(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記容器の前記ベース部分は、前記第1の開口に対して開閉するように構成された第1のドアを含み、前記粉砕装置の前記係合部分は、前記第2の開口に対して開閉するように構成された第2のドアを含む、請求項5記載のシステム。
前記容器の前記ベース部分は、前記第1の開口に対して開閉するように構成されたドアを含み、前記粉砕装置の前記係合部分は、所望の量の材料を放出するためにドアを開閉させるために前記容器の前記ベース部分と係合するように構成されたドア開放機構を含む、請求項5記載のシステム。
前記粉砕装置は、該粉砕装置に設けられた開口に対して線形経路に沿って前記舌片を前後に移動させるように構成されたアクチュエータを含む、請求項1記載のシステム。
前記材料はコーヒー豆を含み、前記飲料はコーヒーを含み、前記容器及び前記粉砕装置のうちの一方又は両方は、コーヒー豆の以下の特性、すなわち、豆の種類、豆の密度、及び粉砕サイズ、のうちの1つ以上に関する情報を飲料抽出装置に送信する、請求項12記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】コーヒー豆などの材料を粉砕するためのシステムの1つの実施の形態の斜視図である。
【
図2】
図1に示されたシステムの分解斜視図である。
【
図3】粉砕装置の係合部分の1つの実施の形態の後側斜視図である。
【
図6】
図1のシステムの舌片部分を例示する、
図1のシステムの一部の正面図である。
【
図7】材料を収容するための装置の1つの実施の形態の斜視図である。
【
図9】
図7の装置のベース部分の下側斜視図である。
【
図10A】ドアが閉鎖位置において示された
図7の装置の下面図である。
【
図10B】ドアが部分開放位置において示された
図7の装置の下面図である。
【
図10C】ドアが開放位置において示された
図7の装置の下面図である。
【
図11】本体部分とベース部分とが別個の部材である、材料を収容するための装置の1つの実施の形態の斜視図である。
【
図12】飲料抽出装置を含むシステムの1つの実施の形態である。
【0010】
詳細な説明
コーヒー豆などの材料を粉砕するための慣用の装置及び方法は、特に少量の材料を粉砕する場合に非効率である。バリスタなどの使用者は、一杯分のコーヒーを熱心に推奨したくはないであろう。なぜならば、コーヒーを粉砕して抽出するプロセスは、複数のステップを含み、バリスタが比較的少量のコーヒー豆を計測し、計量し、粉砕機へ提供する時間を費やす必要があり得るからである。加えて、使用者は、様々な客に提供するために、異なる種類のコーヒーなどの、複数の種類の抽出された飲料を提供したい場合がある。しかしながら、一杯分のコーヒーを粉砕して抽出する場合、客が異なる種類のコーヒーを望むたびに粉砕機を清掃することは特に面倒である。その結果、一部の使用者は、客に提供されるコーヒーの種類を制限する。したがって、効率的かつ容易に使用又は実施される、材料を粉砕するための装置、システム及び方法が必要とされている。
【0011】
ここに記載される実施の形態は、バリスタなどの使用者がコーヒー豆などの材料を効率的に粉砕することを可能にする装置、システム及び方法を提供する。例えば、開示された実施の形態は、粉砕機へのコーヒー豆の制御された計量供給を提供し、これにより、バリスタは、粉砕すべき適切な量又は用量を測定する時間又は労力を費やす必要がない。異なる種類のコーヒー豆は、通常、異なる豆サイズ及び密度を有する。装置、システム及び方法は、粉砕すべきコーヒー豆の種類を認識し、豆サイズ及び密度に適応して、適切な用量の豆を提供し、適切な時間だけ豆を粉砕し、これは、より一貫した粉砕プロセスを生じ得る。加えて、バリスタは、一回ごとの使用の間に粉砕機を清掃する時間及び労力を費やす必要なく、異なる種類のコーヒー豆を容易に使用し得る。これにより、バリスタは、客が注文したときに準備される一杯分のために多くの種類のコーヒーを提供することができる。開示される実施の形態は、飲料抽出装置と通信してもよく、材料の種類及び飲料のサイズに関する情報を送信及び/又は受信し、これにより、最小限の使用者入力を必要とし、材料を粉砕及び抽出するための効率的なシステムを提供する。
【0012】
開示される実施の形態は、コーヒー豆を貯蔵するための容器を有するシステムを提供し、容器は、オーガなどの組込み型送り部材を有する。送り部材は、コーヒー豆を容器の開口に向かって案内する。容器は、所望の量のコーヒー豆を放出するためのドアを有してもよい。容器は、送り部材を作動させるために粉砕装置に取り付けられてもよい。例えば、粉砕装置は、容器のベース部分に埋め込まれたオーガを有してもよい。オーガは、制御された用量のコーヒー豆を開口から粉砕装置へ送ってよい。粉砕装置は次いで豆を粉砕してよい。粉砕プロセスが完了した後、容器は粉砕装置から取り外されてよい。このような実施の形態では、送り部材は、粉砕装置の代わりに、取外し可能な容器に配置されている。
【0013】
実施の形態は、コーヒー豆を使用してコーヒー飲料を粉砕及び抽出するための装置、システム及び方法に関して以下で説明されるが、開示される実施の形態は、飲料を形成するために粉砕されかつ流体と混合されるその他の種類の材料を粉砕するために使用されてもよい。さらに、開示される装置、システム及び方法は、コーヒーハウス又はコーヒーショップなどの商業的場面において、又は使用者の家などの家庭的場面において使用又は採用されてよい。"使用者"という用語は、幾つかの実施の形態及び用途においてはバリスタを指してよいが、使用者は、マネージャ、被雇用者、客、顧客、同僚、家族、友人、知人などのその他の個人、又はあらゆるその他の個人を含んでもよい。幾つかの実施の形態では、使用者は、人の代わりに、又は人に加えて、機械を含んでもよい。
【0014】
図1は、材料を粉砕するためのシステム10を示す。システム10は、粉砕装置若しくは粉砕機100と、材料を収容するための装置、若しくは容器200と、を含む。例示した実施の形態は、粉砕された材料を受け取るための材料ホルダ20も示している。材料ホルダ20は、ポアオーバ式(注ぎ込み式)飲料抽出機と併用される、
図1に例示されたフィルタホルダ、又はあらゆるタイプの飲料抽出装置又は抽出機と併用される、粉砕された材料を収容するためのあらゆるその他の適切なホルダを含んでよい。容器200は、粉砕装置100にコーヒー豆の用量を提供するために粉砕装置100と係合するように構成されている。
【0015】
粉砕装置100は、モータ及び粉砕ヘッドなどの、粉砕機の標準的な構成部材を含んでよい。多くの慣用の粉砕装置は、コーヒー豆を粉砕機の粉砕部材に向かって送るために、オーガなどの送り部材を有してもよい。開示されたシステム10の幾つかの実施の形態では、粉砕装置100は、材料を粉砕手段に向かって送るための送り部材を有さない。その代わりに、容器200は、材料を容器の開口に向かって送る又は案内するための送り部材を含む。このような実施の形態では、システム10は、慣用の粉砕システムよりも簡単に使用される。なぜならば、例えば、使用者は、一回ごとの使用の間に粉砕装置100を清掃する必要がないからである。なぜならば、制御された用量のコーヒー豆が粉砕装置100に提供され、これにより、粉砕装置100における残されたコーヒー豆及び残留物を最小限に減じるからである。しかしながら、他の実施の形態では、粉砕装置100及び容器200の両方が、コーヒー豆を方向付けるための送り部材を有してもよい。粉砕装置100は、異なるサイズのコーヒーカップに対応する様々な制御ボタンを備えた制御盤を有してよい。バリスタは、所望のコーヒーサイズに関する情報を伝達しかつ粉砕プロセスを開始するために特定の制御ボタンを選択してよい。
【0016】
容器200は、コーヒー豆を貯蔵するために使用されるあらゆる適切な容器又はキャニスタの特徴を有してよい。1つの実施の形態では、容器200は、内部に貯蔵されたコーヒー豆の寿命及び鮮度を保つために閉鎖状態にあるときには実質的に気密である。容器200は、異なるサイズ、形状及び密度を有する様々な異なる種類のコーヒー豆を貯蔵するように構成されていてよい。システム100は、使用者が、粉砕装置100と併用するために1つの容器を別の容器と交換するように、多くの異なる容器200を使用してよい。このような実施の形態では、容器のモジュールとしての性質、及びその他の特徴により、使用者は、粉砕装置100の最小限のメンテナンスで様々な異なる種類のコーヒー豆を効率的かつ容易に粉砕することができる。作動中、容器200は、システム10用のホッパとして機能するように働いてもよい。例えば、容器200は、コーヒー豆を収容し、コーヒー豆を、コーヒー豆を粉砕するためのシステム10の粉砕エレメントに提供することができる。
【0017】
図2は、
図1のシステムを分解した状態で示す。材料を収容するための装置200は、粉砕装置100から取り外されてよい。1つの実施の形態では、粉砕装置100は、後側部分110と、前側部分120とを有する。前側部分120は、容器200と係合するように構成された係合部分130を含んでよい。例示した実施の形態では、係合部分130は、容器200の少なくとも一部を収容するように構成された開口140を形成している。粉砕装置100は、粉砕装置100に取外し可能に取り付けられてよいカバー104を有してもよい。カバー104は、粉砕装置100の内部部材にアクセスするために取り外されてよい。
【0018】
容器200は、本体部分220と、ベース部分230とを含んでよい。幾つかの実施の形態では、ベース部分230が容器200の本体部分220と一体であるように、ベース部分230は本体部分220と係合するように構成されている。他の実施の形態では、ベース部分230は、ベース部分230と本体部分220とが互いに取り外されたときに別個の構成部材を成すように、容器の本体部分に取外し可能に取り付けられるように構成されていてよい。このような構成の1つの実施の形態は、
図11に示されており、この図を参照して後で説明される。
図2に例示したように、容器200は、容器200を閉鎖しかつシールするためにキャップ210を有してもよい。
【0019】
容器200は、内部に収容されたコーヒー豆についての識別情報を有してもよい。このような識別情報は、粉砕装置100が特定の種類のコーヒーをどれだけ長く粉砕するかを決定することができるように、粉砕装置100に送信されてよい。システム100は、このような識別情報と、客が望むコーヒー分量のサイズとを飲料抽出装置へ送信してもよく、これにより、飲料抽出装置はコーヒーをどれだけ長く抽出するかを決定することができる。幾つかの実施の形態では、容器200及び/又は粉砕装置100は、このような識別情報を受信、記憶及び送信するための光学識別部材を有してよい。
【0020】
材料ホルダ20は、粉砕装置100から取り外されてもよい。粉砕装置100は、システム10が材料を粉砕するために使用されているときに材料ホルダ20を支持するための支持部材102を有してよい。コーヒー豆が粉砕されて材料ホルダ20に収容された後、材料ホルダ20は、粉砕装置100の支持部材102から取り外され、コーヒーを抽出するために飲料抽出装置へ提供されてよい。
【0021】
粉砕装置100の実施の形態を
図3〜
図6を参照してさらに説明する。
図3は、粉砕装置100の係合部分130の後側斜視図を示す。
図2に関して前述したように、粉砕装置100は、後側部分110と、前側部分120とを含んでよい。前側部分120は、コーヒー豆の容器を収容するように構成された係合部分130を有する。
【0022】
図3に戻ると、例示した実施の形態では、係合部分130は、第1の面132と、第2の面134とを含む。第2の面134は、第2の面134が第1の面132の上方に配置されるように、1つ以上の支持部材136によって第1の面132に取り付けられている。他の実施の形態では、第2の面134は、第1の面132の側方、前方、後方又は下方などの、第1の面132に関するその他の配置を有してもよい。第2の面134は、容器の少なくとも一部を収容するための開口140を形成していてよい。例示した実施の形態では、開口140は実質的に円形である。しかしながら、開口140は、実質的に矩形、三角形、卵形、又はだ円形を含むがこれらに限定されない、適切な容器を収容するためのその他の構成を形成していてもよい。開口140は、アクチュエータハウジングなどの容器200の突出部を収容するように構成された凹部142を有してよい。容器200のアクチュエータハウジング234は、
図7に示されている。
【0023】
引き続き
図3を参照すると、係合部分130の第1の面132は、コーヒー豆が通過するための開口150を形成していてよい。漏斗170(
図5及び
図6に示されている)は、コーヒー豆を粉砕するために粉砕装置100の粉砕手段へコーヒー粉砕物を供給するために、開口150に取り付けられてよい。第1の面132は、ドア開放機構152と、固定部材154とを有してもよい。固定部材154は、作動中に容器を粉砕装置100に取り付けかつ固定するために容器と相互作用してよい。固定部材154は、作動中に容器が粉砕装置100から取り外される危険性を低減する。固定部材154は、容器を検出するように構成されてよく、かつ安全手段を有してよく、粉砕装置100は、容器の少なくとも一部が係合部分130に関して適切な位置に位置決めされたことを固定部材154が検出しない限り、作動しない。固定部材154は、容器が係合部分130から取り外されたときに検出してもよく、容器が取り外されたときに粉砕装置100を作動停止させてよい。
【0024】
1つの実施の形態では、固定部材154は、磁石を含む。他の実施の形態では、固定部材は、容器のベース部分に配置された磁石と係合するように構成されたエレメントを含む。固定部材154は、容器と係合するソレノイドインターロック、又は容器におけるソレノイドインターロックと相互作用するエレメントを含んでもよい。粉砕プロセスが完了すると、使用者が容器を粉砕装置100から取り外すことができるように、固定部材154は解放してよい。固定部材154は、コーヒー豆の容器を検出及び固定するためのホール効果センサを含んでもよい。固定部材154は、光学センサを含んでもよい。幾つかの実施の形態では、固定部材154は、容器の一部に係合するアンダカット又はロックを含むがこれらに限定されない1つ以上の機械的なインタロックを含んでもよい。
【0025】
ドア開放機構152は、容器200と係合するように構成されており、容器200に設けられたドア260(
図9及び
図10A〜
図10Cに示されている)を開閉させ、粉砕された材料を容器200から放出させる。幾つかの実施の形態では、ドア開放機構152は、可動なピンを含む。ピン152は、係合部分130の第1の面132に対して昇降してよい。1つの構成では、容器が係合部分130に結合されたときにピン152が容器から解離させられるように、ピン152の前端部は第1の面132と実質的に同一平面を成していてよい。別の構成では、容器200に設けられたドア260を開放させるために容器に係合するように、ピン152の前端部は第1の面132から外方へ突出していてよい。ピン152の移動は、粉砕装置100によって自動的に制御されてよく、粉砕されるコーヒー豆の種類及び/又は使用者が望むコーヒー分量のサイズに依存する。ピン152は、ソレノイドを使用することによる自動作動を含むがこれに限定されない様々な方式で作動させられてよい。
【0026】
幾つかの実施の形態では、ピン152は、第1の面132に対して移動しない剛性の部材を含んでよい。このような実施の形態では、容器が粉砕装置100の係合部分130と係合させられたときに容器のドア(
図9及び
図10A〜
図10Bに示されている)を開放させ、かつドア260を開放させておくように、ピン152は容器200と係合してよい。このような実施の形態では、オーガなどの送り部材244は、開口を通過して粉砕装置100内へ排出されるコーヒー豆の量を制御及び制限する。
図7〜
図9は、容器200、送り部材244、及びドア260の実施の形態を示している。様々な受動的アクチュエータ、受動的プッシャ、ピボット片、及びソレノイドなどのその他の適切なドア開放機構152が使用されてもよい。
【0027】
幾つかの実施の形態では、ソレノイドは、ピン152を作動させ、ピン152を容器200内にロックし、作動中に容器200が粉砕装置100から取り外されないことを保証する。このような実施の形態では、ソレノイド作動式ピンの使用による粉砕装置100への容器200の固定が、固定部材154の代わりに用いられてよい。他の実施の形態では、システム10は、ソレノイド作動式ピンと、固定部材154との両方を有してもよい。
【0028】
図3を参照すると、係合部分130は、アクチュエータ部分160を有してよい。1つの実施の形態では、アクチュエータ部分160は、容器のアクチュエータと係合し、容器の送り部材を作動させ、所望の量のコーヒー豆を容器の開口に向かって案内するように構成されている。係合部分130のアクチュエータ部分160は、第1の歯車164と、第2の歯車162と含んでよい。第1の歯車164は、粉砕装置100のモータと接続されている。第2の歯車162は、第1の歯車164と噛み合うように構成されている。作動中、モータは第1の歯車164を作動させてよい。次いで、第1の歯車164は、第2の歯車162を、中心の枢軸点に関して回転させる。
【0029】
図4は、粉砕装置100の係合部分130の側面図を示す。例示した実施の形態では、ドア開放機構152は、第1の面132から上方へ突出しかつ延びている。第1の面132と第2の面134との間の距離は、粉砕装置100と係合するように構成された容器200の部分の高さと同じであってよい。
【0030】
図5は、係合部分130の平面図を示す。開口150に関連した周縁エッジは、漏斗170に連結し、コーヒー豆を収集し、コーヒー豆を粉砕装置100の粉砕部材へ供給する。ドア開放機構152は、
図5においては開口150の右下の部分の近くに示されている。しかしながら、ドア開放機構152は、第1の面132の他の位置に位置決めされていてもよい。係合部分130は、2つ以上のドア開放機構152を含んでもよい。例えば、第2のドア開放機構が、開口150の反対側に配置されていて、容器200のベース部分230と係合するように構成されていてもよい。
【0031】
図6は、粉砕装置100からの過剰な粉砕されたコーヒーの収集及び放出を促進するための静電気防止舌片を有する粉砕装置100の1つの実施の形態を示す。静電気は、コーヒー粉砕物を、材料ホルダ又はコーヒーフィルタへ排出させる代わりに、粉砕機の内部の構成部材に付着させやすい。可動な静電気防止舌片の開示された実施の形態は、この問題を解決するように設計されている。
【0032】
図6に示すように、粉砕装置100の前側部分120は、漏斗170を含んでよい。幾つかの実施の形態では、漏斗170は、粉砕装置100の係合部分130に間接的又は直接的に取り付けられている。漏斗170は、その下端部においてシュート124に接続されている。粉砕装置100の粉砕ヘッド112の一部が、漏斗170とシュート124との間において
図6に示されている。粉砕ヘッド112は、コーヒー豆を粉砕するように構成された慣用の粉砕部材を含んでよい。舌片113は、シュート124と係合していてよい。幾つかの実施の形態では、舌片113は、スロット116を形成した支持部材115と、アクチュエータ117と、舌片114に取り付けられたロッド118とを含む。ロッド118は、スロット116に嵌合するように構成されていてよい。
【0033】
図6に示したような第1の位置では、舌片114は、シュート124の一部の内部に構成されており、比較的コンパクトなスペースに集まりかつシュートをより均一に流過するようにコーヒー粉砕物を送る。アクチュエータ117は、ロッド118がスロット116内で線形に移動するようにロッド118を作動させてよい。幾つかの実施の形態では、アクチュエータ117は、ソレノイドを含む。ロッド118がスロット116においてアクチュエータ117に向かって並進すると、舌片114も、シュート124及び開口126を通る粉砕物の実質的に均一な流れを促進するように、並進してよい。ロッド118及び舌片114は、それぞれスロット116及び開口126に対して前後に移動する。このような移動は、フィルタの上側などの粉砕装置10の内部部材に捕捉された過剰な粉砕物をシュート124から排出させてよい。このような移動により、舌片114は、シュートの内側に集まる残りのコーヒー粉砕物の静電気をも低減し、これにより、残りのコーヒー粉砕物が粉砕装置100から排出されてよい。上で説明したように、例示した実施の形態において、アクチュエータ117は、線形の経路に沿って舌片114を移動させるように構成されている。しかしながら、他の実施の形態では、アクチュエータ117は、回転経路などのその他の経路形状に沿って舌片を移動させてもよい。アクチュエータ117は、ソレノイドを含んでよい。幾つかの実施の形態では、舌片114は、フレキシブルであってよく、コーヒー粉砕物が蓄積すると下方へ曲がってもよい。舌片114は、ばねとして作用してもよい、ゲートバルブとして機能してもよい及び/又は一方の側から片持ちされたプレートとして機能してもよい。
【0034】
幾つかの実施の形態では、粉砕装置100が停止させられた後、舌片114が開口126から引き出されてよい。しかしながら、舌片114の移動が、粉砕装置100の内部に捕捉された過剰な粉砕物を取り除く又は叩き落とすように、粉砕部材がまだ回転又は移動している間に舌片114が引き出されてもよい。舌片114は、衝撃力によって作動させられてもよく、この衝撃力が過剰な粉砕物をさらに取り除く又は除去する。舌片114は、このような衝撃力によって作動させられた後、ハードストップに接触してよい。幾つかの実施の形態では、粉砕装置100が停止させられた後、及び粉砕部材が回転又はその他の移動を停止させた後、舌片114が粉砕装置100から引き出されてもよい。他の実施の形態では、粉砕装置100がまだ作動させられている間に、舌片114が粉砕装置100から引き出されてもよい。
【0035】
図7〜
図10を参照して、材料を収容するための装置若しくは容器200の実施の形態を説明する。容器200は、本体部分220と、本体部分220に取り付けられたベース部分230とを有する。本体部分220は、第1の端部222と、その反対側の第2の端部224と、端部222,224の間に配置された中央部分226とを有する。第1の端部222は、容器200における開口228を形成している。開口228から、使用者は、コーヒー豆を容器200に投入したり、コーヒー豆を容器200から取り出したりすることができる。幾つかの実施の形態では、開口228から、使用者は、容器200の内部部材にアクセスすることができ、これらの部材を維持管理及び清掃することができる。容器200は、本体部分220の第1の端部222と係合するように構成されたキャップ210を有してよく、このキャップは、容器200を周囲の環境から実質的にシールする。ベース部分230は、本体部分220の第2の端部224に一体に取り付けられていてよい。例示した実施の形態は、実質的に円筒状の容器200を示しているが、容器200は、様々な構成、形状及び寸法を含んでよい。
【0036】
容器200のベース部分230は、粉砕装置100の係合部分130と係合するように構成されていてよい。例示された実施の形態のベース部分230は、粉砕装置100の係合部分130の開口140にはまる外面232を有する。ベース部分230の外面232は、アクチュエータ236を収容するように構成されたアクチュエータハウジング234を有してよい。例示された実施の形態では、アクチュエータ236は、歯車を含む。幾つかの実施の形態では、アクチュエータ236は、摩擦車、歯付ベルト、及び/又はタイミングベルトを含んでよい。
【0037】
幾つかの実施の形態では、ベース部分230は、このベース部分230を粉砕装置100の係合部分130に確実に取り付けるために粉砕装置100の固定部材154と係合するように構成されたソレノイド及び/又は磁石を有してもよい。例えば、磁石により、粉砕装置100は、ベース部分230が粉砕装置100と係合させられたことを検出してよい。幾つかの実施の形態では、粉砕装置は、ベース部分230の磁石を検出するまで作動しなくてよく、これにより、システム100を作動させるときに使用者に対する安全性を高める。
【0038】
ベース部分230は、容器200内に配置されたコーヒー豆を支持及び収容することを助けるための支持部材240を有してもよい。1つの実施の形態では、支持部材は、送り部材244を収容しかつ送り部材244用の凹所を提供するように構成されたチャネル242を形成している。送り部材244は、ベース部分230のアクチュエータ236に直接的又は間接的に結合されていてよい。アクチュエータ236によって作動させられると、送り部材244は中心軸線を中心にして回転してよく、ベース部分230の底面252に設けられた開口254に向かってコーヒー豆を案内する。開口254は
図9に示されている。例示した実施の形態では、送り部材244は、オーガを含む。幾つかの実施の形態では、送り部材244は、コンベヤベルト及び/又は羽根車を含む。
【0039】
送り部材244がオーガを含む幾つかの実施の形態では、システム10は、粉砕プロセスが完了するたびオーガが実質的に同じ位置で停止するように、オーガのピッチを制御するように構成されていてよい。そうすることは、容器100から放出されるコーヒー豆の量の一貫性を高め得る。オーガが異なる向きで停止すると、ある向きにおいては、他の向きにおけるよりも多い豆又は少ない豆が捕捉される場合があるので、放出されるコーヒー豆の量のばらつきが生じる場合がある。例えば、オーガのピッチを検出し、毎回使用後に実質的に同じ位置にオーガを位置決めすることを容易にするため、エンコーダが使用されてもよい。
【0040】
ベース部分230は、プレート246を有してもよい。
図8に例示したように、プレート246は、送り部材244の先端部の近くで支持部材240の一部分の上に、かつベース部分230の底面に設けられた開口の上に配置されていてよい。プレート246は、コーヒー粉砕物が開口に向かって送られるようにバリヤを提供することによって、底面に設けられた開口を通じて粉砕コーヒーを排出することを補助してもよい。プレート246は、送り部材244の先端部と、使用者が手を配置し得る容器における開放したスペースとの間にバリヤを提供することにより、安全機能を提供してもよい。幾つかの実施の形態において、プレート246は、送り部材244が作動させられてコーヒー豆を送っているときに送り部材244への意図しないアクセスを妨げるように、支持部材240を実質的に覆っていてもよい。
【0041】
図9を参照すると、ベース部分230の下端部250の実施の形態が示されている。下端部250は、底面252と、ドア260とを含んでよい。底面252は、コーヒー粉砕物を通過させるように構成された開口254を形成している。閉鎖状態にある場合、ドア260は、底面252に設けられた開口254を実質的に覆っている。ドア260は、開口254を覆うように構成された突出部262と、突出部262に取り付けられ、底面252の一部に沿って延びたプレート264とを有してよい。プレートは、第1のアーム266と、第2のアーム268とを有してよい。第1のアーム266及び第2のアーム268は、それぞれ第1の傾斜部材270及び第2の傾斜部材272に取り付けられていてよい。底面252は、傾斜部材270,272を収容するように構成された第1の軌道280及び第2の軌道282を形成している。軌道は、第1のばね290及び第2のばね292を有してもよい。ばね290,292は、
図10A〜
図10Cに例示されている。例示した実施の形態では、ばね290,292は、アクチュエータハウジング234の近くで端部250の側部に配置されている。
【0042】
図9に戻ると、底部250は、底面252に取り付けられた係合プレート212を有してもよい。係合プレート212は、ドア260を保護しかつ覆うようにドア260の部分の上に位置し、さらに、ドア260を底面252及び係合プレート212に対して移動させる。例示した実施の形態では、係合プレート212は、第1のスロット214及び第2のスロット216を形成している。第1のスロット214は、底面252の第1の軌道280と実質的に同じ形状であってよい開口を含む。同様に、第2のスロット216は、第2の軌道282と実質的に同じ形状であってよい開口からを含む。スロット214,216は、軌道280,282及びそこに収容された部材、例えば、アーム266,268、斜面270,272、及びばね290,292にアクセスするための開口を提供する。スロット214,216は、アーム266,268及び斜面270,272が底面252に対して移動することも可能にする。幾つかの実施の形態では、係合プレート212は、粉砕装置100の係合部分130と係合するように構成されている。
【0043】
図10A〜
図10Cは、ベース部分230の開口254に対して異なる状態で示されたドア260の実施の形態を示す。
図10Aは、ドア254が閉鎖状態にあるときの実施の形態を示す。
図10Bは、部分的に開放した状態のドアを示す。
図10Cは、完全に開放した状態のドアを示す。
図9及び
図10A〜
図10Cは、2つの軌道、スロット、アーム、斜面及びばねを有するベース部分230の実施の形態を示しているが、ベース部分230の他の実施の形態は、1つのみの軌道、スロット、アーム、斜面及びばねを有してもよい。加えて、ベース部分230の他の実施の形態は、3つ以上の軌道、スロット、アーム、斜面及びばねを有してもよい。さらに、ベース部分230の他の実施の形態は、軌道、スロット、アーム、斜面及びばねの全てではなく、それらの幾つかを有してもよい。ベース部分230の他の実施の形態は、斜面を用いずにドア260を線形に並進させるための構造を有してもよい。例えば、幾つかの実施の形態では、ドア260は、ソレノイドなどのトランスデューサによって作動させられてよい。さらに、ベース部分230の他の実施の形態は、線形の並進とは別に、又は線形の並進に加えて、ドア260を移動させるためのその他の構成、例えば、開口254に対してドア260を回転させるための構造を提供する構成を有してもよい。したがって、ドア260、及びドア260を移動させるための構造の多くのバリエーション及び変更が、ここで開示された実施の形態に対してなされてもよいことが理解されるべきである。
【0044】
図10Aを参照すると、ドア260は閉鎖位置で示されている。ドア260の突出部262は、この突出部262が開口254を実質的に覆うように、底面252に設けられた開口254にわたって延びている。幾つかの実施の形態では、突出部262は、ドアが閉鎖位置にあるときに開口254を完全に覆っていなくてもよい。第1の斜面部材270は第1の前縁271を含み、第2の斜面部材272は第2の前縁273を含む。ドア260が閉鎖状態にあるとき、第1の前縁271は第1の軌道280の第1の近位端部281の近くに配置されており、第2の前縁273は第2の軌道282の第2の近位端部283の近くに配置されている。第1のばね290及び第2のばね292はそれぞれ休止位置にある。このような位置では、ばね290,292はアーム266,268及び斜面部材270,272と係合し、ドア260を開口254に対して閉鎖位置に付勢している。
【0045】
図10Bでは、ドア260は、底面252の後側部分294に向かって線形に並進させられている。後側部分294は、開口254から離れた底面252の部分に配置されている。例示した実施の形態では、後側部分294はアクチュエータハウジング234の近くに配置されている。特に、斜面部材270,272の前縁271,273は、軌道280,282の近位端部281,283から離れるように並進させられている。並進は、1つ以上のドア開放機構152を斜面部材270,272のうちの1つ以上と係合させることによって生じてよい。第1のアーム266は第1の後縁267を含み、第2のアーム268は第2の後縁269を含む。加えて、第1の軌道280は第1の遠位端部291を含んでよく、第2の軌道282は第2の遠位端部293を含んでよい。ドア260を開放する際、アーム266,268の後縁267,269はそれぞれ軌道280,282の遠位端部291,293に向かって線形に並進してよい。ばね290,292は、ドア260のこのような線形の並進を提供するために圧縮してよい。
【0046】
図10Cは、開放位置におけるドア260を示す。このような状態では、アーム266,268の後縁267,269がそれぞれ軌道280,282の遠位端部291,293の近くに配置されるように、ばね290,292は完全に圧縮されていてよい。斜面部材270,272の前縁271,273は底面252の後側部分294に向かってさらに並進させられているので、今では各軌道280,282のより大きな部分が下面図において見えている。この状態では、開口は好適には、制御された用量のコーヒー豆を容器200のベース部分230から排出させる。ドア260と係合した状態からドア開放機構152を解放させることによって、ドア260は閉じてよい。このような状態では、ばね290,292は、蓄えられた潜在的エネルギを放出し、アーム266,268に力を加え、ドア260を後側部分294から底面252の前側部分295に向かって線形に並進させ、開口254を閉鎖する。
【0047】
材料を粉砕するためのシステム10の幾つかの実施の形態では、システム10の装置は、2つ以上のドアを含んでよい。例えば、容器200が第1のドアを含み、粉砕装置100が第2のドアを含んでもよい。容器200の第1のドアは、上述のドア260と同様に機能してよい。例えば、容器200の第1のドアは、粉砕装置100に所望の量のコーヒー豆を放出するために開閉してよい。粉砕装置100の第2のドアは、システム100の高められた安全特性を促進するために、粉砕装置100の内部部材へのアクセスを妨げるために機能してよい。例えば、粉砕装置100の第2のドアは、粉砕装置が使用されていないときに使用者が粉砕装置100の内部部材にアクセスすることを妨げてよい。加えて、第2のドアは、ほこりが粉砕装置100に進入するのを妨げてよく、これにより、コーヒーを粉砕及び抽出するためのシステムの高められた健康的かつ衛生的な条件を促進する。
【0048】
幾つかの実施の形態では、第1のドア及び第2のドアはそれぞれ、ソレノイドなどのトランスデューサによって作動させられてよい。ソレノイドは、第1のドア及び第2のドアを作動させるピンに係合してよい。第1のドア及び第2のドアは、
図7〜
図10に関連して例示及び上述したように、ピン152が容器200のドア260を作動させる形式と同様に、ピンによって作動させられてもよい。他の実施の形態では、第1のドア及び第2のドアは、剛性又は可動なピンとトランスデューサとの組合せにより作動させられてもよい。
【0049】
図11は、容器400の本体部分420及びベース部分430が別個の部材から成る、容器400の実施の形態を例示している。幾つかの実施の形態では、本体部分420は、
図1〜
図10に関連して上述した容器200の本体部分220の実施の形態と実質的に同じ構造のものであってよい。同様に、幾つかの実施の形態では、ベース部分430は、
図1〜
図10に関連して上述したベース部分230の実施の形態と実質的に同じ構造のものであってよい。しかしながら、
図11に例示した実施の形態では、本体部分420が第1の合致部分402を有し、ベース部分430が、対応する第2の合致部分404を有してもよい。第1の合致部分402は、本体部分420を容器400のベース部分430に取り付けるために第2の合致部分404と係合するように構成されていてよい。第1の合致部分402は、本体部分420をベース部分430から取り外すために第2の合致部分404から解離するように構成されていてもよい。したがって、ベース部分430は、ベース部分430と本体部分440とが互いに取り外されたときに別個の構成部材を成すように、本体部分420に取外し可能に取り付けられるように構成されていてよい。
【0050】
幾つかの実施の形態では、合致部分402,404は、ねじ山付き部材を含む。このような構成では、ねじ山付き部材を合致させ、本体部分420を長手方向軸線を中心にしてベース部分430に対して回転させることによって、本外部分420はベース部分430に取り付けられてよい。本体部分420をベース部分430に取外し可能に取り付けるために他の構造が用いられてもよい。例えば、このような結合は、対応するピン及びスロット、対応するタブ及び凹所、及び/又は接着剤などの構造によって行われてもよい。容器400を別個の本体部分420及びベース部分430として提供することにより、バリスタは、例えば、1つのベース部分430を用いて、異なる種類のコーヒー豆を収容した複数の本体部分420を使用してよい。
【0051】
図12は、材料を粉砕するためのシステム500の実施の形態を示しており、システム500は飲料抽出装置を含む。システム500は、粉砕装置600、材料を収容するための装置若しくは容器700、及び飲料抽出装置800を含んでよい。粉砕装置600及び容器700は、上述のような粉砕装置100及び容器200,400の実施の形態と同じものであってよい。飲料抽出装置800は、1杯以上のコーヒーを抽出するために粉砕装置600及び/又は容器700からコーヒー粉砕物を受け取るように構成されていてよい。
【0052】
粉砕装置600は制御盤610を有してよく、容器700は制御盤710を有してよく、飲料抽出装置800は制御盤810を有してよく、これにより、粉砕装置600、容器700及び飲料抽出装置のいずれか又は全ては互いに通信することができる。粉砕装置600、容器700及び飲料抽出装置800は、コーヒー豆の種類、豆の密度、豆のサイズ、所望のコーヒー分量のサイズ(例えばスモール、ミディアム、ラージ、エクストララージ、トール、グランデ、ベンティなど)などの情報を通信してよい。粉砕及び抽出プロセスが容易かつ効率的に用いられるように、その他の情報が通信されてもよい。複数のプラットフォーム間の通信は、ワイヤレス、イーサネット、シリアル、ZigBeeを含むがこれらに限定されない様々な方式によって行われてよい。粉砕装置600、容器700及び飲料抽出装置800間の通信は、有利には、二重の情報が入力される必要がないように、使用者がシステム内の特定の装置に入力する情報を最小限に減じる。1つの実施の形態では、飲料抽出装置800は、スターバックス
(R)店舗において現在利用されているクローバー
(R)抽出システムを含む。クローバー
(R)抽出システムの実施の形態は、2010年3月9日に発行された、"Machine for Brewing a Beverage Such as Coffee and Related Method"という名称の米国特許第7673555号明細書に例示及び記載されており、その内容全体は引用したことにより本明細書に組み込まれる。
【0053】
ここで説明されかつ添付の図面に示された、材料を収容するための装置及び粉砕装置の実施の形態を用いて材料を粉砕するために、様々な方法が用いられてよい。例えば、容器及び粉砕装置は、コーヒーショップなどの商業的な場面において使用されてよい。コーヒーショップは、5つ以上などの複数の容器を有してよく、そのそれぞれが異なる種類のコーヒー豆を貯蔵している。例えば、客は、特定の種類のコーヒーのミディアムサイズのカップを注文してよい。客が注文した後、バリスタは、コーヒー豆の適切な容器を選択し、続いて容器を粉砕装置の係合部分に配置してよい。
【0054】
このような例において、粉砕装置は制御盤を有してよく、この制御盤においてバリスタはミディアムサイズのカップのコーヒーに対応する制御を選択する。粉砕装置は、容器内のコーヒー豆の種類を認識し、モータを作動させ、コーヒー豆の種類及びコーヒーカップの所望のサイズに対応する適切な規定された時間にわたってアクチュエータを駆動するようにプログラムされている。モータは、コーヒー豆の種類及びコーヒーの所望の分量を認識し、次いで、コーヒーを粉砕するために好適な速度で適切な時間だけ作動する。粉砕装置のアクチュエータは、作動させられ、容器のベース部分におけるアクチュエータと係合する。次いで、容器のベース部分におけるアクチュエータは、コーヒー豆をベース部分に設けられた開口に向かって送るために、オーガなどの送り部材を駆動する。粉砕装置の係合部分のドア開放機構は、容器のドアと係合する。次いで、ドアは開放してよく、容器及び係合部分における開口を通じて所望の量のコーヒー豆を放出する。次いで、粉砕装置はコーヒー豆を粉砕し、粉砕物を、コーヒーフィルタホルダなどの材料ホルダへ排出する。粉砕装置の係合部分における固定機構は、容器のベース部分と相互作用してよく、これにより、粉砕装置が作動させられるときに容器を粉砕装置に確実に取り付ける。
【0055】
このような例において、所望の量のコーヒー豆が粉砕されて材料ホルダへ移送されると、粉砕装置のモータが作動停止して、アクチュエータ、送り部材、及び粉砕装置の粉砕手段を停止させる。ドア開放機構も、ドアから解離して、容器のベース部分の底面における開口に対してドアを閉鎖する。材料ホルダが、粉砕されたコーヒーを受け取った後、バリスタは、一杯のコーヒーを抽出するために、粉砕されたコーヒーを飲料抽出装置へ移送してよい。バリスタは、粉砕装置から容器を取り外してもよい。客が異なる種類のコーヒーを注文すると、バリスタは、異なる種類のコーヒー豆を保持した異なる容器を使用してこのプロセスを繰り返してよい。有利には、幾つかの実施の形態では、バリスタは、一回の使用ごとに粉砕装置を清掃したり、一杯の抽出のために使用される特定の量のコーヒー豆を計量したりする時間及び労力を費やす必要がない。
【0056】
特に、"することができる"、"してもよい"などの条件的な用語は、特にそうでないことが述べられない限り又は用いられる文脈において別の理解がなされない限り、概して、ある実施の形態が、ある特徴、要素及び/又はステップを含むが、他の実施の形態は含まないことを示唆しようとするものである。つまり、このような条件的な用語は、概して、特徴、エレメント及び/又はステップが、1つ以上の実施の形態のために多少なりとも必要とされることを暗示しようとするものではない。
【0057】
多くのバリエーション及び変更が、ここに開示された実施の形態に対してなされてもよく、そのエレメントは、他の許容できる実施例のうちの1つであると理解すべきであることが強調されるべきである。例えば、ここに開示された幾つかの実施の形態では、取外し可能な容器は、組込み型送り部材を有し、粉砕装置は、コーヒー豆を粉砕するための粉砕手段を有する。しかしながら、他の実施の形態では、粉砕装置は、粉砕装置の代わりに、又は粉砕装置に加えて、組込み型粉砕手段を有してもよく、容器は、粉砕装置へ、又は材料ホルダへ直接的に、粉砕されたコーヒーの制御された用量を提供するためにドアを有してよい。加えて、幾つかの実施の形態では、粉砕装置は、容器の代わりに又は容器に加えて送り部材を有してもよい。例えば、粉砕装置は、1つ以上のオーガを有してもよい。したがって、開示された装置、システム及び方法の変化態様を形成するために、開示された実施の形態の様々な特徴及び態様を別の特徴及び態様と組み合わせるか又は別の特徴及び態様に代えることができる。全てのこのような変更及びバリエーションは、個々に開示された実施の形態の範囲に含まれかつ該当することが意図されている。