特許第6223043号(P6223043)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6223043
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】通信システム、及び、通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/436 20060101AFI20171023BHJP
【FI】
   H04M3/436
【請求項の数】9
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2013-157647(P2013-157647)
(22)【出願日】2013年7月30日
(65)【公開番号】特開2015-29190(P2015-29190A)
(43)【公開日】2015年2月12日
【審査請求日】2016年5月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000233295
【氏名又は名称】株式会社日立情報通信エンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】特許業務法人藤央特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】阿部 正敬
【審査官】 高野 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−244490(JP,A)
【文献】 特開平04−127696(JP,A)
【文献】 特開2008−160257(JP,A)
【文献】 特開2006−074116(JP,A)
【文献】 特開2009−010733(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0131577(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/00
H04M 3/16− 3/20
H04M 3/38− 3/62
H04M 7/00− 7/16
H04M 11/00−11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの電話機とIP網との間に設置されるVoIPゲートウェイを有する通信システムであって、
前記VoIPゲートウェイは、
前記電話機が切替え状態である場合において、当該電話機宛ての信号を送信する少なくとも一つの宛先候補を示す切替えテーブルと、
前記電話機の状態を示す切替え信号を検出する信号検出部と、
前記信号検出部が検出した切替え信号に基づいて、前記電話機が前記切替え状態であるか否かを判定する主制御部と、
無線端末と直接通信できるか否か判定する無線通信部と、を有し、
前記主制御部は、
前記IP網から前記電話機宛ての信号を受信し、前記切替え信号に基づいて前記電話機が切替え状態であると判定した場合、前記切替えテーブルから、前記電話機宛ての信号を送信する宛先候補を取得し、
前記取得された宛先候補が、少なくとも一つの前記無線端末を示す場合、前記無線通信部に、前記取得された宛先候補が示す無線端末と直接通信できるか否かを判定させ、
前記判定の結果、前記取得された宛先候補が示す無線端末と直接通信できる場合、前記取得された宛先候補を前記電話機宛ての信号を送信する宛先に決定し、前記決定された宛先に、前記無線通信部を介して前記電話機宛ての信号を送信し、
前記判定の結果、前記取得された宛先候補が示す無線端末と直接通信できない場合、前記取得された宛先候補を前記電話機宛ての信号を送信する宛先に決定し、前記決定された宛先に、前記IP網を介して前記電話機宛ての信号を送信することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記主制御部は、
前記取得された宛先候補が複数の前記無線端末を示し、前記宛先候補が示す複数の無線端末が前記VoIPゲートウェイと直接通信できる場合、前記宛先候補が示す複数の無線端末を、前記電話機宛ての信号を送信する宛先に決定し、
前記決定された宛先に、応答が可能か否かを問うための画面を表示する指示を送信し、
前記決定された宛先が示す複数の無線端末のうち、応答が可能であることを示す応答通知を返信した第1の無線端末に、前記無線通信部を介して前記電話機宛ての信号を送信することを特徴とする通信システム。
【請求項3】
請求項2に記載の通信システムであって、
前記主制御部は、前記決定された宛先が示す複数の無線端末のうち、前記第1の無線端末以外の第2の無線端末に、前記第1の無線端末が応答したことを示す画面を表示する指示を送信することを特徴とする通信システム。
【請求項4】
請求項3に記載の通信システムであって、
前記VoIPゲートウェイは、前記無線端末の優先順位を示す無線端末テーブルを有し、
前記主制御部は、所定の期間に複数の無線端末から、前記応答通知を受信した場合、前記無線端末テーブルが示す優先順位に従って、前記受信した応答通知を返信した複数の無線端末から、前記第1の無線端末を決定することを特徴とする通信システム。
【請求項5】
請求項4に記載の通信システムであって、
前記VoIPゲートウェイは、前記無線端末と直接通信するためのWiFiポートを有することを特徴とする通信システム。
【請求項6】
少なくとも一つの電話機とIP網との間に設置されるVoIPゲートウェイを有する通信システムによる通信方法であって、
前記VoIPゲートウェイは、
プロセッサ、及び、メモリと、
前記電話機が切替え状態である場合において、当該電話機宛ての信号を送信する少なくとも一つの宛先候補を示す切替えテーブルと、を有し、
前記方法は、
前記プロセッサが、無線端末と直接通信できるか否か判定する無線通信手順と、
前記プロセッサが、前記電話機の状態を示す切替え信号を検出する信号検出手順と、
前記プロセッサが、前記信号検出手順によって検出された切替え信号に基づいて、前記電話機が前記切替え状態であるか否かを判定する主制御手順と、を含み、
前記主制御手順は、
前記プロセッサが、前記IP網から前記電話機宛ての信号を受信し、前記切替え信号に基づいて前記電話機が切替え状態であると判定した場合、前記切替えテーブルから、前記電話機宛ての信号を送信する宛先候補を取得する手順と、
前記取得された宛先候補が、少なくとも一つの前記無線端末を示す場合、前記プロセッサが、前記無線通信手順によって、前記取得された宛先候補が示す無線端末と直接通信できるか否かを判定させる手順と、
前記判定の結果、前記取得された宛先候補が示す無線端末と直接通信できる場合、前記プロセッサが、前記取得された宛先候補を前記電話機宛ての信号を送信する宛先に決定し、前記決定された宛先に、前記無線通信手順を介して前記電話機宛ての信号を送信する手順と、
前記判定の結果、前記取得された宛先候補が示す無線端末と直接通信できない場合、前記プロセッサが、前記取得された宛先候補を前記電話機宛ての信号を送信する宛先に決定し、前記決定された宛先に、前記IP網を介して前記電話機宛ての信号を送信する手順と、を含むことを特徴とする通信方法。
【請求項7】
請求項6に記載の通信方法であって、
前記主制御手順は、
前記取得された宛先候補が複数の前記無線端末を示し、前記宛先候補が示す複数の無線端末が前記VoIPゲートウェイと直接通信できる場合、前記プロセッサが、前記宛先候補が示す複数の無線端末を、前記電話機宛ての信号を送信する宛先に決定する手順と、
前記プロセッサが、前記決定された宛先に、応答が可能か否かを問うための画面を表示する指示を送信する手順と、
前記プロセッサが、前記決定された宛先が示す複数の無線端末のうち、応答が可能であることを示す応答通知を返信した第1の無線端末に、前記無線通信手順を介して電話機宛ての信号を送信する手順と、を含むことを特徴とする通信方法。
【請求項8】
請求項7に記載の通信方法であって、
前記主制御手順は、前記プロセッサが、前記決定された宛先が示す複数の無線端末のうち、前記第1の無線端末以外の第2の無線端末に、前記第1の無線端末が応答したことを示す画面を表示する指示を送信する手順を含むことを特徴とする通信方法。
【請求項9】
請求項8に記載の通信方法であって、
前記VoIPゲートウェイは、前記無線端末の優先順位を示す無線端末テーブルを有し、
前記主制御手順は、前記プロセッサが、所定の期間に複数の無線端末から、前記応答通知を受信した場合、前記無線端末テーブルが示す優先順位に従って、前記受信した応答通知を返信した複数の無線端末から、前記第1の無線端末を決定する手順を含むことを特徴とする通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、電話機能を提供する通信網において、PSTN(Public Switched Telephone Networks)からIP(Internet Protocol)への移行が進められている。
【0003】
ユーザーがIP変換機能を持たない既設PBX(Private Branch eXchnge)等を用いて通信事業者によって提供されるIP電話サービスを利用する場合、ユーザーは、VoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ装置を用いることで他の装置と通話できる。
【0004】
従来において、VoIPを用いた装置に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、「VoIP網装置は、VoIPサーバからIP網を介して着信先特定情報を受信し、この受信した着信先特定情報に基づき当該着信呼に係わる収容回線を特定し、特定した収容回線に対するIP電話の回線接続処理を行う。」と記載される。
【0005】
特許文献1によれば、ユーザーは、IP網と通信しながら、従来のアナログ網サービスにあるダイヤルインサービスに相当するサービスを受けることができる。
【0006】
また、現在通信事業者は、提供するIP電話サービスにおいて、特許文献1にあるようなダイヤルインサービスに相当するサービスを提供している。
【0007】
しかし、従来のアナログ網サービスにおいて提供されるダイヤルイン付加機能(夜間閉塞機能及び端末故障時切替え機能)に関するサービスは、VoIPを用いたシステムにおいても提供されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−211481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来アナログ網サービスにおけるダイヤルインサービスを契約していたユーザーが、PSTNからIPに切り替えることによって、IP電話サービスを契約する場合、従来契約していたアナログ網サービスにおけるダイヤルインサービスに相当するサービスを受けることはできる。しかし、このユーザーは、ダイヤルイン付加機能である夜間閉塞機能及び端末故障時切替え機能を利用することができない。
【0010】
ダイヤルイン付加機能に相当するサービスを実現するには、ユーザーが独自にPBXのリプレース等を行う必要がある。しかし、PBXは、ユーザーの拠点に設置される場合が多いため、PBXのリプレースには、ユーザーの負担が伴っていた。
【0011】
本発明の目的は、従来のアナログ網サービスを用いるユーザーがIP電話サービスも用いる場合において、ダイヤルイン付加機能によって提供されていた夜間閉塞機能及び端末故障時切替え機能を、PBXをリプレースせずに、ユーザーに利用させることができるシステムの提供である。そして、これによって、ユーザーが電話に出られないといった状況を回避することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の代表的な一形態によると、少なくとも一つの電話機とIP網との間に設置されるVoIPゲートウェイを有する通信システムであって、前記VoIPゲートウェイは、前記電話機が切替え状態である場合において、当該電話機宛ての信号を送信する少なくとも一つの宛先候補を示す切替えテーブルと、前記電話機の状態を示す切替え信号を検出する信号検出部と、前記信号検出部が検出した切替え信号に基づいて、前記電話機が前記切替え状態であるか否かを判定する主制御部と、無線端末と直接通信できるか否か判定する無線通信部と、を有し、前記主制御部は、前記IP網から前記電話機宛ての信号を受信し、前記切替え信号に基づいて前記電話機が切替え状態であると判定した場合、前記切替えテーブルから、前記電話機宛ての信号を送信する宛先候補を取得し、前記取得された宛先候補が、少なくとも一つの前記無線端末を示す場合、前記無線通信部に、前記取得された宛先候補が示す無線端末と直接通信できるか否かを判定させ、前記判定の結果、前記取得された宛先候補が示す無線端末と直接通信できる場合、前記取得された宛先候補を前記電話機宛ての信号を送信する宛先に決定し、前記決定された宛先に、前記無線通信部を介して前記電話機宛ての信号を送信し、前記判定の結果、前記取得された宛先候補が示す無線端末と直接通信できない場合、前記取得された宛先候補を前記電話機宛ての信号を送信する宛先に決定し、前記決定された宛先に、前記IP網を介して前記電話機宛ての信号を送信する
【発明の効果】
【0013】
本発明の一実施形態によると、IP電話サービスを提供する場合も、夜間閉塞機能及び端末故障時切替え機能を提供できる。
【0014】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施例のVoIPゲートウェイシステムの構成を示すブロック図である。
図2】本実施例のVoIPゲートウェイの構成を示すブロック図である。
図3】本実施例の通常時番号テーブルを示す説明図である。
図4】本実施例のVoIPゲートウェイによる通常状態における着信処理の例を示すシーケンス図である。
図5】本実施例の切替え時番号テーブルを示す説明図である。
図6】本実施例のスマートフォン番号テーブルを示す説明図である。
図7】本実施例のダイヤルイン着信の電話機宛ての呼を、切替え状態において受信した際のVoIPゲートウェイの処理を示すシーケンス図である。
図8】本実施例の切替え状態において、WiFiアクセスポイントに帰属していないスマートフォンに、ダイヤルイン着信の電話機宛ての呼を送信する処理を示すシーケンス図である。
図9】本実施例の切替え状態において、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンに代表着信を通知する処理を示すシーケンス図である。
図10】本実施例の切替え状態において、一般着信によって呼を送信する処理を示すシーケンス図である。
図11】本実施例の切替え状態において、ダイヤルイン着信を通知されたスマートフォンに表示される画面の例を示す説明図である。
図12】本実施例の切替え状態において、ダイヤルイン着信を通知するVoIPゲートウェイと、スマートフォンとの間の処理を示すシーケンス図である。
図13】本実施例の切替え状態において、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンに表示される画面の例を示す説明図である。
図14】本実施例の切替え状態において代表着信の電話機宛てに呼が送信された場合に、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンと、VoIPゲートウェイとの処理を示すシーケンス図である。
図15】本実施例の切替え状態において、別端末応答通知を受信したスマートフォンに表示される画面を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
【0017】
オフィス等に設置されるIP電話サービス対応VoIPゲートウェイ(以下、VoIPゲートウェイ)が、アナログ網サービスに含まれるダイヤルインサービスの付加機能(夜間閉塞機能及び端末故障時切替え機能)を、IP電話サービスにおいてユーザーに提供する方法を説明する。
【0018】
図1は、本実施例のVoIPゲートウェイシステムの構成を示すブロック図である。
【0019】
本実施例のVoIPゲートウェイシステムは、VoIPゲートウェイ101、IP網・携帯電話網102、PBX103、スマートフォン1(104)、スマートフォン2(105)、スマートフォン3(113)、IP電話機114、受付電話機106、及び、電話機107〜電話機110を有する。
【0020】
VoIPゲートウェイ101は、複数のアナログインタフェース、WANポート210、及び、WiFiポート211を有する。VoIPゲートウェイ101は、会社のオフィス等に設置され、WANポート210を介して、IP網・携帯電話網102等の外部ネットワークに接続される。
【0021】
また、VoIPゲートウェイ101は、ダイヤルイン回線、夜間閉塞制御回線、及び切替え制御回線の各々と、複数のアナログインタフェースを介して接続される。また、ダイヤルイン回線、夜間閉塞制御回線、及び切替え制御回線は、PBX103に接続される。また、VoIPゲートウェイ101は、受付電話機106と一つのアナログインタフェースを介して接続される。
【0022】
VoIPゲートウェイ101は、複数のアナログインタフェースとして、受付電話機ポート212、ダイヤルイン回線ポート213及び214、夜間閉塞制御回線ポート215、並びに、切替え制御回線ポート216を有する。
【0023】
また、VoIPゲートウェイ101は、WiFi(Wireless Fidelity)のアクセスポイントとしての機能を有する。VoIPゲートウェイ101は、WiFiポート211を介して無線LANによってスマートフォン1(104)及びスマートフォン3(113)と接続する。
【0024】
PBX103は、アナログ信号によって、複数の電話機107〜110と通信する。電話機107〜110は、例えば、オフィスに勤務する社員の各々、又は、オフィスに所属する各課に備えられ、日中通話するための電話機である。
【0025】
受付電話機106は、会社の受付に備えられる電話機である。受付電話機106は、例えば、夜間閉塞時、又は、PBX103の故障時における電話機への着信に、自動的に応答する電話機である。
【0026】
スマートフォン1(104)、スマートフォン2(105)、及び、スマートフォン3(113)は、無線通信によって通話するための通信端末である。スマートフォン1(104)、スマートフォン2(105)、及び、スマートフォン3(113)は、以下においてタッチパネルを備えた携帯端末を示すが、通話が可能な無線通信端末であればいかなる通信端末でもよい。
【0027】
スマートフォン1(104)、スマートフォン2(105)、及び、スマートフォン3(113)は、VoIPゲートウェイ101をアクセスポイントとするWiFi規格によって、VoIPゲートウェイ101と通信できる。また、スマートフォン1(104)、スマートフォン2(105)、及び、スマートフォン3(113)は、IP網・携帯電話網102を介してVoIPゲートウェイ101と通信できる。
【0028】
VoIPゲートウェイ101は、スマートフォンとWiFi規格によって通信する場合、スマートフォンの宛先として内線番号を用いて通信する。また、VoIPゲートウェイ101は、IP網・携帯電話網102を介してスマートフォンと通信する場合、スマートフォンの宛先として外線番号を用いて通信する。
【0029】
以下の実施例において、スマートフォン1(104)、及び、スマートフォン3(113)は、WiFiポート211を介して、WiFi規格によってVoIPゲートウェイ101と通信する。また、スマートフォン2(105)は、WANポート210及びIP網・携帯電話網102を介してVoIPゲートウェイ101と通信する。
【0030】
電話機107〜電話機110、受付電話機106、スマートフォン1(104)、及び、スマートフォン3(113)は、VoIPゲートウェイ101、及びIP網・携帯電話網102を介して、IP電話機114及びスマートフォン2(105)と通話可能である。
【0031】
電話機107〜110の各々、及びスマートフォンの各々には、IP電話サービスにおける契約によって外線番号が割り当てられる。外線番号として、電話機107には、「03−1234−1001」が割り当てられ、電話機108には、「03−1234−1002」が割り当てられ、電話機109には、「03−1234−2000」が割り当てられ、電話機110には、「03−1234−3000」が割り当てられる。
【0032】
また、外線番号として、スマートフォン1(104)には、「090−1234−5001」が割り当てられ、スマートフォン2(105)には、「090−1234−5002」が割り当てられ、スマートフォン3(113)には、「090−1234−5003」が割り当てられる。
【0033】
また、IP電話機114には、外線番号として、「03−5678−1234」が割り当てられる。
【0034】
また、本実施例のVoIPゲートウェイシステムのスマートフォンには、内線番号が割り当てられる。内線番号として、スマートフォン1(104)には、「5001」が割り当てられ、スマートフォン2(105)には、「5002」が割り当てられ、スマートフォン3(113)には、「5003」が割り当てられる。
【0035】
なお、本実施例のスマートフォンは、VoIPゲートウェイ101と直接接続できれば、WiFi規格以外のいかなる無線通信によって、VoIPゲートウェイ101と通信してもよい。
【0036】
また、本実施例のスマートフォンは、以下において、3G(the third generation of mobile telecommunications technology)又は4G(the fourth generation of mobile telecommunications technology)等の規格によってIP網・携帯電話網102と接続するが、通信事業者が一般に提供するIP網・携帯電話網102を介して通信できれば、3G/4G以外のいかなる無線通信の規格によってIP網・携帯電話網102と通信してもよい。
【0037】
PBX103は、複数の切替え接点111及び112を有する。切替え接点111は、電話機109に接続され、切替え接点112は、電話機110に接続される。
【0038】
例えば、電話機109が着信していないにも関わらず、電話機109の受話器が所定の時間あげられた状態にある場合、電話機109は、夜間閉塞を開始するための所定の信号(閉塞信号)をPBX103に送信する。そして、切替え接点111は、受信した閉塞信号をVoIPゲートウェイ101に向けて出力する。
【0039】
また、例えば、PBX103と電話機107及び108との通信において故障が発生した場合、電話機110は、PBX103における故障を検知する。そして、電話機110は、切替え接点112に故障を示す所定の信号(切替え信号)を送信する。切替え接点112は、受信した切替え信号を、VoIPゲートウェイ101に向けて出力する。
【0040】
なお、図1に示す切替え接点111及び112は、PBX103に備えられるが、本実施例の切替え接点111及び112は、PBX103の外部の装置に備えられてもよい。PBX103が切替え接点111及び112を備えない場合、電話機109及び電話機110は、呼を着信するためだけの専用電話機である。
【0041】
本実施例のPBX103が切替え接点111及び112を備えることによって、PBX103は、電話機109及び電話機110へ呼を送信することができる。このため、PBX103は、夜間閉塞制御回線ポート215及び切替え制御回線ポート216を発着信回線として使用可能である。
【0042】
本実施例のスマートフォンは、プロセッサ及びメモリを有し、メモリに着信アプリケーションを有する。以下に示す着信アプリケーションは、プログラムによって実装されるが、集積回路等の物理的な装置によって実装されてもよい。
【0043】
スマートフォンの着信アプリケーションは、VoIPゲートウェイ101がWiFiポート211を介して送信した指示に従って、画面を表示するアプリケーションである。本実施例のVoIPゲートウェイ101は、WiFi等の規格によってスマートフォンと通信することによって、スマートフォンの着信アプリケーションへ指示を送信することができる。
【0044】
スマートフォン1(104)は、着信アプリケーション121を有し、スマートフォン2(105)は、着信アプリケーション122を有し、スマートフォン3(113)は、着信アプリケーション123を有する。着信アプリケーション121、着信アプリケーション122及び着信アプリケーション123は、同じ機能を有する。
【0045】
なお、本実施例における着信とは、特にIP電話機114から送信された呼を受信することを示す。また、本実施例における呼とは、特にIP電話機114から電話機107〜110宛てに送信された信号を示す。
【0046】
図2は、本実施例のVoIPゲートウェイ101の構成を示すブロック図である。
【0047】
VoIPゲートウェイ101は、主制御部201、Ether制御部202、WiFi制御部203、呼制御部204、PSTN制御部205、信号検出部206、及び、データ格納部207等の機能部を有する。
【0048】
以下に示すVoIPゲートウェイ101の各機能部は、各々プロセッサを備える物理的な集積回路等によって実装されるが、複数の機能部が一つの集積回路によって実装されてもよく、また、一つの機能部が複数の集積回路によって実装されてもよい。また、本実施例の各機能部は、VoIPゲートウェイ101のプロセッサがソフトウェアを実行することによって実装されてもよい。
【0049】
主制御部201は、WANポート210を介して受信した呼を転送する宛先を決定する機能部である。Ether制御部202は、IP網・携帯電話網102及びWANポート210を介して受信した呼を、主制御部201に転送する機能部である。
【0050】
WiFi制御部203は、主制御部201から受信した呼を、WiFiの規格に従った信号によってWiFiポート211を介して出力する機能部である。呼制御部204は、PBX103に発呼する機能部である。PSTN制御部205は、PBX103に発呼するためのアナログインタフェースを確保する機能部である。
【0051】
WANポート210は、Ether制御部202に接続され、WiFiポート211は、WiFi制御部203に接続される。また、受付電話機ポート212、ダイヤルイン回線ポート213及び214は、PSTN制御部205に接続され、夜間閉塞制御回線ポート215及び切替え制御回線ポート216は、PSTN制御部205及び信号検出部206に接続される。
【0052】
データ格納部207は、メモリを有し、通常時番号テーブル208、切替え時番号テーブル209及びスマートフォン番号テーブル217を格納する。
【0053】
図3は、本実施例の通常時番号テーブル208を示す説明図である。
【0054】
本実施例において、例えば、日中又は営業時間内等の、電話機107〜110が呼に応答する状態を、通常状態と記載する。そして、例えば、夜間若しくは営業時間外、又は、PBX103における故障時等、電話機107〜110が呼に応答しない状態を、切替え状態と記載する。本実施例の切替え状態は、夜間閉塞状態及び故障時を含む。
【0055】
通常時番号テーブル208は、通常状態において用いられるテーブルである。通常時番号テーブル208は、着信番号230、着信先ポート231及び着信形態232を含む。通常時番号テーブル208は、VoIPゲートウェイ101の管理者によってあらかじめ値を設定される。
【0056】
着信番号230は、IP電話サービスにおける契約によって割り当てられた外線番号を示す。着信先ポート231は、着信番号230が示す電話機に接続するための、VoIPゲートウェイ101のアナログインタフェースを示す。着信形態232は、着信番号230が示す電話機に接続する方法を示す。
【0057】
本実施例の着信形態232は、例えば、代表着信、ダイヤルイン着信、及び、一般着信を示す。本実施例の代表着信とは、通常状態において、所定の一つの電話機に接続するための方法であり、切替え状態において、応答できるスマートフォンに接続する方法である。代表着信は、例えば、会社が一般に公開する代表番号に用いられる方法であり、常に応答する必要がある外線番号に用いられる。
【0058】
また、本実施例のダイヤルイン着信とは、通常状態及び切替え状態において、所定の一つの電話機又は所定の一つのスマートフォンと接続するための方法である。ダイヤルイン着信は、例えば、代表着信と同じく会社が一般に公開する電話番号に用いられる方法である。また、ダイヤルイン着信は、切替え状態においても、所定の一つのスマートフォンに接続する方法であるため、常に応答する必要がない外線番号に用いられる。
【0059】
本実施例の一般着信は、切替え状態において、応答する必要がない外線番号に用いられる。このため、本実施例の一般着信は、通常状態及び切替え状態において、所定の一つ電話機に接続するための方法である。
【0060】
着信形態232は、電話機へ接続するための方法として、前述の三つの方法(代表着信、ダイヤルイン着信、及び、一般着信)以外にもいかなる方法を示してもよい。また、前述の三つの方法すべてが着信形態232に含まれる必要はなく、三つの方法のうち、少なくとも一つが着信形態232に含まれればよい。
【0061】
図4は、本実施例のVoIPゲートウェイ101による通常状態における着信処理の例を示すシーケンス図である。
【0062】
図1に示すIP電話機114が、外線番号「03−1234−1001」をダイヤルした場合、WANポート210及びEther制御部202が、IP網・携帯電話網102を介して、IP電話機114から着信する。Ether制御部202は、IP電話機114から送信された呼を、主制御部201に転送する(301)。
【0063】
ここで、IP電話機114から送信された呼は、宛先として外線番号「03−1234−1001」を示し、送信元の外線番号「03−5678−1234」を示す。
【0064】
主制御部201は、Ether制御部202を介して着信した場合、データ格納部207の通常時番号テーブル208を参照する(302)。
【0065】
主制御部201は、図3に示す通常時番号テーブル208の、着信番号230が「03−1234−1001」を示すエントリから、着信先ポート231としてダイヤルイン回線ポート(ダイヤルイン回線ポート213及び214に対応)と、着信形態232としてダイヤルイン着信とを取得する(303)。以下において、着信先ポート231の情報と着信形態232の情報とを、番号情報と記載する。
【0066】
主制御部201は、取得された番号情報と呼とを、呼制御部204に送信する(304)。呼制御部204は、番号情報と呼とを受信した場合、番号情報の着信先ポート231が示す回線ポートのいずれかが空いているか否かをPSTN制御部205に確認させる(305)。
【0067】
図4における番号情報の着信先ポート231は、ダイヤルイン回線ポートを示すため、シーケンス305の後、PSTN制御部205は、ダイヤルイン回線ポート213又はダイヤルイン回線ポート214が空いているか否かを確認する。
【0068】
PSTN制御部205は、ダイヤルイン回線ポート213又はダイヤルイン回線ポート214が空いている場合、回線が空いていることを示す情報を呼制御部204に通知し(306)、さらに、空いていたダイヤルイン回線ポートを確保する(307)。
【0069】
呼制御部204は、PSTN制御部205及び確保されたダイヤルイン回線ポートを介し、PBX103に呼を送信(発呼)する(308)。呼制御部204は、PBX103から応答を受信した場合(309)、PSTN制御部205及びダイヤルイン回線ポート213を経由し、シーケンス304において受信した呼が示す外線番号を、PBX103に送信する(310)。
【0070】
以上が、通常状態における、着信を受信した場合のVoIPゲートウェイ101の処理である。なお、着信した呼が示す外線番号が、着信先ポート231「夜間閉塞制御回線」に対応する場合も、着信先ポート231「切替え制御回線」に対応する場合も、VoIPゲートウェイ101は、図4に示す処理によってPBX103に発呼する。
【0071】
以下において、電話機107〜110が切替え状態であり、VoIPゲートウェイ101がダイヤルイン着信を用いて接続する電話機宛ての呼を受信し、さらに、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンがある場合の、VoIPゲートウェイ101の処理を説明する。
【0072】
図5は、本実施例の切替え時番号テーブル209を示す説明図である。
【0073】
切替え時番号テーブル209は、切替え状態において用いられるテーブルである。切替え時番号テーブル209は、着信番号240、着信先端末241及び着信形態242を含む。
【0074】
着信番号240は、IP電話サービスにおける契約によって割り当てられた電話機107〜110の各々の外線番号を示す。着信番号240は、通常時番号テーブル208の着信番号230に対応する。
【0075】
着信先端末241は、切替え状態において、着信番号240が示す電話機宛てに着信があった場合、呼を送信する通信端末又は電話機を示す。本実施例の着信先端末241に「スマートフォン」が格納される場合、着信先端末241は、本実施例のVoIPゲートウェイシステムが有するすべてのスマートフォンを示す。
【0076】
着信形態242は、着信番号240が示す電話機に接続する方法を示す。このため、着信形態242は、通常時番号テーブル208の着信形態232に対応する値を含む。切替え時番号テーブル209の値は、管理者によってあらかじめ設定される。
【0077】
なお、後述する実施例において、VoIPゲートウェイ101は、スマートフォンに呼を送信する際、着信形態を通知する。このため、着信形態242は、電話機に接続する方法と、着信形態の通知を示す情報と、を含んでもよい。具体的には、図5に示す着信形態242には、「代表着信通知」、「ダイヤルイン着信通知」及び「一般着信」を示す。
【0078】
本実施例のスマートフォンの着信アプリケーションは、ダイヤルイン着信の通知及び代表着信の通知を受信するためのスマートフォン専用のアプリケーションである。
【0079】
図6は、本実施例のスマートフォン番号テーブル217を示す説明図である。
【0080】
スマートフォン番号テーブル217は、VoIPゲートウェイシステムが有するスマートフォンに関する情報を含む。スマートフォン番号テーブル217は、登録端末250、内線番号251、外線番号252及び応答優先253を含む。なお、スマートフォン番号テーブル217の値は、管理者によってあらかじめ設定される。
【0081】
登録端末250は、本実施例のVoIPゲートウェイシステムが有するスマートフォンを示す。内線番号251は、登録端末250が示すスマートフォンに割り当てられた内線番号を示す。外線番号252は、登録端末250が示すスマートフォンに割り当てられた外線番号である。
【0082】
応答優先253は、呼を送信する候補が複数のスマートフォンである場合、呼を送信するスマートフォンの優先順位を示す。図6に示す応答優先253の数字が若いスマートフォンほど、VoIPゲートウェイ101が優先して呼を送信する。
【0083】
図7は、本実施例のダイヤルイン着信の電話機宛ての呼を、切替え状態において受信した際のVoIPゲートウェイ101の処理を示すシーケンス図である。
【0084】
図7に示すシーケンス図において、VoIPゲートウェイ101のWiFiアクセスポイントに、少なくともスマートフォン1(104)が帰属する。
【0085】
信号検出部206は、PBX103から閉塞信号又は切替え信号を受信した場合、主制御部201に受信した閉塞信号又は切替え信号を転送する(311)。
【0086】
IP電話機114が外線番号「03−1234−1001」をダイヤルした場合、WANポート210及びEther制御部202は、IP網・携帯電話網102を介し、外線番号「03−1234−1001」を宛先の情報として含む呼を受信する。そして、Ether制御部202は、受信した呼を主制御部201に送信する(312)。
【0087】
なお、受信した呼は、送信元の外線番号「03−5678−1234」を示す。以下において、IP電話機114が送信する呼には、すべて送信元のIP電話機114の外線番号が含まれる。
【0088】
主制御部201は、シーケンス311において閉塞信号又は切替え信号を通知された後、通知された信号に基づいて、電話機107〜110が切替え状態であるか否かを判定する(310)。
【0089】
例えば、電話機109が夜間閉塞中、定期的に閉塞信号を送信する場合、主制御部201は、所定の期間、所定の回数閉塞信号を受信したか否かを判定する。そして、主制御部201は、所定の期間、所定の回数閉塞信号を受信した場合、電話機107〜110は切替え状態であると判定する。また、主制御部201が、所定の期間において、所定の回数閉塞信号を受信しない場合、電話機107〜110は切替え状態ではなく、通常状態であると判定する。
【0090】
また、例えば、電話機110が切替え信号に、故障時切替え状態の開始を示す信号又は故障時切替え状態の終了を示す信号を含めた場合、主制御部201は、通知された切替え信号から開始を示す信号が含まれるか否かを判定する。そして、主制御部201は、通知された切替え信号から開始を示す信号が含まれると判定した場合、電話機107〜110は切替え状態であると判定する。また、主制御部201は、通知された切替え信号に終了を示す信号が含まれると判定した場合、電話機107〜110は切替え状態ではないと判定する。
【0091】
なお、主制御部201は、閉塞信号又は切替え信号を通知された後、切替え状態であるか否かを判定すればよく、Ether制御部202から着信する前に切替え状態を判定し、シーケンス310において最新の判定結果を取得してもよい。
【0092】
シーケンス312の後、電話機107〜110が切替え状態でないと判定した場合、主制御部201は、通常時番号テーブル208を参照する。
【0093】
シーケンス312の後、電話機107〜110が切替え状態であると判定した場合、主制御部201は、データ格納部207の切替え時番号テーブル209を参照する(313)。そして、主制御部201は、切替え時番号テーブル209の着信番号240が「03−1234−1001」を示すエントリから、着信先端末241及び着信形態242の情報を含む番号情報を取得する(314)。
【0094】
取得された番号情報は、着信先端末241として「スマートフォン1」(スマートフォン1(104)に相当)を含み、着信形態242として「ダイヤルイン着信通知」を含む。このため、主制御部201は、スマートフォン1(104)と接続するため、スマートフォン1(104)の帰属の有無を、WiFi制御部203に照会する(315)。
【0095】
シーケンス315の後、WiFi制御部203は、スマートフォン1(104)が帰属していることを主制御部201に通知する(316)。
【0096】
ここで、スマートフォン1(104)がWiFiアクセスポイントに帰属していない場合、WiFi制御部203は、スマートフォン1(104)が帰属していないことを主制御部201に通知する。この場合の処理は、図8に後述する。
【0097】
なお、WiFi制御部203は、所定の周期において、又は、主制御部201から照会された場合、帰属するスマートフォンをポーリングによって検知する。
【0098】
主制御部201は、WiFi制御部203からスマートフォン1(104)が帰属していることを通知された場合、スマートフォン1(104)の内線番号に、呼を転送することを決定する。このため、主制御部201は、データ格納部207のスマートフォン番号テーブル217を参照し(317)、スマートフォン番号テーブル217から、登録端末250が「スマートフォン1」を示すエントリの内線番号251の情報を取得する(318)。
【0099】
シーケンス318の後、主制御部201は、WiFi制御部203を介して、スマートフォン1(104)の取得された内線番号宛てに、ダイヤルイン着信を通知する(319)。また、本実施例の主制御部201は、シーケンス319におけるダイヤルイン着信の通知によって、ダイヤルイン着信をユーザーに通知するための画面をスマートフォンに表示させる。画面の表示については、後述する。
【0100】
主制御部201は、スマートフォン1(104)がダイヤルイン着信の通知に対して応答した場合(320)、WiFi制御部203を介して、スマートフォン1(104)の内線番号宛てにIP電話機114からの呼を送信する(321)。これによって、スマートフォン1(104)とIP電話機114との通信が確立される。
【0101】
図7に示す処理によって、本実施例のVoIPゲートウェイ101は、切替え状態においても、電話機を呼び出すために送信された信号を、内線番号によってスマートフォンに受信させることができる。これによって、本実施例のVoIPゲートウェイ101は、夜間、又は、PBX103が故障していても、ダイヤルイン着信の電話機へ送信された呼に応答できないという事態を回避することができる。そして、夜間閉塞機能及び端末故障時切替え機能を、ユーザーに提供できる。
【0102】
次に、切替え状態において、WiFiアクセスポイントにスマートフォンが帰属していない場合に、ダイヤルイン着信の電話機宛ての呼をスマートフォンに送信するVoIPゲートウェイ101の処理を説明する。
【0103】
図8は、本実施例の切替え状態において、WiFiアクセスポイントに帰属していないスマートフォンに、ダイヤルイン着信の電話機宛ての呼を送信する処理を示すシーケンス図である。
【0104】
図8に示すシーケンス図において、少なくともスマートフォン2(105)は、VoIPゲートウェイ101のWiFiアクセスポイントに帰属していない。
【0105】
信号検出部206は、図7に示すシーケンス311と同じく、PBX103から閉塞信号又は切替え信号を受信した場合、主制御部201に受信した閉塞信号又は切替え信号を転送する(311)。
【0106】
IP電話機114が外線番号「03−1234−1002」をダイヤルした場合、WANポート210及びEther制御部202は、IP網・携帯電話網102を介し、外線番号「03−1234−1002」を情報として含む呼を受信する。そして、Ether制御部202は、受信した呼を主制御部201に送信する(332)。
【0107】
主制御部201は、図7に示すシーケンス310と同じく、シーケンス311において閉塞信号又は切替え信号を通知された後、通知された信号に基づいて、電話機107〜110が切替え状態であるか否かを判定する(310)。
【0108】
シーケンス332の後、電話機107〜110が切替え状態でないと判定した場合、主制御部201は、通常時番号テーブル208を参照する。
【0109】
シーケンス332の後、電話機107〜110が切替え状態であると判定した場合、主制御部201は、データ格納部207の切替え時番号テーブル209を参照する(333)。そして、主制御部201は、切替え時番号テーブル209の着信番号240が「03−1234−1002」を示すエントリから、着信先端末241及び着信形態242の情報を含む番号情報を取得する(334)。
【0110】
取得された情報は、着信先端末241として「スマートフォン2」(スマートフォン2(105)に相当)を含み、着信形態242として「ダイヤルイン着信通知」を含む。このため、主制御部201は、スマートフォン2(105)と接続するため、スマートフォン2(105)がWiFiアクセスポイントに帰属するか否かを、WiFi制御部203に照会する(335)。
【0111】
図8におけるスマートフォン2(105)は、VoIPゲートウェイ101のWiFiアクセスポイントに帰属しない。このため、シーケンス335の後、WiFi制御部203は、スマートフォン2(105)が帰属していないことを主制御部201に通知する(336)。
【0112】
なお、スマートフォン2(105)が、VoIPゲートウェイ101のWiFiアクセスポイントに帰属する場合、以降の処理は図7に示すシーケンス317からの処理と同じである。
【0113】
主制御部201は、WiFi制御部203からスマートフォン2(105)が帰属していないことを通知された場合、スマートフォン2(105)の外線番号を宛先として呼を送信することを決定する。このため、主制御部201は、データ格納部207のスマートフォン番号テーブル217を参照し(337)、スマートフォン番号テーブル217から、登録端末250が「スマートフォン2」を示すエントリの外線番号252の情報を取得する(338)。
【0114】
シーケンス338の後、主制御部201は、Ether制御部202及びIP網・携帯電話網102を介し、取得された外線番号252の情報が示す外線番号によってスマートフォン2(105)に呼を送信する。これによって、スマートフォン2(105)とIP電話機114との通信が確立される。
【0115】
図8に示す処理によって、本実施例のVoIPゲートウェイ101は、切替え状態において、スマートフォンと内線番号によって通信できない場合、電話機を呼び出すために送信された信号を、外線番号によってスマートフォンに受信させることができる。これによって、本実施例のVoIPゲートウェイ101は、切替え状態においても、電話に出られないという事態を回避することができ、夜間閉塞機能及び端末故障時切替え機能をユーザーに提供できる。
【0116】
次に、VoIPゲートウェイ101が、代表着信の電話機宛ての呼を、スマートフォンに送信する処理を示す。
【0117】
図9は、本実施例の切替え状態において、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンに代表着信を通知する処理を示すシーケンス図である。
【0118】
図9に示すシーケンス図において、スマートフォン2(105)は、VoIPゲートウェイ101のWiFiアクセスポイントに帰属せず、スマートフォン1(103)及びスマートフォン3(113)は、VoIPゲートウェイ101のWiFiアクセスポイントに帰属する。
【0119】
信号検出部206は、図7に示すシーケンス311と同じく、PBX103から閉塞信号又は切替え信号を受信した場合、主制御部201に受信した閉塞信号又は切替え信号を転送する(311)。
【0120】
IP電話機114が外線番号「03−1234−1000」をダイヤルした場合、WANポート210及びEther制御部202は、IP網・携帯電話網102を介し、外線番号「03−1234−1000」を情報として含む呼を受信する。そして、Ether制御部202は、受信した呼を主制御部201に送信する(342)。
【0121】
主制御部201は、図7に示すシーケンス310と同じく、シーケンス311において閉塞信号又は切替え信号を通知された後、通知された信号に基づいて、電話機107〜110が切替え状態であるか否かを判定する(310)。
【0122】
シーケンス342の後、電話機107〜110が切替え状態でないと判定した場合、主制御部201は、通常時番号テーブル208を参照する。
【0123】
シーケンス342の後、電話機107〜110が切替え状態であると判定した場合、主制御部201は、データ格納部207の切替え時番号テーブル209を参照する(343)。そして、主制御部201は、切替え時番号テーブル209の着信番号240が「03−1234−1000」を示すエントリから、着信先端末241及び着信形態242の情報を含む番号情報を取得する(344)。
【0124】
取得された情報は、着信先端末241として「スマートフォン」を含む。すなわち、主制御部201は、着信先端末241として、スマートフォン1(104)、スマートフォン2(105)、及びスマートフォン3(113)を取得する。また、主制御部201は、着信形態242として「代表着信通知」を取得する。
【0125】
シーケンス344の後、主制御部201は、スマートフォン1(104)、スマートフォン2(105)及びスマートフォン3(113)がWiFiアクセスポイントに帰属するか否かを、WiFi制御部203に照会する(345)。
【0126】
WiFi制御部203は、スマートフォン1(104)及びスマートフォン3(113)が帰属することと、スマートフォン2(105)が帰属しないこととを主制御部201に通知する(346)。
【0127】
なお、すべてのスマートフォンがWiFiアクセスポイントに帰属していない場合、主制御部201は、IP網・携帯電話網102を介してスマートフォンのいずれかに呼を送信することを決定する。この処理の詳細は、後述する。
【0128】
主制御部201は、WiFi制御部203から帰属に関する通知を受信した場合、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンの内線番号を宛先として、代表着信通知を送信することを決定し、さらに、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンのいずれかに、呼を送信することを決定する。
【0129】
このため、主制御部201は、データ格納部207のスマートフォン番号テーブル217を参照し(347)、登録端末250が「スマートフォン1」及び「スマートフォン3」を示すエントリの内線番号251から情報を取得する(348)。
【0130】
また、主制御部201は、WiFi制御部203を経由し、スマートフォン1(104)及びスマートフォン3(113)に代表着信を通知する(349)。ここで、主制御部201は、シーケンス348において取得された情報が示す内線番号によって、スマートフォン1(104)及びスマートフォン3(113)と通信する。
【0131】
主制御部201は、スマートフォン1(104)及びスマートフォン3(113)に代表着信を通知することによって、複数のスマートフォンに代表着信の電話機に着信があったことを通知することができる。そして、代表着信の電話機宛ての呼に漏れなく応答することができ、夜間閉塞機能及び端末故障時切替え機能をユーザーに提供できる。
【0132】
また、主制御部201は、シーケンス349における代表着信の通知によって、代表着信をユーザーに通知するための画面をスマートフォンに表示させる。画面の表示については、後述する。
【0133】
主制御部201は、スマートフォン1(104)又はスマートフォン3(113)から(図9においてスマートフォン1(104)から)応答を受信した場合(350)、WiFi制御部203を介し、応答があったスマートフォンの内線番号宛てに、呼を送信する。
【0134】
図9に示す処理によれば、本実施例のVoIPゲートウェイ101は、切替え状態において、代表着信の電話機を呼び出すために送信された呼を、内線番号によってスマートフォンに受信させることができる。これによって、本実施例のVoIPゲートウェイ101は、夜間閉塞中、又は、PBX103において故障が検知された場合も、代表着信の電話機宛ての呼に応答できないという事態を回避することができる。
【0135】
また、図7図9より、主制御部201は、ダイヤルイン着信又は代表着信の電話機宛ての呼を、切替え状態において、WiFi規格によって直接送信できるスマートフォンに転送する。また、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンがない場合、IP網・携帯電話網102を介して呼を送信する。このため、スマートフォンがいずれの場所に移動しても、VoIPゲートウェイ101は、呼への応答漏れを防ぐことができる。
【0136】
次に、一般着信を転送するVoIPゲートウェイ101の処理を説明する。
【0137】
図10は、本実施例の切替え状態において、一般着信によって呼を送信する処理を示すシーケンス図である。
【0138】
信号検出部206は、図7に示すシーケンス311と同じく、PBX103から閉塞信号又は切替え信号を受信した場合、主制御部201に受信した閉塞信号又は切替え信号を転送する(311)。
【0139】
IP電話機114が着信番号「03−1234−2000」をダイヤルした場合、WANポート210及びEther制御部202は、IP網・携帯電話網102を介し、外線番号「03−1234−2000」を情報として含む呼を受信する。そして、Ether制御部202は、受信した呼を主制御部201に送信する(362)。
【0140】
主制御部201は、図7に示すシーケンス310と同じく、シーケンス311において閉塞信号又は切替え信号を通知された後、通知された信号に基づいて、電話機107〜110が切替え状態であるか否かを判定する(310)。
【0141】
シーケンス362の後、電話機107〜110が切替え状態でないと判定した場合、主制御部201は、通常時番号テーブル208を参照する。
【0142】
シーケンス362の後、電話機107〜110が切替え状態であると判定した場合、主制御部201は、データ格納部207の切替え時番号テーブル209を参照する(363)。そして、主制御部201は、切替え時番号テーブル209の着信番号240が「03−1234−2000」を示すエントリから、着信先端末241及び着信形態242の情報を含む番号情報を取得する(364)。
【0143】
取得された番号情報は、着信先端末241として「受付電話機」(受付電話機106に相当)を含み、着信形態242として「一般着信」を含む。このため、主制御部201は、受付電話機106に呼を送信することを決定する。主制御部201は、番号情報と、IP電話機114から受信した呼とを呼制御部204に送信する(365)。
【0144】
呼制御部204は、主制御部201から着信情報を受信した場合、受付電話機ポート212を介して、受付電話機106とVoIPゲートウェイ101との回線状態を、PSTN制御部205に確認させる(366)。
【0145】
PSTN制御部205は、回線状態の確認結果を呼制御部204に通知する(367)。図10に示す例において、PSTN制御部205は、受付電話機106とVoIPゲートウェイ101との回線が空いていることを示す確認結果を、呼制御部204に通知する。そして、PSTN制御部205は、受付電話機ポート212を確保する。
【0146】
なお、受付電話機106とVoIPゲートウェイ101との回線が空いていないことを通知された場合、呼制御部204は、受付電話機106との通話が不可であることを、主制御部201に通知する。そして、主制御部201は、Ether制御部202を介して、IP電話機114に受付電話機106との通話が不可であることを通知する。
【0147】
シーケンス367において回線が空いていることを通知された場合、呼制御部204は、PSTN制御部205及び受付電話機ポート212を経由し、受付電話機106の内線番号宛てに呼を送信する(368)。
【0148】
図10に示す処理によれば、本実施例のVoIPゲートウェイ101は、切替え状態においても、一般電話の電話機宛てに送信された呼を、所定の電話機(受付電話機106)に転送できる。ここで、切替え状態において、ユーザーが、受付電話機106を用いて呼に応答することはできないことが多い。しかし、受付電話機106が自動的に音声を出力することにより、受付電話機106は、一般電話の電話機宛ての呼に応答することができる。このため、ユーザーは、人間が応答する優先順位が低い電話機には一般電話の方法を用いるように設定すれば、より柔軟な応答方法を選択することができる。
【0149】
図7図10によれば、本実施例のVoIPゲートウェイ101は、切替え状態においても、ダイヤルイン着信又は代表着信の電話機宛てに送信された呼を、VoIPゲートウェイシステムが有するスマートフォンに適切に転送するため、呼への応答漏れを防ぐことができる。また、これによって、本実施例のVoIPゲートウェイ101が、夜間閉塞機能及び端末故障時切替え機能を、ユーザーに提供できる。
【0150】
また、本実施例の主制御部201は、切替え時番号テーブル209が示す、呼の本来の宛先の電話機に従って、切替え状態における呼の宛先及び着信形態(ダイヤルイン着信、代表着信、一般着信等)を決定することができる。これによって、ユーザーの要求にあわせた柔軟な機能を提供することができる。
【0151】
なお、VoIPゲートウェイ101は、図7図10のすべての処理を、実行する必要はない。例えば、代表着信による呼の送信が電話機107〜110に設定されない場合、管理者は、切替え時番号テーブル209の着信形態242に「代表着信通知」を設定しない。これによって、VoIPゲートウェイ101は、図9に示す処理を実行しない。
【0152】
次に、ダイヤルイン着信時のVoIPゲートウェイ101及びスマートフォンの処理について説明する。
【0153】
図11は、本実施例の切替え状態において、ダイヤルイン着信を通知されたスマートフォンに表示される画面420の例を示す説明図である。
【0154】
画面420は、メッセージ領域421及び操作領域422を含む。メッセージ領域421は、着信したことと、呼を送信してきた送信元の電話番号とを示す。
【0155】
操作領域422は、メッセージ領域421に表示された電話番号から送信された呼に応答する場合、ユーザーが操作する領域である。ユーザーは、例えば、操作領域422を指でタップしたり、スマートフォンに備わるポインティングデバイスによって操作領域422をポイントしたりすることによって、操作領域422を操作する。
【0156】
図11に示す画面420は、図14に示すシーケンス375の後、スマートフォン1(104)の着信アプリケーションによって表示される。ユーザーは、操作領域422を操作することによって、IP電話機114を用いるユーザーと会話することができる。
【0157】
図12は、本実施例の切替え状態において、ダイヤルイン着信を通知するVoIPゲートウェイ101と、スマートフォンとの間の処理を示すシーケンス図である。
【0158】
図12に示すシーケンス319〜321は、図7に示すシーケンス319〜321に対応する。
【0159】
シーケンス319の通知には、画面420を表示する指示が含まれる。スマートフォン1(104)の着信アプリケーション121は、シーケンス319の後、図11に示す画面420を表示する(322)。そして、ユーザーが、画面420の操作領域422を操作した場合、着信アプリケーション121は、VoIPゲートウェイ101に応答を送信する(320)。
【0160】
次に、代表着信を受信した際のVoIPゲートウェイ101及びスマートフォンの処理を説明する。
【0161】
図13は、本実施例の切替え状態において、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンに表示される画面400の例を示す説明図である。
【0162】
図13に示す画面400は、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンに、主制御部201が代表着信を通知した際(図9に示すシーケンス349に相当)、スマートフォンの着信アプリケーションがスマートフォンのディスプレイに表示する画面の例である。
【0163】
画面400は、メッセージ領域401及び操作領域402を含む。メッセージ領域401は、代表着信宛ての呼をVoIPゲートウェイ101が受信したことと、代表着信の電話機へ呼を送信したIP電話機114の電話番号とを表示する。
【0164】
操作領域402は、スマートフォンのユーザーが、代表着信の電話機宛ての呼に応答する場合に操作する領域である。ユーザーは、操作領域422と同じく、例えば、操作領域402を指でタップしたりすることによって、操作領域402を操作する。
【0165】
図14は、本実施例の切替え状態において代表着信の電話機宛てに呼が送信された場合に、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンと、VoIPゲートウェイ101との処理を示すシーケンス図である。
【0166】
図14に示す処理は、図9に示すシーケンス349以降の処理に対応する。
【0167】
VoIPゲートウェイ101は、スマートフォン1(104)及びスマートフォン3(113)に代表着信の電話機宛ての着信を通知する(371、372)。シーケンス371及び372の通知には、画面400を表示する指示が含まれる。シーケンス371及び372は、図9に示すシーケンス349に相当する。
【0168】
シーケンス371の後、スマートフォン1(104)が有する着信アプリケーション121は、図13に示す画面400を表示する(378)。また、シーケンス372の後、スマートフォン3(113)が有する着信アプリケーション123も、図13に示す画面400を表示する(379)。
【0169】
スマートフォン1(104)又はスマートフォン3(113)のユーザーが、画面400の操作領域402を操作することによって、着信アプリケーション121又は着信アプリケーション123は、VoIPゲートウェイ101に応答する(373、374)。シーケンス373及び374は、図9に示すシーケンス350に相当する。
【0170】
VoIPゲートウェイ101は、応答を先に受信したスマートフォンに、代表着信の電話機宛ての呼を転送することを決定する。図14に示すVoIPゲートウェイ101は、スマートフォン1(104)に、着信を転送することを決定する。
【0171】
そして、VoIPゲートウェイ101は、決定されたスマートフォンに、内線番号を用いて代表着信の電話機宛ての呼を送信する(375)。図14に示すVoIPゲートウェイ101は、スマートフォン1(104)の内線番号5001を用いて呼を送信する。シーケンス375は、図9に示すシーケンス351に相当する。
【0172】
また、VoIPゲートウェイ101は、代表着信の電話機宛ての呼を転送しなかったスマートフォンに、他の端末が呼に応答したことを示す別端末応答を通知する(376)。図14に示すVoIPゲートウェイ101は、スマートフォン3(113)に他のスマートフォンが呼に応答したことを通知(別端末応答通知)する。
【0173】
別端末応答通知には、画面410を表示する指示が含まれる。スマートフォン3(113)は、別端末応答通知を受信した場合、自らが有する着信アプリケーション123によって、図15に示す画面410をディスプレイに表示する(380)。
【0174】
図15は、本実施例の切替え状態において、別端末応答通知を受信したスマートフォンに表示される画面410を示す説明図である。
【0175】
画面410は、メッセージ領域411及び操作領域412を含む。メッセージ領域411は、他のスマートフォンが代表着信に応答したことを示すメッセージと、応答したスマートフォンを識別できる文字列とを表示する。
【0176】
操作領域412は、メッセージ領域411に表示された内容をユーザーが認識した場合、ユーザーが操作する領域である。ユーザーは、操作領域422と同じく、例えば、操作領域412を指でタップすることによって操作領域412を操作する。
【0177】
ユーザーが操作領域412を操作した場合、スマートフォンの着信アプリケーションは、別端末応答通知を認識したことをVoIPゲートウェイ101に送信する(377)。
【0178】
別端末応答通知をスマートフォンに送信することによって、ユーザーは、代表着信への応答状況を正確に把握することができ、切替え状態において、確実に呼に応答することができる。
【0179】
次に、切替え状態において、VoIPゲートウェイ101が代表着信の電話機宛ての呼を受信し、かつ、WiFiアクセスポイントにすべてのスマートフォンが帰属しない場合の処理を説明する。
【0180】
前述の図9に示す処理の例において、スマートフォン1(104)及びスマートフォン3(113)はWiFiアクセスポイントに帰属していたため、主制御部201は、内線番号によってスマートフォンに着信を通知した。しかし、シーケンス346の結果、WiFiアクセスポイントに帰属するスマートフォンが一台もないことを取得した場合の処理を以下に示す。
【0181】
主制御部201は、帰属するスマートフォンがないことをWiFi制御部203から通知された場合、データ格納部207のスマートフォン番号テーブル217を参照する。そして、主制御部201は、応答優先253が示す応答優先の順位が最も高いスマートフォン(図6に示す例においてスマートフォン1(104))の外線番号252の情報を取得する。
【0182】
そして、主制御部201は、Ether制御部202及びIP網・携帯電話網102を介して、応答優先の順位が最も高いスマートフォン(スマートフォン1(104))の外線番号に、信号を送信する。
【0183】
これによって、本実施例のVoIPゲートウェイ101は、WiFi通信を用いることなく、IP網・携帯電話網102を介して、呼をスマートフォンに転送することができる。
【0184】
次に、切替え状態において代表着信の電話機宛ての呼を受信した場合、代表着信を通知した複数のスマートフォンが所定の時間内にVoIPゲートウェイ101に応答した場合について説明する。
【0185】
例えば、図14に示すVoIPゲートウェイ101が、シーケンス373及び374による応答を所定の時間内に受信した場合、VoIPゲートウェイ101の主制御部201は、データ格納部207に格納されるスマートフォン番号テーブル217より応答優先順位の高いスマートフォン1(104)を選択する。そして、主制御部201は、選択されたスマートフォン1(104)の内線番号宛てに、呼を送信する。
【0186】
所定の時間内に応答を受信した場合に、スマートフォン番号テーブル217に従って、呼を送信するスマートフォンを決定することによって、本実施例のVoIPゲートウェイ101は、応答を受信した時刻が明確に相違しない場合においても、適切に呼を転送することができる。
【0187】
以上の機能により、ユーザーは、既設のPBX103等の設定変更又はリプレースを実施することなく、従来契約していたアナログ網サービスのダイヤルインサービスの付加機能(夜間閉塞機能及び端末故障時切替え機能)を、IP網・携帯電話網102を用いるサービスにおいても利用することができる。
【0188】
具体的には、夜間閉塞機能及び端末故障時切替え機能を利用時、特定の受付電話機106が呼を受信するだけでなく、スマートフォン等の任意の通信端末が、呼に応答することができる。
【0189】
さらに、本実施例のスマートフォンは、着信アプリケーションによって、ダイヤルイン着信及び代表着信を受信することができる。
【0190】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
【0191】
また、上記の各構成、及び機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、及びファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、若しくは、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0192】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0193】
101 VoIPゲートウェイ
102 IP網・携帯電話網
103 PBX
104 スマートフォン1
105 スマートフォン2
106 受付電話機
107〜110 電話機
111、112 切替え接点
113 スマートフォン3
114 IP電話機
201 主制御部
202 Ether制御部
203 WiFi制御部
204 呼制御部
205 PSTN制御部
206 信号検出部
207 データ格納部
208 通常時番号テーブル
209 切替え時番号テーブル
210 WANポート
211 WiFiポート
212 受付電話機ポート
213、214 ダイヤルイン回線ポート
215 夜間閉塞制御回線ポート
216 切替え制御回線ポート
217 スマートフォン番号テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15