【実施例】
【0085】
実施例1:インバースPCRを使用したフランキング配列の単離および配列決定によるフランキング配列の特定
この実施例は、事象KK179−2に対して、インバースPCRを用いた、形質転換DNA挿入物に隣接する(フランキング)アルファルファゲノムDNA配列の単離および配列決定によるそのフランキングゲノム配列の特定について記述する。
【0086】
Ochmanらによって、1990年に(PCR Protocols: A guide to Methods and Applications, Academic Press,Inc.)記述されている要領で、事象KK179−2中のT−DNA挿入物に隣接する配列を、インバースPCRを用いて決定した。植物ゲノムDNAを野生型R2336と温室条件下で育成された組織からの形質転換系列の両方から単離した。凍結した葉組織を液体窒素中で乳棒と乳鉢を使うか、または機械的研磨によりすり砕き、次いで、当該技術分野で知られている方法を用いてDNAを抽出した。限定されないが、種子を含む任意の組織からのDNA抽出のために、この方法には、当業者によって改変を加えることができる。
【0087】
各試料からのDNAのアリコートを、形質転換DNAの制限解析に基づいて選択された制限エンドヌクレアーゼによって消化した。制限フラグメントの自己連結後、形質転換DNAの5’終端および3’終端から離れる方向に伸張する配列を増幅するであろう、形質転換配列から設計したプライマーを使用してPCR増幅を実行した。多種多様なTaqポリメラーゼおよび増幅系を用いることができる。表2に、Phusion High Fidelity DNA Polymerase(カタログ番号F531SまたはF531L、New England Biolabs)およびThermalcyclers Applied Biosystems GeneAmp 9700、ABI 9800 Fast Thermal CyclerおよびMJ Opticonを使用したフランキング配列単離のためのPCR増幅の例を示す。
【0088】
【表1】
【0089】
PCR産物をアガロース・ゲル電気泳動によって分離し、QIAGENゲル精製キット(Qiagen,Valencia,CA)を用いて精製した。標準的な配列決定プロトコルを用いて以降の産物の配列を直接的に決定した。これらの2つの方法を使用して、CCOMT抑制カセットを含め、組み込みDNA挿入物の左側境界配列に向かって伸張する5’フランキング配列を特定し、配列番号3として示す(
図1の[C])。CCOMT抑制カセットを含め、組み込みDNA挿入物の右側境界配列に向かって伸張する3’フランキング配列を特定し、配列番号4として示す(
図1の[D])。R2336ゲノムDNAに組み込まれる形質転換DNAを配列番号5(
図1の[E])として示す。
【0090】
単離した配列をT−DNA配列と比較して、フランキング配列および同時に単離したT−DNAフラグメントを特定した。発現カセット存在の確認は、推定フランキング配列データおよび公知のT−DNA配列に基づいて設計したプライマーを用いたPCRによって行った。形質転換系統においてT−DNAが組み込まれた同一の領域に対応するR2336野生型配列を、KK179−2中のフランキング配列から設計したプライマーを用いて単離した。KK179−2のフランキング配列およびR2336野生型配を複数のヌクレオチドおよびタンパク質データベースに対照して解析した。この情報を用いて、植物ゲノムに対する導入遺伝子の関係を調査し、挿入部位整合性を見た。実施例2に記載した要領で、フランキング配列および野性型配列を用いて、その事象を特定するために用いたTAQMAN(登録商標)エンドポイントアッセイ用プライマーを設計した。
【0091】
実施例2
実施例2:事象特異的エンドポイントTAQMAN(登録商標)
この実施例は、試料中の事象KK179−2DNAを特定するための事象特異的エンドポイントTAQMAN(登録商標)サーマル増幅法を記載する。
【0092】
事象KK179−2に特異的なエンドポイントTAQMAN(登録商標)法で有用な条件の例が、表2および表3に記述されている。エンドポイントアッセイに用いるDNAプライマーは、プライマーSQ20901(配列番号7)およびSQ23728(配列番号8)、ならびに6FAM(商標)標識オリゴヌクレオチドプローブPB10164(配列番号9)である。6FAM(商標)は、そのDNAプローブに連結したApplied Biosystems(Foster City,CA)の蛍光色素製品である。TAQMAN(登録商標)MGB(Minor Groove Binding)プローブについて、Taq DNAポリメラーゼの5’エキソヌクレアーゼ活性はフルオロフォアと消光剤との間で5’−終端からプローブを切断する。標的DNA鎖にハイブリダイズした場合、消光剤およびフルオロフォアは、蛍光シグナルを生成するのに十分に分離する。
【0093】
プライマーSQ20901(配列番号7)およびSQ23728(配列番号8)は、プローブPB10164(配列番号9)とともに、記述された要領で用いられると、事象KK179−2 DNAに特徴的な81ntのアンプリコンを生成する。この解析は、事象KK179−2 DNAを含むことが知られているアルファルファからの陽性対照、非形質転換アルファルファからの陰性対照、およびテンプレートDNAを含まない陰性対照を含む。
【0094】
これらのアッセイは、Applied Biosystems GeneAmp PCR9700、ABI 9800 Fast Thermal CyclerおよびMJ Research DNA Engine PTC−225での使用に合わせて最適化されている。事象KK179−2 DNAを特定するアプリコンの生成のために、当業者に既知の他の方法および装置を用いてもよい。
【0095】
【表2】
【0096】
【表3】
【0097】
上に開示し、特許請求の範囲に列挙する代表的なアルファルファ事象KK179−2種子は、ブタペスト条約に従って、米国培養細胞系統保存機関(ATCC),10801 University Boulevard,Manassas,VA. 20110に寄託されている。ATCC受託番号はPTA−11833である。寄託は、30年間、または最後の請求後5年間、または特許権の有効期間のうち、いずれか長い期間、寄託機関に保管され、この期間中、必要に応じて入れ替えられることもある。
【0098】
本発明の原理を例示または記載してきたが、当業者には、かかる原理から逸脱することなく、本発明の構成や詳細を変更できることは明白であろう。発明者らは、添付した特許請求の範囲の趣旨および範囲にあるすべての変更を特許請求する。
【0099】
実施例3
実施例3:低減リグニンアルファルファ事象の茎下部におけるADLの測定
【表4】
表中に用いられている略語:
ADL=酸性デタージェントリグニン、乾燥物資の%。
LSD=最小有意差。
FD=秋眠。
KK179=KK179−2低減リグニンアルファルファ誘導事象。
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)。
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)。
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間。
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間。
P値 =帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0100】
表4の事象陽性植物は、プールされた陰性対照と比較して、茎下部のADLに18〜31%の範囲にわたる有意な(p
<0.05)減少を示した。KK179−2アルファルファ事象は「スイートスポット」選択法により特定される低減したリグニン表現型を有する。
【0101】
【表5】
表中に用いられている略語:
ADL=酸性デタージェントリグニン、乾燥物資の%。
LSD=最小有意差。
FD=秋眠。
KK179=KK179−2低減リグニンアルファルファ誘導事象。
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)。
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)。
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間。
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間。
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0102】
【表6】
表中に用いられている略語:
ADL=酸性デタージェントリグニン、乾燥物資の%。
LSD=最小有意差。
FD=秋眠。
KK179=KK179−2低減リグニンアルファルファ誘導事象。
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)。
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)。
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間。
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間。
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0103】
【表7】
表中に用いられている略語:
ADL=酸性デタージェントリグニン、乾燥物資の%
LSD=最小有意差
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0104】
【表8】
表中に用いられている略語:
ADL=酸性デタージェントリグニン、乾燥物資の%
LSD=最小有意差
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0105】
表6〜8は、それぞれ4箇所および2箇所での秋眠(FD)および非休眠(ND)生殖質での茎下部のADLについての2009のデータを示している。6つの事象陽性系列は、プールされた陰性対照と比較して、ADLに12〜26%の範囲にわたる有意な(p
<0.05)低減を示し、誘導事象KK179はADLに18〜22%の低減を示した。
【0106】
実施例4
実施例4:低減したグニンアルファルファ事象の茎下部でのNDFD測定
【表9】
表中に用いられている略語:
NDFD=中性デタージェント繊維消化率、NDFの%(NDF=中性デタージェント繊維。植物細胞壁の不消化成分および難消化成分を表す(セルロース、ヘミセルロース、リグニン(単位=乾燥物資の%))。
FD=秋眠。
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象。
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)。
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間。
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間。
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0107】
3箇所での秋眠(FD)生殖質の6つの低減リグニン事象に対する茎下部のNDFD。事象陽性植物は、プールされた陰性対照と比較して、茎下部のNDFDに18〜35%の範囲にわたる有意な(p
<0.05)増加を示した。
【0108】
【表10】
表中に用いられている略語:
NDFD=中性デタージェント繊維消化率、NDFの%(NDF=中性デタージェント繊維。植物細胞壁の不消化成分および難消化成分を表す(セルロース、ヘミセルロース、リグニン(単位=乾燥物資の%))。
FD=秋眠。
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象。
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)。
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間。
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間。
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0109】
【表11】
表中に用いられている略語:
NDFD=中性デタージェント繊維消化率、NDFの%(NDF=中性デタージェント繊維。植物細胞壁の不消化成分および難消化成分を表す(セルロース、ヘミセルロース、リグニン(単位=乾燥物資の%))。
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象。
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)。
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)。
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間。
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間。
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0110】
【表12】
表中に用いられている略語:
NDFD=中性デタージェント繊維消化率、NDFの%(NDF=中性デタージェント繊維。植物細胞壁の不消化成分および難消化成分を表す(セルロース、ヘミセルロース、リグニン(単位=乾燥物資の%))
FD=秋眠
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0111】
【表13】
表中に用いられている略語:
NDFD=中性デタージェント繊維消化率、NDFの%(NDF=中性デタージェント繊維。植物細胞壁の不消化成分および難消化成分を表す(セルロース、ヘミセルロース、リグニン(単位=乾燥物資の%))
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0112】
表11〜13は、それぞれ4箇所と2箇所での秋眠(FD)および非休眠(ND)生殖質における茎下方NDFDの2009年のデータを示している。6つの事象陽性低減リグニンアルファルファ事象は、プールされた陰性対照と比較して、NDFDに22〜36%の範囲にわたる有意な(p
<0.05)増加を示し、誘導事象KK179−2はNDFDに22〜28%の増加を示した。
【0113】
実施例5
実施例5:低減リグニンアルファルファ事象に対する生長力評価
【表14】
【0114】
これらの試験に対して採集されたデータは次の通りである:春季スコアとして前回の収穫の21日後および5月の第2週に計測した植物生長力(1〜10で採点、10が最高)、季節ごとに収穫の1〜5日前に計測した倒伏耐久力(1〜10で採点、10 は完璧に直立)。植物を乾燥した後に計測した植物収量(1植物当たりの乾燥物質(DM)のグラム数)、NDFD(RLアルファルファに対してCAI NIRキャリブレーションを使用)およびADL(RLアルファルファに対してNIR較正を使用)。
【0115】
実施例6
実施例6:低減リグニンアルファルファ事象に対する植物全体におけるADL測定
【表15】
表中に用いられている略語:
ADL=酸性デタージェントリグニン、乾燥物資の%
LSD=最小有意差
FD=秋眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0116】
【表16】
表中に用いられている略語:
ADL=酸性デタージェントリグニン、乾燥物資の%
LSD=最小有意差
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0117】
【表17】
表中に用いられている略語:
ADL=酸性デタージェントリグニン、乾燥物資の%
LSD=最小有意差
FD=秋眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0118】
4箇所に渡る、2009年からの植物全体のADLデータを表17および表19に示す。秋眠生殖質における6つの低減リグニン陽性事象は、プールされた陰性対照と比較して、ADLに8〜19%の間で変動する有意な(p
<0.05)減少を示した。事象KK179−2は、秋眠生殖質において、ADLにそれぞれ9.8%および9.45の低減を示した。
【0119】
【表18】
表中に用いられている略語:
ADL=酸性デタージェントリグニン、乾燥物資の%
LSD=最小有意差
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0120】
2箇所に渡る、2009年からの植物全体のADLデータを表18および表20に示す。非休眠生殖質における6つの低減リグニン陽性事象は、プールされた陰性対照と比較して、ADLに10〜16%の間で変動する有意な(p
<0.05)減少を示した。6つの事象の5つは、プールされた陰性対照と比較して、ADLに10〜18%の間で変動する有意な減少を示した。事象KK179−2は、秋眠生殖質において、ADLにそれぞれ12.3%および10.9%の低減を示した。
【0121】
【表19】
表中に用いられている略語:
ADL=酸性デタージェントリグニン、乾燥物資の%
FD=秋眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0122】
【表20】
表中に用いられている略語:
ADL=酸性デタージェントリグニン、乾燥物資の%
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0123】
表19および20は、商用チェックと比較した、低減リグニンアルファルファ事象KK179−2の植物の干草全体のADLデータを含む。KK179−2事象は、6.8〜16.7%の範囲にわたる4つの秋眠商用チェックの3つと比較して、ADLに有意な(p
<0.1))減少を示した(表19、4箇所からのデータ)。非休眠背景生殖質のKK179−2事象(ND1)は、7.6〜10.6%の範囲にわたる4つの非休眠商用チェックすべてと比較して、ADLに減少(p
<0.2)を示した(表20、2箇所からのデータ)。非休眠背景生殖質(ND2)のKK179−2事象は、4つの非休眠商用チェックと比較して、ADLに全体的な減少(p
<0.2)を示し、商用事象4(ND2、2箇所からのデータ)と比較して、有意な(p
<0.1)8.8%の減少を示した。
【0124】
実施例7:低減リグニンアルファルファ事象に対する植物全体におけるNDFD測定
【表21】
表中に用いられている略語:
NDFD=中性デタージェント繊維消化率、NDFの%(NDF=中性デタージェント繊維。植物細胞壁の不消化成分および難消化成分を表す(セルロース、ヘミセルロース、リグニン(単位=乾燥物資の%))
FD=秋眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0125】
【表22】
表中に用いられている略語:
NDFD=中性デタージェント繊維消化率、NDFの%(NDF=中性デタージェント繊維。植物細胞壁の不消化成分および難消化成分を表す(セルロース、ヘミセルロース、リグニン(単位=乾燥物資の%))
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0126】
【表23】
表中に用いられている略語:
NDFD=中性デタージェント繊維消化率、NDFの%(NDF=中性デタージェント繊維。植物細胞壁の不消化成分および難消化成分を表す(セルロース、ヘミセルロース、リグニン(単位=乾燥物資の%))。
FD=秋眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0127】
表23および25に、4箇所に渡る、2009年からの植物全体の NDFDデータを示す。秋眠生殖質における6つの低減リグニン陽性事象は、プールされた陰性対照と比較して、NDFDに7〜16%の範囲にわたる有意な(p
<0.05)増加を示した。事象KK179−2は、秋眠生殖質において、それぞれNDFDに7.5%および9.2%の増加を示した。
【0128】
【表24】
表中に用いられている略語:
NDFD=中性デタージェント繊維消化率、NDFの%(NDF=中性デタージェント繊維。植物細胞壁の不消化成分および難消化成分を表す(セルロース、ヘミセルロース、リグニン(単位=乾燥物資の%))
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0129】
表24および表26に、2箇所に渡る、2009年からの植物全体のNDFDデータを示す。非休眠生殖質における6つの低減リグニン陽性事象は、プールされた陰性対照と比較して、NDFDに8〜15%の範囲にわたる有意な(p
<0.1)増加を示した。事象KK179−2は、非休眠生殖質において、それぞれNDFDに14.0%および11.5%の増加を示した。
【0130】
【表25】
表中に用いられている略語:
NDFD=中性デタージェント繊維消化率、NDFの%(NDF=中性デタージェント繊維。植物細胞壁の不消化成分および難消化成分を表す(セルロース、ヘミセルロース、リグニン(単位=乾燥物資の%))
FD=秋眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0131】
【表26】
表中に用いられている略語:
NDFD=中性デタージェント繊維消化率、NDFの%(NDF=中性デタージェント繊維。植物細胞壁の不消化成分および難消化成分を表す(セルロース、ヘミセルロース、リグニン(単位=乾燥物資の%))
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0132】
表25および表26は、商用チェックと比較した、低減リグニンアルファルファ事象KK179−2の植物全体のNDFDデータを含む。KK179−2事象は、4つの秋眠商用チェックの3つと比較して、4.2〜16.8%の範囲にわたるNDFDに有意な(p
<0.2)増加を示した(表25、4箇所からのデータ)。KK179−2事象は、4つの非休眠商用チェック(ND1)すべてと比較して、9.8〜19.4%の範囲にわたりNDFDに増加(p
<0.2)を示した(表26、2箇所からのデータ)。KK179−2事象は、4つの非休眠商用チェック(ND2)と比較して、8.8〜16.3%の範囲にわたりNDFDに増加(p
<0.2)を示した(表26、2箇所からのデータ)。
【0133】
実施例8
実施例8:低減リグニンアルファルファ事象に対する場所横断収量解析
【表27】
表中に用いられている略語:
収量=植物単位で計算される収量(グラム)
FD=秋眠
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0134】
表27のデータは、プールした陰性対照と比較して、秋睡(FD)および非休眠(ND)生殖細胞質における6つの低減リグニン事象に対する場所横断収量解析を示す。プールされた陰性対照と比較してKK179−2について、収量に有意な減少は検出されなかった。
【0135】
【表28】
表中に用いられている略語:
収量=植物単位で計算される収量(グラム)
FD=秋眠
ND=非休眠
KK179=KK179−2削減リグニンアルファルファ誘導事象
デルタ=事象平均と対照平均の差(事象−対照)
%差=事象と対象とのパーセント差(デルタ/対照×100)
デルタLCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の上限信頼区間
デルタUCI@90%=アルファレベル0.10を使用したデルタ値の下限信頼区間
P値=帰無仮説下で大きな絶対差が得られる確率(両側有意性検定)。
【0136】
秋眠(FD)および非休眠(ND)生殖質における低減リグニンアルファルファ誘導事象に対する収量データは、8つの商用チェックと比較して、有意な収量の減少には帰結しなかった。