(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記遮蔽部材が装着される場合には、前記遮蔽プレートの前側の部分は後側に向かって斜めに下がるように配置され、前記刈草分岐部材は前記遮蔽プレートの後側の部分の下側に配置され、
前記遮蔽部材は、前記遮蔽プレートの左右両側部を挟むように設けられた側壁プレートを有することを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の乗用草刈機。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
【0024】
まず、
図1を主として参照しながら、本実施の形態の乗用草刈機の構成および動作について具体的に説明する。
【0025】
ここに、
図1は、本発明における実施の形態の乗用草刈機の模式的な左側面図である。
【0026】
本実施の形態の乗用草刈機は、モアー1000と、ブロワー2000と、コレクター3000と、を備えている。
【0027】
モアー1000は、上面がモアーデッキ天板部材1200で被覆され下面が開放された、草を刈り取る手段である。
【0028】
ブロワー2000は、刈り取られた草を吸引する手段である。
【0029】
コレクター3000は、吸引された草を収容する手段である。
【0030】
前輪5310および後輪5410によって支持される車両本体の前部には、作業者が運転を行うための運転席5530が設けられている。
【0031】
車両本体の前端には、作業者が操縦を行うためのステアリングハンドル5531が設けられている。
【0032】
モアー1000とブロワー2000とは、刈り取られた草を搬送する刈草搬送シュート5540によって連通されている。
【0033】
ブロワー2000によって搬送されてくる草は、シューター5550を通ってコレクター3000内に排出される。
【0034】
車両本体の左右両側には、支柱5560が設けられている。
【0035】
支柱5560は、運転席5530よりも後側に位置している。
【0036】
そして、支柱5560には、コレクタードア3100の開閉をともなうコレクター3000のダンプ動作を行うための昇降リンク機構5570の前端が連結されている。
【0037】
左右方向のフレーム部材5520によって支持される昇降リンク機構フレーム部材5571は、昇降リンク機構5570の後端に設けられており、コレクター3000の後側を左右方向に通過している。
【0038】
エンジン5100によって発生された動力は、ブロワー2000とエンジン5100との中間に設けられた伝動ケース5200によってブロワー2000に伝達される。
【0039】
HST(Hydro Static Transmission)5510は、後輪5410のアクスルケース(図示省略)の上側に配置されている。
【0040】
つぎに、
図2〜4を主として参照しながら、本実施の形態の乗用草刈機のモアー1000の構成および動作について具体的に説明する。
【0041】
ここに、
図2は本発明における実施の形態のモアーデッキ1100の模式的な斜視図であり、
図3は本発明における実施の形態のモアー1000の模式的な上面図であり、
図4は本発明における実施の形態のモアー1000の模式的なA−A部分断面図である。
【0042】
モアー1000は、刈り刃1110および1120と、刈草案内通路1400と、を有している。
【0043】
刈り刃1110および1120は、左右方向に並んで設けられ、円弧状ガイド1111および1121に沿って縦軸周りの異なる方向に回転しながら草を刈り取る一対の刃である。
【0044】
刈り刃1110および1120が交差するモアーデッキ1100の左右中央部においては、モアーデッキ天板部材1200の一部が切り欠かれており、開口部1220が形成されている。そして、開口部1220を被覆するカバー1230が、後側に向かって斜めに上がった傾斜面を形成するように設けられている。
【0045】
カバー垂直部1231および1232が形成されており、カバー1230は逆U字型の縦断面を有している。そして、吸気孔1210は、カバー1230の前端部とモアーデッキ天板部材1200との間の隙間として設けられ、開口部1220と連通されている。
【0046】
刈草案内通路1400は、モアーデッキ1100の左右中央部の内部空間およびカバー1230の内部空間として設けられた、刈り取られた草を後側に向かって斜めに上がる方向に案内する通路である。
【0047】
吸気孔1210は、刈草案内通路1400の上側で前側寄りのモアーデッキ天板部材1200の部分に設けられている。
【0048】
なお、吸気孔1210は、たとえば、刈草案内通路1400の上側で中央部付近または後側寄りのモアーデッキ天板部材1200の部分に設けられていてもよい。
【0049】
モアーデッキ1100はさらに、モアーデッキ下面部材1310を有している。
【0050】
モアーデッキ下面部材1310は、カバー1230の傾斜面にほぼ平行な傾斜面を形成しており、刈草案内通路1400の後側の位置に設けられた部材である。
【0051】
このように、2ブレード−リアディスチャージセンターコレクトタイプのモアーとして使用される乗用草刈機において、刈草案内通路1400の上側に刈草搬送ダクトへの外気の吸引を行うためのスリット状の吸気孔1210が設けられている。
【0052】
リアディスチャージセンターコレクトタイプの集草作業が行われる場合には、刈草搬送ダクトへの適度な外気の吸引を行うことにより、ブロワー2000による吸引力が風速の増大にともなって増大し、刈草詰まりの発生が抑制されるので、集草性能が向上する。
【0053】
後に詳述されるように、乗用草刈機がマルチングタイプのモアーとして使用される場合には、刈草搬送ダクトへの外気の吸引を行う必要はないので、吸気孔1210はマルチング切替プレート部材としてのマルチングキット4000を装着するために遮蔽プレート4100の前端部Eを挿入するマルチングキット挿入孔として利用される。
【0054】
さらに、左右の刈草案内通路ガイド1410および1420の下端縁部からモアーデッキ天井までのガイド距離D(
図4参照)は、同下端縁部が斜めになるように前側から後側に向かう途中で徐々に減少し、左右の刈草案内通路瀬切り部1411および1421において実質的にゼロになっている。
【0055】
本実施の形態の乗用草刈機においては、ただちにモアーデッキ1100外に排出される草と、いわゆる持ち回りによってただちにモアーデッキ1100外に排出されずにしばらく留まる草とは、上述された刈草案内通路ガイド1410および1420の構成のために円滑に分離されるので、刈草案内通路瀬切り部1411および1421における刈草詰まりの発生が懸念されることはない。
【0056】
そして、かなり多くの草はただちにモアーデッキ1100外に排出されずに刈り刃1110および1120によって細かく裁断された後にモアーデッキ1100外に排出され、コレクター3000に収容される草の量が増大し、コレクター3000が満杯になるまでの作業距離も増大する。
【0057】
もちろん、ガイド距離Dが減少する箇所の高さおよび、または長さなどを、たとえば、ただちにモアーデッキ1100外に排出されずにしばらく留まる草の割合を考慮して調節することにより、草に関する種々の条件などに応じて集草性能をより向上させることが可能である。
【0058】
またさらに、
図5および
図6において示されているように、刈り刃1110および1120による刈草の地表面からの刈草高さHを20mmから125mmまで5mm刻みで調節することが可能である。
【0059】
ここに、
図5は本発明における実施の形態のモアー1000の模式的な左側面図であり、
図6(a)は本発明における実施の形態のモアー1000の刈草高さHの説明図であり、
図6(b)は本発明における実施の形態のモアー1000のゲージホイール支持部材1520の上側端部近傍における模式的な左部分側面図であり、
図6(c)は本発明における実施の形態のモアー1000のゲージホイール前側アーム部材1530の前側端部近傍における模式的な左部分側面図であり、
図6(d)は本発明における実施の形態のモアー1000のゲージホイール前側アーム部材調節機構1550近傍における模式的な左部分側面図である。
【0060】
なお、
図5においては、刈草高さHを調節することが可能である点をより理解しやすくするために、そのような調節に対応する複数の状態の内の幾つかを同時に図示している。
【0061】
ゲージホイール1510と、ゲージホイール支持部材1520の下側端部とは、接続されている。
【0062】
ゲージホイール支持部材1520の上側端部と、ゲージホイール前側アーム部材1530の前側端部とは、ゲージホイール支持部材1520に設けられたゲージホイール支持部材ピン孔1521および1522、ならびにゲージホイール前側アーム部材1530に設けられたゲージホイール前側アーム部材ピン孔1531および1532へ挿入されるピンを利用して調節可能に接続されている。
【0063】
かくの如き調節可能な接続においては、ピンが上側のゲージホイール支持部材ピン孔1521および上側のゲージホイール前側アーム部材ピン孔1531へ挿入されるか、ピンが下側のゲージホイール支持部材ピン孔1522および下側のゲージホイール前側アーム部材ピン孔1532へ挿入されるか、の何れかである。
【0064】
ゲージホイール前側アーム部材1530の後側端部と、ゲージホイール後側アーム部材1540の前側端部とは、回動可能に接続されている。
【0065】
ゲージホイール前側アーム部材1530およびゲージホイール後側アーム部材1540は何れもモアー1000の本体に回動可能に接続されており、ゲージホイール前側アーム部材1530の水平面に対する角度は調節ゲージホイール前側アーム部材調節機構1550によって調節される。
【0066】
このような水平面に対する角度は調節ゲージホイール前側アーム部材調節機構1550において選択される十一箇所の調節位置a〜kに応じて調節され、上述された接続構成によってゲージホイール1510のモアー1000の本体に対する相対的な高さ、したがって刈草高さHを10mm刻みで調節することが可能である。
【0067】
より具体的には、調節位置a〜kがaからkまで変化させられると、刈草高さHは
(1)上側のゲージホイール支持部材ピン孔1521およびゲージホイール前側アーム部材ピン孔1531の組み合わせが利用される場合においては、25mmから125mmまで10mm刻みで変化させられ、
(2)下側のゲージホイール支持部材ピン孔1522およびゲージホイール前側アーム部材ピン孔1532の組み合わせが利用される場合においては、20mmから120mmまで10mm刻みで変化させられる。
【0068】
調節位置a〜kが同一であっても、上側のゲージホイール支持部材ピン孔1521およびゲージホイール前側アーム部材ピン孔1531の組み合わせが利用される場合における刈草高さHは、下側のゲージホイール支持部材ピン孔1522およびゲージホイール前側アーム部材ピン孔1532の組み合わせが利用される場合における刈草高さHよりも5mm大きい。
【0069】
これは、ゲージホイール支持部材ピン孔1521および1522間の上下方向の距離D1が、ゲージホイール前側アーム部材ピン孔1531および1532間の上下方向の距離D2よりも5mm大きいからである。
【0070】
したがって、前述のように、刈草高さHを20mmから125mmまで5mm刻みで調節することが可能であり、圃場および/または作業の状態に応じた微妙な刈草高さ調節が実現される。
【0071】
つぎに、
図7および8を主として参照しながら、本実施の形態の乗用草刈機のモアー1000の構成および動作についてより具体的に説明する。
【0072】
ここに、
図7は本発明における実施の形態のマルチングキット4000の模式的な斜視図であり、
図8は本発明における実施の形態のマルチングキット4000が装着されたモアー1000の模式的なA−A断面図である。
【0073】
本実施の形態の乗用草刈機はさらに、マルチングキット4000を有している。
【0074】
マルチングキット4000は、刈草案内通路1400を遮蔽する、着脱自在な部材である。
【0075】
なお、マルチングキット4000は、本発明の遮蔽部材の一例である。
【0076】
マルチングキット4000は、刈草案内通路1400を遮蔽する遮蔽プレート4100と、遮蔽プレート4100に設けられた、刈り取られた草を一対の刈り刃1110および1120のそれぞれの側に案内する刈草分岐部材4200と、を有している。
【0077】
刈草分岐部材4200は、マルチングキット4000が装着された姿勢において、送られてくる草に向かって前側に突出する湾曲面Sを有する部材である。
【0078】
そして、マルチングキット4000が装着された姿勢において、遮蔽プレート4100の前側の部分Pは後側に向かって斜めに下がるように配置され、刈草分岐部材4200は遮蔽プレート4100の後側の部分の下側に配置される。
【0079】
かくの如き遮蔽プレート4100が部分Pを利用して屈曲している構成においては、マルチングキット4000が安定性の高い後斜め下がりの姿勢で装着されるので、送られてくる草を刈り刃1110および1120の回転軌跡が存するモアーデッキ1100の内部空間へ円滑に案内することができる。
【0080】
さらに、マルチングキット4000が装着される場合には、遮蔽プレート4100の前端部Eは吸気孔1210へ挿入され、マルチングキット4000の後側の部分は刈草案内通路1400の後側の位置に固定される。
【0081】
その固定の仕方は、具体的には、つぎの通りである。マルチングキット4000が装着される場合には、刈草分岐部材4200はモアーデッキ下面部材1310に連結される。すなわち、ヘアーピン4300が、刈草分岐部材4200の架橋部に設けられた刈草分岐部材ヘアーピン孔4201およびモアーデッキ下面部材1310に設けられたモアーデッキ下面部材ヘアーピン孔1311へ挿入される。
【0082】
これに対して、従来の乗用草刈機においては、たとえば、ボルトをナットに締結することによって装着されるマルチングキットを利用するタイプが知られているが、四箇所程度の複数箇所でボルト締結作業を行う必要があるので、作業が煩雑になりやすく、作業者の負担感の増大が懸念される。
【0083】
しかしながら、本実施の形態の乗用草刈機においては、乗用草刈機がマルチングタイプのモアーとして使用されるか否かに応じて、マルチングキット4000が刈草搬送シュート5540側の開口部からの抜き差しによって簡単に着脱され、容易なマルチングキット4000の付け外しが、吸気孔1210への遮蔽プレート4100の前端部Eの挿入、および刈草分岐部材ヘアーピン孔4201およびモアーデッキ下面部材ヘアーピン孔1311へのヘアーピン4300の挿入を利用して行われるので、作業者の負担感の増大が懸念されることはない。
【0084】
なお、上述された実施の形態においては、遮蔽プレート4100の前端部Eがスリット状の孔である吸気孔1210へ挿入される構成が利用されたが、たとえば、
図9〜11に示されているように、遮蔽プレート4100の前端部Eに設けられた左右の二つの凸部4101および4102が左右の二つの長孔1211および1212へそれぞれ挿入される構成が利用されてもよい。
【0085】
図9は本発明における実施の形態の変形例(その一)のマルチングキット4000の模式的な斜視図であり、
図10は本発明における実施の形態の変形例(その一)のマルチングキット4000の模式的な左側面、上面および背面についての三面図であり、
図11は本発明における実施の形態の変形例(その一)のマルチングキット4000が装着されたモアー1000の模式的な上面および背面についての二面図である。
【0086】
もちろん、長孔1211および1212の主たる役割は、乗用草刈機がリアディスチャージセンターコレクトタイプのモアーとして使用される場合における吸気孔としての役割ではなく、乗用草刈機がマルチングタイプのモアーとして使用される場合におけるマルチングキット挿入孔としての役割であってもよい。
【0087】
なおまた、上述された実施の形態においては、遮蔽プレート4100が部分Pを利用して屈曲している構成が利用されたが、たとえば、
図12および13に示されているように、遮蔽プレート4100が平坦である構成が利用されてもよい。
【0088】
図12は本発明における実施の形態の変形例(その二)のマルチングキット4000の模式的な斜視図であり、
図13は本発明における実施の形態の変形例(その二)のマルチングキット4000の模式的な左側面、上面および背面についての三面図である。
【0089】
上述した何れの構成においても、刈草分岐部材4200およびモアーデッキ下面部材1310は、これらが隙間なく接触するような形状に形成されている。
【0090】
したがって、刈草搬送シュート5540側の開口部から挿入されたマルチングキット4000は、刈草搬送シュート5540への草の排出を確実に防ぎ、送られてくる草を刈り刃1110および1120の回転軌跡が存するモアーデッキ1100の内部空間へ円滑に案内することができる。
【0091】
さらにまた、
図14に示されているように、遮蔽プレート4100の左右方向に関する中央部の下側には、垂直プレート4400が設けられていてもよい。
【0092】
図14は、本発明における実施の形態の変形例(その三)のマルチングキット4000の模式的な左側面および上面についての二面図である。垂直プレート4400の下端縁部からモアーデッキ天井までのプレート距離δは、同下端縁部が斜めになるように後側から前側に向かう途中で徐々に減少し、ついには実質的にゼロになっている。
【0093】
垂直プレート4400を設けることにより、モアーデッキ1100の内部空間から外部への草の排出を促進し、マルチングの効果を向上させることが可能である。
【0094】
さらにまた、
図15に示されているように、マルチングキット4000の付け外しは、吸気孔1210近傍に設けられた雌型嵌合部材4511への雄型嵌合部材4510の嵌合、およびモアーデッキ下面部材1310に設けられたピン部材孔(図示省略)への刈草分岐部材4200に設けられたピン部材4520の挿入を利用して行われてもよい。
【0095】
図15は、本発明における実施の形態の変形例(その四)のマルチングキット4000の模式的な左側面である。雌型嵌合部材4511は、矢印X方向に回動するトルクスプリングを利用するロック機構を有しており、遮蔽プレート4100の前端部Eに設けられた雄型嵌合部材4510と簡単に着脱される。
【0096】
作業が煩雑になりやすいボルトなどを利用する構成は不要であるので、マルチングキット4000の付け外しをワンタッチで行うことが可能であり、作業時間が短縮され、作業効率が向上される。
【0097】
さらにまた、
図16〜18に示されているように、マルチングキット4000は、遮蔽プレート4100の左右両側部を挟むように設けられた側壁プレート4111および4112を有してもよい。
【0098】
図16は本発明における実施の形態の変形例(その五)のマルチングキット4000の模式的な左側面、上面および背面についての三面図であり、
図17は本発明における実施の形態の変形例(その五)のマルチングキット4000が装着されていないモアー1000の模式的なA−A断面図であり、
図18は本発明における実施の形態の変形例(その五)のマルチングキット4000が装着されたモアー1000の模式的なA−A断面図である。
【0099】
より具体的に説明すると、つぎの通りである。
【0100】
すなわち、遮蔽プレート4100の傾斜面の左右両側には、遮蔽プレート4100の前側から刈草分岐部材4200までにわたって、傾斜面の上側および下側に突き出した側壁プレート4111および4112が設けられている。
【0101】
前述のように、カバー1230は後側に向かって斜めに上がった傾斜面を形成するように設けられており、カバー1230は逆U字型の縦断面を有している。そして、カバー1230の前側の両側部分が下に折り曲げられてカバー垂直部1231および1232を形成し下側に向かって延長されていることが、望ましい。カバー1230の上面および側面が一体化されているこのような構成においては、カバー垂直部1231および1232が刈草案内通路1400の側壁部を形成するので、刈草案内通路ガイド1410および1420が不要であり、カバー垂直部1231および1232は側壁プレート4111および4112と協同して刈草案内通路1400を遮蔽する。
【0102】
かくして、遮蔽プレート4100の上側の刈草案内通路1400への、刈り取られた草の進入が、抑制される。
【0103】
このため、刈草案内通路1400に進入した草が、遮蔽プレート4100の下面から側方に抜け、刈り刃1110および1120の周囲に設けられた円弧状ガイド1111および1121の外壁に沿って排出される恐れは少ない。
【0104】
したがって、良好なマルチングを行うことができる。
【0105】
なお、遮蔽プレート4100の後側の部分は、ヘアーピン4300の挿入を利用して行われるボルト締結によって着脱自在にモアー1000に装着されている。
【0106】
また、
図9〜11の例では、遮蔽プレート4100の前端部Eに設けられた左右の二つの凸部4101および4102が左右の二つの長孔1211および1212へそれぞれ挿入される構成としたが、
図16の例では、広幅の凸部4103を構成し、対応する長孔を吸気孔1210の部分に形成している。