特許第6222820号(P6222820)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6222820
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】ブリスターパック
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/36 20060101AFI20171023BHJP
【FI】
   B65D75/36
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-212120(P2013-212120)
(22)【出願日】2013年10月9日
(65)【公開番号】特開2015-74468(P2015-74468A)
(43)【公開日】2015年4月20日
【審査請求日】2016年3月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006769
【氏名又は名称】ライオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100152272
【弁理士】
【氏名又は名称】川越 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100153763
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 広之
(72)【発明者】
【氏名】井上 伸平
【審査官】 高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−062089(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0029409(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3072351(JP,U)
【文献】 特開2013−139280(JP,A)
【文献】 特開2006−076653(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 75/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面に開口し、他方の面に膨出する収容部が形成された本体と、
前記収容部の開口面の一部を塞ぐ第一の蓋体と、
前記第一の蓋体の少なくとも一部と重なる第二の蓋体と、を備え、
前記第一の蓋体と前記第二の蓋体とで前記開口面の全体が覆われ、
前記第二の蓋体が開封され、且つ前記第一の蓋体が閉じられている状態において、前記開口面の一部を除いた残部が開口し、
前記第二の蓋体及び前記第一の蓋体が開封された状態において、前記開口面全体が開口し前記収容部内の全体が露出することを特徴とするブリスターパック。
【請求項2】
前記第二の蓋体を再封した際に、閉じた状態を維持する係止機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載のブリスターパック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブリスターパックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、歯ブラシや歯間フロス、歯間ブラシ等を収容する容器として、台紙の表面側で収容物が収容される本体がドーム形状に膨出しているブリスターパックが知られている。このようなブリスターパックの本体には、ブリスターパック内での収容物の回転や移動を防止するために、例えば特許文献1に示されているような収容物に合わせた形状の凹凸部を有するドーム形状が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−1379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ブリスターパックの収容物が歯間フロスや歯間ブラシである場合には、一つのブリスターパックに収容する収容物の数を多くし、消費者に数の多さを視認させるために、一定数毎にずらして複数段重ねにして収容する場合があった。
しかしながら、従来のブリスターパックでは、収容物が複数段重ねにして収容された場合に、ブリスターパックの台紙を開封して収容物を取り出すと、本体内で収容物がバラバラになり易く、収容物を取り出し難くなるだけでなく、収納保管し難いため、ブリスターパックを保管容器として利用できない問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、台紙を開封したときに収容物を取り出し易く、本体内で収容物がバラバラになり難く、且つ保管容器として使用可能なブリスターパックを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用した。
即ち、本発明のブリスターパックは、一方の面に開口し、他方の面に膨出する収容部が形成された本体と、前記収容部の開口面の一部を塞ぐ第一の蓋体と、前記第一の蓋体の少なくとも一部と重なる第二の蓋体と、を備え、前記第一の蓋体と前記第二の蓋体とで前記開口面の全体が覆われ、前記第二の蓋体が開封され、且つ前記第一の蓋体が閉じられている状態において、前記開口面の一部を除いた残部が開口し、前記第二の蓋体及び前記第一の蓋体が開封された状態において、前記開口面全体が開口し前記収容部内の全体が露出することを特徴とする。
上記の構成によれば、第二の蓋体が開封された際に、第一の蓋体で塞がれていない開口面の残部(以下、単に開口面の残部という)が開口され、開口面の残部に露出した収容物が容易に取り出し可能となる。この際、開口面の残部に露出した収容物以外の収容物は、第一の蓋体により収容部に係止され、安定的に収容されているため、本体内でバラバラになり難い。開口面の残部に露出した収容物が全て取り出された後、第一の蓋体が開封された際には、収容部の残りの収容物が容易に取り出し可能となる。従って、複数の収容物を一定数毎に複数段重ねにして収容する場合に、段のずらし寸法と開口面の残部の大きさや位置とを対応させれば、収容部の開口面が各段の収容物を取り出すために必要とされる部分毎に開口可能となる。それにより、取り出す段の収容物は取り出し易く、取り出す段以外の収容物は安定した姿勢で収容部内に収納保管されることでバラバラになり難くなり、ブリスターパックが保管容器として再使用可能となる。
【0007】
また、本発明のブリスターパックは、前記第二の蓋体を再封した際に、閉じた状態を維持する係止機構を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、第二の蓋体の再封時に、開口面の残部に露出した収容物が、閉じた状態の第二の蓋体により収容部に係止され、安定的に収容されるため、本体内でより一層バラバラになり難くなる。従って、ブリスターパックの収納保管力が高められる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、台紙を開封したときに収容物を取り出し易く、本体内で収容物がバラバラになり難く、且つ保管容器として使用可能なブリスターパックが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態のブリスターパックを示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態のブリスターパックの各構成要素を示す分解斜視図である。
図3】第二の蓋体を開封する前の本発明の一実施形態のブリスターパックを示す図であって、(a)は背面図であり、(b)は(a)に示すA−A´線で矢視した断面図である。
図4】第二の蓋体を開封したときの本発明の一実施形態のブリスターパックを示す図であって、(a)は背面図であり、(b)は(a)に示すA−A´線で矢視した断面図である。
図5】第二の蓋体を再封したときの本発明の一実施形態のブリスターパックを示す図であって、(a)は背面図であり、(b)は(a)に示すA−A´線で矢視した断面図である。
図6】第一の蓋体を開封したときの本発明の一実施形態のブリスターパックを示す図であって、(a)は背面図であり、(b)は(a)に示すA−A´線で矢視した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を適用した実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係るブリスターパック1を示す斜視図である。図2は、ブリスターパック1の各構成要素を示す斜視図である。図1及び図2に示すように、ブリスターパック1は、少なくとも本体10と、第一の蓋体12と、第二の蓋体15と、を有する。本実施形態のブリスターパック1は、本体10と、第一の蓋体12を備えた第一の台紙11と、第二の蓋体15を備えた第二の台紙14と、を有する。
【0012】
本体10は、複数の歯間フロスF(収容物)を収容するための容器であり、一方の面Pに開口し、他方の面Pに膨出する収容部20と、収容部20の周縁に延設された周縁部24と、を備えている。歯間フロスFは、把持部と、把持部の一端に連設されているアーム部と、アーム部の先端間に張設されたフロス部から構成されている。収容部20は、一方の面Pに複数の歯間フロスFを任意の姿勢に揃えて、一定数毎にずらして複数段重ねに配置した際に、配置された複数の歯間フロスFの他方の面P側の外形に沿って、他方の面Pに膨出するように形成されている。
【0013】
本体10の材質としては、例えばポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂等が挙げられ、透明性に優れる点から、ポリエステル系樹脂のポリエチレンテレフタレート樹脂が好適である。本体10の厚み寸法は、例えば200〜500μmであることが好ましい。
【0014】
第一の台紙11は、正面視矩形の第一の蓋体12と、第一の蓋体12の下縁及び側縁に延設された枠体13と、から構成されている。ブリスターパック1において、枠体13は本体10の周縁部24に接着され、第一の蓋体12が正面視矩形の開口面21の一部21p(本例では下側)を塞いでおり、開口面21の残部に第一の取り出し窓26が形成される。第一の台紙11における第一の蓋体12の側端と枠体13との境界には、ミシン目30が形成されている。ミシン目30は、第一の台紙11を貫通していてもよく、厚み方向の背面11bから途中までの深さをもって切り込まれ、即ちハーフカットされることで構成されていてもよい。また、第一の台紙11における第一の蓋体12の底端と枠体13との境界には、折り曲げ線31が形成されている。折り曲げ線31は、押し付け罫線であってもよく、厚み方向の本体10側から途中までハーフカットされることで構成されていてもよい。
【0015】
枠体13は、第一の蓋体12の上方に延出されている。即ち、ブリスターパック1において、枠体13は第一の取り出し窓26の側方に延出している。枠体13の上端には、第二の蓋体15を再封した際に、閉じた状態を維持する係止機構22が設けられている。係止機構22は、ブリスターパック1において枠体13の上端から開口面21に向けて突出するように形成されている。
【0016】
第二の台紙14は、正面視矩形の第二の蓋体15と、第二の蓋体15の周縁に延設された枠体16と、から構成されている。第二の蓋体15は、第一の蓋体12を覆い、且つ開口面21の全体を覆うように、第二の台紙14に形成されている。ブリスターパック1において、枠体16は第一の蓋体12の枠体13又は本体10の周縁部24に接着され、第二の蓋体15が開口面21全体を塞いでいる。第二の台紙14における第二の蓋体15の一方の側端と枠体16との境界、及び、第二の蓋体15の底端と枠体16との境界には、ミシン目40が形成されている。ミシン目40は、第二の台紙14を貫通していてもよく、厚み方向の背面14bからハーフカットされることで構成されていてもよい。また、第二の台紙14の第二の蓋体15の他方の側端と枠体16との境界には、折り曲げ線41が形成されている。折り曲げ線41は、押し付け罫線であってもよく、厚み方向の第一の蓋体12側から途中までハーフカットされることで構成されていてもよい。
【0017】
枠体16には、ブリスターパック1を店頭に陳列する際に図示しない棒状部材等を貫通させる穴42が設けられている。
【0018】
次いで、ブリスターパック1の製造方法について説明する。
先ず、所定数の歯間フロスFを一定数毎にずらして複数段重ねに配置したときの外形に合わせた形状及び大きさを有する本体10と、第一の蓋体12と、第二の蓋体15と、を用意する。
【0019】
次に、ブリスターパック1では、第二の台紙14の前面14aの枠体16と、第一の台紙11の背面11bの枠体13とを接着する。更に、本体10の収容部20に所定数の歯間フロスFを一定数毎に位置をずらし、複数段重ねにして収容する。その後、第一の台紙11の前面11aの枠体13と、本体10の他方の面Pの周縁部24とを接着する。第一の蓋体12の背面12bと、第二の蓋体15の前面15aとは、剥離可能に当接させる。第二の台紙14と第一の台紙11との接着方法及び第一の台紙11と本体10との接着方法としては、例えばヒートシール剤やホットメルトタイプの接着剤等を用いた方法が一例として挙げられる。
【0020】
次いで、ブリスターパック1の使用方法について説明する。
図3は第二の蓋体15を開封する前のブリスターパック1を示す図であって、(a)は背面図(第二の蓋体15側から見た図)であり、(b)は側面図である。図4は第二の蓋体15を開封したときのブリスターパック1を示す図であって、(a)は背面図であり、(b)は側面図である。
【0021】
先ず、図3に示すように、折り曲げ線41を残し、ミシン目40で第二の蓋体15と枠体16とを切り離す。即ち、第二の蓋体15を本体10とは反対側(図3の紙面手前側)の方向に向けて開く。これにより、図4に示すように、第二の蓋体15が折り曲げ線41で枠体16と接続された状態で開き、第一の取り出し窓26が開口する。この後、第一の取り出し窓26に露出した歯間フロスFを収容部20から順次取り出し、使用する。
【0022】
図5は第二の蓋体15を再封したときのブリスターパック1を示す図であって、(a)は背面図であり、(b)は側面図である。第一の取り出し窓26に露出した歯間フロスFを使用している途中で、第二の蓋体15を再封する際には、図5に示すように、折り曲げ線41を基点として第二の蓋体15を閉じ、係止機構22に係止する。第一の取り出し窓26に露出した歯間フロスFの使用を再開するために、第二の蓋体15を再び開封する際には、係止機構22を第二の蓋体15とは反対側に少し引き上げ、第二の蓋体15を本体10とは反対側の方向に向けて、折り曲げ線41を基点として折り戻す。これにより、第一の取り出し窓26が再び開口する。露出した歯間フロスFを収容部20から順次取り出し、使用する。
【0023】
図6は第一の蓋体12を開封したときのブリスターパック1を示す図であって、(a)は背面図であり、(b)は側面図である。第一の取り出し窓26に露出した歯間フロスFを収容部20から全て取り出し、使用した後、図6に示すように、折り曲げ線31を残し、ミシン目30で第一の蓋体12と枠体13とを切り離す。即ち、第一の蓋体12を本体10とは反対側(図6の紙面手前側)の方向に向けて開く。これにより、第一の蓋体12が折り曲げ線31で枠体13と接続された状態で開き、開口面21全体が開口する。この後、開口面21に露出した残りの歯間フロスFを収容部20から順次取り出し、使用する。
【0024】
以上の手順により、一定数毎にずらして複数段重ねに収納された歯間フロスFを段毎に、順次取り出し、使用することができる。
【0025】
本発明の一実施形態に係るブリスターパック1は、一方の面Pに開口し、他方の面Pに膨出する収容部20が形成された本体10と、収容部20の開口面21の一部21pを塞ぐ第一の蓋体12と、第一の蓋体12の少なくとも一部と重なる第二の蓋体15と、を備え、第一の蓋体12と第二の蓋体15とで開口面21の全体が覆われている。
この構成によれば、第二の蓋体15が開封された際に、第一の取り出し窓26が開口され、第一の取り出し窓26に露出した歯間フロスFが容易に取り出し可能となる。この際、第一の取り出し窓26に露出した歯間フロスF以外の歯間フロスFは、第一の蓋体12により収容部20に係止され、安定的に収容されているため、本体10の内部でバラバラになり難い。第一の取り出し窓26に露出した歯間フロスFが全て取り出された後、第一の蓋体12が開封された際には、開口面21全体が開口され、開口面21の一部21pに露出した歯間フロスFが容易に取り出し可能となる。
【0026】
従って、図1に示すように、複数の歯間フロスFを一定数毎に位置をずらし、複数段重ねにして収容する場合に、段のずらし寸法と第一の取り出し窓26の大きさや位置とを対応させれば、収容部20の開口面21が各段の歯間フロスFを取り出すために必要とされる部分毎に開口可能となる。そのため、多数の歯間フロスFが収容された場合でも、ブリスターパック1の大きさの増大をある程度抑えられ、限られた店頭の陳列スペース等に、より多数の歯間フロスFが陳列可能となる。また、このように多数の歯間フロスFが収容された場合でも、取り出す段の歯間フロスFは取り出し易く、取り出す段以外の歯間フロスFは安定した姿勢で収容部20に収容保管されることでバラバラになり難くなり、ブリスターパック1が保管容器として再使用可能となる。
【0027】
また、ブリスターパック1の消費者は、第二の蓋体15の開封前に第二の蓋体15の背面15bに印刷された歯間フロスFの使用方法に関する説明等や、歯間フロスFの製品情報、その他宣伝等の印刷内容を読み、第二の蓋体15の開封後に、第二の蓋体15の前面15aに印刷された印刷内容と、第一の蓋体12の背面12bに印刷された印刷内容と、を両方読み、それらの印刷内容を確認することができる。即ち、ブリスターパック1では、従来の容器より印刷表示スペースがより拡張される。また、第一の蓋体12及び第二の蓋体15にはミシン目等が形成されないため、印刷内容が消費者に、容易且つ明確に視認される。従って、ブリスターパック1の店頭表示性の向上が図られる。
【0028】
また、本発明の一実施形態に係るブリスターパック1は、第二の蓋体15を再封した際に、閉じた状態を維持する係止機構22を備えている。
この構成によれば、第二の蓋体15の再封時には、第一の取り出し窓26に露出した歯間フロスFが、閉じた状態の第二の蓋体15により収容部20に係止され、安定的に収容されることで本体10内でより一層バラバラになり難く、ブリスターパック1の収納保管力が高められる。
【0029】
以上、本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記の実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
【0030】
例えば、ブリスターパック1の収容物は、歯間フロスFに限定されるものではなく、一定数毎に位置をずらし、複数段重ねにして収容部20に収容可能なものであれば公知の歯間ブラシ等であってもよい。その場合、収容部20の形状は、収容物の形状に合わせて適宜変更される。開口面21の平面視形状は矩形に限定されず、矩形以外の形状とされていてもよい。
また、ブリスターパック1の収容物が三段以上の段数で重ねて収容部20に収容されていてもよい。その場合は、第一の蓋体12の大きさを段のずらし寸法に合わせて変更した複数の第一の台紙11を、本体10と第二の台紙14との間に挟んで厚み方向に相互に接着すればよい。これにより、収容物が三段以上の段数で重ねて収容部20に収容されていても、収容部20の開口面21が各段の収容物を取り出すために必要とされる部分毎に開口可能となる。このような場合、ブリスターパック1の印刷表示スペースはより一層拡張される。
更に、第二の蓋体15は、第一の蓋体12の全体ではなく、一部と重なっていてもよい。第一及び第二の蓋体12,15の平面視形状は矩形に限定されず、矩形以外の形状とされていてもよい。
更にまた、係止機構22の形成箇所は、枠体13の上端一箇所に限定されるものではなく、第一の取り出し窓26を挟んで枠体13の上端両側の二箇所とされていてもよく、それ以外の配置とされていてもよい。それにより、ブリスターパック1の収納保管力がより高められる。
【符号の説明】
【0031】
1・・・ブリスターパック、10・・・本体、12・・・第一の蓋体、15・・・第二の蓋体、20・・・収容部、21・・・開口面、21p・・・一部、22・・・係止機構、P…一方の面、P…他方の面
図1
図2
図3
図4
図5
図6