特許第6223845号(P6223845)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6223845
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】検出装置および検出方法
(51)【国際特許分類】
   G01B 21/08 20060101AFI20171023BHJP
   G01B 11/06 20060101ALI20171023BHJP
【FI】
   G01B21/08 101
   G01B11/06 101Z
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-20177(P2014-20177)
(22)【出願日】2014年2月5日
(65)【公開番号】特開2015-148460(P2015-148460A)
(43)【公開日】2015年8月20日
【審査請求日】2016年12月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231110
【氏名又は名称】JFE建材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100114292
【弁理士】
【氏名又は名称】来間 清志
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】長井 伸二
(72)【発明者】
【氏名】岡田 英之
(72)【発明者】
【氏名】住貞 健次
【審査官】 ▲うし▼田 真悟
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭59−120912(JP,A)
【文献】 特開平11−166286(JP,A)
【文献】 特開2002−213941(JP,A)
【文献】 特公昭50−036179(JP,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0145307(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 21/00−21/32
G01B 11/00−11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向両端部がエンドクローズ加工されることにより形成された平坦部と、前記平坦部に連結する傾斜部とを有する板材における形状不良を検出する検出装置であって、
長さ方向へ移動している板材の前端部が検出開始位置に到達したか否かを判断する第1の材料検出部と、
測定位置における板材の厚さを測定する厚さ測定部と、
前記板材の後端部が検出終了位置に到達したか否かを判断する第2の材料検出部と、
所定時間における前記板材の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断する厚さ変化検出部と、を備え、
前記測定位置は、前記検出開始位置よりも前記板材の移動方向後方であって、前記検出終了位置よりも前記板材の移動方向前方であることを特徴とする、検出装置。
【請求項2】
前記測定位置は、前記検出開始位置から前記板材の移動方向後方へ水平距離で前記平坦部の長さ分離れた位置であり、
前記検出終了位置は、前記測定位置から前記板材の移動方向後方へ水平距離で前記平坦部の長さ分離れた位置であることを特徴とする、請求項1に記載の検出装置。
【請求項3】
長さ方向両端部がエンドクローズ加工されることにより形成された平坦部と、前記平坦部に連結する傾斜部とを有する板材における形状不良を検出する検出装置であって、
長さ方向へ移動している板材の前端部が第1の検出開始位置に到達したか否かを判断する第1の材料検出部と、
前記板材の前端部が第1の検出終了位置に到達したか否かを判断する第2の材料検出部と、
第1の測定位置における板材の厚さを測定する第1の厚さ測定部と、
前記板材の後端部が第2の検出開始位置に到達したか否かを判断する第3の材料検出部と、
前記板材の後端部が第2の検出終了位置に到達したか否かを判断する第4の材料検出部と、
第2の測定位置における板材の厚さを測定する第2の厚さ測定部と、
所定時間における前記板材の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断する厚さ変化検出部と、を備え、
前記第1の検出開始位置は、前記第1の検出終了位置よりも前記板材の移動方向後方であって、前記第1の測定位置よりも前記板材の移動方向前方であり、
前記第2の検出終了位置は、前記第2の測定位置よりも前記板材の移動方向後方であって、前記第2の検出開始位置よりも前記板材の移動方向前方であることを特徴とする、検出装置。
【請求項4】
前記第1の測定位置は、前記第1の検出開始位置から前記板材の移動方向後方へ水平距離で前記平坦部の長さ分離れた位置であり、
前記第1の検出終了位置は、前記第1の検出開始位置から前記板材の移動方向前方へ水平距離で前記傾斜部の長さ分離れた位置であり、
前記第2の測定位置は、前記第2の検出終了位置から前記板材の移動方向前方へ水平距離で前記平坦部の長さ分離れた位置であり、
前記第2の検出開始位置は、前記第2の検出終了位置から前記板材の移動方向後方へ水平距離で前記傾斜部の長さ分離れた位置であることを特徴とする、請求項3に記載の検出装置。
【請求項5】
前記第1の材料検出部と前記第4の材料検出部は同一であり、前記第1の検出開始位置と前記第2の検出終了位置は一致していることを特徴とする、請求項3又は4に記載の検出装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の検出装置を用いて、前記板材における形状不良を検出する検出方法であって、
前記板材の前端部が前記検出開始位置に到達したか否かを判断するステップと、
前記検出開始位置に到達したと判断すると、前記測定位置における板材の厚さを測定するのを開始するステップと、
前記板材の後端部が検出終了位置に到達したか否かを判断するステップと、
前記検出終了位置に到達したと判断すると、前記測定位置における板材の厚さを測定するのを終了するステップと、
所定時間における前記板材の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断するステップと、を備える検出方法。
【請求項7】
請求項3から5のいずれか1項に記載の検出装置を用いて、前記板材における形状不良を検出する検出方法であって、
前記板材の前端部が前記第1の検出開始位置に到達したか否かを判断するステップと、
前記第1の検出開始位置に到達したと判断すると、前記第1の測定位置における板材の厚さを測定するのを開始するステップと、
前記板材の前端部が前記第1の検出終了位置に到達したか否かを判断するステップと、
前記第1の検出終了位置に到達したと判断すると、前記第1の測定位置における板材の厚さを測定するのを終了するステップと、
前記板材の後端部が前記第2の検出開始位置に到達したか否かを判断するステップと、
前記第2の検出開始位置に到達したと判断すると、前記第2の測定位置における板材の厚さを測定するのを開始するステップと、
前記板材の前端部が前記第2の検出終了位置に到達したか否かを判断するステップと、
前記第2の検出終了位置に到達したと判断すると、前記第2の測定位置における板材の厚さを測定するのを終了するステップと、
所定時間における前記板材の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断するステップと、を備える検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンドクローズ加工された製品における形状不良を検出する検出装置および検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、デッキプレートは、鋼製でありコンクリートを打設する際に両端が梁の上に載せられ、型枠として使用される。コンクリートの流出を防ぐため、デッキプレートの端部では、あらかじめ閉塞加工する処理(エンドクローズ加工)が行われる。
【0003】
このエンドクローズ加工は、鋼製のデッキプレート端部を大きく塑性変形させることにより成るので、加工機への材料配置のずれ等により、形状不良が生じる可能性があった。
従来、このようなエンドクローズ加工された製品において、形状不良を検出する方法は目視で行われていた。しかしながら、ラインで送られてきた製品を積み込む段階では、製品の後端部は見やすいが、前端部は見にくい、また、形状不良の発生する時期が一定でない等、漏れなく目視で確認するには限界があった。
【0004】
例えば、特許文献1には、レーザービームを被検体に照射して形状不良を検出する装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭61−254809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の検出装置では、帯状体における形状不良を検出するのみであって、エンドクローズ加工された製品における加工部分の形状不良を検出することについては検討されていない。
【0007】
本発明は、上記の従来の課題に基づいてなされたものであり、その目的は、エンドクローズ加工された製品における形状不良を効率良く検出する検出方法および検出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る検出装置は、長さ方向両端部がエンドクローズ加工されることにより形成された平坦部と、前記平坦部に連結する傾斜部とを有する板材における形状不良を検出する検出装置であって、長さ方向へ移動している板材の前端部が検出開始位置に到達したか否かを判断する第1の材料検出部と、測定位置における板材の厚さを測定する厚さ測定部と、前記板材の後端部が検出終了位置に到達したか否かを判断する第2の材料検出部と、所定時間における前記板材の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断する厚さ変化検出部と、を備え、前記測定位置は、前記検出開始位置よりも前記板材の移動方向後方であって、前記検出終了位置よりも前記板材の移動方向前方であることを特徴とする。
【0009】
前記測定位置は、前記検出開始位置から前記板材の移動方向後方へ水平距離で前記平坦部の長さ分離れた位置であり、前記検出終了位置は、前記測定位置から前記板材の移動方向後方へ水平距離で前記平坦部の長さ分離れた位置が好ましい。
【0010】
また、本発明に係る検出装置は、長さ方向両端部がエンドクローズ加工されることにより形成された平坦部と、前記平坦部に連結する傾斜部とを有する板材における形状不良を検出する検出装置であって、長さ方向へ移動している板材の前端部が第1の検出開始位置に到達したか否かを判断する第1の材料検出部と、前記板材の前端部が第1の検出終了位置に到達したか否かを判断する第2の材料検出部と、第1の測定位置における板材の厚さを測定する第1の厚さ測定部と、前記板材の後端部が第2の検出開始位置に到達したか否かを判断する第3の材料検出部と、前記板材の後端部が第2の検出終了位置に到達したか否かを判断する第4の材料検出部と、第2の測定位置における板材の厚さを測定する第2の厚さ測定部と、所定時間における前記板材の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断する厚さ変化検出部と、を備え、前記第1の検出開始位置は、前記第1の検出終了位置よりも前記板材の移動方向後方であって、前記第1の測定位置よりも前記板材の移動方向前方であり、前記第2の検出終了位置は、前記第2の測定位置よりも前記板材の移動方向後方であって、前記第2の検出開始位置よりも前記板材の移動方向前方であることを特徴とする。
【0011】
前記第1の測定位置は、前記第1の検出開始位置から前記板材の移動方向後方へ水平距離で前記平坦部の長さ分離れた位置であり、前記第1の検出終了位置は、前記第1の検出開始位置から前記板材の移動方向前方へ水平距離で前記傾斜部の長さ分離れた位置であり、前記第2の測定位置は、前記第2の検出終了位置から前記板材の移動方向前方へ水平距離で前記平坦部の長さ分離れた位置であり、前記第2の検出開始位置は、前記第2の検出終了位置から前記板材の移動方向後方へ水平距離で前記傾斜部の長さ分離れた位置であることが好ましい。
【0012】
また、前記第1の材料検出部と前記第4の材料検出部は同一であり、前記第1の検出開始位置と前記第2の検出終了位置は一致していることが好ましい。
【0013】
本発明に係る検出方法は、上記検出装置を用いて、前記板材における形状不良を検出する検出方法であって、前記板材の前端部が前記検出開始位置に到達したか否かを判断するステップと、前記検出開始位置に到達したと判断すると、前記測定位置における板材の厚さを測定するのを開始するステップと、前記板材の後端部が検出終了位置に到達したか否かを判断するステップと、前記検出終了位置に到達したと判断すると、前記測定位置における板材の厚さを測定するのを終了するステップと、所定時間における前記板材の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断するステップと、を備える。
【0014】
本発明に係る検出方法は、上記検出装置を用いて、前記板材における形状不良を検出する検出方法であって、前記板材の前端部が前記第1の検出開始位置に到達したか否かを判断するステップと、前記第1の検出開始位置に到達したと判断すると、前記第1の測定位置における板材の厚さを測定するのを開始するステップと、前記板材の前端部が前記第1の検出終了位置に到達したか否かを判断するステップと、前記第1の検出終了位置に到達したと判断すると、前記第1の測定位置における板材の厚さを測定するのを終了するステップと、前記板材の後端部が前記第2の検出開始位置に到達したか否かを判断するステップと、前記第2の検出開始位置に到達したと判断すると、前記第2の測定位置における板材の厚さを測定するのを開始するステップと、前記板材の前端部が前記第2の検出終了位置に到達したか否かを判断するステップと、前記第2の検出終了位置に到達したと判断すると、前記第2の測定位置における板材の厚さを測定するのを終了するステップと、所定時間における前記板材の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断するステップと、を備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明の検出装置によれば、エンドクローズ加工された製品における形状不良を効率良く検出することができ、人員の削減にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1実施形態に係る検出装置を説明するための概略図である。
図2】第1実施形態に係る検出方法を説明するためのフローである。
図3】第2実施形態に係る検出装置を説明するための概略図である。
図4】第2実施形態に係る検出方法を説明するためのフローである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態に係る検出装置を、図面を参照しながら説明する。
【0018】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る検出装置を説明するための概略図である。検出装置1は、生産ラインに組み込まれており、デッキプレートにおける形状不良を検出する検出装置である。図1において、検出対象とするデッキプレート2は右から左へ移動しているものとする。図1に示すように、デッキプレート2は、長さ方向両端部がエンドクローズ加工されており、前端部に形成された平坦部21aと、平坦部21aに連結する傾斜部22aと、後端部に形成された平坦部21bと、平坦部21bに連結する傾斜部22bと、傾斜部22aおよび傾斜部22bとに連結する胴体部23と、を有する。なお、以下ではデッキプレートを単に「板材」と記す。
【0019】
検出装置1は、移動している板材2の前端2aが検出開始位置Sに到達したか否かを判断する第1の材料検出部11と、板材の後端2bが検出終了位置Gに到達したか否かを判断する第2の材料検出部12と、測定位置Mにおける板材2の厚さを測定する厚さ測定部13と、所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断する厚さ変化検出部14(図示せず)と、を備える。
【0020】
第1の材料検出部11および第2の材料検出部12はいずれも光センサであって、赤外線を照射し、反射光を測定することにより、検出対象物の有無を検出することができる。具体的に、第1の材料検出部11は検出開始位置Sへ所定時間ごとに赤外線を照射することにより、板材2の前端2aが検出開始位置Sに到達したか否かを判断することができる。また、第2の材料検出部12は検出終了位置Gへ所定時間ごとに赤外線を照射することにより、板材2の前端2bが検出終了位置Gに到達したか否かを判断することができる。
【0021】
厚さ測定部13は光センサであって、測定位置Mへ所定時間ごとに光を照射することにより、測定位置Mに到達した板材2の厚さを測定することができる。
【0022】
厚さ変化検出部14は、厚さ測定部13により得られた板材2の厚さに関するデータを参照する。所定時間ごとのデータを比較することにより、所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断することができる。例えば、板材2の厚さの変化が3mm以上であるか否かを判断する。
【0023】
検出方法として、まず、第1の材料検出部11が動作を開始する。第1の材料検出部11は、板材2を検出すると動作を終了し、第1の材料検出部11が動作を終了すると、第2の材料検出部12および厚さ測定部13は、動作を開始する。第2の材料検出部12は、板材2を検出しなくなると動作を終了する。厚さ測定部13は、第2の材料検出部12が動作を終了すると、動作を終了する。
【0024】
なお、第1の材料検出部11および第2の材料検出部12は動作させたまま、厚さ測定部13の動作のみを制御してもよい。この場合、厚さ測定部13は、第1の材料検出部11が板材2を検出している状態で動作させ、第2の材料検出部12が板材を検出していない状態では動作させないように制御する。
【0025】
測定位置Mは、検出開始位置Sよりも板材2の移動方向後方であって、検出終了位置Gよりも板材2の移動方向前方である。具体的に、測定位置Mは、検出開始位置Sから板材2の移動方向後方へ水平距離で平坦部21aの長さ分離れた位置である。また、検出終了位置Gは、測定位置Mから板材2の移動方向後方へ水平距離で平坦部21bの長さ分離れた位置である。すなわち、測定位置Mは、検出開始位置Sと検出終了位置Gの略中央に位置する。
【0026】
次に、本実施形態の検出装置1を用いて、板材2における形状不良を検出する検出方法について、図2を参照して説明する。
【0027】
図2に示すように、ステップS11において、検出装置1を稼働させ、第1の材料検出部11は動作を開始する。具体的に、第1の材料検出部11は、検出開始位置Sに対して赤外線を照射する。
【0028】
ステップS12において、板材2が移動経路に沿って移動するのを開始させる。
【0029】
ステップS13において、第1の材料検出部11は、板材2の前端2aが検出開始位置Sに到達したか否かを判断する。板材2の前端2aが検出開始位置Sに到達したと判断した場合(S13:YES)には、ステップS14に進む。一方、板材2の前端2aが検出開始位置Sに到達していないと判断した場合(S13:NO)には、板材2の前端2aが検出開始位置Sに到達したと判断するまで、ステップS13の処理を繰り返す。
【0030】
ステップS14において、第1の材料検出部11は動作を終了する。第1の材料検出部11が動作を終了すると、厚さ測定部13および第2の材料検出部12は動作を開始する。具体的に、第1の材料検出部11は、検出開始位置Sに対して赤外線を照射するのをやめ、第1の材料検出部11が赤外線を照射するのをやめると、厚さ測定部13は、測定位置Mにおける板材の厚さを測定するのを開始し、第2の材料検出部12は、検出終了位置Gに対して赤外線を照射する。
【0031】
ステップS15において、第2の材料検出部12は、板材2の後端2bが検出終了位置Gに到達したか否かを判断する。板材2の前端2bが検出終了位置Gに到達したと判断した場合(S15:YES)には、ステップS18に進む。一方、板材2の後端2bが検出終了位置Gに到達していないと判断した場合(S15:NO)には、ステップS16に進む。
【0032】
ステップS16において、厚さ変化検出部14は、所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断する。すなわち、所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断することによって、板材2が形状不良であるか否かを判断している。所定の閾値以上であると判断した場合(S16:YES)には、ステップS17に進む。一方、所定の閾値以上でないと判断した場合(S16:NO)には、ステップS15に戻って、ステップS15以下の処理を繰り返す。
【0033】
ステップS17において、板材2が移動経路に沿って移動するのを停止させる。
【0034】
ステップS18において、厚さ測定部13および第2の材料検出部12は動作を終了する。具体的に、厚さ測定部13は、測定位置Mにおける板材の厚さを測定するのをやめ、第2の材料検出部12は、検出終了位置Gに対して赤外線を照射するのをやめる。
【0035】
第1実施形態では、厚さ変化検出部14が所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断するため、従来のように人が目視で板材の形状不良を確認するという手間を省くことができる。人員を削減することができるほか、作業効率を向上させることもでき、生産性の向上にもつながる。
【0036】
また、厚さ変化検出部14が所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断することにより、板材2に穴が開いていた場合に確実に検出することができる。
【0037】
また、第1実施形態では、第1の材料検出部11が板材2の前端2aが検出開始位置Sに到達したと判断すると、厚さ測定部13が測定位置Mにおける板材2の厚さを測定するのを開始し、第2の材料検出部12が板材2の後端2bが検出終了位置Gに到達したと判断すると、厚さ測定部13が測定位置Mにおける板材2の厚さを測定するのをやめる。すなわち、板材2が測定位置Mに確実に存在するときにのみ、厚さ測定部13は板材2の厚さを測定することができる。厚さ測定部13を長時間連続して使用せず、厚さ測定部13のエネルギー消費を抑えることができる。
【0038】
特に、測定位置Mは、検出開始位置Sから板材2の移動方向後方へ水平距離で平坦部21a、21bの長さ分離れた位置であって、検出終了位置Gは、測定位置Mから板材2の移動方向後方へ水平距離で平坦部21aの長さ分離れた位置である。これにより、厚さ測定部13は、板材2の平坦部21a、21bを測定せず、板材2の傾斜部22a、22bおよび胴体部23のみを測定することができ、厚さ測定部13のエネルギー消費をより抑えることができる。
【0039】
また、第1実施形態では、第1の材料検出部11は板材2の前端2aが検出開始位置Sに到達したと判断すると動作を終了し、第2の材料検出部12は板材2の後端2bが検出終了位置Gに到達したと判断すると動作を終了する。これにより、第1の材料検出部11および第2の材料検出部12のエネルギー消費を抑えることができる。
【0040】
なお、第1実施形態では、第1の材料検出部11は板材2の前端2aが検出開始位置Sに到達したと判断すると動作を終了し、第2の材料検出部12は板材2の後端2bが検出終了位置Gに到達したと判断すると動作を終了する例を示したが、第1の材料検出部11および第2の材料検出部12は、動作を終了せずに、継続して動作を行っていてもよい。
【0041】
また、第1の実施形態では、厚さ変化検出部14が所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であると判断すると、板材2が移動経路に沿って移動するのを停止させる例を示したが、板材2が形状不良であると判断した後の処理は特に限定されない。例えば、厚さ変化検出部14が所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であると判断すると、アラームでその旨を通知するような態様であってもよい。
【0042】
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態に係る検出装置3を説明するための概略図である。
【0043】
検出装置3は、移動している板材2の前端2aが第1の検出開始位置S1に到達したか否かを判断し、かつ、板材2の後端2bが第2の検出終了位置G2に到達したか否かを判断する第1の材料検出部31と、板材2の前端2aが第1の検出終了位置G1に到達したか否かを判断する第2の材料検出部32と、第1の測定位置M1における板材の厚さを測定する第1の厚さ測定部33と、板材2の後端2bが第2の検出開始位置S2に到達したか否かを判断する第3の材料検出部34と、第2の測定位置M2における板材の厚さを測定する第2の厚さ測定部35と、所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断する厚さ変化検出部36(図示せず)と、を備える。
【0044】
第1の材料検出部31、第2の材料検出部32および第3の材料検出部34はいずれも光センサであって、赤外線を照射することにより、板材の有無を検出することができる。具体的に、第1の材料検出部31は検出開始位置S1へ所定時間ごとに赤外線を照射することにより、板材2の前端2aが検出開始位置S1に到達したか否かを判断することができる。また、第2の材料検出部32は検出終了位置G1へ所定時間ごとに赤外線を照射することにより、板材2の前端2aが検出終了位置G1に到達したか否かを判断することができる。また、第3の材料検出部34は検出開始位置S2へ所定時間ごとに赤外線を照射することにより、板材2の後端2bが第2の検出開始位置S2に到達したか否かを判断することができる。また、第1の材料検出部31は検出終了位置G2へ所定時間ごとに赤外線を照射することにより、板材2の後端2bが第2の検出終了位置G2に到達したか否かを判断することができる。
【0045】
第1の厚さ測定部33および第2の厚さ測定部35は光センサであって、測定位置M1、M2へ所定時間ごとにそれぞれ光を照射することにより、測定位置M1、M2に到達した板材2の厚さを測定することができる。
【0046】
厚さ変化検出部36は、第1の厚さ測定部33および第2の厚さ測定部35により得られた板材2の厚さに関するデータを参照する。所定時間ごとのデータを比較することにより、所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断することができる。例えば、板材2の厚さの変化が3mm以上であるか否かを判断する。
【0047】
検出方法として、まず、第1の材料検出部31が動作を開始する。第1の材料検出部31は、板材2を検出すると動作を終了し、第1の材料検出部31が動作を終了すると、第1の厚さ測定部33および第2の材料検出部32は、動作を開始する。第2の材料検出部32は、板材2を検出すると動作を終了し、第2の材料検出部32が動作を終了すると、第1の厚さ測定部33は動作を終了し、第3の材料検出部34は動作を開始する。第3の材料検出部34は、板材2を検出しなくなると動作を終了し、第3の材料検出部34が動作を終了すると、第2の厚さ測定部35および第1の材料検出部31は動作を開始する。第1の材料検出部31は、板材2を検出しなくなると動作を終了し、第1の材料検出部31が動作を終了すると、第2の厚さ測定部35は動作を終了する。
【0048】
なお、第1の材料検出部31、第2の材料検出部32および第3の材料検出部34は動作させたまま、第1の厚さ測定部33および第2の厚さ測定部35の動作のみを制御してもよい。この場合、第1の厚さ測定部33は、第1の材料検出部31が板材を検出し、第2の材料検出部32が板材を検出していない状態で動作させ、第1の材料検出部31と第2の材料検出部32が共に板材を検出している状態では動作させないように制御する。また、第2の厚さ測定部35は、第3の材料検出部34が板材を検出しておらず、第1の材料検出部31が板材を検出している状態では動作させ、第1の材料検出部31と第3の材料検出部34が共に板材を検出していない状態では動作させないように制御する。
【0049】
第1の検出開始位置S1は、第1の検出終了位置G1よりも板材2の移動方向後方であって、第1の測定位置M1よりも板材2の移動方向前方であり、第2の検出終了位置G2は、第2の測定位置M2よりも板材2の移動方向後方であって、第2の検出開始位置S2よりも板材2の移動方向前方である。具体的に、第1の測定位置M1は、第1の検出開始位置S1から板材2の移動方向後方へ水平距離で平坦部21aの長さ分離れた位置であり、第1の検出終了位置G1は、第1の検出開始位置S1から板材2の移動方向前方へ水平距離で傾斜部22aの長さ分離れた位置であり、第2の測定位置M2は、第2の検出終了位置G2から板材2の移動方向前方へ水平距離で平坦部22aの長さ分離れた位置であり、第2の検出開始位置S2は、第2の検出終了位置G2から板材2の移動方向後方へ水平距離で前記傾斜部22bの長さ分離れた位置である。第1の検出開始位置S1と第2の検出終了位置G2は一致している。
【0050】
次に、本実施形態の検出装置3を用いて、板材2における形状不良を検出する検出方法について、図4を参照して説明する。
【0051】
図4に示すように、ステップS21において、検出装置3を稼働させ、第1の材料検出部31は動作を開始する。具体的に、第1の材料検出部31は、第1の検出開始位置S1に対して赤外線を照射する。
【0052】
ステップS22において、板材2が移動経路に沿って移動するのを開始させる。
【0053】
ステップS23において、第1の材料検出部31は、板材2の前端2aが第1の検出開始位置S1に到達したか否かを判断する。板材2の前端2aが第1の検出開始位置S1に到達したと判断した場合(S23:YES)には、ステップS24に進む。一方、板材2の前端2aが第1の検出開始位置S1に到達していないと判断した場合(S23:NO)には、板材2の前端2aが第1の検出開始位置S1に到達したと判断するまで、ステップS23の処理を繰り返す。
【0054】
ステップS24において、第1の材料検出部31は動作を終了する。第1の材料検出部31が動作を終了すると、第1の厚さ測定部33および第2の材料検出部32は動作を開始する。具体的に、第1の材料検出部31は、第1の検出開始位置S1に対して赤外線を照射するのをやめ、第1の材料検出部31が赤外線を照射するのをやめと、第1の厚さ測定部33は、第1の測定位置M1における板材の厚さを測定するのを開始し、第2の材料検出部32は、第1の検出終了位置G1に対して赤外線を照射する。
【0055】
ステップS25において、第2の材料検出部32は、板材2の前端2aが第1の検出終了位置G1に到達したか否かを判断する。板材2の前端2aが第1の検出終了位置G1に到達したと判断した場合(S25:YES)には、ステップS29に進む。一方、板材2の前端2aが第1の検出終了位置G1に到達していないと判断した場合(S25:NO)には、ステップS26に進む。
【0056】
ステップS26において、厚さ変化検出部36は、所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断する。すなわち、所定時間における板材2の厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断することによって、板材2が形状不良であるか否かを判断している。所定の閾値以上であると判断した場合(S26:YES)には、ステップS27に進む。一方、所定の閾値以上でないと判断した場合(S26:NO)には、ステップS25に戻って、ステップS25以下の処理を繰り返す。
【0057】
ステップS27において、板材2が移動経路に沿って移動するのを停止させる。
【0058】
ステップS28において、第1の厚さ測定部33および第2の材料検出部32は動作を終了する。具体的に、第1の厚さ測定部33は、第1の測定位置M1における板材の厚さを測定するのをやめ、第2の材料検出部32は、第1の検出終了位置G1に対して赤外線を照射するのをやめる。
【0059】
ステップS29において、第2の材料検出部32は動作を終了する。第2の材料検出部32が動作を終了すると、第1の厚さ測定部33は動作を終了し、第3の材料検出部34は動作を開始する。具体的に、第2の材料検出部32は、第1の検出終了位置G1に対して赤外線を照射するのをやめ、第2の材料検出部32が赤外線を照射するのをやめると、第1の厚さ測定部33は、第1の測定位置M1における板材の厚さを測定するのをやめ、第3の材料検出部34は、第2の検出開始位置S2に対して赤外線を照射する。
【0060】
ステップS30において、第3の材料検出部34は、板材2の後端2bが第2の検出開始位置S2に到達したか否かを判断する。板材2の後端2bが第2の検出開始位置S2に到達したと判断した場合(S30:YES)には、ステップS31に進む。一方、板材2の後端2bが第2の検出開始位置S2に到達していないと判断した場合(S30:NO)には、板材2の後端2bが第2の検出開始位置S2に到達したと判断するまで、ステップS30の処理を繰り返す。
【0061】
ステップS31において、第3の材料検出部34は動作を終了する。第3の材料検出部34が動作を終了すると、第2の厚さ測定部35および第1の材料検出部31は動作を開始する。具体的に、第3の材料検出部34は、第2の検出開始位置S2に対して赤外線を照射するのをやめ、第3の材料検出部34が赤外線を照射するのをやめと、第2の厚さ測定部35は、第2の測定位置M2における板材の厚さを測定するのを開始し、第1の材料検出部31は、第2の検出終了位置G2に対して赤外線を照射する。
【0062】
ステップS32において、第1の材料検出部31は、板材2の後端2bが第2の検出終了位置G2に到達したか否かを判断する。板材2の後端2bが第2の検出終了位置G2に到達したと判断した場合(S32:YES)には、ステップS35に進む。一方、板材2の後端2bが第2の検出終了位置G2に到達していないと判断した場合(S32:NO)には、ステップS32に戻って、ステップS32以下の処理を繰り返す。
【0063】
ステップS33およびステップS34の処理は、ステップS16およびステップS17の処理と同様である。
【0064】
ステップS35において、第2の厚さ測定部35および第1の材料検出部31は動作を終了する。具体的に、第2の厚さ測定部35は、第2の測定位置M2における板材の厚さを測定するのをやめ、第1の材料検出部31は、第2の検出終了位置G2に対して赤外線を照射するのをやめる。
【0065】
第2実施形態では、第1の材料検出部31が板材2の前端2aが第1の検出開始位置S1に到達したと判断すると、第1の厚さ測定部33が第1の測定位置M1における板材2の厚さを測定するのを開始し、第2の材料検出部32が板材2の前端2aが第1の検出終了位置S2に到達したとすると、第1の厚さ測定部33が第1の測定位置M1における板材2の厚さを測定するのをやめる。これにより、検出対象を板材2の前端部の一部に絞って、形状不良の有無を検出することができる。第1の厚さ測定部33を長時間連続して使用せず、第1の厚さ測定部33のエネルギー消費を抑えることができる。
【0066】
同様に、第2の材料検出部34が板材2の後端2bが第2の検出開始位置S1に到達したと判断すると、第2の厚さ測定部35が第2の測定位置M2における板材2の厚さを測定するのを開始し、第1の材料検出部31が板材2の後端2bが第2の検出終了位置G2に到達したとすると、第2の厚さ測定部35が第2の測定位置M2における板材2の厚さを測定するのをやめる。これにより、検出対象を板材2の後端部の一部に絞って、形状不良の有無を検出することができる。第2の厚さ測定部35を長時間連続して使用せず、第2の厚さ測定部35のエネルギー消費を抑えることができる。
【0067】
特に、第1の測定位置M1は、第1の検出開始位置S1から板材2の移動方向後方へ水平距離で平坦部21aの長さ分離れた位置であり、第1の検出終了位置G1は、第1の検出開始位置S1から板材2の移動方向前方へ水平距離で傾斜部22aの長さ分離れた位置である。これにより、第1の厚さ測定部33は板材2の傾斜部22aのみを測定することができ、第1の厚さ測定部33のエネルギー消費をより抑えることができる。
【0068】
また、第2の測定位置M2は、第2の検出終了位置G2から板材2の移動方向前方へ水平距離で平坦部22aの長さ分離れた位置であり、第2の検出開始位置S2は、第2の検出終了位置G2から板材2の移動方向後方へ水平距離で前記傾斜部22bの長さ分離れた位置である。これにより、第2の厚さ測定部35は板材2の傾斜部22bのみを測定することができ、第2の厚さ測定部35のエネルギー消費をより抑えることができる。
【0069】
また、第2実施形態では、第2の厚さ測定部35は板材2の傾斜部22a、22bのみを測定し、厚さ変化検出部36は、所定時間における傾斜部22a、22bの厚さの変化が所定の閾値以上であるか否かを判断する。これにより、検出対象が板材である場合、胴体部23に穴が設けられていることがあるが、この穴によって板材の移動が停止することなく、傾斜部22a、22bの形状不良を検出することができる。
【0070】
また、第2実施形態では、第1の材料検出部31が、移動している板材2の前端2aが第1の検出開始位置S1に到達したか否かを判断し、かつ、板材2の後端2bが第2の検出終了位置G2に到達したか否かを判断する。第1の材料検出部が2つの機能を有することにより、効率よく検出することができる。
【0071】
なお、上記実施形態では、検出対象としてデッキプレートを例として示したが、エンドクローズ加工された製品であれば、検出対象は特に限定されない。
【符号の説明】
【0072】
1、3 検出装置
2 デッキプレート(板材)
2a 前端
2b 後端
21a、21b 平坦部
22a、22b 傾斜部
23 胴体部
11、31 第1の材料検出部
12、32 第2の材料検出部
13 厚さ測定部
33 第1の厚さ測定部
34 第3の材料検出部
35 第2の厚さ測定部
14、36 厚さ変化検出部
S 検出開始位置
S1 第1の検出開始位置
S2 第2の検出開始位置
M 測定位置
M1 第1の測定位置
M2 第2の測定位置
G 検出終了位置
G1 第1の検出終了位置
G2 第2の検出終了位置
図1
図2
図3
図4