【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る操作装置は、タッチパネル面を有し、当該タッチパネル面にタッチされた平面上の座標位置を検出するタッチパネルと、タッチされた前記座標位置を表す座標情報を生成する座標情報生成部であって、前記タッチパネル面における指先の座標位置を表す平面座標情報を利用する第1座標生成モードを含む複数の座標生成モードを有する座標情報生成部と、前記複数の座標生成モードのうち、ある座標生成モードから別の座標生成モードに切り替えるための特定操作を受け付ける受付部と、前記座標情報生成部によって生成された座標情報を出力する出力部と、を備え、前記座標情報生成部は、前記タッチパネル面におけるタッチ位置の平面上の二次元座標と、前記タッチパネル面に対して垂直方向の高さ情報(Z)とを、前記座標生成モードに応じて生成する。
【0008】
この構成によると、指先をタッチパネル面上に置いたままで、タッチパネル面におけるタッチ位置の平面上の二次元座標と、タッチパネル面に対して垂直方向の高さ情報(Z)とを、座標生成モードに応じて生成するので、ユーザは、指先を表示画面から常に一定の高さの範囲を保持しながら動かす必要がない。
【0009】
そのため、ユーザは、表示画面と指との距離に惑わされることなく、ストレスなく、操作装置を操作することができる。その結果、操作性の良い操作装置を提供することができる。
【0010】
また、本発明の他の態様に係る操作装置は、タッチパネル面を有し、当該タッチパネル面における指先のタッチ位置を検出する機能と共に、前記タッチパネル面の上空に存在する指先の前記タッチパネル面に対する高さを検出する機能を併せ持つタッチパネルと、前記タッチパネル面の上空の前記指先の三次元位置情報を三次元座標情報として生成する3D操作モードと、前記タッチパネル面の上空に指先が存在する場合に検出される前記三次元位置情報を利用せずに、前記タッチパネル面における指先の座標位置を表す平面座標情報を利用する第1座標生成モードを含む複数の座標生成モードを有する2D操作モードとを有する座標情報生成部と、前記座標情報生成部によって生成された座標情報を出力する出力部と、前記2D操作モードの場合に、ある座標生成モードから別の座標生成モードに切り替えるための特定操作を受け付ける受付部と、を備え、前記座標情報生成部は、(1)前記3D操作モードの場合、前記指先が、前記タッチパネル面にタッチしている場合も含め、前記タッチパネル面上から一定高さ以内の三次元空間内に存在する場合に、前記指先の検出位置を三次元座標として生成し、(2)前記2D操作モードの場合、前記タッチパネルにタッチされた位置の平面上の二次元座標と、前記タッチパネル面に対して垂直方向の高さ情報(Z)とを座標生成モードに応じて生成する。
【0011】
この構成によると、指先が、タッチパネル面上から一定の高さの範囲以内の三次元空間内に存在する場合に、指先の検出位置を三次元座標として生成する3D操作モードを有する。
【0012】
3D操作モードとは、言い換えれば、指先をタッチパネル面から一定の高さの範囲内に位置させると、指先のタッチパネル面における二次元座標を表す平面位置情報と、指先とタッチパネル面からの高さを表す高さ情報と、を含む三次元位置情報を、外部の処理装置に出力するモードである。このモードでは、外部の処理装置は、指先とタッチパネル面との間の距離に応じたカーソルを、平面位置情報で表される座標位置に表示させる。
【0013】
このような3D操作モードを有する操作装置は、2D操作モードでは、タッチパネルにタッチされた位置の平面上の二次元座標と、タッチパネル面に対して垂直方向の高さ情報(Z)とを座標生成モードに応じて生成する。
【0014】
これにより、先述の2D操作モードと、従来から存在する3D操作モードとを兼ね備えた操作装置を提供することができるので、ユーザは、操作装置を使用するケースに応じて、3D操作モードと2D操作モードとを切り分けることができるので、利便性で優れている。
【0015】
また、前記座標情報生成部は、少なくとも第1座標生成モードと、第2座標生成モードとを有し、前記受付部は、前記第1座標生成モードから前記第2座標生成モードに切り替えるための第1特定操作を受け付け、前記座標情報生成部は、前記第1座標生成モードでは前記高さ情報Zとして、正値を与え、前記第2座標生成モードでは前記高さ情報Zとして、零値を与えてもよい。
【0016】
この構成によると、第1座標生成モードでは高さ情報Zとして、正値を与え、第2座標生成モードでは高さ情報Zとして、零値を与えるので、平面座標位置を検出可能なタッチパネルを使用して、立体座標及び平面座標の両方を得ることができる。
【0017】
また、前記座標情報生成部は、少なくとも第1座標生成モード、第2座標生成モード、及び第3座標生成モードを有し、前記受付部は、前記第1座標生成モードから前記第3座標生成モードに切り替えるための第2特定操作と、前記第3座標生成モードから前記第2座標生成モードに切り替えるための第3特定操作を受け付け、前記座標情報生成部は、前記第1座標生成モードでは前記高さ情報Zとして、一定値以上の正値を与え、前記第2座標生成モードでは前記高さ情報Zとして、零値を与え、前記第3座標生成モードでは前記高さ情報Zとして、一定値未満の正値を与えてもよい。
【0018】
この構成によると、2D操作モードの場合、第1座標生成モードでは高さ情報Zとして、一定値以上の正値を与え、第2座標生成モードでは高さ情報Zとして、零値を与え、第3座標生成モードでは高さ情報Zとして、一定値未満の正値を与える。
【0019】
この構成によると、第3座標生成モードは、第1座標生成モード及び第2座標生成モードとは異なる値の高さ情報を与えるので、第1座標生成モードと第2座標生成モードとの間の中間モードとなることができる。
【0020】
よって、第1座標生成モードからいきなり第2座標生成モードに遷移する場合と比べて、第1座標生成モードと第2座標生成モードとの間に、中間モードである第3座標生成モードが挟まれるので、ユーザは、きめ細かい操作感覚を得ることができる。
【0021】
また、前記座標情報生成部は、前記タッチパネルに対する指先のタッチ位置の平面位置座標が予め設定された設定時間内に変化した場合に、前記平面位置座標の変化量を表す変化量情報を生成するマウス操作モードに遷移してもよい。
【0022】
この構成によると、タッチパネルに対する指先のタッチ位置の平面位置座標が設定時間内に変化した場合には、平面位置座標の変化量を表す変化量情報を生成するマウス操作モードに遷移する。
【0023】
先述の操作装置では、タッチパネル面における二次元位置情報や、タッチパネル面上空における指先の高さ情報を出力するだけであったが、この構成によると、極めて正確なポインティング操作が求められる局面では、設定時間内に指先のタッチ位置を変化させるだけでマウス操作モードに遷移する。これにより、ユーザに、正確なポインティング操作の操作性を提供することができる。
【0024】
また、前記座標情報生成部は、前記タッチパネルが少なくとも2本の指先によってタッチされたことを検出した場合には、タッチ位置のそれぞれの座標を生成してもよい。
【0025】
この構成によると、タッチパネルが少なくとも2本の指先によってタッチされたとき、タッチ位置のそれぞれの座標情報を生成するので、少なくとも2本の指での操作を伴うマルチタッチジェスチャが、外部の処理装置側で実現できる。そのため、例えば、処理装置側では、ピンチインやピンチアウトなどといったマルチフィンガージェスチャーを実現することができるようになる。
【0026】
また、前記座標情報生成部は、少なくとも前記操作装置が起動後は何れの座標生成モードでもない待機状態であり、前記待機状態から、前記タッチパネルが少なくとも1本の指先でタッチされたことを検出した場合には、前記第1座標生成モードに遷移してもよい。
【0027】
この構成によると、待機状態からタッチパネルが少なくとも1本の指先でタッチされたことを検出した場合には、第1座標生成モードに遷移するので、待機状態においてタッチパネルを1本の指でタッチすれば、指先のタッチパネル面におけるタッチが、指先がタッチパネル面の上空に存在しているのと等価な状態となる。これにより、二次元情報しか出力できないタッチパネルを用いた場合であっても、第1座標生成モードに遷移することによって、高さ情報を含む三次元位置情報を出力することができる。
【0028】
また、前記座標情報生成部は、前記第1座標生成モードで前記受付部が第1特定操作を受け付けた場合には、前記第2座標生成モードに遷移してもよい。
【0029】
この構成によると、第1座標生成モードで第1特定操作を受け付けた場合には、第2座標生成モードに遷移する。
【0030】
この構成によると、第1特定操作を受け付けた場合には、指先がタッチパネル面上空に位置すると仮定した状態から、指先がタッチパネル面にタッチしている状態に遷移できるので、二次元情報しか出力できないタッチパネルを用いた場合であっても、上記2つの状態を実現することができる。
【0031】
また、前記座標情報生成部は、前記第1座標生成モードで前記受付部が第2特定操作を受け付けた場合には、前記第3座標生成モードに遷移し、前記第3座標生成モードで前記受付部が前記第3特定操作を受け付けた場合には、前記第2座標生成モードに遷移してもよい。
【0032】
この構成によると、第1座標生成モードで第2特定操作を受け付けた場合には、第3座標生成モードに遷移し、第3座標生成モードで第3特定操作を受け付けた場合には、第2座標生成モードに遷移する。
【0033】
このように、操作装置のモードを、第2特定操作によって、第1座標生成モードと第2座標生成モードとの中間モードである第3座標生成モードに遷移させることができ、第3座標生成モードにおいて、第3特定操作によって、中間モードから第2座標生成モードに遷移させることができる。よって、操作装置に対して高さ情報をきめ細かく与える操作を実現することができる。
【0034】
また、前記第1座標生成モード、前記第2座標生成モード、及び前記第3座標生成モードのいずかにおいて、前記タッチパネルにおいて一定時間の間継続してタッチを検出しない場合には、前記待機状態となってもよい。
【0035】
この構成によると、第1座標生成モード〜第3座標生成モードのいずかにおいて、タッチパネルにおいて一定時間の間継続してタッチを検出しない場合には、待機状態となるので、第1座標生成モード〜第3座標生成モードのいずれかから待機状態にするのに特別な操作を必要としない。よって、自然な操作感覚を実現することができる。
【0036】
さらに、前記座標情報生成部を前記第1座標生成モードから前記第2座標生成モードに遷移させることができる第1操作キーを備え、前記座標情報生成部は、前記受付部が前記第1特定操作として前記第1操作キーが操作されたことを受け付けた場合には、前記第2座標生成モードに遷移し、前記第1操作キーの操作を受け付けなくなった場合には、第1座標生成モードに遷移してもよい。
【0037】
この構成によると、第1操作キーの操作によって、指先がタッチパネル面に位置するように扱う第2座標生成モードに遷移し、第1操作キーの操作を解除することによって、指先がタッチパネル面の上空に存在するかのように扱う第1座標生成モードに遷移する。
【0038】
このように、第1操作キーの操作と、座標生成モードの遷移とが対応しているので、自然な操作感覚を実現することができる。
【0039】
さらに、前記座標情報生成部は、前記第1座標生成モードにおいて、前記第1特定操作として、前記タッチパネルが、当該タッチパネルの同一位置における一定時間の継続したタッチを検出した場合には、前記第2座標生成モードに遷移し、前記タッチが解除された場合には、前記第1座標生成モードに遷移してもよい。
【0040】
この構成によると、タッチパネルの同一位置における一定時間の継続したタッチの有無によって、第1座標生成モードか第2座標生成モードかになる。これにより、タッチパネル面におけるタッチ位置の保持という意思を伴う操作によって座標生成モードが変化するので、自然な操作感覚を実現することができる。
【0041】
また、前記第1特定操作は、前記タッチパネル上においてユーザの指を同一位置で静止させる操作を継続した後、さらに一定時間以内のタッチ解除後に前記タッチパネル上において前記平面を再度タッチする一連の操作であり、前記座標情報生成部は、前記第1座標生成モードで前記受付部が前記第1特定操作を受け付けたときには、前記第2座標生成モードに遷移し、前記タッチが解除された場合には、前記第1座標生成モードに遷移してもよい。
【0042】
この構成によると、タッチパネル上において指先を同一位置で静止させている間、及びその後の一定時間以内のタッチ解除中には第1座標生成モードが継続され、その後の再タッチによって第2座標生成モードに遷移する。
【0043】
そのため、指先をタッチパネル上において同一位置で静止させ、その後の一定時間の間は、タッチパネルをタッチしていても高さ情報が出力される、仮想的なタッチ操作が実現され、その後の再タッチによって、高さ情報が出力されない、現実のタッチ相当状態に遷移するので、より自然な操作感覚を実現できる。
【0044】
また、前記第1特定操作は、前記第1座標生成モードへの遷移の要因となったタッチをしている指とは別の指による前記平面へのタッチ操作であり、前記座標情報生成部は、前記第2座標生成モードへの遷移の要因となったタッチをしている指のタッチ位置を示す平面座標を元に前記平面座標情報を生成し、前記第2座標生成モードへの遷移の要因となっている指先のタッチの解除によって、前記第1座標生成モードに遷移し、前記第2座標生成モードへの遷移の要因となっている指先のタッチの一定時間以上の解除によって、待機状態に遷移してもよい。
【0045】
この構成によると、第1特定操作は、第1座標生成モードへの遷移の要因となったタッチをしている指とは別の指による平面へのタッチ操作である そのため、第1座標生成モードへの遷移の要因となった指先は連続してタッチしたまま、その指先とは別の指のタッチ操作によって第2座標生成モードに遷移させることができる。
【0046】
その結果、第1座標生成モードへの要因となった指先を静止させたまま、動きのあるオブジェクトの座標を追跡して、そのオブジェクトの座標に対して座標生成モードをタッチ相当状態に変化させたいような場合に効果的である。
【0047】
また、第2座標生成モードの原因となった指のタッチの解除によって、連続的に第1座標生成モードに復帰することができるので、第1座標生成モードへの遷移の要因となった指先によって、継続してオブジェクトを追跡するような場合に尚さら有効である。
【0048】
また、前記座標情報生成部は、前記第1座標生成モードにおいて、前記第2特定操作として、前記タッチパネルが、当該タッチパネルの同一位置における一定時間の継続したタッチを検出した場合には、前記第3座標生成モードに遷移し、前記タッチ位置が変化した場合、或いは前記タッチが解除された場合には、前記第1座標生成モードに遷移してもよい。
【0049】
この構成によると、第2特定操作は、タッチパネルの同一位置における一定時間の継続したタッチである。そのため、タッチ位置の静止継続という意思を伴う操作によって第1座標生成モードと第3座標生成モードとを行き来出来るので、自然な操作感覚を実現することができる。
【0050】
また、前記座標情報生成部は、前記第1座標生成モードにおいて、前記第2特定操作として、前記タッチパネル上におけるタッチ位置の変化を遅くするにつれて、前記第3座標生成モードに遷移し、前記タッチ位置の変化を速くするにつれて、前記第1座標生成モードに遷移してもよい。
【0051】
この構成によると、タッチ位置の移動速度が速いか遅いかの違いという意思を反映させ易い作法に依って、第1座標生成モードと第3座標生成モードとを行き来出来るので、より自然な操作感覚を実現することができる。
【0052】
さらに、前記座標情報生成部を前記第3座標生成モードから前記第2座標生成モードに遷移させることができる第2操作キーを備え、前記座標情報生成部は、前記受付部が前記第3特定操作として前記第2操作キーが操作されたことを受け付けた場合には、前記第2座標生成モードに遷移し、その後、前記第2操作キーの操作を受け付けなくなった場合には、前記第3座標生成モードに遷移してもよい。
【0053】
この構成によると、第2操作キーの操作によって、指先がタッチパネル面に位置するように扱う第2座標生成モードに遷移し、第2操作キーの操作を解除することによって、第1座標生成モードと第2座標モーとの間の中間モードである第3座標生成モードに遷移する。
【0054】
このように、第2操作キーの操作と、座標生成モードの遷移とが対応しているので、自然な操作感覚を実現することができる。
【0055】
さらに、前記座標情報生成部は、前記第3座標生成モードにおいて、前記第3特定操作として、前記タッチパネルが、当該タッチパネルの同一位置における一定時間の継続したタッチを検出した場合には、前記第2座標生成モードに遷移し、その後、前記タッチが解除された場合には、前記第3座標生成モードに遷移してもよい。
【0056】
この構成によると、タッチパネルの同一位置における一定時間の継続したタッチの有無によって、第3座標生成モードか第2座標生成モードとなる。これにより、タッチパネル面におけるタッチ位置の保持という意思を伴う操作によって座標生成モードが変化するので、自然な操作感覚を実現することができる。
【0057】
また、前記第3特定操作は、一定時間以内のタッチ解除後に前記タッチパネル上において前記平面を再度タッチする一連の操作であり、前記座標情報生成部は、前記第3座標生成モードで前記受付部が前記第3特定操作を受け付けたときには、前記第2座標生成モードに遷移し、その後、前記タッチが解除された場合には、前記第3座標生成モードに遷移してもよい。
【0058】
この構成によると、タッチパネル上において指先を同一位置で静止させている間、及びその後の一定時間以内のタッチ解除中には第3座標生成モードが継続され、その後の再タッチによって第2座標生成モードに遷移する。
【0059】
そのため、指先をタッチパネル上において同一位置で静止させ、その後の一定時間の間は、タッチパネルをタッチしていても高さ情報が出力される、仮想的なタッチ操作が実現され、その後の再タッチによって、高さ情報が出力されない、現実のタッチ相当状態に遷移するので、より自然な操作感覚を実現できる。
【0060】
また、前記第3特定操作は、前記第1座標生成モード及び前記第3座標生成モードへの遷移の要因となったタッチをしている指とは別の指による前記平面へのタッチ操作であり、前記座標情報生成部は、前記第3座標生成モードへの遷移の要因となったタッチをしている指のタッチ位置を示す平面座標を元に前記平面座標情報を生成し、前記第3座標生成モードの要因となっている指先のタッチの解除によって、前記第1座標生成モードに遷移し、第3座標生成モードの要因となっている指先のタッチの一定時間以上の解除によって、待機状態に遷移してもよい。
【0061】
この構成によると、第3特定操作は、第3座標生成モードへの遷移の要因となったタッチをしている指とは別の指による平面へのタッチ操作である。
【0062】
そのため、第3座標生成モードへの遷移の要因となった指先は連続してタッチしたまま、その指先とは別の指のタッチ操作によって第1座標生成モードに遷移させることができる。
【0063】
その結果、第3座標生成モードへの要因となった指先を静止させたまま、動きのあるオブジェクトの座標を追跡して、そのオブジェクトの座標に対して座標生成モードを仮想的なタッチ相当状態に変化させたいような場合に効果的である。
【0064】
また、第3座標生成モードへの遷移の原因となった指のタッチの解除によって、連続的に第1座標モードに復帰することができるので、第3座標モードへの遷移の要因となった指先によって、継続してオブジェクトを追跡するような場合に尚さら有効である。
【0065】
また、本発明の他の態様に係る情報処理システムは、請求項1〜20のいずれか1項に記載の操作装置と、表示装置と、前記出力部から出力された前記座標情報を前記表示装置における座標情報に変換し、変換した座標情報で表される座標位置にカーソル画像を表示させる処理装置と、前記操作装置と前記処理装置との間で少なくとも前記座標情報を通信させるための通信部と、を備え、前記処理装置は、前記出力部から前記座標情報及び前記高さ情報を受信した際に、前記高さ情報が設定値以上の正値の座標値を受信した際に第1カーソルを表示させ、前記高さ情報が零値を受信した際に第2カーソルを表示させ、前記高さ情報が設定値未満の正値の座標値を受信した際に第3カーソルを表示させる。
【0066】
この構成によると、高さ情報が設定値以上の正値の座標値を受信した際に第1カーソルを表示させ、高さ情報が零値を受信した際に第2カーソルを表示させ、高さ情報が設定値未満の正値の座標値を受信した際に第3カーソルを表示させる。
【0067】
これにより、操作装置が、第1座標生成モード、第2座標生成モード、及び第3座標生成モードのいずれにあるかを、容易に区別することができる。また、ユーザ自身が、同じタッチ面上での操作であるにも拘らず、自らの操作に応じて高さ座標Zが変化していることをカーソル表示の差によって直感的に認識することができる。
【0068】
また、前記第1カーソルの画像、前記第2カーソルの画像、及び前記第3カーソルの画像の各々は、形状及び色の少なくとも一方が異なっていてもよい。
【0069】
この構成によると、第1カーソル画像、第2カーソル画像、及び第3カーソル画像の各々は、形状及び色の少なくとも一方が異なっているので、各々のカーソル画像をより簡単に区別することができる。
【0070】
また、前記処理装置は、前記座標情報生成部が前記マウス操作モードを実行している際には、前記表示部に、前記カーソル画像としてマウスカーソル画像を表示させてもよい。
【0071】
この構成によると、マウス操作モードでは、マウスカーソル画像を表示させるので、マウス操作モードであることが一目で判る。
【0072】
また、前記処理装置は、前記座標情報生成部が、前記3D操作モードの際と、前記2D操作モードの際との間では、前記表示装置に表示させる前記カーソル画像の形状及び色を異ならせてもよい。
【0073】
この構成によると、3D操作モードの際と、2D操作モードの際との間では、表示装置に表示させるカーソル画像の形状及び色を異ならせるので、3D操作モードか2D操作モードかの区別が容易につく。
【0074】
また、前記処理装置は、前記2D操作モード、前記3D操作モード、及びマウス操作モードのいずれかを表す操作モード情報を保持しており、前記通信部を経由して前記処理装置が保持している前記操作モード情報を前記操作装置に提供し、前記座標情報生成部は、提供を受けた前記操作モード情報に従って、前記2D操作モード、前記3D操作モード、及びマウス操作モードのいずれかを実行してもよい。
【0075】
この構成によると、2D操作モード、3D操作モード、及びマウス操作モードのいずれかを表す操作モード情報を処理装置で保持しており、操作装置は、処理装置からおくられてきた操作モード情報に基づいたモードとなる。
【0076】
これにより、例えば、処理装置が実行するプログラムに応じた操作モードに、操作装置がなることができるため、利便である。
【0077】
また、前記処理装置には、前記操作装置による操作を受け付けるための複数のプログラムが予めインストールされており、前記処理装置は、前記各プログラムの実行中に、当該プログラムの実行状態、または実行されている個別のプログラムに応じて、前記3D操作モード、前記2D操作モード、及び前記マウス操作モードのいずれかを表す前記操作モード情報を前記座標情報生成部に送信してもよい。
【0078】
この構成によると、処理装置が実行しているプログラムの実行状態、または実行されている個別のプログラムに応じて、操作モード情報を操作装置に送信するので、以下の効果が期待できる。
【0079】
例えば、特定のゲームアプリケーションでは3D操作モードが適しているので、処理装置は3D操作モード情報を操作装置に出力して3D操作モードに遷移させることができる。
【0080】
或いは、細かな画面オブジェクトを扱うことが多いWEBブラウザではマウス操作モードが適しているので、処理装置はマウス操作モード情報を操作装置に出力してマウス操作モードに遷移させることができる。
【0081】
或いは、ソフトウェアキーボードの実行時には、2D操作モードが適しているので、処理装置は2D操作モード情報を操作装置に出力して2D操作モードに遷移させることができる。
【0082】
また、前記処理装置は、前記座標情報生成部に前記3D操作モード、前記2D操作モード、及びマウス操作モードのいずれの操作モードになるかを選択するための選択キーを備えていてもよい。
【0083】
この構成によると、選択キーの操作によって、3D操作モード、2D操作モード、及びマウス操作モードのいずれの操作モードになるかを選択できるため、操作者の利用意思に応じて操作モードを切換えることができるので、利便である。
【0084】
また、前記座標情報生成部は、前記操作装置の姿勢を表わす姿勢情報によって、前記3D操作モード、前記2D操作モード、及び前記マウス操作モードのいずれか1つの操作モードを実行してもよい。
【0085】
この構成によると、操作装置の姿勢を表す姿勢情報によって、3D操作モード、2D操作モード、及びマウス操作モードのいずれかとなるので、利便である。
【0086】
さらに、前記操作装置の姿勢を検出し、検出した姿勢を表す前記姿勢情報を出力する加速度センサを備えていてもよい。
【0087】
この構成によると、姿勢情報は、加速度センサにより得られるので、3次元空間におけるあらゆる方向の姿勢を知ることが出来、かつ加速度の変化から姿勢の動的な変化も知ることも出来る。
【0088】
また、前記操作装置は、振動部をさらに備えていてもよい。
【0089】
この構成によると、操作装置は振動部を備えるので、所定のタイミングで振動することにより、ユーザに所定の事項を触覚により伝えることができる。
【0090】
また、前記操作装置は、発光部をさらに備えていてもよい。
【0091】
この構成によると、操作装置は発光部を備えるので、所定のタイミングで発光することにより、ユーザに所定の事項を視覚により伝えることができる。