特許第6222729号(P6222729)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6222729
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】荷受台昇降装置を備えた車両
(51)【国際特許分類】
   B60P 1/46 20060101AFI20171023BHJP
【FI】
   B60P1/46 Z
   B60P1/46 B
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-4161(P2014-4161)
(22)【出願日】2014年1月14日
(65)【公開番号】特開2015-131571(P2015-131571A)
(43)【公開日】2015年7月23日
【審査請求日】2016年10月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002358
【氏名又は名称】新明和工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】松崎 良彦
【審査官】 須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第02530341(US,A)
【文献】 特開2013−108228(JP,A)
【文献】 実開昭50−104313(JP,U)
【文献】 特開平08−230548(JP,A)
【文献】 米国特許第03246777(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60P 1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両側に連結されて上下回動可能なリンクアーム、または車両側に固定された支柱に沿って昇降可能なスライダに対して荷受台が回動自在に支持されてなる荷受台昇降装置であって、
前記荷受台は、荷物載置面部とその裏側で地面に接地される裏面部とを有し、
前記裏面部には、前記裏面部の幅方向を長手方向とするプレートが立設されてなる補強部材が設けられており、
当該プレートには少なくとも1つの挿通孔が設けられている
ことを特徴とする荷受台昇降装置。
【請求項2】
前記裏面部の左右端部に鋼材が折り曲げ加工されて略コ字状断面を有する縦スチフナが設けられており、
前記補強部材は少なくとも左右の前記縦スチフナの間に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の荷受台昇降装置。
【請求項3】
前記プレートは、その高さが前記縦スチフナよりも低い状態で設けられている
ことを特徴とする請求項に記載の荷受台昇降装置。
【請求項4】
前記裏面部には、前記プレートとは異なる別のプレートが前記幅方向と略直交する状態で設けられている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の荷受台昇降装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に架装されて、車両荷台と地面との間における荷物の積み下ろしに利用される荷受台昇降装置に関する。
【背景技術】
【0002】
荷受台昇降装置は主に車両後方に架装され、昇降可能な荷受台を備えている。例えば、車両の荷台後方に左右一対の支柱が設けられ、この支柱に沿って荷受台が昇降する荷受台昇降装置の場合、車両走行状態では荷受台は起立姿勢とされる。このとき、図4(a)のように荷受台90は荷物載置面の裏面91が車両後方から視認される。
【0003】
裏面91には、左右端部に一対の縦スチフナ911が設けられており、縦スチフナ911で挟まれた領域には3本の横スチフナ921〜923が設けられている。これらのスチフナは、鋼板が折り曲げ加工されてなり、図4(b)で示す横スチフナ921〜923の断面図のように内方空間が形成されている。
【0004】
こうした形状のスチフナ911、921〜923が適宜設けられていることで、荷受台90は所望する強度を確保するとともに、一定の軽量化をなしている。また、スチフナ911、921〜923を備えてなる荷受台90は主に金属部材で構成されている。そのため、表面部分に電着塗装が施されて金属性の防錆皮膜が形成され(特許文献1)、腐食防止効果が生じて一定の強度及び外観品質を維持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−217090号公報(段落0010)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、電着塗装による荷受台の防錆皮膜の形成に関して、スチフナ911、921〜923の内方空間側の面(内面)には、他部と比較すると不十分な防錆皮膜の形成状態、又は防錆皮膜が形成されていない状態となる恐れがある。
【0007】
第1に、荷受台90を電着液に浸漬した際、スチフナ911、921〜923の内面に空気溜まり(エアポケット)が形成されている可能性がある。空気溜まりが形成されると、電着液が付着し難い。空気溜まりの形成位置は、浸漬する際の荷受台の姿勢によって異なる。例えば、図4(a)のように縦スチフナ911が鉛直方向に延びた姿勢のまま荷受台90を図面下側に下降させて浸漬すると、浸漬方向と交差する方向、特に垂直に交差する方向が長手方向となる横スチフナ921〜923の内面には空気溜まりが発生し易くなる。
【0008】
第2に、折り曲げ形状のスチフナ911、921〜923の内面に電着液が浸入しても、その内面に良質な防錆皮膜が形成される前に、荷受台90の浸漬工程が終了している可能性がある。防錆皮膜は、液槽内に設置される電極棒に近い部位から形成され易い。そのため、スチフナ911、921〜923の内面では、表面部分と比較すると防錆皮膜の形成に時間を要し、結果的に表面部分には防錆皮膜が形成されていても内面には十分な防錆皮膜が形成されていない場合も考えられる。また、スチフナ911、921〜923の内面は表面部分と異なって視認できないため、電着塗装の良否についても判断し難い。
【0009】
こうしてスチフナ911、921〜923の内面において、十分な防錆効果が生じない状態となると、内面が錆び易くなって荷受台の強度低下を招く。また、荷受台90は車両走行状態で起立するので、錆汁が流れ出て裏面91を垂れてしまう。起立状態では裏面91は周囲から視認し易い目立つ部位なので、錆汁による腐食で外観品質も大きく低下する。
本発明は、これらの点を鑑みてなされており、所定の強度及び外観品質を維持することのできる荷受台を備えた荷受台昇降装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
車両側に連結されて上下回動可能なリンクアーム、または車両側に固定された支柱に沿って昇降可能なスライダに対して荷受台が回動自在に支持されてなる荷受台昇降装置であって、前記荷受台は、荷物載置面部とその裏側で地面に接地される裏面部とを有し、前記裏面部には、プレートが立設されてなる補強部材が設けられている構成とする。
【0011】
上記構成において、前記裏面部の左右端部に鋼材が折り曲げ加工されて略コ字状断面を有する縦スチフナが設けられており、前記補強部材は少なくとも左右の前記縦スチフナの間に設けられていることが望ましい。
そして、前記プレートは、前記裏面部の幅方向を長手方向とすることが望ましい。
また、前記プレートは、その高さが前記縦スチフナよりも低い状態で設けられている構成でも良い。
【発明の効果】
【0012】
本発明の荷受台昇降装置は、荷受台の補強部材はプレートが立設されてなる構成なので、プレートの各面が露出した構成とすることができる。そのため、電着塗装工程において電着液に浸漬した際にプレート周辺で空気溜まりが生じにくく、電着液が付着し易い。また、プレート周辺に電着塗装工程における電気伝導を遮蔽する部材がないので、プレート各面のいずれにも迅速に防錆皮膜が形成される。つまり、プレート各面において、防錆皮膜の品質及び形成時間の差異が大きく抑制されている。その結果、荷受台には高い防錆効果が生じ、所定の強度及び外観品質を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る荷受台昇降装置を備えた車両の側面図である。
図2】(a)は本発明の実施形態に係る荷受台の裏面を示す斜視図、(b)は同形態に係る荷受台の側面図である。
図3】本発明の別の実施形態に係る荷受台の裏面を示す正面図及び側面断面図である。
図4】従来形態に係る荷受台の裏面を示す正面図及び側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1(a)は、荷受台昇降装置100の要部斜視図である。荷受台昇降装置100は、車両荷台1の後端に立設された左右一対の支柱2と、支柱2内部で昇降自在なスライダ3と、スライダ3の下端部に支持された荷受台4と、支柱2の間に架設されたクロスメンバ6と、クロスメンバ6内に配された油圧シリンダ(不図示)とを備えている。
【0015】
支柱2は後壁に切欠き部2aが設けられており、この切欠き部2aからスライダ3の下端部3aが後方に突出している。荷受台4はこの下端部3aに対して上下方向に回動可能に枢支されている。
【0016】
クロスメンバ6内の油圧シリンダは、伸縮作動を行うことでワイヤ5を支柱2に繰り出し、又は支柱2から引き込んでスライダ3を昇降作動させる。ワイヤ5は、一端部が左右のスライダ3の上端部に止着され、スライダ3から上方に導かれ、支柱2の上部に設けられたシーブ21で下方に折り返される。折り返されたワイヤ5の他端部は下方に導かれ、支柱2の下部からシーブ(不図示)を介して油圧シリンダに適宜止着されている。油圧シリンダの伸縮力がスライダ3の昇降の動力として用いられ、この伸縮力はワイヤ5等の動力伝達部を介してスライダ3に伝達される。その結果、図1(b)の矢印A1で示すように、荷受台4は支柱2に沿って地面と荷台床面1aの高さとの間で昇降作動される。
【0017】
荷受台昇降装置100の使用時、荷受台4は水平姿勢で昇降される。そして、荷受台昇降装置100の不使用時で車両走行状態とする際には、荷受台4は水平姿勢から起立姿勢に回動(矢印A2)されて、起立姿勢を保持した状態で固縛される。
【0018】
次に、起立状態の荷受台4のうち容易に視認できる裏面41の構成について、図2を用いて説明する。なお、裏面41は、荷物が載置される荷物載置面42の裏側であって、荷受台4が水平姿勢で下降された際に接地面となる。
図2(a)は、荷受台4の裏面41を示す斜視図である。説明の便宜上、荷受台4以外の部分に関しては図示を省略している。
【0019】
荷受台4は、図示する起立面(YZ平面)部となる裏面基部41aと、当該裏面基部41aの歪みを防止する補強部材となる3本のスチフナ411〜413と、同様に補強部材となって裏面基部41aに立設した状態で固設された複数のプレート部材43とを有する。なお、図示する裏面基部41aの反対側の面は積みおろしされる荷物が載置される荷物載置面(表面)42となる。
【0020】
3本のスチフナ411〜413は、左右端部(Y方向両端部)に設けられた一対の縦スチフナ411、412と、回動基端部(Z軸負方向側)に設けられた1本の横スチフナ413とで構成されている。縦スチフナ411、412は図示の上下方向(Z軸方向)を長手方向とし、横スチフナ413は荷受台4の幅方向を長手方向としており、いずれのスチフナ411〜413も断面コ字状に折り曲げ加工されてなり、裏面41側(X軸負方向側)に向かって凸な状態となっている。各スチフナ411〜413の折り曲げは、上記の断面形状に限定されず他の形状でも良い。3本のスチフナ411〜413には、出荷前に行われる電着塗装工程における電着液が内方空間まで浸漬されるように、空気孔が適宜設けられている。なお、本実施形態に係るスチフナ411〜413はいずれも、第1の鋼板で形成された裏面基部41aに対して3枚の第2の鋼板がそれぞれ折り曲げ加工された上で溶接によって固定されてなるものとしているが、他の構成でも構わない。例えば、第1の鋼板で形成された荷物載置面42と、第2の鋼板がプレス成型によって一体成型された裏面基部41a及び3本のスチフナ411〜413とが重ね合わされてなる構成としても良い。
【0021】
複数のプレート部材43は、荷受台幅方向(Y方向)を長手方向とする4本の横プレート431と、横プレート431に交差して荷受台幅方向に対して垂直方向(Z方向)を長手方向とする5本の縦プレート432とで構成されている。
【0022】
4本の横プレート431は、その長手方向に沿って裏面基部41aに溶接されている。また、いずれのプレート431も両端部431aが左右の縦スチフナ411、412の側面部411a、412aにも溶接されている。横プレート431はいずれも、X方向負方向側に向かって縦スチフナ411、412よりも低く立設された状態となっている。なお、縦スチフナ411、412うち、X軸負方向側を上側とした際の上面部となる凸側上面部411b、412bは、裏面基部41aと略平行な面となっている。この凸側上面部411b、412bの回動先端部(Z軸正方向側)には、ステンレス(SUS)製の金属製板材4110、4120が設けられている。この金属製部材4110、4120は荷受台4が接地する際の接地部位とされており、縦スチフナ411、412よりもX方向負方向側に突出している。
【0023】
5本の縦プレート432も、その長手方向に沿って裏面基部41aに溶接されている。縦プレート432において、荷受台4の回動先端側(Z軸正方向側)となる先端部432aは尖った形状を有し、荷物載置面42の回動先端部(Z軸正方向側)に溶接されている。この回動先端部は、荷物載置面42において、荷物を乗り入れ易くするためにテーパ加工された部分の裏面側である。一方、縦プレート432の基端部(Z軸負方向側)は、横スチフナ413の上面部413aに溶接されている。この上面部413aは、図示する状態で折り曲げ加工されてなる横スチフナ431のうち、Z軸正方向側を向いた面を指している。なお、縦プレート432はいずれも、X方向負方向側に向かって横プレート431よりも低く立設された状態となっている。
【0024】
4本の横プレート431と5本の縦プレート432とは互いに交差されている。具体的には、横プレート431のそれぞれにはスリット4310が設けられており、5本の縦プレート432はこれらスリット4310に挿通している。また、スリット4310のうち裏面基部41a側の端部4310aは、荷受台幅方向(拡大図に示す縁部4310aはY軸負方向側)に傾斜してなる形状を有している。この傾斜してなる形状を端部4310aが有していることで、横プレート431に縦プレート432が挿通された状態であっても、挿通孔4310bが形成されている。
【0025】
補強部材となるこれらプレート部材43は、裏面基部41aに対して立設した部分のみでYZ平面と水平な部位を有さない構成なので、荷受台4は横スチフナ413が複数本設けられた構成と比較して同等の強度を維持しつつ重量の軽減を果たすことができる。なお、荷受台4が所望する強度を得ることができる場合には、各プレート部材43の本数は適宜変更可能であり、荷受台4が所望する重量を得ることができる場合には、各プレート部材43に所定の大きさの板材を固定してYZ平面上に平滑面を備えた構成としても良い。
【0026】
そして、荷受台4は電着塗装工程が行われており、電着塗装工程によって、荷物載置面42及び裏面41には防錆皮膜(不図示)が形成されている。図2(b)に示すとおり、横プレート431は、Z方向正方向側のXY平面となる上面4311、その反対面となる下面4312、及びYZ平面となる端面4313が外方に露出している。また、縦プレート432は、Y方向正方向側のXZ平面となる左面4321、その反対面となる右面4322、及びYZ平面となる端面4323が外方に露出している。これら露出した各面4311〜4313、4321〜4323は、荷受台4を電着液中に浸漬すると、いずれも電着液で覆われて防錆皮膜が形成される。特に、本実施形態の裏面41には、プレート部材43の各面4311〜4313、4321〜4323に対して電着槽の中の電極棒からの電気伝導が阻害される又は迂回させる遮蔽部がない。そのため、プレート部材43には良質な防錆皮膜が迅速に形成され、上記各面4311〜4313、4321〜4323において均一品質の防錆皮膜が形成され、視認することができる。
【0027】
さらに、プレート部材43は、各プレート431、432が立設されて各面4311〜4313、4321〜4323が露出するので、電着液に浸漬された際に空気溜まりも生じない。よって、上記各面4311〜4313、4321〜4323には確実に電着液が被覆され、均一な防錆皮膜が形成される。また、横プレート431と縦プレート432の交差部分では、浸漬時に上述の挿通孔4310bを介して空気が抜ける(矢印R1〜R3)。よって、交差部分においても空気溜まりが発生せず、電着液で被覆されて防錆皮膜が良好に形成される。
【0028】
なお、本実施形態に係る構成であれば、吊下機器を縦スチフナ411、412に係止させて、図2(a)のように起立状態で荷受台4を下降(Z軸負方向側に移動)して浸漬させると、長手方向が電着液の液面に対して垂直となるように縦スチフナ411、412を浸漬させることができる。よって、縦スチフナ411、412の内方には空気溜まりが形成されず、縦スチフナ411、412の内面にも均一な防錆皮膜が形成される。また、横スチフナ413には、縦スチフナ411、412の空気孔よりも比較的大きな開口部が設けられている。この開口部は、荷受台4の水平姿勢と起立姿勢との間の回動動作を付勢するトーションバーや回動ヒンジ部を支持する支持部材等を設置するために形成されている。そのため、横スチフナ413の開口比率は、縦スチフナ411、412より大きく、その内面も電着液で被覆されて防錆皮膜が良好に形成される。
【0029】
本実施形態に係る荷受台4であれば、プレート部材43と各スチフナ411〜413に均一な防錆皮膜を備えることができるので、腐食進行が抑制されて高い強度を維持することができる。さらに、錆汁の発生も抑制できるので、錆汁が裏面基部41aを垂れ流れることもない。その結果、起立状態の荷受台4において、占有面積が大きく視認しやすい裏面基部41aの外観品質も維持することができる。特に、SUS製の金属製部材4110、4120を接地部位としていることで各スチフナ411〜413及びプレート部材43が地面に接触することを回避できる。そのため、荷受台4を接地させても防錆皮膜の剥がれを防止でき、荷受台4の外観品質を維持できる。
【0030】
本実施形態ではプレート部材43が縦スチフナ411、412よりも低い状態で設けられた構成としたが、この構成に限定されない。例えば、図3の荷受台400を用いても構わない。荷受台400に関しては、上述した実施形態に係る荷受台4と異なる部分を中心に説明し、他の部材は同様の構成となっており同一の番号が付されている。
【0031】
荷受台400の裏面410は、裏面基部4100に補強部材となるプレート部材4300が立設されてなる。当該プレート部材4300のうち、横プレート43100は縦スチフナ411、412よりも裏面410側(X軸負方向側)に突出している。荷受台4が水平姿勢で昇降作動される際、縦スチフナ412の凸側上面よりも先に横プレート43100の端面部分43110が接地する。つまり、図3(b)の側面図で示すように、4本の横プレート43100において、厚みDを有する4本の端面部分43110を接地部とすることができる。
【0032】
以上のように、プレート部材43、4300のうち少なくとも横プレート431、43100を備えた荷受台4、400を備えた実施形態であれば、同様の効果を得ることができる。また、いずれの荷受台4、400であっても、荷受台幅方向を長手方向とするスチフナに関しては、1本の横スチフナ413のみが設けられた構成としているが、電着塗装工程の手段によって所定レベルの防錆皮膜を形成できれば、回動先端側又は回動先端側と回動基端側との間となる中央側の少なくともいずれかに横スチフナが設けられた構成としても良い。
【0033】
また、プレート部材43、4300の交差部分において、横プレート431、43100のみに挿通孔4310bが形成された構成としているが、縦プレート432、43200にも形成された構成としても良い。また、電着液への浸漬方向に関しても、横スチフナ413の長手方向(荷受台幅方向)が電着液に対して垂直方向に浸漬されるようにしても良い。
【0034】
プレート部材43、4300の構成に関しては、4本の横プレート431、43100がいずれも縦スチフナ431、432に架設されるように縦スチフナ431の間又は縦スチフナ43100の上面まで設けられた状態で立設されているが、横プレート431、43100は荷受台4、400の幅方向途中部位までの長さとしても良い。例えば、荷受台4、400の中央部寄りに縦スチフナが別に設けられた構成とし、この別に設けられた縦スチフナと左右両端の縦スチフナ411、412との間にそれぞれ横プレート431、43100が設けられていても同等の効果を得ることができる。
【0035】
また、横プレート431、43100と縦プレート432、43200の大きさについては、横プレート431、43100の方が大きな高さに設定されているが、逆でも構わない。もちろん、横プレート431、43100と縦プレート432、43200の数も適宜変更可能である。
【0036】
プレート部材43、4300の裏面基部41a、4100に対する固定に関しては、溶接によって立設され、その後に電着塗装工程が施された構成としているが、予め電着塗装工程が施されたプレート部材43、4300を裏面基部41a、4100に固定しても良い。このとき、固定手段としては溶接だけでなくボルト締結等を用いても良い。
【0037】
その他、荷受台昇降装置の種類に関しては、荷受台4が支柱2に沿って昇降する形式以外に、既知の回動するリンクアームに連結されて荷受台が回動するものでも構わない。また、荷受台が車両後方に起立格納するものや、荷台下方に格納されるものでも構わない。架装位置も車両後方ではなく、側方に架装された荷受台昇降装置でも良い。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、車両に架装された荷受台昇降装置であって、その裏面が接地部を有する荷受台を備えた全てのタイプに対して有用である。
【符号の説明】
【0039】
1 荷台
100 荷受台昇降装置
2 支柱
3 スライダ
4 荷受台
41 裏面(荷受台)
41a 裏面基部
411、412 縦スチフナ
413 横スチフナ
42 荷受台載置面(荷受台)
43 プレート部材(補強部材)
431 横プレート(補強部材)
432 縦プレート(補強部材)
4310 スリット(横プレート)
4310a 端部(横プレート)
4310b 挿通孔(横プレート)
4311 端面部分
図1
図2
図3
図4