(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下で説明する実施の形態は、本発明をテーマパーク等の施設における迷子の捜索に適用する例であるが、本実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。また、本明細書及び特許請求の範囲において「迷子」という用語は、行方がわからなくなった子供のみでなく、行方がわからなくなった大人についても用いる。
【0012】
(システム構成、動作概要)
図1に本発明の実施の形態に係る迷子捜索システムの概要構成図を示す。
図1には、本実施の形態の処理の概要も示されている。
【0013】
図1に示すように、本実施の形態に係る迷子捜索システムは、センターサーバ10(捜索制御装置と呼んでもよい)を含み、登録用端末20、受付用端末30、及び捜索用端末40がそれぞれネットワーク(携帯電話網、インターネット等)を介してセンターサーバ10と通信を行うように構成されている。
【0014】
センターサーバ10は、各端末と通信を行うとともに、管理情報を格納して情報の登録、更新、検索等を制御する。登録用端末20、受付用端末30、及び捜索用端末40はそれぞれスマートフォン等の携帯無線端末である。登録用端末20は、迷子情報の事前登録を行う端末である。受付用端末30は、迷子の捜索依頼を行う端末である。捜索用端末40は、係員が迷子の捜索に用いる端末である。
【0015】
登録用端末20、受付用端末30、及び捜索用端末40は、例えば施設に配備され、係員が保持する端末である。各端末は、事前登録機能、迷子捜索受付機能、迷子捜索機能の全てを備えてもよいし、使用用途に応じた機能のみを備えてもよい。これらの機能は、例えばネットワークから端末にダウンロードされるアプリケーションにより実現される。登録用端末20、受付用端末30、及び捜索用端末40を総称して係員端末と呼ぶ場合がある。なお、登録用端末20、受付用端末30については、携帯無線端末でなくてもよく、登録機能、受付機能を備えたPC等の固定端末であってもよい。固定端末を受付用端末30として使用する場合、当該固定端末の位置情報をセンターサーバ10に登録しておくことで、当該位置情報を後述する捜索範囲を次第に広げる例における受付用端末30の位置情報として使用することができる。
【0016】
また、登録用端末20及び/又は受付用端末30として、(迷子の)親が保持する端末を使用することもできる。以下、迷子の親が保持する端末を親端末と呼ぶ。親端末を登録用端末20及び/又は受付用端末30として使用する場合、親端末を登録用端末20及び/又は受付用端末30と称してもよい。
【0017】
図1を参照して、本実施の形態に係るシステムの動作の概要を説明する。ユーザが施設に入場する際に、タグIDを格納した迷子タグを備えるキャラクターグッズ等が配布される。迷子タグは、例えばNFC、RFID等の近距離無線通信に対応するタグである。迷子タグは、Suica(登録商標)等のICカードであってもよい。また、迷子タグは、バーコード等の光学的に読み取るタグIDが印刷された媒体であってもよい。タグIDは迷子タグ毎に異なる。
【0018】
登録用端末20に迷子タグからタグIDを読み取らせるとともに、登録用端末20がタグID、名前、写真、連絡先等をセンターサーバ10に送信することで事前登録を行う(ステップ1)。その後、例えば子が迷子になったものとすると、親が係員のところに行き、係員が保持する受付用端末30により、親が持っている迷子タグからタグIDを読み取って、タグIDを含む捜索依頼をセンターサーバ10に送信する(ステップ2)。なお、親が親端末から捜索依頼を行ってもよい。捜索依頼を受けたセンターサーバ10は、タグIDに対応付けて登録されている写真等の情報を捜索用端末40に送信することで、捜索用端末40に対して迷子捜索依頼を行う(ステップ3)。センターサーバ10は、最初に迷子を確認した位置から近い係員に対して迷子の捜索を依頼し、時間経過毎に依頼範囲を広げるような制御を行うこととしてもよい。
【0019】
ある係員が迷子を発見すると、保持する捜索用端末40を用いて迷子発見報告をセンターサーバ10に送信する。迷子発見報告を受信したセンターサーバ10は、迷子発見通知を受付用端末30に送信する(ステップ4)。
【0020】
以下、本実施の形態における装置構成、動作例を図面を参照してより詳細に説明する。
【0021】
(装置構成)
図2に、本実施の形態に係るセンターサーバ10の機能構成例を示す。
図2に示すように、センターサーバ10は、通信部11、登録部12、検索部13、通知部14、データベース15を備える。通信部11は、各端末とネットワークを介して通信を行う機能部である。登録部12は、登録用端末20(又は親端末)から送信された情報をデータベース15に登録(格納)する機能部である。検索部13は、受付用端末30から受信する迷子捜索依頼に基づいて、データベース15を検索する機能部である。通知部14は、検索部13によりデータベース15から抽出された迷子情報を捜索用端末40に通知する等の処理を行う機能部である。
【0022】
データベース15は、迷子情報テーブル、及び係員端末情報テーブル等のデータを格納する記憶部である。迷子情報テーブルの例を
図3に示し、係員端末情報テーブルの例を
図4に示す。
図3に示すように、迷子情報テーブルは、タグID、子供の名前、写真、子供の特徴、電話番号、有効期限、受付用端末情報、ステータス、捜索開始時間等を含む。また、
図4に示すように、係員端末情報テーブルは、端末ID、電話番号、迷子捜索依頼した端末の位置情報、捜索中迷子IDを含む。
【0023】
本実施の形態におけるセンターサーバ10は、コンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、センターサーバ10における各機能部は、当該コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ、ハードディスクなどのハードウェア資源を用いて、センターサーバ10の各機能部で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。また、上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
【0024】
図5に、登録用端末20、受付用端末30、捜索用端末40等として用いられる係員端末50の機能構成例を示す。
【0025】
図5に示すように、係員端末50は、タグ読み取り部51、位置情報取得部52、通信部53、操作表示部54、制御部55、データ記億部56を有する。
【0026】
タグ読み取り部51は、例えばNFCタグリーダであり、迷子タグからタグIDを読み込む機能を備える。位置情報取得部52は、例えばGPS機能を持ち、係員の操作(アプリによる制御)に応じて位置情報を取得する機能を備える。また、位置情報取得部52は、定期的に端末の位置情報を取得して、通信部53を介してセンターサーバ10に送信する機能も有する。
【0027】
操作表示部54は、係員が端末を操作するために情報を入力するとともに、情報を表示するための機能部であり、例えば、スマートフォン等のタッチパネルである。通信部53は、センターサーバ10や他の係員端末と通信する機能を有する。
【0028】
係員端末50には、端末を識別できる端末ID(電話番号でも可)が付与されており、当該端末IDにより端末を特定できる。端末IDはデータ記億部56に格納されている。また、データ記億部56は迷子情報等も格納する。
【0029】
制御部55は、登録用端末20、受付用端末30、捜索用端末40等の機能を実現するアプリケーションプログラムを実行することにより、係員端末50を登録用端末20、受付用端末30、捜索用端末40等として機能させるための制御を行う機能を有する。また、図示していないが、係員端末50は、一般的なスマートフォン等が備える写真撮影機能やその他の機能も備えている。
【0030】
本実施の形態において、登録用端末20、受付用端末30等の代替として利用される親端末も係員端末50と同様の構成である。親端末に、登録用端末20、受付用端末30等にインストールされているアプリケーションをインストールすることで、登録用端末20、受付用端末30等の代替として利用できる。
【0031】
(動作例)
以下、シーケンス図を参照して、本実施の形態に係る迷子捜索システムの動作例を説明する。なお、本動作例では、タグIDを子タグIDと親タグIDに分けているが、タグIDを子タグIDと親タグIDに分けることは必ずしも必要ではない。つまり、親と子が同じタグIDのタグを所持してもよい。この場合、事前登録時には、親と子のうちいずれかのタグIDを読み取ればよい。
【0032】
また、家族で子供が二人以上(例:兄弟)いる場合には、それぞれの子供に別々のタグIDを付与する。これにより、兄弟等の複数の子供の各々について、親は迷子の依頼ができるようになる。
【0033】
<迷子捜索の事前登録>
図6は、迷子捜索の事前登録処理を示すシーケンス図である。
図6を参照して事前登録処理の動作例を説明する。
【0034】
ステップ101)テーマパーク等の施設の入園ゲートで、係員がキャラクターグッズに埋め込んだタグIDを格納した迷子タグを子供連れの入園者(親と子)に配布する。親と子に迷子タグを配布する際、親用迷子タグ、子供用迷子タグのタグIDを登録用端末20(又は、親端末、以下同様)のタグ読み取り部51(タグリーダ)で読み取り、登録用端末20のデータ記億部56に親タグIDと子タグIDを格納する。ここでは、例えば、ユーザの操作により、登録用端末20に親タグID入力指示が表示されたときに親タグIDを読み取り、子タグID入力指示が表示されたときに子タグIDを読み取る。これにより、データ記億部56には親タグIDは親のタグIDとして格納され、子タグIDは子のタグIDとして格納される。なお、タグIDの値に基づき、親と子を区別可能な場合はこのような処理は不要である。
【0035】
ステップ102)次に、係員は、入園時に子供の服装など特徴がわかる写真(特徴情報の例)を登録用端末20で撮影し、登録用端末20のデータ記億部56に写真の画像を格納する。写真は、家族の写真、子供の特徴が分かる体の前後を撮ったもの、もしくは動画でもよい。
【0036】
ステップ103)係員は、所定の操作により登録用端末20に表示した登録用フォームで、子供の名前、連絡先(親が所持するスマートフォンの電話番号等)、有効期限を入力し、送信ボタンを押す等の操作を行うことで、登録用端末20に格納した親タグID、子タグID、写真とともに、入力された情報をセンターサーバ10に送信する。以下、迷子の情報を迷子情報と呼ぶ。
【0037】
ステップ104)センターサーバ10の登録部12は、登録用端末20から迷子情報を受信して、受信した迷子情報をデータベース15に登録(格納)する。登録後、センターサーバ10の登録部12は登録用端末20に登録完了を示す情報を送信する。
【0038】
ステップ105)登録用端末20が登録完了を示す情報を受信すると、登録完了を示す情報が登録用端末20に表示される。これを確認した後、親と子はそれぞれ迷子タグをもって(身に着けて)入園する。
【0039】
上述した処理内容は事前登録における基本的な処理である。事前登録時に、写真の他に子供の特徴を示す情報(男女、身長、服装の色、帽子有無など)を登録用端末20に入力し、センターサーバ10に登録してもよい。また、写真撮影時、登録用端末20が、子供の特徴(身長、服装の色)を自動検出して当該特徴を自動的に登録してもよい。
【0040】
上記迷子捜索の有効期限に特に限定はないが、本実施の形態では、1日、もしくは複数日を指定可能であるとしている。センターサーバ10の登録部12は、随時有効期限が過ぎたか否かをチェックしており、有効期限が過ぎた場合は、センターサーバ10の登録部12は、対象のタグIDを利用できなくする。すなわち、例えば、タグIDを迷子情報から削除する、又は、迷子情報に利用許可フラグを設けて利用不可を設定するといった処理を行う。
【0041】
既に説明したとおり、事前登録(写真撮影、タグID読み取り、迷子情報登録)は、同じ機能を有する親端末からでも行うことができる。また、迷子タグを配布せず、前回入園した時のものを使う、つまり、タグIDの使い回しをしてもよい。これにより、迷子情報の登録を簡略化できる。この場合、迷子情報に利用許可フラグを設けて利用可に設定すればよい。
【0042】
<迷子の捜索受付、捜索開始>
次に、迷子の捜索受付、捜索開始における迷子捜索システムの動作を
図7のシーケンス図を参照して説明する。
【0043】
ステップ201)子供が迷子になったことに気づいた親は、付近にいる係員に子供が迷子になったことを伝える。
【0044】
ステップ202)親から迷子になったことを伝えられた係員は、親が持つ親用迷子タグの親タグIDを受付用端末30のタグ読み取り部51で読み取り、受付用端末30のデータ記億部56に格納する。
【0045】
ステップ203)係員は、例えば受付用端末30に表示されている迷子捜索開始ボタンを押す(タッチする)ことで、受付用端末30から親タグID、受付用端末30の端末ID、及び、迷子発生地点の位置情報としての受付用端末30の位置情報(緯度、経度等)をセンターサーバ10に送信する。
【0046】
ステップ204、205)センターサーバ10において、検索部13は親タグIDでデータベース15を検索することにより、親タグIDに対応する迷子情報(子タグID、名前、特徴、写真等)を捜索対象の迷子情報として抽出するとともに、検索した迷子情報に対応付けて受付用端末30の端末IDをデータベース15の迷子情報テーブルに登録し、ステータスを捜索中にする。
【0047】
ステップ206)センターサーバ10の通知部14は、迷子情報(子タグID、名前、特徴、写真等)、及び受付用端末30の位置情報を係員端末情報テーブル(
図4)に登録されている捜索用端末40に送信する。なお、係員端末情報テーブルにおいて、捜索用端末40は端末IDにより区別できるようになっていてもよいし、端末種別を区別せずに、登録用端末20と受付用端末30が捜索用端末40を兼ねてもよい。
【0048】
ステップ207)迷子情報、受付用端末30の位置情報をセンターサーバ10から受信した捜索用端末40(
図7には、2台が示されている)は、当該端末のアプリケーション(制御部55)の機能により、迷子の捜索を鳴動等により係員に通知し、迷子の写真等の迷子情報を表示するとともに、迷子の位置(受付用端末30の位置)を地図上に表示する。また、捜索用端末40は、センターサーバ10から受信した迷子情報をデータ記憶部56に格納しておく。
【0049】
ステップ208)センターサーバ10の通知部14は、捜索依頼を行った受付用端末30に迷子の捜索を開始したことを示す情報を送信する。これにより受付用端末30上には捜索中であることを示す情報が表示される。そして、捜索用端末40を持つ各係員は、迷子情報(迷子の写真、特徴)、位置を確認して迷子の捜索を開始する。
【0050】
上記の例では、受付用端末30からセンターサーバ10に対して、受付用端末30の位置情報を送ることとしているが、送信する位置情報はこれに限られない。例えば、係員が親から聞いた迷子になった位置を受付用端末30に入力し(例:地図を受付用端末30に表示させて入力)、入力された位置を迷子になった場所の位置として送信してもよい。
【0051】
<迷子発見時>
次に、迷子発見時における迷子捜索システムの動作例を
図8のシーケンス図を参照して説明する。以下の例では、捜索用端末40−1を持つ係員が迷子を発見するものとする。
【0052】
ステップ301、302)迷子を見つけた係員は、迷子が持つ(身に着ける)子供用迷子タグを捜索用端末40−1のタグ読み取り部51で読み取り、子タグIDを取得し、捜索用端末40−1のデータ記億部56に格納する。
【0053】
ステップ303)また、捜索用端末40−1は、捜索開始時にセンターサーバ10から受信して捜索用端末40−1に格納している捜索中の迷子の子タグIDとタグ読み取り部51で読み取った子タグIDとを照合し、これらが一致するかどうかを確認する。
【0054】
ステップ304)上記照合の結果、子タグIDが一致し、発見された迷子が捜索中の迷子であることを確認できた場合、捜索用端末40は、例えば係員により捜索用端末40−1に表示された迷子発見ボタンが押されたことを契機として、子タグID、及び、自身の位置情報をセンターサーバ10に送信する。また、この時の迷子の写真を撮って併せて送ってもよい。
【0055】
ステップ305、306)捜索用端末40−1から迷子の子タグID及び位置情報を受信したセンターサーバ10において、検索部12が、受信した子タグIDに対応する受付用端末IDをデータベース15(迷子情報テーブル)から取得し、迷子を発見した係員が持つ捜索用端末40−1の位置情報、及び子タグIDを、当該IDの受付用端末30に送信する。
【0056】
ステップ307)センターサーバ10から、子タグID、及び迷子を発見した捜索用端末40−1の位置情報を受信した受付用端末30は、係員に通知(鳴動、画面表示等)して、捜索用端末40−1の位置を表示する。捜索用端末40の位置は、例えばテーマパークの地図上に表示される。その後、捜索用端末40−1の位置まで親(係員)が子供を引き取りに行く。
【0057】
ステップ308)センターサーバ10の通知部14は、発見した迷子の子タグID、及び迷子が発見されたことを示す情報を捜索中の(迷子を発見しなかった)他の係員が持つ捜索用端末40(
図8の例では捜索用端末40−2)に送信する。
【0058】
ステップ309)迷子が発見されたことを示す情報、及び迷子の子タグIDを受信した捜索用端末40−2は、迷子を発見したことを係員に通知して(鳴動、画面表示等)、捜索用端末40−2に格納した迷子情報を削除する、もしくは発見済の状態に変更する。
【0059】
ステップ310)センターサーバ10は、発見された迷子の子タグIDに対応する、迷子情報テーブルにおける受付用端末30の端末IDを削除し、ステータスを異常なしに変更する。
【0060】
<迷子の捜索受付、捜索開始(親端末を利用した捜索開始)>
次に、係員が持つ受付用端末30ではなく、親が持つ親端末を利用して捜索を開始する場合の動作例を
図9を参照して説明する。以下では、既に親端末が親タグIDを読み取り済みであるものとする。
【0061】
ステップ401)子供が迷子になったことに気づいた親は、自らが持つ親端末で、例えば迷子捜索開始ボタンを押すことにより、迷子の捜索を開始する。迷子捜索開始ボタンを押された親端末は、端末内に格納されている親タグID、親端末の位置情報をセンターサーバ10に送信する。
【0062】
以降の処理は、
図7で説明したステップ204からの処理と同様である。なお、親端末を使用する場合、データベース15の迷子情報テーブルにおける受付用端末IDとして親端末の電話番号が格納され、センターサーバ10から親端末への通信は、当該電話番号を用いて行われる。
【0063】
また、迷子発見時の処理は
図8で説明した処理と同様である。ただし、迷子発見の情報は親端末に表示される。
【0064】
<迷子の捜索受付、捜索開始(捜索範囲指定、拡大)>
これまでに説明した例では、捜索開始の際にセンターサーバ10から全ての捜索用端末40に迷子情報を通知し、全ての捜索用端末40において迷子捜索画面を表示することとしたが、捜索範囲を指定して指定範囲内の捜索用端末40に迷子捜索画面を表示させ、捜索状況に応じて次第に捜索範囲を広げることも可能である。これを実現する方法として、本実施の形態では、センターサーバ10が捜索範囲を決定する第1の方法と、捜索用端末40が迷子捜索画面を表示するかどうかを決定する第2の方法がある。以下、それぞれについて説明する。
【0065】
(1)センターサーバが捜索範囲を決定する第1の方法
第1の方法におけるシステムの動作例を
図10のシーケンス図を参照して説明する。
【0066】
ステップ504)
図7を参照して既に説明したステップ201〜203により、受付用端末30(又は、親端末)から、親タグID、位置情報等を受信したセンターサーバ10において、検索部13が迷子情報(子タグID、名前、特徴、写真等)を検索するとともに、通知部14は、迷子情報を通知する宛先となる捜索用端末40を次のようにして決定する。
【0067】
本実施の形態では、係員の各端末は、定期的に端末の位置情報をセンターサーバ10に送信し、データベース15における係員端末情報テーブルの位置情報は随時更新されているものとする。また、捜索対象の係員の範囲として、迷子発生地点と捜索用端末40との間の距離の閾値を予め定めておき、設定情報としてデータベース15に格納しておく。
【0068】
センターサーバ10の通知部14は、迷子発生地点の位置情報(受付用端末30の位置情報)と各捜索用端末40の位置情報とから、迷子発生地点と各捜索用端末40との間の距離を算出し、距離が上記閾値以下となる捜索用端末40を選択する。
図10の例では捜索用端末40−1が選択されている。
【0069】
ステップ505)センターサーバ10の通知部14は、迷子の子タグIDを、データベースの係員端末情報テーブルに、選択した捜索用端末40−1の端末IDに対応付けて登録し、受付用端末30の端末IDを迷子情報テーブルに登録し、迷子情報テーブルにおける迷子の子タグIDに対応するステータスを捜索中の状態にする。また、迷子の捜索開始時刻を捜索開始時刻のフィールドに登録する。
【0070】
ステップ506)センターサーバ10の通知部14は、迷子情報(子タグID、名前、特徴、写真等)、及び受付用端末30の位置情報を、選択した捜索用端末40−1に送信する。
【0071】
ステップ507)迷子情報、受付用端末30の位置情報をセンターサーバ10から受信した捜索用端末40−1は、当該端末のアプリケーション(制御部55)の機能により、迷子の捜索を鳴動等により係員に通知し、迷子の写真等の迷子情報を表示するとともに、迷子の位置(受付用端末30の位置)を地図上に表示する。また、捜索用端末40−1は、センターサーバ10から受信した迷子情報をデータ記憶部56に格納しておく。
【0072】
ステップ508)センターサーバ10の通知部14は、捜索依頼を行った受付用端末30に迷子の捜索を開始したことを示す情報を送信する。これにより受付用端末30上には捜索中であること示す情報が表示される。
【0073】
ステップ509)ステップ506の時点で、センターサーバ10の通知部14は、タイマーを起動しており、捜索開始から指定した時間(例えば迷子の捜索開始時刻から5分後等)が経過し、かつ、迷子がまだ発見されていない場合に、迷子発生地点と各捜索用端末40との間の距離を再度算出し(ステップ504で求めた距離を利用してもよい)、ステップ504で使用した閾値(第1閾値)よりも大きい閾値(第2閾値)を用いて、迷子発生地点からの距離が第2閾値以下となる捜索用端末40(未だ捜索を行っていない端末)を選択する。
図10の例では、捜索用端末40−2が選択されている。
【0074】
センターサーバ10の通知部14は、迷子情報(子タグID、名前、特徴、写真等)、及び受付用端末30の位置情報を、選択した捜索用端末40−2に送信するとともに、迷子の子タグIDを、データベース15の係員端末情報テーブルに、選択した捜索用端末40−2の端末IDに対応付けて登録する。
【0075】
その後、迷子が発見されずに指定した時間が経過した場合、上記と同様の処理を繰り返し、捜索範囲を広げる。これを迷子が発見されるまで行う。
【0076】
迷子が発見された場合、
図8に示した処理を行うが、本例では、センターサーバ10の通知部14は、係員端末情報テーブルにおいて子タグIDが登録されている係員端末(捜索用端末)のみに迷子が発見されたことを通知し、子タグIDを当該係員端末から削除する。
(2)捜索用端末が迷子捜索画面を表示するかどうかを判定する第2の方法
捜索用端末40が迷子捜索画面を表示するかどうかを判定する第2の方法を
図11のシーケンス図を参照して説明する。
【0077】
ステップ604)
図7を参照して既に説明したステップ201〜203により、受付用端末30(又は、親端末)から、親タグID、及び迷子発生地点の位置情報としての受付用端末30の位置情報等を受信したセンターサーバ10は、通知部14により、当該位置情報を全捜索用端末40に通知する。
【0078】
ステップ605、606)センターサーバ10から上記の情報を受信した各捜索用端末40は迷子発生地点からの距離に応じて、迷子捜索画面を表示するか否かを以下のようにして決定する。
【0079】
捜索対象の係員の範囲として、迷子発生地点(上記位置情報)と捜索用端末40との間の距離の閾値を予め定めておき、設定情報として各捜索用端末40のデータ記億部56に格納しておく。各捜索用端末40は、センターサーバ10から受信した位置情報(迷子発生地点)と捜索用端末40(自身)の位置情報とから、迷子発生地点と捜索用端末40との間の距離を算出し、距離が上記閾値以下となる場合に、迷子捜索画面を表示する。そして、迷子捜索画面を表示した捜索用端末40は迷子捜索開始応答をセンターサーバ10に返す。
図11の例では、捜索用端末40−1が迷子捜索開始応答をセンターサーバ10に返している。
【0080】
ステップ607)センターサーバ10の通知部14は、迷子捜索開始応答を返した捜索用端末40−1に対応付けて、迷子の子タグIDを係員端末情報テーブルに登録するとともに、迷子情報テーブルにおける当該子タグIDのステータスを捜索中にする。また、迷子の捜索開始時刻を登録する。
【0081】
ステップ608、609、610)センターサーバ10の通知部14は、迷子情報、受付用端末30の位置情報を迷子捜索開始応答した捜索用端末40−1に送信する。なお、受付用端末30の位置情報は既に送信しているため、送らなくてもよい。また、受付用端末30に捜索開始を通知する。これにより、捜索用端末40−1に迷子情報が表示され、受付用端末30に捜索中であることを示す情報が表示される。
【0082】
ステップ611)センターサーバ10の通知部14は、タイマーを起動して、捜索開始から指定した時間(迷子情報の捜索開始時間から5分後等)が経過し、かつ、迷子がまだ発見されていない場合に、迷子発生地点の位置情報を再度全端末に通知する。全端末ではなく、捜索を開始している端末を除いた全端末に通知することとしてもよい。
図11では後者の例を示しており、捜索用端末40−2が位置情報を受信している。
【0083】
ステップ612、613)位置情報を受信した捜索用端末40−2は、ステップ605で使用した閾値(第1閾値)よりも大きい閾値(第2閾値)を用いて、迷子発生地点と自分との距離が第2閾値以下となる場合に迷子捜索画面を表示する。
図11の例では、捜索用端末40−2は迷子捜索画面を表示し、迷子捜索開始応答をセンターサーバ10に返す。
【0084】
その後は、ステップ608以降と同様に、捜索用端末40−2に対応付けて、迷子の子タグIDを係員端末情報テーブルに登録し、迷子情報等を捜索用端末40−2に送信する。このような処理が、迷子が発見されるまで繰り返し行われる。
【0085】
なお、本実施の形態において、迷子が複数発生し、1つの捜索用端末で複数の迷子を捜索する場合、係員端末情報テーブルには複数の子タグIDが迷子タグID2、迷子タグID3等として登録される。
【0086】
また、捜索を行う係員(つまり、捜索用端末40)の選択は、子供の年齢、男女、屋内、屋外かの情報によって、迷子になった場所、時間から移動範囲(移動距離)を予測して行うこととしてもよい。
【0087】
(実施の形態のまとめ)
以上説明したように、本実施の形態によれば、施設における迷子を捜索するための制御を行う捜索制御装置であって、施設を利用する第1の利用者又は第2の利用者から読み取られたタグIDと、迷子捜索の対象となり得る前記第1の利用者の特徴情報を含む事前登録情報を登録用端末から受信し、当該事前登録情報をデータベースに登録する登録手段(例:登録部12)と、前記第1の利用者が迷子になった後に、前記第2の利用者から読み取られたタグIDと迷子発生位置情報とを受付用端末から受信し、当該タグIDに基づいて前記データベースを検索して、当該タグIDに対応付けられた前記第1の利用者の特徴情報を取得する検索手段(例:検索部13)と、前記迷子発生位置情報と前記特徴情報とを複数の捜索用端末に送信し、ある捜索用端末から迷子発見報告を受信した場合に、迷子発見通知を前記受付用端末に送信する通知手段(例:通知部14)と、を備えることを特徴とする捜索制御装置が提供される。
【0088】
前記通知手段は、例えば、前記迷子発生位置情報に基づく迷子発生地点と捜索用端末との距離が所定の閾値以下となる捜索用端末を選択し、当該捜索用端末に前記迷子発生位置情報と前記特徴情報とを送信する。また、前記通知手段は、前記迷子発生位置情報を複数の捜索用端末に送信し、当該複数の捜索用端末のうち、迷子発生地点との距離が所定の閾値以下になると判定し、迷子捜索開始応答を送信した捜索用端末に前記特徴情報を送信するように構成してもよい。これらの閾値を、迷子が発見されるまで、時間とともに順次増加させて、捜索範囲を広げるようにしてもよい。
【0089】
このように構成された本実施の形態に係る技術によれば、親が迷子になったことに気づいた場合、すぐに迷子の捜索が可能になり、迷子を短時間に発見することができる。また、迷子が発生した位置に応じて、捜索する係員を決定することで、効率的な迷子捜索が可能になる。
【0090】
明細書には以下の事項が開示されている。
(第1項)
施設における迷子を捜索するための制御を行う捜索制御装置であって、
施設を利用する第1の利用者又は第2の利用者に付与されたタグIDと、迷子捜索の対象となり得る前記第1の利用者の特徴情報を含む事前登録情報を登録用端末から受信し、当該事前登録情報をデータベースに登録する登録手段と、
前記第1の利用者が迷子になった後に、前記第2の利用者に付与されたタグIDと迷子発生位置情報とを受付用端末から受信し、当該タグIDに基づいて前記データベースを検索して、当該タグIDに対応付けられた前記第1の利用者の特徴情報を取得する検索手段と、
前記迷子発生位置情報と前記特徴情報とを複数の捜索用端末に送信し、ある捜索用端末から迷子発見報告を受信した場合に、迷子発見通知を前記受付用端末に送信する通知手段と、
を備えることを特徴とする捜索制御装置。
(第2項)
前記通知手段は、前記迷子発生位置情報に基づく迷子発生地点と捜索用端末との距離が所定の閾値以下となる捜索用端末を選択し、当該捜索用端末に前記迷子発生位置情報と前記特徴情報とを送信する
ことを特徴とする第1項に記載の捜索制御装置。
(第3項)
前記通知手段は、前記迷子発生位置情報を複数の捜索用端末に送信し、当該複数の捜索用端末のうち、迷子発生地点との距離が所定の閾値以下になると判定し、迷子捜索開始応答を送信した捜索用端末に前記特徴情報を送信する
ことを特徴とする第1項に記載の捜索制御装置。
(第4項)
前記迷子発生位置情報は、前記受付用端末により取得された当該受付用端末の位置の情報であることを特徴とする第1項に記載の捜索制御装置。
(第5項)
施設における迷子を捜索するための制御を行う捜索制御装置が実行する捜索制御方法であって、
施設を利用する第1の利用者又は第2の利用者に付与されたタグIDと、迷子捜索の対象となり得る前記第1の利用者の特徴情報を含む事前登録情報を登録用端末から受信し、当該事前登録情報をデータベースに登録する登録ステップと、
前記第1の利用者が迷子になった後に、前記第2の利用者に付与されたタグIDと迷子発生位置情報とを受付用端末から受信し、当該タグIDに基づいて前記データベースを検索して、当該タグIDに対応付けられた前記第1の利用者の特徴情報を取得する検索ステップと、
前記迷子発生位置情報と前記特徴情報とを複数の捜索用端末に送信し、ある捜索用端末から迷子発見報告を受信した場合に、迷子発見通知を前記受付用端末に送信する通知ステップと、
を備えることを特徴とする捜索制御方法。
(第6項)
コンピュータを、第1項ないし第4項のうちいずれか1項に記載の捜索制御装置における各手段として機能させるためのプログラム。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。