(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0014】
(実施形態1)
[基本原理]
図1及び
図2を参照して、本発明の実施形態1に係る表示装置10の基本原理を説明する。
図1は、表示装置10を示すブロック図である。
図2(a)及び
図2(b)は、表示装置10が実行するページめくり及び表示装置10の操作手順の要旨を説明する図である。表示装置10は、制御部110と、表示部210と、検出部としてのタッチパネル220とを備える。制御部110は、表示制御部100と、接触点測定部101とを含む。
【0015】
表示部210は、電子書籍20の複数のページPを表示する。タッチパネル220は、表示部210の表示面への接触点T10及び接触点T12(2つの接触点)を検出する。接触点測定部101は、2つの接触点間の距離、つまり、接触点T10と接触点T12との間の距離を測定する。表示制御部100は、接触点T10及び接触点T12のうちいずれかの接触点(
図2(a)では接触点T10)が移動したこと(矢印A10参照)に応じてページPをめくる(矢印C1参照)。なお、複数のページPは、画像群であってもよい。
【0016】
表示制御部100は、接触点T10及び接触点T12のうち停止した接触点T10と異なる接触点T12が移動したこと(矢印A12参照)に応じて、接触点T10が停止する前のめくり量V10と異なるめくり量V12でページPをめくる。めくり量V10及びめくり量V12の各々は、2つの接触点間の距離、つまり、接触点T10と接触点T12との間の距離に基づいて決定され、1回のめくりでめくられるページPの数である。
【0017】
例えば、接触点T10と接触点T12との間の距離が大きい程、めくり量V10及びめくり量V12の各々は大きな値に決定され、接触点T10と接触点T12との間の距離が小さい程、めくり量V10及びめくり量V12の各々は小さな値に決定される。ただし、接触点T10と接触点T12との間の距離が大きい程、めくり量V10及びめくり量V12の各々が小さな値に決定され、接触点T10と接触点T12との間の距離が小さい程、めくり量V10及びめくり量V12の各々が大きな値に決定されてもよい。
【0018】
例えば、異なるめくり量V12は、接触点T10が停止する前のめくり量V10より少ないことが好ましい。ただし、異なるめくり量V12は、接触点T10が停止する前のめくり量V10より多くてもよい。
【0019】
本実施形態1によれば、接触点T10又は接触点T12の移動に応じてページPがめくられ、停止した接触点T10と異なる接触点T12の移動に応じてめくり量V10からめくり量V12へ変更される。従って、ユーザーは、表示部210の表示面上で指を動かすことでページPをめくり、表示部210の表示面上で使用する指を変更することによってめくり量を変更できる。その結果、実空間に存在する書籍のページをめくるような操作感をユーザーに提供しつつ電子書籍20の複数のページPの中から目的のページを捜す際のユーザーの負担を軽減できる。
【0020】
[閲覧モード及び検索モードの概要]
図1及び
図3を参照して、閲覧モード及び検索モードについて説明する。
図3(a)〜
図3(e)は、表示装置10が実行するページめくり及び表示装置10の操作手順を説明する図である。以下、本実施形態1において、複数のページPを含む電子書籍20を例に挙げて説明する。なお、各ページPには情報が含まれる。情報は、例えば、文字、数字、記号、図形、絵、写真、テキスト、又は画像である。
【0021】
表示制御部100は閲覧モード及び検索モードを有する。例えば、複数の電子書籍から1つの電子書籍20を選択すると、初期状態の閲覧モードにおいて、選択された電子書籍20の表紙又は最初のページPが表示される。
図3(a)及び
図3(e)に示すように、閲覧モードにおいて、表示部210には、複数のページPから選択されたページPが表示面に対して平行な状態で表示される(平行状態でのページPの表示)。従って、ユーザーは、ページPに含まれる情報の閲覧又は注視が容易になる。
【0022】
一方、
図3(b)〜
図3(d)に示すように、検索モードにおいて、表示部210には、複数のページP、つまり、電子書籍20が起立した状態で表示される。
図3(c)及び
図3(d)に示すように、検索モードにおいて、表示制御部100は、ページPをめくる制御を実行する。検索モードでは、電子書籍20が起立した状態で表示されるため、めくられるページPは傾斜した状態で表示される(傾斜状態でのページPの表示)。ユーザーは、ページPに含まれる情報を視認しながら、ページPをめくり、目的のページPを捜すことができる。
【0023】
[閲覧モード及び検索モードの詳細]
図2及び
図3を参照して、閲覧モード及び検索モードの詳細を説明する。詳細な説明に先立って、
図2及び
図3に示されるXY座標系を説明する。X軸は表示部210の表示面の長辺と平行であり、Y軸は表示部210の表示面の短辺と平行である。ユーザーは、右手の親指F1と人差し指F2とを使用してタッチパネル220を操作する。従って、2つの接触点がタッチパネル220によって検出される。
【0024】
接触点は位置座標(X,Y)によって表される。本実施形態1において、接触点T10と接触点T12との間の距離は、(((接触点T10のX座標)−(接触点T12のX座標))
2+((接触点T10のY座標)−(接触点T12のY座標))
2)
1/2である。なお、接触点T10と接触点T12との間の距離を、|(接触点T10のX座標)−(接触点T12のX座標)|としてもよいし、|(接触点T10のY座標)−(接触点T12のY座標)|としてもよい。 接触点の移動量は、接触点の移動ベクトルのX成分の大きさである。ただし、接触点の移動量は、接触点の移動ベクトルの大きさ(X
2+Y
2)
1/2であってもよい。本実施形態1において接触点の移動方向は、接触点の移動ベクトルのX成分の向きである。
【0025】
図3(a)に示すように、初期状態では、モードは閲覧モードである。初期状態の閲覧モードでは、複数のページPから第1ページに対応するページPが選択される。選択は表示制御部100により実行される。そして、表示部210には、選択されたページPが表示される。ページPは、表示面に対して平行な状態で表示される。ユーザーはタッチパネル220にタッチしていない。従って、タッチパネル220は、接触点を検出していない。
【0026】
ユーザーは、親指F1と人差し指F2とでタッチパネル220をタッチする。従って、閲覧モードにおいて、タッチパネル220は、親指F1に対応する接触点T10及び人差し指F2に対応する接触点T12を検出する。接触点測定部101は、接触点T10と接触点T12との間の距離を測定する。また、表示制御部100は、接触点T10と接触点T12との間の距離に基づいて、めくり量V10及びめくり量V12を決定する。表示制御部100は、閲覧モードにおいてタッチパネル220が2つの接触点T10及び接触点T12を検出したことに応じて、モードを閲覧モードから検索モードへ切り替える。
【0027】
図3(b)に示すように、検索モードへの切り換えに応じて、表示部210には、電子書籍20が起立した状態で表示される。初期状態の閲覧モードから検索モードへの移行では、電子書籍20は閉じた状態で表示される。つまり、小口22は表示されるが、各ページPに含まれる情報は表示されない。
【0028】
表示制御部100は、接触点T10及び接触点T12のうち先に動いた接触点に対応してページPをめくるための制御を実行する。接触点T10が接触点T12より先に動く例を挙げる。
図3(c)に示すように、ユーザーは、人差し指F2を静止させたまま、矢印A10が示す方向に親指F1をスライドさせる。従って、タッチパネル220は、親指F1に対応する接触点T10の移動を検出する。
【0029】
表示制御部100は、検索モードにおいてタッチパネル220が検出した接触点T10の移動方向(矢印A10が示す方向)に応じためくり方向(矢印C1が示す方向)に向かってめくり量V10でページPをめくる。ページPのめくり方向は接触点T10の移動方向と同じである。例えば、めくり方向(矢印C1が示す方向)は、複数のページPの先頭のページPに向かう方向である。検索モードでは、めくられるページPは、表示面に対して傾斜した状態で表示される。
【0030】
表示制御部100は、接触点T10及び接触点T12のうち、先に動いた接触点が静止した後、異なる接触点の移動に対応してページPをめくるための制御を実行する。引き続き、接触点T10が静止した後、接触点T12が動く例を挙げる。
【0031】
ユーザーは、親指F1を静止させる。従って、タッチパネル220は、親指F1に対応する接触点T10の静止を検出する。表示制御部100は、タッチパネル220が移動して静止する接触点T10を検出したことに応じて、ページPをめくる。
【0032】
そして、
図3(d)に示すように、ユーザーは、親指F1を静止させたまま、矢印A12が示す方向に人差し指F2をスライドさせる。従って、タッチパネル220は、人差し指F2に対応する接触点T12の移動を検出する。
【0033】
表示制御部100は、検索モードにおいてタッチパネル220が検出した接触点T12の移動方向(矢印A12が示す方向)に応じためくり方向(矢印C2が示す方向)に向かってめくり量V12でページPをめくる。めくり量V12は、接触点T10の移動に対応するめくり量V10より少ない。ページPのめくり方向は接触点T12の移動方向と同じである。例えば、めくり方向(矢印C2が示す方向)は、複数のページPの末尾のページPに向かう方向である。検索モードでは、めくられるページPは、表示面に対して傾斜した状態で表示される。
【0034】
本実施形態1では、接触点T10及び接触点T12のうち先に移動した接触点T10に対応するめくり量V10を後に移動した接触点T12に対応するめくり量V12よりも大きい値に設定する。
【0035】
ユーザーは、目的のページPを捜し出した場合、タッチパネル220から親指F1及び人差し指F2を離す。つまり、ユーザーは、タッチパネル220から手を離す。従って、検索モードにおいて、タッチパネル220は、接触点T10及び接触点T12を検出した状態から接触点T10及び接触点T12を検出しない状態への遷移を検出する。
【0036】
表示制御部100は、検索モードにおいてタッチパネル220が2つの接触点T10及び接触点T12(複数の接触点)を検出した状態から2つの接触点T10及び接触点T12(複数の接触点)を検出しない状態への遷移を検出したことに応じて、ページPをめくることを停止し、モードを検索モードから閲覧モードへ切り替える。
【0037】
図3(e)に示すように、検索モードの後の閲覧モードでは、複数のページPから、ページめくりを停止したときに開かれているページPが選択される。選択は表示制御部100により実行される。そして、表示部210には、選択されたページPが表示される。ページPは、表示面に対して平行な状態で表示される。
【0038】
[表示制御方法]
図1〜
図6を参照して、表示装置10が実行する表示制御方法について説明する。
図4、
図5及び
図6は、表示制御方法を示すフローチャートである。
【0039】
ステップS1において、表示制御部100は、モードを閲覧モードに設定する。ステップS3において、表示部210は、表示制御部100の制御を受けて、複数のページPから選択されたページPを表示面に対して平行な状態で表示する。例えば、選択されたページPは第1ページである。
【0040】
ステップS5において、表示制御部100は、タッチパネル220が2つの接触点T10及び接触点T12を検出したか否かを判定する。ステップS5においてNOの場合、処理はステップS5を繰り返す。ステップS5においてYESの場合、処理はステップS41に進む。この場合、タッチパネル220は2つの接触点T10及び接触点T12を検出している。
【0041】
ステップS41において、接触点測定部101は、2つの接触点間の距離、つまり、接触点T10と接触点T12との間の距離を測定する。ステップS43において、表示制御部100は、接触点T10と接触点T12との間の距離に基づいて、めくり量V10及びめくり量V12を決定し、処理は
図5のステップS7に進む。
【0042】
ステップS7において、表示制御部100は、モードを閲覧モードから検索モードへ切り替える。ステップS9において、表示部210は、表示制御部100の制御を受けて、複数のページPを表示する。具体的には、表示部210は、複数のページPを起立した状態で表示する。
【0043】
ステップS11において、表示制御部100は、タッチパネル220が接触点T10及び接触点T12のうちいずれかの接触点の移動を検出したか否かを判定する。ステップS11においてYESの場合、処理はステップS13に進む。ステップS11においてNOの場合、処理は
図6のステップS27に進む。ステップS27については後述する。
【0044】
ステップS13において、表示制御部100は、ステップS11で移動したと判定した接触点が先に移動した接触点か否かを判定する。ステップS13においてYESの場合、処理はステップS15に進む。ステップS15において、表示制御部100は、ページPのめくり量をめくり量V10に設定する。
【0045】
一方、ステップS13においてNOの場合、処理はステップS17に進む。ステップS17において、表示制御部100は、ページPのめくり量をめくり量V12に設定する。めくり量V12はめくり量V10より小さい。
【0046】
ステップS19において、表示制御部100は、接触点の移動方向に応じてページPのめくり方向を決定し、処理は
図6のステップS21に進む。以下、
図6を参照して表示制御方法について説明する。
【0047】
ステップS21において、表示制御部100は、
図5のステップS15で設定しためくり量V10又は
図5のステップS17で設定しためくり量V12で、
図5のステップS19で決定しためくり方向に向かってページPをめくる。つまり、表示制御部100は、2つの接触点T10及び接触点T12のうちいずれかの接触点が移動したことに応じてページPをめくる。
【0048】
ステップS23において、表示制御部100は、ページPをめくることを停止する。ステップS25において、表示制御部100は、接触点が停止したか否かを判定する。ステップS25においてNOの場合、処理は再びステップS23に進む。一方、ステップS25においてYESの場合、処理はステップS27に進む。表示制御部100は、タッチパネル220が接触点T10の移動及び静止を検出することを、1回のめくりとしてページPをめくる。
【0049】
なお、表示制御部100は、接触点T10及び接触点T12のうち停止した接触点と異なる接触点が移動したことに応じて(
図5のステップS13でNO)、接触点が停止する前のめくり量V10と異なるめくり量V12でページPをめくる(
図5のステップS17及び
図6のステップS21)。
【0050】
ステップS27において、表示制御部100は、接触点T10及び接触点T12が消失したか否か、つまり、タッチパネル220が2つの接触点T10及び接触点T12を検出した状態から接触点T10及び接触点T12を検出しない状態への遷移を検出したか否かを判定する。ステップS27においてNOの場合、処理は
図5のステップS11に進む。ステップS27においてYESの場合、処理はステップS29に進む。
【0051】
ステップS29において、表示制御部100は、モードを検索モードから閲覧モードへ切り替える。ステップS31において、表示部210は、表示制御部100の制御を受けて、複数のページPから選択されたページPを表示面に対して平行な状態で表示する。選択されたページPは、ページPが停止したときに開かれていたページPである。
【0052】
以上、
図1〜
図6を参照して説明したように、本実施形態1によれば、接触点T10又は接触点T12の移動に応じてページPがめくられる。そして、先に移動した接触点T10と異なる接触点T12の移動に応じてめくり量が少なくなる(めくり量V10>めくり量V12)。従って、ユーザーは、表示面上で親指F1を動かして、多いめくり量で目的のページPの近傍を捜し(大まかな検索の実行)、少ないめくり量で目的のページPを特定することができる(ピンポイントでの検索の実行)。その結果、目的のページPを捜す際のユーザーの負担を軽減できる。
【0053】
また、本実施形態1によれば、表示制御部100は、先に移動して停止した接触点T10と異なる接触点T12が移動したことに応じて、接触点T10が停止する前のめくり方向と異なるめくり方向にページPをめくる(
図3(c)及び
図3(d)参照)。従って、ユーザーは、表示面上で指を動かしてページPをめくり、表示面上で使用する指を変更することによってめくり方向を変更できる。その結果、電子書籍20の複数のページPの中から目的のページを捜す際のユーザーの負担をさらに軽減できる。
【0054】
さらに、本実施形態1によれば、閲覧モードにおいて接触点T10及び接触点T12が検出されたことに応じて、モードが検索モードへ切り替えられる(
図3(a)及び
図3(b)参照)。従って、ユーザーは、表示部210の表示面を複数の指でタッチするだけで、モードを検索モードへ切り替えることができる。そして、ユーザーは、表示部210の表示面をタッチしつつ指を移動させることでページPをめくることができる。その結果、ユーザーは、ページPを閲覧又は注視する状態からページPを捜す状態に簡易に移行できる。
【0055】
さらに、本実施形態1によれば、検索モードにおいて接触点T10及び接触点T12が消失したことに応じて、モードが閲覧モードへ切り替えられる(
図3(d)及び
図3(e)参照)。従って、ユーザーは目的のページPを捜したときに表示部210の表示面から複数の指を離すだけで(非タッチ)、ページPをめくることを停止できると伴に、ページPを傾斜状態から平行状態に変更できる。その結果、ユーザーは、簡易な操作によって、ページPを閲覧又は注視し易い状態で表示させることができる。
【0056】
さらに、本実施形態1によれば、2つの接触点T10及び接触点T12によってページPのめくりを制御する。従って、ユーザーは2本の指でページPのめくりを制御できる。その結果、ユーザーは、電子書籍20のページPをめくる際に、実空間に存在する書籍のページをめくるような操作感をさらに得ることができる。
【0057】
さらに、実施形態1によれば、接触点T10と接触点T12との間の距離に基づいてめくり量V10及びめくり量V12が決定される。従って、ユーザーは、直感的にページのめくり量を決定できる。その結果、ユーザーは、電子書籍20のページPをめくる際に、実空間に存在する書籍のページをめくるような操作感をさらに得ることができる。
【0058】
(実施形態2)
図1、及び
図7を参照して、本発明の実施形態2に係る画像形成装置500について説明する。
図7は、画像形成装置500を示すブロック図である。
【0059】
画像形成装置500は、制御部110、記憶部120、原稿搬送部230、画像読取部240、タッチパネル220、表示部210、給紙部250、搬送部260、画像形成部270、及び定着部280を備える。記憶部120は、主記憶装置(例えば、半導体メモリー)及び補助記憶装置(例えば、半導体メモリー、又はハードディスクドライブ)を含む。
【0060】
制御部110は、画像形成装置500の構成の全体を制御する。具体的には、制御部110が、記憶部120に格納されたコンピュータープログラムを実行することにより、原稿搬送部230、画像読取部240、タッチパネル220、表示部210、給紙部250、搬送部260、画像形成部270、及び定着部280を制御する。制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。タッチパネル220は、表示部210の表示面上に配置される。
【0061】
制御部110は、実施形態1に係る制御部110の機能を包含する。従って、制御部110、表示部210、及びタッチパネル220は、実施形態1に係る表示装置10を構成する。記憶部120は、複数のページP(例えば、電子書籍20、又は画像群)に対応する画像データを記憶する。
【0062】
原稿搬送部230は、画像読取部240に向けて原稿を搬送する。画像読取部240は、原稿の画像を読み取って画像データを生成する。給紙部250は、給紙カセット及び手差しトレイを含む。給紙カセットはシートを積載する。シートは、例えば、普通紙、再生紙、薄紙、厚紙、又はOHP(Overhead Projector)シートである。
【0063】
搬送部260は、画像形成部270にシートを搬送する。画像形成部270は、複数のページPから選択されたページPの画像をシートに形成する。ページPの選択は、タッチパネル220を介したユーザーの指示を受けて、制御部110が実行する。定着部280は、シートに形成された画像をシートに定着させる。
【0064】
以上、
図1、及び
図7を参照して説明したように、本実施形態2によれば、
図1〜
図6を参照して説明した実施形態1と同様の表示装置10を備える。従って、本実施形態2では、実施形態1と同様の効果を奏する。
【0065】
以上、
図1〜
図7を参照して、実施形態1及び実施形態2が説明された。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば、以下のような変形も可能である。
【0066】
(1)実施形態1では、接触点が移動したと判定されたことに応じてページPがめくられた(
図5のステップS11及び
図6のステップS21参照)。ただし、表示制御部100は、接触点の移動量が閾値以上であると判定したことに応じてページPをめくることもできる。その結果、ユーザーが意図しない接触点の移動によってページPがめくられることを防止することができる。
【0067】
(2)実施形態1では、タッチパネル220が2つの接触点を検出することに応じてページPがめくられた。ただし、タッチパネル220が検出する接触点は2つに限定されず、3以上でもよい。従って、例えば、表示制御部100は、異なる接触点を検出するたびに異なるめくり量でページPをめくることもできる。接触点ごとにページPのめくり量は異なる。
【0068】
(3)実施形態1では、ページPのめくり方向は、接触点の移動方向と逆方向であった。ただし、ページPのめくり方向は、接触点の移動方向と同方向でもよい。例えば、接触点の移動方向が矢印A10により示される方向である場合、ページPのめくり方向を矢印C2により示される方向にすることもできる。また、接触点の移動方向が矢印A12により示される方向である場合、ページPのめくり方向を矢印C1により示される方向にすることもできる。
【0069】
(4)閲覧モードにおいて、タッチパネル220が1つの接触点の移動を検出したことに応じて、表示制御部100は、ページPをめくることもできる。また、閲覧モードにおいて、平行状態で1つのページPを表示したが、平行状態で複数のページP(例えば、見開きのページP)を表示することもできる。
【0070】
(5)実施形態1では、初期状態のモードを閲覧モードに設定した。ただし、初期状態のモードを検索モードに設定することもできる。