【実施例】
【0047】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はかかる実施例により限定されるものではない。
【0048】
[実施例1−1]
非水溶媒としてエチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの体積比1:2の混合溶媒を用い、該溶媒中に溶質としてLiPF
6を1.0mol/L、第1の化合物としてジフルオロ(ビス(オキサラト))リン酸リチウムを0.01質量%、第2の化合物として前記化合物No.1を1質量%溶解し、表1に示すように非水電解液電池用電解液を調製した。なお、上記の調製は、電解液の温度を25℃に維持しながら行った。上記の調製1時間後の電解液中の遊離酸の濃度は54質量ppmであり、調製24時間後の電解液中の遊離酸の濃度は2質量ppmであった。なお、遊離酸の測定は滴定で行った。
【0049】
この電解液を用いてLiCoO
2を正極材料、黒鉛を負極材料としてセルを作成し、実際に電池の初期の電気容量、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性を評価した。試験用セルは以下のように作成した。
【0050】
LiCoO
2粉末90質量%にバインダーとして5質量%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)、導電材としてアセチレンブラックを5質量%混合し、さらにN−メチルピロリドンを添加し、ペースト状にした。このペーストをアルミニウム箔上に塗布して、乾燥させることにより、試験用正極体とした。また、黒鉛粉末90質量%に、バインダーとして10質量%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)を混合し、さらにN−メチルピロリドンを添加し、スラリー状にした。このスラリーを銅箔上に塗布して、150℃で12時間乾燥させることにより、試験用負極体とした。そして、ポリエチレン製セパレータに電解液を浸み込ませてアルミラミネート外装の50mAhセルを組み立てた。
【0051】
[初期の電気容量]
作成したセルを用い、電流密度0.35mA/cm
2で4.2Vまで充電した後に、電流密度0.35mA/cm
2で3.0Vまで放電を行い、このときの初放電容量を初期の電気容量とした。尚、測定は25℃の環境温度で行った。
【0052】
[高温サイクル特性]
上記のセルを用いて、60℃の環境温度での充放電試験を実施し、サイクル特性を評価した。充電、放電ともに電流密度0.35mA/cm
2で行い、充電は、4.2Vに達した後、1時間4.2Vを維持、放電は、3.0Vまで行い、充放電サイクルを繰り返した。そして、500サイクル後の放電容量維持率でセルの劣化の具合を評価した(サイクル特性評価)。放電容量維持率は下記式で求めた。結果を表2に示す。
<500サイクル後の放電容量維持率>
放電容量維持率(%)=(500サイクル後の放電容量/初放電容量)×100
【0053】
[内部抵抗特性(25℃)]
サイクル試験後のセルを25℃の環境温度で、電流密度0.35mA/cm
2で4.2Vまで充電した後に、電池の内部抵抗を測定した。
【0054】
[低温特性評価]
−20℃の環境温度でのセルの放電容量と内部抵抗を測定した。セルの充放電は電流密度0.35mA/cm
2、充電終止電圧は4.2V、放電終止電圧は3.0Vとした。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
[実施例1−2〜1−37]
前記実施例1−1において、第1の化合物及び第2の化合物の種類、添加量をそれぞれ変えて非水電解液電池用電解液を調製した。この非水電解液を用いて実施例1−1と同様にセルを作成し、電池評価を行った。非水電解液の調製条件、調製1時間後及び24時間後の電解液中の遊離酸の濃度を表1に示し、該電解液を用いた電池の評価結果を表2に示す。なお、
参考例1−15、1−16では、サイクル試験後のラミネートセルの膨れが、実施例1−1〜1−13のセルに比べて大きく、電池内部でのガス発生量が比較的多いことが確認された。
参考例1−15、1−16のセルの電池特性は、比較例1−1のセルに比べて優れていたが、ガス発生の影響のため、実施例1−1〜1−13のセルほどの電池性能は得られなかった。
【0058】
[比較例1−1〜1−6]
比較例1−1〜1−3の電解液は、第2の化合物は添加せず、第1の化合物であるジフルオロ(ビス(オキサラト))リン酸リチウム、テトラフルオロ(オキサラト)リン酸リチウム、またはジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウムを1質量%溶解すること以外は、前記実施例1−1と同様に調製した。比較例1−4〜1−5の電解液は、第1の化合物は添加せず、第2の化合物として前記の化合物No.1または化合物No.2を2質量%溶解すること以外は、前記実施例1−1と同様に調製した。比較例1−6の電解液は、第1の化合物及び第2の化合物ともに添加せずに、それ以外は、前記実施例1−1と同様に調製した。非水電解液の調製条件、調製1時間後及び24時間後の電解液中の遊離酸の濃度を表1に示し、該電解液を用いた電池の評価結果を表2に示す。
【0059】
以上の結果を比較すると、第1の化合物を添加した電解液であっても、第2の化合物をさらに添加して、それぞれを併用した電解液であると、電解液調製後の遊離酸の濃度が顕著に抑制できることが確認できる。
「初期の充放電容量」「500サイクル後の容量維持率」「25℃における内部抵抗値」「−20℃における低温特性(放電容量、内部抵抗)」についても、「第1の化合物と第2の化合物を併用した電解液」の方が優れた傾向を示しており、本発明の構成を充足する電解液によって、バランスのとれた優れた非水電解液電池が得られることが示された。
【0060】
[実施例1−38〜1−43、比較例1−7〜1−10]
実施例1−1で用いた負極体を変更し、非水電解液電池用電解液として、非水電解液No.1−8、1−20、1−32、1−38または1−42を用いて、実施例1−1と同様に、電池の初期の電気容量、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性を評価した。なお、負極活物質がLi
4Ti
5O
12である実施例1−38〜1−40、及び比較例1−7〜1−8において、負極体は、Li
4Ti
5O
12粉末90質量%に、バインダーとして5質量%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)、導電剤としてアセチレンブラックを5質量%混合し、さらにN−メチルピロリドンを添加し、得られたペーストを銅箔上に塗布して、乾燥させることにより作製し、電池評価の際の充電終止電圧を2.7V、放電終止電圧を1.5Vとした。また、負極活物質がケイ素(単体)である実施例1−41〜1−43、及び比較例1−9〜1−10において、負極体は、ケイ素粉末80質量%に、バインダーとして5質量%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)、導電材としてアセチレンブラックを15質量%混合しさらにN−メチルピロリドンを添加し、得られたペーストを銅箔上に塗布して、乾燥させることにより作製し、電池評価の際の充電終止電圧と放電終止電圧は実施例1−1と同様とした。上記の電池の初期の電気容量、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性を表3に示す。
【0061】
【表3】
【0062】
[実施例2−1〜2−9、比較例2−1〜2−6]
実施例1−1で用いた正極体と負極体を変更し、非水電解液電池用電解液として、非水電解液No.1−8、1−20、1−32、1−38または1−42を用いて、実施例1−1と同様に、電池の初期の電気容量、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性を評価した。なお、正極活物質がLiNi
1/3Co
1/3Mn
1/3O
2である正極体は、LiNi
1/3Co
1/3Mn
1/3O
2粉末90質量%にバインダーとして5質量%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)、導電材としてアセチレンブラックを5質量%混合し、さらにN−メチルピロリドンを添加し、得られたペーストをアルミニウム箔上に塗布して、乾燥させることにより作製した。実施例1−1と同様に負極活物質が黒鉛である実施例2−1〜2−3、及び比較例2−1〜2−2において、電池評価の際の充電終止電圧を4.3V、放電終止電圧を3.0Vとした。実施例1−38と同様に負極活物質がLi
4Ti
5O
12である実施例2−4〜2−6、及び比較例2−3〜2−4において、電池評価の際の充電終止電圧を2.8V、放電終止電圧を1.5Vとした。実施例1−41と同様に負極活物質がケイ素(単体)である実施例2−7〜2−9、及び比較例2−5〜2−6において、電池評価の際の充電終止電圧を4.3V、放電終止電圧を3.0Vとした。上記の電池の初期の電気容量、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性を表3に示す。
【0063】
[実施例3−1〜3−6、比較例3−1〜3−4]
実施例1−1で用いた正極体と負極体を変更し、非水電解液電池用電解液として、非水電解液No.1−8、1−20、1−32、1−38または1−42を用いて、実施例1−1と同様に、電池の初期の電気容量、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性を評価した。なお、正極活物質がLiMn
1.95Al
0.05O
4である正極体は、LiMn
1.95Al
0.05O
4粉末90質量%にバインダーとして5質量%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)、導電材としてアセチレンブラックを5質量%混合し、さらにN−メチルピロリドンを添加し、得られたペーストをアルミニウム箔上に塗布して、乾燥させることにより作製した。実施例1−1と同様に負極活物質が黒鉛である実施例3−1〜3−3、及び比較例3−1〜3−2において、電池評価の際の充電終止電圧と放電終止電圧は実施例1−1と同様とした。実施例1−38と同様に負極活物質がLi
4Ti
5O
12である実施例3−4〜3−6、及び比較例3−3〜3−4において、電池評価の際の充電終止電圧を2.7V、放電終止電圧を1.5Vとした。上記の電池の初期の電気容量、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性を表3に示す。
【0064】
[実施例4−1〜4−3、比較例4−1〜4−2]
実施例1−1で用いた正極体を変更し、非水電解液電池用電解液として、非水電解液No.1−8、1−20、1−32、1−38または1−42を用いて、実施例1−1と同様に、電池の初期の電気容量、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性を評価した。なお、正極活物質がLiFePO
4である正極体は、非晶質炭素で被覆されたLiFePO
4粉末90質量%にバインダーとして5質量%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)、導電材としてアセチレンブラックを5質量%混合し、さらにN−メチルピロリドンを添加し、得られたペーストをアルミニウム箔上に塗布して、乾燥させることにより作製し、電池評価の際の充電終止電圧を3.6V、放電終止電圧を2.0Vとした。上記の電池の初期の電気容量、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性を表3に示す。
【0065】
上記のように、正極活物質として、LiNi
1/3Co
1/3Mn
1/3O
2、LiMn
1.95Al
0.05O
4、LiFePO
4を用いたいずれの実施例においても、本発明の非水電解液電池用電解液を用いたラミネートセルの初期の電気容量、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性は、それぞれの対応する比較例に比べて、全般的に優れた傾向を示していることが確認された。したがって、本発明の非水電解液電池用電解液を用いることで、正極活物質の種類によらず、優れた初期の電気容量を与え、サイクル特性、内部抵抗特性、低温特性等の物性面でも優れた非水電解液電池を得られることが示された。
【0066】
また、上記のように、負極活物質として、Li
4Ti
5O
12、ケイ素(単体)を用いたいずれの実施例においても、本発明の非水電解液電池用電解液を用いたラミネートセルの初期の電気容量、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性は、それぞれの対応する比較例に比べて全般的に優れていることが確認された。したがって、本発明の非水電解液電池用電解液を用いることで、負極活物質の種類によらず、優れた初期の電気容量を与え、サイクル特性、内部抵抗特性及び低温特性等の物性面でも優れた非水電解液電池を得られることが示された。
【0067】
[実施例1−44、1−45]
第2の化合物として前記化合物No.16、No.17をそれぞれ用いた以外は実施例1−6と同様に、非水電解液電池用電解液を調製し、セルを作製し、電池評価を行った。非水電解液の調製条件、調製1時間後及び24時間後の電解液中の遊離酸の濃度を表4に示し、該電解液を用いた電池の評価結果を表5に示す。
【0068】
[実施例1−46〜1−48]
第2の化合物として前記化合物No.18〜No.20をそれぞれ用いた以外は実施例1−7と同様に、非水電解液電池用電解液を調製し、セルを作製し、電池評価を行った。非水電解液の調製条件、調製1時間後及び24時間後の電解液中の遊離酸の濃度を表4に示し、該電解液を用いた電池の評価結果を表5に示す。
【0069】
[比較例1−11、1−12]
比較例1−11、1−12の電解液は、第1の化合物は添加せず、第2の化合物として前記の化合物No.16または化合物No.17を0.5質量%溶解すること以外は、それぞれ、前記実施例1−44、1−45と同様に調製した。非水電解液の調製条件、調製1時間後及び24時間後の電解液中の遊離酸の濃度を表4に示し、該電解液を用いた電池の評価結果を表5に示す。
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】
[実施例10−26]
表6に、非水電解液の調製条件及び電解液の保存安定性評価結果を示し、表7に、該電解液を用いた電池の評価結果を示す。なお、表7中の電池のサイクル特性、内部抵抗特性のそれぞれの値は、調製後1ヶ月静置前の電解液No.10−37を用いて作製したラミネートセルの初期の電気容量と内部抵抗の評価結果をそれぞれ100としたときの相対値である。
非水溶媒としてエチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの体積比1:2の混合溶媒を用い、該溶媒中に溶質としてLiPF
6を1.0mol/L、第1の化合物としてジフルオロビス(オキサラト)リン酸リチウムを1質量%、第2の化合物として前記含フッ素アルコキシ基含有シロキサンNo.16を1質量%溶解し、非水電解液電池用電解液を調製した。なお、上記の調製は、電解液の温度を20〜30℃の範囲に維持しながら行った。
【0073】
[電解液の保存安定性評価]
調製した電解液をアルゴン雰囲気下において25℃にて1か月間静置し、電解液中の前記第2の化合物(含フッ素アルコキシ基含有シロキサンNo.16)の残存量を測定した。残存量の測定には
1H NMR、
19F NMR法を用いた。
【0074】
[電解液の電気化学特性評価]
調製後1か月静置前の電解液と調製後1か月静置後の電解液を用いてLiNi
1/3Mn
1/3Co
1/3O
2を正極材料、黒鉛を負極材料としてセルを作成し、実際に電池のサイクル特性、内部抵抗特性を評価した。試験用セルは以下のように作成した。
【0075】
LiNi
1/3Mn
1/3Co
1/3O
2粉末90質量%にバインダーとして5質量%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)、導電材としてアセチレンブラックを5質量%混合し、さらにN−メチルピロリドンを添加し、ペースト状にした。このペーストをアルミニウム箔上に塗布して、乾燥させることにより、試験用正極体とした。また、黒鉛粉末90質量%に、バインダーとして10質量%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)を混合し、さらにN−メチルピロリドンを添加し、スラリー状にした。このスラリーを銅箔上に塗布して、120℃で12時間乾燥させることにより、試験用負極体とした。そして、ポリエチレン製セパレータに電解液を浸み込ませてアルミラミネート外装の50mAhセルを組み立てた。
【0076】
[高温サイクル特性]
上記のセルを用いて、60℃の環境温度での充放電試験を実施し、サイクル特性を評価した。充電、放電ともに電流密度0.35mA/cm
2で行い、充電は、4.3Vに達した後、1時間4.3Vを維持、放電は、3.0Vまで行い、充放電サイクルを繰り返した。そして、500サイクル後の放電容量維持率でセルの劣化の具合を評価した(サイクル特性評価)。放電容量維持率は下記式で求めた。
<500サイクル後の放電容量維持率>
放電容量維持率(%)=(500サイクル後の放電容量/初放電容量)×100
【0077】
[内部抵抗特性(25℃)]
サイクル試験後のセルを25℃の環境温度で、電流密度0.35mA/cm
2で4.2Vまで充電した後に、電池の内部抵抗を測定した。
【0078】
【表6】
【0079】
【表7】
【0080】
[実施例10−27〜10−36]
表6に、非水電解液の調製条件及び電解液の保存安定性評価結果を示し、表7に、該電解液を用いた電池の評価結果を示す。
前記実施例10−26において、第1の化合物及び第2の化合物の種類、添加量をそれぞれ変えて非水電解液電池用電解液を調製した。この非水電解液を用いて実施例10−26と同様にセルを作成し、電池評価を行った。
【0081】
[比較例10−1、10−2、参考例10−3〜10−6]
表6に、非水電解液の調製条件及び電解液の保存安定性評価結果を示し、表7に、該電解液を用いた電池の評価結果を示す。
比較例10−1の電解液は、第1の化合物及び第2の化合物ともに添加せずに、それ以外は、前記実施例10−26と同様に調製した。比較例10−2の電解液は、第2の化合物は添加せず、第1の化合物であるジフルオロビス(オキサラト)リン酸リチウムを1質量%溶解すること以外は、前記実施例10−26と同様に調製した。参考例10−3〜10−6の電解液は、第2の化合物としてシロキサン化合物No.1、No.2又は下記のフッ素原子を含まないアルコキシ基含有シロキサンNo.32をそれぞれ0.5質量%又は1質量%添加すること以外は、前記実施例10−26と同様に調製した。
化合物No.32
【0082】
以上の結果を比較すると、第2の化合物として含フッ素アルコキシ基含有シロキサンを用いた場合、1か月静置後の第2の化合物(含フッ素アルコキシ基含有シロキサン)の残存量は90%以上を示し、含フッ素アルコキシ基を含まないシロキサン化合物に比べ電解液中での高い保存安定性を示した。
調製後1か月静置前の電解液を用いた電池評価結果では、含フッ素アルコキシ基含有シロキサンは含フッ素アルコキシ基を含まないシロキサン化合物と同等以上の優れたサイクル特性、内部抵抗特性を示した。また、調製後1か月静置前の電解液と1か月静置後の電解液を用いた電池特性を比較すると、含フッ素アルコキシ基を含まないシロキサン化合物を用いた場合では電池特性が比較的大きく変化し、含フッ素アルコキシ基を含有するシロキサン化合物を用いた場合ではほぼ違いは見られない傾向が示された。従って、第2の化合物として含フッ素アルコキシ基含有シロキサンを用いることで、調製後1か月静置後においてもバランスのとれた優れた非水電解液電池が得られることが示された。