(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記駆動受け部からの駆動力を受けて回転するように構成される伝達部材であって、前記回転体に駆動力を伝達するように構成される伝達部と、前記伝達部と異なる位置に設けられ、前記伝達部材の回転に伴って移動するように構成される係合部とを有する伝達部材をさらに備え、
前記回転体は、
前記伝達部に当接するように構成される被伝達部と、前記係合部に当接するように構成される被係合部とを備え、
前記被伝達部と前記伝達部との当接が解除される停止位置から、前記係合部が前記被係合部に当接することにより、前記被伝達部が前記伝達部に当接する前記駆動位置へ移動するように構成されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1のような構成では、使用済みのカートリッジを未使用のカートリッジに交換したときに、未使用のカートリッジが装着されたことをプリンタに認識させる必要がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、外部の構成に、未使用のカートリッジが装着されたことを認識させることができるカートリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記した目的を達成するため、本発明のカートリッジは、現像剤を収容するように構成される筐体と、駆動力を受けることにより回転するように構成される駆動受け部と、駆動受け部からの駆動力を受けることにより駆動受け部の回転軸線と平行な軸線方向に移動するように構成される被検知体とを備える。
【0007】
被検知体は、筐体から離れるように軸線方向外方へ移動した後に筐体に近接するように軸線方向内方へ移動する往復移動を、複数回行うように構成される。
【0008】
このような構成によれば、被検知体を軸線方向において複数回往復移動させて、被検知体を外部の構成に複数回検知させることができる。
【0009】
その結果、外部の構成に、未使用のカートリッジが装着されたことを認識させることができる。
(2)被検知体は、筐体から離れるように軸線方向外方へ移動した後に筐体に近接するように軸線方向内方へ移動する第1の往復移動と、第1の往復移動の後に行われ、筐体から離れるように軸線方向外方へ移動した後に筐体に近接するように軸線方向内方へ移動する第2の往復移動とを行うように構成される。
【0010】
このような構成によれば、被検知体を軸線方向において、第1の往復移動および第2の往復移動を含む複数回、往復移動させて、被検知体を外部の構成に複数回検知させることができる。
【0011】
その結果、外部の構成に、未使用のカートリッジが装着されたことを認識させることができる。
(3)本発明のカートリッジは、現像剤を担持するように構成される現像剤担持体をさらに備えてもよい。
【0012】
このような構成によれば、現像剤担持体を有する構成において、被検知体を保護することができながら、外部の構成に、未使用のカートリッジが装着されたことを認識させることができる。
(4)被検知体は、回転を規制された状態で軸線方向に移動するように構成されてもよい。
【0013】
このような構成によれば、被検知体を、軸線方向にのみ移動させることができる。
【0014】
そのため、被検知体が回転する場合と比べて、被検知体の移動軌跡の省スペース化を図ることができる。
(5)本発明のカートリッジは、駆動受け部からの駆動力を受けることにより回転するように構成される回転体をさらに備えてもよい。被検知体は、回転体を介して駆動受け部からの駆動力を受けるように構成されてもよい。
【0015】
このような構成によれば、回転体により、簡易な構成で被検知体に駆動力を伝達することができる。
(6)回転体は、駆動受け部からの駆動力を受けて回転するように構成される第1の回転体と、第1の回転体が回転した後に駆動受け部からの駆動力を受けて回転するように構成される第2の回転体とを備えてもよい。被検知体は、第1の回転体を介して駆動受け部からの駆動力を受けた後、第2の回転体を介して駆動受け部からの駆動力を受けるように構成されてもよい。
【0016】
このような構成によれば、第1の回転体が回転し、その後、第2の回転体が回転する。そして、被検知体は、第1の回転体および第2の回転体を介して駆動力を受ける。
【0017】
そのため、1つの回転体によって被検知部を移動させる場合と比べて、第1の回転体および第2の回転体のそれぞれの駆動量の総和に応じて、回転体の駆動量を増大させることができる。
【0018】
これにより、被検知体の往復移動の回数をさらに増加させることができ、検知パターンの自由度をより確保できる。
【0019】
その結果、外部の構成に、より一層多くの情報を認識させることができる。
(7)回転体は、被検知体を軸線方向に移動させるための力を被検知体に付与するように構成される作用部を備えてもよい。被検知体は、作用部が当接するように構成される当接部を備えてもよい。作用部および当接部の少なくとも一方は、回転体の回転方向に向かうにつれて被検知体から回転体へ向かう方向へ傾斜する傾斜部を有してもよい。
【0020】
このような構成によれば、回転体の作用部が傾斜部を有する場合、回転体が回転するにつれて、回転体の傾斜部が、被検知体の当接部を徐々に軸線方向へ押圧する。
【0021】
また、被検知体の当接部が傾斜部を有する場合、回転体が回転するにつれて、回転体の作用部が、被検知体の傾斜部を、徐々に軸線方向へ押圧する。
【0022】
これにより、回転体の作用部、および、被検知体の当接部の少なくとも一方が有する傾斜部により、被検知体を軸線方向に円滑に移動させることができる。
(8)傾斜部は、第1の傾斜部と、回転方向において第1の傾斜部と並んで配置される第2の傾斜部とを有してもよい。
【0023】
このような構成によれば、第1の傾斜部と第2の傾斜部とによって、被検知体を、円滑に複数回移動させることができる。
(9)当接部は、傾斜部を有してもよい。この場合、第1の傾斜部は、作用部に最初に当接するように構成され、第2の傾斜部は、第1の傾斜部よりも後に作用部に当接するように構成されてもよい。第1の傾斜部の回転方向上流端部は、軸線方向において、第2の傾斜部の回転方向上流端部よりも筐体側に位置していてもよい。
【0024】
このような構成によれば、被検知体の最初の進出動作は、作用部が第1の傾斜部に当接することにより行われる。そして、最初の進出動作よりも後の進出動作は、作用部が第2の傾斜部に当接することにより行われる。
【0025】
ここで、第2の傾斜部の回転方向上流端部は、第1の傾斜部の回転方向上流端部よりも筐体から離れているので、最初の進出動作よりも後の進出動作を、より軸線方向外方から開始できる。
【0026】
そのため、最初の進出動作よりも後の進出動作において、被検知体の移動距離を短くできる。
【0027】
よって、第2の傾斜部の傾斜角度を緩やかに維持できる。
【0028】
その結果、被検知体を、より円滑に複数回移動させることができる。
(10)作用部は、傾斜部を有してもよい。この場合、第1の傾斜部は、当接部に最初に当接するように構成され、第2の傾斜部は、第1の傾斜部よりも後に当接部に当接するように構成されてもよい。第1の傾斜部の回転方向下流端部は、軸線方向において、第2の傾斜部の回転方向下流端部よりも筐体側に位置していてもよい。
【0029】
このような構成によれば、被検知体の最初の進出動作は、第1の傾斜部が当接部に当接することにより行われる。そして、最初の進出動作よりも後の進出動作は、第2の傾斜部が当接部に当接することにより行われる。
【0030】
ここで、第2の傾斜部の回転方向上流端部は、第1の傾斜部の回転方向上流端部よりも筐体から離れているので、最初の進出動作よりも後の進出動作を、より軸線方向外方から開始できる。
【0031】
そのため、最初の進出動作よりも後の進出動作において、被検知体の移動距離を短くできる。
【0032】
よって、第2の傾斜部の傾斜角度を緩やかに維持できる。
【0033】
その結果、被検知体を、より円滑に複数回移動させることができる。
(11)本発明のカートリッジは、駆動受け部からの駆動力を受けて回転するように構成される伝達部材をさらに備えてもよい。伝達部材は、回転体に駆動力を伝達するように構成される伝達部と、伝達部と異なる位置に設けられ、伝達部材の回転に伴って移動するように構成される係合部とを有してもよい。回転体は、伝達部に当接するように構成される被伝達部と、係合部に当接するように構成される被係合部とを備え、被伝達部と伝達部との当接が解除される停止位置から、係合部が被係合部に当接することにより、被伝達部が伝達部に当接する駆動位置へ移動するように構成されてもよい。
【0034】
このような構成によれば、外部からの駆動力が駆動受け部に入力された後、伝達部材の係合部が回転体の被係合部に当接するまでの間、回転体を停止させた状態でカートリッジを動作させることができる。
【0035】
その後、伝達部材の係合部が回転体の被係合部に当接することにより、伝達部材から回転体へ駆動力を伝達することができる。
【0036】
これにより、カートリッジが安定に動作した後に、伝達部材から回転体へ駆動力を伝達して、被検知体を移動させることができる。
【0037】
その結果、カートリッジが安定に動作している状態で、被検知部を、外部の構成に検知させることができる。
(12)被検知体は、伝達部材から離れる方向へ切り欠いて形成される切欠部を有してもよい。伝達部材の少なくとも一部は、切欠部内に位置してもよい。
【0038】
このような構成によれば、被検知体と伝達部材とを、伝達部材の少なくとも一部が切欠部内に位置するように、近接して配置することができる。
【0039】
その結果、カートリッジの小型化を図ることができる。
(13)被検知体は、駆動受け部からの駆動力を受けた後の最初の往復移動において、第1位置から、第1位置よりも筐体から離れる第2位置を経て、第1位置と第2位置との間に位置する第3位置へ移動し、最初の往復移動よりも後の往復移動において、第3位置から、第2位置を経て、第1位置または第3位置へ移動するように構成されてもよい。
【0040】
このような構成によれば、被検知体の最初の往復移動では、第1位置から第2位置へ進出した後、第1位置と第2位置との間の第3位置へ退避する。そして、最初の往復移動よりも後の往復移動では、第3位置から第1位置へ進出する。
【0041】
そのため、後の往復移動において、進出動作を、より軸線方向外方から開始でき、被検知体の移動距離を短くできる。
【0042】
その結果、被検知体を、より円滑に往復移動させることができる。
(14)本発明のカートリッジは、軸線方向において被検知体に対して筐体と反対側から向かい合う被覆部を有する被覆部材をさらに備えてもよい。
【0043】
このような構成によれば、被検知部が外部の構成に検知されないときには、被検知体を被覆部で被覆して、外部の構成との干渉を確実に防止することができる。
(15)本発明のカートリッジは、被覆部と被検知体とに当接し、被検知体を筐体に向かって付勢する付勢部材をさらに備えてもよい。
【0044】
このような構成によれば、付勢部材の付勢力により、被検知体を、被覆部から回転体に向かう方向へ確実に退避させることができる。
(16)被覆部材および筐体の少なくとも一方は、被検知体を支持する支持部を備えてもよい。
【0045】
このような構成によれば、被覆部材および筐体の少なくとも一方を利用して、部品点数の低減を図りながら、被検知体を支持することができる。
(17)本発明のカートリッジは、駆動受け部からの駆動力を受けることにより回転するように構成される回転体をさらに備えていてもよい。この場合、支持部は、被覆部材に設けられる第1支持部と、筐体に設けられる第2支持部とを備えてもよい。被検知体は、第1支持部に支持されてもよい。回転体は、第2支持部に支持されてもよい。
【0046】
このような構成によれば、回転体を筐体の第2支持部に支持することにより、筐体に近接した位置で回転体を回転させることができる。
【0047】
これにより、回転体を安定に回転させることができる。
【0048】
しかも、被検知体は、筐体よりも軸線方向外方の被覆部材の第1支持部に支持されている。
【0049】
そのため、被検知体を、軸線方向外方に向かって安定に移動させることができる。
【0050】
その結果、安定に回転する回転体からの駆動力により、被検知体を、軸線方向外方に安定に移動させることができる。
(18)筐体は、内部に現像剤を充填するための充填口と、充填口を閉鎖する閉鎖部材とを有してもよい。支持部は、閉鎖部材に備えられてもよい。
【0051】
このような構成によれば、充填口を閉鎖する閉鎖部材を利用して、部品点数の低減を図りながら、被検知体を支持することができる。
【発明の効果】
【0052】
本発明のカートリッジによれば、外部の構成に、未使用のカートリッジが装着されたことを認識させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0054】
1.現像カートリッジの概略
図1および
図2に示すように、カートリッジの一例としての現像カートリッジ1は、現像剤担持体の一例としての現像ローラ2と、供給ローラ3と、層厚規制ブレード4と、トナー収容部5とを備えている。
【0055】
なお、以下の説明において、現像カートリッジ1の方向に言及するときには、現像カートリッジ1を水平に載置した状態を基準とする。具体的には、
図1に示す方向矢印を基準とする。左右方向は、軸線方向の一例である。
【0056】
現像ローラ2は、現像カートリッジ1の後端部に回転可能に支持されている。現像ローラ2は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。
【0057】
供給ローラ3は、現像ローラ2の前下方に配置されている。供給ローラ3は、現像カートリッジ1に回転可能に支持されている。供給ローラ3は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。供給ローラ3は、現像ローラ2の前下端部に接触している。
【0058】
層厚規制ブレード4は、現像ローラ2の前上方に配置されている。層厚規制ブレード4は、現像ローラ2の前端部に接触している。
【0059】
トナー収容部5は、供給ローラ3および層厚規制ブレード4の前方に配置されている。トナー収容部5は、現像剤の一例としてのトナーを収容するように構成されている。トナー収容部5は、アジテータ6を備えている。
【0060】
アジテータ6は、トナー収容部5内に回転可能に支持されている。
2.現像カートリッジの使用態様
図2に示すように、現像カートリッジ1は、画像形成装置11に装着されて使用される。
【0061】
画像形成装置11は、電子写真方式のモノクロプリンタである。画像形成装置11は、装置本体12と、プロセスカートリッジ13と、スキャナユニット14と、定着ユニット15とを備えている。
【0062】
装置本体12は、略ボックス形状を有している。装置本体12は、開口部16と、フロントカバー17と、給紙トレイ18と、排紙トレイ19とを有している。
【0063】
開口部16は、装置本体12の前端部に配置されている。開口部16は、プロセスカートリッジ13の通過を許容するように、装置本体12の内外を前後方向に連通している。
【0064】
フロントカバー17は、装置本体12の前端部に配置されている。フロントカバー17は、略平板形状を有している。フロントカバー17は、上下方向に延び、その下端部を支点として装置本体12の前壁に揺動可能に支持されている。フロントカバー17は、開口部16を開放または閉鎖するように構成されている。
【0065】
給紙トレイ18は、装置本体12の底部に配置されている。給紙トレイ18は、用紙Pを収容するように構成されている。
【0066】
排紙トレイ19は、装置本体12の上壁の中央に配置されている。排紙トレイ19は、用紙Pが載置されるように、装置本体12の上面から下方へ凹んでいる。
【0067】
プロセスカートリッジ13は、装置本体12の上下方向略中央に収容されている。プロセスカートリッジ13は、装置本体12に対して装着または離脱するように構成されている。プロセスカートリッジ13は、ドラムカートリッジ20と、上記した現像カートリッジ1とを備えている。
【0068】
ドラムカートリッジ20は、感光ドラム21と、スコロトロン型帯電器22と、転写ローラ23とを備えている。
【0069】
感光ドラム21は、ドラムカートリッジ20の後端部に回転可能に支持されている。
【0070】
スコロトロン型帯電器22は、感光ドラム21の後上方において、感光ドラム21と間隔を隔てて配置されている。
【0071】
転写ローラ23は、感光ドラム21の下方に配置されている。転写ローラ23は、感光ドラム21の下端部と接触している。
【0072】
現像カートリッジ1は、感光ドラム21の前方において、現像ローラ2が感光ドラム21の前端部に接触するように、ドラムカートリッジ20に離脱可能に装着されている。
【0073】
スキャナユニット14は、プロセスカートリッジ13の上方に配置されている。スキャナユニット14は、感光ドラム21に向けて画像データに基づくレーザービームを出射するように構成されている。
【0074】
定着ユニット15は、プロセスカートリッジ13の後方に配置されている。定着ユニット15は、加熱ローラ24と、加熱ローラ24の後下端部に圧接される加圧ローラ25とを備えている。
【0075】
画像形成装置11が画像形成動作を開始すると、スコロトロン型帯電器22は、感光ドラム21の表面を一様に帯電する。スキャナユニット14は、感光ドラム21の表面を露光する。これにより、画像データに基づく静電潜像が、感光ドラム21の表面に形成される。
【0076】
また、アジテータ6は、トナー収容部5内のトナーを撹拌して、供給ローラ3に供給する。供給ローラ3は、アジテータ6によって供給されたトナーを現像ローラ2に供給する。このとき、トナーは、現像ローラ2と供給ローラ3との間で正極性に摩擦帯電され、現像ローラ2に担持される。層厚規制ブレード4は、現像ローラ2に担持されたトナーの層厚を一定厚さに規制する。
【0077】
そして、現像ローラ2に担持されたトナーは、感光ドラム21表面の静電潜像に供給される。これにより、トナー像が、感光ドラム21の表面に担持される。
【0078】
用紙Pは、給紙トレイ18から、各種ローラの回転により、所定のタイミングで1枚ずつ、感光ドラム21と転写ローラ23との間に給紙される。感光ドラム21表面のトナー像は、用紙Pが感光ドラム21と転写ローラ23との間を通過するときに、用紙Pに転写される。
【0079】
その後、用紙Pは、加熱ローラ24と加圧ローラ25との間を通過するときに加熱および加圧される。これにより、用紙P上のトナー像は、用紙Pに熱定着される。その後、用紙Pは、排紙トレイ19に排紙される。
3.現像カートリッジの詳細
現像カートリッジ1は、
図1に示すように、筐体の一例としての現像フレーム31と、駆動部32とを備えている。
(1)現像フレーム
現像フレーム31は、
図3Bに示すように、略ボックス形状を有している。現像フレーム31は、トナー収容部5を有し、現像ローラ2、供給ローラ3、層厚規制ブレード4およびアジテータ6を支持している。現像フレーム31は、アイドルギア支持軸30と、充填口の一例としてのトナー充填口33と、閉鎖部材の一例としてのトナーキャップ34とを有している。
【0080】
アイドルギア支持軸30は、現像フレーム31の左壁の上端部の前後方向略中央に配置されている。アイドルギア支持軸30は、現像フレーム31の左壁から左方へ向かって延びる略円柱形状を有している。アイドルギア支持軸30は、現像フレーム31の左壁に一体的に形成されている。
【0081】
トナー充填口33は、現像フレーム31の左壁の前端部に配置されている。トナー充填口33は、側面視略円形状を有し、現像フレーム31の左壁を左右方向に貫通している。
【0082】
トナーキャップ34は、トナー充填口33を閉鎖するように、トナー充填口33に嵌まっている。トナーキャップ34は、キャップ本体35と、第2支持部の一例としての支持軸36とを備えている。
【0083】
キャップ本体35は、左右方向に延び、その左端部が閉鎖された略円筒形状を有している。キャップ本体35は、閉鎖部35Aと、挿入部35Bとを備えている。
【0084】
閉鎖部35Aは、キャップ本体35の左端部に配置されている。閉鎖部35Aは、左右方向に厚みを有する略円板形状を有している。閉鎖部35Aの外径は、トナー充填口33の内径よりも大きい。
【0085】
挿入部35Bは、閉鎖部35Aの右面から右方に向かって延びる略円筒形状を有している。挿入部35Bの外径は、閉鎖部35Aの外径よりも小さく、トナー充填口33の内径よりもわずかに大きい。挿入部35Bは、トナー充填口33内に挿入される。
【0086】
支持軸36は、閉鎖部35Aの左面の略中央から左方へ延びる略円柱形状を有している。支持軸36の左端部は、開放されている。
(2)駆動部
駆動部32は、
図1および
図3Aに示すように、現像カートリッジ1の左端部において、現像フレーム31の左方に配置されている。駆動部32は、ギア列37と、検知ユニット38と、被覆部材の一例としてのギアカバー39と、付勢部材の一例としての圧縮ばね63とを備えている。
(2−1)ギア列
ギア列37は、
図3Aおよび
図3Bに示すように、駆動受け部の一例としての現像カップリング41と、現像ギア42と、供給ギア43と、アイドルギア44と、伝達部材の一例としてのアジテータギア45とを備えている。
【0087】
現像カップリング41は、現像カートリッジ1の後端部に配置されている。現像カップリング41は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。現像カップリング41は、現像フレーム31の左壁に一体的に設けられる図示しない支持軸に回転可能に支持されている。現像カップリング41は、ギア部46と、カップリング部47とを備えている。
【0088】
ギア部46は、現像カップリング41の略右半分に配置されている。ギア部46は、左右方向に延び、左端部が閉鎖された略円筒形状を有している。ギア部46の中心軸線A1は、左右方向に延びている。ギア部46の中心軸線A1は、回転軸線の一例である。ギア部46は、その全周にわたってギア歯を有している。
【0089】
カップリング部47は、ギア部46の左壁から左方へ延び、左端部が開放された略円筒形状を有している。カップリング部47は、ギア部46と中心軸線A1を共有している。カップリング部47は、1対の突部47Aを有している。
【0090】
1対の突部47Aのそれぞれは、カップリング部47の径方向内方の空間47B内において、カップリング部47の径方向に互いに間隔を隔てて配置されている。1対の突部47Aのそれぞれは、カップリング部47の内周面から径方向内方へ突出し、側面視略矩形状を有している。
【0091】
現像ギア42は、現像カップリング41の後下方に配置されている。現像ギア42は、左右方向に厚みを有する略円板形状を有している。現像ギア42は、その全周にわたってギア歯を有している。現像ギア42は、現像ローラ2の回転軸の左端部に相対回転不能に支持されている。現像ギア42は、現像カップリング41のギア部46の後下端部に噛み合っている。
【0092】
供給ギア43は、現像カップリング41の下方に配置されている。供給ギア43は、左右方向に厚みを有する略円板形状を有している。供給ギア43は、その全周にわたって、ギア歯を有している。供給ギア43は、供給ローラ3の回転軸の左端部に相対回転不能に支持されている。供給ギア43は、現像カップリング41のギア部46の下端部に噛み合っている。
【0093】
アイドルギア44は、現像カップリング41の前上方に配置されている。アイドルギア44は、アイドルギア支持軸30に回転可能に支持されている。アイドルギア44は、大径ギア44Aと、小径ギア44Bとを一体に有している。
【0094】
大径ギア44Aは、アイドルギア44の右端部に配置されている。大径ギア44Aは、左右方向に厚みを有する略円板形状を有している。大径ギア44Aは、その全周にわたってギア歯を有している。大径ギア44Aは、現像カップリング41のギア部46の前上端部に噛み合っている。
【0095】
小径ギア44Bは、大径ギア44Aの左面から左方に向かって延びる略円柱形状を有している。小径ギア44Bは、大径ギア44Aと中心軸線を共有している。小径ギア44Bの外径は、大径ギア44Aの外径よりも小さい。小径ギア44Bは、その全周にわたってギア歯を有している。
【0096】
アジテータギア45は、アイドルギア44の前下方に配置されている。アジテータギア45は、アジテータ6の回転軸の左端部に相対回転不能に支持されている。アジテータギア45は、
図3Bおよび
図7Aに示すように、第1ギア部45Aと、伝達部の一例としての第2ギア部45Bと、係合部の一例としての当接リブ45Cとを有している。
【0097】
第1ギア部45Aは、アジテータギア45の左端部に配置されている。第1ギア部45Aは、左右方向に厚みを有する略円板形状を有している。第1ギア部45Aは、その全周にわたってギア歯を有している。第1ギア部45Aは、アイドルギア44の小径ギア44Bの前下端部に噛み合っている。
【0098】
第2ギア部45Bは、第1ギア部45Aの右面から右方へ延びる略円筒形状を有している。第2ギア部45Bは、第1ギア部45Aと中心軸線を共有している。第2ギア部45Bの外径は、第1ギア部45Aの外径よりも小さい。第2ギア部45Bは、その全周にわたってギア歯を有している。第2ギア部45Bは、アイドルギア44の大径ギア44Aに対して間隔を隔てている。
【0099】
当接リブ45Cは、第2ギア部45Bよりも径方向外方において、第1ギア部45Aの右面から右方に向かって突出している。当接リブ45Cは、アジテータギア45の径方向外方へ向うにつれて左側面視反時計回り方向に傾斜するように延び、略平板形状を有している。
(2−2)検知ユニット
検知ユニット38は、回転体の一例としての欠け歯ギア51と、被検知体の一例としての検知部材52とを備えている。
(2−2−1)欠け歯ギア
欠け歯ギア51は、左右方向に厚みを有する略円板形状を有している。欠け歯ギア51は、被伝達部の一例としての歯部51Aと、欠け歯部51Bと、挿通穴51Cとを有している。
【0100】
歯部51Aは、欠け歯ギア51の周方向において約2/3を占める部分であり、欠け歯ギア51のうち、中心角約240°の側面視略扇形状に相当する部分である。歯部51Aは、周面すべてにわたってギア歯を有している。
【0101】
欠け歯部51Bは、欠け歯ギア51の周方向において歯部51A以外の約1/3を占める部分であり、欠け歯ギア51のうち、中心角約120°の側面視略扇形状に相当する部分である。欠け歯部51Bは、ギア歯を有していない。欠け歯部51Bは、被係合部の一例としてのボス55と、作用部の一例としてのスライド部54とを備えている。
【0102】
ボス55は、欠け歯部51Bの左側面視反時計回り方向の上流端部に配置されている。ボス55は、欠け歯部51Bの左面から左方に突出する略円柱形状を有している。
【0103】
スライド部54は、ボス55よりも径方向内方、かつ、左側面視反時計回り方向の下流に配置されている。スライド部54は、欠け歯部51Bの左面から左方に突出し、欠け歯ギア51の径方向に延びる略平板形状を有している。
【0104】
挿通穴51Cは、欠け歯ギア51の径方向中央に配置されている。挿通穴51Cは、欠け歯ギア51を左右方向に貫通し、側面視略円形状を有している。挿通穴51Cの内径は、トナーキャップ34の支持軸36の外径とほぼ同じである。
(2−2−2)検知部材
検知部材52は、現像カートリッジ1の仕様に応じて、複数種類、用意されている。複数種類の検知部材52のそれぞれは、例えば、現像カートリッジ1の仕様の一例としての現像カートリッジ1の最大画像形成枚数に応じて、現像カートリッジ1に実装される。
【0105】
具体的には、複数種類の検知部材52のそれぞれのうちの第1の検知部材52Aは、最大画像形成枚数が6000枚である現像カートリッジ1に実装される。複数種類の検知部材52のそれぞれのうちの第2の検知部材52Bは、最大画像形成枚数が3000枚である現像カートリッジ1に実装される。
【0106】
第1の検知部材52Aは、
図4Aおよび
図4Bに示すように、左右方向に延びる略円筒形状を有している。第1の検知部材52Aは、筒部64と、鍔部65と、検知突起57と、当接部の一例としての変位部58と、ストッパ62とを備えている。
【0107】
筒部64は、検知部材52の径方向略中央に配置されている。筒部64は、外筒64Aと、内筒64Bとを有している。
【0108】
外筒64Aは、左右方向に延び、右端部が閉鎖された略円筒形状を有している。外筒64Aは、挿通穴64Cを有している。
【0109】
挿通穴64Cは、外筒64Aの右壁64Eの径方向中央に配置されている。挿通穴64Cは、外筒64Aの右壁64Eを左右方向に貫通し、側面視略円形状を有している。挿通穴64Cの中心は、左右方向に投影したときに外筒64Aの中心軸線と一致している。
【0110】
内筒64Bは、外筒64Aの径方向内方に配置されている。内筒64Bは、外筒64Aの右壁64Eの径方向中央において挿通穴64Cの周縁部から連続して左方へ延び、略円筒形状を有している。内筒64Bの中心軸線は、外筒64Aの中心軸線と一致している。内筒64Bの内径は、挿通穴64Cの内径と同じである。内筒64Bは、
図4Cに示すように、1対の係止突起64Dを有している。
【0111】
1対の係止突起64Dのそれぞれは、内筒64Bの径方向両方の内面にそれぞれ配置されている。1対の係止突起64Dのそれぞれは、内筒64Bの内面から径方向内方へ突出し、周方向に延びる突条である。
【0112】
鍔部65は、外筒64Aの左端部の径方向外面から径方向外方へ突出し、外筒64Aの周方向に延びている。鍔部65は、その後端部が周方向において約1/4にわたって切り欠かれた側面視略C字形の板形状を有している。言い換えると、鍔部65の切欠部分65Aは、鍔部65の後端縁から前方に向かって切り欠かれるように形成されている。鍔部65の切欠部分65Aは、検知部材52の切欠部の一例である。
【0113】
検知突起57は、鍔部65の上端部に配置されている。検知突起57は、鍔部65の左面から左方へ突出し、検知部材52の径方向に延びる略平板形状を有している。
【0114】
変位部58は、
図4Bおよび
図4Cに示すように、鍔部65の周縁部に配置されている。変位部58は、鍔部65の周縁部の右面から右方へ突出し、鍔部65の周方向に延びる側面視略C字形の平板形状を有している。変位部58は、第1変位部59と、第2変位部60と、第3変位部61とを有している。
【0115】
第1変位部59は、変位部58の左側面視反時計回り方向上流端部に配置されている。第1変位部59は、傾斜部および第1の傾斜部の一例としての第1傾斜面59Aと、第1平行面59Bと、第2傾斜面59Cと、第2平行面59Dとを有している。
【0116】
第1傾斜面59Aは、第1変位部59の左側面視反時計回り方向上流端部に配置されている。第1傾斜面59Aは、鍔部65の右面に連続し、左側面視反時計回り方向へ向かうにつれて右方へ傾斜している。
【0117】
第1平行面59Bは、第1傾斜面59Aの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向に延びている。第1平行面59Bは、鍔部65の右面からの左右方向距離が一定となるように、鍔部65の右面と平行している。
【0118】
第2傾斜面59Cは、第1平行面59Bの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向へ向かうにつれて左方へ傾斜している。
【0119】
第2平行面59Dは、第2傾斜面59Cの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向に延びている。第2平行面59Dは、鍔部65の右面からの左右方向距離が一定となるように、鍔部65の右面と平行している。
【0120】
第2変位部60は、第1変位部59の左側面視反時計回り方向下流に連続して配置されている。第2変位部60は、傾斜部および第2の傾斜部の一例としての第1傾斜面60Aと、第1平行面60Bと、第2傾斜面60Cと、第2平行面60Dとを有している。
【0121】
第1傾斜面60Aは、第2変位部60の左側面視反時計回り方向上流端部に配置されている。第1傾斜面60Aは、第1変位部59の第2平行面59Dに連続し、左側面視反時計回り方向へ向かうにつれて右方へ傾斜している。第1傾斜面60Aの左側面視反時計回り方向上流端部E1は、第1変位部59の第1傾斜面59Aの左側面視反時計回り方向上流端部E2よりも右方に位置している。
【0122】
第1平行面60Bは、第1傾斜面60Aの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向に延びている。第1平行面60Bは、鍔部65の右面からの左右方向距離が一定となるように、鍔部65の右面と平行している。
【0123】
第2傾斜面60Cは、第1平行面60Bの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向へ向かうにつれて左方へ傾斜している。
【0124】
第2平行面60Dは、第2傾斜面60Cの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向に延びている。第2平行面60Dは、鍔部65の右面からの左右方向距離が一定となるように、鍔部65の右面と平行している。
【0125】
第3変位部61は、第2変位部60の左側面視反時計回り方向下流に連続して配置されている。第3変位部61は、傾斜部および第2の傾斜部の一例としての第1傾斜面61Aと、平行面61Bと、第2傾斜面61Cとを有している。
【0126】
第1傾斜面61Aは、第3変位部61の左側面視反時計回り方向上流端部に配置されている。第1傾斜面61Aは、第2変位部60の第2平行面60Dに連続し、左側面視反時計回り方向へ向かうにつれて右方へ傾斜している。第1傾斜面61Aの左側面視反時計回り方向上流端部E3は、左右方向において、第2変位部60の第1傾斜面60Aの左側面視反時計回り方向上流端部E1と同じ位置に位置している。
【0127】
平行面61Bは、第1傾斜面61Aの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向に延びている。平行面61Bは、鍔部65の右面からの左右方向距離が一定となるように、鍔部65の右面と平行している。
【0128】
第2傾斜面61Cは、平行面61Bの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向へ向かうにつれて左方へ傾斜している。
【0129】
ストッパ62は、鍔部65の左側面視反時計回り方向上流端部から右方へ突出し、鍔部65の径方向に延びる略平板形状を有している。ストッパ62は、第1変位部59の第1傾斜面59Aの左側面視反時計回り方向上流に、間隔を隔てて向かい合っている。
【0130】
第2の検知部材52Bは、
図5Aおよび
図5Bに示すように、変位部58の形状が異なる以外は、第1の検知部材52Aと同じ形状を有している。
【0131】
第2の検知部材52Bの変位部58は、第1変位部66と、第2変位部67とを有している。
【0132】
第1変位部66は、変位部58において左側面視反時計回り方向の上流約2/3を占める部分である。第1変位部66は、第1傾斜面66A、第1平行面66B、第2傾斜面66C、第2平行面66D、第3傾斜面66Eおよび第3平行面66Fを有している。
【0133】
第1傾斜面66Aは、第1変位部66の左側面視反時計回り方向上流端部に配置されている。第1傾斜面66Aは、鍔部65の右面に連続し、左側面視反時計回り方向へ向かうにつれて右方へ傾斜している。
【0134】
第1平行面66Bは、第1傾斜面66Aの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向に延びている。第1平行面66Bは、鍔部65の右面からの左右方向距離が一定となるように、鍔部65の右面と平行している。
【0135】
第2傾斜面66Cは、第1平行面66Bの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向へ向かうにつれて右方へ傾斜している。第2傾斜面66Cは、第1傾斜面66Aとともに第1の傾斜部を構成する。
【0136】
第2平行面66Dは、第2傾斜面66Cの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向に延びている。第2平行面66Dは、鍔部65の右面からの左右方向距離が一定となるように、鍔部65の右面と平行している。
【0137】
第3傾斜面66Eは、第2平行面66Dの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向へ向かうにつれて左方へ傾斜している。
【0138】
第3平行面66Fは、第3傾斜面66Eの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向に延びている。第3平行面66Fは、鍔部65の右面からの左右方向距離が一定となるように、鍔部65の右面と平行している。
【0139】
第2変位部67は、第1変位部66の左側面視反時計回り方向下流に連続して配置され、第1の検知部材52Aの第3変位部61と同じ形状を有している。詳しくは、第2変位部67は、第1傾斜面67A、平行面67Bおよび第2傾斜面67Cを有している。
【0140】
第1傾斜面67Aは、第2変位部67の左側面視反時計回り方向上流端部に配置されている。第1傾斜面67Aは、第1変位部66の第3平行面66Fに連続し、左側面視反時計回り方向へ向かうにつれて右方へ傾斜している。
【0141】
平行面67Bは、第1傾斜面67Aの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向に延びている。平行面67Bは、鍔部65の右面からの左右方向距離が一定となるように、鍔部65の右面と平行している。
【0142】
第2傾斜面67Cは、平行面67Bの左側面視反時計回り方向下流に連続し、左側面視反時計回り方向へ向かうにつれて左方へ傾斜している。
(2−3)ギアカバーおよび圧縮ばね
ギアカバー39は、
図1および
図6に示すように、現像フレーム31の左端部に支持されている。ギアカバー39は、左右方向に延び、左端部が閉鎖された略角筒形状を有している。ギアカバー39は、ギア列37および検知ユニット38を被覆している。ギアカバー39は、カップリングカラー81と、検知部材収容部82とを備えている。
【0143】
カップリングカラー81は、ギアカバー39の後端部に配置されている。カップリングカラー81は、ギアカバー39の左壁を貫通し、左右方向に延びる略円筒形状を有している。カップリングカラー81の内径は、現像カップリング41のカップリング部47の外径とほぼ同じである。現像カップリング41のカップリング部47は、カップリングカラー81内に回転可能に嵌まっている。
【0144】
検知部材収容部82は、ギアカバー39の前端部に配置されている。検知部材収容部82は、ギアカバー39の左面から左方に延び、左端部が閉鎖された略円筒形状を有している。検知部材収容部82の左壁82Aは、被覆部の一例である。なお、検知部材収容部82の右端部は、ギアカバー39の内部に連通している。検知部材収容部82は、検知部材52を収容している。検知部材収容部82は、スリット71と、第1支持部の一例としての支持軸73とを有している。
【0145】
スリット71は、検知部材収容部82の上端部に配置されている。スリット71は、検知部材収容部82の左壁82Aを左右方向に貫通し、検知部材収容部82の径方向に延びている。
【0146】
支持軸73は、検知部材収容部82の左壁82Aの径方向中央から右方へ延びる略円柱形状を有している。支持軸73の外径は、検知部材52の挿通穴64Cの内径と同じである。支持軸73は、ガイド溝74と、係止爪75と、突部78とを有している。
【0147】
ガイド溝74は、支持軸73の前後方向両端部に配置されている。ガイド溝74は、支持軸73の外周面から径方向内方へ凹み、左右方向に延びている。
【0148】
係止爪75は、ガイド溝74の右端部内に配置されている。係止爪75は、ガイド溝74の径方向内面から径方向外方へ向って突出している。係止爪75の径方向外面は、左方へ向かうにつれて径方向外方へ傾斜している。
【0149】
突部78は、支持軸73の右端部に配置されている。突部78は、支持軸73の右面から右方へ突出し、右方へ向かうにつれて小径となるように絞られた略円柱形状を有している。突部78は、トナーキャップ34の支持軸36(
図8A参照)の左端部内に嵌まる。これにより、ギアカバー39の支持軸73は、トナーキャップ34の支持軸36とともに支持部を構成する。
【0150】
圧縮ばね63は、
図3Aおよび
図8Aに示すように、左右方向に延びるコイルばねである。圧縮ばね63の左端部は、ギアカバー39の検知部材収容部82の左壁82Aに当接する。圧縮ばね63の右端部は、検知部材52の外筒64Aの右壁に当接する。これにより、圧縮ばね63は、検知部材52を、常には、現像フレーム31に向かうように右方へ付勢する。
(2−4)検知ユニットの組み付け状態
以下、検知ユニット38の組み付け状態を説明する。なお、上記した2種類の検知部材52(第1の検知部材52Aおよび第2の検知部材52B)は、いずれも同様の組み付け状態で、現像カートリッジ1に組み付けられている。そのため、以下の説明では、上記した2種類の検知部材52のうちの第1の検知部材52Aを示して説明する。
【0151】
欠け歯ギア51は、
図8Aに示すように、トナーキャップ34の支持軸36に回転可能に支持されている。トナーキャップ34の支持軸36は、欠け歯ギア51の挿通穴51C内に相対回転可能に嵌まっている。
【0152】
検知部材52は、ギアカバー39の支持軸73に、回転不能、かつ、左右方向に移動可能に支持されている。
【0153】
ギアカバー39の支持軸73は、検知部材52の挿通穴64Cおよび内筒64B内に嵌まっている。検知部材52の係止突起64Dは、係止爪75よりも左方において、ガイド溝74内に嵌まっている。これにより、検知部材52は、右方へのそれ以上の移動が規制される。
【0154】
また、
図1および
図3Aに示すように、検知突起57の左端部は、ギアカバー39のスリット71内に配置されている。
【0155】
また、
図7Bに示すように、アジテータギア45の第1ギア部45Aの前端部は、検知部材52の切欠部分65A内に配置されている。
【0156】
そして、
図3Aおよび
図7Aに示すように、現像カートリッジ1が未使用、すなわち新品の状態において、欠け歯ギア51の歯部51Aの左側面視反時計回り方向下流端部は、アジテータギア45の第2ギア部45Bの前上方に間隔を隔てて配置されている。このときの欠け歯ギア51の位置が、停止位置の一例である。
【0157】
また、欠け歯ギア51のスライドリブ54Aは、検知部材52のストッパリブ62Aの前方において、第1傾斜面59Aの後方に向かい合っている。欠け歯ギア51は、ストッパリブ62Aにより、その左側面視時計回り方向における回転が規制され、第1傾斜面59Aにより、その左側面視反時計回り方向における回転が規制されている。すなわち、欠け歯ギア51は、ストッパリブ62Aと第1変位部59とにより、停止位置においてその回転が規制されている。
【0158】
また、
図8Bに示すように、欠け歯ギア51のスライド部54は、検知部材52の第1傾斜面59Aの後方に向かい合っている。また、検知部材52は、検知突起57がギアカバー39内に退避した第1位置の一例としての退避位置に位置している。
4.装置本体の詳細
装置本体12は、本体カップリング90と、光学式センサ91と、アクチュエータ92と、制御部93とを備えている。
【0159】
本体カップリング90は、現像カートリッジ1の左方に位置するように、装置本体12内に配置されている。本体カップリング90は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。本体カップリング90は、装置本体12のフロントカバー17の開閉に連動して、フロントカバー17が開放されたときに、現像カートリッジ1から離れるように左方へ退避し、フロントカバー17が閉鎖されたときに、現像カートリッジ1へ向って右方へ進出する。本体カップリング90は、係合部90Aを備えている。
【0160】
係合部90Aは、本体カップリング90の右端部に配置されている。係合部90Aは、本体カップリング90の右端部から右方へ突出する略円柱形状を有している。係合部90Aは、本体カップリング90が現像カートリッジ1に向かって進出したときに、現像カップリング41のカップリング部47の径方向内方の空間47B内に挿入される。係合部90Aは、1対の係合突起90Bを有している。
【0161】
1対の係合突起90Bのそれぞれは、係合部90Aの径方向両面のそれぞれから径方向外方へ延びる側面視略矩形の柱形状を有している。1対の係合突起90Bのそれぞれは、係合部90Aがカップリング部47の径方向内方の空間47B内に挿入されたときに、カップリング部47の1対の突部47Aのそれぞれに向かい合う。
【0162】
光学式センサ91は、現像カートリッジ1の左上方に位置するように、装置本体12内に配置されている。光学式センサ91は、互いに間隔を隔てて向かい合う発光素子および受光素子を有している。発光素子は、常時、受光素子に向かって検出光を発光している。受光素子は、発光素子からの検出光を受光する。光学式センサ91は、受光素子が検出光を受光したときには、受光信号を発信し、受光素子が検出光を受光しないときには、受光信号を発信しない。光学式センサ91は、制御部93に電気的に接続されている。
【0163】
アクチュエータ92は、光学式センサ91の右方に配置されている。アクチュエータ92は、左上方と右下方とに延びる略杆形状を有し、その上下方向途中において装置本体12内に回転可能に支持されている。アクチュエータ92は、光学式センサ91の検出光を遮光する非検知位置(
図8B参照)と光学式センサ91の検出光を遮光しない検知位置(
図10A参照)とに回転可能である。アクチュエータ92は、図示しない付勢部材により、常には、非検知位置に向かって付勢されている。アクチュエータ92は、被押圧部95と、遮光部96とを備えている。
【0164】
被押圧部95は、アクチュエータ92の右下端部に配置されている。被押圧部95は、前後上下に延びる略平板形状を有している。
【0165】
遮光部96は、アクチュエータ92の左上端部に配置されている。遮光部96は、上下左右に延びる略平板形状を有している。遮光部96は、アクチュエータ92が非検知位置(
図8B参照)に位置しているときに、光学式センサ91の発光素子と受光素子との間に配置し、アクチュエータ92が検知位置(
図10A参照)に位置しているときに、光学式センサ91の発光素子と受光素子との間から右方へ退避する。
【0166】
制御部93は、特定用途向け集積回路(ASIC)を備える回路基板を有し、装置本体12内に配置されている。また、制御部93は、現像ローラ2の回転数をカウントするように構成されている。
5.検知動作
図2に示すように、最大画像形成枚数が6000枚の現像カートリッジ1が装着されたプロセスカートリッジ13が装置本体12に装着され、フロントカバー17が閉鎖されると、フロントカバー17の閉動作に連動して、装置本体12内の本体カップリング90(
図8B参照)が現像カップリング41(
図8B参照)に相対回転不能に嵌まる。
【0167】
その後、制御部93は、画像形成装置11のウォームアップ動作を開始する。
【0168】
画像形成装置11のウォームアップ動作が開始されると、本体カップリング90の係合突起90Bが、現像カップリング41の突部47Aに係合する。
【0169】
すると、装置本体12から本体カップリング90を介して現像カップリング41に駆動力が入力され、
図3Aに示すように、現像カップリング41が左側面視時計回り方向に回転する。
【0170】
すると、現像ギア42、供給ギア43およびアイドルギア44は、左側面視反時計回り方向に回転する。これにより、現像ローラ2および供給ローラ3は、左側面視反時計回り方向に回転する。
【0171】
また、アイドルギア44が回転すると、アジテータギア45は左側面視時計回り方向に回転する。これにより、アジテータ6は、左側面視時計回り方向に回転する。
【0172】
アジテータギア45が回転すると、
図9Aに示すように、当接リブ45Cは、アジテータギア45の回転に伴って左側面視時計回り方向に移動する。すると、当接リブ45Cは、欠け歯ギア51のボス55に後上方から当接し、ボス55を前下方に向かって押圧する。
【0173】
これにより、欠け歯ギア51は、左側面視反時計回り方向に回転し、
図9Bに示すように、歯部51Aの左側面視反時計回り方向下流端部のギア歯において、アジテータギア45の第2ギア部45Bの前上端部に噛み合う。このときの欠け歯ギア51の位置が、駆動位置の一例である。
【0174】
すると、アジテータギア45から欠け歯ギア51に駆動力が伝達され、欠け歯ギア51は、支持軸36の中心軸線A2について、左側面視反時計回り方向に回転する。以下、左側面視反時計回り方向を回転方向Rと記載する。
【0175】
すると、
図7Bを参照して、欠け歯ギア51のスライド部54は、第1の検知部材52Aの第1変位部59の第1傾斜面59Aに回転方向Rの上流から当接する。
【0176】
ここで、上記したように、検知突起57の左端部は、ギアカバー39のスリット71(
図6参照)内に配置されている。また、検知部材52の係止突起64Dは、ガイド溝74(
図6参照)内に嵌まっている。
【0177】
これにより、検知突起57は、その左端部が、回転方向Rの下流におけるスリット71の周縁部に当接すること、および、係止突起64Dがガイド溝74の回転方向Rの内面に当接することにより、回転方向Rへのそれ以上の回転が規制される。
【0178】
そして、欠け歯ギア51がさらに回転すると、スライド部54は、第1変位部59の第1傾斜面59Aを、回転方向Rに摺動しながら左方へ押圧する。これにより、第1の検知部材52Aは、回転が規制された状態で、圧縮ばね63の付勢力に抗して、現像フレーム31から離れるように徐々に左方へ移動する。
【0179】
すると、検知突起57は、スリット71を介して左方へ進出し、アクチュエータ92の被押圧部95に対して右方から当接して、被押圧部95を左方に向かって押圧する。すると、アクチュエータ92は、非検知位置から、正面視時計回り方向に揺動する。
【0180】
次いで、欠け歯ギア51がさらに回転すると、
図10Aおよび
図11に示すように、スライド部54が第1変位部59の第1平行面59Bに当接したときに、検知突起57が最も左方に進出する。このときの第1の検知部材52Aの位置が、第2位置の一例としての進出位置である。
【0181】
このとき、アクチュエータ92は、検知位置に位置する。遮光部96は、光学式センサ91の発光素子と受光素子との間から右方へ退避している。これにより、光学式センサ91の受光素子が検知光を受光し、光学式センサ91は、1回目の受光信号を出力する。
【0182】
すると、制御部93は、ウォームアップ動作を開始した後、所定の時間内に光学式センサ91からの受光信号を受信したことにより、未使用(新品)の現像カートリッジ1が装置本体12に装着されたと判断する。これにより、制御部93は、カウントした現像ローラ2の回転数をリセットする。
【0183】
次いで、欠け歯ギア51がさらに回転すると、スライド部54は、第1変位部59の第2傾斜面59Cに当接し、第2傾斜面59Cを回転方向Rに摺動する。すると、第1の検知部材52Aは、回転が規制された状態で、圧縮ばね63の付勢力によって、現像フレーム31に近づくように徐々に右方へ移動する。
【0184】
これにより、検知突起57は、ギアカバー39内へ徐々に退避し、アクチュエータ92の被押圧部95から左方へ離間する。すると、アクチュエータ92は、検知位置から正面視反時計回りに揺動し、非検知位置に位置する。
【0185】
これにより、アクチュエータ92の遮光部96は、光学式センサ91の発光素子と受光素子との間に位置する。
【0186】
すると、光学式センサ91の受光素子が検知光を受光せず、光学式センサ91は、1回目の受光信号の出力を停止する。
【0187】
次いで、欠け歯ギア51がさらに回転すると、
図10Bに示すように、スライド部54が第1変位部59の第2平行面59Dに当接したときに、検知突起57がギアカバー39よりも左方へわずかに進出した状態で、第1の検知部材52Aのそれ以上の左方への移動が停止する。これにより、第1の検知部材52Aの1回目の往復移動が完了する。このときの第1の検知部材52Aの位置が、第3位置の一例としての待機位置である。
【0188】
次いで、欠け歯ギア51がさらに回転すると、スライド部54は、第1の検知部材52Aの第2変位部60に当接する。すると、第1の検知部材52Aは、
図10Cに示し、スライド部54が上記した第1変位部59に当接した場合と同じように、進出位置に位置した後、待機位置に位置する。これにより、第1の検知部材52Aの2回目の往復移動が完了する。また、光学式センサ91は、2回目の受光信号を出力し、その後、2回目の受光信号の出力を停止する。
【0189】
次いで、欠け歯ギア51がさらに回転すると、スライド部54は、第1の検知部材52Aの第3変位部61(
図4A参照)に当接する。すると、第1の検知部材52Aは、スライド部54が上記した第1変位部59に当接した場合と同じように、進出位置に位置した後、右方へ退避する。これにより、光学式センサ91は、3回目の受光信号を出力し、その後、3回目の受光信号の出力を停止する。
【0190】
次いで、欠け歯ギア51がさらに回転すると、
図12Aに示すように、欠け歯ギア51は、欠け歯ギア51の歯部51Aがアジテータギア45の第2ギア部45Bから離間することにより、停止する。このとき、
図12Bに示すように、第1の検知部材52Aは、退避位置に位置する。これにより、第1の検知部材52Aの3回目の往復移動が完了する。
【0191】
制御部93は、ウォームアップ動作を開始した後、受光信号を3回受信した場合には、最大画像形成枚数が6000枚の現像カートリッジ1が装置本体12に装着されたと判断する。
【0192】
なお、最大画像形成枚数が3000枚の現像カートリッジ1が装着されたプロセスカートリッジ13が装置本体12に装着された場合、欠け歯ギア51が回転すると、スライド部54は、まず、第2の検知部材52B(
図5Aおよび
図5B参照)の第1変位部66に当接する。すると、第2の検知部材52Bは、スライド部54が第1傾斜面66Aを摺動して第1平行面66Bに当接することにより、待機位置に位置し、スライド部54が第2傾斜面66Cを摺動して第2平行面66Dに当接することにより、進出位置に位置し、その後、スライド部54が第3傾斜面66Eを摺動して第3平行面66Fに当接することにより、待機位置に位置する。これにより、第2の検知部材52Bの1回目の往復移動が完了する。また、光学式センサ91は、1回目の受光信号を出力し、その後、1回目の受光信号の出力を停止する。
【0193】
次いで、欠け歯ギア51がさらに回転すると、スライド部54は、第2の検知部材52Bの第2変位部67に当接する。すると、第2の検知部材52Bは、スライド部54が上記した第1の検知部材52Aの第3変位部61に当接した場合と同じように、進出位置に位置した後、退避位置に位置する。これにより、第2の検知部材52Bの2回目の往復移動が完了する。また、光学式センサ91は、2回目の受光信号を出力し、その後、2回目の受光信号の出力を停止する。
【0194】
制御部93は、ウォームアップ動作を開始した後、受光信号を2回受信した場合には、最大画像形成枚数が3000枚の現像カートリッジ1が装置本体12に装着されたと判断する。
【0195】
その後、所定の時間が経過すると、制御部93は、ウォームアップ動作を終了する。
【0196】
なお、制御部93は、ウォームアップ動作を開始した後、所定の時間内に光学式センサ91からの受光信号を受信しなかった場合には、使用済みまたは使用途中の現像カートリッジ1が装置本体12に装着されたと判断する。
6.作用効果
(1)この現像カートリッジ1によれば、
図10Aに示すように、検知部材52を、左方へ進出させてアクチュエータ92に当接させた後、
図10Bおよび
図12Bに示すように、右方へ退避させることができる。
【0197】
また、検知部材52を左右方向において、複数回(具体的には、2回または3回)、往復移動させて、検知部材52をアクチュエータ92に、複数回、当接させることができる。
【0198】
その結果、装置本体12に、未使用(新品)の現像カートリッジ1が装着されたことを認識させて、装置本体12の制御部93がカウントした現像ローラ2の回転数をリセットすることができる。
(2)この現像カートリッジ1によれば、
図1に示すように、現像ローラ2を有する構成において、未使用(新品)の現像カートリッジ1が装着されたことを認識させることができる。
(3)この現像カートリッジ1によれば、
図8B、
図10Aおよび
図10Bに示すように、検知部材52は、回転を規制された状態で左右方向にのみ移動する。
【0199】
そのため、検知部材52が回転する場合と比べて、検知部材52の移動軌跡の省スペース化を図ることができる。
(4)この現像カートリッジ1によれば、
図8B、
図10Aおよび
図10Bに示すように、検知部材52は、変位部58において、欠け歯ギア51のスライド部54から駆動力を受ける。
【0200】
そのため、簡易な構成で、欠け歯ギア51から検知部材52に駆動力を伝達することができる。
(5)この現像カートリッジ1によれば、
図8Bおよび
図10Aに示すように、欠け歯ギア51が回転するにつれて、欠け歯ギア51のスライド部54が、検知部材52の第1変位部59の第1傾斜面59Aを、徐々に左方へ押圧する。
【0201】
これにより、検知部材52を左方へ円滑に移動させることができる。
(6)この現像カートリッジ1によれば、
図8Bおよび
図10Aに示すように、回転方向Rに並ぶように、第1変位部59の第1傾斜面59Aと、第2変位部60の第1傾斜面60Aとを有している。
【0202】
そのため、第1変位部59の第1傾斜面59Aと第2変位部60の第1傾斜面60Aとによって、検知部材52を円滑に複数回移動させることができる。
(7)この現像カートリッジ1によれば、
図8Bおよび
図10Aに示すように、検知部材52の初回の進出動作は、欠け歯ギア51のスライド部54が検知部材52の第1変位部59の第1傾斜面59Aに当接することにより行われる。そして、2回目の進出動作は、
図10Bおよび
図10Cに示すように、欠け歯ギア51のスライド部54が検知部材52の第2変位部60の第1傾斜面60Aに当接することにより行われる。
【0203】
ここで、第2変位部60の第1傾斜面60Aの回転方向上流端部E1は、第1変位部59の第1傾斜面59Aの回転方向上流端部E2よりも現像フレーム31に近接しているので、2回目の進出動作を、初回の進出動作よりも右方の待機位置から開始できる。
【0204】
同様に、第3変位部61の第1傾斜面61Aの回転方向上流端部E3は、左右方向において、第2変位部60の第1傾斜面60Aの回転方向上流端部E1と同じ位置に配置されているので、3回目の進出動作も待機位置から開始できる。
【0205】
そのため、2回目以降の進出動作において、検知部材52の移動距離を短くできる。
【0206】
よって、第2変位部60の第1傾斜面60A、および、第3変位部61の第1傾斜面61Aの傾斜角度を緩やかに維持できる。
【0207】
その結果、検知部材52を、より円滑に複数回移動させることができる。
(8)この現像カートリッジ1によれば、装置本体12からの駆動力が現像カップリング41に入力された後、
図9Aに示すように、アジテータギア45の当接リブ45Cが欠け歯ギア51のボス55に当接するまでの間、欠け歯ギア51を停止させた状態で現像カートリッジ1を動作させることができる。
【0208】
その後、アジテータギア45の当接リブ45Cが欠け歯ギア51のボス55に当接することにより、アジテータギア45から欠け歯ギア51へ駆動力を伝達することができる。
【0209】
これにより、現像カートリッジ1が安定に動作した後に、アジテータギア45から欠け歯ギア51へ駆動力を伝達して、検知部材52を移動させることができる。
【0210】
その結果、現像カートリッジ1が安定に動作している状態で、検知部材52を装置本体12に検知させることができる。
(9)この現像カートリッジ1によれば、
図9Aに示すように、アジテータギア45の前端部は、検知部材52の切欠部分65A内に位置している。
【0211】
そのため、検知部材52とアジテータギア45とを、前後方向において近接して配置することができる。
【0212】
その結果、現像カートリッジ1の小型化を図ることができる。
(10)この現像カートリッジ1によれば、
図8B、
図10Aおよび
図10Bに示すように、検知部材52は、初回の往復移動において、退避位置(
図8B参照)から進出位置(
図10A参照)へ進出した後、退避位置と進出位置との間の待機位置(
図10B参照)へ退避する。そして、2回目以降の往復移動では、
図10Bおよび
図10Cに示すように、待機位置(
図10B参照)から進出位置(
図10C参照)へ進出する。
【0213】
そのため、2回目以降の進出動作を、退避位置よりの右方の待機位置から開始でき、検知部材52の移動距離を、初回の進出動作における移動距離よりも短くできる。
【0214】
よって、第2変位部60の第1傾斜面60A、および、第3変位部61の第1傾斜面61Aの傾斜角度を緩やかに維持できる。
【0215】
その結果、検知部材52を、より円滑に往復移動させることができる。
(11)この現像カートリッジ1によれば、
図8Bに示すように、現像カートリッジ1が未使用であり、検知部材52が装置本体12の構成に検知されていないときに、検知部材52をギアカバー39の検知部材収容部82の左壁82Aで被覆して、周辺の部材との干渉を確実に防止することができる。
(12)この現像カートリッジ1によれば、
図8Aおよび
図12Bに示すように、圧縮ばね63の付勢力により、検知部材52を、右方へ確実に退避させることができる。
【0216】
その結果、簡易な構成で、検知部材52と周囲の部材との干渉を抑制することができる。
(13)この現像カートリッジ1によれば、
図8Bに示すように、ギアカバー39は、検知部材52を支持する支持軸73を備え、トナーキャップ34は、欠け歯ギア51を支持する支持軸36を備えている。
【0217】
そのため、ギアカバー39およびトナーキャップ34を利用して、部品点数の低減を図りながら、欠け歯ギア51および検知部材52を支持することができる。
【0218】
また、欠け歯ギア51をトナーキャップ34の支持軸36に支持することにより、現像フレーム31に近接した位置で回転体を回転させることができる。
【0219】
これにより、欠け歯ギア51を安定に回転させることができる。
【0220】
しかも、検知部材52は、現像フレーム31よりも左方のギアカバー39の支持軸73に支持されている。
【0221】
そのため、検知部材52を、左方に向かって安定に進出させることができる。
【0222】
その結果、安定に回転する欠け歯ギア51からの駆動力により、検知部材52を、左方に安定に進出させることができる。
7.第2実施形態
図13〜
図18Cを参照して、現像カートリッジの第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
(1)第2実施形態の概要
上記した第1実施形態では、欠け歯ギア51は、1つの部材として構成されている。
【0223】
対して、第2実施形態では、
図13および
図14Aに示すように、欠け歯ギア101は、第1欠け歯ギア102と、第2欠け歯ギア103との2つの部材を組み合わせて構成される。
(2)第2実施形態の構成
欠け歯ギア101は、
図13に示すように、第1の回転体の一例としての第1欠け歯ギア102と、第2の回転体の一例としての第2欠け歯ギア103とを備える。
【0224】
第1欠け歯ギア102は、歯部102Aと欠け歯部102Bとの周方向の割合が異なり、開口104を有する以外は、上記した第1実施形態の欠け歯ギア51とほぼ同じ形状を有している。
【0225】
歯部102Aは、第1欠け歯ギア102の周方向において略1/6を占める部分であり、第1欠け歯ギア102うち、中心角約60°の側面視略扇形状に相当する部分である。
【0226】
欠け歯部102Bは、第1欠け歯ギア102の周方向において、歯部102A以外の略5/6を占める部分であり、第1欠け歯ギア102うち、中心角約300°の側面視略扇形状に相当する部分である。
【0227】
開口104は、スライド部54の左側面視反時計回り方向の上流に隣接配置されている。開口104は、欠け歯部102Bの周方向に延びる側面視略矩形状を有している。
【0228】
第2欠け歯ギア103は、ボス55を有さない以外は、上記した第1実施形態の欠け歯ギア51とほぼ同じ形状を有している。
【0229】
そして、第1欠け歯ギア102と第2欠け歯ギア103とは、
図14Aおよび
図14Bに示すように、第1欠け歯ギア102が第2欠け歯ギア103の左方に重なるように、トナーキャップ34の支持軸36に回転可能に支持される。
【0230】
第2欠け歯ギア103のスライド部54は、第1欠け歯ギア102の開口104の左側面視反時計回り方向下流端部内に嵌まる。第2欠け歯ギア103のスライド部54は、第1欠け歯ギア102の開口104から左方へ突出し、第1欠け歯ギア102のスライド部54の左側面視反時計回り方向上流に重なって配置される。
(3)第2実施形態の検知動作
現像カートリッジ1が未使用、すなわち新品の状態では、
図14Bに示すように、第1欠け歯ギア102のスライド部54は、検知部材52の第1傾斜面59Aの前方に配置されている。また、検知部材52は、退避位置に位置している。
【0231】
そして、画像形成装置11のウォームアップ動作が開始され、アジテータギア45が回転すると、
図14Aに示すように、当接リブ45Cは、アジテータギア45の回転に伴って移動し、第1欠け歯ギア102のボス55に当接して、ボス55を前下方に向かって押圧する。
【0232】
これにより、第1欠け歯ギア102は、左側面視反時計回り方向に回転し、
図15Aに示すように、歯部102Aの左側面視反時計回り方向下流端部のギア歯において、アジテータギア45の第2ギア部45Bの前上端部に噛み合う。
【0233】
すると、アジテータギア45から第1欠け歯ギア102に駆動力が伝達され、第1欠け歯ギア102は、回転方向R(左側面視反時計回り方向)に回転する。
【0234】
また、第1欠け歯ギア102のスライド部54は、検知部材52の第1変位部59に回転方向Rの上流から当接する。
【0235】
次いで、第1欠け歯ギア102がさらに回転すると、第1欠け歯ギア102のスライド部54は、検知部材52の第1傾斜面59Aを、回転方向Rに摺動しながら左方へ押圧する。これにより、検知部材52は、圧縮ばね63の付勢力に抗して徐々に左方へ移動する。
【0236】
すると、検知突起57は、スリット71を介して、ギアカバー39よりも左方へ進出し、アクチュエータ92の被押圧部95に対して右方から当接して、被押圧部95を左方に向かって押圧する。すると、アクチュエータ92は、非検知位置から、正面視反時計回り方向に揺動する。
【0237】
そして、第1欠け歯ギア102がさらに回転すると、
図15Bに示すように、第1欠け歯ギア102のスライド部54が第1変位部59の第1平行面59Bに当接する直前に、開口104の回転方向Rの上流端部の縁部104Aが第2欠け歯ギア103のスライド部54に当接する。
【0238】
すると、開口104の回転方向Rの上流端部の縁部104Aは、第1欠け歯ギア102の回転に伴って第2欠け歯ギア103のスライド部54を回転方向Rへ押圧する。これにより、第2欠け歯ギア103が回転方向Rへ回転する。
【0239】
次いで、第1欠け歯ギア102がさらに回転すると、
図16Aおよび
図16Bに示すように、第1欠け歯ギア102のスライド部54が第1変位部59の第1平行面59Bに当接したときに、検知部材52が進出位置に位置する。
【0240】
このとき、アクチュエータ92が検知位置に位置し、光学式センサ91が1回目の受光信号を出力する。
【0241】
次いで、第1欠け歯ギア102がさらに回転すると、第1欠け歯ギア102のスライド部54は、第1変位部59の第2傾斜面59Cに当接し、第2傾斜面59Cを回転方向Rに摺動する。すると、検知部材52は、圧縮ばね63の付勢力によって徐々に左方へ移動する。
【0242】
これにより、検知突起57は、ギアカバー39内へ徐々に退避し、アクチュエータ92の被押圧部95から左方へ離間する。すると、アクチュエータ92は、検知位置から正面視反時計回りに揺動して、非検知位置に位置する。すると、光学式センサ91は、1回目の受光信号の出力を停止する。
【0243】
次いで、第1欠け歯ギア102がさらに回転すると、
図17Aおよび
図17Bに示すように、第1欠け歯ギア102のスライド部54が第1変位部59の第2平行面59Dに当接し、検知部材52が、待機位置に位置する。これにより、第1の検知部材52Aの1回目の往復移動が完了する。
【0244】
このとき、第2欠け歯ギア103は、歯部103Aの左側面視反時計回り方向下流端部のギア歯において、アジテータギア45の第2ギア部45Bの前上端部に噛み合う。
【0245】
すると、アジテータギア45から第2欠け歯ギア103に駆動力が伝達され、第2欠け歯ギア103は、回転方向Rに回転する。
【0246】
次いで、第2欠け歯ギア103がさらに回転すると、
図18Aに示すように、第2欠け歯ギア103のスライド部54が第1変位部59を左方へ押圧する。
【0247】
すると、検知部材52が進出位置に位置して、アクチュエータ92が検知位置に位置する。これにより、光学式センサ91は、2回目の受光信号を出力する。
【0248】
次いで、第2欠け歯ギア103がさらに回転すると、第2欠け歯ギア103のスライド部54は、第1欠け歯ギア102のスライド部54に当接し、第1欠け歯ギア102のスライド部54を回転方向Rへ押圧しながら第1変位部59の第2傾斜面59Cを摺動する。このとき、第2欠け歯ギア103および第1欠け歯ギア102は、第2欠け歯ギア103のスライド部54が第1欠け歯ギア102のスライド部54を押圧することにより、一緒に回転する。
【0249】
すると、検知部材52待機位置へ移動し、アクチュエータ92が非検知位置に位置する。これにより、光学式センサ91は、2回目の受光信号の出力を停止する。
【0250】
次いで、第2欠け歯ギア103がさらに回転すると、
図18Bに示すように、第1欠け歯ギア102のスライド部54および第2欠け歯ギア103のスライド部54が、第2変位部60に当接し、検知部材52が進出位置に位置した後、待機位置に位置する。これにより、アクチュエータ92が検知位置に位置した後、非検知位置に位置し、光学式センサ91は、3回目の受光信号を出力した後、3回目の受光信号の出力を停止する。
【0251】
次いで、第2欠け歯ギア103がさらに回転すると、第1欠け歯ギア102のスライド部54および第2欠け歯ギア103のスライド部54が、第3変位部61に当接し、検知部材52が進出位置に位置した後、退避位置に位置する。これにより、アクチュエータ92が検知位置に位置した後、非検知位置に位置し、光学式センサ91は、4回目の受光信号を出力した後、4回目の受光信号の出力を停止する。
【0252】
次いで、第2欠け歯ギア103がさらに回転すると、
図18Cに示すように、第2欠け歯ギア103は、アジテータギア45の第2ギア部45Bから離間することにより、停止する。同時に、ともに回転していた第1欠け歯ギア102も停止する。
【0253】
その後、所定の時間が経過すると、制御部93は、ウォームアップ動作を終了する。
(4)第2実施形態の作用効果
(4−1)第2実施形態の現像カートリッジ1によれば、
図15Bおよび
図16Aに示すように、第1欠け歯ギア102が回転した後、
図17Aおよび
図18Aに示すように、第2欠け歯ギア103が回転する。そして、検知部材52は、第1欠け歯ギア102のスライド部54および第2欠け歯ギア103のスライド部54を介して駆動力を受ける。
【0254】
そのため、1つの欠け歯ギアによって検知部材を移動させる場合と比べて、第1欠け歯ギア102および第2欠け歯ギア103のそれぞれの駆動量の総和に応じて、欠け歯ギア101の駆動量を増大させることができる。
【0255】
これにより、検知部材52の往復移動の回数(具体的には、4回)をさらに増加させることができ、検知パターンの自由度をより確保できる。
【0256】
その結果、装置本体12に、より一層多くの情報を認識させることができる。
(4−2)
第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
8.変形例
(1)第1の変形例
上記した第1実施形態では、変位部58が検知部材52に設けられており、スライド部54が欠け歯ギア51に設けられている。しかし、
図19Aに示すように、変位部58を欠け歯ギア51に設け、スライド部54を検知部材52に設けることもできる。
【0257】
この場合、第1変位部59の左側面視反時計回り方向下流端部は、第2変位部60および第3変位部61の左側面視反時計回り方向よりも右方に配置される。
【0258】
第1の変形例においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(2)第2の変形例
また、
図19Bに示すように、変位部58をトナーキャップ34に設け、スライド部54を欠け歯ギア51に設けることもできる。
【0259】
また、この場合、変位部58を現像フレーム31に設けることもできる。
【0260】
第2の変形例においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(3)第3の変形例
上記した第1実施形態では、トナーキャップ34の支持軸36が欠け歯ギア51を支持し、ギアカバー39の支持軸73が検知部材52を支持している。しかし、
図20Aに示すように、ギアカバー39に支持軸73を設けず、トナーキャップ34の支持軸36を左右方向に長く構成して、トナーキャップ34の支持軸36に、欠け歯ギア51および検知部材52を支持することもできる。
【0261】
第3の変形例においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(4)第4の変形例
上記した第3の変形例では、トナーキャップ34に支持軸36を設けているが、
図20Bに示すように、現像フレーム31の左壁に支持軸36を設けることもできる。
【0262】
第4の変形例においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(5)第5の変形例
また、
図20Cに示すように、トナーキャップ34に支持軸36を設けず、ギアカバー39に支持軸73を左右方向に長く構成して、ギアカバー39に支持軸73に、欠け歯ギア51および検知部材52を支持することもできる。
【0263】
また、この場合、トナーキャップ34に代えて、現像フレーム31でギアカバー39に設けられた支持軸73を受けることもできる。
【0264】
第5の変形例においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(6)第6の変形例
上記した第1実施形態では、回転体の一例として欠け歯ギア51を挙げ、伝達部材の一例としてアジテータギア45を挙げたが、回転体および伝達部材は、ギアに限られない。
【0265】
例えば、回転体および伝達部材は、ギア歯を有さない摩擦車などから構成することもできる。
【0266】
詳しくは、
図21に示すように、アジテータギア45の第2ギア部45Bにおいて、ギア歯に代えて、少なくとも外周面がゴムなどの摩擦係数が比較的大きい材料からなる第1の抵抗付与部材123を設けるとともに、回転体121の被伝達部121Aにおいて、ギア歯に代えて、少なくとも外周面がゴムなどの摩擦係数が比較的大きい材料からなる第2の抵抗付与部材122を設け、抵抗付与部材同士の摩擦により駆動力を伝達することもできる。
【0267】
また、この場合、アジテータギア45の第2ギア部45Bは、ギア歯を有する構成とし、回転体121の被伝達部121Aのみ、外周面がゴムなどの摩擦係数が比較的大きい材料からなる第2の抵抗付与部材122を設けてもよい。
【0268】
第6の変形例においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(7)第7の変形例
上記した第1実施形態では、第1の検知部材52Aにおいて、1つの変位部58に第1変位部59、第2変位部60および第3変位部61を設けているが、例えば、
図22Aおよび
図22Bに示す第3の検知部材52Cのように、2つの変位部58を検知部材52の径方向に重ねて配置し、径方向外方の変位部58Aと、径方向内方の変位部58Bとに、それぞれ、第1変位部131、第2変位部133および第3変位部132のいずれかを設けることもできる。すなわち、第1変位部131、第2変位部133および第3変位部132を検知部材52の径方向にずらして配置することもできる。
【0269】
具体的には、径方向外方の変位部58Aに、第1変位部131および第3変位部132を設け、径方向内方の変位部58Bに、第2変位部133を設けることもできる。
【0270】
第7の変形例においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(8)その他の変形例
上記した第1実施形態では、駆動受け部の一例として、現像カップリング41を挙げたが、駆動受け部は、現像カップリング41のような軸継手に限定されず、例えば、ギアでもよい。
【0271】
また、上記した第1実施形態では、カートリッジの一例として、現像ローラ2を有する現像カートリッジ1を挙げたが、カートリッジは、例えば、現像ローラ2や供給ローラ3を有さず、トナー収容部5のみを有するトナーカートリッジとして構成することもできる。
【0272】
また、上記した第1実施形態では、現像剤担持体の一例として現像ローラ2を挙げたが、現像剤担持体としては、例えば、現像スリーブなどを適用することもできる。
【0273】
また、上記した第1実施形態では、伝達部材の一例として、アジテータ6の回転軸に支持されるアジテータギア45を挙げたが、伝達部材は、アジテータ6の回転軸に接続されず、現像フレーム31の左壁に支持されるアイドルギアとして構成することもできる。
【0274】
また、上記した第1実施形態では、付勢部材の一例として圧縮ばね63を挙げたが、付勢部材の形状は、コイル状に限定されず、例えば、板ばねなどを適用することもできる。
【0275】
また、上記した第1実施形態では、収容位置から、一旦待機位置に位置させた後に、進出位置に位置させ、その後、待機位置と進出位置とを往復するように構成している。つまり、最初の進出動作における検知部材52の移動距離よりも、2回目以降の進出動作における検知部材52の移動距離の方が短い。
【0276】
しかし、各進出動作における検知部材52の移動距離は、すべて同じであってもよく、すべて異なっていてもよい。
【0277】
また、1回の進退動作において、進出動作における検知部材52の移動距離と、退避動作における検知部材52の移動距離とは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0278】
また、上記した第1実施形態では、検知突起57は、検知部材52が収容位置にあるときに、ギアカバー39内に完全に収容されている。しかし、検知突起57は、検知部材52が収容位置にあるときに、ギアカバー39からわずかに突出していてもよい。
【0279】
また、上記した第1実施形態では、現像フレーム31の左右方向両側壁は、それぞれ前後方向に延びている。しかし、現像フレーム31の左右方向両側壁の少なくとも一方は、前後方向に対して傾斜する方向に延びていてもよい。
【0280】
また、上記した第1実施形態では、第1の検知部材52Aが最大画像形成枚数が6000枚である現像カートリッジ1に実装され、第2の検知部材52Bが最大画像形成枚数が3000枚である現像カートリッジ1に実装されるとしているが、検知部材52と最大画像形成枚数との関係は、現像カートリッジ1の仕様を区別できれば特に限定されず、適宜設定することができる。
【0281】
例えば、第1の検知部材52Aを最大画像形成枚数が3000枚である現像カートリッジ1に実装し、第2の検知部材52Bが最大画像形成枚数を6000枚である現像カートリッジ1に実装することもできる。
【0282】
また、最大画像形成枚数の数値についても、上記した数値に限定されず、適宜設定することができる。例えば、第1の検知部材52Aを最大画像形成枚数が1000枚である現像カートリッジ1に実装し、第2の検知部材52Bが最大画像形成枚数を2000枚である現像カートリッジ1に実装することもできる。
【0283】
また、上記した第1実施形態では、アイドルギア支持軸30を現像フレーム31に一体的に設けているが、アイドルギア支持軸30は、現像フレーム31と別体でもいい。
【0284】
また、上記した第1実施形態では、現像カップリング41を支持する図示しない支持軸を現像フレーム31に一体的に設けているが、現像カップリング41を支持する図示しない支持軸は、現像フレーム31と別体でもいい。
【0285】
上記した第1実施形態では、制御部93は、現像ローラ2の回転数をカウントしたが、たとえば、アジテータ6の回転数をカウントすることもでき、また、トナー収容部5内のトナーの残量を計測してもよい。この場合、制御部93は、未使用(新品)の現像カートリッジ1が装着されたと判断したときに、アジテータ6の回転数や、トナー収容部5内のトナーの残量の計測値をリセットする。
【0286】
上記した各実施形態および各変形例は、互いに組み合わせることができる。