【文献】
竹内啓五,画像処理による群衆の特徴評価に関する研究,日本建築学会計画系論文集 [online],一般社団法人日本建築学会,1996年 8月,第486号,pp.109−116,[検索日 2016.06.28],CiNii,URL:http://ci.nii.ac.jp/naid/110004654401/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、センサで検出された累積活動をコード化することでヒートマップを作成している。そのため、ビデオカメラの他にセンサを設ける必要がある。一方、特許文献2にはGPSセンサにより得られる位置データからヒートマップを作成することが記載されており、特許文献1のセンサとして特許文献2のGPSセンサを使用することが可能であると思われるが、ヒートマップを得るためにビデオカメラの他にセンサを設けることは装置が複雑化し、コスト高となる。
【0006】
そこで本発明においては、ビデオカメラなどのような撮像装置により取得した画像のみからヒートマップ画像を生成することが可能なヒートマップ画像生成装置、ヒートマップ画像生成方法およびヒートマップ画像生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のヒートマップ画像生成装置は、撮像装置により順次取得される連続した複数フレームの画像から背景とする画像(以下、「背景画像」と称す。)を得て、撮像装置により順次取得される連続した複数フレームの各フレームについて、順次、各フレームの画像と背景画像との間で差分を取り、予め区分した前記フレーム内の領域ごとに所定の時間内に差が発生している回数をカウントするカウント手段と、カウント手段により領域ごとにカウントした回数に応じて領域ごとに表現を変えた画像を生成するヒートマップ画像生成手段とを有するものである。
【0008】
また、本発明のヒートマップ画像生成方法は、撮像装置により順次取得される連続した複数フレームの画像から背景とする画像(背景画像)を得て、撮像装置により順次取得される連続した複数フレームの各フレームについて、順次、各フレームの画像と背景画像との間で差分を取り、予め区分したフレーム内の領域ごとに所定の時間内に差が発生している回数をカウントすること、領域ごとにカウントした回数に応じて領域ごとに表現を変えた画像を生成することを含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のヒートマップ画像生成プログラムは、コンピュータに、撮像装置により順次取得される連続した複数フレームの画像から背景とする画像(背景画像)を得て、撮像装置により順次取得される連続した複数フレームの各フレームについて、順次、各フレームの画像と背景画像との間で差分を取り、予め区分したフレーム内の領域ごとに所定の時間内に差が発生している回数をカウントすること、領域ごとにカウントした回数に応じて領域ごとに表現を変えた画像を生成することを実行させるためのものである。
【0010】
上記発明によれば、予め区分したフレーム内の領域ごとに、連続した複数フレームの各フレームの画像と背景画像との間で所定の時間内に差が発生している回数がカウントされ、領域ごとにカウントされた回数に応じて領域ごとに表現を変えた画像、すなわちヒートマップ画像が生成される。
【0011】
また、本発明のヒートマップ画像生成装置は、撮像拠点に設置され、撮像装置が接続される拠点サーバであり、カウント手段を有する拠点サーバと、拠点サーバと電気通信回線により接続される集約サーバであり、ヒートマップ画像生成手段を有する集約サーバとを含む構成とすることができる。これにより、撮像拠点の拠点サーバにより、予め区分したフレーム内の領域ごとに、連続した複数フレームの各フレームの画像と背景画像との間で所定の時間内に差が発生している回数がカウントされ、集約サーバにより、領域ごとにカウントされた回数に応じて領域ごとに表現を変えた画像、すなわちヒートマップ画像が生成される。
【0012】
このとき、拠点サーバは、撮像装置により順次取得される連続した複数フレームの画像から所定のタイミングごとに基準となるフレーム(以下、「基準フレーム」と称す。)の画像データ(以下、「基準画像データ」と称す。)を集約サーバに伝送する基準画像伝送手段と、撮像装置により順次取得される連続した複数フレームの基準フレームの後の各フレームについて、順次、各フレームの画像と背景画像との間で差が発生している第1領域と、各フレームの直前のフレームの画像と背景画像との間で差が発生している第2領域との両方を取り囲む第3領域を算出する抽出領域算出手段と、各フレームの画像から各フレームの第3領域の画像データを順次抽出して集約サーバに伝送する抽出画像伝送手段とを含み、集約サーバは、拠点サーバから伝送された基準画像データおよび各フレームの第3領域の画像データから動画像を合成する画像合成手段とを含むことが望ましい。
【0013】
これにより、前述のようにヒートマップ画像が生成されることに加えて、連続した複数フレームの画像の前後で変化のある領域をそれぞれ抽出して集約サーバに伝送して合成するのではなく、連続した複数フレームの各フレームの画像と背景画像との間で差が発生している第1領域と、各フレームの直前のフレームの画像と背景画像との間で差が発生している第2領域との両方を取り囲む第3領域の画像データを抽出し、集約サーバに伝送して合成した動画像が得られる。
【0014】
また、本発明のヒートマップ画像生成装置は、撮像装置と電気通信回線により接続される集約サーバを含み、撮像装置が、複数フレームの画像を集約サーバへ送信するものであり、集約サーバが、カウント手段と、ヒートマップ画像生成手段とを有する構成とすることができる。これにより、撮像装置から集約サーバへ送信された複数フレームの画像に基づいて、予め区分したフレーム内の領域ごとに、連続した複数フレームの各フレームの画像と背景画像との間で所定の時間内に差が発生している回数がカウントされ、領域ごとにカウントされた回数に応じて領域ごとに表現を変えた画像、すなわちヒートマップ画像が生成される。
【0015】
また、本発明のヒートマップ画像生成装置は、撮像装置と電気通信回線により接続される蓄積サーバと、蓄積サーバと電気通信回線により接続される集約サーバとを含み、撮像装置が、複数フレームの画像を蓄積サーバへ送信するものであり、蓄積サーバが、撮像装置から送信された複数フレームの画像を蓄積する手段を有し、集約サーバが、蓄積サーバから複数フレームの画像を取得する手段と、カウント手段と、ヒートマップ画像生成手段とを有する構成とすることができる。これにより、撮像装置により順次取得される連続した複数フレームの画像が撮像装置から蓄積サーバへ送信されて蓄積され、集約サーバによりこの蓄積サーバに蓄積された複数フレームの画像が取得され、予め区分したフレーム内の領域ごとに、連続した複数フレームの各フレームの画像と背景画像との間で所定の時間内に差が発生している回数がカウントされ、領域ごとにカウントされた回数に応じて領域ごとに表現を変えた画像、すなわちヒートマップ画像が生成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ビデオカメラなどのような撮像装置により取得した画像のみからヒートマップ画像を生成することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1実施形態におけるヒートマップ画像生成装置の概略構成図である。
図1において、本発明の第1実施形態におけるヒートマップ画像生成装置は、撮像装置2により順次取得される連続した複数フレームの各フレームの画像と背景画像との間で差分を取り、予め区分したフレーム内の領域ごとに差が発生している領域をカウントするカウント手段50と、カウント手段50により領域ごとにカウントした回数に応じて領域ごとに表現を変えた画像を生成するヒートマップ画像生成手段51とを有する。
【0019】
撮像装置2は、所定の時間間隔(例えば、1/120秒〜1秒間隔)で静止画像を撮像することにより、連続した複数フレームの画像を取得する装置である。カウント手段50は、この撮像装置2により順次取得される連続した複数フレームの画像から背景とする画像(背景画像)を得て、撮像装置2により順次取得される連続した複数フレームの各フレームについて、順次、各フーレムの画像と背景画像との間で差分を取り、予め区分したフレーム内の領域ごとに所定の時間内に差が発生している回数をカウントする。
【0020】
なお、本実施形態においては、背景画像として、差分を取る各フレームの直前の複数フレームの画像を平均化したものを用いる。例えば、差分を取る1フレームについて背景画像との差が発生している領域を算出する場合、カウント手段50は、この1フレームの直前の100フレームの画像を平均したものを背景画像とする。そして、順次、差分を取る1フレームごとにそれぞれの直前の100フレームの画像を平均化して背景画像とし、各フレームの画像と背景画像との間で差分を取る。
【0021】
そして、カウント手段50は、予め区分したフレーム内の領域ごとに所定の時間内に差が発生している回数をカウントする。
図5(a)〜(c)は連続したフレームの各画像と背景画像との間で差分を取った結果の画像の例を示している。また、同図(a)〜(c)には、撮像装置2により撮像するフレーム内を予め格子状の複数の領域に区分したグリッドを表示するとともに、各領域にはカウント手段50によりカウントした回数を表示している。
【0022】
ヒートマップ画像生成手段51は、カウント手段50によりカウントした回数に応じて領域ごとに、色や濃淡などの表現を変えた画像を生成する。例えば、
図5(c)において、各領域のカウント回数に応じて、色を変えたり、カウント回数の大小により濃淡を変えたりした画像を生成する。
【0023】
上記構成のヒートマップ画像生成装置では、ビデオカメラなどのような撮像装置2により取得した画像のみから、予め区分したフレーム内の領域ごとに、連続した複数フレームの各フレームの画像と背景画像との間で所定の時間内に差が発生している回数がカウントされ、領域ごとにカウントされた回数に応じて領域ごとに表現を変えた画像、すなわちヒートマップ画像が生成される。
【0024】
なお、上記構成のヒートマップ画像生成装置は、汎用サーバ、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、PDA(個人情報端末)、ポケットコンピュータ、スマートフォン、フィーチャーフォン(携帯電話機)や携帯型ゲーム機等の様々なコンピュータ上で、このコンピュータを上記各手段50,51として機能させるためのプログラムを実行することにより実現される。この際、撮像装置2は、上述のコンピュータに内蔵されたものや、外部接続されたものを用いることが可能である。
【0025】
(実施の形態2)
図2は本発明の第2実施形態におけるヒートマップ画像生成装置の概略構成図である。
図2において、本発明の第2実施形態におけるヒートマップ画像生成装置は、撮像拠点に設置される1または複数の撮像装置2と、1または複数の撮像装置2と電気通信回線Nにより接続される集約サーバ4とから構成される。
【0026】
撮像装置2は、複数フレームの画像を電気通信回線Nを通じて集約サーバ4へ送信する機能を有する。集約サーバ4は、前述のカウント手段50と、ヒートマップ画像生成手段51とを有する。集約サーバ4は、1または複数の撮像装置2からそれぞれ送信された複数フレームの画像を1または複数の撮像装置2ごとに処理し、それぞれのヒートマップ画像を作成する。集約サーバ4は、前述のような様々なコンピュータ上で、このコンピュータを上記各手段50,51として機能させるためのプログラムを実行することにより実現される。
【0027】
上記構成のヒートマップ画像生成装置では、撮像拠点に設置された1または複数の撮像装置2により取得された画像が集約サーバ4へ集約され、集約サーバ4によりそれぞれの撮像拠点の撮像装置2により取得された画像のみからヒートマップ画像が生成される。
【0028】
(実施の形態3)
図3は本発明の第3実施形態におけるヒートマップ画像生成装置の概略構成図である。
図3において、本発明の第2実施形態におけるヒートマップ画像生成装置は、撮像拠点に設置される1または複数の撮像装置2と、1または複数の撮像装置2と電気通信回線Nにより接続される蓄積サーバ6と、蓄積サーバ6と電気通信回線Nにより接続される集約サーバ4とから構成される。なお、撮像装置2と蓄積サーバ6とを接続する電気通信回線Nと、蓄積サーバ6と集約サーバ4とを接続する電気通信回線Nとは、同じ電気通信回線でも異なる電気通信回線でも良い。
【0029】
撮像装置2は、複数フレームの画像を電気通信回線Nを通じて蓄積サーバ6へ送信する機能を有する。蓄積サーバ6は、1または複数の撮像装置2から送信された複数フレームの画像を1または複数の撮像装置2ごとに蓄積する記憶手段60を有する。蓄積サーバ6は、前述のような様々なコンピュータ上で、このコンピュータを上記各手段60として機能させるためのプログラムを実行することにより実現される。
【0030】
集約サーバ4は、蓄積サーバ6から複数フレームの画像を取得する画像取得手段52と、前述のカウント手段50と、ヒートマップ画像生成手段51とを有する。集約サーバ4は、前述のような様々なコンピュータ上で、このコンピュータを上記各手段50,51,52として機能させるためのプログラムを実行することにより実現される。
【0031】
上記構成のヒートマップ画像生成装置では、撮像拠点に設置された1または複数の撮像装置2により取得された画像が蓄積サーバ6に一旦蓄積され、蓄積サーバ6に蓄積された画像のみから集約サーバ4によりそれぞれの撮像拠点のヒートマップ画像が生成される。
【0032】
(実施の形態4)
図4は本発明の第4実施形態におけるヒートマップ画像生成装置の概略構成図である。
図5において、本発明の第4実施形態におけるヒートマップ画像生成装置は、撮像拠点に設置される1または複数の撮像装置2と、それぞれ1または複数の撮像装置2が接続される1または複数の拠点サーバ3と、1または複数の拠点サーバ3と電気通信回線Nにより接続される集約サーバ4とから構成される。
【0033】
拠点サーバ3は、前述のカウント手段50を有する。拠点サーバ3は、撮像拠点ごとにそれぞれ設置される。各拠点サーバ3には、1または複数の撮像装置2が接続される。拠点サーバ3は、撮像装置2により取得した画像から、カウント手段50により予め区分したフレーム内の領域ごとに所定の時間内に差が発生している回数をカウントし、その結果を、電気通信回線Nを通じて集約サーバ4へ送信する。拠点サーバ3は、前述のような様々なコンピュータ上で、このコンピュータを上記カウント手段50として機能させるためのプログラムを実行することにより実現される。
【0034】
集約サーバ4は、前述のヒートマップ画像生成手段51を有する。集約サーバ4は、拠点サーバ3から送信されたカウント結果に基づいて、ヒートマップ画像生成手段51により領域ごとに色や濃淡などの表現を変えた画像を生成する。集約サーバ4は、前述のような様々なコンピュータ上で、このコンピュータを上記ヒートマップ画像生成手段51として機能させるためのプログラムを実行することにより実現される。
【0035】
上記構成のヒートマップ画像生成装置では、1または複数の撮像拠点にそれぞれ設置された1または複数の撮像装置2により取得された画像から拠点サーバ3のカウント手段50によりカウントされた結果のみが集約サーバ4へ集約され、集約サーバ4によりそれぞれの撮像拠点のヒートマップ画像が生成される。
【0036】
(実施の形態5)
図6は本発明の第5実施形態におけるヒートマップ画像生成装置の概略構成図、
図7は
図6のヒートマップ画像生成装置のブロック図、
図8は撮像装置により順次取得される連続した複数フレームの画像の説明図である。
【0037】
図6において、本発明の第5実施形態におけるヒートマップ画像生成装置は、撮像拠点に設置され、撮像装置2が接続される拠点サーバ3と、拠点サーバ3と電気通信回線Nにより接続される集約サーバ4とから構成される。
【0038】
図7に示すように、拠点サーバ3は、撮像装置2により順次取得される連続した複数フレームの各フレームの画像を一時記憶する記憶手段10と、所定のタイミングごとに基準となるフレーム(基準フレーム)の画像のデータ(基準画像データ)を集約サーバ4に伝送する基準画像伝送手段11と、前述のカウント手段50として機能するとともに複数フレームの基準フレームの後の各フレームから抽出する領域(以下、「抽出領域」と称す。)を算出するカウント手段兼抽出領域算出手段12と、各フレームの画像から各フレームの抽出領域の画像データを順次抽出して集約サーバ4に伝送する抽出画像伝送手段13とを有する。
【0039】
拠点サーバ3は、前述のような様々なコンピュータ上で、このコンピュータを上記各手段10〜13として機能させるためのプログラムを実行することにより実現される。
【0040】
基準画像伝送手段11は、
図8に示すように、撮像装置2により順次取得される連続した複数フレームの画像20a,20b,・・・,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20i,20j,20k,・・・から所定のタイミングごとに基準となるフレーム(基準フレーム)の画像20a,20d,20jのデータ(基準画像データ)を集約サーバ4に伝送する。基準フレームは、予め設定された時間(例えば、30秒間隔や1分間隔など)や、予め設定されたフレーム数等のタイミングごとに決定される。
【0041】
カウント手段兼抽出領域算出手段12は、撮像装置2により順次取得される連続した複数フレームの画像から背景とする画像(背景画像)を得て、前述のカウント手段50として機能するとともに、撮像装置2により順次取得される連続した複数フレームの基準フレームの後の各フレームについて、順次、各フレームの画像と背景画像との間で差が発生している第1領域と、各フレームの直前のフレームの画像と背景画像との間で差が発生している第2領域との両方を取り囲む第3領域を算出する。第3領域が、抽出画像伝送手段13により抽出する領域(抽出領域)である。
【0042】
ここで、背景画像は、各フレームの直前の複数フレームの画像を平均化したものを用いる。例えば、フレーム20dについて背景画像との差が発生している領域を算出する場合、カウント手段兼抽出領域算出手段12は、このフレーム20dの直前の100フレームの画像を平均したものを背景画像とする。そして、この背景画像とフレーム20dとの差分を取る。
図9(a)〜(c)は各フレーム20d,20e,20fの画像の例を、
図10(a)〜(c)は
図9(a)〜(c)の各フレーム20d,20e,20fの画像とそれぞれの背景画像との差分を取った画像の例を、それぞれ示している。
【0043】
カウント手段兼抽出領域算出手段12は、このような差分処理を基準フレーム20dの後の各フレーム20e〜20iについて順次行い、各フレーム20e〜20iの画像と背景画像との間で差が発生している第1領域と、各フレーム20e〜20iの直前のフレーム20d〜20hの画像と背景画像との間で差が発生している第2領域との両方を取り囲む第3領域(抽出領域)を算出する。
図11(a)はフレーム20dの差分発生領域31とこれを取り囲む第1領域41を示している。
図11(b)はフレーム20eの差分発生領域32a,32bとこれらを取り囲む第2領域42を示している。
図11(c)はフレーム20dの差分発生領域31とフレーム20eの差分発生領域32a,32bとの両方を取り囲む第3領域(抽出領域)43を示している。
【0044】
なお、本実施形態において、カウント手段兼抽出領域算出手段12は、演算処理を簡単にするため、2本の水平線および2本の垂直線により構成される矩形により取り囲まれた領域を算出するが、本発明はこれに限られるものではない。要するに、差分が発生している画素領域を一纏めにして1つの領域により全て取り囲む領域を算出するものであれば良い。
【0045】
また、カウント手段兼抽出領域算出手段12は、各フレームに対する第3領域(抽出領域)の位置および大きさを特定する第3領域情報(以下、「抽出領域情報」と称す。)を算出する。
図11(c)の例では、カウント手段兼抽出領域算出手段12は、抽出領域情報として、第3領域43の左上角の位置の座標(X,Y)と、第3領域43の大きさ(幅Wおよび高さH)を算出する。
【0046】
抽出画像伝送手段13は、各フレームの画像からカウント手段兼抽出領域算出手段12により算出された各フレームの第3領域の画像データを順次抽出して集約サーバ4に伝送する。
図9の例では、抽出画像伝送手段13は、
図12に示すようにフレーム20eの画像から
図11(c)に示す第3領域43の画像データを抽出して集約サーバ4に伝送する。また、抽出画像伝送手段13は、この第3領域43の画像データに加えて抽出領域情報(座標(X,Y)、幅Wおよび高さH)を集約サーバ4に伝送する。
【0047】
一方、集約サーバ4は、
図7に示すように、前述のヒートマップ画像生成手段51として機能するとともに拠点サーバ3から伝送された基準画像データおよび各フレームの第3領域の画像データから動画像を合成するヒートマップ画像生成手段兼画像合成手段14と、ヒートマップ画像生成手段兼画像合成手段14により合成された動画像を記憶する記憶手段15と、電気通信回線Nを介して接続するコンピュータ5(
図6参照。)に対して記憶手段15に記憶した動画像を提供する動画像提供手段16とを有する。集約サーバ4は、前述のような様々なコンピュータ上で、このコンピュータを上記各手段14〜16として機能させるためのプログラムを実行することにより実現される。
【0048】
ヒートマップ画像生成手段兼画像合成手段14は、前述のヒートマップ画像生成手段51と同様に、拠点サーバ3から送信されたカウント結果に基づいて領域ごとに色や濃淡などの表現を変えたヒートマップ画像を生成するとともに、拠点サーバ3から伝送された基準画像データおよび各フレームの第3領域の画像データから動画像を合成し、合成された動画像を記憶手段15に記憶する。本実施形態においては、ヒートマップ画像生成手段兼画像合成手段14は、各フレームの抽出領域情報に基づいて基準画像データの一部を、順次、各フレームの第3領域の画像データに置き換えることにより動画像を合成する。
【0049】
図9の例では、ヒートマップ画像生成手段兼画像合成手段14は、
図13に示す基準フレーム20dの画像に対し、フレーム20eの抽出領域情報に基づき、座標(X,Y)から幅Wおよび高さHの一部の画像データを、
図12に示すフレーム20eの第3領域43の画像データに置き換え、基準フレーム20dの次のフレームの画像データとする。そして、ヒートマップ画像生成手段兼画像合成手段14は、次のフレーム20fについても、順次、直前のフレーム20eの画像に対し、フレーム20fの抽出領域情報に基づいてフレーム20fの第3領域の画像データに置き換えていくことにより、動画像を合成する。
【0050】
動画像提供手段16は、電気通信回線Nを介して接続するコンピュータ5の要求に応じて記憶手段15に記憶したヒートマップ画像および動画像を提供する。動画像提供手段16は、コンピュータ5から撮像拠点ごとに撮像装置2を指定してヒートマップ画像および動画像のいずれか一方または両方が要求されると、要求されたヒートマップ画像および動画像のいずれか一方または両方を記憶手段15から取得し、電気通信回線Nを介してコンピュータ5に提供する。
【0051】
上記構成のヒートマップ画像生成装置では、各撮像拠点に設置された拠点サーバ3が、1または複数の撮像装置2により順次取得される連続した複数フレームの画像からカウント結果に加えて所定のタイミングごとに基準フレームの画像データを基準画像伝送手段11により集約サーバ4に伝送し、この基準フレームの後の各フレームの画像については、順次、カウント手段兼抽出領域算出手段12により算出した各フレームの第3領域の画像データを抽出画像伝送手段13により抽出して集約サーバ4に伝送する。
【0052】
一方、集約サーバ4は、拠点サーバ3から送信されたカウント結果に基づいて領域ごとに色や濃淡などの表現を変えたヒートマップ画像を生成するとともに、拠点サーバ3から伝送された基準画像データと、順次伝送された各フレームの第3領域の画像データとから動画像を合成し、記憶手段15に記憶する。そして、集約サーバ4は、電気通信回線Nを介して接続するコンピュータ5の要求に応じて記憶手段15に記憶したヒートマップ画像および動画像を提供する。
【0053】
このように、本実施形態におけるヒートマップ画像生成装置では、連続した複数フレームの画像の前後で変化のある領域をそれぞれ抽出して集約サーバ4に伝送して合成するのではなく、連続した複数フレームの各フレームの画像と背景画像との間で差が発生している第1領域と、各フレームの直前のフレームの画像と背景画像との間で差が発生している第2領域との両方を取り囲む第3領域(抽出領域)の画像データを抽出し、集約サーバ4に伝送して合成するので、連続した複数フレームの画像の前後で変化のある領域のそれぞれの光の揺らぎなどによる影響が少なくなり、動画像のぶれや残像の発生を防止しつつ伝送量を抑えることができる。
【0054】
なお、本実施形態においては、基準フレームを、予め設定された時間やフレーム数等のタイミングで変えているが、他のタイミングで変える構成とすることも可能である。例えば、一定量以上の差分が発生したタイミング(例えば全体の80%の画素が変化していたタイミング)で変えることも可能である。
【0055】
また、本実施形態においては、背景画像として各フレームの直前の複数フレームの画像を平均化したものを用いているが、背景画像として基準フレームの画像を用いたり、基準フレームの直前の複数フレームの画像を平均化したものを用いたりすることも可能である。なお、背景画像として基準フレームの画像を用いると、あらゆる部分に差分が発生してしまうため、伝送量が増えてしまうが、本実施形態のように背景画像として各フレームの直前の複数フレームの画像を平均化したものを用いることで、差分の発生を抑制することができる。