(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6226761
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】回転篩機
(51)【国際特許分類】
B07B 1/55 20060101AFI20171030BHJP
B07B 1/22 20060101ALI20171030BHJP
B07B 1/52 20060101ALI20171030BHJP
【FI】
B07B1/55
B07B1/22 Z
B07B1/52 A
【請求項の数】12
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-13733(P2014-13733)
(22)【出願日】2014年1月28日
(65)【公開番号】特開2015-139743(P2015-139743A)
(43)【公開日】2015年8月3日
【審査請求日】2016年11月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】591119624
【氏名又は名称】株式会社御池鐵工所
(74)【代理人】
【識別番号】100138896
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 淳
(72)【発明者】
【氏名】小林 由和
(72)【発明者】
【氏名】小林 秀匡
(72)【発明者】
【氏名】河井 健治
【審査官】
増田 健司
(56)【参考文献】
【文献】
独国特許出願公開第3720490(DE,A1)
【文献】
特開2002−10833(JP,A)
【文献】
実開昭60−186081(JP,U)
【文献】
特開2011−98307(JP,A)
【文献】
特開2009−39646(JP,A)
【文献】
特開昭61−216779(JP,A)
【文献】
特開昭52−46572(JP,A)
【文献】
特開昭56−21671(JP,A)
【文献】
実公昭45−8770(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B07B 1/55
B07B 1/22
B07B 1/52
B08B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
胴部に透孔を有し、中心軸を水平面に対して傾斜して配置される筒状の篩本体と、
上記篩本体を中心軸回りに回転駆動する駆動装置と、
上記篩本体を収容するケーシングと、
上記篩本体内に被処理物を投入する投入部と、
上記篩本体の透孔を透過した被処理物をケーシングから排出する第1排出部と、
上記篩本体内に残留した被処理物を篩本体の端面を通してケーシングから排出する第2排出部と、
上記篩本体の内側に配置され、この篩本体の胴部の内側面に接するブラシと、
上記篩本体の外側に配置され、この篩本体の胴部の外側面に向かって空気を吹き付ける空気吹付部と
を備え、
上記空気吹付部は、上記篩本体の中心軸と平行な方向に往復駆動されることを特徴とする回転篩機。
【請求項2】
請求項1に記載の回転篩機において、
上記ブラシは円筒形状に形成され、中心軸が上記篩本体の中心軸と平行に配置され、上記中心軸回りに回転駆動されることを特徴とする回転篩機。
【請求項3】
請求項2に記載の回転篩機において、
上記ブラシは、回転力が導入される回転軸と、この回転軸に取り付けられて回転軸の延在方向に連なった複数のブラシユニットを有することを特徴とする回転篩機。
【請求項4】
請求項3に記載の回転篩機において、
上記ブラシユニットは、上記回転軸に外嵌し、互いに係合して周方向に相対移動不可に形成された軸カバー片と、この軸カバー片の外周面に植えられたブラシ毛とを有することを特徴とする回転篩機。
【請求項5】
請求項2に記載の回転篩機において、
上記ブラシによって掃き出された被処理物が、上記空気吹付部からの空気に接触するように形成されていることを特徴とする回転篩機。
【請求項6】
請求項1に記載の回転篩機において、
上記空気吹付部は、上記篩本体の中心軸と平行な方向に延びる細長の空気吹出口を有することを特徴とする回転篩機。
【請求項7】
請求項1に記載の回転篩機において、
上記空気吹付部は、上記篩本体の中心軸と平行な方向に複数個配置されていることを特徴とする回転篩機。
【請求項8】
請求項1に記載の回転篩機において、
上記空気吹付部は、上記篩本体の周方向と平行な方向に複数個配置されていることを特徴とする回転篩機。
【請求項9】
請求項1に記載の回転篩機において、
上記ブラシと篩本体との接触部に空気を吹き付ける補助空気吹付部を有することを特徴とする回転篩機。
【請求項10】
請求項7に記載の回転篩機において、
上記篩本体の周方向と平行な方向に隣接する複数の空気吹出口を、上記篩本体の軸方向と平行な方向に、隣接する上記空気吹出口の間で互いに反対方向に往復駆動する反転駆動装置を有することを特徴とする回転篩機。
【請求項11】
胴部に透孔を有し、中心軸を水平面に対して傾斜して配置される筒状の篩本体と、
上記篩本体を中心軸回りに回転駆動する駆動装置と、
上記篩本体を収容するケーシングと、
上記篩本体内に被処理物を投入する投入部と、
上記篩本体の透孔を透過した被処理物をケーシングから排出する第1排出部と、
上記篩本体内に残留した被処理物を篩本体の端面を通してケーシングから排出する第2排出部と、
上記篩本体の内側に配置され、この篩本体の胴部の内側面に接するブラシと、
上記篩本体の外側に配置され、この篩本体の胴部の外側面に向かって空気を吹き付ける空気吹付部と
を備え、
上記ブラシと篩本体との接触部に空気を吹き付ける補助空気吹付部を有することを特徴とする回転篩機。
【請求項12】
胴部に透孔を有し、中心軸を水平面に対して傾斜して配置される筒状の篩本体と、
上記篩本体を中心軸回りに回転駆動する駆動装置と、
上記篩本体を収容するケーシングと、
上記篩本体内に被処理物を投入する投入部と、
上記篩本体の透孔を透過した被処理物をケーシングから排出する第1排出部と、
上記篩本体内に残留した被処理物を篩本体の端面を通してケーシングから排出する第2排出部と、
上記篩本体の内側に配置され、この篩本体の胴部の内側面に接するブラシと、
上記篩本体の外側に配置され、この篩本体の胴部の外側面に向かって空気を吹き付ける空気吹付部と
を備え、
上記空気吹付部は、上記篩本体の中心軸と平行な方向に複数個配置されており、
上記篩本体の周方向と平行な方向に隣接する複数の空気吹出口を、上記篩本体の軸方向と平行な方向に、隣接する上記空気吹出口の間で互いに反対方向に往復駆動する反転駆動装置を有することを特徴とする回転篩機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、篩本体を回転駆動して被処理物を分級する回転篩機に関し、特に、篩本体の目詰まり防止機能を有する回転篩機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、回転篩機は、被処理物を寸法に基づいて選り分けるために、幅広い分野で活用されている。回転篩機としては、所定の目開きの透孔を胴部に有する円筒形の篩本体と、この篩本体を収容するケーシングと、上記篩本体を中心軸回りに回転駆動する駆動装置と、上記篩本体の内側に被処理物を投入する投入部と、上記篩本体の透孔を通過した被処理物をケーシングから排出する第1排出部と、上記篩本体の内側に残留した被処理物をケーシングから排出する第2排出部とを備えたものがある。
【0003】
この回転篩機は、上記篩本体が中心軸を水平面に対して傾斜して設置され、この篩本体の傾斜方向の上側を向く端面の開口から投入部により被処理物が投入され、投入された被処理物が、回転する篩本体内を傾斜方向の下側に向かって移動する間に、篩本体によって分級される。すなわち、篩本体の透孔よりも小さい被処理物が透孔を透過して第1排出口から排出される一方、篩本体の透孔よりも大きい被処理物が傾斜方向の下側の端面に達して第2排出部から排出される。こうして、篩本体を透過した小寸法の被処理物と、篩本体を透過しない大寸法の被処理物とに分けられる。
【0004】
この種の回転篩機では、被処理物が篩本体に付着して目詰まりが生じることがある。篩本体の目詰まりを防止するため、特許文献1には、篩本体の胴部に外側から接するブラシを設けた回転篩機が提案されている。この回転篩機は、円筒形状を有する上記ブラシを篩本体と平行に配置し、このブラシを篩本体の周速度と同じ周速度で回転駆動して篩本体に接触させている。これにより、篩本体に付着した被処理物を、篩本体の外側から内側へ突き落として、篩本体から被処理物を除去している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−272424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ブラシを篩本体の外側に設けた上記回転篩機は、被処理物が水分を比較的多く含む場合、ブラシで篩本体の内側へ突き落された被処理物が、篩本体の内側に付着し、篩本体の内側に付着した被処理物をブラシでは除去することが困難になりやすい。その結果、目詰まりの防止効果が不十分になりやすいという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の課題は、被処理物が水分を比較的多く含んでいても、目詰まり防止効果を十分に発揮できる回転篩機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の回転篩機は、胴部に透孔を有し、中心軸を水平面に対して傾斜して配置される筒状の篩本体と、
上記篩本体を中心軸回りに回転駆動する駆動装置と、
上記篩本体を収容するケーシングと、
上記篩本体内に被処理物を投入する投入部と、
上記篩本体の透孔を透過した被処理物をケーシングから排出する第1排出部と、
上記篩本体内に残留した被処理物を篩本体の端面を通してケーシングから排出する第2排出部と、
上記篩本体の内側に配置され、この篩本体の胴部の内側面に接するブラシと、
上記篩本体の外側に配置され、この篩本体の内側に向かって空気を吹き付ける空気吹付部と
を備えることを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、ケーシング内に収容された篩本体が駆動装置で回転駆動され、この篩本体の水平面に対する傾斜方向の上側部分に、被処理物が投入部によって投入される。篩本体内に投入された被処理物は、水平面に対して傾斜する上側から下側に向かって篩本体内を移動するに伴い、篩本体の透孔よりも大きいものと小さいものに分級される。すなわち、篩本体の透孔よりも小さい被処理物は、透孔を通って篩本体の外側に落下し、第1排出物によってケーシングから排出される。一方、篩本体の透孔よりも大きい被処理物は篩本体内に残留し、この篩本体の水平面に対する傾斜方向の下側の端面を通して、第2排出部によってケーシング外に排出される。篩本体に投入される被処理物の水分量が比較的多い場合、回転駆動される篩本体に被処理物が付着し、篩本体と供に回転駆動される場合がある。ここで、本発明の回転篩装置は、ブラシと空気吹付部とを備えるので、篩本体に付着した被処理物を効果的に除去できる。すなわち、篩本体の内側に配置されて篩本体の胴部の内側に接するブラシにより、篩本体に付着した被処理物が、篩本体から掃き出されて離脱する。また、篩本体の外側に配置された空気吹付部から篩本体の内側に吹き付けられた空気により、篩本体に付着した被処理物が、篩本体から吹き飛ばされて離脱する。このように、篩本体の内側のブラシと、篩本体の外側から吹き付けられる空気により、篩本体に付着した被処理物が効果的に離脱する。ところで、篩本体から離脱した被処理物に比較的多い水分が残留していると、この被処理物が篩本体に再付着する場合がある。しかしながら、篩本体から離脱した被処理物は、空気吹付部から吹き付けられた空気流に触れることにより、水分が減少し、篩本体に再付着しにくくなる。その結果、篩本体に対する被処理物の付着量を効果的に低減でき、篩本体の目詰まりを効果的に防止できる。このように、ブラシと空気吹付部とを設けることにより、ブラシによる被処理物の掃出し効果に加えて、空気吹付部からの空気による被処理物の吹き飛ばし効果と水分量の低減効果を奏することができるので、篩本体の目詰まりを効果的に防止できる。
【0010】
一実施形態の回転篩機は、上記ブラシは円筒形状に形成され、中心軸が上記篩本体の中心軸と平行に配置され、上記中心軸回りに回転駆動される。
【0011】
上記実施形態によれば、中心軸回りに回転駆動される円筒形状のブラシにより、円筒形の篩本体の内側に付着した被処理物が効果的に掃き出される。ここで、円筒形状のブラシは、中心軸の外周側から径方向外側に延在するブラシ毛を有し、このブラシ毛の先端が全体として円筒形状をなすように形成されたものを用いることができる。
【0012】
一実施形態の回転篩機は、上記ブラシは、回転力が導入される回転軸と、この回転軸に取り付けられて回転軸の延在方向に連なった複数のブラシユニットを有する。
【0013】
上記実施形態によれば、ブラシが、回転軸と複数のブラシユニットを有して形成されるので、ブラシ毛の一部が摩耗や損傷した場合に、摩耗又は損傷した部分に対応するブラシユニットを交換すればよいから、ブラシの損耗に対する補修費用を低廉にできる。
【0014】
一実施形態の回転篩機は、上記ブラシユニットは、上記回転軸に外嵌し、互いに係合して周方向に相対移動不可に形成された軸カバー片と、この軸カバー片の外周面に植えられたブラシ毛とを有する。
【0015】
上記実施形態によれば、複数のブラシユニットの軸カバー片を、回転軸に順次挿通させて係合させることにより、容易にブラシを形成することができる。ここで、複数のブラシユニットのうち、軸方向の両端に位置するブラシユニットの軸カバー片を、回転軸に対して固定するのみにより、全てのブラシユニットを、回転軸に対して周方向に移動不可に固定することができる。
【0016】
一実施形態の回転篩機は、上記空気吹付部は、上記篩本体の中心軸と平行な方向に往復駆動される。
【0017】
上記実施形態によれば、中心軸回りに回転駆動される篩本体に、この篩本体の中心軸と平行な方向に往復駆動される空気吹付部から空気が吹き付けられるので、篩本体に付着した被処理物を効果的に除去できる。
【0018】
一実施形態の回転篩機は、上記ブラシによって掃き出された被処理物が、上記空気吹付部からの空気に接触するように形成されている。
【0019】
上記実施形態によれば、ブラシによって掃き出された被処理物が、空気吹付部からの空気に接触することにより、被処理物に含まれる水が効果的に低減する。したがって、篩本体から離脱した被処理物が篩本体に再付着する不都合を、効果的に防止できる。
【0020】
一実施形態の回転篩機は、上記空気吹付部は、上記篩本体の中心軸と平行な方向に延びる細長の空気吹出口を有する。
【0021】
上記実施形態によれば、中心軸回りに回転駆動される篩本体に、篩本体の中心軸と平行な方向に延びる細長の空気吹出口から空気が吹き付けられるので、篩本体に付着した被処理物を効果的に除去できる。
【0022】
一実施形態の回転篩機は、上記空気吹付部は、上記篩本体の中心軸と平行な方向に複数個配置されている。
【0023】
上記実施形態によれば、篩本体の中心軸と平行な方向に配置された複数の空気吹付部により、回転駆動される篩本体の外側から内側へ、中心軸と平行な方向において複数の箇所に空気を吹き付けることができる。したがって、篩本体に付着した被処理物を効果的に除去できる。
【0024】
一実施形態の回転篩機は、上記空気吹付部は、上記篩本体の周方向と平行な方向又は周方向と傾斜した方向に複数個配置されている。
【0025】
上記実施形態によれば、篩本体の周方向と平行な方向又は周方向と傾斜した方向に配置された複数の空気吹付部により、回転駆動される篩本体の外側から内側へ、周方向において複数の箇所に空気を吹き付けることができる。したがって、篩本体に付着した被処理物を効果的に除去できる。
【0026】
一実施形態の回転篩機は、上記ブラシと篩本体との接触部に空気を吹き付ける補助空気吹付部を有する。
【0027】
上記実施形態によれば、ブラシと篩本体との接触部に、補助空気吹付部によって空気が吹き付けられるので、篩本体に付着した被処理物を、篩本体から効果的に掃き出して離脱させることができる。ここで、上記補助空気吹付部は、篩本体の外側からブラシと篩本体との接触部に空気を吹き付けてもよく、また、篩本体の内側からブラシと篩本体との接触部に空気を吹き付けてもよい。篩本体の内側からブラシと篩本体との接触部に空気を吹き付ける場合、ブラシの回転軸に空気吹出口を設け、この回転軸の空気吹出口から径方向外側に向かって空気を吹き出すように形成するのが好ましい。
【0028】
一実施形態の回転篩機は、上記篩本体の周方向と平行な方向に隣接する複数の空気吹出口を、上記篩本体の軸方向と平行な方向に、隣接する上記空気吹出口の間で互いに反対方向に往復駆動する反転駆動装置を有する。
【0029】
上記実施形態によれば、反転駆動装置により、篩本体の周方向と平行な方向に隣接する複数の空気吹出口が、隣接する上記空気吹出口の間で、上記篩本体の軸方向と平行な方向に互いに反対方向に往復駆動される。したがって、中心軸回りに回転駆動される篩本体に、複数の空気吹出口によって均一に空気を吹き付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の実施形態の回転篩機を示す縦断面図である。
【
図3】空気吹付部としての空気ノズルを示す側面図である。
【
図6】ブラシとしての回転ブラシを示す側面図である。
【
図7】ブラシユニットの軸カバー片の相互の連結部を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0032】
本発明の実施形態の回転篩機は、都市ゴミ等の廃棄物の破砕片や、木質材料を破砕してなる木質チップ等の被処理物を、寸法に基づいて選り分けるトロンメルシフタであり、特に、含有する水分量が比較的多い被処理物に好適である。本実施形態では、生ゴミが混在する都市ゴミの分級に好適なトロンメルシフタについて説明する。
【0033】
図1の縦断面図に示すように、本実施形態のトロンメルシフタ1は、篩本体としての筒状スクリーン2と、この筒状スクリーン2を収容するケーシング10を有し、上記筒状スクリーン2及びケーシング10は、水平面に対して中心軸が傾斜した状態で、支持フレーム11に支持されている。この支持フレーム11は、脚部12によって設置面上に支持されている。支持フレーム11には、筒状スクリーン2を回転駆動する駆動装置30と、上記筒状スクリーン2を回転可能に支持する径荷重ローラ28,28が設置されている。上記ケーシング10の傾斜方向の上側に位置する一端面には、トロンメルシフタ1の外部から搬入された被処理物を、筒状スクリーン2の傾斜方向の上側に位置する一端面の開口を通して筒状スクリーン2内に投入する投入部13が設けられている。上記ケーシング10の下部には、筒状スクリーン2を透過した被処理物を排出する第1排出部14と、筒状スクリーン2内に残留した被処理物を排出する第2排出部15が設けられている。上記筒状スクリーン2の内側には、この筒状スクリーン2の胴部の内側面に接するブラシとしての回転ブラシ5が設けられている。また、上記筒状スクリーン2の外側には、この筒状スクリーン2の胴部の外側から内側に向かって空気を吹き付ける空気吹付部としての空気ノズル42を有する往復ノズル装置4が設けられている。
【0034】
筒状スクリーン2は、軸方向の両端に配置された環状枠22,23と、これらの環状枠22,23の間に架け渡されて中心軸と平行に延在する複数の軸方向枠24と、これらの複数の軸方向枠24に取り付けられた複数の補助環状枠25で形成されたフレーム体の胴部に、透孔を形成する網体21が配置されている。網体21は、直交する軸方向線と周方向線が互いに溶接して形成され、被処理物の分級を行う基準寸法の目開きに設定されている。なお、網体21に代えて、パンチングメタル等のような透孔を有する板材を採用してもよい。
【0035】
筒状スクリーン2の傾斜方向の上側と下側の環状枠22,23には、周方向に延びる径荷重レール27,27が設けられており、この径荷重レール27,27の表面に接する径荷重ローラ28,28によって、筒状スクリーン2の径方向の荷重が支持されている。また、筒状スクリーン2の傾斜方向の下側の環状枠22には、周方向に延びる軸荷重レール26が設けられており、この軸荷重レール26の側面に接する軸荷重ローラ29によって、筒状スクリーン2の軸方向の荷重が支持されると共に、筒状スクリーン2の軸方向の移動が制限されている。上記径荷重レール27及び径荷重ローラ28と、軸荷重レール26及び軸荷重ローラ29により、筒状スクリーン2が中心軸回りに回転可能に支持されている。上記
径荷重ローラ28と軸荷重ローラ29は、支持フレーム11及びケーシング10に取り付けられており、支持フレーム11に取り付けられて傾斜方向の上側に位置する径荷重ローラ28は、駆動装置30によって回転力が入力される。この駆動装置30で径荷重ローラ28が回転駆動されて、筒状スクリーン2が中心軸回りに回転駆動される。筒状スクリーン2は、被処理物に応じて、0.5〜2m/secの周速度で駆動する。被処理物が都市ゴミの場合、好ましくは0.8〜1.7m/secである。
【0036】
ケーシング10は、筒状スクリーン2を取り囲む略円筒形状を有し、傾斜方向の上側の端面に、投入部13が設けられている。投入部13は、被処理物が搬入される開口を上端に有し、この上端から下方に向かうにつれて幅の狭まる漏斗状の入口部と、この入口部に連なって被処理物をケーシング10内に導くダクト部とで形成され、ダクト部の端部が、筒状スクリーン2の傾斜方向の上側の環状枠23内に連通している。第1排出部14は、軸直角断面において、上端から下端の開口に向かうにつれて幅が狭まる漏斗状断面を有し、筒状スクリーン2の一端から他端にかけて延在するホッパ状に形成されている。この第1排出部14は、上端が筒状スクリーン2の胴部の下端に対向しており、筒状スクリーン2の網体21を通過して落下した被処理物を下方に導いて、下端の開口からケーシング10外に排出するようになっている。第2排出部15は、軸直角断面において、上端から下端の開口に向かうにつれて幅が狭まる漏斗状断面を有し、ケーシング10の傾斜方向の下側の端部に設けられて薄型のホッパ状に形成されている。この第2排出部15は、上端が、筒状スクリーン2の傾斜方向の下側に位置する環状枠22の開口に臨んでおり、筒状スクリーン2の網体21を通過しないで筒状スクリーン2内に残留して環状枠22の開口から落下した被処理物を、下方に導いて、下端の開口からケーシング10外に排出するようになっている。
【0037】
往復ノズル装置4は、筒状スクリーン2の外側に、この筒状スクリーン2の胴部の上端に対向する位置に配置されている。この往復ノズル装置4は、筒状スクリーン2の胴部の外側面に向かって空気を吹き付ける複数の空気ノズル42を有する。空気ノズル42は、
図1の縦断面図に示すように、筒状スクリーン2の中心軸と平行に延在するヘッダ管41に、筒状スクリーン2の胴部の網体21に対向して複数個配置されている。ヘッダ管41は、
図2の横断面図に示すように、筒状スクリーン2の周方向と平行方向に複数個配置されており、各ヘッダ管41に沿って複数の空気ノズル42,42,・・・が設けられている。これらのヘッダ管41,41,・・・及び空気ノズル42,42,・・・は、筒状スクリーン2の外側と、ケーシング10の内側の間に配置されている。
図2は、トロンメルシフタ1の断面を筒状スクリーン2の傾斜方向の上側から下側に向かって視た横断面図であり、
図2には、ケーシング10は示していない。筒状スクリーン2の周方向と平行方向に複数個配置されたヘッダ管41,41,・・・は、これらのヘッダ管41,41,・・・の両端に連結された支持パネル43で吊り下げられている。
【0038】
上記往復ノズル装置4は、上記複数のヘッダ管41,41,・・・及び空気ノズル42,42,・・・を、筒状スクリーン2の中心軸の延在方向に往復駆動するように構成されている。上記ヘッダ管41の両端に連結された支持パネル43は、軸方向視において中央の上部が上方に向かって突出しており、この突出部が、ケーシング10に設けられた貫通孔から外部に突出している。この支持パネル43,43の突出部の間に、支持棒44が架け渡されており、この支持棒44は、ケーシング10の外側面に設置されたすべり軸受37によって摺動可能に支持されている。すべり軸受37は、支持棒44を軸方向に移動可能に支持しており、支持棒44との接触面が高分子材料で形成されている。ケーシング10の傾斜方向の上側である一端側の支持パネル43には、ヘッダ管41,41,・・・に供給する空気を導く空気導管47が連結されている。この空気導管47には、
図1の矢印Aで示すように、ブロワ7によって加圧空気が供給される。ブロワ7による加圧空気の圧力は、10〜100kPaに設定でき、空気ノズル42からの流量は、0.2〜1m
3/minに設定できる。被処理物が生ゴミの混在した都市ゴミである場合、好ましくは、ブロワ7の加圧空気の圧力は50〜60kPaに設定でき、空気ノズル42からの流量は、0.5〜0.8m
3/minである。ブロワ7としては、ルーツブロワを用いるのが好ましいが、他の形式のものを用いてもよい。ケーシング10の傾斜方向の下側である他端側の支持パネル43には、ケーシング10の外側面に設置されたモータ46で駆動されるクランク機構45が連結されており、このモータ46及びクランク機構45により、支持パネル43が筒状スクリーン2に対して軸方向に往復駆動されるように構成されている。
【0039】
上記往復ノズル装置4の空気ノズル42は、空気吹出口が、筒状スクリーン2の中心軸と平行方向に長い細長形状に形成されている。
図3は空気ノズル42の側面図であり、
図4は空気ノズル42の底面図であり、
図5は空気ノズル42の正面図である。
図3乃至5に示すように、空気ノズル42は、基端側が円形断面を有してヘッダ管41に連結され、先端に向かうにつれて断面が円形の扁平度合いを増すように形成された基部42aと、この基部42aに連なって細長の線状の空気吹出口が開口する先端部42bとを有する。この空気ノズル42は、筒状の管の先端部を径方向に対向する方向にプレスして、先端部の円形の開口を細長の線状に形成して作製される。この空気ノズル42は、細長の線状の空気吹出口が、筒状スクリーン2の中心軸と平行をなすようにヘッダ管41に取り付けられる。
【0040】
回転ブラシ5は、筒状スクリーン2の内側に、この筒状スクリーン2の回転方向において上記往復ノズル装置4よりも下流側に配置されている。なお、回転ブラシ5は、横断面において、筒状スクリーン2の鉛直方向の上側の半円内に位置するように配置するのが好ましい。回転ブラシ5は、筒状スクリーン2内を貫通して配置された回転軸51と、この回転軸51に外嵌する筒状の軸カバー52と、この軸カバー52の外周面に植えられたブラシ毛53を有し、ブラシ毛53による外形が円筒形状に成形されている。回転軸51は、ケーシング10の両端面に設けられた軸受54,54によって回転可能に支持されている。回転軸51の傾斜方向の下側端である他端には、ギヤボックス55を介してモータ56に接続されている。このギヤボックス55及びモータ56は、一体に形成されたギヤードモータであり、ケーシング10の他端面に設置されている。回転ブラシ5は、筒状回転ブラシ2の1.5〜2倍の速度で回転駆動するのが好ましい。具体的には、回転ブラシ5は0.75〜4m/secの周速度で駆動するのが好ましく、被処理物が都市ゴミの場合、1.2〜3.4m/secであるのが特に好ましい。
【0041】
図6に示すように、回転ブラシ5の軸カバー52は、軸方向に配列された複数の筒状の軸カバー片521,522で形成されている。軸カバー片521,522は、軸カバー52の両端部に用いられる端部軸カバー片521と、軸カバー52の両端部の間の中間部に用いられる中間部軸カバー片522とで形成されている。いずれの軸カバー片521,522にも、外周面にブラシ毛53が植えられており、端部軸カバー片521及びブラシ毛53で端部ブラシユニットを形成し、中間部軸カバー片522及びブラシ毛53で中間部ブラシユニットを形成している。
【0042】
端部ブラシユニットの端部軸カバー片521は、軸方向の一方の端縁が直線状をなす一方、軸方向の他方の端縁が凹凸状をなして、係合部が形成されている。端部軸カバー片521は、径方向に貫通するボルト穴が形成されており、このボルト穴に挿通されたボルトが、回転軸51に設けられた螺旋穴に螺合して、端部軸カバー片521が回転軸51に固定されるようになっている。中間部ブラシユニットの中間部軸カバー片522は、軸方向の両方の端縁が凹凸状をなして、係合部が形成されている。回転軸51に、一方の端部ブラシユニットの端部軸カバー片521と、他方の端部ブラシユニットの端部軸カバー片521とがボルトで固定され、この両端の端部ブラシユニットの間に、複数の中間部ブラシユニットが配列されている。
【0043】
図7は、端部ブラシユニットの端部軸カバー片521の係合部と、中間部ブラシユニットの中間部軸カバー片522の係合部とが係合する様子を示す側面図である。端部軸カバー片521と中間部軸カバー片522は、端部軸カバー片521の凸部521aが中間部軸カバー片522の凹部522bに嵌合すると共に、中間部軸カバー片522の凸部522aが端部軸カバー片521の凹部521bに嵌合することにより、周方向に互いに移動不可に連結される。このように、両端の端部ブラシユニットの端部軸カバー片521が回転軸51に固定され、端部軸カバー片521の係合部と中間部軸カバー片522の係合部とが係合すると共に、隣り合う中間部ブラシユニットの中間部軸カバー片522の相互の係合部が係合することにより、互いの軸カバー片521,522が周方向に相対移動不可に連結されている。これにより、全てのブラシユニットが、回転軸51に対して周方向に移動不可に固定されている。なお、端部軸カバー片521及び中間部軸カバー片522の係合部は、凹凸状の端縁以外に、例えばジグザグ状をなす端縁によって形成されてもよく、端部軸カバー片521と中間部軸カバー片522及び中間部軸カバー片522の相互が係合して、互いに周方向に相対移動不可に形成されていれば、係合部の形状や機構は特に限定されない。
【0044】
上記構成のトロンメルシフタ1は、次のように動作する。まず、駆動装置30が作動し、筒状スクリーン2の傾斜方向の上側の径荷重ローラ28が回転駆動され、環状枠23の径荷重レール27に駆動力が伝達されて筒状スクリーン2が回転駆動される。筒状スクリーン2は、
図2の傾斜方向の上側から下側を視た横断面図において、矢印R1で示す反時計回りに回転する。また、モータ56が作動し、ギヤボックス55を介して駆動力が回転軸51に伝達されて、回転ブラシ5が回転駆動される。回転ブラシ5は、
図2の横断面図において、矢印R2で示す時計回りに回転する。また、モータ46が作動し、クランク機構45によって支持パネル43が往復駆動されて、支持パネル43に連結されたヘッダ管41及び空気ノズル42,42,・・・が往復駆動される。また、ブロワ7が作動し、加圧空気が空気導管47及びヘッダ管41を通って空気ノズル42に供給され、空気ノズル42から空気が吹き出される。
【0045】
こうして各部の動作が開始した後、投入部13の入口部に被処理物が搬入される。投入部13の入口部に搬入された被処理物は、ダクト部を通って筒状スクリーン2の傾斜方向の上側の環状枠23内に投入される。筒状スクリーン2内に投入された被処理物は、回転する筒状スクリーン2により、この筒状スクリーン2の内側面に沿って上方に持ち上げられる過程と、筒状スクリーン2の内側面から離脱して落下する過程とを繰り返しつつ、筒状スクリーン2内を傾斜方向の下側に向かって移動する。筒状スクリーン2内を移動する被処理物のうち、寸法が網体21の目開きよりも小さいものは、網体21を透過してケーシング10内を下方に移動し、第1排出部14から排出される。筒状スクリーン2内を移動する被処理物のうち、寸法が網体21の目開きよりも大きいものは、筒状スクリーン2の傾斜方向の下側の環状枠22に達し、この環状枠22の開口から落下して第2排出部15から排出される。こうして、被処理物が、網体21の目開きよりも大きいものと小さいものとに分級される。
【0046】
上記被処理物が、例えば生ゴミが混在する都市ゴミの破砕片のように、水分量が比較的高い場合、被処理物が筒状スクリーン2の内側に付着する場合がある。ここで、本実施形態のトロンメルシフタ1によれば、筒状スクリーン2に付着して上端部に達した被処理物が、空気ノズル42からの加圧空気によって吹き飛ばされ、筒状スクリーン2から離脱する。また、筒状スクリーン2に付着して回転ブラシ5との接触位置に達した被処理物が、回転する回転ブラシ5によって掃き出され、筒状スクリーン2から離脱する。このように、筒状スクリーン2の内側の回転ブラシ5と、筒状スクリーン2の外側から吹き付けられる空気により、筒状スクリーン2に付着した被処理物を効果的に除去することができる。
【0047】
筒状スクリーン2から離脱した被処理物に比較的多い水分が残留していると、この被処理物が筒状スクリーン2に再付着する場合がある。しかしながら、本実施形態によれば、筒状スクリーン2から離脱した被処理物は、空気ノズル42から吹き出された空気流に触れるので、水分が減少し、筒状スクリーン2に再付着しにくくなる。その結果、筒状スクリーン2に対する被処理物の付着量を効果的に低減でき、筒状スクリーン2の目詰まりを効果的に防止できる。このように、本実施形態のトロンメルシフタ1によれば、回転ブラシ5による被処理物の掃出し効果に加えて、空気ノズル42からの空気による被処理物の吹き飛ばし効果と水分量の低減効果を奏することができるので、筒状スクリーン2の目詰まりを効果的に防止できる。
【0048】
さらに、本実施形態のトロンメルシフタ1は、
図2の横断面図に示すように、筒状スクリーン2を矢印R1の反時計回りに回転する一方、回転ブラシ5を矢印R2の時計回りに回転し、筒状スクリーン2の上端側に配置した空気ノズル42から筒状スクリーン2に向かって空気を吹き付ける。これにより、
図2に図示した領域Tにおいて、回転ブラシ5で被処理物を掃き出すと共に、掃き出された被処理物に空気ノズル42からの空気を効果的に接触させて、被処理物の水分量を効果的に削減できる。すなわち、回転ブラシ5を、筒状スクリーン2と反対方向に回転駆動する一方、筒状スクリーン2に空気を吹き付ける空気ノズル42を、回転ブラシ5よりも筒状スクリーン2の回転方向の上流側に配置する。これにより、筒状スクリーン2に付着した被処理物に空気ノズル42からの空気を吹き付けた後、この被処理物を回転ブラシ5で掃き出し、掃き出した被処理物に、空気ノズル42からの空気を再度吹き付けることができる。したがって、被処理物の水分量を効果的に削減して筒状スクリーン2への再付着を防止することができる。
【0049】
なお、他の実施形態では、回転ブラシ5を、筒状スクリーン2と同じ方向に回転駆動し、筒状スクリーン2に空気を吹き付ける空気ノズル42を、回転ブラシ5よりも筒状スクリーン2の回転方向の下流側に配置してもよい。これにより、筒状スクリーン2に付着した被処理物を回転ブラシ5で掃き出し、掃き出された被処理物に空気ノズル42からの空気を吹き付けて、被処理物の水分量を削減することができる。
【0050】
回転ブラシ5と筒状スクリーン2は、互いに反対方向及び同じ方向に駆動する場合のいずれにおいても、相対的な周速度を0.5〜5m/secとするのが好ましい。被処理物が都市ゴミの場合、1.5〜3m/secであるのが特に好ましい。
【0051】
また、上記実施形態において、ブラシとして、中心軸回りに回転駆動される円筒形状の回転ブラシ5を用いたが、回転ブラシ5の形状は、星形断面等の他の形状でもよい。また、回転軸51の外周側に、ブラシ毛53
が螺旋状に植えられたものでもよい。また、ブラシは、回転駆動しなくてもよい。ブラシを回転駆動しない場合、筒状スクリーン2の内側面に対向して配置した板状の支持部材に、筒状スクリーン2の内側面に向かって延在するブラシ毛を植えてなる固定ブラシを用いることができる。
【0052】
また、筒状スクリーン2と回転ブラシ5又は固定ブラシとが接触する接触部に、補助空気吹付部としての空気ノズルを配置し、筒状スクリーン2とブラシとの接触部に空気を吹き付けてもよい。これにより、筒状スクリーン2に付着した被処理物を効果的に掃き出すことができる。上記補助空気吹付部としての空気ノズルは、筒状スクリーン2の内側及び外側のいずれに配置してもよい。筒状スクリーン2の内側に空気ノズルを配置する場合、回転ブラシ5の回転軸51内に加圧空気を流通させ、回転軸51と軸カバー52とを貫通する空気吹出孔を設け、この空気吹出孔から回転ブラシ5の径方向外側に向かって空気を吹き出すように形成できる。
【0053】
また、上記実施形態において、往復ノズル装置4は、筒状スクリーン2の周方向に配列された複数のヘッダ管41を同時に同じ方向に往復駆動したが、複数のヘッダ管41は、隣り合うヘッダ管41を互いに反対方向に往復駆動してもよい。隣り合う複数のヘッダ管41を互いに反対方向に往復駆動する反転駆動装置として、モータの出力軸に、180°の位相を有する2つのクランク機構を接続し、各クランク機構を、複数のヘッダ管41に1つおきに連結したものを用いることができる。また、複数のヘッダ管41は、往復駆動をしないでケーシング10に固定してもよい。複数のヘッダ管41をケーシング10に固定する場合、複数のヘッダ管41に設ける空気ノズル42,42,・・・は、隣り合うヘッダ管41の間で設置位置をヘッダ管41の延在方向にずらした千鳥状に設置するのが好ましい。
【0054】
また、上記実施形態において、複数の空気ノズル42が設けられたヘッダ管41を、筒状スクリーン2の周方向に複数個設置したが、ヘッダ管41の個数は1個でもよい。
【0055】
また、上記実施形態において、空気吹付部としてヘッダ管41に設置された空気ノズル42を備えたが、空気吹付部は、ヘッダ管41に削設されて加圧空気を吹き出す吹出孔で構成してもよい。
【0056】
また、上記実施形態において、往復ノズル装置4は、モータ46及びクランク機構45を用いてヘッダ管41及び空気ノズル42を往復駆動したが、例えば油圧シリンダやリニアアクチュエータ等の種々の駆動装置で往復駆動をしてもよい。
【符号の説明】
【0057】
1 トロンメルシフタ
2 筒状スクリーン
4 往復ノズル装置
5 回転ブラシ
7 ブロワ
10 ケーシング
11 支持フレーム
12 脚部
13 投入部
14 第1排出部
15 第2排出部
21 筒状スクリーンの網体
22,23 筒状スクリーンの環状枠
27 筒状スクリーンの径荷重レール
28 径荷重ローラ
26 筒状スクリーンの軸荷重レール
29 軸荷重ローラ
30 駆動装置
41 往復ノズル装置のヘッダ管
42 往復ノズル装置の空気ノズル
43 往復ノズル装置の支持パネル
44 往復ノズル装置の支持棒
45 往復ノズル装置のクランク機構
46 往復ノズル装置のモータ
51 回転ブラシの回転軸
52 回転ブラシの軸カバー
53 回転ブラシのブラシ毛
55 回転ブラシのギヤボックス
56 回転ブラシのモータ