【実施例】
【0081】
以下、本発明の種々の実施例について説明する。
【0082】
<実施例1>
図1は、本発明の第1実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0083】
第1実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1給電部15に接続され、略水平方向(図において左方向)に延伸する第1エレメント11と、第1給電部15に接続され、第1エレメント11の延伸方向と逆方向(図において右方向)に延伸する第2エレメントとを有する。
【0084】
前記第2エレメントは、第1給電部15から延伸する本体部21と、本体部21の端部において下方向(又は、上方向)に折り返され、本体部21に沿って略平行でかつ第1給電部15に近づく方向に延伸する折り返し部22とによって構成される。なお、本体部21の途中から折り返し部22が延伸してもよい。
【0085】
第1実施例の各エレメントの長さを後述する第2実施例のエレメントと同じ長さにすることによって、FMラジオ放送帯域及びDABのバンド3を受信するために好適なアンテナを実現することができる。
【0086】
図示は省略するが、第1実施例のアンテナに、第1給電部15から延伸する第3エレメントを設けてもよい。第3エレメントは、第1エレメント11の延伸方向及び第2エレメントの延伸方向と異なる方向(例えば、下方向)に延伸するとよい。
【0087】
<実施例2>
図2は、本発明の第2実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0088】
第2実施例のガラスアンテナは、第1エレメント11の延伸方向が第1実施例と異なる。
【0089】
第2実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1給電部15に接続され、略水平方向(図において右方向)に延伸する第1エレメント11と、第1給電部15に接続され、第1エレメント11の延伸方向と同一方向で(図において右方向)、第1エレメント11に沿って略平行に延伸する第2エレメントとを有する。
【0090】
前記第2エレメントは、第1給電部15から延伸する本体部21と、本体部21の端部において下方向(又は、上方向)に折り返され、本体部21に沿って略平行でかつ第1給電部15に近づく方向に延伸する折り返し部22とによって構成される。なお、本体部21の途中から折り返し部22が延伸してもよい。
【0091】
第2実施例の第1アンテナ10の各エレメントの長さは、FMラジオ放送帯域及びDABのバンド3を受信するために好適な長さに調整されており、第1給電部15から延伸する第1エレメント11の垂直部の長さが20mm、第1エレメント11の垂直部の端部から延伸する水平部の長さが400mm、第2エレメントの本体部21の長さが460mm、第2エレメントの折り返し部22の長さが300mmであり、本体部21と折り返し部22との間隔が7mmである。
【0092】
すなわち、リヤガラス1の波長短縮率αが0.7であり、FMラジオ放送帯域の中心周波数(波長=λ
1)を92MHzとすると、第1エレメント11の長さは略αλ
1/6となり、本体部21の長さは略αλ
1/5となる。また、DABのバンド3の中心周波数(波長=λ
2)を210MHzとすると、折り返し部22の長さは略αλ
2/4となる。
【0093】
このとき、第1エレメント11の長さは、水平部の長さだけでもよく、水平部の長さに加え垂直部の長さを含めてもよい。
【0094】
第1及び第2の実施例では、低い周波数のFMラジオ放送帯域を受信するために、第1エレメント11及び第2エレメントの本体部21の長さが異なる2本のエレメントを設けたので、低い周波数のFMラジオ放送帯域の広い帯域おいて、感度を向上することができる。さらに、第2エレメントを折り返して折り返し部22を形成し、本体部21に近接して(7mmの間隔で平行に)配置することによって、低い周波数のFMラジオ放送帯域の感度を損なうことなく、高い周波数のDABのバンド3の感度を向上することができる。
【0095】
また、第2の実施例では、第1エレメント11及び第2エレメントの本体部21を同一の方向に延伸することによって、第1エレメント11及び第2エレメント(21、22)を第1給電部15の片側に配置して、アンテナを小型化することができる。このため、第1給電部15をガラス板1の側辺に近い位置に配置することができる。
【0096】
<実施例3>
図3は、本発明の第3実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0097】
第3実施例のガラスアンテナは、第3エレメント31が設けられる点で第2実施例と異なる。
【0098】
第3実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。
【0099】
第3エレメント31は、第1エレメント11の延伸方向及び第2エレメントの延伸方向と異なる方向に第1給電部15から延伸する。具体的には、第3エレメント31は、第1給電部15から第2エレメントの本体部21の延伸方向と逆方向(図において左方向)に延伸する水平部と、水平部の端部から下方向(第1エレメント11及び第2エレメントが延伸する右方向と異なる方向)に延伸する垂直部とを有する。第3エレメント31の水平部の長さは5mm、垂直部の長さは150mmである。
図3において、第3エレメント31は1本であるが、複数本設けてもよい。
【0100】
第3実施例の前述以外の構成は、第2実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0101】
第3実施例では、第1給電部15から延伸する第3エレメント31を設けたので、第3エレメント31の長さや相対的位置関係を調整することによって、FMラジオ放送帯域の高域側の感度を向上することができる。また、DABのバンド3の感度も全体的に向上することができる。
【0102】
<実施例4>
図4は、本発明の第4実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0103】
第4実施例のガラスアンテナは、補助エレメント12が設けられる点で第3実施例と異なる。
【0104】
第4実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。
【0105】
補助エレメント12は、第1給電部から下方に延伸した後、第1エレメント11に沿って略平行に配置される。補助エレメント12の長さは、第1エレメント11より短いか、同程度の長さであるとよい。具体的には、補助エレメント12の垂直部の長さは33mm、水平部の長さは125mmである。補助エレメント12は、第1給電部15から延伸しても、第1エレメント11から延伸してもよい。
【0106】
第4実施例の前述以外の構成は、第3実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0107】
第4実施例では、第1給電部15から延伸する補助エレメント12を設けたので、高い周波数のDABのバンド3の感度を向上することができる。
【0108】
<実施例5>
図5は、本発明の第5実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0109】
第5実施例のガラスアンテナは、補助エレメント12、13が設けられる点で第3実施例と異なる。
【0110】
第5実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。
【0111】
補助エレメント12は、第1エレメントの垂直部と水平部との交点から下方に延伸した後、第1エレメント11に沿って略平行に配置される。補助エレメント12の長さは、第1エレメントより短いか、第1エレメント11と同程度の長さであるとよい。具体的には、補助エレメント12の垂直部の長さは33mm、水平部の長さは125mmである。
【0112】
補助エレメント13は、第1エレメントの垂直部から右方に延伸して、第1エレメント11に沿って略平行に配置される。補助エレメント13の長さは、第1エレメント11より短いか、同程度の長さであるとよい。具体的には、補助エレメント13の長さは175mmである。
【0113】
補助エレメント12、13は、第1エレメント11から延伸しても、第1給電部15から延伸してもよい。
【0114】
第5実施例の前述以外の構成は、第3実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0115】
なお、第4実施例では、補助エレメント12を第1エレメント11の下側に設けた。また、第5実施例では、補助エレメント12を第1エレメント11の下側に設け、補助エレメント13を第1エレメント11の上側に設けた。このように、補助エレメントの数は例示したものに限らない。また、補助エレメントを第1エレメント11の上側に設けても、下側に設けてもよい。例えば、第5実施例において、補助エレメント13のみを第1エレメント11の上側に設けてもよい。
【0116】
また、複数の補助エレメントを設ける場合、ある補助エレメントから他の補助エレメントが延伸してもよい。
【0117】
また、第5実施例では、補助エレメント12は、デフォッガ90の最上部の加熱線条91と容量結合するように、デフォッガ90に沿って近接して(例えば、5mm離隔して平行に)配置される。
【0118】
デフォッガ90は、リヤガラス1の左右に設けられた一対のバスバ93と、二つのバスバ93の間を接続する複数の加熱線条91とを有する。なお、
図5において、デフォッガ90の左半分のみを図示した。
【0119】
第5実施例では、第1エレメント11から延伸する補助エレメント12、13を設けたので、高い周波数のDABのバンド3の感度を向上することができる。さらに、第1アンテナ10(補助エレメント12)とデフォッガ90(加熱線条91)とが近接し、第1アンテナ10がデフォッガ90と容量結合するので、デフォッガの加熱線条91が受信した放送波を第1アンテナ10に導くことができ、第1アンテナ10の感度を向上することができる。特に、高い周波数のDABのバンド3の感度を向上することができる。
【0120】
<実施例6>
図6は、本発明の第6実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0121】
第6実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10と無給電エレメント40とを有し、第2エレメント(21、22)と無給電エレメント40とが容量結合する点で第5実施例と異なる。
【0122】
第6実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10及び無給電エレメント40によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。
【0123】
無給電エレメント40は、複数の水平線条42と、水平線条42を接続する1本以上の垂直線条43とによって構成され、給電部は設けられていない。すなわち、無給電エレメント40は、アースに接続されない導体である。水平線条42の数は1本以上であればよく、垂直線条43の数は1本以上であれば複数でもよい。
【0124】
補助エレメント12は、デフォッガ90の最上部の加熱線条91と容量結合するように、デフォッガ90に沿って略平行に近接して配置される。
【0125】
デフォッガ90は、リヤガラス1の左右に設けられた一対のバスバ93と、二つのバスバ93の間を接続する複数の加熱線条91と、複数の加熱線条91の間を接続する垂直線条92とを有する。なお、
図6において、デフォッガ90の左半分のみを図示した。
【0126】
第2エレメントの本体部21は、無給電エレメント40の最下部の水平線条42Aと容量結合するように、無給電エレメント40に沿って近接して(例えば、10mm離隔して平行に)配置される。
【0127】
第6実施例の前述以外の構成は、第5実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0128】
第6実施例では、第2エレメントの本体部21と無給電エレメント40の水平線条42とが近接して配置され、第1アンテナ10と無給電エレメント40とが容量結合するので、無給電エレメント40が受信した放送波を第1アンテナ10に導くことができ、アンテナの感度を向上することができる。また、無給電エレメント40の長さや相対的位置関係を調整することによって、低い周波数のFMラジオ放送帯域における感度を向上することができる。
【0129】
<実施例7>
図7は、本発明の第7実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0130】
第7実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10と第2アンテナ50とを有し、第2エレメント(21、22)と第2アンテナ50とが容量結合する点で第5実施例と異なる。
【0131】
第7実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10及び第2アンテナ50によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。
【0132】
第2アンテナ50は、複数の水平線条52と、水平線条52を接続する複数の垂直線条53と、第2給電部54とを有する。また、垂直線条53の間隔は等間隔でも、異なる間隔でもよい。垂直線条53の間隔を調整することによって、FMラジオ放送帯域の感度を向上することができる。水平線条52の数は1本以上であればよく、垂直線条53の数は1本以上であればよい。第2アンテナ50は、AMラジオ放送帯域(526.5〜1606.5kHz)を好適に受信できるための受信有効面積が得られるように、各線条が配置される。
【0133】
第2給電部54は、水平線条52の端部に設けても、水平線条52の中央部(例えば、水平線条52Bと垂直線条53との交点)に設けても、その他の箇所に設けてもよい。第2給電部54は、接続線(例えば、AV電線)によって受信アンプと接続され、受信アンプは高周波ケーブル(例えば、同軸ケーブル)によって受信機に接続される。また、受信アンプはアース(車体)に接続される。
【0134】
第2エレメント(21、22)は、第2アンテナ50の水平線条52Aに近接して配置され、第1アンテナ10と第2アンテナ50とが容量結合する。
【0135】
なお、
図7において、デフォッガの図示は省略したが、補助エレメント12と容量結合するようにデフォッガ90を設けてもよく、デフォッガ90を設けなくてもよい。
【0136】
第2エレメントの本体部21は、第2アンテナ50の下部の水平線条52Aと容量結合するように、第2アンテナ50に沿って近接して(例えば、10mm離隔して平行に)配置される。
【0137】
第7実施例の前述以外の構成は、第5実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0138】
第7実施例では、第2エレメントの本体部21が第2アンテナ50の水平線条52に近接して配置され、第1アンテナ10と第2アンテナ50とが容量結合するので、第2アンテナ50が受信した放送波を第1アンテナ10に導くことができ、第1アンテナ10の感度を向上することができる。また、第2アンテナ50の線条52、53の長さや相対的位置関係を調整することによって、低い周波数のFMラジオ放送帯域における感度を向上することができる。
【0139】
また、簡単な構造で他の周波数用(例えば、AMラジオ放送受信用)の第2アンテナ50を構成することができる。
【0140】
<実施例8>
図8は、本発明の第8実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0141】
第8実施例のガラスアンテナは、第2アンテナ50の水平線条52Bが、第1アンテナ10の補助エレメント13と折り返し部22との間に配置される点で第7実施例と異なる。
【0142】
第8実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10及び第2アンテナ50によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。第2アンテナ50は、複数の水平線条52と、複数の垂直線条53と、第2給電部54とを有する。
【0143】
第8実施例では、最下部の水平線条52Bの左側が、第1アンテナ10が設けられる領域にまで入り込む。すなわち、水平線条52Bの左側は、第1アンテナ10の補助エレメント13と折り返し部22との間に、補助エレメント13に沿って近接して略平行に、かつ、折り返し部22に沿って近接して略平行に配置される。すなわち、水平線条52Bの左側は、第1アンテナ10の第1エレメント11と第2エレメント(21、22)との間に配置される。なお、複数の水平線条52(例えば、2本の水平線条52)を、第1エレメント11と第2エレメント(21、22)との間に配置してもよい。
【0144】
また、第2アンテナ50の第2給電部54は、水平線条52Cから延伸する接続線条55を介して接続される。
【0145】
なお、
図8において、デフォッガの図示は省略したが、補助エレメント12と容量結合するようにデフォッガ90を設けてもよく、デフォッガ90を設けなくてもよい。
【0146】
第8実施例の前述以外の構成は、第7実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0147】
第8実施例では、第1エレメント11と第2エレメント(21、22)との間に水平線条52が配置されるので、第1アンテナ10と第2アンテナ50との結合が強くなり、第1アンテナ10と第2アンテナ50とが互いに影響を受けやすくなる。このため、第2アンテナ50のエレメントの長さや相対的位置関係の調整による特性の変化に第1アンテナ10が敏感になり、第1アンテナ10の特性を容易に調整することができる。
【0148】
<実施例9>
図9は、本発明の第9実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0149】
第9実施例のガラスアンテナは、第2アンテナ50の水平線条52Dが折り返し部56を有し、第2給電部54が下方の水平線条52Eの端部に配置される点で第8実施例と異なる。
【0150】
第9実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10及び第2アンテナ50によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。第2アンテナ50は、複数の水平線条52と、複数の垂直線条53と、第2給電部54と、折り返し部56とを有する。
【0151】
第9実施例の第2アンテナ50では、第2給電部54が下方の水平線条52Eの左端部に配置される。このため、第1アンテナ10の第1給電部15と、第2アンテナ50の第2給電部54とが隣接して配置され、各アンテナの給電部に接続線を接続する作業が容易になる。
【0152】
また、第2アンテナ50の水平線条52Dの右端には、折り返し部56が設けられる。折り返し部56は、水平線条52Dの右端から下方向に延伸し、左方向に折り返され、水平線条52Dに沿って近接して(例えば、5mm離隔して平行に)左方向に延伸する。
【0153】
なお、
図9において、デフォッガの図示は省略したが、補助エレメント12と容量結合するようにデフォッガ90を設けてもよく、デフォッガ90を設けなくてもよい。
【0154】
第9実施例の前述以外の構成は、第7実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0155】
第9実施例では、折り返し部56を設けたので、第2アンテナ50の特性を大きく変えることなく、第1アンテナ10の感度を向上することができる。
【0156】
<実施例10>
図10は、本発明の第10実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0157】
第10実施例のガラスアンテナは、折り返し部56が水平線条52Dから折り返される方向が第9実施例と異なる。
【0158】
第10実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10及び第2アンテナ50によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。第2アンテナ50は、複数の水平線条52と、複数の垂直線条53と、第2給電部54と、折り返し部56とを有する。
【0159】
第2アンテナ50の水平線条52Dの右端には、折り返し部56が設けられる。折り返し部56は、水平線条52Dの右端から上方向に延伸し、左方向に折り返され、水平線条52Dに沿って近接して(例えば、5mm離隔して平行に)左方向に延伸する。
【0160】
なお、
図10において、デフォッガの図示は省略したが、補助エレメント12と容量結合するようにデフォッガ90を設けてもよく、デフォッガ90を設けなくてもよい。
【0161】
第10実施例の前述以外の構成は、第9実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0162】
第10実施例では、水平線条52を上側に折り返すことによって折り返し部56を形成したので、FMラジオ放送帯域(特に、中域)における第1アンテナ10の感度を向上することができる。
【0163】
<実施例11>
図11は、本発明の第11実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0164】
第11実施例のガラスアンテナは、折り返し部56がボディフランジ2と容量結合する点で第10実施例と異なる。
【0165】
第11実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10及び第2アンテナ50によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。第2アンテナ50は、複数の水平線条52と、複数の垂直線条53と、第2給電部54と、折り返し部56とを有する。
【0166】
第2アンテナ50の最上部の水平線条52Fの右端には、折り返し部56が設けられる。折り返し部56は、水平線条52Dの右端から上方向に延伸し、左方向に折り返され、水平線条52Dに沿って近接して(例えば、5mm離隔して平行に)左方向に延伸する。折り返し部56は、車体のボディフランジ2に近接して(例えば、5mm離隔して平行に)配置され、ボディフランジ(すなわち、アース)と容量結合する。
【0167】
なお、
図11において、デフォッガの図示は省略したが、補助エレメント12と容量結合するようにデフォッガ90を設けてもよく、デフォッガ90を設けなくてもよい。
【0168】
第11実施例の前述以外の構成は、第9実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0169】
第11実施例では、折り返し部56がボディフランジ2に容量結合するので、折り返し部56の長さや、ボディフランジ2との間隔を調整することによって、FMラジオ放送帯域(特に、中域)における第1アンテナ10の感度を向上することができる。
【0170】
<実施例12>
図12は、本発明の第12実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0171】
第12実施例のガラスアンテナは、二つの折り返し部56、57を有する点で第11実施例と異なる。
【0172】
第12実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10及び第2アンテナ50によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。第2アンテナ50は、複数の水平線条52と、複数の垂直線条53と、第2給電部54と、折り返し部56、57とを有する。
【0173】
第2アンテナ50の最上部の水平線条52Fの右端には、折り返し部56が設けられる。折り返し部56は、水平線条52Dの右端から上方向に延伸し、左方向に折り返され、水平線条52Dに沿って近接して(例えば、5mm離隔して平行に)左方向に延伸する。また、水平線条52Fの中程には、折り返し部57が設けられる。折り返し部57は、水平線条52Dから上方向に延伸し、左方向に折り返され、水平線条52Dに沿って近接して(例えば、5mm離隔して平行に)延伸する。折り返し部56、57は、車体のボディフランジ2に近接して(例えば、5mm離隔して平行に)配置され、ボディフランジ2(すなわち、アース)と容量結合する。
【0174】
なお、折り返し部の数は、
図11に示すように1本でも、
図12に示すように2本でも、3本以上でもよい。
【0175】
なお、
図12において、デフォッガの図示は省略したが、補助エレメント12と容量結合するようにデフォッガ90を設けてもよく、デフォッガ90を設けなくてもよい。
【0176】
第12実施例の前述以外の構成は、第9実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0177】
第12実施例では、2本の折り返し部56、57がボディフランジ2に容量結合するので、アンテナ特性の調整範囲を広げることができる。
【0178】
<実施例13>
図13は、本発明の第13実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0179】
第13実施例のガラスアンテナは、補助線条58を有する点で第12実施例と異なる。
【0180】
第13実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10及び第2アンテナ50によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。第2アンテナ50は、複数の水平線条52と、複数の垂直線条53と、第2給電部54と、折り返し部56、57と、補助線条58とを有する。
【0181】
補助線条58は、第2給電部54から外側(水平線条52が延伸する方向と反対方向)に延伸し、下側に屈曲し、第3エレメント31に沿って延伸する。なお、補助線条58は、外側(水平線条52が延伸する方向と反対方向)に直線状に延伸してもよい。
【0182】
また、第13実施例の折り返し部57は、水平線条52Dと垂直線条53との交点から上方向に延伸し、左方向に折り返され、水平線条52Dに沿って近接して(例えば、5mm離隔して平行に)延伸する。
【0183】
なお、折り返し部が水平線条52Dから延伸する位置は、水平線条52D上であれば、
図13に示すように水平線条52Dと垂直線条53との交点でも、
図12に示すように他の位置でもよい。
【0184】
なお、
図13において、デフォッガの図示は省略したが、補助エレメント12と容量結合するようにデフォッガ90を設けてもよく、デフォッガ90を設けなくてもよい。
【0185】
第13実施例の前述以外の構成は、第9実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0186】
第13実施例では、第2給電部54から水平線条52が延伸する方向と反対方向に延伸する補助線条58を設けたので、補助線条58の長さや延伸方向を調整することによって、第2アンテナ50の特性を変化させ、FMラジオ放送帯域(特に、中域)における第1アンテナ10の感度を向上することができる。
【0187】
<実施例14>
図14は、本発明の第14実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0188】
第14実施例のガラスアンテナは、第3アンテナ60を有する点で第13実施例と異なる。
【0189】
第14実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10、第2アンテナ50及び第3アンテナ60によって構成される。第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。第2アンテナ50は、複数の水平線条52と、複数の垂直線条53と、第2給電部54と、折り返し部56、57と、補助線条58とを有する。第3アンテナ60は、互いに沿うように配置された2本の水平エレメント61、62と、第3給電部63とを有し、FMラジオ放送帯域、TV放送帯域、DABのバンド3の少なくとも一つの放送波を受信するために好適な長さに調整される。
【0190】
第3アンテナ60は、第1アンテナ10から離れた位置に配置され、第1アンテナ10とダイバーシティアンテナを構成し、FMラジオ放送をダイバーシティ受信する。
【0191】
なお、
図14においては、デフォッガ90を図示したが、デフォッガ90を設けなくてもよい。デフォッガ90は、リヤガラス1の左右に設けられた一対のバスバ93と、二つのバスバ93の間を接続する複数の加熱線条91と、複数の加熱線条91間を接続する垂直線条92とを有する。垂直線条92の数は1本でも複数でもよい。
【0192】
補助エレメント12は、デフォッガ90の最上部の加熱線条91と容量結合するように、デフォッガ90に沿って近接して配置される。このため、加熱線条91が受信した放送波を第1アンテナ10に導くことができ、アンテナの感度を向上することができる。
【0193】
第14実施例の前述以外の構成は、第13実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0194】
第14実施例では、第1アンテナ10と第3アンテナ60とでダイバーシティ受信をするので、到来波を受信しやすくなり、受信性能を向上することができる。
【0195】
<実施例15>
図15は、本発明の第15実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0196】
第15実施例のガラスアンテナは、デフォッガ90が第3アンテナとして機能する点で第14実施例と異なる。
【0197】
第15実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10、第2アンテナ50及び第3アンテナ60によって構成される。なお、後述するように、デフォッガ90が第3アンテナ60として機能する。
【0198】
第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。第2アンテナ50は、複数の水平線条52と、複数の垂直線条53と、第2給電部54と、折り返し部56、57と、補助線条58とを有する。
【0199】
第3アンテナ60として機能するデフォッガ90は、リヤガラス1の左右に設けられた一対のバスバ93と、二つのバスバ93の間を接続する複数の加熱線条91と、複数の加熱線条91間を接続する垂直線条92とを有する。垂直線条92の数は1本でも複数でもよい。第15実施例のデフォッガ90は第3アンテナとして機能するので、デフォッガ90を構成する加熱線条91及び垂直線条92は、それぞれ、第3アンテナ60の水平線条及び垂直線条として機能する。
【0200】
バスバ93には、デフォッガコイル94及び第3給電部95が設けられる。すなわち、一方のバスバ93はデフォッガコイル94を介して電源に接続し、他方のバスバ93はデフォッガコイル94を介してアースに接続する。デフォッガコイル94によって、電源及びアースから第3アンテナ60に流入する受信周波数帯のノイズを抑制する。また、一方(例えば、電源側)のバスバ93に第3給電部95を設ける。第3給電部95は、接続線(例えば、AV電線)によって受信アンプと接続され、受信アンプは高周波ケーブル(例えば、同軸ケーブル)によって受信機に接続される。また、受信アンプはアース(車体)に接続される。
【0201】
デフォッガコイル94及び第3給電部95は、バスバ93の中央部に、デフォッガコイル94を上側、第3給電部95を下側に配置したが、デフォッガコイル94及び第3給電部95を配置する位置は、バスバ93上であれば、どこでもよい。さらに、デフォッガコイル94及び第3給電部95を配置する順序(上下の位置関係)も、図示したものに限らない。
【0202】
第3アンテナ60(デフォッガ90)がDABのバンド3の放送波を受信する場合、受信したFMラジオ放送波を取り出す給電部と別に給電部を設けてもよい。この場合、FMラジオ放送波用の給電部とDABの放送波用の給電部とは、別の(対向する)バスバ93に設けるとよい。
【0203】
第3アンテナ60は第1アンテナ10とダイバーシティアンテナを構成し、FMラジオ放送及びDABのバンド3の放送の少なくとも一つの放送波をダイバーシティ受信する。
【0204】
補助エレメント12は、デフォッガ90の最上部の加熱線条91と容量結合するように、デフォッガ90に沿って近接して配置される。
【0205】
第15実施例の前述以外の構成は、第14実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0206】
第15実施例では、デフォッガ90の線条91、92によって第3アンテナ60を構成するので、別にアンテナエレメントを設ける必要がなく、見栄えの悪化を抑制することができる。また、第3給電部95をバスバ93に設けるので、高周波信号の給電部と、加熱線条の給電部とを共用することができる。また、デフォッガコイル94を介してバスバ93を電源及びアースに接続するので、バスバ93を直流的には電源及びアースに接続し、高周波的には電源及びアースから浮かせることができる。
【0207】
<実施例16>
図16は、本発明の第16実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0208】
第16実施例のガラスアンテナは、第3アンテナ60の最下部の水平線条91から延伸する補助線条96、97、98が設けられる点で第15実施例と異なる。また、第1アンテナ10に第2実施例の構成を採用する点で第15実施例と異なる。
【0209】
第16実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10及び第3アンテナ60によって構成される。なお、
図16には、第1アンテナ10及び第3アンテナ60(デフォッガ90)のみを図示したが、前述した他の実施例の第2アンテナ50を設けてもよく、第2アンテナ50とボディフランジ2とが容量結合してもよい。
【0210】
第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントとを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。なお、第1アンテナの構成は、図示したものに限らず、前述したいずれの実施例の構成を採用してもよい。例えば、第1アンテナ10が、第3アンテナ60の最上部の水平線条91と容量結合する補助エレメント12を有してもよい。
【0211】
第3アンテナ60として機能するデフォッガ90は、リヤガラス1の左右に設けられた一対のバスバ93と、二つのバスバ93の間を接続する複数の加熱線条91と、最下部の加熱線条91から延伸する平行補助線条96、97、98とを有する。なお、デフォッガ90が、複数の加熱線条91間を接続する1本又は複数本の垂直線条92を有してもよい。第16実施例のデフォッガ90は第3アンテナとして機能するので、デフォッガ90を構成する加熱線条91は第3アンテナ60の水平線条として機能する。バスバ93には、デフォッガコイル94及び第3給電部95が設けられる。
【0212】
平行補助線条96は、最下部の水平線条91から下方に延伸し、水平線条91に沿って左方向に延伸するように配置される。平行補助線条97は、平行補助線条96の途中から略水平に左方向に延伸した後、下方に屈曲し、さらに水平線条91に沿って左方向に延伸するように配置される。平行補助線条98は、最下部の水平線条91から下方に延伸し、水平線条91に沿って右方向に延伸するように配置される。
【0213】
各平行補助線条96、97、98の端部は、互いに離れた位置にある。また、平行補助線条96の一部と平行補助線条97の一部とは、互いに沿うように略平行に近接して配置される。さらに、平行補助線条97の一部と平行補助線条98の一部とは、互いに沿うように略平行に近接して配置される。このように、各平行補助線条96、97、98の2本をオーバーラップするように配置するので(破線部分)、各平行補助線条が端部で容量結合する。なお、平行補助線条の一部でなく、ほぼ全部が互いに沿うように近接して配置されてもよい。
【0214】
なお、水平線条91に沿って延伸する補助線条の数は、
図17に示すように2本でも、
図16、
図18に示すように3本でも、4本以上でもよい。平行補助線条96、97、98がデフォッガ90から延伸する位置は、
図17に示すようにバスバ93からでも、
図16、
図18に示すように水平線条91からでもよい。
【0215】
第16実施例の前述以外の構成は、第15実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0216】
第16実施例では、2本が互いに沿って近接して配置される平行補助線条96、97、98を設けたので、平行補助線条がオーバーラップする幅及び長さを調整することによって、第3アンテナ60の感度を向上することができ、ダイバーシティを構成する他のアンテナの感度を向上することができる。
【0217】
<実施例17>
図17は、本発明の第17実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0218】
第17実施例のガラスアンテナは、バスバから延伸する補助線条96、98が設けられる点で第15実施例と異なる。
【0219】
第17実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10及び第3アンテナ60によって構成される。なお、
図17には、第1アンテナ10及び第3アンテナ60(デフォッガ90)のみを図示したが、前述した他の実施例の第2アンテナ50を設けてもよく、第2アンテナ50とボディフランジ2とが容量結合してもよい。
【0220】
第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントとを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。なお、第1アンテナの構成は、図示したものに限らず、前述したいずれの実施例の構成を採用してもよい。
【0221】
第3アンテナ60として機能するデフォッガ90は、リヤガラス1の左右に設けられた一対のバスバ93と、二つのバスバ93の間を接続する複数の加熱線条91と、バスバ93から延伸する平行補助線条96、98とを有する。バスバ93には、デフォッガコイル94及び第3給電部95が設けられる。
【0222】
平行補助線条96は、右側のバスバ93から下方に延伸し、水平線条91に沿って左方向に延伸するように配置される。平行補助線条98は、左側のバスバ93から下方に延伸し、水平線条91に沿って右方向に延伸するように配置される。各平行補助線条96、98の端部は、互いに離れた位置にある。また、平行補助線条96の一部と平行補助線条98の一部とは、互いに沿うように略平行に近接して配置される。このように、各平行補助線条96、98の2本をオーバーラップするように配置するので(破線部分)、各平行補助線条が端部で容量結合する。なお、平行補助線条の一部でなく、ほぼ全部が互いに沿うように近接して配置されてもよい。
【0223】
第17実施例の前述以外の構成は、第16実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0224】
第17実施例では、平行補助線条96、98がバスバ93から延伸するので、平行補助線条を長くし、平行補助線条がオーバーラップする長さを長くすることによって、調整範囲を大きくすることができる。
【0225】
<実施例18>
図18は、本発明の第18実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0226】
第18実施例のガラスアンテナは、バスバから延伸する補助線条96、97、98、89が設けられており、第4アンテナ70が設けられる点で第15実施例と異なる。
【0227】
第18実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10、第3アンテナ60及び第4アンテナ70によって構成される。なお、
図18には、第1アンテナ10、第3アンテナ60(デフォッガ90)及び第4アンテナ70のみを図示したが、前述した他の実施例の第2アンテナ50を設けてもよく、第2アンテナ50とボディフランジ2とが容量結合してもよい。
【0228】
第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントとを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。なお、第1アンテナの構成は、図示したものに限らず、前述したいずれの実施例の構成を採用してもよい。例えば、第1アンテナ10が、第3アンテナ60の最上部の水平線条91と容量結合する補助エレメント12を有してもよい。
【0229】
第3アンテナ60として機能するデフォッガ90は、リヤガラス1の左右に設けられた一対のバスバ93と、二つのバスバ93の間を接続する複数の加熱線条91と、バスバ93から延伸する平行補助線条96、97、98と、補助線条89とを有する。バスバ93には、デフォッガコイル94及び第3給電部95が設けられる。
【0230】
平行補助線条96は、バスバ93から下方に延伸し、水平線条91に沿って左方向に延伸するように配置される。平行補助線条97は、平行補助線条96の途中から略水平に左方向に延伸した後、下方に屈曲し、さらに水平線条91に沿って左方向に延伸する)ように配置される。平行補助線条98は、バスバ93から下方に延伸し、水平線条91に沿って右方向に延伸するように配置される。
【0231】
各平行補助線条96、97、98の端部は、互いに離れた位置にある。また、平行補助線条96の一部と平行補助線条97の一部とは、互いに沿うように略平行に近接して配置される。さらに、平行補助線条97の一部と平行補助線条98の一部とは、互いに沿うように略平行に近接して配置される。このように、各平行補助線条96、97、98の2本をオーバーラップするように配置するので(破線部分)、各平行補助線条が端部で容量結合する。なお、平行補助線条の一部でなく、ほぼ全部が互いに沿うように近接して配置されてもよい。
【0232】
補助線条89は、右側の(第3給電部95が設けられる)バスバ93から上方に延伸し、左方向に屈曲して延伸する。なお、補助線条89は、最外側の水平線条91から延伸してもよい。補助線条89は、左方向に屈曲せず、右方向に屈曲してもよく、上方向に延伸するのみで屈曲しなくてもよい。
【0233】
さらに、補助線条89は、デフォッガ90(バスバ93、最下端の水平線条91)から下方向に延伸して、水平線条91に沿って延伸してもよい。この場合、補助線条89は、平行補助線条として機能する。
【0234】
補助線条89は、右側のバスバ93から下方に延伸してもよく、左側のバスバ93から上方又は下方に延伸してもよい。特に、第3給電部95が設けられるバスバ93の下端に補助線条89を接続した場合、高い周波数のDABのバンド3の感度を向上させることができる。一方、上端に補助線条89を接続した場合、別に設けたテレビ放送受信用のアンテナ(特に、170〜230MHzのVHF−HighBand)の感度を向上することができる。
【0235】
第4アンテナ70は、第4給電部71及び水平エレメント72によって構成され、TV放送帯域(470〜770MHz)を受信するために好適な長さに調整される。この場合、第3アンテナ60と第4アンテナ70とでダイバーシティアンテナを構成し、TV放送をダイバーシティ受信してもよい。第4給電部71は、接続線(例えば、AV電線)によって受信アンプと接続され、受信アンプは高周波ケーブル(例えば、同軸ケーブル)によって受信機に接続される。また、受信アンプはアース(車体)に接続される。
【0236】
補助線条89が、左又は右方向に屈曲する場合、補助線条89の端部を、第4アンテナ70に近接して配置してもよい。
【0237】
第18実施例の前述以外の構成は、第16実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0238】
第18実施例では、第3アンテナ60に補助線条89を設けたので、第3アンテナ60の感度を向上することができる。また、補助線条89を第4アンテナ70に近接して配置したので、第3アンテナ60の周囲に設けられるアンテナ(例えば、第4アンテナ70)の感度を向上することができる。
【0239】
<実施例19>
図19は、本発明の第19実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0240】
第19実施例のガラスアンテナは、第3アンテナ60(デフォッガ90)が垂直線条92を有する点で第18実施例と異なる。
【0241】
第19実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10、第3アンテナ60及び第4アンテナ70によって構成される。なお、
図19には、第1アンテナ10、第3アンテナ60(デフォッガ90)及び第4アンテナ70のみを図示したが、前述した他の実施例の第2アンテナ50を設けてもよく、第2アンテナ50とボディフランジ2とが容量結合してもよい。
【0242】
第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントとを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。なお、第1アンテナの構成は、図示したものに限らず、前述したいずれの実施例の構成を採用してもよい。例えば、第1アンテナ10が、第3アンテナ60の最上部の水平線条91と容量結合する補助エレメント12を有してもよい。
【0243】
第3アンテナ60として機能するデフォッガ90は、バスバ93と、加熱線条91と、垂直線条92と、平行補助線条96、97、98と、補助線条89とを有する。第19実施例のデフォッガ90は第3アンテナとして機能するので、デフォッガ90を構成する加熱線条91及び垂直線条92は、それぞれ、第3アンテナ60の水平線条及び垂直線条として機能する。垂直線条92の数は、図示した3本に限らず、1本でも、2本でも、4本以上でもよい。バスバ93には、デフォッガコイル94及び第3給電部95が設けられる。
【0244】
第4アンテナ70は、第4給電部71及び水平エレメント72によって構成され、TV放送帯域(470〜770MHz)を受信するために好適な長さに調整される。
【0245】
第19実施例の前述以外の構成は、第18実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0246】
第19実施例では、水平線条91を接続する垂直線条92を設けたので、第3アンテナ60の感度を向上することができる。
【0247】
<実施例20>
図20は、本発明の第20実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0248】
第20実施例のガラスアンテナは、第3アンテナ60(デフォッガ90)が水平補助線条99を有する点で第19実施例と異なる。
【0249】
第20実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10、第3アンテナ60及び第4アンテナ70によって構成される。なお、
図20には、第1アンテナ10、第3アンテナ60(デフォッガ90)及び第4アンテナ70のみを図示したが、前述した他の実施例の第2アンテナ50を設けてもよく、第2アンテナ50とボディフランジ2とが容量結合してもよい。
【0250】
第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントとを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。なお、第1アンテナの構成は、図示したものに限らず、前述したいずれの実施例の構成を採用してもよい。例えば、第1アンテナ10が、第3アンテナ60の最上部の水平線条91と容量結合する補助エレメント12を有してもよい。
【0251】
第3アンテナ60として機能するデフォッガ90は、バスバ93と、加熱線条91と、垂直線条92と、平行補助線条96、97、98と、補助線条89と、水平補助線条99とを有する。バスバ93には、デフォッガコイル94及び第3給電部95が設けられる。
【0252】
水平補助線条99は、最下部の水平線条91から下方に延伸し、水平線条91に沿ってデフォッガの中心から左右両側に延伸する水平部によって構成される。
【0253】
第4アンテナ70は、第4給電部71及び水平エレメント72によって構成され、TV放送帯域(470〜770MHz)を受信するために好適な長さに調整される。
【0254】
第20実施例の前述以外の構成は、第19実施例と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
【0255】
第20実施例では、垂直線条92の端部から水平線条91に沿って延伸する水平補助線条99を設けたので、水平補助線条99の端部はデフォッガ90に繋がっていないことから、アンテナ特性を調整する自由度を大きくすることができる。
【0256】
<実施例21>
図21は、本発明の第21実施例のアンテナパターンを示し、自動車のリヤガラス1に設けるガラスアンテナの正面図である。
【0257】
第21実施例のガラスアンテナは、第1アンテナ10、第2アンテナ50、第3アンテナ60、第4アンテナ70及び第5アンテナ100によって構成される。
【0258】
第1アンテナ10は、第1給電部15と、第1エレメント11と、第2エレメントと、第3エレメント31と、補助エレメント12、13とを有する。前記第2エレメントは、本体部21と折り返し部22とによって構成される。第21実施例の第1アンテナ10は、第5実施例の第1アンテナ10(
図5)と同じ構成なので、詳細な説明は省略する。
【0259】
第2アンテナ50は、複数の水平線条52と、複数の垂直線条53と、第2給電部54と、折り返し部56、57とを有する。第21実施例の第2アンテナ50は、第12実施例の第2アンテナ50(
図12)と同じ構成なので、詳細な説明は省略する。
【0260】
水平線条52Bの左側は、第1アンテナ10の補助エレメント13と折り返し部22との間に、補助エレメント13に沿って近接して略平行に、かつ、折り返し部22に沿って近接して略平行に配置される。このため、第1アンテナ10と第2アンテナ50とが容量結合する。また、折り返し部56、57は、車体のボディフランジ2に近接して(例えば、5mm離隔して平行に)配置され、第2アンテナ50とボディフランジ2(すなわち、アース)とが容量結合する。
【0261】
第3アンテナ60として機能するデフォッガ90は、バスバ93と、加熱線条91と、垂直線条92と、平行補助線条96、97、98と、補助線条89と、水平補助線条99とを有する。バスバ93には、デフォッガコイル94及び第3給電部95が設けられる。第21実施例の第3アンテナ60は、第20実施例の第3アンテナ60(
図20)と同じ構成なので、詳細な説明は省略する。
【0262】
第4アンテナ70は、第4給電部71、複数の水平エレメント72及び複数の垂直エレメント73によって構成され、TV放送帯域(470〜770MHz)を受信するために好適な長さに調整される。
【0263】
水平エレメント72は第2アンテナ50の水平線条52に近接して配置され、第4アンテナ70と第2アンテナ50とが容量結合する。また、水平エレメント72は第3アンテナ60の補助線条89に近接して配置され、第4アンテナ70と第3アンテナ60とが容量結合する。
【0264】
第5アンテナ100は、第5給電部、複数の垂直線条及び1本の水平線条を有する。第5給電部は、接続線(例えば、AV電線)によって受信アンプと接続され、受信アンプは高周波ケーブル(例えば、同軸ケーブル)によって受信機に接続される。また、受信アンプ6はアース(車体)に接続される。
【0265】
以下の説明(
図22〜
図24)は、以下に説明するエレメントの配置又は長さを変えた場合のアンテナ感度であり、他のエレメントの構成は変えていない。また、アンテナ感度は、水平面内の全方向(360度)のアンテナ感度を測定し、その平均を計算した値である。
【0266】
図22は、第21実施例のアンテナにおいて折り返し部22の長さを変化させたときのDABのバンド3におけるアンテナ利得(感度)を示す。なお、本体部21の長さは460mm、本体部21と折り返し部22との間隔は7mmで一定とした。
図22では、折り返し部22の長さを300mmとした場合の特性を実線で示し、400mmとした場合の特性を破線で示し、200mmとした場合の特性を一点鎖線で示す。
図22によると、折り返し部22の長さを300mmとした場合が、高域側での利得の落ち込みが小さく、かつ帯域内の平均利得が最も高かった。このため、折り返し部22の長さはαλ
2/4程度が良いといえる。なお、λ
2は、DABのバンド3の中心周波数210MHzの波長(1.5m)である。
【0267】
図23は、第21実施例のアンテナにおいて本体部21の長さを変化させたときのFMラジオ放送帯域におけるアンテナ利得(感度)を示す。なお、折り返し部22の長さは300mm、本体部21と折り返し部22との間隔は7mmで一定とした。
図23では、本体部21の長さを460mmとした場合の特性を実線で示し、410mmとした場合の特性を破線で示し、510mmとした場合の特性を一点鎖線で示す。
図23によると、本体部21の長さを460mmとした場合が、帯域内で平坦な特性を有し、かつ帯域内の平均利得が最も高かった。このため、本体部21の長さはαλ
1/5程度が良いといえる。なお、λ
1は、FMラジオ放送帯域の中心周波数92MHzの波長(3.3m)である。
【0268】
図24は、第21実施例のアンテナにおいて第1エレメント11の長さを変化させたときのFMラジオ放送帯域におけるアンテナ利得(感度)を示す。なお、第1エレメント11の垂直部の長さは20mmで一定とした。
図24では、第1エレメント11の水平部の長さが400mmとした場合の特性を実線で示し、350mmとした場合の特性を破線で示し、450mmとした場合の特性を一点鎖線で示す。
図24によると、本体部21の長さを400mmとした場合が、帯域内で平坦な特性を有する。このため、第1エレメント11の長さはαλ
1/6程度が良いといえる。
【0269】
以上、本発明を添付の図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこのような具体的構成に限定されるものではなく、添付した請求の範囲の趣旨内における様々な変更及び同等の構成を含むものである。