【実施例】
【0037】
以下、実施例を示して本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0038】
(製造例1)吸湿性積層フィルムの水蒸気バリア層Iの製造
厚さ12μmのPET(エンブレット、ユニチカ株式会社製)層と、厚さ7μmのAL箔(AL箔、日本金属箔工業株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造し、両者を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、水蒸気バリア層Iを得た。
前記厚さ7μmのAL箔層について、透湿度は0.1g/(m
2・24hr)未満、前述のデッドフォールド性の試験における、対向する辺と辺との距離は1mm。
【0039】
(製造例2)吸湿性積層フィルムの水蒸気バリア層IIの製造
厚さ20μmのPBT(スタープラスチック工業株式会社製)層と、厚さ12μmのアルミ蒸着PET(VM−PET、東レフィルム加工株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造し、両者を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、水蒸気バリア層IIを得た。
前記厚さ12μmのアルミ蒸着PET層の透湿度は0.7g/(m
2・24hr);前記厚さ20μmのPBT層について、前述のデッドフォールド性の試験における、対向する辺と辺との距離は6mm。
【0040】
(製造例3)吸湿性積層フィルムの水蒸気バリア層IIIの製造
厚さ20μmのOPP(パイレンフィルム−OT、東洋紡株式会社製)層と、厚さ7μmのAL箔(AL箔、日本金属箔工業株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造し、両者を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、水蒸気バリア層IIIを得た。
前記厚さ7μmのAL箔層について、透湿度は0.1g/(m
2・24hr)未満、前述のデッドフォールド性の試験における、対向する辺と辺との距離は1mm。
【0041】
(製造例4)吸湿性積層フィルムの水蒸気バリア層IVの製造
厚さ12μmのPET(エンブレット、ユニチカ株式会社製)層と、厚さ20μmのセロファン(PL、フタムラ化学株式会社製)層と、厚さ12μmのアルミ蒸着PET(VM−PET、東レフィルム加工株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造した。
まず、厚さ12μmのPET層と厚さ20μmのセロファン層とを、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着した。次いで、該セロファン層のPET層貼合面とは反対側の面に、厚さ12μmのアルミ蒸着PET層を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、水蒸気バリア層IVを得た。
前記厚さ12μmのアルミ蒸着PET層の透湿度は0.7g/(m
2・24hr);前記厚さ20μmのセロファン層について、前述のデッドフォールド性の試験における、対向する辺と辺との距離は5mm。
【0042】
(製造例5)吸湿性積層フィルムの水蒸気バリア層Vの製造
厚さ12μmのPET(エンブレット、ユニチカ株式会社製)層と、厚さ12μmのアルミ蒸着PET(VM−PET、東レフィルム加工株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造し、両者を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、水蒸気バリア層Vを得た。
前記厚さ12μmのアルミ蒸着PET層の透湿度は0.7g/(m
2・24hr)。
【0043】
(製造例6)吸湿性積層フィルムの水蒸気バリア層VIの製造
厚さ12μmのPET(エンブレット、ユニチカ株式会社製)層と、厚さ20μmのセロファン(PL、フタムラ化学株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造し、両者を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、水蒸気バリア層VIを得た。
前記厚さ20μmのセロファン層について、前述のデッドフォールド性の試験における、対向する辺と辺との距離は5mm。
【0044】
(製造例7)吸湿性積層フィルムのシーラント層Iの製造
PE(ノバテック、日本ポリエチレン株式会社製)90質量部と、モレキュラーシーブ(モレキュラーシーブ、ユニオン昭和株式会社製)10質量部と、を混合し、吸湿性層の構成材料とした。
次いで、ラミネート層/吸湿性層/シール層が10μmPE/30μmPE(モレキュラーシーブ10質量%含有)/10μmPEとなるように、3層構造の多層フィルムを共押出法により調製した。
【0045】
(製造例8)吸湿性積層フィルムのシーラント層IIの製造
PE(ノバテック、日本ポリエチレン株式会社製)95質量部と、モレキュラーシーブ(モレキュラーシーブ、ユニオン昭和株式会社製)5質量部と、を混合し、吸湿性層の構成材料とした。
次いで、ラミネート層/吸湿性層/シール層が10μmPE/30μmPE(モレキュラーシーブ5質量%含有)/10μmPEとなるように、3層構造の多層フィルムを共押出法により調製した。
【0046】
(製造例9)吸湿性積層フィルムのシーラント層IIIの製造
PE(ノバテック、日本ポリエチレン株式会社製)90質量部と、モレキュラーシーブ(モレキュラーシーブ、ユニオン昭和株式会社製)10質量部と、を混合し、吸湿性層の構成材料とした。
次いで、ラミネート層/吸湿性層/シール層が10μmPE/50μmPE(モレキュラーシーブ10質量%含有)/10μmPEとなるように、3層構造の多層フィルムを共押出法により調製した。
【0047】
(製造例10)防湿性外装フィルムIの製造
厚さ12μmのPET(エンブレット、ユニチカ株式会社製)層と、厚さ7μmのAL箔(AL箔、日本金属箔工業株式会社製)層と、厚さ30μmのPE(HR、ケーエフフィルム株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造した。
まず、厚さ12μmのPET層と厚さ7μmのAL箔層とを、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着した。次いで、該AL箔層のPET層貼合面とは反対側の面に、厚さ30μmのPE層(シーラント層)を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、防湿性外装フィルムIを得た。
前記厚さ7μmのAL箔層について、透湿度は0.1g/(m
2・24hr)未満、前述のデッドフォールド性の試験における、対向する辺と辺との距離は1mm。
【0048】
(製造例11)防湿性外装フィルムIIの製造
厚さ20μmのPBT(スタープラスチック工業株式会社製)層と、厚さ12μmのアルミ蒸着PET(VM−PET、東レフィルム加工株式会社製)層と、厚さ30μmのPE(HR、ケーエフフィルム株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造した。
まず、厚さ20μmのPBT層と厚さ12μmのアルミ蒸着PET層とを、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着した。次いで、該アルミ蒸着PET層のPBT層貼合面とは反対側の面に、厚さ30μmのPE層(シーラント層)を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、防湿性外装フィルムIIを得た。
前記厚さ12μmのアルミ蒸着PET層の透湿度は0.7g/(m
2・24hr);前記厚さ20μmのPBT層について、前述のデッドフォールド性の試験における、対向する辺と辺との距離は6mm。
【0049】
(製造例12)防湿性外装フィルムIIIの製造
厚さ12μmのPET(エンブレット、ユニチカ株式会社製)層と、厚さ7μmのAL箔(AL箔、日本金属箔工業株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造し、両者を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、これを防湿性外装フィルムIIIとした。
前記厚さ7μmのAL箔層について、透湿度は0.1g/(m
2・24hr)未満、前述のデッドフォールド性の試験における、対向する辺と辺との距離は1mm。
【0050】
(製造例13)防湿性外装フィルムIVの製造
厚さ20μmのセロファン(PL、フタムラ化学株式会社製)層と、厚さ12μmのアルミ蒸着PET(VM−PET、東レフィルム加工株式会社製)層と、厚さ30μmのPE(HR、ケーエフフィルム株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造した。
まず、厚さ20μmのセロファン層と厚さ12μmのアルミ蒸着PET層とを、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着した。次いで、該アルミ蒸着PET層のセロファン層貼合面とは反対側の面に、厚さ30μmのPE層(シーラント層)を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、防湿性外装フィルムIVを得た。
前記厚さ12μmのアルミ蒸着PET層の透湿度は0.7g/(m
2・24hr);前記厚さ20μmのセロファン層について、前述のデッドフォールド性の試験における、対向する辺と辺との距離は5mm。
【0051】
(製造例14)防湿性外装フィルムVの製造
厚さ12μmのPET(エンブレット、ユニチカ株式会社製)層と、厚さ12μmのアルミ蒸着PET(VM−PET、東レフィルム加工株式会社製)層と、厚さ30μmのPE(HR、ケーエフフィルム株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造した。
まず、厚さ12μmのPET層と厚さ12μmのアルミ蒸着PET層とを、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着した。次いで、該アルミ蒸着PET層のPET層貼合面とは反対側の面に、厚さ30μmのPE層(シーラント層)を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、防湿性外装フィルムVを得た。
前記厚さ12μmのアルミ蒸着PET層の透湿度は0.7g/(m
2・24hr)。
【0052】
(製造例15)防湿性外装フィルムVIの製造
厚さ12μmのPET(エンブレット、ユニチカ株式会社製)層と、厚さ30μmのPE(HR、ケーエフフィルム株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造し、両者を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、これを防湿性外装フィルムVIとした。
【0053】
(製造例16)防湿性外装フィルムVIIの製造
厚さ12μmのPET(エンブレット、ユニチカ株式会社製)層と、厚さ20μmのセロファン(PL、フタムラ化学株式会社製)層と、厚さ30μmのPE(HR、ケーエフフィルム株式会社製)層と、をそれぞれ常法により製造した。
まず、厚さ12μmのPET層と厚さ20μmのセロファン層とを、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着した。次いで、該セロファン層のPET層貼合面とは反対側の面に、厚さ30μmのPE層(シーラント層)を、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)を用いて接着し、防湿性外装フィルムVIIを得た。
前記厚さ20μmのセロファン層について、前述のデッドフォールド性の試験における、対向する辺と辺との距離は5mm。
【0054】
(実施例1)
表1に示す構成に従い、以下のようにしてフィルムロール包装体を製造した。
すなわち、ラミネート層と、水蒸気バリア性を有するフィルム層と、が当接するように、水蒸気バリア層Iとシーラント層Iとを、ドライラミネーター(岡崎機械工業株式会社製)を用いて、接着剤(タケラックA、三井化学株式会社製)により接着し、幅0.8mの吸湿性積層フィルムを得た。
得られた吸湿性積層フィルムを、巻き取り機(巻き直し検査機、株式会社グラビアサービス機器製)を使用し、芯管(内径76.5mmの紙管)に、一定の張力(70〜80N)を維持しつつ巻き取ることにより、吸湿性積層フィルムのロール体を製造した。
別途、防湿性外装フィルムIを、三方シール自動製袋機(トタニ技研工業株式会社製)を用いて、基材層を最外側にして袋状に成形することにより、外装体を製造した。
次いで、ロール体を外装体に収容し、真空包装機(株式会社TOSEI製)を用いて、表1に示す減圧条件(減圧度100mmHg)で減圧包装し、該真空包装機に内蔵されたインパルスシールにより外装体の封をしてフィルムロール包装体を得た。
【0055】
(実施例2)
吸湿性積層フィルムの水蒸気バリア層Iを、水蒸気バリア層IIに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0056】
(実施例3)
シーラント層Iをシーラント層IIに変更し、かつ、減圧条件を減圧度100mmHgから30mmHgに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0057】
(実施例4)
減圧条件を減圧度100mmHgから30mmHgに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0058】
(実施例5)
減圧条件を減圧度100mmHgから300mmHgに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0059】
(実施例6)
防湿性外装フィルムIを、防湿性外装フィルムIIに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0060】
(実施例7)
吸湿性積層フィルムの水蒸気バリア層Iを水蒸気バリア層IIIに変更し、かつ、シーラント層Iをシーラント層IIIに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0061】
(実施例8)
吸湿性積層フィルムの水蒸気バリア層Iを、水蒸気バリア層IVに変更した以外は、実施例1と同様にして吸湿性積層フィルムのロール体を製造した。
別途、防湿性外装フィルムIIIを、三方シール自動製袋機(トタニ技研工業株式会社製)を用いて、基材層を最外側にして袋状に成形することにより、外装体を製造した。
次いで、ロール体を外装体に収容し、真空包装機(株式会社TOSEI製)を用いて、表1に示す減圧条件(減圧度100mmHg)で減圧包装し、粘着テープにより外装体の封をしてフィルムロール包装体を得た。
【0062】
(実施例9)
防湿性外装フィルムIを、防湿性外装フィルムIVに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0063】
(比較例1)
吸湿性積層フィルムの水蒸気バリア層Iを、水蒸気バリア層Vに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0064】
(比較例2)
防湿性外装フィルムIを、防湿性外装フィルムVに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0065】
(比較例3)
防湿性外装フィルムIを、防湿性外装フィルムVIに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0066】
(比較例4)
吸湿性積層フィルムの水蒸気バリア層Iを、水蒸気バリア層VIに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0067】
(比較例5)
防湿性外装フィルムIを、防湿性外装フィルムVIIに変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルムロール包装体を製造した。
【0068】
(評価方法)
各例において、吸湿性積層フィルム及び防湿性外装フィルムについてのデッドフォールド性をそれぞれ評価し、その結果を表1中に示す。
また、得られた各例のフィルムロール包装体について、ロール体の密着度、及び、吸湿性積層フィルムの吸湿能力の維持性を評価し、その結果を表1中に示す。
【0069】
<各フィルムについてのデッドフォールド性の評価>
10cm×10cmの矩形のフィルムを用意し、該フィルムを、対向する辺同士を合わせるように荷重500gの平板(12.5cm×8cm)を載せて二つ折りにした。この際、該平板を、フィルムを覆うように載せた。該平板を30秒間載せた後、その平板を取り除いたときの、前記の対向する辺と辺との距離を測定した。
この距離が10mm以内に留まっているフィルムは、デッドフォールド性を有していると判断した。
【0070】
<ロール体の密着度についての評価>
吸湿性積層フィルムのロール体を外装体によって包装する際、ロール体と外装体との間を、表1に示す減圧度(mmHg)で減圧包装し、そのまま24時間静置した。
そして、該24時間静置後のロール体の外観を観察し、下記の評価基準に基づいて、ロール体の密着度を評価した。
評価基準
○:吸湿性積層フィルム間にエアの侵入が全く無く、フィルム同士が密着していた。
△:吸湿性積層フィルム間にエアが若干侵入し、フィルムにやや膨らみがある状態であった。
×:吸湿性積層フィルム間にエアが侵入し、ロール体の数箇所に膨らみがみられる状態であった。
【0071】
<吸湿性積層フィルムの吸湿能力の維持性についての評価>
吸湿性積層フィルムのロール体を外装体によって包装する際、ロール体と外装体との間を、表1に示す減圧度で減圧包装した。次いで、外装体に包装された状態から、ロール体を取り出し、5時間静置した。そして、該5時間後、ロール体端面における湿分侵入度を測定した。
本評価においては、5時間の静置により、吸湿性積層フィルム側端部の外観が、水分の吸収によって、不透明な外観から透明な外観へ変化する。
ロール体端面における湿分侵入度とは、吸湿性積層フィルム側端部における透明部分の広がり度合いを意味し、該透明部分についての吸湿性積層フィルム側端部からロール体中央方向への距離(mm)を指標とする。
この距離が4mm以下であれば、吸湿性積層フィルムの吸湿能力の低下は認められず、吸湿性積層フィルムは吸湿能力が維持されている、と判断する。
この距離が10mm超の場合、吸湿性積層フィルムの吸湿能力の著しい低下が認められる、と判断する。
【0072】
【表1】
【0073】
表1の結果から、本発明を適用した実施例1〜9のフィルムロール包装体は、外装体に包装されている状態に加えて、外装体から取り出された状態であっても、吸湿性積層フィルムの吸湿能力が維持されていることが確認できる。
具体的には、実施例1〜9のフィルムロール包装体では、外装体に包装された状態から、吸湿性積層フィルムのロール体を取り出して5時間後までの、吸湿性積層フィルムの吸湿能力の低下の割合は10%以下であった。
【0074】
比較例1のフィルムロール包装体においては、吸湿性積層フィルムにデッドフォールド性がないため、吸湿性積層フィルムの層間に隙間が生じてフィルムロール包装体中の残存エアが侵入した、と考えられる。
比較例2のフィルムロール包装体においては、防湿性外装フィルムにデッドフォールド性がないため、吸湿性積層フィルムのロール体と外装体との間に隙間が生じ、吸湿性積層フィルムのロール体端面から残存エアが侵入した、と考えられる。
比較例3のフィルムロール包装体においては、防湿性外装フィルムにデッドフォールド性がないため、吸湿性積層フィルムのロール体と外装体との間に隙間が生じ、ロール体端面から残存エアが侵入した、と考えられる。加えて、比較例3の防湿性外装フィルムは、水蒸気バリア性が無く防湿性に劣るため、外部から水分が侵入した、と考えられる。
比較例4のフィルムロール包装体においては、吸湿性積層フィルムに用いられているセロファンが、水蒸気バリア性が無く防湿性に劣るため、外部から水分が侵入した、と考えられる。
比較例5のフィルムロール包装体においては、防湿性外装フィルムが、水蒸気バリア性が無く防湿性に劣るため、外部から水分が侵入した、と考えられる。