行移動して、第2領域124を表示し、ここで、当該第2領域124には第2から第8の通話記録行が含まれる。
【0214】
当該方法をアンドロイドOS中で実現すると、平行移動して表示する過程において、端末は、引伸ばし表示は行わないが、弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaと対象の移動速度とが正の相関関係を有するように設定してもよい。例えば、弾性ポテンシャルエネルギー値inertiaを、隣接する二つのフレームの表示画面の中で、後の一フレームの表示画面に対応する対象位置から、前の一フレームの表示画面に対応する対象位置を減算して得る値に設定してもよい。対象位置とは、タッチスクリーンにおける対象に対応する作用位置である。
【0215】
ステップ1204において、タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、電子ファイルの第2領域を平行移動し表示し続ける。
【0216】
平行移動し表示する過程において、平行移動の速度は対象の移動速度と関連がある。
【0217】
端末は、タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、電子ファイルの第2領域を、だんだん減衰する平行移動速度で、平行移動し表示し続ける。平行移動速度は、予め設定した減衰モードによって予め設定した閾値まで次第に減衰してもよく、ここで、当該予め設定した閾値は0であってもよい。予め設定した減衰モードは、一定の速度の減衰モードであってもよい。
【0218】
だんだん減衰する平行移動速度によって、電子ファイルの第2領域を平行移動し表示する過程は、ユーザに、「慣性的に」スライドされる効果を与える。
【0219】
例として、
図12Bを参考すると、端末は、タッチスクリーン123上で指が検出されないと、だんだん減衰する平行移動速度によって、第2領域124を平行移動し表示し続ける。
【0220】
当該方法をアンドロイドOS中で実現すると、端末は、タッチスクリーンを通じて対象がもう検出されないと、予め設定した減衰方法に従って、保存された弾性ポテンシャルエネルギー値を減衰させる。
【0221】
ステップ1205において、平行移動し表示して、当該辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域までに達すると、辺縁領域中の複数の表示要素を、電子ファイルの辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0222】
だんだん減衰する平行移動速度で、第2領域124を平行移動し表示し続ける時に、電子ファイルの辺縁領域に達すると同時に、この時の平行移動速度が0まで減衰されなった場合に、端末は、第1所定期間内に、辺縁領域中の複数の表示要素を、電子ファイルの辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0223】
例として、
図12Bを参考すると、端末は、通話記録インターフェイス122中の第2領域124を、減衰された後の平行移動速度によって平行移動し表示する。平行移動し表示して、通話記録インターフェイス122の辺縁領域125に達すると同時に、平行移動速度がまだ0まで減衰されなかった場合、端末は、辺縁領域125中の第3から第9の通話記録行を、下方辺縁126から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0224】
当該引伸ばし表示過程を、イージング補間アルゴリズムを採用して実現してもよい。当該引伸ばし表示する過程の継続期間は第1所定期間であってもよく、例えば0.2sであってもよい。端末は、引伸ばし表示する前に、保存された弾性ポテンシャルエネルギー値をイージング補間アルゴリズムに入力して、当該イージング補間アルゴリズムを利用して、当該弾性ポテンシャルエネルギー値に基づいて引伸ばし表示する過程中の引伸ばし比率を算出してもよい。イージング補間アルゴリズムの実現方式には、いろんな方式があり、本発明の実施例はこれに対して限定しない。
【0225】
ステップ1206において、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0226】
端末は、引伸ばし表示した後、第2所定期間内に、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復してもよい。
【0227】
当該回復表示過程も、イージング補間アルゴリズムを採用して実現してもよい。当該回復表示過程の継続期間は、予め設定した値であってもよく、例えば0.4sであってもよい。当該回復表示過程を、上記の引伸ばし表示の逆の過程と見なしてもよい。
【0228】
例として、
図12Cに示したように、端末が0.4s内に、引伸ばし表示した後の7個の通話記録行を、引き伸ばす前の表示状態に回復する。
【0229】
上記のように、本実施例によって提供するファイル表示方法によると、端末により、対象がもう検出されない時に、平行移動表示と引伸ばし表示を引き続き実行することにより、ユーザに、指をタッチスクリーンから離した後にも、電子ファイルの平行移動表示過程がすでに電子ファイルの辺縁領域まで達したことを、明確に了解するようにする。
【0230】
同様に、
図7Aの実施例中のステップ704も、イージング補間アルゴリズムを採用して実現されてもよい。
【0231】
以下は、本発明の装置の実施例であり、本発明の方法の実施例を実行することができる。本発明の装置の実施例において記述していない細部内容に対しては、本発明の方法の実施例を参照してください。
【0232】
図13は、例示的な一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示装置を示すブロック図である。当該ファイル表示装置は、ソフトウェア、ハードウェア、或いは、両者の組み合わせによって、タッチスクリーンの電子機器の一部或いは全部を実現してもよい。
【0233】
当該ファイル表示装置は、
タッチスクリーン上に、電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域を表示するための領域表示モジュール1320と、
タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出するための移動検出モジュール1340と、
対象の移動に応答して、複数の表示要素を辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示するための引伸ばし表示モジュール1360と
を備えてもよい。
【0234】
上記のように、本実施例によって提供するファイル表示装置によると、既に電子ファイルの辺縁領域まで表示した際に、複数の表示要素を電子ファイルの辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示して、ユーザの平行移動操作に対する応答とすることにより、ユーザに、既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことを明確に通知できて、ユーザの実際に操作意味がない平行移動操作の繰り返し実行を避けて、ユーザの操作効率を高めた。
【0235】
図14は、例示的な一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示装置を示すブロック図である。当該ファイル表示装置は、ソフトウェア、ハードウェア、或いは、両者の組み合わせによって、タッチスクリーンの電子機器の一部或いは全部を実現してもよい。
【0236】
当該ファイル表示装置は、
タッチスクリーン上に、電子ファイルの辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域を表示するための領域表示モジュール1320と、
タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出するための移動検出モジュール1340と、
対象の移動に応答して、複数の表示要素を辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示するための引伸ばし表示モジュール1360と
を備えてもよい。
【0237】
第1の実現方法において、引伸ばし表示モジュール1360は、辺縁領域中の全部の表示要素を、辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0238】
第2の実現方法において、引伸ばし表示モジュール1360は、辺縁から最も近いn(nは正の整数である)行の表示要素の表示状態をそのまま維持し、辺縁から最も近いn行の表示要素以外の他の行の表示要素を、辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示する。
【0239】
第1と第2の実現方法において、各々の表示要素に対する引伸ばし比率が同一であるか、或いは、各々の表示要素に対する引伸ばし比率と、要素と辺縁との間の距離である第1距離とは、正の相関関係を有する。
【0240】
第3の実現方法において、引伸ばし表示モジュール1360は、辺縁と対象位置との間に位置する表示要素を、辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示し、
ここで、対象位置は、タッチスクリーンにおける対象に対応する作用位置である。
【0241】
第4の実現方法において、引伸ばし表示モジュール1360は、辺縁と対象位置との間に位置する表示要素の中から、辺縁から最も近いn(nは正の整数である)行の表示要素以外の他の行の表示要素を、辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示し、
ここで、対象位置は、タッチスクリーンにおける対象に対応する作用位置である。
【0242】
第3と第4の実現方法において、各々の表示要素に対する引伸ばし比率が同一であるか、
或いは、各々の表示要素に対する引伸ばし比率と、要素と辺縁との間の距離である第1距離とは、正の相関関係を有するか、
或いは、各々の表示要素に対する引伸ばし比率と、辺縁に垂直な直線上の表示要素と対象位置とのマッピング距離である第2距離とが、正の相関関係を有する。
【0243】
オプションとして、当該装置は、
電子ファイルの辺縁の表示状態をそのまま維持するための維持モジュール1350をさらに備える。
【0244】
オプションとして、当該装置は、
タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復するための回復表示モジュール1380をさらに備える。
【0245】
或いは、
タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、引伸ばし表示した後の表示要素を、少なくとも1回弾性的に伸び縮み表示してから、引き伸ばす前の表示状態に回復するための回復表示モジュール1380をさらに備える。
【0246】
オプションとして、当該装置は、
タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、第1所定期間内に、複数の表示要素を引伸ばし表示し続けるための第1引伸ばしモジュール1392と、
第2所定期間内に、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復するための第2回復モジュール1394と
をさらに備える。
【0247】
オプションとして、領域表示モジュール1320は、
電子ファイルを開くための第1信号に応答して、タッチスクリーン上に電子ファイルの辺縁領域を表示するための第1表示サブモジュール1322、或いは、
電子ファイルに切り替えるための第2信号に応答して、タッチスクリーン上に電子ファイルの辺縁領域を表示するための第2表示サブモジュール1324、或いは、
タッチスクリーン上に電子ファイルの一部の領域を表示し、タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出して、対象の移動に応答して、電子ファイルの一部の領域を平行移動して、辺縁領域を表示するための第3表示サブモジュール1326
を備える。
【0248】
上記のように、本実施例によって提供するファイル表示装置によると、既に電子ファイルの辺縁領域まで表示した際に、複数の表示要素を電子ファイルの辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示して、ユーザの平行移動操作に対する応答とすることにより、ユーザに、既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことを明確に通知できて、ユーザの実際に操作意味がない平行移動操作の繰り返し実行を避けて、ユーザの操作効率を高めた。
【0249】
本実施例によって提供するファイル表示装置によると、さらに、引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復することにより、ユーザに既に電子ファイルの辺縁まで表示されたことを明確に通知した後に引き伸ばす前の表示状態に回復させることにより、ユーザの他の操作の実行を便利にした。
【0250】
図15は、例示的な一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示装置を示すブロック図である。当該ファイル表示装置は、ソフトウェア、ハードウェア、或いは、両者の組み合わせによって、タッチスクリーンの電子機器の一部或いは全部を実現してもよい。
【0251】
当該ファイル表示装置は、
タッチスクリーン上に電子ファイルの第1領域を表示するための領域表示モジュール1510と、
タッチスクリーン上に作用する対象の移動を検出するための移動検出モジュール1520と、
対象の移動に応答して、電子ファイルの第1領域を平行移動して第2領域を表示するための第2表示モジュール1530と、
タッチスクリーン上で対象がもう検出されないと、電子ファイルの第2領域を平行移動し表示し続けるための平行移動表示モジュール1540と、
平行移動し表示して、辺縁及び複数の表示要素を含む、当該電子ファイルの辺縁領域まで達すると、辺縁領域中の複数の表示要素を、電子ファイルの辺縁から遠くなる方向に引伸ばして表示するための引伸ばし表示モジュール1550と、
引伸ばし表示した後の表示要素を、引き伸ばす前の表示状態に回復するための回復表示モジュール1560と、
を備える。
【0252】
上記のように、本実施例によって提供するファイル表示装置によると、端末により、対象がもう検出されない時に、平行移動表示と引伸ばし表示を引き続けて実行することにより、ユーザに、指をタッチスクリーンから離した後にも、電子ファイルの平行移動表示過程がすでに電子ファイルの辺縁領域まで達したことを、明確に了解するようにする。
【0253】
上記の実施例の装置について、その各モジュールが実行する操作の具体的な形態は既に当該方法に関する実施例において詳細に説明したため、ここでは詳細に説明しない。
【0254】
図16は、例示的な一実施例に係るタッチスクリーン上のファイル表示装置1600を示すブロック図である。例えば、装置1600は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信デバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタント等であってもよい。
【0255】
図16を参照して、装置1600は、処理ユニット1602、メモリ1604、電源ユニット1606、マルチメディアユニット1608、オーディオユニット1610、入出力(I/O)インターフェイス1612、センサユニット1614、及び通信ユニット1616のような一つ以上のユニットを含んでよい。
【0256】
処理ユニット1602は、一般的には装置1600の全体の移動を制御するものであり、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ移動、及び記録移動と関連する移動を制御する。処理ユニット1602は、一つ以上のプロセッサ1620を含み、これらによって命令を実行することにより、上記の方法の全部、或は一部のステップを実現するようにしてもよい。なお、処理ユニット1602は、一つ以上のモジュールを含み、これらによって処理ユニット1602と他のユニットの間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。例えば、処理ユニット1602は、マルチメディアモジュールを含み、これらによってマルチメディアユニット1608と処理ユニット1602の間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。
【0257】
メモリ1604は、各種類のデータを記憶することにより装置1600の移動を支援するように構成される。これらのデータの例は、装置1600において移動するいずれのアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡対象データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ1604は、いずれの種類の揮発性メモリ、不揮発性メモリ記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよく、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(Read Only Memory)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクである。
【0258】
電源ユニット1606は、装置1600の多様なユニットに電力を供給する。電源ユニット1606は、電源管理システム、一つ以上の電源、及び装置1600のための電力の生成、管理及び割り当てに関連付けられている他のユニットを含んでもよい。
【0259】
マルチメディアユニット1608は、前記装置1600とユーザの間に一つの出力インターフェイスを提供するスクリーンを含む。上記の実施例において、スクリーンは液晶モニター(LCD)とタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含むことにより、スクリーンはタッチスクリーンを実現することができ、ユーザからの入力信号を受信することができる。タッチパネルは一つ以上のタッチセンサを含んでおり、タッチ、スワイプ、及びタッチパネル上のジェスチャを検出することができる。前記タッチセンサは、タッチ、或はスワイプの移動の境界だけでなく、前記のタッチ、或はスワイプ操作に係る継続時間及び圧力も検出できる。上記の実施例において、マルチメディアユニット1608は、一つのフロントカメラ、及び/又はリアカメラを含む。装置1600が、例えば撮影モード、或はビデオモード等の移動モードにある場合、フロントカメラ、及び/又はリアカメラは外部からマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラとリアカメラのそれぞれは、一つの固定型の光レンズ系、或は可変焦点距離と光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0260】
オーディオユニット1610は、オーディオ信号を入出力するように構成されてもよい。例えば、オーディオユニット1610は、一つのマイク(MIC)を含み、装置1600が、例えば呼出しモード、記録モード、及び音声認識モード等の移動モードにある場合、マイクは外部のオーディオ信号を受信することができる。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ1604に記憶されたり、通信ユニット1616を介して送信されたりされる。上記の実施例において、オーディオユニット1610は、オーディオ信号を出力するための一つのスピーカーをさらに含む。
【0261】
I/Oインターフェイス1612は、処理ユニット1602と周辺インターフェイスモジュールの間にインターフェイスを提供するものであり、上記周辺インターフェイスモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、作動ボタン、ロッキングボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0262】
センサユニット1614は、装置1600に各種の状態に対する評価を提供するための一つ以上のセンサを含む。例えば、センサユニット1614は、装置1600のON/OFF状態、装置1600のディスプレイとキーパッドのようなユニットの相対的な位置決めを検出できる。また、例えば、センサユニット1614は、装置1600、或は装置1600の一つのユニットの位置変更、ユーザと装置1600とが接触しているか否か、装置1600の方位、又は加速/減速、装置1600の温度の変化を検出できる。センサユニット1614は、何れの物理的接触がない状態にて付近の物体の存在を検出するための近接センサを含んでもよい。センサユニット1614は、撮影アプリケーションに適用するため、CMOS、又はCCD画像センサのような光センサを含んでもよい。上記の実施例において、当該センサユニット1614は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ、及び温度センサをさらに含んでもよい。
【0263】
通信ユニット1616は、装置1600と他の機器の間に有線、又は利便性のよい形態の通信を提供する。装置1600は、例えばWiFi(登録商標)、2G、3G、或はこれらの組み合わせのような、通信規格に基づいた無線ネットワークに接続されてもよい。一つの例示的な実施例において、通信ユニット1616は、放送チャンネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号、又は放送に関連する情報を受信する。一つの例示的な実施例において、前記通信ユニット1616は、近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含むことにより、近距離通信を可能にする。例えば、NFCモジュールは、RFID(Radio Frequency IDentification)技術、IrDA(Infrared Data Association)技術、UWB(Ultra Wide Band)技術、BT(Bluetooth(登録商標))技術、他の技術に基づいて実現できる。
【0264】
例示的な実施例において、装置1600は、一つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、DSPD(Digital Signal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現されるものであり、上記方法を実行する。
【0265】
例示的な実施例において、さらに、命令を含むコンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体、例えば命令を含むメモリ1604を提供しており、装置1600のプロセッサ1620により上記命令を実行して上記方法を実現する。例えば、前記コンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)、光データ記憶デバイス等である。
【0266】
コンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体は、当該記録媒体中の命令が装置1600のプロセッサによって実行される際に、装置1600に、ファイル表示方法を実行させる。
【0267】
当業者は、ハードウェアによって上記実施例を実現するステップの全体又はその一部を実行してもよいし、プログラムにより関連するハードウェアを指定して実行するようにしてもよいし、上記プログラムを不揮発性の読取可能である記憶媒体に記憶させてもよいし、以上に言及した記憶媒体としては、ROM、磁気ディスク又は光ディスク等が挙げられると、理解するべきである。
【0268】
上述の内容は本発明の比較的適切な実施例に過ぎず、本発明を制限するものではなく、本発明の旨及び原則内で行う如何なる修正、同等の置換、改善等は本発明の保護範囲内に含まれる。
本願は、出願番号がCN201510050331.0であって、出願日が2015年1月30日である中国特許出願に基づいて優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容を援用する。