(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、
図1〜
図10を用いて説明する。車両用空調装置10は、車室内を空調するための空調用空気を車室内に送風する。
図1に示すように、車両用空調装置10は、たとえば走行用モータ11を走行用駆動源とし、走行用モータ11に対する電力供給手段として燃料電池(FCスタック)12を備える燃料電池ハイブリッド車(FCHV)に搭載される。したがって走行用モータ11は、FCスタック12および車載のバッテリ13の両方から電力が供給されて駆動する。
【0013】
FCスタック12は、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池のセルを複数有している。FCスタック12としては、固体高分子形燃料電池を用いることができる。FCスタック12の種類はこれに限定されるものではなく、リン酸形燃料電池、溶融炭酸塩形燃料電池等であってもかまわない。
【0014】
パワーマネジメンECU(以下、「パワマネECU」ということがある)15は、
図1に示すように、走行用モータ11の挙動を制御する。またパワマネECU15は、CAN(Controller Area Network:登録商標)通信を使いFCスタック12および車両用空調装置10の空調用ECU16と必要な情報交換をする。パワマネECU15は、FCスタック12の発電量、バッテリ13の残量および車両の走行状態などから、走行用モータ11に供給する電力量を決定する。そしてパワマネECU15は、決定した電力量で走行用モータ11を駆動するように制御する。
【0015】
車両用空調装置10は、
図2に示すように、高電圧の水加熱ヒータ(以下、単に「ヒータ」ということがある)17を搭載し、空調用温水回路18の水を加熱してヒータコア19で放熱するシステムを有する。
【0016】
空調用温水回路18は、冷却媒体として温水(水)が循環する循環流路を構成する。空調用温水回路18には、水を循環させる電動式の空調用ポンプ20、水を加熱するヒータ17、循環する温水の温度を検出する第1温度センサ22およびヒータコア19が設けられる。したがってヒータ17は、車室内に送風される空気を加熱して空調風を提供するときに、熱源として用いられる。ヒータコア19は、ヒータ17によって加熱された温水が、内部に流通するように構成される。
【0017】
第1温度センサ22は、空調用温水回路18を循環する水の温度を検出する。第1温度センサ22は、ヒータ17を通過後、ヒータコア19に流入前の温水の温度を検出する。第1温度センサ22は、検出した温度情報を、空調用ECU16に与える。第1温度センサ22は、たとえば配管取り付けの温度サーミスタによって実現される。
【0018】
ヒータ17には、車載のバッテリ13から得た直流電力が、たとえばインバータ部によって個別にデューティ制御されて供給される。ヒータ17は、電力が供給されている状態での消費電力は一定であり、たとえばニクロム線を利用したシーズヒータで実現される。
【0019】
ヒータコア19は、冷却水を加熱源として空調ケース内を流通する空調用空気を加熱する暖房用の加熱手段(加熱用熱交換器)である。ヒータコア19は、空調ケース内において空調用空気流れの下流側に配設されている。ヒータコア19の内部には冷却水流路が形成されており、冷却水流路に冷却水が流れると、ヒータコア19は、冷却水の熱をヒータコア19自身を通過する空調用空気に放出して、空調用空気を加熱する。
【0020】
空調用温水回路18には、FCスタック12を冷却する冷却回路23が接続される。具体的には、空調用温水回路18を循環する水が、冷却回路23にも循環可能に2本の接続通路24によって接続される。そして一方の接続通路24には、三方弁21が設けられる。
【0021】
三方弁21は、その弁位置によって、
図3に示す冷却回路23と空調用温水回路18をつないだ連携モード、
図2に示す空調用温水回路18でのみ循環する単独モードを有する。さらに三方弁21は、
図4に示すように、冷却回路23と空調用温水回路18をつなぎつつ、空調用温水回路18内でも冷却水が循環する中間モードも有する。三方弁21は、空調用温水回路18の流路を、空調用温水回路18だけで
図2に示すように循環する単独モードと、
図3に示す冷却回路23も含めて循環する連携モードと、
図4に示すようその間の中間モードと、を弁体の変位によって切り換える。中間モードは、冷却回路23を循環する冷却水の一部が空調用温水回路18でも循環し、残余の冷却水は冷却回路23に流入することなく空調用温水回路18を循環する開閉モードである。
【0022】
空調用ポンプ20は、第1ポンプであって、空調用温水回路18のうち三方弁21の下流側であって、ヒータ17よりも上流側に配設されている。空調用ポンプ20は、冷却水を空調用温水回路18に循環させるための循環ポンプである。空調用ポンプ20は、たとえばポンプハウジング内でインペラを回転させるポンプ装置とすることができる。
【0023】
空調用(A/C)ECU16は、マイクロコンピュータとその周辺回路から構成される制御手段である。空調用ECU16は、予め設定されたプログラムに従って、第1温度センサ22、外気温センサ、および内気温センサからの各種温度信号、日射センサからの日射信号、および図示しない操作パネルで乗員が設定する設定温度信号等に対する演算処理を行う。さらに空調用ECU16は演算結果に基づいて、三方弁21、空調用ポンプ20、送風機(図示せず)、エアミックスドア(図示せず)等の制御を行う。また空調用ECU16は、CAN通信にてパワマネECU15と通信し、暖房要求に応じパワマネECU15を介してヒータ17の作動を制御する。
【0024】
次に、冷却回路23に関して説明する。燃料電池ハイブリッド車は、
図2に示すように、FCスタック12を冷却する冷却回路23を有する。冷却回路23は、冷却水(冷却媒体に相当)がFCスタック12から流出してFCスタック12へ戻るように、冷却水をFCスタック12の外部に循環させる回路である。冷却回路23は、FCスタック12の冷却水流出口と冷却水流入口とを繋いでいる。また冷却回路23には、空調用温水回路18を循環する水が循環するように、冷却回路23と空調用温水回路18とは接続通路24を介して接続されている。冷却回路23には、ラジエータ25、ロータリバルブ26および燃料電池用ポンプ27が設けられる。またFCスタック12の内部には、冷却回路23の冷却水の温度を検出する第2温度センサ28が設けられている。
【0025】
FCスタック12は、走行に必要な電力をまかなうものであり、発電時に発生する熱量は、内燃機関並みである。したがって乗用車でも放熱用熱交換器として、トラックで使用する大型のラジエータ25を搭載している。ラジエータ25は、冷却回路23に設けられ、冷却水の熱を外気との熱交換により外部へ放出するようになっている。したがってラジエータ25は、FCスタック12によって温度上昇した冷却水を冷却する放熱用熱交換器である。ラジエータ25は、たとえばグリルの後方となるエンジンルーム内の前方に配設されている。ラジエータ25には、図示しない送風ファンが設けられている。ラジエータ25は、この送風ファンによって供給される冷却用空気によって、冷却水を冷却するようになっている。
【0026】
冷却回路23には、ラジエータ25をバイパスして冷却水を流通するバイパス通路29が設けられている。すなわち、バイパス通路29は、ラジエータ25よりも冷却液流れ上流側の分岐点で冷却回路23から分岐するとともにラジエータ25よりも冷却液流れ下流側の合流点で冷却回路23に合流するように設けられている。
【0027】
ロータリバルブ26は、冷却回路23からバイパス通路29が分岐する分岐点に設けられ、ラジエータ25を通過する冷却水とバイパス通路29を通過する冷却水との流量比率を調節する弁装置である。ロータリバルブ26は、内部のバルブによって、ラジエータ25側を開きバイパス通路29側を閉じて水がラジエータ25を流通する場合と、バイパス通路29側を開きラジエータ25側を閉じて水がバイパス通路29を流通する場合とに切替える。
【0028】
燃料電池用ポンプ27は、第2ポンプであって、冷却回路23のうち、冷却回路23へのバイパス通路29の合流点よりも冷却水流れ下流側に配設されている。すなわち、燃料電池用ポンプ27は、冷却回路23へのバイパス通路29の合流点よりも下流側、かつ、FCスタック12よりも上流側に配設されている。燃料電池用ポンプ27は、冷却水を冷却回路23に循環させるための循環ポンプである。燃料電池用ポンプ27は、例えば、ポンプハウジング内でインペラを回転させるポンプ装置とすることができる。
【0029】
FCスタック12には、燃料電池用ECU(図示せず)が内蔵されている。燃料電池用ECUは、FCスタック12を制御する制御手段である。燃料電池用ECUは、FCスタック12が出力する燃料電池の発熱量もしくは発熱量に関連する物理量(例えば発電量)に関する情報や、第2温度センサ28が出力する温度情報を入力する。燃料電池用ECUは、これらの入力情報に基づいてロータリバルブ26や燃料電池用ポンプ27を作動制御するようになっている。
【0030】
次に、三方弁21の構成および制御に関してさらに説明する。三方弁21は、
図5に示すように、たとえばポテンションメータ付きサーボモータによって実現される。サーボモータは、三方弁21の弁体21aの位置を角変位させる。ポテンションメータは、弁体21aの角度位置を検出する。サーボモータは、ポテンションメータが検出した弁体21aの角度位置に基づいて、弁体21aの角度位置を所定の位置に配置するように駆動される。したがって三方弁21は、空調用温水回路18に流れる水の循環量と冷却回路23に流れる水の循環量とを調節する調整手段として機能する。
【0031】
図5に示すように、中間モード時は全ポートを開放し流路はポート2&ポート3→ポート1となる。ポート1は、冷却回路23側であり、ポート2は、空調用温水回路18の空調用ポンプ20側であり、ポート3は、空調用温水回路18のヒータコア19の下流側である。中間モード時の開度は、ポート1とポート3とが等しく、ポート2は、ポート1およびポート3よりも小さい。したがって中間モードでは、燃料電池側から流入する流量が、連携モード時と比べ低流量になっている。
【0032】
三方弁21の開閉モードを決定する制御に関して説明する。
図8に示すようにFCスタック冷却水の水温に加えヒータコア水温の両条件により三方弁21の開閉モードを算出している。したがってFCスタック冷却水の水温が高温であっても、ヒータコア水温が所定の中水温まで上昇しないと連携する事ができない。また連携許可のヒステリシスを低水温、中水温および高水温の3段階にして、前述の中間モードにも対応可能としている。
【0033】
冷却回路23の中水温は、たとえば61℃に設定され、高水温は、たとえば63℃に設定される。
図6に示すように許可する開閉モードは、冷却回路23の水温が、61℃未満のときは、単独モードが出力され、61℃以上63℃未満のときは、中間モードが出力され、63℃以上のときは連携モードが出力される。
【0034】
空調用温水回路18の中水温は、たとえば10℃に設定され、高水温は、たとえば50℃に設定される。
図7に示すように許可する開閉モードは、空調用温水回路18の水温が、10℃未満のときは、単独モードが出力され、10℃以上50℃未満のときは、中間モードが出力され、50℃以上のときは連携モードが出力される。
【0035】
そして空調用ECU16は、各回路にて出力されたモードに基づいて、
図8に示す制御マップによって出力する開閉モードを決定する。
図8に示すように、FCスタック12側と空調側とで決定された開閉モードが異なる場合には、冷却回路23から空調用温水回路18に冷却水が流入しがたい側の開閉モードが選択される。したがってたとえば、FCスタック12側が中間モードを許可し、空調用温水回路18側が単独モードを許可した場合には、単独モードとなるように三方弁21を制御する。これによってFCスタック12の温度低下を確実に抑制することができる。
【0036】
次に、開閉モードの遷移に関して説明する。イグニッションON直後は、冷却回路23および空調用温水回路18共に低温で単独ポジションである。そしてFCスタック12側は発電することによって水温が上昇し、暖房側はヒータ17が駆動することで徐々に水温上昇し、共に中水温域に達すると中間モードに移行し冷却回路23の冷却水が空調用温水回路18に流入して、ヒータコア19に流入する。また更なる温度上昇をする事で
図8に示すように、連携モードに移行する。
【0037】
このように制御することによって、以下の(1)〜(4)の効果を奏することができる。
(1)空調用温水回路18の水温値を三方弁21の制御値に追加する事で、空調用温水回路18の低水温の冷却水がFCスタック12へ流入する事を抑える事ができる。
(2)三方弁21に中間モードを設ける事で、水温上昇に伴う段階的な開放が可能となり、急激な温度変化が生じず(1)で述べた効果を更に向上させることが出来る。
(3)中間モードによりヒータコア19の急激な温度変化を防ぎ、暖房使用時の乗員の温感への悪影響を抑える事が可能である。
(4)さらに三方弁21を一気に開放するとFCスタック12の水温が低下し、単独にもどるハンチングが数回発生するが、前述のように中間モードによって急激な温度低下を抑える事で連携を継続する事が出来る。
【0038】
次に、開閉モードと吹出風温度との変化についてグラフを用いて説明する。比較例では、開閉モードは、連携モードと単独モードしかなく、中間モードがない。実施例では、単独モード、連携モードおよび中間モードの3つの開閉モードを有する。そして実施例では、空調用温水回路18の水温も用いて、開閉モードを選択する。
【0039】
図9の比較例では、低水温時にヒータ17を駆動させ、三方弁21を駆動したときのグラフである。FCスタック12の水温が連携開始水温(65℃)に達したときに、三方弁21が連携モードに制御される。すると、連携によってFCスタック12の水温が下がり、空調用温水回路18の水温として、ヒータ前水温およびヒータ後水温が急激に上昇している。これによってヒータコア19を通過する吹出風温度も上昇している。しかし、連携モードになることによって、FCスタック12の温度も低下するので、連携停止温度(60℃)まで下降すると、単独モードに制御される。これによってハンチングを起こしている事がわかる。それにより一旦上昇した吹出温度が急激に下がり乗員の温感に悪影響を与えている。
【0040】
これに対して、
図10に示すように、本実施形態の制御を実施した場合には、FCスタック12の水温と空調用温水回路18の水温の上昇に伴い単独→中間→連携と三方弁21の状態が移行する。それに伴い、FCスタック12の水温は目標水温に近い値を維持出来ている。また水温変化による三方弁21のハンチングも解消され、吹出温度も安定している。
【0041】
以上説明したように本実施形態の車両用空調装置10では、調整手段である三方弁21を制御することによって、FCスタック12によって加熱された冷却回路23の冷却水を、空調用温水回路18に流すことができる。これによってFCスタック12の排熱を暖房熱源に用いることができる。また空調用ECU16は、冷却水の温度が第1所定温度である中水温未満では、空調用温水回路18にて冷却水を循環させて、冷却回路23では空調用温水回路18からの冷却水が循環しないように三方弁21を制御する。これによって中水温未満の冷却水は、冷却回路23から空調用温水回路18には流入しない。したがって冷却回路23に空調用温水回路18の低温の冷却水が流入して、FCスタック12が低温になることを抑制することができる。これによって低温に起因する発電効率の低下を抑制することができる。したがって本実施形態では、燃料電池車両における暖房制御中のFCスタック12の発電効率維持を達成のため、FCスタック12の最適温度を確保するように三方弁21を制御している。
【0042】
また本実施形態では、空調用ECU16は、空調用温水回路18の冷却水が中水温(第1所定温度)以上であり、かつ冷却回路23の冷却水も中水温(第2所定温度)以上の場合には、冷却回路23を循環する冷却水が、空調用温水回路18でも循環するように制御する。これによって中水温以上の冷却水を、空調用温水回路18に流入させることができる。これによって暖房用の熱源として、冷却回路23の冷却水を用いることができる。
【0043】
さらに本実施形態では、開閉モードとして、連携モードと中間モードと単独モードとを有する。中間モードがあるので、冷却回路23の冷却水が一気に空調用温水回路18に流入することを防ぐことができる。これによって空調用温水回路18の急激な温度変化することを防ぐことができる。
【0044】
また本実施形態では、空調用温水回路18を循環する冷却水を加熱するヒータ17を備える。これによってFCスタック12の冷却水を中水温になるまでの熱源としてヒータ17を用いることができる。これによってイグニッションオン後に、車室内をヒータ17によって暖房することができる。
【0045】
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
【0046】
上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
【0047】
前述の第1実施形態では、ヒータ17は、空調用のものを用いたが、FCスタック専用に設けたヒータを駆動してもよい。またヒータ17は、DC−DCコンバータで12Vに降圧し、12V用の低電圧水加熱ヒータであってもよい。
【0048】
また前述の第1実施形態では、ヒータ17は1つだけ設けられていたが、1つに限ることはなく、空調用温水回路18に複数設けてもよく、冷却回路23にさらにヒータ17を設けてもよい。
【0049】
前述の第1実施形態では、調節手段は三方弁21によって実現されているが、三方弁21に限るものではなく、他の構成であってもよい。たとえばリニアに3つのポートの開度を調節可能な弁手段であってもよい。したがってFCスタック12の冷却水の空調用温水回路18への流入量を自在に制御できるならば他の手段を用いても良い。
【0050】
前述の第1実施形態では、中間モードを有する制御であったが、このような制御に限るものではない。たとえば空調用温水回路18の温度変化を緩やかにするために、単独および連携を細かく繰り返してもよい。
【0051】
前述の第1実施形態では、第1温度センサ22は、空調用温水回路18の水温の上昇が確認できるならば、バイメタルを用いたサーモスタットなど他のセンサであってもよい。
【0052】
前述の第1実施形態では、ヒータ17を用いて空調用温水回路18の冷却水を加熱しているが、このようになヒータに限るものではない。たとえば走行用モータ11の冷却水を熱源にしてもよい。またヒータを用いずに、FCスタック12の熱源だけを用いて空調用温水回路18の水温を加熱してもよい。
【符号の説明】
【0053】
10…車両用空調装置 11…走行用モータ(駆動源)
12…FCスタック(燃料電池) 13…バッテリ
14…回生ブレーキ(回生装置) 15…パワマネECU
16…空調用ECU(制御手段) 17…ヒータ(加熱手段)
18…空調用温水回路(第1回路) 19…ヒータコア(加熱用熱交換器)
20…空調用ポンプ(第1ポンプ) 21…三方弁(調整手段)
22…第1温度センサ 23…冷却回路(第2回路) 24…接続通路
25…ラジエータ 26…ロータリバルブ
27…燃料電池用ポンプ(第2ポンプ) 28…第2温度センサ
29…バイパス通路