【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決する為に、本発明は、推進装置と固定装置からなる内視鏡を経由して胆道に金属ステントを植込む短外鞘チューブ推進システムを提供し、位置を決めた後ステントを簡単かつ精確に目標位置に釈放し、さらに片手で操作でき、操作の難しさを軽減した操作の成功率も向上させる。
【0005】
本発明は、内視鏡を経由して胆道に金属ステントを植込む短外鞘チューブ推進システムを提供する。当該推進システムは推進装置と固定装置を含む。
【0006】
前記推進装置は、順次に連結する頭端、内芯、副チューブ、主チューブ、滑りバーと尾端、連結線によって連結された短外鞘チューブと工型リング、及び前記内芯の外周に設置されたステントを含み、
前記頭端の頂部には引導糸入口と注水チューブ出水口が設けられ、
前記頭端、前記内芯、前記副チューブは前記主チューブと一体となり、前記内芯の外径は前記副チューブの外径より小さく、前記副チューブの外径は前記主チューブの外径より小さく、
前記短外鞘チューブは、前記内芯の外周を囲んで、前記ステントが釈放される前に前記ステントを置いているように前記内芯との間に空腔を形成し、
前記短外鞘チューブは、長さが前記ステントより長くかつ前記副チューブより短く、
前記副チューブの外径は、前記短外鞘チューブの内径より小さく、前記副チューブ内部の両側には凹部のT型長手方向滑り溝が設置され、前記短外鞘チューブの尾部には前記T型長手方向滑り溝を嵌め込むT型留め金が設置され、前記T型留め金に設置されたT型留め金の連結線附着点が前記連結線の一端に連結され、
前記主チューブの外径が前記短外鞘チューブの外径より等しく又は大きく、
前記頭端に設置された前記引導糸入口から尾側へ延伸して順次に前記頭端、前記内芯、前記副チューブ、前記主チューブに設置された引導糸出口まで通った長円柱形の通道は引導糸腔であり、前記引導糸出口が前記主チューブ頂部に近いチューブ壁に設置され、前記引導糸腔が前記主チューブから伸び出した時、前記主チューブのチューブ壁との交叉点になり、
前記滑りバーの外径が前記主チューブの外径より大きく、前記滑りバー両側に凹部の滑り道を設置し、前記工型リングが前記滑りバーの外周に環状に設置され、前記工型リングは内側に突出片を有し、前記工型リングが前記滑りバーに沿ってスライドするように、前記突出片が前記凹部の滑り
道に設置されており、前記突出片頭側に設置された突出片連結線附着点が、前記連結線の他一端に連結され、
前記連結線が前記短外鞘チューブ尾端の前記T型留め金から、順次に前記副チューブの内部の両側の前記T型長手方向滑り溝と前記主チューブ内における連結線チューブを通し、前記主チューブ尾部チューブ壁における主チューブ糸出口と前記滑りバーの頂部における滑りバー線孔を貫通し、最終に、前記突出片の連線附着点と連結し、これは前記工型リングが前記滑りバーに沿って尾側へ滑る時、前記連結線によって前記短外鞘チューブを連れて前記副チューブに沿って尾側へ滑らせるためであり、
前記尾端には、外部から注射器頭を連結するための注射口を設けてあり、
前記頭端の前記注水チューブ出水口から、前記頭端、前記内芯、前記副チューブ、前記主チューブ、前記滑りバーを貫通し、前記尾端の前記注射口までに注水チューブを設置し、前記前記注射口から造影剤を注入して、前記造影剤が前記注水チューブ出水口から排出したことによって前記頭端の位置を確認するために前記注水チューブが用いられることを、特徴とする内視鏡を経由して胆道に金属ステントを植込む短外鞘チューブ推進装置。
【0007】
また、前記滑りバーの長さが前記副チューブの長さより短くない。
【0008】
また、前記内芯の両端にはX線透過しない
マーキング層を塗布し、X線によって前記内芯及び前記ステントの位置を決めるためである。
【0009】
前記内視鏡生検口を連結しまた前記主チューブ及び引導糸を固定するために前記固定装置が用いられ、固定蓋と固定スナップフィットを含み、
前記推進装置を内視鏡生検口上に接続するため、前記固定蓋中央に収縮可能な生検通道を設置し、前記推進装置を内視鏡生検口上に接続し、前記収縮可能な生検通道
の周りにゴム薄膜を環状に設置し、前記ゴム薄膜が良好な弾性と密封作用を持ち、生検孔道内気体及び内容物逆流の作用を阻止でき、前記推進装置の前記主チューブ及び引導糸が前記収縮可能な生検通道を貫通するにあたり、前記ゴム薄膜中間を突き破り、前記収縮可能な生検通道外側壁から前記ゴム薄膜上方まで楔形のような縦方向の引導糸溝を設置し、前記引導糸出口から通り抜けた引導糸を固定するためであり、前記固定蓋底端には内視鏡生検口を連結するための生検口溝及び内視鏡生検口を固定するための環状硬橡ゴムリングを設置し、
前記固定スナップフィットはU型溝、板締め金と締め金リングを含み、前記U型溝と前記板締め金がそれぞれ前記引導糸溝の両側に固定され、前記板締め金が主軸に
沿って反転し、前記締め金リングは長方形中空リングで、その一側は前記板締め金の両側の側軸孔に嵌め込まれ、前記板締め金を連動し主軸に沿って反転し、前記板締め金及び前記締め金リングを反転したことによって、前記締め金リングに前記U型溝を締めさせて前記板締め金を引き返し、前記固定スナップフィットにしっかりロックさせ、この動作によって、前記収縮可能な通道を収縮させ前記主チューブを固定し及び前記引導糸溝
に引導糸を押し
て固定させる。
【0010】
前記固定スナップフィットは前記固定蓋と一体の構造になる。
【0011】
本発明は片手で内視鏡を経由して胆道に金属ステント植込む短外鞘チューブ推進装置の操作方法を提供する。
ちなみに、親指で前記尾端を押し、少なくとも二つ指がそれぞれ前記工型リングの両側を引き止めながら徐徐に親指へ近づき、前記工型リングが前記連結線によって前記短外鞘チューブを連れて前記副チューブ上に移動し、これによって、前記ステントが外周圧力を失って膨張釈放した。