(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記レーザ制御装置は、前記比較用目標値を積分して得られる積分目標値と、前記比較用検出値を積分して得られる積分検出値とを求め、前記積分目標値と前記積分検出値とを比較することにより、前記積分偏差を求める請求項3に記載のレーザ加工装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に、実施例によるレーザ加工装置の光学系の概略図及び制御系のブロック図を示す。レーザ発振器10が、レーザ電源11及び放電電極12を含む。レーザ電源11が、直流電源13及び高周波電源14を含む。レーザ発振器10には、例えば炭酸ガスレーザが用いられる。レーザ制御装置15が、加工機制御装置35からの指令に基づき、直流電源13に制御値Cvを与え、高周波電源14に励振指令信号Ecを与える。
【0011】
直流電源13は、制御値Cvに基づいて、高周波電源14に与える電圧の制御を行う。高周波電源14は、励振指令信号Ecに基づいて、放電電極12に高周波電圧を印加する。具体的には、制御値Cvによって、パルスレーザビームのパルス幅内平均出力が制御される。ここで、「パルス幅内平均出力」は、レーザ出力を、レーザパルスが出力されている期間で平均した値を意味し、パルスエネルギをパルス幅で除した値に等しい。これに対し、「単位時間平均出力」は、レーザ出力を単位時間で平均した値を意味する。単位時間には、レーザパルスが出力されている期間と、出力されていない期間とが含まれるため、単位時間平均出力は、パルス幅内平均出力より小さい。
【0012】
例えば、プリント基板等の穴あけ加工を行う場合、パルス幅内平均出力、パルス幅、パルスの繰り返し周波数等が、目標値に一致するように制御される。
【0013】
高周波電源14は、スイッチング素子14aを含み、直流電源13から供給される直流電流をスイッチングして交流に変換する。スイッチング素子14aは、レーザ制御装置15から入力される励振指令信号Ecによりオンオフ制御される。一例として、スイッチング素子14aとしてMOSトランジスタが用いられ、励振指令信号EcがMOSトランジスタのゲート電極に印加される。
【0014】
レーザ発振器10のレーザ媒質ガスとして、例えば炭酸ガスと窒素ガスとの混合ガスが用いられる。レーザ電源11が放電電極12に高周波電圧Veを印加する。放電電極12に高周波電圧Veが印加されると、放電電極間で放電が生じ、レーザ発振器10からパルスレーザビームLpが出力される。
【0015】
レーザ発振器10から出力されたパルスレーザビームLpが、部分反射鏡21により透過ビームと反射ビームとに分岐される。反射ビームが光検出器20に入射する。光検出器20は、光を検出すると、レーザ制御装置15に、光強度に応じた検出値Dvを送出する。光検出器20は、例えば、炭酸ガスレーザの波長域に感度を持つ水銀カドミウムテルル(MCT)光導電素子を含む。
【0016】
部分反射鏡21を直進した透過ビームは、スポット位置安定化光学系22を透過して非球面レンズ23に入射する。スポット位置安定化光学系22は、複数の凸レンズを含み、レーザ発振器10から出力されたパルスレーザビームLpの進行方向にぶれが生じても、非球面レンズ23が配置された位置におけるビームスポットの位置を安定化させる。非球面レンズ23は、パルスレーザビームLpのビームプロファイルを変化させる。例えば、ガウシアン形状のビームプロファイルを、トップフラット形状のビームプロファイルに変化させる。
【0017】
非球面レンズ23を透過したパルスレーザビームLpが、コリメートレンズ24によってコリメートされた後、マスク25に入射する。マスク25は、透過窓及び遮光部を含み、パルスレーザビームLpのビーム断面を整形する。マスク25の透過窓を透過したパルスレーザビームLpがフィールドレンズ26、及び折り返しミラー27を経由して、ビーム走査器28に入射する。ビーム走査器28は、加工機制御装置35からの指令により、レーザビームを二次元方向に走査する。ビーム走査器28として、例えばガルバノスキャナが用いられる。
【0018】
ビーム走査器28で走査されたパルスレーザビームLpが、fθレンズ29で集光されて加工対象物31に入射する。加工対象物31はステージ30に保持されている。フィールドレンズ26及びfθレンズ29は、マスク25の透過窓を、加工対象物31の表面に結像させる。ステージ30は、加工機制御装置35からの指令により、加工対象物31を、その表面に平行な方向に移動させることができる。ビーム走査器28及びステージ30の少なくとも一方が、加工対象物31の表面においてパルスレーザビームLpの入射位置を移動させるための移動機構として機能する。
【0019】
加工機制御装置35は、レーザ制御装置15に、パルス出力タイミング信号Pt及び出力目標値Tvを与える。レーザ制御装置15は、パルス出力タイミング信号Ptが入力されている期間、励振指令信号Ecをレーザ発振器10に与える。出力目標値Tvによって、パルスレーザビームのパルス幅内平均出力が指定される。
【0020】
図2に、レーザ発振器10の断面図を示す。レーザチャンバ50の内部に、送風機40、一対の放電電極12、熱交換器46、及びレーザ媒質ガスが収容されている。一対の放電電極12の間に放電空間42が画定される。放電空間42で放電が生じることにより、
レーザ媒質ガスが励起される。
図2では、放電電極12の長さ方向に直交する断面が示されている。放電電極12の各々は、導電部材43とセラミック部材44とを含む。セラミック部材44は、導電部材43と放電空間42とを隔離する。
【0021】
送風機40から、放電空間42及び熱交換器46を経由して送風機40に戻る循環経路がレーザチャンバ50内に形成されている。熱交換器46は放電によって高温になったレーザ媒質ガスを冷却する。
【0022】
一対の端子51が、レーザチャンバ50の壁面に取り付けられている。放電電極12の導電部材43が、それぞれチャンバ内電流路52により端子51に接続されている。端子51は、チャンバ外電流路55により、レーザ電源11に接続されている。
【0023】
図3に、実施例によるレーザ加工装置内の各種信号の波形の一例を示す。加工機制御装置35(
図1)からレーザ制御装置15(
図1)に与えられる出力目標値Tvは、一定に維持されている。パルス出力タイミング信号Ptが立ち上がる時刻t1から、立ち下がる時刻t3までの期間、励振指令信号Ecがパルス的に出力される。励振指令信号Ecに同期して、高周波電圧Veが放電電極12(
図1)に印加される。
【0024】
放電電極12に高周波電圧Veが印加されると、放電空間42(
図2)で放電が生じ、放電電流Ieが流れる。高周波電圧Veの印加が停止されると、放電が徐々に弱まり、ある時間経過した時点で放電が消滅する。
【0025】
放電が開始してから、ある遅延時間が経過した時刻t2において、パルスレーザビームLpのレーザパルスが立ち上がる。レーザパルスの波形は、
図3に示した波形に限定されず、レーザ発振器の特性に依存する。
図3においては、立ち上がり時点で大きなピークが現れ、その後、ほぼ平坦な部分が継続し、時刻t3以降、パルスの強度が減衰する例を示している。
【0026】
パルス出力タイミング信号Ptのパルス幅をT0で表し、パルスレーザビームLpのパルス幅をT1で表し、レーザパルスの立ち上がり時刻t2から、パルス出力タイミング信号Ptの立ち下がり時刻t3までの期間(以下、「主期間」という。)をT2で表し、時刻t3から、レーザパルスが消滅するまでのテール部分の期間(以下、「テール期間」という。)をT3で表す。
【0027】
1つのレーザパルスが立ち下がった後、パルス出力タイミング信号Ptのパルスに対応して、後続のレーザパルスが出力される。パルス出力タイミング信号Ptの複数のパルスのパルス幅は一定であるとは限らず、パルス間隔、すなわちパルスの繰り返し周波数も一定であるとは限らない。
【0028】
図4に、レーザ制御装置15のブロック図を示す。光検出器20から出力された検出値Dvが、コンパレータ151の非反転入力端子に入力される。コンパレータ151の反転入力端子には、閾値Ttが入力されている。コンパレータ151は、閾値Ttを境にして検出値Dvを二値化し、窓関数Wfを生成する。閾値Ttは、ノイズレベル程度に設定されている。乗算器152が、検出値Dvに窓関数Wfを掛け合わせることにより、比較用検出値Dv1を生成する。
【0029】
乗算器154が、加工機制御装置35から出力された出力目標値Tvに窓関数Wfを掛け合わせることにより、比較用目標値Tv1を生成する。積分器153が、比較用検出値Dv1を積分して、積分検出値Dviを生成する。積分器155が、比較用目標値Tv1を積分して、積分目標値Tviを生成する。積分器153、155の積分時間は、例えば
1秒である。すなわち、積分器153、155は、入力値を1秒間に亘って積分し、1秒毎に、出力を新しい積分結果に更新する。
【0030】
減算器156が、積分目標値Tviに対する積分検出値Dviの偏差Id(以下、積分偏差)という。)を生成する。積分偏差Idが増幅器157で増幅されて調節部158に入力される。調節部158は、積分偏差Idが小さくなるように、出力目標値Tvを補正して制御値Cvを出力する。制御値Cvはレーザ発振器10に与えられる。
【0031】
図5に、レーザ発振器10へのフィードバック制御で用いられる種々の信号の波形の一例を示す。出力目標値Tvは一定値を維持する。時刻t1でパルス出力タイミング信号Ptが立ち上がり、時刻t3でパルス出力タイミング信号Ptが立ち下がる。
【0032】
パルス出力タイミング信号Ptの立ち上がり時刻t1から、ある遅延時間が経過した時刻t2において、パルスレーザビームが出力されることにより、検出値Dvが立ち上がる。検出値Dvは、パルス出力タイミング信号Ptの立ち下がり時刻t3から低下し始め、時刻t4で閾値Ttまで低下し、その後0まで低下する。閾値Ttがノイズレベル程度に設定されているため、時刻t4は、レーザパルスの強度が0になる時刻とほぼ一致すると考えてよい。
【0033】
窓関数Wfが開いている期間(値が1を示す期間)が、主期間T2とテール期間T3とに区分される。窓関数Wfが開いている期間と、パルス出力タイミング信号Ptが与えられている期間T0との重複部分が、主期間T2に相当する。窓関数Wfが開いている期間のうち、主期間T2以外の部分がテール期間T3に相当する。
【0034】
検出値Dvが閾値Tt以上である期間、窓関数Wfが1になる。閾値Ttがノイズレベル程度に設定されているため、窓関数Wfの立ち上がり時刻は検出値Dvの立ち上がり時刻t2とほぼ一致する。時刻t2からt4までの期間の窓関数Wfの値が1であるため、時刻t2からt4までの期間の比較用検出値Dv1は、検出値Dvと同一の波形を示す。時刻t2からt4までの期間の比較用目標値Tv1は、出力目標値Tvに一致する。窓関数Wfの値が0の期間は、比較用目標値Tv1も0である。
【0035】
比較用検出値Dv1が出力されている期間、すなわち窓関数Wfの値が1になっている期間、積分器153の積分結果及び積分器155の積分結果が単調に増加する。積分器153の積分結果Dvi0を破線で示し、積分器155の積分結果Tvi0を破線で示している。積分器153の出力である積分検出値Dviは、直前のリセット時の値に維持されている。積分器153の積分結果の傾きは、比較用検出値Dv1の大きさに比例する。比較用目標値Tv1が一定であるため、積分結果の傾きも一定である。窓関数Wfの値が0の期間は、積分結果Dvi0、Tvi0は一定値に維持される。
【0036】
時刻t4以降も、加工機制御装置35からパルス出力タイミング信号Ptのパルスが断続的に出力される。パルス出力タイミング信号Ptの出力に応じて、検出値Dvが出力され、窓関数Wfの値が1になる。窓関数Wfの値が1になっている期間、比較用検出値Dv1及び比較用目標値Tv1に応じて、それぞれ積分器153、155の積分結果Dvi0及びTvi0が増加する。
【0037】
積分器153、155のリセット時刻t5において、積分検出値Dvi及び積分目標値Tviが、新しい積分結果に更新される。これに伴い、積分偏差Idも更新される。調節部158(
図4)は、更新された積分偏差Idに応じて、積分偏差Idが小さくなる方向に、出力目標値Tvを修正して制御値Cvを出力する。
【0038】
例えば、パルス幅内平均出力が出力目標値Tvより小さい場合、積分検出値Dviが積分目標値Tviより小さくなり、積分偏差Idが正になる。このとき、調節部158は、制御値Cvを増加させる。制御値Cvが大きくなると、放電電極12(
図1)に印加される高周波電圧Veが高くなる。その結果、レーザ発振器10(
図1)から出力されるパルスレーザビームのパルス幅内平均出力が大きくなる。
【0039】
逆に、パルス幅内平均出力が出力目標値Tvより大きい場合、積分検出値Dviが積分目標値Tviより大きくなり、積分偏差Idが負になる。このとき、調節部158は、制御値Cvを低下させる。制御値Cvが小さくなると、放電電極12(
図1)に印加される高周波電圧Veが低くなる。その結果、レーザ発振器10(
図1)から出力されるパルスレーザビームのパルス幅内平均出力が小さくなる。
【0040】
積分偏差Idが小さくなるように制御値Cvを調整する方法として、例えばP(比例)制御、PI制御、PID制御等を適用することができる。
【0041】
一般的に、パルスの繰り返し周波数は、kHzのオーダである。積分器153、155のリセット周期は、例えば1秒に設定される。これにより、1秒周期で、レーザ発振器10の出力をフィードバック制御することができる。周囲の温度環境、レーザ媒質ガスの劣化等の時定数は、積分器153、155のリセット周期(例えば1秒)に比べて十分長い。このため、環境変動に追随可能な十分短い周期で、フィードバック制御を行うことができる。
【0042】
レーザ発振器10から出力されるパルスレーザビームLpのパルスの繰り返し周波数やパルス幅が変動すると、パルス幅内平均出力が一定であっても、積分検出値Dviが変動してしまう。このため、積分検出値Dviを、出力目標値Tvや、その積分値と比較しても、パルス幅内平均出力が許容範囲に収まっているか否かを判定することができない。
【0043】
上記実施例では、出力目標値Tvを積分するのではなく、出力目標値Tvに窓関数Wfを掛け合わせた結果である比較用目標値Tv1を積分している。レーザパルスが出力されていない期間の出力目標値Tvが積分結果に加算されないため、比較用目標値Tv1の積分結果である積分目標値Tviを、比較用検出値Dv1の積分結果の目標値として利用することができる。
【0044】
積分目標値Tviに基づいてフィードバック制御を行うことにより、パルスの繰り返し周波数及びパルス幅が変動しても、レーザ発振器10の出力変動を抑制するためのフィードバック制御を適正に行うことが可能である。
【0045】
図4に示した実施例では、検出値Dvに窓関数Wfを掛け合わせた。これは、レーザパルスが出力されていない期間に、ノイズ成分が積分されてしまうことを防止するためである。光検出器20の出力のS/N比が十分高い場合には、検出値Dvを、窓関数Wfと掛け合わせることなく、積分器153に直接入力してもよい。
【0046】
図6Aに示すように、光検出器20から出力された検出値Dvを、半波整流回路159で整流することにより比較用検出値Dv1を生成してもよい。半波整流回路159として、例えばダイオードが用いられる。パルスレーザビームLpが出力されている期間は、検出値Dvが正であり、その他の期間における検出値Dvの大きさはノイズレベルである。検出値Dvを半波整流回路159で整流すると、検出値Dvが負の期間の比較用検出値Dv1が0になる。これにより、ノイズの影響を低減することができる。
【0047】
図6Bに示すように、半波整流回路159として、非反転型の理想化ダイオード回路を
用いてもよい。理想化ダイオード回路は、オペアンプ、ダイオード、及び抵抗素子により構成される。半波整流回路159にダイオードを用いた場合(
図6A)には、積分器153(
図6A)に入力される比較用検出値Dv1が、検出値Dvよりも、ダイオードの順方向電圧降下分だけ小さくなってしまう。半波整流回路159に非反転型の理想化ダイオード回路を用いると、順方向の電圧降下を実質的に0にすることができる。
【0048】
図7に、上記実施例の変形例によるレーザ加工装置に用いられているレーザ制御装置15のブロック図を示す。
図4に示した実施例では、積分器153、155(
図4)でそれぞれ比較用検出値Dv1及び比較用目標値Tv1を積分した後、減算器156で積分偏差Idを求めた。
図7に示した変形例では、減算器156で、比較用目標値Tv1に対する比較用検出値Dv1の偏差を求めた後、積分器160で偏差を積分することにより、積分偏差Idを求める。
図7に示した変形例でも、
図1〜
図5に示した実施例と同様の効果が得られる。増幅器157に積分機能を持たせ、積分器160を省略してもよい。
【0049】
次に、
図8及び
図9を参照して、他の実施例について説明する。以下、
図1〜
図5に示した実施例との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
【0050】
図8に示すように、出力目標値Tvが、乗算器154Aの一方の入力端子に入力されるとともに、K倍されて他の乗算器154Bの一方の入力端子に入力される。ここで、Kは、1未満である。乗算器154Aの他方の入力端子に、
図3に示した主期間T2で値が1となり、その他の期間には値が0となる窓関数が入力される。乗算器154Bの他方の入力端子に、
図3に示したテール期間T3で値が1となり、その他の期間で値が0となる窓関数が入力される。テール期間T3においては、レーザパルスが徐々に減衰する。
【0051】
乗算器154Aの出力値Tv2と、もう一方の乗算器154Bの出力値Tv3とが、加算器162で足し合わされて、積分器155に入力される。積分器155より後段の構成は、
図4に示した構成と同一である。
【0052】
図9に、比較用検出値Dv1、
図4に示した実施例における比較用目標値Tv1、
図8に示した実施例における出力値Tv2、Tv3、及び加算器162の出力値Tv2+Tv3の波形を示す。
図4に示した実施例においては、比較用目標値Tv1は、期間T1の間、一定の出力目標値Tvに維持されていた。
図8に示した実施例においては、出力値Tv2は、主期間T2の間は、出力目標値Tvに維持される。出力値Tv3は、テール期間T3の間、出力目標値Tvに定数Kを掛け合わせた値になる。
【0053】
加算器162の出力値Tv2+Tv3は、主期間T2の間は、出力目標値Tvに維持されるが、テール期間T3の間は、それよりも小さな値Tv×Kである。レーザパルスのテール部分において、比較用検出値Dv1が徐々に低下している波形が、出力目標値Tvよりも小さな値Tv×Kで近似されている。
【0054】
加算器162の出力値Tv2+Tv3の波形は、
図4に示した実施例における比較用目標値Tv1の波形よりも、実際のレーザパルスの波形に近い。このため、
図8に示した実施例の構成を採用することにより、
図4に示した実施例に比べて、より高精度なフィードバックが可能になる。
【0055】
図8に示した実施例では、乗算器154A、154Bの出力を加算器162で加算した後、積分器155で積分した。この構成に代えて、乗算器154A、154Bの出力を、それぞれ積分した後に、加算器で加算してもよい。この場合には、積分器155が省略され、乗算器154A、154Bの後段に、それぞれ積分器が挿入される。
【0056】
また、
図8に示した実施例では、積分目標値Tviに対する積分検出値Dviの偏差を、減算器156で求めた。この構成に代えて、積分前の出力値Tv2+Tv3に対する比較用検出値Dv1の偏差を求め、この偏差を積分してもよい。この場合には、積分器153、155が省略され、減算器156の後段に1つの積分器が挿入される。減算器156の後段に積分器を挿入する代わりに、増幅器157に積分機能を持たせてもよい。
【0057】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。