(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
交流電源の第1極に接続され操作を受けて該第1極の接続先を切り換える第1の3路スイッチを備えた子器と、該交流電源の第2極に接続されるとともに該第1の3路スイッチとの間が2本の配線で接続され切換え制御を受けて該第2極の接続先の配線を切り換える第2の3路スイッチを備えた親器とを有し、さらに該子器および該親器のうちの少なくとも一方が、該2本の配線それぞれに各一方の端が接続されて、前記交流電源由来の当該素子に加えられる交流電圧のピーク電圧以下の電圧で通電および遮断する素子を備えた、負荷への電力の供給および遮断を制御する負荷制御装置であって、
前記親器が、前記第2の3路スイッチに加えさらに、
前記第2の3路スイッチの切替え制御を含む、当該親器の動作を制御する制御回路と、
前記交流電源の第1極と第2極との間に前記負荷に対し直列に接続され、前記制御回路の制御に応じて該負荷への電力を供給しおよび遮断する接断スイッチと、
操作を受けて、前記第2の3路スイッチの切換えを前記制御回路に指示する指示スイッチと、
前記交流電源の第2極と前記第2の3路スイッチとの間に流れる電流波形を検出して該電流波形由来の信号を前記制御回路に伝える波形検出回路とを備えたことを特徴とする負荷制御装置。
前記波形検出回路は、前記電流波形を検出し、該電流波形を、前記第1の3路スイッチの切換えに応じたパルス幅の2値信号に変換して前記制御回路に伝える回路であることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の負荷制御装置。
交流電源の第1極に接続され操作を受けて該第1極の接続先を切り換える第1の3路スイッチを備えた子器と、該交流電源の第2極に接続されるとともに該第1の3路スイッチとの間が2本の配線で接続され切換え制御を受けて該第2極の接続先の配線を切り換える第2の3路スイッチを備えた親器とを有し、さらに該子器および該親器のうちの少なくとも一方が、該2本の配線それぞれに各一方の端が接続されて、前記交流電源由来の当該素子に加えられる交流電圧のピーク電圧以下の電圧で通電および遮断する素子を備えた、負荷への電力の供給および遮断を制御する負荷制御装置を構成する前記親器であって、前記第2の3路スイッチに加えさらに、
前記第2の3路スイッチの切換え制御を含む、当該親器の動作を制御する制御回路と、
前記交流電源の第1極と第2極との間に前記負荷に対し直列に接続され、前記制御回路の制御に応じて該負荷への電力を供給しおよび遮断する接断スイッチと、
操作を受けて、前記第2の3路スイッチの切換えを前記制御回路に指示する指示スイッチと、
前記交流電源の第2極と前記第2の3路スイッチとの間に流れる電流波形を検出して該電流波形由来の信号を前記制御回路に伝える波形検出回路とを備えたことを特徴とする親器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上掲の特許文献1に開示されたスイッチは、子器のスイッチ操作検出方法および処理方法が特有なため、親器だけでなく子器についても既存の子器(スイッチ)を使うことはできず、専用の子器が必要となる。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、親器と子器とを有し、子器については一般に市販されている単純な3路スイッチを用いることができる負荷制御装置およびその負荷制御装置に採用される親器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する本発明の負荷制御装置は、交流電源の第1極に接続され操作を受けてその第1極の接続先を切り換える第1の3路スイッチを備えた子器と、交流電源の第2極に接続されるとともに第1の3路スイッチとの間が2本の配線で接続され切換え制御を受けて第2極の接続先の配線を切り換える第2の3路スイッチを備えた親器とを有し、さらに子器および親器のうちの少なくとも一方が、それら2本の配線それぞれに各一方の端が接続されて、交流電源由来の当該素子に加えられる交流電圧のピーク電圧以下の電圧で通電および遮断する素子を備えた、負荷への電力の供給および遮断を制御する負荷制御装置であって、
親器が、上記第2の3路スイッチに加えさらに、
第2の3路スイッチの切替え制御を含む、この親器の動作を制御する制御回路と、
交流電源の第1極と第2極との間に負荷に対し直列に接続され、制御回路の制御に応じて負荷への電力を供給しおよび遮断する接断スイッチと、
操作を受けて、第2の3
路スイッチの切換えを制御回路に指示する指示スイッチと、
交流電源の第2極と第2の3路スイッチとの間に流れる電流波形を検出してその電流波形由来の信号を制御回路に伝える波形検出回路とを備えたことを特徴とする。
【0010】
ここで、本発明の負荷制御装置において、上記素子が、親器に備えられたツェナーダイオードであることが好ましい。
【0011】
また、本発明の負荷制御装置において、上記素子が、子器および親器のうちの一方あるいは双方に備えられたネオン管であることも好ましい形態である。
【0012】
また、本発明の負荷制御装置において、上記波形検出回路は、電流波形を検出し、その電流波形を、第1の3路スイッチの切換えに応じたパルス幅の2値信号に変換して制御回路に伝える回路であることが好ましい。
【0013】
また、上記目的を達成する本発明の親器は、交流電源の第1極に接続され操作を受けてその第1極の接続先を切り換える第1の3路スイッチを備えた子器と、交流電源の第2極に接続されるとともに第1の3路スイッチとの間が2本の配線で接続され切換え制御を受けて第2極の接続先の配線を切り換える第2の3路スイッチを備えた親器とを有し、さらに子器および親器のうちの少なくとも一方が、それら2本の配線それぞれに各一方の端が接続されて、交流電源由来の、その素子に加えられる交流電圧のピーク電圧以下の電圧で通電および遮断する素子を備えた、負荷への電力の供給および遮断を制御する負荷制御装置を構成する親器であって、上記第2の3路スイッチに加えさらに、
上記第2の3路スイッチの切換え制御を含む、この親器の動作を制御する制御回路と、
交流電源の第1極と第2極との間に負荷に対し直列に接続され、制御回路の制御に応じて負荷への電力を供給しおよび遮断する接断スイッチと、
操作を受けて、第2の3
路スイッチの切換えを制御回路に指示する指示スイッチと、
交流電源の第2極と第2の3路スイッチとの間に流れる電流波形を検出してその電流波形由来の信号を制御回路に伝える波形検出回路とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
子器に備えられる第1の3路スイッチを切り換えると、交流電源由来の電流路が上記の素子を通過する電流路と上記の素子を通過しない電流路との間で切り換わる。親器では、この電流路の切換えによる電流波形の変化が検出される。制御回路では、この電流波形の変化により子器の切換えが認識され、必要な制御が行なわれる。したがって、本発明によれば、子器は市販の単純な3路スイッチであってもよく、コストの上昇が抑えられる。
【0015】
ここで、3路スイッチには、2本の配線それぞれに各一方の端が接続されたネオン管からなるパイロットランプを備えたものも一般に市販されている。本願では、本発明における上記の素子として、そのパイロットランプ(ネオン管)を利用することができる。このパイロットランプ(ネオン管)は、親器と子器の双方に備えられていてもよく、あるいは一方にのみ備えられていてもよい。
【0016】
また、本発明における検出回路を、上記の2値信号に変換する回路構成とすると、第1の3路スイッチの切換えを簡単な回路構成で制御回路に伝えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1は、本発明の第1実施形態の負荷制御装置の回路構成図である。
【0020】
ここに示す第1実施形態の負荷制御装置1Aは、例えば電灯等の負荷2への電力の供給および遮断を制御する装置である。この負荷制御装置1Aには、子器10Aと親器20Aが備えられている。
【0021】
子器10Aには、3路スイッチ11が備えられている。この3路スイッチ11は、交流電源の第1極(本実施形態では電圧側)3aに接続され、ユーザによる操作を受けてその第1極3aの接続先を切り換えるスイッチである。この3路スイッチ11は、本発明にいう第1の3路スイッチの一例に相当する。この3路スイッチ11は、親器20Aとの間が2本の配線に30a,30bで接続される。この子器10Aには、それら2本の配線30a,30bのそれぞれに各一方の端が接続されたパイロットランプ(以下、P.L.と称する)12が備えられている。このP.L.12は、ネオン管で構成されており、負荷2に電力が供給されているときは消灯していて、負荷2への電力供給が遮断されると緑色に点灯する。ただし、人間の目には点灯しているように見えるものの、実際は交流電源の周期に同期して点滅を繰り返している。すなわち、このP.L.12としてのネオン管は、交流電源の電圧が上昇するフューズではピーク電圧以下のある電圧で通電して緑色に点灯し、また、交流電源の電圧が下降するフューズではある電圧以下になると消灯する。このP.L.としてのネオン管は、本発明にいう素子の一例に相当する。
【0022】
また、親器20Aには、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と称する)21と、3路スイッチ22が備えられている。この3路スイッチ22は、2つのフォトトライアック221a,221bと2つのFET222a,222bを備えている。2つのFET222aのうちの一方のFET222aの制御端子はマイコン21の制御端子21aに直接に接続されている。もう一方のFET222bとマイコン21の制御端子21aとの間にはインバータ23が配置されている。したがって2つのFET222a,222bは、一方が導通状態に、もう一方が遮断状態に、排他的に制御される。2つのフォトトライアック221a,221bは、各一方の端子が、フォトトランジスタ241および抵抗30を介して交流電源の第2極(本実施形態では接地側)3bに接続されている。フォトトランジスタ241の作用については後述する。また、2つのフォトトライアック221a,221bそれぞれの、もう一方の端子は、2本の配線30a,30bを介して、子器10Aに備えられている3路スイッチ11に接続されている。マイコン21の制御端子21aがHレベルになると一方のFET222aが導通状態となるとともにもう一方のFET222bが遮断状態となり、一方のフォトトライアック221aが導通するとともにもう一方のフォトトライアック221bが遮断される。これにより、交流電源の第2極3bは抵抗30、フォトトランジスタ241および一方のフォトトライアック221aを経由して一方の配線30aに接続される。一方、マイコン21の制御端子21aがLレベルになると、それまで導通状態にあったFET222aが遮断状態に移行するとともに、それまで遮断状態にあったFET222bが導通状態に移行する。これに伴って、2つのフォトトライアック221a,221bの導通、遮断も交替し、交流電源の第2極3bは、今度は抵抗30およびフォトトランジスタ241と、もう一方のフォトトライアック221bを経由してもう一方の配線30bに接続される。
【0023】
フォトトランジスタ241に直列に配置されている抵抗30は、親器20Aと子器10Aとの間に流れる交流電流を制限するための素子である。
【0024】
これら2つのフォトトライアック221a,221bと2つのFET222a,222bとからなる3路スイッチ22は、本発明にいう第2の3路スイッチの一例に相当する。
【0025】
また、この親器20Aに備えられているマイコン21は、本発明にいう制御回路の一例に相当する。
【0026】
ここで、フォトトライアック221a,221b、およびフォトトランジスタ241を採用しているのは、交流電力の流路と親器20Aの内部回路とを電気的に絶縁するためである。
【0027】
また、この親器20Aには、子器10Aと同様、2本の配線30a,30bのそれぞれに各一方の端が接続されるP.L.25が備えられている。このP.L.25は、本実施形態では、子器10Aに備えられているP.L.12と同じ規格のネオン管で構成されていて、負荷2への電力供給時に消灯、負荷2への供給電力の遮断時に緑色に点灯する素子である。本実施形態では、この親器20Aに備えられているP.L.も、本発明にいう素子の一例に相当する。
【0028】
また、この親器20Aには、トライアックで構成された電子スイッチ26が備えられている。この電子スイッチ26は、交流電源の第1極3aと第2極3bとの間に負荷2に対し直列に接続されている。また、この電子スイッチ26の制御端子はマイコン21の制御端子21bに接続されている。この電子スイッチ26は、そのマイコン21の制御に応じて、負荷2へ電力を供給し、あるいは負荷2への供給電力を遮断する。この電子スイッチ26は、本発明にいう接断スイッチの一例に相当する。
【0029】
また、この親器20Aには電源回路27が内蔵されている。この電源回路27は、交流電源から、この親器20Aの内部の、マイコン21やその他の電子回路へ供給されるDC電力を生成する回路である。
【0030】
さらに、この親器20Aには、オンオフスイッチ28が備えられている。このオンオフスイッチ28は、マイコン21の検出端子21cに接続されている。このオンオフスイッチ28は、ユーザにより、負荷2への電力供給と遮断を切り換えるときに操作されるスイッチである。このオンオフスイッチ28は、本発明にいう指示スイッチの一例に相当する。
【0031】
この親器20Aにはさらに、FET242が備えられている。このFET242は、フォトトランジスタ241とともに波形検出回路24を構成している。この波形検出回路24は、本発明にいう波形検出回路の一例に相当する。この波形検出回路24を構成するフォトトランジスタ241では、そこを流れる電流の時間的な変化を表わす電流波形が検出される。このフォトトランジスタ241で検出された電流波形は、FET242により2値信号に変換されてマイコン21の検出端子21dに入力される。FET242により変換された2値信号は、子器10Aの3路スイッチ11の切換えに応じたパルス幅を持つ2値信号であり、マイコン21では、この2値信号のパルス幅が検出され、それに応じた制御が行なわれる。詳細は後述する。
【0032】
この親器20Aにはさらに、マイコン21の制御端子21eに接続されたLED29が備えられている。このLED29は、赤色に点灯するLEDであり、マイコン21により、負荷2に電力が供給されているときに点灯される。負荷2の種類によっては、電力が供給されているか否かを直ちには確認し難い場合もあり、この赤色のLED29は、電力の供給を知らせるものである。
【0033】
図2は、
図1に示す負荷制御装置の子器と親器とで構成される3路回路の模式図である。
【0034】
子器10Aには、3路スイッチ11とP.L.12が備えられている。また親器20Aにも3路スイッチ22とP.L.25が備えられている。
【0035】
これら子器10Aの3路スイッチ11と親器20Aの3路スイッチ22は、2本の配線30a,30bで接続されている。また子器10Aの3路スイッチ11は、交流電源の第1極(電圧側)3aに接続されている。その3路スイッチ11は、その第1極3aの接続先を2本の配線30a,30bとの間で切り換える役割のスイッチである。また、親器20Aの3路スイッチ22は、抵抗R1を介して交流電源の第2極(接地側)3bに接続されている。この抵抗R1は、親器20Aと子器10Aとの間に流れる電流を制限する素子であり、
図1に示す抵抗30に相当する。
【0036】
この
図2に示す3路回路において、親器20Aの3路スイッチ22と子器10Aの3路スイッチ11の双方が同じ配線30a側に切り換えられているときは、交流電源由来の電流は、その一本の配線30aを通って流れ、P.L.25,12はオフされた状態となる。また、親器20Aの3路スイッチ22と子器10Aの3路スイッチ11の双方が配線30b側に切り換えられているときも同様であり、交流電源由来の電流はその一本の配線30bを通って流れ、P.L.25,12はオフされた状態となる。
【0037】
これに対し、親器20Aの3路スイッチ22が2本の配線30a,30bの一方、例えば配線30a側に切り換えられていて、子器10Aの3路スイッチ11が2本の配線30a,30bのうちのもう一方、例えば配線30b側に切り換えられているとき、交流電源由来の電流は、2つのP.L.25,12を経由して流れることになる。親器20Aの3路スイッチ22が配線30b側に切り換えられていて、子器10Aの3路スイッチ11が配線30a側に切り換えられている場合も同様である。また、この
図2から分かる通り、2つのP.L.25,12は互いに並列に配置されており、このため、それらのP.L.25,12を通って流れる電流の値はP.L.が1つの場合の2倍となるが、電流の流れ方(以下に説明する)からすると、P.L.25,12は2つ存在する必要はなく、いずれか一方のP.L.が存在していればよい。ただし、これらのP.L.25,12は、親器20Aと子器10Aの双方において負荷2への電力供給が遮断されていることを表示する必要があるときは、その目的のためには必要となる。
【0038】
次に、シミュレーション結果を説明する。
【0039】
図3は、シミュレーションで用いた等価回路を示す図である。
【0040】
図3(A)は、親器20Aと子器10Aの3路スイッチ22,11の双方が2本の配線30a,30bのうちの同じ配線(例えば配線30a)に切り換えられている場合(以下、この場合を「ケース1」と称する)の等価回路図である。
【0041】
また、
図3(B)は、親器20Aと子器10Aの3路スイッチ22,11のうち、一方の3路スイッチ(例えば3路スイッチ22)が2本の配線30a,30bのうちの一方の配線(例えば配線30a)に切り換えられていて、かつもう一方の3路スイッチ(例えば3路スイッチ11)がもう一方の配線(例えば配線30b)に切り換えられている場合(以下、この場合を「ケース2」と称する)の等価回路図である。
【0042】
図3(A),(B)のいずれにも、2つの抵抗R1,R2とネオン管Uが交流電源Vに対し直列に配列されている。ネオン管Uは、
図2に示す2つのP.L.25,12の双方、あるいはいずれか一方に対応する要素である。また抵抗R1は、
図2に示す抵抗R1、すなわち
図1に示す抵抗30に相当し、親器20Aと子器10Aを通って流れる交流電流の電流制限用の抵抗である。抵抗R2は、ここを流れる電流を計測するための抵抗であり、
図1に示すフォトトランジスタ241に対応する。すなわち、この抵抗R2に流れる電流が、フォトトランジスタ241によって検出される電流に相当する。
【0043】
ケース1では、親器20Aと子器10Aの2つの3路スイッチ22,11の双方が同一の配線(例えば配線30a)に切り換えられているため、電流はその一本の配線(例えば配線30a)を通って流れ、P.L.25,12には電流は流れない。したがって、
図3(A)ではこれをシミュレーションするためにネオン管Uをショートしている。
【0044】
ケース2では、親器20Aと子器10Aの2つの3路スイッチ22,11が互いに別の配線(例えば3路スイッチ22が配線30a、3路スイッチ11が配線30b)に切り換えられているため、電流はP.L.25,12を経由するルートを通って流れる。
図3(B)の回路はこのケース2をシュミレートする回路となっている。
【0045】
図4は、
図3の回路のシミュレート結果を示した図である。
【0046】
図4(A1)は、ケース1(
図3(A))における抵抗R2に流れる電流の変化を示した図である。横軸は時間、縦軸は、中央が0アンペアであって正負の電流を示している。このケース1では交流電源の電圧変化にそのまま応じた、きれいなサイン波形状の波形となっている。
【0047】
図4(B1)は、ケース2(
図3(B))における抵抗R2に流れる電流の変化を示した図である。この
図4(B1)も
図4(A1)と同様、横軸は時間、縦軸は、中央を0アンペアとした正負の電流を示している。ただし縦軸のスケールは
図4(A)とは異なっているネオン管Uは、そのネオン管に加わる電圧が上昇してきてある一定の電圧になるまでは電流は流れず、その電圧を越えると電流が流れ始めて点灯する。また消灯するときも同様であり、ネオン管Uの両端間の電圧が下降してある一定の電圧まで下降すると消灯する。ネオン管Uではこの現象が正負いずれの向きの電圧についても生じる。この結果、ネオン管Uには、
図4(B1)のように、正負両向きに交互に、かつ断続的に電流が流れる。
【0048】
図4(A2)は、
図4(A1)の波形を2値化した電圧波形を表わしている。この
図4(A2)に示す電圧波形は、0ボルトよりも僅かに正側に寄った値で2値化した波形である。この2値化は、
図1に示すFET242の作用に対応している。
【0049】
この
図4(A2)の電圧波形は、ほぼ1/2のデューティ比を持ったパルス波形となっている。
【0050】
図4(B2)は
図4(B1)の波形を2値化した電圧波形を表わしている。2値化の条件は、
図4(A2)の場合と同一である。
【0051】
この
図4(B2)の電圧波形は、
図4(A2)の電圧波形と比べ、小さいデューティ比(狭いパルス幅)を持つパルス波形となっている。
【0052】
図1に示すマイコン21の検出端子21dには、親器20Aと子器10Aの2つの3路スイッチ22,11の切換え状態に応じて、
図4(A2)又は
図4(B2)のパルス波形の信号が入力される。マイコン21では、これらのパルス波形のパルス幅が検出され、ケース1とケース2とが判別される。
【0053】
以上のシミュレーション結果を踏まえ、
図1に戻って
図1に示す負荷制御装置1Aの動作を説明する。
【0054】
親器20Aに電源が投入されると、マイコン21やその他ここに示す電子回路が立ち上がる。このとき、2つのフォトトライアック221a,221bは、確率的にいずれか一方がオン(導通状態)、もう一方がオフ(遮断状態)となる。あるいはマイコン21の制御端子21aから出力される初期の制御信号を決めておき、その制御信号に応じて、2つのフォトトライアック221a,221bのうちの決められた一方がオン、もう一方がオフとなる。いずれにしろ、この立ち上げのとき、親器20Aにとっては、子器10Aの3路スイッチ11がいずれに切り換えられているかは不明である。そこでマイコン21では、立上げ直後において、電流検出回路24で検出された電流波形(2値化信号)のパルス幅を検出し、上記のケース1、ケース2のいずれの状態にあるかを判別する。そしてマイコン21は、ケース2の状態となるように3路スイッチ22を切り換える。これにより、P.L.25,12を点灯させる。また、マイコン21は初期状態では電子スイッチ26をオフした状態にあり、負荷2には電力が供給されない。また、赤色LED29も消灯状態となっている。負荷2への電力供給が遮断された、この負荷制御装置1Aの状態、ここでは「オフ」状態と称する。
【0055】
親器20Aのオンオフスイッチ28が操作されると、マイコン21はその操作を検出して3路スイッチ22を切り換えることによりP.L.25,12を消灯させる。これにより、2つの3路スイッチ22,11からなる3路回路(
図2参照)は、ケース1の状態となる。このときマイコン21はさらに、電子スイッチ26をオン(導通)させて負荷2に電力を供給させ、さらに赤色LED29を点灯させる。
【0056】
負荷制御装置1Aのこの状態、すなわち負荷2への電力供給が行なわれている状態を「オン」状態と称する。
【0057】
このオン状態にあるときに、親器20Aのオンオフスイッチ28が操作されると、マイコン21は、3路スイッチ22を切り換えて上述のケース2(
図4(B2)の状態)に変化させ、かつ電子スイッチ26をオフ(遮断)して負荷2への電力供給を停止する。さらにマイコン26は赤色LED29をオフ(消灯)させる。これによりこの負荷制御装置1Aはオフ状態となる。
【0058】
この負荷制御装置1Aがオフ状態にあるときに子器10Aの3路スイッチ11が切換え操作されると、マイコン21に入力されるパルス信号のパルス幅がケース2(
図4(B2)の状態)からケース1(
図4(A2)の状態)に変化する。マイコン21はこれを検出して電子スイッチ26と赤色LED29をオンにする。これによりこの負荷制御装置1Aがオン状態に移行する。
【0059】
この負荷制御装置1Aがオン状態にあるときに子器10Aの3路スイッチ11が切換え操作されると、マイコン21に入力されるパルス信号のパルス幅が、今度はケース1(
図4(A2)の状態)からケース2(
図4(B2)の状態)に変化する。マイコン21はこれを検出して電子スイッチ26と赤色LED29をオフにする。これにより、この負荷制御装置1Aがオフ状態に移行する。
【0060】
ここでは、負荷2に一定時間だけ電力を供給するタイマ等の高機能スイッチについては触れていないが、オンオフスイッチ28の長押しや短時間内での複数回押し等をマイコン21で検出してタイマ動作を行なうことも可能である。あるいは、タイマ動作用の新たなスイッチや回路を追加し、マイコン21でそれを検出してタイマ動作を行なわせるように構成してもよい。さらには、親器20Aのオンオフスイッチ28の部分に感熱センサ等による人体検出回路を組み込むことにより、非接触スイッチとして構成してもよい。
【0061】
この
図1に示す第1実施形態の負荷制御装置1Aによれば、子器10Aについては広く市販されている汎用のスイッチを利用することができ、コストが抑えられる。
【0062】
図5は、本発明の第2実施形態としての負荷制御装置の回路構成図である。ここでは、
図1に示す第1実施形態の負荷制御装置1Aの構成要素と同一の構成要素については
図1において付した符号と同一の符号を付して示し、相違点のみ説明する。
【0063】
この
図5に示す負荷制御装置1Bにも、
図1の負荷制御装置1Aを同様に、子器10Bと親器20Bが備えられている。
【0064】
この子器10Bの、
図1に示す子器10Aとの相違点は、
図1に示す子器10Aに備えられているP.L.12がこの子器10Bには備えられていない点である。すなわち、この子器10Bは、3路スイッチ11のみで構成されている。
【0065】
また
図5に示す負荷制御装置1Bの親器20Bについても同様に、
図1に示す親器20Aに備えられているP.L.25は備えられていない。ただし、この親器20Bには、P.L.に代わり、2本の配線30a,30bの間に、直列に抵抗311と、互いに逆向きに接続された2つのツェナーダイオード312a,312bが直列に配置されている。この第2実施形態の負荷制御装置1Bの場合、このツェナーダイオード対312a,312bが本発明にいう素子の一例に相当する。これらのツェナーダイオード312a,312bとしては、それらのツェナーダイオード312a,312bに加わる交流電圧のピーク電圧未満の適切な降伏電圧を持つツェナーダイオードが選定されている。
【0066】
図6は、シミュレーション用の回路を示す図である。
【0067】
図6(A),(B)は、それぞれ
図3(A),(B)のネオン管Uを互いに逆向きの2つのツェナーダイオードD1,D2に置き換えた回路図である。
図6(A),(B)は、
図3(A),(B)のそれぞれと同様、ケース1(ツェナーダイオードD1,D2を通らない電流路)とケース2(ツェナーダイオードD1,D2を通過する電流路)の回路を表わしている。
【0068】
図7は、
図6の回路のシミュレーション結果を示した図である。
【0069】
図7(A1)は、
図4(A1)と同様、ケース1(
図6(A))における抵抗R2を流れる電流の変化を示している。横軸は時間、縦軸は中央が0アンペアであって正負に変化する電流を示している。このケース1では、交流電源の電圧変化にそのまま応じた、きれいなサイン波形状の波形となっている。
【0070】
図7(B1)は、
図4(B1)と同様、ケース2(
図6(B))における抵抗R2を流れる電流の変化を示した図である。この
図7(B1)も
図7(A1)と同様、横軸は時間、縦軸は、中央を0アンペアとした正負に変化する電流を示している。ただし、縦軸のスケールは、
図7(A)とは異なっている。
【0071】
ツェナーダイオードD1,D2は、その両端の電圧が上昇してきてある一定の電圧になるまでは電流は流れず、その電圧を越えると導通状態となって電流が流れ始める。また遮断状態になるときも同様であり、ツェナーダイオードD1,D2の両端の電圧が下降してある一定の電圧まで下降すると通電が停止する。ここでは互いに逆向きの2つのツェナーダイオードD1,D2が直列に接続されているため、この現象が正負いずれの向きの電圧についても生じる。この結果、
図7(B1)のように、正負両向きに交互に、かつ断続的に流れる電流波形となる。
【0072】
図7(A2),
図7(B2)は、それぞれ
図7(A1),
図7(B1)の波形を2値化した電圧波形を表わしている。この
図7(A2)および
図7(B2)に示す各電圧波形は、0ボルトよりも僅かに正側に寄った値で2値化した波形である。この2値化は、
図5に示すFET242の作用に対応している。
【0073】
図7(A2)の電圧波形は、ほぼ1/2のデューティ比を持ったパルス波形となっている。
【0074】
これに対し、
図7(B2)の電圧波形は、
図7(A2)の波形と比べ小さいデューティ比(狭いパルス幅)を持つパルス波形となっている。
【0075】
このように、
図1に示す負荷制御装置1AにおけるP.L.25,12に代えてツェナーダイオードD1,D2を備えた、
図5に示す負荷制御装置1Bの場合も、P.L.25,12を備えたときと同様の波形検出回路24を用いてケース1とケース2とを判別することができる。
【0076】
このように、本発明は、パイロットランプを必要としない負荷制御装置にも適用することができる。
【0077】
尚、ここでは、本発明にいう素子の例として、P.L.(ネオン管)とツェナーダイオード対について説明したが、本発明にいう素子は、ネオン管やツェナーダイオード対に限られるものではない。本発明にいう素子は、親器の3路スイッチと子器の3路スイッチとを繋ぐ2本の配線それぞれに各一方の端が接続されて、交流電源由来の、その素子に加わる交流電圧のピーク電圧以下の電圧で通電および遮断する素子であればよい。
【0078】
また、ここでは、フォトトランジスタ241とFET242とからなる波形検出回路24について例示している。これは好ましい回路例ではあるが、本発明にいう波形検出回路はこの回路例に限定されるものではない。すなわち、本発明にいう波形検出回路24は、交流電源の第2極3bと3路スイッチ22との間に流れる電流波形を検出してその電流波形由来の信号をマイコン21に伝える回路であればよい。例えば、
図4(A1),(B1)の波形を整流してその電圧値をマイコン21に伝えるものであってもよい。