特許第6223857号(P6223857)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電線工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6223857-撚りピッチ測定装置 図000002
  • 特許6223857-撚りピッチ測定装置 図000003
  • 特許6223857-撚りピッチ測定装置 図000004
  • 特許6223857-撚りピッチ測定装置 図000005
  • 特許6223857-撚りピッチ測定装置 図000006
  • 特許6223857-撚りピッチ測定装置 図000007
  • 特許6223857-撚りピッチ測定装置 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6223857
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】撚りピッチ測定装置
(51)【国際特許分類】
   G01B 5/16 20060101AFI20171023BHJP
【FI】
   G01B5/16
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-32412(P2014-32412)
(22)【出願日】2014年2月24日
(65)【公開番号】特開2015-158391(P2015-158391A)
(43)【公開日】2015年9月3日
【審査請求日】2016年11月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003263
【氏名又は名称】三菱電線工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 和章
(72)【発明者】
【氏名】谷 正則
(72)【発明者】
【氏名】和田 睦
【審査官】 眞岩 久恵
(56)【参考文献】
【文献】 特開平9−152301(JP,A)
【文献】 特開2008−122367(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 5/00−5/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撚り戻り防止部材(1)とピッチ測定部材(2)から成る撚りピッチ測定装置であって、
上記撚り戻り防止部材(1)は、撚線(C)を2箇所で掴持する左右一対のホルダ(10)(10)と、該ホルダ(10)(10)を連結する連結部材(14)とを、備え、 上記ホルダ(10)は、上記連結部材(14)に固着された第1掴持片(11)と、該第1掴持片(11)に着脱自在の第2掴持片(12)とを、有し、該第1掴持片(11)及び該第2掴持片(12)には、上記撚線(C)を嵌込むための円弧状凹部(11a)(12a)が夫々に形成され、
上記ピッチ測定部材(2)は、左右一対の側板部(20)(20)と、該側板部(20)(20)を連結する横断面倒立L字形状の定尺部(21)とを、有し、上記側板部(20)(20)に、上記撚線(C)よりも僅かに大きい半円形状切欠部(23)(23)が形成され、かつ、上記定尺部(21)の上面に、定規(24)が固着され、
使用状態に於て、上記撚線(C)に水平方向から上記切欠部(23)(23)をあてがうことで、上記定規(24)が上記撚線(C)の上に配置され、上記定規(24)の前端縁(24a)と上記撚線(C)の軸心(L)が平面視で一致するように構成されていることを特徴とする撚りピッチ測定装置。
【請求項2】
上記連結部材(14)は、断面円形状のシャフトから成り、上記第1掴持片(11)に溶接によって一体に固着されている請求項1記載の撚りピッチ測定装置。
【請求項3】
上記ピッチ測定部材(2)は、上記定尺部(21)の複数箇所に貫通孔(25)が形成されて1.0kg重量以下に軽量化され、携帯可能として構成されている請求項1又は2記載の撚りピッチ測定装置。
【請求項4】
上記ピッチ測定部材(2)は、アルミニウム、又は、アルミニウム合金によって構成されている請求項1,2又は3記載の撚りピッチ測定装置。
【請求項5】
上記撚り戻り防止部材(1)は、ステンレス鋼によって構成されている請求項1,2,3又は4記載の撚りピッチ測定装置。
【請求項6】
外径(R)が25mm〜50mmの上記撚線(C)のピッチを測定可能として構成されている請求項1,2,3,4又は5記載の撚りピッチ測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撚線のピッチを測定する撚りピッチ測定装置(治具)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電線・ケーブルに使用する撚線のピッチを測定する方法として、物差し又はノギス等を撚線に直接当てて、長さ寸法を測定するということが行われてきたが、撚線を直線状に保持できない、あるいは、撚線の軸心に沿った長さ寸法を正確に確認できないという理由によって、撚線のピッチを必ずしも正確に測定できなかった。
そこで、上記問題点を解消すべく幾つかの撚りピッチ測定装置が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09−152301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、外径の大きい撚線のピッチを測定する場合には、特許文献1記載のような撚りピッチ測定装置が使用できず、撚線の中心軸に物差し又はノギスを直接に撚線にあててピッチを測定しなければならなかった。直尺等を用いたピッチ測定に於ては、測定者の計尺器具の設置の仕方などによる人的な測定誤差によって、その測定精度にバラツキが生じ、再現性のある正確なピッチ測定が困難であった。
【0005】
また、大径の撚線のピッチを測定する際には、撚り戻りが生じないような状態で測定を行う必要があった。現場では一般的に、2箇所で撚線を拘束して撚り戻りを防止するが、この撚線の撚り戻り防止に関しても、測定者の人的誤差によって測定精度にバラツキが生じ、製造条件に見合った正確なピッチ測定が実施できないという欠点があった。
【0006】
そこで、本発明は、撚線のピッチを正確に測定し得る撚りピッチ測定装置(治具)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る撚りピッチ測定装置は、撚り戻り防止部材とピッチ測定部材から成る撚りピッチ測定装置であって、上記撚り戻り防止部材は、撚線を2箇所で掴持する左右一対のホルダと、該ホルダを連結する連結部材とを、備え、上記ホルダは、上記連結部材に固着された第1掴持片と、該第1掴持片に着脱自在の第2掴持片とを、有し、該第1掴持片及び該第2掴持片には、上記撚線を嵌込むための円弧状凹部が夫々に形成され、上記ピッチ測定部材は、左右一対の側板部と、該側板部を連結する横断面倒立L字形状の定尺部とを、有し、上記側板部に、上記撚線よりも僅かに大きい半円形状切欠部が形成され、かつ、上記定尺部の上面に、定規が固着され、使用状態に於て、上記撚線に水平方向から上記切欠部をあてがうことで、上記定規が上記撚線の上に配置され、上記定規の前端縁と上記撚線の軸心が平面視で一致するように構成されているものである。
【0008】
また、上記連結部材は、断面円形状のシャフトから成り、上記第1掴持片に溶接によって一体に固着されているものである。
また、上記ピッチ測定部材は、上記定尺部の複数箇所に貫通孔が形成されて1.0kg重量以下に軽量化され、携帯可能として構成されているものである。
また、上記ピッチ測定部材は、アルミニウム、又は、アルミニウム合金によって構成されているものである。
また、上記撚り戻り防止部材は、ステンレス鋼によって構成されているものである。
また、外径が25mm〜50mmの上記撚線のピッチを測定可能として構成されているものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の撚りピッチ測定装置によれば、撚り戻り防止部材によって撚線を直線状に保持すると共に撚線の撚り戻りを確実に防止でき、かつ、ピッチ測定部材の切欠部を撚線にぴったりと当てることで、撚線の軸心に定規を容易に合わせることができ、撚線のピッチを精度良く正確に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の一形態を使用状態で示した平面図である。
図2】本発明の実施の一形態を使用状態で示した正面図である。
図3図2のA−A拡大断面図である。
図4】ホルダの分解側面図である。
図5】ピッチ測定部材の側面図である。
図6】ピッチ測定部材の正面図である。
図7】本発明の撚りピッチ測定装置の測定対象とする撚線を示した断面図であって、(A)は同心撚線の断面図であり、(B)はロープ撚線の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
本発明は、撚線Cのピッチを測定するために使用する撚りピッチ測定装置である。図7(A)に示すように、ピッチ測定の対象とする撚線Cは、複数本の素線を撚り合わせた同心撚線、あるいは、図7(B)に示すように、複数本の(小径の)撚線を撚り合わせたロープ撚線である。撚線Cに使用する素線としては、アルミニウム線、アルミニウム合金線、銅線、銅合金線、鋼線、鋼線にアルミニウムを被覆した線、アルミニウム線に銅を被覆した線、鋼線に亜鉛をメッキした亜鉛メッキ鋼線等の金属表面が最外層にあるもの、また、導線(アルミニウム線、アルミニウム合金線、銅線、銅合金線、それらを撚り合わせた線)の外周に絶縁層を被覆したものが用いられる。本発明の撚りピッチ測定装置によるピッチ測定のタイミングとしては、撚り合わせた撚線Cをドラムに巻き取る前に、ピッチの測定をするのが生産効率的に好適である。なお、撚線Cをドラムに巻き取った後に、別途ピッチを測定しても良い。
【0012】
本発明の撚りピッチ測定装置は、外径Rが25mm〜50mmの撚線Cのピッチを測定可能として構成されている。なお、本発明に於て、撚線Cの外径Rとは、図7(A)(B)に2点鎖線で示す仮想内接円Kの直径Rとする。より好ましくは、撚線Cの外径Rが30mm〜40mmのものを測定の対象とする。
【0013】
図1図2に示すように、本発明の撚りピッチ測定装置は、撚り戻り防止部材1とピッチ測定部材2から構成されている。
撚り戻り防止部材1は、撚線Cを2箇所で掴持する左右一対のホルダ10,10と、ホルダ10,10を連結する連結部材14とを、備えている。撚り戻り防止部材1は、ステンレス鋼によって構成されている。撚り戻り防止部材1は、剛性を高くするためにステンレス鋼等の硬度が高い金属材料で作製し、尚且つ、撚線Cに接触するため耐腐食性の高い金属を使用するのが望ましい。
【0014】
図3図4に示すように、ホルダ10は、連結部材14に固着された第1掴持片11と、第1掴持片11に着脱自在の第2掴持片12とを、有し、第1掴持片11及び該第2掴持片12には、撚線Cを嵌込むための円弧状凹部11a,12aが夫々に形成されている。
凹部11a,12aは、曲率半径rが撚線Cの半径(仮想内接円Kの半径)と同一乃至僅かに大きくなるように設定されている。図1図2に示すように、凹部11a,12aの幅寸法w(アキシャル方向の長さ寸法)は、撚線Cの外径Rより大きく設定され、撚線Cの外径Rの1.1倍〜2.0倍とするのが好ましい。凹部11a,12aの幅寸法wが撚線Cの外径Rの1.1倍未満であると、撚線Cの撚り戻りを抑制するために大きな締付力を必要とし、撚線Cを傷付ける虞れがある。また、凹部11a,12aの幅寸法wが撚線Cの外径Rの2.0倍を超えると、撚線Cの撚り戻りを抑制するための締付けにかかる面積が大きくなり、作業が煩雑となる虞れがある。なお、凹部11a,12aには、撚線Cに当接する緩衝材(図示省略)を付設しても良く、緩衝材によって撚線Cが傷付くのを防止できる。緩衝材としては、紙や布等が用いられ、その厚さ寸法は0.5mm〜1.5mmとするのが好ましい。
【0015】
図3に示すように、連結部材14は、断面円形状のシャフトから成り、第1掴持片11に溶接によって一体に固着されている。
第1掴持片11には、連結部材14(円形シャフト)を挿入するための円形状挿通孔13が貫設されている。左右のホルダ10,10(第1掴持片11,11)と連結部材14とを溶接して一体構造物とすることで、掴持した撚線Cの直線性が確保され、かつ、撚線Cの撚り戻りを防止できる。なお、撚り戻り防止部材1は、左右のホルダ10,10と連結部材14を元から一体に形成した構成でも良い。
【0016】
ホルダ10は、第1掴持片11と第2掴持片12の夫々に4個のボルト孔15,16が形成されている。ホルダ10は、第1掴持片11と第2掴持片12の間に撚線Cを嵌め込んで、第1掴持片11と第2掴持片12を相互にボルトで押え込んで撚線Cに締付力を付与して、撚線Cの撚り戻りを防止している。使用されるボルトとしては、六角穴付きボルトが安定した締付力を得られる点で好ましい。
また、ホルダ10は、固定用取付片部17,17を突出状に有している。取付片部17,17の下面は、ホルダ10の底面と面一状に形成され、ボルトやビス等を挿通するための孔部18が形成されている。ホルダ10は、床や机等の固定部材に載置して、ボルトやビス等で固定して使用できるように構成されている。
【0017】
図5図6に示すように、ピッチ測定部材2は、左右一対の側板部20,20と、側板部20,20を連結する横断面倒立L字形状の定尺部21とを、有し、側板部20,20に、撚線Cよりも僅かに大きい半円形状切欠部23,23が形成され、かつ、定尺部21の上面に、定規24が固着されている。
図1に示す平面視での使用状態に於て、撚線Cに水平方向から切欠部23,23をあてがうことで、定規24が撚線Cの上に配置され、定規24の前端縁24aと撚線Cの軸心Lが平面視で一致するように構成されている。
【0018】
図5及び図6では、定規24は、定尺部21(の上面)にボルト・ナットによって固着されている。定規24と定尺部21の固着には、接着剤を用いても良いが、温度変化等による影響を受けにくい点でボルト・ナットによる固着方法が好ましい。定規24は、金属製のものが耐傷性の点で好適である。図5に示す側面視に於て、定規24の前端縁24aと、定尺部21の前端面は、同一平面状となっている。
切欠部23は、曲率半径rが撚線Cの半径(仮想内接円Kの半径)の1.1倍〜1.5倍に設定されている。より好ましくは、切欠部23の曲率半径rを撚線Cの半径の1.10倍〜1.15倍に設定する。言い換えれば、切欠部23は、撚線Cの仮想内接円Kよりも僅かに大きく形成されている。切欠部23の曲率半径rが、上記下限値未満であると、切欠部23を撚線Cに当てにくくなる虞れがあり、また、上記上限値を超えると、切欠部23と撚線Cの間に隙間が空いて(遊びが生じ)、定規24の前端縁24aと撚線Cの軸心Lが平面視で一致しない虞れがある。
【0019】
ピッチ測定部材2は、アルミニウム、又は、アルミニウム合金によって構成され、かつ、定尺部21の複数箇所に貫通孔25が形成されて1.0kg重量以下に軽量化され、携帯可能として構成されている。
ピッチ測定部材2は、左右の側板部20,20と定尺部21を溶接で一体に連結しても良いし、1枚の(アルミニウム製又はアルミニウム合金製)板材を曲げ加工(プレス加工)して一体に形成しても良い。貫通孔25は、ピッチ測定部材2の背面側に打ち抜き加工により形成されている。ピッチ測定部材2は、正面側と底面側に板材が無い構造であり、上面側と背面側に(横断面倒立L字形状の)定尺部21が設けられている。ピッチ測定部材2の肉厚(板厚)寸法は、2mm以上、かつ、4mm以下に設定するのが好ましい。ピッチ測定部材2の肉厚寸法が2mmより小さいと、測定対象となる撚線Cに接触した際、撚線C表面に傷を付ける虞れがあり、また、側板部20の強度が不十分となる。ピッチ測定部材2の肉厚寸法が4mmより大きくなると、ピッチ測定部材2全体の重量が大きくなり、携帯できなくなる。なお、ピッチ測定部材2は、樹脂材料で形成しても良いが、耐久性の点で金属材料で形成するのが好ましく、アルミニウム又はアルミニウム合金等の比重の小さい金属材料を選択して軽量化されている。
【0020】
図1図2に示すように、ピッチ測定部材2の長さ寸法Lは、左右のホルダ10,10間の間隔寸法Dより小さく設定されている。ピッチ測定部材2は、付設した定規24によって撚線Cのピッチを少なくとも1ピッチ以上確実に測定できる長さ寸法Lが確保されていれば良く、その上限は、撚線Cのピッチの20倍以下とする。
【0021】
上述した本発明の撚りピッチ測定装置の使用方法(作用)について説明する。
測定対象とする撚線Cを巻き取るドラムを一旦停止し、撚線Cに、撚り戻り防止部材1を取付ける。撚り戻り防止部材1は、左右一対のホルダ10,10にて撚線Cを2箇所で掴持し、ホルダ10,10間の撚線Cの直線性を確保し、かつ、撚線Cの撚り戻りを防止する。撚り戻り防止部材1は、第1掴持片11と第2掴持片12によって撚線Cを締付けて、撚線Cをしっかりと掴持すると共に、連結部材14にて左右のホルダ10,10の捩れを阻止して、ホルダ10,10間の撚線Cを直線状に保持する。
【0022】
次に、図1に示すように、撚り戻り防止部材1のホルダ10,10間にて支持された撚線Cに、水平方向からピッチ測定部材2を当てる。この際、ピッチ測定部材2の切欠部23,23を撚線Cにぴったり当てて、定規24の前端縁24aと撚線Cの軸心Lが平面視で一致するように定規24を撚線Cの上に配置する。定規24が撚線Cの上に配置された状態で、作業者(測定する者)は真上から鉛直下方を見つつ、撚線Cの軸心Lに沿った長さ寸法を測ることで、ピッチを測定する。
【0023】
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、ホルダ10は、撚線Cをしっかりと掴持できる限りであれば、その形状・サイズ等を自由に設計変更可能である。
【0024】
以上のように、本発明に係る撚りピッチ測定装置は、撚り戻り防止部材1とピッチ測定部材2から成る撚りピッチ測定装置であって、撚り戻り防止部材1は、撚線Cを2箇所で掴持する左右一対のホルダ10,10と、ホルダ10,10を連結する連結部材14とを、備え、ホルダ10は、連結部材14に固着された第1掴持片11と、第1掴持片11に着脱自在の第2掴持片12とを、有し、第1掴持片11及び第2掴持片12には、撚線Cを嵌込むための円弧状凹部11a,12aが夫々に形成され、ピッチ測定部材2は、左右一対の側板部20,20と、側板部20,20を連結する横断面倒立L字形状の定尺部21とを、有し、側板部20,20に、撚線Cよりも僅かに大きい半円形状切欠部23,23が形成され、かつ、定尺部21の上面に、定規24が固着され、使用状態に於て、撚線Cに水平方向から切欠部23,23をあてがうことで、定規24が撚線Cの上に配置され、定規24の前端縁24aと撚線Cの軸心Lが平面視で一致するように構成されているので、撚り戻り防止部材1によって撚線Cを直線状に保持すると共に撚線Cの撚り戻りを確実に防止でき、かつ、ピッチ測定部材2の切欠部23を撚線Cにぴったりと当てることで、撚線Cの軸心Lに定規24を容易に合わせることができ、ピッチを精度良く正確に測定できる。
【0025】
また、連結部材14は、断面円形状のシャフトから成り、第1掴持片11に溶接によって一体に固着されているので、撚線Cの直線性を確保でき、かつ、撚線Cの撚り戻りを防止できる。
【0026】
また、ピッチ測定部材2は、定尺部21の複数箇所に貫通孔25が形成されて1.0kg重量以下に軽量化され、携帯可能として構成されているので、扱い易く、使い勝手が良い。
【0027】
また、ピッチ測定部材2は、アルミニウム、又は、アルミニウム合金によって構成されているので、重量が軽く、携帯可能となる。ピッチ測定部材2の耐久性を向上できる。
【0028】
また、撚り戻り防止部材1は、ステンレス鋼によって構成されているので、剛性が高く、かつ、径年腐食が少ない。撚線Cの撚り戻りを確実に防止できる。
【0029】
また、外径Rが25mm〜50mmの撚線Cのピッチを測定可能として構成されているので、外径Rの大きい撚線Cのピッチを測定する場合にも使用でき、人的な測定誤差が少なく、再現性のある正確なピッチ測定ができる。
【符号の説明】
【0030】
1 撚り戻り防止部材
2 ピッチ測定部材
10 ホルダ
11 第1掴持片
11a 凹部
12 第2掴持片
12a 凹部
14 連結部材
20 側板部
21 定尺部
23 切欠部
24 定規
24a 前端縁
25 貫通孔
C 撚線
L 軸心
R 外径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7