【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る作業機の第1の特徴構成は、
機体前部に位置する原動部に、外周を覆うボンネットと、そのボンネットの内部に位置するエアークリーナとが備えられ、
前記原動部の後部に位置する運転部に、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、
前記ボンネットの前記運転部に対向する後側面における、前記運転部ステップよりも上方に位置する箇所であって、且つ、前記ブレーキペダルに近接する箇所に、前記エアークリーナに対する後部側吸気口が形成され、
前記ボンネットの横側面に、前記後側面に形成された後部側吸気口に連なる側部側吸気口が形成され、
前記ブレーキペダルを踏み込み操作状態で位置保持並びに保持解除自在なロック具が、前記ブレーキペダルの横側近傍に備えられ、
前記側部側吸気口が前記ロック具に近接する箇所に形成され、
前記ボンネットの内部に、冷却風が機体横幅方向に沿って通流する状態で、エンジン冷却用のラジエータが備えられ、
前記ラジエータの外周部に位置して冷却風を案内する通風案内部材の上面が、前記ボンネットの前下がり形状の上部面に沿うように前下がり状に形成され、且つ、前記通風案内部材の上面と前記ボンネットの上部面との間に弾性閉塞部材が介装され、
前記ボンネット内における前記ラジエータの吸気経路部と前記エアークリーナの吸気部との間を仕切る仕切り部材が備えられ、
前記ラジエータの下部に走行車輪からの泥土の飛散を防止する遮蔽部材が備えられている点にある。
【0015】
本構成によれば、ボンネットの運転部に対向する後側面における運転部ステップよりも上方に位置する箇所に、エアークリーナに対する後部側吸気口が形成されているから、作業に伴って走行車輪から跳ね上げられた泥土等がエアークリーナの吸気口に飛散して吸気口を塞いだり、又、水田で作業する場合等において、エアークリーナの吸気口が水に埋まって吸気口を塞いでしまう等のおそれがなく、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となる。
【0016】
しかも、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、エアークリーナに対する後部側吸気口がブレーキペダルに近接する箇所に形成されているから、次のような利点がある。
【0017】
作業機は、運転部ステップに、圃場に植える作物、肥料、薬剤等を積載した状態で作業を行うことがある。例えば、作業機として、水田に苗を植え付ける田植機の場合、植え付け用の予備苗を運転部ステップに積載することがある。
【0018】
このような予備苗が運転部ステップに多量に積載されると、後部側吸気口が予備苗によって塞がれてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、後部側吸気口に近接する箇所にブレーキペダルが存在することにより、このブレーキペダルにより、予備苗と運転部ステップとの間に隙間ができて、側部側吸気口からの外気の吸気を、予備苗により邪魔されることなく良好に行えるのである。尚、運転部ステップに上記したような積載物が積載されていなければ、後部側吸気口が塞がれることはないから、側部側吸気口からの外気の吸気は良好に行える。
【0019】
従って、作業状況の違いにかかわらず、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となった。
【0020】
本構成によれば、ボンネットの横側面に、後側面に形成された後部側吸気口に連なる側部側吸気口が形成されているから、エアークリーナに対する吸気口を広く採ることができ、吸気量を多くすることができ、若し仮に、後部側吸気口及び側部側吸気口のうちのいずれかが目詰りするようなことがあっても、他方の吸気口で吸気を確保することができる。
従って、より一層、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるものとなった。
【0021】
本構成によれば、ブレーキペダルを踏み込み操作状態で位置保持並びに保持解除自在なロック具が、ブレーキペダルの近傍に備えられ、側部側吸気口がロック具に近接する箇所に形成されているから、次のような利点がある。
【0022】
作業車においては、運転部ステップに、圃場に植える作物、肥料、薬剤等を積載した状態で作業を行うことがある。作業機として、水田に苗を植え付ける田植機に適用した場合であれば、植え付け用の予備苗を運転部ステップに積載することがある。
【0023】
このような予備苗が多量に積載されると、側部側吸気口が予備苗によって塞がれてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、側部側吸気口に近接する箇所にロック具が存在することにより、このロック具により、予備苗と運転部ステップとの間に隙間ができて、側部側吸気口からの外気の吸気を、予備苗により邪魔されることなく良好に行える。
【0024】
本構成によれば、ボンネット内におけるラジエータの吸気経路部とエアークリーナの吸気部との間を仕切る仕切り部材が備えられているから、ラジエータの吸気経路部に沿って通流する冷却風と、後部側吸気口及び側部側吸気口からエアークリーナに向けて通流する燃焼用空気とが、仕切り部材により仕切られた状態で、互いに影響を与えることなく良好に通流することになる。
【0025】
従って、エンジンの冷却と燃焼用空気の吸気とを共に良好に行うことができる。
【0026】
本構成によれば、ラジエータの外周部に位置して冷却風を案内する通風案内部材の上面が、ボンネットの前下がり形状の上部面に沿うように前下がり状に形成され、且つ、通風案内部材の上面とボンネットの上部面との間に弾性閉塞部材が介装されているから、次のような利点がある。
【0027】
すなわち、ボンネットの上部面が前下がり形状に設けられるので、運転者が運転するときに、機体前方側近くの作業領域を目視で確認し易い。そして、ボンネットはメンテナンス作業のために揺動開閉自在に設けられるが、通風案内部材の上面が前下がり状に形成され、且つ、ボンネットの上部面との間に弾性閉塞部材が介装されているから、ボンネットの開閉に伴って、弾性閉塞部材に対して圧縮方向にのみ押圧力が作用して斜め方向の押圧力が作用しないので、擦れて摩耗する等の不利がなく、弾性閉塞部材の耐久性の向上を図ることができる。
【0028】
本構成によれば、ラジエータの下部に遮蔽部材が備えられているから、作業走行に伴って、走行車輪からラジエータに向けて泥土が飛散することを防止することができ、ラジエータの早期の詰まりを回避し易いものになる。
【0029】
本発明に係る作業機の第2の特徴構成は、
機体前部に位置する原動部に、外周を覆うボンネットと、そのボンネットの内部に位置するエアークリーナとが備えられ、
前記原動部の後部に位置する運転部に、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、
前記ボンネットの前記運転部に対向する後側面における、前記運転部ステップよりも上方に位置する箇所であって、且つ、前記ブレーキペダルに近接する箇所に、前記エアークリーナに対する後部側吸気口が形成され、
前記ボンネットの横側面に、前記後側面に形成された後部側吸気口に連なる側部側吸気口が形成され、
前記ブレーキペダルを踏み込み操作状態で位置保持並びに保持解除自在なロック具が、前記ブレーキペダルの横側近傍に備えられ、
前記側部側吸気口が前記ロック具に近接する箇所に形成され、
前記ボンネットの内部に、冷却風が機体横幅方向に沿って通流する状態で、エンジン冷却用のラジエータが備えられ、
前記ボンネット内における前記ラジエータの吸気経路部と前記エアークリーナの吸気部との間を仕切る仕切り部材が備えられ、
前記ラジエータの外周部に位置して冷却風を案内する通風案内部材の上面が、前記ボンネットの前下がり形状の上部面に沿うように前下がり状に形成され、且つ、前記通風案内部材の上面と前記ボンネットの上部面との間に弾性閉塞部材が介装されている点にある。
【0030】
本構成によれば、ボンネットの運転部に対向する後側面における運転部ステップよりも上方に位置する箇所に、エアークリーナに対する後部側吸気口が形成されているから、作業に伴って走行車輪から跳ね上げられた泥土等がエアークリーナの吸気口に飛散して吸気口を塞いだり、又、水田で作業する場合等において、エアークリーナの吸気口が水に埋まって吸気口を塞いでしまう等のおそれがなく、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となる。
【0031】
しかも、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、エアークリーナに対する後部側吸気口がブレーキペダルに近接する箇所に形成されているから、次のような利点がある。
【0032】
作業機は、運転部ステップに、圃場に植える作物、肥料、薬剤等を積載した状態で作業を行うことがある。例えば、作業機として、水田に苗を植え付ける田植機の場合、植え付け用の予備苗を運転部ステップに積載することがある。
【0033】
このような予備苗が運転部ステップに多量に積載されると、後部側吸気口が予備苗によって塞がれてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、後部側吸気口に近接する箇所にブレーキペダルが存在することにより、このブレーキペダルにより、予備苗と運転部ステップとの間に隙間ができて、側部側吸気口からの外気の吸気を、予備苗により邪魔されることなく良好に行えるのである。尚、運転部ステップに上記したような積載物が積載されていなければ、後部側吸気口が塞がれることはないから、側部側吸気口からの外気の吸気は良好に行える。
【0034】
従って、作業状況の違いにかかわらず、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となった。
【0035】
本構成によれば、ボンネットの横側面に、後側面に形成された後部側吸気口に連なる側部側吸気口が形成されているから、エアークリーナに対する吸気口を広く採ることができ、吸気量を多くすることができ、若し仮に、後部側吸気口及び側部側吸気口のうちのいずれかが目詰りするようなことがあっても、他方の吸気口で吸気を確保することができる。従って、より一層、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるものとなった。
【0036】
本構成によれば、ブレーキペダルを踏み込み操作状態で位置保持並びに保持解除自在なロック具が、ブレーキペダルの近傍に備えられ、側部側吸気口がロック具に近接する箇所に形成されているから、次のような利点がある。
【0037】
作業車においては、運転部ステップに、圃場に植える作物、肥料、薬剤等を積載した状態で作業を行うことがある。作業機として、水田に苗を植え付ける田植機に適用した場合であれば、植え付け用の予備苗を運転部ステップに積載することがある。
【0038】
このような予備苗が多量に積載されると、側部側吸気口が予備苗によって塞がれてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、側部側吸気口に近接する箇所にロック具が存在することにより、このロック具により、予備苗と運転部ステップとの間に隙間ができて、側部側吸気口からの外気の吸気を、予備苗により邪魔されることなく良好に行える。
【0039】
本構成によれば、ボンネット内におけるラジエータの吸気経路部とエアークリーナの吸気部との間を仕切る仕切り部材が備えられているから、ラジエータの吸気経路部に沿って通流する冷却風と、後部側吸気口及び側部側吸気口からエアークリーナに向けて通流する燃焼用空気とが、仕切り部材により仕切られた状態で、互いに影響を与えることなく良好に通流することになる。
【0040】
従って、エンジンの冷却と燃焼用空気の吸気とを共に良好に行うことができる。
【0041】
本構成によれば、ラジエータの外周部に位置して冷却風を案内する通風案内部材の上面が、ボンネットの前下がり形状の上部面に沿うように前下がり状に形成され、且つ、通風案内部材の上面とボンネットの上部面との間に弾性閉塞部材が介装されているから、次のような利点がある。
【0042】
すなわち、ボンネットの上部面が前下がり形状に設けられるので、運転者が運転するときに、機体前方側近くの作業領域を目視で確認し易い。そして、ボンネットはメンテナンス作業のために揺動開閉自在に設けられるが、通風案内部材の上面が前下がり状に形成され、且つ、ボンネットの上部面との間に弾性閉塞部材が介装されているから、ボンネットの開閉に伴って、弾性閉塞部材に対して圧縮方向にのみ押圧力が作用して斜め方向の押圧力が作用しないので、擦れて摩耗する等の不利がなく、弾性閉塞部材の耐久性の向上を図ることができる。
【0043】
本発明に係る作業機の第3の特徴構成は、
機体前部に位置する原動部に、外周を覆うボンネットと、そのボンネットの内部に位置するエアークリーナとが備えられ、
前記原動部の後部に位置する運転部に、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、
前記ボンネットの前記運転部に対向する後側面における、前記運転部ステップよりも上方に位置する箇所であって、且つ、前記ブレーキペダルに近接する箇所に、前記エアークリーナに対する後部側吸気口が形成され、
前記ボンネットの横側面に、前記後側面に形成された後部側吸気口に連なる側部側吸気口が形成され、
前記ブレーキペダルを踏み込み操作状態で位置保持並びに保持解除自在なロック具が、前記ブレーキペダルの近傍に備えられ、
前記側部側吸気口が前記ロック具に近接する箇所に形成され、
前記ボンネットの内部に、冷却風が機体横幅方向に沿って通流する状態で、エンジン冷却用のラジエータが備えられ、
前記ボンネット内における前記ラジエータの吸気経路部と前記エアークリーナの吸気部との間を仕切る仕切り部材が備えられている点にある。
【0044】
本構成によれば、ボンネットの運転部に対向する後側面における運転部ステップよりも上方に位置する箇所に、エアークリーナに対する後部側吸気口が形成されているから、作業に伴って走行車輪から跳ね上げられた泥土等がエアークリーナの吸気口に飛散して吸気口を塞いだり、又、水田で作業する場合等において、エアークリーナの吸気口が水に埋まって吸気口を塞いでしまう等のおそれがなく、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となる。
【0045】
しかも、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、エアークリーナに対する後部側吸気口がブレーキペダルに近接する箇所に形成されているから、次のような利点がある。
【0046】
作業機は、運転部ステップに、圃場に植える作物、肥料、薬剤等を積載した状態で作業を行うことがある。例えば、作業機として、水田に苗を植え付ける田植機の場合、植え付け用の予備苗を運転部ステップに積載することがある。
【0047】
このような予備苗が運転部ステップに多量に積載されると、後部側吸気口が予備苗によって塞がれてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、後部側吸気口に近接する箇所にブレーキペダルが存在することにより、このブレーキペダルにより、予備苗と運転部ステップとの間に隙間ができて、側部側吸気口からの外気の吸気を、予備苗により邪魔されることなく良好に行えるのである。尚、運転部ステップに上記したような積載物が積載されていなければ、後部側吸気口が塞がれることはないから、側部側吸気口からの外気の吸気は良好に行える。
【0048】
従って、作業状況の違いにかかわらず、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となった。
【0049】
本構成によれば、ボンネットの横側面に、後側面に形成された後部側吸気口に連なる側部側吸気口が形成されているから、エアークリーナに対する吸気口を広く採ることができ、吸気量を多くすることができ、若し仮に、後部側吸気口及び側部側吸気口のうちのいずれかが目詰りするようなことがあっても、他方の吸気口で吸気を確保することができる。
従って、より一層、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるものとなった。
【0050】
本構成によれば、ブレーキペダルを踏み込み操作状態で位置保持並びに保持解除自在なロック具が、ブレーキペダルの近傍に備えられ、側部側吸気口がロック具に近接する箇所に形成されているから、次のような利点がある。
【0051】
作業車においては、運転部ステップに、圃場に植える作物、肥料、薬剤等を積載した状態で作業を行うことがある。作業機として、水田に苗を植え付ける田植機に適用した場合であれば、植え付け用の予備苗を運転部ステップに積載することがある。
【0052】
このような予備苗が多量に積載されると、側部側吸気口が予備苗によって塞がれてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、側部側吸気口に近接する箇所にロック具が存在することにより、このロック具により、予備苗と運転部ステップとの間に隙間ができて、側部側吸気口からの外気の吸気を、予備苗により邪魔されることなく良好に行える。
【0053】
本構成によれば、ボンネット内におけるラジエータの吸気経路部とエアークリーナの吸気部との間を仕切る仕切り部材が備えられているから、ラジエータの吸気経路部に沿って通流する冷却風と、後部側吸気口及び側部側吸気口からエアークリーナに向けて通流する燃焼用空気とが、仕切り部材により仕切られた状態で、互いに影響を与えることなく良好に通流することになる。
【0054】
従って、エンジンの冷却と燃焼用空気の吸気とを共に良好に行うことができる。
【0055】
本発明に係る作業機の第4の特徴構成は、
機体前部に位置する原動部に、外周を覆うボンネットと、そのボンネットの内部に位置するエアークリーナとが備えられ、
前記原動部の後部に位置する運転部に、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、
前記ボンネットの前記運転部に対向する後側面における、前記運転部ステップよりも上方に位置する箇所であって、且つ、前記ブレーキペダルに近接する箇所に、前記エアークリーナに対する後部側吸気口が形成され、
前記ボンネットの横側面に、前記後側面に形成された後部側吸気口に連なる側部側吸気口が形成され、
前記ブレーキペダルを踏み込み操作状態で位置保持並びに保持解除自在なロック具が、前記ブレーキペダルの近傍に備えられ、
前記側部側吸気口が前記ロック具に近接する箇所に形成されている点にある。
【0056】
本構成によれば、ボンネットの運転部に対向する後側面における運転部ステップよりも上方に位置する箇所に、エアークリーナに対する後部側吸気口が形成されているから、作業に伴って走行車輪から跳ね上げられた泥土等がエアークリーナの吸気口に飛散して吸気口を塞いだり、又、水田で作業する場合等において、エアークリーナの吸気口が水に埋まって吸気口を塞いでしまう等のおそれがなく、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となる。
【0057】
しかも、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、エアークリーナに対する後部側吸気口がブレーキペダルに近接する箇所に形成されているから、次のような利点がある。
【0058】
作業機は、運転部ステップに、圃場に植える作物、肥料、薬剤等を積載した状態で作業を行うことがある。例えば、作業機として、水田に苗を植え付ける田植機の場合、植え付け用の予備苗を運転部ステップに積載することがある。
【0059】
このような予備苗が運転部ステップに多量に積載されると、後部側吸気口が予備苗によって塞がれてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、後部側吸気口に近接する箇所にブレーキペダルが存在することにより、このブレーキペダルにより、予備苗と運転部ステップとの間に隙間ができて、側部側吸気口からの外気の吸気を、予備苗により邪魔されることなく良好に行えるのである。尚、運転部ステップに上記したような積載物が積載されていなければ、後部側吸気口が塞がれることはないから、側部側吸気口からの外気の吸気は良好に行える。
【0060】
従って、作業状況の違いにかかわらず、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となった。
【0061】
本構成によれば、ボンネットの横側面に、後側面に形成された後部側吸気口に連なる側部側吸気口が形成されているから、エアークリーナに対する吸気口を広く採ることができ、吸気量を多くすることができ、若し仮に、後部側吸気口及び側部側吸気口のうちのいずれかが目詰りするようなことがあっても、他方の吸気口で吸気を確保することができる。
従って、より一層、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるものとなった。
【0062】
本構成によれば、ブレーキペダルを踏み込み操作状態で位置保持並びに保持解除自在なロック具が、ブレーキペダルの近傍に備えられ、側部側吸気口がロック具に近接する箇所に形成されているから、次のような利点がある。
【0063】
作業車においては、運転部ステップに、圃場に植える作物、肥料、薬剤等を積載した状態で作業を行うことがある。作業機として、水田に苗を植え付ける田植機に適用した場合であれば、植え付け用の予備苗を運転部ステップに積載することがある。
【0064】
このような予備苗が多量に積載されると、側部側吸気口が予備苗によって塞がれてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、側部側吸気口に近接する箇所にロック具が存在することにより、このロック具により、予備苗と運転部ステップとの間に隙間ができて、側部側吸気口からの外気の吸気を、予備苗により邪魔されることなく良好に行える。
【0065】
本発明に係る作業機の第5の特徴構成は、
機体前部に位置する原動部に、外周を覆うボンネットと、そのボンネットの内部に位置するエアークリーナとが備えられ、
前記原動部の後部に位置する運転部に、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、
前記ボンネットの前記運転部に対向する後側面における、前記運転部ステップよりも上方に位置する箇所であって、且つ、前記ブレーキペダルに近接する箇所に、前記エアークリーナに対する後部側吸気口が形成され、
前記ボンネットの横側面に、前記後側面に形成された後部側吸気口に連なる側部側吸気口が形成されている点にある。
【0066】
本構成によれば、ボンネットの運転部に対向する後側面における運転部ステップよりも上方に位置する箇所に、エアークリーナに対する後部側吸気口が形成されているから、作業に伴って走行車輪から跳ね上げられた泥土等がエアークリーナの吸気口に飛散して吸気口を塞いだり、又、水田で作業する場合等において、エアークリーナの吸気口が水に埋まって吸気口を塞いでしまう等のおそれがなく、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となる。
【0067】
しかも、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、エアークリーナに対する後部側吸気口がブレーキペダルに近接する箇所に形成されているから、次のような利点がある。
【0068】
作業機は、運転部ステップに、圃場に植える作物、肥料、薬剤等を積載した状態で作業を行うことがある。例えば、作業機として、水田に苗を植え付ける田植機の場合、植え付け用の予備苗を運転部ステップに積載することがある。
【0069】
このような予備苗が運転部ステップに多量に積載されると、後部側吸気口が予備苗によって塞がれてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、後部側吸気口に近接する箇所にブレーキペダルが存在することにより、このブレーキペダルにより、予備苗と運転部ステップとの間に隙間ができて、側部側吸気口からの外気の吸気を、予備苗により邪魔されることなく良好に行えるのである。尚、運転部ステップに上記したような積載物が積載されていなければ、後部側吸気口が塞がれることはないから、側部側吸気口からの外気の吸気は良好に行える。
【0070】
従って、作業状況の違いにかかわらず、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となった。
【0071】
本構成によれば、ボンネットの横側面に、後側面に形成された後部側吸気口に連なる側部側吸気口が形成されているから、エアークリーナに対する吸気口を広く採ることができ、吸気量を多くすることができ、若し仮に、後部側吸気口及び側部側吸気口のうちのいずれかが目詰りするようなことがあっても、他方の吸気口で吸気を確保することができる。
従って、より一層、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるものとなった。
【0072】
本発明に係る作業機の第6の特徴構成は、
機体前部に位置する原動部に、外周を覆うボンネットと、そのボンネットの内部に位置するエアークリーナとが備えられ、
前記原動部の後部に位置する運転部に、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、
前記ボンネットの前記運転部に対向する後側面における、前記運転部ステップよりも上方に位置する箇所であって、且つ、
前記ブレーキペダルと同じ側の横側部において前記ブレーキペダルに近接する箇所に、前記エアークリーナに対する後部側吸気口が形成されている点にある。
【0073】
本構成によれば、ボンネットの運転部に対向する後側面における運転部ステップよりも上方に位置する箇所に、エアークリーナに対する後部側吸気口が形成されているから、作業に伴って走行車輪から跳ね上げられた泥土等がエアークリーナの吸気口に飛散して吸気口を塞いだり、又、水田で作業する場合等において、エアークリーナの吸気口が水に埋まって吸気口を塞いでしまう等のおそれがなく、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となる。
【0074】
しかも、運転部ステップから上方に突出するブレーキペダルが備えられ、エアークリーナに対する後部側吸気口がブレーキペダルに近接する箇所に形成されているから、次のような利点がある。
【0075】
作業機は、運転部ステップに、圃場に植える作物、肥料、薬剤等を積載した状態で作業を行うことがある。例えば、作業機として、水田に苗を植え付ける田植機の場合、植え付け用の予備苗を運転部ステップに積載することがある。
【0076】
このような予備苗が運転部ステップに多量に積載されると、後部側吸気口が予備苗によって塞がれてしまうおそれがある。しかし、本構成によれば、後部側吸気口に近接する箇所にブレーキペダルが存在することにより、このブレーキペダルにより、予備苗と運転部ステップとの間に隙間ができて、側部側吸気口からの外気の吸気を、予備苗により邪魔されることなく良好に行えるのである。尚、運転部ステップに上記したような積載物が積載されていなければ、後部側吸気口が塞がれることはないから、側部側吸気口からの外気の吸気は良好に行える。
【0077】
従って、作業状況の違いにかかわらず、エアークリーナによる燃焼用空気の供給が良好に行えるようにすることが可能となった。
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】