(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
車両に載せられユーザに操作される第1端末と、道路を通行する他の複数の車両に載せられ所定間隔で位置情報を発信する第2端末とにネットワークを介して接続された道路交通最適化システムのサーバであって、
前記第1端末から受信したルート情報に含まれる現在位置と目的地との間における区間を通行する前記他の複数の車両に載せられた前記第2端末から受信した、所定間隔ごとの位置情報に基づき、前記区間における前記道路の渋滞の状況を示す渋滞度を算出する渋滞度算出手段と、
前記渋滞度算出手段が算出した前記渋滞度に応じて、前記区間の通行料値を算出する通行料値算出手段と、
前記通行料値算出手段が算出した前記通行料値を前記第1端末に送信する通行料値送信手段と、
前記第1端末から受信した選択ルート情報に基づき、前記選択ルート情報が示すルートに含まれる前記区間を特定する選択区間特定手段と、
前記選択区間特定手段が特定した前記区間における、前記通行料値算出手段が算出した前記通行料値を、前記ユーザに請求する請求金額を示す請求金額値に設定する請求金額算出手段と、を備え、
前記通行料値算出手段は、前記区間ごとに設定された基準通行料を示す基準値に、前記渋滞度に応じて変動する変動通行料を示す変動値を加算して前記通行料値を算出し、
前記渋滞度算出手段は、先行する車両に載せられた端末から受信した選択ルート情報を元に前記選択区間特定手段が特定した区間の情報に基づき、当該区間を後から走行する車両の今後の予測を含む渋滞度を算出することを特徴とするサーバ。
前記現在位置と前記目的地までの複数種類のルートと、前記複数種類のルートに含まれる区間ごとに前記算出された通行料値と表形式で示し、前記複数種類のルートのいずれかの選択を促すルート選択画面を、前記第1端末に表示させることを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
車両に載せられユーザに操作される第1端末と、道路を通行する他の複数の車両に載せられ所定間隔で位置情報を発信する複数の第2端末と、ネットワークを介して前記第1端末及び前記複数の第2端末に接続されたサーバと、を備える道路交通最適化システムが実行する道路交通最適化方法であって、
前記サーバにおいて、
前記第1端末から受信したルート情報に含まれる現在位置と目的地との間における区間を通行する前記他の複数の車両に載せられた前記複数の第2端末から受信した、前記所定間隔ごとの前記位置情報に基づき、前記区間における前記道路の渋滞の状況を示す渋滞度を算出する渋滞度算出段階と、
前記渋滞度算出段階で算出した前記渋滞度に応じて、前記区間の通行料値を算出する通行料値算出段階と、
通行料値算出段階で算出した前記通行料値を前記第1端末に送信する通行料値送信段階と、
前記第1端末から受信した選択ルート情報に基づき、前記選択ルート情報が示すルートに含まれる前記区間を特定する選択区間特定段階と、
前記選択区間特定段階で特定した前記区間における、前記通行料値算出段階で算出した前記通行料値を、前記ユーザに請求する請求金額を示す請求金額値に設定する請求金額算出段階と、
前記通行料値算出段階において、前記区間ごとに設定された基準通行料を示す基準値に、前記渋滞度に応じて変動する変動通行料を示す変動値を加算して前記通行料値を算出する段階と、
前記渋滞度算出段階において、先行する車両に載せられた端末から受信した選択ルート情報を元に前記選択区間特定段階で特定した区間の情報に基づき、当該区間を後から走行する車両の今後の予測を含む渋滞度を算出する段階とを含むことを特徴とする道路交通最適化方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献に示された技術は、ユーザが、経済的なアプローチにより有料となる道路の区間を選択したにもかかわらず、渋滞が発生していた場合には、通行料が変化する技術であり、渋滞を緩和することはできない。
【0007】
本発明は、上記のような課題に鑑み、なされたものであり、ユーザが経済的なアプローチにより利用する道路の区間を選択する点を考慮し、道路の渋滞を緩和できる道路交通最適化システム及び道路交通最適化システムの道路交通最適化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような課題を解決するため、本発明の道路交通最適化システムは、以下のような特徴を備える。
【0009】
車両に載せられユーザに操作される第1端末と、道路を通行する他の複数の車両に載せられ所定間隔で位置情報を発信する第2端末とにネットワークを介して接続された道路交通最適化システムのサーバであって、前記第1端末から受信したルート情報に含まれる現在位置と目的地との間における区間を通行する前記他の複数の車両に載せられた前記第2端末から受信した、所定間隔ごとの位置情報に基づき、前記区間における前記道路の渋滞の状況を示す渋滞度を算出する渋滞度算出手段と、前記渋滞度算出手段が算出した前記渋滞度に応じて、前記区間の通行料値を算出する通行料値算出手段と、前記通行料値算出手段が算出した前記通行料値を前記第1端末に送信する通行料値送信手段と、前記第1端末から受信した選択ルート情報に基づき、前記選択ルート情報が示すルートに含まれる前記区間を特定する選択区間特定手段と、前記選択区間特定手段が特定した前記区間における、前記通行料値算出手段が算出した前記通行料値を、前記ユーザに請求する請求金額を示す請求金額値に設定する請求金額算出手段と、を備え、前記通行料値算出手段は、前記区間ごとに設定された基準通行料を示す基準値に、前記渋滞度に応じて変動する変動通行料を示す変動値を加算して前記通行料値を算出
し、前記渋滞度算出手段は、先行する車両に載せられた端末から受信した選択ルート情報を元に前記選択区間特定手段が特定した区間の情報に基づき、当該区間を後から走行する車両の今後の予測を含む渋滞度を算出することを特徴とする。
【0011】
このようにすることで、サーバにおいて、第1端末の現在位置とユーザに指定された目的地との間における区間の渋滞度に応じた通行料を算出する。この通行料は、第1端末の表示手段に、現在位置から目的地までの複数種類のルートに含まれる区間における通行料として表示される。そして、複数種類のルートの中から選択されたルートの通行料をユーザに請求できる。これにより、ユーザは、実際に出発する前に、予め表示手段に表示されたルート毎の通行料を確認し、経済的なアプローチにより、目的地までのルートを選択できる。ここで、一般的にユーザは、通行料が高いルートより、通行料が安いルートを選択する。このため、例えば、ある区間の渋滞度が高いほど(より渋滞しているほど)通行料を高く設定することで、ユーザにより渋滞している区間が選択され利用されるのを抑止し、当該区間の渋滞を緩和できる。したがって、ユーザが経済的なアプローチにより利用する道路の区間を選択する点を考慮し、道路の渋滞を緩和できる道路交通最適化システムを提供できる。
また、渋滞度に応じて変動する変動通行料に加え、区間毎に予め設定された基準通行料を加算した通行料値を算出できる。ここで、例えば、住宅地域や景観を保護したい地域等、車両の通行が望ましくない地域を通る区間の基準通行料を、他の地域を通る区間より高く設定する。また、渋滞が発生しやすい区間、例えば、コンサート会場やスタジアムへのアクセスに便利な区間、イルミネーションが美しい区間等の基準通行料を、他の地域を通る区間より高く設定する。また、空いている状態を維持したい区間、例えば、緊急車両走行用に備えて渋滞が発生するのを抑止したい区間、旅行者が気持ちよく観光できるような観光道路に設定したい区間等の基準通行料を、他の地域を通る区間より高く設定する。これにより、車両の通行が望ましくない地域を通る区間や渋滞が発生しやすい区間や空いている状態を維持したい区間がユーザに選択され利用されるのを抑止し、当該区間において渋滞が発生するのを予め防止できる。
ここで、選択区間特定手段が特定した区間は、ユーザにより選択された区間であり、今後、利用される予定の区間である。例えば、ある時点において、選択区間特定手段により特定された数が、他の区間より多い区間は、他の区間より渋滞する可能性が高い。よって、選択区間特定手段が特定した区間は、今後の渋滞の可能性を示唆する情報である。よって、本発明によれば、第2端末から所定間隔毎に受信した位置情報、即ちリアルタイムの情報と、今後の渋滞の可能性を示唆する情報と、に基づき渋滞度を算出できる。これにより、ある区間における、今後の予測も含む渋滞度に応じた通行料を示し、ユーザにより渋滞する可能性が高い区間が選択され利用されるのを抑止し、当該区間の渋滞を緩和できる。
【0012】
また、上記のサーバにおいて、前記現在位置と前記目的地までの複数種類のルートと、前記複数種類のルートに含まれる区間ごとに前記算出された通行料値と表形式で示し、前記複数種類のルートのいずれかの選択を促すルート選択画面を、前記第1端末に表示させるようにしてもよい。
【0014】
また、上記のサーバにおいて、前記区間に対応付けて、複数の期間ごとに前記基準値を記憶する基準通行料記憶手段を、更に備え、前記通行料値算出手段は、前記基準通行料記憶手段を参照して、現時点が含まれる前記期間の前記基準値に、前記変動値を加算して前記通行料値を算出するようにしてもよい。
【0015】
このようにすることで、渋滞度に応じて変動する変動通行料に加え、期間毎に予め設定された基準通行料を加算した通行料値を算出できる。ここで、例えば、華やいだ夏の景色を見ることができる海岸沿いの区間は夏期に渋滞が発生する。また、紅葉の秋から雪景色を楽しめる山沿いの区間は秋期から冬期にかけて渋滞が発生する。このように、期間によって渋滞が発生する区間がある。そこで、例えば、ある区間において、渋滞が発生しやすい期間の基準通行料を、他の期間より高く設定する。これにより、ある区間において、渋滞が発生しやすい期間に、当該区間がユーザに選択され利用されるのを抑止し、当該区間において渋滞が発生するのを予め防止できる。
【0018】
また、本発明は、以下のように、道路交通最適化方法と捉えることも可能である。
車両に載せられユーザに操作される第1端末と、道路を通行する他の複数の車両に載せられ所定間隔で位置情報を発信する複数の第2端末と、ネットワークを介して前記第1端末及び前記複数の第2端末に接続されたサーバと、を備える道路交通最適化システムが実行する道路交通最適化方法であって、前記サーバにおいて、前記第1端末から受信したルート情報に含まれる現在位置と目的地との間における区間を通行する前記他の複数の車両に載せられた前記複数の第2端末から受信した、前記所定間隔ごとの前記位置情報に基づき、前記区間における前記道路の渋滞の状況を示す渋滞度を算出する渋滞度算出段階と、
前記渋滞度算出段階で算出した前記渋滞度に応じて、前記区間の通行料値を算出する通行料値算出段階と、通行料値算出段階で算出した前記通行料値を前記第1端末に送信する通行料値送信段階と、前記第1端末から受信した選択ルート情報に基づき、前記選択ルート情報が示すルートに含まれる前記区間を特定する選択区間特定段階と、前記選択区間特定段階で特定した前記区間における、前記通行料値算出段階で算出した前記通行料値を、前記ユーザに請求する請求金額を示す請求金額値に設定する請求金額算出段階と
、前記通行料値算出段階において、前記区間ごとに設定された基準通行料を示す基準値に、前記渋滞度に応じて変動する変動通行料を示す変動値を加算して前記通行料値を算出する
段階と、前記渋滞度算出段階において、先行する車両に載せられた端末から受信した選択ルート情報を元に前記選択区間特定段階で特定した区間の情報に基づき、当該区間を後から走行する車両の今後の予測を含む渋滞度を算出する段階とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザが経済的なアプローチにより利用する道路の区間を選択する点を考慮し、道路の渋滞を緩和できる道路交通最適化システム及び道路交通最適化システムの道路交通最適化方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ構成には同じ番号(符号)を付している。
【0022】
まず、本発明の実施形態に係る道路交通最適化システム1の概要について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る道路交通最適化システム1の概要を示す図である。道路交通最適化システム1は、車両に載せられ、ユーザに操作される第1端末10と、道路を通行する車両に載せられ所定間隔で位置情報を発信する複数の第2端末11と、ネットワークを介して第1端末10及び複数の第2端末11に接続されたサーバ20と、を備える。
【0023】
なお、本実施形態の説明においては、説明便宜のため、端末を第1端末10と第2端末11に分けて説明するが、ハードウェアとしては同一の機能を有する機器として構成してもよい。この場合、ハードウェアとしては同一の機能を有する機器として構成された端末であっても、ある区間を先行する車両に載せられた端末は第2端末11として機能し、当該区間を後から通行する車両に載せられた端末は第1端末10として機能する。
【0024】
図1において、“S”は現在位置を示し、“R”は目的地を示す。また、
図1に示す例では、“S”から“R”までの複数種類のルートとして、ルートA、ルートB及びルートCが示されている。また、
図1に示す例では、ルートAに含まれる区間として区間A1、A2及びA3が示されている。また、ルートBに含まれる区間として区間B1、B2、B3及びB4が示されている。また、ルートCに含まれる区間として区間C1及びC2が示されている。
【0025】
道路交通最適化システム1において、ユーザ(
図1に示す例では第1端末10を操作するユーザ)は、実際に出発する前に、予め第1端末10に表示されたルート毎の通行料を確認し、経済的なアプローチにより、目的地までのルートを選択できる。
【0026】
具体的には、道路交通最適化システム1において、第1端末10は、現在位置(
図1に示す例では“S”)を示す現在位置情報及びユーザに指定された目的地(
図1に示す例では“R”)を示す目的地情報を含むルート情報をサーバ20に送信する。サーバ20は、第1端末10から受信したルート情報に含まれる現在位置情報及び目的地情報が示す、現在位置(“S”)と目的地(“R”)との間における区間(区間A1、A2及びA3と、区間B1、B2、B3及びB4と、区間C1及びC2)を通行する車両に載せられた複数の第2端末11から所定間隔毎に位置情報を受信する。そして、サーバ20は、複数の第2端末11から、所定間隔毎に受信した位置情報に基づき、区間A1、A2及びA3と、区間B1、B2、B3及びB4と、区間C1及びC2と、における道路の渋滞度を算出する。
【0027】
本実施形態において、サーバ20は、所定間隔毎に第2端末11から受信した位置情報に基づき、第2端末11の所定時間における移動距離を算出し、移動距離を所定時間で除算することで、各第2端末11の移動速度を算出する。そして、サーバ20は、算出した各第2端末11の移動速度が遅いほど、渋滞度を高く算出する。そして、サーバ20は、算出した渋滞度に応じて、区間の通行料値を算出し、算出した通行料値を第1端末10に送信する。本実施形態において、サーバ20は、渋滞度が高いほど、通行料値を高く算出する。
【0028】
第1端末10は、サーバ20から通行料値を受信し、現在位置(“S”)から目的地(“R”)までの複数種類のルート(ルートA、ルートB及びルートC)と、複数種類のルートに含まれる区間(区間A1、A2及びA3と、区間B1、B2、B3及びB4と、区間C1及びC2)における、サーバ20から受信した通行料値に基づく通行料と、を示し、複数種類のルートのいずれかの選択を促すルート選択画面を表示する。そして、第1端末10は、ユーザによるルートの選択操作を受け付け、選択されたルートを示す選択ルート情報をサーバ20に送信する。
【0029】
そして、サーバ20は、第1端末10から受信した選択ルート情報に基づき、選択ルート情報が示すルートに含まれる区間を特定し、特定した区間の通行料値を、ユーザに請求する請求金額を示す請求金額値とする。
【0030】
これにより、ある区間の渋滞度が高いほど(より渋滞しているほど)通行料を高く設定することで、ユーザにより渋滞している区間が選択され利用されるのを抑止し、当該区間の渋滞を緩和できる。したがって、ユーザが経済的なアプローチにより利用する道路の区間を選択する点を考慮し、道路の渋滞を緩和できる道路交通最適化システムを提供できる。
【0031】
次に、本発明の実施形態に係る道路交通最適化システム1の機能構成について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る道路交通最適化システム1の機能ブロックを示す図である。
【0032】
道路交通最適化システム1は、車両に載せられ、ユーザに操作される第1端末10と、道路を通行する車両に載せられ所定間隔で位置情報を発信する複数の第2端末11と、ネットワークを介して第1端末10及び複数の第2端末11に接続されたサーバ20と、を備える。
【0033】
第1端末10は、ルート情報送信手段101と、通行料値受信手段102と、表示制御手段103と、表示手段104と、入力手段105と、選択ルート送信手段106と、を備える。
【0034】
ルート情報送信手段101は、現在位置を示す現在位置情報及びユーザに指定された目的地を示す目的地情報を含むルート情報をサーバ20に送信する。具体的には、ルート情報送信手段101は、GPS(Global Positioning System)衛星から、GPS信号を受信し、受信したGPS信号に基づき現在位置情報を算出する。また、ルート情報送信手段101は、例えば、ユーザによる入力手段105の操作により指定された目的地を示す目的地情報を記憶部から呼び出し、現在位置情報及び目的地情報を含むルート情報を生成し、サーバ20に送信する。なお、ルート情報送信手段101は、ルートを複数表示する前にユーザによる入力手段105の操作により許容できる条件(例えば、最短から遅れる時間とか、通行料何円以内のルートのみ等)を示す条件情報を受け付けてもよい。
【0035】
通行料値受信手段102は、現在位置と目的地との間における区間(
図1に示す例では、区間A1、A2及びA3と、区間B1、B2、B3及びB4と、区間C1及びC2)の通行料を示す通行料値をサーバ20から受信する。
【0036】
表示制御手段103は、現在位置から目的地までの複数種類のルートと、複数種類のルートに含まれる区間における、通行料値受信手段102が受信した通行料値に基づく通行料と、を示し、複数種類のルートのいずれかの選択を促すルート選択画面を表示手段104に表示する制御を行う。なお、表示制御手段103は、ルート情報送信手段101が条件情報を受け付けた場合には、受け付けた条件情報が示す条件を満たす複数種類のルートと、当該複数種類のルートに含まれる区間における、通行料値受信手段102が受信した通行料値に基づく通行料と、を示し、当該複数種類のルートのいずれかの選択を促すルート選択画面を表示手段104に表示する制御を行ってもよい。
【0037】
図3は、本発明の実施形態に係る表示手段104に表示されるルート選択画面の一例を示す図である。
図3の例では、ルート選択画面には、現在位置(“S”)から目的地(“R”)までの複数種類のルート(ルートA、ルートB及びルートC)と、複数種類のルートに含まれる区間(区間A1、A2及びA3と、区間B1、B2、B3及びB4と、区間C1及びC2)における、通行料が示されるとともに、複数種類のルート(ルートA、ルートB及びルートC)のいずれかの選択を促す文字画像が表示されている。
【0038】
図2に戻って、表示手段104は、ルート選択画面を表示する。入力手段105は、ユーザによるルートの選択操作(
図3の例では、ボタンA、ボタンB又はボタンCのいずれかのタッチ操作)を受け付ける。本実施形態において、表示手段104及び入力手段105は、タッチパネルで構成されているが、これに限らず、表示手段104をディスプレイで構成し、入力手段105を入力キーで構成してもよい。
【0039】
選択ルート送信手段106は、入力手段105で受け付けた選択操作において選択されたルートを示す選択ルート情報をサーバ20に送信する。
【0040】
第2端末11の位置情報送信手段111は、所定間隔(例えば、0.1秒間隔)で位置情報を取得し、取得した位置情報をサーバ20に送信する。具体的には、位置情報送信手段111は、GPS衛星から、GPS信号を受信し、受信したGPS信号に基づき位置情報を算出し、サーバ20に送信する。詳細には、第2端末11の位置情報送信手段111及び上述の第1端末10のルート情報送信手段101は、受信したGPS信号を(自動車の車速パルス(=延べの走行距離)で補完し、その情報をさらに地図情報で補正(マップマッチング)して、現在位置情報を算出する。なお、位置情報送信手段111及びルート情報送信手段101は、現在位置情報が算出できれば、GPS信号に基づく算出に限らず、例えば、第1端末10又は第2端末11の周囲に設置された複数の無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントを検出し、当該無線LANアクセスポイントから電波情報を受信し、受信した電波情報に基づき現在位置情報を算出してもよい。
【0041】
サーバ20は、渋滞度算出手段201と、通行料値算出手段202と、通行料値送信手段203と、選択区間特定手段204と、請求金額算出手段205と、通行料請求手段206と、変動通行料データベース(以下、変動通行料DBとも言う)210と、基準通行料記憶手段としての基準通行料データベース(以下、基準通行料DBとも言う)220と、を備える。
【0042】
渋滞度算出手段201は、第1端末10から受信したルート情報に含まれる現在位置情報及び目的地情報が示す、現在位置と目的地との間における区間を通行する車両に載せられた複数の第2端末11から、所定間隔毎に受信した位置情報に基づき、区間における道路の渋滞度を算出する。詳細には、渋滞度算出手段201は、所定間隔毎に第2端末11から受信した位置情報に基づき、第2端末11の所定時間における移動距離を算出し、移動距離を所定時間で除算することで、各第2端末11の移動速度を算出する。そして、渋滞度算出手段201は、変動通行料DB210を参照して、算出した移動速度に応じた渋滞度を決定する。
【0043】
図4は、本発明の実施形態に係る変動通行料DB210を説明する図である。変動通行料DB210は、複数段階の渋滞度(例えば、1〜5の5段階)に、夫々、移動速度と変動値が対応付けられている。例えば、渋滞度算出手段201は、算出した移動速度が20km/h以下であれば、変動通行料DB210を参照して、渋滞度を“5”に決定する。一方、渋滞度算出手段201は、算出した移動速度が61km/h以上であれば、変動通行料DB210を参照して、渋滞度を“1”に決定する。即ち、本実施形態において、渋滞度は、移動速度が遅いほど渋滞していると推測し、高い値に決定される。
【0044】
また、渋滞度算出手段201は、後述する選択区間特定手段204が特定した区間、及び、複数の第2端末11から、所定間隔毎に受信した位置情報に基づき、区間における渋滞度を算出する。詳細には、渋滞度算出手段201は、後述する選択区間特定手段204が、ある区間を特定した回数に応じて、変動通行料DB210を参照して決定した渋滞度を上方修正する。なお、詳しくは、後述するが、選択区間特定手段204が、ある区間を特定した回数は、今後、当該ある区間を利用する予定の車両数である。例えば、選択区間特定手段204により、ある区間が特定された回数が“10”であれば、今後、10台の車両が当該ある区間を利用すると推定される。渋滞度算出手段201は、例えば、選択区間特定手段204により、ある区間が特定された回数が“10”〜“20”の場合は、変動通行料DB210を参照して決定した渋滞度を“1”上方修正する(例えば、変動通行料DB210を参照して決定した渋滞度が“2”であれば、渋滞度を“3”にする)。また、渋滞度算出手段201は、例えば、選択区間特定手段204により、ある区間が特定された回数が“21”〜“30”の場合は、変動通行料DB210を参照して決定した渋滞度を“2”上方修正する(例えば、変動通行料DB210を参照して決定した渋滞度が“2”であれば、渋滞度を“4”にする)。即ち、渋滞度算出手段201は、選択区間特定手段204により、ある区間が特定された回数が多いほど、変動通行料DB210を参照して決定した当該ある区間の渋滞度をより高い値に変更する。
【0045】
図2に戻って、通行料値算出手段202は、渋滞度算出手段201が算出した渋滞度に応じて、区間の通行料値を算出する。詳細には、通行料値算出手段202は、区間毎に予め設定された基準通行料を示す基準値に、渋滞度に応じて変動する変動通行料を示す変動値を加算して通行料値を算出する。より詳細には、通行料値算出手段202は、基準通行料DB220を参照して、現時点が含まれる期間の基準値に、変動値を加算して通行料値を算出する。具体的には、通行料値算出手段202は、通行料値算出手段202を参照して決定した基準値に、変動通行料DB210を参照して決定した変動値を加算して通行料値を算出する。
【0046】
基準通行料DB220は、区間に対応付けて、複数の期間毎に基準値を記憶する。
図5は、本発明の実施形態に係る基準通行料DB220を説明する図である。基準通行料DB220は、区間(例えば、区間A1、A2及びA3と、区間B1、B2、B3及びB4と、区間C1及びC2)毎に、複数の期間(例えば、1月〜3月、4月〜6月、7月〜9月及び10月〜12月)毎の基準値が対応付けられている。
図5に示すように、基準値は、予め区間毎に夫々決められており、また、同じ区間であっても期間によって異なる場合がる。また、
図4に示すように、変動値は、渋滞度が高い値ほど(移動速度が遅いほど)、高い値(高い値段)が設定されている。
【0047】
図2に戻って、通行料値送信手段203は、通行料値算出手段202が算出した通行料値を第1端末10に送信する。選択区間特定手段204は、第1端末10から受信した選択ルート情報に基づき、選択ルート情報が示すルートに含まれる区間を特定する。また、選択区間特定手段204は、所定の時間(例えば、1時間)において、区間毎に、特定した回数をメモリ上の記憶領域に記憶する。渋滞度算出手段201は、この記憶領域に記憶された値に基づき、渋滞度を変更する。
【0048】
請求金額算出手段205は、選択区間特定手段204が特定した区間における、通行料値算出手段202が算出した通行料値を、ユーザに請求する請求金額を示す請求金額値に設定する。なお、サーバ20は、ルートを走行する車両の第1端末10から継続的に現在位置情報を受信し、当該継続的に受信した現在位置情報から、車両が実際に走行したルートを検証する検証手段を設けてもよい。この場合、請求金額算出手段205は、選択区間特定手段204が特定した区間に基づく通行料値と、検証手段が検証したルートに含まれる区間に基づく通行料値との差額である差額値を算出し、この差額値を選択区間特定手段204が特定した区間に基づく通行料値に加算又は減算した値を請求金額値に設定してもよい。
【0049】
通行料請求手段206は、請求金額算出手段205により設定された請求金額値に基づき、ユーザに通行料を請求する処理を行う。例えば、通行料請求手段206は、ETC(Electronic Toll Collection:自動徴収システム)、クレジットカードによる決済システム、銀行の自動引き落としシステム等、公知の技術により通行料を請求することができる。
【0050】
なお、
図2に示した機能ブロックは、あくまでも一例であり、一つの機能部を分割したり、複数の機能部をまとめて一つの機能部として構成してもよい。サーバ20は一台とは限らず、複数台であってもよい。各機能は、第1端末10、第2端末11及びサーバ20に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)またはハードディスク等の記憶部としての記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されるコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブルや地図データ等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。
【0051】
次に、本発明の実施形態に係る道路交通最適化システム1が実行する道路交通最適化処理について説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る道路交通最適化システム1が実行する道路交通最適化処理フローを示す図である。
【0052】
ステップS1において、第1端末10のルート情報送信手段101は、現在位置を示す現在位置情報及びユーザに指定された目的地を示す目的地情報を含むルート情報をサーバ20に送信する。
【0053】
ステップS2において、サーバ20の渋滞度算出手段201は、第1端末10から受信したルート情報に含まれる現在位置情報及び目的地情報が示す、現在位置と目的地との間における区間を通行する車両に載せられた複数の第2端末11から、所定間隔毎に受信した位置情報に基づき、区間における道路の渋滞度を算出する。
【0054】
ステップS3において、サーバ20の通行料値算出手段202は、ステップS2で渋滞度算出手段201が算出した渋滞度に応じて、区間の通行料値を算出する。ステップS4において、サーバ20の通行料値送信手段203は、ステップS3で通行料値算出手段202が算出した通行料値を第1端末10に送信する。
【0055】
ステップS5において、第1端末10の通行料値受信手段102は、現在位置と目的地との間における区間の通行料を示す通行料値をサーバ20から受信する。
【0056】
ステップS6において、第1端末10の表示制御手段103は、現在位置から目的地までの複数種類のルートと、複数種類のルートに含まれる区間における、ステップS5で通行料値受信手段102が受信した通行料値に基づく通行料と、を示し、複数種類のルートのいずれかの選択を促すルート選択画面を表示手段104に表示する制御を行う。
【0057】
ステップS7において、第1端末10の選択ルート送信手段106は、ステップS6で表示したルート選択画面において、入力手段105で受け付けた選択操作において選択されたルートを示す選択ルート情報をサーバ20に送信する。
【0058】
ステップS8において、サーバ20の選択区間特定手段204は、第1端末10から受信した選択ルート情報に基づき、選択ルート情報が示すルートに含まれる区間を特定する。
【0059】
ステップS9において、サーバ20の請求金額算出手段205は、ステップS8で選択区間特定手段204が特定した区間における、通行料値算出手段202が算出した通行料値を、ユーザに請求する請求金額を示す請求金額値に設定する。
【0060】
ステップS10において、サーバ20の通行料請求手段206は、ステップS9で請求金額算出手段205により設定された請求金額値に基づき、ユーザに通行料を請求する処理を行う。
【0061】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。