(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6222751
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】ヘッダーアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 24/52 20110101AFI20171023BHJP
【FI】
H01R24/52
【請求項の数】10
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-535667(P2015-535667)
(86)(22)【出願日】2013年9月16日
(65)【公表番号】特表2015-530724(P2015-530724A)
(43)【公表日】2015年10月15日
(86)【国際出願番号】US2013059849
(87)【国際公開番号】WO2014055224
(87)【国際公開日】20140410
【審査請求日】2016年8月23日
(31)【優先権主張番号】13/645,193
(32)【優先日】2012年10月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】399132320
【氏名又は名称】ティーイー・コネクティビティ・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】000227995
【氏名又は名称】タイコエレクトロニクスジャパン合同会社
(72)【発明者】
【氏名】デュースターヘフト、スコット スティーブン
【審査官】
楠永 吉孝
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第7101189(US,B1)
【文献】
特開平05−144516(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0189888(US,A1)
【文献】
特開平11−121105(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 24/38〜24/56
H01R 13/40〜13/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング(14)に結合されるように構成されたヘッダーアセンブリ(100)であって、
長手軸に沿って延出する中心コンタクト(112)と、
前記中心コンタクトを包囲する誘電体(114)と、
前記中心コンタクト及び前記誘電体を保持する外部ハウジング(110)であって、前記外部ハウジングは、回路基板(102)に取付けられるように構成され且つ前記ケーシングの内側に配置されるように構成され、前記外部ハウジングは、後部シェルから延出する外部コンタクト(120)を有し、前記外部コンタクトは、前記外部コンタクトの一部が前記ケーシングの外側に配置された状態で前記ケーシングの開口(18)を通って延出するように構成され、前記誘電体は、前記外部コンタクト内に収容される前記外部ハウジング(110)と、
前記外部ハウジングに結合される遮蔽部材(104)であって、前記遮蔽部材は、前記遮蔽部材を前記外部ハウジングに電気的に接続するために前記外部コンタクトに係合し、前記遮蔽部材は、前記開口において前記ケーシングと係合するように構成されたばね指(194)を有し、前記ばね指は、前記外部ハウジングを前記ケーシングに電気的に接続するように構成される前記遮蔽部材(104)とを含み、
前記遮蔽部材(104)は、前記ケーシングの矩形の前記開口(18)内に受容される矩形の板(180)を含み、
前記ばね指(194)は、前記板の対応する縁(192)から延出し、
前記板は、貫通する開口(186)を有し、
前記開口(186)は、前記外部コンタクト(120)の取り付けフランジ(142)を受容する切り込み(190)を有するヘッダーアセンブリ。
【請求項2】
前記遮蔽部材(104)は、前記ヘッダーアセンブリを前記ケーシング(14)に結合する前に前記外部ハウジング(110)に結合され、
前記遮蔽部材は、前記外部ハウジングと一体として前記ケーシングに電気的に接続されるように装着される請求項1のヘッダーアセンブリ(100)。
【請求項3】
前記遮蔽部材(104)は、前記外部コンタクト(120)と前記後部シェル(122)の両方に直接係合する請求項1のヘッダーアセンブリ(100)。
【請求項4】
前記遮蔽部材(104)は、接地指(176)を含み、
前記接地指は、回路基板(102)の接地回路に係合し且つ電気的に接続されるように構成される請求項1のヘッダーアセンブリ(100)。
【請求項5】
前記ケーシング(14)の前記開口(18)には各ばね指(194)の少なくとも一部が入り込み、
前記ばね指は、前記開口を画定する対応する開口壁(20)に対して付勢される請求項1のヘッダーアセンブリ(100)。
【請求項6】
前記ばね指(194)は、前記ケーシング(14)と嵌合すると前記後部シェル(122)に向かって撓む請求項1のヘッダーアセンブリ(100)。
【請求項7】
前記後部シェル(122)は前壁(124)を含み、
前記外部コンタクト(120)は、前記前壁から前方に延出し、
前記遮蔽部材(104)は、前記ばね指(194)が前記後部シェルに沿って後方に延出する状態で前記前壁に対して当接する請求項1のヘッダーアセンブリ(100)。
【請求項8】
前記遮蔽部材(104)は、前記外部コンタクト(120)に係合し且つ前記遮蔽部材を前記外部コンタクトに電気的に接続するばねコンタクト(188)を含み、
前記ばねコンタクトは、前記遮蔽部材を前記外部ハウジング(110)上に締まり嵌めによって保持するために前記外部コンタクトに対してばね付勢される請求項1のヘッダーアセンブリ(100)。
【請求項9】
前記開口内にばねコンタクト(188)が延出し、
前記ばねコンタクトは、前記遮蔽部材を前記外部コンタクト(120)に機械的且つ電気的に接続し、
前記外部コンタクトは、前記開口内に受容され且つ前記開口内の前記ばねコンタクトに係合する請求項1のヘッダーアセンブリ(100)。
【請求項10】
前記外部ハウジング(110)の前端に結合されたノーズコーン(116)を更に含み、
前記ノーズコーンは、前記外部コンタクト(120)を包囲し、
前記ノーズコーンは、前記ノーズコーンの外側に沿ってキー(118)を有し、
前記遮蔽部材(104)は、前記ノーズコーンと前記後部シェルとの間で捕捉される請求項1のヘッダーアセンブリ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本書の主題は、一般に、ヘッダーアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
グローバル・ポジショニング・システム(GPS)、カーラジオ、携帯電話、エアバッグシステム、及びマルチメディアデバイス等の、数多くの自動車用途のために、無線周波数(RF)同軸コネクタアセンブリが使用されている。コネクタアセンブリの中には、同軸ケーブルの端部に接続される同軸ケーブルアセンブリがある。同軸ケーブルは、典型的には、外部導体と、内部導体と、誘電体と、被覆即ち外部絶縁体とによって構成される。ケーブルの外部導体及び内部導体は、ジャック又はプラグコネクタであるコネクタの対応する内部コンタクト及び外部コンタクトに電気的に相互接続される。コネクタアセンブリの中には、ケーブルではなく回路基板に接続されるものもある。このような基板取付けアセンブリは、同軸ケーブルアセンブリと相互接続するために、中心コンタクトと、中心コンタクトを包囲する外部コンタクトによって画定される同軸インターフェースを含む。両コンタクトは、回路基板に接続される。
【0003】
様々な種類のコネクタを標準化し、それによって混乱を回避するために、特定の工業規格が定められている。これらの規格の1つはFAKRAと呼ばれる。FAKRAは、ドイツ標準化機構における自動車標準委員会であり、自動車分野における国際標準化の利益を代表している。FAKRA規格は、正しいコネクタの取付けのためのキーイング及びカラーコーディングに基づくシステムを提供している。FAKRAのコネクタのキーイング及び色識別の特徴は、典型的には、プラスチック又は非導電性材料から成る外部ハウジング上に存在する。FAKRAのコネクタアセンブリでは、同様のジャックキーは、同様のプラグキー溝にのみ接続することができる。ジャックハウジング上のFAKRAによって定義された係止部と、プラグハウジング上の協働ラッチによって、コネクタハウジングの確実な配置及びロックが容易になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このコネクタは、自動車ラジオ等の幾つかの用途では、ラジオの筐体に接地されなければならない。しかしながら、外部ハウジングは非導電性なので、現在のコネクタは、コネクタを筐体に接地するための別体の手段が必要である。加えて、筐体の開口から装着されるコネクタはサイズが大きいため、筐体の開口は大きく、EMI漏洩の領域である。この開口を閉塞し、ラジオの遮蔽を行うために、典型的には、コネクタがデバイス内に配置された後に、筐体のパネルにプレートが固定される。パネルへのプレートの組み付けは、時間が掛かり、困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題は、本書に記述される、筐体パネルの開口の遮蔽を確実に提供するヘッダーアセンブリによって解決される。前記ヘッダーアセンブリは、ケーシングに結合されるように構成される。前記ヘッダーアセンブリは、長手軸に沿って延出する中心コンタクトと、前記中心コンタクトを包囲する誘電体と、前記中心コンタクト及び前記誘電体を保持する外部ハウジングとを含む。前記外部ハウジングは、回路基板に取付けられるように構成され且つ前記ケーシングの内側に配置されるように構成された後部シェルを有する。前記外部ハウジングは、前記後部シェルから延出する外部コンタクトを有し、前記外部ハウジングは、前記外部コンタクトの一部が前記ケーシングの外側に配置された状態で前記ケーシングの開口を通って延出するように構成される。前記誘電体は前記外部コンタクト内に収容される。前記外部ハウジングには遮蔽部材が結合される。前記遮蔽部材を前記外部ハウジングに電気的に接続するために、前記遮蔽部材は、前記外部コンタクトに係合する。前記遮蔽部材は、前記開口において前記ケーシングに係合するように構成されたばね指を有する。前記ばね指は前記外部ハウジングを前記ケーシングに電気的に接続するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明は、添付の図面を参照して一例として記述される。
【0007】
【
図1】一例示的実施形態に従って形成されたヘッダーアセンブリを利用する同軸コネクタシステムを正面から見た斜視図である。
【0008】
【
図2】ヘッダーアセンブリの分解された斜視図である。
【0009】
【
図3】ヘッダーアセンブリのための遮蔽部材の正面図である。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、例示的実施形態に従って形成されたヘッダーアセンブリ100を用いた同軸コネクタシステム10を正面から見た斜視図である。同軸コネクタシステム10は、システム10の部品を収容するケーシング14を有する、ラジオ等のデバイス12を含む。ケーシング14は、壁即ちパネル16によって画定される。1つ以上のパネル16は、ヘッダーアセンブリ100が通って延出する1つ以上の開口18を含む。開口18は、対応する開口壁20によって画定される。例えば、パネル16及び開口は、開口18を形成するために開口壁20が内側に曲げられた状態に打ち抜かれて曲げられる。開口18は、開口18からヘッダーアセンブリ100を装着するための大きさに設定される。ヘッダーアセンブリ100は、対応するコネクタアセンブリ(図示せず)と嵌合するためにデバイス12の外側に存在する。
【0014】
ヘッダーアセンブリ100は、回路基板102に取付けられ、この回路基板12は、自動車用等の通信システムの一部を形成することができる。例えば、通信システムは、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)、カーラジオ、携帯電話、エアバッグシステム、マルチメディアデバイスシステム等の自動車用途に使用される。このシステムは、航空用途、海洋用途、軍事用途、工業用途等の他の種類の用途に利用することができる。回路基板102は、アンテナの一部を形成することができる。回路基板102は、無線周波数(RF)システムの一部を形成することができる。
【0015】
図示の実施形態では、ヘッダーアセンブリ100は、対応するプラグアセンブリ(図示せず)と嵌合されるように構成されたジャックアセンブリを構成する。一例示的実施形態では、ヘッダーアセンブリ100は、FAKRAの標準化コネクタ等の標準化コネクタである。ヘッダーアセンブリ100は、所望のFAKRAの仕様に従って設計された特徴を有する。例えば、ヘッダーアセンブリ100は、特定のキーイング構成を有する。
【0016】
ヘッダーアセンブリ100は、ヘッダーアセンブリ100に取付けられる遮蔽部材104を含む。遮蔽部材104は、ヘッダーアセンブリ100が装着される開口18において遮蔽を行うために用いられる。開口18は、パネル16とヘッダーアセンブリ100との間に大きな間隔を空けながらヘッダーアセンブリ100の一部を受容するように拡大されることができる。遮蔽部材104は、開口18の遮蔽を行うために、このような間隔に跨って延出する。遮蔽部材104は、ヘッダーアセンブリ100をパネル16に電気的に接続するために使用される。例えば、遮蔽部材104は、パネル16とヘッダーアセンブリ100との間の直接的な電気経路を形成する。
【0017】
図2は、ヘッダーアセンブリ100の分解された斜視図である。ヘッダーアセンブリ100は、外部ハウジング110と、中心コンタクト112と、誘電体114と、遮蔽部材104と、ノーズコーン116とを含む。中心コンタクト112及び誘電体114は、外部ハウジング110に受容される。遮蔽部材104は、外部ハウジング110に結合される。ノーズコーン116は、相手コネクタ(図示せず)用の嵌合インターフェースを画定するために外部ハウジング110の前面に結合される。ノーズコーン116は、外部コンタクト120を受容して包囲する。
【0018】
一例示的実施形態では、ノーズコーン116は、FAKRAの仕様に従ってキーイングされたインターフェースを提供する。例えば、ノーズコーン116は、その外表面上にキー118を含む。キー118のサイズ、形状や向きは、異なるFAKRAのインターフェースを画定するために使用することができる。ヘッダーアセンブリ100の嵌合端は、FAKRAに準拠したコネクタを定義する。他の実施形態では、ヘッダーアセンブリ100は、異なる規格に対してすなわち異なる種類の嵌合コネクタに嵌合するように設計されてもよい。
【0019】
外部ハウジング110は、外部コンタクト120と後部シェル122を有する。外部ハウジング110は、金属材料等の導電性材料から製造される。例示的実施形態では、外部ハウジング110は、ダイカスト鋳造されているが、外部ハウジング110は、他の実施形態では、打ち抜き及び曲げ等の他の加工によって製造されてもよい。外部ハウジング110は、遮蔽部材104を介して、回路基板102(
図1に示す)、相手コネクタ、及びパネル16(
図1に示す)等に電気的に接地されるように構成される。外部ハウジング110は、中心コンタクト112の全長に沿って中心コンタクト112の電気遮蔽を行う。
【0020】
後部シェル122は略箱型であるが、他の実施形態では、後部シェル122は、他の形状を有することができる。図示の実施形態では、後部シェル122は前壁124を含む。後部シェル122は、開口した底部128と反対側に上壁126を含む。後部シェル122は、前壁124から後方に延出する側壁130を含む。後部シェル122の壁は、中心コンタクト112を受容するレセプタクル132を画定する。
【0021】
後部シェル122は、レセプタクル132及び中心コンタクト112の周囲で電気遮蔽を行う。後部シェル122の開口底部128は、回路基板102に直接取付けることができる。中心コンタクト112は、後部シェル122内に延出し、回路基板102への接続のために開口した底部128に沿って露出する。例えば、中心コンタクト112は、回路基板102にはんだ付けされること等によって、回路基板102に表面実装されることができる。
【0022】
後部シェル122は、底部128から延出する取付けポスト134を含む。取付けポスト134は、回路基板102に対して外部ハウジング110を位置決めするために、回路基板102の対応する開口内に装着することができる。取付けポスト134は回路基板102に電気的に接続することができる。例えば、回路基板102の開口には、めっきが施され、取付けポスト134は、その開口内にはんだ付けされる。他の実施形態では、回路基板に対する外部ハウジング110の位置決めや固定を行うために、その他の種類の機能部を設けることができる。
【0023】
外部コンタクト120は、後部シェル122の前壁124から前方に延出する。任意で、外部コンタクト120は円筒形状とすることができる。外部コンタクト120は、誘電体114を収容する穴140を含む。誘電体114は、外部コンタクト120の穴140内に保持され、中心コンタクト112の電気遮蔽を行うために中心コンタクト112を包囲する。
【0024】
一例示的実施形態では、外部コンタクト120は、後部シェル122の前壁124に近接する取付けフランジ142を含む。取付けフランジ142は、遮蔽部材104を外部ハウジング110に取付けるために使用される。一例示的実施形態では、外部コンタクト120は、後部シェル122の前壁124に近接するノーズコーンラッチ144を含む。ノーズコーンラッチ144は、ノーズコーン116を外部ハウジング110に取付けるために使用される。
【0025】
中心コンタクト112は、嵌合端150と接続端152との間に延出する。図示の実施形態では、嵌合端150はピンを構成しているが、他の実施形態では、その他の種類の嵌合インターフェースを設けることができる。例えば、嵌合端150は、ソケット、ブレード、可撓性ばね梁、又はその他の種類の嵌合インターフェースである。接続端152は、回路基板102に接続されるように構成される。任意で、接続端152は、はんだボール、可撓性ばね、又はその他の種類のインターフェースを使用するなどして、回路基板102に表面実装されることができる。他の実施形態では、接続端152は、回路基板102の対応するバイアに対するスルーホール実装のためのストレートピン又はニードルアイ型のピン等のコンプライアントピンを含むことができる。
【0026】
誘電体114は、プラスチック材料等の非導電性材料から製造される。誘電体114は、射出成形法で製造することができる。誘電体114は、前部160と後部162との間に延在する。一例示的実施形態では、誘電体114は円筒形状である。誘電体114は、前部160と後部162との間に延在する穴164を含む。穴164は、内部に中心コンタクトを受容する。
【0027】
一例示的実施形態では、誘電体114は、誘電体114の外面に沿って長手方向に延出在するリブ166を含む。リブ166は、外部コンタクト120の穴140内に誘電体114を位置決めするために使用されることができる。リブ166は、外部コンタクト120内で誘電体114の回転を防止することができる。
【0028】
ノーズコーン116は、プラスチック材料等の非導電性材料から製造される。ノーズコーン116は、射出成形法によって製造されることができる。ノーズコーン116は、略円筒形状であり、前部170と後部172との間に延在する。ノーズコーン116は、前部170と後部172との間に穴174を含む。ノーズコーン116は、外部コンタクト120が穴174に受容されるように、外部ハウジング110の前部に装着されるように構成される。キー118は、ノーズコーン116の外表面に沿って延出する。
【0029】
遮蔽部材104は、遮蔽部材104が、ヘッダーアセンブリ100のケーシング14(
図1に示す)及びその他の部品の遮蔽を行うように外部ハウジング110に結合されるように構成される。遮蔽部材104は、ケーシング14と外部ハウジング110との間の導電路を形成することができる。遮蔽部材104は、回路基板102とケーシング14との間の導電路を形成することができる。遮蔽部材104は、略、後部シェル122とノーズコーン116との間で外部ハウジング110に結合されるように構成される。遮蔽部材104は、遮蔽部材104が外部コンタクト120に電気的且つ機械的に接続されるように外部コンタクト120に結合される。
【0030】
遮蔽部材104は、金属材料等の導電性材料から製造される。遮蔽部材104は、打ち抜き及び曲げ加工によって製造することができる。遮蔽部材104は、前側182と後側184を有する板180を含む。板180は、貫通する開口186を含み、開口186内には、ばねコンタクト188が延出している。ばねコンタクト188は、板180と一体形成されることができる。例えば、ばねコンタクト188は、板180から打ち抜くことができる。ばねコンタクト188は、板180に対して可撓性とすることができる。任意で、ばねコンタクト188は、板180によって画定される平面の内側に向けられることができる。
【0031】
遮蔽部材104が外部ハウジング110に結合されると、外部コンタクト120は、開口186を通って延出し、ばねコンタクト188は、遮蔽部材104を外部ハウジング110に機械的且つ電気的に接続するために外部コンタクト120と係合する。ばねコンタクト188は、外部コンタクト120の外表面に対してばね付勢されることができる。ばねコンタクト188は、ばねコンタクト188と外部コンタクト120との間の締まり嵌めによって、遮蔽部材104を外部コンタクト120上に保持することができる。
【0032】
一例示的実施形態では、開口186は、外部ハウジング110の対応する取付けフランジ142を受容する切り込み190を含む。切り込み190は、外部コンタクト120に対して遮蔽部材104を整合させるために使用されることができる。取付けフランジ142が切り込み190内に受容されると、遮蔽部材104の回転を規制することができる。任意で、ばねコンタクト188は、切り込み190の一部を決定することができる。
【0033】
板180は、外縁192を含む。縁192では板180から複数のばね指194が延出することができる。ばね指194は、板180によって画定される平面に対して傾斜して曲げることができる。ばね指194は、後方に曲げることができる。或いは、ばね指194は、前方に曲げることができる。遮蔽部材104が外部ハウジング110に結合されると、ばね指194は、後部シェル122に沿って延出することができる。ばね指194は、ヘッダーアセンブリ100がケーシング14に結合されるとケーシング14に対してばね付勢されるように構成される。ばね指194は、遮蔽部材104とケーシング14の間に接地経路の一部を形成する。ばね指194は、遮蔽部材104とケーシング14との間の物理的接触を確保するためにケーシング14に対してばね付勢することができる。
【0034】
一例示的実施形態では、遮蔽部材104は、板180の対応する縁192から延出する複数の接地指196を含む。これらの接地指196は、回路基板102の接地回路に係合され、且つ電気的に接続されるように構成される。例えば、接地指196は、回路基板102の接地層に接続するように回路基板に直接的に係合することができる。接地指196は、回路基板102のパッド即ち接地平面の一部に対してばね付勢されることができる。
【0035】
図3は、遮蔽部材104の正面図である。開口186は、開口186の一部を画定する湾曲した内表面202を有する固定区域200を有する。切り込み190は、固定区域200の側部に沿って配置される。外部コンタクト120(
図2に示す)上に遮蔽部材104を装着する際のノーズコーンラッチ144(
図2に示す)のための隙間を設けるために、切欠き204が設けられる。切欠き204は、固定区域200とばねコンタクト188との間に配置される。切り込み190は、固定区域200とばねコンタクト188との間に配置される。
【0036】
固定区域200の内表面202は、外部コンタクト120の直径に対応する距離206だけ離間している。距離206は、外部コンタクト120が開口186を通ることができるように、外部コンタクト120の直径よりも僅かに大きくてもよい。ばねコンタクト188は、開口186の一部を画定する内表面208を有する。内表面208は、距離206未満の距離210だけ離間している。距離210は、外部コンタクト120の直径未満でもよい。遮蔽部材104が外部コンタクト120に結合されると、ばねコンタクト188は、外部コンタクト120によって半径方向外方に少なくとも部分的に撓むことができる。かかる撓みにより、ばねコンタクト188は、遮蔽部材104を外部コンタクト120に機械的且つ電気的に接続するように外部コンタクト120に対してばね付勢される。一例示的実施形態では、ばねコンタクト188の半径方向外方に、撓み窓212が設けられている。撓み窓212により、遮蔽部材104が外部コンタクト120に結合された時にばねコンタクト188が撓むための空間が提供される。
【0037】
図4は、ヘッダーアセンブリ100の正面図である。組み立てられると、中心コンタクト112は、誘電体114内に装着され、誘電体114及び中心コンタクト112は、外部ハウジング110の外部コンタクト120内に装着される。遮蔽部材104は、外部ハウジング110に結合される。ノーズコーン116は、遮蔽部材104の前方で外部ハウジング110に結合される。遮蔽部材104、外部ハウジング110、中心コンタクト112、誘電体114、及びノーズコーン116は、一体としてケーシング14(
図1に示す)に取付けられるすなわち結合されるように構成される。
【0038】
パネル16(
図1に示す)の開口18(
図1に示す)は、ノーズコーン116が貫通するように受容するのに十分な大きさに設定される。開口18を閉塞するために、遮蔽部材104は大きめにし、ノーズコーン116よりも実質的に大きい。例えば、板180の縁192同士は、ノーズコーン116の直径に略等しい又はそれよりも大きい距離だけ離間される。遮蔽部材104は、ばね指194が、開口18を閉塞するためにパネル16と係合するように、開口18内に少なくとも部分的に受容されるように構成される。或いは、遮蔽部材104は、開口18内に受容されるのではなく、パネル16の内側に係合し、開口18を効果的に閉塞してもよい。
【0039】
図5は、ヘッダーアセンブリ100の側断面図である。
図6は、ヘッダーアセンブリ100の平断面図である。
図5及び
図6は両方ともケーシング14の一部を図示しており、ヘッダーアセンブリ100が装着方向198に開口18内に装着される様子を示す。ヘッダーアセンブリは、遮蔽部材104が開口18からのEMI漏洩を減少又はなくすために開口18を効果的に電気的に閉塞した状態で遮蔽部材104が開口18内で整合されるまで挿入されるように構成される。
【0040】
中心コンタクト112は、誘電体114内に受容され、誘電体114によって支持された状態で示されている。誘電体114は、外部コンタクト120内に受容され、外部コンタクト120によって支持された状態で示されている。中心コンタクト112は、前壁124の後方に向かって、後部シェル122のレセプタクル132内に延出している。中心コンタクト112の接続端152は、後部シェル122の底部128と同一平面上にある。ヘッダーアセンブリ100が回路基板102に取付けられると、底部128は、回路基板102上に載置され、中心コンタクト112の接続端152もまた、回路基板102への表面実装のために回路基板102上に載置される。後部シェル122の上壁126の開口220により、接続端152を回路基板102にはんだ付けするため等に接続端152に接触することが可能になる。
【0041】
ノーズコーン116は、外部ハウジング110に結合される。例えば、ノーズコーンラッチ144は、ノーズコーン116を外部ハウジング110に固定するために、ノーズコーン116のフランジ222を捕捉する。外部コンタクト120は、ノーズコーン116の穴174内に延出し、相手コネクタアセンブリに嵌合されるように構成される。
【0042】
ヘッダーアセンブリ100が開口18内に完全に着座すると、遮蔽部材104は、ノーズコーン116と後部シェル122の前壁124との間で捕捉される。板180の後側184は前壁124に当接する。一例示的実施形態では、遮蔽部材104は、遮蔽部材104と後部シェル122との間の電気的インターフェースを提供するように後部シェル122に直接的に係合している。
【0043】
ばね指194は、後部シェル122に沿って後方に延出在する。ヘッダーアセンブリ100をケーシング14内に装着する前に、ばね指194は、後部シェル122に対して角度224に曲げられる。ヘッダーアセンブリ100が開口18内に一旦装着されると、ばね指194は開口壁20に係合する。開口壁20は、ばね指194を後部シェル122に向かって撓ませる。ばね指194は、このようにして、ケーシング14に対してばね付勢される。例えば、ばね指194は、ばね指194が外部ハウジング110の外側に沿って長手方向に延出在するように撓ませる。任意で、ばね指194は、ばね指194が外部ハウジング110の後部シェル122に略平行に延出するように、撓むことができる。他の実施形態では、ばね指194は、開口18内に受容されるのではなく、開口18を通って遮蔽を行うために開口18を被覆しながらケーシング14の内側に係合するように構成することができる。
【0044】
ばね指194が一旦撓むと、ばね指194は、パネル16の開口壁20に対して付勢される。ばね指194のばね力により、ヘッダーアセンブリ100とケーシング14との間の電気的接続を維持するためにばね指194とパネル16との間の直接的な物理的接触が維持される。遮蔽部材104は、開口18からのEMI漏洩を減少したりなくしたりするために開口18を閉鎖する。遮蔽部材104は、ヘッダーアセンブリ100の一部であり、ノーズコーン116及び外部ハウジング110と一体として開口18内に装着されるので、開口18を閉鎖するように容易に配置される。従来のシステムのように、ヘッダーアセンブリ100が所定の位置に設置された後に、開口を被覆するために更なる板を取付ける必要がない。デバイス12が複数のヘッダーアセンブリ100を必要とする場合、ケーシング14の各対応する開口18は、対応するヘッダーアセンブリ100自体によってすなわち遮蔽部材104によって閉塞される。組み立て時間が削減され、デバイス12を組み立てるための部品が少なくて済む。
【0045】
当然のことながら、上記の記述は一例であって、制限的なものではない。例えば、上述の実施形態(やその態様)は、互いに組み合わせて使用することができる。更に、本発明の範囲から逸脱することなく、その教示に特定の状況又は材料を適応させるために、多くの変更をなすことができる。材料の寸法、種類、様々な部品の向き、及び本書に記述された様々な部品の個数及び位置は、特定の実施形態のパラメータを定義することを意図するものであり、決して限定するものではなく、例示的実施形態に過ぎない。本請求項の精神及び範囲内の多くの他の実施形態及び変形は、上記の記述を再検討することにより、当業者には明らかである。