(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、本発明を、印字ラベル作成装置に適用した場合を説明する。なお、図面中に「前」「後」「左」「右」「上」「下」の注記がある場合は、明細書中の説明における「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、その注記された方向を指す。
【0019】
<ラベル作成装置の全体構成>
まず、
図1を参照しつつ、本実施形態の印字ラベル作成装置の全体構成を説明する。
【0020】
図1に示すように、印字ラベル作成装置1(印刷装置)は、この例では、操作者の手により把持されるハンディタイプの印字ラベル作成装置である。この印字ラベル作成装置1の筐体6は、装置前面を構成する前カバー6Aと、装置後面を構成する後カバー6Bとで構成されている。
【0021】
前カバー6Aの上側には、各種表示を行うための液晶表示部2が設けられている。液晶表示部2の前面は、例えば透明のアクリル板等で構成されたカバーパネル2Aにより覆われている。液晶表示部2の下側には、各種操作を行うためのキーボード部3が設けられている。キーボード部3には、文字(記号や数字も含む)を入力するための文字キー3aや、各種機能キー3bが含まれている。
【0022】
後カバー6Bは、後カバー本体6B1と、後カバー本体6B1から取り外し可能な着脱カバー6B2とで構成されている。後カバー本体6B1の右側上端には、印字済みラベル用テープ80(後述の
図4参照)を切断するカッタ(図示せず)を駆動するためのカットボタン4が設けられている。
【0023】
<ラベル作成装置の内部構造>
次に、
図2及び
図3を参照しつつ、印字ラベル作成装置1の内部構造を説明する。
【0024】
図2及び
図3に示すように、後カバー本体6B1の後側上部には、凹状のカートリッジホルダ7が設けられている。カートリッジホルダ7には、カバーフィルム51及び基材テープ53(いずれも後述の
図4参照)を供給するカートリッジ31が着脱される。
【0025】
カートリッジホルダ7の下側には、モータ21(後述の
図5参照)を収納するモータ収納部5が設けられている。モータ収納部5の下側、つまり後カバー本体6B1の下部には、乾電池8を収納するための電池収納部9が設けられている。モータ21は、乾電池8から供給される電力により駆動され、リボン巻取スプール57やプラテンローラ182、押圧ローラ192(いずれも詳細は後述)を駆動する。
【0026】
カートリッジホルダ7の上側には、印字済みラベル用テープ80を外部へ排出するためのテープ排出スリット24が設けられている。また、カートリッジホルダ7の右側上部には、ローラホルダ17(詳細は後述)が設けられ、ローラホルダ17の後側には、板状形状の板部25が設けられている。板部25の上部には、開口部である突起部挿入口10が設けられている。上記着脱カバー6B2が後カバー本体6B1に着脱されることで、当該着脱カバー6B2に設けられた突起部(図示せず)が突起部挿入口10に挿抜される。これにより、ローラホルダ17を、印刷位置(後述の
図4に示す位置)へ移動させたり、待機位置(図示せず)へ移動させたりすることができる。
【0027】
また、後カバー本体6B1の上端部にはロック穴11が設けられ、下端部にはロック穴12が2箇所設けられている。上記着脱カバー6B2が後カバー本体6B1に取り付けられた際に、当該着脱カバー6B2に設けられたロック部材(図示せず)がそれぞれロック穴11,12に嵌め込まれる。これにより、着脱カバー6B2の自然開放が防止される。
【0028】
カートリッジホルダ7の底面は、フレーム13で構成されている。フレーム13の右端部であるフレーム端131は、リブ30及びローラ軸20(いずれも詳細は後述)のさらに右側に設けられている。フレーム13の略中央部には、凹状のギア用凹部26が設けられ、ギア用凹部26には、ギア214が設けられている。ギア用凹部26の下側にはギア用凹部第1開口261が設けられ、ギア用凹部26の上側にはギア用凹部第2開口262が設けられている。ギア214は、ギア用凹部第1開口261及びギア用凹部第2開口262を介し、フレーム13の前側の面にそれぞれ設けられたギア(図示せず)とそれぞれ噛合されている。このギア214の後側には、インクリボン55(後述の
図4参照)を巻き取るためのリボン巻取軸14が立設されている。この構成により、モータ21の動力が上記複数のギアにより伝達され、ギア214とリボン巻取軸14とが回転する。ギア214及びこれと噛合する上記2つのギアを含むフレーム13の前側の面に設けられた複数のギアを回転可能に支持するギア軸(図示せず)は、フレーム13と一体として形成されている。
【0029】
なお、
図3中では、説明のためにギア214の歯部を露出させた状態を表しているが、実際には、ギア214の歯部は、隠蔽用傘部(図示せず)により覆われて露出しない構造となっている。
【0030】
リボン巻取軸14の右側には、リブ30が立設されている(
図4も参照)。リブ30の右側面には、矩形状のヒートシンク15が設けられている。ヒートシンク15の右側面には、複数の発熱素子を有するサーマルヘッド16(後述の
図4参照)が設けられている。
【0031】
また、リブ30とテープ排出スリット24との間には、ローラ軸20がフレーム13に立設されている。ローラ軸20は、フレーム13と一体として形成されている。このローラ軸20は、円柱状の円柱部201と、円柱部201の外周から外側に向かって放射状に形成された6個のリブ202とで構成されている(後述の
図4も参照)。また、ローラ軸20は、カートリッジ31に設けられたテープ搬送ローラ39の軸孔391(後述の
図4参照)に挿入され、当該テープ搬送ローラ39を回転可能に支持する。ローラ軸20の左側には、凸部27が立設されている。凸部27は、カートリッジ31の凹部(図示せず)に挿入されることで、カートリッジ31の前後方向の位置決めをするものである。
【0032】
<カートリッジの内部構造>
次に、
図4を参照しつつ、カートリッジ31の内部構造を説明する。
【0033】
図4に示すように、カートリッジホルダ7に装着されたカートリッジ31のカートリッジケース33内の左側下部には、透明フィルム状のカバーフィルム51(被印字テープ)を巻回したカバーフィルムスプール52が回転可能に配置されている。カバーフィルムスプール52から繰り出されたカバーフィルム51は、カートリッジ開口371へ向けて案内され、当該カートリッジ開口371から送出される。
【0034】
カートリッジケース33内の右側下部には、インクリボン55を巻回したリボンスプール56が回転可能に配置されている。リボンスプール56から繰り出されたインクリボン55は、カートリッジ開口371へ向けて案内され、当該カートリッジ開口371からカバーフィルム51と共に送出される。
【0035】
カバーフィルムスプール52とリボンスプール56との間には、リボン巻取スプール57が回転可能に配置されている。上記モータ21から動力を伝達された上記ギア214が回転することで、当該ギア214の後側に立設されたリボン巻取軸14が回転し、リボン巻取スプール57が回転する。これにより、リボンスプール56からインクリボン55を引き出すと共に、消費されたインクリボン55を巻き取る。
【0036】
カートリッジケース33内の上部には、基材テープ53を巻回した基材テープスプール54が回転可能に配置されている。基材テープスプール54から繰り出された基材テープ53は、テープ搬送ローラ39へ向けて案内され、当該基材テープ53と印字済みのカバーフィルム51とが、テープ搬送ローラ39と押圧ローラ192(詳細は後述)とにより圧着されて印字済みラベル用テープ80となり、テープ排出口59へ向けて搬送される。
【0037】
また、カートリッジホルダ7に装着されたカートリッジ31の右側には、プラテンローラユニット18と押圧ローラユニット19とを備えたアーム状の上記ローラホルダ17が、軸支部171を中心に左右方向に揺動可能に設けられている(
図3も参照)。上記着脱カバー6B2が取り付けられると、上記突起部によりローラホルダ17がカートリッジ31方向へ移動される。これにより、ローラホルダ17に設けられた押圧ローラユニット19とプラテンローラユニット18とが印刷位置(
図4に示す位置)へ移動する。
【0038】
プラテンローラユニット18は、ヒートシンク15の右側に配置されている。このプラテンローラユニット18には、プラテンローラ182とプラテンローラ用ギア181(
図3参照)とが設けられている。プラテンローラ182は、ヒートシンク15の右側面に設けられたサーマルヘッド16(印字手段)に対向する位置に配置されている。サーマルヘッド16は、プラテンローラ182や押圧ローラ192等により搬送されるカバーフィルム51に対し、所望の文字列(1文字も含む)やバーコード(一次元コード及び二次元コードの両方を含む)等の印字オブジェクトの印字を行う。なお、プラテンローラ182及び押圧ローラ192が、搬送手段を構成する。プラテンローラ用ギア181は、フレーム13の前側に設けられたギア(図示せず)に噛合されており、上記モータ21から動力を伝達されたプラテンローラ用ギア181が回転することで、プラテンローラ182が回転する。これにより、プラテンローラユニット18が印刷位置へ移動した際に、プラテンローラ182は、カバーフィルム51とインクリボン55とをサーマルヘッド16に対し押圧しつつ、印字済みのカバーフィルム51をその回転により押圧ローラユニット19の方向へ搬送する。
【0039】
押圧ローラユニット19には、押圧ローラ192と押圧ローラ用ギア191(
図3参照)とが設けられている。押圧ローラ192は、ローラ軸20に対向する位置に配置されている。押圧ローラ用ギア191は、フレーム13の前側に設けられたギア(図示せず)に噛合されており、上記モータ21から動力を伝達された押圧ローラ用ギア191が回転することで、押圧ローラ192が回転する。これにより、押圧ローラユニット19が印刷位置へ移動した際に、押圧ローラ192は、カバーフィルム51と基材テープ53とを、ローラ軸20に回転可能に支持されたテープ搬送ローラ39に対し押圧する。これにより、印字済みのカバーフィルム51と基材テープ53とが圧着され印字済みラベル用テープ80となり、テープ排出口59からカートリッジ31の外部へ排出される。その後、印字済みラベル用テープ80は、上記テープ排出スリット24へ向けて案内され、当該テープ排出スリット24から印字ラベル作成装置1の外部へ排出される。
【0040】
<ラベル作成装置の制御系>
次に、
図5を参照しつつ、印字ラベル作成装置1の制御系を説明する。
【0041】
図5に示すように、印字ラベル作成装置1の制御基板(図示せず)上には、制御回路40が配置されている。制御回路40には、CPU44が設けられ、CPU44には、ROM46、RAM48、EEPROM47、及び入出力インターフェース41がデータバスを介して接続されている。なお、EEPROM47に代えて、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いてもよい。
【0042】
ROM46には、印字ラベル作成装置1の制御上必要な各種プログラム(例えば、後述の
図11及び
図12のフローの各手順を実行する制御プログラム等)が格納されている。CPU44は、このROM46に記憶されている各種プログラムに基づき、各種演算を行う。
【0043】
RAM48は、CPU44による各種演算結果を一時的に記憶する。このRAM48には、ラベルイメージメモリ48A等が設けられている。
【0044】
EEPROM47は、各種情報を記憶する。なお、このEEPROMは後述の変形例(1)において各請求項記載の第1履歴記憶手段に相当し、変形例(2)において第2履歴記憶手段に相当する。
【0045】
入出力インターフェース41には、サーマルヘッド駆動回路61、モータ駆動回路63、上記キーボード部3、上記液晶表示部2等が接続されている。
【0046】
サーマルヘッド駆動回路61は、上記サーマルヘッド16を駆動する。
【0047】
モータ駆動回路63は、モータ21を駆動することで、上記ギア214を回転させる。ギア214が回転することで、上記リボン巻取軸14が回転し、リボン巻取スプール57が回転する。また、ギア214の回転は、上記プラテンローラ用ギア182及び押圧ローラ用ギア191へ伝達され、当該プラテンローラ用ギア182及び押圧ローラ用ギア191が回転することで、プラテンローラ182及び押圧ローラ192が回転する。
【0048】
このような制御回路40を核とする制御系において、操作者がキーボード部3を介し所定のラベル作成指示を入力すると、モータ駆動回路63及びモータ21を介しプラテンローラ182及び押圧ローラ192等が駆動され、カバーフィルム51等の搬送が行われる。また、これと同期して、サーマルヘッド駆動回路61を介しサーマルヘッド16の複数の発熱素子が選択的に発熱駆動され、上記搬送されるカバーフィルム51に対し、印字オブジェクトの印字が行われる。これにより、最終的に、印字オブジェクトがカバーフィルム51に形成された印字ラベル(印刷物)が作成される。
【0049】
<印字ラベルの例>
ここで、印字ラベル作成装置1は、複数の印字ラベルを、プラテンローラ182及び押圧ローラ192等の搬送方向に沿った所定の順序で連続的に作成可能である。
図6に、そのようにして作成された複数(この例では3つ)の印字ラベルL1,L2,L3を示す。
【0050】
本実施形態では、各印字ラベルLに、文字列やバーコード等からなる上記印字オブジェクトを配置するための複数のブロックBLが、テープ長さ方向に配列される。そして、各ブロックに1つの印字オブジェクトが配置される。
図6に示す例では、印字ラベルL1には、3つのブロックBL1a〜BL1cが配置され、各ブロックBL1a,BL1b,BL1cに、文字列「A1」、文字列「A2」、文字列「A3」がそれぞれ配置されている。印字ラベルL2には、3つのブロックBL2a〜BL2cが配置され、各ブロックBL2a,BL2b,BL2cに、文字列「B1」、文字列「B2」、文字列「B3」がそれぞれ配置されている。印字ラベルL3には、3つのブロックBL3a〜BL3cが配置され、各ブロックBL3a,BL3b,BL3cに、文字列「C1」、文字列「C2」、文字列「C3」がそれぞれ配置されている。
【0051】
また、
図6に示すように、本実施形態では、各ブロックの文字列は、上記のように複数の印字ラベル(この例では3つの印字ラベルL1,L2,L3)が連続的に作成されるときに所定の規則性に沿ってインクリメント可能な、印字用識別子を含んでいる。すなわちこの例では、上記アルファベット「A」「B」「C」や数字「1」「2」「3」が印字用識別子である。上記アルファベット「A」「B」「C」は、印字ラベルL1→印字ラベルL2→印字ラベルL3、の作成順に沿って「A」→「B」→「C」と1文字ずつインクリメントされている。上記数字「1」「2」「3」は、各印字ラベルL1,L2,L3それぞれにおいて、ブロック順に沿って「1」→「2」→「3」と1文字ずつインクリメントされている。
【0052】
<実施形態の特徴>
そして、本実施形態では、上記のような印字ラベルL1〜L3を作成するにあたり、上記文字列のインクリメントに関する操作者による各種設定を受け付け、対応する表示を行う。その際、本実施形態においては、操作者による上記各種設定を一度に反映したラベルイメージを生成して表示するのではなく、段階的に反映したイメージ(設定イメージとラベルイメージとがある。詳細は後述)を生成して表示し、その都度、操作者による確認・選択操作を求める。以下、その詳細を順を追って説明する。
【0053】
<設定イメージの生成>
まず、液晶表示部2に適宜の編集用初期設定画面(図示せず)が表示された状態で、操作者が、キーボード部3を介し、1つの印字ラベルにおける上記ブロックの数量設定操作(この例では例えば2。なお、後述する区切り設定があることから、生成される印字ラベルLのブロック数と異なってもよい)を行うと、その設定操作が受け付けられる。その後、操作者が、キーボード部3を介し、上記受け付けられた数量のブロックそれぞれに配置される上記印字用識別子を含む印字オブジェクトの入力操作を行うと、その入力操作が受け付けられる。本実施形態では、上記受け付け結果に基づき、1つの印字ラベルLに係わる設定イメージが生成され、液晶表示部2に表示される。
【0054】
例えば、
図7(a)に示す例では、上記のように1つの印字ラベルにおけるブロックの数量が「2」に設定され、これによって表示される1番目のブロックBLxに印字オブジェクトとして文字列「A1」が入力されるとともに、2番目のブロックBLyの印字オブジェクトとして文字列「B1」が入力されている。これにより、上記文字列「A1」「B1」を含む1つの印字ラベルLの設定イメージM1が、液晶表示部2に表示される。なお、2つのブロックBLx,BLy間には、改ブロックマークKが表示されている。
【0055】
そして、本変形例では、操作者による上記インクリメントに係わる設定は、1番目のブロックBLxにおいて行われる。その際、インクリメントの対象とする印字用識別子(この例ではアルファベットの文字や数字)は、2カ所が範囲指定できるようになっている。言い換えれば、インクリメントの対象とする印字用識別子を、2つ選ぶことができる。これに対応して、
図7(a)に示すように、上記設定イメージM1の下方左右両側に、インクリメント態様指定欄S2及びインクリメント態様指定欄S3が表示される。インクリメント態様指定欄S2,S3は、それぞれ、1回のインクリメントの程度を表すインクリメント間隔の設定を入力可能な「Increment」ボックスと、インクリメントの実行回数の設定を入力可能な「Count」ボックスと、が表示される。
【0056】
なお、液晶表示部2における上記設定イメージM1の上方の設定指示メッセージ欄SM1には、「インクリメントの各種設定を行ってください。」のメッセージが表示される。
【0057】
図7(b)に示すように、この例では、インクリメントの対象とする印字用識別子として、ブロックBLxの文字列「A1」に含まれる文字「A」と文字「1」との両方が範囲指定されている(網掛け参照)。そして、インクリメント態様指定欄S2において、文字「A」については、「Increment」ボックスによりインクリメント間隔が1に設定され、「Count」ボックスによりインクリメントの実行回数が3に設定されている。同様に文字「1」については、「Increment」ボックスによりインクリメント間隔が1に設定され、「Count」ボックスによりインクリメントの実行回数が3に設定されている。
【0058】
<第1ラベルイメージの生成>
上記のようにして設定イメージM1の文字「A」「B」それぞれのインクリメント間隔及びインクリメント実行回数の設定が完了すると、
図8に示されるように、それらの設定が反映された態様でインクリメントされたラベルイメージが生成されて、液晶表示部2のプレビュー画面に表示される。その際、操作者がどの種類のインクリメントパターンを用いるかをこの後でさらに選択できるように、互いに異なる複数種類のインクリメントパターンを用いたラベルイメージがそれぞれ生成され、一覧表示される。
【0059】
ここで、本実施形態では、上記インクリメントのパターンとして、「同期パターン」「交互パターン」の2種類のパターンが用意されている。同期パターンは、設定イメージM1における複数の印字用識別子を同期してインクリメントするパターンである。交互パターンは、設定イメージM1における複数の印字用識別子を個別に交互にインクリメントするパターンである。
【0060】
したがって、この例では、
図8に示すように、まず最上段に、前述の文字「A」「1」に対し、上記インクリメント間隔及びインクリメント実行回数の設定を上記同期パターンで反映させた、「A1 B2 C3 ・・・」のラベルイメージSL11が、「同期」チェックボックスとともに表示される。さらに、その下方に、前述の文字「A」「1」に対し、上記インクリメント間隔及びインクリメント実行回数の設定を、上記交互パターンで反映させたラベルイメージも表示される。その際、文字「A」「1」に基づく交互パターンのインクリメントとしては、A1、A2、A3、B1、B2、B3・・・というパターン(第1の交互パターン)と、A1、B1、C1、A2、B2、C2、・・というパターン(第2の交互パターン)の2つが考えられる。したがって、「A1 A2 A3 B1 B2 B3 ・・・」のラベルイメージSL12が「交互1」チェックボックスとともに表示され、かつ、「A1 B1 C1 A2 B2 C2 ・・・」のラベルイメージSL13が「交互2」チェックボックスとともに表示される。なお、上記ラベルイメージSL11,SL12,SL13が各請求項記載の第1印刷物イメージに相当する。
【0061】
なお、液晶表示部2における上記ラベルイメージSL11,SL12,SL13の上方の設定指示メッセージ欄SM2には、「どのインクリメントパターンにしますか?」というメッセージが表示される。また、
図8に示す表示画面は、全体として適宜の操作(例えばキーボード部3を用いた操作)で上下方向にスクロール可能に表示される(後述の
図9、
図10、
図13、
図14も同様)。
【0062】
<第2ラベルイメージの生成>
上記のようにして複数種類のインクリメントパターンによるラベルイメージSL11,SL12,SL13が一覧表示されている状態で、それらのうちいずれか1種類のインクリメントパターンが選択されると、
図9、
図10(a)、
図10(b)に示されるように、当該選択されたインクリメントパターンのラベルイメージが生成されて、液晶表示部2のプレビュー画面に表示される。その際、操作者がどのような区切りパターンを用いるか(言い換えれば各印字ラベルへの文字列の割り当てをどのようにするか)をこの後でさらに選択できるように、互いに異なる複数種類の区切りパターン(言い換えれば割り当てパターン)を用いたラベルイメージがそれぞれ生成され、一覧表示される。
【0063】
例えば、
図9に示す例は、上記
図8の表示画面において「同期パターン」が選択された場合の例である。この例では、上記ラベルイメージSL11に含まれる各文字列を、「A1 B2 C3」のように全く区切らない状態の(言い換えればそれら文字列を1枚の印字ラベルに含ませるようにする)ラベルイメージSL21が、チェックボックスとともに表示される。その下方には、上記ラベルイメージSL11に含まれる各文字列を、「A1」「B2」「C3」のように1つずつ区切る状態の(言い換えれば各文字列ごとに1枚の印字ラベルとする)ラベルイメージSL22が、チェックボックスとともに表示される。さらにその下方には、上記ラベルイメージSL11に含まれる各文字列を、「A1 B2」と「C3 」のように所定数ごとに区切る状態の(この場合は2つずつ区切っている)ラベルイメージSL23が、チェックボックスとともに表示される。
【0064】
また、
図10(a)に示す例は、上記
図8の表示画面において「第1の交互パターン」が選択された場合の例である。この例では、上記ラベルイメージSL12に含まれる各文字列を、「A1」「A2」「A3」「B1」「B2」「B3」「C1」「C2」「C3」のように1つずつ区切る状態の(言い換えれば各文字列ごとに1枚の印字ラベルとする)ラベルイメージSL24が、チェックボックスとともに表示される。また、その下方には、上記ラベルイメージSL12に含まれる各文字列を、「A1 A2」と「A3 B1」と「B2 B3」と「C1 C2」と「C3 」のように所定数ごとに区切る状態の(この場合は2つずつ区切っている)ラベルイメージSL25が、チェックボックスとともに表示される。さらに、その下方には、上記ラベルイメージSL12に含まれる各文字列を、「A1 A2 A3」と「B1 B2 B3」と「C1 C2 C3」の3つに区切る状態の(言い換えれば3枚の印字ラベルとする)ラベルイメージSL26が、チェックボックスとともに表示される。さらにその下方には、上記ラベルイメージSL12に含まれる各文字列を、「A1 A2 A3 B1 B2 B3 C1 C2 C3」のように全く区切らない状態の(言い換えればそれら文字列を1枚の印字ラベルに含ませるようにする)ラベルイメージSL27が、チェックボックスとともに表示される。
【0065】
さらに、
図10(b)に示す例は、上記
図8の表示画面において「第2の交互パターン」が選択された場合の例である。この例では、上記ラベルイメージSL13に含まれる各文字列を、「A1」「B1」「C1」「A2」「B2」「C2」「A3」「B3」「C3」のように1つずつ区切る状態の(言い換えれば各文字列ごとに1枚の印字ラベルとする)ラベルイメージSL28が、チェックボックスとともに表示される。また、その下方には、上記ラベルイメージSL13に含まれる各文字列を、「A1 B1」と「C1 A2」と「B2 C2」と「A3 B3」と「C3 」のように所定数ごとに区切る状態の(この場合は2つずつ区切っている)ラベルイメージSL29が、チェックボックスとともに表示される。さらに、その下方には、上記ラベルイメージSL13に含まれる各文字列を、「A1 B1 C1」と「A2 B2 C2」と「A3 B3 C3」の3つに区切る状態の(言い換えれば3枚の印字ラベルとする)ラベルイメージSL30が、チェックボックスとともに表示される。さらにその下方には、上記ラベルイメージSL13に含まれる各文字列を、「A1 B1 C1 A2 B2 C2 A3 B3 C3」のように全く区切らない状態の(言い換えればそれら文字列を1枚の印字ラベルに含ませるようにする)ラベルイメージSL31が、チェックボックスとともに表示される。
【0066】
なお、上記ラベルイメージSL21,SL22,SL23,SL24,SL25,SL26,SL27,SL28,SL29,SL30,SL31が各請求項記載の第2印刷物イメージに相当する。
【0067】
なお、上記
図9、
図10(a)、
図10(b)のそれぞれに示す液晶表示部2における上記ラベルイメージの上方の設定指示メッセージ欄SM3には、「どの区切りパターンにしますか?」というメッセージが表示される。
【0068】
そして、上記のように
図9、
図10(a)、
図10(b)に示すいずれかの画面で複数種類の区切りパターンによるラベルイメージSL21〜SL31が一覧表示されている状態で、それらのうちいずれか1種類の区切りパターンが選択されることで、選択されたラベルイメージに対応した態様によりサーマルヘッド16により印字形成が実行され、対応する枚数の印字ラベルLを作成可能となる。例えば、上記
図8に示すように第1交互パターンを選択し、さらに続いて表示される表示画面において
図10に示すラベルイメージSL26の区切りパターンを選択すると、前述の
図6に示した、文字列「A1 A2 A3」が配置された印字ラベルL1、文字列「B1 B2 B3」が配置された印字ラベルL2、及び、文字列「C1 C2 C3」が配置された印字ラベルL3、の3枚の印字ラベルを作成することができる(なお、各印字ラベル間の切断については、後述するように、当該切断位置で印字済みラベル用テープ80が搬送停止したときに操作者がカットボタン4を操作することで行われる)。
【0069】
<制御手順>
上記手法を実現するために、ラベル作成装置1のCPU44が実行する制御手順を、
図11及び
図12のフローチャートにより説明する。
【0070】
図11において、このフローに示す処理は、例えば印字ラベル作成装置1の電源がオンされることにより開始される。
【0071】
まず、ステップS10で、CPU44は、前述の編集用初期設定画面が表示された状態で操作者によりキーボード部3を介し行われた、1つの印字ラベルLあたりのブロックの数量設定操作を受け付ける。
【0072】
その後、ステップS20に移り、CPU44は、キーボード部3を介し、上記ステップS10で受け付けられた数量のブロック(前述の例では2つのブロックBLx,BLy)それぞれに配置される、(インクリメント対象となるアルファベットや数字を含む)文字列等の印字オブジェクトの入力操作を受け付ける。このステップS20を実行するCPU44が各請求項記載の印字オブジェクト受付手段として機能する。
【0073】
その後、ステップS30に移り、CPU44は、上記ステップS20で受け付けられた印字オブジェクトをそれぞれ備えた、上記ステップS10で受け付けられた数量のブロックがテープ長さ方向に配列された、1つの上記設定イメージM1を生成する。このステップS30を実行するCPU44が、各請求項記載の設定イメージ生成手段として機能する。
【0074】
そして、ステップS40で、CPU44は、上記ステップS30で生成された設定イメージM1を、液晶表示部2に表示させる(
図7(a)及び
図7(b)参照)。このステップS40を実行するCPU44が各請求項記載の設定表示手段として機能する。
【0075】
その後、ステップS50に移り、CPU44は、キーボード部3を介した、操作者によるインクリメントに関する設定操作を受け付ける。なお、このステップS50で受け付けられる印字ラベルのインクリメントに関する設定操作としては、上記したように、インクリメントの対象とする印字用識別子の設定(範囲設定)、インクリメント間隔の設定、インクリメントの実行回数の設定等の操作がある。このステップS50を実行するCPU44が、各請求項記載の第1インクリメント態様受付手段として機能する。
【0076】
そして、ステップS60で、CPU44は、上記ステップS50で受け付けられたインクリメントに関する各設定に基づくインクリメント態様で、設定イメージM1におけるインクリメント対象の複数の印字用識別子(上記の例では文字「A」及び文字「1」)をインクリメントした、少なくとも1つのラベルイメージ(上記の例では3つのラベルイメージSL1,SL2,SL3)を、複数種類のインクリメントパターンにより生成する。このステップS60を実行するCPU44が各請求項記載の第1イメージ生成手段として機能する。
【0077】
その後、ステップS70に移り、CPU44は、上記ステップS60で生成された複数種類のインクリメントパターンによるラベルイメージ(上記の例ではラベルイメージSL11,SL12,SL13)を液晶表示部2に表示させる(
図8参照)。このステップS70を実行するCPU44が各請求項記載の第1表示手段として機能する。
【0078】
そして、ステップS80で、CPU44は、キーボード部3を介した、操作者による、上記複数種類のインクリメントパターンのうちいずれか1種類のインクリメントパターンの選択(言い換えれば、上記ラベルイメージSL1〜SL3のうちいずれか1つの選択)を受け付ける。このステップS80を実行するCPU44が、各請求項記載の第2インクリメント態様受付手段として機能する。
【0079】
その後、ステップS90では、CPU44は、ステップS80で受け付けた種類のインクリメントパターンを用いたラベルイメージを、複数種類の区切りパターンにより生成(上記の例ではラベルイメージSL21〜SL23、若しくは、ラベルイメージSL24〜SL27、若しくは、ラベルイメージSL28〜SL31を生成)する。このステップS90を実行するCPU44が各請求項記載の第2イメージ生成手段として機能する。
【0080】
そして、ステップS100で、CPU44は、上記ステップS90で生成した複数種類のインクリメントパターンによるラベルイメージ(上記の例ではラベルイメージSL21〜SL23、若しくは、ラベルイメージSL24〜SL27、若しくは、ラベルイメージSL28〜SL31)を、液晶表示部2に表示させる。このステップS100を実行するCPU44が各請求項記載の第2表示手段として機能する。
【0081】
その後、ステップS110で、CPU44は、キーボード部3を介した、操作者による、上記複数種類の区切りパターンのうちいずれか1つのパターンの選択(言い換えれば、上記ラベルイメージSL21〜SL31のうちいずれか1つの選択)を受け付ける。このステップS110を実行するCPU44が各請求項記載の第3インクリメント態様受付手段として機能する。
【0082】
そして、ステップS120で、CPU44は、キーボード部3を介し所定のラベル作成指示が入力されたか否かを判定する。ラベル作成指示が入力されるまでは、ステップS120の判定は満たされず(S120:NO)、ループ待機する。ラベル作成指示が入力されたら、ステップS120の判定が満たされて(S120:YES)、ステップS200に移る。
【0083】
ステップS200では、CPU44は、上記ステップS110で区切りパターンを受け付けたラベルイメージに対応した印字ラベルLを生成する、ラベル作成処理(詳細は後述)を実行する。このステップS200を実行するCPU44が各請求項記載の印刷制御手段として機能する。その後、このフローに示す処理を終了する。
【0084】
上記ステップS200のラベル作成処理の詳細手順を
図12により説明する。
【0085】
図12において、まずステップS205で、CPU44は、印字ラベルLの作成枚数に係わる変数Nの値を1に設定する。またこれと共に、上記ステップS110で受け付けた区切りパターンの選択(言い換えれば上記ラベルイメージSL21〜SL31のうちいずれか1つの選択)に対応して、上記変数Nの最大値Nmaxを設定する。
【0086】
その後、ステップS210で、CPU44は、モータ駆動回路63に制御信号を出力し、モータ21の駆動を開始する。これにより、ギア214が回転駆動し、プラテンローラ182及び押圧ローラ192等の回転が開始され、カバーフィルム51、基材テープ53、及び印字済みラベル用テープ80の搬送が開始される。
【0087】
その後、ステップS220に移り、CPU44は、カバーフィルム51の搬送方向位置が所定の印字開始位置に達したか否かを公知の手法で判定する。印字開始位置に達するまでは、ステップS220の判定が満たされず(S220:NO)、上記ステップS210に戻り同様の手順を繰り返す。印字開始位置に達したら、ステップS220の判定が満たされて(S220:YES)、ステップS230に移る。
【0088】
ステップS230では、CPU44は、サーマルヘッド駆動回路61に対し、上記ステップS100において
図9のように表示したラベルイメージSL21〜SL23のいずれか(若しくは
図10(a)のように表示したラベルイメージSL24〜SL27のいずれか、若しくは
図10(b)のように表示したラベルイメージSL28〜SL31のいずれか)において、この時点での変数Nの値に対応する順番のラベルに対応した制御信号(印字データ)を出力する。これにより、上記印字データに対応してサーマルヘッド16が駆動され、カバーフィルム51に対し、当該印字データに対応した印字オブジェクトの形成が開始される。
【0089】
そして、ステップS240で、CPU44は、カバーフィルム51の搬送方向位置が所定の印字終了位置に達したか否かを公知の手法で判定する。印字終了位置に達するまでは、ステップS240の判定は満たされず(S240:NO)、ループ待機する。印字終了位置に達したら、ステップS240の判定が満たされて(S240:YES)、ステップS250に移る。
【0090】
ステップS250では、CPU44は、サーマルヘッド駆動回路61に対し制御信号を出力し、サーマルヘッド16の駆動を停止して、印字を終了させる。
【0091】
その後、ステップS260に移り、CPU44は、印字済みラベル用テープ80の搬送方向位置がテープ切断位置に達したか否かを公知の手法で判定する。テープ切断位置に達するまでは、ステップS260の判定は満たされず(S260:NO)、ループ待機する。テープ切断位置に到達したら、ステップS260の判定が満たされて(S260:YES)、ステップS270に移る。
【0092】
ステップS270では、CPU44は、モータ駆動回路63に制御信号を出力し、モータ21の駆動を停止する。これにより、プラテンローラ182及び押圧ローラ192等の回転が停止し、カバーフィルム51、基材テープ53、及び印字済みラベル用テープ80の搬送が停止する。
【0093】
そして、ステップS280で、CPU44は、カットボタン4が操作されることでカッタが駆動され印字済みラベル用テープ80が切断されたか否を判定する。印字済みラベル用テープ80が切断されるまでは、ステップS280の判定は満たされず(S280:NO)、ループ待機する。印字済みラベル用テープ80が切断されたら、ステップS280の判定が満たされて(S280:YES)、ステップS290に移る。なお、印字済みラベル用テープ80が切断されることで、上記ステップS100において
図9のように表示したラベルイメージSL21〜SL23のいずれか(若しくは
図10(a)のように表示したラベルイメージSL24〜SL27のいずれか、若しくは
図10(b)のように表示したラベルイメージSL28〜SL31のいずれか)に基づき、この時点での変数Nの値に対応する順番の印字ラベルLが生成されることとなる。
【0094】
ステップS290では、CPU44は、変数Nの値が最大数Nmaxに達したか否かを判定する。変数Nの値が最大数Nmaxに達するまでは、ステップS290の判定は満たされず(S290:NO)、ステップS295に移る。ステップS295では、CPU44は、変数Nの値に1を加えた後、上記ステップS210に戻り同様の手順を繰り返す。一方、ステップS290において、変数Nの値が最大数Nmaxに達したら、ステップS290の判定が満たされて(S290:YES)、このルーチンを終了する。以上により、上記上ステップS100において
図9のように表示したラベルイメージSL21〜SL23のいずれか(若しくは
図10(a)のように表示したラベルイメージSL24〜SL27のいずれか、若しくは
図10(b)のように表示したラベルイメージSL28〜SL31のいずれか)、に対応した枚数の全印字ラベルLが生成される。
【0095】
以上説明したように、本実施形態においては、まず、印字用識別子を含む印字オブジェクトが配置された初期イメージ表示(設定イメージM1)を表示した状態で、操作者による、印字用識別子の指定、インクリメント間隔、インクリメントの実行回数、の設定操作の受け付け、これを反映したイメージ表示(ラベルイメージSL11〜13)が行われる。その後、さらにインクリメントパターンの選択を受け付け、これを反映したイメージ表示(ラベルイメージSL21〜23若しくはSL24〜27若しくはSL28〜SL31)が行われる。さらにその後、区切りパターンの選択を受け付け、これを反映した態様で、印字ラベルLの生成が行われる。以上のようにして段階的に小刻みに、インクリメントに関する設定の受付と反映表示を行うことにより、操作者の意図を確実に反映させた印字ラベルLを、迅速かつ容易に作成することができる。この結果、操作者の利便性を向上することができる。
【0096】
また、本実施形態では特に、
図8に示す画面において、同期パターンを用いたラベルイメージSL11、及び、交互パターンを用いたラベルイメージSL12,13、が一覧表示される。これにより、操作者は、印字用識別子を同期パターン及び交互パターンのいずれによりインクリメントするかを、各パターンが実行されたときの姿を視覚的に認識した上で、自らの意図に沿って選択することができる。
【0097】
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下に、その変形例について説明する。
【0098】
(1)履歴に応じてインクリメントパターンを優先表示させる場合
上記実施形態においては、例えば
図8に示すように、上段から下段に向かって、同期パターンのラベルイメージSL11、第1交互パターンのラベルイメージ12、第2交互パターンのラベルイメージSL13の順で表示したが、これに限られない。すなわち、過去のラベル作成時に使用されたときのインクリメントパターンの選択履歴(第1パターン選択履歴に相当)に応じて、上記の表示順序を変化させ、例えば前回に選択されたパターン(あるいは履歴が多いパターン)を優先的に表示するようにしてもよい。この場合、当該履歴は、上記した例えば制御回路40のEEPROM47に記憶される(第1履歴記憶手段に相当)。
【0099】
例えば
図13においては、上記
図8を用いて説明した選択履歴(上記3つのインクリメントパターンのうち第1交互パターンが選択)に応じて、上段から下段に向かって、第1交互パターンのラベルイメージSL12、同期パターンのラベルイメージSL11、第2交互パターンのラベルイメージSL13の順で表示した場合を示している。
【0100】
本変形例においては、操作者が過去に利用したことのあるインクリメントパターンは、それ以降、液晶表示部2のプレビュー画面において他のパターンよりも優先的に表示される。この結果、操作者は、当該インクリメントパターンを容易に再度選択することができ、これによっても利便性を向上することができる。
【0101】
(2)履歴に応じて区切りパターンを優先表示させた場合
上記実施形態においては、例えば
図9に示す例では、上段から下段に向かって各区切りパターンごとにラベルイメージSL21,SL22,SL23の順で表示され、
図10(a)に示す例では、上段から下段に向かって各区切りパターンごとにラベルイメージSL24,SL25,SL26,SL27の順で表示され、
図10(b)に示す例では、上段から下段に向かって各区切りパターンごとにラベルイメージSL28,SL29,SL30,SL31の順で表示されたが、これに限られない。すなわち、過去のラベル作成時に使用されたときの区切りパターンの選択履歴(第2パターン選択履歴に相当)に応じて、上記の表示順序を変化させ、例えば前回に選択されたパターン(あるいは履歴が多いパターン)を優先的に表示するようにしてもよい。この場合、当該履歴は、上記した例えば制御回路40のEEPROM47に記憶される(第2履歴記憶手段に相当)。
【0102】
例えば
図14においては、上記
図10(a)を用いて説明した選択履歴(上記4つの区切りパターンのうちラベルイメージSL26に対応するパターンが選択)に応じて、上段から下段に向かって、ラベルイメージSL26、ラベルイメージSL24、ラベルイメージSL25、ラベルイメージSL27の順で表示した場合を示している。
【0103】
本変形例においては、操作者が過去に利用したことのある区切りパターンは、それ以降、液晶表示部2のプレビュー画面において他のパターンよりも優先的に表示される。この結果、操作者は、当該区切りパターンを容易に再度選択することができ、これによっても利便性を向上することができる。
【0104】
なお、上記
図5中に示す矢印は、信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
【0105】
また、
図11及び
図12に示すフローチャートは、本発明を図示する手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
【0106】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態等による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
【0107】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。