特許第6225002号(P6225002)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6225002
(24)【登録日】2017年10月13日
(45)【発行日】2017年11月1日
(54)【発明の名称】検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 23/04 20060101AFI20171023BHJP
   G01N 21/892 20060101ALI20171023BHJP
   G01B 11/26 20060101ALI20171023BHJP
   G01B 11/30 20060101ALI20171023BHJP
【FI】
   G01N23/04
   G01N21/892 C
   G01B11/26 H
   G01B11/30 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-244918(P2013-244918)
(22)【出願日】2013年11月27日
(65)【公開番号】特開2015-102493(P2015-102493A)
(43)【公開日】2015年6月4日
【審査請求日】2016年11月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000147833
【氏名又は名称】株式会社イシダ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140442
【弁理士】
【氏名又は名称】柴山 健一
(72)【発明者】
【氏名】岩川 健
(72)【発明者】
【氏名】杉本 一幸
【審査官】 佐藤 仁美
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/176544(WO,A1)
【文献】 特開2011−85424(JP,A)
【文献】 特開2002−156339(JP,A)
【文献】 特開2008−309646(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01J 1/00−99/00、
A23C 1/00−23/00、
A23G 1/00− 9/52、
A47J 37/00−37/07、
G01B 11/00−11/30、
G01N 21/84−21/958、23/00−23/227
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と当該本体に挿入された棒状物とを有する物品に光線を照射して、当該物品を透過した前記光線に基づいて光線透過画像を生成する画像生成部と、
前記画像生成部により生成された前記光線透過画像に基づいて、前記本体の長さ方向を求める第1方向算出部と、
前記画像生成部により生成された前記光線透過画像に基づいて、前記棒状物の長さ方向を求める第2方向算出部と、
前記第1方向算出部により求められた前記本体の長さ方向と、前記第2方向算出部により求められた前記棒状物の長さ方向とが成す角度を求める角度算出部と、
前記角度算出部により求められた前記角度に基づいて、前記本体に対する前記棒状物の挿入方向のずれを検査する検査部と、を備える、検査装置。
【請求項2】
前記第1方向算出部及び前記第2方向算出部は、前記物品が搬送される搬送方向を検出し、前記搬送方向を基準として、前記本体の長さ方向及び前記棒状物の長さ方向をそれぞれ求める、請求項1記載の検査装置。
【請求項3】
前記画像生成部は、前記物品に前記光線としてX線を照射してX線透過画像を生成する、請求項1又は2記載の検査装置。
【請求項4】
前記物品は、アイスクリームに前記棒状物が挿入されているものである、請求項1〜3のいずれか一項記載の検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の検査装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の検査装置は、検査体の形状画像を撮像する撮像手段と、形状画像の形状検査判定基準に基づく画像処理により得られる形状判定用指標に基づいて検査体の形状検査を行う画像処理手段と、形状判定用指標を指標基準値と比較し、当該比較結果に基づいて形状検査判定基準を調整する形状判定基準調整手段とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−28633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば、アイスクリーム等のように、棒状物が本体に挿入された形状を有する物品では、棒状物が本体に対して真っ直ぐに挿入されていることが好ましい。そのため、工場等では、出荷前等に、棒状物が本体に対して真っ直ぐに挿入されているのかを検査する必要がある。しかしながら、従来の検査装置では、本体に対する棒状物の状態を検査することについては検討されていないため、本体部に対する棒状物のずれ(傾き)を検査することができなかった。
【0005】
本発明は、本体に棒状物が挿入された物品において、本体に対する棒状物の挿入方向のずれを検査できる検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る検査装置は、本体と当該本体に挿入された棒状物とを有する物品に光線を照射して、当該物品を透過した光線に基づいて光線透過画像を生成する画像生成部と、画像生成部により生成された光線透過画像に基づいて、本体の長さ方向を求める第1方向算出部と、画像生成部により生成された光線透過画像に基づいて、棒状物の長さ方向を求める第2方向算出部と、第1方向算出部により求められた本体の長さ方向と、第2方向算出部により求められた棒状物の長さ方向とが成す角度を求める角度算出部と、角度算出部により求められた角度に基づいて、本体に対する棒状物の挿入方向のずれを検査する検査部と、を備える。
【0007】
この検査装置では、本体の長さ方向と棒状物の長さ方向とをそれぞれ個別に求め、本体の長さ方向と棒状物の長さ方向とが成す角度を求めて、この角度に基づいて本体に対する棒状物の挿入方向のずれを検査する。これにより、検査装置では、例えばアイスクリーム等において、棒状物が本体に対して真っ直ぐに挿入されているのかを検査することができる。その結果、検査装置では、物品の不良判断を行うことができる。
【0008】
一実施形態においては、第1方向算出部及び第2方向算出部は、物品が搬送される搬送方向を検出し、搬送方向を基準として、本体の長さ方向及び棒状物の長さ方向をそれぞれ求めてもよい。このように、検査装置では、物品の搬送方向を基準として本体の長さ方向及び棒状物の長さ方向を求めるため、コンベア等で搬送される本体の長さ方向及び棒状物の長さ方向を迅速且つ正確に求めることができる。
【0009】
一実施形態においては、画像生成部は、物品に光線としてX線を照射してX線透過画像を生成してもよい。これにより、検査装置では、例えば物品がアルミニウム等の包装体に包装された場合であっても、物品の形状を正確に捉えたX線透過画像を生成することができる。その結果、検査装置では、様々な包装形態を有する物品において、本体に対する棒状物の挿入方向のずれを検査できる。
【0010】
一実施形態においては、物品は、アイスクリームに棒状物が挿入されているものであってもよい。検査装置は、アイスクリームに棒状物が挿入されている物品の検査に特に有効である。また、物品としては、氷菓、フランクフルト又はアメリカンドッグのように、棒状物が本体に挿入されているものであれば、検査装置での検査が有効である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、本体に棒状物が挿入された物品において、本体に対する棒状物の挿入方向のずれを検査できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態に係る検査装置の外観を示す斜視図である。
図2図1示す検査装置のシールドボックスの内部を示す斜視図である。
図3】検査装置の機能的な構成を示す図である。
図4】画像生成部により生成された画像を示す図である。
図5】第1方向算出部により生成された画像を示す図である。
図6】第1方向算出部により生成された画像を示す図である。
図7】第1方向算出部により生成された画像を示す図である。
図8】第2方向算出部により生成された画像を示す図である。
図9】第2方向算出部により生成された画像を示す図である。
図10】第2方向算出部により生成された画像を示す図である。
図11】アイスクリームの長さ方向と棒の長さ方向とが成す角度を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
図1は、一実施形態に係る検査装置の外観を示す斜視図である。図1に示す検査装置1は、食品等の商品の生産ラインにおいて商品の品質検査を行う装置である。検査装置1は、連続的に搬送されてくる商品に対して光線を照射して、商品を透過した光線の透過量に基づいて商品の不良判断を行う。本実施形態では、光線としてX線を用いており、検査装置1は、X線検査装置として構成されている。また、本実施形態では、図4に示すように、商品(物品)Wは、アイスクリーム(本体)Aに木製の偏平状の棒(棒状物)Sが挿入されており、例えば袋に包装されている。
【0015】
図2は、図1示す検査装置のシールドボックスの内部を示す斜視図である。図3は、検査装置の機能的な構成を示す図である。図1及び図2に示すように、検査装置1は、シールドボックス3と、コンベア5と、X線照射器(画像生成部)7と、X線ラインセンサ(画像生成部)9と、モニタ11と、を備えている。また、検査装置1は、図3に示すように、機能的な構成として、画像生成部20と、第1方向算出部22と、第2方向算出部24と、角度算出部26と、検査部28と、を備えている。検出装置10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random AccessMemory)及びROM(Read Only Memory)等を含んで構成されており、画像生成部20、第1方向算出部22、第2方向算出部24、角度算出部26及び検査部28は、プログラムとして実行される。
【0016】
シールドボックス3の内部には、コンベア5、X線照射器7及びX線ラインセンサ9等が収容されている。図1に示すように、シールドボックス3の両側面には、商品Wをシールドボックス3内に搬入、又は、商品Wをシールドボックス3内から搬出する開口部3aが設けられている。開口部3aは、シールドボックス3の外部にX線が漏洩することを抑制するための遮蔽カーテン(図示しない)により塞がれている。遮蔽カーテンは、例えば、鉛を含むゴムにより形成されている。
【0017】
コンベア5は、シールドボックス3内において商品Wを搬送する。図1に示すように、コンベア5は、シールドボックス3の両側面に形成された開口部3aに位置するように配置されている。コンベア5は、図示しないコンベアモータによって駆動される駆動ローラによって無端状のベルトを回転させて、ベルト上に載置された商品Wを搬送する。
【0018】
X線照射器7は、X線を照射する。X線照射器7は、コンベア5の上方に配置されており、コンベア5の下方に配置されたX線ラインセンサ9に向けて扇状の照射範囲XにX線を照射する。本実施形態では、商品Wは、コンベア5においてアイスクリームAの幅広面がベルト面に対向するように載置されている。X線照射器7は、商品Wに対して、アイスクリームAの幅広面に交差する方向からX線を照射する。
【0019】
X線ラインセンサ9は、X線を検出する。X線ラインセンサ9は、コンベア5の下方に配置されており、商品W及び/又はコンベア5を透過したX線を検出する。図2に示すように、X線ラインセンサ9は、コンベア5の搬送方向に直交する方向に沿って一直線に配置された画素センサ9aにより構成されている。X線ラインセンサ9は、画素センサ9aにより検出されたX線の透過量を示すX線透過像信号を画像生成部20に出力する。
【0020】
モニタ11は、液晶ディスプレイである。モニタ11は、初期設定や検査時に利用される検査パラメータの入力等を操作者に促す画面を表示する。モニタ11は、タッチパネル機能を有しており、操作者による初期設定や検査時に利用される検査パラメータの入力を受け付ける。また、モニタ11は、商品Wの検査結果を表示する。
【0021】
画像生成部20は、商品Wを透過したX線に基づいてX線透過画像(光線透過画像)を生成する。画像生成部20は、X線ラインセンサ9から出力されたX線透過像信号を受け取ると、図4に示すように、X線透過像信号に基づいてX線透過画像Pを生成する。画像生成部20は、生成したX線透過画像Pの画像情報を第1方向算出部22及び第2方向算出部24に出力する。
【0022】
第1方向算出部22は、画像生成部20により生成されたX線透過画像に基づいて、アイスクリームAの長さ方向を求める。第1方向算出部22は、画像生成部20から出力された画像情報を受け取ると、この画像情報が示すX線透過画像Pに2値化処理を実施し、図5に示すように、アイスクリームAの部分のみを示す画像P1を生成する。2値化処理は、X線透過画像Pの輝度値が予め設定した閾値値以上の場合には「白」、閾値未満の場合には「黒」に設定する処理である。第1方向算出部22は、2値化処理を実施した画像P1を生成すると、当該画像P1において例えば矩形フィッティングを行い、図6に示すように、アイスクリームA部分を示す四角形Fを作成する。
【0023】
具体的には、第1方向算出部22は、Rotating Calipers法により、アイスクリームA部分を示す四角形Fを作成する。RotatingCalipers法では、アイスクリームAを多角形と捉え、アイスクリームAの外周に沿って平行線を回転させ、最小の四角形(矩形)を導いてアイスクリームA部分を示す四角形Fを生成する。第1方向算出部22は、四角形Fを生成すると、コンベア5の搬送方向D(図7における上下方向)を取得し、この搬送方向Dを基準として、図7に示すように、アイスクリームAの長さ方向D1を求める。詳細には、第1方向算出部22は、搬送方向Dと四角形Fの短辺に直交する方向(或いは、長辺に沿った方向)とが成す角度を求めて、その角度からアイスクリームAの長さ方向D1を求める。第1方向算出部22は、算出したアイスクリームAの長さ方向D1を示す第1方向情報を角度算出部26に出力する。また、第1方向算出部22は、生成した画像P1を第2方向算出部24に出力する。
【0024】
第2方向算出部24は、画像生成部20により生成されたX線透過画像Pに基づいて、棒Sの長さ方向を求める。第2方向算出部24は、画像生成部20から出力された画像情報を受け取ると、この画像情報が示すX線透過画像Pに2値化処理を実施し、図8に示すように、アイスクリームA及び棒Sを示す画像P2を生成する。第2方向算出部24により実施される2値化処理は、第1方向算出部22により実施される2値化処理と異なっており、輝度値の閾値が第1方向算出部22の閾値よりも値が大きく設定されている。
【0025】
第2方向算出部24は、生成した画像P2と第1方向算出部22により生成された画像P1とに基づいて、図9に示すように、棒Sのみを示す画像P3を生成する。詳細には、第2方向算出部24は、画像P1と画像P2との排他的論理和をとり、ノイズ除去処理を行うことにより、画像P3を生成する。すなわち、第2方向算出部24は、画像P1と画像P2とにおいて重複する部分を削除し、棒Sのみを示す画像P3を生成する。
【0026】
第2方向算出部24は、画像P3を生成すると、コンベア5の搬送方向を取得し、この搬送方向Dと基準として、図10に示すように、棒Sの長さ方向D2を求める。詳細には、第2方向算出部24は、搬送方向Dと棒Sの延在する方向とが成す角度を求めて、その角度から棒Sの長さ方向D2を求める。第2方向算出部24は、算出した棒Sの長さ方向D2を示す第2方向情報を角度算出部26に出力する。
【0027】
角度算出部26は、第1方向算出部22により求められたアイスクリームAの長さ方向D1と、第2方向算出部24により求められた棒Sの長さ方向D2とが成す角度を求める。角度算出部26は、第1方向算出部22から出力された第1方向情報、及び、第2方向算出部24から出力された第2方向情報を受け取ると、図11に示すように、第1方向情報が示す長さ方向D1と第2方向情報が示す長さ方向D2とが成す角度θを算出する。角度算出部26は、算出した角度θを示す角度情報を検査部28に出力する。
【0028】
検査部28は、角度算出部26により求められた角度に基づいて、アイスクリームAに対する棒Sの挿入方向のずれを検査する。検査部28は、角度算出部26から出力された角度情報を受け取ると、その角度情報に基づいて、アイスクリームAに対する棒Sの挿入方向のずれを判定する。具体的には、検査部28は、角度情報が示す角度θが予め設定された閾値以下である場合には、アイスクリームAと棒Sとの方向が揃っている、すなわちアイスクリームAに対して棒Sが真っ直ぐに挿入されていると判断し、良品であると判定する。一方で、検査部28は、角度情報が示す角度θが閾値よりも大きい場合には、アイスクリームAと棒Sとの方向が揃っていない、すなわち例えば棒SがアイスクリームAに対してずれて(傾斜して)挿入されていると判断し、不良品であると判定する。検査部28は、検査結果を示す結果情報をモニタ11に出力する。モニタ11は、検査部28から出力された検査結果を画面に表示する。
【0029】
以上説明したように、本実施形態に係る検査装置1は、アイスクリームAの長さ方向D1と棒Sの長さ方向D2とをそれぞれ個別に求め、アイスクリームAの長さ方向D1と棒Sの長さ方向D2とが成す角度θを求めて、この角度θに基づいてアイスクリームAに対する棒Sの挿入方向のずれを検査する。これにより、検査装置1では、棒SがアイスクリームAに対して真っ直ぐに挿入されているのかを検査することができる。その結果、検査装置1では、商品Wの不良判断を行うことができる。
【0030】
本実施形態では、第1方向算出部22及び第2方向算出部24は、商品Wが搬送される搬送方向Dを検出し、搬送方向Dを基準として、アイスクリームAの長さ方向D1及び棒Sの長さ方向D2をそれぞれ求める。このように、検査装置1では、商品Wの搬送方向Dを基準としてアイスクリームAの長さ方向D1及び棒Sの長さ方向D2を求めるため、コンベア5で搬送されるアイスクリームAの長さ方向D1及び棒Sの長さ方向D2を迅速且つ正確に求めることができる。
【0031】
本実施形態では、画像生成部20は、商品WにX線を照射し、商品Wを透過したX線に基づいてX線透過画像Pを生成している。これにより、検査装置1では、例えば商品Wがアルミニウム等の包装体に包装されて場合であっても、商品Wの形状を正確に捉えたX線透過画像Pを生成することができる。その結果、検査装置1では、様々な包装形態を有する商品Wにおいて、アイスクリームAに対する棒Sの挿入方向のずれを検査できる。
【0032】
本発明は、上記実施形態に限定されるものはない。例えば、上記実施形態では、光線としてX線を一例に説明したが、光線は可視光、近赤外線、紫外線、テラヘルツ波等であってもよい。光線は、検査対象となる商品Wに応じて適宜設定されればよい。
【0033】
上記実施形態では、第1方向算出部22及び第2方向算出部24において、搬送方向Dを基準として長さ方向D1及びD2をそれぞれ算出しているが、第1方向算出部22及び第2方向算出部24は、搬送方向Dを用いずに長さ方向D1及びD2をそれぞれ算出してもよい。
【0034】
上記実施形態では、第1方向算出部22は、アイスクリームA部分を示す四角形Fを生成して矩形フィッティングを行うことにより長さ方向D1を算出しているが、フィッティングには、例えば楕円を用いてもよい。
【0035】
上記実施形態では、商品WとしてアイスクリームAに棒Sが挿入されているものを一例に説明したが、商品Wは氷菓、フランクフルト、又はアメリカンドック等であってもよい。商品Wの本体としては、一体化されているものが好ましい。また、棒Sが木製である構成を一例に説明したが、棒Sは、竹、紙、金属、プラスチック等の材料から形成されていてもよい。棒Sの形状も特に限定されない。
【符号の説明】
【0036】
1…検査装置、7…X線照射器(画像生成部)、9…X線ラインセンサ(画像生成部)、20…画像生成部、22…第1方向算出部、24…第2方向算出部、26…角度算出部、28…検査部、A…アイスクリーム(本体)、S…棒(棒状物)、W…商品(物品)、θ…角度。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11