(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
農業機械が農作業を行ったときの農作業データを収集するデータ収集部と、前記農作業データを検出したときのデータ検出時刻を算出する第1計時部と、前記農作業データ及びデータ検出時刻を記憶する第1記憶部と、前記データ収集部で収集した農作業データ及びデータ検出時刻を送信する第1通信部と、を有するデータ収集装置と、
前記農作業を行う作業者が所持する携帯端末と、
を備え、
前記データ収集装置は前記農業機械に設けられ、且つ前記携帯端末と無線通信可能であ
り、
前記携帯端末は、
前記第1通信部から送信された農作業データ及びデータ検出時刻を前記無線通信により受信する第2通信部と、
時刻を算出する第2計時部と、
農作業の開始及び終了を指定する作業指定部と、
農作業の作業計画を入力する計画入力部と、
前記第2通信部が受信した農作業データ及びデータ検出時刻、前記第2計時部で計時された時刻であって作業指定部によって指定された農作業の開始時の開始時刻、前記第2計時部で計時された時刻であって作業指定部によって指定された農作業の終了時の終了時刻、前記計画入力部に入力された作業計画を記憶する第2記憶部と、
を備えていることを特徴とする農業管理支援システム。
前記携帯端末は、農作業データ、前記開始時刻及び前記終了時刻、作業計画に基づいて作業報告書を作成する報告書作成部を有していることを特徴とする請求項1に記載の農業管理支援システム。
農業機械が農作業を行ったときの農作業データを収集するデータ収集部と、前記農作業データを検出したときのデータ検出時刻を算出する第1計時部と、前記農作業データ及び
データ検出時刻を記憶する第1記憶部と、前記データ収集部で収集した農作業データ及びデータ検出時刻を送信する第1通信部と、を有するデータ収集装置と、
前記農作業を行う作業者が所持する携帯端末と、
を備え、
前記データ収集装置は前記農業機械に設けられ、且つ前記携帯端末と無線通信可能であ
り、
前記携帯端末は、
時刻を算出する第2計時部と、
農作業の開始及び終了を指定する作業指定部と、
前記第1通信部から送信された農作業データ及びデータ検出時刻を前記無線通信により受信すると共に、受信した農作業データ、データ検出時刻、前記第2計時部で計時された時刻であって作業指定部によって指定された農作業の開始時の開始時刻、前記第2計時部で計時された時刻であって作業指定部によって指定された農作業の終了時の終了時刻を設置型コンピュータに送信する第2通信部とを備え、
前記設置型コンピュータは、
農作業の作業計画を入力する計画入力部と、
前記携帯端末の第2通信部から送信された農作業データ、データ検出時刻、開始時刻、終了時刻を、前記計画入力部に入力された作業計画と共に記憶する記憶部と、
を備えていることを特徴とする農業管理支援システム。
前記設置型コンピュータは、農作業データ、前記開始時刻及び前記終了時刻、作業計画に基づいて作業報告書を作成する報告書作成部を有していることを特徴とする請求項3に記載の農業管理支援システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
即ち、特許文献1は、作業者の位置や動きに関するデータを用いて圃場を特定して、特定した圃場と、作業とを関連付けることにより作業記録を付けようとするものである。しかしながら、特許文献1の技術を用いたとしても、作業者が出勤してから退勤するまでの記録を正確に把握することが難しいのが実情である。また、農業機械で農作業を行った記録を把握するこも難しいのが実情である。
【0005】
そこで本発明は、上記問題に鑑み、作業計画、農作業を行ったことを示す農作業の開始及び終了、農作業データを簡単に携帯端末に記憶することができる農業管理支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。
即ち、農業管理支援システムは、農業機械が農作業を行ったときの農作業データを収集するデータ収集部と、前記農作業データを検出したときのデータ検出時刻を算出する第1計時部と、前記農作業データ及びデータ検出時刻を記憶する第1記憶部と、前記データ収集部で収集した農作業データ及びデータ検出時刻を送信する第1通信部と、を有するデータ収集装置と、前記農作業を行う作業者が所持する携帯端末と、を備え、
前記データ収集装置は前記農業機械に設けられ、且つ前記携帯端末と無線通信可能であり、前記携帯端末は、前記第1通信部から送信された農作業データ及びデータ検出時刻を
前記無線通信により受信する第2通信部と、時刻を算出する第2計時部と、農作業の開始及び終了を指定する作業指定部と、農作業の作業計画を入力する計画入力部と、前記第2通信部が受信した農作業データ及びデータ検出時刻、前記第2計時部で計時された時刻であって作業指定部によって指定された農作業の開始時の開始時刻、前記第2計時部で計時された時刻であって作業指定部によって指定された農作業の終了時の終了時刻、前記計画入力部に入力された作業計画を記憶する第2記憶部と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
農業管理支援システムは、前記携帯端末は、農作業データ、前記開始時刻及び前記終了時刻、作業計画に基づいて作業報告書を作成する報告書作成部を有していることを特徴とする。
農業管理支援システムは、農業機械が農作業を行ったときの農作業データを収集するデータ収集部と、前記農作業データを検出したときのデータ検出時刻を算出する第1計時部と、前記農作業データ及びデータ検出時刻を記憶する第1記憶部と、前記データ収集部で収集した農作業データ及びデータ検出時刻を送信する第1通信部と、を有するデータ収集装置と、前記農作業を行う作業者が所持する携帯端末と、を備え、
前記データ収集装置は前記農業機械に設けられ、且つ前記携帯端末と無線通信可能であり、前記携帯端末は、時刻を算出する第2計時部と、農作業の開始及び終了を指定する作業指定部と、前記第1通信部から送信された農作業データ及びデータ検出時刻を
前記無線通信により受信すると共に、受信した農作業データ、データ検出時刻、前記第2計時部で計時された時刻であって作業指定部によって指定された農作業の開始時の開始時刻、前記第2計時部で計時された時刻であって作業指定部によって指定された農作業の終了時の終了時刻を設置型コンピュータに送信する第2通信部とを備え、前記設置型コンピュータは、農作業の作業計画を入力する計画入力部と、前記携帯端末の第2通信部から送信された農作業データ、データ検出時刻、開始時刻、終了時刻を、前記計画入力部に入力された作業計画と共に記憶する記憶部と、を備えていることを特徴とする。
【0008】
農業管理支援システムの前記設置型コンピュータは、農作業データ、前記開始
時刻及び前記終了
時刻、作業計画に基づいて作業報告書を作成する報告書作成部を有していることを特徴とする。
農業管理支援システムの前記携帯端末は、測位衛星からの信号に基づいて作業位置を検出する位置検出部を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、例えば、携帯端末を用いて農作業を行う圃場の近くで作業計画を立案することができる。また、立案した作業計画、実際に農作業を行ったことを示す農作業の開始及び終了、農作業時の農作業データを、携帯端末に記憶(保存)することができる。
また、作業者が農作業時に所持する携帯端末によって簡単に作業報告書を作成することができる。例えば、作業者は、農作業を行う圃場の近くで農作業が終わった後に直ぐに作業報告書を作成することができる。
【0010】
また、例えば、設置型コンピュータを用いて作業者の自宅などで作業計画を立案することができる。また、また、立案した作業計画、実際に農作業を行ったことを示す農作業の開始及び終了、農作業時の農作業データを、携帯端末を介して携帯端末に保存することができる。
また、例えば、農作業時には、農作業の開始及び終了、農作業データを携帯端末で取得し、農作業後に、農作業の開始及び終了、農作業データを設置型コンピュータに送信することにより、設置型コンピュータによって簡単に作業報告書を作成することができる。
【0011】
また、農作業時の作業者の位置を携帯端末によって簡単に取得することができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態による農業管理支援システムを説明する。時刻とは、「時」、「分」、「秒」の少なくとも1つを用いて時の一点を指すものであるが、「年」、「月」、「日」を用いて時を指し示すものであってもよい。
[第1実施形態]
本発明の農業管理支援システムは、圃場において農作業を行った農作業データを管理することができるシステムである。
【0014】
本発明の農業管理支援システムは、圃場において行った農作業を管理することができるものである。具体的には、農業管理支援システム1は、トラクタ、コンバイン、田植機などの農業機械が農作業を行ったときの農作業データを収集し、収集した農作業データを携帯端末等に送信することにより、農作業データを携帯端末等に記憶することができる。
図1に示すように、農業管理支援システム1は、農業機械2に搭載されたデータ収集装置(データ収集部)3と、作業者が農作業のときに所持する携帯端末4とを備えている。
【0015】
データ収集装置3は、農業機械2が稼働したときの農作業データを収集するもので、例えば、農業機械の負荷情報(速度、エンジン回転数)、施肥量、収穫量などの農作業に関するデータを、農作業データとして収集する。なお、農作業データとして収集する内容(項目)は、予めデータ収集装置3等に設定されている。
データ収集装置3は、無線通信を行う通信装置(第1通信部)31を備えている。この通信装置31は、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(登録商標)などの無線通信を行うことができる。そのため、このデータ収集装置3では、農作業時に農業機械2から出力された農作業データを取得して、Wi-Fiによる無線通信によって収集した農作業データを携帯端末4に送信することができる。なお、携帯端末4とデータ収集装置3(通信装置31)との無線通信の通信距離は近距離であって、例えば、0〜20mの範囲に設定されている(通信距離の最大値が20m)。
【0016】
データ収集装置3の通信装置31は、農業機械2を特定(識別)するための作業機特定情報を送信することが望ましい。作業機特定情報は、農業機械などの作業を行う作業機を特定するものであればどのようなものであってもよく、例えば、製造番号、機種、型式番号等である。このように作業機特定情報を農作業データと共に送信するようにすれば、どの農業機械2の農作業データであるかを識別することができる。
【0017】
携帯端末4は、例えば、比較的演算能力の高いスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレットPC等の携帯型コンピュータなどである。この携帯端末4は、農作業時に作業者が所持することにより、農作業における様々な補助(サポート)を行うものある。
具体的には、携帯端末4は、記憶部43と、表示部46と、計画入力部48とを備えている。
【0018】
計画入力部48は、農作業の作業計画を立てるものであって、農業支援ソフトウェア等を動作させるプログラム等から構成されている。計画入力部48は、農業支援ソフトウェアを起動させると、液晶やタッチパネル等から構成された表示部46に、作業計画画面Nを表示する。
図2は、表示部46に表示された作業計画画面Nの一例を示している。
【0019】
図2に示すように、作業計画画面Nは、例えば、農作業を行う日付を入力する日付入力部N1、農作業を行う圃場(圃場名)を入力する圃場入力部N2、農作業を行う農業機械の有無を入力する機械入力部N3、例えば、代掻き、田植え、耕耘などの作業項目を入力する作業項目入力部N4を備えている。
作業計画画面Nにおいて、日付、圃場、農作業を行う農業機械の有無、作業項目の入力は、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力インターフェースを用いて行うことができる。また、作業計画の入力項目(日付、圃場、農業機械の有無、作業項目)に入力する内容は、直接、入力インターフェースを用いて入力してもよいし、予め各入力項目から選択できる内容を携帯端末4に登録しておき、プルアップやプルダウンメニュー等によって選択してもよい。
【0020】
日付入力部N1、圃場入力部N2、機械入力部N3、作業項目入力部N4のそれぞれに、日付、圃場、農業機械の有無、作業項目が入力された後、作業計画画面Nに表示された登録ボタンが選択されると、計画入力部48は、日付、圃場、農業機械の有無、作業項目の作業計画を、作業計画のデータとして記憶する。
このように、携帯端末4を用いれば、例えば、農作業を行う圃場の近くで作業計画を立てることができる。即ち、農作業を行う圃場(現場)を見た上で、当該圃場で行う作業計画をたてることができる。なお、作業計画を立てるための項目数、内容、入力方法等は上述したものに限定されない。
【0021】
携帯端末4の記憶部43は、計画入力部48によって立てられた作業計画のデータを記憶する。また、記憶部43は、携帯端末4、即ち、携帯端末4を所持する作業者を特定するための作業者特定情報(例えば、電話番号、固有ID番号など)する。さらに、記憶部43は、データ収集装置3から送信された農作業データ等の作業機側情報も記憶する。
さて、携帯端末4は、記憶部43、表示部46及び計画入力部48の他に、計時部44と、作業指定部45とを備えている。
【0022】
計時部44は、時刻を算出するもので、作業指定部45は、農作業の開始及び終了を指定するものである。詳しくは、作業指定部45は、
図3に示すように、携帯端末4の表示部46の作業確認画面Sに表示された開始ボタン47aの選択時に時計部44が指し示した時刻を、作業開始時刻とする。また、作業指定部45は、表示部46に表示された終了ボタン47bの選択時に時計部44が算出していた時刻を、作業終了時刻とする。これら作業開始時刻や作業終了時刻は、記憶部43に記憶される。
【0023】
作業計画のデータが記憶部43に入力された状況下において、開始ボタン47aが押されると、携帯端末4は、作業計画通りに農作業が開始された判断する。また、終了ボタン47aが押されると、携帯端末4は、作業計画通りに農作業が終了したと判断する。即ち、作業計画が立てられた状況下で、開始ボタン47a及び終了ボタン47bを入力することにより、携帯端末4は、予め立てられた作業計画が予定通り遂行されたか否かの確認を行うことが可能となる。言い換えれば、作業指定部45によって作業開始時刻や作業終了時刻が得られるだけでなく、当該作業指定部45は、作業計画通りに農作業を行ったか否かの確認手段にもなる。
【0024】
上述した実施形態では、作業計画を入力する作業計画画面Nと、作業確認画面Sとを別々に表示していたが、
図4の示すように、作業計画画面Nと作業確認画面Sとを同一画面に表示させたうえで、この画面上で、作業計画の入力と、作業開始時刻及び作業終了時刻の入力とを行えるようにしてもよい。
さらに、携帯端末4は、無線通信を行う通信装置(第2通信部)41を備えている。この通信装置41は、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(登録商標)などの無線通信を行ったり、移動体通信網(例えば、携帯電話通信網)による無線通信を行う。
【0025】
以上のことにより、農業管理支援システム1においては、データ収集装置3によって農作業データを収集することができる。また、データ収集装置3の通信装置(第1通信部)31によって、農作業データ等を携帯端末4に送信することができる。一方、携帯端末4側では、通信装置(第2通信部)41によって、データ収集装置3から送信された農作業データ等を受信することができる。携帯端末4の計画入力部48によって作業計画を入力することができる。また、作業指定部45によって、作業開始時刻や作業終了時刻を得ることができると共に、作業計画を遂行したか否かの確認も行うことができる。
【0026】
つまり、農業管理支援システム1では、農作業データの取得、農業計画の立案、農作業の作業開始や作業終了を取得することができるため、簡単に作業報告書(作業報告書)等を作成することができる。
以下、農業管理支援システム1について、農業機械2としてトラクタを例にあげ、さらに、詳しく説明する。
【0027】
図11に示すように、トラクタ2は、前後に車輪が取り付けられた走行車両(走行車体)10に、エンジン11、変速装置12等を搭載して構成されている。エンジン11の後方には、独立搭載型のキャビン13が設けられており、キャビン13内には運転席14が設けられている。また、走行車両10の後部には、3点リンク機構15が昇降可能に設けられると共に、エンジン11からの動力を伝達するPTO軸が設けられている。3点リンク機構15には、肥料散布装置、耕耘装置、農薬散布装置、播種散布装置、収穫装置などの作業装置16が着脱自在となっている。なお、
図11は、肥料散布装置を3点リンク機構15に取り付けた例を示している。
【0028】
図1に示すように、トラクタ2には、データ収集装置3の他に、制御装置8が搭載されている。この制御装置8は、トラクタ2の走行系制御や作業系制御等を行うものであって、走行系制御として、エンジンの動作を制御したり、作業系制御として、運転席の周囲に設けられた操作レバーや操作スイッチなどの操作具からの入力を受けると、入力値に従って3点リンク機構15の昇降、PTO軸の出力(回転数)などの動作を制御する。トラクタ2の走行系制御や作業系制御を行うときの制御信号や制御を行うための各種検出信号(例えば、センサが検出した信号)は、車両用通信ネットワークに出力されて、トラクタ2の各部に伝達される。なお、制御装置8による走行系制御や作業系制御は、上述したもの
に限定されない。
【0029】
データ収集装置3は、トラクタ2が動作しているときの農作業に関する様々なデータを各種センサや制御装置8等が接続された車両用ネットワーク等を介して自動的に収集する。例えば、トラクタ2の後部に作業装置16として耕耘装置が連結されてトラクタ2が動作したときは、ロータリーの回転数、ロータリーの負荷、エンジン回転数、車速、耕深などのデータが車両用通信ネットワークに出力される。データ収集装置3は、ロータリーの回転数、ロータリーの負荷、エンジン回転数、車速、耕深などを農作業データとして取得する。
【0030】
また、作業装置16が肥料散布装置、農薬散布装置、播種散布装置である場合は、車速、エンジン回転数、散布量(肥料散布量、農薬散布量、播種散布量)などのデータが車両通信ネットワーク上に出力され、データ収集装置3は、車速、エンジン回転数、肥料散布量(施肥量)、農薬散布量、播種散布量を農作業データとして取得する。或いは、作業装置16が収穫装置である場合は、車速、エンジン回転数、収穫量などのデータが車両通信ネットワーク上に出力され、データ収集装置3は、車速、エンジン回転数、収穫量を農作業データとして取得する。なお、この他に、農作業データは、コンバインであるときは、例えば、刈り取りクラッチのON又はOFF、田植機であるときは、植え付けクラッチのON又はOFF、トラクタであるときは、PTO軸の出力(回転数)、3点リンク機構15の昇降の高さなどである。また、農作業データは、農業機械2が稼働しているかしていないかを示す稼働フラグであってもよい。
【0031】
また、データ収集装置3は、様々な情報を一時的に記憶する記憶部(バッファ)33を備えている。この記憶部33には、農作業データ、作業機特定情報が記憶される。農作業データは、トラクタ2が移動する毎、又は、トラクタ2が動作する毎に、逐次、記憶部33に記憶される。また、データ収集装置3は、時間を計時する計時部34が設けられている。農作業データの検出時に計時部34が計時した時間を、データ検出時間として記憶部33に記憶する。なお、計時部34で計時する時間は、トラクタ2が稼働した稼働時間を累積した稼働累積時間(アワメータ)であってもよいし、時刻(暦、月、日、時、分、秒)であってもよいし、経過時間をカウントアップしたカウンタの数値であってもよい。
【0032】
まとめると、記憶部33には、作業機側情報(農作業データ、作業機特定情報及びデータ検出時間)が記憶される。
データ収集装置3の通信装置31は、携帯端末4(通信装置41)に対して認証情報(例えば、SSIDなどのネットワーク名)を含むビーコンを出力する。また、データ収集装置3の通信装置31は、ビーコンを受信した携帯端末4からプローブリクエスト(プローブ要求)があり、プローブリクエスト時に携帯端末4から送信されたSSIDが自己のものであるとき、認証処理に移行する。
【0033】
データ収集装置3の通信装置31は、携帯端末4から送信されたネットワークキーなどの認証情報が正しいものであれば、認証成立とし、認証が成立する(接続が確立する)と、作業機側情報を携帯端末4に送信する。なお、通信装置31は、複数の携帯端末4のうち、登録された携帯端末4に対して作業機側情報を送信する設定がなされている。
例えば、
図5に示すように、トラクタ2Aに搭載された通信装置31aの周りに、複数(例えば、3名)の作業者A、B、Cが所持する各携帯端末4a、4b、4cがあり、このうち通信装置31aには、携帯端末4aの認証情報と、携帯端末4cの認証情報とが登録されているとする。この場合、通信装置31aは、携帯端末4a及び携帯端末4cに作業機側情報を送信するが、作業機側情報を送信しない。なお、通信装置31と携帯端末4(通信装置41)との接続に用いる認証情報は、例えば、MACアドレス、固有ID、ネットワークキー等などがあるが、例示したものに限定されない。また、後述する作業者特定情報を認証情報として用いてもよい。
【0034】
次に、作業者が農作業を開始してから終了するまでの携帯端末4及びデータ収集装置3の動作について説明する。
図6は、作業者が農作業を行う際での携帯端末4及びデータ収集装置3の動作をまとめたものである。
作業者は、例えば、携帯端末4に格納した農業支援ソフトを起動して、当該携帯端末4
の表示部46に作業計画画面Nする(S1)。そして、作業計画画面Nにおいて、日付入力部N1、圃場入力部N2、機械入力部N3、作業項目入力部N4のそれぞれに、日付、圃場、農作業を行う農業機械の有無、作業項目が入力され、表示部46に表示された登録ボタンを選択が選択されると、計画入力部48は、入力された作業計画のデータとして記憶する(S2)。このようにすれば、例えば、作業者が農作業を行う当日、農作業を行う圃場に到着したときなどにその場で、作業計画を作成することができる。
【0035】
次に、表示部46の作業確認画面Sに表示した開始ボタン47aが押されると、作業指定部45は、時計部44の時刻を作業開始時刻とし、作業開始時刻を記憶部43に記憶する(S3)。携帯端末4は、開始ボタン47aが押された時点で作業計画の遂行が開始されたとし、例えば、作業計画の遂行の開始を示すフラグを作業計画のデータと対応付けて記憶部43に記憶する(S4)。
【0036】
そして、作業者が農作業が終了し、表示部46の作業確認画面Sに表示した終了ボタン47bが押されると、作業指定部45は、時計部44の時刻を作業終了時刻とし、作業終了時刻を記憶部43に記憶する(S5)。また、携帯端末4は、終了ボタン47bが押された時点で作業計画の遂行が終了したとし、例えば、作業計画の遂行の終了を示すフラグを作業計画のデータと対応付けて記憶部43に記憶する(S6)。
【0037】
一方、携帯端末4は、上述した作業計画や農作業の開始及び終了とは独立して、通信装置31の認証情報(例えば、SSID)のサーチを行う。ここで、携帯端末4が通信装置31の通信エリアに入り、通信装置31から送信されたSSID)を受信する(S7)と、
携帯端末4は、SSIDが予め登録されたものであるか否かを検索する(S8)。携帯端末4が受信したSSIDが当該携帯端末4に登録されている場合(S8、yes)、携帯端末4は、SSIDを有する通信装置31に対してプローブ要求等を行う(S9)。携帯端末4は、受信したSSIDが当該携帯端末4に登録されていない場合、プローブ要求を行わない。
【0038】
さて、携帯端末4がプローブ要求後、データ収集装置3(通信装置31)からの返答があると、携帯端末4は、記憶部43に記憶されているネットワークキーの送信を行う(S10)。ネットワークキーによって認証が成立する(S11)と、データ収集装置3(通信装置31)は、記憶部33に記憶されている農作業データ等の作業機側情報を携帯端末4に送信する(S12)。なお、ネットワークキー等の認証情報によって携帯端末4とデータ収集装置3との無線通信が確立後、農作業の開始の指定(作業開始時刻の入力)に関係なく、作業機側情報を携帯端末4に送信してもよいが、農作業の開始の指定が行われた後に、データ収集装置3(通信装置31)は、携帯端末4に作業機側情報を送信するようにしてもよい。
【0039】
携帯端末4は、データ収集装置3(通信装置31)から作業機側情報を受信すると、受信した作業機側情報を記憶する(S13)。携帯端末4は、上述したように、農作業の終了の指定(作業終了時刻の入力)があるか否かを判定し(S14)する。農作業の終了の指定があると、携帯端末4は、データ収集装置3(通信装置31)との接続を終了する(S15)。
【0040】
以上、農業支援システムによれば、作業計画のデータ、作業機側情報(農作業データ、作業機特定情報及びデータ検出時間)、農作業の開始及び終了を、携帯端末4に記憶させることができる。
次に、作業計画から作業報告書を作成する方法について説明する。
図7は、作業計画から作業報告書を作成する例を示したものである。
【0041】
図7(a)は、携帯端末4で作成した作業計画を示し、
図7(b)は、携帯端末4で取得した情報に基づいて作成した作業報告書(作業報告書)を示している。
図7(a)に示すように、作業計画においては、日付、圃場、農業機械の有無、作業項目が決められた状態である。上述したように、携帯端末4には、作業開始時刻及び作業終了時刻が入力されることから、携帯端末4で設定された作業計画は遂行されたものとすることができる。そのため、作業計画で決定した各項目(日付、圃場、農業機械の有無、作
業項目)を、
図7(b)に示すように、作業報告書の各項目に置き換える(転用する)ことによって、作業計画を作業報告書にすることができる。
【0042】
また、
図7(b)に示すように、作業開始時刻及び作業終了時刻を携帯端末4によって取得しているため、これらの作業開始時刻及び作業終了時刻を、作業報告書の作業時間部N15に対応させることができるため、作業報告書における作業時間も入力することができる。作業報告書において、携帯端末4で得られた農作業データ(例えば、施肥量、収量)を整理すれば、作業報告書における作業実績N16に、例えば、施肥量、収量、稼動時間などの実績値を入力することができる。例えば、携帯端末4等を用いて、作業開始時刻から作業終了時刻までに得られた施肥量、収量等を集計することにより、施肥量、収量を求めることができる。なお、作業報告書の項目は、作業計画同様に、上述したものに限定されない。
【0043】
次に、携帯端末4を用いた作業報告書の作成について説明する。
携帯端末4は、作業報告書を作成するための作成用情報(作業計画のデータ、農作業データ、作業開始時刻、作業終了時刻等)を記憶しているため、携帯端末4はこれらを用いて作業報告書を作成する。
図1に示すように、携帯端末4は、作業報告書を作成する報告書作成部49を備えている。報告書作成部49は農業支援ソフトウェアを構成するプログラム等から構成されている。
【0044】
農業支援ソフトウェアを起動すると、携帯端末4の報告書作成部49は、
図7(b)に示したような作業報告書を入力する作業報告書作成画面Zを表示部46に表示する。そして、予め作成された作業計画が計画通りに遂行されている場合、当該作業計画の作業計画のデータを読み出す。なお、作業計画が計画通りに遂行されているか否かの判断は、例えば、作業開始時刻の指定の有無(フラグの有無)、或いは、作業終了時刻の指定の有無(フラグの有無)によって行うことができる。
【0045】
そして、報告書作成部49は、
図7(b)に示したような作業報告書を入力する作業報告書作成画面Zにおいて、日付部N11に作業計画の日付を入力し、圃場部N12に作業計画の圃場を入力し、機械部N13に作業計画の機械の有無を入力し、作業項目部N4に作業計画の作業項目を入力する。また、報告書作成部49は、作業時間部N15に、携帯端末4で得られた作業開始時刻及び作業終了時刻を入力する。報告書作成部49は、作業開始時刻から作業終了時刻までに得られた施肥量を記憶部43から読み出し、読み出した施肥量を集計する。そして、報告書作成部49は、集計した施肥量を作業実績N16に入力する。
【0046】
以上、本発明によれば、作業者は、携帯端末4を用いて農作業を行うその場で作業計画を立てることができると共に、携帯端末4によって作業機側情報(農作業データ、作業機特定情報及びデータ検出時間)も取得することができる。しかも、携帯端末4によって、農作業の開始及び終了を指定することができる。そのため、例えば、作業計画、農作業データを用いることにより、作業報告書を自動的に簡単に作成することが可能となる。
【0047】
なお、上述した実施形態では、携帯端末4によって作業報告書を作成していたが、作業者の自宅や会社に設置した設置型コンピュータ(パーソナルコンピュータ、サーバ等)で作成してもよい。この場合は、携帯端末4に記憶されている作成用情報を、有線又は無線によって設置型コンピュータに送信すればよい。
[第2実施形態]
第2実施形態は、設置型コンピュータ(パーソナルコンピュータ、サーバ等)によって、作業計画を立てることができるものである。
【0048】
図8に示すように、農作業支援システム1は、農業機械2に搭載された通信装置(第1通信部)31と、農業機械に搭載されたデータ収集装置(データ収集部)3と、携帯端末4と、設置型コンピュータ7とを備えている。データ収集装置3の通信装置31、データ収集装置3は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
携帯端末4は、通信装置41と、記憶部43と、計時部44と、作業指定部45と、表示部46とを備えている。記憶部43、計時部44及び作業指定部45は、第1実施形態
と同様であるため説明を省略する。
【0049】
携帯端末4の通信装置41は、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(登録商標)などの無線通信を行ったり、移動体通信網(例えば、携帯電話通信網)による無線通信を行うことができる。そのため、データ収集装置3(通信装置31)から送信された作業機側情報(農作業データ、作業機特定情報及びデータ検出時間など)を通信装置41によって受信することができる。また、携帯端末4の通信装置41は、作業機側情報、作業開始時刻及び作業終了時刻を、設置型コンピュータ7に送信することができる。
【0050】
設置型コンピュータ7は、計画入力部48と、記憶部53とを備えている。
計画入力部48は、第1実施形態で示した携帯端末4と同じように、作業計画画面Nにおいて、日付入力部N1、圃場入力部N2、機械入力部N3、作業項目入力部N4のそれぞれに、日付、圃場、農業機械の有無、作業項目が入力された後、登録ボタンを選択が選択されると、これらを作業計画のデータとして、記憶部53に記憶する。
【0051】
記憶部53は、作業計画のデータ、携帯端末4の第2通信部から送信された農作業データ、作業開始時刻及び作業終了時刻(農作業の開始及び終了)を記憶する。
次に、作業者が農作業を開始してから終了するまでの設置型コンピュータ7、携帯端末4、データ収集装置3の動作について説明する。
作業者は、農作業を行う事前準備として、設置型コンピュータ7に格納した農業支援ソフトを起動する。そうすると、設置型コンピュータ7の表示部56に、作業計画画面Nが表示される(S30)。そして、作業計画画面Nにおいて、日付入力部N1、圃場入力部N2、機械入力部N3、作業項目入力部N4のそれぞれに、日付、圃場、農作業を行う農業機械の有無、作業項目が入力され、表示部46に表示された登録ボタンを選択が選択されると、計画入力部48は、入力された作業計画を保持する(S31)。保持された作業計画は、作業計画のデータとして記憶部53に記憶される(S32)。
【0052】
このように、農作業を行う事前準備として、設置側コンピュータ7を用いて作業計画をたてることができる。
次に、設置型コンピュータ7の作業計画のデータを携帯端末4に転送する(S33)。作業計画のデータは、携帯端末4の記憶部43に記憶される(S34)。なお、設置型コンピュータ7から携帯端末4への作業計画のデータの転送は、有線であっても無線であってもよい。
【0053】
作業者は、例えば、作業計画のデータを格納した携帯端末4を所持して、農作業を行う圃場に向かう。そして、携帯端末4の表示部46に、作業計画を表示して当該作業計画の内容を確認する。ここで、表示部46の作業確認画面Sに表示した開始ボタン47aが押されると、作業指定部45は、時計部44の時刻を作業開始時刻とし、作業開始時刻を記憶部43に記憶する(S35)。携帯端末4は、開始ボタン47aが押された時点で作業計画の遂行が開始されたとし、例えば、作業計画の遂行の開始を示すフラグを作業計画のデータと対応付けて記憶部43に記憶する(S36)。
【0054】
そして、作業者が農作業が終了し、表示部46の作業確認画面Sに表示した終了ボタン47bが押されると、作業指定部45は、時計部44の時刻を作業終了時刻とし、作業終了時刻を記憶部43に記憶する(S37)。また、携帯端末4は、終了ボタン47bが押された時点で作業計画の遂行が終了したとし、例えば、作業計画の遂行の終了を示すフラグを作業計画のデータと対応付けて記憶部43に記憶する(S38)。
【0055】
一方、携帯端末4は、通信装置31の認証情報(例えば、SSID)のサーチを行う。携帯端末4が通信装置31の通信エリアに入り、通信装置31から送信されたSSID)を受信する(S39)と、携帯端末4は、SSIDが予め登録されたものであるか否かを検索する(S40)。携帯端末4が受信したSSIDが当該携帯端末4に登録されている場合(S40、yes)、携帯端末4は、SSIDを有する通信装置31に対してプローブ要求等を行う(S41)。携帯端末4は、受信したSSIDが当該携帯端末4に登録されていない場合、プローブ要求を行わない。
【0056】
携帯端末4がプローブ要求後、データ収集装置3(通信装置31)からの返答があると
、携帯端末4は、記憶部43に記憶されているネットワークキーの送信を行う(S42)。ネットワークキーによって認証が成立する(S43)と、データ収集装置3(通信装置31)は、記憶部33に記憶されている農作業データ等の作業機側情報を携帯端末4に送信する(S44)。なお、ネットワークキー等の認証情報によって携帯端末4とデータ収集装置3との無線通信が確立後、農作業の開始の指定(作業開始時刻の入力)に関係なく、作業機側情報を携帯端末4に送信してもよいが、農作業の開始の指定が行われた後に、データ収集装置3(通信装置31)は、携帯端末4に作業機側情報を送信のが望ましい。
【0057】
携帯端末4は、データ収集装置3(通信装置31)から作業機側情報を受信すると、信した作業機側情報を記憶する(S45)。携帯端末4は、上述したように、農作業の終了の指定(作業終了時刻の入力)があるか否かを判定し(S46)する。農作業の終了の指定があると、携帯端末4は、データ収集装置3(通信装置31)との接続を終了する(S47)。
【0058】
第2実施形態によれば、携帯端末4の作業指定部45によって作業開始時刻や作業終了時刻を入力するだけで、事前に設置型コンピュータで立案した作業計画の遂行を確定することができる。
設置型コンピュータ7は、自己が有する作成用情報(作業計画のデータ、農作業データ)と、携帯端末4が有する作業開始時刻及び作業終了時刻を用いて作業報告書を作成する。具体的には、
図8に示すように、設置型コンピュータ7は、作業報告書を作成する報告書作成部49を備えている。
【0059】
まず、携帯端末4から作業計画のデータに対応する作業開始時刻及び作業終了時刻が、設置型コンピュータ7に入力されると、設置型コンピュータ7は、作業開始時刻及び作業終了時刻を作業計画のデータに対応付けて保存する。設置型コンピュータ7の報告書作成部49は、予め格納された農業支援ソフトウェアを起動すると、作業計画のデータ及びこれに対応付けられた作業開始時刻及び作業終了時刻を記憶部53から読み出す。
【0060】
そして、報告書作成部49は、
図7(b)に示したような作業報告書を入力する作業報告書作成画面Zにおいて、日付部N11に作業計画の日付を入力し、圃場部N12に作業計画の圃場を入力し、機械部N13に作業計画の機械の有無を入力し、作業項目部N4に作業計画の作業項目を入力し、作業時間部N15に、作業開始時刻及び作業終了時刻する。また、報告書作成部49は、作業開始時刻から作業終了時刻までに得られた施肥量を記憶部43から読み出し、読み出した施肥量を集計する。そして、報告書作成部49は、集計した施肥量を作業実績N16に入力する。
【0061】
以上、本発明によれば、作業者は、設置型コンピュータ7を用いて予め作業計画をたてることができると共に、携帯端末4と連携させることにょり、作業報告書を自動的に簡単に作成することができる。
さて、
図10に示すように、携帯端末4に、作業位置を検出する位置検出装置(位置検出部)40を設けて、農作業時の作業位置を検出できるようにしてもよい。
【0062】
具体的には、位置検出装置40は、衛星測位システム(Global Positioning System,Galileo、GLONASSなど)によって自己の位置(自己位置)を検出するものである。この位置検出装置40は、測位衛星(例えば、GPS衛星)6から送信された信号(GPS衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、受信した信号に基づいて自己位置(例えば、緯度、経度)を検出する。また、位置検出装置40は、GPS衛星6から送信された送信時刻等に基づいて自己位置を検出した時の検出時刻も求める。これにより、農作業時に作業者が携帯端末4を所持することにより、位置検出装置(位置検出部)40が検出した自己位置を農作業時の位置(作業位置)として検出することができる。
【0063】
例えば、位置検出装置40は、表示部46の作業確認画面Sに表示した開始ボタン47aが押されると、作業位置の検出を開始し、終了ボタン47bが押されると、作業位置の検出を終了する。携帯端末4の記憶部43は、上述した農作業データ、作業計画のデータの他に、農作業の開始から終了までの作業位置を記憶する。
このように、携帯端末4によって作業位置を検出すれば、農作業中の作業者の動きを把握することができる。また、農作業の開始から農作業の終了までの作業位置と、圃場毎の
位置を有する圃場マップとを用いれば、どこの圃場で農作業を行ったかを抽出することができる。
【0064】
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。上述した実施形態では、農業機械の一例としてトラクタを例にあげ説明したが、コンバインであってもよい。コンバインには、収穫した穀物のタンパク質を検出するセンサや収穫量を検出する計量器等が設けられており、コンバインに適用した場合には、収穫量、タンパク質などを農作業実績情報として取得することができ、圃場毎の収穫量やタンパク質などを整理することが可能となる。或いは、トラクタやコンバインだけでなく、農業機械は、田植機であってもよい。また、作業機として、農業機械だけでなく、バックホーの建設機械に適用してもよい。