特許第6221152号(P6221152)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6221152
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】ハガキおよびハガキ入り封筒
(51)【国際特許分類】
   B42D 15/02 20060101AFI20171023BHJP
【FI】
   B42D15/02 501G
   B42D15/02 501C
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-84175(P2017-84175)
(22)【出願日】2017年4月21日
【審査請求日】2017年4月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517142521
【氏名又は名称】佐藤 真理
(74)【代理人】
【識別番号】100074734
【弁理士】
【氏名又は名称】中里 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100086265
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100076451
【弁理士】
【氏名又は名称】三嶋 景治
(74)【代理人】
【識別番号】100164286
【弁理士】
【氏名又は名称】中里 卓夫
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真理
【審査官】 谷垣 圭二
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3074924(JP,U)
【文献】 実開昭63−128059(JP,U)
【文献】 実開平07−007966(JP,U)
【文献】 実開平04−098182(JP,U)
【文献】 実開昭61−051343(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3010777(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42D 15/02−15/08
B65D 27/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容を表す第1の図柄又は文字が印刷されたカードと、
表面に郵送先を記入する第1の宛名情報記入部が印刷され、裏面に前記第1の図柄又は文字を向けて前記カードを嵌め込み、前記第1の宛名情報記入部と重ならない位置に、前記第1の図柄又は文字を露出する第1の窓部が形成されたハガキ本体と、を備えるハガキであって、
前記ハガキ本体の裏面には、前記第1の図柄又は文字と関係する第2の図柄が印刷されており、
前記ハガキ本体には、前記第1の窓部の下部を封止し、前記第1の窓部に嵌め込まれた前記カードを覆うとともに前記ハガキ本体を立て掛け可能に形成されたスタンド部を有し、前記スタンド部の裏面には、前記第2の図柄と関係し、前記第1の図柄又は文字と異なる第3の図柄が印刷されていることを特徴とするハガキ。
【請求項2】
前記スタンド部は、下部が蛇腹状に形成されたものであって、底面内側には、対向する内側面に懸架する当接板が回動自在に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のハガキ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のハガキと、
前記カードを覆い、郵送先を記入する第2の宛名情報記入部と、第2の宛名情報記入部と重ならない位置に、前記第2の図柄の少なくとも一部を露出する第2の窓部と、を有し、前記ハガキを収納する封筒と、を備えることを特徴とするハガキ入り封筒。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードが一体化されたハガキおよびハガキ入り封筒に関する。
【背景技術】
【0002】
ハガキは、一般的に表面に切手貼付部、郵便番号記入欄および宛て名記入欄などの郵送先の宛名情報(以下、郵送先の宛名情報と言う。)を記入する宛名情報記入部が印刷され、裏面には受取人へのメッセージやイラストなどが記入されるものである。ハガキは、封筒に入れる必要がなく、ポストへ投函するだけで、日本のみならず世界各国へ郵送することができるため、高い利便性を有している。近年、このハガキに関して鋭意研究なされている。
【0003】
例えば、特許文献1(従来例)には、葉書紙片110に記載された事項を覆い隠す隠蔽紙片120におけるシール面122に特典を印字して、隠蔽紙片120を特典カードとすることで、隠蔽紙片120を有効活用することができるシークレット葉書100が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−47774号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示されたシークレット葉書100は、単に葉書紙片110から分離される隠蔽紙片120を特典カードとするに過ぎないため、葉書紙片110と隠蔽紙片120が別々のデザインとなり、デザイン性が乏しく、鑑賞性が優れない問題があった。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるものであって、第1の図柄又は文字が露出されたハガキ本体の裏面に、第1の図柄又は文字と関係する第2の図柄を印刷することで、第1の窓部に嵌め込まれたカードとハガキ本体の図柄が組み合わさり、新たなデザインを創出し、デザイン性および鑑賞性を良好にすることができるハガキおよびハガキ入り封筒を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、内容を表す第1の図柄又は文字が印刷されたカードと、表面に郵送先を記入する第1の宛名情報記入部が印刷され、裏面に前記第1の図柄又は文字を向けて前記カードを嵌め込み、前記第1の宛名情報記入部と重ならない位置に、前記第1の図柄又は文字を露出する第1の窓部が形成されたハガキ本体と、を備えるハガキであって、前記ハガキ本体の裏面には、前記第1の図柄又は文字と関係する第2の図柄が印刷されており、前記ハガキ本体には、前記第1の窓部の下部を封止し、前記第1の窓部に嵌め込まれた前記カードを覆うとともに前記ハガキ本体を立て掛け可能に形成されたスタンド部を有し、前記スタンド部の裏面には、前記第2の図柄と関係し、前記第1の図柄又は文字と異なる第3の図柄が印刷されていることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、第1の図柄又は文字が露出されたハガキ本体の裏面に、第1の図柄又は文字と関係する第2の図柄が印刷されていることで、第1の窓部に嵌め込まれたカードとハガキ本体の図柄が組み合わさり、新たなデザインを創出し、デザイン性および鑑賞性を良好にすることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記スタンド部は、下部が蛇腹状に形成されたものであって、底面内側には、対向する内側面に懸架する当接板が回動自在に形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のハガキと、前記カードを覆い、郵送先を記入する第2の宛名情報記入部と、第2の宛名情報記入部と重ならない位置に、前記第2の図柄の少なくとも一部を露出する第2の窓部と、を有し、前記ハガキを収納する封筒と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、第2の図柄の少なくとも一部のみを第2の窓部から露出させることで、封筒内の同封物に対する期待感を受取人へ想起させるとともに、封筒内にカードが同封されていることを隠し、カード目当てでハガキ入り封筒が盗まれることを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるものであって、第1の図柄又は文字が露出されたハガキ本体の裏面において、第1の図柄又は文字と関係する第2の図柄を印刷することで、第1の窓部に嵌め込まれたカードとハガキ本体の図柄が組み合わさり、新たなデザインを創出し、デザイン性および鑑賞性を良好にするハガキおよびハガキ入り封筒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1実施例のハガキの正面図である。
図2図1のハガキの裏面図である。
図3図1のハガキを展開した展開図である。
図4】図書カードを一体的に係止した場合のハガキの裏面図である。
図5図1のハガキの送付手順を示すフローチャートである。
図6】第2実施例のハガキ入り封筒の正面図である。
図7図6の封筒の正面図である。
図8】第3実施例のハガキの表面側を示す斜視図である。
図9図8のハガキ本体の裏面図である。
図10】従来例のシークレット葉書の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1実施例)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施例に係るハガキ1について説明する。
【0016】
図1は第1実施例のハガキ1の正面図であり、図2図1のハガキ1の裏面図であり、図3図1のハガキ1を展開した展開図であり、図4は図書カードを一体的に係止した場合のハガキ1の裏面図であり、図5図1のハガキ1の送付手順を示すフローチャートである。
なお、ハガキ1の幅方向をX軸、ハガキ1の高さ方向をY軸、ハガキ1の厚み方向をZ軸とする。
【0017】
図1乃至3で示すように、引用符号1は、本実施例のハガキ1である。ハガキ1は、内容を表すカード側の図柄又は文字(第1の図柄又は文字)21が印刷されたカード2と、カード2を一体的に係止し、ポストに投函するだけで日本および世界各国へ郵送するハガキ本体3と、を備える。
【0018】
カード2は、図3で示すように、例えば54mm×86mmの矩形状をしたものであり、例えば映画観賞用カード、図書カード、音楽ギフトカード、テレホンカード、キャッシュカードなどである。カード2の表面には、カード2の内容を表すカード側の図柄又は文字21が印刷されている。
【0019】
ハガキ本体3は、図1で示すように、標準的なハガキサイズ(例えば100mm×148mm)としたものであり、表面には、郵送先の宛名情報を記入するハガキ側宛名情報記入部(第1の宛名情報記入部)31が印刷されている。
【0020】
ハガキ本体3は、図1および3で示すように、ハガキ側宛名情報記入部31と並ぶように位置し、ハガキ1を嵌め込むハガキ側窓部(第1の窓部)32と、ハガキ側窓部32の表面を覆い、ハガキ本体3の表面において脱着可能に形成されたシール部33と、を有する。
【0021】
ハガキ側窓部32は、図2および3で示すように、カード2と略同じ大きさでハガキ本体3からくり抜かれており、表面には、例えばプラスチックフィルムなどの透明なフィルムで覆われている。
【0022】
ハガキ側窓部32における対角線上の内側角部には、ハガキ側窓部32に嵌め込んだカード2を一体的に係止する一対の係止爪32aが形成されている。一対の係止爪32aでカード2の対角線上の角部を係止することで、ハガキ側窓部32へ嵌め込んだカード2が脱落することを防止することができる。
【0023】
シール部33は、図1および3で示すように、例えば紙素材などからなり、ハガキ側窓部32の全体を覆う大きさで形成されている。シール部33の表面には受取人へのメッセージを記入することができるように形成されており、裏面にはハガキ側窓部32の外周と接着する接着部33aが形成されている。接着部33aは、剥離後再接着可能な糊(例えばポストイット糊など)が塗布されており、ハガキ本体3の表面において脱着可能に形成されている。
【0024】
ハガキ本体3の裏面は、図1および3で示すように、カード側の図柄又は文字21と関係するハガキ側の図柄(第2の図柄)34が全面に印刷されている。具体的には、図2で示すように、カード側の図柄又は文字21が山であり、カード2が山の映画の映画観賞用カードである場合には、ハガキ側の図柄34としてカード側の図柄又は文字21と関係する山の図柄が印刷されている。
【0025】
また、図4で示すように、カード2が図書カード(例えば、カード側の図柄又は文字21として図書カードの文字が印刷されたもの)である場合には、ハガキ側の図柄34として、本を読むウサギなどの本に関係する図柄が印刷されている。さらには、カード2が音楽ギフトカード(例えば、カード側の図柄又は文字21として音楽ギフトカードの文字が印刷されたもの)(不図示)である場合には、ハガキ側の図柄34として、アーティストや音符などの音楽に関係する図柄(不図示)が印刷されている。
【0026】
ここで、カード2が映画観賞用カードである場合、ハガキ側の図柄34として映画の一場面にすると良い。この構成により、受取人は、映画を鑑賞した後、ハガキ側の図柄34を見ることで、映画の内容を想起させて、映画の余韻に浸ることができる。
【0027】
本実施例のハガキ1は、ハガキ本体3の裏側全面に印刷されたハガキ側の図柄34を、カード側の図柄又は文字21と関係する図柄にすることで、あたかもカード側の図柄又は文字21が、ハガキ本体3の図柄の一部であるかのようなデザイン性を創出することができる。
【0028】
すなわち、本実施例のハガキ1は、カード側の図柄又は文字21とハガキ側の図柄34を組み合わせることで、新たなデザインを創出して、デザイン性および鑑賞性を良好にすることができる。
【0029】
また、本実施例のハガキ1は、ハガキ本体3の裏面に印刷されたハガキ側の図柄34が、カード2の内容を示すカード側の図柄又は文字21と関係する図柄とすることで、受取人へ送付したカード2の内容を容易に把握させることもできる。
【0030】
次に、本実施例のハガキ1の送付方法について説明する。
初期条件として、ハガキ本体3には、ハガキ側窓部32が形成されており、ハガキ本体3からシール部33が剥離されているものとする。
【0031】
図5図1のハガキ1の送付手順を示すフローチャートである。
【0032】
差出人は、カード側の図柄又は文字21をハガキ本体3の裏面に向けて、カード2をハガキ側窓部32へ嵌め込む(STEP1、2)。カード2がハガキ側窓部32に嵌め込まれると、一対の係止爪32aでハガキ本体3の角部が係止され、ハガキ本体3にカード2が一体的に係止される。
【0033】
差出人は、ハガキ側窓部32にカード2を嵌め込んだ後、カード2の裏面を覆うようにハガキ側窓部32の外周にシール部33を接着させる(STEP3)。シール部33でカード2の裏面が覆われることで、カード2の裏面に記載された情報を隠すことができる。
【0034】
差出人は、シール部33をハガキ側窓部32の外周へ接着させた後、シール部33の表面に受取人へのメッセージを記入し、ハガキ側宛名情報記入部31に郵送先の宛名情報を記入する(STEP4、5)。そして、差出人は、ハガキ1をポストへ投函して、送付作業を終了する(STEP6および7)。
【0035】
本実施例のハガキ1は、単にポストへ投函するだけで、日本のみならず世界各国へ郵送することができるため、高い利便性を奏することができる。
【0036】
また、本実施例のハガキ1は、ハガキ側窓部32全体を覆う大きさのシール部33の表面へメッセージを記入可能に形成することで、カード2の裏面に記載された情報を隠すとともに、受取人へのメッセージも伝達することができる。
【0037】
さらに、本実施例のハガキ1は、シール部33がハガキ本体3に脱着可能に形成されていることで、シール部33をハガキ本体3から剥離した後も、ハガキ側窓部32の外周にシール部33を再接着することができ、メッセージが記入されたシール部33とハガキ本体3が別々となり、シール部33のみが紛失することを防ぐことができる。
【0038】
(第2実施例)
第2実施例のハガキ入り封筒5は、封筒6内に第1実施例のハガキ1を収納した点のみが異なるため、封筒6の構成についてのみ説明する。
なお、第1実施例と同様の構成については、同一符号を付し、座標軸も同じとした。
【0039】
図6は第2実施例のハガキ入り封筒5の正面図であり、図7図6の封筒5の正面図である。
【0040】
本実施例のハガキ入り封筒5は、図6で示すように、内容を表すカード側の図柄又は文字21が印刷されたカード2と、カード2を一体的に係止するハガキ本体3と、を備えるハガキ1と、ハガキ1を収納する封筒6と、を備える。
【0041】
封筒6は、図6および7で示すように、表面には、カード2を覆い、郵送先の宛名情報を記入する封筒側宛名情報記入部(第2の宛名情報記入部)61と、封筒側宛名情報記入部61と並ぶように位置し、ハガキ側の図柄34の少なくとも一部を露出する封筒側窓部(第2の窓部)62と、封筒6の上端を開閉するフラップ部63とが形成されている。
【0042】
封筒側窓部62は、図6および7で示すように、ハガキ側の図柄34の少なくとも一部が露出されるように、封筒6からくり抜かれており、表面は例えばプラスチックフィルムなどの透明なフィルムで覆われている。
【0043】
フラップ部63は、図7で示すように、基端側に折込線63aが入っており、封筒6の裏面側に折り曲げ可能に形成されており、封筒6の上端開口部を開閉自在に形成されている。
【0044】
本実施例のハガキ入り封筒5は、封筒6内へハガキ1を収納することで、ハガキ側窓部32からハガキ側の図柄34の少なくとも一部が露出されるとともに、カード側の図柄又は文字21を覆うことで、受取人への同封物に対する期待感を想起させるとともに、封筒6内に収納されたカード2の存在を隠すことができる。
【0045】
また、本実施例のハガキ入り封筒5は、カード2を封筒6で覆い隠しているため、外部から封筒6内にカード2が同封されていることを確認できないため、カード2目当てにハガキ入り封筒5が盗まれることを防ぐことができる。
【0046】
(第3実施例)
第3実施例のハガキ入り封筒5’は、第2実施例におけるハガキ本体3の構成のみが異なるため、ハガキ本体3’の構成のみ説明する。
なお、第1実施例と同様の構成については、同一符号を付し、座標軸も同じとする。
【0047】
図8は第3実施例のハガキ1’の表面側を示す斜視図であり、図9図8のハガキ本体3’の裏面図である。
【0048】
本実施例のハガキ入り封筒5’は、図8および9で示すように、内容を表すカード側の図柄又は文字21が印刷されたカード2と、カード2を一体的に係止するハガキ本体3’とを備えたハガキ1’と、ハガキ1’を収納する封筒6と、を備える。
【0049】
ハガキ本体3’は、標準的なハガキサイズをしたものであり、表面には郵送先の宛名情報を記入するハガキ側宛名情報記入部(第1の宛名情報記入部)31が印刷されており、ハガキ側宛名情報記入部31と並ぶように位置し、カード2を嵌め込むハガキ側窓部(第1の窓部)32と、ハガキ側窓部32の下部を封止し、ハガキ本体3’を机等に立て掛けることができるスタンド部35と、を有する。
【0050】
スタンド部35は、図8および9で示すように、封筒6内へ収納可能なように下部が蛇腹状に形成されている。具体的には、スタンド部35の底面に折込線35aが入っており、折り畳んだり、広げたりできるように形成されている。
【0051】
スタンド部35の底面内側には、図8で示すように、対向する内側面を懸架する当接板35bが回動自在に形成されている。スタンド部35の底面を広げた際には、当接板35bで対向する内側面を懸架して、スタンド部35の底面を広げた状態で保持し、机等にハガキ1’を置くことができるように形成されている。
【0052】
スタンド部35の表面には、図8で示すように、受取人へのメッセージを記入することができるように形成されており、裏面には、ハガキ側の図柄34と関係するスタンド側の図柄(第3の図柄)36が印刷されている。
【0053】
本実施例のハガキ入り封筒5’は、スタンド部35の底面を蛇腹状に形成することで、スタンド部35の底面を折り畳むことで封筒6内へ収納することができる一方、スタンド部35の底面を広げることで机等へハガキ1’を載置することができる。
【0054】
本実施例のハガキ入り封筒5’は、スタンド部35の底面内側に形成された当接板35bをスタンド部35の内側面を懸架させることで、スタンド部35の底面を広げた状態を保持して、机等にハガキ1’を簡単に載置することができる。
【0055】
本実施例のハガキ入り封筒5’は、スタンド部35の裏面にスタンド側の図柄36を印刷することで、ハガキ側窓部32からカード2を取外した際に、スタンド側の図柄36が露出され、受取人へ更なるサプライズを与えることができる。
【0056】
また、本実施例のハガキ入り封筒5’は、スタンド側の図柄36をハガキ側の図柄34と関係する図柄にすることで、カード2をハガキ側窓部32から取外した場合においても、ハガキ本体3’の裏面のデザインに統一感を持たせることができる。
【0057】
さらに、本実施例のハガキ入り封筒5’は、スタンド部35がハガキ側窓部32の下部を封止するように取付けられているため、開口した上部からカード2をハガキ側窓部32内へ簡単に出し入れすることもできる。
【0058】
(他の実施例)
第1実施例、第2実施例および第3実施例のハガキ1、1’において、ハガキ本体3、3’の裏側全面にハガキ側の図柄34が印刷されているものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、ハガキ本体3、3’の裏面の少なくとも一部にハガキ側の図柄34が印刷されていれば良い。
【0059】
第1実施例および第2実施例のハガキ1において、ハガキ側窓部32内へのカード2の嵌め込みは、ハガキ側窓部32における対角線上の角部に形成された一対の係止爪32aで係止するものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、ハガキ側窓部32内へカード2を嵌め込める構成であれば良い。
【0060】
第1実施例、第2実施例および第3実施例のハガキ1、1’において、ハガキ側窓部32は、ハガキ側宛名情報記入部31と並ぶように位置するものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、ハガキ側窓部32がハガキ側宛名情報記入部31と重ならないように位置していれば良い。
【0061】
第1実施例、第2実施例および第3実施例のハガキ本体3、3’として、ポストへ投函するだけで、日本のみならず世界各国へ郵送することができるものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、郵便窓口へ差し出すことで日本のみならず世界各国へ郵送できるものであっても良い。
【0062】
すなわち、第1実施例、第2実施例および第3実施例のハガキ本体3、3’として、標準的なハガキサイズ(例えば100mm×148mm)として説明したが、郵便窓口のみへ提出して日本のみならず世界各国へ郵送できるサイズのものであっても良い。
【0063】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく。他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替及び改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0064】
1、1’…ハガキ
2…カード
21…カード側の図柄又は文字(第1の図柄又は文字)
3、3’…ハガキ本体
31…ハガキ側宛名情報記入部(第1の宛名情報記入部) 32…ハガキ側窓部(第1の窓部) 32a…係止爪 33…シール部 33a…接着部 34…ハガキ側の図柄(第2の図柄) 35…スタンド部 35a…折込線 35b…当接板 36…スタンド側の図柄(第3の図柄)
5、5’…ハガキ入り封筒
6…封筒
61…封筒側宛名情報記入部(第2の宛名情報記入部) 62…封筒側窓部(第2の窓部) 63…フラップ部 63a…折込線
【要約】
【課題】
ハガキ本体3の裏面に第1の図柄又は文字21と関係する第2の図柄34を印刷することで、カード2とハガキ本体3の図柄を組み合わせて、デザイン性および鑑賞性を良好にするハガキ1およびハガキ入り封筒5を提供する。
【解決手段】
第1の図柄又は文字21が印刷されたカード2と、裏面にカード2を嵌め込み、第1の図柄又は文字21を露出する第1の窓部32が形成されたハガキ本体3と、を備えるハガキ1であって、ハガキ本体3の裏面には、第1の図柄又は文字21と関係する第2の図柄34が印刷されていることを特徴とするハガキ1。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10