特許第6227075号(P6227075)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6227075ドリアンミルクジャム、及びその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6227075
(24)【登録日】2017年10月20日
(45)【発行日】2017年11月8日
(54)【発明の名称】ドリアンミルクジャム、及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A23L 21/12 20160101AFI20171030BHJP
【FI】
   A23L21/12
【請求項の数】8
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-161938(P2016-161938)
(22)【出願日】2016年8月22日
(65)【公開番号】特開2017-42162(P2017-42162A)
(43)【公開日】2017年3月2日
【審査請求日】2016年9月2日
(31)【優先権主張番号】201510536751.X
(32)【優先日】2015年8月27日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516251842
【氏名又は名称】▲とう▼ 春燕
【氏名又は名称原語表記】Chunyan Deng
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】▲とう▼ 春燕
【審査官】 藤井 美穂
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第103815222(CN,A)
【文献】 特許第180777(JP,C2)
【文献】 特開2003−102407(JP,A)
【文献】 特開2004−000048(JP,A)
【文献】 特開昭62−181745(JP,A)
【文献】 特開2002−142691(JP,A)
【文献】 特開2009−027996(JP,A)
【文献】 特開平06−098703(JP,A)
【文献】 特開昭55−045345(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第104543320(CN,A)
【文献】 特開昭59−002661(JP,A)
【文献】 ミルクジャム,cookpad, 15/02/22 uploaded, [retrieved on 2017-07-26],レシピID: 3029459,<https://cookpad.com/recipe/3029459>
【文献】 人参ミルクジャム(試作),cookpad, 09/06/30 uploaded, [retrieved on 2017-07-26],レシピID: 852285,<https://cookpad.com/recipe/852285>
【文献】 桃のミルクジャム,cookpad, 14/09/03 uploaded, [retrieved on 2017-07-26],レシピID: 2781154,<https://cookpad.com/recipe/2781154>
【文献】 天使と悪魔のドリアンジャム,cookpad, 11/05/29 uploaded, [retrieved on 2017-07-27],レシピID: 1454441,<https://cookpad.com/recipe/1454441>
【文献】 Durian kaya,Epicureasia, 22 Jul 2013 uploaded,[retrieved on 2017-07-26],<https:epicureasia.com/recipes/352/durian-kaya>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 21/12 − 21/25
A23L 29/20 − 29/206
A23L 29/231 − 29/30
FSTA/CAplus/WPIDS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料としてドリアン果肉400−800部又はドリアンドライパウダー300−400部、新鮮なミルク500−1000部、ミルク油1000−1200部、ミルクパウダー150−300部、砂糖300−600部、及び塩1−50部の重量部の原料を含むことを特徴とするドリアンミルクジャム。
【請求項2】
前記砂糖は、蔗糖、白砂糖、フルーツ砂糖、異性化糖及びグルコースのうちの一種又は複数種の任意の比率による混合物であり、前記塩は海水塩であることを特徴とする請求項1に記載のドリアンミルクジャム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のドリアンミルクジャムの製造方法であって、
ドリアンドライパウダーを同重量部の新鮮なミルク又は水に加えた後に均一に撹拌し、又は、ドリアン果肉をペースト状に砕き、ドリアン果泥を製造するドリアンの前処理のステップ(1)と、
前記ドリアン果泥に余剰の新鮮なミルク、ミルク油及び塩を加え、均一に混合し、その後静置し、第一混合液を製造する一回目の混合のステップ(2)と、
前記第一混合液に順にミルクパウダー、砂糖を入れ、混合しながら撹拌し、均一に混合して第二混合液を製造する二回目の混合のステップ(3)と、
前記第二混合液を加熱し、煮込んでクリーム状物を得る煮込みのステップ(4)と、
煮込み済みの前記クリーム状物を均質装置に入れて均質させ、均質ジャムを製造する均質のステップ(5)と、
前記均質ジャムを缶詰設備内に入れて缶詰をし,且つ封入する缶詰のステップ(6)と、
封入後の前記均質ジャムに対して殺菌処理を行い,その後室温まで冷却させてドリアンミルクジャムを製造するステップ(7)と、
を含むことを特徴とするドリアンミルクジャムの製造方法。
【請求項4】
ステップ(1)におけるドリアン果泥の粒径は3mm以下であることを特徴とする請求項3に記載のドリアンミルクジャムの製造方法。
【請求項5】
ステップ(2)における静置の時間は1−2時間であることを特徴とする請求項3に記載のドリアンミルクジャムの製造方法。
【請求項6】
ステップ(4)における加熱の温度は90℃以上であり、前記クリーム状物の水分含量は10−40%であることを特徴とする請求項3に記載のドリアンミルクジャムの製造方法。
【請求項7】
ステップ(6)における缶詰の温度は60−80℃であることを特徴とする請求項3に記載のドリアンミルクジャムの製造方法。
【請求項8】
ステップ(7)における殺菌温度は80−100℃であり、殺菌時間は10−20分間であることを特徴とする請求項3に記載のドリアンミルクジャムの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は食品加工分野に属し、具体的にはドリアンミルクジャムに関する。
【背景技術】
【0002】
ドリアン果実ジャムは新?なドリアン果物を用いて砂糖を加えて煮込んだものであり、純ドリアン果実ジャムとしてパン、ビスケット等につけて用いることができ、ドリアンケーキを製造することもできる。伝統的なミルクジャムはミルクをメインにし、新鮮なミルク、ミルク油、砂糖等の原料を用いて煮込んで濃縮してなり、主にミルクの濃さ美味しさを表現し、おかずにすることもでき、洋食に重要なおかずにするジャムである。
なお、特許文献1には、その他の果実ジャムの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−45127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在市場には伝統的なドリアン果実ジャムとミルクジャム製品しかなく、ドリアンとミルクとを混合して製造した製品がなく、味は単一である。
従来技術に存在する前記問題を解決するために、本発明の目的はドリアンミルクジャム、及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のドリアンミルクジャムは、ドリアンとミルクを混合して製造される。このドリアンミルクジャムは、ドリアン既存の風味が保たれる上に、ミルクの香りも組み合わされ、美味しくて栄養が豊富である。
本発明の採用する技術方案は以下のとおりである。
ドリアンミルクジャムは、以下重量部の原料を含む。ドリアン果肉400−800部又はドリアンドライパウダー300−400部、新鮮なミルク500−1000部、ミルク油1000−1500部、ミルクパウダー150−400部、砂糖300−600部、塩1−50部。
【0006】
更に、前記砂糖は蔗糖、白砂糖、フルーツ砂糖、異性化糖又はグルコースのうち任意の比率の混合物であり,前記塩は海水塩である。
【0007】
前記ドリアンミルクジャムの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ(1)ドリアンの前処理:ドリアンドライパウダーを同重量部の新鮮なミルク又は水に加えた後に均一に撹拌し又はドリアン果肉をペースト状に砕き、ドリアン果泥を製造する。
ステップ(2)一回目の混合:前記ドリアン果泥に余剰の新鮮なミルク、ミルク油及び塩を加え,均一に混合し,その後静置し,第一混合液を製造する。
ステップ(3)二回目の混合:前記第一混合液に順にミルクパウダー、砂糖を入れ,混合しながら撹拌し、均一に混合して第二混合液を製造する。
【0008】
ステップ(4)煮込み:前記第二混合液を加熱し、煮込んでクリーム状物を得る。
ステップ(5)均質:煮込み済みの前記クリーム状物を均質装置に入れて均質させ、均質ジャムを製造する。
ステップ(6)缶詰:前記均質ジャムを缶詰設備内に入れて缶詰をし、且つ封入する。
ステップ(7)封入後の前記均質ジャムに対して殺菌処理を行い、その後室温まで冷却させてドリアンミルクジャムを製造することができる。
【0009】
更に、ステップ(1)におけるドリアン果泥の粒径は3mm以下である。
更に、ステップ(1)における静置の時間は1−2時間である。
更に、ステップ(4)における加熱の温度は90℃以上であり、前記クリーム状物の水分含量は10−40%である。
更に、ステップ(7)における殺菌温度は80−100℃であり、殺菌時間は10−20分である。
更に、ステップ(6)における缶詰の温度は60−80℃である。
【0010】
各使用原料について記載する。
ドリアン:別名は韶子、麝香猫果とも呼び、木棉科熱帯落葉ブッシュに属す。ドリアン果肉は栄養が豊富で、「果物の王様」という美名がある。ドリアンの栄養価値は非常に高く、匂いが独特で、果肉が滑らかで汁が多く、軟らかくて甘く、食べると古いチーズと玉葱の味がし、最初に変な味がするが、良く食べると清涼で甘く、残留味は非常によい。ドリアン果肉には多種のビタミンが含まれ、良く食べると体を強くし、脾臓を補強し気を補い、腎臓を補い精力剤の効き目があり、体を温めることができ、潤って補い体に有益な果物に属す。ドリアンは熱性もので,血を活性化し寒気を散らし、生理痛を緩和させることができ、特に生理痛に困る女性に有効である。更にそれは腹部の寒気を改善し、体温の上昇を促進することができ、寒性体質者の理想的な栄養品である。
【0011】
ドリアンパウダー:新鮮なドリアン果が冷凍された後、真空昇華処理をして冷凍ドリアン果物干しを得て、パウダー化機械でパウダーに磨かれドリアンのパウダー状果物の生パウダーを得る。その過程で、いかなる添加剤や防食剤も添加されない。
新鮮なミルク:純ミルクとも呼ばれ,乳白色又は微黄色の均一なノリ状態の流体になり、沈殿せず、固まらず、異物無し、澱粉感無し、異臭無し物である。
【0012】
ミルク油:牛のミルク、羊のミルクから抽出した黄色又は白色の脂肪性半固形食品である。それは均質化される前の生牛乳のトップ層の牛ミルク脂肪の含量が高い層によって製造した乳製品である。
ミルクパウダー:主に牛の乳汁を原料とし、消毒、脱脂肪、脱水、干燥等の工程で製造したパウダーを指す。調合しやすく,携帯しやすく、栄養が豊富である。
【0013】
フルーツ砂糖:単糖であって、水に非常に溶解しやすい。砂糖類の中で、フルーツ砂糖の吸湿性は最も強く、更にフルーツ砂糖は甘さが一番高い天然砂糖であり、一般的には蔗糖の1.73倍だと認定されている。
異性化糖:植物澱粉を水解と異質化させて生成した澱粉砂糖結晶であって、主にグルコースとフルーツ砂糖からなる。
グルコース:自然界に分布される最も広範で且つ最も重要な単糖であって、グルコースは生物体内の新陳代謝に不可欠な栄養物質である。体液の補充、エネルギーの供給、血糖の補充、心臓を強くし利尿、解毒等の働きを有する。
【0014】
本発明の提供した製造過程では、二回の混合を経て、ドリアン果泥に新鮮なミルク、ミルク油及び塩を加える。先に一回目の混合を行う。一回目に混合した原料は含水量が比較的高く且つ全ての原料を占める比率は比較的に大きい為、それによって比率が比較的多い原料はより均一に混合することができる。ミルクパウダーと砂糖は基本的に干し物に属し且つこの二種類の原料は非常に吸水しやすい。一回混合後に更にこの二種類の干し物を順に一回目の混合液に加え、混合しながら撹拌する方法でミルクパウダー、砂糖及び一回目の混合に使用した原料を充分に均一に混合する。
【0015】
食品加工に関する均質とは物料の料液が圧迫され、強くショックされ及びと失圧膨張するという三作用で物料を細分化し、従って物料をより均一に相互混合させることを指す。本発明は製造過程に煮込み済みのクリーム状物また均質装置を経て均質後にさらに缶詰をし、ドリアン果肉又はドリアンドライパウダー、新鮮なミルク、ミルクパウダー及びミルク油における脂肪をより細かく破砕する。それにより製品系全体を更に安定化し、食品の栄養吸收率を向上させ、我々により高い品質、上品な食品をもたらす。
【0016】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。本発明のドリアンミルクジャムはドリアンとミルクを組み込み、栄養が豊富なばかりでなく、得られた製品はドリアンの独特な風味を保留した上に、ミルク製品の独特な食感を組合わせる。混合製造された後の製品は非常に濃いドリアン味を呈せず、ドリアン味に敏感な者が近距離でドリアンに接触しても嫌がることはない。
【0017】
本発明はドリアン果肉又は脱水後のドリアンドライパウダーを用いて新鮮なミルク、ミルク油、砂糖、ミルクパウダーと混合させて短時間の煮込みを経て、該製品を得る。このプロセスは時間煮込みによりもたらすエネルギー消耗を減少させると同時に、可能なかぎりドリアンとミルク製品の栄養成分を保持する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明はドリアンミルクジャムを提供し,以下、具体的な実施例を結び付けて本発明を一層詳しく説明する。
【0019】
[実施例1]
ドリアンミルクジャムであって、以下原料を含む。
ドリアン果肉600g又はドリアンドライパウダー350g、新鮮なミルク750g、ミルク油1100g、ミルクパウダー225g、砂糖450g、海水塩25g。
砂糖は蔗糖20g、白砂糖20g、フルーツ砂糖150g、異性化糖200g及びグルコース10gである。
【0020】
前記ドリアンミルクジャムの製造方法であって,以下のステップを含む。
ステップ(1)ドリアンの前処理:ドリアン果肉をペースト状までドリアン果泥の粒径が3mm以下になるまで砕き、ドリアン果泥を製造する。
ステップ(2)一回目の混合:ドリアン果泥に新鮮なミルク、ミルク油及び塩を加え、均一に混合し後に1.5時間静置して第一混合液を製造する。
ステップ(3)二回目の混合:第一混合液にミルクパウダー、砂糖を加え、均一に混合して第二混合液を製造する。
ステップ(4)煮込み:第二混合液を90℃以上で加熱し、煮込んでクリーム状物を得て、その水分含量は10%である。
【0021】
ステップ(5)均質:煮込み済みのクリーム状物を,均質装置にいれて均質させ、均質ジャムを製造する。
ステップ(6)缶詰:均質ジャムを缶詰設備内に入れて70℃で缶詰をし,且つ封入する。
ステップ(7)封入後の均質ジャムに対して殺菌処理をし、殺菌温度は90℃であり、殺菌時間は15分間であり、ドリアンミルクジャムを製造できる。
ステップ(8)殺菌後のドリアンミルクジャムを常温で冷却させ、密封処理されている為、冷却後の缶体は負圧真空状態になり、長期間保管してもいたまない。
【0022】
[実施例2]
ドリアンミルクジャムであって,以下原料を含む。
ドリアン果肉400g又はドリアンドライパウダー300g、新鮮なミルク1000g、ミルク油1000g、ミルクパウダー300g、砂糖300g、塩1g。
砂糖は蔗糖50g、白砂糖20g、フルーツ砂糖100g及び異性化糖130gである。
【0023】
前記ドリアンミルクジャムの製造方法であって、以下のステップを含む。
ステップ(1)ドリアンの前処理:ドリアンドライパウダーを同量の水にいれてから均一に撹拌し、ドリアン果泥を製造する。
ステップ(2)一回目の混合:ドリアン果泥に新鮮なミルク、ミルク油及び塩を加え,均一に混合した後に1時間静置して第一混合液を製造する。
ステップ(3)二回目の混合:第一混合液にミルクパウダー、砂糖を加え、均一に混合して第二混合液を製造する。
ステップ(4)煮込み:第二混合液を95℃で加熱し、煮込んでクリーム状物を得て、その水分含量は30%である。
【0024】
ステップ(5)均質:煮込み済みのクリーム状物を均質装置に入れて均質させ、均質ジャムを製造する。
ステップ(6)缶詰:均質ジャムを缶詰設備にいれて60℃で缶詰をし、且つ封入する。
ステップ(7)封入後の均質ジャムに対して殺菌処理を行い、殺菌温度は80℃であり、殺菌時間は20分間であり,ドリアンミルクジャムを製造できる。
ステップ(8)殺菌後のドリアンミルクジャムを常温下で冷却させ、密封処理されたため、冷却後の缶体は負圧の真空状態になり、長期間保管してもいたまない。
【0025】
[実施例3]
ドリアンミルクジャムであって,以下原料を含む。
ドリアン果肉800g又はドリアンドライパウダー400g、新鮮なミルク500g、ミルク油1200g、ミルクパウダー150g、砂糖600g、塩50g。
砂糖は蔗糖50g、白砂糖100g、フルーツ砂糖230g及び異性化糖220gである。
【0026】
前記ドリアンミルクジャムの製造方法であって、以下のステップを含む。
ステップ(1)ドリアンの前処理:ドリアンドライパウダーに同量の400gの新鮮なミルクを加えた後に均一に撹拌し、ドリアン果泥を製造する。
ステップ(2)一回目の混合:ドリアン果泥に余剰の100g新鮮なミルク、ミルク油及び塩を加え,均一に混合した後に2時間静置させて第一混合液を製造する。
ステップ(3)二回目の混合:第一混合液にミルクパウダー、砂糖を加え、均一に混合して第二混合液を製造する。
ステップ(4)煮込み:第二混合液を90℃で加熱し、煮込まれてクリーム状物を得て、水分含量は30%である。
【0027】
ステップ(5)均質:煮込み済みのクリーム状物を均質装置に入れて均質をし、均質ジャムを製造する。
ステップ(6)缶詰:均質ジャムを缶詰設備内に入れて60℃で缶詰をし、且つ封入する。
ステップ(7)封入後の均質ジャムにたいして殺菌処理を行い、殺菌温度は100℃であり、殺菌時間は10分間であり,ドリアンミルクジャムを製造できる。
ステップ(8)殺菌後のドリアンミルクジャムを常温下で冷却させ、密封処理されたため、冷却後の缶体は負圧の真空状態になり、長期間保管してもいたまない。
【0028】
[実施例4]
ドリアンミルクジャムであって、以下原料を含む。
ドリアン果肉600g又はドリアンドライパウダー600g、新鮮なミルク500g、ミルク油1500g、ミルクパウダー400g、砂糖600g、塩50g。
砂糖は蔗糖50g、白砂糖100g、フルーツ砂糖230g及び異性化糖220g。
【0029】
前記ドリアンミルクジャムの製造方法であって、以下のステップを含む。
ステップ(1)ドリアンの前処理:ドリアン果肉をペースト状までドリアン果泥の粒径が3mm以下になるまで砕き、ドリアン果泥を製造する。
ステップ(2)一回目の混合:ドリアン果泥に新鮮なミルク、ミルク油及び塩を加え、均一に混合した後に0.5時間静置して第一混合液を製造する。
ステップ(3)二回目の混合:第一混合液にミルクパウダー、砂糖を加え,均一に混合して第二混合液を製造する。
ステップ(4)煮込み:第二混合液を煮込んでクリーム状の物質を得る。
【0030】
ステップ(5)均質:煮込み済みのクリーム状物を均質装置に入れて均質を行い、均質ジャムを製造する。
ステップ(6)缶詰:均質ジャムを缶詰設備内に入れて缶詰をし、且つ封入する。
ステップ(7)封入後の均質ジャムに対して殺菌処理をし、ドリアンミルクジャムを製造できる。
ステップ(8)殺菌後のドリアンミルクジャムを常温下で冷却させ、密封処理されたため、冷却後の缶体が負圧真空状態になり、長期間保管してもいたまない。
【0031】
本発明は前記実施例に拘らず、当該技術分野の第三者は、本明細書の開示に基づきその他各種の製品を得ることができる。形状又は構造のいかなる変化に関わらず、前記実施例は本発明の原理を説明するものに過ぎない。おおよそ本発明と同様又は近似する技術を有する案であるかぎり、いずれも本発明の保護範囲内に入り、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の記載によって判定される。