特許第6226048号(P6226048)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6226048
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】遮音床
(51)【国際特許分類】
   E04B 5/43 20060101AFI20171030BHJP
   E04B 1/98 20060101ALI20171030BHJP
   E04B 1/82 20060101ALI20171030BHJP
   E04F 15/18 20060101ALI20171030BHJP
   E04F 15/20 20060101ALI20171030BHJP
【FI】
   E04B5/43 H
   E04B1/98 R
   E04B1/82 J
   E04F15/18 601D
   E04F15/20
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-168788(P2016-168788)
(22)【出願日】2016年8月31日
【審査請求日】2016年9月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(72)【発明者】
【氏名】上谷 博
(72)【発明者】
【氏名】名塚 彰
(72)【発明者】
【氏名】小西 健夫
(72)【発明者】
【氏名】菊池 康幸
【審査官】 星野 聡志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−169959(JP,A)
【文献】 特開平11−141039(JP,A)
【文献】 特開2014−015759(JP,A)
【文献】 特開平07−054469(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 5/43
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄骨梁と、
上記鉄骨梁に支持されたコンクリート製の床スラブと、
上記床スラブ上に配置された弾性変形可能な緩衝材と、
上記緩衝材に支持された支持材と、
同一の上記支持材にそれぞれ固定された複数の床下地材と、
上記床スラブ、上記緩衝材及び上記支持材を連結する固定ピンと、を備えており、
上記床スラブは、上方に開口する複数の孔を有し、
上記緩衝材は、上下方向へ延びる第1貫通孔を有しており、当該第1貫通孔を上記床スラブの孔に連続させて上記床スラブ上に配置され、
上記支持材は、上下方向へ延びる第2貫通孔を有しており、当該第2貫通孔を上記緩衝材の第1貫通孔と連続させて上記緩衝材に支持され、
上記固定ピンは、上記床スラブの孔、上記第1貫通孔、及び上記第2貫通孔に挿通された軸部、並びに下方に脱落しないように上記支持材に支持された頭部を有し、
上記軸部は、少なくとも上記床スラブの孔及び上記第2貫通孔に対して上下方向へスライド可能である遮音床。
【請求項2】
上記支持材は、長手方向及び短手方向を有する細長な平板形状であり、
複数の上記支持材が、各長手方向を平行にして間隔を空けて配置されている請求項1に記載の遮音床。
【請求項3】
一の上記床下地材は、少なくとも2つの上記支持材に固定されている請求項2に記載の遮音床。
【請求項4】
一の上記支持材の長手方向に沿って、複数の上記緩衝材が間隔を空けて配置されている請求項2又は3に記載の遮音床。
【請求項5】
複数の上記緩衝材は、上記支持材の長手方向及び短手方向にそれぞれ列をなして格子状に配置されている請求項4に記載の遮音床。
【請求項6】
同一の床面を構成する複数の上記床スラブを備えており、
上記床スラブは、平面視において長方形であり、
上記支持材の上記長手方向の長さは、上記床スラブの長方形をなすいずれか一の辺の長さより短く、
複数の上記支持材は、上記長手方向が上記床スラブの一の辺と平行であり、かつ複数の上記床スラブを跨がずに配置されている請求項2から5のいずれかに記載の遮音床。
【請求項7】
上記床スラブの縁に沿って配置されており、上記鉄骨梁に支持された床枠材と、
上記床枠材上に配置された複数の弾性変形可能な縁部緩衝材と、
上記縁部緩衝材にそれぞれ支持された複数の縁部支持材と、を更に備えており、
複数の上記縁部緩衝材及び上記縁部支持材は、少なくとも上記支持材の上記長手方向において列をなして配置されており、
上記床下地材は、上記縁部支持材に固定されている請求項2から6のいずれかに記載の遮音床。
【請求項8】
複数の上記縁部緩衝材及び上記縁部支持材は、上記支持材の上記短手方向に列をなす上記緩衝材とも同列に配置されている請求項7に記載の遮音床。
【請求項9】
上記縁部支持材の上方に壁が構成されている請求項7又は8に記載の遮音床。
【請求項10】
上記床スラブは、複数の中空部を有しており、
上記床スラブの孔は、上記中空部と連続している請求項1から請求項9のいずれかに記載の遮音床。
【請求項11】
上記鉄骨梁に固定された取付部材を更に備えており、
上記床スラブは、上記取付部材上に載置されており、
上記取付部材に載置された上記床スラブの下面は、上記鉄骨梁の上面よりも下方に位置する請求項1から10のいずれかに記載の遮音床。
【請求項12】
上記支持材は、上記第2貫通孔と連続しており当該第2貫通孔より大径であって上方に開口する凹部を有しており、
上記固定ピンの上記頭部は、上記凹部に係合されている請求項1から11のいずれかに記載の遮音床。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮音床に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遮音性能を高めた床として、特許文献1に記載の遮音床が知られている。遮音床は、床スラブ、複数の緩衝材、複数の支持材、床下地材が順に上方に向けて積層されて構成されている。支持材は細長形状の平板であり、複数の支持材が上下方向と直交する横方向に並んでいる。緩衝材も細長形状の平板であり、各緩衝材は各支持材の直下方に配置されている。緩衝材は、例えばゴムで構成されているため、例えば居住者によって床下地材に加えられた衝撃による振動が床スラブに伝搬されることが低減される。
【0003】
支持材は、床下地材に接着剤又は粘着剤により固定されている。緩衝材は、支持材及び床スラブに接着剤又は粘着剤により固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−169959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2階建てや3階建ての建物において、階下への衝撃力の伝搬が一層抑制されることが望まれている。また、地震などによって建物が揺れても、遮音性能が低下することなく、安定した遮音性能が発揮されることが望まれている。
【0006】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、階下への衝撃力の伝搬が一層低減できる遮音床を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明に係る遮音床は、鉄骨梁と、上記鉄骨梁に支持されたコンクリート製の床スラブと、上記床スラブ上に配置された弾性変形可能な緩衝材と、上記緩衝材に支持された支持材と、同一の上記支持材にそれぞれ固定された複数の床下地材と、上記床スラブ、上記緩衝材及び上記支持材を連結する固定ピンと、を備えており、上記床スラブは、上方に開口する複数の孔を有し、上記緩衝材は、上下方向へ延びる第1貫通孔を有しており、当該第1貫通孔を上記床スラブの孔に連続させて上記床スラブ上に配置され、上記支持材は、上下方向へ延びる第2貫通孔を有しており、当該第2貫通孔を上記緩衝材の第1貫通孔と連続させて上記緩衝材に支持され、上記固定ピンは、上記床スラブの孔、上記第1貫通孔、及び上記第2貫通孔に挿通された軸部、並びに下方に脱落しないように上記支持材に支持された頭部を有し、上記軸部は、少なくとも上記床スラブの孔及び上記第2貫通孔に対して上下方向へスライド可能である。
【0008】
上記構成によれば、軸部が、床スラブの孔、第1貫通孔、及び第2貫通孔に挿通されているので、緩衝材及び(又は)支持材が床スラブに対して水平方向に位置ずれせず、床下地材及び支持材と緩衝材とが、床スラブに対して上下方向に拘束されずに滑動可能である。更に、床下地材及び支持材に加わった衝撃力に対し、緩衝材が上下方向に拘束されないため本来の弾性変形を妨げることなくその性能を発揮できるため、床スラブに伝搬する衝撃力が低減される。特に、複数の床下地材が同一の支持材に固定されているので、当該支持材に固定されたいずれの床下地材に衝撃が加えられても、同じ衝撃力低減効果が得られる。つまり、床面の位置によって衝撃力低減効果にムラが生じにくい。また、複数の床下地材と、当該複数の床下地材に固定された支持材とによって、支持材15毎に一体化部分が構成され、この一体化部分がその下方に配置された緩衝材の全体によって支持されている。一の床下地材に加えられた衝撃は、一体化部分に対応する緩衝材の全体によって受け止められる。したがって、衝撃力の床スラブへの伝搬が、効果的に抑制される。
【0009】
(2) 好ましくは、上記支持材は、長手方向及び短手方向を有する細長な平板形状であり、複数の上記支持材が、各長手方向を平行にして間隔を空けて配置されている。
【0010】
(3) 好ましくは、一の上記床下地材は、少なくとも2つの上記支持材に固定されている。
【0011】
上記構成によれば、一の床下地材に関連する一体化部分が、少なくとも2つの支持材に連結された床下地材及び支持材の全体から構成される。したがって、衝撃力の床スラブへの伝搬が、より効果的に抑制される。
【0012】
(4) 好ましくは、一の上記支持材の長手方向に沿って、複数の上記緩衝材が間隔を空けて配置されている。
【0013】
上記構成によれば、緩衝材の総量を低減しながら、遮音床は衝撃を吸収できるので、施工に要するコストが低減される。
【0014】
(5) 好ましくは、複数の上記緩衝材は、上記支持材の長手方向及び短手方向にそれぞれ列をなして格子状に配置されている。
【0015】
上記構成によれば、緩衝材が床面において直交する長手方向及び短手方向の双方に沿って均一な間隔で配置されているので、床面の位置によって遮音効果にムラが生じない。
【0016】
(6) 好ましくは、同一の床面を構成する複数の上記床スラブを備えており、上記床スラブは、平面視において長方形であり、上記支持材の上記長手方向の長さは、上記床スラブの長方形をなすいずれか一の辺の長さより短く、複数の上記支持材は、上記長手方向が上記床スラブの一の辺と平行であり、かつ複数の上記床スラブを跨がずに配置されている。
【0017】
上記構成によれば、支持材が複数の床スラブを跨がずに配置されている。支持材が複数の床スラブに跨がって配置された場合、隣り合う床スラブの上面の段差が、それらの床スラブに跨がる支持材によって床面の傾斜をもたらすが、支持材が1つの床スラブ上のみに配置された場合、このような不具合が発生しない。したがって、床面の水平精度が維持される。
【0018】
(7) 好ましくは、上記床スラブの縁に沿って配置されており、上記鉄骨梁に支持された床枠材と、上記床枠材上に配置された複数の弾性変形可能な縁部緩衝材と、上記縁部緩衝材にそれぞれ支持された複数の縁部支持材と、を更に備えており、複数の上記縁部緩衝材及び上記縁部支持材は、少なくとも上記支持材の上記長手方向において列をなして配置されており、上記床下地材は、上記縁部支持材に固定されている。
【0019】
上記構成によれば、鉄骨梁上では、固定ピンを用いることなく、床下地材が、縁部支持材及び縁部緩衝材を介して鉄骨梁に支持されている。衝撃音の発生し難い遮音床の縁部において、鉄骨梁に孔を穿つという困難な施工が省略できるので、施工に要するコストが低減される。
【0020】
(8) 好ましくは、複数の上記縁部緩衝材及び上記縁部支持材は、上記支持材の上記短手方向に列をなす上記緩衝材とも同列に配置されている。
【0021】
上記構成によれば、遮音床の縁部に配置される複数の縁部緩衝材と、遮音床の内部に配置される複数の緩衝材とが、格子状に配置されている。したがって、床面の位置によって遮音効果にムラが生じない。
【0022】
(9) 好ましくは、上記縁部支持材の上方に壁が構成されている。
【0023】
(10) 好ましくは、上記床スラブは、複数の中空部を有しており、上記床スラブの孔は、上記中空部と連続している。
【0024】
上記構成によれば、床スラブの孔が中空部と連続しているので、床スラブに孔を穿つことが、床スラブの中実部分に孔を穿つ場合と比べて、容易である。
【0025】
(11) 好ましくは、上記鉄骨梁に固定された取付部材を更に備えており、上記床スラブは、上記取付部材上に載置されており、上記取付部材に載置された上記床スラブの下面は、上記鉄骨梁の上面よりも下方に位置する。
【0026】
上記構成によれば、床スラブの下面の位置が、鉄骨梁の上面の位置よりも下方なので、床スラブの上下方向に沿った長さを厚くしても、床スラブにより区画される室内の高さが低くなることが抑制される。
【0027】
(12) 好ましくは、上記第2貫通孔と連続しており当該第2貫通孔より大径であって上方に開口する凹部を有しており、上記固定ピンの上記頭部は、上記凹部に係合されている。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、遮音床は、階下への衝撃力の伝搬が一層低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、本発明の実施形態に係る遮音床の一部の斜視図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る遮音床の一部の分解斜視図である。
図3図3は、図1のIII−III切断線における断面図である。
図4図4は、図1のIV−IV切断線における断面図である。
図5図5は、図4の要部拡大図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る施工方法を示す図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る施工方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の好ましい実施形態が説明される。なお、本実施形態は、本発明の一実施態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更できることは言うまでもない。
【0031】
<遮音床>
本明細書では、遮音床10に関する方向として、上下方向23、第1方向24、及び第2方向25が与えられている。第1方向24及び第2方向25は、共に、上下方向23に直交する横方向であって、相互に直交している。第1方向24は、詳しくは後述する支持材15の長手方向である。第2方向25は、支持材15の短手方向であり、複数の支持材15が並んで配置されている方向である。
【0032】
図1及び図2に示されるように、遮音床10は、第1方向24に沿って延びる第1鉄骨梁11Aと、第2方向25に沿って延びる第2鉄骨梁11Bと、を備える。第1鉄骨梁11A及び第2鉄骨梁11Bは、共にH型鋼であり、周知の連結構造により相互に連結されている。
【0033】
図2に示されるように、遮音床10は、第2鉄骨梁(床スラブを支持する鉄骨梁の一例)11Bに支持された複数の床スラブ12と、床スラブ12上に配置された防湿シート13と、防湿シート13を介して床スラブ12上に配置された複数の緩衝材14と、緩衝材14上に配置された複数の支持材15と、支持材15上に支持された床下地材16と、複数の固定ピン17と、を備える。また、遮音床10は、第1鉄骨梁11A及び第2鉄骨梁11B上に配置された床枠材18及び断熱材19と、床枠材18上に防湿シート13を介して配置された縁部緩衝材20と、縁部緩衝材20上に配置された縁部支持材21とを備える。縁部支持材21の上には、床下地材16を介して壁枠材22が配置されている。なお、図2においては、防湿シート13は、外形のみが二点鎖線で示されている。
【0034】
図3に示されるように、第2鉄骨梁11Bには、ブラケット26が溶接されたアングル材(取付部材の一例)27がボルト28により固定されている。同図には現れていないが、複数のブラケット26が、第2方向25に沿って間隔を空けて配置され、それぞれが第2鉄骨梁11Bに固定されている。各ブラケット26は、第2鉄骨梁11Bから第1方向24へ離れるように延びており、その上面において1本のアングル材27と溶接されている。アングル材27は、L形綱であり、その長手方向が第2鉄骨梁11Bと平行に、すなわち第2方向25に沿って配置されている。アングル材27は、上下方向23に延びる縦板部27aと、縦板部27aの下端から第1方向24に沿って第2鉄骨梁11Bから離れるように延びる横板部27bと、を有する。アングル材27は、第2鉄骨梁11Bと直接には接触していない。横板部27bの上面は、第2鉄骨梁11Bの上面より低い位置にある。
【0035】
図1から図4に示されるように、床スラブ12は、床下地材16に加わる荷重を受ける部材である。床スラブ12の材料は、コンクリートである。床スラブ12の形状は、第1方向24に沿った長さが第2方向25に沿った長さより長い平面視が長方形の平板形状である。床スラブ12は、第1方向24に沿って延びる複数の中空部29を有する。複数の中空部29は、第2方向25に沿って並んでいる。なお、各図には示されていないが、中空部29には、充填材が詰められていてもよい。
【0036】
床スラブ12は、上下方向23に延びる複数の孔12aを有している。孔12aは、固定ピン17を挿通させるための孔である。孔12aは、上方に開口し且つ中空部29に連続している。複数の孔12aは、1つの中空部29が延びる方向、すなわち第1方向24に沿って一定間隔を空けて一列に配置されている。床スラブ12には、複数の中空部29が形成されているが、第2方向25において、一定の数の中空部29毎に、例えば4つの中空部29毎に、複数の孔12aが第1方向24において一定の位置に形成されている。その結果、複数の孔12aは、第2方向25に沿っても一定間隔で一列に配置されている。各床スラブ12に形成されている孔12aの数は、当該床スラブ12に配置されている緩衝材14の数及び固定ピン17の数と同等である。
【0037】
床スラブ12は、対向する第2鉄骨梁11Bにそれぞれ固定された一対のアングル材27によって支持されている。床スラブ12の各端部は、アングル材27の横板部27b上に載置される。床スラブ12の各端部は、例えば金具などを用いて各アングル材27に固定されている。隣り合う床スラブ12の間には、断熱材30が配置されている(図4参照)。断熱材30は、例えばグラスウールである。なお、床スラブ12は、第2鉄骨梁11Bではなく、第1鉄骨梁11Aにアングル材27が固定され、そのアングル材27によって支持されてもよいし、第1鉄骨梁11A及び第2鉄骨梁11Bの双方にアングル材27を介して支持されてもよい。
【0038】
図3に示されるように、アングル材27の横板部27bの上面は、第2鉄骨梁11Bの上面よりも低い位置にあるので、横板部27bに載置された床スラブ12の下面は、第2鉄骨梁11Bの上面よりも下方に位置している。これにより、床スラブ12の厚み(上下方向23に沿った長さ)を厚くしても、床スラブ12により区画される室内の高さが低くなることが抑制される。
【0039】
図2から図4に示されるように、防湿シート13は、床スラブ12、床枠材18及び断熱材19の上面において湿気の通過を防止するための部材である。防湿シート13としては公知の素材のものが採用される。防湿シート13は、床スラブ12の上面、床枠材18の上面及び断熱材19の上面の全体を覆っている。防湿シート13は、例えば、粘着テープ又は接着剤により床スラブ12、床枠材18及び断熱材19に固定されている。
【0040】
防湿シート13は、上下方向23に貫通された複数の孔13aを有している。孔13aは、固定ピン17を挿通させるための孔である。防湿シート13の孔13aは、床スラブ12の孔12aと同じ位置に配置されている。
【0041】
図2から図5に示されるように、緩衝材14は、床下地材16に加えられる衝撃による振動を低減するための部材である。緩衝材14の材料は、弾性変形可能な材料、例えばゴムやエラストマーである。緩衝材14は、平面視が長方形の平板形状である。緩衝材14は、上下方向23(平板形状の厚み方向に相当する。)へ延びる第1貫通孔14aを有している。第1貫通孔14aは、固定ピン17を挿通させるための孔である。平面視における緩衝材14の外形は、第1貫通孔14aの外径より十分に大きく、長辺が支持材15の短手方向の長さと同程度である。複数の緩衝材14が、第1貫通孔14aが床スラブ12の孔12a及び防湿シート13の孔13aに合致するように配置されている。
【0042】
図2から図5に示されるように、支持材15は、床下地材16を支持するための部材である。支持材15の材料は、例えば木材である。支持材15は、第1方向24に沿った長さが第2方向25に沿った長さより十分に長い細長な平板形状である。支持材15の第1方向24に沿った長さは、床スラブ12の第1方向24に沿った長さに等しい。支持材15の第2方向25に沿った長さは、床スラブ12の中空部29の第2方向25に沿った長さより若干長い。
【0043】
支持材15は、上下方向23へ延びる複数の第2貫通孔15aと、複数の凹部15bと、を有する。第2貫通孔15aは固定ピン17が挿通される貫通孔であり、凹部15bは、固定ピン17の頭部と係合する凹部である。第2貫通孔15a及び凹部15bは共に円形の孔であり、凹部15bを上方として同軸に配置されて連続し、支持材15を貫通している。その結果、第2貫通孔15aは支持材15の下面に開口し、凹部15bは支持材15の上面に開口している。第2貫通孔15aの内径は、固定ピン17の軸部17aの外径より大きい。凹部15bの内径は、第2貫通孔15aの内径よりも大きく、且つ固定ピン17の頭部17bの外径より大きい。そのため、固定ピン17の頭部17bは、支持材15に脱落不能に支持されている。複数の第2貫通孔15a及び凹部15bが、支持材15の長手方向、すなわち第1方向24に沿って間隔を空けて一列に配置されている。各支持材15に形成されている第2貫通孔15a及び凹部15bの数は、床スラブ12において第1方向24に一列に並ぶ孔12aの数に等しい。各孔12aに第1貫通孔14aが合致するように緩衝材14が配置されているので、複数の支持材15は、それぞれの第2貫通孔15aが緩衝材14の第1貫通孔14aに合致するように配置されている。
【0044】
図2から図5に示されるように、床下地材16は、床スラブ12により区画される室内に面する仕上げ材の下地となる部材である。床下地材16の材料は、例えば木材である。床下地材16は、平面視が長方形の平板形状である。床下地材16は、支持材15及び縁部支持材21の上に配置されている。複数の床下地材16は、床スラブ12の上面、床枠材18の上面及び断熱材19の上面の全体を覆っている。図2に示されるように、床下地材16は、上面からねじ込まれた固定ビス31(図2参照)により、支持材15に固定されている。
【0045】
図2から図5に示されるように、固定ピン17は、緩衝材14及び支持材15を床スラブ12に対して上下方向23に滑動可能に連結するための部材である。固定ピン17の材料は、例えばステンレス鋼である。固定ピン17は、上下方向23に延びる円柱状の軸部17aと、軸部17aの上端に固定された円板状の頭部17bと、を有する。頭部17bの外径は、軸部17aの外径よりも大きい。
【0046】
図5に示されるように、軸部17aは、床スラブ12の孔12a、防湿シート13の孔13a、第1貫通孔14a及び第2貫通孔15aに挿通されている。軸部17aの下端は、中空部29内に位置している。頭部17bは、凹部15b内に配置されている。
【0047】
頭部17bの外径は、第2貫通孔15aの内径よりも大きいので、頭部17bは、凹部15bの上面に支持され、これにより固定ピン17が凹部15bに係合されて下方へ脱落しない。頭部17bの上方には床下地材16が位置し、床下地材16は支持材15に固定されているので、頭部17bは凹部15bの上方に移動できない。したがって、固定ピン17は、支持材15及び床下地材16に脱落不能に支持されている。
【0048】
軸部17aの外径は、孔12aの内径、孔13aの内径、第1貫通孔14aの内径及び第2貫通孔15aの内径よりも小さい。軸部17aは、床スラブ12の孔12a及び緩衝材14の第1貫通孔14aに対して上下方向23にスライド可能である。第1突出長さ32は、床スラブ12の上面から軸部17aの下端までの長さである。例えば地震などによって固定ピン17が、床スラブ12の孔12aに対して上方へ滑動したときに、軸部17aの下端が孔12aから抜け出ないように、軸部17aの長さが設定されている。
【0049】
第1貫通孔14aは、本実施形態では、緩衝材14を電動ドリルを用いて穿孔することによって形成されているので、第1貫通孔14aの内面は滑らかな曲面ではなく凹凸面となっている。このような場合には、第1貫通孔14aの内径は一定ではなく、第1貫通孔14aの最小内径が軸部17aの外径よりも小さくなることがあり得る。すなわち、電動ドリルを用いた穿孔による削りカスなどが第1貫通孔14aの内面から突出して、部分的に内径を小さくなっている箇所が存在しうる。そのため、軸部17aが第1貫通孔14aにおいて内径が狭くなった箇所と接触することがあり得るが、このような接触は、床に加わった衝撃力や地震などによって、軸部17aが上下方向23に滑動することを概ね妨げない。
【0050】
図2から図4に示されるように、床枠材18は、床スラブ12の縁に沿って配置されており、第1鉄骨梁11A及び第2鉄骨梁11B上に支持されている。床枠材18は、第1鉄骨梁11Aと平行に配置された第1角材18Aと、第2鉄骨梁11Bと平行に配置された第2角材18Bとを備える。床枠材18は、例えば、木製の角材である。床枠材18は、第1鉄骨梁11A及び第2鉄骨梁11Bに、例えば金具を用いて固定されている。
【0051】
図2から図4に示されるように、断熱材19は、床スラブ12の縁に沿って配置されている。断熱材19は、床枠材18と床スラブ12との間に配置されている。断熱材19は、例えばグラスウールである。
【0052】
図2から図4に示されるように、縁部緩衝材20は、緩衝材14と同様の部材である。複数の縁部緩衝材20は、床スラブ12の縁において、第1方向24又は第2方向25において緩衝材14と同じ間隔で配置されている。縁部緩衝材20は、例えば粘着テープにより、防湿シート13に固定されている。第1鉄骨梁11Aの上方に位置する各縁部緩衝材20は、第2方向25に沿って配置された緩衝材14の列と一列をなす第2鉄骨梁11Bの上方に位置する各縁部緩衝材20は、第1方向24に沿って配置された緩衝材14の列と一列をなす。
【0053】
図2から図4に示されるように、縁部支持材21は、床下地材16の縁部を支持するための部材である。縁部支持材21の材料は、例えば木材である。縁部支持材21の形状は、平面視が長方形の平板形状である。縁部支持材21の平面形状は、縁部緩衝材20の平面形状と概ね同等である。各縁部支持材21は、各縁部緩衝材20の直上方に配置されている。各縁部支持材21は、各縁部緩衝材20の上面を覆っている。縁部支持材21は、例えば粘着テープ又は接着剤により、縁部緩衝材20に固定されている。
【0054】
図2から図4に示されるように、壁枠材22は、内壁の枠組みとなる部材である。壁枠材22は、鉄骨梁11と平行に配置された木製の角材である。壁枠材22は、床下地材16に、例えば固定ビスを用いて固定されている。壁枠材22の直下方には、床下地材16を介して、複数の縁部支持材21が位置している。つまり、縁部支持材21の上方には、壁枠材22を元に内壁が構成される。
【0055】
<遮音床10の構造>
図1図2を参照して、遮音床10の構造がより詳しく説明される。
【0056】
複数の緩衝材14、本実施形態では64個の緩衝材14は、第1方向24及び第2方向25にそれぞれ列をなして格子状に配置されている。第1鉄骨梁11A上に配置された複数の縁部緩衝材20、本実施形態では8個の縁部緩衝材20は、第1方向24に列をなしている。第2鉄骨梁11B上に配置された複数の縁部緩衝材20、本実施形態では8個の縁部緩衝材20は、第2方向25に列をなしている。全体として、複数の縁部緩衝材20は、第1方向24及び第2方向25にそれぞれ列をなす複数の緩衝材14と同列に配置されている。したがって、複数の緩衝材14及び複数の縁部緩衝材20の全体も、格子状に配置されている。
【0057】
複数の支持材15、本実施形態では8つの支持材15は、当該支持材15の長手方向(第1方向24)を互いに平行にして、短手方向(第2方向25)に間隔を空けて配置されている。各支持材15の長手方向は、床スラブ12の長辺と平行であり、各支持材15は、1つの床スラブ12上にのみ配置されている。つまり、各支持材15は、複数の床スラブ12を跨がない。第1鉄骨梁11A上に配置された複数の縁部支持材21、本実施形態では8つの縁部支持材21は、第1方向24に列をなして配置されている。第2鉄骨梁11B上に配置された複数の縁部支持材21、本実施形態では8つの縁部支持材21は、第2方向25に列をなして配置されている。
【0058】
第1方向24に沿って、複数の床下地材16、本実施形態では2つの床下地材16が並んで配置されている。これらの2つの床下地材16は、同一の支持材15に固定されている。各床下地材16は、第2方向25に沿って、複数の支持材15に跨がっている。また、同一の床下地材16には、複数の支持材15が固定されている。例えば、最も大きな床下地材16には、8つの支持材15が固定されており、最も小さな床下地材16には、2つの支持材15が固定されている。
【0059】
遮音床10では、複数の床下地材16が同一の支持材15に固定されているので、複数の床下地材16と、当該複数の床下地材16に固定された支持材15とによって支持材15毎に一体化部分が構成されている。また、一の床下地材16に複数の支持材15が固定されているので、この一体化部分は、複数の支持材15にわたって構成されている。このように、遮音床10では、床下地材16及び支持材15の一体化が実現され、一体化された部分の全体がその下方に配置された緩衝材14の全体によって支持されている。
【0060】
<遮音床10の施工方法>
次に、図6図7を参照して、遮音床10の施工方法が説明される。施工の開始段階において、第1鉄骨梁11A及び第2鉄骨梁11Bは既に連結されている。また、図6(a)に示されるように、第2鉄骨梁11Bにはアングル材27が既に固定されている。
【0061】
図6(b)に示されるように、床スラブ12がアングル材27に固定される。その結果、床スラブ12が第2鉄骨梁11Bに固定される。また、第1鉄骨梁11A及び第2鉄骨梁11B上に床枠材18が固定され、床スラブ12と床枠材18との間に断熱材19が配置される。床スラブ12、床枠材18及び断熱材19の上には、防湿シート13が張られて固定される。
【0062】
図6(c)に示されるように、防湿シート13を介して床スラブ12の上に、複数の緩衝材14が配置される。緩衝材14は、第1方向24及び第2方向25にそれぞれ一定間隔を空けて列をなすように配置される。また、防湿シート13を介して床枠材18の上に、予め一体に固定された縁部緩衝材20が緩衝材14の各列と一列をなすように配置されて、床枠材18の直上の防湿シート13に貼り付けられる。また、配置された緩衝材14の上に、複数の支持材15が第1方向24を長手方向として配置される。
【0063】
図7(a)に示されるように、支持材15の上方から電動ドリルなどを用いて、床スラブ12、防湿シート13、緩衝材14及び支持材15に対して一体に孔が穿たれる。その結果、床スラブ12に孔12aが形成され、防湿シート13に孔13aが形成され、緩衝材14に第1貫通孔14aが形成され、支持材15に第2貫通孔15aが形成される。床スラブ12、防湿シート13、緩衝材14及び支持材15が一体に穿孔されるので、孔12a、孔13a、第1貫通孔14a及び第2貫通孔15aは、連続した一体の孔として形成される。さらに、支持材15の上面に、第2貫通孔15aと連続する凹部15bが、例えば電動ドリルを用いて形成される。
【0064】
図7(b)に示されるように、固定ピン17が、連続した一体の孔内に配置される。具体的には、固定ピン17の軸部17aが、第2貫通孔15a、第1貫通孔14a、防湿シート13の孔13a及び床スラブ12の孔12a内に挿入され、固定ピン17の頭部17bが凹部15bに係合される。
【0065】
図7(c)に示されるように、支持材15及び縁部支持材21の上に床下地材16が固定される。床下地材16の上方から、固定ビス31(図2参照)が床下地材16及び支持材15にねじ込まれることによって、床下地材16と支持材15とが連結される。さらに、壁枠材22が床下地材16に固定される。なお、各図には示されていないが、床下地材16の上方には、フローリングなどの仕上げ材が固定される。
【0066】
[本実施形態の作用効果]
本実施形態に係る遮音床10によれば、軸部17aが、床スラブ12の孔12a、第1貫通孔14a、及び第2貫通孔15aに挿通されているので、緩衝材14及び(又は)支持材15が床スラブ12に対して水平方向に位置ずれせず、床下地材16及び支持材15と緩衝材14とが、床スラブ12に対して上下方向に拘束されずに滑動可能である。更に、床下地材16及び支持材15に加わった衝撃力に対し、緩衝材14が上下方向23に拘束されないため本来の弾性変形を妨げることなくその性能を発揮できるため、床スラブに伝搬する衝撃力が低減される。特に、複数の床下地材16が同一の支持材15に固定されているので、当該支持材15に固定されたいずれの床下地材16に衝撃が加えられても、同じ衝撃力低減効果が得られる。つまり、床面の位置によって衝撃力低減効果にムラが生じにくい。また、複数の床下地材16と、当該複数の床下地材16に固定された支持材15とによって、支持材15毎に一体化部分が構成され、この一体化部分がその下方に配置された緩衝材14の全体によって支持されている。一の床下地材16に加えられた衝撃は、一体化部分に対応する緩衝材14の全体によって受け止められる。したがって、衝撃力の床スラブ12への伝搬が、効果的に抑制される。
【0067】
一の床下地材16に関連する一体化部分が、少なくとも2つの支持材15に連結された床下地材16及び支持材15の全体から構成される。したがって、衝撃力の床スラブ12への伝搬が、より効果的に抑制される。
【0068】
緩衝材14が中空部29に沿って間隔を空けて配置されているので、緩衝材14の総量を低減しながら、遮音床10は衝撃を吸収できる。したがって、施工に要するコストが低減される。
【0069】
緩衝材14が床面において直交する長手方向(第1方向24)及び短手方向(第2方向25)の双方に沿って均一な間隔で配置されているので、床面の位置によって遮音効果にムラが生じない。
【0070】
支持材15が複数の床スラブ12を跨がずに配置されている。支持材15が複数の床スラブ12に跨がって配置された場合、隣り合う床スラブ12の上面の段差が、それらの床スラブ12に跨がる支持材15によって床面の傾斜をもたらすが、支持材15が1つの床スラブ12上のみに配置された場合、このような不具合が発生しない。したがって、床面の水平精度が維持される。
【0071】
鉄骨梁11A、11B上では、固定ピン17を用いることなく、床下地材16が、縁部支持材21及び縁部緩衝材20を介して鉄骨梁11A、11Bに支持されている。衝撃音の発生し難い遮音床10の縁部において、鉄骨梁11A、11Bに孔を穿つという困難な施工が省略できるので、施工に要するコストが低減される。
【0072】
遮音床10の縁部に配置される複数の縁部緩衝材20と、遮音床10の内部に配置される複数の緩衝材14とが、格子状に配置されている。したがって、床面の位置によって遮音効果にムラが生じない。
【0073】
床スラブ12の孔12aが中空部29と連続しているので、床スラブ12に孔12aを穿つことが、床スラブ12の中実部分に孔を穿つ場合と比べて、容易である。
【0074】
床スラブ12の下面の位置が、鉄骨梁11A、11Bの上面の位置よりも下方なので、床スラブ12の上下方向23に沿った長さを厚くしても、床スラブ12により区画される室内の高さが低くなることが抑制される。
【0075】
[変形例]
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。本実施形態に係る遮音床10の各構成要素に関して、実施の形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換、及び追加が行われてもよい。また、上記遮音床10の各構成要素の形状及び大きさも、実施の形態に応じて、適宜、設定されてよい。例えば、以下の変更が可能である。
【0076】
本実施形態では、2つの床下地材16が同一の支持材15に固定されているが、3以上の床下地材16が同一の支持材15に固定されてもよい。
【0077】
本実施形態では、支持材15は、第1方向24を長手方向とする細長な平板形状であるが、支持材15が床下地材16の下面の一部を受けて、支持材15が配置されていない箇所において、床下地材16と床スラブ12との間に空間が形成されれば、支持材15の形状は特に限定されない。また、支持材15の長さや幅なども適宜変更されてもよい。
【0078】
本実施形態では、第2方向25において、緩衝材14は、1つの支持材15の長手方向、すなわち第1方向24に間隔を空けて複数が配置されているが、例えば支持材15と同程度の長さの細長な1つの緩衝材14が1つの支持材15の下方に配置されてもよい。
【0079】
本実施形態では、床スラブ12は中空部29を有し、床スラブ12の孔12aは中空部29に連続しているが、床スラブ12は、中空部29を有しない中実のスラブであってもよい。また、床スラブ12の孔12aは、中空部29に連続していなくてもよい。
【0080】
本実施形態では、固定ピン17は、円柱状の軸部17aと円板状の頭部17bとを有しているが、固定ピン17は、支持材15に対して脱落しないように係合可能であれば、その形状は特に限定されない。例えば、固定ピン17は、上下方向23に延びる軸部17aと上下方向23に直交する横方向に延びる頭部17bとを有するL字材であってもよい。この場合、支持材15に形成される凹部15bも、頭部17bの形状に合わせて形成される。
【0081】
本実施形態では、支持材15に、第2貫通孔2aと連続する凹部15bが形成されて、固定ピン17の頭部17bが凹部15bに係合されている。固定ピン17の頭部17bは、下方に脱落不能に支持材15に支持されればよい。したがって、支持材15に凹部15bが形成されないで、頭部17bが、凹部15bの代わりに支持材15の上面に係合されてもよい。この場合、支持材15の上面から突出する頭部17bは、支持材15に支持される床下地材16に不陸を発生させないように、可能な限り薄く形成される。
【符号の説明】
【0082】
10・・・遮音床
11B・・・第2鉄骨梁(鉄骨梁の一例)
12・・・床スラブ
12a・・・孔
14・・・緩衝材
14a・・・第1貫通孔
15・・・支持材
15a・・・第2貫通孔
15b・・・凹部
16・・・床下地材
17・・・固定ピン
17a・・・軸部
17b・・・頭部
18・・・床枠材
20・・・縁部緩衝材
21・・・縁部支持材
27・・・アングル材(取付部材の一例)
29・・・中空部
【要約】
【課題】階下への衝撃力の伝搬が一層低減できる遮音床を提供すること。
【解決手段】
遮音床10は、鉄骨梁11A、11Bと、鉄骨梁11A、11Bに支持されたコンクリート製の床スラブ12と、床スラブ12上に配置された弾性変形可能な緩衝材14と、緩衝材14に支持された支持材15と、同一の支持材15にそれぞれ固定された複数の床下地材16と、床スラブ12、緩衝材14及び支持材15を連結する固定ピン17と、を備えている。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7