(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
テレビジョン信号により伝送され、テレビジョン信号受信部を介して取得する映像コンテンツと、通信回線により伝送され、ネットワーク送受信部を介して取得する映像コンテンツと、を含む複数の映像コンテンツを受信可能であって、第1の配信元から配信された第1の映像コンテンツを表示する第1表示領域と第2の配信元から配信された第2の映像コンテンツを表示する第2表示領域とを同時に表示可能な表示画面を有する放送受信装置における表示画面変更方法であって、
前記放送受信装置の表示画面に前記第1表示領域と前記第2表示領域とが同時表示されているときに、操作指示受信部を介して第1の端末からテレビジョン信号により伝送される映像コンテンツまたは通信回線により伝送される映像コンテンツについての第1の操作指示を受信すると、該第1の操作指示に応じて前記テレビジョン信号受信部または前記ネットワーク送受信部のいずれかを制御して、前記第1表示領域の表示態様を変更する第1の処理と、前記放送受信装置の表示画面に前記第1表示領域と前記第2表示領域とが同時表示されているときに、前記操作指示受信部を介して第2の端末からテレビジョン信号を介して伝送される映像コンテンツまたは通信回線を介して伝送される映像コンテンツについての第2の操作指示を受信すると該第2の操作指示に応じて前記テレビジョン信号受信部または前記ネットワーク送受信部のいずれかを制御して前記第2表示領域の表示態様を変更する第2の処理と、を含む第1の表示態様変更ステップと、
前記放送受信装置の表示画面に前記第1表示領域と前記第2表示領域とが同時表示されているときに、緊急速報を受信した場合と、前記緊急速報を受信せずに前記第1表示領域と前記第2表示領域のいずれか一方の1画面表示に切り替えるための操作指示を受信した場合のいずれの場合においても、前記第1表示領域と前記第2表示領域との同時表示を中止し、前記第1表示領域と前記第2表示領域のいずれか一方に表示されていた映像コンテンツについての1画面表示に切り替える第2の表示態様変更ステップと、を備え、
前記第2の表示態様変更ステップで表示を切り替えた後の前記1画面表示においては、前記第2の表示態様変更ステップにおいて前記緊急速報を受信した場合は緊急災害情報が表示され、前記第2の表示態様変更ステップにおいて前記緊急速報を受信していない場合は、緊急災害情報が表示されないことを特徴とする表示画面変更方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を用いて実施例を説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の第1の実施例の映像表示システムの構成を示す図である。本実施例の
映像表示システムは、複数の端末装置1と映像表示装置3とを含む。
【0014】
端末装置1は無線通信機能を有しており、基地局4と各種情報の送受信を行うことがで
きる。また、端末装置1は、離れた場所の映像表示装置3の制御(以降、「リモート制御
」)を行う機能を有しており、ユーザは、端末装置1を用いて、映像表示装置3のチャン
ネルや音量などを操作することができる。
【0015】
映像表示装置3は映像コンテンツを受信して表示する装置であり、例えば、放送局5か
ら無線あるいは有線でテレビジョン信号を受信して、当該テレビジョン信号に基づく映像
コンテンツを表示することができる。また、映像表示装置3は、ユーザ等によって指定さ
れたURL(Uniform Resource Locator)のインターネットコ
ンテンツなど、無線ルータ6を介してネットワーク7から受信した映像コンテンツを表示
することもできる。このように、映像表示装置3は、特定の放送局5やURLなど、ユー
ザ等によって指定された配信元から配信された映像コンテンツを受信し、表示することが
できる。なお、映像表示装置3は1台に限るものではなく、複数台存在してもよい。
【0016】
基地局4は通信回線と端末装置1とを中継する装置であり、端末装置1と各種情報の送
受信を行うことができる。例えば、基地局4は映像表示装置3を視聴するためのテレビの
番組表を端末装置1に送ることもできる。
【0017】
放送局5は、テレビビジョン信号を出力する装置である。
【0018】
無線ルータ6は、Wi−Fi(Wireless Fidelity)などの無線LA
N(Local Area Network)機能を備え、通信回線を経由してネットワ
ーク7に接続できる。映像表示装置3は、無線ルータ6に接続することによりインターネ
ット網から映像コンテンツや各種情報を入手することができる。尚、端末装置1にも、無
線LAN機能を備えさせ、インターネット網から各種情報を入手することができるように
しても良い。また、無線ルータ6と映像表示装置3を無線で接続した例を示したが、これ
らを有線で接続してもよい。
【0019】
図2は、
図1の端末装置1の構成を示すブロック図である。
【0020】
端末装置1の各部の制御は制御部20が行う。制御部20はCPU(Central
Processing Unit)あるいは、任意の制御回路や、ASIC等の専用回路
により構成される。
【0021】
端末装置1の無線通信部21はアンテナの他、符号化回路および復号化回路を含む通信
回路等により構成されており、基地局4と通信を行い、各種情報を送受信する。
【0022】
表示部22は例えば液晶パネルであり、各種情報を表示する。操作部23は例えばタッ
チパッドであり、ユーザによる操作を受け付け、当該操作に基づく指示を制御部20に伝
える。液晶パネルとタッチパッドを組み合わせて一体化したものは一般にタッチパネルと
呼ばれ、本実施例でもタッチパネルを使用した例を記載している。
【0023】
コマンド送信部24は例えば赤外線やWi−Fi、Wi−Fi Direct、Blu
etooth(登録商標)などを使用して、映像表示装置3に各種コマンドを送信する。
ステータス受信部25は、同じくWi−Fiなどを利用して、映像表示装置3からステー
タス情報を受信する。コマンドとは、端末装置1が映像表示装置3のリモート制御を行う
ための情報であり、例えば、電源のオンとオフの切り替えを指示する電源コマンドや、特
定のチャンネルや音量を指示する設定コマンドなどが含まれる。また、ステータス情報と
は、リモート制御の可否を特定し得る情報であり、リモート制御をする権限の有無や、複
数の端末装置1間の優先順位などが含まれる。なお、映像表示装置3へのコマンドの送信
や、映像表示装置3からのステータス情報の受信は、無線ルータ6等を介して間接的に行
ってもよい。また、コマンド送信部24とステータス受信部25とは別体であっても、一
のハードウェアにより一体的に構成しても良い。
【0024】
尚、コマンド送信部24は、コマンドを送信する際には端末装置1固有の識別コードも
送信する。識別コードとしては、端末装置1に個別に付与されるIDや電話番号などが適
用可能である。また、一般的には一人のユーザが一つの端末装置1を所有することが想定
されるため、端末装置1の製造メーカ等によってユーザごとに与えられるユーザIDを適
用しても良い。この場合、ユーザIDは、ユーザの操作等に基づいて端末装置1に事前に
記憶される。
【0025】
記憶部26は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)、フラッシュROMなどにより構成され、端末装置1を
制御するためのプログラムや各種設定値などを格納する。
【0026】
図3は、
図1の映像表示装置3の構成を示すブロック図である。
【0027】
映像表示装置3の各部の制御は制御部30が行う。制御部30はCPUあるいは、任意
の制御回路や、ASIC等の専用回路により構成される。
【0028】
テレビ信号受信部31は復号化回路を含む通信回路等により構成されており、放送局5
から配信(出力)されたテレビジョン信号を受信し、映像および音声を復号して表示部3
2および音声出力部33に送る。また、テレビ信号受信部31は上記通信回路等を複数備
えており、複数のテレビ放送を同時に受信可能である。
【0029】
表示部32は例えば液晶パネル、プラズマパネルや有機EL(ElectroLumi
nescence)パネルなどによって構成されており、各種映像コンテンツ、および各
種情報を表示する。また、表示部32は複数の画面(領域)に分割可能であり、テレビ信
号受信部31が出力する複数の映像コンテンツを同時に表示することができる。
【0030】
音声出力部33は例えばアンプとスピーカによって構成されており、各種音声を出力す
る。
【0031】
コマンド受信部34は例えば赤外線やWi−Fi、Wi−Fi Direct、Blu
etoothなどを使用して、端末装置1からコマンドと識別コードを受信し、各端末装
置1からの指示を識別コードと共に制御部30に伝える。ステータス送信部35は、端末
装置1にステータス情報を送信する。尚、コマンド受信部34とステータス送信部35と
は別体であっても、一体であっても良い。
【0032】
記憶部36は、ROM、RAMやフラッシュROMなどにより構成され、映像表示装置
3を制御するためのプログラムや各種設定情報、電源コマンドを送信した端末装置1の識
別コード、各端末装置1の優先順位などを格納する。尚、HDD(Hard Disc
Drive)やBD(Blu−ray Disc)ドライブのようなストレージを備え、
映像コンテンツを記憶してもよい。
【0033】
LAN送受信部37は有線あるいは無線で無線ルータと接続し、インターネットなどを
介して、映像コンテンツなどを受信することができる。
【0034】
図4は、本発明の第1の実施例の端末装置1の処理を示すフローチャートである。この
フローチャートは、端末装置1が映像表示装置3をリモート制御する際の処理を示してい
る。
【0035】
ステップS401において、端末装置1は、ユーザの操作に基づき、映像表示装置3の
リモート制御を行うためのアプリケーションソフトウェア(以降、「操作アプリ」)が起
動されるのを待つ。
【0036】
図5は、端末装置1のタッチパネル式の表示部22の各種表示例である。
図5(a)は
、端末装置1に各種アプリケーションソフトウェアが並んだメニュー画面を示しており、
タッチパネルに表示された「テレビ」ボタンがユーザによって押されると操作アプリが起
動する。
【0037】
ステップS402において、ユーザの操作に基づいて、端末装置1はリモート制御の対
象とする映像表示装置3を選択する。
図5(b)は、リモート制御の対象として選択可能
な映像表示装置3が2台ある場合の選択画面の表示例である。ここでは、「テレビA」が
選択されるものとする。
【0038】
リモート制御の対象とする映像表示装置3が選択されると、端末装置1は映像表示装置
3に対して送信可能な各種指示を表示する。
図5(c)は、その際の映像表示装置3の操
作画面の表示例である。
【0039】
次に、ステップS403において、端末装置1はユーザが操作アプリを終了するための
操作をしたかどうかを確認する。ユーザが操作アプリを終了するための操作をすると、端
末装置1は操作アプリの動作を終了し、メニュー画面を表示する工程に戻る。
【0040】
ステップS404において、端末装置1はユーザによって電源ボタンが押されたかどう
かを確認する。端末装置1に表示された電源ボタンが押された場合、端末装置1は、映像
表示装置3に電源コマンドを送信し(ステップS405)、ステップS406において、
端末装置1の記憶部26に記憶されたチャンネルや音量などの各種設定値を映像表示装置
3に設定コマンドとして送信した後、ステップS403からの工程を繰り返す。
【0041】
なお、端末装置1は、電源コマンドや設定コマンドなどの各種コマンドを送信する際に
は自己の識別コードを送信する。
【0042】
端末装置1は電源コマンドの送信に続いて記憶部26に記憶されたチャンネルや各種設
定値を含む設定コマンドを映像表示装置3に送信することにより、端末装置1の設定値通
りに映像表示装置3を設定することができる。
また、ステップS404において、端末装置1に表示された映像表示装置3の電源ボタ
ンが押されていない場合、ステップS407において、端末装置1は映像表示装置3の電
源オンオフ以外の設定変更が指示されたかどうかを確認する。電源オンオフ以外の設定変
更とは、例えばチャンネル変更や音量設定、あるいは画質調整などである。
【0043】
映像表示装置3の設定変更が指示された場合、端末装置1は、映像表示装置3に該当す
る設定コマンドを送信し(ステップS408)、ステップS409において、端末装置1
の記憶部26に設定値を記憶する。
【0044】
例えば、チャンネル1ボタンが押された場合、端末装置1は、チャンネル1への切り替
えを指示する設定コマンドを送信し、記憶部26にはチャンネル1を示す情報を記憶する
。その次にチャンネル+ボタンが押された場合、端末装置1は、チャンネルの加算あるい
はチャンネル2への切り替えを指示する設定コマンドを送信し、記憶部26にはチャンネ
ル2を示す情報を記憶する。このように、設定コマンドがチャンネル+やチャンネル−の
ように相対値を指定するものである場合は、チャンネル2のような絶対値に置き換えて、
記憶部26には最終値のみ記憶しておく。
【0045】
次に、端末装置1は、ステップS410において、映像表示装置3から送られたステー
タス情報があれば受信し、ステータス情報に対応した表示すべき情報があれば表示部22
に表示して、ステップS403からの工程を繰り返す。端末装置1に送られたステータス
情報であるかどうかは識別コードで判断する。
【0046】
図5(d)はステータス情報の表示例である。
【0047】
ステップS407において、映像表示装置3の設定が指示されていない場合、端末装置
1はステップS403からの工程を繰り返す。
【0048】
図6は、本発明の第1の実施例の映像表示装置3の処理を示すフローチャートである。
このフローチャートは、映像表示装置3が端末装置1にリモート制御される際の処理を示
している。
【0049】
ステップS601において、映像表示装置3は電源コマンドの受信を待つ。電源コマン
ドを受信したら、映像表示装置3は電源を入れると共に、端末装置1から送信された各種
設定値を反映する(ステップS602)。そして、ステップS603において、映像表示
装置3は、電源コマンドを送信した端末装置1を端末装置Aとして、その識別コードを記
憶部36に記憶しておく。
【0050】
次に、ステップS604において、映像表示装置3は1画面表示を行う。映像表示装置
3は2画面表示機能を持ち、初期状態は1画面表示であるものとする。
【0051】
次に、ステップS605において、映像表示装置3は再び電源コマンドを受信したかど
うかを確認する。電源コマンドを受信した場合、映像表示装置3は、受信したコマンドが
端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS606)。端末装置Aからの
コマンドかどうかは、電源コマンドを受信した際の識別コードが記憶部36に記憶した識
別コードと一致したかどうかで判断できる。
【0052】
ステップS606において、受信した電源コマンドが端末装置Aからのコマンドである
場合、映像表示装置3は電源を切る(ステップS607)。
【0053】
なお、本実施例では映像表示装置3が電源コマンドを受信する毎に電源オンオフを繰り
返す、トグル制御を例として示しているが、電源オンと電源オフのコマンドを分離しても
よい。
【0054】
また、ステップS605において、映像表示装置3は、電源コマンドを受信していない
場合、電源コマンド以外のその他のコマンドを受信したかどうかを確認する(ステップS
608)。その他のコマンドを受信した場合、映像表示装置3は、受信したコマンドが端
末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS609)。
【0055】
その他のコマンドとは、例えばチャンネルの切り換えや音量あるいは明るさの設定を指
示する設定コマンドなどである。
【0056】
ステップS609において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドである場合
、映像表示装置3は、指示通りコマンド実行し(ステップS610)、ステップS605
からの工程を繰り返す。
【0057】
また、ステップS609において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドでな
い場合、映像表示装置3はチャンネル等を変更する権限がないことを示すステータス情報
を該当する端末装置1に送信し(ステップS611)、ステップS605からの工程を繰
り返す。このステータスを受信した端末装置1は当該コマンドの実行権限がないことを表
示部22に表示する。
図5(d)はチャンネルの変更権限がないことを表示した例である
。
【0058】
なお、端末装置1にステータス情報を送る場合、映像表示装置3は、前記ステップS6
08でコマンドを受信した際の識別コードをステータス情報と共に送ればよい。これによ
り、ステータス情報を受信した端末装置1は、
図5(d)のような表示を行うべきかどう
かを判断することができる。
【0059】
また、ステップS608において、その他のコマンドを受信していない場合、映像表示
装置3はステップS605からの工程を繰り返す。
【0060】
また、ステップS606において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドでな
い場合、映像表示装置3は、その端末装置1を端末装置Bとして、その識別コードを記憶
部36に記憶しておく(ステップS616)。
【0061】
次に、ステップ617において、映像表示装置3は画面Aと画面Bの2画面表示を行う
。画面Aは端末装置Aによりリモート制御でき、画面Bは端末装置Bによりリモート制御
できるものとする。
【0062】
次に、ステップS618において、映像表示装置3は再び電源コマンドを受信したかど
うかを確認する。電源コマンドを受信した場合、映像表示装置3は、受信したコマンドが
端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS620)。
【0063】
ステップS620において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドである場合
、映像表示装置3は、端末装置Bとして記憶部36に記憶されている端末装置1を端末装
置Aとして、その識別コード記憶し(ステップS621)、ステップS604からの工程
を繰り返す。
【0064】
ステップS604では、映像表示装置3は2画面表示を1画面表示に切り換え、画面B
を表示する。
【0065】
ステップS620において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドでない場合
、映像表示装置3は、ステップS604からの工程を繰り返す。
【0066】
ステップS604では、映像表示装置3は2画面表示を1画面表示に切り換え、画面A
を表示する。
【0067】
また、ステップS618において、電源コマンドを受信していない場合、映像表示装置
3は、その他のコマンドを受信しているかどうかを確認する(ステップS622)。
【0068】
ステップS622において、その他のコマンドを受信している場合、映像表示装置3は
、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS623
)。
【0069】
ステップS623において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドである場合
、映像表示装置3は、画面Aに対して指示通りにコマンド実行した後(ステップS624
)、ステップS618からの工程を繰り返す。
【0070】
ステップS623において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドでない場合
、すなわち端末装置Bからのコマンドである場合、映像表示装置3は、画面Bに対して指
示通りにコマンド実行した後(ステップS625)、ステップS618からの工程を繰り
返す。
【0071】
画面Bに対して実行するコマンドとは、例えば画面Bのチャンネルの変更や入力の切り
換えなどを指示する設定コマンドである。音量や明るさなどのように、画面Aと画面Bで
共通する設定変更は、端末装置Bから実行できるようにしてもよいし、端末装置Bから実
行できないようにしてもよい。
【0072】
また、ステップS622において、その他のコマンドを受信していない場合、映像表示
装置3はステップS618からの工程を繰り返す。
【0073】
このようにして、例えば第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると
、映像表示装置3の電源が入り、その操作は第一の端末装置1からのみ行うことができる
。
【0074】
次に、第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると、映像表示装置3
の電源が切れるが、第一の端末装置1からではなく第二の端末装置1から電源コマンドを
送ると、映像表示装置3は2画面表示となり、元の画面のチャンネル変更などの操作は第
一の端末装置1からのみ、追加された画面の操作は第二の端末装置1からのみ行うことが
できる。
【0075】
更に、この2画面表示状態において、第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマ
ンドを送ると、映像表示装置3は1画面表示に戻り、その操作は第二の端末装置1からの
み行うことができる。そして、第二の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送
ると、映像表示装置3の電源が切れる。
【0076】
前記2画面表示状態において、第一の端末装置1ではなく第二の端末装置1から電源コ
マンドを送ると、映像表示装置3は1画面表示に戻り、その操作は第一の端末装置1から
のみ行うことができる。そして、第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを
送ると、映像表示装置3の電源が切れる。
【0077】
すなわち1画面表示中に映像表示装置3を操作している端末装置1自身から電源コマン
ドを送ると、映像表示装置3の電源が切れるが、別の端末装置1から電源コマンドを送る
と、2画面表示に切り換わり、元の画面の操作は当初の端末装置1からのみ、追加された
画面の操作は別の端末装置1からのみ行うことができる。
【0078】
そして、2画面表示中にどちらかの端末装置1から電源コマンドを送ると、映像表示装
置3は1画面表示に切り換わり、当該電源コマンドを送った端末装置1とは別の端末装置
1からのみ操作を行うことができる。
【0079】
以上の構成により本発明の第1の実施例では、端末装置1が映像表示装置3に送ったチ
ャンネルや音量の設定を記憶しておき、電源コマンドの送信後に、記憶している設定値を
映像表示装置3に送信することにより、ユーザが端末装置1を使用して電源を入れるだけ
で映像表示装置3は前回視聴していたチャンネルや音量に設定される。
【0080】
各種の設定値は端末装置1に記憶されるため、複数のユーザが各自の端末装置1に映像
表示装置3の設定値を記憶することができ、自分の端末装置1を使って映像表示装置3の
電源を入れると、映像表示装置3をユーザが前回視聴した設定にすることができる。更に
、或る映像表示装置3で視聴していた設定を別の映像表示装置3に反映させることができ
る。
【0081】
更に、複数の端末装置1が映像表示装置3に電源コマンドを送ると、映像表示装置3の
画面が分割表示され、各々の端末装置1から対応する画面を操作することができる。
【0082】
そして、画面が分割表示された映像表示装置3に電源コマンドを送ると、映像表示装置
の画面の分割表示を終了させることができる。
【0083】
尚、本実施例では、リモート制御の対象としてチャンネルの変更を例示したが、URL
の変更も適用可能である。
【実施例2】
【0084】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。なお、本実施例における構成および効
果等は、特に断りのない限り、第1の実施例と同じである。このため、以下では本実施例
と第1の実施例との相違点を主に説明し、共通点の説明は極力省略する。
【0085】
図7は、本発明の第2の実施例の映像表示装置3の処理を示すフローチャートである。
このフローチャートは、映像表示装置3が端末装置1にリモート制御される際の処理を示
している。
【0086】
ステップS701〜ステップS710については、
図6のステップS601〜ステップ
S610と同様であるため説明を省略する。
【0087】
ステップS709において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドでない場合
、映像表示装置3は、当該コマンドを送信した端末装置1を端末装置Bとして、その識別
コードを記憶部36に記憶しておく(ステップS711)。
【0088】
次に、ステップ712において、映像表示装置3は画面Aと画面Bの2画面表示を行う
。画面Aは端末装置Aによりリモート制御でき、画面Bは端末装置Bによりリモート制御
できるものとする。
【0089】
次に、映像表示装置3は、画面Bに対して指示通りにコマンド実行し(ステップS71
3)、ステップS718の工程を行う。
【0090】
ステップS716〜ステップS725については、
図6のステップS616〜ステップ
S625と同様であるため説明を省略する。
【0091】
このようにして、例えば第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると
、映像表示装置3の電源が入り、その操作は第一の端末装置1からのみ行うことができる
。
【0092】
この時、第二の端末装置1から操作を行うと、映像表示装置3は2画面表示となり、元
の画面の操作は第一の端末装置1からのみ、追加された画面の操作は第二の端末装置1か
らのみ行うことができる。
【0093】
更に、第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると、映像表示装置3
は1画面表示に戻り、その操作は第二の端末装置1からのみ行うことができる。
【0094】
第一の端末装置1ではなく第二の端末装置1から電源コマンドを送ると、映像表示装置
3は1画面表示に戻り、その操作は第一の端末装置1からのみ行うことができる。そして
、第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると、映像表示装置3の電源
が切れる。
【0095】
以上の構成により本発明の第2の実施例では、第1の実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0096】
更に、複数の端末装置1から映像表示装置3に操作コマンドを送ると、映像表示装置3
の画面が分割表示され、各々の端末装置1から対応する画面を操作することができる。
【0097】
そして、画面が分割表示された映像表示装置3に電源コマンドを送ると、映像表示装置
3の画面の分割表示を終了させることができる。
【実施例3】
【0098】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。なお、本実施例における構成および効
果等も、特に断りのない限り、第1の実施例と同じであるため、以下では本実施例と第1
の実施例との相違点を主に説明する。
【0099】
図8は、本発明の第3の実施例の映像表示装置3の処理を示すフローチャートである。
このフローチャートは、映像表示装置3が端末装置1にリモート制御される際の処理を示
している。
【0100】
ステップS801〜ステップS807については、
図6のステップS601〜ステップ
S607と同様であるため説明を省略する。
【0101】
ステップS808において、映像表示装置3は、チャンネルの変更を指示する設定コマ
ンド(以降、「チャンネル変更コマンド」)を受信したか否かを確認し、受信した場合は
、それが端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS809)。
【0102】
ステップS809において、端末装置Aからのチャンネル変更コマンドを受信した場合
、映像表示装置3は、チャンネルの変更を行い(ステップS810)、ステップS805
からの工程を繰り返す。
【0103】
また、ステップS809において、受信したチャンネル変更コマンドが端末装置Aから
のコマンドでない場合、映像表示装置3はステップS811の工程を行う。
【0104】
ステップS811〜ステップS812については、
図7のステップS711〜ステップ
S712と同様であるため説明を省略する。
【0105】
ステップS813において、画面Bのチャンネル変更を行った後、映像表示装置3はス
テップS818の工程を行う。
【0106】
また、ステップS808において、チャンネル変更コマンドを受信していない場合、映
像表示装置3は、電源コマンドとチャンネル変更コマンド以外のその他のコマンドを受信
したかどうかを確認する(ステップS814)。
【0107】
その他のコマンドとは、例えば音量や明るさの変更を指示する設定コマンドなどである
。
【0108】
ステップS814において、その他のコマンドを受信した場合、映像表示装置3は、指
示通りにコマンド実行し(ステップS815)、ステップS805からの工程を繰り返す
。
【0109】
ステップS814において、その他のコマンドを受信していない場合も、映像表示装置
3はステップS805からの工程を繰り返す。
【0110】
ステップS816〜ステップS817については、
図6のステップS616〜ステップ
S617と同様であるため説明を省略する。
【0111】
ステップS818において、電源コマンドを受信していない場合、映像表示装置3はチ
ャンネル変更コマンドを受信したかどうかを確認する(ステップS822)。
【0112】
ステップS822において、チャンネル変更コマンドを受信した場合、映像表示装置3
は、それが端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS823)。
【0113】
ステップS823において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドである場合
、映像表示装置3は、画面Aのチャンネルを変更した後(ステップS824)、ステップ
S818からの工程を繰り返す。
【0114】
ステップS823において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドでない場合
、映像表示装置は、画面Bのチャンネルを変更した後(ステップS825)、ステップS
818からの工程を繰り返す。
【0115】
また、ステップS822において、チャンネル変更コマンドを受信していない場合、映
像表示装置3は、映像表示装置3がその他のコマンドを受信したかどうかを確認する(ス
テップS826)。
【0116】
ステップS826において、その他のコマンドを受信した場合、映像表示装置3は、指
示通りにコマンド実行した後(ステップS827)、ステップS818からの工程を繰り
返す。
【0117】
ステップS826において、その他のコマンドを受信していない場合も、映像表示装置
3はステップS818からの工程を繰り返す。
【0118】
このようにして、例えば第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると
、映像表示装置3の電源が入り、その操作は第一の端末装置1と第二の端末装置1から行
うことができる。
【0119】
ただし、第二の端末装置1からチャンネルの切替操作を行うと、映像表示装置3は2画
面表示となり、元の画面のチャンネルの切り換えは第一の端末装置1からのみ、追加され
た画面のチャンネル切り換えは第二の端末装置1からのみ行うことができる。その他の操
作は第一の端末装置1と第二の端末装置1から行うことができる。
【0120】
更に、第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると、映像表示装置3
は1画面表示に戻り、その操作は第二の端末装置1からのみ行うことができる。
【0121】
第一の端末装置1ではなく第二の端末装置1から電源コマンドを送ると、映像表示装置
3は1画面表示に戻り、その操作は端末装置1からのみ行うことができる。そして、第一
の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると、映像表示装置3の電源が切れ
る。
【0122】
以上の構成により本発明の第3の実施例では、第1の実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0123】
更に、複数の端末装置1から映像表示装置3にチャンネル変更コマンドを送ると、映像
表示装置の画面が分割表示され、各々の端末装置1から対応する画面を操作することがで
きる。
【0124】
そして、画面が分割表示された映像表示装置3に電源コマンドを送ると、映像表示装置
3の画面の分割表示を終了させることができる。
【実施例4】
【0125】
次に、本発明の第4の実施例について説明する。なお、本実施例における構成および効
果等も、特に断りのない限り、第1の実施例と同じであるため、以下では本実施例と第1
の実施例との相違点を主に説明する。
【0126】
図9は、本発明の第4の実施例の映像表示装置3の処理を示すフローチャートである。
このフローチャートは、映像表示装置3が端末装置1にリモート制御される際の処理を示
している。
【0127】
ステップS901〜ステップS905については、
図6のステップS601〜ステップ
S605と同様であるため説明を省略する。
【0128】
ステップS905において、電源コマンドを受信した場合、映像表示装置3は電源を切
る(ステップS907)。
【0129】
ステップS905において、電源コマンドを受信していない場合、映像表示装置3は2
画面切り換えコマンドを受信したかどうかを確認する(ステップS913)。
【0130】
ステップS913において、2画面切り換えコマンドを受信した場合、映像表示装置3
は、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS91
4)。
【0131】
ステップS914において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドである場合
、映像表示装置3は、2画面表示に切り換えた後(ステップS915)、ステップS90
5からの工程を繰り返す。この場合は2画面共に端末装置Aからのみ操作することができ
る。
【0132】
なお、本実施例では映像表示装置3が2画面切り換えコマンドを受信する毎に2画面表
示と1画面表示を切り換える、トグル制御を例として示しているが、2画面表示開始と2
画面表示終了のコマンドを分離してもよい。
【0133】
ステップS914において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドでない場合
、映像表示装置3はステップS916の工程を行う。
【0134】
ステップS916〜ステップS917については、
図6のステップS616〜ステップ
S617と同様であるため説明を省略する。
【0135】
また、ステップS913において、2画面切り換えコマンドを受信していない場合、映
像表示装置3は、電源コマンドと2画面切り換えコマンド以外のその他のコマンドを受信
したかどうかを確認する(ステップS908)。
【0136】
その他のコマンドとは、例えばチャンネルの切り換えや音量あるいは明るさの設定を指
示する設定コマンドなどである。
【0137】
ステップS908において、その他のコマンドを受信した場合、映像表示装置3はステ
ップS909の工程を行い、その他のコマンドを受信していない場合はステップS905
からの工程を繰り返す。
【0138】
ステップS909〜ステップS911については、
図6のステップS609〜ステップ
S611と同様であるため説明を省略する。
【0139】
図12は、端末装置1のタッチパネル式の表示部22の各種表示例であり、チャンネル
を変更する権限がないことを知らせると共に、2画面表示への切り換えを促すメッセージ
を表示し、2画面切り換えボタンを配置したものである。これはステップS911におい
て表示される。
【0140】
次に、ステップS918において、映像表示装置3は再び電源コマンドを受信したかど
うかを確認する。電源コマンドを受信した場合、映像表示装置3は電源を切る(ステップ
S907)。
【0141】
ステップS918において、電源コマンドを受信していない場合、映像表示装置3は2
画面切り換えコマンドを受信したかどうかを確認する(ステップS919)。
【0142】
ステップS919において、2画面切り換えコマンドを受信した場合、映像表示装置3
は、それが端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS920)。
【0143】
ステップS919において、2画面切り換えコマンドを受信していない場合、映像表示
装置3は、電源コマンドと2画面切り換えコマンド以外のその他のコマンドを受信したか
どうかを確認する(ステップS922)。
【0144】
ステップS920〜ステップS925については
図6のステップS620〜ステップS
625と同様であるため説明を省略する。
【0145】
このようにして、例えば第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると
、映像表示装置3の電源が入り、その操作は第一の端末装置1からのみ行うことができる
。
【0146】
更に、第二の端末装置1から2画面切り換えコマンドを送ると、映像表示装置3は2画
面表示となり、元の画面の操作は第一の端末装置1からのみ、追加された画面の操作は第
二の端末装置1からのみ行うことができる。
【0147】
次に、第一の端末装置1から2画面切り換えコマンドを送ると、映像表示装置3は1画
面表示となり、その操作は第二の端末装置1からのみ行うことができる。
【0148】
また、第二の端末装置1から2画面切り換えコマンドを送ると、映像表示装置3は1画
面表示となり、その操作は第二の端末装置1からのみ行うことができる。
【0149】
そして、第一の端末装置1あるいは第二の端末装置2から映像表示装置3に電源コマン
ドを送ると、映像表示装置3の電源が切れる。
【0150】
以上の構成により本発明の第4の実施例では、第1の実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0151】
更に、映像表示装置3の電源を入れた端末装置1とは別の端末装置1から2画面切り換
えコマンドを送ると、映像表示装置3の画面が分割表示され、各々の端末装置1から対応
する画面を操作することができる。
【0152】
そして、画面が分割表示された映像表示装置3に2画面切り換えコマンドを送ると、映
像表示装置3の画面の分割表示を終了させることができる。
【実施例5】
【0153】
次に、本発明の第5の実施例について説明する。なお、本実施例における構成および効
果等も、特に断りのない限り、第1の実施例と同じであるため、以下では本実施例と第1
の実施例との相違点を主に説明する。
【0154】
図10は、本発明の第5の実施例の映像表示装置3の処理を示すフローチャートである
。このフローチャートは、映像表示装置3が端末装置1にリモート制御される際の処理を
示している。
【0155】
ステップS1001〜ステップS1007については、
図9のステップS901〜ステ
ップS907と同様であるため説明を省略する。
【0156】
ステップS1008〜ステップS1015については、
図8のステップS808〜ステ
ップS815と同様であるため説明を省略する。
【0157】
ステップS1018において、映像表示装置3は電源コマンドを受信したかどうかを確
認する。電源コマンドを受信した場合、映像表示装置3は電源を切る(ステップS100
7)。
【0158】
ステップS1018において、電源コマンドを受信していない場合、映像表示装置3は
操作アプリの終了を指示するコマンド(以降、「アプリ終了コマンド」)を受信したかど
うかを確認する(ステップS1019)。
【0159】
ステップS1019において、アプリ終了コマンドを受信した場合、映像表示装置3は
、それが端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS1020)。
【0160】
ステップS1020〜ステップS1021については
図6のステップS620〜ステッ
プS621と同様であるため説明を省略する。
【0161】
ステップS1019において、アプリ終了コマンドを受信していない場合、映像表示装
置3は、チャンネル変更コマンドを受信したかどうかを確認する(ステップS1022)
。
【0162】
ステップS1022〜ステップS1027については
図8のステップS822〜ステッ
プS827と同様であるため説明を省略する。
【0163】
このようにして、例えば第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると
、映像表示装置3の電源が入り、その操作は第一の端末装置1と第二の端末装置1から行
うことができる。
【0164】
ただし、第二の端末装置1からチャンネルの切替操作を行うと、映像表示装置3は2画
面表示となり、元の画面のチャンネルの切り換えは第一の端末装置1からのみ、追加され
た画面のチャンネルの切り換えは第二の端末装置1からのみ行うことができる。その他の
操作は第一の端末装置1と第二の端末装置1から行うことができる。
【0165】
更に、第一の端末装置1から映像表示装置3にアプリ終了コマンドを送ると、映像表示
装置3は1画面表示に戻り、その操作は第二の端末装置1からのみ行うことができる。
【0166】
第一の端末装置1ではなく第二の端末装置1からアプリ終了コマンドを送ると、映像表
示装置3は1画面表示に戻り、その操作は第一の端末装置1からのみ行うことができる。
そして、第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると、映像表示装置3
の電源が切れる。
【0167】
以上の構成により本発明の第5の実施例では、第1の実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0168】
更に、映像表示装置3の電源を入れた端末装置1とは別の端末装置1からチャンネル変
更コマンドを送ると、映像表示装置3の画面が分割表示され、各々の端末装置1から対応
する画面を操作することができる。
【0169】
そして、画面が分割表示された映像表示装置3にアプリ終了コマンドを送ると、映像表
示装置3の画面の分割表示を終了させることができる。
【実施例6】
【0170】
次に、本発明の第6の実施例について説明する。なお、本実施例における構成および効
果等も、特に断りのない限り、第1の実施例と同じであるため、以下では本実施例と第1
の実施例との相違点を主に説明する。
【0171】
図11は、本発明の第6の実施例の映像表示装置3の処理を示すフローチャートである
。このフローチャートは、映像表示装置3が端末装置1にリモート制御される際の処理を
示している。
【0172】
ステップS1101〜ステップS1118については、
図10のステップS1001〜
ステップS1018と同様であるため説明を省略する。
【0173】
ステップS1118において、電源コマンドを受信していない場合、映像表示装置3は
チャンネル変更コマンドを受信したかどうかを確認する(ステップS1122)。
【0174】
ステップS1122において、チャンネル変更コマンドを受信した場合、映像表示装置
3は、それが端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS1123)。
【0175】
ステップS1123において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドである場
合、映像表示装置3は、画面Aのチャンネルを変更し(ステップS1124)、ステップ
S1128の工程を行う。
【0176】
ステップS1123において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドでない場
合、映像表示装置3は、画面Bのチャンネルを変更し(ステップS1125)、ステップ
S1128の工程を行う。
【0177】
また、ステップS1122において、チャンネル変更コマンドを受信していない場合、
映像表示装置3はステップS1126の工程を行う。
【0178】
ステップS1126〜ステップS1127については、
図8のステップS826〜ステ
ップS827と同様であるため説明を省略する。
【0179】
次に、ステップS1128において、映像表示装置3は、変更した画面Aのチャンネル
と画面Bのチャンネルが一致したかどうかを確認する。
【0180】
次に、ステップS1128において、チャンネルが一致した場合、当該チャンネルに基
づく映像コンテンツを表示すべく、映像表示装置3は1画面表示に変更する(ステップS
1104)。
【0181】
ステップS1128において、チャンネルが一致しない場合、映像表示装置3はステッ
プS1118からの工程を繰り返し、2画面表示を継続する。
【0182】
このようにして、例えば第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると
、映像表示装置3の電源が入り、その操作は第一の端末装置1と第二の端末装置2から行
うことができる。
【0183】
ただし、第二の端末装置2からチャンネルの切替操作を行うと、映像表示装置3は2画
面表示となり、元の画面の操作は第一の端末装置1からのみ、追加された画面の操作は第
二の端末装置1からのみ行うことができる。
【0184】
更に、2画面のチャンネルが一致したら映像表示装置3は1画面表示に戻る。
【0185】
そして、第一の端末装置1あるいは第二の端末装置1から映像表示装置3に電源コマン
ドを送ると、映像表示装置3の電源が切れる。
【0186】
以上の構成により本発明の第6の実施例では、第1の実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0187】
更に、映像表示装置3の電源を入れた端末装置1とは別の端末装置1からチャンネル操
作コマンドを送ると、映像表示装置3の画面が分割表示され、各々の端末装置1から対応
する画面を操作することができる。
【0188】
そして、2画面のチャンネルが一致したら、映像表示装置3の画面の分割表示を終了さ
せることができる。
【実施例7】
【0189】
次に、本発明の第7の実施例について説明する。なお、本実施例における構成および効
果等も、特に断りのない限り、第1の実施例と同じであるため、以下では本実施例と第1
の実施例との相違点を主に説明する。
【0190】
図13は、本発明の第7の実施例の端末装置1の処理を示すフローチャートである。こ
のフローチャートは、端末装置1から映像表示装置3をリモート制御する際の処理を示し
ている。
【0191】
ステップS1301〜ステップS1302については、
図4のステップS401〜ステ
ップS402と同様であるため説明を省略する。
【0192】
ステップS1311において、端末装置1は緊急速報を受信したかどうかを確認する。
緊急速報を受信した場合、端末装置1は緊急モードに切り換わる。緊急速報とは、災害の
発生などの緊急事態を知らせるために配信される情報であり、例えば緊急地震速報や津波
警報である。
【0193】
ステップS1303において、端末装置1は、ユーザによって操作アプリを終了するた
めの操作がされたかどうかを確認する。操作アプリを終了するための操作がされた場合、
端末装置1は処理を終了し、操作されていない場合は、映像表示装置3の電源ボタンが押
されたかどうかを確認する(ステップS1304)。端末装置1に表示された映像表示装
置3の電源ボタンが押された場合、映像表示装置3は、緊急モードかどうかで異なる処理
を行う。
【0194】
ステップS1313において、端末装置1は緊急モードか否かを判別し、緊急モードで
ある場合は、映像表示装置3に電源コマンドを送信し(ステップS1314)、ステップ
S1311からの工程を繰り返す。
【0195】
なお、電源コマンドを送信する際には予め定めた緊急コードを送信する。緊急コードは
識別コードとは全く異なるユニークなコードを定めるとよい。
【0196】
ステップS1313において、緊急モードでない場合、端末装置1はステップS130
5の工程を行う。
【0197】
ステップS1305〜ステップS1306については、
図4のステップS405〜ステ
ップS406と同様であるため説明を省略する。
【0198】
なお、電源コマンドを送信する際には端末装置1の識別コードも送信される。
【0199】
また、ステップS1304において、端末装置1に表示された映像表示装置3の電源ボ
タンが押されていない場合、端末装置1は映像表示装置3の電源オンオフ以外の設定変更
がユーザによって指示されたかどうかを確認する(ステップS1307)。電源オンオフ
以外の設定変更とは、例えばチャンネル変更や音量設定、あるいは画質調整などである。
【0200】
映像表示装置3の設定変更が指示された場合、端末装置1は、緊急モードかどうかで異
なる処理を行う。
【0201】
ステップS1315において、緊急モードである場合、端末装置1は、映像表示装置3
に該当するコマンドを送信し(ステップS1316)、ステップS1311からの工程を
繰り返す。
【0202】
なお、電源コマンドを送信する際には緊急コードも送信される。
【0203】
ステップS1315において、緊急モードでない場合、端末装置1はステップS130
8の工程を行う。
【0204】
ステップS1308〜ステップS1310については、
図4のステップS408〜ステ
ップS410と同様であるため説明を省略する。
【0205】
なお、電源コマンド、チャンネル変更コマンドなどの各種コマンドを送信する際には端
末装置1の識別コードを送信する。
【0206】
このようにして、緊急速報を受信した端末装置1は緊急モードに切り換わり、映像表示
装置3にコマンドを送信する際に、識別コードの代わりに緊急コードを付加して送信し、
映像表示装置3を緊急モードに切り換える。
【0207】
図14は、本発明の第7の実施例の映像表示装置の処理を示すフローチャートである。
このフローチャートは、映像表示装置3が端末装置1にリモート制御される際の処理を示
している。
【0208】
ステップS1401〜ステップS1402については、
図6のステップS601〜ステ
ップS602と同様であるため説明を省略する。
【0209】
次に、ステップS1428において、映像表示装置3は緊急コードを受信したかどうか
を確認する。緊急コードを受信した場合、映像表示装置3は緊急モードに切り換わる(ス
テップS1429)。緊急モードでは例えば表示画面に緊急災害情報が表示される。
【0210】
緊急コードを受信していない場合、映像表示装置3は、電源コマンドを送信した端末装
置1を端末装置Aとして、その識別コードを記憶部36に記憶しておく(ステップS14
03)。
【0211】
ステップS1404については、
図6のステップS604と同様であるため説明を省略
する。
【0212】
次に、ステップS1405において、映像表示装置3は再び電源コマンドを受信したか
どうかを確認する。電源コマンドを受信した場合、映像表示装置3は、緊急モードあるい
は受信した電源コマンドが端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS1
406)。
【0213】
なお、映像表示装置3は、前述のステップS1429にて緊急モードに切り換わるほか
、ステップS1405、ステップS1408、ステップS1418、ステップS1422
において、緊急コードを受信した場合も緊急モードに切り換わる。
【0214】
また、端末装置Aからのコマンドかどうかはコマンドを受信した際の識別コードが記憶
部36に記憶した識別コードと一致したかどうかで判断できる。
【0215】
ステップS1406において、緊急モードあるいは受信した電源コマンドが端末装置A
からのコマンドである場合、映像表示装置3は電源を切る(ステップS1407)。
【0216】
なお、本実施例では映像表示装置3が電源コマンドを受信する毎に電源オンオフを繰り
返す、トグル制御を例として示しているが、電源オンと電源オフのコマンドを分離しても
よい。
【0217】
また、ステップS1405において、電源コマンドを受信していない場合、映像表示装
置3は、その他のコマンドを受信したかどうかを確認する(ステップS1408)。その
他のコマンドを受信した場合、映像表示装置3は、緊急モードあるいは受信したコマンド
が端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS1409)。
【0218】
ステップS1409において、緊急モードあるいは受信したコマンドが端末装置Aから
のコマンドである場合はステップS1410に進み、指示通りコマンド実行した後、ステ
ップS1405に戻る。
【0219】
また、ステップS1409において、緊急モードあるいは受信したコマンドが端末装置
Aからのコマンドでない場合、映像表示装置3はステップS1411の工程を行う。ステ
ップS1411については、
図6のステップS611と同様であるため説明を省略する。
【0220】
また、ステップS1406において、緊急モードあるいは受信したコマンドが端末装置
Aからのコマンドでない場合、映像表示装置3はステップS1416の工程を行う。
【0221】
ステップS1416〜ステップS1417については、
図6のステップS616〜ステ
ップS617と同様であるため説明を省略する。
【0222】
次に、ステップS1418において、映像表示装置3は電源コマンドを受信したかどう
かを確認する。電源コマンドを受信した場合、映像表示装置3は、緊急モードかどうかを
確認する(ステップS1419)。緊急モードである場合、映像表示装置3は、映像表示
装置3は電源を切る(ステップS1407)。
【0223】
ステップS1419において、緊急モードでない場合、映像表示装置3は、受信したコ
マンドが端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS1420)。
【0224】
ステップS1420〜ステップS1421については、
図6のステップS620〜ステ
ップS621と同様であるため説明を省略する。
【0225】
また、ステップS1418において、電源コマンドを受信していない場合、映像表示装
置3は、その他のコマンドを受信しているかどうかを確認する(ステップS1422)。
【0226】
ステップS1422において、その他のコマンドを受信している場合、映像表示装置3
は、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドかどうかを確認する(ステップS14
23)。
【0227】
ステップS1423において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドである場
合、映像表示装置3は、画面Aに対して指示通りにコマンド実行する(ステップS142
4)。受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドでない場合、すなわち端末装置Bか
らのコマンドである場合、映像表示装置3は、画面Bに対して指示通りにコマンド実行す
る(ステップS1425)。
【0228】
次に、ステップS1426において、映像表示装置3は、緊急モードかどうかを確認す
る。緊急モードである場合、映像表示装置3は、指示通りにコマンド実行し(ステップS
1427)、ステップS1404からの工程を繰り返す。緊急モードでない場合、映像表
示装置3は、ステップS1418からの工程を繰り返す。
【0229】
ステップS1404では、映像表示装置3は2画面表示を1画面表示に切り換える。ス
テップS1423において、受信したコマンドが端末装置Aからのコマンドであった場合
は画面Aを表示し、端末装置Aからのコマンドでなかった場合は画面Bを表示する。 ま
た、ステップS1422において、映像表示装置3がその他のコマンドを受信していない
場合、映像表示装置3は、ステップS1418からの工程を繰り返す。
【0230】
このようにして、例えば第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると
、映像表示装置3の電源が入り、その操作は第一の端末装置1からのみ行うことができる
。
【0231】
次に、第一の端末装置1から映像表示装置3に電源コマンドを送ると、映像表示装置3
の電源が切れるが、第一の端末装置1からではなく第二の端末装置1から電源コマンドを
送ると、映像表示装置3は2画面表示となり、元の画面の操作は第一の端末装置1からの
み、追加された画面の操作は第二の端末装置1からのみ行うことができる。
【0232】
そして、緊急速報を受信すると映像表示装置3は1画面表示に戻り、その操作は全ての
端末装置1から行うことができるようになる。
【0233】
なお、緊急速報として緊急地震速報や津波警報を例としたが、緊急雷速報、緊急火災速
報、緊急台風速報、緊急大雨速報、緊急河川氾濫速報、緊急噴火速報等でもよい。
【0234】
以上の構成により本発明の第7の実施例では、第1の実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0235】
更に、緊急速報の受信時には、映像表示装置が2画面表示中であれば1画面表示に切り
換わり、全ての端末装置1から映像表示装置3の操作が可能になる。
【0236】
なお、上記した実施例では2つの端末装置1から映像表示装置3にコマンドを送り、2
つに分割された画面のうち、各々の端末装置1に対応する画面を操作する例を示したが、
3つの端末装置1から3つに分割された画面を操作してもよく、端末装置1の分だけ画面
を分割してもよい。
【0237】
また、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであ
り、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実
施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例
の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部につ
いて、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0238】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば
集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能
等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することにより
ソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の
情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等
の記録装置、または、ICカード、SDカード等の記録媒体に置くことができる。
【0239】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全
ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続さ
れていると考えてもよい。