(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
Cell RSに対するXタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトを決定することは、隣接セルPDCCHパワー割当アルゴリズムにより半静的にKXを算出することを含み、
Cell RSに対するYタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトを決定することは、隣接セルPDCCHパワー割当アルゴリズムにより半静的にKYを算出することを含む請求項1に記載の方法。
【背景技術】
【0002】
物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Channel、PDCCHと略称する。)は、第三世代パートナーシップ・プロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPPと略称する。)のロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution、LTEと略称する。)LTEとロング・ターム・エボリューション−アドバンス(LONG Term Evolution−Advance、LTE−Aと略称する。)基準における重要な物理チャネルである。下り制御シグナリングは、PDCCHに搭載され、各下りサブ・フレームの前からのN個の直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDMと略称する。)符号に位置する(N≦4)。
【0003】
下り制御シグナリングは、1、下り伝送フォーマット(Downlink Transport Format、DTFと略称する。)、下り共有チャネル(Downlink Shared Channel、DL−SCHと略称する。)、ページング・チャネルの2つの伝送チャネルの物理リソース割当結果、DL−SCHに関するハイブリッド自動再送要求(Hybrid−Auto Retransmission Quest、HARQと略称する。)情報、および2、上がり伝送フォーマット(Uplink Transport Format、UTFと略称する。)、上がり共有チャネル(Uplink Shared Channel、UL−SCHと略称する。)の物理リソース割当結果、UL−SCHに関するHARQ情報という2つの部分の内容を含む。
【0004】
現在の下りサブ・フレームにおいて、スケジューリングされたUEのそれぞれが1つ又は複数のPDCCHを同時に測定することができる。それぞれのPDCCHコーディング能率は、各制御チャネル・エレメント(Control Channel Element、CCEと略称する。)の重合度と下り制御情報(Downlink Control Information、DCIと略称する。)のフォーマットにより決定される。各制御チャネルがある所定の無線ネットワーク臨時識別子(x Radio Network Temporary Identifier、x−RNTIと略称する。)に対応し、x−RNTIは高層シグナリングにより予めユーザ装置(User Equipment、UEと略称する。)に配置される。
【0005】
PDCCH負荷量及びパワー割当方法は、装置の無線リソース管理アルゴリズムによって決められ、同じサブ・フレームにおける物理下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCHと略称する。)の負荷量及びパワー割当方法と必然的なつながりがない。通常の場合、PDSCHが適切な媒体アクセス層(Media Access Control、MACと略称する。)アルゴリズムにより、100%のリソース利用率が実現できるため、PDSCHが位置するOFDM符号領域の隣接セルの干渉レベルが割と安定している。しかし、制御チャネルが通常に非全負荷状態で運行し、且つPDCCHマッピング・パターンはサブ・フレームとともにホッピングし、またPDCCHパワー割当アルゴリズムが様々あるので、制御チャネル領域の隣接セルの干渉波動が激しくなっている。従って、PDCCHとPDSCHが同様なチャネル・フェージングを経験した(或いはチャネルの関連時間は単位サブ・フレームの時間長より大きい。)とされても、PDCCHのチャネル品質予測をPDSCHから区別する必要がある。
【0006】
しかし、現在の既存技術において、PDCCHのチャネル品質測定について、関連プロトコルには、正確且つ能率的な制御チャネル品質の予測方法が規定されず、基地局(eNodeB)の制御チャネル・エレメント・リソース及びパワー割当アルゴリズムに高速で正確的な位置決の依拠を提供することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、少なくとも上記問題を解決するために、ロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネル品質予測の方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一方面によると、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)品質予測を行う必要のあるターゲット・ユーザ装置(UE)を決定し、ターゲットUEの報告情報を受信することと、報告情報によりターゲットUEの予測指標を決定し、但し、前記予測指標がチャネルの信号対干渉及び雑音比(SINR)又は制御チャネルの等価受信レベル(RP
PDCCH)であることと、SINR又はRP
PDCCHによりターゲットUEのPDCCH品質を決定することとを含むロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネル品質の予測方法を提供する。
【0009】
物理下りリンク制御チャネル品質予測を行う必要のあるターゲット・ユーザ装置(UE)を決定し、ターゲットUEの報告情報を受信することは、ターゲット・セルの中からターゲットUEをロックし、ターゲットUEが報告した、測定して得られた報告情報を受信し、但し、前記報告情報が複数のセルの基準信号受信パワー(RSRP)を含むことを含むことが好ましい。
【0010】
報告情報によりターゲットUEの制御チャネル信号対干渉及び雑音比(SINR)を決定することは、複数のセルのRSRPを、サービス・セルのRSRP測定RSRP
Sと
、セル基準信号(Cell RS)が占めるリソース・エレメントREのパターンがターゲット・セルと全く同様な同周波数干渉隣接セルであるXタイプ同周波数干渉隣接セルのRSRP測定RSRP
Xと、セル基準信号(Cell RS)が占めるリソース・エレメントREのパターンがターゲット・セルと全く異なる同周波数干渉隣接セルであるYタイプ同周波数干渉隣接セルのRSRP測定RSRP
Yとに区画することと、Cell RSに対するターゲットUEのPDCCHの実際パワー・シフトK
S、Cell RSに対するXタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
X、Cell RSに対するYタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
Yを決定することと、
【数1】
式(αはYタイプ同周波数干渉隣接セルの制御チャネル領域に位置する全ての干渉源REにおけるCell RSがREに占める比率で、Nは付加的ホワイト・ノイズで、Load
CCHは干渉の強い隣接セルの制御チャネルの平均負荷で、K
CCEは異なる重合度の復調性能により調整する重合度補償因子である。)によりSINRを決定することとを含むことが好ましい。
【0011】
Cell RSに対するXタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
Xを決定することは、隣接セルPDCCHパワー割当アルゴリズムにより半静的にK
Xを算出することを含み、Cell RSに対するYタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
Yを決定することは、隣接セルPDCCHパワー割当アルゴリズムにより半静的にK
Yを算出することを含むことが好ましい。
【0012】
SINRを決定する過程においてαの値を決定することは、隣接セルのアンテナ・ポート配置情報と物理制御フォーマット・インデックス・チャネル(PCFICH)により指示された制御フォーマット・インデックス(CFI)情報によりαの値を決定することを含むことが好ましい。
αの値は、
【数2】
を含むことが好ましい。
【0013】
SINRを決定する過程においてLoad
CCHの値を決定することは、隣接セルPDCCH負荷制御アルゴリズムによりLoad
CCHを決定することを含むことが好ましい。
報告情報によりターゲットUEの制御チャネル等価受信レベルRP
PDCCHを決定することは、
【数3】
式(RSRP
Sはサービス・セルのRSRP測定で、K
SはCell RSに対するターゲットUEのPDCCHの実際パワー・シフトで、K
CCEは異なる重合度の復調性能により調整する重合度補償因子である)により、決定することを含むことが好ましい。
【0014】
Cell RSに対するターゲットUEのPDCCHの実際パワー・シフトKSを決定することは、それぞれのRSRP報告周期を観察ウィンドウとし、ターゲットUEに対応する下りスケジューリング・サブ・フレーム又は上がり許可サブ・フレームを取得することと、下りスケジューリング・サブ・フレーム又は上がり許可サブ・フレームによりPDCCHパワー割当結果を取得し記録することと、ターゲットUEの重合度が観察ウィンドウにおいて変更があるか否かを判定し、変更がない場合、PDCCHパワー割当結果の平均値によりK
Sを算出し、変更がある場合、ターゲットUEの最終に更新された重合度の使用するパワーによりK
Sを算出することとを含む。
【0015】
K
CCEの値を決定することは、各RSRP報告周期内にサービス・セルがターゲットUEへ割当てたCCE重合度が変更があるか否かを判定し、変更がある場合、最終に更新されたCCE重合度をK
CCEとし、変更がない場合、サービス・セルの割当てたCCE重合度によりK
CCEの値を決定することを含むことが好ましい。
K
CCEの値は、
【数4】
を含むことが好ましい。
【0016】
本発明のもう一つの方面によると、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)品質予測を行う必要のあるターゲット・ユーザ装置(UE)を決定し、ターゲットUEの報告情報を受信する決定受信モジュールと、報告情報によりターゲットUEの予測指標を決定し、但し、前記予測指標が制御チャネルの信号対干渉及び雑音比(SINR)又は制御チャネルの等価受信レベル(RP
PDCCH)である第1の決定モジュールと、SINR又はRP
PDCCHによりターゲットUEのPDCCH品質を決定する第2の決定モジュールとを含むロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネル品質の予測装置を提供する。
【0017】
決定受信モジュールは、ターゲット・セルの中からターゲットUEをロックして、ターゲットUEが報告した、測定して得られた報告情報を受信するロック受信ユニットを含み、但し、前記報告情報が複数のセルの基準信号受信パワー(RSRP)を含むことが好ましい。
【0018】
第1の決定モジュールは、複数セルのRSRPを、サービス・セルのRSRP測定RSRP
Sと、セル基準信号(Cell RS)が占めるリソース・エレメントREのパターンがターゲット・セルと全く同様な同周波数干渉隣接セルであるXタイプ同周波数干渉隣接セルのRSRP測定RSRP
Xと、セル基準信号(Cell RS)が占めるリソース・エレメントREのパターンがターゲット・セルと全く異なる同周波数干渉隣接セルであるYタイプ同周波数干渉隣接セルのRSRP測定RSRP
Yとに区画する区画ユニットと、Cell RSに対するターゲットUEのPDCCHの実際パワー・シフトK
S、Cell RSに対するXタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
X、Cell RSに対するYタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
Yを決定する第1の決定ユニットと、
【数5】
式(αはYタイプ同周波数干渉隣接セルの制御チャネル領域に位置する全ての干渉源REにおけるCell RSがREに占める比率で、Nは付加的ホワイト・ノイズで、Load
CCHは干渉の強い隣接セル制御チャネルの平均負荷で、K
CCEは異なる重合度の復調性能により調整する重合度補償因子である)によりSINRを決定する第2の決定モジュールとを含むことが好ましい。
【0019】
第1の決定モジュールは、
【数6】
式(RSRP
Sはサービス・セルのRSRP測定で、K
SはCell RSに対するターゲットUEのPDCCHの実際パワー・シフトで、K
CCEは異なる重合度の復調性能により調整する重合度補償因子である。)により、決定する第3の決定ユニットを含むことが好ましい。
【0020】
本発明によると、制御チャネルの信号対雑音比SINR又は制御チャネルの等価受信レベルRP
PDCCHにより物理下りリンク制御チャネルに対して品質予測を行う方法を採用し、既存のアルゴリズムにおいて正確で能率的な制御チャネル品質予測方法が提示されていない問題を解決し、基地局(eNodeB)の制御チャネル・エレメント・リソース及びパワー割当アルゴリズムに高速で正確な位置決めの依拠を提供できるという効果が図られている。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、実施例を結合して、本発明を詳しく説明する。なお、衝突がない場合、本出願の実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。
【0023】
既存技術において、RSRPの測定が、LTEマルチ・アンテナ技術(Multiple Input Multiple Output、MIMOと略称する。)の使用するアンテナ・ポート0(Antenna Port0、AP0と略称する)、或いはAP0、AP1におけるすべての基準信号を測定ソース集合とするが、プロトコルで規定した測定帯域幅内で、どのリソース・エレメント(Resource Element REと略称する。)の基準信号(Cell Reference Signal、Cell RSと略称する。)をRSRP測定ポイントとするかは、UEによって決定する。
【0024】
図1は既存技術に係わる制御チャネルの隣接セル干渉パターンを示す図である。
図1は、所定のサブ・フレームにおける2つの隣接セルPDCCHなどのチャネル及び信号の物理ソースにおけるマッピング・パターンを示している。
図1に示すように、Cell RS物理リソース・マッピングが、セル番号に応じてずれるため、目標セルPDCCHの干渉は、隣接セルの基準信号、PDCCH又は空フレームから来る可能性がある。複雑な干渉状況によりチャネル予測の波動性が増加され、チャネル予測の正確性が低減されていた。従って、典型的なPDCCHが非全負荷ロードで、PDSCHが全負荷ロード(又は制御チャネル、サービス・チャネルの負荷の不一致)である場合、仮に基地局(eNodeB)がPDCCHの負荷を予知している場合、UEのターゲット・セル及び干渉の強い隣接セルのRSRPの測定により報告できる。
【0025】
上記分析に基づき、本出願は、PDCCHチャネル品質を考慮して予測をし、主に、制御チャネル等価受信レベル(RP
PDCCH)又は制御チャネル信号対干渉及び雑音比(SINR)という2種類の指標を提示している。
【0026】
等価受信レベルRP
PDCCHは、サービス・セルの目標リンク性能のみを考慮し、ターゲットUEへ割り当てたCCE重合度が復調性能に対する影響も考慮する。
【数7】
でチャネル品質を予測する。
【0027】
制御チャネルの信号対干渉及び雑音比(SINR)が、RP
PDCCHに基づき隣接セルの干渉タイプ(Cell RSかそれともPDCCHか)、隣接セル干渉パワーレベル、隣接セル干渉負荷レベルを細かくする。
【数8】
でPDCCHチャネル品質を予測する。
【0028】
特に、SINRにより制御チャネル品質を予測するのは、隣接セル干渉、特にCell RS干渉がチャネル品質の評価に対する影響を十分考慮することができるという利点がある。
【0029】
図2は本発明の実施例に係わるロング・ターム・エボリューション・システムにおける物理下りリンク制御チャネル品質の予測方法のフローチャート図である。
図2に示すように、当該方法は以下のようなステップ(ステップS202〜ステップS206)を含む。
【0030】
ステップS202において、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)の品質予測を行う必要のあるターゲット・ユーザ装置(UE)を決定し、ターゲットUEの報告情報を受信する。
【0031】
ステップS204において、報告情報によりターゲットUEの予測指標を決定し、但し、前記予測指標が制御チャネルの信号対干渉及び雑音比(SINR)又は制御チャネルの等価受信レベル(RP
PDCCH)である。
【0032】
ステップS206において、SINR又はRP
PDCCHによりターゲットUEのPDCCH品質を決定する。
【0033】
本実施例において、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)の品質予測を行う必要のあるターゲット・ユーザ装置(UE)を決定し、ターゲットUEの報告情報を受信することは、ターゲット・セルの中からターゲットUEをロックし、ターゲットUEが報告した、測定して得られた報告情報を受信し、但し、報告情報が複数のセルの基準信号受信パワー(RSRP)を含むことによって行われる。
本実施例において、複数のセルの基準信号受信パワー(RSRP)を取得してから、ターゲットUEの制御チャネル信号対干渉騒音比(SINR)を決定することができる。まず、複数セルのRSRPを、サービス・セルのRSRP測定RSRP
Sと
、セル基準信号(Cell RS)が占めるリソース・エレメントREのパターンがターゲット・セルと全く同様な同周波数干渉隣接セルであるXタイプ同周波数干渉隣接セルのRSRP測定RSRP
Xと、セル基準信号(Cell RS)が占めるリソース・エレメントREのパターンがターゲット・セルと全く異なる同周波数干渉隣接セルであるYタイプ同周波数干渉隣接セルのRSRP測定RSRP
Yとに区画する。そして、Cell RSに対するターゲットUEのPDCCHの実際パワー・シフトK
S、Cell RSに対するXタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
X、Cell RSに対するYタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
Yを決定する。そして、
【数9】
(αはYタイプ同周波数干渉隣接セルの制御チャネル領域に位置する全ての干渉源REにおけるCell RSがREに占める比率で、Nは付加的ホワイト・ノイズで、Load
CCHは強い干渉隣接セル制御チャネルの平均負荷で、K
CCEは重合度の復調性能により調整する重合度補償因子である)によりSINRを決定する。
【0034】
実際の応用において、SINRを決定する式における各パラメータを決定することができる。例えば、(1)Cell RSに対するXタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
Xを決定するとき、隣接セルPDCCHパワー割当アルゴリズムにより半静的に計算し;(2)Cell RSに対するYタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
Yを決定するとき、隣接セルPDCCHパワー割当アルゴリズムにより半静的計算する、という方法により決定することができる。
【0035】
実際の応用において、SINRを決定する過程において、αの値も決定する必要があるが、隣接セルのアンテナ・ポート配置情報と物理制御フォーマット・インデックス・チャネル(PCFICH)が指示される制御フォーマット・インデックス(CFI)情報によりαの値を決定することができる。αの値は以下のものが含まれる。
【数10】
【0036】
実際の応用において、Load
CCHの値を決定するとき、隣接セルPDCCH負荷制御アルゴリズムによりLoad
CCHを決定することができる。
【0037】
本実施例において、複数のセルの基準信号受信パワーRSRPを取得してから、ターゲットUEの制御チャネル等価受信レベルの方式を決定することができる。
【数11】
(RSRP
Sはサービス・セルのRSRP測定で、K
SはターゲットUEのPDCCHがCell RSに対する実際パワー・シフトで、K
CCEは異なる重合度の復調性能により調整する重合度補償因子である。)により決定することができる。
【0038】
上記ターゲットUEの制御チャネルの信号対干渉騒音比(SINR)又は制御チャネル等価受信レベルを決定する過程において、K
Sの値を下記の方法によって決定できる。即ち、各RSRPが報告した周期を観察ウィンドウとし、ターゲットUEに対応する下りスケジューリング・サブ・フレーム又は上がり許可サブ・フレームを取得し;下りスケジューリング・サブ・フレーム又は上がり許可サブ・フレームによりPDCCHパワー割当結果を取得し記録し;ターゲットUEの重合度が観察ウィンドウにおいて変更があるか否かを判定し、変更がない場合、PDCCHパワー割当結果の平均値によりK
Sを算出し、変更がある場合、ターゲットUEの最終に更新された重合度の使用するパワーによりK
Sを算出する。
【0039】
上記ターゲットUEの制御チャネルの信号対干渉騒音比(SINR)又は制御チャネル等価受信レベルRP
PDCCHを決定する過程において、K
CCEの値を下記の方法によって決定できる。即ち、各RSRP報告周期内にサービス・セルがターゲットUEへ割当てたCCE重合度が変更があるか否かを判定し、変更がある場合、最終に更新されたCCE重合度をK
CCEとし、変更がない場合、サービス・セルの割当てたCCE重合度をK
CCEとする。K
CCEの取りうる値は、
【数12】
が含まれても良い。
【0040】
各パラメータ(K
CCE、Load
CCH、α、K
X、K
Y、K
Sを含む)が決定されてから、ターゲットUEの制御チャネルの信号対干渉騒音比(SINR)又は制御チャネル等価受信レベルを決定することができる。
【0041】
本発明のもう一つの好適な実施形態において、下記のような方式により、上記ロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネル品質の予測方法を実現することができる。
【0042】
例えば、制御チャネルの品質を予測すべきターゲット・セルのeNodeを例として、実施形態を詳しく説明し、他のセルも同様な方法を採用することができる。
【0043】
(1)ターゲット・セルの中から制御チャネルの品質を予測すべきターゲットUEをロックし、ターゲットUEにより報告した複数のセル基準信号の受信パワー(RSRP)を測定し、複数のRSRPをRSRP
S、RSRP
X及びRSRP
Yに区画する。
【0044】
(2)一つのRSRP報告周期を観察ウィンドウとして、当該UEの下りスケジューリング・サブ・フレーム又は上がり許可サブ・フレームを取得し、当該UEのPDCCHパワー割当結果を記録する。Cell RSパワーは静的なものとみなされる。当該UEが観察ウィンドウで重合度の変更がない場合、K
Sを計算するとき、割当てられた複数のPDCCHパワーの平均値を求めてK
Sを決定する依拠とすることができる一方、当該UEが観察ウィンドウで重合度の変化がある場合、UEの最終の重合度の用いるPDCCHパワーを、K
Sを決定する依拠とする。
【0045】
(3)隣接セルのPDCCHパワー割当アルゴリズムにより、干渉隣接セルPDCCHが隣接セルCell RSに対する平均パワー・シフトを算出する。ここで、前記干渉隣接セルはX、Yタイプの干渉隣接セルを含むため、PDCCHパワー割当アルゴリズムにより半静的にパラメータK
X、K
Yを計算することができる。
【0046】
(4)隣接セルアンテナ・ポート配置と物理制御フォーマット・インデックス情報(Physical Control Format Indicator Channel、PCFICHと略称する。)に指示される制御フォーマット情報(Control Format Information、CFIと略称する)により、動的にαを選択する。ただし、通常の場合、ネットワーク全体の基地局側のアンテナ・ポートの数が一定で、CFIも静的に配置されたものであり、この時のαも静的なものである。
【0047】
(5)隣接セルPDCCHのCCEリソース割当アルゴリズム(上記PDCCH負荷制御アルゴリズム)により、干渉の強い隣接セルの制御チャネルの平均負荷Load
CCHを決定する。通常の単一層ネットワーク(純粋なマクロ局ネットワーク)において、全てのセルが同様なPDCCH負荷制御アルゴリズムを利用できるため、Load
CCHも静的なものとみなされる。異種ネットワークにおいて、マクロ局のほかに、低パワー・ノード(Low Power Node、LPNと略称する)がさらにあり、Load
CCHは、干渉の強い隣接セルのPDCCH負荷により平均値の計算をしてから取得できる。ここで、前記干渉の強い隣接セルのPDCCH負荷は履歴RSRPデータにより決定することができる。
【0048】
(6)重合度補償因子K
CCEは、RSRP報告周期内にサービス・セルがターゲットUEへ割当てたPDCCH重合度により決定するが、報告周期内にサービス・セルがターゲットUEへ割当てたCCE重合度は変更がある場合、チャネル品質を予測するために、最新のCCE重合度に従い補償因子K
CCEを決定し、報告周期内にサービス・セルがターゲットUEへ割当てたCCE重合度は変更がある場合、サービス・セルがターゲットUEへ割当てたCCE重合度に従い補償因子K
CCEを決定する。
【0049】
(7)(非強制的に)チャネル品質予測指標SINRは、ターゲットUEに適するCCE重合度及びパワーレベルを、迅速に位置決め、または他のアルゴリズムを補助して位置決めすることができる。
【0050】
以下、具体的な実施例を結合して、上記ロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネルの品質を予測する方法を詳しく説明する。
【0051】
本実施例において、TD−LTEネットワーキングにおける常用なパラメータを本実施例で使うパラメータにする。
【0052】
基地局は、10MHz下りシステム帯域幅、CFI=3、2アンテナ・ポート、単一層ネットワーキング、ネットワーク全体が同様なPDCCHパワー割当アルゴリズム(PDCCHが位置するOFDM符号は常に全パワーで送信する。)を使用し、ネットワーク全体が同様なPDCCHリソース割当アルゴリズム(負荷が90%とする)を使用することとする。
【0053】
ターゲットUE側は、RSRP報告周期内に、2CCEを使用し、且つ重合度は変更しないとする。
【0054】
これらの仮説に基づき、
図3をご参考ください。
図3は、本発明の好適な実施例に係わるロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネルの品質予測のフローチャート図である。
図3に示すように、本好適な実施例の提供するPDCCHチャネル品質予測方法は以下のようなステップを含む。
【0055】
ステップS302において、一回の完全なRSRP測定報告により、RSRP
S、RSRP
X、及びRSRP
Yに区画する。
【0056】
ステップS304において、重合度が変更しないため、観察ウィンドウ内に割当て、記録したPDCCHパワー結果から算出した平均値により、K
Sを算出し、Cell RSパワーはRRCシグナリングから取得する。
【0057】
ステップS306において、単一層ネットワーキングで、且つネットワーク全体は同様御なPDCCHパワー割当アルゴリズムを使用するため、K
XとK
Yとが同様である。OFDMが全パワーで送信するため、K
XとK
YとはCell RSパワーと基地局側の送信合計パワーのみにより決定される。
【0058】
ステップS308において、基地局側のアンテナ・ポート数とCFIにより、テーブルを探して得るαの値は0.125である。
【0059】
ステップS310において、ネットワーク全体が同様なPDCCHリソース割当アルゴリズムを使用するため、全てのセルの制御チャネルの負荷が同様で、いずれも90%であり、この場合、Load
CCH=0.9。
【0060】
ステップS312において、現在RSRP報告周期内に、UEがすべて2CCEを使用し、且つ重合度は変更がないため、K
CCE=dB2Linear(0)。
【0061】
ステップS314において、算出したターゲットUEの予測指標SINRが同セルの他のユーザより明らかに高い場合、ターゲットUEのSINRをサービス・セルにより割当てられたCCEパワー(CCE重合度)に迅速に低減する。
【0062】
上記実施例に係わるロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネル品質の予測方法を採用すると、測定とシグナリングを増加せずに、LTEユーザにより正確で、能率的な制御チャネル品質予測を提供し、基地局(eNodeB)の制御チャネル・エレメント(CCE)リソース及びパワー割当アルゴリズムに迅速で、正確な位置決めの依拠を提供できる。
【0063】
図4は本発明の実施例に係わるロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネル品質の予測装置の構造ブロック図であり、当該装置は、上記実施例に係わるロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネル品質の予測方法を実現するものである。
図4に示すように、当該装置は、主に決定受信モジュール10と、第1の決定モジュール20と、第2の決定モジュール30とを含む。決定受信モジュール10は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)の品質予測を行う必要のあるターゲット・ユーザ装置(UE)を決定し、ターゲットUEの報告情報を受信するように構成される。第1の決定モジュール20は、決定受信モジュール10に接続し、報告情報によりターゲットUEの測定指標を決定し、但し、前記測定指標が制御チャネルの信号対干渉及び雑音比(SINR)又は制御チャネル等価受信レベルRP
PDCCHであるように構成される。第2の決定モジュール30は、第1の決定モジュール20に接続し、SINRとRP
PDCCHによりターゲットUEのPDCCH品質を決定するように構成される。
【0064】
図5は、本発明の好適な実施例に係わるロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネル品質の予測装置のブロック図である。
図5に示すように、当該装置の決定受信モジュール10は、ターゲット・セルの中からターゲットUEをロックし、ターゲットUEが報告した、測定して得られた報告情報を受信するロック受信モジュール12を含むことができる。前記報告情報は、複数のセルの基準信号受信パワー(RSRP)を含む。
【0065】
図6は本発明のもう一つの好適な実施例に係わるロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネル品質の予測装置の構造ブロック図である。
図6に示すように、第1の決定モジュール20は、複数のセルのRSRPを、サービス・セルのRSRP測定RSRPsと、セル基準信号(Cell RS)が占めるリソース・エレメントREのパターンがターゲット・セルと全く同様な同周波数干渉隣接セルであるXタイプ同周波数干渉隣接セルのRSRP測定RSRP
Xと、セル基準信号(Cell RS)が占めるリソース・エレメントREのパターンがターゲット・セルと全く異なる同周波数干渉隣接セルであるYタイプ同周波数干渉隣接セルのRSRP測定RSRP
Yとに区画する区画ユニット22と、区画ユニット22に接続し、Cell RSに対するターゲットUEのPDCCHの実際パワー・シフトK
S、Cell RSに対するXタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
X、Cell RSに対するYタイプ同周波数干渉隣接セルPDCCHの平均パワー・シフトK
Yを決定する第1の決定ユニット24と、第1の決定ユニット24に接続し、
【数13】
(αはYタイプ同周波数干渉隣接セルの制御チャネル領域に位置する全ての干渉源REにおけるCell RSがREに占める比率で、Nは付加的ホワイト・ノイズで、Load
CCHは強い干渉隣接セル制御チャネルの平均負荷で、K
CCEは重合度の復調性能により調整する重合度補償因子である)によりSINRを決定する第2決定ユニット24とを含む。
【0066】
図7は本発明のもう一つの好適な実施例に係わるロング・ターム・エボリューション・システムの物理下りリンク制御チャネル品質の測定装置の構造ブロック図である。
図7に示すように、第1の決定モジュール20は、
【数14】
(RSRP
Sはサービス・セルのRSRP測定で、K
SはターゲットUEのPDCCHがCell RSに対する実際パワー・シフトで、K
CCEは異なる重合度の復調性能により調整する重合度補償因子である)によりRSRP
Sを決定する第3の決定ユニット28とを含む。
【0067】
上記実施例に係わるロング・ターム・エボリューションの物理下りリンク制御チャネル品質の予測方法を採用すると、測定とシグナリングを増加せずに、LTEユーザにより正確で、能率的な制御チャネル品質予測を提供し、基地局(eNodeB)の制御チャネル・エレメント(CCE)・リソース及びパワー割当アルゴリズムに迅速で、正確的な位置決めの依拠を提供することができる。
【0068】
上記記載によると、本発明は、制御チャネルの信号対干渉及び雑音比SINR又は制御チャネル等価受信レベルRP
PDCCHにより、物理下りリンク制御チャネルの品質を予測する方法を採用することは、関係プロトコルにおいて、正確で、能率的な制御チャネル品質予測方法が提供されていないことを解決し、測定やシグナリングを増加せずに、LTEユーザに正確で、能率的な制御チャネル品質予測を提供し、基地局(eNodeB)の制御チャネル・エレメント(CCE)・リソース及びパワー割当アルゴリズムに迅速で、正確な位置決めの依拠を提供することができる。
【0069】
言うまでもなく、上述した本発明の各モジュールまたはステップは、汎用のコンピュータ装置により実現することができ、単一のコンピュータ装置に集成してもよいし、複数のコンピュータ装置からなるネットワークに配置してもよい。また、コンピュータ装置が実行可能なプログラムコードにより実現されてもよい。これにより、記憶装置に記憶されてコンピュータ装置により実行されることができる。また、ここでの手順と異なる手順により示された又は記載されたステップを実行することができる、或いは、それぞれ各々の集積回路モジュールに作成したり、それらの中の複数のモジュールまたはステップを単一の集積回路モジュールに作成したりして実現することができる。このように、本発明は、いずれの特定のハードウェアとソフトウェアの組み合わせにも限定されない。
【0070】
上記説明は本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を制限するものではない。当業者であれば、本発明の様々な変更や変形が可能である。本発明の精神や原則を逸脱しないいずれの変更、置換、改良なども本発明の保護範囲内に含まれる。