【課題を解決するための手段】
【0011】
発明の要旨
本発明は、一般に、治療的性質が改善された新規の細胞に基づく組成物を提供する。一実施形態では、本発明は、一部において、細胞におけるCXCR4遺伝子発現を増加させる1種または複数種の作用剤(agent)とex vivoで接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞と、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加することとを含むヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を意図している。
【0012】
特定の実施形態では、1種または複数種の作用剤は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストと、(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとを含む。
【0013】
ある特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2 EP
2受容体またはPGE
2 EP
4受容体に選択的に結合する化合物を含む。
【0014】
さらなる特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、dmPGE
2、15(S)−15−メチルPGE
2、20−エチルPGE
2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE
2からなる群から選択される。
【0015】
別の特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、またはPGE
2類似体または誘導体を含む。
【0016】
追加的な特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、16,16−ジメチルPGE
2を含む。
【0017】
ある特定の実施形態では、グルココルチコイドは、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール(clobetasol butyrate)、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン(difluorocortolone)、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル(fluocoritin butyl)、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される。
【0018】
さらなるある特定の実施形態では、グルココルチコイドはメドリゾンである。
【0019】
追加的なある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と少なくとも約1時間にわたって接触させたものである。
【0020】
別のある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約24時間にわたって接触させたものである。
【0021】
別のある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約12時間にわたって接触させたものである。
【0022】
別のある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0023】
ある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0024】
さらなる実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである。
【0025】
追加的なさらなる実施形態では、細胞は、骨髄、臍帯血、動員された末梢血、ホウォートンゼリー、胎盤、または胎児血から得られる。
【0026】
一実施形態では、本発明は、一部において、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を含む細胞の集団を含む組成物、例えば、治療用組成物であって、造血幹細胞または造血前駆細胞が、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の発現を増加させる1種または複数種の作用剤とex vivoで接触させたものであり、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する組成物を意図している。
【0027】
追加的な実施形態では、1種または複数種の作用剤は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストと、(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとを含む。
【0028】
特定の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約40倍増加する。
【0029】
特定の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約50倍増加する。
【0030】
特定の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約60倍増加する。
【0031】
特定の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約70倍増加する。
【0032】
特定の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約80倍増加する。
【0033】
特定の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して約40〜約80倍増加する。
【0034】
特定の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して約50〜約80倍増加する。
【0035】
特定の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して約60〜約80倍増加する。
【0036】
ある特定の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して約30倍、約40倍、約50倍、約60倍、約70倍、または約80倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるヒアルロナンシンターゼ1(HAS1)、GTP結合性タンパク質GEM(GEM)、二重特異性プロテインホスファターゼ4(DUSP4)、アンフィレギュリン(AREG)、核受容体関連タンパク質1(NR4A2)、レニン(REN)、cAMP応答エレメントモジュレーター(CREM)、I型アルファ1コラーゲン(COL1A1)、およびFos関連抗原2(FOSL2)からなる群から選択される1種または複数種の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない幹細胞または前駆細胞と比較して少なくとも約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約10倍、約20倍、約30倍、約40倍、または約50倍増加する。
【0037】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される1種または複数種の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約2倍増加する。
【0038】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される1種または複数種の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約3倍増加する。
【0039】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される1種または複数種の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約5倍増加する。
【0040】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される1種または複数種の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約10倍増加する。
【0041】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される2種以上の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約2倍増加する。
【0042】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される2種以上の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約3倍増加する。
【0043】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される2種以上の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約5倍増加する。
【0044】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される2種以上の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約10倍増加する。
【0045】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される3種以上の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約2倍増加する。
【0046】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される3種以上の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約3倍増加する。
【0047】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される3種以上の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約5倍増加する。
【0048】
他の追加的な実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞は遺伝子発現シグネチャーを含み、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも30倍増加し、処理した幹細胞または前駆細胞におけるHAS1、GEM、DUSP4、AREG、NR4A2、REN、CREM、COL1A1、FOSL2からなる群から選択される3種以上の遺伝子の遺伝子発現が、接触させていない細胞と比較して少なくとも約10倍増加する。
【0049】
ある特定の追加的な実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2 EP
2受容体またはPGE
2 EP
4受容体に選択的に結合する化合物を含む。
【0050】
さらなる追加的な実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、dmPGE
2、15(S)−15−メチルPGE
2、20−エチルPGE
2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE
2からなる群から選択される。
【0051】
別の追加的な実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、またはPGE
2類似体またはその誘導体を含む。
【0052】
別の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、16,16−ジメチルPGE
2を含む。
【0053】
別の特定の実施形態では、グルココルチコイドは、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される。
【0054】
別のある特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種もしくは複数種のプロスタグランジン経路アゴニストまたは(ii)1種もしくは複数種のグルココルチコイドのうちの少なくとも1つと少なくとも約1時間にわたって接触させたものである。
【0055】
別のさらなる実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドのうちの少なくとも1つと約2時間〜約24時間にわたって接触させたものである。
【0056】
別の追加的な実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドのうちの少なくとも1つと約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0057】
特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドのうちの少なくとも1つと約4時間にわたって接触させたものである。
【0058】
ある特定の実施形態では、細胞の集団が、約0.10%未満、0.50%未満、1.0%未満、3%未満、5%未満、10%未満、15%未満、20%未満、または30%未満のCD34
+細胞を含む。
【0059】
さらなる実施形態では、細胞の集団が、少なくとも約0.01%でかつ約50%以下のCD34
+細胞を含む。
【0060】
別の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約1%のCD34
+細胞を含む。
【0061】
追加的な実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約3%のCD34
+細胞を含む。
【0062】
特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約5%のCD34
+細胞を含む。
【0063】
別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約10%のCD34
+細胞を含む。
【0064】
さらに別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約20%のCD34
+細胞を含む。
【0065】
なおさらに別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約30%のCD34
+細胞を含む。
【0066】
ある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約40%のCD34
+細胞を含む。
【0067】
別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約50%のCD34
+細胞を含む。
【0068】
さらに別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約60%のCD34
+細胞を含む。
【0069】
なおさらに別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約70%のCD34
+細胞を含む。
【0070】
さらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約80%のCD34
+細胞を含む。
【0071】
別のさらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約90%のCD34
+細胞を含む。
【0072】
さらに別のさらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約95%のCD34
+細胞を含む。
【0073】
追加的な実施形態では、細胞の集団をex vivoで増大させない。
【0074】
ある特定の実施形態では、組成物は、ポイントオブケアで生成され、細胞の集団を培養せずに患者に投与される。
【0075】
さらなる実施形態では、組成物は、洗浄され、1種または複数種の作用剤を実質的に含まない。
【0076】
別の実施形態では、細胞の集団は、骨髄、胎児肝臓、胎児血、胎盤、胎盤血、臍帯血、または動員された末梢血から得られる。
【0077】
一実施形態では、本発明は、一部において、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を調製する方法であって、造血幹細胞または造血前駆細胞を細胞におけるCXCR4遺伝子発現を増加させる1種または複数種の作用剤とex vivoで接触させる工程であって、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法を意図している。
【0078】
特定の実施形態では、1種または複数種の作用剤は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストと、(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとを含む。
【0079】
ある特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2 EP
2受容体またはPGE
2 EP
4受容体に選択的に結合する化合物を含む。
【0080】
さらなる特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、dmPGE
2、15(S)−15−メチルPGE
2、20−エチルPGE
2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE
2からなる群から選択される。
【0081】
別の特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、またはPGE
2類似体またはその誘導体を含む。
【0082】
追加的な特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、16,16−ジメチルPGE
2を含む。
【0083】
ある特定の実施形態では、グルココルチコイドは、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される。
【0084】
さらなるある特定の実施形態では、グルココルチコイドはメドリゾンである。
【0085】
追加的なある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と少なくとも約1時間にわたって接触させたものである。
【0086】
別のある特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約24時間にわたって接触させたものである。
【0087】
別のある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0088】
ある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0089】
さらなる実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである。
【0090】
追加的なさらなる実施形態では、細胞は、骨髄、臍帯血、動員された末梢血、ホウォートンゼリー、胎盤、または胎児血から得られる。
【0091】
一実施形態では、本発明は、一部において、治療用組成物を調製する方法であって、造血幹細胞または造血前駆細胞をex vivoで(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと接触させる工程であって、CXCR4遺伝子発現が、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞において、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法を意図している。
【0092】
特定の実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現は、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約40倍増加する。
【0093】
ある特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2 EP
2受容体またはPGE
2 EP
4受容体に選択的に結合する化合物を含む。
【0094】
別の特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、dmPGE
2、15(S)−15−メチルPGE
2、20−エチルPGE
2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE
2からなる群から選択される。
【0095】
別の特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、またはPGE
2類似体またはその誘導体を含む。
【0096】
追加的な特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、16,16−ジメチルPGE
2を含む。
【0097】
ある特定の実施形態では、グルココルチコイドは、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される。
【0098】
さらなるある特定の実施形態では、グルココルチコイドはメドリゾンである。
【0099】
特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと少なくとも約1時間にわたって接触させたものである。
【0100】
さらなる特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約24時間にわたって接触させたものである。
【0101】
さらなる特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約12時間にわたって接触させたものである。
【0102】
さらなる特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0103】
追加的な特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである。
【0104】
別の特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約4時間にわたって接触させたものである。
【0105】
ある特定の実施形態では、細胞の集団が、約0.10%未満、0.50%未満、1.0%未満、3%未満、5%未満、10%未満、15%未満、20%未満、または30%未満のCD34
+細胞を含む。
【0106】
さらなる実施形態では、細胞の集団が、少なくとも約0.01%でかつ約50%以下のCD34
+細胞を含む。
【0107】
別の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約1%のCD34
+細胞を含む。
【0108】
追加的な実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約3%のCD34
+細胞を含む。
【0109】
特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約5%のCD34
+細胞を含む。
【0110】
別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約10%のCD34
+細胞を含む。
【0111】
さらに別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約20%のCD34
+細胞を含む。
【0112】
またさらに別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約30%のCD34
+細胞を含む。
【0113】
ある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約40%のCD34
+細胞を含む。
【0114】
別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約50%のCD34
+細胞を含む。
【0115】
さらに別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約60%のCD34
+細胞を含む。
【0116】
なおさらに別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約70%のCD34
+細胞を含む。
【0117】
さらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約80%のCD34
+細胞を含む。
【0118】
別のさらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約90%のCD34
+細胞を含む。
【0119】
さらに別のさらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約95%のCD34
+細胞を含む。
【0120】
追加的な実施形態では、細胞の集団をex vivoで増大させない。
【0121】
ある特定の実施形態では、組成物は、ポイントオブケアで生成され、細胞の集団を培養せずに患者に投与される。
【0122】
さらなる実施形態では、組成物は、洗浄され、1種または複数種の作用剤を実質的に含まない。
【0123】
別の実施形態では、細胞の集団は、骨髄、胎児肝臓、胎児血、胎盤、胎盤血、臍帯血、または動員された末梢血から得られる。
【0124】
種々の実施形態では、本発明は、一部において、細胞治療を必要とする被験体を処置する方法であって、被験体にヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を投与する工程であって、造血幹細胞または造血前駆細胞が、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の発現を増加させる1種または複数種の作用剤とex vivoで接触させたものであり、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法を意図している。
【0125】
特定の実施形態では、被験体は、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、若年性骨髄単球性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、重症再生不良性貧血、ファンコニー貧血、発作性夜間血色素尿症(PNH)、赤芽球ろう、先天性無巨核球性血小板減少症(amegakaryocytosis/congenital thrombocytopenia)、重症複合免疫不全症候群(SCID)、ウィスコット・アルドリッチ症候群、重症型ベータサラセミア(beta−thalassemia major)、鎌状赤血球症、ハーラー症候群、副腎脳白質ジストロフィー、異染性白質ジストロフィー、脊髄異形成、不応性貧血、慢性骨髄単球性白血病、原因不明骨髄様化生、家族性血球貪食性リンパ組織球症、固形腫瘍、慢性肉芽腫性疾患、ムコ多糖症、またはダイヤモンド・ブラックファンを有する。
【0126】
ある特定の実施形態では、被験体は、乳がん、卵巣がん、脳がん、前立腺がん、肺がん、結腸がん、皮膚がん、肝がん、膵がん、または肉腫を有する。
【0127】
別の実施形態では、被験体は、骨髄破壊(bone marrow ablative)または骨髄非破壊化学療法または放射線療法を受けている。
【0128】
さらなる実施形態では、被験体は骨髄ドナーである。
【0129】
一実施形態では、被験体は、虚血組織または虚血による損傷を受けた組織を有する。
【0130】
特定の実施形態では、被験体は、虚血組織または虚血による損傷を受けた組織と関連した少なくとも1つの症状を有する。
【0131】
種々の実施形態では、虚血は、急性冠状動脈症候群、急性肺傷害(ALI)、急性心筋梗塞(AMI)、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、動脈閉塞性疾患、動脈硬化症、関節軟骨欠損、無菌性全身性炎症(aseptic systemic inflammation)、アテローム硬化性心血管疾患、自己免疫疾患、骨折、骨折、脳浮腫、脳低灌流、バージャー病、熱傷、がん、心血管疾患、軟骨損傷、脳梗塞、脳虚血、脳卒中、脳血管疾患、化学療法誘発性ニューロパチー、慢性感染、慢性腸間膜虚血、跛行、うっ血性心不全、結合組織損傷、挫傷、冠動脈疾患(CAD)、重症肢虚血(CLI)、クローン病、深部静脈血栓症、深部創傷、潰瘍治癒の遅延、創傷治癒の遅延、糖尿病(I型およびII型)、糖尿病性ニューロパチー、糖尿病誘発性虚血、播種性血管内凝固(DIC)、塞栓性脳虚血、移植片対宿主病、遺伝性出血性毛細血管拡張症、虚血性血管疾患、高酸素傷害、低酸素症、炎症、炎症性腸疾患、炎症性疾患、傷害を受けた腱、間欠性跛行、腸管虚血、虚血、虚血性脳疾患、虚血性心疾患、虚血性末梢血管疾患、虚血胎盤、虚血性腎疾患、虚血性血管疾患、虚血再灌流傷害、裂傷、左主冠状動脈疾患、肢虚血、下肢虚血、心筋梗塞、心筋虚血、臓器虚血、変形性関節症、骨粗鬆症、骨肉腫、パーキンソン病、末梢動脈性疾患(PAD)、末梢動脈疾患、末梢性虚血、末梢性ニューロパチー、末梢血管疾患、前がん、肺水腫、肺塞栓症、リモデリング障害、腎臓虚血、網膜虚血、網膜症、敗血症、皮膚潰瘍、実質臓器移植、脊髄傷害、卒中、軟骨下骨嚢胞、血栓症、血栓性脳虚血、組織虚血、一過性脳虚血発作(TIA)、外傷性脳傷害、潰瘍性大腸炎、腎臓の血管疾患、血管の炎症性の状態、フォンヒッペル・リンダウ症候群、および組織または臓器の創傷に関連する。
【0132】
一実施形態では、本発明は、一部において、被験体における造血幹細胞および造血前駆細胞のホーミングおよび/または生着を増加させる方法であって、被験体に、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を含む細胞の集団を含む組成物を投与する工程であって、造血幹細胞または造血前駆細胞が、細胞におけるCXCR4遺伝子発現を増加させる1種または複数種の作用剤とex vivoで接触させたものであり、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法を意図している。
【0133】
特定の実施形態では、1種または複数種の作用剤は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストと、(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとを含む。
【0134】
ある特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2 EP
2受容体またはPGE
2 EP
4受容体に選択的に結合する化合物を含む。
【0135】
さらなる特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、dmPGE
2、15(S)−15−メチルPGE
2、20−エチルPGE
2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE
2からなる群から選択される。
【0136】
別の特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、またはPGE
2類似体または誘導体を含む。
【0137】
追加的な特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、16,16−ジメチルPGE
2を含む。
【0138】
ある特定の実施形態では、グルココルチコイドは、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される。
【0139】
さらなるある特定の実施形態では、グルココルチコイドはメドリゾンである。
【0140】
追加的なある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と少なくとも約1時間にわたって接触させたものである。
【0141】
別のある特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約24時間にわたって接触させたものである。
【0142】
別のある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0143】
ある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0144】
さらなる実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである。
【0145】
追加的なさらなる実施形態では、細胞は、骨髄、臍帯血、動員された末梢血、ホウォートンゼリー、胎盤、または胎児血から得られる。
【0146】
一実施形態では、本発明は、被験体における造血幹細胞および造血前駆細胞のホーミングおよび/または生着を増加させる方法であって、被験体に、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を含む細胞の集団を含む組成物を投与する工程を含み、造血幹細胞または造血前駆細胞が(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとex vivoで接触させたものであり、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加している方法を意図している。
【0147】
特定の実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現は、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約40倍増加する。
【0148】
ある特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2 EP
2受容体またはPGE
2 EP
4受容体に選択的に結合する化合物を含む。
【0149】
さらなる特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、dmPGE
2、15(S)−15−メチルPGE
2、20−エチルPGE
2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE
2からなる群から選択される。
【0150】
別の特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、またはPGE
2類似体または誘導体を含む。
【0151】
追加的な特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、16,16−ジメチルPGE
2を含む。
【0152】
ある特定の実施形態では、グルココルチコイドは、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される。
【0153】
さらなるある特定の実施形態では、グルココルチコイドはメドリゾンである。
【0154】
特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと少なくとも約1時間にわたって接触させたものである。
【0155】
さらなる特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0156】
追加的な特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである。
【0157】
別の特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約4時間にわたって接触させたものである。
【0158】
ある特定の実施形態では、細胞の集団が、約0.10%未満、0.50%未満、1.0%未満、3%未満、5%未満、10%未満、15%未満、20%未満、または30%未満のCD34
+細胞を含む。
【0159】
さらなる実施形態では、細胞の集団が、少なくとも約0.01%でかつ約50%以下のCD34
+細胞を含む。
【0160】
別の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約1%のCD34
+細胞を含む。
【0161】
追加的な実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約3%のCD34
+細胞を含む。
【0162】
特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約5%のCD34
+細胞を含む。
【0163】
別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約10%のCD34
+細胞を含む。
【0164】
さらに別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約20%のCD34
+細胞を含む。
【0165】
なおさらに別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約30%のCD34
+細胞を含む。
【0166】
ある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約40%のCD34
+細胞を含む。
【0167】
別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約50%のCD34
+細胞を含む。
【0168】
さらに別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約60%のCD34
+細胞を含む。
【0169】
なおさらに別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約70%のCD34
+細胞を含む。
【0170】
さらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約80%のCD34
+細胞を含む。
【0171】
別のさらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約90%のCD34
+細胞を含む。
【0172】
さらに別のさらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約95%のCD34
+細胞を含む。
【0173】
追加的な実施形態では、細胞の集団をex vivoで増大させない。
【0174】
ある特定の実施形態では、組成物は、ポイントオブケアで生成され、細胞の集団を培養せずに患者に投与される。
【0175】
さらなる実施形態では、組成物は、洗浄され、1種または複数種の作用剤を実質的に含まない。
【0176】
別の実施形態では、細胞の集団は、骨髄、胎児肝臓、胎児血、胎盤、胎盤血、臍帯血、または動員された末梢血から得られる。
【0177】
種々の上記の実施形態では、被験体は、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、若年性骨髄単球性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、重症再生不良性貧血、ファンコニー貧血、発作性夜間血色素尿症(PNH)、赤芽球ろう、先天性無巨核球性血小板減少症、重症複合免疫不全症候群(SCID)、ウィスコット・アルドリッチ症候群、重症型ベータサラセミア、鎌状赤血球症、ハーラー症候群、副腎脳白質ジストロフィー、異染性白質ジストロフィー、脊髄異形成、不応性貧血、慢性骨髄単球性白血病、原因不明骨髄様化生、家族性血球貪食性リンパ組織球症、または固形腫瘍を有する。
【0178】
いくつかの上記の実施形態では、被験体は、乳がん、卵巣がん、脳がん、前立腺がん、肺がん、結腸がん、皮膚がん、肝がん、膵がん、または肉腫を有する。
【0179】
上記の実施形態のいずれかでは、被験体は、骨髄破壊または骨髄非破壊化学療法または放射線療法を受けている。
【0180】
特定の上記の実施形態では、被験体は骨髄ドナーである。
【0181】
ある特定の上記の実施形態では、細胞の集団は被験体に対して自原性(autogeneic)である。
【0182】
いくつかの上記の実施形態では、細胞の集団は、被験体の末梢血または骨髄から動員されたものである。
【0183】
種々の上記の実施形態では、細胞の集団は被験体に対して同種異系である。
【0184】
一実施形態では、本発明は、一部において、被験体における造血幹細胞および造血前駆細胞の再構築を増加させる方法であって、被験体に、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を含む細胞の集団を含む組成物を投与する工程であって、造血幹細胞または造血前駆細胞が、細胞におけるCXCR4遺伝子発現を増加させる1種または複数種の作用剤とex vivoで接触させたものであり、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法を意図している。
【0185】
特定の実施形態では、1種または複数種の作用剤は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストと、(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとを含む。
【0186】
ある特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2 EP
2受容体またはPGE
2 EP
4受容体に選択的に結合する化合物を含む。
【0187】
さらなる特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、dmPGE
2、15(S)−15−メチルPGE
2、20−エチルPGE
2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE
2からなる群から選択される。
【0188】
別の特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、またはPGE
2類似体または誘導体を含む。
【0189】
追加的な特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、16,16−ジメチルPGE
2を含む。
【0190】
ある特定の実施形態では、グルココルチコイドは、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される。
【0191】
さらなるある特定の実施形態では、グルココルチコイドはメドリゾンである。
【0192】
追加的なある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と少なくとも約1時間にわたって接触させたものである。
【0193】
別のある特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約24時間にわたって接触させたものである。
【0194】
別のある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0195】
ある特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞は少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0196】
さらなる実施形態では、幹細胞または前駆細胞は少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである。
【0197】
追加的なさらなる実施形態では、細胞は、骨髄、臍帯血、動員された末梢血、ホウォートンゼリー、胎盤、または胎児血から得られる。
【0198】
一実施形態では、本発明は、一部において、被験体における造血幹細胞および造血前駆細胞の再構築を増加させる方法であって、被験体に、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を含む細胞の集団を含む組成物を投与する工程であって、造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとex vivoで接触させたものであり、b)接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法を意図している。
【0199】
特定の実施形態では、接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現は、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約40倍増加する。
【0200】
ある特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2 EP
2受容体またはPGE
2 EP
4受容体に選択的に結合する化合物を含む。
【0201】
さらなる特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、dmPGE
2、15(S)−15−メチルPGE
2、20−エチルPGE
2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE
2からなる群から選択される。
【0202】
別の特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、PGE
2、またはPGE
2類似体または誘導体を含む。
【0203】
追加的な特定の実施形態では、プロスタグランジン経路アゴニストは、16,16−ジメチルPGE
2を含む。
【0204】
ある特定の実施形態では、グルココルチコイドは、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される。
【0205】
さらなるある特定の実施形態では、グルココルチコイドはメドリゾンである。
【0206】
特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと少なくとも約1時間にわたって接触させたものである。
【0207】
さらなる特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである。
【0208】
追加的な特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである。
【0209】
別の特定の実施形態では、造血幹細胞または造血前駆細胞は、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約4時間にわたって接触させたものである。
【0210】
ある特定の実施形態では、細胞の集団が、約0.10%未満、0.50%未満、1.0%未満、3%未満、5%未満、10%未満、15%未満、20%未満、または30%未満のCD34
+細胞を含む。
【0211】
さらなる実施形態では、細胞の集団が、少なくとも約0.01%でかつ約50%以下のCD34
+細胞を含む。
【0212】
別の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約1%のCD34
+細胞を含む。
【0213】
追加的な実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約3%のCD34
+細胞を含む。
【0214】
特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約5%のCD34
+細胞を含む。
【0215】
別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約10%のCD34
+細胞を含む。
【0216】
さらに別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約20%のCD34
+細胞を含む。
【0217】
なおさらに別の特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約30%のCD34
+細胞を含む。
【0218】
ある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約40%のCD34
+細胞を含む。
【0219】
別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約50%のCD34
+細胞を含む。
【0220】
さらに別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約60%のCD34
+細胞を含む。
【0221】
なおさらに別のある特定の実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約70%のCD34
+細胞を含む。
【0222】
さらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約80%のCD34
+細胞を含む。
【0223】
別のさらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約90%のCD34
+細胞を含む。
【0224】
さらに別のさらなる実施形態では、細胞の集団は、少なくとも約95%のCD34
+細胞を含む。
【0225】
追加的な実施形態では、細胞の集団をex vivoで増大させない。
【0226】
ある特定の実施形態では、組成物は、ポイントオブケアで生成され、細胞の集団を培養せずに患者に投与される。
【0227】
さらなる実施形態では、組成物は、洗浄され、1種または複数種の作用剤を実質的に含まない。
【0228】
別の実施形態では、細胞の集団は、骨髄、胎児肝臓、胎児血、胎盤、胎盤血、臍帯血、または動員された末梢血から得られる。
【0229】
種々の実施形態では、細胞の集団は、1つまたは複数の臍帯血ユニット(cord blood unit)を含む。
【0230】
種々の上記の実施形態では、被験体は、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、若年性骨髄単球性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、重症再生不良性貧血、ファンコニー貧血、発作性夜間血色素尿症(PNH)、赤芽球ろう、先天性無巨核球性血小板減少症、重症複合免疫不全症候群(SCID)、ウィスコット・アルドリッチ症候群、重症型ベータサラセミア、鎌状赤血球症、ハーラー症候群、副腎脳白質ジストロフィー、異染性白質ジストロフィー、脊髄異形成、不応性貧血、慢性骨髄単球性白血病、原因不明骨髄様化生、家族性血球貪食性リンパ組織球症、または固形腫瘍を有する。
【0231】
いくつかの上記の実施形態では、被験体は、乳がん、卵巣がん、脳がん、前立腺がん、肺がん、結腸がん、皮膚がん、肝がん、膵がん、または肉腫を有する。
【0232】
上記の実施形態のいずれかでは、被験体は、骨髄破壊または骨髄非破壊化学療法または放射線療法を受けている。
【0233】
特定の上記の実施形態では、被験体は骨髄ドナーである。
【0234】
ある特定の上記の実施形態では、細胞の集団は被験体に対して自原性である。
【0235】
いくつかの上記の実施形態では、細胞の集団は、被験体の末梢血または骨髄から動員されたものである。
【0236】
種々の上記の実施形態では、細胞の集団は被験体に対して同種異系である。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞であって、
a)該細胞におけるCXCR4遺伝子発現を増加させる1種または複数種の作用剤とex vivoで接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞と、
b)該接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加することと
を含むヒト造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目2)
前記1種または複数種の作用剤が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストと、(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとを含む、項目1に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目3)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2 EP2受容体またはPGE2 EP4受容体に選択的に結合する化合物を含む、項目2に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目4)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、dmPGE2、15(S)−15−メチルPGE2、20−エチルPGE2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE2からなる群から選択される、項目2に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目5)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、またはPGE2類似体または誘導体を含む、項目2に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目6)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、16,16−ジメチルPGE2を含む、項目2に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目7)
前記グルココルチコイドが、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される、項目2に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目8)
前記グルココルチコイドが、メドリゾンである、項目2に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目9)
少なくとも1種の作用剤と少なくとも約1時間にわたって接触させたものである、項目1に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目10)
少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約6時間にわたって接触させたものである、項目1に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目11)
少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである、項目1に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目12)
少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである、項目1に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目13)
骨髄、臍帯血、動員された末梢血、ホウォートンゼリー、胎盤、または胎児血から得られる、項目1に記載の造血幹細胞または造血前駆細胞。
(項目14)
ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を含む細胞の集団を含む治療用組成物であって、
a)該造血幹細胞または造血前駆細胞が、該ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の発現を増加させる1種または複数種の作用剤とex vivoで接触させたものであり、
b)該接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する、治療用組成物。
(項目15)
前記1種または複数種の作用剤が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストと、(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとを含む、項目14に記載の治療用組成物。
(項目16)
前記接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約40倍増加する、項目14に記載の治療用組成物。
(項目17)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2 EP2受容体またはPGE2 EP4受容体に選択的に結合する化合物を含む、項目15に記載の治療用組成物。
(項目18)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、dmPGE2、15(S)−15−メチルPGE2、20−エチルPGE2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE2からなる群から選択される、項目15に記載の治療用組成物。
(項目19)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、またはPGE2類似体またはその誘導体を含む、項目15に記載の治療用組成物。
(項目20)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、16,16−ジメチルPGE2を含む、項目15に記載の治療用組成物。
(項目21)
前記グルココルチコイドが、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される、項目15に記載の治療用組成物。
(項目22)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種もしくは複数種のプロスタグランジン経路アゴニストまたは(ii)1種もしくは複数種のグルココルチコイドのうちの少なくとも1つと少なくとも約1時間にわたって接触させたものである、項目14に記載の治療用組成物。
(項目23)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドのうちの少なくとも1つと約2時間〜約24時間にわたって接触させたものである、項目14に記載の治療用組成物。
(項目24)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドのうちの少なくとも1つと約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである、項目14に記載の治療用組成物。
(項目25)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドのうちの少なくとも1つと約4時間にわたって接触させたものである、項目14に記載の治療用組成物。
(項目26)
前記細胞の集団が、約0.10%未満、0.50%未満、1.0%未満、3%未満、5%未満、10%未満、15%未満、20%未満、または30%未満のCD34+細胞を含む、項目14に記載の治療用組成物。
(項目27)
前記細胞の集団が、少なくとも約0.01%でかつ約50%以下のCD34+細胞を含む、項目14に記載の治療用組成物。
(項目28)
前記細胞の集団が、少なくとも約1%のCD34+細胞を含む、項目14に記載の治療用組成物。
(項目29)
前記細胞の集団が、少なくとも約3%のCD34+細胞を含む、項目14に記載の治療用組成物。
(項目30)
前記細胞の集団が、少なくとも約5%のCD34+細胞を含む、項目14に記載の治療用組成物。
(項目31)
前記細胞の集団が、少なくとも約90%のCD34+細胞を含む、項目14に記載の治療用組成物。
(項目32)
前記細胞の集団が、少なくとも約95%のCD34+細胞を含む、項目14に記載の治療用組成物。
(項目33)
前記細胞の集団をex vivoで増大させない、項目14に記載の治療用組成物。
(項目34)
ポイントオブケアで生成され、前記細胞の集団を培養せずに患者に投与される、項目14に記載の治療用組成物。
(項目35)
洗浄され、前記1種または複数種の作用剤を実質的に含まない、項目14に記載の治療用組成物。
(項目36)
前記細胞の集団が、骨髄、胎児肝臓、胎児血、胎盤、胎盤血、臍帯血、または動員された末梢血から得られる、項目14に記載の治療用組成物。
(項目37)
ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を調製する方法であって、
a)該造血幹細胞または造血前駆細胞を、該細胞におけるCXCR4遺伝子発現を増加させる1種または複数種の作用剤とex vivoで接触させる工程であって、該接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞における該CXCR4遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法。
(項目38)
前記1種または複数種の作用剤が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストと、(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとを含む、項目37に記載の方法。
(項目39)
プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2 EP2受容体またはPGE2 EP4受容体に選択的に結合する化合物を含む、項目37に記載の方法。
(項目40)
プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、dmPGE2、15(S)−15−メチルPGE2、20−エチルPGE2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE2からなる群から選択される、項目37に記載の方法。
(項目41)
プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、またはPGE2類似体または誘導体を含む、項目37に記載の方法。
(項目42)
プロスタグランジン経路アゴニストが、16,16−ジメチルPGE2を含む、項目37に記載の方法。
(項目43)
グルココルチコイドが、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される、項目37に記載の方法。
(項目44)
グルココルチコイドが、メドリゾンである、項目37に記載の方法。
(項目45)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と少なくとも約1時間にわたって接触させたものである、項目37に記載の方法。
(項目46)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約24時間にわたって接触させたものである、項目37に記載の方法。
(項目47)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである、項目37に記載の方法。
(項目48)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである、項目37に記載の方法。
(項目49)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、骨髄、臍帯血、動員された末梢血、ホウォートンゼリー、胎盤、または胎児血から得られる、項目37に記載の方法。
(項目50)
治療用組成物を調製する方法であって、
造血幹細胞または造血前駆細胞を(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとex vivoで接触させる工程であって、該接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法。
(項目51)
前記接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約40倍増加する、項目50に記載の方法。
(項目52)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2 EP2受容体またはPGE2 EP4受容体に選択的に結合する化合物を含む、項目50に記載の方法。
(項目53)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、dmPGE2、15(S)−15−メチルPGE2、20−エチルPGE2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE2からなる群から選択される、項目50に記載の方法。
(項目54)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、またはPGE2類似体またはその誘導体を含む、項目50に記載の方法。
(項目55)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、16,16−ジメチルPGE2を含む、項目50に記載の方法。
(項目56)
前記グルココルチコイドが、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される、項目50に記載の方法。
(項目57)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと少なくとも約1時間にわたって接触させたものである、項目50に記載の方法。
(項目58)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである、項目50に記載の方法。
(項目59)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである、項目50に記載の方法。
(項目60)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約4時間にわたって接触させたものである、項目50に記載の方法。
(項目61)
細胞の集団が、約0.10%未満、0.50%未満、1.0%未満、3%未満、5%未満、10%未満、15%未満、20%未満、または30%未満のCD34+細胞を含む、項目50に記載の方法。
(項目62)
細胞の集団が、少なくとも約0.01%でかつ約50%以下のCD34+細胞を含む、項目50に記載の方法。
(項目63)
細胞の集団が、少なくとも約1%のCD34+細胞を含む、項目50に記載の方法。
(項目64)
細胞の集団が、少なくとも約3%のCD34+細胞を含む、項目50に記載の方法。
(項目65)
細胞の集団が、少なくとも約5%のCD34+細胞を含む、項目50に記載の方法。
(項目66)
細胞の集団をex vivoで増大させない、項目50に記載の方法。
(項目67)
前記組成物が、ポイントオブケアで生成され、細胞の集団を培養せずに患者に投与される、項目50に記載の方法。
(項目68)
前記組成物を洗浄し、それが前記(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドを実質的に含まない、項目50に記載の方法。
(項目69)
細胞の集団が、骨髄、胎児肝臓、胎児血、胎盤、胎盤血、臍帯血、または動員された末梢血から得られる、項目50に記載の方法。
(項目70)
細胞治療を必要とする被験体を処置する方法であって、項目1に記載のヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を該被験体に投与する工程を含む方法。
(項目71)
前記被験体が、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、若年性骨髄単球性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、重症再生不良性貧血、ファンコニー貧血、発作性夜間血色素尿症(PNH)、赤芽球ろう、先天性無巨核球性血小板減少症、重症複合免疫不全症候群(SCID)、ウィスコット・アルドリッチ症候群、重症型ベータサラセミア、鎌状赤血球症、ハーラー症候群、副腎脳白質ジストロフィー、異染性白質ジストロフィー、脊髄異形成、不応性貧血、慢性骨髄単球性白血病、原因不明骨髄様化生、家族性血球貪食性リンパ組織球症、固形腫瘍、慢性肉芽腫性疾患、ムコ多糖症、またはダイヤモンド・ブラックファンを有する、項目70に記載の方法。
(項目72)
前記被験体が、乳がん、卵巣がん、脳がん、前立腺がん、肺がん、結腸がん、皮膚がん、肝がん、膵がん、または肉腫を有する、項目70に記載の方法。
(項目73)
前記被験体が、骨髄破壊または骨髄非破壊化学療法または放射線療法を受けている、項目70に記載の方法。
(項目74)
前記被験体が、骨髄ドナーである、項目70に記載の方法。
(項目75)
前記被験体が虚血組織または虚血による損傷を受けた組織を有する、項目70に記載の方法。
(項目76)
前記被験体が虚血組織または虚血による損傷を受けた組織と関連した少なくとも1つの症状を有する、項目70に記載の方法。
(項目77)
前記虚血が、急性冠状動脈症候群、急性肺傷害(ALI)、急性心筋梗塞(AMI)、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、動脈閉塞性疾患、動脈硬化症、関節軟骨欠損、無菌性全身性炎症、アテローム硬化性心血管疾患、自己免疫疾患、骨折、骨折、脳浮腫、脳低灌流、バージャー病、熱傷、がん、心血管疾患、軟骨損傷、脳梗塞、脳虚血、脳卒中、脳血管疾患、化学療法誘発性ニューロパチー、慢性感染、慢性腸間膜虚血、跛行、うっ血性心不全、結合組織損傷、挫傷、冠動脈疾患(CAD)、重症肢虚血(CLI)、クローン病、深部静脈血栓症、深部創傷、潰瘍治癒の遅延、創傷治癒の遅延、糖尿病(I型およびII型)、糖尿病性ニューロパチー、糖尿病誘発性虚血、播種性血管内凝固(DIC)、塞栓性脳虚血、移植片対宿主病、遺伝性出血性毛細血管拡張症、虚血性血管疾患、高酸素傷害、低酸素症、炎症、炎症性腸疾患、炎症性疾患、傷害を受けた腱、間欠性跛行、腸管虚血、虚血、虚血性脳疾患、虚血性心疾患、虚血性末梢血管疾患、虚血胎盤、虚血性腎疾患、虚血性血管疾患、虚血再灌流傷害、裂傷、左主冠状動脈疾患、肢虚血、下肢虚血、心筋梗塞、心筋虚血、臓器虚血、変形性関節症、骨粗鬆症、骨肉腫、パーキンソン病、末梢動脈性疾患(PAD)、末梢動脈疾患、末梢性虚血、末梢性ニューロパチー、末梢血管疾患、前がん、肺水腫、肺塞栓症、リモデリング障害、腎臓虚血、網膜虚血、網膜症、敗血症、皮膚潰瘍、実質臓器移植、脊髄傷害、卒中、軟骨下骨嚢胞、血栓症、血栓性脳虚血、組織虚血、一過性脳虚血発作(TIA)、外傷性脳傷害、潰瘍性大腸炎、腎臓の血管疾患、血管の炎症性の状態、フォンヒッペル・リンダウ症候群、および組織または臓器の創傷に関連する、項目75または76に記載の方法。
(項目78)
被験体における造血幹細胞および造血前駆細胞のホーミングおよび/または生着を増加させる方法であって、該被験体に、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を含む細胞の集団を含む組成物を投与する工程であって、
a)該造血幹細胞または造血前駆細胞が、該細胞におけるCXCR4遺伝子発現を増加させる1種または複数種の作用剤とex vivoで接触させたものであり、
b)該接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法。
(項目79)
前記1種または複数種の作用剤が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストと、(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとを含む、項目78に記載の方法。
(項目80)
プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2 EP2受容体またはPGE2 EP4受容体に選択的に結合する化合物を含む、項目78に記載の方法。
(項目81)
プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、dmPGE2、15(S)−15−メチルPGE2、20−エチルPGE2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE2からなる群から選択される、項目78に記載の方法。
(項目82)
プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、またはPGE2類似体または誘導体を含む、項目78に記載の方法。
(項目83)
プロスタグランジン経路アゴニストが、16,16−ジメチルPGE2を含む、項目78に記載の方法。
(項目84)
グルココルチコイドが、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される、項目78に記載の方法。
(項目85)
グルココルチコイドが、メドリゾンである、項目78に記載の方法。
(項目86)
前記幹細胞または前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と少なくとも約1時間にわたって接触させたものである、項目78に記載の方法。
(項目87)
前記幹細胞または前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約24時間にわたって接触させたものである、項目78に記載の方法。
(項目88)
前記幹細胞または前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである、項目78に記載の方法。
(項目89)
前記幹細胞または前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである、項目78に記載の方法。
(項目90)
前記細胞が、骨髄、臍帯血、動員された末梢血、ホウォートンゼリー、胎盤、または胎児血から得られる、項目78に記載の方法。
(項目91)
被験体における造血幹細胞および造血前駆細胞のホーミングおよび/または生着を増加させる方法であって、該被験体に、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を含む細胞の集団を含む組成物を投与する工程であって、
a)該造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとex vivoで接触させたものであり、
b)該接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法。
(項目92)
前記接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約40倍増加する、項目91に記載の方法。
(項目93)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2 EP2受容体またはPGE2 EP4受容体に選択的に結合する化合物を含む、項目91に記載の方法。
(項目94)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、dmPGE2、15(S)−15−メチルPGE2、20−エチルPGE2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE2からなる群から選択される、項目91に記載の方法。
(項目95)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、またはPGE2類似体またはその誘導体を含む、項目91に記載の方法。
(項目96)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、16,16−ジメチルPGE2を含む、項目91に記載の方法。
(項目97)
前記グルココルチコイドが、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される、項目91に記載の方法。
(項目98)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと少なくとも約1時間にわたって接触させたものである、項目91に記載の方法。
(項目99)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである、項目91に記載の方法。
(項目100)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである、項目91に記載の方法。
(項目101)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約4時間にわたって接触させたものである、項目91に記載の方法。
(項目102)
前記細胞の集団が、約0.10%未満、0.50%未満、1.0%未満、3%未満、5%未満、10%未満、15%未満、20%未満、または30%未満のCD34+細胞を含む、項目91に記載の方法。
(項目103)
前記細胞の集団が、少なくとも約0.01%でかつ約50%以下のCD34+細胞を含む、項目91に記載の方法。
(項目104)
前記細胞の集団が、少なくとも約1%のCD34+細胞を含む、項目91に記載の方法。
(項目105)
前記細胞の集団が、少なくとも約3%のCD34+細胞を含む、項目91に記載の方法。
(項目106)
前記細胞の集団が、少なくとも約5%のCD34+細胞を含む、項目91に記載の方法。
(項目107)
前記細胞の集団が、少なくとも約90%のCD34+細胞を含む、項目91に記載の組成物。
(項目108)
前記細胞の集団が、少なくとも約95%のCD34+細胞を含む、項目91に記載の組成物。
(項目109)
前記細胞の集団をex vivoで増大させない、項目91に記載の方法。
(項目110)
前記組成物が、ポイントオブケアで生成され、前記細胞の集団を培養せずに患者に投与される、項目91に記載の方法。
(項目111)
前記組成物が、洗浄され、前記1種または複数種の作用剤を実質的に含まない、項目91に記載の方法。
(項目112)
前記細胞の集団が、骨髄、胎児肝臓、胎児血、胎盤、胎盤血、臍帯血、または動員された末梢血から得られる、項目91に記載の方法。
(項目113)
前記被験体が、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、若年性骨髄単球性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、重症再生不良性貧血、ファンコニー貧血、発作性夜間血色素尿症(PNH)、赤芽球ろう、先天性無巨核球性血小板減少症、重症複合免疫不全症候群(SCID)、ウィスコット・アルドリッチ症候群、重症型ベータサラセミア、鎌状赤血球症、ハーラー症候群、副腎脳白質ジストロフィー、異染性白質ジストロフィー、脊髄異形成、不応性貧血、慢性骨髄単球性白血病、原因不明骨髄様化生、家族性血球貪食性リンパ組織球症、または固形腫瘍を有する、項目78または項目91に記載の方法。
(項目114)
前記被験体が、乳がん、卵巣がん、脳がん、前立腺がん、肺がん、結腸がん、皮膚がん、肝がん、膵がん、または肉腫を有する、項目78または項目91に記載の方法。
(項目115)
前記被験体が、骨髄破壊または骨髄非破壊化学療法または放射線療法を受けている、項目78または項目91に記載の方法。
(項目116)
前記被験体が、骨髄ドナーである、項目78または項目91に記載の方法。
(項目117)
前記細胞の集団が、前記被験体に対して自原性である、項目78または項目91に記載の方法。
(項目118)
前記細胞の集団が、前記被験体の末梢血または骨髄から動員される、項目78または項目91に記載の方法。
(項目119)
前記細胞の集団が、前記被験体に対して同種異系である、項目78または項目91に記載の方法。
(項目120)
被験体における造血幹細胞および造血前駆細胞の再構築を増加させる方法であって、該被験体に、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を含む細胞の集団を含む組成物を投与する工程であって、
a)該造血幹細胞または造血前駆細胞が、該細胞におけるCXCR4遺伝子発現を増加させる1種または複数種の作用剤とex vivoで接触させたものであり、
b)該接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法。
(項目121)
前記1種または複数種の作用剤が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストと、(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとを含む、項目120に記載の方法。
(項目122)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2 EP2受容体またはPGE2 EP4受容体に選択的に結合する化合物を含む、項目121に記載の方法。
(項目123)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、dmPGE2、15(S)−15−メチルPGE2、20−エチルPGE2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE2からなる群から選択される、項目121に記載の方法。
(項目124)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、またはPGE2類似体または誘導体を含む、項目121に記載の方法。
(項目125)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、16,16−ジメチルPGE2を含む、項目121に記載の方法。
(項目126)
前記グルココルチコイドが、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される、項目121に記載の方法。
(項目127)
前記グルココルチコイドが、メドリゾンである、項目121に記載の方法。
(項目128)
前記幹細胞または前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と少なくとも約1時間にわたって接触させたものである、項目120に記載の方法。
(項目129)
前記幹細胞または前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と約1時間〜約24時間にわたって接触させたものである、項目120に記載の方法。
(項目130)
前記幹細胞または前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである、項目120に記載の方法。
(項目131)
前記幹細胞または前駆細胞が、少なくとも1種の作用剤と約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである、項目120に記載の方法。
(項目132)
前記細胞が、骨髄、臍帯血、動員された末梢血、ホウォートンゼリー、胎盤、または胎児血から得られる、項目120に記載の方法。
(項目133)
被験体における造血幹細胞および造血前駆細胞の再構築を増加させる方法であって、該被験体に、ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞を含む細胞の集団を含む組成物を投与する工程であって、
a)該造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドとex vivoで接触させたものであり、
b)該接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約30倍増加する工程を含む方法。
(項目134)
前記接触させた造血幹細胞または造血前駆細胞におけるCXCR4の遺伝子発現が、接触させていない造血幹細胞または造血前駆細胞と比較して少なくとも約40倍増加する、項目133に記載の方法。
(項目135)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2 EP2受容体またはPGE2 EP4受容体に選択的に結合する化合物を含む、項目133に記載の方法。
(項目136)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、dmPGE2、15(S)−15−メチルPGE2、20−エチルPGE2、および8−イソ−16−シクロヘキシル−テトラノルPGE2からなる群から選択される、項目133に記載の方法。
(項目137)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、PGE2、またはPGE2類似体またはその誘導体を含む、項目133に記載の方法。
(項目138)
前記プロスタグランジン経路アゴニストが、16,16−ジメチルPGE2を含む、項目133に記載の方法。
(項目139)
前記グルココルチコイドが、メドリゾン、アルクロメタゾン、ジプロピオン酸アルクロメタゾン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、安息香酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾール、酪酸クロベタゾール、プロピオン酸クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾール、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン(desoximetasone)、デスオキシコルトン、デスオキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、ジフロラゾン、二酢酸ジフロラゾン、ジフルコルトロン、吉草酸ジフルコルトロン、ジフルオロコルトロン、ジフルプレドナート、フルクロロロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルメタゾン(flumetasone)、フルメタゾン(flumethasone)、ピバル酸フルメタゾン、フルニソリド、フルニソリド半水和物、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロコルチゾン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルプレドニデン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、アセポン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンブテプレート、酪酸ヒドロコルチゾン、ロテプレドノール、メプレドニゾン、6a−メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、アセポン酸メチルプレドニゾロン、モメタゾン、フロ酸モメタゾン、フロ酸モメタゾン一水和物、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニドおよびウロベタゾールからなる群から選択される、項目133に記載の方法。
(項目140)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと少なくとも約1時間にわたって接触させたものである、項目133に記載の方法。
(項目141)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約6時間にわたって接触させたものである、項目133に記載の方法。
(項目142)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約2時間〜約4時間にわたって接触させたものである、項目133に記載の方法。
(項目143)
前記造血幹細胞または造血前駆細胞が、(i)1種または複数種のプロスタグランジン経路アゴニストおよび(ii)1種または複数種のグルココルチコイドと約4時間にわたって接触させたものである、項目133に記載の方法。
(項目144)
前記細胞の集団が、約0.10%未満、0.50%未満、1.0%未満、3%未満、5%未満、10%未満、15%未満、20%未満、または30%未満のCD34+細胞を含む、項目133に記載の方法。
(項目145)
前記細胞の集団が、少なくとも約0.01%でかつ約50%以下のCD34+細胞を含む、項目133に記載の方法。
(項目146)
前記細胞の集団が、少なくとも約1%のCD34+細胞を含む、項目133に記載の方法。
(項目147)
前記細胞の集団が、少なくとも約3%のCD34+細胞を含む、項目133に記載の方法。
(項目148)
前記細胞の集団が、少なくとも約5%のCD34+細胞を含む、項目133に記載の方法。
(項目149)
前記細胞の集団が、少なくとも約90%のCD34+細胞を含む、項目133に記載の方法。
(項目150)
前記細胞の集団が、少なくとも約95%のCD34+細胞を含む、項目133に記載の方法。
(項目151)
前記細胞の集団をex vivoで増大させない、項目133に記載の方法。
(項目152)
前記組成物が、ポイントオブケアで生成され、前記細胞の集団を培養せずに患者に投与される、項目133に記載の方法。
(項目153)
前記組成物が、洗浄され、前記1種または複数種の作用剤を実質的に含まない、項目133に記載の方法。
(項目154)
前記細胞の集団が、骨髄、胎児肝臓、胎児血、胎盤、胎盤血、臍帯血、または動員された末梢血から得られる、項目133に記載の方法。
(項目155)
前記細胞の集団が、1つまたは複数の臍帯血ユニットを含む、項目120または項目133に記載の方法。
(項目156)
前記被験体が、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、若年性骨髄単球性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、重症再生不良性貧血、ファンコニー貧血、発作性夜間血色素尿症(PNH)、赤芽球ろう、先天性無巨核球性血小板減少症、重症複合免疫不全症候群(SCID)、ウィスコット・アルドリッチ症候群、重症型ベータサラセミア、鎌状赤血球症、ハーラー症候群、副腎脳白質ジストロフィー、異染性白質ジストロフィー、脊髄異形成、不応性貧血、慢性骨髄単球性白血病、原因不明骨髄様化生、家族性血球貪食性リンパ組織球症、または固形腫瘍を有する、項目120または項目133に記載の方法。
(項目157)
前記被験体が、乳がん、卵巣がん、脳がん、前立腺がん、肺がん、結腸がん、皮膚がん、肝がん、膵がん、または肉腫を有する、項目120または項目133に記載の方法。
(項目158)
前記被験体が、骨髄破壊または骨髄非破壊化学療法または放射線療法を受けている、項目120または項目133に記載の方法。
(項目159)
前記被験体が、骨髄ドナーである、項目120または項目133に記載の方法。
(項目160)
前記細胞の集団が、前記被験体に対して自原性である、項目120または項目133に記載の方法。
(項目161)
前記細胞の集団が、前記被験体の末梢血または骨髄から動員されたものである、項目120または項目133に記載の方法。
(項目162)
前記細胞の集団が、前記被験体に対して同種異系である、項目120または項目133に記載の方法。