特許第6226257号(P6226257)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6226257
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】消火器スタンド
(51)【国際特許分類】
   A62C 13/78 20060101AFI20171030BHJP
【FI】
   A62C13/78 A
【請求項の数】5
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-564133(P2016-564133)
(86)(22)【出願日】2015年4月20日
(65)【公表番号】特表2017-516521(P2017-516521A)
(43)【公表日】2017年6月22日
(86)【国際出願番号】KR2015003911
(87)【国際公開番号】WO2015167154
(87)【国際公開日】20151105
【審査請求日】2017年1月13日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0051769
(32)【優先日】2014年4月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516316129
【氏名又は名称】カン,スン−ウ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】カン,スン−ウ
【審査官】 菅家 裕輔
(56)【参考文献】
【文献】 韓国登録実用新案第20−0322841(KR,Y1)
【文献】 韓国登録実用新案第20−0204642(KR,Y1)
【文献】 韓国公開実用新案第20−2011−0009183(KR,U)
【文献】 米国特許第4372394(US,A)
【文献】 登録実用新案第3155496(JP,U)
【文献】 韓国公開特許第10−2012−0066947(KR,A)
【文献】 韓国公開実用新案第20−2006−0000011(KR,U)
【文献】 実開昭56−80161(JP,U)
【文献】 実開平9−19752(JP,U)
【文献】 実開平5−39557(JP,U)
【文献】 特開2013−575(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62C 13/76 − 13/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下敷(10)と、
前記下敷(10)と垂直に連結される両側固定支持台(20a,20b)と、
前記固定支持台(20a,20b)と連結される消火器回転用回転板(30)と、
前記回転用回転板(30)の180゜以上の回転の防止のために前記両側固定支持台(20a,20b)と前記下敷(10)とが合う部位を連結して形成される回転防止部(40a)、(40b)と、
前記消火器回転用回転板(30)に連結された消火器固定用ベルト(50)と、
を含む消火器に含まれた消火液の凝固を防止することができる消火器スタンド。
【請求項2】
前記消火器回転用回転板(30)には消火器を固定するための消火器固定部(31)を含むものである、請求項1に記載の消火器スタンド。
【請求項3】
前記消火器回転用回転板(30)には消火器が当接する部分に設置された衝撃吸収部(32)を含むものである、請求項1に記載の消火器スタンド。
【請求項4】
前記消火器固定部(31)の一面に回転用取っ手(33)を含むものである、請求項2に記載の消火器スタンド。
【請求項5】
前記消火器固定用ベルト(50)の一部にはすべり止め部(51)を含むものである、請求項1に記載の消火器スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消火器の内部に含まれる消火液の凝固を防止できるようにした消火器スタンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、火災に対する予防及び保安が強化され、安全に対する関心が高まるにつれて、学校、病院、官公署、映画館、バス、地下鉄の駅、食堂など、公共の場所だけでなく、一般家庭でも、その種類は異なるが、その大部分に消火器が備えつけられている。
【0003】
このような消火器はよく目に付き、直射光線を避けて保管しなければならず、使用期限はないが、長期間保管すれば、消火薬剤が凝固することがあるので、周期的に(1ヶ月に1回乃至2回位)振ってやらなければならない不便性がある。
【0004】
消火器は火災が発生した時、初期鎮圧のために非常に重要なものであり、最もよく目に付き、容易に取り出すことができる所に保管しなければならないにもかかわらず、その重要性を認識されず、煩わしいという理由から関心外の物となってしまった。
【0005】
ところで、問題は目によく付く所に保管したとしても1ヶ月に2、3回振って薬剤が凝固しないようにする必要があるということ、実際に消火器の重さ及び構造上、上下をひっくり返しながら振ることが容易でないということである。また、間違って落としたりすると、より大きな災いを被ることもある。万一の事態に備えて消火器を備えつけたとしても、管理を正しく行わず消火薬剤が凝固すれば、実際に火災が発生した時、無用の物となる。
【0006】
従来、このような消火薬剤の凝固防止のための消火器スタンドに対する技術には、輪の回転運動を通じて消火器の装着部を360゜回転させる方法を利用するか(特許文献1)、または消火器の本体と回転を容易にする多数個のローラーを結束させた構造の消火器内の消火薬剤凝固防止用消火器スタンドに対する技術(特許文献2)が公知されている。
【0007】
しかしながら、前記従来技術によれば、相変わらず消火器の内部の消火薬剤の凝固防止のために消火器を回転させることは容易でなく、360゜回転する方式を用いている。実際に、消火器を360゜回転する時には、その回転衝撃が甚だしく、消火器の内部の消火薬剤が片方に偏るにつれて、重心が回転する途中で変わるようになって、回転反発力が大きくなり、特に消火器構造が中間を基点とする時、左右対称でないので、回転時にバランスを取ることができないという問題がある。
【0008】
先行技術特許文献は以下の通りである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国公開特許第2012−66947号公報
【特許文献2】韓国公開実用新案第2006−0000011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本出願人は平素から消火器を簡単に揺することができる方法がないか悩み、本発明に至った。
【0011】
本発明の目的は、老若男女誰でも労せずして、簡単なワンタッチ方法により消火器をひっくり返して揺することができるので、消火器内の消火薬剤の凝固を防止することができる消火器保管台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る消火器保管台は、下敷10、前記下敷10と垂直に連結される両側固定支持台20a、20b、前記固定支持台20a、20bと連結される消火器回転用回転板30、前記回転用回転板30の180゜以上の回転の防止のために形成される回転防止部40a、40b、及び前記消火器回転用回転板30に連結された消火器固定用ベルト50を含むことを特徴とする。
【0013】
前記消火器回転用回転板30には、消火器を固定するための消火器固定部31を含むことができる。
【0014】
前記消火器回転用回転板30には、消火器が当接する部分に設置された衝撃吸収部32を含むことができる。
【0015】
前記消火器固定部31の一面に回転用取っ手33を含むことができる。
【0016】
前記消火器固定用ベルト50の一部には、すべり止め部51を含むことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、労せずしてワンタッチにより消火器を180゜ひっくり返してから原状復帰させることが可能であり、動作原理に比べて大きい衝撃もなく、動作も軟らかく、老若男女の区別なく誰でも容易に操作することができる。また、清掃する時、玄関を行き来する時、あるいは、目に付く時など、時々ひっくり返せば、消火器内の消火薬剤が凝固する問題を解決することができる。
【0018】
また、製品のサイズも適切で、居間の一角や玄関またはベランダなど、平素目に付きやすい所に置いても自然である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係る消火器保管台の回転させる前(a)と後(b)の構造を示す図である。
図2】本発明に係る下敷10と両側固定支持台20a、20bとの締結方式の一例を示す図面(a)と実際に締結された写真(b)である。
図3】本発明に係る消火器回転用回転板30に連結された消火器固定用ベルト50を用いて消火器を固定させる写真を示す図である。
図4】本発明に係る衝撃吸収部32が設置された消火器回転用回転板30に固定用ベルト50の設置前(a)と後(b)の効果を示す図である。
図5】本発明に係る消火器スタンドの製造過程を示す図である。
図6】本発明に従って製造された消火器スタンドに消火器を装着させた日頃の写真である。
図7】本発明に従って製造された消火器スタンドに消火器を装着させた後、180゜回転させた時の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を次の通りにより詳細に説明する。
【0021】
本明細書で使われた用語は特定の実施形態を説明するために使われて、本発明を制限するためのものでない。本明細書で使われたように、単数形態は文脈上、他の場合を明確に指摘するものでなければ、複数の形態を含むことができる。また、本明細書で使われる場合“含む(comprise)”及び/又は“含む(comprising)”は言及した形状、数字、段階、動作、部材、要素、及び/又はこれらグループの存在を特定するものであり、1つ以上の他の形状、数字、動作、部材、要素、及び/又はグループの存在または付加を排除するものでない。
【0022】
本発明に係る消火器保管台は、回転前(a)と回転後(b)を示した次の図1に図示されたように、下敷10、前記下敷10と垂直に連結される両側固定支持台20a、20b、前記固定支持台20a、20bと連結される消火器回転用回転板30、前記回転用回転板30の180゜以上の回転の防止のための回転防止部40a、40b、及び前記回転用回転板30に連結された消火器固定用ベルト50から構成される。
【0023】
本発明に係る消火器保管台は、まず底面に固定するための下敷10が必要である。前記下敷10の材料は一般の合板や原木などを使用することができ、その材料が特別に限定されるものではない。また、前記下敷10はその形態や形状が特別に限定されず、円形、四角形、全て可能である。但し、その形態が四角形の場合、安全性と美観のためにその隅を丸くすることもできる。
【0024】
前記下敷10には両側で垂直に連結される両側固定支持台20a、20bが存在する。前記両側固定支持台20a、20bは消火器が回転する時、荷重が伝えられるので、前記下敷10と堅く結束されていなければならない。したがって、本発明では、次の図2aから図2bのように、前記下敷10と両側固定支持台20a、20bに穴をあけて、長いボルト22とナット23とで互いに締結し、かつ逆L字形状のブラケット24を使用して連結することが好ましい。一般的な木ねじを用いる場合、その強度が弱いために消火器を回転させる時の力に耐えられず、木ねじが抜けることがあるので、好ましくない。
【0025】
また、前記両側固定支持台20a、20bは以下の消火器回転用回転板30の高さのように、即ち消火器が占める高さの通り長く形成される必要はなく、必要によって、以下の連結部材21が位置する部分より若干高い位置に形成させることができる。しかしながら、前記両側固定支持台20a、20bの高さによって本発明の消火器保管台の効果が変わるものではないので、ユーザの趣向によって任意に選択できることは勿論である。
【0026】
また、前記両側固定支持台20a、20bには消火器を回転させるための消火器回転用回転板30が連結される。前記消火器回転用回転板30と前記両側固定支持台20a、20bとの連結は消火器回転用回転板30と前記両側固定支持台20a、20bの中央に各々一定のサイズの穴をあけて連結部材21を用いて締結させることができる。前記穴のサイズは限定されるものではないが、連結部材21が通過できる程度であれば関係ない。前記連結部材21の材質は特別に限定されるものではないが、前記消火器回転用回転板30と前記両側固定支持台20a、20bとを連結させるだけでなく、前記消火器回転用回転板30の回転時、妨害にならないものが好ましい。本発明では鉄の棒などを使用することができるが、これに限定されるものではない。
【0027】
また、前記消火器回転用回転板30の下部には消火器を固定するための固定部31を含むことができる。前記消火器固定部31は消火器が装着できるように消火器のサイズに合う穴をあけて、これを前記消火器回転用回転板30の下部に固定させる。前記消火器固定部31は消火器の重さを直接的に支える部分であるので、固定させる時、逆L字形状のブラケットを用いて堅く結束させることが好ましい。
【0028】
また、前記消火器固定部31は前記消火器回転用回転板30から5〜20cm離隔した位置に形成させることが好ましいが、これは消火器が上部あるいは下部、どちらか一方に過度に偏らないようにするためである。
【0029】
前記のような構造を有する場合、前記消火器回転用回転板30は、前記下敷10とは連結されず、前記下敷10に連結された両側固定支持台20a、20bと連結されているので、消火器が自由に回転することができる。
【0030】
また、本発明では前記消火器回転用回転板30には消火器固定用ベルト50を含むことができる。前記消火器固定用ベルト50は一般的に腰に結ぶことができる皮帯ベルトを例に挙げることができ、材質がゴム紐のようにある程度伸びて、環が付いている革部分は多数の長さ調節用穴が空いているので、堅く引き締めるための操作と解除がやさしく、簡便なもの(例えば、ヒンジ(ファスナー)方式)が好ましい(図3参照)。
【0031】
前記消火器固定用ベルト50は、前記消火器回転用回転板30の両端に結束させて消火器の主に上部を固定させる役目をする。即ち、消火器固定用ベルト50の弾性部分を前記消火器回転用回転板30の両端にブラケットを用いてボルト−ナットなどを用いて連結させる。前記消火器自体は前記消火器固定部31に装着されているので、下部は比較的安定した状態に固定できるが、消火器の上部の固定が十分でなくて消火器がずり落ちる時に備えることができる。したがって、前記消火器固定用ベルト50を用いることによって、消火器を消火器回転用回転板30に一層効果的に固定させることができる。
【0032】
また、必要に応じて、前記消火器固定用ベルト50にはすべり止め部51を含んで消火器をより密着させて固定されるようにすることができる。前記すべり止め部51は、消火器固定用ベルト50のうち、弾性のある部分に形成されることができ、その材質は一般のゴムパッドのような弾性体、エムボシング処理されたプラスチックなどがありえるが、特別にこれに限定されるものではない。
【0033】
一方、従来の消火器に含まれた消火薬剤が凝固することを防止するための回転板は、その大部分が360゜回転できるように提案されたものである。しかしながら、実際に消火器を360゜回転した際には、その回転衝撃が甚だしいことが観察された。また、消火器の内部の消火薬剤が片方に偏ることにより、重心が回転する途中で変わるため、回転反発力が大きくなり、特に消火器構造が中間を基点とする時、左右対称でないので、回転する時にバランスを取ることができないという問題がある。
【0034】
したがって、本発明では前記のような従来技術の問題を解決できるように、消火器回転用回転板30が180゜以上は回転できないように、前記下敷10に回転防止部40a、40bを設置する。
【0035】
前記回転防止部40a、40bは前記両側固定支持台である20aと20bが位置する部分まで形成されることが好ましい。また、前記回転防止部40a、40bは前記消火器回転用回転板30が180゜以上回転できないように前記両側固定支持台20a、20bを基準に前後面の全てに形成させることが好ましい。
【0036】
本発明で回転防止部40a、40bを設置することによって、次の図1のように消火器を装着させた消火器回転用回転板30は前記回転防止部40a、40bに掛かるようになって、若干の角度に傾いている状態に位置するようになる。
【0037】
また、本発明によれば、前記消火器回転用回転板30を回転させて前記消火器が逆に吊るされた時に、前記消火器が回転用回転板30からずり落ちる問題を防止するために、前記消火器回転用回転板30には消火器が当接する部分に衝撃吸収部32を含むことができる。
【0038】
現在市販されている大部分の消火器は円柱形態を有するので、消火器と消火器回転用回転板30とが触れ合う面積が小さいため、大きな摩擦効果を出せない、したがって、回転する時、左右に揺れながらずり落ちることがある。したがって、本発明では消火器と当接する前記消火器回転用回転板30の部分に衝撃吸収部32を設置することが好ましい。
【0039】
この場合、次の図4のように消火器の上部は下部に比べて前記衝撃吸収部32の厚さだけ傾くようになる。(a)この際、前記傾きが水平になるまで前記消火器固定用ベルト50を引き締めればよい。(b)前記衝撃吸収部32が消火器の衝撃を吸収しただけ緩衝作用をしてばね効果を出すものである。
【0040】
前記衝撃吸収部32に使われる材料には、ポリウレタン、発泡スチロール、一般的なゴム製品などがありえるが、特別に限定されず、材料の内部に気孔が形成されて衝撃を吸収することができ、弾性のある材料が好ましく利用できる。
【0041】
また、消火器の衝撃がある程度吸収できるものでなければならないので、一定の厚さ、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm〜100mmのものが良いが、あまりに厚い場合、消火器の水平合わせが難しいこともあるので、その厚さを適宜調節することが必要である。
【0042】
また、本発明によれば、前記消火器回転用回転板30を回転させることが容易になるように、前記消火器固定部31の一面に回転用取っ手33を連結させることができる。前記回転用取っ手33は前記消火器固定部31の下面に位置させることが使用や美観上好ましいが、その位置が特別に限定されるものではない。
【0043】
以下、本発明に係る消火器保管台の製造過程を次の図5を参照して説明する。
【0044】
まず、消火器保管台の下敷10に使われる材料を一定のサイズに切って準備する。(a)前記下敷10は消火器保管台を支えることができる程度の厚さと面積を有するものであれば特別に限定されるものではない。
【0045】
次に、両側固定支持台20a、20bを準備して(b)前記下敷10と垂直方向に両側固定支持台20a、20bとを連結させる。前記両側固定支持台20a、20bは下敷と連結させる前に、その中央に穴をあけて今後回転板と連結されるように準備する。そして、前記両側固定支持台20a、20bは図面のように一定の間隔離隔させて逆L字形状のブラケットを用いて連結させる。(c)
【0046】
また、前記消火器回転のための回転板30を準備するが(d)、前記回転板30にも前記両側固定支持台20a、20bと連結されるように中央に一定のサイズの穴を開けて置く。次に、前記回転板30には消火器を装着させることができる消火器固定部31を連結させる。前記消火器固定部31は消火器が装着できるように消火器の形状の通り溝を掘って製造された材料を使用する。(e)前記消火器固定部31は火器の重さを直接的に支える部分であるので、前記消火器回転板30に逆L字形状ブラケットを用いて堅く結束させることが好ましい。(f)
【0047】
前記両側固定支持台20a、20bと消火器回転板30の中央に空いている穴を一定の連結部材21を用いて連結させて、前記両側固定支持台20a、20bの間に位置した消火器回転板30が空中に吊るされた状態で回転可能になる。(g)
【0048】
しかしながら、前記消火器回転用回転板30が180゜以上の過度な回転をして均衡を維持できないなどの問題を防止するために、前記消火器回転用回転板30の回転防止のために前記両側固定支持台20a、20bと前記下敷10とが合う部位を連結して形成される回転防止部40a、40bを形成させる。前記回転防止部40a、40bは、前記回転板30が空中で自由に回転してから前記回転防止部40a、40bと触れ合う地点で回転を止めるようにする原理である。(g)
【0049】
次に、前記消火器固定部31に消火器を装着させた後(h)、消火器のより堅い固定のために、前記消火器回転用回転板30に連結された消火器固定用ベルト50を用いて前記消火器の上部を安全に固定させる。(i)前記消火器固定用ベルト50は一般皮帯方式のベルトを使用することが好ましい。
【0050】
また、選択的に前記消火器固定用ベルト50の一部にはすべり止め部51を含んで消火器を固定用ベルト50により固定する時にすべり落ちないようにすることができる。
【0051】
また、前記消火器の前記固定部31の一面、好ましくは、その下面に回転用取っ手33を含んで前記消火器回転板30をより容易に回転させることができる。前記回転用取っ手33の材質や形態は特別に限定されず、回転を容易にすることができるものであればいずれも関係ない。
【0052】
選択的に、前記消火器回転用回転板30には消火器が当接する部分に衝撃吸収部32を入れて消火器の固定をより堅く維持することができる。前記衝撃吸収部32は前記消火器回転用回転板30に付着することもでき、または必要によって嵌め込むこともできる。
【0053】
本発明によって製造された消火器保管台は、次の図6から図7で確認されるように、平常時に保管する場合には消火器が元の位置に置かれている状態であり(図6)、清掃の時、玄関を行き来する時、目に付く時など、時々ワンタッチで特別に労せずしても消火器を180゜回転させることができる(図7)。
【0054】
また、また原状復帰させることも難無く可能であり、動作原理に比べて大きい衝撃もなく、動作も軟らかくて、老若男女の区別なく、誰でも容易に操作することができる。
【0055】
したがって、本発明に係る消火器保管台に消火器を保管する場合、消火器の内容物が固くなることはないと考えられる。
【0056】
また、製品のサイズも適切で、居間の一角や玄関またはベランダなど、平素目によく付く所に置いても自然であった。但し、全体的なデザインや色相などを個人趣向によって補強できることは勿論である。
【符号の説明】
【0057】
10 下敷
20a、20b 両側固定用支持台
21 両側固定用支持台と消火器回転用回転板との連結部
22 長いボルト
23 ナット
24 逆L字形状ブラケット
30 消火器回転用回転板
31 消火器固定部
32 衝撃吸収部
33 消火器回転用取っ手
40a、40b 回転防止部
50 消火器固定用ベルト
51 すべり止め部
図1
図2(a)】
図2(b)】
図3
図4(a)】
図4(b)】
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図5f
図5g
図5h
図5i
図6
図7