特許第6222760号(P6222760)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ NECディスプレイソリューションズ株式会社の特許一覧

特許6222760画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法
<>
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000002
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000003
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000004
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000005
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000006
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000007
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000008
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000009
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000010
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000011
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000012
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000013
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000014
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000015
  • 特許6222760-画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法 図000016
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6222760
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20171023BHJP
【FI】
   G06F3/0488 130
【請求項の数】10
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-543773(P2016-543773)
(86)(22)【出願日】2014年8月22日
(86)【国際出願番号】JP2014071990
(87)【国際公開番号】WO2016027365
(87)【国際公開日】20160225
【審査請求日】2017年2月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】300016765
【氏名又は名称】NECディスプレイソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】富澤 道夫
(72)【発明者】
【氏名】荒 孝一
【審査官】 岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−014102(JP,A)
【文献】 特開2007−080076(JP,A)
【文献】 特開2014−013477(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/03− 3/0489
G06F 3/14− 3/153
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置と、
入力機器が指し示す前記表示装置の表示面上の位置を検出する検出装置と、
前記入力機器を用いた前記表示面への書き込みに応じて、前記書き込みが開始された前記表示面上の位置に応じた設定に従い、前記書き込みに応じた画像を前記表示装置に表示させる表示制御装置とを有し、
前記設定は、複数設けられた基準点により決定される前記表示面上の領域に応じてそれぞれ異なることを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
表示装置の表示面上の位置を指し示す入力機器を用いた前記表示面への書き込みに応じて、前記書き込みが開始された前記表示面上の位置に応じた設定に従い、前記書き込みに応じた画像を前記表示装置に表示させる表示制御部を有し、
前記設定は、複数設けられた基準点により決定される前記表示面上の領域に応じてそれぞれ異なることを特徴とする表示制御装置。
【請求項3】
請求項2記載の表示制御装置において、
前記表示制御部は、前記入力機器が指し示す前記表示装置の表示面上の位置を検出する検出装置から、前記入力機器が指し示す前記表示面上の位置に対応する検出結果を受信し、前記受信した検出結果に基づいて前記書き込みが開始されたと判定することを特徴とする表示制御装置。
【請求項4】
請求項2または3記載の表示制御装置において、
前記表示制御部は、隣り合う前記基準点を結ぶ線分の中点を通り、前記線分と直交する線分に基づいて前記領域を設定することを特徴とする表示制御装置。
【請求項5】
請求項2または3記載の表示制御装置において、
前記表示制御部は、隣り合う前記基準点を結ぶ直線の中点と、前記中点を頂点とし、前記表示面に応じた縦横比を有する矩形の前記中点に対向する頂点と、を通る線分に基づいて前記領域を設定することを特徴とする表示制御装置。
【請求項6】
請求項2から5のいずれか1項に記載の表示制御装置において、
前記表示制御部は、書き込みが終了すると、前記書き込みが終了した前記表示面上の位置に応じて前記基準点の位置を変更することを特徴とする表示制御装置。
【請求項7】
請求項2から6のいずれか1項に記載の表示制御装置において、
前記表示制御部は、前記表示面への書き込みに応じた画像の表示に関する設定を示すダイアログを前記表示装置に表示させ、該ダイアログに対応する位置に、前記基準点を設定することを特徴とする表示制御装置。
【請求項8】
請求項2から7のいずれか1項に記載の表示制御装置において、
前記表示制御部は、前記書き込みが終了した後、所定の時間内に、または、書き込みが終了した位置から所定の範囲内で、新たに書き込みが行われた場合、前回の書き込みと同じ設定に従い、前記新たな書き込みに応じた画像を前記表示装置に表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項9】
表示部と、
請求項2から8のいずれか1項に記載の表示制御装置と、を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項10】
表示装置の表示制御方法であって、
表示装置の表示面上の位置を指し示す入力機器を用いた前記表示面への書き込みに応じて、前記書き込みが開始された前記表示面上の位置に応じた設定に従い、前記書き込みに応じた画像を前記表示装置に表示させ、
前記設定は、複数設けられた基準点により決定される前記表示面上の領域に応じてそれぞれ異なることを特徴とする表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プロジェクターや液晶ディスプレイなどの表示装置を利用した画像表示システムの1つとして、インタラクティブホワイトボード(IWB:Interactive White Board)システムがある。IWBシステムとは、電子ペンなどの入力機器を用いて、表示装置の表示画像を操作することができるシステムである。IWBシステムでは、ユーザーが入力機器を用いて表示装置の表示面上に書き込みを行なうと、その書き込みに応じた入力機器が指し示す位置が検出され、その検出結果に基づき、書き込みに応じた画像(例えば、入力機器が指し示す位置の軌跡)が、表示装置の表示画像に重畳して表示される。IWBシステムによれば、ユーザーは、あたかも手書きで書き込むようにして、表示画像に文字や図形を書き加えることができる。
【0003】
IWBシステムでは、複数のユーザーが異なる入力機器を用いて書き込みを行なう場合がある。この場合、各ユーザーの書き込みに応じた画像を、異なる色で表示するなどして、区別できることが望ましい。
【0004】
複数のユーザーの書き込みに応じた画像を区別するための方法として、特許文献1(特開2013−164489号公報)には、複数の入力機器それぞれに固有の識別情報を割り当て、書き込みが行われる際には、書き込みに用いられる入力機器の識別情報を検出する方法が開示されている。この方法によれば、複数のユーザーが異なる入力機器を用いて書き込みを行なった場合にも、書き込みに用いられた各入力機器を識別することができるので、各入力機器を用いた書き込みに応じた画像を、異なる色や線種で表示するなどして、区別することができる。
【0005】
また、別の方法として、表示装置の表示面を分割(例えば、左右に分割)し、各領域への書き込みに応じた画像を異なる態様で表示させる方法がある。IWBシステムにおいて複数のユーザー(例えば、二人のユーザー)が書き込みを行なう場合、一方のユーザーは表示装置の右側に位置して表示画像の右側を中心に書き込みを行い、他方のユーザーは表示装置の左側に位置して表示画像の左側を中心に書き込みを行なうことが多いと考えられる。この場合、表示画像を左右に分割し、左側の領域への書き込みに応じた画像と右側の領域への書き込みに応じた画像とを異なる態様で表示することで、複数のユーザーの書き込みに応じた画像を区別することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013−164489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されている方法では、固有の識別情報が割り当てられた入力機器や、入力機器に割り当てられた識別情報を識別するアプリケーション(描画アプリケーション)が必要となる。これらは異なるIWBシステム間で流用することが難しいため、特許文献1に開示されている方法には、汎用性に欠けるという問題がある。
表示装置の表示画像を分割し、書き込みが行われた表示に応じて、書き込みに応じた画像を異なる態様で表示させる方法では、入力機器に固有の識別情報を割り当てる必要が無く、汎用性を確保することができる。しかし、この方法では、各ユーザーが書き込むことができる領域が制限されてしまうため、利便性に欠けるという問題がある。
本発明の目的は、汎用性を確保しつつ、複数のユーザーの書き込みに応じた画像の区別を可能とし、利便性の向上を図ることができる画像表紙システム、表示制御装置、表示装置、および表示制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明の画像表示システムは、
表示装置と、
入力機器が指し示す前記表示装置の表示面上の位置を検出する検出装置と、
前記入力機器を用いた前記表示面への書き込みに応じて、前記書き込みが開始された前記表示面上の位置に応じた設定に従い、前記書き込みに応じた画像を前記表示装置に表示させる表示制御装置とを有し、
前記設定は、複数設けられた基準点により決定される前記表示面上の領域に応じてそれぞれ異なる。
【0009】
上記目的を達成するために本発明の表示制御装置は、
表示装置の表示面上の位置を指し示す入力機器を用いた前記表示面への書き込みに応じて、前記書き込みが開始された前記表示面上の位置に応じた設定に従い、前記書き込みに応じた画像を前記表示装置に表示させる表示制御部を有し、
前記設定は、複数設けられた基準点により決定される前記表示面上の領域に応じてそれぞれ異なる。
【0010】
上記目的を達成するために本発明の表示装置は、
表示部と、
上述した表示制御装置と、を有する。
【0011】
上記目的を達成するために本発明の表示制御方法は、
表示装置の表示制御方法であって、
表示装置の表示面上の位置を指し示す入力機器を用いた前記表示面への書き込みに応じて、前記書き込みが開始された前記表示面上の位置に応じた設定に従い、前記書き込みに応じた画像を前記表示装置に表示させ、
前記設定は、複数設けられた基準点により決定される前記表示面上の領域に応じてそれぞれ異なる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、汎用性を確保しつつ、複数のユーザーが書き込んだ画像の区別を可能とし、利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態の画像表示システムの構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態の画像表示システムの他の構成を示す図である。
図3図1,2に示す表示制御装置の要部構成を示すブロック図である。
図4図1,2に示す表示装置の表示の一例を示す図である。
図5図1,2に示す表示制御装置の動作を示すフローチャートである。
図6図1,2に示す表示制御装置の、描画画像の表示に関する設定の選択時の動作を説明するための図である。
図7図1,2に示す表示制御装置の変形例1に係る動作を説明するための図である。
図8図1,2に示す表示制御装置の変形例1に係る動作を説明するための図である。
図9図1,2に示す表示制御装置の変形例2に係る動作を説明するための図である。
図10図1,2に示す表示制御装置の変形例2に係る動作を説明するための図である。
図11図1,2に示す表示制御装置の変形例3に係る動作を説明するための図である。
図12図1,2に示す表示制御装置の変形例3に係る動作を説明するための図である。
図13図1,2に示す表示制御装置の変形例4に係る動作を説明するための図である。
図14図1,2に示す表示制御装置の変形例4に係る動作を説明するための図である。
図15】本発明に係る表示装置の構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態の画像表示システム10の構成を示す図である。画像表示システム10は、電子ペンなどの入力機器を用いた表示装置の表示面への書き込みが行われると、その書き込みに応じて入力機器が指し示す位置を検出し、その検出結果に基づき、書き込みに応じた画像を表示装置に表示させる、いわゆる、IWBシステムである。
【0016】
図1に示す画像表示システム10は、表示装置11と、複数の入力機器12(12a,12b)と、検出装置13と、表示制御装置14とを有する。
表示装置11は、例えば、液晶ディスプレイなどであり、表示制御装置14の制御に従い画像を表示する。
入力機器12は、ユーザーが表示装置11の表示画像上の位置を指し示すために用いられる入力機器であり、例えば、ペン状の本体を有している。ユーザーは、表示装置11の表示画像上の所望の位置を指し示す場合、例えば、入力機器12の本体の先端部(ペン先)でその位置を押圧する。その押圧に応じて、入力機器12は、赤外線を出力する。
検出装置13は、撮影機能を有しており、表示装置11の表示面全体が撮影できるように設けられている。検出装置13は、撮影画像における、入力機器12の赤外線の出力位置と表示装置11の表示面の位置とを検出する。入力機器12が指し示す表示装置11の表示面上の位置は、検出装置13が検出した検出結果に基づいて、判定される。検出装置13は、入力機器12が指し示す表示装置11の表示面上の位置に対応する信号(検出結果)を表示制御装置14に出力する。
表示制御装置14は、例えば、パーソナルコンピュータなどであり、表示装置11の表示を制御する。例えば、表示制御装置14は、入力機器12を用いた表示装置11の表示面への書き込みが行われ、その書き込みに応じて入力機器12が指し示す位置の検出結果が検出装置13から出力されると、その検出結果に基づき、書き込みに応じた画像を表示装置11に表示させる。
【0017】
なお、図1においては、表示装置11が、液晶ディスプレイなどのディスプレイである場合を例として説明したが、表示装置11は、投射型表示装置であるプロジェクターであってもよい。
図2は、表示装置11がプロジェクターである場合の、画像表示システム10の構成を示す図である。なお、図2において、図1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
表示装置11がプロジェクターである場合、図2に示すように、表示装置11は、表示制御装置14の制御に従い、画像を投射面15に投射表示する。また、検出装置13は、表示装置11の投射範囲(表示面)全体が撮影できるように設けられる。
【0018】
次に、表示制御装置14の構成について説明する。なお、表示装置11、入力機器12および検出装置13の構成は、当業者によく知られており、本発明と直接関係しないため、説明を省略する。
図3は、表示制御装置14の要部構成を示すブロック図である。
図3に示す表示制御装置14は、表示制御部141を有する。
表示制御部141は、表示制御装置14が有する、図3においては不図示の通信部を介して、表示装置11や検出装置13と通信を行い、表示装置11の表示を制御する。例えば、表示制御装置141は、入力機器12を用いた書き込みに応じた、検出装置13の検出結果を、通信部を介して検出装置13から受信すると、その検出結果に基づき書き込みに応じた画像を表示装置11に表示させる。
【0019】
次に、本実施形態の画像表示システム10の動作について説明する。
図4は、表示装置11の表示面11aを示す図である。
表示制御装置14(表示制御部141)は、入力機器12を用いた書き込みに応じた画像(以下、描画画像と称する)の表示に関する設定として、描画画像を表示する色や線種が異なる複数のパターンを記憶している。表示制御装置14は、描画画像の表示に関する異なる設定それぞれに対応するダイアログ101(101a、101b)を表示装置11に表示させる。
【0020】
上述したダイアログ101が表示された状態で、入力機器12a,12bを用いて書き込み(表示面11a上の位置の指し示し)が開始されたとする。以下では、図4に示すように、入力機器12aを用いた書き込みの開始点を点102aとし、入力機器12bを用いた書き込みの開始点を点102bとする。
【0021】
検出装置13の検出結果に基づいて書き込みが開始されたと判定すると、表示制御装置14(表示制御部141)は、その書き込みに応じた描画画像の表示に関する設定を選択する。図5は、描画画像の表示に関する設定の選択時の表示制御装置14(表示制御部141)の動作を示すフローチャートである。
まず、表示制御装置14は、図6に示すように、ダイアログ101a,101bそれぞれに対応する基準点103(103a,103b)を設定する。次に、表示制御装置14は、基準点103aと基準点103bとを結ぶ線分104の中点105を通り、線分104と直交する線分106を求める。線分106により、表示面11aは、2つの領域、すなわち、ダイアログ101a(基準点103a)を含む領域と、ダイアログ101b(基準点103b)を含む領域とに分割される。
表示制御装置14は、書き込みが開始されたことを検出すると(ステップS11)、その書き込みの開始点が含まれる領域に含まれるダイアログは、ダイアログ101aであるか、ダイアログ101bであるかを判定する(ステップS12)。
【0022】
表示制御装置14は、書き込みの開始点が含まれる領域にダイアログ101aが含まれると判定すると、その書き込みに応じた描画画像の表示に関する設定として、ダイアログ101aに対応する設定を選択する(ステップS13)。また、表示制御装置14は、書き込みの開始点がダイアログ101bに近いと判定すると、その書き込みに応じた描画画像の表示に関する設定として、ダイアログ101aに対応する設定を選択する(ステップS14)。
【0023】
図6に示す例では、点102aはダイアログ101aを含む領域に含まれているため、表示制御装置14は、点102aから開始された書き込みに応じた描画画像を、ダイアログ101aに対応する設定に従って表示装置11に表示させる。また、点102bはダイアログ101bを含む領域に含まれているため、表示制御装置14は、点102bから開始された書き込みに応じた描画画像を、ダイアログ101bに対応する設定に従って表示装置11に表示させる。
【0024】
このように、表示制御装置14は、複数設けられた基準点に基づいて表示面11a上に複数の領域を設定し、各領域に、それぞれ異なる描画画像の表示に関する設定(各領域に含まれるダイアログに対応する設定)を対応付けている。そして、表示制御装置14は、書き込みが開始されると、その書き込みの開始点の位置に応じた設定、すなわち、書き込みの開始点が含まれる領域に対応する設定に従い、その書き込みに応じた描画画像を表示させる。なお、表示制御装置14では、各書き込みが、入力機器12aを用いて行われたものであるのか、入力機器12bを用いて行われたものであるのかは分からない。しかし、書き込みの開始点を基準として、書き込みに応じた描画画像の表示の態様を変更することで、各ユーザーの書き込みに応じた画像を区別して表示することができる。
【0025】
このように本実施形態によれば、画像表示システム1は、表示装置11と、入力機器12が指し示す表示装置11の表示面上の位置を検出する検出装置13と、表示制御装置14とを有する。表示制御装置14は、入力機器を用いた表示面への書き込みに応じて検出装置13から検出結果が出力されると、その書き込みに開始点に応じた設定に従い、書き込みに応じた画像を表示装置11に表示させる。ここで、書き込みに応じた画像の表示に関する設定は、複数設けられた基準点により決定される表示装置11の表示面上の領域に応じてそれぞれ異なっている。
そのため、複数の入力機器12を用いて書き込みが行われる場合に、書き込みを開始する表示面上の位置を変えるだけで、各書き込みに応じた画像を異なる設定に従い表示させることができる。また、書き込みが開始された位置に応じて、その書き込みに応じた画像の表示に関する設定が決まるので、ユーザーが書き込みを行なうことができる範囲が制限されることもない。そのため、利便性の向上を図ることができる。
また、識別情報が割り当てられた専用の入力機器などを用いることなく、複数の入力機器を用いた書き込みに応じた各画像を区別して表示することができるので、入力機器や描画アプリケーションなどの汎用性を確保することができる。
【0026】
(変形例1)
上述した実施形態においては、ダイアログが2つである場合である例を用いて説明したが、本発明はこれに限れられるものではなく、ダイアログは3つ以上であってもよい。
表示制御装置14は、例えば、図7に示すように、3つのダイアログ101(101a,101b,101c)を表示させている場合、以下のようにして、描画画像の表示に関する設定を選択する。
すなわち、表示制御装置14は、図8に示すように、ダイアログ101aの基準点103aとダイアログ101bの基準点103bとを結ぶ線分の中点を通り、その線分を直交する線分201を求める。また、表示制御装置14は、ダイアログ101bの基準点103bとダイアログ101cの基準点103cとを結ぶ線分の中点を通り、その線分を直交する線分202を求める。また、表示制御装置14は、ダイアログ101cの基準点103cとダイアログ101aの基準点103aとを結ぶ線分の中点を通り、その線分を直交する線分203を求める。
そして、表示制御装置14は、書き込みの開始点が、ダイアログ101aを含み、線分201と線分203とで区画される領域に含まれる場合には、その書き込みに応じた描画画像をダイアログ101aに対応する設定に従って表示する。また、表示制御装置14は、書き込みの開始点が、ダイアログ101bを含み、線分201と線分202とで区画される領域に含まれる場合には、その書き込みに応じた描画画像をダイアログ101bに対応する設定に従って表示する。また、表示制御装置14は、書き込みの開始点が、ダイアログ101cを含み、線分202と線分203とで区画される領域に含まれる場合には、その書き込みに応じた描画画像をダイアログ101cに対応する設定に従って表示する。
【0027】
なお、描画画像の表示に関する設定の選択に用いる境界線(線分201〜203)の決定方法は上述した方法に限られるものではなく、ダイアログの近傍の領域が、そのダイアログを含む領域に含まれるように決定するのが望ましい。こうすることで、ダイアログに近い点から書き込みを開始することで、その書き込みに応じた描画画像が、そのダイアログに対応する設定に従い表示されるので、ユーザーにとっては、直感的に自身が書き込んだ画像がどのように表示されるのか分かり易くなる。なお、ダイアログの数は4以上であってもよい。
【0028】
(変形例2)
上述した実施形態においては、2つの基準点を結ぶ線分の中点を通り、その線分と直交する線分を境界線として用いていたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、表示面の縦横比(アスペクト比)に応じて境界線を決定してもよい。
具体的には、表示制御装置14は、図9に示すように、基準点103aと基準点103bとを結ぶ線分104の中点105と、中点105を頂点とする縦横比が3:4の長方形301の中点105と対向する頂点とを通る線分302を境界として決定する。
こうすることで、ユーザーの使用形態により合せた境界線を設定することができる。
【0029】
例えば、表示面11aの形状が横長である場合、ダイアログ101aの近傍から書き込みを開始したユーザーは、図10の白抜き矢印で示すように、横方向に沿って、描画画像303の書き込みを行なった後、新たに描画画像304の書き込みを行なうことがある。この場合、描画画像304の書き込みの開始点は、図6において説明した方法に従って設定された境界線(線分106(図10においては2点鎖線で図示))を超えてしまうことがある。描画画像304の書き込みの開始点が境界線(線分106)を越えてしまうと、描画画像304は、ダイアログ102bに対応する設定に従って表示されてしまい、同じユーザーの書き込み応じた描画画像303と描画画像304とが異なる態様で表示されてしまうことになる。
一方、本変形例によれば、図10に示すように、描画画像304の書き込みの開始点もダイアログ101aが含まれる領域に含まれるので、描画画像303も描画画像304も、同じ態様で表示させることができる。
【0030】
(変形例3)
図11に示すように、ダイアログ101aが含まれる領域内の開始点401aから書き込みが開始された描画画像401の書き込みの終了点401bが境界線(線分106)を越えてしまうことがある。この場合であっても、描画画像401の書き込みの開始点401aは、ダイアログ101aが含まれる領域に含まれるため、描画画像401は、ダイアログ101aに対応する設定に従って表示される。
描画画像401の書き込みに続いて、同じユーザーが、描画画像401の書き込みの終了点401bの近傍の点402aから描画画像402の書き込みを行なったとする。この場合、描画画像402の書き込みの開始点402aは、ダイアログ101bが含まれる領域に含まれるため、上述した実施形態では、描画画像402は、ダイアログ101bに対応する設定に従って表示される。したがって、上述した実施形態では、同じユーザーが、ある描画画像の書き込みに続いて、別の描画画像を書き込んだときに、先の書き込みに応じた描画画像と後の書き込みに応じた描画画像とが異なる態様で表示されてしまうことがある。
【0031】
本変形例においては、表示制御装置14は、上述したような場合にも、先の書き込みに応じた描画画像と後の書き込みに応じた描画画像とが異なる態様で表示されてしまうことを防ぐために、以下のような動作を行なう。
すなわち、本変形例では、表示制御装置14は、書き込みが終了すると、書き込みの終了点を中心として、所定の範囲(例えば、書き込みの終了点を中心として、所定の半径を有する円)を設定する。そして、表示制御装置14は、書き込みの終了後、新たな書き込みの開始点の開始点が、設定した所定の範囲内にある場合には、後の書き込みに応じた描画画像も先の書き込みに応じた描画画像と同じ態様で表示させる。
図12に示す例では、描画画像402の書き込みの開始点402aは、描画画像401の書き込みの終了点401bの中心として、所定の半径の円403内に含まれている。この場合、表示制御装置14は、描画画像402の開始点402aはダイアログ101bを含む領域に含まれていても、描画画像402をダイアログ101aに対応する設定に従って表示させる。こうすることで、ユーザーが境界線(線分106)を跨いで複数の描画画像の書き込みを行なった場合にも、複数の描画画像を同じ態様で表示させることができる。
【0032】
なお、表示制御装置14は、先の書き込みが終了した後、所定の時間内に新たな書き込みが開始された場合にも、先の書き込みに応じた描画画像と後の書き込みに応じた描画画像とを同じ態様で表示させるようにしてもよい。
【0033】
(変形例4)
上述した実施形態においては、表示制御装置14は、ダイアログ101(基準点103)の位置を固定していたが、ダイアログ101(基準点103)の位置を動的に変更してもよい。
具体的には、本変形例においては、表示制御装置14は、基準点の位置を変更する場合、前回の書き込みの終了点を、新たな基準点として設定する。こうすることで、前回の書き込みの終了点の近傍から新たに書き込みを行なう場合に、先の書き込みに応じた描画画像と後の書き込みに応じた描画画像とを同じ態様で表示させることができる。
なお、画像表示システムの電源起動直後など、前回の書き込みの終了点がない場合、上述した実施形態と同様に、ダイアログ101a、101bそれぞれに対応する基準点103a、103bが用いられてもよい。
【0034】
以下、具体例を用いて説明する。
図13に示すように、入力機器12aを用いて、ダイアログ101aが含まれる領域に含まれる点501aを開始点として、描画画像501の書き込みが行われたとする。また、ダイアログ101bが含まれる領域に含まれる点502aを開始点として、描画画像502の書き込みが行われたとする。その後、基準点を変更する場合、表示制御装置14は、図14に示すように、描画画像501の書き込みの終了点501bを、ダイアログ101aに対応する新たな基準点503aとし、描画画像502の書き込みの終了点502bを、ダイアログ101bに対応する新たな基準点503bとする。基準点が変更されることで、図14に示すように、描画画像の表示に関する設定を選択するための境界線も、線分106から線分404に変更される。
このように、基準点を変更することで、例えば、ユーザーが、書き終えた後、その書き込みの終了点の近傍から別の書き込みを行なう際に、先の書き込みに応じた描画画像と後の書き込みに応じた描画画像とを同じ態様で表示させることができる。
【0035】
なお、上述した実施形態において、表示制御装置は、表示装置に内蔵されるように構成されてもよい。また、表示制御装置は、表示装置を介して検出装置と通信を行うように構成されてもよい。また、表示制御装置は、検出装置を介して表示装置と通信を行うように構成されてもよい。図15は、表示制御装置(表示制御部)を内蔵する表示装置の構成を示すブロック図である。
図15に示す表示装置11Aは、表示部111と、表示制御部112とを有する。
表示部111は、表示制御部112の制御に従い画像を表示する。
表示制御部112は、表示装置11Aが有する、図15においては不図示の通信部を介して、検出装置13と通信を行い、表示部111の表示を制御する。例えば、表示制御部112は、入力機器12を用いた表示部111の表示面への書き込みに応じた、検出装置13の検出結果を、通信部を介して検出装置13から受信すると、その検出結果に基づき書き込みに応じた画像を表示部111に表示させる。なお、表示制御部112が行う表示制御の動作は、表示制御部111が行う表示制御の動作と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0036】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15