特許第6221640号(P6221640)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6221640
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】紙葉収納装置
(51)【国際特許分類】
   G07D 9/00 20060101AFI20171023BHJP
【FI】
   G07D9/00 408E
   G07D9/00 416C
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-227056(P2013-227056)
(22)【出願日】2013年10月31日
(65)【公開番号】特開2015-88024(P2015-88024A)
(43)【公開日】2015年5月7日
【審査請求日】2016年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】平田 厳悟
(72)【発明者】
【氏名】中山 雅雄
【審査官】 古川 峻弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−134631(JP,A)
【文献】 特開2005−338990(JP,A)
【文献】 特開2010−128689(JP,A)
【文献】 特開2012−038241(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07D 9/00
B65H 5/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置筐体の内部に収納部が収容され前記収納部にはその前壁板に受入口が設けられ、前記装置筐体には前記前壁板に対向する前外壁板に対して直交するように搬入口が設けられ、前記搬入口は前記収納部の前記受入口に対してその延長域外となる位置において外部に開口するものであり、前記前外壁板の前記搬入口と前記前壁板の前記受入口との間を導入通路によって接続することにより、前記搬入口を介して前記装置筐体の内部に受け入れた紙葉を前記収納部に収納するようにした紙葉収納装置であって、
前記導入通路は、前記搬入口から受け入れた紙葉の搬送方向を変更する第1の湾曲部と、紙葉の先端部が前記受入口の延長域に位置するように搬送方向を変更する第2の湾曲部とを有し、
前記第1の湾曲部は、前記前外壁板の前記搬入口から前記前壁板に向かうに従って前記受入口に漸次近接するように湾曲され、
前記第2の湾曲部は、前記受入口から前記前外壁板に向かうに従って前記搬入口に漸次近接するように湾曲され、
これら第1の湾曲部及び第2の湾曲部の少なくとも一方が90°を超えて紙葉の搬送方向を変更するように構成されていることを特徴とする紙葉収納装置。
【請求項2】
前記装置筐体の前記前外壁板において前記受入口の延長域となる部位と前記導入通路との間となる位置に外部に開口する中間搬入口を有するとともに、前記中間搬入口を前記導入通路に接続するための中間導入通路を有しており、
前記中間導入通路は、前記導入通路の下流側に向けて漸次湾曲するように延在し、当該湾曲部分において前記導入通路と合流することを特徴とする請求項1に記載の紙葉収納装置。
【請求項3】
前記導入通路は、前記搬入口から前記中間導入通路の接続部までの間に位置する部分が前記第1の湾曲部とは逆向きに凸となるように湾曲することを特徴とする請求項2に記載の紙葉収納装置。
【請求項4】
前記収納部の受入口に対してその延長域となる位置に前記装置筐体の外部に開口する正面搬入口を有するとともに、前記正面搬入口を前記導入通路に接続するための正面導入通路を有しており、
前記正面導入通路は、前記正面搬入口から前記受入口に向けて直線状に構成したものであり、前記導入通路の第2の湾曲部に対してその接線方向から合流することを特徴とする請求項1に記載の紙葉収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送された紙幣等の紙葉を収納する紙葉収納装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の遊技機を並設した遊技機列を備える遊技島では、遊技機の間に設けられた遊技媒体貸出機から投入される紙幣の回収作業を容易化するため、遊技機の背面側に搬送装置を設けるようにしている。搬送装置は、遊技媒体貸出機の背面を通過するように構成された搬送路を備えたもので、搬送路の下流端部が遊技島の端部に設置された紙幣収納装置に接続されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
搬送路は、例えば搬送チェーンの駆動によって紙幣を下流に搬送させるものである。遊技島に設けられる搬送装置では、紙幣を横長起立姿勢で搬送するように構成されているのが一般的である。
【0004】
紙幣収納装置は、装置筐体の内部に収納部を備えるとともに、装置筐体の外部に開口する搬入口を有し、搬入口と収納部の受入口との間が導入通路によって接続されたものである。この紙幣収納装置では、搬入口から受け入れた紙幣が導入通路を介して収納部の受入口に案内され、収納部の内部に順次収納されることになる。
【0005】
こうした搬送装置を備える遊技島によれば、複数の遊技媒体貸出機から投入された紙幣が紙幣収納装置に一括して収納されることになるため、その回収作業を容易に行うことができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−107980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、搬送装置によって搬送された紙幣を収納する紙幣収納装置においては、汎用性を考慮すると、装置筐体に複数の搬入口が設けられていることが好ましい。例えば、搬入口が左右方向に沿って複数設けてあれば、紙幣収納装置に対する搬送路の設置位置が異なっている場合にも、接続する搬入口を適宜選択することで対応することが可能となる。
【0008】
ここで、装置筐体に複数の搬入口を設けた場合には、少なくとも一つの搬入口が収納部の受入口に対してその延長域外となる位置に設けられることになる。装置筐体の搬入口が収納部の受入口に対してその延長域に設けられている場合には、図6の(a)に示すように、装置筐体101の搬入口101aと収納部102の受入口102aとの間を直線状の導入通路103で接続すれば、搬入口101aに受け入れた紙幣をそのままの姿勢で受入口102aから収納部102に収納させることができる。
【0009】
これに対して装置筐体101の搬入口101aが収納部102の受入口102aに対して延長域外となる位置に設けられている場合には、導入通路103を直線状に設けた場合、紙幣を受入口102aまで円滑に搬送することが困難となり、途中で詰まり等の問題を来す恐れがある。このため、装置筐体101の搬入口101aが収納部102の受入口102aに対して延長域外となる位置に設けられている場合には、図6の(b)に示すように、装置筐体101の内部において搬入口101aから収納部102の受入口102aまでの間に、少なくとも紙幣の搬送方向を変更するための湾曲部103aを2つ有した導入通路103′を設ける必要があり、2つの湾曲部103aの分だけ紙幣の搬送方向に沿って装置筐体101の大型化を招来する恐れがある。
【0010】
尚、上述の問題は、必ずしも遊技島において搬送された紙幣を収納するための紙幣収納装置に限られたものではなく、外部に開口する装置筐体の搬入口が収納部の受入口に対してその延長域外となる位置に設けられたものであれば、その他の紙葉を収納するものにも同様に生じ得る。
【0011】
本発明は、上記実情に鑑みて、装置の大型化を抑えた上で、収納部の受入口に対して延長域外となる位置の搬入口から受け入れた紙葉を円滑に搬送して収納部に収納することのできる紙葉収納装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係る紙葉収納装置は、装置筐体の内部に収納部を備えるとともに、前記装置筐体の一側面において前記収納部の受入口に対してその延長域外となる位置に外部に開口する搬入口を有し、前記搬入口と前記収納部の受入口との間を導入通路によって接続することにより、前記搬入口を介して前記装置筐体の内部に受け入れた紙葉を前記収納部に収納するようにした紙葉収納装置であって、前記導入通路は、前記搬入口から受け入れた紙葉の搬送方向を変更する第1の湾曲部と、紙葉の先端部が前記受入口の延長域に位置するように搬送方向を変更する第2の湾曲部とを有し、かつこれら第1の湾曲部及び第2の湾曲部の少なくとも一方が90°を超えて紙葉の搬送方向を変更するように構成したことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上述した紙葉収納装置において、前記装置筐体の一側面において前記受入口の延長域となる部位と前記導入通路との間となる位置に外部に開口する中間搬入口を有するとともに、前記中間搬入口を前記導入通路に接続するための中間導入通路を有しており、前記中間導入通路は、前記導入通路の下流側に向けて漸次湾曲するように延在し、当該湾曲部分において前記導入通路と合流することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上述した紙葉収納装置において、前記導入通路は、前記搬入口から前記中間導入通路の接続部までの間に位置する部分が前記第1の湾曲部とは逆向きに凸となるように湾曲することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上述した紙葉収納装置において、前記収納部の受入口に対してその延長域となる位置に前記装置筐体の外部に開口する正面搬入口を有するとともに、前記正面搬入口を前記導入通路に接続するための正面導入通路を有しており、前記正面導入通路は、前記正面搬入口から前記受入口に向けて直線状に構成したものであり、前記導入通路の第2の湾曲部に対してその接線方向から合流することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、導入通路に90°を超えて紙葉の搬送方向を変更する湾曲部を設けるようにしているため、紙葉の搬送方向に沿って2つの湾曲部をオーバーラップさせるように導入通路を構成することが可能となる。従って、装置の大型化を抑えた上で、収納部の受入口に対して延長域外となる位置の搬入口から受け入れた紙葉を円滑に搬送して収納部に収納することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の実施の形態である紙葉収納装置の内部構造を示した断面平面図である。
図2図2は、図1に示した紙葉収納装置の要部拡大断面平面図である。
図3図3は、図1に示した紙葉収納装置の要部を示す斜視図である。
図4図4は、図3に示した紙葉収納装置の要部において導入通路を開放した状態の斜視図である。
図5図5は、図1に示した紙葉収納装置を適用した遊技店の遊技島を示す概念図である。
図6図6は、一般的な紙葉収納装置の内部構造を示したもので、(a)は装置筐体の搬入口が収納部の受入口に対して延長域となる位置に設けられた紙葉収納装置の断面平面図、(b)は、装置筐体の搬入口が収納部の受入口に対して延長域外となる位置に設けられた紙葉収納装置の断面平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る紙葉収納装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態である紙葉収納装置を示したものである。ここで例示する紙葉収納装置は、図5に示すように、遊技島Pにおいて複数の遊技媒体貸出機cから投入された紙幣を一括して収納するための紙幣収納装置1として用いられるものである。
【0020】
遊技島Pは、パチンコ機等の遊技機dを複数並設することによって構成した遊技機列を備えたものである。図からも明らかなように、遊技店の中央部分においては、遊技機列を背中合わせで設置することにより遊技島Pが構成してある。遊技店の両壁際部分においては、それぞれ店舗壁面に遊技機dの背面を対向させて遊技機列を設置することにより遊技島Pが構成してある。尚、図中においては、鉛直方向をZ軸、遊技機dを並設した前後方向をX軸、遊技機列を並設した左右方向をY軸として、それぞれに座標軸が矢印で示してある。
【0021】
それぞれの遊技機列に並設された遊技機dの相互間には、遊技媒体貸出機cが設けられている。遊技媒体貸出機cは、図には明示していないが、前面から機内に投入された紙幣の鑑別を行い、正規の紙幣と鑑別した場合にその金額に応じて遊技媒体を対応する遊技機dに払い出すものである。正規のものであると鑑別された紙幣は、背面から機外に排出された後、搬送装置Hによって遊技島Pの端部に搬送されることになる。本実施の形態で適用する遊技媒体貸出機cでは、横長起立姿勢で受け入れた紙幣をそのままの姿勢で背面から排出するように構成してある。
【0022】
搬送装置Hは、遊技媒体貸出機cの背面から排出された紙幣を搬送路rに受け入れ、横長起立姿勢を維持した状態で順次下流に搬送するものである。搬送装置Hの搬送路rは、対応する遊技機列においてすべての遊技媒体貸出機cの背面を通過するように構成してある。図5からも明らかなように、遊技店の中央部分に設けられた遊技島Pにおいては、左右方向(Y軸方向)の中間となる位置に搬送路rが配設してあり、壁際部分に設けられた遊技島Pにおいては、それぞれ店舗壁面に近接した位置に搬送路rが配設してある。各搬送路rの下流端部には、それぞれ遊技島Pの端部に設置された紙幣収納装置1が接続してある。尚、本実施の形態の遊技店においては、すべての紙幣収納装置1が、図5において遊技島Pの上方に位置する端部に設置してある。
【0023】
紙幣収納装置1は、図1に示すように、装置筐体10の内部に収納部20を備えて構成したものである。収納部20は、装置筐体10の前外壁板11との間にスペースを確保した状態で装置筐体10の内部に収容した箱状体である。前外壁板11に対して平行となるように対向する収納部20の前壁板21には、受入口22が設けてある。受入口22は、投入された紙幣を順次積層した状態で内部に収納するための開口である。本実施の形態の収納部20では、前壁板21に向かって左側の側壁板23に近接した部分に、側壁板23の内壁面に沿うように縦長の受入口22が形成してある。
【0024】
一方、装置筐体10の前外壁板11には、搬送路rの端部が選択的に接続される3つの搬入口12A,12B,12Cが設けてある。搬入口12A,12B,12Cは、それぞれ前外壁板11に対して直交するように設けた縦長の開口であり、左右方向(Y軸方向)に沿って等間隔となる位置に形成してある。本実施の形態では、収納部20の受入口22に近接する搬入口12Cのみが収納部20の受入口22に対してその延長域となる位置に配設してあり、収納部20の受入口22から最も離隔した位置の搬入口12A及び中間となる位置に設けた搬入口12Bが、それぞれ収納部20の受入口22に対して延長域外となる位置に配設してある。以下においては便宜上、これらの搬入口12A,12B,12Cを区別する場合、収納部20の受入口22に対して延長域となる位置に設けたものを「正面搬入口12C」と称し、中間に配設されたものを「中間搬入口12B」と称し、受入口22からもっとも離隔した位置に配設されたものを「離隔搬入口(搬入口)12A」と称することとする。
【0025】
それぞれの搬入口12A,12B,12Cと収納部20の受入口22との間には、導入通路30A,30B,30Cが設けてある。導入通路30A,30B,30Cは、搬送装置Hによって横長起立姿勢で搬送された紙幣が搬入口12A,12B,12Cを介して装置筐体10の内部に受け入れられた場合に、横長起立姿勢のまま収納部20の受入口22に搬送するもので、装置筐体10の前外壁板11と収納部20の前壁板21との間に構成してある。
【0026】
正面搬入口12Cと受入口22との間の導入通路(以下、区別する場合に「正面導入通路30C」という)は、正面搬入口12C及び受入口22の間を直線状に接続するように構成してある。これに対して離隔搬入口12Aと受入口22との間の導入通路(以下、区別する場合に「離隔導入通路(導入通路)30A」という)及び中間搬入口12Bと受入口22との間の導入通路(以下、区別する場合に「中間導入通路30B」という)は、それぞれの搬入口12A,12Bから受け入れた紙幣の搬送方向を変更するための湾曲部を複数有して蛇行状に構成してある。
【0027】
離隔導入通路30Aは、もっとも経路の長い通路であり、途中に4つの湾曲部30A1,30A2,30A3,30A4を有している。これらの湾曲部30A1,30A2,30A3,30A4は、それぞれ装置筐体10に対して鉛直方向(Z軸方向)に沿った軸を中心として円弧状に延在する部分である。離隔搬入口12Aに対してもっとも近接した第1の湾曲部30A1は、装置筐体10の前外壁板11に対して直交するように開口した離隔搬入口12Aから収納部20の前壁板21に向かうに従って漸次受入口22に近接するように湾曲した部分である。離隔搬入口12Aからもっとも離隔した第2の湾曲部30A2は、受入口22から前外壁板11に向かうに従って漸次離隔搬入口12Aに近接するように湾曲した部分であり、受入口22に近接する部分が正面導入通路30Cと合流してある。第2の湾曲部30A2と正面導入通路30Cとの合流部分は、正面導入通路30Cが第2の湾曲部30A2に対して接線方向に延在するように構成してある。
【0028】
図1及び図2からも明らかなように、これら第1の湾曲部30A1及び第2の湾曲部30A2は、いずれも90°を超えて紙幣の搬送方向を変更するように構成したものである。これにより、第1の湾曲部30A1に連続する離隔導入通路30Aの第1連結通路部30A5は、受入口22に向かうに従って漸次収納部20の前壁板21から離隔するように前壁板21に対して傾斜延在し、また第2の湾曲部30A2に連続する離隔導入通路30Aの第2連結通路部30A6は、受入口22に向かうに従って漸次前壁板21に近接するように前壁板21に対して傾斜延在している。
【0029】
離隔導入通路30Aの残りの2つの湾曲部30A3,30A4は、第1の湾曲部30A1に連続する第1連結通路部30A5と第2の湾曲部30A2に連続する第2連結通路部30A6との間を滑らかに連続させるように第1連結通路部30A5及び第2連結通路部30A6の間に設けてある。具体的には、第1の湾曲部30A1とは逆向きの凸となるように湾曲した第3の湾曲部30A3が第1連結通路部30A5の端部に設けてあるとともに、第1の湾曲部30A1と同じ向きに凸となるように湾曲した第4の湾曲部30A4が第2連結通路部30A6の端部に設けてあり、第3の湾曲部30A3と第4の湾曲部30A4とが共通の接線を有するように互いに接続してある。
【0030】
中間導入通路30Bは、装置筐体10の前外壁板11に対して直交するように開口した中間搬入口12Bから収納部20の前壁板21に向かうに従って漸次受入口22に近接するように湾曲したもので、離隔導入通路30Aに形成した第4の湾曲部30A4において離隔導入通路30Aと合流するように構成してある。
【0031】
尚、装置筐体10の外前壁板21と収納部20の前壁板21との間に構成した導入通路30A,30B,30Cは、図3に示す状態から前壁板21に近接する通路壁部を取り外すことにより、図4に示すように、内部を開放することができ、この状態でメインテナンスを行うことが可能である。
【0032】
上記した導入通路30A,30B,30Cには、複数箇所に駆動ローラ31や駆動パドル32が配設してある。駆動ローラ31及び駆動パドル32は、それぞれ装置筐体10に対して鉛直方向(Z軸方向)に沿った駆動軸31a,32aを中心として回転可能となるものである。図3及び図4に示すように、駆動ローラ31及び駆動パドル32の駆動軸31a,32aは、駆動モータ33の駆動軸33aとの間がギヤ列を構成する複数のギヤ34やタイミングベルト35を介して接続してあり、駆動モータ33が駆動した場合に回転することが可能である。
【0033】
駆動ローラ31は、個々の周面が導入通路30A,30B,30Cの内部に臨む状態で装置筐体10に配設してある。駆動ローラ31の周面には、それぞれアイドルローラ36の周面が当接した状態にある。駆動ローラ31が回転した状態でその周面とアイドルローラ36との間に紙幣が挿入されると、これら駆動ローラ31及びアイドルローラ36の協働によって当該紙幣が下流に向けて搬送される。
【0034】
駆動パドル32は、複数の放射状に伸びた弾性体から成るパドル片32bを備えたもので、パドル片32bの先端部が導入通路30A,30B,30Cの内壁面に摺接する状態で装置筐体10に配設してある。駆動パドル32が回転した状態でパドル片32bと導入通路30A,30B,30Cの内壁面との間に紙幣が挿入されると、パドル片32bによって当該紙幣が下流に向けて搬送される。
【0035】
本実施の形態では、第1の湾曲部30A1において前外壁板11との間となる位置と、第4の湾曲部30A4において前外壁板11側との間となる位置にそれぞれ駆動ローラ31の駆動軸31aが設けてあるとともに、第2の湾曲部30A2と前壁板21との間に駆動パドル32の駆動軸32aが設けてある。駆動モータ33は、正面導入通路30Cを挟んで駆動パドル32の反対側となる部位に配設してある。
【0036】
上記のように構成した紙幣収納装置1は、図5に示すように、搬入口12A,12B,12Cに搬送装置Hの端部が接続された状態で遊技島Pの端部に設置される。
【0037】
ここで、遊技店の中央部分に設けられた遊技島Pでは、遊技島Pの端部において左右方向(Y軸方向)の中央部に装置筐体10を取り付ければ、中間搬入口12Bを介して搬送装置Hの搬送路rに接続することが可能となる。
【0038】
これに対して壁際部分に設けられた遊技島Pにおいては、搬送路rと店舗壁面との間の隙間を大きく確保することが困難であり、中間搬入口12Bを介して搬送路rに接続させた場合、装置筐体10が店舗壁面と干渉する恐れがある。
【0039】
そこで、図5において左側の店舗壁面に設けた遊技島Pでは、装置筐体10の外前壁板21に向かって左側に設けた正面搬入口12Cを選択すれば、装置筐体10が右寄りにずれた状態で遊技島Pに配設されることになり、紙幣収納装置1を搬送装置Hの搬送路rに接続することが可能となる。同様に、図5において右側の店舗壁面に設けた遊技島Pでは、装置筐体10の外前壁板21に向かって右側に設けた離隔搬入口12Aを選択すれば、装置筐体10が左寄りにずれた状態で遊技島Pに配設されることになり、紙幣収納装置1を搬送装置Hの搬送路rに接続することが可能となる。
【0040】
装置筐体10の正面搬入口12Cは、収納部20の受入口22に対して延長域となる位置に設けたものであり、受入口22との間が直線状の正面導入通路30Cによって接続されたものである。従って、搬送装置Hの搬送路rを搬送され、正面搬入口12Cから装置筐体10の内部に受け入れられた紙幣は、正面導入通路30Cを通じてそのまま受入口22に搬送され、途中で詰まることなく収納部20の内部に収納されることになる。
【0041】
一方、装置筐体10の離隔搬入口12A及び中間搬入口12Bは、いずれも収納部20の受入口22に対して延長域外となる位置に設けたものである。しかしながら、離隔搬入口12Aに接続する離隔導入通路30Aは、途中に4つの湾曲部30A1,30A2,30A3,30A4を有して受入口22との間を滑らかに接続するものであり、中間搬入口12Bに接続する中間導入通路30Bは、湾曲しながら離隔導入通路30Aの途中に滑らかに合流するものである。従って、搬送装置Hの搬送路rを搬送され、離隔搬入口12A及び中間搬入口12Bから装置筐体10の内部に受け入れられた紙幣についても、途中で詰まることなく受入口22に搬送され、収納部20の内部に収納されることになる。
【0042】
しかも、上述したように離隔搬入口12Aと受入口22との間を接続する離隔導入通路30Aは、離隔搬入口12Aに対してもっとも近接した第1の湾曲部30A1と、離隔搬入口12Aからもっとも離隔した第2の湾曲部30A2とが、いずれも90°を超えて紙幣の搬送方向を変更するように構成したものである。また、中間導入通路30Bは、離隔導入通路30Aに形成した第4の湾曲部30A4に対して湾曲しながら合流するように構成してある。従って、第1の湾曲部30A1と第2の湾曲部30A2とが左右方向(Y軸方向)においてオーバーラップするように離隔導入通路30Aを構成することが可能であるとともに、外前壁板21と前壁板21との間に中間導入通路30Bを構成することができ、図6の(b)に示した従来のものに比べて、装置筐体10の外前壁板21と収納部20の前壁板21との間のスペースを大きく確保する必要がなくなり、紙幣収納装置1の大型化を抑えることが可能となる。
【0043】
尚、上述した実施の形態では、遊技島において複数の遊技媒体貸出機から投入された紙幣を一括して収納するための紙幣収納装置として用いられるものを例示しているが、紙幣以外の紙葉を搬送するものにも適用することが可能である。
【0044】
また、上述した実施の形態では、搬入口を3つ備えたものを例示しているが、必ずしも搬入口を複数備える必要はなく、収納部の受入口に対してその延長域外となる位置に唯一の搬入口を有していれば良い。
【0045】
さらに、上述した実施の形態では、導入通路の2つの湾曲部がいずれも90°を超えて紙葉の搬送方向を変更するように構成しているが、いずれか一方の湾曲部が90°を超えて紙葉の搬送方向を変更すれば十分である。また、導入通路は、必ずしも4つの湾曲部を有している必要はなく、2つの湾曲部を有していれば良い。
【符号の説明】
【0046】
1 紙幣収納装置
10 装置筐体
11 前外壁板
12A 離隔搬入口
12B 中間離隔搬入口
12C 正面離隔搬入口
20 収納部
22 受入口
30A 離隔導入通路
30A1 第1の湾曲部
30A2 第2の湾曲部
30B 中間離隔導入通路
30C 正面離隔導入通路
図1
図2
図3
図4
図5
図6