【文献】
神武直彦ほか5名,“StateSnap:状態再現可能な情報機器操作のためのスナップショットインタフェース”,ヒューマンインタフェース学会誌,日本,ヒューマンインタフェース学会,2004年11月25日,第6巻 第4号,pp.379〜388
【文献】
坂本陽ほか4名,“拡張現実感技術を用いた家電機器連携システムの構築”,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2010)シンポジウム論文集,日本,社団法人情報処理学会,2010年 6月30日,第2010巻 第1号,pp.372〜377
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記受信するステップは、 Wi−Fiネットワーク、Zigbee(登録商標)ネットワーク、NFCネットワーク及びブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))ネットワークのうち何れか一つを用いて、前記少なくとも一つの電子機器に対する電力使用情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の電力使用状態の表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器の電力使用状態に対する情報を含むGUIを提供するためのホームネットワークシステム10を示す図である。
図1に示すように、ホームネットワークシステム10には、電子機器の電力使用状態に対する情報を提供するGUIを生成する携帯機器100及び複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5を含む。
【0012】
このとき、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5は、自分の電力使用情報を携帯機器に提供する。具体的に、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5は、自ら備えられた電力測定装置を用いて測定された電力使用情報をメッシュネットワーク(Mesh Network)を用いて携帯機器100に提供することができる。具体的に、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5は、Wi−Fiネットワーク、Zigbee(登録商標)ネットワーク、NFC(Near Field Communication)ネットワーク及びブルートゥース(Bluetooth(登録商標))ネットワークのうち、何れか一つを用いて携帯機器100に電力使用情報を提供することができる。このとき、電力使用情報は、電子機器に対する現在までの電力使用量、瞬間電力使用量及び電気代情報等が含まれてよい。
【0013】
なお、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に自体的に電力量計が備えられていない場合、外部のスマートメータ(SmartMeter)を用いて測定された電力使用情報をメッシュネットワークを通じて携帯機器100に提供することができる。このとき、スマートメータは、時間帯別の使用量を測定し、その情報を送信することができる機能を備えた装置として、時間帯別の電気代を知ることができる電子式電力量計のことをいう。
【0014】
図1に示す複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5は、テレビ200−1、冷蔵庫200−2、洗濯機200−3、クックトップ200−4及びエアコン200−5で実現されてよいが、これらは一実施形態に過ぎず、コンピュータ、電子レンジ、扇風機等のような他の電子機器が適用されてよい。
【0015】
携帯機器100は、カメラを用いて複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5を撮影し、撮影された画面内で複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5を識別する。このとき、携帯機器100は、予め保存された複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5の位置情報または形状情報を用いて、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5を識別することができる。携帯機器100が撮影された映像内に電子機器を識別する方法は、
図14ないし
図19を参照して後述する。
【0016】
そして、携帯機器100は、Wi−Fiネットワーク、Zigbee(登録商標)ネットワーク、NFCネットワーク及びブルートゥース(Bluetooth(登録商標))ネットワークのようなメッシュネットワークを通じて識別された複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用情報を受信する。
【0017】
そして、携帯機器100は、受信された複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5の電力使用情報を用いて、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用状態を判断し、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用状態に応じて段階別に異なるGUIをディスプレイする。
【0018】
具体的に、携帯機器100は、電子機器の現在の電力使用量が基準使用量目標値を超過しているか否か、現在の電子機器の使用パターンで使用する場合に基準使用量目標値を超過すると予想されるか否か、又は現在の時間帯の電気代に比べて高い瞬間電力を使用するか否かを判断し、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用状態を判断する。
【0019】
このとき、携帯機器100は、拡張現実機能を用いて生成されたGUIを画面にディスプレイすることができる。具体的に、携帯機器100は、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5が含まれたイメージを画面上にディスプレイし、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5の電力使用状態に対応するGUIを複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5の表示位置にマッチングさせてディスプレイすることができる。
【0020】
例えば、携帯機器100は、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用状態を「良い」、「普通」、「悪い」のように、3段階に分けて判断することができ、電子機器の電力使用状態の各段階に応じて、当該電子機器を色別に表示したGUIを生成することができる。更に別の実施形態として、携帯機器100は、電子機器の電力使用状態の各段階に対応するアイコンを生成し、イメージ内に含まれた当該電子機器の周辺に生成されたアイコンをディスプレイすることができる。
【0021】
なお、ユーザ入力部(例えば、タッチパネル)を通じて生成されたGUIが選択されると、携帯機器100は、当該電子機器の電力使用に対する情報及び当該電子機器の電力使用を制御することができるメニューが含まれたメニューウィンドウを生成することができる。
【0022】
このとき、携帯機器100は、スマートフォンで実現されてよいが、それは一実施形態に過ぎず、撮影部及びディスプレイ部を備えるタブレットパソコン、デジタルカメラ、デジタルカムコーダ等で実現されてよい。
【0023】
上述のホームネットワークシステム10によって、ユーザは家庭内で使用する電子機器の電子使用状態を直観的に確認することができ、確認した電子使用状態に応じて電子機器を制御することができるようになる。
【0024】
以下においては、
図2を参照し、本発明の一実施形態に係る携帯機器100に対してより詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る携帯機器100のブロック図を示す図である。
図2に示すように、携帯機器100は、通信部110と、制御部120と、ディスプレイ部130と、撮影部140と、GUI生成部150及び保存部160を含む。
【0025】
通信部110は、外部の複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5から当該電子機器の電力使用情報を受信する。このとき、電力使用情報には、電子機器に対する現在までの電力使用量、瞬間電力使用量及び電気代情報及び月別目標電力使用量等が含まれてよい。
【0026】
なお、通信部110は、外部の複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5で直接電力使用情報を受信することができるが、それは一実施形態に過ぎず、外部のDRコントローラから複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用情報を受信することができる。それに対しては、
図13を参照して説明する。なお、通信部110は、DRコントローラから時間帯別の電気代に対する情報を受信することができる。
【0027】
なお、通信部110は、撮影部140で撮影が行われると、撮影部140によって入力される画面で識別される少なくとも一つの電子機器に対する電力使用情報を受信することができ、予め設定された周期で全電子機器に対する電力使用情報を受信することもできる。
【0028】
このとき、通信部110は、Wi−Fiネットワーク、Zigbee(登録商標)ネットワーク、NFCネットワーク及びブルートゥース(Bluetooth(登録商標))ネットワークのうち、何れか一つを通じて複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5及びDRコントローラから電気使用情報を受信する。特に、Zigbee(登録商標)ネットワークは、近距離無線パーソナル通信網として、低電力、低価格でホームネットワークシステム10に適用されることができる。
【0029】
ディスプレイ部130は、撮影部140によって撮影された映像または保存部160に保存された映像をディスプレイする。なお、ディスプレイ部130は、GUI生成部150から生成されたGUI(Graphic User Interface)をディスプレイすることができる。
【0030】
撮影部140は、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5が含まれた周辺イメージを撮影する。具体的に、撮影部140は、撮影部140内に含まれたカメラを用いて、映像をイメージセンサ領域に結像するようにし、イメージセンサはレンズを通じて入射された光を電気信号を光電変換する。そして、撮影部140に含まれたイメージ処理部(図示せず)は、イメージセンサから入力される映像に対する信号処理を行い、映像データを獲得するようになる。このような映像データは、ディスプレイ部130によってディスプレイされる。
【0031】
GUI生成部150は、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5の電力使用状態に対する情報を示すGUIを生成する。なお、GUI生成部150は、電子機器の電力使用に対する情報及び当該電子機器の電力使用を制御することができるメニューが含まれたメニューウィンドウを生成することができる。
【0032】
保存部160は、外部から入力される映像または撮影された映像を保存する。なお、保存部160は、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5の位置情報及び形状情報の何れか一方を含んでよい。
【0033】
一方、保存部160は、ハードディスク、非揮発性メモリ等で実現されてよい。
【0034】
制御部120は、ユーザ入力部(図示せず)を介して伝達されるユーザの操作内容に基づいてユーザ命令を把握し、把握したユーザ命令に応じて携帯機器100の動作全般を制御する。
【0035】
具体的には、制御部120は、撮影部140を介して入力された画面で複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5のうち少なくとも一つを識別する。このとき、制御部120は、保存部160に保存された複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5の形状情報または位置情報を用いて、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5のうち少なくとも一つの電子機器を識別することができる。電子機器の形状情報または位置情報を保存し、それを用いて電子機器を識別する方法は、
図14ないし
図19を参照して説明する。
【0036】
具体的には、ユーザは、
図14のように、携帯機器100を用いてテレビ1400を正面から撮影する。そして、
図15ないし
図18のように、テレビ1400を基準として下方、上方、右方及び左方の映像を撮影する。それは、携帯機器100が方位角センサを用いてテレビ1400の現在の位置の上/下/左/右映像を保存させることで、テレビ1400の相対的な位置を保存するためである。
【0037】
そして、ユーザは
図19に示すように、携帯機器100によって撮影された映像内に含まれたテレビ1400をドラッグし、テレビ1400の形状を保存する。
【0038】
上述のように、予め保存されたテレビ1400の(相対的な)位置情報及び形状情報を用いて、制御部120は、現在撮影された映像内で予め保存されたテレビ1400の位置情報及び形状情報を追跡する。追跡の結果、保存されたテレビ1400の位置情報及び形状情報と一致するテレビ1400が存在すると、制御部120は現在撮影される映像内に含まれたテレビ1400を識別することができるようになる。
【0039】
しかし、電子機器の形状情報又は位置情報を用いて電子機器を識別することは一実施形態に過ぎず、別の方法によって電子機器を識別することができる。例えば、制御部120は、電子機器に付けられたQRコード(登録商標)を用いて当該電子機器を識別することができる。
【0040】
なお、制御部120は、メッシュネットワークを通じて受信された複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用情報を用いて、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用状態を判断し、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用状態に応じて段階別に異なるGUIをディスプレイする。
【0041】
具体的には、制御部120は、電子機器の現在の電力使用量が基準使用量目標値を超過しているか否か、現在の電子機器の使用パターンで使用する場合に基準使用量目標値を超過すると予想されるか否か、又は現在の時間帯の電気代に比べて高い瞬間電力を使用するか否かを判断し、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用状態を判断する。このとき、制御部120は、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用状態を第1段階(良い)、第2段階(普通)、第3段階(悪い)のように3段階に分けて判断することができる。
【0042】
例えば、制御部120は、現在の電力使用量が基準使用量目標値を超過しているか否かについての情報を用いて、電子機器の電力使用状態を判断することができる。すなわち、エアコンの現在の電力使用量が基準使用量の50%以下である場合、すなわち、エアコンの基準使用量が30KWであるとき、現在エアコンの電力使用量が15KW以下である場合、制御部120は、エアコンの電力使用状態を第1段階と判断する。また、エアコンの現在の電力使用量が基準使用量の50%超過かつ基準使用量以下である場合、すなわち、現在エアコンの電力使用量が15KW超過かつ30KW以下である場合、制御部120はエアコンの電力使用状態を第2段階と判断する。また、エアコンの現在の電力使用量が基準使用量を超過する場合、すなわち、現在エアコンの電力使用量が30KW超過である場合、制御部120はエアコンの電力使用状態を第3段階と判断する。このとき、第1段階から第3段階まで進むほど、電力使用状態が次第に悪くなることが分かる。
【0043】
更に別の例として、制御部120は、現在の電子機器の使用パターンとして使用する場合、基準使用量目標値を超過すると予想されるか否かを用いて、電子機器の電力使用状態を判断することができる。すなわち、現在までのテレビ使用パターンで使用する場合に使用量目標値の80%以下であることが予想される場合、制御部120はテレビの電力使用状態を第1段階と判断する。なお、現在までのテレビ使用パターンで使用する際に使用量目標値の80%を超過し、使用量目標値以下であることが予想される場合、制御部120はテレビの電力使用状態を第2段階と判断する。なお、現在までのテレビ使用パターンとして使用する際に使用量目標値を超過することが予想される場合、制御部120はテレビの電力使用状態を第3段階と判断する。
【0044】
更に別の例として、制御部120は、現在の時間帯の電気代を考慮して高い瞬間電力を使用するか否かについての情報を用いて、電子機器の電力使用状態を判断することができる。すなわち、制御部120は、現在の電気代の段階が4段階(1.非常に安い、2.若干安い、3.若干高い、4.非常に高い)のうち何れかであるかを判断し、テレビの電気消費段階が4段階(1.パワーモード、2.通常モード、3.節電モード、4.超節電モード)のうち何れかであるかを判断する。そして、もし、現在の電気代の段階が“4.非常に高い”段階である場合、テレビの電気消費段階が“4.超節電モード”である場合、制御部120はテレビの電力使用状態を第1段階と判断し、テレビの電気消費段階が“3.節電モード”である場合、制御部120はテレビの電力使用状態を第2段階と判断し、テレビの電気消費段階が“1.パワーモード”または“2.通常モード”であると、テレビの電力使用状態を第3段階と判断する。しかし、現在の電気代の段階が“1.非常に安い”である場合、制御部120はテレビの電気消費段階に関係なく、テレビの電力使用状態を第1段階と判断する。すなわち、現在の時間の電気代に応じて高い電力を使用するか否かを用いて、電子機器の電力使用状態を判断することができるようになる。
【0045】
一方、上述の実施形態において言及した値は、一実施形態に過ぎず、別の値によって各段階が設定されてよい。
【0046】
なお、上述の実施形態において言及した電子機器の電力使用状態に対する判断方法は一実施形態に過ぎず、別の方法によって電力使用状態を把握することができるようになる。
【0047】
なお、制御部100は、拡張現実機能を用いて生成されたGUIを画面にディスプレイすることができる。具体的に、制御部120は、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5が含まれたイメージを画面上にディスプレイし、識別された電子機器の電力使用状態に対応するGUIを識別された電子機器の表示位置にマッチングさせてディスプレイすることができる。このとき、制御部120は、電子機器の電力使用状態の各段階に応じて、当該電子機器を色別に表示したGUIを生成することができる。それに対して、
図3ないし
図8を参照して説明する。
【0048】
具体的には、エアコンの電力使用状態が第1段階と判断された場合、制御部120は、
図3に示すように、映像内に含まれたエアコンに第1色がオーバーラッピングされるようにGUI310を付加することができる。このとき、第1の色は緑色であってよい。なお、冷蔵庫の電力使用状態が第2段階と判断された場合、制御部120は、
図5に示すように、映像内に含まれた冷蔵庫に第2の色がオーバーラッピングされるようにGUI510を付加することができる。このとき、第2の色は黄色であってよい。なお、洗濯機の電力使用状態が第3段階と判断された場合、制御部120は、
図6に示すように、映像内に含まれた冷蔵庫に第3の色がオーバーラッピングされるようにGUI610を付加することができる。このとき、第3の色は赤色であってよい。
【0049】
一方、上述の例においては、第1の色、第2の色、第3の色を緑色、黄色、赤色で表示しているが、それは一実施形態に過ぎず、別の色によって表現されてよい。
【0050】
なお、制御部120は、電子機器の電力使用状態の各段階に対応するアイコンを生成し、イメージ内に含まれた当該電子機器の周辺に生成されたアイコンをディスプレイすることができる。
【0051】
例えば、テレビの電力使用状態が第1段階と判断される場合、
図7及び
図8に示すように、制御部120は笑っている顔のアイコン710、810をディスプレイすることができる。また、点灯の電力使用状態が第2段階と判断される場合、制御部120は、
図8に示すように、無表情の顔のアイコン820をディスプレイすることができる。なお、冷蔵庫の電力使用状態が第3段階と判断される場合、制御部120は、
図8に示すように、不満のある顔のアイコン830をディスプレイすることができる。
【0052】
一方、上述の例においては、アイコンは一実施形態に過ぎず、別のアイコンによって表現されてよい。
【0053】
上述のように、電子機器の電力使用状態に応じて、電子機器を異なる色で表現したりアイコンを生成することで、ユーザはより直観的に当該電子機器の電力使用状態を把握することができるようになる。
【0054】
なお、ユーザ入力部(例えば、タッチパネル)を介して生成されたGUIが選択されると、制御部120は当該電子機器の電力使用に対する情報及び当該電子機器の電力使用を制御することができるメニューが含まれたメニューウィンドウを生成することができる。
【0055】
例えば、
図8に示すテレビの電力使用状態を表示するアイコン810が選択されると、
図9または
図10に示すメニューウィンドウ910、1010がディスプレイされてよい。このとき、
図9は、テレビの電力使用を制御することができるメニューウィンドウ910として、メニューウィンドウ910内に含まれた状態調節バーを通じてテレビの電力使用を制御することができる。例えば、状態調節バーを通じて電力使用を増加させる命令が入力されると、制御部120は制御命令を通信部110を介してテレビに伝達することができる。なお、
図10は、テレビの現在の電力使用に対する情報を示すメニューウィンドウ1010として、メニュー1010は現在までの電力使用量、瞬間電力使用量、現在までの電気代等に対する情報をディスプレイすることができる。
【0056】
図9及び
図10のメニューウィンドウによって、ユーザは電子機器の電力使用状態に対して認識することができるだけでなく、より効率的に電子機器の電力使用を制御することができるようになる。
【0057】
以下においては、
図11及び
図12を参照して、電子機器の電力使用状態に対する情報を提供するための携帯機器100のGUI生成方法について説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係る電子機器の電力使用状態に対する情報を提供するための携帯機器の電力使用状態の表示方法を簡略に説明するためのフローチャートである。
【0058】
まず、携帯機器100はカメラを通じて入力された画面内で少なくとも一つの電子機器を識別する(S1110)。このとき、携帯機器100は、予め保存された少なくとも一つの電子機器の位置情報または形状情報を用いて少なくとも一つの電子機器を識別することができる。
【0059】
そして、携帯機器100は、識別された少なくとも一つの電子機器に対する電力使用情報を受信する(S1120)。このとき、携帯機器100は、Wi−Fiネットワーク、Zigbee(登録商標)ネットワーク、NFCネットワーク及びブルートゥースネットワークの何れか一つを用いて、識別された少なくとも一つの電子機器に対する電力使用情報を受信することができる。しかし、識別された少なくとも一つの電子機器に対する電力使用情報を受信することは一実施形態に過ぎず、カメラを用いて電子機器を撮影する前に予め設定された周期で電子機器に対する電力使用情報を受信することができる。
【0060】
そして、携帯機器100は、受信された電力使用情報を用いて、少なくとも一つの電子機器に対する電力使用状態を判断する(S1130)。このとき、携帯機器100は、電子機器の現在の電力使用量が基準使用量目標値を超過しているか否か、現在の電子機器の使用パターンで使用する場合に基準使用量目標値を超過すると予想されるか否か、または現在の時間帯の電気代を考慮して高い瞬間電力を使用するか否かを判断し、少なくとも一つの電子機器に対する電力使用状態を判断する。このとき、携帯機器100は、少なくとも一つの電子機器に対する電力使用状態を複数の段階に分けて判断することができる。
【0061】
そして、携帯機器100は、電力使用状態に対するGUIを生成する(S1140)。このとき、生成されたGUIは、電子機器の電力使用状態の各段階に応じて、当該電子機器を色別に表示したGUIであってよく、電子機器の電力使用状態の各段階に対応するアイコンであってよい。
【0062】
携帯機器100は、生成されたGUIをディスプレイする(S1150)。特に、携帯機器100は、拡張現実機能を用いて生成されたFUIを画面にディスプレイされてよい。具体的に、携帯機器100は、少なくとも一つの電子機器が含まれたイメージを画面上にディスプレイし、識別された少なくとも一つの電子機器の電力使用状態に対応するGUIを識別された少なくとも一つの電子機器の表示位置にマッチングさせてディスプレイすることができる。
【0063】
図12は、本発明の一実施形態に係る電子機器の電力使用状態に対する情報を提供するための携帯機器の電力使用状態の表示方法を詳細に説明するためのフローチャートである。
【0064】
まず、携帯機器100は、撮影部160を介して電子機器が含まれた映像を撮影する(S1210)。このとき、映像内には一つの電子機器が含まれてよく、複数の電子機器が含まれてよい。
【0065】
そして、携帯機器100は、映像内で電子機器を識別する(S1220)。このとき、携帯機器100は上述のように、電子機器の形状情報または位置情報を用いて、電子機器を識別することができる。
【0066】
そして、携帯機器100は、識別された電子機器に対する電力使用情報を受信する(S1230)。このとき、携帯機器100は、Wi−Fiネットワーク、Zigbee(登録商標)ネットワーク、NFCネットワーク及びブルートゥースネットワークの何れか一つを用いて、識別された電子機器に対する電力使用情報を受信することができる。
【0067】
識別された電子機器の電力使用情報を受信すると、携帯機器100は識別された電子機器の電力使用状態を判断する(S1240)。このとき、携帯機器は上述のように、多様な方法によって当該電子機器の電力使用状態を判断する。このとき、携帯機器100は、少なくとも一つの電子機器に対する電力使用状態を第1段階(良い)、第2段階(普通)、第3段階(悪い)のように、3段階に分けて判断することができる。
【0068】
携帯機器100は、識別された電子機器の電力使用状態が第1状態か否かを判断する(S1250)。識別された電子機器の電力使用状態が第1状態である場合(S1250−Y)、携帯機器100は映像内の当該電子機器に緑色がオーバーラッピングされるようにGUIを生成する(S1270)。
【0069】
識別された電子機器の電力使用状態が第1状態ではない場合(S1250−N)、携帯機器100は識別された電子機器の電力使用状態が第2状態か否かを判断する(S1260)。識別された電子機器の電力使用状態が第2状態である場合(S1260−Y)、携帯機器100は映像内の当該電子機器に黄色がオーバーラッピングされるようにGUIを生成する(S1273)。
【0070】
識別された電子機器の電力使用状態が第2状態ではない場合(S1260−N)、携帯機器100は当該電子機器の電力使用状態が第3段階であると判断し、映像内の当該電子機器に赤色がオーバーラッピングされるようにGUIを生成する(S1276)。
【0071】
そして、携帯機器100は、ステップS1270、S1273、S1276で生成されたGUIをディスプレイする(S1280)。
【0072】
図11及び
図12において説明した方法によって、ユーザは家庭内で使用する電子機器の電気使用状態を直観的に確認することができるようになる。
【0073】
以下では、
図13を参照して、DRコントローラを用いて、電力使用情報を受信する実施形態について説明する。
図13は、本発明の更に別の実施形態に係る電子機器の電力使用状態に対する情報を含むGUIを提供するためのホームネットワークシステムを示す図である。
【0074】
図13に示すように、ホームネットワークシステム20は、
図1に示すホームネットワークシステム10でDR(Demand Response)コントローラ300が更に含まれる。
【0075】
このとき、DRコントローラ300は、効率的に電力管理のために、電子機器の電力を制御する装置をいう。具体的に、電力需要がピークの場合または電気代が最も高い場合、DRコントローラ300は電子機器の電力を下げ、電力需要が少ない場合または電気代が最も安い場合、DRコントローラ300は電子機器の電力を高めるように制御する。例えば、DRコントローラ300が冷暖房装置の電力を制御する際、DRコントローラ300は電気代に応じて冷暖房の温度を調節することができる。
【0076】
図13に示すように、DRコントローラ300が、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5から複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用情報を受信する。そして、DRコントローラ300は、受信した電力使用情報を再び携帯機器100に伝送する。このとき、DRコントローラ300は、複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用情報だけでなく、現在の電気代情報等のような付加的な制御情報を伝送することができる。
【0077】
よって、携帯機器100は、DRコントローラ300から受信した複数の電子機器200−1、200−2、…、200−5に対する電力使用情報及び付加的な制御情報を用いて、
図2ないし
図12において説明したように、GUIを提供することができるようになる。
【0078】
一方、上述の実施形態においては、カメラによって撮影された映像内で識別された電子機器の電力使用状態をGUIで表示する実施形態で説明してきたが、保存部160に予め保存されたスチルイメージを用いて、予め保存されたスチルイメージ内に含まれた複数の電子機器の電力使用状態を判断し、それをGUIで表示することができる。例えば、
図8に示すように、携帯機器100はリビングに対するスチルイメージを予め保存し、予め保存された位置に電力使用状態に対応するアイコンをディスプレイすることができる。
【0079】
なお、以上では、電子機器の電力使用状態を3段階で表示しており、それは一実施形態に過ぎず、2つ以上の段階を用いて、電子機器の電力使用状態を表示することができる。
【0080】
なお、以上では、色またはアイコンを通じて電子機器の電力使用状態を実現したが、それは一実施形態に過ぎず、別の表現方式で電子機器の電力使用状態を表現することができる。
【0081】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的趣旨の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。