(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
まず、本実施形態の電子機器のハードウエア構成の一例について説明する。
【0016】
本実施形態の電子機器は、可搬型の装置であってもよいし、据置型の装置であってもよい。本実施形態の電子機器が備える各部は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0017】
図1は、本実施形態の電子機器のハードウエア構成の一例を概念的に示す図である。図示するように、本実施形態の装置は、例えば、バス10Aで相互に接続されるCPU1A、RAM(Random Access Memory)2A、ROM(Read Only Memory)3A、表示制御部4A、第1操作受付部5A、タッチパネル6A、第2操作受付部7A、操作部8A、補助記憶装置9A等を有する。なお、図示しないが、その他、外部機器と有線で接続される入出力I/Fや、外部機器と有線及び/又は無線で通信するための通信部や、マイクや、スピーカ等の他の要素を備えてもよい。
【0018】
CPU1Aは各要素とともに電子機器のコンピュータ全体を制御する。ROM3Aは、コンピュータを動作させるためのプログラムや各種アプリケーションプログラム、それらのプログラムが動作する際に使用する各種設定データなどを記憶する領域を含む。RAM2Aは、プログラムが動作するための作業領域など一時的にデータを記憶する領域を含む。補助記憶装置9Aは大量のデータを記憶可能であり、例えば磁気記憶のハードディスクであってもよい。
【0019】
タッチパネル6Aは、表示装置(LED(Light Emitting Diode)表示器、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等)と、タッチパッドとが一体になっている。表示制御部4Aは、VRAM(Video RAM)に記憶されたデータを読み出し、読み出したデータに対して所定の処理を施した後、タッチパネル6Aに送って各種画面表示を行う。第1操作受付部5Aは、タッチパネル6Aを介して複数種類のタッチ操作を受付ける。すなわち、第1操作受付部5Aは、タッチパネル6Aに対する所定のオブジェクト(例:指)のタッチを検出すると、検出したタッチの位置、その後の移動方向及び移動量、第1のタッチから第2のタッチまでの時間等を算出し、算出結果に基づいて入力されたタッチ操作の種別等を特定する。
【0020】
操作部8Aは、操作キー、操作ボタン、スイッチ、ジョグダイヤルなどを含む。第2操作受付部7Aは、ユーザが操作部8Aを操作することでなされるユーザ入力を受付ける。
【0021】
以下、本実施の形態について説明する。なお、以下の実施形態の説明において利用する機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、各装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
【0022】
<第1の実施形態>
図2に、電子機器10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、電子機器10は、タッチパネル11と、表示部12と、タッチ操作受付部13と、タッチ操作可視化部14とを有する。以下、各部について説明する。
【0023】
タッチパネル11は、表示装置とタッチパッドとが一体となっており、情報を表示するとともに、入力操作を受付ける。
【0024】
表示部12は、タッチパネル11に情報を表示する。例えば、表示部12は、VRAMに記憶されたデータを読み出し、読み出したデータに対して所定の処理を施した後、タッチパネル11に送って各種情報の画面表示を行う。
【0025】
タッチ操作受付部13は、タッチパネル11を介して複数種類のタッチ操作を受付ける。タッチ操作は、シングルタップ操作、ダブルタップ操作、ドラッグ操作、スワイプ操作、及び、フリック操作の中の少なくとも1つを含む。なお、タッチ操作は、ピンチイン、ピンチアウト等のその他の操作を含んでもよい。
【0026】
タッチ操作受付部13は、タッチパネル11をタッチしたこと、タッチを解除したこと、タッチを維持(ホールド)していること、タッチを維持したままタッチ位置をスライドしたこと、タッチした位置、タッチを解除した位置、タッチを維持した時間、タッチ位置をスライドした方向、タッチ位置をスライドした距離、タッチ位置をスライドした速度等を検知及び算出する。そして、タッチ操作受付部13は、検知及び算出した内容に基づいて、入力されたタッチ操作の種別、及び、各タッチ操作の内容を特定するための付属情報(例:タッチ位置、タッチを解除した位置、タッチ位置をスライドした方向、タッチ位置をスライドした距離、タッチ位置をスライドした速度等)を特定する。
【0027】
タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がタッチ操作を受付けると、受付けたタッチ操作の種別に対応した操作可視化オブジェクトを、表示部12を介してタッチパネル11に表示することで、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別を可視化する。タッチ操作可視化部14は、操作可視化オブジェクトにより、各タッチ操作の付属情報(例:タッチ位置、タッチを解除した位置、タッチ位置をスライドした方向、タッチ位置をスライドした距離、タッチ位置をスライドした速度等)をも可視化してもよい。
【0028】
タッチ操作可視化オブジェクトの詳細は特段制限されず、イラスト、写真、文字、数字、記号等のあらゆる種類の情報を利用して構成することができる。タッチ操作可視化オブジェクトは、時間の経過に応じて表示内容が変化するオブジェクトであってもよい。タッチ操作可視化オブジェクトの具体例は、以下の実施形態で説明する。
【0029】
タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がタッチ操作を受付けると、リアルタイムに、受付けたタッチ操作の種別に対応したタッチ操作可視化オブジェクトをタッチパネル11に表示する。そして、タッチ操作可視化部14は、タッチ操作可視化オブジェクトをタッチパネル11に表示後の所定のタイミングで、そのタッチ操作可視化オブジェクトをタッチパネル11から消去してもよい。所定のタイミングは任意の設計的事項であり、例えば、タッチ操作可視化オブジェクトをタッチパネル11に表示してから所定の時間(例:1〜3秒)経過後のタイミングであってもよい。
【0030】
タッチ操作可視化部14は、オペレーティングシステムやミドルウエアにより実現されてもよいし、または、アプリケーションソフトウエアにより実現されてもよい。
【0031】
次に、
図3のフローチャートを用いて、本実施形態の電子機器10の処理の流れの一例について説明する。
【0032】
まず、タッチ操作受付部13は、所定のタイミングでタッチ操作待ち状態となる。タッチ操作受付部13がタッチ操作を受付けない間(S10のNo)、タッチ操作待ち状態が継続される。タッチ操作受付部13がタッチ操作を受付けると(S10のYes)、S11に進む。
【0033】
S11では、タッチ操作可視化部14が、S10でタッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトを決定する。そして、S12では、タッチ操作可視化部14が、S11で決定したタッチ操作可視化オブジェクトをタッチパネル11に表示する。
【0034】
ユーザ(操作者)は、このタッチ操作可視化オブジェクトを視認することで、電子機器10(コンピュータ)が受付けた入力操作の種別を明確に識別することができる。
【0035】
なお、S10でタッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の内容(種別及び付属情報)は、電子機器10で動作中の所定のプログラム(タッチ操作を受付けた時に、タッチパネル11に所定のユーザ向け情報(例:ユーザインタフェイス画面)を表示していたプログラム)に渡される。そして、タッチ操作の内容を取得した所定のプログラムは、当該タッチ操作の内容に応じて所定の処理を実行することができる。
【0036】
以上説明した本実施形態の電子機器10は、タッチ操作を受付けると、受付けたタッチ操作の種別に対応したタッチ操作可視化オブジェクトを、タッチパネル11に表示することができる。このため、ユーザ(操作者)は、タッチ操作後にタッチパネル11に表示されているタッチ操作可視化オブジェクトの内容を視認することで、電子機器10(コンピュータ)が受付けた入力操作の種別を明確に識別することができる。
【0037】
また、本実施形態の電子機器10は、タッチ操作を受付けると、受付けたタッチ操作の付属情報(例:タッチ位置、タッチを解除した位置、タッチ位置をスライドした方向、タッチ位置をスライドした距離、タッチ位置をスライドした速度等)をもタッチ操作可視化オブジェクトにより可視化することができる。このため、ユーザ(操作者)は、タッチ操作後にタッチパネル11に表示されているタッチ操作可視化オブジェクトの内容を視認することで、電子機器10(コンピュータ)が受付けた入力操作の種別のみならず、そのタッチ操作の付属情報(例:タッチ位置、タッチを解除した位置、タッチ位置をスライドした方向、タッチ位置をスライドした距離、タッチ位置をスライドした速度等)をも明確に識別することができる。
【0038】
<第2の実施形態>
図4に、電子機器10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、電子機器10は、タッチパネル11と、表示部12と、タッチ操作受付部13と、タッチ操作可視化部14と、オブジェクトデータ記憶部15とを有する。タッチパネル11、表示部12、及び、タッチ操作受付部13の構成は第1の実施形態と同様である。以下、タッチ操作可視化部14の第1の実施形態と異なる部分と、オブジェクトデータ記憶部15について説明する。
【0039】
オブジェクトデータ記憶部15は、複数種類のタッチ操作各々に対応付けて、タッチ操作可視化オブジェクトを表示するためのオブジェクトデータを記憶する。
【0040】
図5に、オブジェクトデータ記憶部15が記憶するデータの一例を模式的に示す。
図5に示すデータは、タッチ操作各々に対応付けて、オブジェクトデータが記憶されている。図示するオブジェクトデータは、タッチ操作可視化オブジェクトの内容を示すデータ(オブジェクト内容の欄)と、タッチ操作可視化オブジェクトを表示する位置を示すデータ(表示位置の欄)とを含む。
【0041】
図示するシングルタップには、タップ位置が円中心となるように所定の大きさの円が表示され、その円が徐々に広がり(大きくなり)所定の大きさになった後、タッチパネル11上から消滅することを示したオブジェクトデータが対応付けられている。なお、図示するオブジェクトデータには記載されていないが、その他、初期及び消滅時の円の大きさ、円の色、円の拡大速度などのその他の情報が記載されていてもよい。
【0042】
図示するダブルタップには、タップ位置が円中心となるように所定の大きさの二重円が表示され、その二重円が徐々に広がり(大きくなり)所定の大きさになった後、タッチパネル11上から消滅することを示したオブジェクトデータが対応付けられている。なお、図示するオブジェクトデータには記載されていないが、その他、初期及び消滅時の円の大きさ、円の色、円の拡大速度などのその他の情報が記載されていてもよい。
【0043】
なお、ここで例示したオブジェクトデータはあくまで一例であり、これに限定されない。
【0044】
タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がタッチ操作を受付けると、受付けたタッチ操作を識別する情報をキーとしてオブジェクトデータ記憶部15を検索する。そして、タッチ操作可視化部14は、キーに対応付けられているオブジェクトデータを利用して、タッチパネル11にタッチ操作可視化オブジェクトを表示する。
【0045】
以上説明した本実施形態の電子機器10によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。また、各種タッチ操作に対応付けて所定内容のオブジェクトデータを記憶させておくことで、タッチ操作受付部13が所定のタッチ操作を受け付けた際には、所望のタッチ操作可視化オブジェクトをタッチパネル11に表示させることができる。
【0046】
<第3の実施形態>
本実施形態の電子機器10の機能ブロック図の一例は、
図2及び
図4で示される。タッチパネル11、表示部12、タッチ操作受付部13、オブジェクトデータ記憶部15の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。以下、タッチ操作可視化部14の第1及び第2の実施形態と異なる部分について説明する。
【0047】
タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がシングルタップ操作を受付けると、それに応じて次の処理を実行する。すなわち、タッチ操作可視化部14は、タッチパネル11上のシングルタップされた位置に、シングルタップ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトを表示する。タッチ操作可視化部14は、この表示により、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別、及び、シングルタップされた位置を可視化する。
【0048】
「タッチパネル11上のシングルタップされた位置に、シングルタップ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトを表示する」処理は、タッチパネル11上のシングルタップされた位置の少なくとも一部と、タッチ操作可視化オブジェクトの少なくとも一部とが重なるように表示する処理である。シングルタップ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトの内容は特段制限されない。
【0049】
ここで具体例を説明する。例えば、タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がシングルタップ操作を受付けると、それに応じて、
図7の左側の図に示すように、タッチパネル11上のシングルタップされた位置が中心となるように所定の大きさの図形(例:円)を表示する。そして、この図形の大きさを徐々に大きくし、所定の大きさになった時点で(
図7の右側の図)、タッチパネル11上から図形を消滅させる。
【0050】
なお、タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がダブルタップ操作を受付けると、それに応じて次の処理を実行してもよい。すなわち、タッチ操作可視化部14は、タッチパネル11上のダブルタップされた位置に、ダブルタップ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトを表示する。タッチ操作可視化部14は、この表示により、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別、及び、ダブルタップされた位置を可視化する。
【0051】
「タッチパネル11上のダブルタップされた位置に、ダブルタップ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトを表示する」処理は、タッチパネル11上のダブルタップされた位置の少なくとも一部と、タッチ操作可視化オブジェクトの少なくとも一部とが重なるように表示する処理である。ダブルタップ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトの内容は特段制限されない。
【0052】
ここで具体例を説明する。例えば、タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がダブルタップ操作を受付けると、それに応じて、タッチパネル11上のダブルタップされた位置が中心となるように所定の大きさの図形を表示する。この図形は、シングルタップ操作に対応した図形と異なる図形(例:二重円)である。そして、この図形の大きさを徐々に大きくし、所定の大きさになった時点で、タッチパネル11上から図形を消滅させる。
【0053】
以上説明した本実施形態の電子機器10によれば、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。特に、タッチ操作受付部13がシングルタップ操作やダブルタップ操作を受付けた場合、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別、及び、シングルタップされた位置やダブルタップされた位置を可視化することが可能となる。
【0054】
<第4の実施形態>
本実施形態のタッチ操作可視化部14は、第3の実施形態の構成でシングルタップ操作の種別及び付属情報を可視化する。しかし、本実施形態のタッチ操作可視化部14は、ダブルタップ操作の種別及び付属情報を可視化する手段が第3の実施形態と異なる。
【0055】
本実施形態の電子機器10の機能ブロック図の一例は、
図2及び
図4で示される。タッチパネル11、表示部12、タッチ操作受付部13、オブジェクトデータ記憶部15の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。以下、タッチ操作可視化部14の第1乃至第3の実施形態と異なる部分について説明する。
【0056】
タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がダブルタップ操作を受付けると、それに応じて次の処理を実行する。なお、ダブルタップ操作は、一回目のタップ操作から所定の時間(以下、ダブルタップ制限時間)以内に略同じ位置を再度タップする操作である。一回目のタップ操作から所定の時間を過ぎた後に略同じ位置を再度タップした場合、2回のシングルタップ操作となる。
【0057】
タッチ操作可視化部14は、一回目のタップ操作に応じて、タッチパネル11上のタップされた位置に、シングルタップ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトを表示する。タッチ操作可視化部14は、表示後、ダブルタップ制限時間を過ぎるまでの間、当該タッチ操作可視化オブジェクトの表示を継続する。そして、当該タッチ操作可視化オブジェクトが表示されている状態で当該タッチ操作可視化オブジェクトをタップするタップ操作(二回目のタップ操作)をタッチ操作受付部13が受付けると、タッチ操作可視化部14は、当該二回目のタップ操作に応じて、表示されている当該タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を変更する。タッチ操作可視化部14は、この表示により、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別、及び、ダブルタップされた位置を可視化する。
【0058】
ここで、具体例を説明する。例えば、タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13が一回目のタップ操作を受付けると、それに応じて、
図8の左側の図に示すように、タッチパネル11上のタップされた位置が中心となるように所定の大きさの図形(例:円)を表示する。一回目のタップ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトの表示は、シングルタップ操作に対応したものと同じである。ユーザ(操作者)は、一回目のタップ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクト(図形)を視認することで、その時点において、ユーザ操作はシングルタップ操作として電子機器10(コンピュータ)に受付けられていることを認識できる。
【0059】
タッチ操作可視化部14は、上記図形を表示後、ダブルタップ制限時間(第3の実施形態参照)を過ぎるまでの間、当該タッチ操作可視化オブジェクトの表示を継続する。この間、タッチ操作可視化部14は、時間の経過に伴い図形の大きさを徐々に大きくしてもよい。また、タッチ操作可視化部14は、時間の経過に伴い図形の濃淡を薄くしてもよい。このような図形の表示の変更により、一回目のタップ操作からの時間経過をユーザ(操作者)に伝えることができる。
【0060】
そして、一回目のタップ操作に応じて表示された図形が表示されている状態で当該図形をタップするタップ操作(二回目のタップ操作)をタッチ操作受付部13が受付けると、
図8の右側の図に示すように、タッチ操作可視化部14は図形の表示を変更する(例:色を変更する等)。ユーザ(操作者)は、一回目のタップ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクト(図形)の表示の変更(例:色の変更)を視認することで、ユーザ操作はダブルタップ操作として電子機器10(コンピュータ)に受付けられたことを認識できる。
【0061】
なお、一回目のタップ操作に対応した図形を表示後(
図9の左側の図)、ダブルタップ制限時間を過ぎると、当該図形は消滅する(
図9の真ん中の図)。その後にタッチ操作受付部13がタップ操作を受付けた場合、タッチ操作可視化部14は、一回目のタップ操作に対応した図形を再び表示する(
図9の右側の図)。
【0062】
以上説明した本実施形態の電子機器10によれば、第1乃至第3の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。特に、タッチ操作受付部13がシングルタップ操作やダブルタップ操作を受付けた場合、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別、及び、シングルタップされた位置やダブルタップされた位置を可視化することが可能となる。
【0063】
<第5の実施形態>
本実施形態の電子機器10の機能ブロック図の一例は、
図2及び
図4で示される。タッチパネル11、表示部12、タッチ操作受付部13、オブジェクトデータ記憶部15の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。以下、タッチ操作可視化部14の第1及び第2の実施形態と異なる部分について説明する。なお、タッチ操作可視化部14は、第3及び第4の実施形態の少なくとも一部の構成を備えてもよい。
【0064】
タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がドラッグ操作を受付けると、それに応じて次の処理を実行する。すなわち、タッチ操作可視化部14は、ドラッグ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトであって、タッチパネル11上のドラッグ操作開始位置とドラッグ操作終了位置とを識別可能なタッチ操作可視化オブジェクトを表示する。タッチ操作可視化部14は、この表示により、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別、及び、ドラッグ操作開始位置、及び、ドラッグ操作終了位置を可視化する。
【0065】
ドラッグ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトの内容は、例えば、ドラッグ操作開始位置、及び、ドラッグ操作終了位置を結ぶ線や矢印であってもよい。
【0066】
また、タッチ操作可視化部14は、タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更することで、ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化してもよい。例えば、移動速度に応じてドラッグ操作開始位置、及び、ドラッグ操作終了位置を結ぶ線や矢印(タッチ操作可視化オブジェクト)の太さを変更することで(例:速い→細い、遅い→太い)、ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化してもよい。
【0067】
ここで具体例を説明する。例えば、タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がドラッグ操作を受付けると、それに応じて、
図10に示すように、ドラッグ操作開始位置、及び、ドラッグ操作終了位置を結ぶ線を表示する。また、タッチ操作可視化部14は、ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて線の太さを変更することで、ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化する。
【0068】
以上説明した本実施形態の電子機器10によれば、第1乃至第4の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。特に、タッチ操作受付部13がドラッグ操作を受付けた場合、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別、ドラッグ操作開始位置、ドラッグ操作終了位置、及び、ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度等を可視化することが可能となる。
【0069】
<第6の実施形態>
本実施形態の電子機器10の機能ブロック図の一例は、
図2及び
図4で示される。タッチパネル11、表示部12、タッチ操作受付部13、オブジェクトデータ記憶部15の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。以下、タッチ操作可視化部14の第1及び第2の実施形態と異なる部分について説明する。なお、タッチ操作可視化部14は、第3乃至第5の実施形態の少なくとも一部の構成を備えてもよい。
【0070】
タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がスワイプ操作を受付けると、それに応じて次の処理を実行する。すなわち、タッチ操作可視化部14は、スワイプ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトであって、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動方向を識別可能なタッチ操作可視化オブジェクトを表示する。タッチ操作可視化部14は、この表示により、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別、及び、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動方向を可視化する。
【0071】
スワイプ操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトの内容は、例えば、スワイプ操作開始位置からスワイプ操作終了位置に向かって並んだ複数の図形であってもよい。そして、この図形の大きさを、スワイプ操作開始位置からスワイプ操作終了位置に向けて段々に変化(段々に大きく又は小さく)させてもよい。
【0072】
また、タッチ操作可視化部14は、タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更することで、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化してもよい。例えば、移動速度に応じて移動方向に沿って並んだ複数の図形の間隔を変更(例:速い→小さい、遅い→大きい)することで、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化してもよい。
【0073】
ここで具体例を説明する。例えば、タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がスワイプ操作を受付けると、それに応じて、
図11に示すように、スワイプ操作開始位置からスワイプ操作終了位置に向かって並んだ複数の図形(例:円)を表示する。タッチ操作可視化部14は、このような表示により、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別を可視化する。そして、タッチ操作可視化部14は、当該図形の大きさを、スワイプ操作開始位置からスワイプ操作終了位置に向けて段々に大きくする。タッチ操作可視化部14は、このような表示により、タッチ操作受付部13が受付けたスワイプ操作におけるタッチ位置の移動方向を可視化する。
【0074】
また、タッチ操作可視化部14は、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて図形の間隔を変更することで、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化する。
【0075】
なお、タッチ操作可視化部14は、スワイプ操作に基づいた慣性が継続している間(例:スワイプ操作に基づいたスクロールにおいて、スクロールが継続している間)、図形の表示を継続してもよい。そして、慣性が継続する残り時間が少なくなるにつれて図形の色を薄くし、慣性がなくなった時点で図形を消滅させてもよい。
【0076】
以上説明した本実施形態の電子機器10によれば、第1乃至第5の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。特に、タッチ操作受付部13がスワイプ操作を受付けた場合、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別、及び、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動方向や移動速度の程度等を可視化することが可能となる。
【0077】
<第7の実施形態>
本実施形態の電子機器10の機能ブロック図の一例は、
図2及び
図4で示される。タッチパネル11、表示部12、タッチ操作受付部13、オブジェクトデータ記憶部15の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。以下、タッチ操作可視化部14の第1及び第2の実施形態と異なる部分について説明する。なお、タッチ操作可視化部14は、第3乃至第6の実施形態の少なくとも一部の構成を備えてもよい。
【0078】
タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がフリック操作を受付けると、それに応じて次の処理を実行する。すなわち、タッチ操作可視化部14は、フリック操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトであって、フリック操作におけるタッチ位置の移動方向を識別可能なタッチ操作可視化オブジェクトを表示する。タッチ操作可視化部14は、この表示により、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別、及び、フリック操作におけるタッチ位置の移動方向を可視化する。
【0079】
フリック操作に対応したタッチ操作可視化オブジェクトの内容は、例えば、フリック操作開始位置からフリック操作におけるタッチ位置の移動方向に向けて並んだ複数の図形であってもよい。当該図形は、スワイプ操作に対応した図形と異なる。そして、この図形の大きさを、フリック操作開始位置からフリック操作におけるタッチ位置の移動方向に向けて段々に変化(段々に大きく又は小さく)させてもよい。
【0080】
また、タッチ操作可視化部14は、タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、フリックク操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更することで、フリック操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化してもよい。例えば、移動速度に応じて移動方向に沿って並んだ複数の図形の間隔を変更(例:速い→小さい、遅い→大きい)することで、フリック操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化してもよい。
【0081】
ここで具体例を説明する。例えば、タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がフリック操作を受付けると、それに応じて、
図12に示すように、フリック操作開始位置からフリック操作におけるタッチ位置の移動方向に向けて並んだ複数の図形(例:円と三日月形状の図形)を表示する。タッチ操作可視化部14は、このような表示により、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別を可視化する。そして、タッチ操作可視化部14は、当該図形の大きさを、フリック操作開始位置からフリック操作におけるタッチ位置の移動方向に向けて段々に大きくする。タッチ操作可視化部14は、このような表示により、タッチ操作受付部13が受付けたフリック操作におけるタッチ位置の移動方向を可視化する。
【0082】
また、タッチ操作可視化部14は、フリック操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて図形の間隔を変更することで、フリック操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化する。
【0083】
以上説明した本実施形態の電子機器10によれば、第1乃至第6の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。特に、タッチ操作受付部13がフリック操作を受付けた場合、タッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作の種別、及び、フリック操作におけるタッチ位置の移動方向や移動速度の程度等を可視化することが可能となる。
【0084】
<第8の実施形態>
図6に、本実施形態の電子機器10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、本実施形態の電子機器10は、タッチパネル11と、表示部12と、タッチ操作受付部13と、タッチ操作可視化部14と、オブジェクトデータ記憶部15と、処理実行部16と、判断部17とを有する。タッチパネル11、表示部12、タッチ操作受付部13、オブジェクトデータ記憶部15の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。以下、タッチ操作可視化部14の第1及び第2の実施形態と異なる部分と、処理実行部16と、判断部17とについて説明する。なお、タッチ操作可視化部14は、第3乃至第7の実施形態の少なくとも一部の構成を備えてもよい。
【0085】
処理実行部16は、表示部12を介してタッチパネル11にユーザ向け情報を表示する。ユーザ向け情報は、例えば、ユーザに所定の情報を提供するとともに、ユーザから所定の入力を受付けるためのユーザインタフェイス画面であってもよい。ユーザインタフェイス画面の詳細は特段制限されず、表計算用のユーザインタフェイス画面であってもよいし、文書作成用のユーザインタフェイス画面であってもよいし、ウェブページ閲覧用のユーザインタフェイス画面であってもよいし、その他の用途用のユーザインタフェイス画面であってもよい。
【0086】
処理実行部16は、ユーザ向け情報を表示中のタッチパネル11上の所定の位置において所定の種類のタッチ操作をタッチ操作受付部13が受付けると、その位置及びそのタッチ操作の種類に応じた所定の処理を実行する。
【0087】
例えば、タッチ操作受付部13は、ユーザ向け情報を表示中のタッチパネル11に対する所定のタッチ操作を受付けると、受付けたタッチ操作の種類、及び、付属情報を示す情報(以下、「タッチ操作情報」)を処理実行部16に渡す。タッチ操作情報を取得した処理実行部16は、タッチ操作情報で示されるタッチパネル11上の所定の位置に対するタッチ操作が、ユーザ向け情報のどの部分(テキスト、画像、入力ボックス、ラジオボタン、いずれのUI(User Interface)部品も表示されていない背景部分等)に対するタッチ操作かを特定する。その後、処理実行部16は、特定した部分に対してタッチ操作情報で特定される種類のタッチ操作を受付けた場合に行う処理(例:フォーカスの移動、ページのスライド移動、ページの切り替え、所定のポップアップ画面の表示、スルー(いずれの処理も実行しない)等)を特定する。その後、処理実行部16は、特定した処理を実行する。
【0088】
すなわち、処理実行部16は、タッチ操作受付部13により受付けられたタッチ操作が所定の条件を満たしている場合、具体的には、タッチ操作の対象及びタッチ操作の種類が処理実行部16による所定の処理の実行を引き起こす組み合わせとなっている場合、当該タッチ操作に応じた所定の処理を実行する。一方、処理実行部16は、タッチ操作受付部13により受付けられたタッチ操作が所定の条件を満たしていない場合、いずれの処理も実行しない。
【0089】
判断部17は、タッチ操作受付部13がタッチ操作を受付けると、当該タッチ操作が上記所定の条件を満たすタッチ操作であるか否かを判断する。判断部17が当該判断を行う処理の詳細は特段制限されない。例えば、判断部17は、タッチ操作受付部13により受付けられた所定の内容のタッチ操作が所定の条件を満たしているか否かを示す情報を、処理実行部16から受取ってもよい。そして、判断部17は、その情報に基づいて、タッチ操作受付部13により受付けられた所定の内容のタッチ操作が所定の条件を満たしているか否かを判断してもよい。
【0090】
タッチ操作可視化部14は、タッチ操作受付部13がタッチ操作を受付けると、当該タッチ操作が上記所定の条件を満たしている場合と満たしていない場合とでタッチ操作可視化オブジェクトの表示内容を異ならせることで、タッチ操作が所定の条件を満たすか否かを可視化する。
【0091】
図13に、オブジェクトデータ記憶部15が記憶するデータの一例を模式的に示す。
図13に示すデータは、タッチ操作各々に対応付けて、オブジェクトデータが記憶されている。図示するオブジェクトデータは、タッチ操作が所定の条件を満たしている場合(条件合致)、及び、所定の条件を満たしていない場合(不合致)に分けて、タッチ操作可視化オブジェクトの内容を示すデータ(オブジェクト内容の欄)と、タッチ操作可視化オブジェクトを表示する位置を示すデータ(表示位置の欄)とを記憶している。
【0092】
次に、
図14のフローチャートを用いて、本実施形態の電子機器10の処理の流れの一例について説明する。
【0093】
まず、タッチ操作受付部13は、所定のタイミングでタッチ操作待ち状態となる。タッチ操作受付部13がタッチ操作を受付けない間(S20のNo)、タッチ操作待ち状態が継続される。タッチ操作受付部13がタッチ操作を受付けると(S20のYes)、S21に進む。
【0094】
S21では、判断部17が、S20でタッチ操作受付部13により受付けられたタッチ操作が所定の条件を満たしているか判断する。
【0095】
S22では、タッチ操作可視化部14が、S10でタッチ操作受付部13が受付けたタッチ操作、及び、S21における判断部17の判断結果に応じたタッチ操作可視化オブジェクトを決定する。そして、S23では、タッチ操作可視化部14が、S22で決定したタッチ操作可視化オブジェクトをタッチパネル11に表示する。
【0096】
ユーザ(操作者)は、このタッチ操作可視化オブジェクトを視認することで、電子機器10(コンピュータ)が受付けた入力操作の種別を明確に識別することができる。また、ユーザ(操作者)は、電子機器10(コンピュータ)により受付けられた入力操作により、実行中のプログラムに所望の入力が受付けられたか否かを明確に識別することができる。
【0097】
以上説明した本実施形態の電子機器10によれば、第1乃至第7の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。また、本実施形態の電子機器10によれば、電子機器10(コンピュータ)により受付けられたタッチ操作が、実行中のプログラムに所定の入力操作として受付けられた否かを識別可能に表示することができる。結果、ユーザ(操作者)は、電子機器10(コンピュータ)により受付けられた入力操作により、実行中のプログラムに所望の入力が受付けられたか否かを明確に識別することができる。
【0098】
以下、参考形態の例を付記する。
1. タッチパネルと、
前記タッチパネルに情報を表示する表示手段と、
前記タッチパネルを介して複数種類のタッチ操作を受付けるタッチ操作受付手段と、
前記タッチ操作受付手段が前記タッチ操作を受付けると、受付けた前記タッチ操作の種別に対応した操作可視化オブジェクトを、前記表示手段を介して前記タッチパネルに表示することで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別を可視化するタッチ操作可視化手段と、
を有する電子機器。
2. 1に記載の電子機器において、
前記タッチ操作は、シングルタップ操作、ダブルタップ操作、ドラッグ操作、スワイプ操作、及び、フリック操作の中の少なくとも1つを含む電子機器。
3. 1又は2に記載の電子機器において、
複数種類の前記タッチ操作各々に対応付けて、前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示するためのオブジェクトデータを記憶するオブジェクトデータ記憶手段をさらに有し、
前記タッチ操作可視化手段は、前記タッチ操作受付手段が前記タッチ操作を受付けると、受付けた前記タッチ操作を識別する情報をキーとして前記オブジェクトデータ記憶手段を検索し、前記キーに対応付けられている前記オブジェクトデータを利用して前記タッチパネルに前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示する電子機器。
4. 1から3のいずれかに記載の電子機器において、
前記タッチ操作受付手段が、シングルタップ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化手段は、前記タッチパネル上のシングルタップされた位置に、前記シングルタップ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示することで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別、及び、シングルタップされた位置を可視化する電子機器。
5. 1から4のいずれかに記載の電子機器において、
前記タッチ操作受付手段が、一回目のタップ操作から所定の時間以内に同じ位置を再度タップするダブルタップ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化手段は、前記一回目のタップ操作に応じて、前記タッチパネル上のタップされた位置に、シングルタップ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示し、かつ、当該タッチ操作可視化オブジェクトを前記所定の時間の間継続して表示し、当該タッチ操作可視化オブジェクトが表示されている状態で当該タッチ操作可視化オブジェクトをタップするタップ操作に応じて、表示されている当該タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を変更することで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別、及び、ダブルタップされた位置を可視化する電子機器。
6. 1から5のいずれかに記載の電子機器において、
前記タッチ操作受付手段が、ドラッグ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化手段は、ドラッグ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトであって、前記タッチパネル上のドラッグ操作開始位置とドラッグ操作終了位置とを識別可能な前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示することで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別、ドラッグ操作開始位置、及び、ドラッグ操作終了位置を可視化する電子機器。
7. 6に記載の電子機器において、
前記タッチ操作可視化手段は、前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更することで、前記ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化する電子機器。
8. 1から7のいずれかに記載の電子機器において、
前記タッチ操作受付手段が、スワイプ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化手段は、スワイプ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトであって、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動方向を識別可能な前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示することで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別、及び、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動方向を可視化する電子機器。
9. 8に記載の電子機器において、
前記タッチ操作可視化手段は、前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更することで、前記スワイプ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化する電子機器。
10. 1から9のいずれかに記載の電子機器において、
前記タッチ操作受付手段が、フリック操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化手段は、フリック操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトであって、フリック操作におけるタッチ位置の移動方向を識別可能な前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示することで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別、フリック操作におけるタッチ位置の移動方向を可視化する電子機器。
11. 10に記載の電子機器において、
前記タッチ操作可視化手段は、前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、フリック操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更することで、前記フリック操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化する電子機器。
12. 1から11のいずれかに記載の電子機器において、
前記タッチ操作受付手段が前記タッチ操作を受付けた場合、当該タッチ操作が所定の条件を満たしていると、当該タッチ操作に応じた所定の処理を実行する処理実行手段と、
前記タッチ操作受付手段が前記タッチ操作を受付けると、当該タッチ操作が前記所定の条件を満たす前記タッチ操作であるか否かを判断する判断手段と、
をさらに有し、
前記タッチ操作可視化手段は、前記タッチ操作受付手段が前記タッチ操作を受付けると、当該タッチ操作が前記所定の条件を満たしている場合と満たしていない場合とで前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示内容を異ならせることで、前記タッチ操作が前記所定の条件を満たすか否かを可視化する電子機器。
13. タッチパネルを備える電子機器の制御方法であって、
コンピュータが、
前記タッチパネルに情報を表示する表示工程と、
前記タッチパネルを介して複数種類のタッチ操作を受付けるタッチ操作受付工程と、
前記タッチ操作受付工程で前記タッチ操作を受付けると、受付けた前記タッチ操作の種別に対応した操作可視化オブジェクトを、前記表示工程を介して前記タッチパネルに表示することで、前記タッチ操作受付工程で受付けた前記タッチ操作の種別を可視化するタッチ操作可視化工程と、
を実行する電子機器の制御方法。
13−2. 13に記載の電子機器の制御方法において、
前記タッチ操作は、シングルタップ操作、ダブルタップ操作、ドラッグ操作、スワイプ操作、及び、フリック操作の中の少なくとも1つを含む電子機器の制御方法。
13−3. 13又は13−2に記載の電子機器の制御方法において、
前記タッチ操作可視化工程では、前記タッチ操作受付工程で前記タッチ操作を受付けると、受付けた前記タッチ操作を識別する情報をキーとして、複数種類の前記タッチ操作各々に対応付けて前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示するためのオブジェクトデータを記憶するオブジェクトデータ記憶手段を検索し、前記キーに対応付けられている前記オブジェクトデータを利用して前記タッチパネルに前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示する電子機器の制御方法。
13−4. 13から13−3のいずれかに記載の電子機器の制御方法において、
前記タッチ操作受付工程においてシングルタップ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化工程では、前記タッチパネル上のシングルタップされた位置に、前記シングルタップ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示することで、前記タッチ操作受付工程で受付けた前記タッチ操作の種別、及び、シングルタップされた位置を可視化する電子機器の制御方法。
13−5. 13から13−4のいずれかに記載の電子機器の制御方法において、
前記タッチ操作受付工程で、一回目のタップ操作から所定の時間以内に同じ位置を再度タップするダブルタップ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化工程では、前記一回目のタップ操作に応じて、前記タッチパネル上のタップされた位置に、シングルタップ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示し、かつ、当該タッチ操作可視化オブジェクトを前記所定の時間の間継続して表示し、当該タッチ操作可視化オブジェクトが表示されている状態で当該タッチ操作可視化オブジェクトをタップするタップ操作に応じて、表示されている当該タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を変更することで、前記タッチ操作受付工程で受付けた前記タッチ操作の種別、及び、ダブルタップされた位置を可視化する電子機器の制御方法。
13−6. 13から13−5のいずれかに記載の電子機器の制御方法において、
前記タッチ操作受付工程でドラッグ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化工程では、ドラッグ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトであって、前記タッチパネル上のドラッグ操作開始位置とドラッグ操作終了位置とを識別可能な前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示することで、前記タッチ操作受付工程で受付けた前記タッチ操作の種別、ドラッグ操作開始位置、及び、ドラッグ操作終了位置を可視化する電子機器の制御方法。
13−7. 13−6に記載の電子機器の制御方法において、
前記タッチ操作可視化工程では、前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更することで、前記ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化する電子機器の制御方法。
13−8. 13から13−7のいずれかに記載の電子機器の制御方法において、
前記タッチ操作受付工程でスワイプ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化工程では、スワイプ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトであって、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動方向を識別可能な前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示することで、前記タッチ操作受付工程で受付けた前記タッチ操作の種別、及び、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動方向を可視化する電子機器の制御方法。
13−9. 13−8に記載の電子機器の制御方法において、
前記タッチ操作可視化工程では、前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更することで、前記スワイプ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化する電子機器の制御方法。
13−10. 13から13−9のいずれかに記載の電子機器の制御方法において、
前記タッチ操作受付工程でフリック操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化工程では、フリック操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトであって、フリック操作におけるタッチ位置の移動方向を識別可能な前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示することで、前記タッチ操作受付工程で受付けた前記タッチ操作の種別、フリック操作におけるタッチ位置の移動方向を可視化する電子機器の制御方法。
13−11. 13−10に記載の電子機器の制御方法において、
前記タッチ操作可視化工程では、前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、フリック操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更することで、前記フリック操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化する電子機器の制御方法。
13−12. 13から13−11のいずれかに記載の電子機器の制御方法において、
前記タッチ操作受付工程で前記タッチ操作を受付けた場合、当該タッチ操作が所定の条件を満たしていると、当該タッチ操作に応じた所定の処理を実行する処理実行工程と、
前記タッチ操作受付工程で前記タッチ操作を受付けると、当該タッチ操作が前記所定の条件を満たす前記タッチ操作であるか否かを判断する判断工程と、
をさらに有し、
前記タッチ操作可視化工程では、前記タッチ操作受付工程で前記タッチ操作を受付けると、当該タッチ操作が前記所定の条件を満たしている場合と満たしていない場合とで前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示内容を異ならせることで、前記タッチ操作が前記所定の条件を満たすか否かを可視化する電子機器の制御方法。
14. タッチパネルを備える電子機器のコンピュータを、
前記タッチパネルに情報を表示する表示手段、
前記タッチパネルを介して複数種類のタッチ操作を受付けるタッチ操作受付手段、
前記タッチ操作受付手段が前記タッチ操作を受付けると、受付けた前記タッチ操作の種別に対応した操作可視化オブジェクトを、前記表示手段を介して前記タッチパネルに表示することで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別を可視化するタッチ操作可視化手段、
として機能させるためのプログラム。
14−2. 14に記載のプログラムにおいて、
前記タッチ操作は、シングルタップ操作、ダブルタップ操作、ドラッグ操作、スワイプ操作、及び、フリック操作の中の少なくとも1つを含むプログラム。
14−3. 14又は14−2に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、複数種類の前記タッチ操作各々に対応付けて、前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示するためのオブジェクトデータを記憶するオブジェクトデータ記憶手段としてさらに機能させ、
前記タッチ操作可視化手段に、前記タッチ操作受付手段が前記タッチ操作を受付けると、受付けた前記タッチ操作を識別する情報をキーとして前記オブジェクトデータ記憶手段を検索させ、前記キーに対応付けられている前記オブジェクトデータを利用して前記タッチパネルに前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示させるプログラム。
14−4. 14から14−3のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記タッチ操作受付手段が、シングルタップ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化手段に、前記タッチパネル上のシングルタップされた位置に、前記シングルタップ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示させることで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別、及び、シングルタップされた位置を可視化するプログラム。
14−5. 14から14−4のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記タッチ操作受付手段が、一回目のタップ操作から所定の時間以内に同じ位置を再度タップするダブルタップ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化手段に、前記一回目のタップ操作に応じて、前記タッチパネル上のタップされた位置に、シングルタップ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示させ、かつ、当該タッチ操作可視化オブジェクトを前記所定の時間の間継続して表示させ、当該タッチ操作可視化オブジェクトが表示されている状態で当該タッチ操作可視化オブジェクトをタップするタップ操作に応じて、表示されている当該タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を変更させることで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別、及び、ダブルタップされた位置を可視化するプログラム。
14−6. 14から14−5のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記タッチ操作受付手段が、ドラッグ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化手段に、ドラッグ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトであって、前記タッチパネル上のドラッグ操作開始位置とドラッグ操作終了位置とを識別可能な前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示させることで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別、ドラッグ操作開始位置、及び、ドラッグ操作終了位置を可視化するプログラム。
14−7. 14−6に記載のプログラムにおいて、
前記タッチ操作可視化手段に、前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更させることで、前記ドラッグ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化するプログラム。
14−8. 14から14−7のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記タッチ操作受付手段が、スワイプ操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化手段に、スワイプ操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトであって、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動方向を識別可能な前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示させることで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別、及び、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動方向を可視化するプログラム。
14−9. 14−8に記載のプログラムにおいて、
前記タッチ操作可視化手段に、前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、スワイプ操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更させることで、前記スワイプ操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化するプログラム。
14−10. 14から14−9のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記タッチ操作受付手段が、フリック操作を受付けると、
前記タッチ操作可視化手段に、フリック操作に対応した前記タッチ操作可視化オブジェクトであって、フリック操作におけるタッチ位置の移動方向を識別可能な前記タッチ操作可視化オブジェクトを表示させることで、前記タッチ操作受付手段が受付けた前記タッチ操作の種別、フリック操作におけるタッチ位置の移動方向を可視化するプログラム。
14−11. 14−10に記載のプログラムにおいて、
前記タッチ操作可視化手段に、前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示態様を、フリック操作におけるタッチ位置の移動速度に応じて変更させることで、前記フリック操作におけるタッチ位置の移動速度の程度を可視化するプログラム。
14−12. 14から14−11のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記タッチ操作受付手段が前記タッチ操作を受付けた場合、当該タッチ操作が所定の条件を満たしていると、当該タッチ操作に応じた所定の処理を実行する処理実行手段、
前記タッチ操作受付手段が前記タッチ操作を受付けると、当該タッチ操作が前記所定の条件を満たす前記タッチ操作であるか否かを判断する判断手段、
としてさらに機能させ、
前記タッチ操作可視化手段に、前記タッチ操作受付手段が前記タッチ操作を受付けると、当該タッチ操作が前記所定の条件を満たしている場合と満たしていない場合とで前記タッチ操作可視化オブジェクトの表示内容を異ならせることで、前記タッチ操作が前記所定の条件を満たすか否かを可視化するプログラム。