(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では、自動車に搭載される電気機器も多種多様であり、各電気機器が起動されるタイミングもその機器毎に異なる。そのため、通電期間中におけるバッテリー電圧の変化のパターンも様々であり、単に通電時間を定めるだけでは、インテークヒーターの温度が目標温度に到達しなかったり、反対に、目標温度を超えてしまったりする虞があった。
【0005】
本開示の技術は、インテークヒーターの温度を高い精度の下で推定することが可能なインテークヒーターの温度推定装置及びエンジンの始動補助システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するインテークヒーターの温度推定装置は、バッテリーからの電力供給を受けて発熱する発熱体を備えたインテークヒーターの温度を推定するインテークヒーターの温度推定装置であって、前記バッテリーの電圧値を所定の周期で検出する電圧検出部と、前記発熱体の抵抗値を取得する抵抗値取得部と、前記電圧値と前記抵抗値とに基づき消費電力を前記周期毎に演算する電力演算部と、前記消費電力と前記周期とに基づき消費電力量を前記周期毎に演算する電力量演算部と、前記消費電力量を積算した総消費電力量を前記周期毎に演算する総電力量演算部と、を備え、前記総消費電力量に基づき前記インテークヒーターの温度を推定する。
【0007】
上記課題を解決するエンジンの始動補助システムは、吸気を加熱するインテークヒーターと、前記インテークヒーターの温度を推定する温度推定装置と、を備え、前記温度推定装置が推定した温度に基づきエンジンの始動補助を行うエンジンの始動補助システムであって、前記温度推定装置が、上述したインテークヒーターの温度推定装置である。
【0008】
上記構成によれば、バッテリーの電圧値に基づいて発熱体における消費電力量が周期毎に演算され、その消費電力量の積算値から発熱体の温度が推定される。また、バッテリーの電圧値が検出される周期毎に温度が推定される。それゆえに、発熱体の温度を高い精度の下で推定することができる。
【0009】
上記インテークヒーターの温度推定装置において、前記抵抗値取得部は、前記抵抗値として一定の値を取得することが好ましい。
上記構成によれば、抵抗値取得部は、発熱体の温度に関わらず、発熱体の抵抗値を一定の値として取得する。これにより、演算工程の簡素化が図られる。
【0010】
上記インテークヒーターの温度推定装置は、前記総消費電力量を前記発熱体の熱容量で除算することにより温度を推定することが好ましい。
上記構成によれば、発熱体の材質が変更されたとしても、熱容量を変更するだけで発熱体の温度を高い精度の下で推定することができる。
【0011】
上記エンジンの始動補助システムは、外気温を検出する外気温検出部と、前記エンジンを冷却する冷却水の温度である冷却水温を検出する冷却水温検出部と、をさらに備え、前記外気温及び前記冷却水温の少なくとも一方が閾値以下であるときに前記発熱体への電力供給を開始することが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、外気温及び冷却水温の少なくとも一方が閾値よりも低いときに発熱体への電力供給が開始される。すなわち、必要に応じて吸気を加熱することが可能であることから、バッテリーの電力消費が抑えられる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、
図1〜
図4を参照して、本開示におけるインテークヒーターの温度推定装置、及び、エンジンの始動補助システムの一実施形態について説明する。
図1に示されるように、始動補助システム10は、エンジン5の吸気通路6の途中に取り付けられるインテークヒーター11を備えている。インテークヒーター11は、電路12によってバッテリー7に接続されている。電路12の途中には、電路12を開閉するリレー14が設けられている。リレー14がオフ状態にあるとき、インテークヒーター11は、バッテリー7からの電力供給が遮断されている。一方、リレー14がオン状態にあるとき、インテークヒーター11は、バッテリー7からの電力供給により発熱し、インテークヒーター11を通過する吸気を加熱する。リレー14のオンオフは、制御部20によって制御される。
【0015】
制御部20は、中央処理装置(CPU)、不揮発性メモリー(ROM)、及び揮発性メモリー(RAM)を有するマイクロコンピューターを中心に構成されている。制御部20は、ROMに格納された各種制御プログラムや各種データに基づいて始動補助処理を実行する。上記各種データには、インテークヒーター11への電力供給を開始する開始温度Tst、一定の値であるインテークヒーター11の抵抗値R、後述するインテークヒーター11の熱容量Cに基づく係数K、及び、インテークヒーター11の目標温度Ttarが格納されている。
【0016】
開始温度Tstは、エンジン5に対して始動の補助が行われることが好ましい温度であって、例えば、0℃である。目標温度Ttarは、インテークヒーター11を通過する吸気を十分に昇温させることが可能な温度であって、例えば800℃である。
【0017】
制御部20には、イグニッションスイッチ21が電気的に接続されている。制御部20には、イグニッションスイッチ21がオン状態に操作されるとイグニッションスイッチ21からキーオン信号が入力される。制御部20は、イグニッションスイッチ21からキーオン信号が入力されると始動制御処理を開始する。
【0018】
制御部20には、外気の温度である外気温Taを検出する外気温検出部である外気温センサー22が電気的に接続されている。制御部20は、外気温センサー22からの検出信号に基づいて各種演算を行うことにより外気温Taを取得する。
【0019】
制御部20には、エンジン5を冷却する冷却水の温度である冷却水温Tcwを検出する冷却水温検出部である冷却水温センサー23が電気的に接続されている。制御部20は、冷却水温センサー23からの検出信号に基づいて各種演算を行うことにより冷却水温Tcwを取得する。
【0020】
制御部20には、バッテリー7の電圧である電圧値Eiを検出する電圧検出部としての電圧センサー24が電気的に接続されている。制御部20は、電圧センサー24からの検出信号に基づいて各種演算を行うことにより電圧値Eiを所定の周期T、例えば50msec毎に取得する。
【0021】
制御部20には、インテークヒーター11に電力が供給されていることを運転者に通知する通知ランプ25が電気的に接続されている。通知ランプ25は、運転者によって視認可能なランプである。制御部20は、リレー14をオン状態に制御すると通知ランプ25を点灯させ、リレー14をオフ状態に制御すると通知ランプ25を消灯させる。
【0022】
図2を参照して、制御部20の構成についてさらに詳しく説明する。
図2に示されるように、制御部20は、エンジン5の始動に際してインテークヒーター11による補助が必要であるか否かを判断する要否判断部31を備えている。要否判断部31は、始動補助処理が開始されると、センサー22,23を通じて外気温Ta及び冷却水温Tcwを取得する。
【0023】
要否判断部31は、外気温Ta及び冷却水温Tcwの少なくとも一方が開始温度Tst未満である場合、エンジン5の始動にインテークヒーター11による補助が必要なものと判断する。この場合、要否判断部31は、リレー14をオン状態に制御する制御信号をリレー駆動部37に出力するとともに通知ランプ25を点灯する制御信号をランプ駆動部38に出力する。一方、要否判断部31は、外気温Ta及び冷却水温Tcwの双方が開始温度Tst以上である場合、エンジン5の始動にインテークヒーター11による補助が必要ないものと判断する。この場合、制御部20は、始動補助処理を終了する。
【0024】
制御部20は、インテークヒーター11における消費電力を演算する電力演算部32を備えている。電力演算部32は、リレー14がオン状態にあるときに、バッテリー7の電圧値Eiと上記各種データに格納されたインテークヒーター11の抵抗値Rとに基づく消費電力Piを周期T毎に演算する。消費電力Piは、オームの法則にしたがって電圧値Eiと抵抗値Rとに基づいて演算される。
【0025】
制御部20は、各周期Tにおけるインテークヒーター11の消費電力量Wiを演算する電力量演算部33を備えている。電力量演算部33は、消費電力Piと周期Tとの基づく消費電力量Wiを周期T毎に演算する。消費電力量Wiは、消費電力Piに周期Tを乗算することにより演算される。
【0026】
制御部20は、消費電力量Wiを積算することでインテークヒーター11における消費電力量の総量である総消費電力量Wnを演算する総電力量演算部34を備えている。総電力量演算部34は、各周期Tの消費電力量Wiを積算することによって、総消費電力量Wnを演算する。
【0027】
制御部20は、総消費電力量Wnからインテークヒーター11の推定温度Tesを演算する温度推定部35を備えている。温度推定部35は、インテークヒーター11の熱容量Cに基づく係数Kで総消費電力量Wnを除算することにより推定温度Tes(=Wn/K)を演算する。係数Kの一例は、インテークヒーター11の熱容量Cである。制御部20は、上記総消費電力量Wnと熱容量Cとに基づくインテークヒーター11の温度の上昇分を推定温度Tesとして演算する。
【0028】
なお、係数Kは、推定温度Tesと外気温Taとの温度差ΔTに応じた放熱量を考慮して演算される値であってもよく、こうした場合の係数Kの値は、予め行った実験やシミュレーションに基づいて規定される。また、温度推定部35は、例えば外気温Taをインテークヒーター11の初期温度として、総消費電力量Wnに基づく温度の上昇分を初期温度に加算することにより推定温度Tesを演算してもよい。
【0029】
制御部20は、推定温度Tesとインテークヒーター11の目標温度Ttarとを比較して推定温度Tesが目標温度Ttarに到達したか否かを判断する比較判断部36を備えている。比較判断部36は、推定温度Tesが目標温度Ttarに到達したと判断すると、リレー駆動部37に対してリレー14をオフ状態に制御する制御信号を出力するとともにランプ駆動部38に対して通知ランプ25を消灯させる制御信号をランプ駆動部38に出力する。
【0030】
制御部20は、リレー14を駆動するリレー駆動部37を備えている。リレー駆動部37は、要否判断部31から制御信号が入力されると、リレー14をオン状態に制御するための駆動信号を生成し、その生成した駆動信号をリレー14に出力する。また、リレー駆動部37は、比較判断部36から制御信号が入力されると、リレー14をオフ状態に制御するための駆動信号を生成し、その生成した駆動信号をリレー14に出力する。
【0031】
制御部20は、通知ランプ25を駆動するランプ駆動部38を備えている。ランプ駆動部38は、要否判断部31から制御信号が入力されると、通知ランプ25を点灯するための駆動信号を生成し、その生成した駆動信号を通知ランプ25に出力する。また、ランプ駆動部38は、比較判断部36から制御信号が入力されると、通知ランプ25を消灯するための駆動信号を生成し、その生成した駆動信号を通知ランプ25に出力する。
【0032】
図3を参照して、制御部20が実行する始動補助処理の処理手順について説明する。制御部20は、イグニッションスイッチ21からキーオン信号が入力されることにより始動補助処理を開始する。
【0033】
図3に示されるように、始動補助処理が開始されると、制御部20は、外気温Taと冷却水温Tcwとを取得する(ステップS11)。そして、制御部20は、ステップS11にて取得した外気温Ta及び冷却水温Tcwの少なくとも一方が開始温度Tstよりも低いか否かを判断する(ステップS12)。
【0034】
外気温Ta及び冷却水温Tcwの双方が開始温度Tstよりも高い場合(ステップS12:NO)、制御部20は、エンジン5に始動補助が必要ないものとして始動補助処理を終了する。一方、外気温Ta及び冷却水温Tcwの少なくとも一方が開始温度Tstよりも低い場合(ステップS12:YES)、制御部20は、リレー14をオン状態に制御するとともに通知ランプ25を点灯させる(ステップS13)。制御部20は、通知ランプ25を点灯させることによって、始動補助が行われることを運転者に通知する。
【0035】
次に、制御部20は、電圧センサー24からの検出信号に基づいてバッテリー7の電圧値Eiを取得したのち(ステップS14)、その電圧値Eiとインテークヒーター11の抵抗値Rとに基づいて消費電力Piを演算する(ステップS15)。
【0036】
続いて、制御部20は、消費電力Piと周期Tとに基づいて今回の周期Tにおける消費電力量Wiを演算したのち(ステップS16)、今回の周期Tまでの消費電力量Wiの積算値である総消費電力量Wnを演算する(ステップS17)。そして、次のステップS18において制御部20は、総消費電力量Wnと熱容量Cとに基づいてインテークヒーター11の推定温度Tesを演算する。
【0037】
推定温度Tesを演算すると、制御部20は、その推定温度Tesと目標温度Ttarとを比較する(ステップS19)。推定温度Tesが目標温度Ttarよりも低い場合(ステップS19:NO)、制御部20は、推定温度Tesが目標温度Ttar以上になるまでステップS14からステップS19の処理を周期T毎に繰り返し実行する。一方、推定温度Tesが目標温度Ttar以上である場合(ステップS19:YES)、制御部20は、リレー14をオフ状態に制御するとともに通知ランプ25を消灯して始動補助処理を終了する(ステップS20)。制御部20は、通知ランプ25を消灯させることによって始動補助が完了したことを運転手に通知する。
【0038】
図4を参照して、始動補助システム10の作用について説明する。
図4は、推定温度の推移の一例を模式的に示すグラフであって、途中で他の電気機器に対して電力供給が開始された場合の推定温度Tesの推移を示している。なお、
図4において、実線が推定温度Tesの推移を示し、時刻tkから時刻tk+1まで間の領域においてドットで示される部分が時刻tk+1までの総消費電力量Wnを示している。
【0039】
図4に示されるように、時刻t1にて始動補助処理が開始されてリレー14がオン状態に制御されると、バッテリー7からインテークヒーター11に対する電力供給が開始される。
【0040】
時刻t1から時刻t4までの各周期Tでは、他の電気機器への電力供給がないことでバッテリー7の電圧値Eiが安定している。そのため、時刻t1から時刻t4までの期間では、各周期Tにおける消費電力量Wiが略等しくなり、総消費電力量Wnが一定の増加量の下で増加していく。すなわち、この期間では、一定の上昇率の下で推定温度Tesが上昇していく。なお、このときの推定温度Tesの上昇率を基準上昇率という。
【0041】
そして、時刻t4において他の電気機器、例えば空調ファンに対する電力供給が開始されると、当該他の電気機器に対する突入電流に起因してバッテリー7に電圧降下が生じる。そのため、時刻t4から時刻t6までの期間では、各周期Tにおける消費電力量Wiが時刻t4以前の各周期Tにおける消費電力量Wiよりも少なくなる。そのため、時刻t4から時刻t6までの期間は、基準上昇率よりも低い上昇率で推定温度Tesが上昇する。
【0042】
やがて、時刻t6において、バッテリー7の出力電圧が安定してくると、時刻t6から時刻t7までの期間の各周期Tにおける消費電力量Wiが、時刻t4から時刻t6までの期間の各周期Tにおける消費電力量Wiよりも大きくなる。これにより、推定温度Tesの上昇率が基準上昇率に近づく。
【0043】
そして、時刻t7において、バッテリー7の出力電圧が安定すると、時刻t7以降では、基準上昇率と略等しい上昇率の下で推定温度Tesが上昇していく。やがて、時刻t9において推定温度Tesが目標温度Ttarに到達すると、リレー14がオフ状態に制御されることでバッテリー7からの電力供給が遮断され、冷間始動処理が終了する。なお、図中の「Tmin」は、エンジン5の始動を補助することが可能なインテークヒーター11の温度の最低値である最低補助温度である。
【0044】
このように始動補助システム10は、バッテリー7の電圧値Eiに基づいて各周期Tにおける消費電力量Wiを求めることで、たとえ途中でバッテリー7に電圧降下が生じたとしても、総消費電力量Wnに基づくインテークヒーター11の推定温度Tesの精度が高まる。その結果、インテークヒーター11が目標温度Ttarに到達したか否かが高い精度の下で判断される。
【0045】
ここで、インテークヒーター11における総消費電力量Wnをインテークヒーター11の電流値を用いて演算することも可能である。しかし、電圧センサー24が車両に搭載されているのが一般的である一方、インテークヒーター11を流れる電流を検出する電流センサーを電路12に別途組み込む必要がある。また、制御部20の汎用性や配線の簡素化等を考慮すると、上述した電流センサーが制御部20を構成する基板に取り付けられることが好ましい。このように電流センサーが制御部20に組み込まれるとなれば、インテークヒーター11に対する突入電流をはじめとして大きな電流が制御部20内を流れてしまうばかりか、こうした電流に対する制御部20の耐久性を考慮すると、制御部20の機械的な設計変更までも必要となる場合もある。
【0046】
この点、上述した始動補助システム10では、インテークヒーター11における総消費電力量Wnをバッテリー7の電圧値Eiで演算されることから、構成要素の低減が図られるとともに制御部20に対する電気的な負荷及び機械的な負荷が抑えられる。
【0047】
上記実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)バッテリー7の電圧値Eiに応じて周期毎に推定温度Tesが演算されることで、インテークヒーター11の温度を高い精度の下で推定することができる。また、インテークヒーター11の温度が目標温度Ttarに到達したか否かを高い精度の下で判断することができる。
【0048】
(2)インテークヒーター11の抵抗値Rが一定値に設定されることで消費電力Piの演算を簡素化することができる。こうした構成としたのは、インテークヒーター11の抵抗値Rは、温度によって変化するものの、目標温度Ttarが例えば800℃という非常に高い温度であるため、抵抗値Rの変化に起因した消費電力量Wiの誤差が推定温度Tesに与える影響がごく僅かであるためである。
【0049】
(3)推定温度Tesは、総消費電力量Wnを熱容量Cで除算することにより演算される。そのため、インテークヒーター11の材質が変更されたときには、熱容量Cの設定を変更するだけでインテークヒーター11を同じ目標温度Ttarまで到達させることが可能である。
【0050】
(4)外気温Ta及び冷却水温Tcwの少なくとも一方が閾値である開始温度Tstよりも低いときにインテークヒーター11に対する電力供給が行われる。すなわち、必要な場合にのみ冷間始動動作が行われることから、バッテリーの電力消費が抑えられる。
【0051】
(5)目標温度Ttarがエンジン5の最低補助温度Tminよりも高い。そのため、たとえ推定温度Tesが実際の温度よりも高かったとしても、推定温度Tesが目標温度Ttarに到達することによって実際の温度が最低補助温度Tminよりも高い温度である可能性が高められる。
【0052】
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・制御部20は、抵抗値取得部として、インテークヒーター11の抵抗値Rを一定の値として記憶している。これに限らず、制御部20は、推定温度Tesに基づいて抵抗値Rを演算する抵抗値取得部を備えていてもよい。こうした構成によれば、推定温度Tesの精度がさらに高まる。
【0053】
・要否判断部31は、外気温Ta及び冷却水温Tcwだけでなく他の情報、例えばバッテリー7の残量に基づいて始動の補助の要否を判断してもよい。
・インテークヒーターは、燃焼前の吸気を加熱する発熱体を備えているものであればよく、吸気通路6を通る吸気を加熱するインテークヒーター11に限らず、例えば、エンジン5の燃焼室内の空気を加熱するグロープラグであってもよい。