(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
容器本体と、該容器本体の口部に装着される吐出ポンプ体とを備え、該吐出ポンプ体の上方に設けられたノズルヘッド部を上下動させることで、該容器本体内に収容された液体を該ノズルヘッド部に設けられた吐出口から吐出するポンプ式吐出容器であって、
前記吐出ポンプ体が、
前記容器本体内と連通可能な筒状の液用シリンダ部と、
前記液用シリンダ部の内壁面と摺接して上下動が可能な筒状部材であって、該液用シリンダ部との間隙を液室として構成するとともに、その上方向への移動によって容器本体内の液体を該液室内へと吸入し、且つその下方向への移動によって該液室内の液体をその上方に設けられた開口端を通じて上方へと圧送する筒状の液用ピストン部と、
前記液用ピストン部と連動して上下動が可能であり、且つ前記液室内と連通可能な筒状の部材であって、下方で該液室内と連通するとともに末端に設けられた吐出口へと連絡する小径の内側筒状部分と、その外側を覆うように設けられた大径の外側筒状部分とからなる二重筒構造を有し、その下方向への移動によって該液室内の液体を液用ピストン部の上方開口端を通じてその内部へと流入させるとともに、該液体を吐出口から吐出するノズルヘッド部と、
前記容器本体の上方及びノズルヘッド部の下方を外側から覆うように設けられたスカート状の部材であって、上方に直立した小径筒状部分と下方に拡開した大径筒状部分とからなり、下方の大径筒状部分の内面が前記容器本体の口部の外面と螺合することで該容器本体へと着脱可能に装着されるベースキャップ部と
を備え、
前記ノズルヘッド部には、前記外側筒状部分と内側筒状部分とによって形成される空間内へと外気を取り入れることが可能な吸気孔が形成されており、且つ
前記ノズルヘッド部の外側筒状部分の下端に、下方へ向かって内側方向へと傾斜した可撓性を有する縮径筒状部分が一体に連続して設けられ、該縮径筒状部分の下方先端において前記ベースキャップ部の上方小径筒状部分の外面と摺接している
ことを特徴とするポンプ式吐出容器。
前記ノズルヘッド部の縮径筒状部分下端の最も狭い内周径が、組立前の部品単独の状態において、前記ベースキャップ部上方の小径筒状部分の外周径よりも0.1〜0.5mm小さいことを特徴とする請求項1記載のポンプ式吐出容器。
前記ノズルヘッド部の縮径筒状部分が、鉛直方向長さ0.5〜3.0mm、平均肉厚0.1〜1.0mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプ式吐出容器。
前記ノズルヘッド部の縮径筒状部分において、その下方先端部の肉厚が最も薄くなるよう形成されており、該下方先端部における前記ベースキャップ部上方小径筒状部分の外面との当接長さが0.1〜2.0mmであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のポンプ式吐出容器。
前記ノズルヘッド部の縮径筒状部分あるいは前記ベースキャップ部の上方小径筒状部分端において、その上下方向に切り欠き状のスリットが形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のポンプ式吐出容器。
前記ベースキャップ部の上方小径筒状部分の上端において、その外周面方向の下方に向かって傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のポンプ式吐出容器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上に説明した従来技術の課題に鑑みて行なわれたものであって、すなわち、その解決すべき課題は、ノズルヘッドへ外気を取り込むための吸気孔が設けられたポンプ式吐出容器における使用性の改善、より具体的には、内容液の吐出後に容器を復元する際の容器外面に付着した水の吸い込み防止である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らが前記従来技術の課題に鑑みて鋭意検討を行なった結果、ノズルヘッドへ外気を取り込むための吸気孔が設けられたポンプ式吐出容器において、二重筒構造のノズルヘッドの外側の筒状部分の下端へと、下方内側方向に傾斜した可撓性の縮径筒状部分を一体に設け、この縮径筒状部分の下方先端においてベースキャップのガイドステムとなる筒状部分の外面と摺接させることによって、ベースキャップとノズルヘッドとの隙間が塞がれるとともに、ノズルヘッドの押し下げの際に容器外面に付着した水が該縮径筒状部分によって掻き落とされるため、その後、ノズルヘッドの押し下げが解除されて容器が復元する際に、容器外面に付着した水の容器内への吸い込みが起こらず、ポンプ式吐出容器としての使用性が改善されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明にかかるポンプ式吐出容器は、
容器本体と、該容器本体の口部に装着される吐出ポンプ体とを備え、該吐出ポンプ体の上方に設けられたノズルヘッド部を上下動させることで、該容器本体内に収容された液体を該ノズルヘッド部に設けられた吐出口から吐出するポンプ式吐出容器であって、
前記吐出ポンプ体が、
前記容器本体内と連通可能な筒状の液用シリンダ部と、
前記液用シリンダ部の内壁面と摺接して上下動が可能な筒状部材であって、該液用シリンダ部との間隙を液室として構成するとともに、その上方向への移動によって容器本体内の液体を該液室内へと吸入し、且つその下方向への移動によって該液室内の液体をその上方に設けられた開口端を通じて上方へと圧送する筒状の液用ピストン部と、
前記液用ピストン部と連動して上下動が可能であり、且つ前記液室内と連通可能な筒状の部材であって、下方で該液室内と連通するとともに末端に設けられた吐出口へと連絡する小径の内側筒状部分と、その外側を覆うように設けられた大径の外側筒状部分とからなる二重筒構造を有し、その下方向への移動によって該液室内の液体を液用ピストン部の上方開口端を通じてその内部へと流入させるとともに、該液体を吐出口から吐出するノズルヘッド部と、
前記容器本体の上方及びノズルヘッド部の下方を外側から覆うように設けられたスカート状の部材であって、上方に直立した小径筒状部分と下方に拡開した大径筒状部分とからなり、下方の大径筒状部分の内面が前記容器本体の口部の外面と螺合することで該容器本体へと着脱可能に装着されるベースキャップ部と
を備え、
前記ノズルヘッド部には、前記外側筒状部分と内側筒状部分とによって形成される空間内へと外気を取り入れることが可能な吸気孔が形成されており、且つ
前記ノズルヘッド部の外側筒状部分の下端に、下方へ向かって内側方向へと傾斜した可撓性を有する縮径筒状部分が一体に連続して設けられ、該縮径筒状部分の下方先端において前記ベースキャップ部の上方小径筒状部分の外面と摺接している
ことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記ポンプ式吐出容器において、前記ノズルヘッド部の縮径筒状部分下端の最も狭い内周径が、組立前の部品単独の状態において、前記ベースキャップ部上方の小径筒状部分の外周径よりも0.1〜0.5mm小さいことが好適である。
また、前記ポンプ式吐出容器において、前記ノズルヘッド部の縮径筒状部分が、鉛直方向長さ0.5〜3.0mm、平均肉厚0.1〜1.0mmであることが好適である。
また、前記ポンプ式吐出容器において、前記ノズルヘッド部の縮径筒状部分が、その下方先端部の肉厚が最も薄くなるよう形成されており、下方先端部における前記ベースキャップ部上方小径筒状部分の外面との当接長さが0.1〜2.0mmであることが好適である。
【0009】
また、前記ポンプ式吐出容器において、前記ノズルヘッド部の縮径筒状部分あるいは前記ベースキャップ部の上方小径筒状部分端に、その上下方向に切り欠き状のスリットが形成されていることが好適である。
また、前記ポンプ式吐出容器において、前記ベースキャップ部の上方小径筒状部分の上端に、その外周面方向の下方に向かって傾斜する傾斜面が形成されていることが好適である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ノズルヘッドへと外気を取り込むための吸気孔が設けられたポンプ式吐出容器において、二重筒構造のノズルヘッドの外側の筒状部分の下端へと、下方内側方向に傾斜した可撓性の縮径筒状部分を一体に設け、この縮径筒状部分の下方先端においてベースキャップのガイドステムとなる筒状部分の外面と摺接させることによって、ベースキャップとノズルヘッドとの隙間が塞がれるとともに、ノズルヘッドの押し下げの際に容器外面に付着した水が該縮径筒状部分によって掻き落とされるため、その後、ノズルヘッドの押し下げが解除されて容器が復元する際に、容器外面に付着した水の容器内への吸い込みが起こらず、ポンプ式吐出容器としての使用性が改善される。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、以下に示す実施形態のポンプ式吐出容器は、容器内に収容された発泡性液体を空気と混合して泡状に吐出する容器であるものの、本発明はこのような泡吐出容器のみに限定されるものではなく、容器本体内の液体を吐出する液体吐出容器であればよい。
【0013】
〈ポンプ式吐出容器の構成〉
図1に、本発明の一実施形態にかかるポンプ式吐出容器10の断面図(出荷時のノズルヘッドが上限位置にある状態の正面断面図)を示す。
本実施形態にかかるポンプ式吐出容器10は、液体が収容される容器本体12と、該容器本体の上端の口部に着脱自在に装着される吐出ポンプ体14と、該吐出ポンプ体と連通して容器本体の内部へと延びた管体16とを備えている。
【0014】
吐出ポンプ体14は、スカート状のベースキャップ20と、操作部及び吐出部となるノズルヘッド22と、液用シリンダ24A及び空気用シリンダ24Bを構成する二重シリンダ24と、液用ピストン26と、空気用ピストン28とを、主な構成部品としているものである。なお、これらの構成部品は、通常の場合、いずれも合成樹脂素材より形成され、例えば、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)等のポリオレフィン系樹脂等を単独で、あるいは適宜混合して用いることができる。
【0015】
以下、各構成部品の具体的な構造について説明する。
スカート状のベースキャップ20は、中央部を開口した頂壁部20aと、頂壁部20aの外周縁部から垂下したスカート部20bと、頂壁部20aの開口縁部から直立した直立壁20cとからなっている。また、頂壁部20aの下面には、空気用シリンダ24Bと接触する環状筒部と、さらにそれよりも小径の環状筒部がそれぞれ垂下形成されている。ベースキャップ20のスカート部20bの内周面には雌ネジが形成されている。一方で、発泡性液体を収容する容器本体12の口部には、その外周面に雄ネジが設けられており、スカート部20b内面の雌ネジと螺合することによって、ベースキャップ20が容器本体12へと着脱自在に装着される。このようにして、容器本体12の口部及びノズルヘッド22の下方を外側から覆うように、ベースキャップ20が容器本体12の口部へと固定される。
【0016】
二重シリンダ24は、一つの部品として合成樹脂を用いて射出成形法等によって一体成形されたものである。すなわち、同心的に配置された大径の空気用シリンダ24Bと小径の液用シリンダ24Aとが一体的に成形されたものであり、また、空気用シリンダ24Bの上端開口縁部には、容器本体の口部上端に載置される円環状のフランジ部24aが形成されている。
【0017】
二重シリンダ24の空気用シリンダ24Bは、フランジ部24aに続いて、容器本体口部の内径と同等あるいはわずかに小径の外径を有する短い大径部分と、それよりわずかに小径で均一な内径のシリンダ壁とからなる筒状の部分である。空気用シリンダ24Bのシリンダ壁の下端からは、さらに上方に反転して、連結部分24bが径方向内方に延びている。
【0018】
二重シリンダ24の液用シリンダ24Aは、その上端が連結部分24bの径方向内端に連なって該連結部分24bから下方に延びており、円筒形のシリンダ壁24cの下端に、後述する筒状係止体32の下端の受け部となる円環状の台座部24dが形成され、その下方でボール弁30の弁座となる漏斗状のボール弁座部24eが形成され、さらにその下方に、容器本体内から液用シリンダ24A内部へと発泡性液体を導くための管体12を圧入するための円筒形の下側筒状部24fが形成されている。また、下側筒状部24fに圧入された管体16は、容器本体内の底部付近まで延びている。
【0019】
液用ピストン26及び空気用ピストン28は、それぞれが別個の部品として合成樹脂を用いて射出成形法等によって成形され、その後で一つのピストン体として同心的に連結されているものである。二重シリンダ24に対して、空気用ピストン28の摺動シール部28aが空気用シリンダ24Bのシリンダ壁内面に沿って摺動するように設置され、また、液用ピストン26の摺動シール部26cが液用シリンダ24Aのシリンダ壁24c内面に沿って摺動するように設置されている。空気用ピストン28の上端にはノズルヘッド22が連結されている。
【0020】
空気用ピストン28は、軸心部の上部小径部28bと、該上部小径部28bと同心的に配置された下部大径部28cとを、中間連結部28dを介して一体的に形成したものである。下部大径部28cの上端から径方向内側に中間連結部28dが形成され、該中間連結部28dの内側周縁部から上部小径部28bが上方に立ち上がっている。上部小径部28bの上端部には、内径がわずかに縮径された縮径部28eが設けられ、縮径部28eの内面には、縦リブ28fが放射状に設けられている。該縦リブ28fは、下面が下方外方に向けて傾斜した傾斜面として構成されている。下部大径部28cの下端には、空気用シリンダ24Bのシリンダ壁内面との間で充分に気密性を確保でき、且つ、該空気用シリンダ24Bの内面に対して上下方向に摺動できるように、摺動シール部28aが一体的に形成されている。
【0021】
液用ピストン26は、全体が略円筒形状をしており、その軸心中空部の上端部の内面側には、内径が上方に向かって大径となる漏斗状の液室弁座部26aが形成されている。液用ピストン26の下端部には、液用シリンダ24Aのシリンダ壁24c内面を液密状態で上下動する摺動シール部26cが形成されていて、該摺動シール部26cの内側には、後述するコイルスプリングの上端側の受け部となるように円環状の平面部が形成されている。
【0022】
空気用ピストン28と液用ピストン26は、液用ピストン26の上端部分が空気用ピストン28の上部小径部28bの下部内側に圧入されることで、一つのピストン体として一体的に連結されている。このように一体化されたピストン体26及び28は、前記二重シリンダ24に対し、空気用ピストン28を空気用シリンダ24B内に挿入し、液用ピストン26を液用シリンダ24A内に挿入することによって、一体的に上下動が可能なように組み付けられている。
【0023】
なお、液用ピストン26の下端付近と、後述する筒状係止体32の下端に形成された円環状の受け部32aとの間には、コイルスプリング(
図1中点線で示す)が介装されている。このため、液用ピストン26は、コイルスプリングのバネ力によって、筒状係止体32との間隙を広げる方向へと常に付勢されている。
【0024】
また、以上の容器構成により、液用シリンダ24Aと液用ピストン26との内側の空間として液室Aが形成され、空気用シリンダ24Bと空気用ピストン28及び液用ピストン26とにより囲まれた空間として空気室Bが形成されている。また、液用ピストン26の上端部と空気用ピストン28の上部、後述する棒状弁体38先端の係止部38a及び多孔体ホルダ36とによって囲まれた空間として混合室Cが形成されている。なお、液用ピストン26上方外側面と空気用ピストン28の上部小径部28bの下方内側面に囲まれた空間として、空気室Bから混合室Cへと空気を送り込むための空気通路Dが形成されている。
【0025】
すなわち、空気用ピストン28の上部小径部28bの下部内側面は、液用ピストン26の嵌入部となっている。また、液用ピストン26の上部外面の前記嵌入部に対応する箇所には、縦方向溝が円周方向に複数本設けられており、これによって、液用ピストン26の上部外面と空気用ピストン28の内側面との間に空気通路Dが形成されている。
【0026】
液用ピストン26の上部外面の嵌入部に対応する箇所には、前記縦方向溝を形成するための縦方向リブが設けられており、該縦方向リブは空気用ピストン28の上部小径部28bへと圧入可能なように、その外面を結ぶ仮想円の外径が空気用ピストン28の上部小径部28bの内径と略等しくされている。なお、空気通路Dを形成するための縦方向溝あるいは縦方向リブについては、液用ピストン26上部外面の嵌入部に対応する部分ではなく、空気用ピストン28の内側面に設けてもよい。
【0027】
ノズルヘッド22は、空気用ピストン28に連結されるとともに、側壁部が内筒部22aと外筒部22bの二重壁に形成されており、内筒部22a内を通って上方で屈曲するL字形の貫通孔として、泡通路Eが形成されている。また、泡通路Eの下流側末端には、泡を外部に吐出するための吐出口22cが設けられている。空気用ピストン28及び液用ピストン26を組み付けた二重シリンダ24にベースキャップ20を冠着した後、ノズルヘッド22の内筒部22aの下端部に空気用ピストン28の縮径部28eの上端を嵌め込んで固着することで、ノズルヘッド22と空気用ピストン28及び液用ピストン26は一体的に連結され、空気用ピストン28の縮径部28eの上部内側に形成された混合室Cと、ノズルヘッド22内部の泡通路Eとが連通される。
【0028】
また、ノズルヘッド22内の泡通路Eには、空気用ピストン28との連結に先立って、シート状の多孔体36a,36bを両端に張設した多孔体ホルダ36が、混合室Cの下流側に挿着されている。多孔体ホルダ36は、例えば、合成樹脂製の糸を編んだ網体をシート状の多孔体36a,36bとして、筒状の合成樹脂製スペーサ36cの両端に溶着して取付けたものでよい。また、上流側(混合室Cに近い側)の多孔体36aの網目よりも下流側(泡吐出口22cに近い側)の多孔体36bの網目の方が細かくなるように形成されていることが、泡質の点から望ましい。
【0029】
ここで、本実施形態のノズルヘッド22においては、液体を吐出後、減圧状態となった空気室Bや容器本体12内へと、外部から内筒部22aと外筒部22bとの間の通気空間Fを介して空気を供給するための吸気孔22dが開口形成されている。すなわち、ノズルヘッド22の頂部には、蓋部22eによって閉鎖された空間が形成され、この空間の一部分が外筒部22bの外周面から外方へと突出した空間部22fとなっており、この空間部22fの外側壁へと吸気孔22dが開口されている。また、空間部22fよりも内側には、さらに内筒部22aと外筒部22bとの間の通気空間Fとを連通させるための連通孔22gが設けられている。なお、本実施形態では、空間部22fは、外筒部22bの外周面にそって周方向に延びる溝状に形成しているが、外筒部22bの外周面の一部で部分的に突出するようにしてもよい。
【0030】
また、本実施形態においては、ノズルヘッド22に設けられた吸気孔22dに対して、上方や下方から水が浸入するのを防止するための防水壁として、頂部の外縁部から下方に垂下するようにカバー部22hが設けられており、このカバー部22hは空間部22fの外側壁から外方に離れていて、吸気孔22dよりも下方まで延ばされている。なお、空間部22fの外側壁に形成された吸気孔22dは、空間部22fの底角部から外側壁を切り欠くように形成されており、このような形状であれば金型成形によって容易に成形することができる。また、通気空間Fと連通する連通孔22gに対し、円周方向でずれた位置に吸気孔22dが形成されていることが望ましい。これにより、仮に吸気孔22dから水が侵入としても、連通孔22gを通じて通気空間Fまで水が入り込む可能性が小さくなる。
【0031】
さらに、ノズルヘッド22の外筒部22bの下端には、下方内側方向へと傾斜した漏斗形状の縮径筒状部22iが一体に連続して設けられ、この縮径筒状部22iは可撓性を有する部材からなっており、下方先端において、ベースキャップ22の直立壁20cの外面と摺接している。すなわち、組み立て前の部品単独の状態において、ノズルヘッド22の外筒部の下端に設けられた縮径筒状部22iの内周径は、ベースキャップ20の直立壁20cの外周径よりも短くなるように設計されており、これらを組み立てることで、可撓性の縮径筒状部22iの下方先端が直立壁20cによって押し広げられ、摺動可能に接した状態となっている。このため、本実施形態においては、容器復元の際に容器本体12内が減圧状態となった場合、ノズルヘッド22の外筒部22bとベースキャップ20の直立壁20cとの隙間ではなく、ノズルヘッド22に設けられた吸気孔22dのみから外気が容器本体12内へと導入される。
【0032】
図2に、本実施形態におけるノズルヘッド22とベースキャップ20との作動状態を説明するための要部拡大断面図を示す((a)使用前(ノズルヘッド上昇端)、(b)押し下げ後(ノズルヘッド下降端)、(c)押し下げ解除後(ノズルヘッド上昇端))。
図2(a)〜(c)に示されるように、本実施形態においては、ノズルヘッド22の縮径筒状部22iの下方先端がベースキャップ20の直立壁20cに接しており、隙間なく塞がれている。このため、
図2(c)に示すように、ノズルヘッド22の押し下げが解除されて容器が復元する際に容器内が減圧状態になっても、縮径筒状部22iと直立壁20cとの隙間から水が侵入することがない。特に、浴室等の高湿度条件下で使用する場合には、直立壁20cの外表面に水が付着する可能性が高いものの、このような付着水の吸い込みを防止することができる。加えて、縮径筒状部22iは、下方内側方向へと傾斜した形状となっており、常に直立壁20cに押しつけられた状態であるため、ノズルヘッドの押し下げの繰り返しや外部からの衝撃等により、ノズルヘッド22の軸の傾きが生じた場合であっても、隙間が生じ難い。さらに、例えば、
図2(c)に示されるように、ノズルヘッドの押し下げが解除されて容器が復元する際、通気空間Fは減圧状態となっているため、さらに縮径筒状部22iが直立壁20cへと押しつけられるように圧力が作用するので、より隙間が生じ難くなる。
【0033】
また、
図2(a),(b)に示されるように、本実施形態においては、縮径筒状部22iが下方内側方向へと傾斜した形状となっているため、ノズルヘッド22が押し下げられた際に、直立壁20cの外面に付着している水は下方へと掻き落とされる。このため、
図2(c)に示されるように、ノズルヘッドの押し下げが解除されて容器が復元する際に、直立壁20c外面の水が取り除かれているので、容器復元時の外部からの水の侵入を効果的に防止することができる。さらに、縮径筒状部22iは、下方先端においてのみ直立壁20cと当接しており、接触面積が狭いので、ノズルヘッド22の上下動の際の抵抗が小さく、使用性も良好となる。
【0034】
なお、
図3(a)に示すように、本実施形態においては、組立前の部品単独の状態で、ノズルヘッド22の外筒部の下端に設けられた縮径筒状部22iの下方先端(最も狭くなっている箇所)の内周径は、ベースキャップの直立壁20cの外周径よりも0.5mm短くなるように設計されており、これによって縮径筒状部22iの下方先端が直立壁20cと摺接している。この縮径筒状部22iの下方先端の内周径は、特に制限されるものではないが、直立壁20cの外周径よりも0.1〜0.5mm程度短くなるように設計されていることが望ましい。径の差が0.1mmよりも小さいとノズルヘッドの押し下げの繰り返しや外部からの衝撃等によって隙間が生じ、容器復元の際に外部の水を吸入してしまう虞があり、また、0.5mmよりも大きいと摺動時の抵抗が大きくなりすぎ、ノズルヘッド22の上下動を行ない難くなる場合がある。
【0035】
また、
図3(b)に示すように、本実施形態においては、部品を組み立てた後の状態で、縮径筒状部22の鉛直方向長さは1.5mm、平均肉厚は0.2mmである。この鉛直方向長さ及び平均肉厚は、特に制限されるものではないが、鉛直方向長さとして0.5〜3.0mm、平均肉厚として0.1〜1.0mmであることが望ましい。特に、縮径筒状部22iの平均肉厚が0.1mm未満であると、直立壁20cへと良好に密着することができずに隙間を生じてしまったり、強度が不足して破損し易くなる。また、1.0mmを超えると、縮径筒状部22iが柔軟性(可撓性)を失って摺動時の抵抗が大きくなってしまうほか、ノズルヘッド22とベースキャップ20との組み立てが困難になる場合がある。また、樹脂材料を用い、ノズルヘッド22を金型を用いて一体成形する場合、外筒部22bの内径よりも縮径筒状部22iの内径が小さいため、金型からの抜き出しの際に、縮径筒状部22iが外側方向へと撓む必要があるものの、縮径筒状部22iの肉厚が厚すぎると柔軟性(可撓性)が低くなり、金型からの抜き出しが困難になるという問題もある。
【0036】
さらに、本実施形態の縮径筒状部22iにおいては、その下方先端部の肉厚が最も薄くなるよう形成されており、該下方先端部での直立壁20cとの当接長さが0.1mmとなるように設計されている。このように、縮径筒状部22iの下方先端部での直立壁20cとの接触面積を狭くすることで、ノズルヘッド22の上下動の際の抵抗が小さくなり、使用性が良好となる。縮径筒状部22iの下方先端部における当接長さは、特に限定されるものではないが、0.1〜2.0mmとすることが望ましい。
【0037】
また、
図4に示すように、本実施形態の縮径筒状部22iにおいては、その上下方向にスリットが設けられていてもよい。スリットを設けることで、縮径筒状部22iが撓み易くなって組み立てが容易になり、生産性が向上するとともに、直立壁20cとの接触面積も狭くなるので、ノズルヘッド22を上下動させる際の摺動抵抗がより小さくなって、使用性が良好となる。あるいは、ベースキャップの直立壁20cにおいて、縮径筒状部22iと摺接する領域に上下方向にスリットを設けてもよい。
【0038】
なお、
図1に示されるように、本実施形態のベースキャップ20においては、直立壁20cの上端において、その外周面方向の下方に向かって傾斜する傾斜面が形成されている。このような傾斜面を設けることで、ノズルヘッド22とベースキャップ20との組み立てが容易となる。すなわち、製品を組み立てる際、ノズルヘッド22の外筒部22bをベースキャップ22の直立壁20cの外側に嵌入する必要があるものの、縮径筒状部22iの内径が小さくなっているため、直立壁20cの上端が平面であると縮径筒状部22iが引っ掛かってしまう場合がある。これに対して、直立壁20cの上端に傾斜面が形成されていると、ノズルヘッド22を上側から嵌入する際、縮径筒状部22iが傾斜面上で滑るため、嵌入し易くなり、生産効率が向上する。なお、傾斜面としては、
図1に示すような断面直線状だけでなく、断面が円弧状となるような傾斜面であってもかまわない。
【0039】
また、本実施形態においては、液用シリンダ24Aの下端付近の略漏斗状のボール弁座部24e上にボール弁30が載置され、一次弁を構成している。すなわち、液室Aの常圧あるいは加圧時に、該ボール弁30はボール弁座部24eに当接して、液用シリンダ24Aの下端口を閉鎖し、一方、液室Aの負圧状態に、該ボール弁30がボール弁座部24eから離れ、液用シリンダ24eの下端口を開放する。
【0040】
また、空気用ピストン28の中間連結部28dの外周側下面と、液用ピストン26の外周面に形成された環状突部26b上面との間には、軟質合成樹脂製の弾性弁体34が設けられている。弾性弁体34は、空気用ピストン28の中間連結部28dに開設された吸気孔28gと、空気用ピストン28及び液用ピストン30の圧入連結部分に形成された空気通路Dの入口側(空気室B側)とに対し、空気室Bの負圧時にのみ吸気孔28gを連通し(二次弁)、且つ空気室Bの加圧時にのみ空気室Bと空気通路Dとを連通する(三次弁)。
【0041】
ここで、弾性弁体34は、円筒状の筒状基部34aに対し、該筒状基部34aの下端部近傍から外方に延びる薄肉で円環状の外方弁部34bと、該筒状基部34aの下端部近傍から内方に延びる薄肉で円環状の内方弁部34cとを一体的に形成したものである。また、弾性弁体34は、空気用ピストン28の中間連結部28dにより筒状基部34aが固定されている状態であり、外方弁部34bの上面側外縁部が、吸気孔28gよりも径方向外側で中間連結部28dの下面(空気室B側)に接触すると共に、内方弁部34cの下面側内縁部が、液用ピストン26に形成された環状突部26bの上面と接触するように、空気室Bの上部に設置されている。弾性弁体34の内方弁部34cは、その上方の中間連結部28dの下面に対して、上方へ変位するのに十分な間隔を有している。
【0042】
吸気孔28gの開閉を行なう二次弁においては、空気室Bが常圧あるいは加圧状態であると、外方弁部34bの外縁部が中間連結部28dの下面に接触して、空気室Bと外気の連通路である吸気孔28gを閉鎖している。ここで、空気用ピストン28が上昇することで空気室Bが負圧になると、弾性弁体34の外方弁部34bが下方に変位(弾性変形)して中間連結部28dの下面から離れることにより、吸気孔28gを開口する。
【0043】
一方で、空気室Bと空気通路Dとの連通を制御する三次弁においては、空気室Bが減圧あるいは常圧の状態では、内方弁部34cの内縁部が液用ピストン26の環状突部26bに接触して、空気室Bから空気通路Dへの入口部分を閉鎖している。そして、空気用ピストン32が下降して空気室Bが加圧されると、弾性弁体34の内方弁部34cが上方に変位(弾性変形)して環状突部26bから離れることにより、空気通路Dの入口を開口する。ここで、弾性弁体34は、空気室Bが減圧あるいは常圧状態においては、空気室Bから空気通路Dへの入口部分を閉鎖していることから、ノズルヘッド22が空気用ピストン28とともに上昇している際には、該空気室Bから空気通路Dへの入口部分は閉鎖されていることになる。また、空気通路Dの体積はノズルヘッド22の上昇によっても変化しないため、ノズルヘッド上昇時において、空気通路Dは常圧状態が維持されることになる。
【0044】
なお、液用ピストン26及び空気用ピストン28に対して、上方から固着するノズルヘッド22は、その外筒部22bが、空気が通過できる通気空間Fを有し、ベースキャップ20の直立壁20cの先端部により案内されている。ベースキャップ20の直立壁20cの内周縁とノズルヘッド22の外筒部22bとの外周面との間隙の通気空間Fを介して、容器本体内のヘッドスペース(発泡性液体の液面よりも上方の空間部)へと外部の空気を導入するため、空気用シリンダ24Bのシリンダ壁上部に空気孔24gが開設されている。また、空気用ピストン28の摺動シール部28aは、空気用ピストン28が上限位置にある状態で、空気孔24gを内側から覆って閉鎖するように、断面が浅いコの字形状となるように形成されている。そして、空気用ピストン28が下方へ移動することで空気孔24gが摺動シール部28aから開放されて、外気と容器本体内とが連通する。
【0045】
また、本実施形態においては、液用ピストン26と液用シリンダ24Aとによって形成される空間内には、合成樹脂製の棒状弁体38が設けられている。また、液用シリンダ24Aの下方には、棒状弁体38の上昇を制限する合成樹脂製の筒状係止体32が設けられている。そして、棒状弁体38の先端に設けられた係止部40aと、液用ピストン26上端部に設けられた漏斗状の液室弁座部26aとによって、ノズルヘッド22を下降した際に、液室A(液用ピストン26)の上端出口が開口される(四次弁)。
【0046】
すなわち、液用ピストン26の上端付近の内周面に形成されている略漏斗状の液室弁座部26aに対して、棒状弁体44の上端付近の外周面には、さらに大径で略すり鉢状の係止部38aが、少なくともその最大外径部が液用ピストン26の液通路弁座部26aの最小内径部よりも大径になるように形成されており、この棒状弁体38の係止部38aと液用ピストン26の液通路弁座部26aとによって四次弁が構成されている。なお、ノズルヘッド22が下死点にある状態では、係止部38aと液室弁座部26aとは当接しないため、液用ピストン26の上端出口は開放されており、ノズルヘッド22の上昇に伴って液室弁座部26aが上昇して係止部38aと当接することによって、初めて液用ピストン26の上端出口が閉鎖される。ここで、液用ピストン26の上端出口が閉鎖されるまでの間、液用ピストン26の上昇によって液室A内の容積は少しずつ増大しているため、一時的に液室A内は減圧状態となる。
【0047】
また、棒状弁体38の小径の下端部には、その上部に対して段差を形成するような径大部38bが下端を先細りとした状態で形成されており、この径大部38bが筒状係止体32によって所定の範囲のみ上下動可能なように保持されている。これによって、棒状弁体38は、液用シリンダ24Aに対して所定の範囲のみ上下動可能なように保持されており、また、棒状弁体38によって、液用ピストン26及び空気用ピストン28の上限位置が規制されている。なお、棒状弁体38の小径の下端部は、筒状係止体32によって保持された状態で上下動する際、その動きが妨げられない程度に摩擦抵抗を生じるよう構成されていることが好ましい。そのように構成することで、ノズルヘッド22の上昇に伴って液室弁座部26aが上昇して係止部38aと当接する時に、摩擦抵抗によって係止部38aが液室弁座部26aに押し付けられるため、弁座部26aに当接した係止部38aが浮き上がるような不具合を生ずることがなく、好適に密封することができる。
【0048】
すなわち、筒状係止体32は、液用シリンダ24A下方の台座部24dに支えられた状態で立設されており、その下端部には円環状の受け部32aが形成されている。また、円環状受け部32aの上方は液通路となる縦方向の開口溝(又は割溝)を放射状に複数本設けた開口筒部32bが形成され、さらにその上方は完全な(無孔の)円筒部32cが形成されている。そして、無孔円筒部32cの上端には、続いて内向環状突起32dが形成されている。なお、下端の円環状受け部32aはコイルスプリングの下端側の受け部となっている。
【0049】
筒状係止体32の上端に形成された内向環状突起32dによって棒状弁体38の下端の径大部38bを係止し、棒状弁体38の上昇を阻止することで、棒状弁体38の係止部38aが液用ピストン26の液通路弁座部26aに当接することと共働して、コイルスプリングにより上方に付勢されている液用ピストン26及び空気用ピストン28の上限位置が規制されている。なお、この筒状係止体32の下端部によって、一次弁におけるボール弁34の上昇距離が規制されている。
【0050】
〈ポンプ式吐出容器の作動状態〉
つづいて、本実施形態にかかる吐出ポンプ体の作動状態について、以下に説明する。
図5に、本実施形態にかかるポンプ式吐出容器のノズルヘッドを上下動させた際の作動状態説明図を示す。
【0051】
本実施形態のポンプ式泡吐出容器においては、その組み立て完成時から容器本体内に液体が充填されており、消費者が使用を開始する直前まで、例えば、
図5(a)に示すように、液用ピストン26及び空気用ピストン28がコイルスプリングの付勢力によってポンプとしての上死点の位置まで上昇している。この状態から、消費者が使用を開始して、ノズルヘッド22の押し下げを繰り返すと、当初は液体が未だ内部に満たされていない液室Aから空気のみが吐出口22cへと送り込まれるものの、これと同時に容器本体内の液体が液室Aへと吸い込まれていくため、次第に液室A内へと容器内の液体製剤が満たされていくことになる。このように、ノズルヘッド22の押し下げを繰り返し、液室A内へと液体製剤が満たされることで、吐出の準備が完了する。
【0052】
液室A内に液体製剤が充填された状態で、
図5(b)に示すように、ノズルヘッド22を押し下げると、液用ピストン26及び空気用ピストン28の下降に伴って、液室Aと空気室Bが加圧されることによって、液室Aからの発泡性液体が、棒状弁体の係止部38aと液室弁座部26aの間隙を通って混合室Cに液体が送り込まれるとともに、空気室Bからの空気が空気通路Dを通じて混合室Cへと圧送され、両者は混合室Cで混合して泡が形成される。混合室C内において形成された泡は、つづいてノズルヘッド22内の泡通路Eにおいて配設されたシート状の多孔体36を通過して、さらに細かく均質な泡に再形成され、最終的にノズルヘッド22の先端に設けられた泡吐出口22cから吐出される。
【0053】
ここで、
図5(b)に示すように、使用前の吐出容器10において、直立壁20cの外部表面において水が付着していた場合、ノズルヘッド22の押し下げによって、縮径筒状部22iが直立壁20cと当接した状態で下方向へと移動するため、直立壁20cの外面に付着している水は下方へと掻き落とされる。
【0054】
そして、
図5(c)に示すように、ノズルヘッド22の押し下げが解除され、コイルスプリングの付勢力によってノズルヘッド22が上方へ移動すると、液室A及び空気室B内が減圧状態となり、また、液室A内には容器本体12内の液体が吸入されるため、容器本体12内も減圧状態となる。ここで、本実施形態のノズルヘッド22には外部と連通する吸気孔22dが設けられているため、この吸気孔22dから連通孔22g及び通気空間Fを介して、空気室B内及び容器本体12内へと外気が導入される。この際、通気空間F内が減圧状態となっているため、ノズルヘッド22の外筒部22bの下方末端とベースキャップ20の直立壁20cとの間に隙間があると、この隙間から外気が吸入され、これとともに容器外表面の水が侵入してしまう虞がある。特に、浴室等の高湿度条件下で吐出容器を使用する場合には、直立壁20cの外表面に水が付着する可能性が高い。
【0055】
しかしながら、本実施形態においては、
図5(c)に示されるように、ノズルヘッド22の縮径筒状部22iの下方先端がベースキャップ20の直立壁20cに当接しており、隙間なく塞がれているため、ここから通気空間Fへと外部の水が侵入することがない。また、縮径筒状部22iは、下方内側方向へと傾斜した形状で常に直立壁20cに押しつけられた状態となっているため、ノズルヘッドの押し下げの繰り返しや外部からの衝撃等により、ノズルヘッド22の軸の傾きが生じた場合であっても、隙間が生じ難い。加えて、
図5(c)に示されるように、ノズルヘッド22の押し下げが解除されて容器が復元する際には、通気空間Fは減圧状態となっているため、さらに縮径筒状部22iが直立壁20cへと押しつけられるように圧力が作用するので、より隙間が生じ難くなる。また、このように縮径筒状部22iを設けることによって容器復元時の外部の水の吸入が防止される一方で、その下方先端においてのみ直立壁20cと当接しているので接触面積が非常に狭くなり、ノズルヘッド22の上下動の際の摺動抵抗も小さいため、軽い力で容易に押し下げることができる。
【0056】
以上、本発明にかかるポンプ式泡吐出容器の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に示した具体的な構造のみに限定されるものではない。特に上記施形態のポンプ式吐出容器は、泡吐出容器であり、容器内に収容された発泡性液体を空気と混合して泡状に吐出する容器であるものの、本発明はこのような泡吐出容器のみに限定されるものではなく、容器本体内の液体を吐出する液体吐出容器であればよい。また、他のポンプ機構についても、上記実施形態に示した機構には限定されず、他の従来公知のポンプ機構によって実施することも可能であり、また、他の構成部分については具体的な用途等に応じて適宜設計変更することが可能である。