(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
図に関して以下に提示されている説明は、特に記述がない限り、すべての実施形態に当てはまり、それぞれの実施形態に共通の特徴は、同様に示され、番号が付されている。
【0014】
カテーテルチューブ14上に装着されたバルーン12を有する遠位部分11を備えるカテーテル10が提供される。
図6、
図7および
図8を参照すると、バルーン12は、中間部位16すなわち「バレル」と、端部部位18,20と、を有している。一実施形態では、端部部位18,20は、直径が低減し、中間部位16をカテーテルチューブ14に接合する(したがって、部位18,20は、円錐部または円錐部位と一般的に呼ばれる)。バルーン12は、円錐部位18,20上のバルーン端部(近位端部15aおよび遠位端部15b)においてシールされており、1つ以上の膨張ルーメン17を介して、バルーン12の膨張を可能にする。1つ以上の膨張ルーメン17は、カテーテルチューブ14内に延在し、バルーン12の内部と連通している。
【0015】
また、カテーテルチューブ14は、ガイドワイヤールーメン23を形成する細長いチューブ状のシャフト24を備えている。ガイドワイヤールーメン23は、カテーテル10を通ってガイドワイヤー26を方向付け、その遠位端部に沿って、バルーン12が配置され得る。
図8に図示されているように、このガイドワイヤー26は、カテーテル10の近位端部と、コネクター27の第1のポート25と、を通ってルーメン23内へ延在し、「オーバーザワイヤー」(OTW)配置を実現することが可能であるが、「ラピッドエクスチェンジ」(RX)構成で提供されることも可能である。「ラピッドエクスチェンジ」(RX)構成では、ガイドワイヤー26は、遠位端部により近い側方開口部14aを出ていき(
図9を参照)、または、そうでなければ、バルーン12の遠位で、先端部Pに関連付けされた通路を通して給送される(「ショート」RX;図示せず)。また、流体(例えば、生理食塩水、造影剤、または、その両方)を、膨張ルーメン17を介して、バルーン12の内部区画内へ導入するために、第2のポート29は、コネクター27などによってカテーテル10に関連付けされ得る。
【0016】
バルーン12は、膨張流体を受け入れるための内部を形成する単層または多層のバルーン壁部28を備えることが可能である。バルーン12は、バルーンが膨張させられるときに、1つ以上の方向にそのサイズおよび形状を維持するバルーン壁部28を有する非追従性のバルーンとすることが可能である。非追従性のバルーンの例は、米国特許第6,746,425号、ならびに、米国特許出願公開第2006/0085022号、米国特許出願公開第2006/0085023号、および、米国特許出願公開第2006/0085024号に見出すことが可能であり、それらの開示は、これによって、参照により本明細書に組み込まれる。また、そのような場合に、バルーン12は、膨張の間および膨張の後に一定のままの所定の表面積を有しており、また、膨張の間および膨張の後にそれぞれまたはともに一定のままの所定の長さおよび所定の直径を有している。しかしながら、バルーン12は、代替的に、特定の使用に応じて、半追従性または追従性とすることが可能である。
【0017】
インターベンション治療の間の場所確認能力の向上を提供するために、バルーン12は、X線不透過性の品質を有することが可能である。一実施形態では、このX線不透過性の品質は、臨床医が、比較的容易に、および、高い精度で、バルーン12のうちの1つの部分を別の部分から(例えば、作用表面Wを備えるバレル部位16を円錐部位18,20から)区別することを可能にする態様で提供される。これは、臨床医が、バルーン12(とりわけ、作用表面W)を特定の治療場所に正確に位置決めすることを確実にすることの助けとなり、それは、より詳細に以下の説明で概説されているように、バルーン表面を介した薬品の移送において特に重要となる場合がある。
【0018】
バルーン12の特定のセグメント(例えば、作用表面Wなど)の識別を提供する1つの態様が、
図10、
図11および
図12を参照して説明される。この実施形態では、X線不透過性の品質を有する少なくとも1つのインサート44が、バルーン12の内部区画内に設けられている。バルーン12の折り畳まれた状態、または、その他の状態で接触がなされ得るが、インサート44は、シャフト24から分離されており、近位円錐部位18を形成する壁部28から概して間隔を置いて配置されている。
【0019】
このインサート44は、形態がチューブ状であってもよく、内部区画を通って延在するシャフト24に沿って、また、シャフト24と略同軸に、間隔を隔てた態様で延在する。インサート44の自由端部部分44aは、近位端部15aにおいて、作用表面Wの縁部または範囲と整合した位置に配置されており、一方、反対側の固定された端部部分44bは、(例えば、近位端部において、それがチューブ14に取り付けられる位置などにおいて)バルーン12に接続されている。インサート44と、バルーン12、チューブ14またはその両方と、の間の接続は、締まり嵌め、(接着剤、溶接などを使用する)結合、摩擦、または、接続されているときに2つの異なる部分の相対運動を許容しない固定構成を形成する他の同様の態様によるものとすることが可能である。
【0020】
これは、使用時に、インサート44が内側部材に密接に取り付けられていないことを前提として、内側部材(例えば、シャフト24)の位置と独立して、作用表面Wの近位縁部の正確な識別を可能にする。言い換えれば、シャフト24の任意の屈曲(flexing)またはミスアライメントは、インサート44のX線不透過性の端部44aが作用表面Wの近位縁部と整合しているかどうかとは何の関係もない。したがって、X線不透過性の識別子と作用表面Wの縁部との間のより正確なアライメントは、地理的なミスが起こりにくくなり得るという利点をもたらすことが可能である。
【0021】
また、インサート44,46の一方または両方は、バルーン12の膨張の間にバルーン壁部28との干渉を最小限に抑えるように構成することが可能である。例えば、
図11aに示されているように、インサート44には、1つ以上の穿孔45を設けることが可能である。これらの穿孔45は、いくつかの機能を果たすことが可能である。例えば、穿孔45は、バルーン壁部28が、インサート外側壁部に張り付くこと(例えば、真空の結果など)を防止することが可能である。同様の穿孔がインサート46上に設けられてもよい(図示せず)。また、穿孔45は、インサート44が、チューブ14から出てくる膨張流体がバルーン12の内部区画内へ容易に流れることを妨害するバリアとしての役割を果たすことを防止し、したがって、所望の短い膨張時間を維持することの助けとなる。実際に、そのような穿孔45の存在は、インサート44,46が組み合わせられて、バルーン12の近位端部15aと遠位端部15bとの間に連続的に延在する材料の単一の一体部品になることを可能にする。
【0022】
また、
図10に戻ると、また、同様に
図12を参照すると、少なくとも部分的にX線不透過性の第2のインサート46を、円錐部位20を備える遠位端部15bに設けることが可能である。一実施形態では、このインサート46は、バルーン12の遠位端部15bがシャフト24に固定されて先端部P(これも、上述のように、X線不透過性とすることが可能である)を形成する場所に配置されている。
図12aに示されているように、このインサート46は、シャフト24に接続することが可能であり、または、(特に、バルーン壁部28を形成するために多層構成が使用される場合には)バルーン12の対応する遠位端部15bを形成する材料内に埋め込むことが可能である。
【0023】
どのような場合においても、インサート46の近位端部部分46aは、作用表面Wの遠位縁部で終端しており、識別プロセスを支援するようになっている。バルーン12の内部区画内に延在するこのインサート46の近位端部部分46aは、シャフト24から間隔を置いて配置することが可能であり(
図12aのギャップ47を参照)、曲りによって引き起こされる任意のミスアライメントの影響を受けにくくするようになっている。この端部46aは、部分的にまたは全体的にX線不透過性とすることが可能である。このX線不透過性の端部部分46aは、作用表面Wの遠位縁部と、バルーン12の遠位端部15bと、の間の距離の指示を提供する。また、これらの構成要素の容易な識別を可能にすることが望ましい場合には、インサート46の遠位端部部分46bは、(例えば、異なるX線不透過性の品質(パターン、形状、密度など)を有する)単一の連続的なX線不透過性の構造体としての先端部Pを備えて形成することが可能である。
【0024】
さらなる実施形態が、
図13および
図14に示されており、第2のタイプのインサート48が提示されている。このインサート48は、支柱またはフィンガーの形態の1つ以上の部分を備えることが可能であり、支柱またはフィンガーは、バルーン12の内部区画内に突出し、シャフト24から少なくとも部分的に分離されている。支柱またはフィンガーは、個別の細長い複数のワイヤー50の形態をとることが可能であり、個別の細長いワイヤー50は、傘状に構成され、X線不透過性の材料から部分的にまたは完全に形成されている。
【0025】
具体的には、一実施形態では、ワイヤー50のうちの1つ以上は、近位端部もしくは遠位端部、または、その両方において、バルーン12の作用表面Wを形成する接合部(junction)に対応するX線不透過性の端部部分50aを備える。ワイヤー50のうちの1つ以上の端部部分50aは、金属またはポリマー材料から製作することが可能であり、また、ワイヤーの残部に対して、過大にサイズ決めされた態様で形成することが可能である。例えば、ワイヤー50は、略円形断面を有することが可能であり、端部部分50aは、パッド、玉(beads)、球体またはディスクなどを備え、それぞれが、支持ワイヤーの円形断面よりも大きい直径を有している。どのような場合においても、膨張流体がフィンガーを通過して内部区画内へ自由に流入することができるので、間隔を離して配置された複数のワイヤー50の性質、および、それらの相対的に幅の狭い構成は、膨張時間が遅延することを回避する助けとなる。
【0026】
一実施形態では、1つ以上のワイヤー50は、例えば、端部部分50aを結合することなどによって、作用表面Wの縁部において、バルーン壁部28の内部表面に接着することが可能である。これは、バルーン12の膨張状態および収縮状態の両方での適正な相対位置を確実にすることの助けとなることが可能である。作用表面Wの縁部に整合されて、X線不透過性がワイヤー50の端部部分50aに設けられている任意の場合において、X線不透過性の強化が欠如している材料(例えば、X線不透過性の添加剤、コーティングなどを含まないポリマー)から残部を製作することが可能であるということを認識されたい。
【0027】
自由端部部分50aの反対側の固定端部部分50bにおけるワイヤー50を、結合またはシールが形成される近位端部15aおよび遠位端部15bにおいて、バルーン14に取り付けることが可能であり、したがって、任意の内側部材(例えば、シャフト24)からそれらを分離することができる。1つの可能性のある実施形態では、ワイヤー50は、可撓性であり、したがって、バルーン12が折り畳まれた状態(
図14)の場合に、公称形状に(nominally)潰れることが可能であり、次いで、膨張するときに拡張することが許容される。しかしながら、膨張状態および収縮状態の両方において、ワイヤー50の端部部分50aは、それぞれ、作用表面Wの近位境界および遠位境界と整合したままとなることが可能であり、したがって、膨張の前または後に正しい位置決めを確保することの助けとなることが認識され得る。
【0028】
ワイヤー50が意図するように機能することを確実にするために、それらは、形状記憶を有する材料(例えば、NITINOL)から製作することが可能である。そのような材料は、周囲状態(例えば、温度など)が使用されて、拡張状態または後退状態が高い信頼性で実現されることを確実にすることを可能にし得る。したがって、ワイヤー50は、初期形状(例えば、平坦)を有し、次いで、温度の変化に基づいて、膨張状態において(例えば、それは、バルーン12の内部区画内へ導入されたときの造影流体から生じる)、バルーン12の作用表面Wを識別するためのものに対応する異なる形状をとるように構成することが可能である。そのような場合には、バルーン12の内部区画を通過するシャフト24にスエージ加工された従来のマーカーバンドと比較すると、1つ以上のX線不透過性の部分は、より正確に作用表面Wと整合するように構成されることが可能である。
【0029】
追加的にまたは代替的に、後退可能なシース52が、選択的に後退するために、また、膨張するときに、ワイヤー50が拡張状態へ移動するために、設けられ得る。シース52は、遠隔機構を使用して臨床医によって操作されることが可能であり、または、膨張するときに、圧力によって作動するように構成されることが可能である(例えば、1バールの圧力は、後退を引き起こすとともに、ワイヤー50が拡張することを可能にし、より小さい圧力(または、圧力がないこと)は、動作を逆にする)。
【0030】
X線不透過性のインサートのさらなる実施形態が
図15に示されており、それは、近位端部15aから遠位端部15bまでバルーン12の内部区画内を延在する少なくとも部分的にX線不透過性のワイヤー54を備える。ワイヤー54の端部は、チューブ14とバルーン近位端部15aとの間、および、先端部Oとバルーン遠位端部15bとの間に、シールを形成する結合部の中に含まれ得る。ワイヤー54のX線不透過性の部分は、
図15に示されているように、作用表面Wを備えるバレル部位16に対応することが可能であり、または、
図16に示されているように、端部部位18,20の一方または両方に対応することが可能である。
【0031】
また、他の実施形態と同様に、ワイヤー54の形態の1つ以上のインサートを設けることも可能である。例えば、
図17に示されているように、バルーン12の周囲に等距離に間隔を置いて配置された3つのワイヤー54a,54b,54cを設けることが可能であるが、2つ、4つ、または、それ以上のワイヤーを設けることも可能であり、間隔を等しく離して配置されなくてもよい。また、任意のワイヤー54の単一の部分だけを、
図18に示されているように、バルーン12の遠位円錐部位20に対応するものとして、X線不透過性とすることが可能である。任意の場合において、多数のワイヤーの存在は、特に、
図19に示されているように、円錐部に沿って延在するX線不透過性の部分を有する場合に、平坦化された状態とパンケーキ化された状態との間を見分けることの助けとなり得る。なぜなら、収縮されるときのバルーン12の外観は、
図20のバルーン12’に見ることができるように、膨張状態のときとは著しく異なって見えることとなるからである。
【0032】
X線不透過性の識別子は、バルーン12の内部区画内に挿入される1つ以上のX線不透過性のバンド60の形態をとることが可能である。一実施形態では、
図21および
図22の関連断面図に示されているように、バンド60は、作用表面Wのそれぞれの縁部に1つずつ、バルーン壁部28の内側表面に沿って配置されている。また、バンド60は、作用表面Wに沿って設けることも可能であり、その結果、バルーン12の完全な膨張をX線透視法のもとで確認することの助けとなる。1つ以上のバンド60は、追従性または弾性を有する材料から形成することが可能であり、その結果、収縮状態と膨張状態との間を移動するときにバルーンとともに伸縮する。また、1つ以上のバンド60は、金属(場合により、周囲要因(例えば、温度の上昇または減少)に基づいて形状を変化させる形状記憶材料例えば、NITINOLなどが含まれる)またはポリマー材料とすることが可能である。バンド60は、折り畳む前に、バルーン12の内部区画内へ挿入することが可能であり、または、シャフト24上に設けられ、折り畳まれるときにバルーン12に結合することが可能である(次いで、膨張するときに、バルーン壁部28とともに拡張させられる)。
【0033】
また、バンド60は、例えば、塗装または他の結合などによって、バルーン壁部28の内部表面に適用されるX線不透過性の材料を含むことが可能である。1つの例では、X線不透過性の材料は、例えば、バンド60の形態などで、バルーン12の内部表面に適用される金を含む。金は、その柔軟性および鍛造性を前提として、リーフ形態で適用されることが可能であり、それは、バルーン12の拡張を少しも邪魔することとならないことも意味している。
【0034】
また、上記に説明されているインサートのいずれも、他のX線不透過性の識別子(例えば、パターン、バンド、ストリップなど)に関連して使用することが可能である。詳細は、「MEDICAL BALLOON WITH RADIOPAQUE IDENTIFIER FOR PRECISELY IDENTIFYING THE WORKING SURFACE」(発明者は、Sean Wall、Pat Byrne、Robert Righi、Angela Crall、Paul WalesおよびAllan Ronan)、ならびに、「MEDICAL BALLOON WITH RADIOPAQUE END PORTION FOR PRECISELY IDENTIFYING A WORKING SURFACE LOCATION」(発明者は、Sean Wall、Scott Randall、Robert RighiおよびAngela Crall)という発明の名称の、本出願と同日に出願された同時係属中の出願に見出すことが可能である。先述の出願の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0035】
また、1つ以上の表面エレメント(例えば、ペイロード(薬品、ステント、または、その両方))または作業器具(カッター、フォーカスドフォースワイヤーなど)を血管系内へ運ぶバルーン12は、マーキング技法の先述の説明から利益を得ることが可能である。例えば、
図10に示されているように、例えばバレル部位16と円錐部位18,20との間の移行部にX線不透過性のマーキング30を設けることなどによって形成された作用表面Wを備えるバルーン12は、そのような薬品Dでコーティングされた一部分を備えることが可能である(例えば、血管の内部に適用されるときに所望の治療効果を達成するように構成されたものなど)。また、X線不透過性のマーキング30は、例えば、作用表面Wの全体に沿って、または、作用表面Wの一部分だけに沿って、バルーン12上の薬品Dの場所に対応することも可能である。薬品Dは、製造プロセスの一部として、また、血管系内への挿入のために折り畳む前に、膨張されたバルーンに適用することが可能である。したがって、臨床医は、X線透視装置の利益によって、血管系内でバルーン12を膨張させる前に、作用表面Wの正確な位置を決定して、所望の場所に薬品Dを移送し、所望の治療療法を提供することが可能である。
【0036】
適切なX線不透過性の材料の例には、それに限定されないが、バリウム、ビスマス、タングステン、イリジウム、ヨウ素、金、鉄またはプラチナが含まれる。使用される量は、所望の適用範囲、および、X線不透過性の所望の程度に応じて変えることが可能である。
【0037】
バルーンまたはカテーテルを引用する以下の段落のそれぞれの主題は、それぞれ、他の段落のいずれかで引用されるバルーンまたはカテーテルの一部になり得る。
【0038】
1.1 バルーンカテーテルであって、長手方向に延在する細長いチューブ状のシャフトであって、近位端部および遠位端部を有するシャフトと、シャフトの遠位端部に沿って支持される膨張可能なバルーンであって、膨張させられるときに間隔を隔てて配置された、第1および第2の円錐形状の端部部位と当該円錐形状の部位同士の間の作用表面と、を備え、バルーンは、円錐形状の端部部位から作用表面への移行部を識別する少なくとも1つのX線不透過性のマーキングをさらに備えるバルーンカテーテル。
【0039】
1.2 段落1.1に記載のカテーテルであって、少なくとも1つのX線不透過性のマーキングは、第1の円錐形状の端部部位と作用表面との間の第1の移行部において第1のX線不透過性のマーキングを備え、第2の円錐形状の端部部位と作用表面との間の第2の移行部において第2のX線不透過性のマーキングをさらに備えるカテーテル。
【0040】
1.3 段落1.1または段落1.2に記載のカテーテルであって、少なくとも1つのマーキングはストリップを備えるカテーテル。
【0041】
1.4 段落1.1ないし段落1.3のいずれか1つに記載のカテーテルであって、ストリップの形態の複数のX線不透過性のマーキングをさらに備えるカテーテル。
【0042】
1.5 段落1.4に記載のカテーテルであって、ストリップは、第1および第2の円錐形状の端部部位の間で少なくとも部分的に長手方向に延在するカテーテル。
【0043】
1.6 段落1.4または段落1.5に記載のカテーテルであって、ストリップは環状のバンドを備えるカテーテル。
【0044】
1.7 段落1.1ないし段落1.6のいずれか1つに記載のカテーテルであって、少なくとも2つの間隔を置いて配置されたX線不透過性のマーキングが、それぞれの円錐形状の端部部位に設けられており、それぞれの円錐形状の端部部位の遠位部分および近位部分に隣接するマーキングを備えるカテーテル。
【0045】
1.8 段落1.1ないし段落1.7のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーンは、第1および第2の円錐形状の端部部位の間にバレル部位を備え、バレル部位上に複数のX線不透過性のマーキングをさらに備えるカテーテル。
【0046】
1.9 段落1.1ないし段落1.8のいずれか1つに記載のカテーテルであって、マーキングは、円錐形状の端部部位上に第1のパターンを備え、作用表面上に第2の異なるパターンをさらに備えるカテーテル。
【0047】
1.10 段落1.1ないし段落1.9のいずれか1つに記載のカテーテルであって、少なくとも1つのマーキングは、パターン、ストリップ、ブランド、ロゴ、文字、数字、単語、または、それらの組合せからなる群から選択されるカテーテル。
【0048】
1.11 段落1.1ないし段落1.10のいずれか1つに記載のカテーテルであって、識別子はスケールを備えるカテーテル。
【0049】
1.12 段落1.1ないし段落1.11のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーンは薬品を備えるカテーテル。
【0050】
1.13 段落1.12に記載のカテーテルであって、薬品はX線不透過性のマーキングの場所に対応しているカテーテル。
【0051】
1.14 段落1.12に記載のカテーテルであって、薬品はX線不透過性のマーキング以外の場所に対応しているカテーテル。
【0052】
1.15 段落1.12に記載のカテーテルであって、X線不透過性のマーキングは、X線不透過剤を含むように製剤化された薬品を含有するカテーテル。
【0053】
1.16 バルーン壁部の作用表面上に保持された薬品と、バルーン上の薬品の場所を識別するX線不透過性の識別子と、を有するバルーン。
【0054】
1.17 段落1.16に記載のバルーンであって、X線不透過性の識別子は、薬品を含有する製剤と混合されたX線不透過性の材料を含有するバルーン。
【0055】
1.18 段落1.16に記載のバルーンであって、作用表面は、バルーンのバレル部位に沿っており、X線不透過性の識別子は、バルーンの一方または両方の円錐部位上にあるバルーン。
【0056】
2.1 バルーンカテーテルであって、長手方向に延在する細長いチューブ状のシャフトであって、近位端部および遠位端部を有するシャフトと、シャフトの遠位端部に沿って支持される膨張可能なバルーンであって、膨張されたときに、作用表面を形成する略円筒形状のバレル部位、および、作用表面の一部を形成しない略円錐形状の端部部位を有するバルーンと、を備え、バルーンは、作用表面の相対的な位置を指示するための少なくとも1つのX線不透過性の識別子をさらに備え、識別子は、作用表面の範囲を画定するように、バルーンの円錐形状の端部部位のうちの少なくとも1つに設けられるバルーンカテーテル。
【0057】
2.2 段落2.1に記載のカテーテルであって、識別子はマーキングを備えるカテーテル。
【0058】
2.3 段落2.1または段落2.2に記載のカテーテルであって、第1のマーキングが、第1の円錐形状の部位端部部位と作用表面との間の第1の移行部に設けられ、第2のマーキングが、第2の端部部位と作用表面との間の第2の移行部に設けられるカテーテル。
【0059】
2.4 段落2.2または段落2.3に記載のカテーテルであって、マーキングはストリップを備えるカテーテル。
【0060】
2.5 段落2.1ないし段落2.4のいずれか1つに記載のカテーテルであって、識別子は、バルーンの端部と、バレル部位と、の間に延在する長手方向のストリップを備えるカテーテル。
【0061】
2.6 段落2.1ないし段落2.5のいずれか1つに記載のカテーテルであって、複数の識別子をさらに備えるカテーテル。
【0062】
2.7 段落2.6に記載のカテーテルであって、複数の識別子のそれぞれは長手方向に延在するストリップを備えるカテーテル。
【0063】
2.8 段落2.6または段落2.7に記載のカテーテルであって、識別子は環状のバンドを備えるカテーテル。
【0064】
2.9 段落2.6または段落2.6に従属する段落2.8に記載のカテーテルであって、識別子は長手方向に延在するストリップを備えるカテーテル。
【0065】
2.10 段落2.1ないし段落2.9のいずれか1つに記載のカテーテルであって、間隔を置いて配置された少なくとも2つのX線不透過性の識別子が、それぞれの端部部位に設けられるカテーテル。
【0066】
2.11 段落2.1ないし段落2.10のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バレル部位上に少なくとも1つのX線不透過性の識別子をさらに備えるカテーテル。
【0067】
2.12 段落2.1ないし段落2.11のいずれか1つに記載のカテーテルであって、識別子は、第1のパターンを有する第1の識別子であり、第2の異なるパターンを有する第2の識別子をさらに備えるカテーテル。
【0068】
2.13 段落2.1ないし段落2.12のいずれか1つに記載のカテーテルであって、識別子は少なくとも1つの文字または数字を備えるカテーテル。
【0069】
2.14 段落2.1ないし段落2.13のいずれか1つに記載のカテーテルであって、識別子はロゴを備えるカテーテル。
【0070】
2.15 段落2.1ないし段落2.14のいずれか1つに記載のカテーテルであって、識別子はスケールを備えるカテーテル。
【0071】
2.16 段落2.1ないし段落2.15のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーン上に薬品をさらに備えるカテーテル。
【0072】
3.1 カテーテルに関連して使用するための膨張可能なバルーンであって、第1の端部と第2の端部との間に長手方向に延在する作用表面を有する膨張可能な本体部であって、作用表面の少なくとも第1の端部を識別するために本体部に沿って設けられた少なくとも1つのX線不透過性の識別子を有する膨張可能な本体部を備え、X線不透過性の識別子は、作用表面の第1の端部の場所を識別するための第1のX線撮影用品質と、作用表面の第1の端部以外の場所における第2のX線撮影用品質と、を有している膨張可能なバルーン。
【0073】
3.2 段落3.1に記載のバルーンであって、第2のX線撮影用品質は、作用表面の第2の端部を識別するために設けられるバルーン。
【0074】
3.3 段落3.2に記載のカテーテルであって、第1のX線撮影用品質と第2のX線撮影用品質とは実質的に同じであるカテーテル。
【0075】
3.4 段落3.1に記載のバルーンであって、X線不透過性の識別子はマーキングを備えるバルーン。
【0076】
3.5 段落3.1に記載のバルーンであって、X線不透過性の識別子は、作用表面の第1の端部から第2の端部まで略らせん経路をたどるバルーン。
【0077】
3.6 段落3.1に記載のバルーンであって、識別子は、作用表面に沿って延在する複数のらせん識別子を備えるバルーン。
【0078】
3.7 段落3.1に記載のバルーンであって、識別子はX線不透過性のフィラメントを備えるバルーン。
【0079】
3.8 段落3.7に記載のバルーンであって、フィラメントは、バルーンの作用表面の少なくとも一部分に沿ってらせん状に巻かれるバルーン。
【0080】
3.9 段落3.1ないし段落3.8のいずれか1つに記載のバルーンであって、バルーン上に薬品をさらに備えるバルーン。
【0081】
3.16 カテーテルに関連して使用するためのバルーンであって、外側表面と、バルーンの外側表面に沿って延在する少なくとも1つの巻線と、を有する本体部を備え、バルーンはX線不透過性の品質を有している、バルーン。
【0082】
3.17 段落3.16に記載のバルーンであって、巻線はX線不透過性のフィラメントを備えるバルーン。
【0083】
3.18 段落3.1ないし段落3.17のいずれか1つに記載のバルーンであって、X線不透過性の識別子は、らせんパターンまたはダイヤモンドパターンを備えるバルーン。
【0084】
3.19 段落3.1ないし段落3.18のいずれか1つに記載のバルーンを備えるカテーテル。
【0085】
3.20 カテーテルに関連して使用するための膨張可能なバルーンであって、らせんパターンまたはダイヤモンドパターンを有するX線不透過性の識別子を備える膨張可能なバルーン。
【0086】
4.1 ガイドワイヤーに関連して使用するためのバルーンカテーテルであって、長手方向に延在する細長いチューブ状のシャフトであって、近位端部および遠位端部を有するシャフトと、シャフトの遠位端部に沿って支持される膨張可能なバルーンであって、膨張されたときに、間隔を置いて配置された第1および第2の端部、および、当該端部同士の間の作用表面を有するバルーンと、少なくとも、バルーンの作用表面の場所を識別するためのX線不透過性の部分を有する少なくとも1つのワイヤーと、を備えるバルーンカテーテル。
【0087】
4.2 段落4.1に記載のカテーテルであって、ワイヤーは、第1の状態と第2の状態との間で調節するための形状記憶を有する材料を備えるカテーテル。
【0088】
4.3 段落4.1または段落4.2に記載のカテーテルであって、少なくとも1つのワイヤーは、略長手方向に延在しているカテーテル。
【0089】
4.4 段落4.1ないし段落4.3のいずれか1つに記載のカテーテルであって、X線不透過性の部分は細長いカテーテル。
【0090】
4.5 段落4.1ないし段落4.4のいずれか1つに記載のカテーテルであって、ワイヤーは少なくとも部分的にポリマーを含有するカテーテル。
【0091】
4.6 段落4.1ないし段落4.5のいずれか1つに記載のカテーテルであって、少なくとも1つのワイヤーは少なくとも部分的に弾性を有するカテーテル。
【0092】
4.7 段落4.1ないし段落4.6のいずれか1つに記載のカテーテルであって、略長手方向に延在する複数のワイヤーを備え、複数のワイヤーのうちの少なくとも1つは、少なくとも、バルーンの作用表面の場所を識別するためのX線不透過性の部分を備えるカテーテル。
【0093】
4.8 段落4.1ないし段落4.7のいずれか1つに記載のカテーテルであって、少なくとも1つのワイヤーはバルーンの外側表面に沿って延在しているカテーテル。
【0094】
4.9 段落4.1ないし段落4.8のいずれか1つに記載のカテーテルであって、少なくとも1つのワイヤーはバルーンの内側表面に沿って延在しているカテーテル。
【0095】
4.10 段落4.1ないし段落4.9のいずれか1つに記載のカテーテルであって、少なくとも1つのワイヤーはバルーンの第1の端部から第2の端部へ延在しているカテーテル。
【0096】
4.11 段落4.1ないし段落4.10のいずれか1つに記載のカテーテルであって、少なくとも1つのワイヤーのX線不透過性の部分は、作用表面に対応する、バルーンの一部分に沿って延在しているカテーテル。
【0097】
4.12 段落4.1ないし段落4.11のいずれか1つに記載のカテーテルであって、少なくとも1つのワイヤーのX線不透過性の部分は、作用表面に対応する、バルーンの一部分以外に沿って延在しているカテーテル。
【0098】
4.13 段落4.7、または、段落4.7に従属する段落4.8ないし段落4.12のいずれか1つに記載のカテーテルであって、ワイヤーは、バルーンの周囲に実質的に等距離に間隔を置いて配置されているカテーテル。
【0099】
4.14 段落4.1ないし段落4.13のいずれか1つに記載のカテーテルであって、ワイヤーは、追従性または半追従性の部分を備えるカテーテル。
【0100】
4.15 段落4.1ないし段落4.14のいずれか1つに記載のカテーテルであって、少なくとも部分的にX線不透過性を有するワイヤーの少なくとも1つの端部は、バルーンをシャフトに接続する結合部に取り付けられるカテーテル。
【0101】
4.16 段落4.1ないし段落4.15のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーン上に提供された薬品をさらに備えるカテーテル。
【0102】
4.17 段落4.1ないし段落4.16のいずれか1つに記載のカテーテルであって、少なくとも1つのワイヤーは、少なくとも部分的に、第1の状態と第2の状態との間で調節するための形状記憶を有する材料を含有するカテーテル。
【0103】
4.18 段落4.2または段落4.17に記載のカテーテルであって、形状記憶材料はNITINOLを含有するカテーテル。
【0104】
5.1 ガイドワイヤーとともに使用するように構成されたバルーンカテーテルであって、長手方向に延在する細長いチューブ状のシャフトであって、近位端部および遠位端部を有するシャフトと、シャフトの遠位端部に沿って支持される膨張可能なバルーンであって、膨張されたときに、間隔を置いて配置された第1および第2の端部、および、当該端部同士の間の作用表面を有するバルーンと、バルーンの内部区画内に配置されるインサートであって、少なくとも、シャフトから分離したX線不透過性の部分を有するインサートと、を備えるバルーンカテーテル。
【0105】
5.2 段落5.1に記載のカテーテルであって、インサートは、シャフトに対して移動するように構成されているカテーテル。
【0106】
5.3 段落5.1または段落5.2に記載のカテーテルであって、インサートは、バルーンの第1の端部から作用表面の一方の端部へ延在するカテーテル。
【0107】
5.4 段落5.1ないし段落5.3のいずれか1つに記載のカテーテルであって、インサートは、少なくとも部分的にX線不透過性の材料から作製されたチューブを備えるカテーテル。
【0108】
5.5 段落5.1ないし段落5.4のいずれか1つに記載のカテーテルであって、インサートは、少なくとも1つのフィンガーを備えるカテーテル。
【0109】
5.6 段落5.5に記載のカテーテルであって、フィンガーは、X線不透過性の端部部分を備えるカテーテル。
【0110】
5.7 段落5.1ないし段落5.6のいずれか1つに記載のカテーテルであって、インサートは、バルーンが膨張されたときに、後退状態から拡張状態まで移動するように構成された複数のフィンガーを備えるカテーテル。
【0111】
5.8 段落5.1ないし段落5.7のいずれか1つに記載のカテーテルであって、インサートを少なくとも部分的に覆う後退可能なシースをさらに備えるカテーテル。
【0112】
5.9 段落5.1ないし段落5.8のいずれか1つに記載のカテーテルであって、インサートはワイヤーを備えるカテーテル。
【0113】
5.10 段落5.9に記載のカテーテルであって、ワイヤーは、作用表面に対応するX線不透過性の部分を備えるカテーテル。
【0114】
5.11 段落5.10に記載のカテーテルであって、ワイヤーは、バルーンの第1の端部から第2の端部まで延在し、X線不透過性の部分は、ワイヤーの中間部分を備えるカテーテル。
【0115】
5.12 段落5.10または段落5.11に記載のカテーテルであって、ワイヤーは、バルーンの第1の端部から第2の端部まで延在し、X線不透過性の部分は、ワイヤーの端部部分を備えるカテーテル。
【0116】
5.13 段落5.1ないし段落5.12のいずれか1つに記載のカテーテルであって、インサートの少なくとも1つの端部は、バルーンがチューブ状のシャフトに接続する場所で接続されるカテーテル。
【0117】
5.14 段落5.1ないし段落5.13のいずれか1つに記載のカテーテルであって、インサートは環状のバンドを備えるカテーテル。
【0118】
5.15 段落5.1ないし段落5.14のいずれか1つに記載のカテーテルであって、インサートは複数の穿孔を備えるカテーテル。
【0119】
5.16 段落5.1ないし段落5.15のいずれか1つに記載のカテーテルであって、インサートは形状記憶を有する材料を含有するカテーテル。
【0120】
5.17 段落5.1ないし段落5.16のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーン上に薬品をさらに備えるカテーテル。
【0121】
6.1 カテーテルのための医療用バルーンへブロー成形されるためのパリソンであって、機能的な修正部を有する第1のチューブ状の層と、ブロー成形されたバルーンを形成するために第1のチューブ状の層と結合するように構成された第2のチューブ状の層と、を備えるパリソン。
【0122】
6.2 段落6.1に記載のパリソンであって、第1の層は第2の層の外部にあるパリソン。
【0123】
6.3 段落6.1に記載のパリソンであって、第1の層は第2の層の内部にあるパリソン。
【0124】
6.4 段落6.1ないし段落6.3のいずれか1つに記載のパリソンであって、機能的な修正部はX線不透過性のストリップを備えるパリソン。
【0125】
6.5 段落6.4に記載のパリソンであって、ストリップは円周方向のバンドを備えるパリソン。
【0126】
6.6 段落6.4または段落6.5に記載のパリソンであって、ストリップは、第1の層の第1の端部と第2の端部との間に延在するパリソン。
【0127】
6.7 段落6.1ないし段落6.6のいずれか1つに記載のパリソンであって、第1のチューブ状の層は第2のチューブ状の層から間隔を置いて配置されているパリソン。
【0128】
6.8 段落6.1ないし段落6.7のいずれか1つに記載のパリソンであって、機能的な修正部は、追加されたX線不透過剤、表面パターン、エッチング、1つ以上の穿孔、および、これらの組合せからなる群から選択されるパリソン。
【0129】
6.9 段落6.1ないし段落6.8のいずれか1つに記載のパリソンによって形成される医療用バルーンであって、壁部を有するチューブ状の膨張可能な本体部を備え、本体部は、第1および第2の略円錐形状の端部と、略円錐形状の端部同士の間にあり、作用表面を提供する略円筒形状のバレル部位と、を備える医療用バルーン。
【0130】
6.10 段落6.9に記載のバルーンであって、第1の層はバルーンの第1の端部から第2の端部まで延在するバルーン。
【0131】
6.11 段落6.9に記載のバルーンであって、第1の層は作用表面のみに沿って延在するバルーン。
【0132】
6.12 段落6.9ないし段落6.11のいずれか1つに記載のバルーンであって、第1の層は、壁部の一部分の周囲全体に沿って延在するバルーン。
【0133】
6.13 段落6.9ないし段落6.12のいずれか1つに記載のバルーンであって、第1の層は壁部の全周に沿って延在するバルーン。
【0134】
6.14 段落6.9ないし段落6.13のいずれか1つに記載のバルーンであって、壁部は、間隔を置いて配置された第1および第2のショルダー部を備え、第1の層は、ショルダー部同士の間に位置決めされるバルーン。
【0135】
6.15 段落6.9ないし段落6.14のいずれか1つに記載のバルーンであって、第1および第2の層は、両方とも、バルーンの第1の端部から第2の端部まで延在するバルーン。
【0136】
6.16 段落6.9ないし段落6.15のいずれか1つに記載のバルーンであって、バレル部位にわたって位置決めされ、実質的に作用表面に沿って延在する少なくとも部分的にX線不透過性を有するチューブをさらに備えるバルーン。
【0137】
6.17 段落6.16に記載のバルーンであって、X線不透過性のチューブの近位端部および遠位端部に隣接する第1および第2のショルダー部をさらに備えるバルーン。
【0138】
6.18 段落6.16または段落6.17に記載のバルーンであって、チューブ全体がX線不透過性であるバルーン。
【0139】
7.1 バルーンカテーテルであって、近位端部および遠位端部を有する細長いチューブ状のシャフトと、シャフトの遠位端部に沿って位置決めされるバルーンと、を備え、バルーンの壁部の一部分は、共押出されたX線不透過性の材料を部分的に含有するバルーンカテーテル。
【0140】
7.2 段落7.1に記載のカテーテルであって、X線不透過性の部分は、バルーンの作用表面に沿って延在する少なくとも1つのストリップを備えるカテーテル。
【0141】
7.3 段落7.1または段落7.2に記載のカテーテルであって、X線不透過性の部分は、バルーンの全長表面に沿って延在する少なくとも1つのストリップを備えるカテーテル。
【0142】
7.4 段落7.1ないし段落7.3のいずれか1つに記載のカテーテルであって、X線不透過性の部分は、バルーンの第1の円錐部位に沿って延在する少なくとも1つのストリップを備えるカテーテル。
【0143】
7.5 段落7.4に記載のカテーテルであって、X線不透過性の部分は、バルーンの第2の円錐部位に沿って延在する少なくとも1つのストリップを備えるカテーテル。
【0144】
7.6 段落7.1ないし段落7.5のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーンは複数のX線不透過性の部分を備えるカテーテル。
【0145】
7.7 段落7.6に記載のカテーテルであって、複数のX線不透過性の部分のそれぞれは長手方向のストリップを備えるカテーテル。
【0146】
7.8 段落7.7に記載のカテーテルであって、ストリップは、少なくとも、バルーンの作用表面に沿って延在するカテーテル。
【0147】
7.9 段落7.6ないし段落7.8のいずれか1つに記載のカテーテルであって、複数のX線不透過性の部分は円周方向に間隔を離して配置されているカテーテル。
【0148】
7.10 段落7.1ないし段落7.9のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーンは、バレル部位と、バレル部位のそれぞれの端部にある円錐形状の部位と、を備え、X線不透過性の部分は記バレル部位に設けられるカテーテル。
【0149】
7.11 段落7.1ないし段落7.10のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーンは、バレル部位と、バレル部位のそれぞれの端部にある円錐形状の部位と、を備え、X線不透過性の部分は、前記円錐部位のうちの一方または両方に設けられるカテーテル。
【0150】
7.12 段落7.1ないし段落7.11のいずれか1つに記載のカテーテルであって、X線不透過性の部分はバルーン壁部の層を備えるカテーテル。
【0151】
7.13 段落7.12に記載のカテーテルであって、層は内側層を備えるカテーテル。
【0152】
7.14 段落7.12または段落7.13に記載のカテーテルであって、層は外側層を備えるカテーテル。
【0153】
7.15 段落7.14に記載のカテーテルであって、外側層はエッチングされているカテーテル。
【0154】
7.16 段落7.12ないし段落7.15のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーンは、バレル部位と、バレル部位のそれぞれの端部にある円錐形状の部位と、を備え、層はバレル部位全体に沿って延在するカテーテル。
【0155】
7.17 段落7.12ないし段落7.16のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーンは、バレル部位と、バレル部位のそれぞれの端部にある円錐形状の部位と、を備え、層は、円錐形状の部位の一方または両方の全体に沿って延在するカテーテル。
【0156】
7.18 段落7.1ないし段落7.17のいずれか1つに記載のカテーテルであって、壁部の全部分は共押出されたX線不透過性の材料を含有するカテーテル。
【0157】
7.19 段落7.1ないし段落7.18のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーン上に薬品をさらに備えるカテーテル。
【0158】
7.20 段落7.1ないし段落7.19のいずれか1つに記載のカテーテルであって、X線不透過性の材料はePTFEを含有するカテーテル。
【0159】
8.1 バルーンカテーテルであって、長手方向に延在するシャフトであって、近位端部および遠位端部を有し、少なくとも1つのX線不透過性の識別子を支持するシャフトと、シャフトの遠位端部に沿って支持される膨張可能なバルーンであって、膨張されるときに作用表面を有するバルーンと、作用表面の少なくとも1つの端部を少なくとも1つのX線不透過性の識別子に整合させるためのアクチュエーターと、を備えるバルーンカテーテル。
【0160】
8.2 段落8.1に記載のカテーテルであって、アクチュエーターは、バルーンが収縮された状態に対応する第1の位置と、バルーンが膨張された状態に対応する第2の位置と、を有するカテーテル。
【0161】
8.3 段落8.1または段落8.2に記載のカテーテルであって、アクチュエーターはスプリングを備えるカテーテル。
【0162】
8.4 段落8.1ないし段落8.3のいずれか1つに記載のカテーテルであって、スプリングはリーフスプリングを備えるカテーテル。
【0163】
8.5 段落8.1ないし段落8.4のいずれか1つに記載のカテーテルであって、アクチュエーターは、カテーテルの周りに円周方向に間隔を置いて配置された複数のスプリングを備えるカテーテル。
【0164】
8.6 段落8.1ないし段落8.5のいずれか1つに記載のカテーテルであって、アクチュエーターの第1の部分はバルーンに固定され、アクチュエーターの第2の部分は前記シャフトに対して移動するように構成されているカテーテル。
【0165】
8.7 段落8.6に記載のカテーテルであって、アクチュエーターの第1の部分は、バルーンの壁部上の2つの層の間に捕捉されるカテーテル。
【0166】
8.8 段落8.6または段落8.7に記載のカテーテルであって、シャフトは、アクチュエーターの第2の部分を少なくとも部分的に受け入れるためのチャネルを備えるカテーテル。
【0167】
8.9 段落8.1ないし段落8.8のいずれか1つに記載のカテーテルであって、アクチュエーターの移動を停止させるためのストッパーをさらに備えるカテーテル。
【0168】
8.10 段落8.1ないし段落8.9のいずれか1つに記載のカテーテルであって、X線不透過性の識別子は、シャフトに取り付けられたマーカーを備えるカテーテル。
【0169】
8.11 段落8.1ないし段落8.10のいずれか1つに記載のカテーテルであって、X線不透過性の識別子は、バルーンの内部区画内に位置決めされるインサートを備えるカテーテル。
【0170】
8.12 段落8.1ないし段落8.11のいずれか1つに記載のカテーテルであって、アクチュエーターは、作用表面の遠位端部をX線不透過性の識別子に整合させるための第1のアクチュエーターであり、作用表面の近位端部をX線不透過性の識別子に整合させるための第2のアクチュエーターをさらに備えるカテーテル。
【0171】
8.13 段落8.12に記載のカテーテルであって、第1および第2のアクチュエーターのそれぞれは、複数のスプリングを備えるカテーテル。
【0172】
8.14 段落8.1ないし段落8.13のいずれか1つに記載のカテーテルであって、X線不透過性の識別子は、第1のマーキングおよび第2のマーキングを備え、アクチュエーターは、作用表面の遠位端部を第1のマーキングに整合させるための第1のアクチュエーターであり、作用表面の近位端部を第2のマーキングに整合させるための第2のアクチュエーターをさらに備えるカテーテル。
【0173】
8.15 段落8.1ないし段落8.14のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、長手方向に延在するシャフトであって、近位端部および遠位端部を有し、第1および第2のX線不透過性の識別子を支持するシャフトと、作用表面の第1の端部を第1のX線不透過性のマーキングに整合させるための第1のアクチュエーターと、作用表面の第2の端部を第2のX線不透過性の識別子に整合させるための第2のアクチュエーターと、を備えるバルーンカテーテル。
【0174】
8.16 段落8.1ないし段落8.15のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、バルーンを保持するためのシャフトであって、当該シャフトの壁部の外側部分に形成された少なくとも1つのチャネルを有するシャフトと、バルーンに接続される第1の端部、および、チャネル内に少なくとも部分的に位置決めされる第2の端部を有するアクチュエーターと、を備えるバルーンカテーテル。
【0175】
8.17 段落8.1ないし段落8.16のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、バルーンを保持するためのシャフトであって、当該シャフトの壁部の外側部分に形成された複数のチャネルを有するシャフトを備えるバルーンカテーテル。
【0176】
8.18 段落8.17に記載のカテーテルであって、バルーンに接続される第1の端部、および、チャネルのうちの少なくとも1つに位置決めされる第2の端部を有するアクチュエーターをさらに備えるカテーテル。
【0177】
8.19 段落8.1ないし段落8.8のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーンの壁部に接続されるスプリングを備えるカテーテル。
【0178】
8.20 段落8.19に記載のカテーテルであって、スプリングは少なくとも部分的にX線不透過性であるカテーテル。
【0179】
8.21 段落8.19または段落8.20に記載のカテーテルであって、スプリングはバルーンの壁部の円錐形状の部位に接続されるカテーテル。
【0180】
8.22 段落8.1ないし段落8.21のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、バルーンは薬品を備えるバルーンカテーテル。
【0181】
9.1 ガイドワイヤーとともに使用するためのバルーンカテーテルであって、長手方向に延在する細長いチューブ状のシャフトであって、近位端部および遠位端部を有するシャフトと、シャフトの遠位端部に接続される膨張可能なバルーンであって、作用表面を有するバルーンと、作用表面を識別するためのX線不透過性の識別子と、シャフトの近位端部に隣接する受入部であって、シャフトが少なくとも長手方向に受入部に対して移動することを可能にするように構成されている受入部と、を備えるバルーンカテーテル。
【0182】
9.2 段落9.1に記載のカテーテルであって、シャフトはストッパーを保持し、受入部はストッパーを受け入れるための凹部をさらに備え、凹部は、対応するストッパーの寸法よりも大きい長手方向の寸法を有しているカテーテル。
【0183】
9.3 段落9.2に記載のカテーテルであって、バルーンを膨張させるために膨張流体を供給するためのチューブをさらに備え、チューブは、受入部に接続されるとともに、シャフトと略同軸であり、ストッパーは、凹部とともにシールを形成し、膨張流体がシャフトの周りを通ることを防止するカテーテル。
【0184】
9.4 段落9.3に記載のカテーテルであって、シールはシャフトと同軸に配置されるOリングを備えるカテーテル。
【0185】
9.5 段落9.1に記載のカテーテルであって、X線不透過性の識別子はシャフトから分離されるカテーテル。
【0186】
9.6 段落9.5に記載のカテーテルであって、X線不透過性の識別子は、バルーンの内部区画内に位置決めされるインサートを備えるカテーテル。
【0187】
9.7 段落9.6に記載のカテーテルであって、インサートは、シャフトと同軸に配置されるチューブ状のスリーブを備えるカテーテル。
【0188】
9.8 段落9.6に記載のカテーテルであって、インサートは、バルーンの近位端部にある第1のインサートと、バルーンの遠位端部にある第2のインサートと、を備えるカテーテル。
【0189】
9.9 段落9.1に記載のカテーテルであって、シャフトを位置決めするためのガイドワイヤーをさらに備えるカテーテル。
【0190】
9.10 バルーンカテーテル用のハブであって、バルーンカテーテルは、長手方向に延在する細長いチューブ状のシャフトであって、近位端部および遠位端部を有するシャフトと、膨張流体によって膨張されるためにシャフトの遠位端部に接続される膨張可能なバルーンと、を備え、ハブは、シャフトの近位部分を受け入れるための受入部を有する本体部であって、シャフトが少なくとも長手方向に受入部に対して移動することを可能にするように構成されている本体部と、本体部に対するシャフトの長手方向の移動を拘束するためのストッパーと、を備えるハブ。
【0191】
9.11 段落9.10に記載のハブであって、本体部は、受入部と連通して配置されるガイドワイヤーポートを備え、バルーンを膨張させるための膨張流体を導入するための膨張ポートをさらに備えるハブ。
【0192】
9.12 段落9.10に記載のハブであって、受入部は、ストッパーを受け入れるための凹部をさらに備え、凹部は、対応するストッパーの寸法よりも大きい長手方向の寸法を有しているハブ。
【0193】
9.13 段落9.12に記載のハブであって、ストッパーは、凹部とともにシールを形成し、膨張流体が通ることを防止するハブ。
【0194】
9.14 段落9.10に記載のハブであって、ストッパーはOリングを備えるハブ。
【0195】
9.15 カテーテルであって、バルーンに接続される遠位端部と、スライド移動のために装着される近位端部と、を有するガイドワイヤーシャフトを備えるカテーテル。
【0196】
9.16 段落9.1ないし段落9.15のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーン上に薬品をさらに備えるカテーテル。
【0197】
9.17 カテーテルであって、ガイドワイヤーシャフトの近位端部を受け入れるためのハブを備え、シャフトは、拘束された態様でハブに対してスライド可能に移動するように構成されているカテーテル。
【0198】
10.1 バルーンカテーテルであって、長手方向に間隔を離して配置された近位端部および遠位端部を有する細長いチューブ状のシャフトであって、遠位部分に沿って少なくとも1つのX線不透過性の識別子を有するシャフトを備え、遠位部分は、長手方向の伸長に抵抗性を有する材料から形成されており、バルーンカテーテルは、さらに、シャフトの遠位部分にわたり延在する膨張可能な非追従性のバルーンを備えるバルーンカテーテル。
【0199】
10.2 段落10.1に記載のカテーテルであって、バルーンは、略円錐形状の部位同士の間に位置決めされる略円筒形状のバレル部位を備え、バレル部位は、X線不透過性の識別子に整合する少なくとも1つの縁部を有する作用表面を備えるカテーテル。
【0200】
10.3 段落10.2に記載のカテーテルであって、X線不透過性の識別子は、作用表面の少なくとも1つの縁部に位置決めされる第1のマーカーを備え、作用表面の長手方向の反対側の縁部に位置決めされる第2のマーカーをさらに備えるカテーテル。
【0201】
10.4 段落10.2に記載のカテーテルであって、それぞれのマーカーは、シャフトの遠位部分にスエージ加工されたX線不透過性のバンドを備えるカテーテル。
【0202】
10.5 段落10.1に記載のカテーテルであって、シャフトの遠位部分は、バルーンの近位端部からバルーンの遠位端部までガイドワイヤーをガイドするように構成されたチューブを備えるカテーテル。
【0203】
10.6 段落10.1に記載のカテーテルであって、少なくともシャフトの遠位部分は鋼鉄を含有するカテーテル。
【0204】
10.7 段落10.1に記載のカテーテルであって、前記シャフトは鉄を含有するカテーテル。
【0205】
10.8 段落10.6または段落10.7に記載のカテーテルであって、鋼鉄シャフトはステンレス鋼を含有するカテーテル。
【0206】
10.9 段落10.7または段落10.8に記載のカテーテルであって、鋼鉄シャフトは、バルーンによって覆われた遠位部分以外の部分に沿ってスパイラルカットを備えるカテーテル。
【0207】
10.10 段落10.7または段落10.8に記載のカテーテルであって、鋼鉄シャフトはポリマー層を備えるカテーテル。
【0208】
10.11 段落10.10に記載のカテーテルであって、ポリマー層はシャフトの外側層を備えるカテーテル。
【0209】
10.12 段落10.1に記載のカテーテルであって、シャフトの遠位部分は、編組またはメッシュを有するポリマーシャフトを備えるカテーテル。
【0210】
10.13 段落10.1に記載のカテーテルであって、バルーンは、略円錐形状の部位同士の間に位置決めされる略円筒形状のバレル部位を備え、シャフトの遠位部分は、第1の円錐形状の部位の第1の端部から第2の円錐形状の部位の第2の端部まで延在するカテーテル。
【0211】
10.14 段落10.1に記載のカテーテルであって、非追従性のバルーンは、1つ以上の非弾性繊維を含有するカテーテル。
【0212】
10.15 段落10.1に記載のカテーテルであって、非追従性のバルーンは、ポリエチレンテレフタレートを含有するカテーテル。
【0213】
10.16 段落10.1ないし段落10.15のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーン上に薬品をさらに備えるカテーテル。
【0214】
11.1 バルーンカテーテルであって、長手方向に延在するシャフトであって、圧縮状態から拡張状態へ長手方向に拡張するように構成され、少なくとも1つのX線不透過性の識別子を支持するシャフトと、シャフトに沿って位置決めされる膨張可能なバルーンであって、膨張されるときに、少なくともシャフトの拡張状態においてX線不透過性の識別子と整合させるための作用表面を有するバルーンと、を備えるバルーンカテーテル。
【0215】
11.2 段落11.1に記載のカテーテルであって、拡張可能なシャフトは、拡張可能なエレメントに縦に並んで接続される第1の部分を備えるカテーテル。
【0216】
11.3 段落11.1または段落11.2に記載のカテーテルであって、拡張可能なエレメントはスプリングを備えるカテーテル。
【0217】
11.4 段落11.3に記載のカテーテルであって、スプリングはコイルスプリングを備えるカテーテル。
【0218】
11.5 段落11.3または段落11.4に記載のカテーテルであって、スプリングは引っ張りコイルスプリングを備えるカテーテル。
【0219】
11.6 段落11.2に記載のカテーテルであって、拡張可能なエレメントは蛇腹を備えるカテーテル。
【0220】
11.7 段落11.2に記載のカテーテルであって、拡張可能なエレメントは繊維マトリクスを備えるカテーテル。
【0221】
11.8 段落11.7に記載のカテーテルであって、繊維マトリクスに関連付けられたスプリングをさらに備えるカテーテル。
【0222】
11.9 段落11.2ないし段落11.8のいずれか1つに記載のカテーテルであって、拡張可能なエレメントは、バルーンの内部区画の内側にあるカテーテル。
【0223】
11.10 段落11.2ないし段落11.8のいずれか1つに記載のカテーテルであって、拡張可能なエレメントは、バルーンの内部区画の外側にあるカテーテル。
【0224】
11.11 段落11.2ないし段落11.10のいずれか1つに記載のカテーテルであって、拡張可能なエレメントは、バルーンの一方の端部に接続されるカテーテル。
【0225】
11.12 段落11.2ないし段落11.10のいずれか1つに記載のカテーテルであって、拡張可能なエレメントは、シャフトの第1の部分をシャフトの第2の部分に接続するカテーテル。
【0226】
11.13 段落11.1ないし段落11.12のいずれか1つに記載のカテーテルであって、シャフトは、膨張流体をバルーンに移送するための膨張ルーメンを備えるカテーテル。
【0227】
11.14 段落11.1ないし段落11.13までのいずれか1つに記載のカテーテルであって、少なくとも部分的に拡張状態にある拡張可能なシャフトは、膨張流体をバルーンに移送するためのポートを備え、ポートは、シャフトが非拡張状態にあるときに閉じられるカテーテル。
【0228】
11.15 段落11.1ないし段落11.14までのいずれか1つに記載のカテーテルであって、拡張可能なシャフトは、シャフトの第1の部分をシャフトの第2の部分に接続する第1の拡張可能なエレメントを備え、シャフトの第2の部分をシャフトの第3の部分に接続する第2の拡張可能なエレメントをさらに備えるカテーテル。
【0229】
11.16 段落11.15に記載のカテーテルであって、第1および第2の拡張可能なエレメントは、第1および第2のコイルスプリングを備えるカテーテル。
【0230】
11.17 段落11.16に記載のカテーテルであって、第1および第2のコイルスプリングは、異なるばね定数を有しているカテーテル。
【0231】
11.18 段落11.1ないし段落11.17までのいずれか1つに記載のカテーテルであって、X線不透過性の識別子は、間隔を置いて配置された一対のX線不透過性のマーカーを備え、一方が、作用表面の第1の端部と整合して位置決めされ、他方が、作用表面の第2の端部に位置決めされるカテーテル。
【0232】
11.19 段落11.15ないし段落11.18のいずれか1つに記載のカテーテルであって、第1および第2の拡張可能なエレメントはX線不透過性の材料を含有するカテーテル。
【0233】
11.20 段落11.1ないし段落11.19のいずれか1つに記載のカテーテルであって、X線不透過性の識別子はスプリングを備えるカテーテル。
【0234】
11.21 段落11.2に記載のカテーテルであって、拡張可能なエレメントは、可変のばね定数を有するスプリングを備えるカテーテル。
【0235】
11.22 段落11.1な11.21のいずれか1つに記載のカテーテルであって、シャフトはガイドワイヤールーメンを備えるカテーテル。
【0236】
11.23 段落11.1ないし段落11.22のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーンの外部のガイドワイヤーを受け入れるために、先端部に隣接する通路をさらに備えるカテーテル。
【0237】
11.24 段落11.2に記載のカテーテルであって、第1の部分は、シャフトの遠位端部に隣接しているカテーテル。
【0238】
11.25 バルーンカテーテルであって、シャフトと、バルーンと、長手方向に拡張するように構成され、シャフトをバルーンに接続する拡張可能なエレメントと、を備えるバルーンカテーテル。
【0239】
11.26 段落11.25に記載のカテーテルであって、拡張可能なエレメントは、スプリング、蛇腹、繊維マトリクス、または、これらの組合せからなる群から選択されるカテーテル。
【0240】
11.27 段落11.25または段落11.26に記載のカテーテルであって、拡張可能なエレメントは、カプセル化されたスプリングを備えるカテーテル。
【0241】
11.28 バルーンカテーテルであって、バルーンと、流体をバルーンに供給するために、長手方向に拡張するように構成された拡張可能なエレメントを有する膨張ルーメンと、を備えるバルーンカテーテル。
【0242】
11.29 段落11.25ないし段落11.28のいずれか1つに記載のカテーテルであって、拡張可能なエレメントはX線不透過性の材料を含有するカテーテル。
【0243】
11.30 段落11.1ないし段落11.29のいずれか1つに記載のカテーテルであって、バルーン上に薬品をさらに備えるカテーテル。
【0244】
12.1 バルーンカテーテルであって、長手方向に延在する細長いチューブ状のシャフトであって、近位端部および遠位端部を有するシャフトと、作用表面を有するバルーン壁部から形成された膨張区画を有するバルーンと、を備え、作用表面の場所を識別するための識別子を受け入れるように構成された作用表面に隣接する少なくとも1つのチャンバーをさらに備えるバルーンカテーテル。
【0245】
12.2 段落12.1に記載のバルーンカテーテルであって、シャフトは、チャンバーに流体を供給するための第1のルーメンを備えるバルーンカテーテル。
【0246】
12.3 段落12.2に記載のバルーンカテーテルであって、シャフトは、第1のルーメンとチャンバーとの間にポートを備えるバルーンカテーテル。
【0247】
12.4 段落12.2に記載のバルーンカテーテルであって、シャフトは、バルーンの内部区画に流体を供給するための第2のルーメンを備えるバルーンカテーテル。
【0248】
12.5 段落12.4に記載のバルーンカテーテルであって、シャフトは、第2のルーメンと内部区画との間にポートを備えるバルーンカテーテル。
【0249】
12.6 段落12.1ないし段落12.5のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、識別子は造影剤を含有するバルーンカテーテル。
【0250】
12.7 段落12.1ないし段落12.6のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、造影剤は、X線不透過剤、ポリビニルアセテート、セルロース、流体、液体、固体、粉末、または、これらの組合せからなる群から選択された材料を含有するバルーンカテーテル。
【0251】
12.8 段落12.1ないし段落12.7のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、チャンバーは、バルーンの近位端部において第1のチャンバーを備え、バルーンの遠位端部において第2のチャンバーをさらに備えるバルーンカテーテル。
【0252】
12.9 段落12.8に記載のバルーンカテーテルであって、第2のチャンバーは、ポートを介して第1のチャンバーに流体連通するシャフト内のルーメンから識別子を受け入れるように構成されたバルーンカテーテル。
【0253】
12.10 段落12.1ないし段落12.9のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、チャンバーは略環状であるバルーンカテーテル。
【0254】
12.11 段落12.1ないし段落12.10のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、チャンバーは、バルーンのバレル部位から円錐形状の部位への移行部と、バルーンの端部との間に位置決めされるバルーンカテーテル。
【0255】
12.12 段落12.1ないし段落12.11のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、チャンバーは、バルーン壁部に取り付けられるフィルムによって提供されるバルーンカテーテル。
【0256】
12.13 段落12.1ないし段落12.12のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、チャンバーはバルーン壁部内に埋め込まれるバルーンカテーテル。
【0257】
12.14 段落12.1ないし段落12.13のいずれか1つに記載のバルーンカテーテルであって、チャンバーは、バルーン壁部とシャフトの外側表面との間に延在するフィルムによって提供されるバルーンカテーテル。
【0258】
本開示は、特定の実施形態を提示し、本発明概念を説明しているが、説明されている実施形態に対する多数の修正例、代替例、および変形例が、添付の特許請求の範囲に規定されているように、本発明の領域および範囲から逸脱することなく可能である。例えば、様々な実施形態において提供されている任意の範囲および数値は、公差に起因して、環境的な要因および材料品質の変化に起因して、ならびに、構造体およびバルーンの形状の修正に起因して、変動を受け、したがって、近似されるように考慮されることができ、「約」という用語は、関連する値が、少なくとも、そのような要因に起因して変化し得るということを意味している。したがって、本発明は、説明されている実施形態に限定されるべきではなく、本発明は、以下の特許請求の範囲およびその均等物の用語によって規定される全範囲を有するということが意図されている。