特許第6223831号(P6223831)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ニチレイフーズの特許一覧

<>
  • 特許6223831-食品製造装置及び食品製造方法 図000002
  • 特許6223831-食品製造装置及び食品製造方法 図000003
  • 特許6223831-食品製造装置及び食品製造方法 図000004
  • 特許6223831-食品製造装置及び食品製造方法 図000005
  • 特許6223831-食品製造装置及び食品製造方法 図000006
  • 特許6223831-食品製造装置及び食品製造方法 図000007
  • 特許6223831-食品製造装置及び食品製造方法 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6223831
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】食品製造装置及び食品製造方法
(51)【国際特許分類】
   A21C 9/08 20060101AFI20171023BHJP
   A23L 7/109 20160101ALI20171023BHJP
【FI】
   A21C9/08 E
   A23L7/109 J
   A23L7/109 C
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-558732(P2013-558732)
(86)(22)【出願日】2013年2月14日
(86)【国際出願番号】JP2013053555
(87)【国際公開番号】WO2013122159
(87)【国際公開日】20130822
【審査請求日】2016年1月28日
(31)【優先権主張番号】特願2012-33006(P2012-33006)
(32)【優先日】2012年2月17日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】505126610
【氏名又は名称】株式会社ニチレイフーズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】特許業務法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中鏡 裕一
(72)【発明者】
【氏名】村戸 久根
(72)【発明者】
【氏名】大久保 舞子
【審査官】 杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】 特許第2883666(JP,B2)
【文献】 実用新案登録第2515849(JP,Y2)
【文献】 特開2004−049050(JP,A)
【文献】 特許第2700938(JP,B2)
【文献】 実公平07−053508(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A21C 9/08
A23L 7/109
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通気孔が設けられた通気面部を有し、前記通気面部により容器の開口を覆う本体部と、
前記通気面部を介して、前記容器内に気体を吹きつける気体供給部と、
前記気体供給部を保持する気体供給部保持部材と、
前記気体供給部保持部材を前記通気面部の一面に沿って移動可能に支持する移動機構と、
を備え、
前記気体供給部は、前記複数の通気孔のうち、少なくとも一群の通気孔から前記容器内に気体を吹きつけ、
前記移動機構は、
前記気体供給部保持部材に設けられたスライダーと、
前記本体部に設けられ、前記スライダーが摺動するガイド部と、を有する
食品製造装置。
【請求項2】
前記ガイド部には、前記スライダーの移動を規制する規制部を備える
請求項に記載の食品製造装置。
【請求項3】
前記本体部と前記ガイド部は、一体に形成される
請求項1又は2に記載の食品製造装置。
【請求項4】
前記気体供給部保持部材には、前記気体供給部と前記通気面部との間隔を調整する調整部が設けられている
請求項1〜3のいずれかに記載の食品製造装置。
【請求項5】
前記気体供給部における前記気体の噴出口の面積は、前記容器の開口の面積よりも小さく形成される
請求項1〜4のいずれかに記載の食品製造装置。
【請求項6】
複数の通気孔が設けられた通気面部を有する本体部を食品が収納された容器の開口側に載置して前記容器の開口を覆う工程と、
前記通気面部を介し、気体供給部により前記容器内に気体を吹きつける工程と、
前記容器内に前記気体を吹きつけながら、前記気体供給部を前記通気面部の一面に沿って移動させる工程と、を含み、
前記気体供給部を保持する気体供給部保持部材と、
前記気体供給部保持部材を前記通気面部の一面に沿って移動可能に支持する移動機構と、を備え、
前記移動機構は、
前記気体供給部保持部材に設けられたスライダーと、
前記本体部に設けられ、前記スライダーが摺動するガイド部と、を有する
食品製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に収納された食品をほぐす食品製造装置、及びその食品製造装置を用いた食品製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、前工程において容器内に収納された食品を処理して後工程に送る食品製造装置が開発されている。食品製造装置が行う処理例としては、容器内に収納された食品を、例えば、ほぐしたり、ふっくらと盛り付けたりする処理が行われる。
【0003】
このような食品製造装置としては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。特許文献1には、容器に投入された麺をほぐし、容器内に平均的に分散させる食品製造装置について記載されている。この食品製造装置では、麺が投入される容器の底部に多数の小孔が設けられている。そして、容器の上方には、エアーノズルが配設される。このエアーノズルは、容器の内径範囲内で旋回し、容器内に向かってエアーを噴出する。容器内に噴出されたエアーは、容器の底部に設けられた小孔から抜け出る。これにより、エアーが抜け出る箇所の気圧が下がり、この気圧が下がった箇所に麺が引き寄せられる。その結果、容器に投入された麺が容器内に平均的に分散される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−55377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された食品製造装置では、容器に投入される麺の重量が重いため、麺に対して強い圧力でエアーを吹きつけていた。小さな食品や重量が軽い食品に対して特許文献1に記載された食品製造装置を適用した場合、容器内に強い圧力で噴出されるエアーによって、容器に投入された食品が容器から飛び出してしまう、という問題があった。
【0006】
一方、エアーの圧力を弱くすると、食品が十分にほぐれず、片寄ったり、つぶれた状態になっていた。そのため、製造された食品の見た目や風合いが悪いという悪影響を及ぼしていた。
【0007】
本発明の目的は、上記の状況を考慮してなされたものであり、容器に収納された食品が容器から飛び出すことを防止するとともに、容器内の食品の見た目を向上させることができる食品製造装置及びこの食品製造装置を用いた食品製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の食品製造装置は、本体部と、気体供給部と、気体供給部保持部材と、移動機構と、を備える。
本体部は、複数の通気孔が設けられた通気面部を有し、この通気面部により容器の開口を覆う。また気体供給部は、通気面部を介して、容器内に気体を吹きつける。気体供給部保持部材は、気体供給部を保持する。移動機構は、気体供給部保持部材を通気面部の一面に沿って移動可能に支持する。そして、気体供給部は、通気面部の複数の通気孔のうち、少なくとも一群の通気孔から容器内に気体を吹きつける。また、移動機構は、気体供給部保持部材に設けられたスライダーと、本体部に設けられ、スライダーが摺動するガイド部と、を有する。
【0009】
また、本発明の食品製造方法は、以下の(1)及び(2)に示す工程を含んでいる。
(1)複数の通気孔が設けられた通気面部を有する本体部を食品が収納された容器の開口側に載置して容器の開口を覆う工程。
(2)気体供給部が、通気面部を介して、容器内に気体を吹きつける工程。
【発明の効果】
【0010】
本発明の食品製造装置及び食品製造方法によれば、強い圧力のエアーを使用しても、容器の開口が通気面部で覆われているため、容器に収納された食品が容器から飛び出すことがなくなる。
また、強い圧力のエアーを使うことができるため、容器に収納された食品を十分にほぐすことができ、容易に容器に収納された食品の盛り付けの見た目や風合いが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施の形態に係る食品製造装置の斜視図である。
図2図2Aは本発明の第1の実施の形態に係る食品製造装置の通気面部の平面図であり、図2B図2Aに示す通気面部の要部を示す説明図である。
図3】本発明の第1の実施の形態に係る食品製造装置の断面図である。
図4】本発明の食品製造装置を用いて、食品を製造する工程を示す説明図である。
図5】本発明の食品製造装置を用いて、食品を製造する工程を示す説明図である。
図6図6Aは従来の食品製造装置を用いて容器に収納された食品をほぐした状態を示す説明図であり、図6Bは本発明の食品製造装置を用いて容器に収納された食品をほぐした状態を示す説明図である。
図7】本発明の第2の実施の形態に係る食品製造装置の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の食品製造装置及び食品製造方法の実施形態例について、図1図7を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本発明は、以下の形態に限定されるものではない。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態例
1−1.食品製造装置の構成例
1−2.食品製造装置を用いた食品製造方法
2.第2の実施形態例
【0013】
<1.第1の実施形態例>
1−1.食品製造装置の構成例
まず、本発明の食品製造装置の第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)について、図1図3を参照して説明する。
図1は本例の食品製造装置の斜視図である。図2Aは本例の食品製造装置の通気面部の平面図であり、図2B図2Aに示す通気面部の要部を示す説明図である。また、図3は本例の食品製造装置の断面図である。
【0014】
[食品製造装置]
図1に示す食品製造装置1は、前工程において容器内に収納された食品をほぐす装置である。この食品製造装置1は、本体部2と、気体供給部3とにより構成される。ここで、食品製造装置1における鉛直方向と直交する幅方向を第1の方向Xとし、第1の方向X及び鉛直方向とも直交する方向を第2の方向Yとする。そして、食品製造装置1の鉛直方向を第3の方向Zとする。
【0015】
[本体部]
本体部2は、平板状の部材を折り曲げることで形成される。本体部2は、通気面部21と、ガイド部27と、規制部37を有する。通気面部21は、矩形をなす略平板状に形成されている。この通気面部21は、食品5が収納された容器4の開口4b側に載置して容器4の開口4bを覆う(図3参照)。本例の通気面部21における第1の方向Xの長さは、容器4の第1の方向Xに2つ並べた長さよりも長く設定されている。さらに、本例の通気面部21における第2の方向Yの長さは、容器4を第2の方向Yに2つ並べた長さよりも長く設定されている。
【0016】
なお、通気面部21の長さは、上述した長さに限定されるものではなく、適宜設定されるものである。
【0017】
また、通気面部21は、複数の通気孔22が設けられている。通気孔22は、後述する気体供給部3のノズル82から噴出される気体と、容器4内から排気される気体が通過する孔である。通気孔22を通る気体の流れについては、後で詳述する。ここで、通気面部21の面積当たりの通気孔22の面積の割合を「開口率」と定義する。
【0018】
図1及び図2Aに示すように、通気孔22は、略円形状に形成されている。通気孔22は、通気面部21の供給面21aから載置面21bに向かって、貫通している。通気孔22の直径Dの大きさが大きいほど通気面部21の開口率が大きくなる。通気面部21の開口率が大きくなると、通気孔22を通って容器に入る気体と容器から出る気体が滞ることなく流れやすくなる(図4C参照)。
【0019】
そして、複数の通気孔22は、例えば、千鳥状に通気面部21に形成される。図2Bに示すように、複数の通気孔22における互いに隣り合う通気孔22の間隔、いわゆるピッチ幅Pが狭いと通気面部21に形成される通気孔22の数が多くなる。そして、通気孔22の数が多くなると、通気面部21の開口率が大きくなる。上述したように、通気面部21の開口率が大きくなると、通気孔22を通って容器に入る気体と容器から通気孔22を通って出る気体が容器内を円滑に流れるようになる(図4C参照)。
【0020】
なお、本例では、通気孔22の形状を円形としたが、これに限定されるものではない。通気孔22の形状としては、例えば、四角形や六角形など様々な形状を適用することができる。そして、通気孔22を千鳥状に互い違いに通気面部21に配置されているが、これに限定されない。例えば、通気孔22を通気面部21の一面に列と行を真っ直ぐに整列させて配置してもよい。
【0021】
すなわち、通気孔22の直径Dが容器に収納される食品よりも大きい場合、食品をほぐす際に通気孔22から容器の外側に飛び出るおそれがある。そのため、通気孔22の直径Dは、容器に収納される食品の大きさに合わせて変更することが好ましい。
【0022】
通気孔22の直径Dとしては、例えば3mm程度に設定され、通気孔22のピッチ幅Pは、例えば4mm程度に設定される。
【0023】
さらに、本例の通気面部には、通気孔を有する略平板状の部材を適用しているが、これに限定されない。例えば、線状の部材を重ねて網目状に形成した通気面部を適用することも可能である。なお、本例の通気孔を有する通気面部によれば、網目状の通気面部と比べ、線状の部材が重なった部分がない。よって、通気孔を有する通気面部では、食品の繊維等が挟まるおそれがなくなる。
【0024】
また、図1に示すように、通気面部21における第1の方向Xの両側には、ガイド部27が連続して形成されている。このガイド部27は、第1の接続板29と、第2の接続板30と、第1の外フランジ部33と、第2の外フランジ部34とを有する。
【0025】
第1の接続板29は、通気面部21の第1の方向Xの一端から第3の方向Zに向けて略垂直に連続して設けられている。そして、第1の接続板29の長手方向の両端部は、通気面部21の端部より第2の方向Yに向かって突出している。
【0026】
第2の接続板30は、通気面部21の第1の方向Xの他端から第3の方向Zにおける第1の接続板29と同じ方向に略垂直に連続して設けられている。すなわち、第1の接続板29と第2の接続板30は、通気面部21を間に挟んだ状態で互いに対向する。そして、第2の接続板30の長手方向の両端部は、第1の接続板29と同様に、通気面部21の端部より第2の方向Yに向かって突出している。なお、第1の接続板29の短手の長さと第2の接続板30における通気面部21から第3の方向Zへ突出する高さは、同じ長さに設定される。
【0027】
第1の外フランジ部33は、第1の接続板29の第3の方向Zにおける通気面部21と連続する端部と反対側の端部に設けられている。この第1の外フランジ部33は、第1の接続板29から第1の方向Xの一側に向けて略垂直に連続している。
【0028】
第2の外フランジ部34は、第2の接続板30の第3の方向Zにおける通気面部21と連続する端部と反対側の端部に設けられている。この第2の外フランジ部34は、第2の接続板30から第1の方向Xの一側に向けて略垂直に連続している。
【0029】
また、第1の外フランジ部33には、後述する第1のスライダー45が摺動し、第2の外フランジ部34には、後述する第2のスライダー46が摺動する。
【0030】
さらに、第1の接続板29と第2の接続板30が対向する対向面29a,30aには、規制部37とグリップ部41が固定されている。
【0031】
規制部37は、棒状に形成された第1のストッパー35及び第2のストッパー36から構成される。第1のストッパー35は第1の接続板29及び第2の接続板30の第2の方向Yの一側に配置され、通気面部21における第2の方向Yの一側に位置する。また、第2のストッパー36は、第1の接続板29及び第2の接続板30の第2の方向Yの他側に配置され、通気面部21における第2の方向Yの他側に位置する。そのため、第1のストッパー35と第2のストッパー36の間には、通気面部21が配置される。
【0032】
第1のストッパー35の軸方向及び第2のストッパー36の軸方向は、通気面部21の第1の方向Xに沿って配置される。そして、第1のストッパー35及び第2のストッパー36の軸方向の一端が第1の接続板29の対向面29aに固定され、軸方向の他端が第2の接続板30の対向面30aに固定される。
【0033】
グリップ部41は、略棒状に形成されている。グリップ部41は、その軸方向が通気面部21の第1の方向Xに沿って配置される。そして、グリップ部41の軸方向の一端は、第1の接続板29の対向面29aに固定され、グリップ部41の軸方向の他端は、第2の接続板30の対向面30aに固定される。そして、グリップ部41は、第1の接続板29及び第2の接続板30において、第2のストッパー36よりも第2の方向Yの他側に配置される。
【0034】
第1のストッパー35、第2のストッパー36及びグリップ部41の材質としては、ステンレス(SUS)等の金属やプラスチック等の合成樹脂などを挙げることができる。
【0035】
上述したように、第1のストッパー35、第2のストッパー36及びグリップ部41は、第1の接続板29と第2の接続板30に接続している。そのため、第1のストッパー35、第2のストッパー36及びグリップ部41は、第1の接続板29と第2の接続板30が通気面部21側に倒れこむことを防止することができる。
【0036】
さらに、第1のストッパー35、第2のストッパー36及びグリップ部41は、第1の接続板29と第2の接続板30の間隔を保持する保持部を兼ねている。これにより、保持部を別部材により形成する場合に比べて、食品製造装置1に使用する部品点数を少なくすることができ、食品製造装置1の製造コストを低減することができる。
【0037】
上述したように、本例では、略平板状の部材を折り曲げることで通気面部21及びガイド部27を形成している。そのため、通気面部21とガイド部27を一体に形成することができ、本体部2とガイド部27との締結箇所をなくすことができる。これにより、通気面部21とガイド部27の間に汚れを溜まりにくくすることができる。また、本体部2とガイド部27との間に凹凸や隙間をなくすことができ、ユーザが食品製造装置1を洗浄しやすくなる。その結果、食品製造装置1を衛生的に管理することができる。
【0038】
なお、本例では、移動機構として、第1の外フランジ部33に、第1のスライダー45が摺動し、第2の外フランジ部34に、第2のスライダー46が摺動する例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1の接続板及び第2の接続板に溝を第2の方向Yに沿って形成し、第1のスライダー及び第2のスライダーのそれぞれに突起を設ける構成としてもよい。この場合、第1のスライダーの突起が第1の接続板の溝を摺動し、第2のスライダーの突起が第2の接続板の溝を摺動する。あるいは、第1の外フランジ部33と第2の外フランジ部34を別部材として、本体部2に取り付けてもよい。また、移動機構は、後述する気体供給部保持部材を通気面部に沿って移動できる構成であればよく、その他各種の移動機構を適用することできる。
【0039】
[気体供給部]
次に、気体供給部3について、図1及び図3を参照して説明する。
図1及び図3に示すように、気体供給部3は、2つのノズル82と、このノズル82に接続される送風管83と、送風管83に接続される送風機とを有する。送風機は、送風管83及びノズル82を介して容器4内に送風するものである。送風管83は、送風機とノズル82を接続している。
【0040】
ノズル82は、中空の略直方体状を扁平に形成した先端部85と、中空の略三角柱状を扁平に形成した基端部86により構成される。先端部85と基端部86は、一体に形成されている。このノズル82は、ステンレスやアルミニウム等の金属の他に合成樹脂等その他各種の材質から形成される。
【0041】
先端部85の短手方向の一端には、先端面85aが設けられている。先端面85aには、気体の噴出口となる不図示の開口が形成されている。先端面85aに設けられた開口の面積は、容器4の開口4bの面積よりも小さく形成される。
【0042】
先端部85の短手方向の他端には、基端部86が連続している。また、基端部86には、送風管83が取り付けられている。そのため、送風機から供給された気体は、送風管83を通過して、ノズル82の先端面85aに設けた開口から噴出する。
【0043】
また、このノズル82は、後述する気体供給部保持部材57に保持される。このとき、保持板65に保持されたノズル82の先端面85aが、本体部2の通気面部21と対向する。このとき、ノズル82の先端面85aに設けられた開口が容器4の開口4bよりも小さく形成されているため、ノズル82の先端面85aが容器4の開口4bを全て覆うことがない。そのため、先端面85aの開口から噴出される気体を通気面部21の一群の通気孔22aから容器4内に送り込むことができる(図4C参照)。
【0044】
なお、本例では、気体供給部3の一例として、不図示の送風機と、送風管83と、ノズル82を有する構成例を説明したが、これに限定されない。気体供給部は、少なくとも容器内に気体を吹きつけるノズルが設けられていればよい。
【0045】
次に、気体供給部保持部材57について、説明する。
図1及び図3に示すように、気体供給部保持部材57は、2本の支柱63,64と、保持板65とを有する。保持板65は、略長方形の平板状の部材から形成されている。保持板65の材料としては、例えば、ステンレスやアルミニウム等の金属の他にプラスチック等の合成樹脂を挙げることができる。また、保持板65は、平板状の部材に限定されるものではなく、棒状の部材であってよい。
【0046】
保持板65の長手方向の中央部には、2つの調整孔67,68が設けられている。2つの調整孔67,68は、ノズル82の先端部85と通気面部21との間隔を調整する調整部となる。2つの調整孔67,68は、保持板65における一面65aから他面65bに向かって貫通しており、略長方形状の長孔として形成されている。これらの調整孔67,68の長手方向は、保持板65の短手方向と略平行に設けられている。そして、2つの調整孔67,68に固定ねじ69を貫通させて、気体供給部3のノズル82が保持板65に保持される。
【0047】
また、保持板65には、把手部70が取り付けられている。把手部70は、ユーザが気体供給部3を操作するときに用いられる。把手部70は、略コ字状に形成される。把手部70は、2つの先端部70aと、2つの先端部70aを接続しユーザに把持される把持部70bを有する。
【0048】
把手部70の先端部70aは、保持板65の一面65aの長手方向における調整孔67,68よりも外側に、例えば、溶接により固定される。そして、把手部70の把持部70bは、保持板65の一面65aと間隔を開けて配置される。この把手部70は、ステンレスやアルミニウム等の金属の他にプラスチック等の合成樹脂により形成されている。なお、把手部70を保持板65に溶接によって固定した例を説明したがこれに限定されるものではなく、例えば固定ねじを用いて固定してもよい。
【0049】
さらに、保持板65の長手方向の両端部には、支柱63,64が設置される。支柱63,64は、略角柱状に形成される。支柱63,64における軸方向の一端部は、保持板65の長手方向の両端部に固定されている。
【0050】
なお、支柱63,64の固定方法としては、接着剤による固定や溶接による固定等、各種の固定方法を挙げることができる。また、支柱63,64を略角柱状に形成したが、これに限定されない。他の形状の例としては、円柱状等を挙げることができる。
【0051】
また、支柱63の軸方向の他側には、固定部材51を介して第1のスライダー45が設けられている。そして、支柱64の軸方向の他側には、固定部材51を介して第2のスライダー46が設けられている。
【0052】
第1のスライダー45及び第2のスライダー46は、略直方体状に形成されている。第1のスライダー45における固定部材51と反対側の一面45aには、溝部47が設けられている。溝部47は、本体部2に設けた第1の外フランジ部33に摺動可能に係合する。また、第2のスライダー46における固定部材51と反対側の一面46aには、溝部48が設けられている。溝部48は、本体部2に設けた第2の外フランジ部34に摺動可能に係合する。
【0053】
この第1のスライダー45及び第2のスライダー46と、第1の外フランジ部33及び第2の外フランジ部34によって本発明の移動機構が構成される。
【0054】
第1のスライダー45及び第2のスライダー46は、例えば、プラスチックなどの合成樹脂により構成される。
【0055】
また、図3に示すように、第1のスライダー45及び第2のスライダー46を第1の外フランジ部33及び第2の外フランジ部34に取り付けた際、本体部2における通気面部21の第3の方向Zの一側に、気体供給部保持部材57の保持板65が配置される。このとき、保持板65の長手方向は、通気面部21の第1の方向Xと略平行となり、保持板65の短手方向は、通気面部21の第3の方向Zと略平行となる。
【0056】
そして、第1のスライダー45及び第2のスライダー46が第1の外フランジ部33及び第2の外フランジ部34の長手方向に沿って摺動することで、気体供給部保持部材57の保持板65は、通気面部21の一面(供給面21a)と略平行、本例では、第2の方向Yに沿って移動する。すなわち、気体供給部保持部材57は、第1のスライダー45及び第2のスライダー46が第1の外フランジ部33及び第2の外フランジ部34によって移動可能に支持される。そして、気体供給部保持部材57の移動に伴って、気体供給部保持部材57に保持されたノズル82が、通気面部21の供給面21aと略平行に移動する。
【0057】
さらに、上述したように、本体部2には、規制部37を構成する第1のストッパー35及び第2のストッパー36が設けられている。これらの第1のストッパー35及び第2のストッパー36には、ノズル82の先端部85が当接する。これにより、第1のストッパー35及び第2のストッパー36によって、第1のスライダー45及び第2のスライダー46の移動を規制することができる。
【0058】
また、第1のストッパー35及び第2のストッパー36の間隔は、通気面部21の第2の方向Yの長さに対応して設定されている。そのため、第1のスライダー45及び第2のスライダー46は、通気面部21における第2の方向Yの長さの範囲内で移動する。
【0059】
さらに、ノズル82が固定される調整孔67,68を略長方形状に形成している。そして、調整孔67,68の長手方向は、保持板65の短手方向と略平行となっている。さらに、保持板65の短手方向は、通気面部21の第3の方向Zと略平行となっている。そのため、調整孔67,68の長手方向の長さの分だけ、ノズル82の先端面85aと通気面部21との間隔を調整することができる。
【0060】
1−2.食品製造装置を用いた食品製造方法
次に、本発明の食品製造方法の実施の形態例について、図4及び図5を参照して説明する。
図4及び図5は本発明の食品製造装置を用いて、食品を製造する工程を示す説明図である。図6Aは従来の食品製造装置を用いて容器に収納された食品をほぐした状態を示す説明図であり、図6Bは本発明の食品製造装置を用いて容器に収納された食品をほぐした状態を示す説明図である。
【0061】
まず、図4Aに示すように、前工程において、容器4の収納部6には、固形状や塊状の食品5aが収納される。
次いで、図4Bに示すように、食品製造装置1の通気面部21における載置面21bを容器4の縁部4aに載置して、容器4の開口4bを覆う。このとき、ノズル82の先端面85aが通気面部21の供給面21aと対向し、通気面部21の供給面21aから間隔を開けて配置される。
【0062】
次に、送風機を駆動させてノズル82に気体を供給する。すると、図4Cに示すように、ノズル82から通気面部21に向かって気体が噴出される。気体は、通気面部21の一群の通気孔22aを通って容器4の収納部6に供給される。容器4の収納部6に吹きつけられた気体は、容器4の内壁4dに当たって、容器4の収納部6をランダムに循環する。そして、この気体は、食品5aにも当たり、容器4の底面4cから押し上げるように食品5aを攪拌することができる。
【0063】
また、ノズル82から噴出した気体が一群の通気孔22aを通過して容器4の収納部6に順次吹きつけられる。そのため、一群の通気孔22aから容器4の収納部6に吹きつけられた気体は、容器4の収納部6を循環する気体を押し出す。そして、容器4の収納部6を循環する気体は、複数の通気孔22aのうち気体が通過する一群の通気孔22aと異なる他群の通気孔22bから排出される。
【0064】
このとき、容器4の収納部6を循環していた気体が排出されることで、他群の通気孔22bでは気圧が下がる。そして、気圧が下がる他群の通気孔22b側に食品5aが引き寄せられ、食品5aを容器4の内壁4d側に広げた食品5bを形成することができる。また、容器4の開口4bが通気面部21によって覆われているため、容器4の収納部6に収納された食品5aが容器4から飛び出すことを防止できる。
【0065】
次に、図1に示すように、気体供給部保持部材57に設けた把手部70を把持し、気体供給部保持部材57を第1の外フランジ部33及び第2の外フランジ部34に沿って第2の方向Yの他側に移動させる。これにより、図5Dに示すように、気体供給部保持部材57に保持されたノズル82は、気体を噴出させながら、通気面部21における第2の方向Yの一側から中央部に移動する。
【0066】
そして、ノズル82が移動することで、ノズル82から噴出された気体が通過する一群の通気孔22aが図4Cに示す一群の通気孔22aから換わる。気体が入る一群の通気孔22aが換わることで、容器4の収納部6を循環する気体の流れが変化する。このとき、容器4の収納部6を循環する気体は、例えば、容器4の底面4cから内壁4dに沿って循環し、食品5bに当たる。これにより、容器4の底面4cから内壁4dに向かって広がるように攪拌することができる。また、一群の通気孔22aが換わることで、容器4から排出される気体が通過する他群の通気孔22bも換わる。
【0067】
なお、図4Cと同様に、ノズル82から噴出された気体が一群の通気孔22aから容器4の収納部6に順次吹きつけられる。そして、一群の通気孔22aから容器4の収納部6に吹きつけられた気体が、容器4の収納部6を循環する気体を押し出して、他群の通気孔22bから押し出される。このとき、容器4の収納部6を循環していた気体が押し出されて収納部6から他群の通気孔22bと通過して排出されることで、他群の通気孔22bでは気圧が下がる。そして、気圧が下がる他群の通気孔22bに食品5bが引き寄せられ、食品5bを容器4に内壁4d側に均等に広げた食品5cを形成することができる。
【0068】
さらに、気体供給部保持部材57に設けた把手部70を把持し、気体供給部保持部材57を第1の外フランジ部33及び第2の外フランジ部34に沿って第2の方向Yの他側に移動させる。これにより、図5Eに示すように、ノズル82は、通気面部21における第2の方向Yの中央部から他側に移動する。図5Dと同様に、ノズル82が移動することで、ノズル82から噴出される気体が入る一群の通気孔22aが換わる。ノズル82から噴出された気体が通過する一群の通気孔22aが換わることで、容器4の収納部6を循環する流れがさらに変化する。
【0069】
また、一群の通気孔22aが換わるため、容器4から排出される気体が通過する他群の通気孔22bも換わる。他群の通気孔22bでは、容器4の収納部6を循環していた気体が押し出されて収納部6から他群の通気孔22bと通過して排出され、気圧が下がる。これにより、他群の通気孔22bに食品5cが引き寄せられ食品5cの中央部をふっくらとした風合いとなった食品5dを形成することができる。
【0070】
最後に、図5Fに示すように、ノズル82から気体の供給が終了すると、ユーザは食品製造装置1を容器4から取り外す。そして、容器4の収納部6の食品5は、十分にほぐされ、その中央部がふっくらとした風合いに盛り付けられた状態を形成することができる。これにより、食品5の製造が終了する。
【0071】
ここで、従来の食品製造装置を用いて容器に収納された食品をほぐした場合と、本発明の食品製造装置を用いて容器に収納された食品をほぐした場合について比較する。
【0072】
なお、従来の食品製造装置は、先端から気体が噴出する棒状の部材を食品5が収納された容器4内に挿入し、人の手によって食品5をほぐしていた。この従来の食品製造装置では、気体が棒状の部材の先端から噴出されるため、点で食品5をほぐしていた。そのため、図6Aに示すように、食品5が容器4内で片寄って盛りつけられてしまい、容器4の内壁4dと食品との間に形成される隙間Sが大きくなっていることが分かる。また、食品5のほぐし具合が悪く、つぶれてしまったりして、ふっくらとした風合いに盛り付けることができていなかった。
【0073】
さらに、従来の食品製造装置では、一度にほぐし作業を行えるものが1つの容器4だけである。そのため、作業効率が悪い、という問題も有していた。
【0074】
これに対し、上述した本例の食品製造装置1により容器に収納された食品をほぐすと、容器4内に収納された食品に対して面で気体が触れる。そのため、図6Bに示すように、ユーザは容器4に収納された食品5を均等に広げることができる。これにより、容器4の内壁4dと食品5との間に形成される隙間Sを小さくすることができる。
【0075】
また、気体供給部保持部材57を本体部2の通気面部21の一面に沿ってスライドさせるだけで、容器4に収納された食品5を容易に均等に広げることができる。これにより、作業者のスキルよる製品のバラつきを少なくすることができる。
【0076】
さらに、容器4の収納部6に吹きつけられる気体が容器4内を循環することで、容器4に収納された食品5を容器4の底面4cから押し上げるように攪拌することができる(図5E参照)。これにより、容器4の収納部6に収納された食品5をふっくらとした風合いに盛り付けることができる。
【0077】
また、通気面部21は、複数の容器4を縦又は横に並べたときよりも大きく形成されている。なお、本例では、通気面部21における第1の方向Xの長さは、容器4を第1の方向Xに2つ並べた長さよりも長く設定されている。さらに、本例の通気面部21における第2の方向Yの長さは、容器4を第2の方向Yに2つ並べた長さよりも長く設定されている。すなわち、気体供給部保持部材57を、第1のストッパー35から第2のストッパー36まで移動させるだけで、一度に複数(本例では、4つ)の食品5が収納された容器4に対して処理を行うことができる。これにより、作業効率の向上を図ることが可能となる。
【0078】
<2.第2の実施形態例>
本発明の食品製造装置に係る第2の実施の形態例について、図7を参照して説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態に係る食品製造装置の説明図である。
【0079】
第2の実施の形態例に係る食品製造装置100が第1の実施の形態例に係る食品製造装置1と異なるところは、通気面部の構成である。ここでは、通気面部の構成に関連する事項について説明し、第1の実施の形態例に係る食品製造装置1と共通する部分については説明を省略する。
【0080】
図7に示すように、食品製造装置100は、通気面部121と、一対のローラ124,125と、気体供給部103を構成するノズル182とを有する。通気面部121は、無端状のベルトにより形成される。通気面部121は、多数の通気孔122を有する。この通気面部121は、一対のローラ124,125により、回転可能に支持される。
【0081】
一対のローラ124,125は、回転軸127,128に回転可能に支持されている。回転軸127,128のうちどちらか一方は、例えば、不図示のモータに取り付けられている。モータが駆動することで回転軸127,128が回転する。回転軸127,128が回転することで、一対のローラ124,125が回転し、通気面部121が一対のローラ124,125によって順次送り出される。
【0082】
一対のローラ124,125の間には、気体供給部103を構成するノズル182が配置される。ノズル182における先端部185の先端面185aは、通気面部121と対向し、通気面部121と間隔を開けて配置される。ノズル182は、不図示の支持機構により、一対のローラ124,125間を移動可能に支持される。
【0083】
また、食品5が収納された容器4は、例えば、ベルト134とローラ138,139から構成される搬送部145により順次搬送される。ベルト134は、無端状のベルトにより形成され、ローラ138,139により、回転可能に支持される。
【0084】
一対のローラ138,139は、回転軸140,141に回転可能に支持されている。回転軸140,141のどちらか一方は、例えば、不図示のモータに取り付けられている。モータが駆動することで回転軸140,141が回転する。回転軸140,141が回転することで、ローラ138,139が回転し、ベルト134が順次送り出される。
【0085】
この第2の実施の形態例にかかる食品製造装置100は、搬送部145のベルト134に載置された容器4の上に配置される。
【0086】
次に、上述した構成を有する食品製造装置100の使用方法について説明する。
まず、前工程において固形状や塊状の食品5aが収納部6に収納された容器4が搬送部145のベルト134上に載置される。搬送部145は、ローラ138,139が回転させて、ベルト134を送り出す。これにより、容器4が搬送部145の下流側に配置された食品製造装置100に搬送される。
【0087】
次いで、搬送部145の下流側に搬送された容器4は、食品製造装置100の通気面部121と搬送部145のベルト134との間に配置される。このとき、容器4の開口4bは、通気面部121によって覆われる。そして、ノズル182から気体が噴出され、この気体が、通気面部121の一群の通気孔122aと通過して、容器4の収納部6に入る。
【0088】
容器4の収納部6に入った気体は、収納部6を循環して食品5aを当たり、食品5aをほぐす。また、一群の通気孔122aから収納部6に吹きつけられる気体により、収納部6を循環した気体は押し出される。このとき、他群の通気孔122bでは、気圧が低下する。これにより、食品5aは、他群の通気孔122bに引き寄せられ、食品5aが容器4の内壁4dに均等に広がる。そして、不図示の移動機構により、ノズル182が気体を噴出しながら移動することで、収納部6に収納された食品5aが徐々にほぐされていき、最終的に中央部がふっくらとした形状の食品5dを形成することができる。
【0089】
このような構成を有する食品製造装置100によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる食品製造装置1と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0090】
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。上述した実施の形態例では、ノズルを2つ設けた例を説明したが、ノズルの数は、2つに限定されるものではない。例えば、ノズルを1つ、あるいは3つ以上設けてもよい。
【0091】
また、本発明は、複数の通気孔が設けられた通気面部を有する本体部と、通気面部を介して、一群の通気孔から容器内に気体を吹きつける気体供給部と、を備えていれば、上述した課題を解決することができる。そのため、本発明の本体部と気体供給部以外の構成、例えば移動機構や気体供給部保持部材については、その構成を省略してもその目的を達成できる。
【符号の説明】
【0092】
1,100・・・食品製造装置、2・・・本体部、3,103・・・気体供給部、4・・・容器、5・・・食品、6・・・収納部、21,121・・・通気面部、21a・・・供給面、21b・・・載置面、22,22a,22b,122a,122b・・・通気孔、27・・・ガイド部、37・・・規制部、41・・・グリップ部、57・・・気体供給部保持部材、67,68・・・調整孔(調整部)、82,182・・・ノズル、85,185・・・先端部、85a,185a・・・先端面、145・・・搬送部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7