特許第6222436号(P6222436)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ KDDI株式会社の特許一覧

特許6222436移動局装置、サーバ装置、通信システムおよびプログラム
<>
  • 特許6222436-移動局装置、サーバ装置、通信システムおよびプログラム 図000002
  • 特許6222436-移動局装置、サーバ装置、通信システムおよびプログラム 図000003
  • 特許6222436-移動局装置、サーバ装置、通信システムおよびプログラム 図000004
  • 特許6222436-移動局装置、サーバ装置、通信システムおよびプログラム 図000005
  • 特許6222436-移動局装置、サーバ装置、通信システムおよびプログラム 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6222436
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】移動局装置、サーバ装置、通信システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20171023BHJP
   H04W 4/26 20090101ALI20171023BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20171023BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20171023BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20171023BHJP
   H04M 3/42 20060101ALI20171023BHJP
【FI】
   G06Q30/02 324
   H04W4/26
   H04W48/18 113
   H04W48/16 130
   H04M1/00 R
   H04M3/42 B
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-199037(P2013-199037)
(22)【出願日】2013年9月25日
(65)【公開番号】特開2015-64801(P2015-64801A)
(43)【公開日】2015年4月9日
【審査請求日】2016年2月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114258
【弁理士】
【氏名又は名称】福地 武雄
(74)【代理人】
【識別番号】100125391
【弁理士】
【氏名又は名称】白川 洋一
(72)【発明者】
【氏名】藤田 顕吾
【審査官】 谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−168916(JP,A)
【文献】 特開2002−368782(JP,A)
【文献】 特開2007−215777(JP,A)
【文献】 特開2001−096069(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
H04M 1/00
H04M 3/42
H04W 4/26
H04W 48/16
H04W 48/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信可能範囲が相対的に広い第1の無線通信方式または通信可能範囲が相対的に狭く通信可能範囲を特定可能な第2の無線通信方式を切り替えて無線通信を行なう移動局装置であって、
前記第2の無線通信方式の基地局装置を検知する検知部と、
前記検知したいずれかの第2の無線通信方式の基地局装置に接続する接続部と、
前記検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに前記接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を履歴情報としてデータベースに保存する検知接続履歴保存部と、
少なくとも一つのアプリケーションと、を備え、
前記履歴情報をサーバ装置に送信した後、前記サーバ装置から、前記第2の無線通信方式の基地局装置の検知または前記第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた前記アプリケーションに対して、ユーザが前記アプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかを表す情報に基づきインセンティブを獲得し、
前記ユーザが前記アプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかを表す情報は、前記第2の無線通信方式の基地局装置への検知/接続回数、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置を時刻順に移動した際の総移動距離、時刻順に実際に交通機関を用いて移動した際の総移動時間、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置の中で最も遠い2つの第2の無線通信方式の基地局装置間の距離、実際に交通機関を用いて移動した際の移動時間、前記接続した全ての第2の無線通信方式の基地局装置に対する総接続時間、経由した総通信データ量、前記第2の無線通信方式の基地局装置に接続を維持した時間、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置が特定の第2の無線通信方式の基地局装置であった場合のボーナスポイントのうちの一つ以上の情報であることを特徴とする移動局装置。
【請求項2】
通信可能範囲が相対的に広い第1の無線通信方式または通信可能範囲が相対的に狭く通信可能範囲を特定可能な第2の無線通信方式を切り替えて無線通信を行なう移動局装置であって、
前記第2の無線通信方式の基地局装置を検知する検知部と、
前記検知したいずれかの第2の無線通信方式の基地局装置に接続する接続部と、
前記検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに前記接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を履歴情報としてデータベースに保存する検知接続履歴保存部と、
少なくとも一つのアプリケーションと、
前記履歴情報に基づいて、前記アプリケーションに対するインセンティブを付与する対象となる第2の無線通信方式の基地局装置を特定する第1の特定部と、
前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置の検知または前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた前記アプリケーションに対して、ユーザが前記アプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかを表す情報に基づきインセンティブを決定する第1のインセンティブ決定部と、を備え、
前記ユーザが前記アプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかを表す情報は、前記第2の無線通信方式の基地局装置への検知/接続回数、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置を時刻順に移動した際の総移動距離、時刻順に実際に交通機関を用いて移動した際の総移動時間、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置の中で最も遠い2つの第2の無線通信方式の基地局装置間の距離、実際に交通機関を用いて移動した際の移動時間、前記接続した全ての第2の無線通信方式の基地局装置に対する総接続時間、経由した総通信データ量、前記第2の無線通信方式の基地局装置に接続を維持した時間、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置が特定の第2の無線通信方式の基地局装置であった場合のボーナスポイントのうちの一つ以上の情報であり、
前記決定されたインセンティブが前記アプリケーションで利用可能となることを特徴とする移動局装置。
【請求項3】
通信可能範囲が相対的に広い第1の無線通信方式または通信可能範囲が相対的に狭く通信可能範囲を特定可能な第2の無線通信方式を切り替えることが可能で、少なくとも一つのアプリケーションを有する移動局装置と通信を行なうサーバ装置であって、
前記移動局装置が検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに前記移動局装置が接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を含む履歴情報を、前記移動局装置から受信するデータ送受信部と、
前記履歴情報に基づいて、前記移動局装置のアプリケーションに対するインセンティブを付与する対象となる第2の無線通信方式の基地局装置を特定する第2の特定部と、
前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置の検知または前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた前記移動局装置のアプリケーションに対して、ユーザが前記アプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかを表す情報に基づきインセンティブを決定する第2のインセンティブ決定部と、を備え、
前記ユーザが前記アプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかを表す情報は、前記第2の無線通信方式の基地局装置への検知/接続回数、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置を時刻順に移動した際の総移動距離、時刻順に実際に交通機関を用いて移動した際の総移動時間、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置の中で最も遠い2つの第2の無線通信方式の基地局装置間の距離、実際に交通機関を用いて移動した際の移動時間、前記接続した全ての第2の無線通信方式の基地局装置に対する総接続時間、経由した総通信データ量、前記第2の無線通信方式の基地局装置に接続を維持した時間、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置が特定の第2の無線通信方式の基地局装置であった場合のボーナスポイントのうちの一つ以上の情報であり、
前記データ送受信部は、前記決定したインセンティブを、前記履歴情報を送信した移動局装置に対して送信することを特徴とするサーバ装置。
【請求項4】
請求項1記載の移動局装置と、請求項3記載のサーバ装置と、から構成されることを特徴とする通信システム。
【請求項5】
通信可能範囲が相対的に広い第1の無線通信方式または通信可能範囲が相対的に狭く通信可能範囲を特定可能な第2の無線通信方式を切り替えることが可能で、少なくとも一つのアプリケーションを有する移動局装置のプログラムであって、
前記第2の無線通信方式の基地局装置を検知する処理と、
前記検知したいずれかの第2の無線通信方式の基地局装置に接続する処理と、
前記検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに前記接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を履歴情報としてデータベースに保存する処理と、
前記履歴情報をサーバ装置に送信した後、前記サーバ装置から、前記第2の無線通信方式の基地局装置の検知または前記第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じたアプリケーションに対して、ユーザが前記アプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかを表す情報に基づきインセンティブを獲得する処理と、の一連の処理をコンピュータに実行させ
前記ユーザが前記アプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかを表す情報は、前記第2の無線通信方式の基地局装置への検知/接続回数、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置を時刻順に移動した際の総移動距離、時刻順に実際に交通機関を用いて移動した際の総移動時間、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置の中で最も遠い2つの第2の無線通信方式の基地局装置間の距離、実際に交通機関を用いて移動した際の移動時間、前記接続した全ての第2の無線通信方式の基地局装置に対する総接続時間、経由した総通信データ量、前記第2の無線通信方式の基地局装置に接続を維持した時間、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置が特定の第2の無線通信方式の基地局装置であった場合のボーナスポイントのうちの一つ以上の情報であることを特徴とするプログラム。
【請求項6】
通信可能範囲が相対的に広い第1の無線通信方式または通信可能範囲が相対的に狭く通信可能範囲を特定可能な第2の無線通信方式を切り替えることが可能で、少なくとも一つのアプリケーションを有する移動局装置と通信を行なうサーバ装置のプログラムであって、
前記移動局装置が検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに前記移動局装置が接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を含む履歴情報を、前記移動局装置から受信する処理と、
前記履歴情報に基づいて、前記移動局装置のアプリケーションに対するインセンティブを付与する対象となる第2の無線通信方式の基地局装置を特定する処理と、
前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置の検知または前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた前記移動局装置のアプリケーションに対して、ユーザが前記アプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかを表す情報に基づきインセンティブを決定する処理と、
前記決定したインセンティブを前記履歴情報を送信した移動局装置に対して送信する処理と、の一連の処理をコンピュータに実行させ
前記ユーザが前記アプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかを表す情報は、前記第2の無線通信方式の基地局装置への検知/接続回数、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置を時刻順に移動した際の総移動距離、時刻順に実際に交通機関を用いて移動した際の総移動時間、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置の中で最も遠い2つの第2の無線通信方式の基地局装置間の距離、実際に交通機関を用いて移動した際の移動時間、前記接続した全ての第2の無線通信方式の基地局装置に対する総接続時間、経由した総通信データ量、前記第2の無線通信方式の基地局装置に接続を維持した時間、前記検知/接続した第2の無線通信方式の基地局装置が特定の第2の無線通信方式の基地局装置であった場合のボーナスポイントのうちの一つ以上の情報であることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信可能範囲が相対的に広い第1の無線通信方式または通信可能範囲が相対的に狭く通信可能範囲を特定可能な第2の無線通信方式を切り替えて無線通信を行なう技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯端末に搭載されたGPS等の位置認識手段を用い、所定時間毎の同端末の移動距離に応じて、ゲームで利用可能なポイントのようなインセンティブを付与するサービスが知られている。特許文献1では、このようなサービスを実施する際、移動距離を適正に算出する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4789222号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、GPSや周辺基地局の情報により、携帯端末の位置を特定することを繰り返し、その移動状態に基づいてゲーム向けのインセンティブを付与するものであるが、任意の位置においてユーザが同ゲームに対してどの程度積極的に取り組んでいるかをインセンティブに反映することはできない。また、同ゲームのプレイ等を通して発生し、ユーザに課されるデータ通信コストを低減することはできない。
【0005】
一方、通信事情を考慮すると、3GやLTE等の携帯電話回線における輻輳を回避するため、Wi−Fiに接続可能な状況では、できるだけWi−Fiに接続することが望ましい、というニーズがある。携帯端末に搭載されているアプリケーションについて、Wi−Fiを検知または接続することによって、インセンティブが与えられるとすると、Wi−Fiへの誘因になると考えられる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ユーザがアプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかをインセンティブに反映することができると共に、データ通信コストを低減させ、さらに携帯電話回線における輻輳を回避することができる移動局装置、サーバ装置、通信システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上記の目的を達成するため、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の移動局装置は、通信可能範囲が相対的に広い第1の無線通信方式または通信可能範囲が相対的に狭く通信可能範囲を特定可能な第2の無線通信方式を切り替えて無線通信を行なう移動局装置であって、前記第2の無線通信方式の基地局装置を検知する検知部と、前記検知したいずれかの第2の通信方式の基地局装置に接続する接続部と、前記検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに前記接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を履歴情報としてデータベースに保存する検知接続履歴保存部と、少なくとも一つのアプリケーションと、を備え、前記履歴情報をサーバ装置に送信した後、前記サーバ装置から、前記第2の無線通信方式の基地局装置の検知または前記第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた前記アプリケーションに対するインセンティブを獲得することを特徴とする。
【0008】
このように、第2の無線通信方式の基地局装置を検知し、検知したいずれかの第2の通信方式の基地局装置に接続し、検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を履歴情報としてデータベースに保存し、履歴情報をサーバ装置に送信した後、サーバ装置から、第2の無線通信方式の基地局装置の検知または第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた前記アプリケーションに対するインセンティブを獲得するので、ユーザは、アプリケーションに対して積極的に取り組むほど、インセンティブを多く受けることができ、また、インセンティブを得るために、第2の無線通信方式を検知しまたは接続するモチベーションを高めることが可能となる。その結果、第1の無線通信方式における輻輳を回避することが可能となる。
【0009】
(2)また、本発明の移動局装置は、通信可能範囲が相対的に広い第1の無線通信方式または通信可能範囲が相対的に狭く通信可能範囲を特定可能な第2の無線通信方式を切り替えて無線通信を行なう移動局装置であって、前記第2の無線通信方式の基地局装置を検知する検知部と、前記検知したいずれかの第2の通信方式の基地局装置に接続する接続部と、前記検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに前記接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を履歴情報としてデータベースに保存する検知接続履歴保存部と、少なくとも一つのアプリケーションと、前記履歴情報に基づいて、前記アプリケーションに対するインセンティブを付与する対象となる第2の無線通信方式の基地局装置を特定する第1の特定部と、前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置の検知または前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた前記アプリケーションに対するインセンティブを決定する第1のインセンティブ決定部と、を備え、前記決定されたインセンティブが前記アプリケーションで利用可能となることを特徴とする。
【0010】
このように、第2の無線通信方式の基地局装置を検知し、検知したいずれかの第2の通信方式の基地局装置に接続し、検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を履歴情報としてデータベースに保存し、履歴情報に基づいて、アプリケーションに対するインセンティブを付与する対象となる第2の無線通信方式の基地局装置を特定し、特定した第2の無線通信方式の基地局装置の検知または特定した第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じたアプリケーションに対するインセンティブを決定し、決定されたインセンティブがアプリケーションで利用可能となるので、ユーザは、アプリケーションに対して積極的に取り組むほど、インセンティブを多く受けることができ、また、インセンティブを得るために、第2の無線通信方式を検知しまたは接続するモチベーションを高めることが可能となる。その結果、第1の無線通信方式における輻輳を回避することが可能となる。
【0011】
(3)また、本発明のサーバ装置は、通信可能範囲が相対的に広い第1の無線通信方式または通信可能範囲が相対的に狭く通信可能範囲を特定可能な第2の無線通信方式を切り替えることが可能で、少なくとも一つのアプリケーションを有する移動局装置と通信を行なうサーバ装置であって、前記移動局装置が検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに前記移動局装置が接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を含む履歴情報を、前記移動局装置から受信するデータ送受信部と、前記履歴情報に基づいて、前記移動局装置のアプリケーションに対するインセンティブを付与する対象となる第2の無線通信方式の基地局装置を特定する第2の特定部と、前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置の検知または前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた前記移動局装置のアプリケーションに対するインセンティブを決定する第2のインセンティブ決定部と、を備え、前記データ送受信部は、前記決定したインセンティブを、前記履歴情報を送信した移動局装置に対して送信することを特徴とする。
【0012】
このように、移動局装置が検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに移動局装置が接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を含む履歴情報を、移動局装置から受信し、履歴情報に基づいて、移動局装置のアプリケーションに対するインセンティブを付与する対象となる第2の無線通信方式の基地局装置を特定し、特定した第2の無線通信方式の基地局装置の検知または特定した第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた移動局装置のアプリケーションに対するインセンティブを決定し、決定したインセンティブを、履歴情報を送信した移動局装置に対して送信するので、ユーザは、アプリケーションに対して積極的に取り組むほど、インセンティブを多く受けることができ、また、インセンティブを得るために、第2の無線通信方式を検知しまたは接続するモチベーションを高めることが可能となる。その結果、第1の無線通信方式における輻輳を回避することが可能となる。
【0013】
(4)また、本発明の通信システムは、上記(1)記載の移動局装置と、上記(3)記載のサーバ装置と、から構成されることを特徴とする。
【0014】
この構成により、ユーザは、アプリケーションに対して積極的に取り組むほど、インセンティブを多く受けることができ、また、インセンティブを得るために、第2の無線通信方式を検知しまたは接続するモチベーションを高めることが可能となる。その結果、第1の無線通信方式における輻輳を回避することが可能となる。
【0015】
(5)また、本発明のプログラムは、通信可能範囲が相対的に広い第1の無線通信方式または通信可能範囲が相対的に狭く通信可能範囲を特定可能な第2の無線通信方式を切り替えることが可能で、少なくとも一つのアプリケーションを有する移動局装置のプログラムであって、前記第2の無線通信方式の基地局装置を検知する処理と、前記検知したいずれかの第2の通信方式の基地局装置に接続する処理と、前記検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに前記接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を履歴情報としてデータベースに保存する処理と、前記履歴情報をサーバ装置に送信した後、前記サーバ装置から、前記第2の無線通信方式の基地局装置の検知または前記第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じたアプリケーションに対するインセンティブを獲得する処理と、の一連の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0016】
このように、第2の無線通信方式の基地局装置を検知し、検知したいずれかの第2の通信方式の基地局装置に接続し、検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を履歴情報としてデータベースに保存し、履歴情報をサーバ装置に送信した後、サーバ装置から、第2の無線通信方式の基地局装置の検知または第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた前記アプリケーションに対するインセンティブを獲得するので、ユーザは、アプリケーションに対して積極的に取り組むほど、インセンティブを多く受けることができ、また、インセンティブを得るために、第2の無線通信方式を検知しまたは接続するモチベーションを高めることが可能となる。その結果、第1の無線通信方式における輻輳を回避することが可能となる。
【0017】
(6)また、本発明のプログラムは、通信可能範囲が相対的に広い第1の無線通信方式または通信可能範囲が相対的に狭く通信可能範囲を特定可能な第2の無線通信方式を切り替えることが可能で、少なくとも一つのアプリケーションを有する移動局装置と通信を行なうサーバ装置のプログラムであって、前記移動局装置が検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに前記移動局装置が接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を含む履歴情報を、前記移動局装置から受信する処理と、前記履歴情報に基づいて、前記移動局装置のアプリケーションに対するインセンティブを付与する対象となる第2の無線通信方式の基地局装置を特定する処理と、前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置の検知または前記特定した第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた前記移動局装置のアプリケーションに対するインセンティブを決定する処理と、前記決定したインセンティブを前記履歴情報を送信した移動局装置に対して送信する処理と、の一連の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0018】
このように、移動局装置が検知した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報および検知した時刻、並びに移動局装置が接続した第2の無線通信方式の基地局装置の識別情報、接続を開始した時刻および接続を終了した時刻を含む履歴情報を、移動局装置から受信し、履歴情報に基づいて、移動局装置のアプリケーションに対するインセンティブを付与する対象となる第2の無線通信方式の基地局装置を特定し、特定した第2の無線通信方式の基地局装置の検知または特定した第2の無線通信方式の基地局装置への接続に応じた移動局装置のアプリケーションに対するインセンティブを決定し、決定したインセンティブを、履歴情報を送信した移動局装置に対して送信するので、ユーザは、アプリケーションに対して積極的に取り組むほど、インセンティブを多く受けることができ、また、インセンティブを得るために、第2の無線通信方式を検知しまたは接続するモチベーションを高めることが可能となる。その結果、第1の無線通信方式における輻輳を回避することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザが、アプリケーションに対して積極的に取り組むほど、インセンティブを多く受けることができ、また、インセンティブを得るために、第2の無線通信方式を検知しまたは接続するモチベーションを高めることが可能となる。その結果、第1の無線通信方式における輻輳を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本実施形態に係る通信システムの概略構成を示すブロック図である。
図2】移動局装置のWi−Fi APを検知する動作を示すフローチャートである。
図3】移動局装置のWi−Fi APへの接続動作を示すフローチャートである。
図4】移動局装置のWi−Fi APへの接続終了の動作を示すフローチャートである。
図5】Wi−Fi AP検知/接続履歴に基づくインセンティブ付与の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本実施形態では、ユーザが移動する先々に存在する予め定められたWi−Fi APを携帯端末(移動局装置)が“検知”した際に、携帯端末が備えるアプリケーションに関するインセンティブを付与する。また、同Wi−Fi APに“接続”した際には、“検知のみ”である場合より多くのインセンティブを付与することにより、ユーザが対象となるアプリケーション(例えば、ゲーム、コンテンツ配信、ライブチャット等。以下、同様とする。)に対してどの程度積極的に取り組んでいるかをインセンティブに反映することを可能とする。これにより、ユーザは、より多くのインセンティブを得るためには、通常の携帯電話回線からWi−Fiへ切り替えることになるため、同時に、ユーザは、携帯電話回線接続時に課されるデータ通信コストを低減することが可能となる。なお、本実施形態では、第1の無線通信方式を3GまたはLTEとし、第2の無線通信方式をWi−Fiとするが、本発明は、これらに限定されるわけではない。以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本実施形態に係る通信システムの概略構成を示すブロック図である。ここでは、説明に好適な例として、本発明によるWi−Fi APの検知/接続状況に基づくインセンティブ付与システムが、移動局装置(クライアント携帯端末)とサーバ装置に分割して具えられている場合を取り扱う。なお、必要な機能を移動局装置とサーバ装置に分けずに、移動局装置のみに設ける態様を採ることも可能である。。
【0023】
移動局装置10において、主方式通信部1は、3GまたはLTE等の携帯電話回線を用いた通信を行なう。通信方式切替部3は、3GまたはLTEと、Wi−Fiとを切り替える。ここで、通信方式切替部3は、Wi−Fi APを検知後、通信方式切替部において、自動/手動で主方式の通信(3G, LTE等)からWi−Fiに切り替えるか判定する。切り替える場合は、主方式による通信を停止し、Wi−Fi接続を行なう。Wi−Fi AP検知部5は、周辺に存在する任意のWi−Fi APを検知する。
【0024】
Wi−Fi AP接続部7は、検知されたWi−Fi APのうち、ユーザによって選択されたWi−Fi APに接続する。この接続により、移動局装置10は、Wi−Fiによるデータ通信が可能となる。ここで、Wi−Fi APへの接続は、ユーザ自身の操作をその都度受け付けることで実行しても良いし、予め自動接続が設定されていた場合には、検知した中で接続可能なWi−Fi APへ自動的に接続しても良い。一方、Wi−Fi AP接続部7は、接続されていたWi−Fi APからの切断も実行する。
【0025】
Wi−Fi AP検知/接続履歴保存部9は、Wi−Fi AP検知部5が検知したWi−Fi AP全てについて、それらの識別情報(SSID, MACアドレス等)を検知した時刻とともにWi−Fi AP検知/接続履歴DB11に登録する。また、Wi−Fi AP検知/接続履歴保存部9は、Wi−Fi AP接続部7が接続したWi−Fi APそれぞれについて、それらの識別情報を接続開始/終了した時刻とともにWi−Fi AP検知/接続履歴DB11に登録する。
【0026】
履歴送信タイミング制御部13は、Wi−Fi AP検知/接続履歴をサーバ装置20へ送信する予め設定されたタイミングの検知を行なう。同タイミングは、例えば、毎日0時とし24時間でのWi−Fi AP検知/接続履歴を送信することとしても良いし、インセンティブ付与対象のアプリケーションが終了された後の次回起動時としても良い。
【0027】
データ送受信部15は、履歴送信タイミング制御部13により検知されたタイミングで、Wi−Fi AP検知/接続履歴DB11から、前回検知タイミング以降の対象となるWi−Fi AP検知/接続履歴のデータをサーバ装置20へ、ユーザ認証データとともに送信する。また、サーバ装置20からのインセンティブを受信する。
【0028】
ユーザ状況管理部17は、データ送受信部15が受信したインセンティブを、履歴送信タイミング制御で検知したタイミングの時刻情報とともに、ユーザ状況DB19に登録する。ユーザ状況DB19は、インセンティブ付与対象となるアプリケーションから参照され、その進行に反映される。
【0029】
サーバ装置20において、データ送受信部21は、移動局装置10からユーザ認証データとWi−Fi AP検知/接続履歴データを受信する。また、決定したインセンティブを移動局装置10へ送信する。ユーザデータ認証/管理部23は、データ送受信部21で受信したユーザ認証データをユーザデータDB25の登録内容と照合し、認証する。また、インセンティブ決定部33より送られたインセンティブとその基となる検知/接続されたWi−Fi APの情報を、ユーザデータDB25の当該ユーザデータに登録する。
【0030】
検知/接続Wi−Fi AP特定部27は、Wi−Fi AP検知/接続履歴とWi−Fi AP DB29の登録内容を照合することで、検知/接続したWi−Fi APのうちインセンティブ付与対象となるWi−Fi APのみを特定し、そのAPの設置場所を示す緯度経度情報や建物/店舗名称等を取得する。ここで、Wi−Fi AP DB29には、例えば、全国の「au Wi-Fi SPOT」の情報が登録されている。
【0031】
Wi−Fi AP利用ポイント算出部31は、検知/接続Wi−Fi AP特定部27で取得したインセンティブ付与対象Wi−Fi APへの検知/接続状況に基づき、Wi−Fi AP利用ポイントを算出する。ここで、Wi−Fi AP利用ポイントは、検知/接続回数、検知/接続したWi−Fi APを時刻順に移動した際の総移動距離や実際に交通機関を用いて移動した際の総移動時間、検知/接続したWi−Fi APの中で最も遠い2つのWi−Fi AP間の距離やその間の実際に交通機関を用いて移動した際の移動時間、接続した全てのWi−Fi APに対する総接続時間、Wi−Fi AP経由での通信データ量、他のデータ通信手段も含めた総通信データ量に占めるWi−Fi AP経由での通信データ量の割合等のひとつ、または複数の組合せに基づき算出することができる。
【0032】
また、ユーザが初めて検出/接続したWi−Fi APや、インセンティブ付与対象となるアプリケーションの全ユーザのうち初めて検出/接続したWi−Fi AP、また予め設定されたレアWi−Fi AP等が検知/接続されたWi−Fi APに含まれている場合には、利用ポイントにボーナスを加算しても良い。
【0033】
Wi−Fi APを検知しただけの場合と比較し、接続した場合には、ユーザがより積極的にインセンティブ付与となるアプリケーションに取り組んでいると考えられるため、より多くのWi−Fi AP利用ポイントを加味しても良い。また、そのときより長時間接続を維持しているほど、電波強度が弱いWi−Fi APほど、接続中のWi−Fi APへの他の同時接続端末が多いほど、ユーザが積極的な取組みを実施していると判定し、更に多くのWi−Fi AP利用ポイントを加味しても良い。
【0034】
このようにすることで、ユーザの対象アプリケーションへの取組み方の積極性を反映・評価したインセンティブを付与することが可能となる。
【0035】
インセンティブ決定部33は、Wi−Fi AP利用ポイント算出部31で算出されたWi−Fi AP利用ポイントに基づき、ユーザに付与するインセンティブを決定する。ここで、インセンティブは、例えば、対象ゲーム、コンテンツ配信、ライブチャット等で利用可能な通貨やアイテムとすることが考えられる。その場合、Wi−Fi AP利用ポイントの多さに、ユーザに付与する同通貨の額、同アイテムのレア度を反映させる。また、例えば、インセンティブは、携帯通信事業者による、通信利用料や携帯端末購入代金への変換が可能なポイントであっても良く、また、アプリケーション提供事業者が運営するオンラインショッピングサイトで、商品購入代金からの割引に利用可能なポイントであっても良い。また、インセンティブは、アプリケーション提供事業者、またはその提携事業者が運営するリアルな映画館、レジャー施設のチケット、割引クーポン、飲食店の割引クーポン (何れも電子的に配布)であっても良い。また、例えば、ファーストフード店内に設けられたWi−Fiスポットを検知しまたは接続すると、アプリケーションに関し、その店特有のインセンティブや、店内で使用可能なポイント・クーポンが付与されるようにしても良い。これにより、ファーストフード店への誘因を活発化させることができる。これにより、そのファーストフード店におけるWi−Fi提供者とファーストフード店との共同ビジネスを展開することが可能となる。このように決定したインセンティブは、その基となる検知/接続されたWi−Fi APの情報とともにユーザデータ認証/管理部23へ送られる。
【0036】
図2は、移動局装置のWi−Fi APを検知する動作を示すフローチャートである。移動局装置10は、Wi−Fi APを検知すると(ステップS21)、Wi−Fi AP検知/接続履歴DB11に検知したAPの識別情報を検知時刻と共に登録する(ステップS22)。
【0037】
図3は、移動局装置のWi−Fi APへの接続動作を示すフローチャートである。移動局装置10は、Wi−Fi APに接続すると(ステップS31)、Wi−Fi AP検知/接続履歴DB11に接続したAPの識別情報を接続開始時刻と共に登録する(ステップS32)。
【0038】
図4は、移動局装置のWi−Fi APへの接続終了の動作を示すフローチャートである。移動局装置10は、Wi−Fi APへの接続を終了すると(ステップS41)、Wi−Fi AP検知/接続履歴DB11の該当するAPの欄に接続終了時刻を登録する(ステップS42)。
【0039】
図5は、Wi−Fi AP検知/接続履歴に基づくインセンティブ付与の動作を示すフローチャートである。データ送受信部21が、Wi−Fi AP検知/接続履歴を受信すると(送信タイミング検知)(ステップS51)、ユーザデータ認証/管理部23がユーザ認証を行なう(ステップS52)。次に、ユーザデータ認証/管理部23が、Wi−Fi AP検知/接続履歴データを検知/接続Wi−Fi AP特定部27に送信し(ステップS53)、検知/接続Wi−Fi AP特定部27が、検知/接続した各Wi−Fi APを特定する(ステップS54)。次に、Wi−Fi AP利用ポイント算出部31が、Wi−Fi AP利用ポイントを算出し(ステップS55)、インセンティブ決定部33が、インセンティブを決定する(ステップS56)。次に、ユーザデータ認証/管理部23が、ユーザデータを更新し(ステップS57)、インセンティブをサーバ装置20から移動局装置10へ送信する(ステップS58)。そして、ユーザ状況管理部17が、ユーザ状況DB19を更新し(ステップS59)、終了する。
【0040】
なお、本実施形態に係る通信システムは、以下のような態様を採ることも可能である。すなわち、(1)本実施形態に係る通信システムは、携帯端末のWi−Fi APとの検知/接続状況に基づきインセンティブを付与するシステムにおいて、周辺に存在する任意のWi−Fi APを検知し、また、選択されたWi−Fi APに接続するWi−Fi AP検知/接続部と、検知したWi−Fi AP全てについて、それらの識別情報を検知した時刻とともに保存し、また、接続したWi−Fi APそれぞれについて、それらの識別情報を接続開始/終了した時刻とともに保存するWi−Fi AP検知/接続履歴保存部と、検知/接続したWi−Fi APのうちインセンティブ付与対象となるWi−Fi APのみを特定し、そのWi−Fi APの設置場所情報を取得する検知/接続Wi−Fi AP特定部と、特定されたWi−Fi APへの検知/接続状況に基づき付与インセンティブを決定するインセンティブ決定部を具備することを特徴とする。
【0041】
(2)また、本実施形態に係る通信システムは、インセンティブを付与する予め設定されたタイミングを検知するインセンティブ付与タイミング制御部を更に具備し、前回インセンティブ付与タイミング以降、当該タイミングまでに検知/接続したWi−Fi APの情報のみに基づき、付与インセンティブを決定することを特徴とする。
【0042】
(3)また、本実施形態に係る通信システムは、前記インセンティブ決定部が、Wi−Fi APへの検知/接続回数に基づきインセンティブを決定することを特徴とする。
【0043】
(4)また、本実施形態に係る通信システムは、前記インセンティブ決定部が、検知/接続したWi−Fi APを時刻順に移動した際の総移動距離に基づきインセンティブを決定することを特徴とする。
【0044】
(5)また、本実施形態に係る通信システムは、前記インセンティブ決定部が、検知/接続したWi−Fi APを時刻順に、実際に交通機関を用いて移動した際の総移動時間に基づきインセンティブを決定することを特徴とする。
【0045】
(6)また、本実施形態に係る通信システムは、前記インセンティブ決定部が、検知/接続したWi−Fi APの中で最も遠い2つのWi−Fi AP間の距離に基づきインセンティブを決定することを特徴とする。
【0046】
(7)また、本実施形態に係る通信システムは、前記インセンティブ決定部が、検知/接続したWi−Fi APの中で最も遠い2つのWi−Fi AP間を、実際に交通機関を用いて移動した際の移動時間に基づきインセンティブを決定することを特徴とする。
【0047】
(8)また、本実施形態に係る通信システムは、前記インセンティブ決定部が、接続した全てのWi−Fi APに対する総接続時間に基づきインセンティブを決定することを特徴とする。
【0048】
(9)また、本実施形態に係る通信システムは、前記インセンティブ決定部が、接続した全てのWi−Fi APを経由した総通信データ量に基づきインセンティブを決定することを特徴とする。
【0049】
(10)また、本実施形態に係る通信システムは、前記インセンティブ決定部が、接続したWi−Fi APの電波強度に基づきインセンティブを決定することを特徴とする。
【0050】
(11)また、本実施形態に係る通信システムは、前記インセンティブ決定部が、接続したWi−Fi APへの他の同時接続端末数に基づきインセンティブを決定することを特徴とする。
【0051】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザの保有する携帯端末のWi−Fi APへの検知/接続状況に基づきインセンティブを付与することで、ユーザが対象となるアプリケーションに対してどの程度積極的に取り組んでいるかをインセンティブに反映することが可能となる。また、ユーザは、より多くのインセンティブを得るためにWi−Fi接続の利用を促進することで、併せて携帯電話回線接続時に課されるデータ通信コストを低減することができる。
【符号の説明】
【0052】
1 主方式通信部
3 通信方式切替部
5 Wi−Fi AP検知部
7 Wi−Fi AP接続部
9 Wi−Fi AP検知/接続履歴保存部
10 移動局装置
13 履歴送信タイミング制御部
15 データ送受信部
17 ユーザ状況管理部
19 ユーザ状況DB
20 サーバ装置
21 データ送受信部
23 ユーザデータ認証/管理部
25 ユーザデータDB
27 検知/接続Wi−Fi AP特定部
29 Wi−Fi AP DB
31 Wi−Fi AP利用ポイント算出部
33 インセンティブ決定部
図1
図2
図3
図4
図5