特許第6223692号(P6223692)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6223692シューソーターのための解放可能シューおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6223692
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】シューソーターのための解放可能シューおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/46 20060101AFI20171023BHJP
   B65G 17/06 20060101ALI20171023BHJP
   B65G 47/28 20060101ALI20171023BHJP
【FI】
   B65G47/46 B
   B65G17/06 C
   B65G47/28 K
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-38977(P2013-38977)
(22)【出願日】2013年2月28日
(65)【公開番号】特開2013-177246(P2013-177246A)
(43)【公開日】2013年9月9日
【審査請求日】2016年2月24日
(31)【優先権主張番号】13/406,857
(32)【優先日】2012年2月28日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513050039
【氏名又は名称】ファイブズ・イントラロジスティクス・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100095441
【弁理士】
【氏名又は名称】白根 俊郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(72)【発明者】
【氏名】エドワード・イドート
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・バン・シュローダー
【審査官】 中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−012057(JP,A)
【文献】 特表2002−534343(JP,A)
【文献】 特開平05−032309(JP,A)
【文献】 特開平06−255759(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0048677(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/34−47/51
B65G 47/22−47/32
B65G 47/64、47/68−47/78
B65G 47/80、47/84−47/86
B65G 47/90−47/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面を備え、前記搬送表面は、前記搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められ、
また、複数のシューアッセンブリーを備え、各シューアッセンブリーは、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを備えており、前記複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在し、各シューアッセンブリーが前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動しながら前記横方向にも移動することを許し、
前記無端搬送表面は、前記搬送方向と前記搬送方向の反対方向の一方に延在するフック形状部によって形成された前記横方向に延在する溝を備えており、前記シューは、前記フック形状部によって捕らえられる共働エッジを備え、前記エッジが前記溝に沿ってスライドすることを可能にし、
前記シューアッセンブリーのおのおのは、前記シューと前記キャリヤーをともに結合するスナップはめコネクションを備えており、前記スナップはめコネクションは、前記シューアッセンブリーのどんな部分も損傷させることなく、前記シューに作用する不所望な力に応じて前記シューが前記キャリヤーから外れることを許す構造体を有しており、前記スナップはめコネクションは、前記シューが、前記キャリヤーから外された後に工具の使用なしで前記キャリヤーに完全に手で再取り付けされることを許す構造体を有している、ソーターコンベヤー装置。
【請求項2】
前記シューは、ポリオキシメチレンで構成されている、請求項1のソーターコンベヤー装置。
【請求項3】
前記シューは、前記搬送表面の上にベースとカバーを備えており、前記スナップはめコネクションは、前記シューに作用する不所望な力に応じて前記ベースおよびカバーの両方が前記キャリヤーから外れるように置かれている、請求項1のソーターコンベヤー装置。
【請求項4】
前記無端搬送表面は、前記搬送方向と前記搬送方向の反対方向の他方に延在する別のフック形状部によって形成された前記横方向に延在する別の溝を備えており、前記シューは、前記別のフック形状部によって捕らえられる別の共働エッジを備え、前記別のエッジが前記別の溝に沿ってスライドすることを可能にする、請求項1のソーターコンベヤー装置。
【請求項5】
前記スナップはめコネクションはコネクター突起を備えており、前記シューアッセンブリーはさらに、前記シューが横方向に駆動されたときに、不所望な力にさらされることなしに前記コネクター突起が外れることなく、前記シューと前記キャリヤーの間に力を伝達する前記コネクター突起に隣接する駆動突起を備えている、請求項1のソーターコンベヤー装置。
【請求項6】
搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面を備え、前記搬送表面は、前記搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められ、
また、複数のシューアッセンブリーを備え、各シューアッセンブリーは、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを備えており、前記複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在し、各シューアッセンブリーが前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動しながら前記横方向にも移動することを許し、
前記シューアッセンブリーのおのおのは、前記シューと前記キャリヤーをともに結合するスナップはめコネクションを備えており、前記スナップはめコネクションは、前記シューアッセンブリーのどんな部分も損傷させることなく、前記シューに作用する不所望な力に応じて前記シューが前記キャリヤーから外れることを許す構造体を有しており、前記スナップはめコネクションは、前記シューが、前記キャリヤーから外された後に工具の使用なしで前記キャリヤーに完全に手で再取り付けされることを許す構造体を有し、
前記スナップはめコネクションはコネクター突起を備えており、前記シューアッセンブリーはさらに、前記シューが横方向に駆動されたときに、不所望な力にさらされることなしに前記コネクター突起が外れることなく、前記シューと前記キャリヤーの間に力を伝達する前記コネクター突起に隣接する駆動突起を備え、
前記コネクター突起と前記駆動突起の少なくとも一つは、前記キャリヤーから前記複数のスロットの一つを通って前記搬送表面の上に延在する、ソーターコンベヤー装置。
【請求項7】
前記スナップはめコネクションは、前記シューと前記キャリヤーの一方にロック表面を有しているコネクター突起と、前記シューと前記キャリヤーの他方に前記ロック表面に対立する共働ロック表面を有している共働コネクター部材を備えており、前記ロック表面と前記共働ロック表面は互いに対してバイアスされている、請求項1のソーターコンベヤー装置。
【請求項8】
搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面を備え、前記搬送表面は、前記搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められ、
また、複数のシューアッセンブリーを備え、各シューアッセンブリーは、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを備えており、前記複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在するブリッジを有し、各シューアッセンブリーが前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動しながら前記横方向にも移動することを許し、
前記シューアッセンブリーのおのおのは、前記シューと前記キャリヤーをともに結合するスナップはめコネクションを備えており、前記スナップはめコネクションは、ロック表面をもつフック部材をおのおの有する二つのコネクター突起と、前記フック部材の一つがそれに対して係合されて前記シューと前記キャリヤーを保持するそれぞれの共働ロック表面を備えており、
各コネクター突起と各駆動突起は、横方向に延在する主表面を有している薄い部材であり、前記無端搬送表面は、前記搬送方向と前記搬送方向の反対方向の一方に延在するフック形状部によって形成された前記横方向に延在する溝を備えており、前記シューは、前記フック形状部によって捕らえられる共働エッジを備え、前記エッジが前記溝に沿ってスライドすることを可能にし、
前記シューアッセンブリーのおのおのはさらに二つの駆動突起を備えており、各駆動突起は共働開口の中に受け入れられて、前記シューが横方向に駆動されたときに、不所望な力にさらされることなしに前記シューが前記キャリヤーから外れることなく、前記シューと前記キャリヤーの間に力を伝達する、ソーターコンベヤー装置。
【請求項9】
前記無端搬送表面は、前記搬送方向と前記搬送方向の反対方向の他方に延在する別のフック形状部によって形成された前記横方向に延在する別の溝を備えており、前記シューは、前記別のフック形状部によって捕らえられる別の共働エッジを備え、前記別のエッジが前記別の溝に沿ってスライドすることを可能にする、請求項8のソーターコンベヤー装置。
【請求項10】
前記コネクター突起と前記駆動突起の少なくとも一つは、前記キャリヤーから前記複数のスロットの一つを通って前記搬送表面の上に延在する、請求項8のソーターコンベヤー装置。
【請求項11】
前記ロック表面と前記共働ロック表面は互いに対してバイアスされている、請求項8のソーターコンベヤー装置。
【請求項12】
前記シューは、ポリオキシメチレンで構成されている、請求項8のソーターコンベヤー装置。
【請求項13】
前記搬送表面の上に配置された前記シューはベースとカバーを備えており、解放可能スナップはめコネクションは、前記シューに作用する不所望な力に応じて前記ベースおよびカバーの両方が前記キャリヤーから外れるように置かれている、請求項8のソーターコンベヤー装置。
【請求項14】
搬送表面が、搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められる、前記搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面を使用するためのソーターコンベヤー方法であって
各シューアッセンブリーが、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを備えており、複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在する、複数のシューアッセンブリーを準備し、
前記無端搬送表面が、前記搬送方向と前記搬送方向の反対方向の一方に延在するフック形状部によって形成された前記横方向に延在する溝を備え、前記シューが、前記フック形状部によって捕らえられる共働エッジを備え、前記エッジを前記溝に沿ってスライド可能なように捕えさせ、
スナップはめコネクションを使用して前記シューと前記キャリヤーをともに結合し、
前記シューアッセンブリーの少なくともいくつかを、前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動させながらも、前記横方向に移動させ、
前記シューに作用する不所望な力にさらされたときに、前記シューは、前記スナップはめコネクションを含め、前記シューアッセンブリーのどんな部分も損傷させることなく、前記キャリヤーから自動的に外れ、
そのような外れの後に、損傷のない前記スナップはめコネクションを含む、損傷のない前記シューを使用して、工具の使用なしで前記シューを前記キャリヤーに完全に手で再取り付けする、ソーターコンベヤー方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、それぞれの目的地への物品の搬送および排出のためのシューソーターに、特に不所望な外力よって作用されることに応じて分離される解放可能シューおよび関連方法に関連する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、必ずしも従来技術でない本開示に関連する背景情報を提供する。
【0003】
シューソーターは、搬送経路に沿った搬送方向に移動するコンベヤーで構成された一種のソーター搬送システムである。コンベヤーには、搬送方向に対して横の方向にコンベヤーに対して移動可能である複数のプッシャーシューが装着される。各シューは、コンベヤー表面に対するシューの横位置を決定するために搬送表面の下にマウントされたガイドトラックに係合することができるガイドピンまたはホイールに結合される。レールアレンジメントは、ガイドピンまたはホイールの移動方向を搬送方向から搬送方向に対して横に向けられた方向にそらすことができるダイバーターを有している。その仕方では、シューは、搬送経路に沿った適切な目的個所にあるシュートにコンベヤーから品目を横に押し出すことができる。そのようなソーターの例としては、1988年4月19日にBrouwerらに発行された米国特許第4,738,347号、1994年8月2日にSappに発行された米国特許第5,333,715号、1997年3月25日にHeitらに発行された米国特許第5,613,591号がある。
【0004】
しかしながら、シュート上に物品のバックアップが起こり得ることが起こり得る。それが起こった場合、シューがそのあとの物品をそれらの物品の入場を認めない塞がれたシュートに向けて押す可能性がある。したがって、シュー、コンベヤー、および/または搬送される物品を損傷させ得る著しく不所望な(たとえば所定の許容レベルを超える)外力にシューがさらされるかもしれない。各シューは、シューがその駆動ピンから外れるのを可能にするために外力がかかることに応じて働かなくなるか壊れるコネクターエレメントによって取り付けられることがある(たとえば、2009年12月8日にVerploegenらに発行された米国特許第7,628,265号に開示されたコネクターエレメント28、228および260、および2007年4月3日にBrownらに発行された米国特許第7,198,145号に開示されたコネクターエレメント14を参照されたし)。それが起こった場合、シューを再取り付けすることは、不良または破損部品が交換されること、および/または工具の使用を必要とする。再取り付けはまた、作業を正しくおこなうために特別の知識および技術を必要とすることがある。そのような交換プロセスは、交換部品、工具などを得る必要性によって複雑化されることがあり、それは時間を浪費することがあり、ソーティングコンベヤーの相当の停止時間をおそらくもたらす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第4,738,347号
【特許文献2】米国特許第5,333,715号
【特許文献3】米国特許第5,613,591号
【特許文献4】米国特許第7,628,265号
【特許文献5】米国特許第7,198,145号
【発明の概要】
【0006】
開示の一つの側面では、ソーターコンベヤー装置は、搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面を有している。前記搬送表面は、前記搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められる。複数のシューアッセンブリーは、おのおの、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを有している。前記複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在し、各シューアッセンブリーが前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動しながら前記横方向にも移動することを許す。前記シューアッセンブリーのおのおのは、前記シューと前記キャリヤーをともに結合するスナップはめコネクションを有している。前記スナップはめコネクションは、前記シューアッセンブリーのどんな部分も損傷させることなく、前記シューに作用する不所望な力に応じて前記シューが前記キャリヤーから外れることを許す構造体を有している。前記スナップはめコネクションはさらに、前記シューが、前記キャリヤーから外された後に工具の使用なしで前記キャリヤーに完全に手で再取り付けされることを許す構造体を有している。
【0007】
開示の別の側面では、ソーターコンベヤー装置は、搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面を有している。前記搬送表面は、前記搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められる。複数のシューアッセンブリーは、おのおのが、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを有している。前記複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在するブリッジを有し、各シューアッセンブリーが前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動しながら前記横方向にも移動することを許す。前記シューアッセンブリーのおのおのは、前記シューと前記キャリヤーをともに結合するスナップはめコネクションを有している。前記スナップはめコネクションは、ロック表面をもつフック部材をおのおの有する二つのコネクター突起と、前記フック部材の一つがそれに対して係合されて前記シューと前記キャリヤーを保持するそれぞれの共働ロック表面を有している。前記シューアッセンブリーのおのおのはさらに二つの駆動突起を有し、各駆動突起は共働開口の中に受け入れられて、前記シューが横方向に駆動されたときに、不所望な力にさらされることなしに前記シューが前記キャリヤーから外れることなく、前記シューと前記キャリヤーの間に力を伝達する。
【0008】
開示のさらなる側面では、ソーターコンベヤー装置は、搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面を有している。搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面を備え、前記搬送表面は、前記搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められる。複数のシューアッセンブリーは、おのおのが、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを有している。前記複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在するブリッジを有し、各シューアッセンブリーが前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動しながら前記横方向にも移動することを許す。前記シューアッセンブリーのおのおのは、前記シューと前記キャリヤーをともに結合する解放可能スナップはめコネクションを備えている。前記解放可能スナップはめコネクションは、コネクター突起と、それに前記フック部材が係合して前記シューと前記キャリヤーを一緒に保持する共働コネクター部材を有している。前記シューアッセンブリーは、前記共働部材に対して前記コネクター突起をバイアスして前記シューを外すのに必要とされる力を高める可撓性材料で構成されている。
【0009】
開示のまた別の側面では、ソーターコンベヤー方法が、搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面との使用のために提供される。前記搬送表面は、前記搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められる。前記方法は、複数のシューアッセンブリーを提供し、各シューアッセンブリーは、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを備えている。前記複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在する。前記方法は、スナップはめコネクションを使用して前記シューと前記キャリヤーをともに結合すること、
また、前記シューアッセンブリーの少なくともいくつかを、前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動させながらも、前記横方向に移動させることを有していてよい。前記シューに作用する不所望な力にさらされたときに、前記シューは、前記スナップはめコネクションを含め、前記シューアッセンブリーのどんな部分も損傷させることなく、前記キャリヤーから自動的に外れる。そのような外れの後に、前記方法は、損傷のない前記スナップはめコネクションを含む、損傷のない前記シューを使用して、工具の使用なしで前記シューを前記キャリヤーに完全に手で再取り付けすることを有している。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、シューソーターの上部平面図である。
図2図2は、図1のシューソーターの一部分の上部斜視図である。
図3図3は、シューソーターの一側面の正面図である。
図4図4は、物品をシューから移動させるためのシューアッセンブリーの斜視図である。
図5図5は、図4のシューアッセンブリーの分解組立図であり、シューアッセンブリーのキャリヤーとシューを描いている。
図6図6は、図5のシューのベースの底部斜視図である。
図7図7は、キャリヤーとシューベースの間の解放可能コネクションの拡大断片図である。
図8図8は、図7に似た図であり、ベースから外れつつあるシューを描いている。
図9図9は、図7に似た図であり、解放可能コネクションの代替形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
代表的実施形態がここに開示され、本開示の実施形態についての完全な理解を提供するために、特定のコンポーネント、デバイスおよび方法の例などの多数の特定の詳細を含んでいる。その特定の詳細が使用される必要はなく、ここに説明される発達はさまざまな形で具体化されてよいことは、この分野の当業者には明白であろう。実施形態もその特定の詳細も、開示の範囲を限定するように解釈されるべきでない。時として、周知のプロセス、周知のデバイス構造および周知のテクノロジーは、詳細に説明されない。
【0012】
ここに使用される用語は、特定の実例実施形態を説明するためだけのものであり、限定されるように意図されていない。ここに使用されるように、単数形「一」、「一つの」、「その」は、文脈が別の方法で明りょうに示さない限り、複数形も含むように意図されている。用語「備える」、「備えている」、「有している」、「もつ」は包括的であり、したがって、明示された特徴、完全体、ステップ、動作、エレメントおよび/またはコンポーネントの存在を明白にするが、一つ以上の他の特徴、完全体、ステップ、動作、エレメント、コンポーネントおよび/またはそれらの群の存在や追加を妨げない。
【0013】
エレメントまたは層が、他のエレメントまたは層「の上に」、「に係合され」、「に連結され」、または、「に結合され」のように述べられるとき、それは、直接、の上に、に係合され、に連結され、または、に結合されてよく、または、介在するエレメントまたは層が存在してもよい。対照的に、エレメントが、他のエレメントまたは層「の直接上に」、「に直接係合され」、「に直接連結され」、または、「に直接結合され」のように述べられるとき、介在するエレメントまたは層は存在しない。エレメント間の関係を説明するために使用される他の言葉は、(たとえば「の間」対「の直接間」、「隣接し」対「直接隣接し」など)同様に解釈されるべきである。ここに使用されるように、用語「および/または」は、関連して列記された品目の一つ以上の任意およびすべての組み合わせを含む。
【0014】
さまざまなエレメント、コンポーネント、領域、層および/または部分を説明するために、第一、第二、第三などの用語がここに使用されるかもしれないが、それらのエレメント、コンポーネント、領域、層および/または部分は、それらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、一つのエレメント、コンポーネント、領域、層および/または部分を、他の領域、層および/または部分から区別するためだけに使用され得る。「第一」、「第二」などの用語およびここに使用される他の数に関する用語は、文脈によって明りょうに示されない限り、連続または順序を意味していない。したがって、以下で述べられる第一のエレメント、コンポーネント、領域、層および/または部分は、実例実施形態の教示から逸脱しない範囲で、第二のエレメント、コンポーネント、領域、層および/または部分と称されてもよい。
【0015】
実行の順序として明確に示されない限り、ここに説明される方法のステップ、プロセスおよび作業は、議論または例示される特定の順序でのそれらの実行を余儀なく要求するように解釈されるべきではない。ここに開示される追加または代替のステップは、そのような追加または代替のステップが特定の実施形態での使用が明らかにここに開示されるかどうかにかかわらず、ここで議論されるさまざまな実施形態のいずれに使用されてもよいと理解されるべきである。
【0016】
図1〜3には、物品Aを搬送方向Dに目的個所を通り越して案内するための無端コンベヤーを備えている代表的シューソーターが描かれている。コンベヤーは、その上に物品が配置される上向き支持表面を有している。支持表面は、モーター14によって駆動されるスプロケット13などの任意の適切な駆動機構によって搬送方向Dに駆動されるローラーチェーンストランド12に連結されている支持レール15によって形成されてよい。各支持レール15は、レールに沿って縦にすなわち搬送方向Dの横の方向Tに延在するスロット16を形成するために方向Dに離間された一対の水平部10を有している。支持レール15の各端部には、ソーティングコンベヤーのメインフレーム19上を移動するように配置された一対のホイール18を運ぶ挿入物17(図3参照)が取り付けられている。
【0017】
コンベヤーには複数のシューアッセンブリー20が装着され、おのおのが、それぞれのレール15に沿って横方向Tに移動するように配置されている。各シューアッセンブリー20は、キャリヤー22と、それに取り付けられたシュー24を有している(図5参照)。キャリヤー22は、水平部10の下のレール内に配置された主本体26を有している。主本体26からは下方に、ホイール34が回転可能に装着され得るピン32が突出している。
【0018】
シュー24は、それぞれの支持レールに沿ってスライドするように配置され、好ましくは二つの部分すなわちカバー50に装着されたベース52を備えている。図面に見られるように、カバー50はベース52を完全に取り囲む必要はない。しかしながら、カバー50は、独占的でないならば、主要部であるように意図されたコンポーネント、コンベヤー上の物品Aに直接接触するシューアッセンブリーのコンポーネントである。カバー50は、好ましくは、サントプレーン(登録商標)201−64などの熱可塑性エラストマー材料で作られてよく、
また、ベース52は、好ましくは、高い機械的強度および剛性、長期疲れ耐久度、弾性エネルギおよびクリープ抵抗によって特徴づけられるデルリン(登録商標)100STのようなポリオキシメチレンなどのより堅い材料で作られてよい。ベース52は、好ましくは力はめによって、カバー50のウェブ部56を受ける凹部54を有している。ウェブ部56は、そこに形成された開口58を有しており、それは、カバー52がそれらと相互連結されたときにベース52の下側および上側パネル60,62の間に配置される。ウェブ部56は、凹部54に挿入されたときに、圧縮されてベース52との力または摩擦はめを作り出し得る。さらに、カバー50、明確にはウェブ部56のエラストマー材料、説明される理由のため、下側および上側パネル60,62を互いから離れるようにバイアスするバイアス部材として動作する。カバー50はさらに、搬送物品との直接接触をするためのウェブ部56の反対端部に配置された一対の同一端部63を有している。
【0019】
ベース52は、方向Tに延在するレール15のフック形状部61によって形成されたそれぞれの溝69内をその端部エッジ65がスライド可能である一対の足64を有している(図3参照)。搬送される物品は、コンベヤーの支持表面を一緒に定めるフック形状部の上部に直接載るであろうことが認められるであろう。その理由のため、中央フック形状部61aが、外側フック形状部61の中間に設けられ、物品に対する追加支持を提供するが、そのような中央フック形状部がシューアッセンブリーと相互作用することはなく、それは、その中に中央フック形状部が配置されるそれぞれの凹部50aをシューが有しているからである。
【0020】
下側および上側パネル60,62のおのおのは、それらの中に形成される開口のセット、すなわち、下側パネル中の下側開口60a〜dと、上側パネル中の上側開口62a〜d(図6〜7参照)を有している。下側開口60a〜dは、それぞれの上側開口62a〜dと鉛直に整列されている。
【0021】
キャリヤー22の主本体26は、そのキャリヤーもまた好ましくはデルリンで作られ、図7に示されるように、四つの突起またはタブ、すなわち、一対の薄くて平たんな垂直駆動突起70a,70bと、駆動突起の間に配置された一対の薄くて平たんな垂直コネクター突起72a,72bを有している。四つの突起70a,bおよび72a,bは、それぞれのスロット16を包含している共通平面内にある(図5を参照)。四つの突起は、それぞれの支持レール15のスロット16と、それぞれの下側開口60a〜d、ウェブ52に形成された開口58と、それぞれの上側開口62a〜dを通って、連続的に上方に突出している。シューアッセンブリーは、駆動突起70a,bによって横方向Tに駆動され得る。シューアッセンブリーは、溝69の内の足端部エッジ65の係合のために、支持レール15によって搬送方向Dに駆動されるのに対し、駆動突起70a,bはシューアッセンブリーを横方向Tだけに駆動し、それにより、駆動突起を比較的薄くすることを可能にしていることが認められるであろう。
【0022】
各駆動突起70a,bは、駆動力をキャリヤー22からシューへ伝達してスロット16に沿ったいずれかの方向にシューを移動させるためのそれぞれの上側開口62aのエッジに係合する対向鉛直表面71を有している。各駆動突起の上側端部は、鉛直線に対して傾けられた二つの表面73を形成するように斜角が付けられてよい。駆動突起70a,bのおのおのはまた、シューアッセンブリーの正常な移動の間、ベース52の下側パネル60が載る上向き肩部75を有している。
【0023】
コネクター突起72a,bのおのおのは、方向Tにいくらか弾力的に可撓性があってよく、フック形状上側端部を有しており、それらのフック74は互いに向き合っている。各フック74は、シュー24をキャリヤー22に解放可能に連結するために共働ロック表面として動作するそれぞれの上側開口62b,cを取り囲んでいる上側パネル62の上側表面に係合するように配置されたロック表面として動作する下向き肩部76を有している。以前に説明されたように、下側および上側パネル60,62は、カバー50の弾性ウェブ部56によって互いから離れるようにバイアスされる。その結果、ロック表面として動作する下向き肩部76は、上側開口62b,cを取り囲んでいる共働ロック表面として動作する上側パネル62のそれぞれの上側表面に対してバイアスされる。このバイアスするアレンジメントはまた、表面10に対してシュー24を下方へバイアスするように動作し、それは、ベース52の足64の端部65が溝69内に置かれることを保証するのを助けることができる。このバイアスするアレンジメントはまた、水平部10の下側に対してキャリヤー22を上方へ押すようにキャリヤーに上方へ付勢する傾向をもつことができる。したがって、バイアスするアレンジメントは、シューアッセンブリーが支持レール15に沿って移動するときにがらがら音を立てることを低減することができる。
【0024】
駆動突起70a,bに関連した肩部75は、シュー24にかかるバイアス力を限定するように動作することができる。たとえば、肩部75は、どれくらいの下方力がシュー24に加えられ得るかを限定し、それにより、シュー24が搬送表面10に沿ってスライドするときに作り出される摩擦を限定するように置かれることができる。肩部は、上側パネル62のそれぞれの上側表面または共働ロック表面に対して下向き肩部76またはロック表面を押すロック力を高めるために付加的または代替的に置かれてよい。したがって、バイアスするアレンジメントは、コネクター突起と関連するロック表面の境界面には高いロックバイアスする力を発生させつつ、シュー24と搬送表面10の間の境界面には非常に小さい下方力を発生させることができる。
【0025】
図7に見られるように、開口60b,60c,62b,62cのおのおのは、それらの中に配置されるそれぞれのコネクター突起72a,72bの部分よりも大きい幅であってよい。シューアッセンブリーの正常状態では、たとえば、コンベヤーの一方の側に位置するか、シュー24の端部63によって物品が横に押されるとき、シュー24は、移動に対する不所望な妨げ(排出シュートへの物品の詰まりなど)に遭遇しない。この正常状態では、フック74の肩部76は、共働コネクター部材として動作する上側パネル62のそれぞれの表面領域上に横たわり、それによりシュー24をキャリヤー22に固定する。
【0026】
しかしながら、物品を目的知へ押す際、物品が物品の詰まりに遭遇することがあり、物品を押しているシューの端部は、抵抗力F(図4参照)にさらされる。その力が不所望な大きさであることがあり、それにより、一つ以上のシューの端部が上方へ押され、図8に示されるように、それぞれのコネクター突起のフック72a,bが弾性的に曲がってキャリヤー22から外れる。コネクター突起72a,bの可撓性は、そのような一つまたは複数のシューが、シューアッセンブリーの一部のどれも損傷または破損することなく、キャリヤー22から完全に外れることを保証する。詰まりが取り除かれた後、外れたシューは、単にシュー24を置き、下側パネル60が駆動突起70aに沿ってそれらの駆動突起の斜角がつけられた上側端部73によって助けられて下方へ通るように押すことによってどんな工具の使用も必要とすることなく容易に手でキャリヤーに再取り付けされる。各フック74はまた、鉛直線に対して傾斜され、隣接するコネクター突起の傾斜表面78とともに下方集中関係に配置されてよい上向き表面78を有することもできる。上側パネル62は、コネクター突起72a,bの下方集中表面78に接触してコネクター突起を弾力的に互いから離れるように広げる。これは、上側パネル62が、フック74を通り過ぎて下方へ移動することを可能にし、そうすると、コネクター突起は図7に示された状態にすぐに戻る。上側パネル62はまた、駆動突起の斜角がつけられた上側端部73に助けられて駆動突起70a,bに沿って下へスライドする。
【0027】
キャリヤーのコネクター突起72a,bと上側表面および関連開口62b,cをもつ共働コネクター部材が一緒に、排出物品の詰まりえの遭遇に応じてシューが外れるときにシューとキャリヤーのいずれにも損傷が加わることを防止するシューとキャリヤーの間の解放可能コネクションを一緒に形成することが認められるであろう。したがって、外れたシューは、工具の使用ないしで、またシューアッセンブリーのどんな損傷または破損部品も交換する必要なく、容易に再取り付けされ得る。
【0028】
添付の特許請求の範囲の要旨から逸脱しない範囲内において、上に開示された代表的実施形態に対して修正、追加および削除がなされてもよい。たとえば、互いを向き合っているフック74が形成されたコネクター突起の代わりに、図9に示されるように、フックは、代わりに互いに反対向きであってもよい。また、キャリヤーとシューのベースの両方がエラストマー材料で作られるように開示されているが、キャリヤーとベースの一方が堅い材料で作られることも可能である。
【0029】
さらに、工具の使用なしでの、またシューアッセンブリーのどんな損傷または破損部品も交換する必要のない、容易な手での再取り付けを提供する代替解放可能コネクションは当業者に想像され得る。そのような解放可能コネクションの例としては、ここに明確に開示された共働するフックおよび表面の代わりに、共働する突出部および戻り止めを有している代替スナップはめコネクションがある。
【0030】
先の議論に基づいて、さまざまな関連する方法が明白である。たとえば、そのような方法は、搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面10を提供することを有し、搬送表面10は、搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロット16によって分離された複数の表面によって定められて得る。方法は、搬送表面10の上にシュー24を配置し、搬送表面10の下にキャリヤー22を配置し、シュー24とキャリヤー22をともに結合してシューアッセンブリー20を形成することを有していてよい。配置および結合するステップは、複数のシューアッセンブリー20を形成するように繰り返えされ、各シューアッセンブリー20は搬送表面10のスロット16の一つを通って延在し、各シューアッセンブリー20が搬送表面10と一緒に搬送方向に移動しながら横方向にも移動することを許してもよい。
【0031】
方法は、各シュー24およびキャリヤー22をともに結合するためのスナップはめコネクション72a,bと62をもつシューアッセンブリー20を提供すること、
シュー24に作用する不所望な力に応じてスナップはめコネクションを解放してシューアッセンブリー20のどんな部分も損傷させることなくシュー24がキャリヤー22から外れることを許すこと、
キャリヤー22から外れた後に工具の使用なしでスナップはめコネクションを再連結してシュー24がキャリヤー22に完全に再結合されることを許すことのいずれかを有していてよい。
【0032】
方法は、ロック表面76を有していてよいフック部材74をおのおの有していてよい一つまたは二つ以上のコネクター突起72a,bをもつスナップはめコネクションを提供すること、
シュー24とキャリヤー22をともに保持するためにフック部材74ロック表面76が係合する(開口62b,cに隣接する)それぞれの共働ロック表面62を提供することのいずれかを有していてよい。
【0033】
方法は、一つまたは二つ以上の駆動突起70a,bをもつシューアッセンブリー20を提供すること、
シュー24とキャリヤー22をともに結合して、各駆動突起70aが共働開口62a,dおよび60a,dの中に受け入れられて、シューが横方向に駆動されたときに、不所望な力にさらされない限りシュー24がキャリヤー22から外れることなく、シュー24とキャリヤー22の間に力を伝達すること、
コネクター部材72a,b、駆動突起70a,bまたは両方を横方向に延在する主表面を有している薄い部材として提供すること、
コネクター突起70a,bに隣接する駆動突起70a,bを突起が共通平面内で整列されるように提供すること、
共通平面を無端搬送表面10の対応するスロット16と整列させることのいずれかを有していてよい。
【0034】
方法は、シュー24とキャリヤー22をともに結合しつつ、共働部材62に対してコネクター突起72a,bをバイアスしてシュー24がキャリヤー22から外れるのに必要な力を高めるようにシューアッセンブリー20を曲げること、
フック部材74の一部であってよいロック表面76としてコネクター突起72a,bを提供すること、
開口62b,cに隣接してよい共働ロック表面として共働部材62を提供することのいずれかを有していてよい。それぞれの平たんな共働ロック表面62に対して平たんなロック表面76をバイアスしてシュー24とキャリヤー22をともに結合する力を高め得ること、
シュー24とキャリヤー22をともに結合しつつ、共働ロック表面62に対してロック表面76をバイアスしてシュー24をキャリヤー22から外すのに必要な力を高めるようにシューアッセンブリー20を曲げること。
【0035】
方法は、搬送方向と搬送方向の反対方向の一方に延在するフック形状部61によって形成された横方向に延在する溝69をもつ無端搬送表面10を提供すること、共働エッジ65をもつシュー24に提供すること、フック形状部61によって形成された溝69内に共働エッジ65を捕らえること、搬送方向と搬送方向の反対方向の他方に延在するフック形状部61によって形成された横方向に延在する別の溝69をもつ無端搬送表面10を提供すること、別の反対の共働エッジ65をもつ各シュー24を提供すること、別のフック形状部61で別の共働エッジ65を捕らえること、エッジ65を溝69に沿ってスライドさせること、シュー24とキャリヤー22をともに結合しつつシューアッセンブリー20を曲げて、搬送表面10に対してシュー24をバイアスし、エッジ65の一方または両方がそれぞれの溝69内に捕らえられるのを容易にすることのいずれかを有していてよい。
【0036】
方法は、搬送表面10の上に配置されたベース52とカバー50からのシュー24を組み立てること、シュー24に作用する不所望な力に応じてベース52とカバー50の両方をキャリヤー22から取り外すスナップはめコネクションを置くこと、キャリヤー22から複数のスロット16の一つを通って搬送表面10の上に延在するように置かれ得る一つまたは二つ以上の連結突起72a,bと一つまたは二つ以上の駆動突起70a,bを提供すること、搬送表面10の上に延在するコネクター突起72a,b、駆動突起70a,bまたは両方を視覚的に配置することによってシュー24が取り外された搬送表面10の下のキャリヤー22の位置を視覚的に確認すること、シュー24をキャリヤー22に再取り付けする前に、搬送表面10の上に延在するコネクター突起72a,b、駆動突起70a,bまたは両方を使用して、再取り付けのためのキャリヤー22の上にシュー24を正確に置くことのいずれかを有していてよい。
【0037】
方法は、搬送される物品と直接接触するためのベース52とエラストマーカバー50からシュー24を組み立てること、エラストマーカバー50をベース52の下側パネルと上側パネルの間に押しはめして上側パネル62と下側パネル60を互いから離れるようにバイアスすることをもたらし得ること、コネクター突起72a,bと共働コネクター部材62の一方を上側パネル62に提供すること、シュー24のバイアスに抵抗するように置かれたコネクター突起と共働コネクター部材の他方をもつキャリヤー24を提供すること、シュー24をポリオキシメチレンから形成すること、シュー24のベース52をポリオキシメチレンから形成することのいずれかを有していてよい。
【0038】
実施形態の先の説明は例証と説明の目的に提供された。余すところのないように、または開示を限定するように意図されていない。特定の実施形態の個々のエレメント、特徴またはステップは一般に、その特定の実施形態に限定されるものではなく、たとえ結果の組み合わせは、ここに明確に例証または説明されなくても、応用可能な場合、交換可能であり、他の実施形態で使用されてよい。同じものはまた、どんな方法で、別の個々のエレメント、特徴またはステップの包含物または非包含物に変更されてもよい。そのような変更は、開示からの逸脱と見なされるべきではなく、そのような修正はすべて、開示の範囲内に含まれるように意図される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面を備え、前記搬送表面は、前記搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められ、
また、複数のシューアッセンブリーを備え、各シューアッセンブリーは、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを備えており、前記複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在し、各シューアッセンブリーが前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動しながら前記横方向にも移動することを許し、
前記シューアッセンブリーのおのおのは、前記シューと前記キャリヤーをともに結合するスナップはめコネクションを備えており、前記スナップはめコネクションは、前記シューアッセンブリーのどんな部分も損傷させることなく、前記シューに作用する不所望な力に応じて前記シューが前記キャリヤーから外れることを許す構造体を有しており、前記スナップはめコネクションは、前記シューが、前記キャリヤーから外された後に工具の使用なしで前記キャリヤーに完全に手で再取り付けされることを許す構造体を有している、ソーターコンベヤー装置。
[2] 前記シューは、ポリオキシメチレンで構成されている、[1]のソーターコンベヤー装置。
[3] 前記シューは、前記搬送表面の上にベースとカバーを備えており、前記スナップはめコネクションは、前記シューに作用する不所望な力に応じて前記ベースおよびカバーの両方が前記キャリヤーから外れるように置かれている、[1]のソーターコンベヤー装置。
[4] 前記無端搬送表面は、前記搬送方向と前記搬送方向の反対方向の一方に延在するフック形状部によって形成された前記横方向に延在する溝を備えており、前記シューは、前記フック形状部によって捕らえられる共働エッジを備え、前記エッジが前記溝に沿ってスライドすることを可能にする、[1]のソーターコンベヤー装置。
[5] 前記無端搬送表面は、前記搬送方向と前記搬送方向の反対方向の他方に延在する別のフック形状部によって形成された前記横方向に延在する別の溝を備えており、前記シューは、前記別のフック形状部によって捕らえられる別の共働エッジを備え、前記別のエッジが前記別の溝に沿ってスライドすることを可能にする、[4]のソーターコンベヤー装置。
[6] 前記スナップはめコネクションはコネクター突起を備えており、前記シューアッセンブリーはさらに、前記シューが横方向に駆動されたときに、不所望な力にさらされることなしに前記コネクター突起が外れることなく、前記シューと前記キャリヤーの間に力を伝達する前記コネクター突起に隣接する駆動突起を備えている、[1]のソーターコンベヤー装置。
[7] 前記コネクター突起と前記駆動突起の少なくとも一つは、前記キャリヤーから前記複数のスロットの一つを通って前記搬送表面の上に延在する、[6]のソーターコンベヤー装置。
[8] 前記スナップはめコネクションは、前記シューと前記キャリヤーの一方にロック表面を有しているコネクター突起と、前記シューと前記キャリヤーの他方に前記ロック表面に対立する共働ロック表面を有している共働コネクター部材を備えており、前記ロック表面と前記共働ロック表面は互いに対してバイアスされている、[1]のソーターコンベヤー装置。
[9] 搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面を備え、前記搬送表面は、前記搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められ、
また、複数のシューアッセンブリーを備え、各シューアッセンブリーは、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを備えており、前記複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在するブリッジを有し、各シューアッセンブリーが前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動しながら前記横方向にも移動することを許し、
前記シューアッセンブリーのおのおのは、前記シューと前記キャリヤーをともに結合するスナップはめコネクションを備えており、前記スナップはめコネクションは、ロック表面をもつフック部材をおのおの有する二つのコネクター突起と、前記フック部材の一つがそれに対して係合されて前記シューと前記キャリヤーを保持するそれぞれの共働ロック表面を備えており、
前記シューアッセンブリーのおのおのはさらに二つの駆動突起を備えており、各駆動突起は共働開口の中に受け入れられて、前記シューが横方向に駆動されたときに、不所望な力にさらされることなしに前記シューが前記キャリヤーから外れることなく、前記シューと前記キャリヤーの間に力を伝達する、ソーターコンベヤー装置。
[10] 各コネクター突起と各駆動突起は、横方向に延在する主表面を有している薄い部材であり、前記無端搬送表面は、前記搬送方向と前記搬送方向の反対方向の一方に延在するフック形状部によって形成された前記横方向に延在する溝を備えており、前記シューは、前記フック形状部によって捕らえられる共働エッジを備え、前記エッジが前記溝に沿ってスライドすることを可能にする、[9]のソーターコンベヤー装置。
[11] 前記無端搬送表面は、前記搬送方向と前記搬送方向の反対方向の他方に延在する別のフック形状部によって形成された前記横方向に延在する別の溝を備えており、前記シューは、前記別のフック形状部によって捕らえられる別の共働エッジを備え、前記別のエッジが前記別の溝に沿ってスライドすることを可能にする、[10]のソーターコンベヤー装置。
[12] 前記コネクター突起と前記駆動突起の少なくとも一つは、前記キャリヤーから前記複数のスロットの一つを通って前記搬送表面の上に延在する、[9]のソーターコンベヤー装置。
[13] 前記ロック表面と前記共働ロック表面は互いに対してバイアスされている、[9]のソーターコンベヤー装置。
[14] 前記シューは、ポリオキシメチレンで構成されている、[9]のソーターコンベヤー装置。
[15] 前記搬送表面の上に配置された前記シューはベースとカバーを備えており、前記解放可能スナップはめコネクションは、前記シューに作用する不所望な力に応じて前記ベースおよびカバーの両方が前記キャリヤーから外れるように置かれている、[9]のソーターコンベヤー装置。
[16] 搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面を備え、前記搬送表面は、前記搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められ、
また、複数のシューアッセンブリーを備え、各シューアッセンブリーは、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを備えており、前記複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在するブリッジを有し、各シューアッセンブリーが前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動しながら前記横方向にも移動することを許し、
前記シューアッセンブリーのおのおのは、前記シューと前記キャリヤーをともに結合する解放可能スナップはめコネクションを備えており、前記解放可能スナップはめコネクションは、コネクター突起と、それに前記フック部材が係合して前記シューと前記キャリヤーを一緒に保持する共働コネクター部材を備えており、
前記シューアッセンブリーは、前記共働部材に対して前記コネクター突起をバイアスして前記シューを外すのに必要とされる力を高める可撓性材料で構成されている、ソーターコンベヤー装置。
[17] 前記シューは、搬送される物品に直接接触するエラストマーカバーと、前記コネクター突起と前記共働コネクター部材の一方を備えているベースを備えており、前記キャリヤーは、前記コネクター突起と前記共働コネクター部材の他方を備えており、前記エラストマーカバーは、前記ベースの前記コネクター突起と前記共働コネクター部材の前記一方を前記コネクター突起と前記共働コネクター部材の前記他方に対してバイアするように前記ベースに結合されている、[16]のソーターコンベヤー装置。
[18] 前記キャリヤーは、フック部材の形をしているコネクター突起を備えており、前記ベースは、開口に隣接する表面の形をしている共働コネクター部材を備えている、[17]のソーターコンベヤー装置。
[19] 前記シューは、搬送される物品に直接接触するエラストマーカバーと、下側パネルと上側パネルと前記上側パネルと連合される前記コネクター突起と前記共働コネクター部材の一方を備えているベースを備えており、前記エラストマーカバーは、前記上側および下側パネルを互いから離れるようにバイアするように前記上側および下側パネルの間で前記ベースに結合されており、前記キャリヤーは、前記コネクター突起と前記共働コネクター部材の他方を備えており、前記シューのバイアスに抵抗するように置かれている、[16]のソーターコンベヤー装置。
[20] 前記キャリヤーは、前記フック部材の形をしているコネクター突起を備えており、前記ベースは、前記上側パネルの開口に隣接する表面の形をしている共働コネクター部材を備えている、[19]のソーターコンベヤー装置。
[21] 前記シューは、ポリオキシメチレンで構成されている、[19]に記載のソーターコンベヤー装置。
[22] 前記シューアッセンブリーはさらに、前記シューが横方向に駆動されたときに、不所望な力にさらされることなしに前記コネクター突起が外れることなく、前記シューと前記キャリヤーの間に力を伝達する前記コネクター突起に隣接する駆動突起を備えている、[16]のソーターコンベヤー装置。
[23] 前記コネクター突起と前記駆動突起は、それぞれのスロットとともに共通平面内にあり、前記コネクター突起と前記駆動突起の両方は、前記キャリヤーから前記複数のスロットの一つを通って前記搬送表面の上に延在する、[22]のソーターコンベヤー装置。
[24] 搬送方向に移動可能な無端上向き搬送表面との使用のためのソーターコンベヤー方法であり、前記搬送表面は、前記搬送方向に対して横方向に延在する複数のスロットによって分離された複数の表面によって定められ、
複数のシューアッセンブリーを提供し、各シューアッセンブリーは、前記搬送表面の上に配置されたシューと、前記搬送表面の下に配置されたキャリヤーを備えており、前記複数のシューアッセンブリーのおのおのは、前記搬送表面の前記スロットの少なくとも一つを通って延在し、
スナップはめコネクションを使用して前記シューと前記キャリヤーをともに結合し、
前記シューアッセンブリーの少なくともいくつかを、前記搬送表面と一緒に前記搬送方向に移動させながらも、前記横方向に移動させ、
前記シューに作用する不所望な力にさらされたときに、前記シューは、前記スナップはめコネクションを含め、前記シューアッセンブリーのどんな部分も損傷させることなく、前記キャリヤーから自動的に外れ、
そのような外れの後に、損傷のない前記スナップはめコネクションを含む、損傷のない前記シューを使用して、工具の使用なしで前記シューを前記キャリヤーに完全に手で再取り付けする、ソーターコンベヤー方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9